[go: up one dir, main page]

JP2018087579A - シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車 - Google Patents

シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2018087579A
JP2018087579A JP2018045467A JP2018045467A JP2018087579A JP 2018087579 A JP2018087579 A JP 2018087579A JP 2018045467 A JP2018045467 A JP 2018045467A JP 2018045467 A JP2018045467 A JP 2018045467A JP 2018087579 A JP2018087579 A JP 2018087579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder bore
cooling water
metal base
cylinder
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018045467A
Other languages
English (en)
Inventor
聡 大川
Satoshi Okawa
聡 大川
山田 哲
Satoru Yamada
哲 山田
孝 倉内
Takashi Kurauchi
孝 倉内
晋平 山下
Shinpei Yamashita
晋平 山下
和晃 西尾
Kazuaki Nishio
和晃 西尾
佳史 藤田
Yoshifumi Fujita
佳史 藤田
美宏 川崎
Yoshihiro Kawasaki
美宏 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Nichias Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Nichias Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Nichias Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2018045467A priority Critical patent/JP2018087579A/ja
Publication of JP2018087579A publication Critical patent/JP2018087579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【解決課題】シリンダボア壁の壁温の均一性が高い内燃機関を提供すること。【解決手段】内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、を特徴するシリンダボア壁の保温具。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のシリンダブロックのシリンダボア壁の溝状冷却水流路側の壁面に接触させて配置される保温具及びそれを備える内燃機関並びに該内燃機関を有する自動車に関する。
内燃機関では、ボア内のピストンの上死点で燃料の爆発が起こり、その爆発によりピストンが押し下げられるという構造上、シリンダボア壁の上側は温度が高くなり、下側は温度が低くなる。そのため、シリンダボア壁の上側と下側では、熱変形量に違いが生じ、上側は大きく膨張し、一方、下側の膨張が小さくなる。
その結果、ピストンのシリンダボア壁との摩擦抵抗が大きくなり、これが、燃費を下げる要因となっているので、シリンダボア壁の上側と下側とで熱変形量の違いを少なくすることが求められている。
そこで、従来より、シリンダボア壁の壁温を均一にするために、溝状冷却水流路内にスペーサーを設置し、溝状冷却水流路内の冷却水の水流を調節して、冷却水によるシリンダボア壁の上側の冷却効率と及び下側の冷却効率を制御することが試みられてきた。例えば、特許文献1には、内燃機関のシリンダブロックに形成された溝状冷却用熱媒体流路内に配置されることで溝状冷却用熱媒体流路内を複数の流路に区画する流路区画部材であって、前記溝状冷却用熱媒体流路の深さに満たない高さに形成され、前記溝状冷却用熱媒体流路内をボア側流路と反ボア側流路とに分割する壁部となる流路分割部材と、前記流路分割部材から前記溝状冷却用熱媒体流路の開口部方向に向けて形成され、かつ先端縁部が前記溝状冷却用熱媒体流路の一方の内面を越えた形に可撓性材料で形成されていることにより、前記溝状冷却用熱媒体流路内への挿入完了後は自身の撓み復元力により前記先端縁部が前記内面に対して前記溝状冷却用熱媒体流路の深さ方向の中間位置にて接触することで前記ボア側流路と前記反ボア側流路とを分離する可撓性リップ部材と、を備えたことを特徴とする内燃機関冷却用熱媒体流路区画部材が開示されている。
特開2008−31939号公報(特許請求の範囲)
ところが、引用文献1の内燃機関冷却用熱媒体流路区画部材は、強くシリンダボア壁に押し付けることができないので、エンジンの振動により、溝状冷却水流路内で、動いてしまうという問題があった。
また、シリンダボア壁の壁温の全てが同じ温度ということはなく、温度差があるため、保温が必要な箇所を選択的に保温する必要がある。しかし、引用文献1の内燃機関冷却用熱媒体流路区画部材では、全てのシリンダボア壁を同様に保温することしかできないという問題があった。
従って、本発明の課題は、シリンダボア壁のうちの保温が必要な箇所を選択的に保温ができ且つ振動や冷却水の流れによる位置ずれを起こし難いシリンダボア壁の保温具を提供することにある。
上記従来技術における課題は、以下に示す本発明により解決される。すなわち、本発明(1)は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(2)は、4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴する(1)のシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(3)は、3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴する(1)のシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(4)は、2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体
部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴する(1)のシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(5)は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(6)は、4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴する(5)のシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(7)は、3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴する(5)のシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(8)は、2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を
保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴する(5)シリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(9)は、(1)〜(8)いずれかのシリンダボア壁の保温具が設置されていることを特徴とする内燃機関を提供するものである。
また、本発明(10)は、(9)の内燃機関を有することを特徴とする自動車を提供するものである。
本発明によれば、シリンダボア壁のうちの保温が必要な箇所を選択的に保温ができ且つ振動や冷却水の流れによる位置ずれを起こし難いシリンダボア壁の保温具を提供することができる。
本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックの形態例を示す模式的な平面図である。 図1のx−x線断面図である。 図1に示すシリンダブロックの斜視図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例を示す模式的な斜視図である。 図4に示すシリンダボア壁の保温具を上側から見た平面図である。 図4に示すシリンダボア壁の保温具を保温用ゴム部材側から見た側面図である。 図4に示すシリンダボア壁の保温具を付勢兼背面側流れ抑制部材側から見た側面図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具20を設置する様子を示す模式図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具20が設置されている様子を示す模式図である。 図9のx−x線で切ったときの端面図である。 シリンダボア壁の保温具の製造方法の形態例を示す模式図である。 シリンダボア壁の保温具の製造方法の形態例を示す模式図である。 シリンダボア壁の保温具の製造方法の形態例を示す模式図である。 シリンダボア壁の保温具の製造方法の形態例を示す模式図である。 シリンダボア壁の保温具の製造方法の形態例を示す模式図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の他の形態例を示す模式図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の他の形態例を示す模式図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の他の形態例を示す模式図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具30が設置されている様子を示す模式図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具31が設置されている様子を示す模式図である。 付勢部材の付設方法の他の形態例を示す模式図である。
本発明のシリンダボア壁の保温具及び本発明の内燃機関について、図1〜図10を参照して説明する。図1〜図3は、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックの形態例を示すものであり、図1は、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックを示す模式的な平面図であり、図2は、図1のx−x線断面図であり、図3は、図1に示すシリンダブロックの斜視図である。図4〜図7は、本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例を示すものであり、図4は、本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例を示す模式的な斜視図であり、図4(A)は、保温用ゴム部材側から見た斜視図であり、図4(B)は、付勢兼背面側流れ抑制部材側から見た斜視図であり、図5は、図4に示すシリンダボア壁の保温具を上側から見た平面図であり、図6は、図4に示すシリンダボア壁の保温具を保温用ゴム部材側から見た側面図であり、図7は、図4に示すシリンダボア壁の保温具を付勢兼背面側流れ抑制部材側から見た側面図である。図8は、図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具20を設置する様子を示す模式図であり、図9は、図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具20が設置されている様子を示す模式図であり、図10は、図9のx−x線で切ったときの端面図である。
図1〜図3に示すように、シリンダボア壁の保温具が設置される車両搭載用内燃機関のオープンデッキ型のシリンダブロック11には、ピストンが上下するためのボア12、及び冷却水を流すための溝状冷却水流路14が形成されている。そして、ボア12と溝状冷却水流路14とを区切る壁が、シリンダボア壁13である。また、シリンダブロック11には、溝状冷却水流路11へ冷却水を供給するための冷却水供給口15及び冷却水を溝状冷却水流路11から排出するための冷却水排出口16が形成されている。
このシリンダブロック11には、2つ以上のボア12が直列に並ぶように形成されている。そのため、ボア12には、1つのボアに隣り合っている端ボア12a1、12a2と、2つのボアに挟まれている中間ボア12b1、12b2とがある(なお、シリンダブロックのボアの数が2つの場合は、端ボアのみである。)。直列に並んだボアのうち、端ボア12a1、12a2は両端のボアであり、また、中間ボア12b1、12b2は、一端の端ボア12a1と他端の端ボア12a2の間にあるボアである。
また、本発明では、溝状冷却水流路14の壁面のうち、シリンダボア13側の壁面を、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17と記載し、溝状冷却水流路14の壁面のうち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17とは反対側の壁面を壁面18と記載する。
図4〜図7に示すシリンダボア壁の保温具20は、金属基体部材21と、保温用ゴム部材22と、背面側ゴム部材23と、からなる。
保温用ゴム部材22は、上から見たときに、2つの円弧が連続する形状に成形されており、保温用ゴム部材22の接触面25側の形状は、溝状冷却水流路14の中下部のシリンダボア側の壁面に沿う形状である。保温用ゴム部材22は、金属基体部材21の上側及び下側に形成されている折り曲げ部24が折り曲げられて、金属基体部材21と折り曲げ部24の間に挟み込まれることにより、金属基体部材21に固定されている。保温用ゴム部材22では、金属基体部材21側とは反対側の保温用ゴム部材22の面が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面17に接する接触面25である。
金属基体部材21は、上から見たときに、2つの円弧が連続する形状に成形されており
、金属基体部材21の形状は、保温用ゴム部材22の背面側(接触面25側とは反対側の面)に沿う形状である。
シリンダボア壁の保温具20の保温用ゴム部材22は、溝状冷却水流路14の中下部のボア側の壁面うち、中間ボア12b1側の壁面に接する保温用ゴム部材各ボア部36aと、中間ボア12b2側の壁面に接する保温用ゴム部材各ボア部36bと、からなる。そして、保温用ゴム部材の各ボア部36aは、中間ボア12b1のボア壁13b1を保温するための部位であり、保温用ゴム部材の各ボア部36bは、中間ボア12b2のボア壁13b2を保温するための保温用ゴム部材の部位である。
シリンダボア壁の保温具20の金属基体部材21は、保温用ゴム部材の各ボア部36aが固定される金属基体部材の各ボア部38aと、保温用ゴム部材の各ボア部36bが固定される金属基体部材の各ボア部38bと、からなる。金属基体部材21は、1つの金属板で形成されている。よって、シリンダボア壁の保温具20の金属基体部材21は、一端39aから他端39bまでが、繋がっている。
金属基体部材21の背面側(保温用ゴム部材が固定されている面とは反対側)には、背面側ゴム部材23が固定されている。背面側ゴム部材23は、上から見たときに、円弧形状に成形されており、背面側ゴム部材23の接触面26側の形状は、溝状冷却水流路14の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18に沿う形状である。背面側ゴム部材23は、金属基体部材21の背面側に、接着剤で接着されることにより、金属基体部材21に固定されている。背面側ゴム部材23では、金属基体部材21側とは反対側の背面側ゴム部材23の面が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18に接する接触面26である。
シリンダボア壁の保温具20は、例えば、図1に示すシリンダブロック11の溝状冷却水流路14の中下部に設置される。図8に示すように、シリンダボア壁の保温具20を、シリンダブロック11の溝状冷却水流路14に挿入して、図9及び図10に示すように、シリンダボア壁の保温具20を、溝状冷却水流路14の中下部に設置する。シリンダボア壁の保温具20は、保温用ゴム部材22の形状が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面17のうち、2つのシリンダボア12b1及び12b2側の壁面に沿った形状をしているので、シリンダボア壁の保温具20は、シリンダボア12b1及び12b2側の壁面に、保温用ゴム部材22が接触するように、溝状冷却水流路14の中下部に設置される。
このとき、シリンダボア壁の保温具20では、保温用ゴム部材22の接触面25から背面側ゴム部材23の接触面26までの距離が、溝状冷却水流路14の幅よりも大きくなるように、背面側ゴム部材23が付設されている。そのため、シリンダボア壁の保温具20が、溝状冷却水流路14の中下部に設置されると、背面側ゴム部材23が、金属基体部材21及び保温用ゴム部材22と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18との間に挟まれることにより、背面側ゴム部材23には、元に戻ろうとする弾性力が生じる。そして、この弾性力により、金属基体部材21は、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に向かって押され、その結果、金属基体部材21により、保温用ゴム部材22が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に押し付けられる。つまり、シリンダボア壁の保温具20が、溝状冷却水流路14の中下部に設置されることにより、背面側ゴム部材23に弾性力が生じ、この弾性力により、保温用ゴム部材22を溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に押し付けるように、金属基体部材21が付勢される。このようにして、シリンダボア壁の保温具20は、保温用ゴム部材22が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面17のうちの2つのシリンダボア12b1及び12b2のボア側の壁面に接触する。
また、金属基体部材21と、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18と、の間には、中下部の上下方向の全体に亘って、背面側ゴム部材23が存在しているので、背面側ゴム部材23により、金属基体部材21と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18との間に冷却水が流れることが抑制される。
このように、背面側ゴム部材23は、金属基体部材21を付勢するための部材兼金属基体部材21と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面18との間に冷却水が流れることを抑制するための部材として機能する。
シリンダボア壁の保温具20は、例えば、図11〜図15に示す方法により製造される。なお、本発明のシリンダボア壁の保温具は、以下に示す方法により製造されるものに限定されるものではない。
先ず、図11に示す矩形の金属板30から、点線で示す切り落とし部分31を切り落とし、図12に示す成形前の金属基体部材21を作製する。金属基体部材21には、上側及び下側に、折り曲げ部24が形成されている。
次いで、図13に示すように、成形前の金属基体部材21を、保温用ゴム部材22の背面側(図14に示す保温用ゴム部材22の背面33側)に沿う形状に成形する。
次いで、図14に示すように、接触面25側が溝状冷却水流路14の中下部のシリンダボア側の壁面17に沿う形状に成形された保温用ゴム部材22と、成形後の金属基体部材21を合わせる。
次いで、図15に示すように、折り曲げ部24を保温用ゴム部材側に折り曲げて、折り曲げ部24と金属基体部材21とで保温用ゴム部材22を挟み込むことにより、金属基体部材21に保温用ゴム部材22を固定する。更に、金属基体部材21の背面側34に、背面側ゴム部材23を接着剤で張り合わせて、シリンダボア壁の保温具を得る。
本発明のシリンダボア壁の保温具は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明のシリンダボア壁の保温具としては、以下に示す本発明の第一の形態のシリンダボア壁の保温具、本発明の第二の形態のシリンダボア壁の保温具、本発明の第三の形態のシリンダボア壁の保温具が挙げられる。
本発明の第一の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温
具(1)とも記載する。)は、4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するための保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明の第二の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温具(2)とも記載する。)は、3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明の第三の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温具(3)とも記載する。)は、2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)と本発明のシリンダボア壁の保温具(2)と本発明のシリンダボア壁の保温具(3)とは、保温具が設置されるシリンダブロックのシリンダボアの数が異なること及びゴム部材各ボア部の数が異なること以外は同様である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)は、内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置される。本発明のシリンダボア壁の保温具(1)が設置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に4つ以上並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアと2つ以上の中間ボアとからなるシリンダボアを有している。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(2)が設
置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に3つ並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアと1つの中間ボアとからなるシリンダボアを有している。本発明のシリンダボア壁の保温具(3)が設置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に2つ以上並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアからなるシリンダボア又は2つの端ボアと1つ以上の中間ボアとからなるシリンダボアを有している。なお、本発明では、直列に並んだシリンダボアのうち、両端のボアを端ボアと呼び、両側が他のシリンダボアで挟まれているボアを中間ボアと呼ぶ。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)が設置される位置は、溝状冷却水流路の中下部である。図2では、溝状冷却水流路14の最上部9と最下部8の中間近傍の位置10を、点線で示しているが、この中間近傍の位置10から下側の溝状冷却水流路14の部分を、溝状冷却水流路の中下部と呼ぶ。なお、溝状冷却水流路の中下部とは、溝状冷却水流路の最上部と最下部の丁度中間の位置から下の部分という意味ではなく、最上部と最下部の中間位置の近傍から下の部分という意味である。よって、溝状冷却水流路の最下部からどの位置までを本発明の保温具で保温するか、つまり、保温用ゴム部材の上端の位置を溝状冷却水流路の上下方向のどの位置にするかは、適宜選択される。
保温用ゴム部材は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に接することにより、シリンダボア壁の中下部を保温する部材である。そのため、この保温用ゴム部材の接触面側の形状は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に沿う形状である。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)が、溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、付勢兼背面側流れ抑制部材が金属基体部材を押し、そのことにより、保温用ゴム部材は、接触面側(金属基体部材側とは反対側の面側)が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に接し、押し付けられる。
保温用ゴム部材の材質としては、例えば、ソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴム、シリコーン系ゲル状素材等が挙げられる。そして、ゴム部材の材質としては、シリンダボア壁の保温具を溝状冷却水流路内に設置するときに、ゴム部材がシリンダボア壁に強く接触して、ゴム部材が削られるのを防ぐことができる点で、シリンダボア壁の保温具の設置後に、溝状冷却水流路内でゴム部材部分を膨張させることができる感熱膨張ゴム又は水膨潤性ゴムが好ましい。
ソリッドゴムの組成としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。
膨張ゴムとしては、感熱膨張ゴムが挙げられる。感熱膨張ゴムは、ベースフォーム材にベースフォーム材より融点が低い熱可塑性物質を含浸させ圧縮した複合体であり、常温では少なくともその表層部に存在する熱可塑性物質の硬化物により圧縮状態が保持され、且つ、加熱により熱可塑性物質の硬化物が軟化して圧縮状態が開放される材料である。感熱膨張ゴムとしては、例えば、特開2004−143262号公報に記載の感熱膨張ゴムが挙げられる。保温用ゴム部材の材質が感熱膨張ゴムの場合は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路の中下部に設置され、感熱膨張ゴムに熱が加えられることで、感熱膨張ゴムが膨張して、所定の形状に膨張変形する。
感熱膨張ゴムに係るベースフォーム材としては、ゴム、エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の各種高分子材料が挙げられ、具体的には、天然ゴム、クロロプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、軟質ウレタ
ン等の各種エラストマー、硬質ウレタン、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の各種熱硬化性樹脂が挙げられる。
感熱膨張ゴムに係る熱可塑性物質としては、ガラス転移点、融点又は軟化温度のいずれかが120℃未満であるものが好ましい。感熱膨張ゴムに係る熱可塑性物質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、スチレンブタジエン共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、エチレン酢酸ビニルアクリル酸エステル共重合体、エチレン酢酸ビニル塩化ビニル共重合体、ナイロン、アクリロニトリルブタジエン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、熱可塑性ポリイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、低融点ガラスフリット、でんぷん、はんだ、ワックス等の各種熱可塑性化合物が挙げられる。
また、膨張ゴムとしては、水膨潤性ゴムが挙げられる。水膨潤性ゴムは、ゴムに吸水性物質が添加された材料であり、水を吸収して膨潤し、膨張した形状を保持する保形性を有するゴム材である。水膨潤性ゴムとしては、例えば、ポリアクリル酸中和物の架橋物、デンプンアクリル酸グラフト共重合体架橋物、架橋カルボキシメチルセルロース塩、ポリビニルアルコール等の吸水性物質がゴムに添加されたゴム材が挙げられる。また、水膨潤性ゴムとしては、例えば、特開平9−208752号公報に記載されているケチミン化ポリアミド樹脂、グリシジルエーテル化物、吸水性樹脂及びゴムを含有する水膨潤性ゴムが挙げられる。保温用ゴム部材の材質が水膨潤性ゴムの場合は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路の中下部に設置され冷却水が流されて、水膨潤性ゴムが水を吸収することで、水膨潤性ゴムが膨張して所定の形状に膨張変形する。
発泡ゴムは、多孔質のゴムである。発泡ゴムとしては、連続気泡構造を有するスポンジ状の発泡ゴム、独立気泡構造を有する発泡ゴム、半独立発泡ゴム等があげられる。発泡ゴムの材質としては、具体的には、例えば、エチレンプロピレンジエン三元共重合体、シリコーンゴム、ニトリルブタジエン共重合体、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられる。発泡ゴムの発泡率は、特に制限されず、適宜選択され、発泡率を調節することにより、保温用ゴム部材の含水率を調節することができる。なお、発泡ゴムの発泡率とは、((発泡前密度−発泡後密度)/発泡前密度)×100で表される発泡前後の密度割合を指す。
保温用ゴム部材の材質が水膨潤性ゴム、発泡ゴムのように、含水することができる材料の場合、本発明のシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路内に設置され、溝状冷却水流路に冷却水が流されたときに、保温用ゴム部材が含水する。溝状冷却水流路に冷却水が流されたときに、保温用ゴム部材の含水率を、どのような範囲とするかは、内燃機関の運転条件等により、適宜選択される。なお、含水率とは、(冷却水重量/(充填剤重量+冷却水重量))×100で表される重量含水率を指す。
保温用ゴム部材の厚みは、特に制限されず、適宜選択される。
金属基体部材は、保温用ゴム部材及び付勢兼背面側流れ抑制部材が固定される部材である。この金属基体部材は、付勢兼背面側流れ抑制部材による付勢力により押されることにより、保温用ゴム部材を溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に均一に押し付ける部材である。そのため、金属基体部材の形状は、保温用ゴム部材の背面側(接触面とは反対側の面側)に沿う形状である。
金属基体部材の材質としては、特に制限されないが、耐ロングライフクーラント性(以
下、「耐LLC性」と言う。)が良く及び強度が高い点で、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム合金等が好ましい。金属基体部材の厚みは、特に制限されず、適宜選択される。
付勢兼背面側流れ抑制部材は、金属基体部材の背面側に固定されている。この付勢兼背面側流れ抑制部材は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、金属基体部材が保温用ゴム部材を押し付けるように付勢するための部材であると共に、金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間を流れる冷却水流れを抑制するための部材である。なお、金属基体部材の背面側とは、保温用ゴム部材が固定される面とは反対側を指す。
付勢兼背面側流れ抑制部材の材質は、本発明のシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路の中下部に設置された時に、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、金属基体部材が保温用ゴム部材を押し付けるように付勢することができるものであれば、特に制限されない。付勢兼背面側流れ抑制部材の材質としては、例えば、ソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴムや、シリコーン系ゲル状素材等が挙げられる。付勢兼背面側流れ抑制部材に係るソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴム、シリコーン系ゲル状素材は、保温用ゴム部材に係るソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴム、シリコーン系ゲル状素材と同様である。また、付勢兼背面側流れ抑制部材の材質としては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂等の樹脂が挙げられる。
付勢兼背面側流れ抑制部材の形状は、本発明のシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路の中下部に設置された時に、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制できる形状であれば、特に制限されない。例えば、図4に示す形態例では、溝状冷却水流路の中下部の上下方向のほぼ全体に、付勢兼背面側流れ抑制部材が配置される形状であるが、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れが抑制される形状であればよく、他には、例えば、溝状冷却水流路の中下部の上下方向の一部に、付勢兼背面側流れ抑制部材が配置される形状が挙げられる。また、図4に示す形態例では、冷却水の流れ方向に見たとき(上から見たとき)に、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との隙間のほぼ全体を埋めるように、付勢兼背面側流れ抑制部材が配置される形状であるが、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れが抑制される形状であればよく、他には、例えば、後述する図17に示す形態例のように、冷却水の流れ方向に見たとき(上から見たとき)に、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との隙間の一部分を埋めるように、付勢兼背面側流れ抑制部材が配置される形状が挙げられる。
図4に示すシリンダボア壁の保温具20では、保温用ゴム部材は、金属基体部材の上側及び下側に形成された折り曲げ部を、保温用ゴム部材側に折り曲げ、折り曲げ部と金属基体部材で保温用ゴム部材を挟み込むことにより、また、付勢兼背面側流れ抑制部材は、金属基体部材の背面側に接着剤を用いて接着することにより、それぞれ、金属基体部材に固定されているが、保温用ゴム部材及び付勢兼背面側流れ抑制部材の金属基体部材への固定方法は、特に制限されない。他の固定方法としては、例えば、保温用ゴム部材又は付勢兼背面側流れ抑制部材を金属基体部材に加熱融着させる方法、金属基体部材に突起部を設け、その突起部を保温用ゴム部材又は付勢兼背面側流れ抑制部材に嵌入させる方法等が挙げられる。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、保温対象が隣り合う2つのシ
リンダボアのボア壁、すなわち、2つのシリンダボアに亘る分のボア壁の場合、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その2つのシリンダボアに亘る分のボア壁の壁面(すなわち、その2つのシリンダボアに亘る分の溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触し、また、保温対象が連続して並ぶ3つのシリンダボアのボア壁、すなわち、3つのシリンダボアに亘る分のボア壁の場合、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その3つのシリンダボアに亘る分のボア壁の壁面(すなわち、その3つのシリンダボアに亘る分の溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触する。本発明では、保温対象となる1つ、2つ又は3つのシリンダボアのボア壁のうち、1つのシリンダボアのボア壁を保温するための保温用ゴム部材の部位を、保温用ゴム部材各ボア部と呼ぶ。よって、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、保温対象が2つのシリンダボアのボア壁の場合、保温用ゴム部材は、2つの保温用ゴム部材各ボア部からなり、また、保温対象が3つのシリンダボアのボア壁の場合、保温用ゴム部材は、3つの保温用ゴム部材各ボア部からなる。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)が設置される位置、言い換えると、保温用ゴム部材が接触する溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面、又は中間ボア側の壁面である。本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)において、保温用ゴム部材は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面及び1つ以上の中間ボア側の壁面の各壁面のうちの2つ又は3つに接触する部位を有している。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(3)では、保温対象が1つのシリンダボアのボア壁であるので、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その1つのシリンダボアのボア壁の壁面(すなわち、その1つのシリンダボアの溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触する。本発明のシリンダボア壁の保温具(3)では、保温用ゴム部材は、1つの保温用ゴム部材各ボア部からなる。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(3)が設置される位置、言い換えると、保温用ゴム部材が接触する溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面、又は中間ボア側の壁面である。本発明のシリンダボア壁の保温具(3)において、保温用ゴム部材は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面及び中間ボア側の壁面の各壁面のうちの1つに接触する部位を有している。
図4に示す形態例では、2つの保温用ゴム部材各ボア部36a及び36bが連続しているが、本発明は、これに制限されるものではない。本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)の他の形態例としては、例えば、図16に示す形態例のように、保温用ゴム部材が、各シリンダボアのボア側の壁面に対応する部位毎に分割されている形態例が挙げられる。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)の他の形態例としては、図16に示す形態例の各シリンダボアのボア側の壁面に対応する部位毎に付設されている保温用ゴム部材が、更に、複数に分割されている形態例が挙げられる。このように、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、全ての保温用ゴム部材各ボア部が、連続していてもよいし、あるいは、連続していなくてもよい。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、全ての保温用ゴム部材各ボア部が連続していることが、シリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路内で、振動や冷却水の流れによる位置ずれを起こし難くなる点で好ましい。
また、本発明のシリンダボア壁の保温具(3)では、保温用ゴム部材(1つの保温用ゴム部材各ボア部)が、一続きのものであってもよいし、あるいは、複数に分割されていてもよい。
なお、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)において、保温用ゴ
ム部材は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面のうち、保温対象となる壁面(保温対象となる1つ、2つ又は3つのシリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の壁面)の全て隈なく覆うものであってもよいし、あるいは、保温対象となる壁面の一部であって且つ保温のために必要な箇所のみを覆うものであってもよい。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、金属基体部材は、2つ又は3つの金属基体部材各ボア部からなる。本発明において、金属基体部材各ボア部とは、各保温用ゴム部材各ボア部が固定される部位を指す。よって、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)又は(2)では、保温対象が2つのシリンダボアのボア壁の場合、金属基体部材は、2つの金属基体部材各ボア部からなり、また、保温対象が3つのシリンダボアのボア壁の場合、金属基体部材は、3つの金属基体部材各ボア部からなる。各々の金属基体部材各ボア部には、それぞれ、保温用ゴム部材各ボア部が固定される。そして、金属基体部材においては、一端から他端までが繋がっている。図4に示す形態例では、金属基体部材は、一端から他端までが、1つの金属板で形成されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、金属基体部材は、一端から他端までが繋がっていれば、1つの金属板で形成されたものであっても、複数の金属板が繋ぎ合わされたものであってもよい。
また、本発明のシリンダボア壁の保温具(3)では、保温対象が1つのシリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の壁面なので、金属基体部材は、1つの金属基体部材各ボア部からなる。そして、金属基体部材各ボア部には、保温用ゴム部材各ボア部が固定される。金属基体部材においては、一端から他端まで繋がっている。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)では、付勢兼背面側流れ抑制部材は、金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されている。つまり、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)を上側から見たときに、各金属基体部材各ボア部毎に、円弧方向の少なくとも1箇所に、付勢兼背面側流れ抑制部材が付設されている。なお、図4に示すシリンダボア壁の保温具20では、付勢兼背面側流れ抑制部材は、各金属基体部材各ボア部毎に、その円弧方向に1箇所付設されている。また、図17に示す形態例では、付勢兼背面側流れ抑制部材は、各金属基体部材各ボア部毎に、その円弧方向に2箇所ずつ付設されている。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)では、溝状冷却水流路の中下部に設置されたときに、付勢兼背面側流れ抑制部材により、保温用ゴム部材が適切な押し付け力で付勢され、且つ、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れが抑制されるように、溝状冷却水流路の形状等に合わせて、付勢兼背面側流れ抑制部材の材質、形状、大きさ、設置位置、設置数等が、適宜選択される。
また、本発明のシリンダボア壁の保温具としては、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、金属基体部材が保温用ゴム部材を押し付けるように付勢するための部材と、金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制するための部材が、別々に付設されている形態がある。
図18に、本発明のシリンダボア壁の保温具の他の形態例を示す。図18(A)は斜視図であり、図18(B)は端面図である。図18中、シリンダボア壁の保温具40は、金属基体部材41と、保温用ゴム部材42と、冷却水流れ抑制樹脂部材43と、金属板バネ部材44と、からなる。図18に示す形態例では、金属板バネ部材44は、溶接側端47が金属基体部材41に溶接されることにより、付設されている。
シリンダボア壁の保温具40では、保温用ゴム部材42の接触面45から金属板バネ部
材44の一端側46までの距離が、溝状冷却水流路の幅よりも大きくなるように、金属板バネ部材44が付設されている。そのため、シリンダボア壁の保温具40が、溝状冷却水流路の中下部に設置されると、金属板バネ部材44が、金属基体部材41及び保温用ゴム部材42と溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間に挟まれることにより、金属板バネ部材44の一端側46には、金属基体部材41に向かう方向に力が加えられる。このことにより、金属板バネ部材44は、一端側46が金属基体部材41側に近づくように変形するので、金属板バネ部材44には、元に戻ろうとする弾性力が生じる。そして、この弾性力により、金属基体部材41は、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押され、その結果、金属基体部材41により、ゴム部材42が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に押し付けられる。つまり、シリンダボア壁の保温具40が、溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、金属板バネ部材44が変形し、その変形が戻ろうとして生じる弾性力により、保温用ゴム部材42を溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に押し付けるように、金属基体部材41が付勢される。
冷却水流れ抑制樹脂部材43は、シリンダボア壁の保温具40が、溝状冷却水流路の中下部に設置されたときに、金属基体部材41と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間に流れる冷却水流れを抑制するための部材である。冷却水流れ抑制樹脂部材43は、金属基体部材41の背面と溝状冷却水流路の中下部の壁面(シリンダボア側とは反対側の壁面)との間を塞ぐように設置されるために、その間を冷却水が流れるのが抑制される。
つまり、本発明の他の形態のシリンダボア壁の保温具は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明の第四の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)とも記載する。)は、4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
また、本発明の第五の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温具(5)とも記載する。)は、3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
また、本発明の第六の形態のシリンダボア壁の保温具(以下、本発明のシリンダボア壁の保温具(6)とも記載する。)は、2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
を特徴するシリンダボア壁の保温具である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)と本発明のシリンダボア壁の保温具(5)と本発明のシリンダボア壁の保温具(6)とは、保温具が設置されるシリンダブロックのシリンダボアの数が異なること及びゴム部材各ボア部の数が異なること以外は同様である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)は、内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置される。本発明のシリンダボア壁の保温具(4)が設置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に4つ以上並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアと2つ以上の中間ボアとからなるシリンダボアを有している。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(5)が設置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に3つ並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアと1つの中間ボアとからなるシリンダボアを有している。本発明のシリンダボア壁の保温具(6)が設置されるシリンダブロックは、シリンダボアが直列に2つ以上並んで形成されているオープンデッキ型のシリンダブロックであるので、2つの端ボアからなるシリンダボア又は2つの端ボアと1つ以上の中間ボアとからなるシリンダボアを有している。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)が設置される位置は、溝状冷却水流路の中下部である。図2では、溝状冷却水流路14の最上部9と最下部8の中間近傍の位置10を、点線で示しているが、この中間近傍の位置10から下側の溝状冷却水流路14の部分を、溝状冷却水流路の中下部と呼ぶ。なお、溝状冷却水流路の中下部とは
、溝状冷却水流路の最上部と最下部の丁度中間の位置から下の部分という意味ではなく、最上部と最下部の中間位置の近傍から下の部分という意味である。よって、溝状冷却水流路の最下部からどの位置までを本発明の保温具で保温するか、つまり、保温用ゴム部材の上端の位置を溝状冷却水流路の上下方向のどの位置にするかは、適宜選択される。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)に係る保温用ゴム部材は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に接することにより、シリンダボア壁の中下部を保温する部材である。そのため、この保温用ゴム部材の接触面側の形状は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に沿う形状である。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)が、溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、付勢部材が金属基体部材を押し、そのことにより、保温用ゴム部材は、接触面側(金属基体部材側とは反対側の面側)が、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に接し、押し付けられる。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)に係る保温用ゴム部材の材質は、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)に係る保温用ゴム部材と同様である。
保温用ゴム部材の厚みは、特に制限されず、適宜選択される。
金属基体部材は、保温用ゴム部材、付勢部材及び流れ抑制部材が固定される部材である。この金属基体部材は、付勢部材による付勢力により押されることにより、保温用ゴム部材を溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に均一に押し付ける部材である。そのため、金属基体部材の形状は、保温用ゴム部材の背面側(接触面とは反対側の面側)に沿う形状である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)に係る金属基体部材の材質は、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)に係る金属基体部材の材質と同様である。
付勢部材は、金属基体部材の背面側に固定されている。この付勢部材は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、金属基体部材が保温用ゴム部材を押し付けるように付勢するための部材である。なお、金属基体部材の背面側とは、保温用ゴム部材が固定される面とは反対側を指す。
付勢部材としては、金属板バネ、コイルバネ、重ね板バネ、トーションバネ等の金属弾性部材や、弾性ゴム等が挙げられる。金属弾性部材の材質は、特に制限されないが、耐LLC性が良く及び強度が高い点で、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム合金等が好ましい。弾性ゴムとしては、特に制限されないが、ソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴムや、シリコーン系ゲル状素材等が挙げられる。本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)に係るソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴム、シリコーン系ゲル状素材は、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)又は(3)における保温用ゴム部材に係るソリッドゴム、膨張ゴム、発泡ゴム、軟性ゴム等のゴム、シリコーン系ゲル状素材と同様である。付勢部材を金属基体部材に付設する方法としては、特に制限されず、例えば、図18に示す形態例のように、付勢部材44を、金属基体部材41に直接固定する方法や、図21に示す形態例のように、縦長の矩形の付勢部材53が形成されるように、切り落とし部分52が切り落とされている付勢部材付設用部材54を作製し、これを金属基体部材41に重ね合わせて、折り曲げ部55を折り曲げることにより、ゴム部材42に金属基体部材41側から付勢部材53を固定して、金属基
体部材に付勢部材を付設する方法が挙げられる。なお、図18(A)は斜視図であり、図18(B)は図18(A)のA−A線端面図である。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)では、付勢部材は、金属基体部材各ボア部毎に、1つ以上付設されている。つまり、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)を上側から見たときに、各金属基体部材各ボア部毎に、その円弧方向の少なくとも1箇所に、付勢部材が付設されている。
付勢部材の形態、材質、形状、大きさ、設置位置、設置数等は、保温用ゴム部材が適切な押し付け力で付勢されるように、溝状冷却水流路の形状等に合わせて、適宜選択される。
背面側流れ抑制部材は、金属基体部材の背面側に固定されている。この背面側流れ抑制部材は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路の中下部に設置されることにより、金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間を流れる冷却水流れを抑制するための部材である。
背面側流れ抑制部材は、特に制限されず、ゴム、樹脂、金属板等が挙げられる。背面側流れ抑制部材としては、ゴム、樹脂が好ましい。背面側流れ抑制部材の形状は、本発明のシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路の中下部に設置された時に、金属基体部材の背面側と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制できる形状であれば、特に制限されない。
背面側流れ抑制部材は、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)を上から見たときに、冷却水流れ方向の一か所以上に金属基体部材の背面側に設置されている。つまり、金属基体部材の一端から他端までのどこか一か所又は二か所以上に、冷却水の流路を塞ぐように、背面側流れ抑制部材が設置されている。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)では、背面側流れ抑制部材が、金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていることが、好ましい。
背面側流れ抑制部材の形態、材質、形状、大きさ、設置位置、設置数等は、冷却水の流れが抑制されるように、溝状冷却水流路の形状等に合わせて、適宜選択される。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、保温対象が隣り合う2つのシリンダボアのボア壁、すなわち、2つのシリンダボアに亘る分のボア壁の場合、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その2つのシリンダボアに亘る分のボア壁の壁面(すなわち、その2つのシリンダボアに亘る分の溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触し、また、保温対象が連続して並ぶ3つのシリンダボアのボア壁、すなわち、3つのシリンダボアに亘る分のボア壁の場合、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その3つのシリンダボアに亘る分のボア壁の壁面(すなわち、その3つのシリンダボアに亘る分の溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触する。よって、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、保温対象が2つのシリンダボアのボア壁の場合、保温用ゴム部材は、2つの保温用ゴム部材各ボア部からなり、また、保温対象が3つのシリンダボアのボア壁の場合、保温用ゴム部材は、3つの保温用ゴム部材各ボア部からなる。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)が設置される位置、言い換えると、保温用ゴム部材が接触する溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面、又は中間ボア側の壁面である。本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)にお
いて、保温用ゴム部材は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面及び中間ボア側の壁面の各壁面のうちの2つ又は3つに接触する部位を有している。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(6)では、保温対象が1つのシリンダボアのボア壁であるので、保温用ゴム部材は、シリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の全壁面(すなわち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面)のうち、その1つのシリンダボアのボア壁の壁面(すなわち、その1つのシリンダボアの溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)且つ中下部の壁面と接触する。本発明のシリンダボア壁の保温具(6)では、保温用ゴム部材は、1つの保温用ゴム部材各ボア部からなる。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(6)が設置される位置、言い換えると、保温用ゴム部材が接触する溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面、又は中間ボア側の壁面である。本発明のシリンダボア壁の保温具(6)において、保温用ゴム部材は、一端の端ボア側の壁面、他端の端ボア側の壁面及び中間ボア側の壁面の各壁面のうちの1つに接触する部位を有している。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、全ての保温用ゴム部材各ボア部が、連続していてもよいし、あるいは、連続していなくてもよい。そして、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、全ての保温用ゴム部材各ボア部が連続していることが、シリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路内で、振動や冷却水の流れによる位置ずれを起こし難くなる点で好ましい。
また、本発明のシリンダボア壁の保温具(6)では、保温用ゴム部材(1つの保温用ゴム部材各ボア部)が、一続きのものであってもよいし、あるいは、複数に分割されていてもよい。
なお、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)、(5)又は(6)において、保温用ゴム部材は、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面のうち、保温対象となる壁面(保温対象となる1つ、2つ又は3つのシリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の壁面)の全て隈なく覆うものであってもよいし、あるいは、保温対象となる壁面の一部であって且つ保温のために必要な箇所のみを覆うものであってもよい。
本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、金属基体部材は、2つ又は3つの金属基体部材各ボア部からなる。よって、本発明のシリンダボア壁の保温具(4)又は(5)では、保温対象が2つのシリンダボアのボア壁の場合、金属基体部材は、2つの金属基体部材各ボア部からなり、また、保温対象が3つのシリンダボアのボア壁の場合、金属基体部材は、3つの金属基体部材各ボア部からなる。各々の金属基体部材各ボア部には、それぞれ、保温用ゴム部材各ボア部が固定される。そして、金属基体部材においては、一端から他端までが繋がっている。金属基体部材は、一端から他端までが繋がっていれば、1つの金属板で形成されたものであっても、複数の金属板が繋ぎ合わされたものであってもよい。
また、本発明のシリンダボア壁の保温具(6)では、保温対象が1つのシリンダボアのボア壁の溝状冷却水流路側の壁面なので、金属基体部材は、1つの金属基体部材各ボア部からなる。そして、金属基体部材各ボア部には、ゴム部材各ボア部が固定される。金属基体部材においては、一端から他端まで繋がっている。
本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)は、溝状冷却水流路の中下部のどの位置に設置されるか、言い換えると、全シリンダボアのボア壁のうち、どのシリンダボアのボア壁の保温用として用いられるかは、適宜選択される。図9では、中間ボア12b1のボア壁13b1及び中間ボア12b2のボア壁13b2が保温されるように、シリンダボア壁の保温具20が、溝状冷却水流路14の中下部
に設置されているが、他には、図19及び図20に示す形態例が挙げられる。図19では、端ボア12a1のボア壁13a1及び中間ボア12b1のボア壁13b1が保温されるように、シリンダボア壁の保温具30が、溝状冷却水流路14の中下部に設置されており、また、図20では、端ボア12a1のボア壁13a1、中間ボア12b1のボア壁13b1及び中間ボア12b2のボア壁13b2が保温されるように、シリンダボア壁の保温具31が、溝状冷却水流路14の中下部に設置されている。
本発明の内燃機関は、溝状冷却水流路の中下部に、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)が設置されていることを特徴とする内燃機関である。本発明の内燃機関において、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されている箇所は、溝状冷却水流路の中下部のうち、保温が必要とされる箇所である。つまり、本発明の内燃機関では、保温が必要な箇所に、選択的に、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されている。
本発明の自動車は、本発明の内燃機関を有することを特徴とする自動車である。
従来の溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面を囲むように保温部が形成されている保温具の場合、保温が必要な箇所のみを選択的に保温するようなことはできない。
それに対して、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(3)、(4)、(5)又は(6)では、保温が必要な箇所のみを選択的に保温できる。また、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(4)又は(5)では、付勢兼背面流れ抑制部材又は付勢部材が、金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されているので、ゴム部材が、保温対象となる溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に、まんべんなく押し付けられる。更に、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(4)又は(5)では、金属基体部材が、各ボア部毎に分断されているのではなく、全てが繋がっているので、本発明のシリンダボア壁の保温具(1)、(2)、(4)又は(5)は、溝状冷却水流路内で、振動や冷却水の流れによる位置ずれを起こし難い。
本発明によれば、内燃機関のシリンダボア壁の上側と下側との変形量の違いを少なくすることができるので、ピストンの摩擦を低くすることができるため、省燃費の内燃機関を提供できる。
8 最下部
9 最上部
10 中間近傍の位置
11 シリンダブロック
12 ボア
12a1、12a2 端ボア
12b1、12b2 中間ボア
13 シリンダボア壁
14 溝状冷却水流路
15 冷却水供給口
16 冷却水排出口
17 溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面
17a、17b 溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面のうち、片側半分側の壁面18 溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面
20、40 シリンダボア壁の保温具
21、41 金属基体部材
22、42 保温用ゴム部材
23 背面側ゴム部材
24 折り曲げ部
25、26、45 接触面
30 金属板
31 切り落とし部分
33、34 背面
35 保温用ゴム部材端ボア部
36 保温用ゴム部材中間ボア部
37 金属基体部材端ボア部
38 金属基体部材中間ボア部
43 背面側流れ抑制部材
44 付勢部材
46 一端
47 溶接側端

Claims (10)

  1. シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
    を特徴するシリンダボア壁の保温具。
  2. 4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項1記載のシリンダボア壁の保温具。
  3. 3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項1記載のシリンダボア壁の保温具。
  4. 2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢すると共に、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水
    流れを抑制する付勢兼背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢兼背面側流れ抑制部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項1記載のシリンダボア壁の保温具。
  5. シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面又は2つ以上のシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
    該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
    を特徴するシリンダボア壁の保温具。
  6. 4つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つ又は3つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
    該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項5記載のシリンダボア壁の保温具。
  7. 3つのシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの2つのシリンダボアに亘る分の壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
    該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項5記載のシリンダボア壁の保温具。
  8. 2つ以上のシリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの一部のボア壁を保温するためのシリンダボア壁の保温具であり、
    溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の全壁面のうちの1つのシリンダボアの壁面に接触する保温用ゴム部材と、該保温用ゴム部材が固定される金属基体部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面に向かって、該金属基体部材が該保温用ゴム部材を押し付けるように付勢する付勢部材と、該金属基体部材の背面側に固定され、該金属基体部材と溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面との間の冷却水流れを抑制する背面側流れ抑制部材と、からなり、
    該付勢部材が、該金属基体部材の各ボア部毎に、1つ以上付設されており、
    該背面側流れ抑制部材が、1つ以上付設されていること、
    を特徴する請求項5記載のシリンダボア壁の保温具。
  9. 請求項1〜8いずれか1項記載のシリンダボア壁の保温具が設置されていることを特徴とする内燃機関。
  10. 請求項9記載の内燃機関を有することを特徴とする自動車。
JP2018045467A 2018-03-13 2018-03-13 シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車 Pending JP2018087579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045467A JP2018087579A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018045467A JP2018087579A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014081572A Division JP2015203315A (ja) 2014-04-11 2014-04-11 シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018087579A true JP2018087579A (ja) 2018-06-07

Family

ID=62492961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018045467A Pending JP2018087579A (ja) 2018-03-13 2018-03-13 シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018087579A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190713A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Aisan Industry Co Ltd ウォータジャケットスペーサ及びシリンダブロックの冷却構造
JP2012112245A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Nichias Corp シリンダボア壁の保温構造体、内燃機関及び自動車
JP2012202290A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Nichias Corp シリンダボア壁の保温構造体、シリンダボア壁の保温方法、内燃機関及び自動車

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011190713A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Aisan Industry Co Ltd ウォータジャケットスペーサ及びシリンダブロックの冷却構造
JP2012112245A (ja) * 2010-11-19 2012-06-14 Nichias Corp シリンダボア壁の保温構造体、内燃機関及び自動車
JP2012202290A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Nichias Corp シリンダボア壁の保温構造体、シリンダボア壁の保温方法、内燃機関及び自動車

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6340234B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP6297393B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP6283011B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP6283010B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP2015203313A (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP5588902B2 (ja) シリンダボア壁の保温構造体、シリンダボア壁の保温方法、内燃機関及び自動車
JP6710169B2 (ja) 内燃機関
JP6297531B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP2015203315A (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
WO2020036052A1 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
JP2018087579A (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
US10895219B2 (en) Cylinder bore wall thermal insulator, internal combustion engine, and automobile
JP6486304B2 (ja) シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車
WO2018225733A1 (ja) シリンダボア壁の保温具
WO2021065146A1 (ja) シリンダボア壁の保温具
JP2021055655A (ja) シリンダボア壁の保温具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190605