JP2018087398A - 衣服型電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに本発明は、競技者同士ないし競技者と運動器具とが激しくぶつかりあう可能性のあるスポーツ時に着用される衣服型電子機器に関する。
金属線の場合には、金属線を刺繍糸と見なして、衣服に縫い付けることにより配線形成が可能である。しかしながら、かかる手法が大量生産に向いていないことは自明である。
金属箔のエッチングにより配線を形成する手法は、プリント配線板の製法として一般的である。金属箔を伸縮性のある樹脂シートに貼り合わせ、プリント配線板と同様の手法で波形配線を形成して、擬似的に伸縮性配線とする手法が知られている。(非特許文献1参照)かかる手法は波形配線部の捻れ変形により擬似的に伸縮特性を持たせるものであるが、捻れ変形により金属箔が厚さ方向にも変異するため、衣服の一部として用いると、非常に違和感のある着用感となり好ましいものではなかった。また洗濯時のような過度な変形を受けた場合には金属箔に永久塑性変形が生じ、配線の耐久性にも問題があった。
導電粒子と伸縮性バインダー樹脂とからなる導電性組成物は、巨視的には伸縮可能な導体を実現することができる。かかるペーストから得られる導電性組成物は、微視的に見れば、外力を受けた際に樹脂バインダー部変形し、導電性粒子の電気的連鎖が途切れない範囲で導電性が維持されるものである。巨視的に観察される比抵抗は、金属線や金属箔に比較すると高い値であるが、組成物自体が伸縮性を持つために波形配線などの形状を採る必要が無く、配線幅と厚さには自由度が高いため実用的には金属線に比較して低抵抗な配線を実現可能である。
図2は従来のプリント配線において電極表面層を設けた場合の模式図である。いずれの場合でも配線部と電極部との境目に段差が生じ、電気配線の表面が凹凸になることが理解できる。
もちろん、かかる配線表面の凹凸に起因する自然な着用感の阻害は、金属配線を用いた伸縮配線や、導電糸を用いた配線においても同様である。
さて、このような衣服型電子機器を着用して運動を行う場面を想定する。ボクシング、空手、テコンドーなどの格闘技ないしラグビー、アメリカンフットボール、ハンドボール、サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、野球、ソフトボール、クリケット卓球などの球技においては競技者同士または競技者と運動用具(主にはボール)とが激しくぶつかる場面が多々生じる。従って、このような用途を想定した場合、デバイスをどの位置に配置するかが問題となる。
また着用時に感じる違和感は、導体層ないし電極表面層がむき出しになっている電極表面と伸縮性絶縁被覆層でおおわれている配線部分との境目にある段差が主原因であることを突き止め、以下の発明に到達した。
すなわち、本発明は以下の構成である。
a.身体表面に直接接触する複数の電極と、
b.身体電位データ測定機能と少なくともデータ格納機能およびまたは通信機能を有する電子デバイスと接続するためのコネクタと、
c.前記電極と前記コネクタを電気的に接続するための電気配線、
とを有し、前記コネクタが、衣服の後頸部中央部に設けられており、前記電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなることを特長とする衣服型電子機器。
[2] 前記身体表面に直接接触する電極が、破断伸度が40%以上の伸縮性導体層からなることを特長とする請求項1に記載の衣服型電子機器。
[3] 前記身体表面に直接接触する電極が、破断伸度が50%以上の伸縮性導体層からなり、伸縮性導体層の厚さが300μm以下である事を特長とする[1]または[2]に記載の衣服型電子機器。
[4] 前記電気配線の冗長係数が1.41倍以上である事を特長とする[1]から[3]のいずれかに記載の衣服型電子機器。なおここに配線の冗長性とは最短距離に対して何倍の長さを迂回したかを示す係数である。
[5] 前記導電糸が、金属被覆された化学繊維、導電性高分子を含浸させた繊維束、太さが50μm以下の金属微細線、から選択される少なくとも一種以上の導電糸であることを特長とする[1]から[4]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[6] 前記生体情報が心電位の時間変化であり、前記身体表面に直接接触する電極が左右一対で有り、人体の背中に相当する部位の背中の中央線を挟んで左右対称に配置されている事を特長とする[1]から[5]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[7] 着用者に打撃が加わるスポーツにおいて着用される事を特長とする[1]から[6]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[8] 破断伸度が80%以上であり、有効厚さが25μm以上で有り、体積抵抗率が1GΩ・cm以上の伸縮性絶縁被覆層を有する事を特長とする[1]から[7]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[9] 電極間の抵抗値が1GΩ以上である事を特長とする[1]から[8]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[10] 湿潤時の電極間の抵抗値が1MΩ以上である事を特長とする[1]から[9]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[11]導体層、伸縮性絶縁被覆層、絶縁下地層を含む電極を体表面に接する部分に有し、電極と接続される電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなる衣服型電子機器であって、該電極と電気配線の境界の段差が実質的に無いことを特徴とする[1]から[10]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[12]導体層、伸縮性絶縁被覆層、絶縁下地層、電極表面層を含む電極を有し、電極と接続される電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなることを特徴とする前記[11]記載の電気配線を有する衣服型電子機器。
[13]前記導体層の導電機能および、伸縮性絶縁被覆層と絶縁下地層の絶縁機能を、実質的に損なうこと無く、伸張率10%以上に変形させることができることを特徴とする[11]または[12]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[14]前記、導体層、伸縮性絶縁被覆層、絶縁下地層が、それぞれ破断伸度50%以上であり、引っ張り弾性率が10〜500MPaであることを特徴とする[11]から[13]のいずれかに記載の衣服型電子機器。
[15]導体層、伸縮性絶縁被覆層、絶縁下地層を含む電極を体表面に接する部分に有し、電極と接続される電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなる衣服型電子機器であって、該電極が転写法により形成されていることを特徴とする衣服型電子機器。
[16]導体層、伸縮性絶縁被覆層、絶縁下地層を含む電極を体表面に接する部分に有し、電極と接続される電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなる衣服型電子機器であって、該電極と電気配線が転写法により形成されていることを特徴とする衣服型電子機器。
さらに本発明においては十分な伸縮特性を有する伸縮性導体と、好ましくは十分な伸縮性と絶縁性を有する伸縮性の絶縁層を用いて、衣服型電子機器の配線部、電極部を構成することにより、激しい運動中においても電気的に破断することなく、また発汗や雨天により湿潤した場合においても十分な電極間のインシュレーションを維持し、的確に生体信号の測定が可能となる。
段差は、配線部と非配線部との間にも存在するが、配線部と非配線部との境界の段差は、下地層、カバー層により被覆されており、緩やかな段差になっている点、ならびに、段差の高い部分と低い部分の双方が同じ素材であるカバー層であるため触感上の違和感が小さい。
段差を無くする手法はプレス成形など種々存在するが、本発明では伸縮性導体を用いた電極と、電極に接続された導電糸による配線を一体成形した後に、転写する手法により、効率的に当該段差が実質的に無い、衣服型電子機器を王立良く製造することが可能であ。
人体表面の接触状態の改善は、生体信号の検知確度につながる。また、コネクタ部においては、コネクタの外形を絶縁カバー部にかぶせることができるため、電極表面の露出を無くすることが可能となる。取り付け部分が段差無く平面であるため、さらに取り付け時に電極部に無理な変形を強いることなくコネクタ部品を取り付けることが可能となり、接続部の信頼性が改善されるという優れた効果を得ることができる。
図4.は本発明の電気配線において、電極表面層がある場合の断面の模式図である。電極と電極を電気的に接続する電気配線は導電糸による。従来の電極及び配線において電極表面層がある場合の図3と比較すると、電極表面層と伸縮性絶縁被覆層が同じ高さになるため電極及び配線表面の凹凸は生じない。
本発明における導電糸とは、繊維長1cmあたりの抵抗値が100Ω以下の糸を云う。ここに導電糸とは導電繊維、及び導電繊維の繊維束、導電繊維を含む繊維から得られる撚糸、組み糸、紡績糸、混紡糸の総称である。本発明の導電糸として、金属被覆された化学繊維、金属被覆された天然繊維、導電性酸化物がより被覆された化学繊維、導電性酸化物により被覆された天然繊維、カーボン系導電性材料(グラファイト、カーボン、カーボンナノチューブ、グラフェンなど)により被覆された化学繊維、カーボン系導電性素材により被覆された天然繊維、導電性高分子により被覆された化学繊維、導電性高分子により被覆された天然繊維などから得られる導電糸を例示できる。かかるタイプの導電糸には、高分子フィルムに金属、カーボン系導電性素材、導電性金属酸化物、導電性高分子から選択される一種以上の導電性素材を被覆した高分子フィルムを800μm幅以下に補足スリットした導電性極細スリットフィルムが含まれる。
本発明における導電糸としては、金属、カーボン系導電性素材、導電性金属酸化物、導電性高分子から選択される一種以上の導電性素材を練り込んだ高分子を紡糸して得られる導電繊維から得られる導電糸を用いることができる。
さらに本発明では。太さが250μm以下、好ましくは120μm以下、さらに好ましくは80μm以下、なおさらに好ましくは50μm以下の金属微細線を導電繊維ないし導電糸として用いる事ができる。
本発明では特に、金属被覆された化学繊維、導電性高分子を含浸させた繊維束、太さが50μm以下の金属微細線、から選択される少なくとも一種以上の導電糸を用いる事が好ましい。
ここに冗長係数は、
冗長係数=Y/X
にて定義される。
本発明における冗長係数は1.41.以上が好ましく、1.8以上がさらに好ましく2.2以上がなお好ましく、2.8以上がさらに好ましい。冗長係数を大きくするには、端的には導電糸をジグザクに配置すれば良い。より具体的には刺繍の手法であるジグザグステッチ、チェーンステッチ、クロスステッチ、フェザーステッチ、等を用いる事ができる。またかかる冗長性は、面方向だけでなく生地の厚さ方向にも発揮することができる。本発明では適度にループが形成され、好ましくは結び目が生じない形態でのステッチを用いる事が推奨される。
本発明において基材として用いることができるのは衣服型電子機器の衣服部分の一部、もしくは、全体を構成する布帛である。布帛としては織物、編み物、不織布を例示することができ、さらにこれらに樹脂コート、樹脂含浸したコート布なども基材として用いることができる。また、ネオプレン(登録商標)に代表される合成ゴムシート等も基材として用いることができる。本発明で用いられる布帛は繰り返し10%以上の伸縮が可能なストレッチャビリティを有する事が好ましい。また本発明の基材は50%以上の破断伸度を有する事が好ましい。本発明の基材は布元反でもよく、また、リボン、テープ状でも良く、組紐、網組でもよく、元反からカットされた枚葉の布でも良い。
布帛が織物の場合、例えば平織、綾織、朱子織、等を例示できる。布帛が編み物の場合、例えば平編み、およびその変形、鹿の子編、アムンゼン編、レース編、アイレット編、添え糸網、パイル編、リブ網、リップル編、亀甲編、ブリスター編、ミラノ・リブ編、ダブルピケ編、シングル・ピケ編み、斜文編、ヘリボーン編、ポンチローマ編、バスケット編、トリコット編、ハーフ・トリコット編、サテントリコット編、ダブルトリコット編、クインズコード編、ストライプ・サッカー編、ラッセル編、チュールメッシュ編、およびこれらの変形・組み合わせを例示できる。布帛はエラストマー繊維などからなる不織布であっても良い。
本発明の下地層は好ましくは、柔軟な高分子材料である。柔軟な高分子材料としては所謂ゴム、エラストマーと呼ばれる材料を使用できる。本発明のかかるゴム、エラストマーとしては、後述する導体層を形成するための樹脂材料を使用することができる。
本発明の下地層は繰り返し10%以上の伸縮が可能なストレッチャビリティを有する事が好ましい。また本発明の下地層は50%以上の破断伸度を有する事が好ましい。さらに本発明の下地層は引っ張り弾性率が10〜500MPaであることが好ましい。
本発明の下地層は、コーティング液、浸漬液、あるいは印刷インク、印刷ペースト等の液状形態、ないしスラリー状態を介して基材上に適用されることが好ましい。下地層用材料を液状形態ないしスラリー状態にするには溶剤へ溶解分散すれば良い。印刷適性等の調整のために、公知のレベリング剤、チキソ性付与剤などを配合することは本発明の範囲内である。溶剤としては後述する導電ペーストに用いることができる溶剤等の中から適宜選択される。
本発明において、特殊なケースとして、下地層を形成する材料の前駆体が液体である場合には、前駆体を用いて層形成し、しかるべき反応を経て、下地層を形成することも可能である。
本発明の下地層用の材料が、液体状態ないしスラリー状態を介することが困難な場合、例えば溶融押出、プレス成形で、フィルムまたはシート状に加工して基材に接着剤などで貼り付けることも可能である。また前駆体状態でフィルムないしシートに加工した後に所定の反応により固体化してフィルムないしシートを得ることもできる。
伸縮性導体組成物は、以下に述べる導電ペーストを介して得ることができる。以下、本発明の構成要素の実現手段の一つである導電性ペーストについて説明する。導電性ペーストは、少なくとも導電粒子、好ましくは加えられる非導電性粒子、伸縮性樹脂、溶剤から構成される。
本発明に使用される有機溶剤は、沸点が100℃以上、300℃未満であることが好ましく、より好ましくは沸点が130℃以上、280℃未満である。有機溶剤の沸点が低すぎると、ペースト製造工程やペースト使用に際に溶剤が揮発し、導電性ペーストを構成する成分比が変化しやすい懸念がある。一方で、有機溶剤の沸点が高すぎると、乾燥硬化塗膜中の残溶剤量が多くなり、塗膜の信頼性低下を引き起こす懸念がある。
本発明の伸縮性絶縁被覆層は好ましくは、柔軟な高分子材料を主成分とする絶縁層である。柔軟な高分子材料としては所謂ゴム、エラストマーと呼ばれる材料を使用できる。本発明のかかるゴム、エラストマーとしては、導体層を形成するための樹脂材料を使用することができる。
すなわち、本発明の伸縮性絶縁被覆層は、柔軟性樹脂を主成分とし、主成分とは伸縮性絶縁被覆層を構成する材料の55質量%以上、好ましくは75質量%以上を占める材料である。本発明で好ましく用いられる柔軟性樹脂とは、弾性率が、1〜1000MPaの、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴムなどが挙げられ、ゴムとしては、ウレタンゴム、アクリルゴム、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴムなどのニトリル基含有ゴム、イソプレンゴム、硫化ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ化ビニリデンコポリマーなどが挙げられる。この中でも、ニトリル基含有ゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴムが好ましく、ニトリル基含有ゴムが特に好ましい。本発明で好ましい弾性率の範囲は3〜600MPaであり、さらに好ましく10〜500MPa、なお好ましくは30〜300MPaの範囲である。
ニトリル基を含有するゴムは、ニトリル基を含有するゴムやエラストマーであれば特に限定されないが、ニトリルゴムと水素化ニトリルゴムが好ましい。ニトリルゴムはブタジエンとアクリロニトリルの共重合体であり、結合アクリロニトリル量が多いと金属との親和性が増加するが、伸縮性に寄与するゴム弾性は逆に減少する。従って、アクリロニトリルブタジエン共重合体ゴム中の結合アクリロニトリル量は18〜50質量%が好ましく、40〜50質量%が特に好ましい。
本発明の伸縮性絶縁被覆層は、コーティング液、浸漬液、あるいは印刷インク、印刷ペースト等の液状形態、ないしスラリー状態を介して基材上に適用されることが好ましい。伸縮性絶縁被覆層用材料を液状形態ないしスラリー状態にするには溶剤へ溶解分散すれば良い。印刷適性等の調整のために、公知のレベリング剤、チキソ性付与剤などを配合することは本発明の範囲内である。溶剤としては導電ペーストに用いることができる溶剤等の中から適宜選択される。
本発明の伸縮性絶縁被覆層用の材料が、液体状態ないしスラリー状態を介することが困難な場合、例えば溶融押出、プレス成形で、フィルムまたはシート状に加工し、しかるべき形状に外形加工した後に基材に接着剤などで貼り付けることも可能である。
本発明の絶縁下地層は、伸縮性絶縁被覆層と同様に伸縮性を有し、その材料構成、絶縁性能については伸縮性絶縁被覆層に準ずる。
ここに電極間の抵抗値は、絶縁抵抗計により、印可電圧100voltにて測定される値である。各電極はコネクタに電気接続されているため、電極間の抵抗値は実質的にはコネクタ電極間の絶縁抵抗値とほぼ等しい。
本発明の電極表面層は繰り返し10%以上の伸縮が可能なストレッチャビリティを有する事が好ましい。また本発明の電極表面層は50%以上の破断伸度を有する事が好ましい。さらに本発明の電極表面層は引っ張り弾性率が10〜500MPaであることが好ましい。このように電極部にも伸縮特性が要求される場合には、ストレッチャビリティを有するカーボンペーストを用いて電極表面層を形成することができる。
本発明におけるカーボンペーストは、導体層を形成する導電ペーストの導電粒子を導電性カーボンに限定した物と考えて差し支えない。ただし、導電粒子の配合量に関しては、カーボン粒子の比重が金属に比して小さく、比表面積が大きいため、金属粉の質量%のさらに半分ないし8分の1程度に減じて配合することが好ましい。カーボンペーストを得るための他の条件、分散方法などは導電ペーストと同様である。
本発明の段差の無い電極部と電気配線部の境界を実現する手段として、極めて薄い伸縮性絶縁被覆層を導体層に重ねる手法を例示できる。導体層の厚さが50μm以上であり、伸縮性絶縁被覆層の厚さが10μm未満であれば触感的に段差を感じないため、実質的に段差が無いと見なすことができる。
本発明の段差の無い電極及び配線を実現する手段として、基材上に下地層、導体層、伸縮性絶縁被覆層、必要に応じて電極表面層を順次積層印刷し、乾燥硬化した後に、各層の軟化温度以上の温度にて加圧成形処理をする手法を例示することができる。この方法においては比較的高温プロセスを要するため、適用できる基材が限定される場合がある。
本発明における転写法とは、電極表面層、伸縮性絶縁被覆層、伸縮性導体層、導電糸を用いた電気配線の付設、下地層の順に所定の配線パターン、絶縁パターンなどを中間媒体に印刷した後に基材である布帛に転写することにより電極及び配線を得ることができる。さらに易転写性を求める場合には下地層としてホットメルト層をあらかじめ中間媒体上に印刷された配線パターンの上に形成した後、布帛に転写することができる。さらに布帛側にホットメルト層を受像層としてあらかじめ設けておいてもよい。かかるホットメルト層には熱可塑性のウレタン樹脂、あるいは本発明の伸縮性導体組成物のバインダー成分と同様の柔軟性樹脂を用いることができる。
この場合の中間媒体には離型層を表面に有する高分子フィルム、紙などのいわゆる離型シートを用いても良い。またフッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミドなどの難接着な素材からなる表面を有するフィルム、シート、板などを用いることができる。またステンレススチール、硬質クロムメッキした鋼板、アルミニウム板などの金属板を用いることも可能である。
本発明における伸縮性電線としては、伸縮自在な芯材の外周に冗長性を持たせて配設した導電線を複数本の芯線を組紐状あるいは綾織り状の被覆体で纏めて被覆した電線、あるいは、伸縮自在な芯材の外周に複数本のエナメル線を撚ってなる導電線を螺旋状に巻き付けてなる電線を例示できる。
かかる伸縮性電線は生地に対してホットメルト系の接着剤などで貼り付ける方法、伸縮性電線自身を糸と見なして生地に縫い付ける方法、伸縮性電線を纏るように生地に縫い付ける方法、生地と生地の間に挿入する方法、衣服の縫い目に沿って纏り縫い等の手法で設置する方法などの手段により衣服型電子機器の配線として使用できる。
また生地に縫い付けた導電糸による配線部分を生地の両面から伸縮性絶縁被覆層にて被覆する方法も用いる事が出来る。
転写法を用いる場合には、電極形成を印刷法などで行うに際し、転写用の基材上に設けた伸縮性絶縁被覆層に導電糸を冗長性を持って這わせることにより電気配線を形成し、伸縮性の絶縁下地、ないしホットメルト接着材層で電気配線を挟んだ状態として、電極と同時に生地に転写すれば良い。
得られた樹脂材料をNMR分析して得られた組成比から、モノマーの質量比による質量%に換算した。
島津製作所製 SMV−300RT「ムーニービスコメータ」を用いて測定した。
堀場製作所製の光散乱式粒径分布測定装置LB-500を用いて測定した。
<弾性率、破断伸度>
各材料を離型シート上に乾燥厚さ100±10μmとなるようにコーティングし、所定の条件で乾燥硬化させた後、離型シートごとISO 527−2−1Aにて規定されるダンベル型に打ち抜き、試験片とした。測定時には離型シートから各材料のシートを剥離して、ISO 527−1に規定された方法で引っ張り試験を行って求めた。
製作した衣服型電子機器の電極及び配線部分を、電極部は除き、配線の直線部分が長さ100mmとなるように切り取り試験片とした。試験片において配線部分が基材の布帛から剥離していないこと、伸縮性絶縁被覆層表面にクラックなどは無いことを目しにて確認した後、配線の抵抗値を測定できるように端部の伸縮性絶縁被覆層を削り落として抵抗測定器の端子と接続し、伸張させる部分が有効長さ50mmとなるようにクリップを絶縁加工した引っ張り試験機にセットし、初期抵抗値と、所定の伸張度とした際の抵抗値、さらに初期状態に戻したときの配線抵抗値を測定した。
初期抵抗値をR0、10%伸張時の抵抗値をR10とし、抵抗変化率Rv=R10/R0 を求め、Rv≦100の場合を導電機能維持として「○」、Rv>100の場合を導電機能喪失「×」とした。絶縁性については、試験後に電極及び配線の伸縮性絶縁被覆層に目視確認できるクラックが生じていない場合を絶縁機能維持として「○」、クラックが生じた場合に絶縁機能喪失として「×」とした。さらに、試験後に基材と下地層との剥離が生じていない場合に絶縁機能維持として「○」、剥離が生じていた場合には絶縁機能喪失として「×」とした。
同様の評価を10%伸張し1秒維持した後に初期状態に戻し1秒保持、を100回繰り返した後にも行った。
配線の抵抗値をアジレント・テクノロジー社製ミリオームメーターを用いて測定した。
衣服型電子機器から電極部と配線部を含む部分を50mm×100mmの矩形に切り取って試験片とした。試験片を幅50mmの両面テープを用いて厚さ10mmの配線部分を基材である布帛ごと、たるみが生じないように貼り付け、次いで、光学式の厚さ計にて電極部から配線部にかけての厚さプロファイルを求めた。
電極部と配線部の境界の電極側5mmから配線側5mmまでの間の10mmについての傾きの絶対値が高低差/測定長(10mm)=50/3000未満であれば「◎」、50/3000以上〜50/2000未満であれば「○」、50/2000以上50/1000未満であれば△、50/1000以上であれば「×」とした。
アジレント・テクノロジー社製のハイ・レジスタンス・メーター(高抵抗計)4339Bを用い、印可電圧100Vにて、電圧印加1分後の抵抗値を持って絶縁抵抗とした。
<絶縁体の体積抵抗率>
試料をシート状に加工し、アジレント・テクノロジー社製のハイ・レジスタンス・メーター(高抵抗計)4339Bとレジスティビティセルを用い、印可電圧500Vにて、電圧印加1分後の抵抗値から体積抵抗率を算出した。
アジレント・テクノロジー社製ミリオームメータ4338Bを用い、4探針法にて、所定の長さの導電糸の抵抗値を測定し、単位長さ当たりの抵抗値に換算した。.
成人男性10名を被験者とし、実施例で作成した電極及び配線付きの衣服を着用し、心電計測を行いながら、ラジオ体操第1と、ラジオ体操第2を続けて実施した。その間の着用感について、「触感が良い」を5点、「触感が悪い」を1点として、五段階の官能評価を行い、10人の平均において、4以上を◎、3以上4未満を○、2以上3未満を△、2未満を×とした。
<導電糸の製造例1>
無電解めっき法により、ナイロン繊維の撚糸(250デニール)を銀メッキした。まず無電解銀めっきのための下地処理として撚糸を精錬剤に浸漬、水洗後、塩化第一スズ10g/リットル、35%塩酸20ミリリットル/リットルを含んだ水溶液に浸漬した後、水洗することにより触媒性を付与し後、下記組成の無電解銀メッキ液を所定量用いて銀を10質量%被覆した。
〔無電解銀めっき液浴比〕(銀5g/1リットル)
エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム 100g/1リットル
水酸化ナトリウム 25g/1リットル
ホルマリン 50g/1リットル
硝酸銀(水1リットルに溶解して滴下) 15.8g
アンモニア水(水1リットルに溶解して滴下) 50ミリリットル
得られた銀メッキ糸を撚り合わせ、糸長1cmあたりの抵抗値が120mΩの導電糸(F1)を得た。
アラミド繊維を用いて、導電糸の製造例1と同様の手法にて、ただし、無電解銀メッキ浴に対する繊維の処理量を半分に減じ、銀を20重量%被覆したアラミド繊維を得た。得られた繊維を撚り合わせ、糸長1cmあたりの抵抗値が65mΩの導電糸(F2)を得た。
50デニール24フィラメントのポリエステルマルチフィラメント加工糸に、アルカリ加水分解により10%の減量加工を行い、十分に水洗の後、引き続き、塩化パラジウム0.3g/L、塩化第一錫30g/L、36%塩酸300ml/Lを含む40℃の水溶液に浸漬後、水洗した。続いて、酸濃度0.1Nのホウ弗化水素酸に浸漬後、水洗した。次に硫酸銅7.5g/L、37%ホルマリン30ml/L、ロッシェル塩85g/Lから成る無電解銅メッキ液に浸漬後、水洗した。続いて、スルファミン酸ニッケル300g/L、ホウ酸30g/L、塩化ニッケル15g/L、pH3.7の電気ニッケルメッキ液に通電しながら浸漬し、銅/ニッケルの二層金属被覆層を有する導電糸(F3)を得た。得られた導電糸の金属分は質量換算にて、銅8質量%、ニッケル2質量%であった。また糸長1cmあたりの抵抗値は300mΩであった。
KBセーレン株式会社製の極細繊維ベリーマXの紡績糸を、チオフェン系導電性高分子PEDOT:PSSを用いた導電性成分に用いた導電塗料デナトロンに浸漬し、超音波処理を3分間行った後に絞りながら引き上げ、乾燥することにより、導電市絵高分子を含浸した導電糸(F4)を得た。得られた導電糸の糸長1cmあたりの抵抗値は40Ωであった。
昭和電線ケーブル株式会社製の銅銀合金(直径80μm)の素線19本を撚糸して導電糸(F5)を得た。得られた導電糸F5の1cmあたりの抵抗値は0.026mΩであった。
耐熱性ナイロンをコア繊維とし、表面にカーボン含有のナイロン6樹脂を被覆した、クラレトレーディング株式会社製の導電糸クラカーボKC−792R−B22T4を導電糸(F6)として用いた。導電糸F6の1cmあたりの抵抗値は500kΩであった。なお、本導電糸の抵抗値については通常のテスターを用いて測定した。
攪拌機、水冷ジャケットを備えたステンレス鋼製の反応容器に
ブタジエン 54質量部
アクリロニトリル 46質量部
脱イオン水 270質量部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5質量部
ナフタレンスルホン酸ナトリウム縮合物 2.5質量部
t−ドデシルメルカプタン 0.3質量部
トリエタノールアミン 0.2質量部
炭酸ナトリウム 0.1質量部
を仕込み、窒素を流しながら浴温度を15℃に保ち、静かに攪拌した。次いで 過硫酸カリウム0.3質量部を脱イオン水19.7質量部に溶解した水溶液を30分間かけて滴下し、さらに20時間反応を継続した後、ハイドロキノン0.5質量部を脱イオン水19.5質量部に溶解した水溶液を加えて重合停止操作を行った。
次いで、未反応モノマーを留去させるために、まず反応容器内を減圧し、さらにスチームを導入して未反応モノマーを回収し、NBRからなる合成ゴムラテックス(L1)を得た。得られたラテックスに食塩と希硫酸を加えて凝集・濾過し、樹脂に対する体積比20倍量の脱イオン水を5回に分けて樹脂を脱イオン水に再分散、濾過を繰り返すことで洗浄し、空気中にて乾燥して合成ゴム樹脂R1を得た。
以下仕込み原料、重合条件、洗浄条件などを変えて同様に操作を行い、表1に示す樹脂材料R2〜R4を得た。なお、表中の略号は以下の通りである。
NBR:アクロニトリルブタジエンゴム
NBIR:アクリロニトリル−イソプレンゴム(イソプレン10質量%)
SBR:スチレンブタジエンゴム(スチレン/ブタジエン=50/50質量%)
エポキシ当量175〜195の液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂1.5質量部、製造例にて得られた伸縮性樹脂(R1)10質量部、潜在性硬化剤[味の素ファインケミカル株式会社製 商品名アミキュアPN23] 0.5質量部、をイソホロン30質量部と混合攪拌して溶解させバインダー樹脂組成物A1を得た。次いでバインダー樹脂組成物A1に、平均粒子径6μmの微細フレーク状銀粉[福田金属箔粉工業社製 商品名Ag−XF301]58.0質量部を加えて均一に混合し、三本ロールミルにて分散することにより導電ペーストAG1を得た。得られた導電ペーストAG1の評価結果を表2−1、表2−2に示す。
なお、表2−1、表2−2において無定型銀粉1はDOWAエレクトロニクス社製の凝集銀粉G−35、平均粒子径6.0μm、無定型銀粉2はDOWAエレクトロニクス社製の凝集銀粉G−35を湿式分級して得た平均粒子径2.1μmの凝集銀粉である。
図6に示す転写法により、心電図測定用の衣服型電子機器を製作した。
厚さ125μmの離型PETフィルムに、まず電極表面層となるカーボンペーストCB1を所定のパターンにてスクリーン印刷し、乾燥硬化した。次いで伸縮性絶縁被覆層となる絶縁ペーストCC1を所定のパターンにスクリーン印刷し、乾燥硬化した。心電測定用の電極表面層は直径30mmの円形である。また伸縮性絶縁被覆層は電極部において内径が30mm、外径が36mmのドーナツ状であり電極から伸びる配線部は幅14mmで、配線部の終端には、センサとの接続用ホックを取り付けるために直径10mmの円形電極が同様にカーボンペーストで印刷されている。カーボンペースト層の厚さは乾燥膜厚で25μmであり、伸縮性絶縁被覆層は体積抵抗率1500GΩcm、厚さ15μm、であった。
次いで、導体層となる銀ペーストAG1を用いて電極部をスクリーン印刷し、続いて導電糸の製造例1にて得られた導電糸F1を心電測定用電極と接続用ホック取り付け用の電極との間に略正弦波形状に配置して電気配線とした。なお正弦波の周期(ジグザグピッチ)は3mm、面方向の振幅を5mmとした。電気配線は平行になるように5本が配置された。冗長係数は1.8である。
ついで、電極本体となる伸縮性導体層を形成するためのペーストをスクリーン印刷し、所定の条件で乾燥硬化した。電極部は直径32mmの円形、配線部は幅10mmであり、伸縮性絶縁被覆層上での乾燥厚さが30μmとなるように調整した。さらに下地層を伸縮性絶縁被覆層と同じCC1を用いて乾燥厚さが20μmとなるように調整してスクリーン印刷し乾燥し、さらにもう一度同条件で下地層を印刷し、乾燥時間を調整して溶剤分が25質量%残存するようにして表面タック性を残し、転写性のある印刷電極及び配線を得た。
次いで、以上の工程により得られた転写性の印刷電極及び配線を裏返したニット生地から成るスポーツシャツの所定部分に重ね、室温でプレスして印刷電極及び配線をスポーツシャツの裏側に仮接着し、離型PETフィルムを剥離し、スポーツシャツをハンガーに掛けて、さらに115℃にて30分間乾燥し、電極及び配線付きスポーツシャツを得た。配線パターンを図7に、シャツに対する配線パターンの配置を図8に示す。
得られた電極及び配線付きスポーツシャツは、左右の後腋窩線上と第7肋骨との交差点に直径30mmの円形電極があり、さらに円形電極から後頸部中央までの幅10mmエリアに導電糸による電気配線が内側に形成されている。なお左右の電極から後頸部中央に伸びる配線は、頸部中央にて5mmのギャップを持ち、両者は短絡されていない。
左右の電極間の絶縁抵抗値および、湿潤状態として電極及び配線付きスポーツシャツをイオン交換水に浸漬し、その後、家庭用洗濯機で5分間脱水した後に測定した左右の電極間の絶縁抵抗値を表3−1に示す。
ステンレススチール製スナップホックを介して、スマートホンへの無線データ伝送機能を有するユニオンツール社製の心拍センサWHS−2を接続して、測定と同時にWHS−2から心電信号をスマートホンに発信し、同心拍センサWHS−2専用のアプリ「myBeat」を組み込んだアップル社製スマートホンで心拍データを受信し、画面表示できるように設定した。以上のようにして心拍計測機能を組み込んだスポーツシャツを作製した。
着用試験に用いたスポーツシャツと同条件で製作したスポーツシャツから、所定の試験片を切り取り、電極部/配線部境界の段差評価、10%伸縮1回、および100回について配線の導電性、伸縮性絶縁被覆層の絶縁性、下地層の絶縁性、それぞれの維持性能を評価した。結果を表3−1、表3−2.表3−3に示す。
実施例1に用いたニット地のスポーツシャツに、実施例1と同様の構成による転写法にて電極部とコネクタ接続部のみを形成した。ついで、導電糸の製造例2にて得られた導電糸を用い、電極部とコネクタ接続部の間にジグザグミシンにて、ピッチ2.2mm、冗長係数2.0の電気配線を縫い付けた。ついで電気配線を生地ごと挟むように、表裏にホットメルト層付きウレタンシート「モビロン」を熱圧着して伸縮性絶縁層とした。なお、モビロンシートは導電糸と電極部及び「コネクタ接続部との接続部を覆うように配置した。ついで、接続部の段差を低減するために、スポーツシャツの電極部、配線部、コネクタ接続部を含む電極&配線部全体を含む領域を厚さ2mmのフッ素樹脂シートを介して表面に硬質クロムメッキ処理を行った熱板で挟み、120℃にてプレスした。
得られたスポーツシャツに実施例と同様にホックを取り付け、ユニオンツール社製の心拍センサWHS−2を接続し、以下同様に評価を行った。結果を表3−1、表3−2.表3−3に示す。
実施例1に用いたニット地のスポーツシャツを裏返し、型枠に、背面にしわが入らないように入れてシャツの両肩と左右の裾にピンを打って固定した。
次いで、図5に示す直接印刷法にて実施例と同じ配線パターンのスポーツシャツを製作した。まず、所定のパターンにて下地層をCCペーストでスクリーン印刷し、所定の条件で乾燥し、さらにもう一度同条件で印刷し、乾燥硬化した。次いで、導体層、伸縮性絶縁被覆層、電極表面層の順で各々印刷、乾燥を繰り返し、電気配線を得た。得られたスポーツシャツに実施例と同様にホックを取り付け、ユニオンツール社製の心拍センサWHS−2を接続し、以下同様に評価を行った。結果を表3−1、表3−2.表3−3に示す。
以上、示してきたように、本発明における衣服型電子機器は伸縮性を有する電極表面層、伸縮性を有する伸縮性絶縁被覆層と下地層、伸縮性を有する導体層からなる電極を有しており、導電糸による配線を有しており、さらに電極部と配線部との境界部分の段差が実質的に無いため、良好な電気特性と良好な着用感を両立した優れた特性を有する。
良好な着用感は、特に心電データなどの身体物理データを元に、着用者のメンタルな状態を求める場合において、着心地の悪さからくるメンタル的なノイズを生じること無く、より自然な状態でのメンタル評価が可能となることから、このような衣服型電子機器の応用面において大きな異議があると云える。
2.絶縁下地層
3.伸縮性導体組成物層(伸縮性導体層)
4.伸縮性カバー層(伸縮性絶縁被覆層)
5.伸縮性カーボン層(電極表面層)
6.接着層(絶縁下地層)
7.導電糸
10.仮支持体(離型指示体)
Claims (10)
- 生体情報の測定に用いられる衣服型電子機器において、少なくとも、
a.身体表面に直接接触する複数の電極と、
b.身体電位データ測定機能と、少なくともデータ格納機能およびまたは通信機能のいずれかを有する電子デバイスと接続するためのコネクタと、
c.前記電極と前記コネクタを電気的に接続するための電気配線、
とを有し、前記コネクタが、衣服の後頸部中央部に設けられており、前記電気配線が冗長性を持って幾何学配置された導電糸からなることを特長とする衣服型電子機器。 - 前記身体表面に直接接触する電極が、破断伸度が40%以上の伸縮性導体層からなることを特長とする請求項1に記載の衣服型電子機器。
- 前記身体表面に直接接触する電極が、破断伸度が50%以上の伸縮性導体層からなり、伸縮性導体層の厚さが300μm以下である事を特長とする請求項1または2に記載の衣服型電子機器。
- 前記電気配線の冗長係数が1.41倍以上である事を特長とする請求項1から3のいずれかに記載の衣服型電子機器。なおここに配線の冗長性とは最短距離に対して何倍の長さを迂回したかを示す係数である。
- 前記導電糸が、金属被覆された化学繊維、導電性高分子を含浸させた繊維束、太さが50μm以下の金属微細線、から選択される少なくとも一種以上の導電糸であることを特長とする請求項1から4のいずれかに記載の衣服型電子機器。
- 前記生体情報が心電位の時間変化であり、前記身体表面に直接接触する電極が左右一対で有り、人体の背中に相当する部位の背中の中央線を挟んで左右対称に配置されている事を特長とする請求項1から5のいずれかに記載の衣服型電子機器。
- 着用者に打撃が加わるスポーツにおいて着用される事を特長とする請求項1から6のいずれかに記載の衣服型電子機器。
- 破断伸度が80%以上であり、有効厚さが12μm以上で有り、体積抵抗率が1GΩ・cm以上の伸縮性絶縁被覆層を有する事を特長とする請求項1から7のいずれかに記載の衣服型電子機器。
- 前記電極間の抵抗値が1GΩ以上である事を特長とする請求項1から8のいずれかに記載の衣服型電子機器。
- 衣服型電子機器を湿潤させた際の電極間の抵抗値が1MΩ以上である事を特長とする請求項1から9のいずれかに記載の衣服型電子機器。
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