(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について、図1から図11を参照しながら説明する。本発明の実施形態に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等、シートを給送可能なシート給送装置を備えた画像形成装置である。以下の実施形態においては、4色のトナー像を形成する電子写真方式のレーザビームプリンタ(以下、「プリンタ」という)100を用いて説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタ100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係るプリンタ100に設けられている制御部50の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ100は、プリンタ本体101と、原稿の画像を読み取り可能な画像読取装置102と、プリンタ本体101にシートSを給送可能なシート給送装置200と、を備えている。シート給送装置200は、オプションとして、プリンタ本体101に着脱可能に構成されている。
プリンタ本体101は、シートを給送する本体シート給送部10と、シートを手差し給送可能な手差し給送部20と、シートに画像を形成可能な画像形成部30と、シートを機外に排出する排出ローラ対40と、これらを制御する制御部50とを備えている。
本体シート給送部10は、シートSが積載される給送シート積載部11と、給送シート積載部11に積載されたシートSを1枚ずつに分離しながら給送する給送手段12と、を備えており、本実施形態においては、これらが4段設けられている。手差し給送部20は、シートSを積載可能な手差しトレイ21と、手差しトレイ21に積載されたシートSをプリンタ本体101に給送可能な手差し給送手段22と、を備えており、手差しトレイ21はプリンタ本体101に収納可能に構成されている。
画像形成部30は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色の画像を形成する4つのプロセスカートリッジ31Y,31M,31C,31Kを備えている。また、画像形成部30は、後述の感光ドラム33Y,33M,33C,33Kの表面を露光する露光装置32を備えている。なお、4つのプロセスカートリッジ31Y,31M,31C,31Kは、形成する画像の色が異なること以外は同じ構成であるため、プロセスカートリッジ31Yの構成を説明することで、プロセスカートリッジ31M,31C,31Kの説明は省略する。プロセスカートリッジ31Yは、感光ドラム33Yと、感光ドラム33Yを帯電させる帯電ローラと、感光ドラム33Y上に形成された静電潜像を現像する現像ローラと、を備えている。
また、画像形成部30は、感光ドラム33Y,33M,33C,33K上のトナー像が一次転写される中間転写ベルト34と、トナー像を中間転写ベルト34に一次転写する一次転写ローラ35Y,35M,35C,35Kと、を備えている。更に、画像形成部30は、一次転写されたトナー像を二次転写する二次転写部36と、二次転写されたトナー像を加熱定着させる定着部37と、を備えている。
制御部50は、図2に示すように、本体シート給送部10、各搬送手段、画像形成部30、シート給送装置200等を駆動制御するCPU51と、各種プログラムや各種情報等を記憶するメモリ52と、を備えている。
画像読取装置102は、プリンタ本体101の上方に配設されており、プリンタ本体101の上部に形成された排出シート積載部104の上方の排出空間を介して、後述の排出シート積載部104の上方に設けられている。なお、画像読取装置102は、制御部50により制御される。
シート給送装置200は、プリンタ本体101に着脱可能に構成されており、プリンタ本体101に接続することで、シート給送装置200に収納されたシートSをプリンタ本体101に給送可能に構成されている。なお、シート給送装置200については、後に詳しく説明する。
次に、プリンタ100の画像形成動作(制御部50による画像形成制御)について説明する。画像読取装置102や外部PC等から画像情報が入力されると、入力された画像情報に基づいて露光装置32が感光ドラム33Y,33M,33C,33Kに向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム33Y,33M,33C,33Kは、帯電ローラにより予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム33Y,33M,33C,33K上に静電潜像が形成される。その後、現像ローラにより静電潜像が現像され、感光ドラム33Y,33M,33C,33K上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像が形成される。感光ドラム33Y,33M,33C,33K上に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ35Y,35M,35C,35Kにより中間転写ベルト34に重畳転写され、中間転写ベルト34により二次転写部36まで搬送される。
上述の画像形成動作に並行して、給送シート積載部11に積載されたシートSが給送手段12により、1枚ずつレジストレーションローラ対103に向けて給送される。そして、レジストレーションローラ対103により、所定の搬送タイミングで二次転写部36に搬送され、中間転写ベルト34上のトナー像が転写される。トナー像が転写されたシートSは、定着部37でトナー像が定着され、排出ローラ対40により排出シート積載部104に排出され、積載される。
なお、シートSの両面に画像を形成する際には、第1面に画像が形成されたシートSを反転搬送ローラ105で両面搬送路106に搬送し、両面搬送路106を介して画像形成部30に再搬送し、第2面に画像を形成する。
次に、上述したシート給送装置200について、図3から図11を参照しながら具体的に説明する。シート給送装置200は、大容量ペーパーデッキであり、大量のシートSに画像を形成する際、プリンタ本体101に接続して使用される。まず、シート給送装置200の概略構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係るシート給送装置200を模式的に示す斜視図である。図4は、本実施形態に係るシート給送装置200を模式的に示す断面図である。
図3及び図4に示すように、シート給送装置200は、プリンタ本体101に着脱可能な給送装置本体201と、大量のシートSを収納可能な収納庫202と、収納庫202に収納されたシートSを送り出す給送ローラ203と、を備えている。また、シート給送装置200は、送り出されたシートSを1枚ずつに分離給送するフィードローラ204及びリタードローラ205と、分離給送されるシートSをプリンタ本体101に搬送する搬送ローラ206と、を備えている。
給送装置本体201は、プリンタ本体101に接続可能に構成されており、給送装置本体201がプリンタ本体101に接続されることで、シート給送装置200は、制御部50に制御されるようになっている。つまり、後述するシート給送装置200の各構成要素は、制御部50によって制御される。
収納庫202は、給送装置本体201の内部に収納可能に形成されると共に、両サイドに設けられた一対のサイドレール210,210により、給送装置本体201から引き出し可能に構成されている。本実施形態においては、収納庫202は、シート給送方向における上下流側に一対のサイドレール210,210が設けられており、シート給送方向と直交する幅方向(図3に示す矢印A方向)の一方側に引出し可能に構成されている。
また、収納庫202は、シート給送方向と直交するシートSの幅方向位置を規制するサイド規制板(幅方向規制手段)207a,207bと、シート給送方向上流側のシートSの後端位置を規制する後端規制板208と、を備えている。収納庫202は、収納されたシートSを積載させて支持可能なトレイ(シート支持手段)209と、トレイ209を昇降させる昇降手段211とを備えている。
昇降手段211は、図4に示すように、トレイ209に連結されたベルト211aと、ベルト211aが懸け回されるプーリ211bと、ベルト211aを巻き取るための昇降モータMとを備えている。そして、昇降モータMによりベルト211aを巻き取ることで、トレイ209を上下方向(図4に示すC方向)に移動させる。給送ローラ203、フィードローラ204及びリタードローラ205から構成されるオプションシート給送部及び昇降モータMは、制御部50のCPU51により制御される。トレイ209は、シートを積載する面が水平に配置されており、昇降手段211により水平な状態で上昇可能となっている。なお、シート給送装置200の駆動部の制御は、プリンタ100に設けられている制御部50により制御される構成であるが、シート給送装置200にCPUを配置して制御するようにしてもよい。
サイド規制板207a,207bは、シート給送方向と直交する幅方向に移動可能に収納庫202に支持されており、シートSの幅方向両端に当接してシートSの幅方向位置を規制する。後端規制板208は、シート給送方向と平行な方向(図4に示すB方向)に移動可能に収納庫202に支持されており、シートSのシート給送方向上流端に当接してシートの後端位置を規制する。
給送ローラ203、フィードローラ204及びリタードローラ205は、外周にゴム等の高い摩擦係数の部材が巻かれたゴムローラになっている。例えば、給送ローラ203が収納庫202に収納されたシートSを複数枚送り出してしまった場合には、最上位のシート以外のシートの給送をリタードローラ205が阻止し、フィードローラ204が最上位のシートのみを給送する。
次に、シート給送装置200によるシート給送動作(制御部50によるシート給送動作)について説明する。シート給送装置200をプリンタ本体101に接続すると、シート給送装置200とプリンタ本体101とが電気的に接続され、シート給送装置200が制御部50により制御可能になる。この状態から、まず、収納庫202を給送装置本体201から引き出して、上方から収納庫202のトレイ209上にシートSをセットする。収納庫202は、給送装置本体201から引き出されることでシートSをセットするための作業空間が確保される。シートSをトレイ209上にセットすると、サイド規制板207a,207b及び後端規制板208をシートサイズに合わせ、シートSの給送位置を規制する。
シートSがセットされた収納庫202を給送装置本体201に収納すると、昇降手段211によりトレイ209が上昇を開始し、給送ローラ203がトレイ209上の最上位のシートSを送り出すための所定の位置で停止する。給送ローラ203には高さ検知センサが設けられており、トレイ209の上昇によって最上位のシートSが給送ローラ203を所定の位置まで押し上げると、高さ検知センサが検知信号を出力する。これにより、制御部50が昇降手段211を制御してトレイ209を停止させて、最上位のシートSが給送可能な所定の位置に維持される。
その後、シートSの給送が開始され、最上位シートの高さが低くなると、トレイ209が再上昇し、給送ローラ203が所定の位置になったら停止するようになっている。このような動作を繰り返しながらシートSがプリンタ本体101に給送され、指示枚数のシートSの給送が終了すると、給送ローラ203が停止する。
ここで、シート給送装置200は、着脱可能な揺動積載部300を使用することで厚さの異なるシート(例えば、フラップの付いた封筒P)を給送可能に構成されている。以下、揺動積載部300を用いたフラップの付いた封筒Pの給送について、図5から図11を参照しながら説明する。まず、揺動積載部300の概略構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る揺動積載部300を模式的に示す斜視図である。
図5に示すように、揺動積載部300は、トレイ209に取り付け可能な揺動ベース301と、揺動ベース301に揺動可能に支持される下流側揺動板(シート積載板)302及び上流側揺動板(シート積載板)303と、を備えている。つまり、本実施形態においては、シート積載板がシート給送方向の上流側と下流側に一対設けられている。
揺動ベース301の下面には、トレイ209のシート積載面209aに形成された複数の位置決め穴209b(図4参照)に嵌合可能な複数の突起部301aが形成されている。揺動ベース301は、複数の突起部301aを複数の位置決め穴209bに嵌合させることで、トレイ209のシート積載面209a上で位置決め固定される。なお、トレイ209の複数の位置決め穴209bは、位置決め固定された際の揺動ベース301が、その長手方向がシート給送方向と略平行、かつ給送ローラ203の下方に位置するように形成されている。
また、揺動ベース301の上面側には、シート給送方向の下流側と上流側に形成される窪部304,305と、これら窪部304,305の間にて上方に突出して形成される山部306と、が形成されている。窪部304のシート給送方向下流端部には、上方に突出するリブ307が形成されており、該リブ307と山部306との間には、給送ローラ203によるシート給送方向と平行に延びる揺動軸308が固定されている。同様にして、窪部305のシート給送方向上流端部には不図示のリブが形成されており、該リブと山部306との間に給送ローラ203によるシート給送方向と平行に延びる揺動軸309(図7から図9参照)が固定されている。山部306は、その上面側において、揺動軸308,309の軸方向に平行な面からなる天頂面(天頂部)306aと、該天頂面306aの幅方向両端部から幅方向に向かって下向きに傾斜するテーパ面306b,306cと、を有する。揺動ベース301の窪部304,305及び天頂面306aは、トレイ209に位置決め固定された状態で、シート給送方向下流に向かって上向きに傾斜するように形成されている。
下流側揺動板302及び上流側揺動板303は、略直方体状に形成されており、それぞれ揺動軸308,309に回転可能に支持されている。つまり、下流側揺動板302及び上流側揺動板303は、それぞれ窪部304,305と所定距離隔てて、揺動軸308,309を中心に、揺動ベース301に矢印R方向に揺動可能に支持されている。そのため、下流側揺動板302及び上流側揺動板303の上面(積載面302a、303a)もシート給送方向下流に向かって上向きに傾斜すると共に、下流側揺動板302は上流側揺動板303よりも上方に位置することになる。下流側揺動板302及び上流側揺動板303の上面に封筒Pを載せると、封筒Pのシート給送方向下流側がシート給送方向上流側よりも高くなる。また、下流側揺動板302と上流側揺動板303は、互いに独立して揺動可能であり、同じ方向に揺動することも、互い違いに揺動することも可能である。
次に、トレイ209に取り付けられた揺動積載部300上に封筒Pを積載した際の作用について、図6から図11を参照しながら説明する。図6は、揺動積載部300上に積載された封筒Pを幅方向の一方側から見た断面図である。図7は、揺動積載部300上に積載された封筒Pをシート給送方向の上流側から見た断面図である。図8は、揺動積載部300上に積載された封筒Pをシート給送方向の上流側から見た断面図である。図9は、封筒の束形状を示す斜視図である。図10は、揺動積載部300上に積載されたシートをシート給送方向の上流側から見た断面図である。図11は、揺動積載部300上に積載された封筒Pに対する作用を説明するための断面図である。
まず、収納庫202を給送装置本体201から引き出して、トレイ209上の所定の位置に揺動積載部300を取り付けた後、下流側揺動板302及び上流側揺動板303の積載面302a、303aに複数の封筒Pをセットする。複数の封筒Pをトレイ209上にセットすると、サイド規制板207a,207b及び後端規制板208を封筒サイズに合わせ、封筒Pの給送位置を規制する。
封筒Pがセットされた収納庫202を給送装置本体201に収納すると、トレイ209が上昇を開始し、図6に示すように、給送ローラ203が揺動積載部300上の最上位の封筒Pを送り出すための所定の位置で停止する。これは、給送ローラ203には高さ検知センサが設けられており、トレイ209の上昇によって最上位の封筒Pが給送ローラ203を所定の位置まで押し上げると、トレイ209が停止するように制御されているためである。
ここで、一般的なフラップ付きの封筒Pを同じ方向に揃えて多数枚積み上げると、封筒Pのフラップがある領域側の高さがフラップの無い領域側の高さよりも高くなる。これは、フラップがある領域の方がフラップの無い領域よりも封筒Pの厚さが厚くなるためであり、積み上げる枚数が多くなる程大きくなる。封筒Pの積載高さに差が生じると、最上位の封筒Pの上面の傾斜も大きくなる。最上位の封筒Pの傾斜が大きくなると、給送ローラ203のローラ面に対する最上位の封筒Pの上面の相対角度が大きくなり、相対角度が大きくなると、最上位の封筒Pに対する給送ローラ203の接触領域が低下する。接触領域が低下すると、給送ローラ203による給送力が低下する。
一方、このような封筒Pを揺動積載部300の上に積載すると、図7に示すように、封筒Pの自重によって、揺動軸308,309を中心に下流側揺動板302及び上流側揺動板303が揺動し、フラップのある領域PH側が下がる。つまり、封筒Pの上面におけるフラップのある領域PHとフラップの無い領域PLとの高さの差を吸収するように、下流側揺動板302及び上流側揺動板303が水平補正する。そのため、最上位の封筒Pの上面を、給送ローラ203のローラ面に倣わせることができる。また、この際封筒Pは、下流側揺動板302と上流側揺動板303の間の領域においては、山部306によって支持される。該山部306は、テーパ面306b,306cを有しているので、図7に示すように下流側揺動板302及び上流側揺動板303が領域PH側に揺動している場合でも、例えばテーパ面306cで封筒Pを支持して、封筒Pを安定的に保持できる。
なお、最上位の封筒Pの上面が水平状態から少し傾いていたとしても、給送ローラ203のローラ面が封筒Pに当接することにより、封筒Pの全体が傾いて、封筒Pの上面が略水平になる。これにより、給送ローラ203の軸方向において、ローラ面と封筒Pの上面とが均一に当接することができ、当接圧が軸方向で均一に封筒Pの上面に加わるため、斜行させることなく、安定して封筒Pを給送することができる。
なお、図8に示すように、封筒Pを幅方向に逆(フラップのある領域PH側をサイド規制板207b側)に配置しても、下流側揺動板302及び上流側揺動板303が逆方向に揺動することで、最上位の封筒Pの上面を略水平にすることができる。また、例えば図9に示すように、封筒Pの束形状が、シート給送方向下流側と上流側とでは高さの高い側の領域が幅方向で異なるものがある。このような束形状の封筒Pであっても、下流側揺動板302と上流側揺動板303が互い違いに揺動することで、最上位の封筒Pの上面を略水平にすることができる。
このように、下流側揺動板302及び上流側揺動板303は、揺動軸308,309を中心に自由に揺動するため、封筒のフラップの有り無しによる高さの差が極端にあっても、フラップがある領域PHが自然に下がり、フラップの無い領域PLが上がる。そのため、最上位の封筒Pを水平にバランスよく保つことができる。これにより、最上位の封筒Pが給送ローラ203に正常に当接し、給送ローラ203がシートに対してスリップすることなく、封筒Pを送り出すことができる。なお、ここでいう水平とは、水平に近い状態を含むものである。
また、給送時には、トレイ209が上昇して最上位の封筒Pが給送ローラ203に押し当てられることで、給送ローラ203の下方の下流側揺動板302が、給送ローラ203に対して確実に水平補正される。一方、上流側揺動板303は、下流側揺動板302と独立して揺動可能であるから、封筒Pに押し当てられる給送ローラ203による水平補正の影響が少なく、上流側揺動板303の直上に載置される封筒Pの束形状に基づく水平補正を行う。すなわち、下流側揺動板302は給送ローラ203による給送を安定させるように水平補正され、上流側揺動板303は封筒Pを安定支持するように水平補正が行われる。このように、下流側揺動板302と上流側揺動板303の役割傾向を分けることでより、効果的に封筒Pを安定積載できるようになっている。
更に、最上位の封筒Pが略水平になることで、幅方向のフラップの無い領域PLが収納庫202のシート給送方向下流壁面202aよりも上方に位置できる。これにより、フラップの無い領域PLがシート給送方向下流壁面202aに衝突する給送不良を防止することができる。
更にまた、図10に示すように、幅方向の厚さに差がないシートSを下流側揺動板302及び上流側揺動板303の上に積載した場合においても、シートSが自動でバランスを取ることで、最上位のシートSを略水平に保つことができる。つまり、揺動積載部300の上に通常のシートSを積載した場合でも、通常のシートSを給送することができる。
また、図11に示すように、揺動ベース301は、シート給送方向下流に向かって上向きに傾斜しているため、フィードローラ204に向けて封筒Pをスムーズに送り出すことができる。具体的には、封筒Pの給送高さは、前述したように、給送ローラ203の高さ検知によって所定の高さになるようにトレイ209の昇降が制御されている。そのため、揺動ベース301を傾けることで、給送ローラ203と封筒PとのニップNを基準点とする水平ライン110に対して、高さ111だけ封筒Pの最上面の先端を上げることができる。
このように、シート給送方向下流に向かって上向きに傾斜している揺動ベース301を用いることで、封筒Pの給送においてもシート給送方向下流壁面202aを乗り越え、かつスムーズに給送を行うことができる。
なお、揺動積載部300は、トレイ209に着脱可能になっているので、例えば通常のシートSを給送する場合は、揺動積載部300をトレイ209から取り外し、トレイ209にシートを積載して給送してもよい。揺動積載部300をトレイ209から取り外すことで、より大量のシートSをトレイ209に積載することが可能になる。
以上説明したように、本実施形態に係るプリンタ100は、封筒P等の厚さの異なるシートを給送する際に、揺動積載部300をトレイ209に取り付けて給送するため、シートの給送不良を防止することができる。
また、揺動積載部300は構成が簡単であり、トレイ209に取り付けて使用する構成であるため、コストを上げることなく、簡単に、封筒P等の厚さの異なるシートを給送させることができる。
(第2の実施形態)
次いで、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置について、図12から図14を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態と下流側揺動板及び上流側揺動板の構成が異なるのみで、第1の実施形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明を省略する。
図12は、本実施形態に係る揺動積載部を示す斜視図である。図13は、本実施形態に係る揺動積載部上に積載された封筒を幅方向の一方側から見た断面図である。図14は、揺動積載部に封筒をセットする動作を示す幅方向の一方側から見た断面図である。
揺動積載部400は、図12及び図13に示すように、トレイ209に取付け可能な揺動ベース301と、揺動ベース301に揺動可能に支持される下流側揺動板(シート積載板)402及び上流側揺動板(シート積載板)403と、を備えている。下流側揺動板402は、その上面であって封筒P若しくはシートSを積載する積載面402aと、該積載面402aのシート給送方向の上流側端部から、シート給送方向上流に向かって下向きに傾斜する傾斜面402bと、を有している。上流側揺動板403は、下流側揺動板402と同様な構成からなり、積載面403aと、傾斜面403bと、を有している。積載面402a,403aは、揺動積載部400がトレイ209に位置決め固定された状態で、シート給送方向下流に向かって上向きに傾斜するように形成されている。
トレイ209に位置決め固定された揺動積載部400に封筒Pを積載する際には、例えば予めサイド規制板207a,207a及び後端規制板208を封筒Pのサイズに設定した上で、上方から封筒Pを挿入する場合がある。しかしながら、トレイ209が収納される収納庫202は、給送装置本体201から引き出して使用するため、給送装置本体201の天板が邪魔してトレイ209の真上から封筒Pを挿入することが困難な場合がある。また、サイド規制板207a,207a及び後端規制板208が予め封筒Pのサイズに設定されると、封筒Pをセットする際にユーザが封筒Pを把持するスペースの余裕がない。
そこで、図14に示すように、例えばサイド規制板207a,207a(図14では不図示)を予め封筒Pの幅方向のサイズに合わせて設定し、後端規制板208を積載可能な最大シートサイズに設定して、その状態で封筒Pを挿入することが考えられる。その場合、封筒Pは、揺動積載部400に対して、シート給送方向上流上方から、シート給送方向下流下方へと移動されながら挿入される。この際、ユーザは例えば封筒Pのシート給送方向上流側の端部を把持する。下流側揺動板402及び上流側揺動板403は、揺動軸308,309を中心に揺動することで幅方向の高さが変わるので、封筒Pをシート給送方向上流側から斜めにセットする際に封筒Pの端部が下流側揺動板402及び上流側揺動板403に引っかかりやすい。しかしながら、本実施の形態では、下流側揺動板402及び上流側揺動板403は、シート給送方向上流側の端部にそれぞれ傾斜面402b,403bを有しているので、封筒Pの端部の引っ掛かりを防止して、確実に封筒Pを積載することができる。揺動積載部400に封筒Pを積載した後に、後端規制板208を封筒Pのサイズに合わせてセットすることで、封筒Pのセットが完了する。なお、サイド規制板207a,207aは、封筒Pの積載後に、封筒Pの幅方向サイズに位置調整してもよい。
また、封筒Pを上流側揺動板403に載置し、その状態で後端規制板208を封筒Pのサイズに合わせてセットすることで、封筒Pを揺動積載部400上でスライドさせながらセットする場合がある。この場合であっても、下流側揺動板402及び上流側揺動板403がそれぞれ傾斜面402b,403bを有しているので、スムーズに封筒Pをスライドさせてセットすることができる。更に、傾斜面402bのシート給送方向上流側の端部を、山部306の天頂面306aよりも低く設定することで、よりスムーズに封筒Pをスライドさせてセットすることができる。
以上、本発明の第1及び第2の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
例えば、第1の実施形態では、揺動積載部300を収納庫202に着脱可能なアタッチメントとして使用したが、本発明はこれに限定されない。揺動積載部300は、トレイ209と一体化したものであってもよく、揺動積載部がトレイと一体化した収納庫を有するシート給送装置であっても同様の効果を奏する。
また、第1の実施形態では、シート給送装置200の収納庫202に揺動積載部300を取り付けて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、プリンタ本体101の本体シート給送部10の給送シート積載部11に揺動積載部300を取り付けてもよく、揺動積載部と給送シート積載部とを一体化したものを本体シート給送部10に使用してもよい。同様に、手差し給送部20の手差しトレイ21に揺動積載部300を取り付けてもよく、揺動積載部と手差しトレイとを一体化したものを手差し給送部20に使用してもよい。これらに使用しても同様の効果を奏する。
また、第1の実施形態では、下流側揺動板302及び上流側揺動板303の2つの揺動板を有する揺動積載部300を用いて説明したが、揺動板は2つに限定されず、1つや3つ以上あってもよい。
また、第1の実施形態では、下流側揺動板302及び上流側揺動板303をシートの自重で揺動させる揺動ベースを用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、下流側揺動板302及び上流側揺動板303をモータやソレノイド等の駆動源(揺動手段)を用いて揺動させてもよい。この場合、シートの積載量に応じてモータやソレノイド等を駆動させて、最上位のシートが給送ローラのローラ面に倣うように下流側揺動板302及び上流側揺動板303を揺動させる。
また、第1の実施形態では、トレイ209を巻き取り装置で昇降させて給送ローラ203にシートを当接させる構成を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、給送ローラを揺動させてシートを給送ローラに当接させる構成のシート給送装置にも適用できる。
また、第1の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置にも用いることができる。
また、第1の実施形態では、下流側揺動板302及び上流側揺動板303は、それぞれ揺動ベース301の揺動軸308,309に回転自在に支持される構成としたが、下流側揺動板302及び上流側揺動板303に揺動軸が固定される構成としてもよい。すなわち、揺動軸は下流側揺動板302及び上流側揺動板303と共に回転し、該揺動軸が、揺動ベース301に回転自在に支持される構成としてもよい。
また、第1の実施形態では、山部306は、下流側揺動板302と上流側揺動板303との間に配置されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、山部306は、下流側揺動板302よりもシート搬送方向下流側、又は上流側揺動板303よりシート搬送方向上流側に配置されてもよい。また、山部306は、天頂面306aを有さなくてもよく、例えば揺動軸308,309と平行な線からなる天頂線から幅方向に向かって下向きに傾斜するように形成されてもよい。更に、山部306は、幅方向において対称となるように形成されなくてもよく、天頂部から幅方向に向かって下向きに傾斜する山型形状であればどのような形状でもよい。
また、第2の実施形態で説明した下流側揺動板302及び上流側揺動板303の傾斜面402b,403bは、平面に限らず曲面でもよく、複数の平面又は曲面が組み合わされた形状から構成されてもよい。