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JP2018085272A - 防水コネクタ - Google Patents

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JP2018085272A JP2016228701A JP2016228701A JP2018085272A JP 2018085272 A JP2018085272 A JP 2018085272A JP 2016228701 A JP2016228701 A JP 2016228701A JP 2016228701 A JP2016228701 A JP 2016228701A JP 2018085272 A JP2018085272 A JP 2018085272A
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北川 裕士
Yuji Kitagawa
裕士 北川
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】防水性を確実に確保することが可能な防水コネクタを提供する。【解決手段】コネクタハウジング10の後部にシール部材40が設置され、シール部材40はリアホルダ50によって後方への抜け出しを規制される。端子金具80がリアホルダ50の貫通孔57からシール部材40のシール孔41を経てコネクタハウジング10のキャビティ15に挿入される。リアホルダ50の貫通孔57には、リアホルダ50がコネクタハウジング10に設置された状態で、貫通孔57の前後方向の略全長にわたる範囲において前方へ行くに従ってシール孔41の中心側に向かうように前後方向に対して傾斜する案内面59が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
特許文献1に開示の防水コネクタは、端子挿入口を有するハウジング本体と、端子挿入口に挿入される電線付き端子と、電線挿通孔を有する一体ゴム栓と、案内筒を有するリアホルダとを備えている。一体ゴム栓は、ハウジング本体の後部に設けられた一体ゴム栓収納部に収容され、リアホルダによって後方への抜け出しを規制可能に保持される。端子は、案内筒から電線挿通孔を経て端子挿入口に挿入されるものであり、先端にタブを有している。案内筒の後部(入り口付近)には、テーパ部が部分的に設けられている。案内筒に挿入された端子のタブは、テーパ部によって電線挿通孔へと誘導される。これにより、タブの先端が電線挿通孔の内面(シールリップの側面)に対して略直角に当接するのが回避され、電線挿通孔の内面に傷が付くのを防止することができるようになっている。
特開2007−123036号公報
しかし、上記のテーパ部は、案内筒の後部に部分的に設けられるに過ぎず、案内筒の入り口(後部開口)は、テーパ部の形成によって拡径しているという事情がある。このため、端子のタブが案内筒の入り口でテーパ部を摺動することなく、テーパ部の誘導作用を受けずに案内筒に挿入される懸念がある。このように端子がテーパ部の誘導作用を受けずに案内筒に挿入されると、タブの先端が電線挿通孔の内面を突き破るなどして一体ゴム栓に傷が付き、所定の防水性を確保することができないおそれがある。こうした一体ゴム栓の損傷の問題は、端子のタブの中心が箱部の中心と一致せず偏心している場合に特に顕著となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性を確実に確保することが可能な防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、前後方向に延出するキャビティを有するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの後部に設置され、前記キャビティと前後方向に連通するシール孔を有するシール部材と、前記コネクタハウジングに前記シール部材の後方への抜け出しを規制可能に設置され、前記シール孔と前後方向に連通する貫通孔を有するリアホルダとを備え、端子金具が前記貫通孔から前記シール孔を経て前記キャビティに挿入され、前記端子金具に接続された電線が前記シール孔に挿入されることにより、前記電線周りのシールがとられる防水コネクタであって、前記貫通孔には、前記リアホルダが前記コネクタハウジングに設置された状態で、前記貫通孔の前後方向の略全長にわたる範囲において前方へ行くに従って前記シール孔の中心側に向かうように前後方向に対して傾斜する案内面が設けられているところに特徴を有する。
端子金具が案内面に沿って貫通孔に挿入されることにより、端子金具の先端がシール孔の中心側に向けて進行するため、端子金具の先端がシール孔に円滑に進入することができる。この場合に、案内面が貫通孔の前後方向の略全長にわたる範囲に設けられているため、端子金具をシール孔へと信頼性良く案内することができる。その結果、シール部材に傷が付くのをより確実に防止することができ、所定の防水性能を確実に確保することができる。
本発明の実施例1の防水コネクタにおいて、端子金具がリアホルダの貫通孔に挿入された状態を示す断面図である。 図1に対応する側面図である。 防水コネクタの背面図である。 収容部にシール部材が収容されたコネクタハウジングの背面図である。 コネクタハウジングの背面図である。 コネクタハウジングの正面図である。 シール部材の正面図である。 リアホルダを斜め下後方から見た斜視図である。 リアホルダの側面図である。 リアホルダの背面図である。 リアホルダの底面図である。 本発明の実施例2の防水コネクタにおいて、リアホルダを斜め下前方から見た斜視図である。 実施例2のリアホルダの底面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記案内面は、前記貫通孔の長さ方向の断面形状において互いに平行な2辺を構成しているとよい。これによれば、端子金具が案内面の2辺間にがた付きを小さく抑制された状態で挿入されるため、案内面の案内作用の精度を高めることができる。
前記リアホルダの軸心が前記コネクタハウジングに対して前後方向と交差する方向に傾いた状態で設置されることにより、前記案内面が傾斜配置されるとよい。これによれば、案内面の形成に際し、リアホルダの軸心方向に対して案内面を傾斜させる必要がなく、リアホルダの製造の容易化を図ることができる。
前記リアホルダの外面には前後方向に延出するリブが設けられ、前記リブが後方へ行くに従って前記リアホルダの外面からの突出量を増加させる形態とされ、前記リブの突出先端面が対向する部位に前後方向に沿って当接することにより、前記リアホルダが前記コネクタハウジングに対して傾いた状態で設置されるとよい。これによれば、リアホルダをコネクタハウジングに対して傾かせるに際し、リブの突出量を変化させるだけで済むから、リアホルダの構造が格別複雑になることがない。
前記リアホルダが前記コネクタハウジングに複数設置され、互いに隣り合う前記リアホルダが、前記リブが設けられた外面を互いに対向させた状態で設置され、このうち、一方のリアホルダの外面に設けられた前記リブの突出先端面が、他方のリアホルダの外面に前後方向に沿って当接し、前記他方のリアホルダの外面に設けられた前記リブの突出先端面が、前記一方のリアホルダの外面に前後方向に沿って当接するとよい。このように、隣り合う各リアホルダがコネクタハウジングに対しリブを介して互いに作用し合うことにより、リアホルダをコネクタハウジングに対して傾かせることができるため、リブ以外に特別な構造を必要とせず、構造のさらなる簡略化を図ることができる。また、各リアホルダを互いに同一にして共用化することにより、部品点数が増加するのを回避することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図11によって説明する。実施例1の防水コネクタは、図1に示すように、コネクタハウジング10と、コネクタハウジング10に設置されるシール部材40と、コネクタハウジング10に設置され、シール部材40のコネクタハウジング10からの抜け出しを規制するリアホルダ50と、コネクタハウジング10に収容される端子金具80とを備えている。コネクタハウジング10は、図示しない相手コネクタハウジングに嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、前後方向については、コネクタハウジング10が嵌合開始時に相手コネクタハウジングと対向する面側(図1及び図2の右側)を前側とし、上下方向については、図11を除く各図を基準とする。
コネクタハウジング10は合成樹脂製であって、図5及び図6に示すように、全体として左右方向に長い扁平な形状をなし、略角ブロック状のハウジング本体11と、ハウジング本体11の外周から前方に突出する略角筒状のフード部12とを有している。
フード部12の上面には、相手コネクタハウジングを嵌合状態に保持するハウジングロック部13が突設されている。フード部12の下面には、図示しない取付対象側のブラケットが装着される装着部14が突設されている。
ハウジング本体11には、後方から端子金具80を挿入可能な複数のキャビティ15が設けられている。各キャビティ15は、前後方向に延出してハウジング本体11を貫通する形態とされ、上下2段で左右方向に複数整列して配置されている。また、ハウジング本体11には、上下2段の各キャビティ15を挟んだ左右両側に各キャビティ15より大径の大キャビティ16が設けられている。
図1に示すように、各キャビティ15の内面には、前方に片持ち状に突出するランス17が設けられている。各ランス17は、上下2段の各キャビティ15間を仕切る隔壁部分に背合わせ状態で突設されている。各キャビティ15に挿入された端子金具80はランス17により弾性的に係止されて抜け止め状態に保持される。
端子金具80は導電性の金属板を曲げ加工などして一体に形成され、図1に示すように、全体として前後方向に細長い形態になっている。この端子金具80は、雄型であって、断面略矩形の筒状の箱部81と、箱部81の後方に連なるオープンバレル状のバレル部82と、箱部81の前端から前方に突出するタブ83とを有している。バレル部82は、電線90の端末部に圧着により電気的及び機械的に接続される。
タブ83は、コネクタハウジング10が相手コネクタハウジングに嵌合されたときに、相手コネクタハウジングに収容された図示しない相手端子金具と接触して電気的に接続される。具体的には、タブ83は、箱部81の上面から前方へ段差なく突出し、端子金具80を正面から見た場合に、その軸心が箱部81の軸心から偏心する形態になっている。また、大キャビティ16には図示しない大型の端子金具が挿入され、大型の端子金具は、大キャビティ16の内面に突設された大ランス18により抜け止め保持される。
ハウジング本体11の後部には、図1及び図5に示すように、上段の各キャビティ15と対応する部位から後方に突出する横長筒状の上側収容部21と、下段の各キャビティ15と対応する部位から後方に突出する横長筒状の下側収容部22とが設けられている。上側収容部21及び下側収容部22は、ハウジング本体11の後面にそれぞれ同一の開口面積で開口している。
上側収容部21の奥面には、上段の各キャビティ15の後端が開口し、下側収容部22の奥面には、下段の各キャビティ15の後端が開口している。上側収容部21の下壁部分と下側収容部22の上壁部分とは、左右方向に間隔をあけた複数の中継リブ23を介して連結されている。図4に示すように、上側収容部21及び下側収容部22には、それぞれ後方からシール部材40が挿入される。シール部材40は上側収容部21と下側収容部22のいずれにも収容可能とされている。なお、以下の説明において、上側収容部21と下側収容部22のそれぞれを区別する必要がない場合には、単に収容部21、22と呼称する。
各大キャビティ16と対応する部位には、円筒状のゴム栓収容部24が後方に突出して設けられている。各ゴム栓収容部24は、対応する収容部21、22の左右側壁部分に連結され、収容部21、22の後端より後方に突出する部分を有している。各ゴム栓収容部24には、後方から大型の端子金具に接続された図示しない個別ゴム栓が挿入される。
ハウジング本体11の後部両側面には、複数のロック突起25が設けられている。各ロック突起25は、ゴム栓収容部24の側外方に突出する形態とされ、ハウジング本体11の後部両側面の上下両側に一対ずつ配置されている。
シール部材40はシリコンゴム等のゴム製であって、図7に示すように、左右方向に長い矩形マット状をなし、上下、左右及び前後方向においてそれぞれ対称な形状とされている。このため、収容部21、22に対するシール部材40の挿入方向性を区別する必要はなく、組み付けの容易性が担保されている。
シール部材40には、左右方向に間隔をあけて複数のシール孔41が並んで設けられている。各シール孔41は、シール部材40を前後方向に貫通する断面円形の形態とされ、図1に示すように、シール部材40が収容部21、22に収容された状態で、対応するキャビティ15と前後方向に連通して配置される。
各シール孔41の内周面には、前後方向に間隔をあけて複数条(図示する場合は2条)の内周リップ42が周設されている。各内周リップ42の周面には、シール部材40の開口端(前端開口又は後端開口)からシール孔41の軸心に向けて縮径するテーパ状の斜面43が設けられている。
また、シール部材40の外周面には、前後方向に間隔をあけて複数条(図示する場合は2条)の外周リップ44が周設されている。シール部材40が収容部21、22に収容されると、各外周リップ44が収容部21、22の内周面に弾性的に密着するようになっている。さらに、シール部材40の前後両面には、それぞれ、図7に示すように、各シール孔41を挟んだ上下両側に左右方向に間隔をあけて複数の突起45が設けられている。各突起45は、シール部材40の前面側で収容部21、22の奥面に弾性的に密着可能となっている。
リアホルダ50は合成樹脂製であって全体として左右方向に細長い形状とされ、図1に示すように、コネクタハウジング10に対して上側収容部21及び下側収容部22と対応する位置にそれぞれ対をなして装着される。この上下で対をなすリアホルダ50は、互いに同一であり、図示しない雌側となる相手コネクタハウジングにも共用される。したがって、コネクタ全体として、1種類のリアホルダ50を用意すれば足りる。
上下で対をなすリアホルダ50は、コネクタの高さ方向中央の対称軸S(図3を参照)を介して上下点対称に配置される。なお、以下のリアホルダ50の構造説明においては、上側のリアホルダ(下側のリアホルダと同一であるが、配置を区別するため、以下、上側のリアホルダ50Aと呼称する。)を説明するが、下側のリアホルダ(同様に、以下、下側のリアホルダ50Bと呼称する。)は、上下の概念を上側のリアホルダ50Aの逆にすればよい。したがって、上側のリアホルダ50Aにおける上側とは、下側のリアホルダ50Bにおける下側であって、対称軸Sから離れた、コネクタ全体の高さ方向外側のことを言い、上側のリアホルダ50Aにおける下側とは、下側のリアホルダ50Bにおける上側であって、対称軸Sに近い、コネクタ全体の高さ方向内側のことを言う。
具体的に説明すると、リアホルダ50(上側のリアホルダ50A)は、図8〜図11に示すように、左右方向に長いホルダ本体51と、ホルダ本体51の後面左右中央部から後方に突出する突出部52とからなる。ホルダ本体51は、ハウジング本体11の上部を上側収容部21からその両側のゴム栓収容部24にわたって覆うように配置される。ホルダ本体51の左右両側には、ゴム栓収容部24を嵌合可能な断面円弧状の嵌合部53が設けられている。嵌合部53の後部開口は、十字状の閉止リブ54で部分的に閉塞されている。閉止リブ54は、ゴム栓収容部24に収容された個別ゴム栓の後方への抜け出しを規制するように作用する。
ホルダ本体51の左右両端部には、嵌合部53の左右両側を閉塞する湾曲片状のロック部55が撓み変形可能に設けられている。ロック部55には、ロック孔56が左右に貫通して設けられている。図2に示すように、各ロック部55のロック孔56に、ハウジング本体11の対応するロック突起25が弾性的に嵌まり込むことにより、各ロック部55がロック突起25に係止され、リアホルダ50がコネクタハウジング10に保持されるようになっている。
ホルダ本体51の左右中央部における両嵌合部53間の位置には、左右方向に間隔をあけて複数の貫通孔57が設けられている。各貫通孔57は、端子金具80の箱部81の断面形状と対応する略矩形の断面形状をなし、ホルダ本体51から突出部52にわたって貫通する形態になっている。貫通孔57の貫通方向は、リアホルダ50全体の軸心方向と同じであってホルダ本体51の外周面と平行な向きに設定されている。リアホルダ50がコネクタハウジング10に装着されると、各貫通孔57が対応するシール孔41と前後方向に連通するようになっている。
各貫通孔57は、略全長にわたって同一の断面形状及び同一径(突出部52の後面に拡開するテーパ状の誘い込み部分を除く。)で連なる形態になっている。貫通孔57の孔縁には、端子金具80の箱部81に形成されたスタビライザ86が嵌合する凹部58が含まれる。スタビライザ86が凹部58に嵌合されることにより、貫通孔57に対する端子金具80の挿入動作がガイドされ、且つ端子金具80が貫通孔57に正規と異なる姿勢で挿入されるのが規制されるようになっている。
貫通孔57の内面は、上述した貫通孔57の断面形状に対応しており、図1に示すように、上下夫々のリアホルダ50A、50Bがコネクタハウジング10に装着されたときに、コネクタハウジング10の軸心方向となる前後方向に対して傾斜した状態となり、詳細にはリアホルダ50Aは前方へ向けて緩く下傾してシール孔41の中心側に向くように配向される。このため、貫通孔57の内面の全体は、シール孔41の中心側へと誘導する案内面59として作用する。この案内面59は、貫通孔57が略全長にわたって一定径であることから、図1に示すように、貫通孔57を側方から見た長さ方向の断面形状において互いに平行な2辺60で区画される。端子金具80の箱部81は、案内面59の2辺60間に周方向への遊動を小さく抑えられた状態で、貫通孔57の略全長にわたって挿入案内されるようになっている。
ホルダ本体51の前面左右中央部には、各貫通孔57の前端が開口する抜出規制面61が設けられている。抜出規制面61は、ホルダ本体51の前面において周囲から一段突出して上下左右に平坦に配置され、リアホルダ50がコネクタハウジング10に装着されたときに、シール部材40の後面に当接可能に対向することで、シール部材40の後方への抜け出しを規制するように作用する。
突出部52は、各貫通孔57を一括して包囲する横長扁平の断面形状をなし、ホルダ本体51の両嵌合部53間の位置で、且つホルダ本体51の後面左右中央部の下部に突設されている。各貫通孔57は、ホルダ本体51と突出部52とにまたがって貫通することにより、図1に示すように、端子金具80のタブ83の前端から箱部81の後端にわたる長さと同じ、又はそれ以上の長さを有することになる。
図8及び図11に示すように、ホルダ本体51の下面には、左右方向に間隔をあけて複数の第1のリブ62が突設されている。各第1のリブ62は、ホルダ本体51の下面左右両端部における嵌合部53の側外方に対をなして配置されているとともに、ホルダ本体51の下面左右中央付近における各貫通孔57と対応する位置に対をなして配置されている。もっとも、第1のリブ62は、ホルダ本体51の下面左右中央位置には設けられていない。
各第1のリブ62は、図9に示すように、ホルダ本体51の全長にわたって前後方向に延出し、後方へ向けて次第に突出量を増加させる形態になっている。図10に示すように、各第1のリブ62は、その本体部分の下面左右中央部に前後方向に延出する小突起状の第1の突条63を有している。第1の突条63の突出先端面は、本体部分とともにホルダ本体51の下面に対して後方へ向けて緩く下傾し、図3に示すように、下側のリアホルダ50Bにおけるホルダ本体51の上面に当接可能な第1の当接面64とされている
図8及び図11に示すように、突出部52の下面には、左右方向に間隔、詳細には等間隔をあけて複数の第2のリブ65が突設されている。第2のリブ65は、突出部52の下面左右中央位置には設けられていない。
各第2のリブ65は、各第1のリブ62とは左右方向に位置ずれして配置されている。各第2のリブ65は、突出部52の全長にわたって前後方向に延出し、後方へ向けて次第に突出量を増加させる形態になっている。各第2のリブ65の後端はホルダ本体51の後面に連結されている。第2のリブ65の突出量は、第1のリブ62の突出量よりも大きく、第2のリブ65の左右方向の厚みは、第1のリブ62の左右方向の厚みよりも大きくされている。端的には、第2のリブ65は、第1のリブ62より一回り大きくされている。
各第2のリブ65は、その本体部分の下面中央部に前後方向に延出する第2の突条66を有している。第2の突条66の突出先端面は、本体部分とともに突出部52の下面に対して後方へ向けて緩く下傾し、図3に示すように、下側のリアホルダ50Bにおける突出部52の上面に当接可能な第2の当接面67とされている。図9に示すように、第2の当接面67は、第1の当接面64よりも下方に位置している。また、第2の当接面67の傾斜角度は、第1の当接面64の傾斜角度とほぼ同一とされている。
次に、本実施例1の防水コネクタの組み付け方法及び作用を説明する。
組み付けに際し、まず、図4に示すように、ハウジング本体11の収容部21、22に後方からシール部材40が挿入される。収容部21、22にはシール部材40の全体が嵌合状態で収容される。続いて、図3に示すように、ハウジング本体11に後方からリアホルダ50が装着される。リアホルダ50がロック部55の係止作用によってコネクタハウジング10に装着されると、ホルダ本体51の抜出規制面61がシール部材40の後面に対向し、これによってシール部材40の後方への抜け出しが規制される。
図1に示すように、上側収容部21に上側のリアホルダ50Aが対応して配置され、下側収容部22に下側のリアホルダ50Bが対応して配置されることにより、上下夫々のリアホルダ50A、50Bが第1、第2のリブ62、65を介して互いに当たり合い、リアホルダ50の軸心方向がコネクタハウジング10の軸心方向と交差する方向を向き、コネクタハウジング10に対するリアホルダ50の装着姿勢が前後方向(コネクタハウジング10の軸心方向であって、図1及び図2の符号Dで示す二点鎖線を参照)に対して傾いた状態になる。
具体的には、上側のリアホルダ50Aにおける各第1のリブ62の第1の当接面64が下側のリアホルダ50Bにおけるホルダ本体51の上面に前後方向に沿って当接するとともに、上側のリアホルダ50Aにおける各第2のリブ65の第2の当接面67が下側のリアホルダ50Bにおける突出部52の上面に前後方向に沿って当接し、且つ、下側のリアホルダ50Bにおける各第1のリブ62の第1の当接面64が上側のリアホルダ50Aにおけるホルダ本体51の下面に前後方向に沿って当接するとともに、下側のリアホルダ50Bにおける各第2のリブ65の第2の当接面67が上側のリアホルダ50Aにおける突出部52の下面に前後方向に沿って当接する。これにより、上側のリアホルダ50Aの軸心方向が前方へ向けて下傾するように前後方向に対して傾斜し、下側のリアホルダ50Bの軸心方向が前方へ向けて上傾するように前後方向に対して傾斜する。全体として見ると、上下夫々のリアホルダ50A、50Bの軸心方向が後方へ向けて高さ方向外側に拡開するようになる。
各貫通孔57の案内面59は、上述したリアホルダ50の傾斜姿勢に応じるように、キャビティ15及びシール孔41の貫通方向となる前後方向に対して傾斜して配置され、前方へ行くに従ってシール孔41の中心側に向かうように配向される。
続いて、図1に示すように、リアホルダ50の貫通孔57に後方から電線90付きの端子金具80が挿入される。端子金具80は、箱部81が貫通孔57に挿入されることにより、周方向へのがた付きが実質的に抑えられ、さらに、スタビライザ86が凹部58に嵌入されることで、その挿入姿勢が規定される。具体的には、上側のリアホルダ50Aの貫通孔57には箱部81の軸心に対してタブ83が上側に位置するように端子金具80の挿入姿勢が規定され、下側のリアホルダ50Bの貫通孔57には箱部81の軸心に対してタブ83が下側に位置するように端子金具80の挿入姿勢が規定される。このため、端子金具80の挿入動作が進行すると、箱部81が貫通孔57の2辺60間を案内面59に沿って摺動し、タブ83の先端がシール孔41の中心側へ向けて変位させられる。
さらに、端子金具80の挿入動作が進行し、タブ83の先端がシール孔41に入り込むと、タブ83の先端は、シール孔41の斜面43の傾斜に当接せず、あるいは斜面43を摺動してシール孔41の中心側となる内周リップ42間に入り込む。このため、タブ83の先端がシール孔41の斜面43を突き破るようなことはなく、タブ83がシール孔41へと円滑に進入することができる。
その後、タブ83の先端がシール孔41及びキャビティ15を抜けてフード部内に突出する位置に至ると、箱部81にランス17が弾性的に係止され、端子金具80がキャビティ15に抜け止め保持される。このとき、端子金具80に接続された電線90はシール孔41に挿入され、シール孔41の各内周リップ42が電線90の外周面に弾性的に密着することにより、電線90周りのシールがとられる。
以上説明したように、本実施例1によれば、端子金具80が案内面59に沿って貫通孔57に挿入されることにより、タブ83の先端がシール孔41に円滑に進入することができる。この場合に、案内面59が貫通孔57の前後方向の略全長にわたる範囲に設けられているため、端子金具80がシール孔41へと信頼性良く案内される。その結果、シール部材40がタブ83との干渉に起因して損傷する事態を回避することができ、シール部材40の所定の防水性能を確実に確保することができる。
また、案内面59が貫通孔57の長さ方向の断面形状において互いに平行な2辺60を構成しているため、貫通孔57の後端開口が大きく拡径する場合と異なり、2辺60間に端子金具80をガタ付きを小さく抑えた状態で配置することができ、案内面59の案内作用の精度を高めることができる。
また、リアホルダ50の軸心がコネクタハウジング10に対して前後方向と交差する方向に傾いた状態で設置されることにより、案内面59が傾斜配置されるため、案内面59を成形するに際し、リアホルダ50の軸心方向に対して案内面59を傾斜させる必要がなく、リアホルダ50の製造の容易化を図ることができる。
さらに、リアホルダ50の外面に前後方向に延出する第1、第2のリブ62、65が設けられ、第1、第2のリブ62、65が後方へ行くに従って外面からの突出量を増加させる形態とされ、第1、第2の当接面64、67が対向する相手側のリアホルダ50の外面に前後方向に沿って当接し、これらリブ62、65を介してリアホルダ50がコネクタハウジング10に対して傾いた状態で設置されるため、リアホルダ50の傾斜姿勢をリブ62、65の突出量を変化させるだけで実現することができ、リアホルダ50の構造が格別複雑になることがない。特に、実施例1の場合、第1のリブ62に加えて第2のリブ65が設けられているため、リアホルダ50の左右方向中央部が弓なりに変形するような事態も回避され、案内面59の案内作用の精度をより高めることができる。
さらにまた、高さ方向で隣り合う上下夫々のリアホルダ50A、50Bが、リブ62、65が設けられた外面を互いに対向させた状態で設置され、このうち、上側のリアホルダ50Aの外面に設けられたリブ62、65の当接面64、67が、下側のリアホルダ50Bの外面に前後方向に沿って当接し、下側のリアホルダ50Bの外面に設けられたリブ62、65の当接面64、67が、上側のリアホルダ50Aの外面に前後方向に沿って当接するため、リブ62、65以外に特別な構造を要せずに、リアホルダ50の傾斜姿勢を実現することができ、構造のさらなる簡略化を図ることができる。特に、各リアホルダ50が互いに同一の形態であって相手コネクタハウジング10にも共用されるため、部品点数が増加するのを回避することができる。
<実施例2>
図12及び図13は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、リブの一部形態が実施例1と異なるが、その他は実施例1と同様である。このため、以下においては、実施例1と同様の符号を付して説明する。
実施例2のリアホルダ50は、第1実施例のリアホルダ50から第2のリブ65を省略した形態になっている。すなわち、突出部52には第2のリブ65が設けられておらず、ホルダ本体51に第1のリブ62のみが設けられている。
実施例2の場合、組み付け状態を図示しないが、上側のリアホルダ50Aにおける各第1のリブ62の第1の当接面64が下側のリアホルダ50Bにおけるホルダ本体51の上面に前後方向に沿って当接し、且つ、下側のリアホルダ50Bにおける各第1のリブ62の第1の当接面64が上側のリアホルダ50Aにおけるホルダ本体51の下面に前後方向に沿って当接することにより、実施例1と同様に、上下夫々のリアホルダ50A、50Bがコネクタハウジング10に対して傾斜した姿勢で設置されるようになっている。このため、実施例1と同様、貫通孔57の案内面59が前方へ行くに従ってシール孔41の中心側に向かうように配向させられ、端子金具80が案内面59に沿ってシール孔41へと円滑に進入することができる。特に、実施例2の場合、リアホルダ50から第2のリブ65が省略されるため、構造をより簡略化することができる。
<他の実施例>
本発明の他の実施例を簡単に説明する。
(1)リブの当接面がリアホルダとは異なる部位に前後方向に沿って当接することにより、リアホルダがコネクタハウジングに傾いた状態で装着されるものであってもよい。リアホルダとは異なる部位としては、例えば、コネクタハウジングの後面から突出する突片部分などでもよい。
(2)リアホルダは、コネクタハウジングの受け構造に嵌合等されることにより、リブを介さずにコネクタハウジングに傾いた状態で装着されるものであってもよい。
(3)コネクタハウジングに上下3段以上のキャビティが設けられ、各段のキャビティと対応して3つ以上のシール部材及びリアホルダが設けられるものであってもよい。
(4)端子金具として、タブを有しない雌型の端子金具を用いることを否定するものではない。
10…コネクタハウジング
15…キャビティ
40…シール部材
41…シール孔
50…リアホルダ
57…貫通孔
59…案内面
60…2辺
62…第1のリブ(リブ)
65…第2のリブ(リブ)
80…端子金具
81…箱部
83…タブ
90…電線

Claims (5)

  1. 前後方向に延出するキャビティを有するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの後部に設置され、前記キャビティと前後方向に連通するシール孔を有するシール部材と、
    前記コネクタハウジングに前記シール部材の後方への抜け出しを規制可能に設置され、前記シール孔と前後方向に連通する貫通孔を有するリアホルダとを備え、
    端子金具が前記貫通孔から前記シール孔を経て前記キャビティに挿入され、前記端子金具に接続された電線が前記シール孔に挿入されることにより、前記電線周りのシールがとられる防水コネクタであって、
    前記貫通孔には、前記リアホルダが前記コネクタハウジングに設置された状態で、前記貫通孔の前後方向の略全長にわたる範囲において前方へ行くに従って前記シール孔の中心側に向かうように前後方向に対して傾斜する案内面が設けられていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記案内面は、前記貫通孔の長さ方向の断面形状において互いに平行な2辺を構成している請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記リアホルダの軸心が前記コネクタハウジングに対して前後方向と交差する方向に傾いた状態で設置されることにより、前記案内面が傾斜配置される請求項1又は2記載の防水コネクタ。
  4. 前記リアホルダの外面には前後方向に延出するリブが設けられ、前記リブが後方へ行くに従って前記リアホルダの外面からの突出量を増加させる形態とされ、前記リブの突出先端面が対向する部位に前後方向に沿って当接することにより、前記リアホルダが前記コネクタハウジングに対して傾いた状態で設置される請求項3記載の防水コネクタ。
  5. 前記リアホルダが前記コネクタハウジングに複数設置され、互いに隣り合う前記リアホルダが、前記リブが設けられた外面を互いに対向させた状態で設置され、このうち、一方のリアホルダの外面に設けられた前記リブの突出先端面が、他方のリアホルダの外面に前後方向に沿って当接し、前記他方のリアホルダの外面に設けられた前記リブの突出先端面が、前記一方のリアホルダの外面に前後方向に沿って当接する請求項4記載の防水コネクタ。
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