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JP2018079525A - 工作機械の運転方法 - Google Patents

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剛 木地
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Hirofumi Oishi
浩史 大石
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Abstract

【課題】ワークに熱変位が発生しても、安定的で、且つ、再現性の高い加工精度を得ることができる工作機械の運転方法を提供する。【解決手段】工具TとワークWとを相対的に移動させて、ワークWを所定の形状に加工する工作機械1の運転方法において、ワーク温度検出器31,32によって検出されたワークWの温度変化量が所定の温度許容値を超えると、ワークWに温度変化による熱変位が発生したと判断して、ワークWへの加工を取り止めると共に、その熱変位が発生したワークWの形状をワーク形状計測器40によって計測し、その計測されたワークWの形状に基づいて加工プログラムを作成し、その作成した加工プログラムに従って、工具Tと、熱変位が発生したワークWとを相対的に移動させることにより、熱変位が発生したワークWを、その熱変位量に応じた形状に加工する。【選択図】図1

Description

本発明は、熱変位が発生したワークを高精度に加工することができる工作機械の運転方法に関する。
近年、工作機械の技術分野においては、加工精度に対する要求が益々高くなってきている。これに対して、工作機械の加工精度を低下させる要因の1つとして、機体の熱変位が考えられている。
工作機械においては、それ自体に複数の熱発生源を有するだけでなく、環境温度の変化や機械運転状態等の様々な要因で、機体に熱変位が発生してしまう。このように、機体に熱変位が発生すると、工具とワーク(被加工物)との間の相対位置関係にずれが生じることになり、加工精度に悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、従来から、機体の熱変位に起因した加工誤差を抑制するようにした工作機械が、種々提供されている。このような工作機械の中には、機体の温度から求められた熱変位量に基づいて、上記相対位置関係のずれ、即ち、加工誤差を補正するようにしたものがある。
そして、上述したような、加工誤差を補正するための補正機能を有する工作機械としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2011−140098号公報
ここで、加工対象物となるワークは、機械に取り付けられているため、当該機械から、熱的影響を受けることになる。これにより、ワークにおいても、その材質の種類に関わらず、熱変位が発生するおそれがある。
このような、ワークに発生する熱変位を抑える手段としては、例えば、機械を恒温室内に設置して、ワークの温度を一定に保持する方法が考えられる。しかしながら、室内温度を厳密に管理するためには、温調設備等に膨大な費用が必要となり、実際には、恒温室のような設備を採用できないのが現状となっている。よって、工作機械における加工精度の向上を図るためには、ワークの熱変位(温度変化)についても、加工動作に加味する必要があると考えられる。
このとき、上述したように、ワークに発生した熱変位を加工動作に加味するためには、その熱変位が発生したワークの形状を計測する必要がある。しかしながら、ワークにおける熱変位の挙動を的確に把握した上で、当該ワークの形状を計測しないと、適切な計測結果を得られないため、加工精度の低下を招くおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、ワークに熱変位が発生しても、安定的で、且つ、再現性の高い加工精度を得ることができる工作機械の運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る工作機械の運転方法は、
工具とワークとを相対的に移動させて、前記ワークを所定の形状に加工する工作機械の運転方法において、
ワーク温度検出器によって検出された前記ワークの温度変化量が所定の温度許容値を超えると、前記ワークに温度変化による熱変位が発生したと判断して、前記ワークへの加工を取り止めると共に、その熱変位が発生した前記ワークの形状をワーク形状計測器によって計測し、
前記ワーク形状計測器によって計測された前記ワークの形状に基づいて、前記工具が前記ワークを加工するための加工プログラムを作成し、
作成した前記加工プログラムに従って、前記工具と、熱変位が発生した前記ワークとを相対的に移動させることにより、熱変位が発生した前記ワークを、その熱変位量に応じた形状に加工する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る工作機械の運転方法は、
前記ワーク温度検出器によって検出された前記ワークの温度と、機体温度検出器によって検出された機体の温度との温度差が、所定の温度差内にあるときに、加工を開始する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る工作機械の運転方法は、
加工後における熱変位が発生した前記ワークの温度を、前記ワーク温度検出器によって検出すると共に、加工後における熱変位が発生した前記ワークの形状を、前記ワーク形状計測器によって計測し、
加工後に検出された前記ワークの温度に基づいて、加工後に計測された前記ワークの形状から、その加工後に計測された前記ワークが、前記ワークの形状が正規の寸法となる基準温度に保持されたときの形状を算出し、
算出された前記ワークの形状と、前記基準温度に対応して予め設定された基準形状とを比較して、加工後に計測された前記ワークの形状に対する合否を判定する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る工作機械の運転方法は、
算出された前記ワークの形状が、前記基準形状に対して予め設定された所定の形状許容範囲から外れた場合には、算出された前記ワークの形状と前記基準形状との差分に応じて、前記加工プログラムを修正し、
修正した前記加工プログラムに従って、加工後に計測された前記ワークの形状を修正加工する
ことを特徴とする。
従って、本発明に係る工作機械の運転方法によれば、ワークの温度変化を常時監視することにより、当該ワークの形状(熱変位量)を、適切な時期で、且つ、自律的に計測することができると共に、その計測結果を加工プログラムに反映させることができる。これにより、ワークに熱変位が発生しても、安定的で、且つ、再現性の高い加工精度を得ることができる。
本発明に係る運転方法が適用された工作機械の前方斜視図である。 本発明に係る運転方法の手順を示したフローチャートである。
以下、本発明に係る工作機械の運転方法について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、門形をなす工作機械1の下部には、ベッド11が設けられている。ベッド11の上面には、テーブル12が、機械前後方向となるX軸方向に移動可能に支持されており、このテーブル12の上面には、ワーク(被加工物)Wが着脱可能に取り付けられている。そして、ベッド11の左右両側部には、左右一対の側ベッド13a,13bが設けられており、これらの側ベッド13a,13bの上面には、門形をなすコラム14が立設されている。
また、コラム14の前面には、クロスレール15が、機械上下方向となるZ1軸方向に移動可能に支持されており、このクロスレール15の前部には、サドル16が、機械左右方向となるY軸方向に移動可能に支持されている。更に、サドル16の内部には、ラム17がZ2軸方向に移動可能に貫通支持されており、このラム17の内部には、主軸18が鉛直軸周り(Z2軸周り)に回転可能に支持されている。そして、主軸18の先端には、工具Tが着脱可能に装着されている。
従って、主軸18を回転させながら、テーブル12をX軸方向に駆動させ、サドル16をY軸方向に駆動させ、クロスレール15及びラム17をZ1,Z2軸方向に駆動させることにより、主軸18に装着された工具Tと、テーブル12の上面に取り付けられたワークWとを、X軸、Y軸、Z1,Z2軸方向に相対的に移動させることができる。これにより、工具TによってワークWを所定の形状に加工することができる。
ここで、図1に示すように、工作機械1には、機体の温度変化を機械運転時において常時監視するため、複数の機体温度検出器が設けられている。これらの機体温度検出器は、例えば、工作機械1を構成する複数の構造体や、発熱源となる主軸18及び各種サーボモータ等に設けられている。
具体的に、主要構造体となるベッド11、テーブル12、側ベッド13a,13b、コラム14、クロスレール15、サドル16、及び、ラム17には、機体温度検出器としての機体温度センサ21〜27が設けられている。これらの機体温度センサ21〜27は、ベッド11、テーブル12、側ベッド13a,13b、コラム14、クロスレール15、サドル16、及び、ラム17の温度(温度変化量)を検出して、その検出した温度を、後述するNC装置50に出力可能となっている。
そして、発熱源となる主軸18には、機体温度検出器としての発熱源温度センサ28が設けられている。この発熱源温度センサ28は、主軸18の温度(温度変化量)を検出して、その検出した温度をNC装置50に出力可能となっている。
また、工作機械1には、ワークWの温度変化を機械運転時において常時監視するため、ワーク温度検出器が設けられている。
具体的に、ワークWの上方には、ワーク温度検出器としてのサーモグラフィーカメラ31が設けられている。このサーモグラフィーカメラ31は、テーブル12上に取り付けられたワークWの温度(温度変化量)を検出して、その検出した温度をNC装置50に出力可能となっている。このとき、サーモグラフィーカメラ31は、その向き(撮影角度)が、ワークW(テーブル12)のX軸方向位置に応じて自動的に変更可能となっており、ワークWが、どのようなX軸方向位置に配置されていても、その温度を検出することが可能となっている。
なお、図1に示すように、ワークWの温度変化量を検出するワーク温度検出器としては、上述した、非接触式のサーモグラフィーカメラ31を採用する他に、接触式のワーク温度センサ32を採用しても構わない。このワーク温度センサ32は、加工前のワークWに、予め埋め込まれている。つまり、サーモグラフィーカメラ31及びワーク温度センサ32のうち、少なくともいずれか一方を設けるようにすれば、ワークWの温度変化を機械運転時において常時監視することが可能となる。
更に、工作機械1には、ワークWの温度変化量に基づいて、当該ワークWの形状(熱変位量)を、適切な時期で、且つ、自律的に、3次元的に計測するワーク形状計測器が設けられている。
具体的に、ワークWの上方には、ワーク形状計測器としての3次元スキャナ40が設けられている。この3次元スキャナ40は、テーブル12上に取り付けられたワークWの形状を3次元的に撮影し、その撮影によって得られた3次元撮影画像を、3次元化された形状データとして、後述するCAD/CAM60に出力可能となっている。このとき、3次元スキャナ40は、その向き(撮影角度)が、ワークW(テーブル12)のX軸方向位置に応じて自動的に変更可能となっており、ワークWが、どのようなX軸方向位置に配置されていても、その形状を計測することが可能となっている。
なお、ワークWの形状を3次元的に計測するワーク形状計測器としては、上述した、非接触式の3次元スキャナ40を採用する他に、タッチプローブを備えた形状計測器(図示省略)を採用しても構わない。このような、接触式の形状計測器を用いる場合には、タッチプローブを主軸18に装着する形状計測器であったり、工作機械1とは別体であって、タッチプローブが当該工作機械1の動作とは独立して移動する専用機であったりしても構わない。
そして、工作機械1には、当該工作機械1における全体の動作を統合的に制御するNC装置(制御装置)50が設けられている。このNC装置50には、例えば、テーブル12、クロスレール15、サドル16、ラム17、温度センサ21〜28,32、サーモグラフィーカメラ31、3次元スキャナ40、及び、CAD/CAM60等が、電気的に接続されている。
CAD/CAM60は、所謂、CAD(computer aided design)とCAM(computer aided manufacturing)との両方の機能を併せ持つシステムであって、製品設計(CADデータ)から、加工プログラム(NCデータ、NCプログラム)の作成までを、全て同じシステム内で行うことが可能となっている。即ち、CAD/CAM60においては、ワークWが最終加工品となるときのCADデータを作成した後、そのCADデータに基づいて、加工プログラムを作成することが可能となっている。
よって、CADデータは、ワークWの最終的な形状に対応したデータとなっている。一方、加工プログラムには、上記CADデータに基づいた加工条件(工具Tが移動する3次元位置座標、工具Tの回転数,送り速度,切り込み量、使用する工具Tの種類等)が、NC装置50への加工指令値として含まれている。
このとき、CADデータを作成する際には、ワークWの温度が、当該ワークWの全体に亘って熱変位が発生しない所定の基準温度であることを前提として、最終加工品となるワークWの形状を、基準形状としている。即ち、基準温度とは、最終加工品となるワークWの寸法精度が基準形状を維持する温度であって、言い換えれば、最終加工品となるワークWの形状が正規の寸法となる温度のことである。
また、CAD/CAM60には、ワークWの材質に対応した熱膨張係数が、予め入力されている。これにより、CAD/CAM60においては、ワークWの基準温度からの温度変化量に応じて、ワークWの形状を変更可能となっており、その温度変化量に対応して、CADデータ及び加工プログラムを変更可能となっている。更に、CAD/CAM60においては、熱変位が発生したワークWの形状を、ワークWが熱変位したときの温度及び熱膨張係数を用いて補正することにより、その熱変位が発生したワークWが基準温度に保持されて収縮または膨張したときの形状を、算出可能となっている。
従って、CAD/CAM60からNC装置50に加工プログラムが入力されると、当該NC装置50は、その入力された加工プログラムに従って、工具TによるワークWへの加工を実行する。即ち、NC装置50は、主軸18をZ2軸周りに回転させた状態で、テーブル12をX軸方向に移動させつつ、サドル16をY軸方向に移動させると共に、クロスレール15及びラム17をZ1,Z2軸方向に移動させることにより、工具TとワークWとを、X軸、Y軸、Z1,Z2軸方向において、相対移動させて、ワークWを所定の形状に加工する。
更に、NC装置50においては、加工前、加工中、加工後に関わらず、機体の温度変化及びワークWの温度変化を常時監視している。つまり、工作機械1の運転開始(電源ON)から運転停止(電源OFF)まで、各温度センサ21〜28による機体の温度検出、サーモグラフィーカメラ31及びワーク温度センサ32によるワークWの温度検出が続けられており、検出された機体の温度(温度変化量)及びワークWの温度(温度変化量)は、一定の時間間隔ごとに、NC装置50に入力されている。
そして、NC装置50においては、検出されたワークWの温度変化量が、所定の温度許容値(閾値)を超えた場合には、ワークWに温度変化による熱変位が発生したものと判断し、直ちに、ワークWへの加工を取り止めると共に、三次元スキャナ40によるワークWの形状を計測した後、その計測結果(熱変位が発生したワークWの形状及びその熱変位量)を、CAD/CAM60に出力する。
これに対して、CAD/CAM60においては、NC装置50から送信された計測結果に基づいて、加工プログラムの加工指令値を変更する。つまり、当初作成した加工プログラムは、熱変位が発生していないワークWを対象としたものとなっているため、当該加工プログラムを、熱変位が発生したワークWを対象としたものに変更する。
具体的に、変更したCADデータは、基準温度からの温度変化量に応じて熱変位したワークWの最終的な形状に対応したデータとなる。一方、加工プログラムには、その熱変位が加味されたCADデータに基づいた加工条件が、NC装置50への加工指令値として含まれることになる。そして、CAD/CAM60からNC装置50に、その熱変位が加味された加工プログラムが入力されると、当該NC装置50は、その熱変位が加味された加工プログラムに従って、工具TによるワークWへの加工を実施する。
これにより、熱変位が発生したワークWは、その温度変化量に対応する熱変位量(膨張量または収縮量)に応じた形状に加工される。つまり、ワークWに発生する熱変位については、ワークWが膨張する場合と、ワークWが収縮する場合とが考えられる。
よって、温度変化によって膨張したワークWを加工する場合には、ワークWが膨張している分、当該ワークWを、その膨張量に応じて、基準形状よりも大きな形状に加工しておく。そして、加工後における膨張したワークWが基準温度に保持されたときには、その膨張が元に戻るため、加工したワークWの形状が、基準温度に対応した基準形状になる。
一方、温度変化によって収縮したワークWを加工する場合には、ワークWが収縮している分、当該ワークWを、その収縮量に応じて、基準形状よりも小さな形状に加工しておく。そして、加工後における収縮したワークWが基準温度に保持されたときには、その収縮が元に戻るため、加工したワークWの形状が、基準温度に対応した基準形状になる。
そこで、加工後におけるワークWの形状に対する合否を判定する場合には、加工前及び加工時において、ワークWに熱変位が発生したか否かに関わらず、加工後において3次元スキャナ40によって計測したワークWの形状と、当初作成したCADデータ(基準形状)とを、比較すれば良い。
つまり、ワークWに熱変位が発生することなく加工が完了した場合には、加工後に計測されたワークWの形状と、予め設定された基準形状とを比較する。一方、ワークWに熱変位が発生した状態で加工が完了した場合には、加工後に計測されたワークWの形状を、加工後におけるワークWの温度及び熱膨張係数を用いて補正して、その計測されたワークWが基準温度に保持されたときの形状を算出する。そして、算出されたワークWの形状と、予め設定された基準形状とを比較する。
このとき、加工目標値となる基準形状を含んだ所定の形状許容範囲が、予め設定されている。これにより、上述した各ワークWの形状が所定の形状許容範囲内となる場合には、加工後のワークWが、要求された寸法精度を満足していると判定し、そのワークWを最終加工品とする。一方、上述した各ワークWの形状が所定の形状許容範囲から外れた場合には、加工後のワークWが、要求された寸法精度を満足していないと判定し、そのワークWを修正加工する。
そして、加工後におけるワークWの形状が所定の形状許容範囲から外れた場合には、その加工後におけるワークWの形状と基準形状との差分に応じて、CADデータ及び加工プログラムを修正した後、その修正した加工プログラムに従って、ワークWへの修正加工を行う。
また、ワークWを最初から加工する加工開始時、及び、熱変位が発生したワークWを再加工する再加工開始時においては、機体の温度とワークWの温度との間の温度差が、所定の温度差内であることを確認してから、加工を開始するようにしている。つまり、機体の温度とワークWの温度との間の温度差が大きくなり過ぎると、ワークWから工作機械1への熱伝達、あるいは、工作機械1からワークWへの熱伝達が起こることになり、ワークWの熱変位が収束していないおそれがあるため、それらの間の温度差を確認する。これにより、加工精度の低下を防止することができる。
なお、機体の温度とは、各温度センサ21〜28によって検出されたベッド11、テーブル12、側ベッド13a,13b、コラム14、クロスレール15、サドル16、ラム17、及び、主軸18の温度のことであるが、上述したように、機体の温度とワークWの温度との間の温度差を求める場合には、例えば、機体の温度を、検出した全ての温度による平均値としたり、検出した全ての温度のうち、真ん中の温度や、最大値と最小値との平均値としたりすれば良い。
更に、ワークWを加工している最中には、ワークWのX軸方向位置が変化するだけでなく、その形状についても徐々に変化する。特に、熱変位が発生したワークWを加工している最中には、当該ワークWと、工具Tや各機体とが衝突するおそれがある。このような問題が発生しないように、加工プログラムを変更及び修正しているが、例えば、オンラインシミュレーション技術を用いた衝突防止システムや、多眼レンズカメラを用いた画像認識装置等を用いて、それらの相対位置関係を常に監視し、衝突防止を図るようにしても構わない。
次に、本発明に係る運転方法の手順について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、先ず、ステップS1において、最終加工品となるワークWの基本形状に対応したCADデータを作成した後、そのCADデータに基づいて、加工プログラムを作成する。
次いで、ステップS2において、各温度センサ21〜28による機体の温度検出、及び、サーモグラフィーカメラ31によるワークWの温度検出を開始する。即ち、機体の温度変化及びワークWの温度変化を常時監視する。
続いて、ステップS3において、加工前に検出したワークWの温度変化量が所定の温度許容値を超えているか否かが判定される。ここで、ワークWの温度変化量が所定の温度許容値を超えている場合には、ステップS4に進む。一方、ワークWの温度変化量が所定の温度許容値以下となる場合には、ステップS6に進む。
そして、ステップS4において、ワークWの形状が3次元スキャナ40によって自律的に計測される。即ち、ワークWに熱変位が発生したため、この熱変位が発生したワークWの形状を計測する。
次いで、ステップS5において、3次元スキャナ40によって計測されたワークWの形状に基づいて、CADデータを変更した後、この変更したCADデータに基づいて、加工プログラムを変更する。即ち、加工前において新たに作成した加工プログラムは、加工前のワークWにおける基準温度からの温度変化量が加味されたものとなっている。
続いて、ステップS6において、機体の温度とワークWの温度との温度差が所定の温度差内であることを確認する。即ち、ステップS3において、ワークWの温度が所定の温度許容値を超えていた場合には、ワークWに発生した熱変位が収束していることを確認する。一方、ステップS3において、ワークWの温度が所定の温度許容値以下になっていた場合には、ワークWに熱変位が発生していないことを確認する。
そして、ステップS7において、当初作成した加工プログラム、または、加工前に変更した加工プログラムに従って、工具TによるワークWへの加工を開始する。
次いで、ステップS8において、加工時に検出したワークWの温度変化量が所定の温度許容値を超えているか否かが判定される。ここで、ワークWの温度変化量が所定の温度許容値を超えている場合には、ステップS9に進む。一方、ワークWの温度変化量が所定の温度許容値以下となる場合には、ステップS13に進む。
続いて、ステップS9において、ワークWへの加工が自律的に一時中断された後、ワークWの形状が3次元スキャナ40によって自律的に計測される。即ち、ワークWに熱変位が発生したため、この熱変位が発生したワークWの形状を計測する。
そして、ステップS10において、3次元スキャナ40によって計測されたワークWの形状に基づいて、CADデータを変更した後、この変更したCADデータに基づいて、加工プログラムを変更する。即ち、加工途中において新たに作成した加工プログラムは、加工時のワークWにおける基準温度からの温度変化量が加味されたものとなっている。
次いで、ステップS11において、機体の温度とワークWの温度との温度差が所定の温度差内であることを確認する。即ち、ワークWに発生した熱変位が収束していることを確認する。
続いて、ステップS12において、加工途中に変更した加工プログラムに従って、工具TによるワークWへの加工を再開する。
そして、ステップS13において、ワークWへの加工が完了する。
次いで、ステップS14において、加工が完了したワークWの形状を3次元スキャナ40によって計測する。
続いて、ステップS15において、加工後に計測されたワークWの形状が、所定の形状許容範囲から外れているか否かが判定される。即ち、熱変位が発生することなく加工が完了したワークWの形状、または、熱変位が発生した状態で加工が完了したワークWの形状を補正して算出された形状と、予め設定された基本形状とを、比較することにより、それらの形状に対する合否を判定する。ここで、ワークWの形状が所定の形状許容範囲から外れた場合には、ステップS16に進む。一方、ワークWの形状が所定の形状許容範囲内となる場合には、ステップS17に進む。
そして、ステップS16において、ワークWの形状と基準形状との差分に応じて、CADデータを修正した後、この修正したCADデータに基づいて、加工プログラムを修正する。
その後、ステップS2に戻り、修正加工としての処理が続けられる。即ち、加工後におけるワークWの形状が、目標加工値となる基本形状に達するまで、修正加工が繰り返される。
一方、ステップS17において、加工後におけるワークWの形状が、目標加工値となる基本形状に達しているため、そのワークWは、最終加工品として、テーブル12から取り外される。
従って、本発明に係る工作機械1の運転方法によれば、ワークWの温度変化を常時監視して、当該ワークWの形状を、適切な時期で、且つ、自律的に計測した後、その計測結果を加工プログラムに反映させることができる。これにより、ワークWに熱変位が発生しても、安定的で、且つ、再現性の高い加工精度を得ることができる。そして、上述した本発明に係る運転方法を、機体に発生した熱変位を抑制するための熱変位補正機能と併せて実施することにより、更に、加工精度の向上を図ることができる。
また、ワークWへの加工を開始するのに当たって、機体の温度とワークWの温度との温度差が、所定の温度差内であることを確認することにより、ワークWに熱変位が発生していないことや、ワークWに発生した熱変位が収束していることを再確認してから、加工を開始することができる。これにより、加工精度の低下を防止することができる。
1 工作機械
11 ベッド
12 テーブル
13a,13b 側ベッド
14 コラム
15 クロスレール
16 サドル
17 ラム
18 主軸
21〜28 温度センサ
31 サーモグラフィーカメラ
32 ワーク温度センサ
40 3次元スキャナ
50 NC装置
60 CAD/CAM
T 工具
W ワーク

Claims (4)

  1. 工具とワークとを相対的に移動させて、前記ワークを所定の形状に加工する工作機械の運転方法において、
    ワーク温度検出器によって検出された前記ワークの温度変化量が所定の温度許容値を超えると、前記ワークに温度変化による熱変位が発生したと判断して、前記ワークへの加工を取り止めると共に、その熱変位が発生した前記ワークの形状をワーク形状計測器によって計測し、
    前記ワーク形状計測器によって計測された前記ワークの形状に基づいて、前記工具が前記ワークを加工するための加工プログラムを作成し、
    作成した前記加工プログラムに従って、前記工具と、熱変位が発生した前記ワークとを相対的に移動させることにより、熱変位が発生した前記ワークを、その熱変位量に応じた形状に加工する
    ことを特徴とする工作機械の運転方法。
  2. 請求項1に記載の工作機械の運転方法において、
    前記ワーク温度検出器によって検出された前記ワークの温度と、機体温度検出器によって検出された機体の温度との温度差が、所定の温度差内にあるときに、加工を開始する
    ことを特徴とする工作機械の運転方法。
  3. 請求項1または2に記載の工作機械の運転方法において、
    加工後における熱変位が発生した前記ワークの温度を、前記ワーク温度検出器によって検出すると共に、加工後における熱変位が発生した前記ワークの形状を、前記ワーク形状計測器によって計測し、
    加工後に検出された前記ワークの温度に基づいて、加工後に計測された前記ワークの形状から、その加工後に計測された前記ワークが、前記ワークの形状が正規の寸法となる基準温度に保持されたときの形状を算出し、
    算出された前記ワークの形状と、前記基準温度に対応して予め設定された基準形状とを比較して、加工後に計測された前記ワークの形状に対する合否を判定する
    ことを特徴とする工作機械の運転方法。
  4. 請求項3に記載の工作機械の運転方法において、
    算出された前記ワークの形状が、前記基準形状に対して予め設定された所定の形状許容範囲から外れた場合には、算出された前記ワークの形状と前記基準形状との差分に応じて、前記加工プログラムを修正し、
    修正した前記加工プログラムに従って、加工後に計測された前記ワークの形状を修正加工する
    ことを特徴とする工作機械の運転方法。
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