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JP2018078071A - ケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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壮平 児玉
Sohei Kodama
壮平 児玉
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

【課題】押出機内のスコーチによるヤケの発生を抑制でき、かつ、架橋速度を速くしても耐変形性に優れるケーブル及びその製造方法を提供する。【解決手段】ケーブル20は、複数本の絶縁電線3を有するケーブルコア10と、ケーブルコア10を構成する複数本の絶縁電線3間の溝に充填された溝充填シース11(第1のシース)と、溝に溝充填シース11が充填されたケーブルコア10の外周に被覆された外層シース12(第2のシース)とを備え、溝充填シース11に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度が外層シース12に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度の1.1倍以上3倍未満であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル及びその製造方法に関する。
従来からシラン架橋させたゴム又はポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂を用いて種々の押出成形物が形成されている。当該押出成形物は、電力ケーブルやキャブタイヤケーブルのシース被覆などに使用されている。
シラン架橋させたゴムからなるシースを備えたケーブルの製造には多量の熱エネルギや高価な加熱装置を必要とせず、大気中の水分で架橋が進むことで所望の特性が得られるため、コスト面で非常に優位である。
その一方でシランによる架橋は架橋速度が遅いという問題がある。特に、架橋は表面から内部に向かって反応が進んでいくので、肉厚の厚いゴムシースの場合は内部が架橋されるまでには非常に多くの時間がかかってしまう。そのため、肉厚が厚いゴムシースケーブルの場合は、巻取機で巻き取った後、数日間保管しておかなければならず、架橋が完全に完了し、製品として出荷させるまでに非常に多くの日数がかかるという問題もある。
一般に、架橋速度を向上させるためには、シラン架橋触媒(主として有機錫系のものが使用される)の量を増やすことが考えられる。
しかし、触媒の量を増加させると、スコーチ(早期架橋)によるヤケが発生し、押出成形物の外観不良が発生するという問題がある。これは、ベース材にシラン液や架橋触媒を事前にコンパウンディングしたペレットを使用した場合、押出機内の滞在時間が長くなり、材料の一部でも押出機内で滞留してしまうと過剰な熱が印加されるためである。
そこで、特許文献1に記載されているような、押出機の樹脂供給口にポリオレフィンのベース樹脂を供給する一方で、押出機の樹脂供給口側又は途中(シリンダー側やスクリュー側)でシラン架橋触媒やシランカップリング剤を圧入供給する製造方法が考案された。当該製造方法は、樹脂とシラン架橋触媒やシランカップリング剤とを混合状態で保存等することなく、すべての材料が同時にブレンドされることにより、スコーチ発生等の問題を解消しようとするものである(特許文献1の段落0018、0027)。
特開平11−195335号公報
ところが、特許文献1に記載の技術でもスコーチ発生等の問題を解消するためには十分ではなく、例えば、大量のシラン架橋触媒を途中で圧入供給した場合、押出機のフライト部に材料の一部が付着し、滞留することによるヤケは発生してしまう。
また、肉厚が厚くなった場合、シースが変形するといった問題もある。絶縁電線が単線ではなく、複数本が含まれるケーブルコアの場合、シース被覆後に巻取機で整列巻している際、表面付近は架橋が進んでいるものの、内部は架橋がほとんど進んでいないため未架橋部分がケーブル自重により圧縮変形してしまう。その状態のまま架橋が完了すると、表面に凹みができたケーブルとなってしまい、不良品となってしまう。
架橋速度を向上するためにシース全体の触媒濃度を向上するとヤケが発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、押出機内のスコーチによるヤケの発生を抑制でき、かつ、架橋速度を速くしても耐変形性に優れるケーブル及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、下記のケーブル及びその製造方法を提供する。
[1]複数本の絶縁電線を有するケーブルコアと、前記ケーブルコアを構成する前記複数本の絶縁電線間の溝に充填された第1のシースと、前記溝に前記第1のシースが充填された前記ケーブルコアの外周に被覆された第2のシースとを備え、前記第1のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、前記第2のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度の1.1倍以上3倍未満であることを特徴とするケーブル。
[2]前記第1のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、0.25phr以上0.6phr未満であり、前記第2のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、0.2phr以上0.3phr未満であることを特徴とする前記[1]に記載のケーブル。
[3]前記ケーブルコアは、2〜7本の絶縁電線を撚り合せたものであることを特徴とする前記[1]又は前記[2]に記載のケーブル。
[4]前記[1]〜[3]のいずれか1つに記載のケーブルを製造するための製造方法であって、前記第1のシース及び前記第2のシースを押出機により成形する工程を有し、前記押出機は、前記第1のシースの材料を吐出する第1の吐出口及び前記第2のシースの材料を吐出する第2の吐出口が設けられており、前記第1のシースの材料は、前記第1の吐出口から吐出される前にシラン架橋触媒が追加で添加されることを特徴とするケーブルの製造方法。
[5]前記追加で添加されるシラン架橋触媒の添加量は、0.05phr以上0.4phr未満であることを特徴とする前記[4]に記載のケーブルの製造方法。
本発明によれば、押出機内のスコーチによるヤケの発生を抑制でき、かつ、架橋速度を速くしても耐変形性に優れるケーブル及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るケーブルの一例を示す横断面図である。 本発明の実施の形態に係るケーブルの製造方法に使用する製造装置の概略図である。 図2における連結部Aの拡大図である。 実施例で製造したケーブルの横断面図である。 押出しシートのシラン架橋触媒濃度を算出するためのSEM−EDXによる原画像、Cl元素分布画像及びSn元素分布画像である(0.2phrの場合)。
〔ケーブル〕
図1は、本発明の実施の形態に係るケーブルの一例を示す横断面図である。
本発明の実施の形態に係るケーブル20は、複数本の絶縁電線3を有するケーブルコア10と、ケーブルコア10を構成する複数本の絶縁電線3間の溝に充填された溝充填シース11(第1のシース)と、溝に溝充填シース11が充填されたケーブルコア10の外周に被覆された外層シース12(第2のシース)とを備え、溝充填シース11に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度が外層シース12に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度の1.1倍以上3倍未満であることを特徴とする。
絶縁電線3は、導体1と、導体1の外周に被覆された絶縁体2とを備える。導体1及び絶縁体2の材料は特に限定されず、それぞれ既知の材料を用いて形成することができる。導体1は、1本である場合に限られず、複数本の素線を撚合せたものであってもよい。
図1に示すケーブルコア10は、3本の絶縁電線3を撚り合せた実施形態であるが、絶縁電線3は2本又は4本以上であってもよく、また、撚り合せたものに限られない。2〜7本の絶縁電線3を撚り合せた実施形態が好ましく、3〜4本の絶縁電線3を撚り合せた実施形態がより好ましい。
溝充填シース11は、ケーブルコア10を構成する複数本(図1では3本)の絶縁電線3間の溝(図1の横断面図では隣接する2本の絶縁電線3間の溝が3箇所に存在する)に充填されたものである。なお、絶縁電線3間の溝とは、ケーブル20の中心を中心とする絶縁電線3の最外周部に接する円(図1に示す横断面図においてドーナツ状の外層シース12を構成する2つの円のうち内側の円)の内側部分を言う。
本発明の実施形態においては、絶縁電線3間の溝全体に溝充填シース11が充填されることが好ましいが、一部の充填であってもよい。一部の充填の場合には、溝の充填部分以外の部分には、例えば後述する外層シース12が充填される。絶縁電線3間の溝全体の80体積%以上に溝充填シース11が充填されていることが望ましく、絶縁電線3間の溝全体の90体積%以上に溝充填シース11が充填されていることがより望ましい。
また、絶縁電線3間の溝に充填されるのみであることが好ましいが、ケーブルコア10の外周全体を覆うように外層シース12の内側に溝充填シース11が層状に被覆されていてもよい(例えば、溝部を除く層状部分の厚みが0.5mm以下)。
溝充填シース11は、シラン架橋触媒を含む。図1ではシラン架橋触媒を模式的に触媒元素13(白丸)として表し、触媒元素13(白丸)が密集しているほどシラン架橋触媒濃度が高いことを示している。
シラン架橋触媒としては、ジオクチル錫、ジブチル錫などの有機錫系の化合物が使用できる。
シラン架橋触媒の含有量は、溝充填シース11の材料中のベースポリマ100質量部に対して好ましくは0.25質量部以上0.6質量部未満(0.25phr以上0.6phr未満)であり、より好ましくはベースポリマ100質量部に対して0.3質量部以上0.6質量部未満(0.3phr以上0.6phr未満)であり、更に好ましくはベースポリマ100質量部に対して0.3質量部以上0.55質量部以下(0.3phr以上0.55phr以下)である。シラン架橋触媒の含有量を上記範囲とすることで、架橋速度を向上させ、かつ、耐変形性を向上できる。
溝充填シース11に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度は、後述する外層シース12に含まれるシラン架橋触媒(触媒元素13)の濃度の1.1倍以上3倍未満であり、好ましくは1.3倍以上2.7倍以下であり、より好ましくは1.5倍以上2.5倍以下である。これにより、巻取機に先に巻き取られたケーブル20の上に重ねて巻き取られたケーブル20の自重や巻き取り張力によって先に巻き取られたケーブル20の溝部分が潰れて圧縮変形してしまうことを抑制することができ、架橋速度も向上できる。すなわち、溝充填シース11のシラン架橋触媒の濃度が上記の濃度より少ないと、巻取機で整列巻されている時の巻き取り張力やケーブル自重でシースの変形が生じてしまう。また、シラン架橋触媒の量が上記の量より多すぎると、ヤケによる外観荒れや、シース内部での発泡といった異状が発生する。
ベースポリマとしては、クロロプレンゴムや塩素化ポリエチレンゴムが好ましい。所望の特性を満足するためにベースポリマに充填剤、難燃剤、滑剤などの各種添加剤を添加することが好ましい。
上記組成物中のシランの含有量は、好ましくはベースポリマ100質量部に対して1質量部以上5質量部以下であり、より好ましくはベースポリマ100質量部に対して1.5質量部以上4.5質量部以下であり、更に好ましくはベースポリマ100質量部に対して2質量部以上4質量部以下である。シランがベースポリマ100質量部に対して1質量部未満になると、シラン架橋効果がシース全体に得られず強度が劣化してしまい、またシランがベースポリマに対して5質量部を超えると、過剰にシラン架橋が進行してしまい、伸びが劣化してしまうためである。
シランとしては、特に限定されるものではないが、一般的なアミノシランやビニルシランなどが使用できる。
外層シース12は、上記溝に溝充填シース11が充填されたケーブルコア10の外周に被覆されたものである。
外層シース12は、シラン架橋触媒を含む。図1ではシラン架橋触媒を模式的に触媒元素13(白丸)として表し、触媒元素13(白丸)が密集しているほどシラン架橋触媒濃度が高いことを示している。
シラン架橋触媒の含有量は、外層シース12の材料中のベースポリマ100質量部に対して好ましくは0.2質量部以上0.3質量部未満(0.2phr以上0.3phr未満)であり、より好ましくはベースポリマ100質量部に対して0.2質量部以上0.25質量部以下(0.2phr以上0.25phr以下)であり、更に好ましくはベースポリマ100質量部に対して0.2質量部以上0.23質量部以下(0.2phr以上0.23phr以下)である。シラン架橋触媒の含有量を上記範囲内とすることで、ヤケによる外観不良を抑制する効果を向上できる。
外層シース12の材料として用いられるシラン架橋触媒、ベースポリマ及びシラン等は、溝充填シース11の場合と同様のものが使用できる。
外層シース12の厚みは、1mm以上3mm以下であることが好ましい。
〔ケーブルの製造方法〕
図2は、本発明の実施の形態に係るケーブルの製造方法に使用する製造装置の概略図である。また、図3は、図2における連結部Aの拡大図である。
本発明の実施の形態に係る上記ケーブル20の製造方法は、溝充填シース11(第1のシース)及び外層シース12(第2のシース)を押出機32により成形する工程を有し、押出機32は、溝充填シース11の材料を吐出する吐出口A(46A)(第1の吐出口)及び外層シース12の材料を吐出する吐出口B(46B)(第2の吐出口)が設けられており、溝充填シース11の材料は、吐出口A(46A)から吐出される前にシラン架橋触媒37が追加で添加されることを特徴とする。
上記ケーブル20の製造方法では、ベースポリマ(ベース材)にシランカップリング剤(シラン)及びシラン架橋触媒を事前含浸し、充填剤等を添加混合して作製したペレット材を押出機32で押出す。
押出機32に投入されたペレット材は、押出機32内のスクリュー41で混合され、スクリーンメッシュ42及びブレーカープレート43を通過する。その後、シース材料は、押出機32内で流路A(40A)と流路B(40B)に分かれて流される。
流路A(40A)には、図3に示されるように、シラン架橋触媒投入口としての液注入プラグ45が設けられ、ここから流路A(40A)を流れるシース材料にシラン架橋触媒37が圧入ポンプ36を介して投入される(液添される)。追加で添加されるシラン架橋触媒の添加量は、元のシース材料に含まれるシラン架橋触媒の濃度に比べて添加後の濃度が1.1倍以上3倍未満高くなるように調整される。その後、シラン架橋触媒が液添されたシース材料は吐出口A(46A)から吐出されて、溝充填シース11の材料としてクロスヘッド33内のディストリビュータ44(図3においてケーブルコア10の上流側)に流れ込む。
一方、流路B(40B)を流れるシース材料は、シラン架橋触媒が追加で添加されることなくそのまま吐出口B(46B)から吐出されて、外層シース12の材料としてクロスヘッド33内のディストリビュータ44(図3においてケーブルコア10の下流側)に流れ込む。
ケーブルコア送出機31から送り出されたケーブルコア10に、まずシラン架橋触媒37が追加液添された側の材料がディストリビュータ44を介して被覆される。さらに、シラン架橋触媒37を液添していない側の材料も被覆されてケーブル20となり、その後、蒸気缶(架橋缶)34を通過させて架橋させたのちに巻取機35で巻き取られる。蒸気缶(架橋缶)34では、飽和水蒸気等により架橋処理が施される。
押出機32の成形温度は、好ましくは60℃以上、100℃以下である。
本実施の形態においては、必要に応じて、セパレータ、編組、金属箔によるシールドテープ等を施してもよい。
以下に、本発明を実施例に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図4の構造のケーブルを下記の通りの方法で製造し、評価を行なった。
7本の素線を撚り合せた銅線からなる導体1とエチレンプロピレンゴムからなる絶縁体2を備えた直径φ12mm程度の絶縁電線3を3本撚り合せたケーブルコア10(外径φ25〜26mm)を作製した。ケーブル中心から絶縁電線3の最外周部までの距離はおおよそ12.5〜13mmとなっている。
前述した図2〜3に示す製造装置を用いて、このケーブルコア10の絶縁電線3間の溝にシース材料を充填して溝充填シース11を設け、これに肉厚tが4〜5mm程度の外層シース12を被覆することで、直径φ35mm程度のケーブル20を得た。
使用した材料は、ベース材としてクロロプレンゴムを使用し、シランとしてアミノシラン:商品名KBM-573(信越シリコン製)及びシラン架橋触媒としてジオクチル錫:商品名ネオスタンU830(日東化成製)を使用した(表1)。クロロプレンゴムにアミノシランを事前に3phr含浸させ、シラン架橋触媒を事前に0.2, 0.3, 0.4phrそれぞれ含浸させた材料を3種類用意した。
押出機32はφ90mmのもの(φ40mmのスクリュー41を有する)を使用し、シリンダ温度は90℃程度になるように設定した。押出機32の先端にシース材料の吐出口を2カ所(46A、46B)設け、各吐出口に通ずる流路(40A、40B)を設けた。吐出口A(46A)に通ずる流路A(40A)には圧入ポンプ36から送り出されたシラン架橋触媒37が、液注入プラグ45を介してさらに液添できるようになっている。封止プラグを液注入プラグ45の代わりに設置することで、追加液添をしないことも可能である。また、流路B(40B)ではシラン架橋触媒37は追加液添されず、押出機32に投入された材料に含まれた分のみのシラン架橋触媒を含有するシース材料が吐出されるようになっている。
まず、液注入プラグ45が設置されている流路A(40A)側の吐出口A(46A)から出たシース材料がケーブルコア10に被覆され、絶縁電線3間の溝にシース材料が充填され、溝充填シース11が設けられる。その後、液注入プラグがない流路B(40B)側の吐出口B(46B)から出たシース材料が外層シース12として被覆されることになる。
本検討では、流路A(40A)において追加液添をしない場合(比較例1〜3)と、流路A(40A)でさらに0.1〜0.5phrを追加液添した場合(実施例1〜3、比較例4〜5)とで、ケーブルの外観や変形(潰れ)がどのように異なるかを比較した。
製造したケーブルの合否は、巻取後60分後の外観調査及び2気圧蒸気での架橋後の変形量で判断した。
外観に関しては、ケーブル表面に光沢があったものを合格(〇)、所々外観が荒れたものを不合格(△)、大きな外観荒れが発生し光沢が見られなかったものを不合格(×)とした。
変形に関しては、外観荒れが発生せず、表面に光沢があったケーブル(合格品)について2気圧蒸気で30分間架橋させ、1N荷重時の変形量を測定し、変形量が肉厚の10%未満(0.5mm未満)のものを合格(〇)、10%以上(0.5mm以上)のものを不合格(×)とした。
両方の評価において合格(〇)で、且つ内部に空隙などの異常が見られないものを合格(〇)と判定した。得られた結果を表2に示す。
表2から分かるように、溝充填シース11のシース材料にシラン架橋触媒を追加液添しなかったケーブル(比較例1〜3)に関しては、シラン架橋触媒濃度0.2phr(比較例1)では外観が良好なケーブルが得られたものの、0.3phr(比較例2)になると表面が荒れ始め、0.4phr(比較例3)で完全に荒れてしまった。また、表面が荒れなかったシラン架橋触媒濃度0.2phr(比較例1)のケーブルでは、架橋後の荷重試験では数mmの大きな変形が生じてしまった。この結果、シース材料のシラン架橋触媒濃度は0.3phrよりも小さくする必要があるが、0.2phrでは耐変形性に問題があるといえる。
一方、溝充填シース11のシース材料にのみ流路A(40A)でシラン架橋触媒を追加液添し、溝充填シース11のシラン架橋触媒濃度を0.3, 0.4, 0.5phrと増加させたケーブル(実施例1〜3)では、いずれも外観は良好で、かつ、変形量は0.2mm以上0.5mm未満と肉厚の10%未満であり、耐変形性も問題が見られなかった。
しかし、さらに流路A(40A)でシラン架橋触媒を追加液添し0.6phr, 0.7phrとした場合(比較例4〜5)、内部に空隙が見られることが判明した。これはヤケによって表面が荒れてしまい、ケーブルコアとの接触面やシースとの接触面で不整合が生じたためではないかと推定される。
以上の結果、外層シース12のシラン架橋触媒濃度を0.2phrとし、溝充填シース11のシラン架橋触媒濃度を0.25phr以上0.6phr未満とすれば良好なケーブルが得られることが確認された。
なお、吐出されたシース材料に含まれるシラン架橋触媒の濃度はSEM-EDXで評価した。図5は、押出しシートのシラン架橋触媒濃度を算出するためのSEM−EDXによる原画像、Cl元素分布画像及びSn元素分布画像である(0.2phrの場合)。
シラン架橋触媒を追加液添せず、事前に0.2, 0.3, 0.4phrを含浸させた厚さ2mm程度の押出しシートの塩素元素(Cl)に対するSnの質量パーセント比率はそれぞれ0.14, 0.20, 0.28となった。
そこで、シース材料に含まれるシラン架橋触媒の濃度は、
[シラン架橋触媒量(phr)]≒[材料に含まれるClに対するSnの質量%]÷0.7
として計算することとした。
1:導体、2:絶縁体、3:絶縁電線、10:ケーブルコア
11:溝充填シース(第1のシース)、12:外層シース(第2のシース)
20:ケーブル
31:ケーブルコア送出機、32:押出機、33:クロスヘッド
34:蒸気缶、35:巻取機、36:圧入ポンプ、37:シラン架橋触媒
40A:流路A、40B:流路B
41:スクリュー、42:スクリーンメッシュ
43:ブレーカープレート、44:ディストリビュータ
45:液注入プラグ
46A:吐出口A(第1の吐出口)、46B:吐出口B(第2の吐出口)

Claims (5)

  1. 複数本の絶縁電線を有するケーブルコアと、
    前記ケーブルコアを構成する前記複数本の絶縁電線間の溝に充填された第1のシースと、
    前記溝に前記第1のシースが充填された前記ケーブルコアの外周に被覆された第2のシースとを備え、
    前記第1のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、前記第2のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度の1.1倍以上3倍未満であることを特徴とするケーブル。
  2. 前記第1のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、0.25phr以上0.6phr未満であり、前記第2のシースに含まれるシラン架橋触媒の濃度は、0.2phr以上0.3phr未満であることを特徴とする請求項1に記載のケーブル。
  3. 前記ケーブルコアは、2〜7本の絶縁電線を撚り合せたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のケーブル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のケーブルを製造するための製造方法であって、
    前記第1のシース及び前記第2のシースを押出機により成形する工程を有し、
    前記押出機は、前記第1のシースの材料を吐出する第1の吐出口及び前記第2のシースの材料を吐出する第2の吐出口が設けられており、
    前記第1のシースの材料は、前記第1の吐出口から吐出される前にシラン架橋触媒が追加で添加されることを特徴とするケーブルの製造方法。
  5. 前記追加で添加されるシラン架橋触媒の添加量は、0.05phr以上0.4phr未満であることを特徴とする請求項4に記載のケーブルの製造方法。
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