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JP2018072269A - 画像測定装置 - Google Patents

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JP2018072269A
JP2018072269A JP2016215547A JP2016215547A JP2018072269A JP 2018072269 A JP2018072269 A JP 2018072269A JP 2016215547 A JP2016215547 A JP 2016215547A JP 2016215547 A JP2016215547 A JP 2016215547A JP 2018072269 A JP2018072269 A JP 2018072269A
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高橋 浩史
Hiroshi Takahashi
浩史 高橋
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Keyence Corp
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Abstract

【課題】測定精度の低下を抑制しつつ、ユーザビリティを向上する画像測定装置を提供する。
【解決手段】移動検知部は、ワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触する前に撮像部201により生成されたワークWの第一画像を取得する。さらに、移動検知部はワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触した後に撮像部201により生成されたワークWの第二画像を取得する。移動検知部は、第一画像と第二画像とを用いて、コンタクト部261とワークWの側面とが接触したことによりステージ23の載置面上でワークWが移動したことを検知する。結果出力部は移動検知部の検知結果を出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像測定装置に係り、さらに詳しくは、プローブをステージ上のワークに接触させ、プローブの位置を画像で検出してワークの寸法を求める画像測定装置の改良に関する。
画像測定装置は、ステージ上に載置されたワークを撮影してワーク画像を取得し、ワーク画像からエッジを抽出してワークの寸法を求める寸法測定器である。ワーク画像は、カメラの高さ方向の位置に関わらず、ワークに対して極めて正確な相似形であり、ワーク画像上の距離や角度を判定することにより、ワーク上における実際の寸法や角度を検知することができる。エッジ抽出は、ワーク画像の輝度変化を解析してエッジ点を検出し、検出された複数のエッジ点に直線、円、円弧などの幾何学図形をフィッティングさせることにより行われ、ワークと背景との境界、ワーク上の凹部又は凸部の輪郭等がエッジとして求められる。ワークの寸法は、この様にして求められるエッジ間の距離や角度として求められる。また、求められた寸法値と設計値との差分(誤差)を公差と比較してワークの良否判定が行われる。
上述した様な画像測定装置には、プローブをステージ上に載置されたワークの側面に接触させてワークの寸法を求めるものがある(非特許文献1)。プローブは、カメラの撮像視野内に配置され、ワークとの接触位置は、ワークの側面に接触した状態のプローブが撮影された画像からプローブの位置を特定することによって求められる。
Guijun Ji,ハインリッヒ シュベンケ(Heinrich Schwenke),オイゲン トラペート(Eugen Trapet),「アン オプトメカニカル マイクロプローブ システム フォー メジャリング ベリー スモール パーツ オン CMMs(An Opto−mechanical Microprobe System for Measuring Very Small Parts on CMMs)」,(アメリカ),国際光工学会(SPIE)ビジョンジオメトリーVII(Vision GeometryVII),1998年7月20日〜22日,第3454巻,p.348−353
図33及び図34は、画像測定装置の動作例を示した図である。図33の(a)には、測定対象のワークWが示され、(b)には、ワーク画像Iwが示されている。このワークWは、ベース部材wと、ベース部材w上に形成された2つの突出部wとからなる。2つの突出部wにおける内側の側面Sa間の距離Aと、外側の側面Sb間の距離Bと、ベース部材wの側面Sc間の距離Cとを測定する場合、突出部wの内側が曲面形状であることから、側面Sb及びScのエッジに比べ、側面Saのエッジをワーク画像Iwから正確に特定することは難しい。
図34の(a)には、プローブPrを右側の突出部wの側面Saに接触させた状態で撮影されたワーク画像Iwが示され、(b)には、プローブPrを左側の突出部wの側面Saに接触させた状態で撮影されたワーク画像Iwが示されている。ワーク画像IwにおけるプローブPrの位置は、プローブPrの形状やサイズが既知であることから正確に特定することができる。また、側面Saの位置は、撮像視野内におけるプローブPrの変位量から接触位置を特定することによって求められる。従って、この種の画像測定装置を用いれば、ワーク画像Iwからエッジが正確に特定できない測定箇所であっても、寸法を正確に求めることができる。
ところで、プローブPrを利用した画像測定装置ではプローブPrがワークWに接触したときにワークWが移動してしまうことがある。ワークWが移動したことを知らずにプローブPrで測定を継続すると、ワークWが移動した後に取得された測定結果は誤差を含んでしまう。ワークWの移動を防ぐために、特別の治具を作成して、治具にワークWを固定することが考えられる。しかし、この手法では治具へのワークWの固定作業と取り外し作業が必須となり、大量のワークWを効率よく測定することが困難となる。そこで、本発明は、測定精度の低下を抑制しつつ、ユーザビリティを向上することを目的とする。
本発明の第1の態様による画像測定装置は、
ワークが載置されるステージと、
前記ステージに載置された前記ワークを撮像して画像を生成する撮像部と、
前記撮像部の視野内において、前記ステージに載置された前記ワークの側面と接触可能なコンタクト部を有するプローブと、
前記ステージの載置面と略平行に前記ステージと前記プローブとのうち少なくとも一方を移動させる駆動部と、
前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触しているときに前記撮像部により生成された画像を用いて前記ワークの側面の位置を測定する測定部と
を有する画像測定装置であって、
前記ワークの側面の位置を測定するために前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触する前に前記撮像部により生成された前記ワークの第一画像と、前記ワークの側面の位置を測定するために前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触した後に前記撮像部により生成された前記ワークの第二画像とを用いて、前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触したことにより前記ステージの載置面上で前記ワークが移動したことを検知する移動検知部と、
前記移動検知部の検知結果を出力する出力部と
をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、コンタクト部の形状が所定形状であるかを示す判定結果が出力されるため、ユーザはその判定結果に基づきコンタクト部のクリーニングを実施できるようになる。これにより、測定精度の低下を抑制しつつ、ユーザビリティを向上することが可能となる。
本発明の実施の形態による画像測定装置1の一構成例を示したシステム図である。 図1の画像測定装置1の動作の一例を模式的に示した説明図である。 プローブ26をステージ23上のワークWに接触させる際の動作の一例を模式的に示した説明図である。 図1の画像測定装置1の動作の一例を示した図であり、輪郭線14の位置を特定してワークWの側面間の距離Dを算出する場合が示されている。 図1のコントローラ3の一構成例を示したブロック図である。 図5の入力受付部311の一構成例を示したブロック図である。 図5の入力受付部311における接触位置指定時の動作の一例を示した図である。 図5の入力受付部311におけるパターン画像登録時の動作の一例を示した図である。 図5の入力受付部311における接触位置指定時の動作の一例を示した図であり、形状種別とスキャン経路の本数とを対応づけたテーブルが示されている。 図5の入力管理部311におけるスキャン位置指定時の動作の一例を示した図であり、輪郭線Lの長さに応じてスキャン経路の本数が異なる場合が示されている。 図5の測定制御部315の一構成例を示したブロック図である。 図5のコントローラ3における測定設定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図1の画像測定装置1における測定設定時の動作の一例を示した図であり、登録対象のワークWとパターン画像Ipとが示されている。 図1の画像測定装置1における測定設定時の動作の一例を示した図であり、表示部21に表示される設定画面100が示されている。 設計値及び公差の指定時における公差設定画面101を示した図である。 特徴量情報の指定時における特徴量設定画面102を示した図である。 図12のステップS103(画像測定要素の設定)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図1の画像測定装置1における画像測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。 図12のステップS104(プローブ測定要素の設定)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図1の画像測定装置1におけるプローブ測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。 モデル画像Im上の接触目標位置を調整する場合の動作例を示した図である。 スキャン動作の開始位置が他の部位と干渉する場合の動作例を示した図である。 モデル画像Im上でスキャン動作の高さ位置を調整する場合の動作例を示した図である。 プローブ26が接触目標位置間を移動する際の移動方法を指定する場合の動作例を示した図である。 図12のステップS107(特徴量情報の登録)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図17のステップS201、図19のステップS301及び図25のステップS401(撮影条件の指定)の詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図5のコントローラ3における連続測定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図5のコントローラ3における連続測定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図1の画像測定装置1における連続測定時の動作の一例を示した図である。 図1の画像測定装置1における連続測定時の動作の一例を示した図である。 図1の画像測定装置1における連続測定時の動作の一例を示した図である。 図28のステップS615(スキャン動作)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 従来の画像測定装置の動作例を示した図である。 従来の画像測定装置の動作例を示した図である。 画像に基づく移動検知の概念を説明する図である。 特定形状への接触測定に基づく移動検知の概念を説明する図である。 特定領域の輝度に基づく移動検知の概念を説明する図である。 移動検知設定部を説明するブロック図である。 移動検知設定に関するUIを説明するブロック図である。 移動検知設定を示すフローチャートである。 移動検知を実行する測定制御部の機能を示すブロック図である。 移動検知を実行する測定制御部の機能を示すブロック図である。 移動検知を実行する測定制御部の機能を示すブロック図である。 ワークごとの移動検知を示すフローチャートである。 プローブ測定ごとの移動検知を示すフローチャートである。 接触点ごとの移動検知を示すフローチャートである。
<画像測定装置1>
図1は、本発明の実施の形態による画像測定装置1の一構成例を示したシステム図である。この画像測定装置1は、ステージ23上のワークWが撮影されたワーク画像からエッジを抽出し、また、プローブ26をステージ23上のワークWに接触させて接触位置を特定することにより、ワークWの寸法を求める寸法測定器であり、本体2、コントローラ3、キーボード41及びマウス42により構成される。ワークWは、その形状や寸法が測定される測定対象物である。
本体2は、測定ユニット20、表示部21、垂直駆動部22、ステージ23、水平駆動部24及び透過照明ユニット25により構成され、ステージ23上のワークWに可視光からなる検出光を照射し、その透過光又は反射光を受光してワーク画像を生成する。表示部21の正面方向を前後方向と呼ぶことにすれば、表示部21は、測定ユニット20よりも前側に配置されている。
ここでは、ワーク画像からエッジを抽出してワークWの寸法を求める処理を画像測定と呼び、プローブ26をワークWの側面に接触させた状態のワーク画像から、プローブ26の位置を検出し、プローブ26とワークWとの接触位置の座標を特定することにより、ワークWの寸法を求める処理をプローブ測定と呼ぶことにする。
表示部21は、ワーク画像や測定結果を表示する表示装置である。垂直駆動部22は、ステージ23に対するフォーカス位置の高さやプローブ26の高さを調整するために、測定ユニット20及びステージ23を鉛直方向に相対的に移動させる。この垂直駆動部22は、測定ユニット20を鉛直方向に移動させることができる。なお、垂直駆動部22は、プローブ26を測定ユニット20に対して個別に高さ調整可能な構成としても良い。
ステージ23は、ワークWを載置するための水平かつ平坦な載置面を有する作業台である。例えば、ステージ23は、検出光を透過させるガラス板からなる。水平駆動部24は、ステージ23に対する撮像視野の位置やプローブ26の位置を調整するために、測定ユニット20及びステージ23をステージ23の上面と平行な方向に相対的に移動させる。この水平駆動部24は、ステージ23を水平面内の任意の方向に移動させることができる。
透過照明ユニット25は、ステージ23上のワークWに検出光を下方から照射する投光装置であり、透過照明用光源251、ミラー252及び集光レンズ253により構成される。透過照明用光源251は、前方に向けて配置されている。透過照明用光源251から出射された検出光は、ミラー252により上方に向けて反射され、集光レンズ253を介して出射される。この検出光は、ステージ23を透過し、その透過光の一部は、ワークWにより遮断され、他の一部が測定ユニット20の対物レンズ205に入射する。
<測定ユニット20>
測定ユニット20は、ステージ23上のワークWに検出光を照射し、ワークWからの検出光を受光する投受光ユニットであり、プローブ26、切替駆動部27、撮像部201,206、ハーフミラー204,210、対物レンズ205、同軸落射照明用光源209、リング照明ユニット211、リング照明用垂直駆動部212及びプローブ用光源263により構成される。
対物レンズ205は、ワークWからの検出光を集光する受光レンズであり、ステージ23と対向するように配置されている。撮像部201及び206は、共通の対物レンズ205を介してステージ23上のワークWを撮影し、ワーク画像をそれぞれ生成するカメラである。
撮像部201は、撮影倍率の低い撮像装置であり、撮像素子202と、結像レンズ及び絞り板からなる低倍側結像レンズ部203とにより構成される。撮像素子202は、低倍側結像レンズ部203を介してワークWからの検出光を受光し、ワーク画像を生成する。この撮像素子202は、受光面を下方に向けた状態で配置されている。
撮像部206は、撮影倍率の高い撮像装置であり、撮像素子207と、結像レンズ及び絞り板からなる高倍側結像レンズ部208とにより構成され、撮像部201の撮像視野と同軸の撮像視野をステージ23上に形成する。撮像素子207は、高倍側結像レンズ部208を介してワークWからの検出光を受光し、ワーク画像を生成する。この撮像素子207は、受光面を前方に向けた状態で配置されている。対物レンズ205を透過した検出光は、ハーフミラー204により後方に向けて反射され、高倍側結像レンズ部208を介して撮像素子207に結像する。
撮像素子202及び207には、例えば、CCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)などのイメージセンサが用いられる。対物レンズ205には、鉛直方向、すなわち、対物レンズ205の光軸方向の位置が変化しても、像の大きさを変化させない性質を有するテレセントリックレンズが用いられる。
同軸落射照明用光源209は、ステージ23上のワークWに検出光を鉛直上方から照射するための投光用光源装置であり、前方に向けて配置されている。同軸落射照明用光源209から出射された検出光は、ハーフミラー210により下方に向けて反射され、対物レンズ205を介して出射される。
リング照明ユニット211は、ステージ23上のワークWに検出光を上方又は側方から照射する投光装置であり、対物レンズ205を取り囲むリング形状からなる。リング照明用垂直駆動部212は、ステージ23に対する検出光の照射角度を調整するために、リング照明ユニット211を鉛直方向に移動させる。ワークWの照明方法としては、透過照明、リング照明又は同軸落射照明のいずれかを選択することができる。
<プローブ26>
プローブ26は、ステージ23上に載置されたワークWの側面に接触させてワークWの寸法を測定するための接触子である。このプローブ26は、撮像部201の撮像視野内と退避位置とに移動可能に配置されている。また、プローブ26は、自発光型のプローブであり、ワークWに接触させる球状のコンタクト部261と、ガイド光を伝送する金属管262とにより構成される。
金属管262の内部には、ガイド光を伝送するための光ファイバが内包されている。金属管262は、十分な強度を有するSUS管で構成されており、ワークWにコンタクト部261が接触しても金属管262の形状は変化しない。
コンタクト部261は、プローブ用光源263から延出する金属管262の先端に配置され、ガイド光を拡散放射する。球状のコンタクト部261の水平方向における断面積は金属管262の水平方向における断面積よりも大きくなっていることから、撮像部201によりコンタクト部261を上方から撮像した場合であっても、コンタクト部261の輪郭を撮像することができる。プローブ用光源263は、可視光からなるガイド光を生成し、金属管262に入射させる光源装置である。
切替駆動部27は、プローブ26が撮像視野内の測定位置に位置する状態と、プローブ26が撮像視野の中心から離れる方向に移動した退避位置に位置する状態とを相互に切り替える水平駆動部である。この切替駆動部27は、鉛直方向の回転軸を中心としてプローブ用光源263を回転させる回転駆動部であり、プローブ用光源263を回転させることにより、プローブ26を退避位置と測定位置との間で移動させる。例えば、退避位置は、撮像部201の撮像視野外であることが望ましいが、プローブ26がワーク画像に被写体として映し込まれなければ撮像視野の周縁部であっても良い。
コントローラ3は、本体2による撮影や画面表示を制御し、ワーク画像を解析してワークWの寸法を演算により求める制御ユニットであり、キーボード41及びマウス42が接続されている。キーボード41及びマウス42は、ユーザが操作入力を行う入力部4である。
図2〜図4は、図1の画像測定装置1の動作の一例を模式的に示した説明図である。図2には、取付アーム264から延びるプローブ26を鉛直上方から見た様子が示されている。図中の(a)には、プローブ26が測定位置にある場合が示され、(b)には、プローブ26が退避位置にある場合が示されている。
取付アーム264は、プローブ26を測定ユニット20の筐体に取り付けるための取付部材であり、L字形状からなる。取付アーム264の一端には、鉛直方向の回転軸265が配置され、他端面からプローブ26が突出している。取付アーム264は、金属管262をフローティング構造により支持している。コンタクト部261がワークWの側面に接触したときに、金属管262は接触により変形することなくX及びY方向にオフセットする。その結果、ワーク画像上でコンタクト部261の位置が変化する。
撮像エリア11は、撮像部201の撮像視野に対応するステージ23上の領域であり、矩形形状からなる。透光エリア12は、透過照明ユニット25から検出光が照射されるステージ23上の円形領域であり、撮像エリア11内に形成される。
プローブ26が測定位置にある場合、コンタクト部261は、撮像エリア11及び透光エリア12の中心に配置される。この状態で撮影されたワーク画像には、コンタクト部261が被写体として映し込まれる。切替駆動部27を制御してプローブ26が測定位置にある状態から取付アーム264を180°程度回転させることにより、プローブ26は退避位置に移動する。
退避位置は、プローブ26がワーク画像に被写体として映し込まれないようにプローブ26を退避させるための位置であり、予め定められている。プローブ26が退避位置にある場合、コンタクト部261及び金属管262は、撮像エリア11の外側に配置される。
図3には、プローブ26をステージ23上のワークWに接触させる際の動作の一例が示されている。図中の(a)には、基準高さにおいて、スキャン経路の開始位置に対応する位置まで、ステージ23に対し、プローブ26を相対的に移動させる場合が示され、(b)には、基準高さから測定高さまでプローブ26を鉛直下方に移動させる場合が示されている。図中の(c)には、測定高さにおいて、ステージ23に対し、プローブ26を相対的にスキャン経路に沿って移動させる場合が示されている。
プローブ26を用いた寸法測定では、プローブ26をワークWの側面に接触させる際の接触目標位置と、この接触目標位置を通るスキャン経路とが予め指定される。基準高さは、プローブ26がステージ23上のワークWと干渉しない高さである。水平駆動部24を制御することにより、基準高さにおいて、ステージ23に対し、プローブ26を相対的に水平方向に移動させることができる。なお、基準高さは、プローブ26の先端部が撮像部201又は206の被写界深度範囲の外側になるような高さに指定されるような構成であっても良い。
測定高さは、プローブ26が接触すべきワーク側面の高さであり、鉛直方向の位置が基準高さよりも低い。垂直駆動部22は、ステージ23に対するプローブ26の高さを測定高さと、この測定高さよりも高い基準高さとに切り替える。ステージ23に対し、プローブ26を相対的にスキャン経路に沿って開始位置から終了位置に向かってスキャン方向に移動させれば、コンタクト部261をワークWの側面に接触させることができる。プローブ26がワークWの側面に接触したことが検知されれば、プローブ26はステージ23に対して直ちに停止する。
スキャン経路の開始位置は、上述したスキャン動作を開始させるための動作開始位置であり、終了位置は、スキャン動作を終了させるための動作終了位置である。終了位置を定めておくことにより、プローブ26が終了位置に到達した時点で接触エラーを検知することができる。スキャン経路の開始位置と終了位置は、接触目標位置を通り、かつ、ワークWの輪郭線の法線に沿ったスキャン経路上に設定される。
図4には、輪郭線14の位置を特定してワークWの側面間の距離Dを算出する場合が示されている。図中の(a)には、測定対象のワークWとこのワークWの右側面に接触させたプローブ26とが示されている。このワークWは、階段状の段差を有しており、上段の右側面と左側面との間の距離Dが測定される。
図中の(b)には、透過照明により撮像された透過画像からなるワーク画像Iwが示されている。透過画像では、ワークWの外縁をエッジ抽出によって特定することは可能であるが、外縁よりも内側の輪郭線をエッジ抽出によって特定することは困難である。
図中の(c)には、反射照明により撮像された反射画像からなるワーク画像Iwが示されている。反射照明は、同軸落射照明又はリング照明による照明方法であり、ワークWの外縁よりも内側の輪郭線であっても、エッジ抽出によって特定可能である。ところが、ワークWの上段部は、右側の上部が曲面形状であることから、左側面の輪郭線に比べ、右側面の輪郭線をエッジ抽出によって正確に特定することは難しい。この様な場合、プローブ26を接触させることにより、右側面の輪郭線14を正確に特定することができる。
図中の(c)に示すワーク画像Iwには、プローブ26を接触させて特定した右側面の輪郭線14と、エッジ抽出領域15からエッジを抽出して特定した左側面の輪郭線14とが表示されている。
プローブ26がワークWの側面に接触したことは、スキャン経路を移動中のコンタクト部261のワーク画像Iw上における位置が、所定時間内に所定の閾値以上変化したか否かによって検知することができる。コンタクト部261の位置は、例えば、コンタクト部261のエッジから円中心を求めることにより特定される。また、プローブ26がワークWの側面に接触した際のワーク画像Iw上において、撮像視野の中心に対するコンタクト部261の変位方向から、ワークWの側面の法線方向や接触位置13を特定することができる。
なお、プローブ26自体を水平に移動させるような構成の場合は、スキャン経路を移動中のコンタクト部261がワーク画像Iw上で停止したか否かにより、ワーク側面との接触が検知される。
コンタクト部261の形状は既知であるため、コンタクト部261の位置は公知のサーチ技術を使って高い精度で特定できる。従って、図4のワークWのように、エッジが丸みを帯びており2次元のワーク画像Iw上では精度良くエッジが検出できない場合であっても、コンタクト部261の位置からプローブ26とワークWの接触位置13の座標を特定することにより、画像上では検出が難しいエッジの寸法を高い精度で求めることができる。
接触位置13は、ワーク画像Iwからコンタクト部261の位置を特定し、コンタクト部261の半径に対応する距離だけ法線方向にオフセットさせることによって特定される。また、右側面の輪郭線14の位置は、複数の接触位置13に予め指定された幾何学図形をフィッティングさせることによって求められる。一方、左側面の輪郭線14の位置は、ワーク画像Iw上のエッジ抽出領域15からエッジ点を検出し、検出された複数のエッジ点に幾何学図形をフィッティングさせることによって求められる。この様にして特定された輪郭線14の位置に基づいて、右側面と左側面との距離Dが算出される。
<コントローラ3>
図5は、図1のコントローラ3の一構成例を示したブロック図である。このコントローラ3は、制御装置31及び記憶装置33により構成され、制御装置31と記憶装置33とがバス32を介して接続されている。制御装置31は、入力受付部311、表示制御部312、撮像制御部313、照明制御部314及び測定制御部315により構成される。本体2は、撮像部201,206及び垂直駆動部22からなるカメラ200と、水平駆動部24からなるステージ23と、切替駆動部27からなるプローブユニット260と、表示部21、透過照明ユニット25及び反射照明ユニット28とにより構成される。反射照明ユニット28は、同軸落射照明用光源209とリング照明ユニット211とにより構成される。
表示制御部312は、寸法測定のためのモデル画像や設定情報を表示部21に表示する。モデル画像は、例えば、マスターピースが撮影されたマスターピース画像であっても良いし、CAD(Computer Aided Design)により作成されたCADデータからなるCAD画像であっても良い。
表示制御部312は、設計データから生成されたモデル画像を表示部21に表示する場合、ステージ23上に載置されたワークWを上方から撮像して得られた画像データを仮定して、設計データから生成されたモデル画像を表示する。この様にすれば、設計データから生成されたモデル画像であっても、撮像部201又は206により撮像されるワーク画像と同様のアングルで表示されるため、接触目標位置情報の指定を容易化することができる。
入力受付部311は、入力部4において受け付けられたユーザ操作に基づいて、撮像部201又は206からモデル画像を取得し、寸法測定を行うための各種の測定設定情報を記憶装置33に登録する処理を行う。
撮像制御部313は、記憶装置33に登録された測定設定情報に基づいて、撮像部201及び206を制御し、撮影倍率の切替、撮像タイミングや露光時間の調整を行う。照明制御部314は、記憶装置33に登録された測定設定情報に基づいて、透過照明ユニット25、同軸落射照明用光源209、リング照明ユニット211及びプローブ用光源263の点灯制御を行う。例えば、画像測定からプローブ測定に切り替えられれば、照明制御部314は、プローブ用光源263を点灯させる一方、透過照明ユニット25、同軸落射照明用光源209及びリング照明ユニット211を消灯する。
測定制御部315は、記憶装置33に登録された測定設定情報に基づいて、垂直駆動部22、水平駆動部24及び切替駆動部27を制御し、撮像部201又は206からワーク画像Iwを取得して寸法測定を行う。
<入力受付部311>
図6は、図5の入力受付部311の一構成例を示したブロック図である。この入力受付部311は、撮像及び照明条件指定部341、エッジ抽出領域指定部342、接触位置指定部343、測定設定部344、設計値及び公差指定部345及び特徴量情報設定部346により構成される。
撮像及び照明条件指定部341は、ユーザの指示に基づいて、撮影倍率、露光時間、ゲイン等の撮像条件と、照明種別、明るさ、リング照明ユニットの高さ等の照明条件とを指定し、記憶装置33に測定設定情報として登録する。
エッジ抽出領域指定部342は、ユーザの指示に基づいて、モデル画像上でエッジ抽出領域を特徴量情報、例えば、パターン画像に対する相対的な座標値として指定し、記憶装置33にエッジ抽出領域情報として登録する。
接触位置指定部343は、表示部21に表示されたモデル画像上で、プローブ26が接触すべきワークWの側面の複数の接触目標位置を示す接触目標位置情報の指定を受け付ける。すなわち、接触位置指定部343は、プローブ26が接触すべき複数の接触目標位置にプローブ26を接触させるためのプローブ動作を決定する接触目標位置情報を特徴量情報(パターン画像)に対する相対的な座標値として指定し、記憶装置33内に登録する。接触目標位置情報は、接触目標位置、スキャン動作開始位置及びスキャン動作終了位置からなる。
接触目標位置には、モデル画像上で登録されたパターン画像(サーチ用データ)に対する相対的な位置座標と、プローブ26が接触すべきワーク側面の高さを示す測定高さとが含まれる。測定高さは、例えば、ユーザによって予め指定される。
測定設定部344は、エッジ抽出領域指定部342により指定されたエッジ抽出領域の中から、モデル画像上に存在するワークWのエッジを抽出し、また、プローブ26を接触目標位置に接触させて、プローブ26を撮像することにより、プローブ26とモデル画像上に存在するワークWとの接触位置を特定し、これらのエッジ又は接触位置に基づいて、モデル画像上から測定の基準とする輪郭線や、基準点を特定する。特定された輪郭線や基準点に基づいて、測定要素(たとえば、直線、円、円弧など)が特定される。なお、特徴量情報がCADデータである場合、輪郭線や基準点は、エッジ抽出によらず直接に特定される。
測定設定部344は、ユーザの指示に基づいて、上述した処理により特定された測定要素の中から、測定の対象とする要素を選択し、記憶装置33に測定箇所情報として登録する。測定要素は、特定された輪郭線や基準点から新たに作成された補助線(点)に基づいて特定することもできる。補助線(点)としては、例えば、2つの輪郭線の交点や円中心などが挙げられる。測定設定部344は、さらに選択された測定要素が円や円弧の場合にその半径や直径、2つの直線が選択されている場合に直線間の距離などを測定対象として指定することができる。
設計値及び公差指定部345は、ユーザの指示に基づいて、良否判定のための設計値及び公差を指定し、記憶装置33に測定設定情報として登録する。
特徴量情報設定部346は、測定実行時に撮像部201又は206により撮像されたワーク画像からワークWの位置及び姿勢を特定するための特徴量情報を設定する。すなわち、特徴量情報設定部346は、ユーザの指示に基づいて、モデル画像に基づいてワークWの位置及び姿勢を特定するためのサーチ用データからなる特徴量情報を設定し、記憶装置33に測定設定情報として登録する。例えば、特徴量情報は、正規化相関サーチ用のパターン画像(データ)であり、マスターピースが撮影されたマスターピース画像に基づいて設定される。記憶装置33には、特徴量情報設定部346により設定されたパターン画像と接触位置指定部343により指定された接触目標位置情報とが同一の座標上で記憶される。
モデル画像上で特徴が多い箇所をユーザが指定することによりパターン画像が登録されるようにしても良いし、画像全体が自動的にパターン画像として登録されるようにしても良い。また、モデル画像から特徴部分を抽出してパターン画像が自動的に登録されるようにしても良い。
登録されたパターン画像と検査対象ワークWを撮像したワーク画像をマッチングすることにより、ワーク画像内のワークWの位置及び姿勢(座標)を特定できる。マッチングには公知のマッチング技術、例えば、正規化相関サーチや幾何サーチ等が利用できる。なお、モデル画像がCAD画像であれば、CADデータに基づいて、特徴量情報を指定することもできる。
上述したように、本実施の形態によれば、モデル画像上で登録されたパターン画像(サーチ用データ)に対する相対的な座標値として、プローブ26による接触目標位置情報とエッジ抽出領域が指定される。接触目標位置情報には、プローブ26を接触させる目標位置である接触目標位置、スキャン動作を開始させる位置であるスキャン動作開始位置、スキャン動作を終了させる位置であるスキャン動作終了位置、接触すべきワーク側面の高さを示す測定高さなどが含まれる。
使用者が、検査対象のワークWをステージ23に載置してワーク画像を取得し、パターン画像(サーチ用データ)を用いたマッチング処理を実行することにより、プローブ26による接触目標位置と、エッジ抽出領域が自動的に特定できる。特定された接触目標位置に従って、プローブ26をワーク側面に順次接触させることにより、ワークWの輪郭線が特定される。なお、直線状の輪郭線を特定するためには、2点以上の接触位置の座標情報が必要となり、円状あるいは円弧状の輪郭線を特定するためには、3点以上の接触位置の座標情報が必要となる。また、必ずしも2点以上の接触位置が必要ではなく、ある特定の点の測定を行いたい場合は、1点の接触位置の座標情報を測定に用いることもできる。
入力受付部311は、表示部21に表示されたモデル画像上で、プローブ26による測定を行う測定要素の指定を受け付ける。表示部21に表示中のモデル画像は、測定設定用のワークWが撮像されたワーク画像である。記憶装置33には、入力受付部311により指定可能な測定要素の形状種別又は大きさと、プローブ26の接触目標位置の配置位置との関係を規定した配置ルールが予め記憶される。配置ルールは、測定要素の形状種別又は大きさに応じて、接触目標位置を適切に指定するための情報である。配置ルールは、例えば、測定要素の形状種別や大きさと接触目標位置の数とを対応づけるテーブル、関数又は演算式からなる。
配置ルールは、例えば、測定要素の形状種別が円又は円弧である場合、当該円又は円弧の周方向に3以上の接触目標位置が等間隔に配置されるように定められている。また、配置ルールは、形状種別が直線である場合、当該直線の方向に2以上の接触目標位置が等間隔に配置されるように定められている。
測定制御部315は、測定実行時に、上記入力受付部により指定された測定要素の位置と、測定要素の形状種別又は大きさと、上記記憶部に記憶された配置ルールとに従って、上記プローブの接触目標位置を特定し、特定された上記複数の接触目標位置に上記プローブが順次に移動するように上記水平駆動部を制御する。
接触位置指定部343は、測定要素上にエッジ抽出領域が設定された場合に、表示中のモデル画像に対し、エッジ抽出領域からエッジを抽出して輪郭線を求め、輪郭線上の位置として複数の接触目標位置を指定するとともに、接触目標位置から輪郭線の法線方向に離間した位置として、プローブ26を接近させるスキャン動作の開始位置を指定する。
表示部21には、スキャン動作の開始位置を示すシンボルがモデル画像上に表示され、接触位置指定部343は、スキャン動作の開始位置、輪郭線上における接触目標位置の数、プローブ26を接近させるスキャン方向及び高さ情報を変更するためのユーザ操作を受け付ける。
図7は、図5の入力受付部311における接触位置指定時の動作の一例を示した図である。図中の(a)には、パターン画像Ip及び接触目標位置情報を登録するためのワークWが示されている。このワークWは、ベース部材w上に形成された突出部wの両外側が曲面形状であり、突出部wの側面間の距離Dがプローブ26を用いて測定される。
モデル画像Imは、反射照明により撮像された反射画像であり、ワークWを含む一部の領域がパターン画像Ipとして登録される。このパターン画像Ipと接触目標位置情報との関連づけには、例えば、以下の(b)〜(d)に示すように3通りの方法がある。
図中の(b)には、パターン画像Ipと接触目標位置とを直接に関連づける場合が示されている。例えば、パターン画像Ipに対し、スキャン動作の開始位置と終了位置を指定することにより、接触目標位置が自動的に特定される。開始位置や終了位置は、プローブ26を示すシンボルSmやスキャン方向を示す矢印Yをマウス操作によって移動させることによって指定することができる。なお、接触目標位置を指定することにより、スキャン動作の開始位置と終了位置を自動的に決定しても良い。この様にパターン画像Ipと接触目標位置とを直接に関連づけることにより、パターン画像(サーチ用データ)に対して接触目標位置座標が相対的に記憶される。
図中の(c)には、エッジ抽出領域Rからエッジを抽出して特定される輪郭線Lと接触目標位置とを関連づける場合が示されている。パターン画像Ip上で指定されたエッジ抽出領域Rからエッジ点を抽出し、抽出されたエッジ点列にフィッティングする輪郭線Lが特定される。この輪郭線Lに対して接触目標位置を指定することにより、パターン画像Ipと接触目標位置とが間接的に関連づけられる。検査時に入力されるワーク画像上のエッジ抽出領域Rの位置座標は、ワーク画像と、パターン画像(サーチ用データ)とをマッチングすることにより、自動的に特定される。位置が特定されたエッジ抽出領域R内のエッジ点列が抽出され、このエッジ点列から特定される輪郭線Lに対して予め定めた位置に接触目標位置が設定される。例えば、スキャン方向が輪郭線Lに対して法線方向に所定距離離れた位置から接近する方向に設定されている場合、輪郭線Lの法線に沿って安定的にアプローチできるため、測定が安定する。
図中の(d)には、エッジ抽出領域Rと接触目標位置とを関連づける場合が示されている。パターン画像Ip上で指定されたエッジ抽出領域Rに対して、接触目標位置を指定することにより、パターン画像Ipと接触目標位置とが間接的に関連づけられる。上述したマッチング処理によりエッジ抽出領域Rの位置座標が特定されると同時に、接触目標位置座標が特定される。
図8は、図5の入力受付部311におけるパターン画像登録時の動作の一例を示した図であり、図7の(a)に示したワークWを透過照明により撮像した場合のモデル画像Imが示されている。このモデル画像Imの一部がサーチ用のパターン画像Ipとして登録される。この様にサーチ用のパターン画像Ipには、透過照明で撮像された透過画像を用いる一方、接触目標位置の指定には、反射照明で撮像された反射画像を用いることができる。
一般に透過照明で撮像された透過画像ははっきりとしたエッジが得られる他、周囲環境の変化による画像の変化も小さい。従って、透過照明で撮像した透過画像に基づいて、パターン画像を登録する一方で、透過照明では取得できない非貫通のワーク形状に存在する内側の輪郭の寸法を測定するために、反射照明で撮像された反射画像に基づいてプローブ26による接触目標位置の指定を行うことができる。この様にパターン画像を登録する際の照明条件と、接触目標位置やエッジ抽出領域を登録する際の照明条件とは異ならせることができる。また、連続測定時の照明条件を設定時の照明条件と同じにするために、設定時の照明条件が測定設定情報として登録される。
上述したように設定時にモデル画像Im上で登録されたパターン画像(サーチ用データ)と、検査時に入力されたワーク画像とをマッチングすることにより、直接的、または間接的に接触目標位置が特定される。プローブ26によりスキャンすべき位置が特定されると、プローブ26の動作計画が決定し、測定制御部315がプローブ26の動作を制御する。
図9は、図5の入力受付部311における接触位置指定時の動作の一例を示した図であり、形状種別とスキャン経路の本数とを対応づけたテーブルが示されている。図中の(a)には、分割数が固定である場合のテーブルが示されている。このテーブルは、測定対象の形状種別とスキャン経路の本数とを対応づけた配置基準であり、3つの形状種別(直線、円及び円弧)について、スキャン経路の本数及び分割数が規定されている。
具体的には、形状種別が直線であれば、分割数=3であり、直線を3等分するように2本のスキャン経路が配置される。また、形状種別が円であれば、分割数=3であり、円周を3等分するように3本のスキャン経路が配置される。形状種別が円弧であれば、分割数=4であり、円弧を4等分するように3本のスキャン経路が配置される。
図中の(b)には、分割数が測定対象のサイズに応じて可変である場合のテーブルが示されている。このテーブルは、測定対象の形状種別及びサイズとスキャン経路の本数とを対応づけた配置基準であり、3つの形状種別(直線、円及び円弧)について、スキャン経路の本数が規定されている。
具体的には、形状種別が直線である場合、輪郭線Lの長さが閾値TH未満であれば、分割数=3であり、直線を3等分するように2本のスキャン経路が配置される。一方、輪郭線Lの長さが閾値TH以上であれば、分割数=4であり、直線を4等分するように3本のスキャン経路が配置される。また、形状種別が円である場合、輪郭線Lの長さが閾値TH未満であれば、分割数=3であり、円周を3等分するように3本のスキャン経路が配置される。一方、輪郭線Lの長さが閾値TH以上であれば、分割数=4であり、円周を4等分するように4本のスキャン経路が配置される。形状種別が円弧である場合、輪郭線Lの長さが閾値TH未満であれば、分割数=4であり、円弧を4等分するように3本のスキャン経路が配置される。一方、輪郭線Lの長さが閾値TH以上であれば、分割数=5であり、円弧を5等分するように4本のスキャン経路が配置される。
図10は、図5の入力受付部311における接触位置指定時の動作の一例を示した図であり、輪郭線Lの長さに応じてスキャン経路の本数が異なる場合が示されている。図中の(a)には、形状種別が直線である場合が示され、(b)には、形状種別が円である場合が示されている。
ユーザによりモデル画像Im上でエッジ抽出領域Rが測定対象領域として指定されれば、エッジ抽出領域Rからエッジを抽出して特定された輪郭線Lに対し、接触目標位置が指定される。例えば、接触目標位置は、輪郭線Lの端点から一定間隔ごとに指定される。輪郭線Lの形状種別が直線であれば、2箇所以上の接触目標位置が指定され、輪郭線Lの形状種別が円又は円弧であれば、3箇所以上の接触目標位置が指定される。この場合、輪郭線L上に指定される接触目標位置の数は、輪郭線Lの長さに応じて異なる。なお、輪郭線Lは、マウス操作などによって直接に指定されるようなものであっても良い。
また、図示したスキャン経路のように、3以上の分割数nを指定することにより、輪郭線Lを等分割するn本又は(n−1)本のスキャン経路が指定されるようにしても良い。具体的には、図10の(a)に示す通り、輪郭線Lの形状種別が直線であれば、輪郭線Lの長さが一定値未満である場合に分割数を3とし、輪郭線Lを等分割する2本のスキャン経路が指定される。一方、輪郭線Lの長さが一定値以上である場合には分割数を4とし、輪郭線Lを等分割する3本のスキャン経路が指定される。
また、図10の(b)に示す通り、形状種別が円であれば、半径が一定値未満である場合に分割数を3とし、輪郭線Lを等分割する3本のスキャン経路が指定される。一方、半径が一定値以上である場合には分割数を4とし、輪郭線Lを等分割する4本のスキャン経路が指定される。
スキャン経路の開始位置は、接触目標位置から輪郭線Lに垂直な方向に一定距離だけ離間した位置として指定される。スキャン経路の終了位置は、輪郭線Lを挟んで開始位置とは反対側の位置として指定される。また、モデル画像Imから抽出されたエッジの両側の輝度差に基づいて、プローブ26をワークWの側面に近づける際のスキャン方向が決定される。なお、スキャン経路の開始位置と終了位置の決め方は上記の方法に限定されない。スキャン経路の開始位置と終了位置は、接触目標位置に対して相対的に定められていれば良い。
<測定制御部315>
図11は、図5の測定制御部315の一構成例を示したブロック図である。この測定制御部315は、サーチ処理部351、エッジ抽出領域特定部352、エッジ抽出処理部353、スキャン動作決定部354、スキャン動作制御部355、プローブ検出部356、接触位置特定部357、輪郭線算出部358及び寸法算出部359により構成される。
サーチ処理部351は、撮像部201又は206からワーク画像を取得し、記憶装置33内の特徴量情報に基づいて、ワークWの位置及び姿勢を特定する。位置及び姿勢の特定は、パターンサーチにより行われる。このサーチ処理部351は、プローブ26が撮像視野外の退避位置にある状態で生成されたワーク画像を取得し、当該ワーク画像からワークWの位置及び姿勢を特定する。
エッジ抽出領域特定部352は、サーチ処理部351により特定されたワークWの位置及び姿勢とエッジ抽出領域情報とに基づいて、ワーク画像上のエッジ抽出領域を特定する。エッジ抽出処理部353は、エッジ抽出領域特定部352により特定されたエッジ抽出領域からエッジ点を抽出する。
スキャン動作決定部354は、エッジ抽出処理部353により抽出された複数のエッジ点に形状種別として予め指定された幾何学図形をフィッティングさせることにより、輪郭線の位置を特定し、接触目標位置情報に基づいて、開始位置やスキャン方向を特定することにより、スキャン動作を決定する。
スキャン動作制御部355は、スキャン動作決定部354により決定されたスキャン動作に従って、本体2の垂直駆動部22、水平駆動部24及び切替駆動部27を制御する。スキャン動作制御部355は、例えば、切替駆動部27を制御してプローブ26を退避位置から測定位置に切り替えた後、複数の接触目標位置にプローブ26が順次に移動するように水平駆動部24を制御する。
プローブ検出部356は、プローブ26がワークWの側面に接触したことを検出する。例えば、撮像部201又は206からワーク画像を繰り返し取得し、スキャン経路を移動中のプローブ26のワーク画像上における位置が一定時間内に一定の閾値以上変化すれば、プローブ26がワークWの側面に接触したと判断される。なお、プローブ26に物理的な接触を検知するセンサを設けてもよい。
接触位置特定部357は、プローブ26がワークWの側面に接触したことが検出されれば、ワークWの側面に接触した状態のプローブ26が撮影されたワーク画像を取得し、当該ワーク画像上におけるプローブ26の位置から接触位置を特定する。ワーク画像上のプローブ26の位置と、ステージ23に対する撮像視野の相対位置とに基づいて、プローブ26がワークWに接触した複数の接触位置が特定される。
ステージ23に対する撮像視野の相対位置は、水平駆動部24から入力される。水平駆動部24から入力されたグローバル座標系内における撮像視野(カメラ200又はステージ23の相対位置)の位置座標と、撮像視野内のローカル座標系内における各接触位置の座標とから、各接触位置が求められる。
なお、本実施の形態では、カメラ200とプローブ26はXY方向に動作せず、ステージ23がXY方向に移動することにより、プローブ26とワークWの側面とを接触させる構成としている。そのため、プローブ26がワークWと接触していない状態では、プローブ26は常に撮像視野内の中心に位置する。この実施例に限らず、カメラ側がプローブ26とともに動く構成としても良いし、撮像視野内をプローブ26が移動する構成としても良い。
輪郭線算出部358は、エッジ抽出処理部353によって抽出された複数のエッジ点、又は、接触位置特定部357によって特定された複数の接触位置に対し、幾何学図形をフィッティングさせることにより、輪郭線の位置を特定する。
寸法算出部359は、輪郭線算出部358により特定された輪郭線の位置に基づいて、ワークWの寸法を求め、測定結果を表示部21に表示する。寸法算出部359では、エッジ抽出領域からエッジを抽出して特定された輪郭線と、プローブ26が接触することによって特定された輪郭線とのいずれか一方又は両方を用いて、ワークWの寸法が求められる。
例えば、エッジ抽出によって特定された輪郭線と、プローブ26が接触することによって特定された輪郭線とを組み合わせて寸法を求めることができる。この様な構成を採用することにより、エッジが正確に抽出できない測定箇所の輪郭線はプローブ26を接触させて特定し、エッジが正確に抽出できる測定箇所の輪郭線はエッジ抽出によって特定して寸法測定を行うことができる。つまり、画像で測定できる部分は、画像で測定する方が寸法測定に要する時間を短縮することができる。
図12のステップS101〜S107は、図5のコントローラ3における測定設定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、コントローラ3は、画像測定又はプローブ測定のいずれかの測定方法がユーザにより選択されれば(ステップS101)、選択された測定方法に応じた測定要素の設定を行う(ステップS102〜S104)。
図13及び図14は、図1の画像測定装置1における測定設定時の動作の一例を示した図である。図13の(a)には、登録対象のワークWが示され、(b)には、パターン画像Ip上で指定されたエッジ抽出領域Rとスキャン動作の開始位置を示すシンボルSmが示されている。このワークWは、ベース部材w上に円筒状の突出部wが形成され、ベース部材wの周縁部に3つの貫通孔wが形成されている。
パターン画像Ipは、この様なワークWが被写体として撮像された撮影画像からなる。測定箇所は、ベース部材wの左右の側面間の距離と、前後の側面間の距離と、2つの貫通孔w間の距離と、突出部wの内径とが指定されている。ベース部材wの左右の側面間の距離と2つの貫通孔w間の距離とは、ワークWの輪郭線に対して指定されたエッジ抽出領域Rからエッジを抽出することによって測定される。一方、ベース部材wの前後の側面間の距離と突出部wの内径とは、プローブ26を接触させることによって測定される。
図14には、測定設定情報の指定時に、表示部21に表示される設定画面100が示されている。設定画面100は、測定設定情報の編集画面であり、モデル画像を表示するための表示欄110と、寸法種別を選択するためのメニュー欄111が設けられている。
表示欄110に表示中のモデル画像は、図12に示したワークWが被写体として撮像された撮影画像である。倍率ボタン131又は132を操作することにより、広視野測定用の低倍率と高精度測定用の高倍率とのいずれかを撮影倍率として指定することができる。また、ステージ調整ボタン133を操作すれば、ステージ23のX方向の位置及びY方向の位置を調整することができる。また、Z調整ボタン134を操作すれば、測定ユニット20のZ方向の位置を調整することができる。照明ボタン135を操作すれば、照明種別を指定することができる。照明種別には、透過照明、リング照明及び同軸落射照明などがある。
メニュー欄111の寸法種別には、距離測定、角度測定などがある。距離測定には、2直線の間の距離測定、直線と点との間の距離測定、2点の間の距離測定、2円の間の距離測定、円と直線との間の距離測定、円と点との間の距離測定、円の直径測定及び円弧の半径測定がある。
ステップS103の画像測定要素の設定では、エッジ抽出により寸法測定を行うための測定要素について、測定設定情報の指定が行われる。一方、ステップS104のプローブ測定要素の設定では、プローブ26を接触させて寸法測定を行うための測定要素について、測定設定情報の指定が行われる。ステップS103及びS104の処理内容は、図17及び図19においてそれぞれ詳述する。コントローラ3は、モデル画像上の全ての測定要素について、設定が完了するまでステップS101からS104までの処理手順を繰り返す(ステップS105)。
次に、コントローラ3は、設計値及び公差の指定を行う(ステップS106)。このステップでは、モデル画像から算出された寸法値が測定要素の輪郭線に対応づけて表示され、モデル画像上の寸法値がユーザにより選択されれば、設計値や公差を新たに指定し、或いは、変更することができる。
図15には、設計値及び公差の指定時における公差設定画面101が示されている。公差設定画面101は、設計値及び公差の編集画面であり、モデル画像を表示するための表示欄110と、設計値と公差の上限値及び下限値とを指定するための入力欄112が設けられている。表示欄110に表示中のモデル画像には、測定箇所に対応づけて寸法線や識別番号が表示されている。
この入力欄112には、測定設定情報として登録された複数の測定箇所について、設計値と公差の上限値及び下限値とが表示され、測定箇所を選択すれば、設計値、公差の上限値又は下限値を新たに指定し、或いは、変更することができる。
次に、コントローラ3は、特徴量情報の登録を行う(ステップS107)。このステップでは、ワークWの位置及び姿勢を特定するためのパターン画像(サーチ用データ)が、パターン画像と各測定要素の設定で指定されるエッジ抽出領域との相対的な位置関係と共にモデル画像を用いて登録される。
図16には、特徴量情報の指定時における特徴量設定画面102が示されている。この特徴量設定画面102は、パターン画像を特徴量情報として登録するための編集画面であり、モデル画像を表示するための表示欄110と、登録対象領域及びサーチ条件を指定するための入力欄114が設けられている。表示欄110に表示中のモデル画像には、登録対象領域の外縁を示す枠113が表示されている。
サーチ条件には、回転方向のスキャン範囲を制限するためのサーチ範囲と、パターン画像と一致するワークWの検出個数とを指定することができる。登録ボタン115を操作すれば、表示中のモデル画像がサーチ用のパターン画像として登録される。
図17のステップS201〜S209は、図12のステップS103(画像測定要素の設定)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、コントローラ3の動作が示されている。まず、コントローラ3は、後述する撮影条件を指定し(ステップS201)、ステージ23上に載置されたマスターピースが撮影された撮影画像を取得してモデル画像として表示する(ステップS202)。
次に、測定要素の形状種別がユーザにより選択され(ステップS203)、形状種別に対応づけてエッジ抽出領域がユーザにより指定される(ステップS204)。コントローラ3は、指定されたエッジ抽出領域から複数のエッジ点を抽出し(ステップS205)、これらのエッジ点に対し、選択された形状種別に対応する幾何学図形をフィッティングさせることによって輪郭線の位置を決定する(ステップS206)。
次に、コントローラ3は、輪郭線の位置に基づいて、測定箇所の寸法を算出し、測定要素に対応づけて測定結果の寸法値をモデル画像上に表示する(ステップS207,S208)。コントローラは、モデル画像上の全ての測定要素について、設定が完了するまでステップS203からS208までの処理手順を繰り返す(ステップS209)。
図18は、図1の画像測定装置1における画像測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。図中の(a)には、モデル画像上で指定されたエッジ抽出領域116が示され、(b)には、エッジ抽出領域116からエッジを抽出して特定された輪郭線117が示されている。
設定画面100の表示欄110に表示中のモデル画像に対し、測定要素の始点及び終点の位置を指定すれば、始点及び終点を結ぶ直線を含む矩形領域がエッジ抽出領域116として自動的に指定され、エッジ点のスキャン方向と共に測定要素に対応づけてモデル画像上に表示される。エッジ抽出領域116の登録が完了すれば、当該エッジ抽出領域116からエッジを抽出して特定された輪郭線117や寸法値がモデル画像上に表示される。
図19のステップS301〜S315は、図12のステップS104(プローブ測定要素の設定)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、コントローラ3の動作が示されている。ステップS301からステップS306までの処理手順は、図17のステップS201からステップS206までの処理手順と同様である。
次に、コントローラ3は、接触目標位置情報を指定する(ステップS307)。接触目標位置情報、すなわち、接触目標位置及びスキャン経路は、測定要素の形状種別及びサイズに基づいて自動的に指定される。また、指定されたスキャン経路は、モデル画像上に重畳して表示される(ステップS308)。
図20は、図1の画像測定装置1におけるプローブ測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。プローブ測定は、プローブ26をカメラ200により撮像して行うものであることから、プローブ26をワークWのどこに接触させれば良いのか、或いは、ワークWの側面に対し、どのようにアプローチすれば良いのかをユーザ自身で判断するのは難しい。本実施の形態による画像測定装置1では、モデル画像上でエッジ抽出領域を測定対象領域として指定するだけで、接触目標位置が自動的に決定される。
図中の(a)には、モデル画像Im上で指定されたエッジ抽出領域118が示されている。設定画面100の表示欄110に表示中のモデル画像Imに対し、測定要素の円周上に3つの点を指定すれば、これらの点を含む円環状の領域がエッジ抽出領域118として自動的に指定され、モデル画像Im上に表示される。
図中の(b)には、エッジ抽出領域118からエッジを抽出して特定された輪郭線119とスキャン動作の開始位置を示すシンボル120とが示されている。エッジ抽出領域118の登録が完了すれば、当該エッジ抽出領域118からエッジを抽出して輪郭線119の位置が特定される。接触目標位置は、この輪郭線119に対して指定され、スキャン動作の開始位置を示すシンボル120が輪郭線119に対応づけて表示される。この例では、3つのスキャン経路が輪郭線119に沿って等間隔に配置されている。
設定画面100上でのシンボル120とワークWは、実際のコンタクト部261とワークWの相似形である。これにより、ユーザは、設定画面100上でコンタクト部261とワークWとの位置関係を正確に把握することができ、プローブ26を動作させた際にコンタクト部261がワークWと干渉するか否かを確認することができる。また、コンタクト部261とワークWが干渉する可能性が高い場合には、設定画面100上にエラーを表示するなどして、ユーザに報知しても良い。
図中の(c)には、プローブ26を接触させて特定された輪郭線121と輪郭線121に対応づけて表示された寸法値とが示されている。接触目標位置の登録が完了すれば、設定画面100内のモデル画像には、プローブ26をワークWの側面に接触させて特定された輪郭線121が表示されるとともに、当該輪郭線121から求められた寸法値が輪郭線121に対応づけて表示される。
次に、コントローラ3は、スキャン経路の調整を行うか否かをユーザに照会し(ステップS309)、スキャン経路の調整がユーザにより指示されれば、接触目標位置の調整を行う(ステップS310)。
図21及び図22は、図1の画像測定装置1におけるプローブ測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。図21の(a)には、モデル画像Im上の輪郭線119に対して指定された接触目標位置を調整する場合が示され、(b)には、スキャン方向を変更する場合が示され、(c)には、スキャン経路の本数を変更する場合が示されている。
モデル画像Im上の輪郭線119に対して指定された接触目標位置は、マウス操作などによってスキャン動作の開始位置を示すシンボル120を移動させることにより、調整することができる。例えば、シンボル120を輪郭線119の径方向に移動させることにより、スキャン動作の開始位置を輪郭線119から内側へ遠ざけることができる。また、設定画面100を操作することにより、スキャン方向を反転させ、或いは、スキャン経路を追加することができる。
図22の(a)には、登録対象のワークWが示され、(b)には、モデル画像Im上で指定された接触目標位置が示され、(c)には、エラー表示されたシンボル120が示されている。ワークWの右側面に対応する輪郭線119に対し、2つのスキャン経路が指定されている。スキャン動作の開始位置を示すシンボル120をマウス操作などによって移動させることにより、接触目標位置を変更することができる。
スキャン動作の開始位置は、測定箇所の輪郭線119に近い方が測定時間を短縮することができる。しかしながら、スキャン動作の開始位置を測定箇所の輪郭線119に近づけ過ぎた場合、ワークWの寸法ばらつきにより、プローブ26を開始位置まで移動させる際にプローブ26がワークWと干渉するおそれがある。すなわち、右側の輪郭線119を測定対象とする場合、右側の輪郭線119にスキャン開始位置を近づけ過ぎると、連続測定時のワークWの寸法ばらつきにより、プローブ26がワークWに干渉してしまう。
この様にモデル画像Im上で指定された接触目標位置が測定対象の輪郭線119に近い場合、当該輪郭線119から遠ざかるように接触目標位置を調整することができる。すなわち、右側の輪郭線119から離れるように、スキャン動作の開始位置を調整することができる。
一方、スキャン開始位置が左側の輪郭線119に近づけ過ぎると、プローブ26がワークWの左側面と干渉してしまう。この様に測定対象の輪郭線119とは異なる輪郭線と重複する位置にスキャン開始位置が指定されれば、シンボル120がエラー表示される。このため、ユーザは、モデル画像Imを確認することにより、接触目標位置を容易に調整することができる。
図23は、図1の画像測定装置1におけるプローブ測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。図中の(a)には、登録対象のワークWが示され、(b)には、モデル画像Im上でスキャン動作の高さ位置を調整する場合が示されている。このワークWは、高さ方向の段差を有し、下段の右側面と上段の右側面との間の水平方向の距離Dがプローブ26を用いて測定される。
ワークWの下段の右側面と上段の右側面とでは、鉛直方向の位置が異なるため、スキャン動作の測定高さを適切に指定する必要がある。すなわち、上段の右側面を測定するための測定高さhは、下段の右側面を測定するための測定高さhよりも高い位置として指定する必要がある。この様な高さ情報は、プローブ26を実際に移動させて指定しても良いし、数値で指定することもできる。
また、測定高さを変更すると、垂直駆動部22を制御してプローブ26を変更後の測定高さに移動させることができ、これによりワークWとコンタクト部261の高さ関係を実際に確認することができる。
次に、コントローラ3は、スキャン動作を開始し、マスターピースの側面に接触した状態のプローブ26が撮影された撮影画像を取得し、当該撮影画像に基づいて、接触点の位置を特定する(ステップS311)。そして、コントローラ3は、2以上の接触点の位置から輪郭線の位置を決定する(ステップS312)。
コントローラ3は、輪郭線の位置に基づいて、測定箇所の寸法を算出し、測定要素に対応づけて測定結果の寸法値をモデル画像上に表示する(ステップS313,S314)。コントローラは、モデル画像上の全ての測定要素について、設定が完了するまでステップS303からS314までの処理手順を繰り返す(ステップS315)。
図24は、図1の画像測定装置1におけるプローブ測定要素の設定時の動作の一例を示した図である。図中の(a)には、第1スキャンモードの場合が示され、(b)には、第2スキャンモードが示されている。第1スキャンモード及び第2スキャンモードは、ステージ23に対し、プローブ26が相対的に接触目標位置間を移動する際の移動方法であり、第1スキャンモード又は第2スキャンモードのいずれかを指定することができる。
第1スキャンモードでは、接触目標位置間の移動ごとに、プローブ26が測定高さから基準高さに切り替えられる。隣接する2つの接触目標位置間に段差などの障害物がある場合には、第1スキャンモードを選択することにより、ワークWとの干渉を確実に防止することができる。
一方、第2スキャンモードでは、基準高さに切り替えることなく、ステージ23に対し、プローブ26が相対的に接触目標位置間を移動する。具体的には、1つの測定要素に対して複数の接触目標位置が指定されている場合、基準高さに切り替えることなく、ステージ23に対し、プローブ26を相対的に当該接触目標位置間で移動させる。ただし、ステージ23に対し、異なる2つの測定要素間でプローブ26を相対的に移動させる際には、基準高さに切り替えることなくプローブ26を移動させても良いが、プローブ26を測定高さから基準高さに切り替えることが望ましい。ステージ23に対し、プローブ26を相対的に同じ高さで輪郭線に沿って移動させることにより、測定時間を短縮することができる。
図25のステップS401〜S404は、図12のステップS107(特徴量情報の登録)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、コントローラ3の動作が示されている。まず、コントローラ3は、撮影条件を指定した後(ステップS401)、マスターピースが撮影されたモデル画像を取得して登録対象領域を指定する(ステップS402)。
次に、コントローラ3は、パターン画像を用いてパターンサーチする際のサーチ条件を指定する(ステップS403)。コントローラ3は、特徴量情報の登録に係る全ての設定が完了するまで、ステップS401からステップS403までの処理手順を繰り返し(ステップS404)、全ての設定が完了すれば、モデル画像から得られたパターン画像とサーチ条件とを特徴量情報として記憶する。
図26のステップS501〜S508は、図17のステップS201、図19のステップS301及び図25のステップS401(撮影条件の指定)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、コントローラ3の動作が示されている。まず、コントローラ3は、プローブ26の位置を確認し、退避位置でなければ、測定ユニット20の切替駆動部27を制御して退避位置に切り替える(ステップS501,S502)。
次に、コントローラ3は、水平駆動部24を制御し、水平面内におけるステージ23のX方向の位置及びY方向の位置を調整する(ステップS503)。次に、コントローラ3は、フォーカス位置を調整するために、垂直駆動部22を制御して測定ユニット20のZ方向の位置を調整する(ステップS504)。
次に、コントローラ3は、照明条件、撮像条件及び撮影倍率を指定する(ステップS505〜S507)。照明条件には、照明種別、点灯状態、明るさ及びリング照明ユニット211のZ方向の位置がある。撮像条件には、露光時間、ゲイン及び撮影範囲がある。
コントローラ3は、撮影条件の指定に係る全ての設定が完了するまで、ステップS503からステップS507までの処理手順を繰り返し(ステップS508)、全ての設定が完了すれば、撮影条件を測定設定情報として記憶する。
図27及び図28のステップS601〜S617は、図5のコントローラ3における連続測定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、コントローラ3は、測定設定情報を読み出し(ステップS601)、測定設定情報に基づいて、撮影条件を指定する(ステップS602)。次に、コントローラ3は、ステージ23上に載置されたワークWを上記撮影条件で撮影してワーク画像を取得し(ステップS603)、特徴量情報を用いたパターンサーチによりワークWの位置及び姿勢を特定する(ステップS604,S605)。
次に、コントローラ3は、パターンサーチによって特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいて、ワーク画像上でエッジ抽出領域の位置を特定する(ステップS606)。コントローラ3は、特定されたエッジ抽出領域から複数のエッジ点を抽出し(ステップS607)、これらのエッジ点に幾何学図形をフィッティングさせることによって輪郭線の位置を特定する(ステップS608)。
次に、コントローラ3は、画像測定要素が測定設定情報として登録されていれば(ステップS609)、特定された輪郭線の位置に基づいて、測定箇所の寸法を算出し(ステップS610)、測定要素に対応づけて測定結果の寸法値をワーク画像上に表示する(ステップS611)。
次に、コントローラ3は、プローブ測定要素が測定設定情報として登録されていれば(ステップS612)、測定ユニット20の切替駆動部27を制御してプローブ26を退避位置から測定位置に切り替えた後、垂直駆動部22を制御して基準高さに切り替える(ステップS613)。コントローラ3は、エッジ抽出領域からエッジを抽出して特定した輪郭線の位置に基づいて、スキャン開始位置を特定し(ステップS614)、スキャン動作を行う(ステップS615)。
次に、コントローラ3は、ワークWの側面に接触した状態のプローブ26が撮影された撮影画像を取得し、当該撮影画像に基づいて接触点の位置を求めて輪郭線の位置を特定し、測定箇所の寸法を算出する(ステップS616)。そして、コントローラ3は、測定要素に対応づけて測定結果の寸法値をワーク画像上に表示する(ステップS617)。
なお、接触目標位置がパターン画像に直接に関連づけられている場合、パターンサーチによって特定されたワークWの位置及び姿勢から接触目標位置が直接に特定される。また、接触目標位置がエッジ抽出領域に関連づけられている場合には、パターンサーチによって特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいてワーク画像上のエッジ抽出領域の位置を特定することにより、接触目標位置が特定される。
図29〜図31は、図1の画像測定装置1における連続測定時の動作の一例を示した図である。図29の(b)〜(d)、図30の(a)〜(d)及び図31には、ワークWの位置及び姿勢が互いに異なる2つのワーク画像Iwがそれぞれケース1及びケース2として示されている。図29の(a)には、サーチ用データとして登録されたパターン画像Ipが示され、(b)には、パターンサーチのために撮像されたワーク画像Iwが示されている。これらのパターン画像Ip及びワーク画像Iwは、いずれも透過照明による透過画像である。このワーク画像Iwをパターン画像Ipとマッチングすることにより、ワークWの位置及び姿勢が特定される。
図29の(c)には、エッジ抽出のために撮像されたワーク画像Iwが示されている。このワーク画像Iwは、反射照明による反射画像であり、パターンサーチによって特定されたワークWの位置及び姿勢に基づいて、エッジ抽出領域が特定される。
図29の(d)には、図29の(c)に示したワーク画像Iw上で特定された複数のエッジ抽出領域Rが示されている。エッジ抽出領域Rは、ワークWの位置及び姿勢と、エッジ抽出領域情報として登録された相対位置情報とに基づいて、位置座標が特定される。
図30の(a)には、エッジ抽出領域Rからエッジを抽出して特定された複数の輪郭線L及びLが示されている。輪郭線Lは、測定要素が画像測定要素として登録されている場合の輪郭線である。一方、輪郭線Lは、測定要素がプローブ測定要素として登録されている場合に、接触目標位置を特定するために用いる仮の輪郭線であり、位置精度は低い。
図30の(b)には、ワーク画像Iw上の輪郭線Lに対して特定された複数の接触目標位置が示されている。接触目標位置は、輪郭線Lの位置と接触目標位置情報として登録された相対位置情報とに基づいて、特定される。
図30の(c)には、プローブ26を接触させて特定された複数の接触位置Pが示されている。接触位置Pは、プローブ26がワークWの側面に接触した状態で取得されたワーク画像Iwとステージ23の位置とに基づいて、特定される。図30の(d)には、複数の接触位置Pに幾何学図形をフィッティングさせて特定された輪郭線Lが示されている。
図31には、ワークWの良否判定の結果が測定箇所に対応づけて表示されたワーク画像Iwが示されている。エッジ抽出により特定された輪郭線Lやプローブ動作によって特定された輪郭線Lに基づいて、測定箇所の寸法値が求められる。また、求められた寸法値を設計値と比較し、設計値に対する誤差を公差と比較することにより、ワークWの良否判定が行われる。この良否判定の結果は、測定箇所に対応づけてワーク画像Iw上に表示される。
図31の左側に示したワーク画像Iwでは、全ての測定箇所がOK判定であり、ワークWは、良品であると判定される。一方、図31の右側に示したワーク画像Iwでは、画像測定要素として登録された測定箇所の1つがNG判定であり、ワークWは、不良品であると判定される。
図32のステップS701〜S712は、図28のステップS615(スキャン動作)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、コントローラ3の動作が示されている。まず、コントローラ3は、水平駆動部24を制御し、基準高さにおいて、ステージ23に対し、スキャン経路の開始位置に対応する位置にプローブ26を相対的に移動させた後(ステップS701)、垂直駆動部22を制御してプローブ26を測定高さに移動させる(ステップS702)。
次に、コントローラ3は、水平駆動部24を制御して、ステージ23に対し、プローブ26を相対的にスキャン方向に移動させ(ステップS703)、接触が検出されれば、ワーク画像上のプローブ26の位置及びステージ23の位置に基づいて、接触位置を算出する(ステップS704,S705)。プローブ26は、ワーク画像上の輪郭線の法線に沿って接近するように制御される。コントローラ3は、全ての接触目標位置について測定が完了するまで、ステップS701からステップS705までの処理手順を繰り返し、全ての接触目標位置について測定が完了すれば、プローブ26を基準高さに移動させてこの処理を終了する(ステップS706,S707)。
コントローラ3は、第1スキャンモードが指定されていれば、1つの接触目標位置について測定が完了するごとに、プローブ26を基準高さに移動させる(ステップS706,S711,S712)。
また、コントローラ3は、接触が検出されることなく、プローブ26が終了位置に到達すれば、エラーが発生したと判断し、プローブを基準高さに移動させてエラー出力を行う(ステップS704,S708〜S710)。
本実施の形態によれば、パターン画像に基づいてワーク画像からワークWの位置及び姿勢が特定されるため、ワークWをステージ23上に載置するだけで、プローブ26を用いた寸法測定を行うことができる。また、接触目標位置情報に基づいて、プローブ26が接触すべき接触目標位置が特定されるため、パターン画像に対して相対的な位置を最初に指定するだけで、ワークWに対する複数の接触目標位置を特定してプローブ26を順次に移動させることができる。
また、ワークWの位置及び姿勢を特定するためのワーク画像はプローブ26が退避位置にある状態で生成されるため、プローブ26がワークWと重複して撮像され、或いは、ワークWの近傍に撮像されるのを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、測定要素の位置と測定要素の形状種別又は大きさと配置ルールとに従ってプローブ26が接触すべきワーク側面の複数の接触目標位置が特定されるため、モデル画像上で測定要素を指定するだけで、複数の接触目標位置を自動的に特定してプローブ26によるスキャン動作を決定することができる。
なお、本実施の形態では、水平駆動部24がステージ23をX方向及びY方向に移動させる場合の例について説明したが、本発明は、水平駆動部24の構成をこれに限定するものではない。例えば、水平駆動部24が、プローブ26又は測定ユニット20をX方向及びY方向に移動させるような構成であっても良い。或いは、水平駆動部24が、ステージ23をX方向に移動させ、プローブ26又は測定ユニット20をY方向に移動させるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、垂直駆動部22が測定ユニット20をZ方向に移動させる場合の例について説明したが、本発明は、垂直駆動部22の構成をこれに限定するものではない。例えば、垂直駆動部22がステージ23をZ方向に移動させるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、スキャン経路のスキャン方向がエッジの両側の輝度差に基づいて指定される場合の例について説明したが、本発明は、スキャン方向の指定方法をこれに限定するものではない。例えば、撮像部201又は206のフォーカス位置を利用して測定箇所の近傍の高さ情報を取得し、この高さ情報に基づいて、スキャン方向を指定するような構成であっても良い。また、スキャン方向には、予め定められた方向がデフォルト指定されるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、接触目標位置の測定高さがユーザによって指定される場合の例について説明したが、本発明は、測定高さを撮像部201又は206のフォーカス位置を利用して自動的に指定するような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、ワーク画像に基づいて、プローブ26がワークWの側面に接触したことが検出される場合の例について説明したが、本発明は、接触検出の方法をこれに限定するものではない。例えば、圧力又は振動を検知するセンサを用いて、プローブ26がワークWの側面に接触したことを検出するような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、プローブ26が測定ユニット20の筐体に取り付けられる場合の例について説明したが、本発明は、プローブ26が、撮像部201又は206の撮像視野内における測定領域内で水平方向に移動可能なものにも適用することができる。
また、本実施の形態では、プローブ用光源263から金属管262を介してガイド光が伝送される自発光型のプローブ26を備えた画像測定装置1について説明したが、本発明は、プローブ26の構成をこれに限定するものではない。例えば、プローブは、ガイド光を放射しないものであっても良い。
<移動検知>
プローブ26のコンタクト部261は金属管262など、非可撓性のロッドないしはチューブによって支持されている。そのため、コンタクト部261がワークWに接触すると、コンタクト部261とワークWとの間に押圧力が発生し、ワークWが移動してしまう。たとえば、ワークWの第一側面と第一側面に対向する第二側面との間の距離を測定する場合、コンタクト部261によって第一側面が押圧されてワークWが移動すると、移動した距離に応じた誤差が第一側面の位置の測定結果に含まれてしまう。そのため、第一側面と第二側面との間の距離にも誤差が反映されてしまう。そこで、測定制御部315は、ワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触する前に撮像部201により生成されたワークWの第一画像と、ワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触した後に撮像部201により生成されたワークWの第二画像とを用いて、コンタクト部261とワークWの側面とが接触したことによりステージ23の載置面上でワークWが移動したことを検知する。たとえば、制御装置31の入力受付部311はワークWの特徴を監視対象として設定しておく。測定制御部315は、第一画像における監視対象の位置と第二画像における監視対象との位置とを比較することで、ワークWが移動したことを検知する。たとえば、測定制御部315は、第一画像における監視対象の位置と第二画像における監視対象との位置との距離が閾値以上になると、ワークWが移動したと判定する。
●画像(ワークの特定形状の位置を監視すること)に基づく移動検知
図35(a)はプローブ26のコンタクト部261がワークWの側面に接触する前に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第一画像Im1を示している。この例で測定制御部315はコンタクト部261がワークWの側面に接触する前に撮影された第一画像Im1と、コンタクト部261がワークWの側面に接触した後に撮影された第二画像Im2とを用いてワークWの移動を検知する。たとえば、測定制御部315は、第一画像Im1におけるワークWの特徴の位置と第二画像Im2におけるワークWの特徴の位置とを比較することでワークWの移動を検知する。この例では、移動監視対象(検知対象)である特徴として、第一特徴領域(エッジ抽出領域3501)において抽出された複数のエッジ点から近似により求められた第一線(直線3502)と、第二特徴領域(エッジ抽出領域3502)において抽出された複数のエッジ点から近似により求められた第二線(直線3504)との交点3505が採用されている。
図35(b)はコンタクト部261がプローブ測定のためにワークWの側面に接触したときに撮像部201によりワークWを撮影して生成されたワーク画像Im1'を示している。図35(b)が示すように、コンタクト部261がワークW(またはワークWがコンタクト部261)を押圧したことにより、ワークWが移動している。
図35(c)はプローブ26のコンタクト部261がワークWの側面に接触した後に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第二画像Im2を示している。測定制御部315は、第一画像Im1と同様に第二画像Im2において第一線(直線3502)と第二線(直線3504)との交点3505の位置を求め、第一画像Im1における交点3505の位置と比較する。測定制御部315は、第二画像Im2における交点3505の位置と第一画像Im1における交点3505の位置との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定し、ユーザに対して警告を行ったり、再測定を実行したりする。
●ワークの特定形状に接触したコンタクト部の位置を監視することに基づく移動検知
図36(a)はプローブ26のコンタクト部261がワークWの側面に接触する前に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第一画像Im1を示している。ワークWは特定形状(特徴)である突起部3601を有している。測定制御部315は、ワークWの幅等を測定するためにコンタクト部261をワークWの側面に接触させる前に、コンタクト部261を突起部3601に接触させて突起部3601の位置としてコンタクト部261の中心位置P1を求める。矢印はコンタクト部261のスキャン経路を示している。
図36(b)はコンタクト部261がプローブ測定のためにワークWの側面に接触したときに撮像部201によりワークWを撮影して生成されたワーク画像Im1' を示している。図36(b)が示すように、コンタクト部261がワークW(またはワークWがコンタクト部261)を押圧したことにより、ワークWが移動している。
図36(c)はコンタクト部261がワークWの側面に接触した後に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第二画像Im2を示している。測定制御部315は、第一画像Im1と同様に、コンタクト部261を突起部3601に接触させて突起部3601の位置としてコンタクト部261の中心位置P2を求める。さらに、測定制御部315は、第一画像Im1から求められたコンタクト部261の中心位置P1と第二画像Im2から求められたコンタクト部261の中心位置P2とを比較することでワークWが移動したかどうかを判定する。たとえば、測定制御部315は、第二画像Im2における中心位置P1と第一画像Im1における中心位置P1との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定し、ユーザに対して警告を行ったり、再測定を実行したりする。
●ワーク画像内の特定領域の輝度を監視することに基づく移動検知
図37(a)はプローブ26のコンタクト部261がワークWの側面に接触する前に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第一画像Im1を示している。ワークWの表面には反射率に特徴がある特徴3701を有している。測定制御部315は、ワークWの幅等を測定するためにコンタクト部261をワークWの側面に接触させる前に取得した第一画像Im1に対して、輝度検知領域3702を配置し、輝度検知領域3702内の輝度(例:平均値)Iv1を算出する。輝度検知領域3702は、ワークWの位置とは無関係であり、ワーク画像における特定位置に紐付されている。
図37(b)はコンタクト部261がプローブ測定のためにワークWの側面に接触したときに撮像部201によりワークWを撮影して生成されたワーク画像Im1' を示している。図37(b)が示すように、コンタクト部261がワークW(またはワークWがコンタクト部261)を押圧したことにより、ワークWが移動している。
図37(c)はコンタクト部261がワークWの側面に接触した後に撮像部201によりワークWを撮影して生成された第二画像Im2を示している。測定制御部315は、第一画像Im1と同様に、第二画像Im2に対して、輝度検知領域3702を配置し、輝度検知領域3702内の輝度(例:平均値)Iv2を算出する。さらに、測定制御部315は、第一画像Im1から求められた輝度Iv1を第二画像Im2から求められた輝度Iv2と比較することでワークWが移動したかどうかを判定する。たとえば、測定制御部315は、第二画像Im2における輝度Iv2と第一画像Im1における輝度Iv1との差が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定し、ユーザに対して警告を行ったり、再測定を実行したりする。
●移動検知設定
図38は移動検知設定に関与する主な機能を説明する図である。図39は移動検知に関する設定を受け付けるためのユーザインターフェース(UI)を説明する図である。図38が示すように入力受付部311は上述した機能に加え移動検知に関する設定を実行する移動検知設定部3801を有している。ユーザがS103の画像測定要素の設定やS104のプローブ測定要素の設定において特定の要素にマウス42のポインタ3905を合わせて右クリックすると、移動検知設定部3801は、図39に示したようなUI3900を表示部21に表示する。たとえば、図35(a)に示した交点3505、図36(a)に示した突起部3601のエッジ(接触点)、図37(a)に示した輝度検知領域3702が右クリックされたことを検知すると、移動検知設定部3801は、UI3900を表示部21に表示する。UI3900は、右クリックにより指定された要素を移動検知のための検知対象として設定するための設定UI3901を有している。設定UI3901は、たとえば、チェックボックスを有していてもよい。チェックボックスに対してマウス42によりチェックが付与されると、対象設定部3802は、検知対象として、指定された要素の位置や特徴量の情報を移動検知設定情報3805に書き込み、移動検知設定情報3805を記憶装置33に記憶させる。検知タイミングの設定UI3902は、移動検知を実行するタイミングを設定するUIである。この例では、ワークごと、測定ごとまたは接触点ごとに移動検知を実行することを選択できる。「ワークごと」とは、ワークWに対して実行される測定群(すべての画像測定とプローブ測定)に対して一度だけ移動検知を実行することを意味する。つまり、第一に第一画像Im1が取得され、第二に測定群に含まれるすべての測定が実行され、第三に第二画像Im2が取得されて移動検知の結果が出力される。「測定ごと」とは、一つのプローブ測定につき一回の移動検知が実行されることを意味する。プローブ測定では、エッジの位置を測定するためにN個の接触点にコンタクト部261が順次接触するが、N個の接触点にコンタクト部261が接触する前に第一画像Im1が取得され、N個の接触点のすべてにコンタクト部261が接触した後に第二画像Im2が取得され、移動検知の結果が出力される。「接触点ごと」とは、一つの接触点ごとに移動検知を実行することを意味する。ユーザはいずれかのチェックボックスにチェックを付与することで、移動検知を実行するタイミングを指定する。タイミング設定部3803は、設定UI3902により指定されたタイミングを移動検知設定情報3805に書き込む。設定UI3903は移動が検知されたときの処理(後処理)を設定するためのUIである。後処理としては、表示部21にワークWが移動したことを示す警告を表示したり、移動に伴う測定誤差を有する可能性がある測定結果を強調表示したり、測定誤差を有する可能性がある測定を再実行したりすることなどがある。ユーザはいずれかのチェックボックスにチェックを付与することで、ワークWの移動が検知されたときの後処理を指定する。後処理設定部3804は、設定UI3903を通じて選択された後処理を移動検知設定情報3805に書き込む。
図40は移動検知設定を示すフローチャートである。ここでは移動検知設定を他の設定処理から独立して説明するが、移動検知設定は図17に示した画像測定要素の設定や図19に示したプローブ測定要素の設定に組み込まれてもよい。
S801で移動検知設定部3801はモデルとなるワークWをカメラ200に撮影させてモデル画像を生成し、表示部21に表示する。たとえば、表示欄110にモデル画像がレンダリングされる。
S802で移動検知設定部3801はユーザの指示にしたがって検知手法を選択する。図35に示したような画像から抽出される特徴を監視して移動を検知する手法、図36に示したような特定の特徴にコンタクト部261を接触させて移動を検知する手法、図37に示したような特定の特徴の輝度を監視して移動を検知する手法などからいずれか一つの手法がユーザにより選択される。たとえば、交点3505が右クリックされると、移動検知設定部3801は画像から抽出される特徴を監視して移動を検知する手法が指定されたと認識してもよい。突起部3601のエッジが右クリックされると、移動検知設定部3801は特定の特徴にコンタクト部261を接触させて移動を検知する手法が指定されたと認識してもよい。輝度検知領域3702が右クリックされると、移動検知設定部3801は特定の特徴の輝度を監視して移動を検知する手法が指定されたと認識してもよい。移動検知設定部3801は選択した手法を移動検知設定情報3805に書き込む。
S803で移動検知設定部3801は検知対象を設定する。上述したように移動検知設定部3801の対象設定部3802は表示欄110に表示されたモデル画像に設定された要素が右クリックされ、かつ、検知対象の設定UI3901におけるチェックボックスがチェックされると、その要素を検知対象に設定し、その要素を検知するために必要となる情報を移動検知設定情報3805に書き込む。たとえば、交点3505を定義する直線3502を求めるためのエッジの抽出領域3501のワークWに対する位置と、直線3504を求めるためのエッジの抽出領域3503のワークWに対する位置などの情報が移動検知設定情報3805に書き込まれる。
S804で移動検知設定部3801は検知タイミングを設定する。たとえば、移動検知設定部3801のタイミング設定部3803は設定UI3902を通じて指定されたタイミングを移動検知設定情報3805に書き込む。
S805で移動検知設定部3801はワークWの移動が検知されたときに実行される後処理を設定する。たとえば、移動検知設定部3801の後処理設定部3804は設定UI3903を通じて指定された後処理を移動検知設定情報3805に書き込む。
●測定中の移動検知
図41は移動検知に関与する主な機能を示すブロック図である。画像から抽出される特徴を監視して移動を検知する手法が選択されている場合、サーチ処理部351が第一画像Im1におけるワークWの位置と姿勢を求める。エッジ抽出領域特定部352は、移動検知設定情報3805に保持されているエッジ抽出領域3501、3503とワークWとの位置関係に基づき、ワークWに対してエッジ抽出領域3501、3503を配置する。エッジ抽出処理部353はエッジ抽出領域3501、3503からエッジを抽出する。移動検知部4101は、抽出されたエッジから直線3502、3504を求め、さらに、直線3502、3504の交点3505を求める。同様に第二画像Im2からも交点3505が求められる。移動検知部4101は、第一画像Im1における交点3505と第二画像Im2における交点3505との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定する。結果出力部4102は、ワークWが移動したことが検知(判定)されると、ワークWが移動したことを示す警告メッセージを、表示制御部312を介して表示部21に表示する。また、測定制御部315は、ワークWが移動したことが検知されると、ワークWの再測定を実行してもよい。
図42は移動検知に関与する他の主な機能を示すブロック図である。特定の特徴にコンタクト部261を接触させて移動を検知する手法が選択されている場合、サーチ処理部351がワークWの画像におけるワークWの位置と姿勢を求める。エッジ抽出領域特定部352は、移動検知設定情報3805に保持されている突起部3601のエッジ抽出領域とワークWとの位置関係に基づき、ワークWに対してエッジ抽出領域を配置する。エッジ抽出処理部353はエッジ抽出領域から突起部3601のエッジを抽出する。スキャン動作決定部354は移動検知設定情報3805にしたがってコンタクト部261の接触目標位置を決定し、さらにコンタクト部261の移動開始位置とスキャン経路を決定する。スキャン動作決定部354は移動開始位置とスキャン経路にしたがってコンタクト部261を接触目標位置に接触させて第一画像Im1を取得し、コンタクト部261の中心位置P1を求める。なお、コンタクト部261が接触したことはプローブ検出部356により検知され、中心位置P1は接触位置特定部357によって求められる。同様に、第二画像Im2についてもコンタクト部261の中心位置P2が求められる。移動検知部4101は、中心位置P1と中心位置P2との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定する。結果出力部4102は、ワークWが移動したことが検知(判定)されると、ワークWが移動したことを示す警告メッセージを、表示制御部312を介して表示部21に表示する。また、測定制御部315は、ワークWが移動したことが検知されると、ワークWの再測定を実行してもよい。
図43は移動検知に関与する他の主な機能を示すブロック図である。特定の特徴の輝度を監視して移動を検知する手法が選択されている場合、輝度検知領域特定部4301は、サーチ処理部351により求められた第一画像Im1におけるワークWの位置と姿勢と移動検知設定情報3805に応じて輝度検知領域3702をワークWに対して配置する。輝度測定部4302は、第一画像Im1における輝度検知領域3702の輝度Iv1を測定する。つまり、移動検知部4101は輝度測定部を有している。輝度検知領域特定部4301は、第二画像Im2についても移動検知設定情報3805に応じて輝度検知領域3702を配置する。ただし、輝度検知領域3702の位置と姿勢は、第二画像Im2におけるワークWの位置と姿勢とは無関係であり、移動検知設定情報3805に応じて決定される。輝度測定部4302は、第二画像Im2における輝度検知領域3702の輝度Iv2を測定する。移動検知部4101は、輝度Iv1と輝度Iv2との差分が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定する。移動検知部4101は輝度Iv1と輝度Iv2との差分を求める差分演算部と、差分と閾値とを比較する比較部とを有している。結果出力部4102は、ワークWが移動したことが検知(判定)されると、ワークWが移動したことを示す警告メッセージを、表示制御部312を介して表示部21に表示する。また、測定制御部315は、ワークWが移動したことが検知されると、ワークWの再測定を実行してもよい。
図44はワークごとに実行される移動検知を含むワークWの測定処理を示すフローチャートである。ここではワークWごとに移動検知が実行されるため、第一画像Im1が取得され、その後にすべての画像測定とすべてのプローブ測定が実行され、最後に第二画像Im2が取得されて移動検知が実行される。
S901で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第一画像Im1を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P1、輝度Iv1などが検知される。
S902で測定制御部315はワークWに設定された各種の測定を実行する。この測定はすべての画像測定だけでなく、すべてのプローブ測定が含まれる。
S903で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第二画像Im2を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P2、輝度Iv2などが検知される。
S904で測定制御部315の移動検知部4101は第一画像Im1と第二画像Im2とにおける検知対象の検知結果に基づきワークWが移動したかどうかを判定する。たとえば、移動検知部4101は第一画像Im1における交点3505と第二画像Im2における交点3505との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、中心位置P1と中心位置P2との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、輝度Iv1と輝度Iv2との差分が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。ワークWが移動していないと判定すると、測定制御部315は一つのワークWについての測定処理を終了する。一方、ワークWが移動したと判定すると、測定制御部315はS905に進む。
S905で測定制御部315は移動検知設定情報3805にしたがって後処理を実行する。たとえば、結果出力部4102は警告メッセージを表示部21に表示したり、プローブ測定の測定結果にワークWの移動に伴う誤差が含まれうること示すための強調表示を実行したりする。また、測定制御部315はワークWの移動に伴う誤差が含まれうるプローブ測定について再測定を実行する。
図45はプローブ測定ごとに実行される移動検知を含むワークWの測定処理を示すフローチャートである。ここではプローブ測定の前に第一画像Im1が取得され、プローブ測定が実行された後に第二画像Im2が取得されて移動検知が実行される。各プローブ測定について移動検知が実行されてもよいし、複数あるプローブ測定のうちユーザにより指定されたプローブ測定についてだけ移動検知が実行されてもよい。コンタクト部261が接触しうる複数の位置には、ワークWを移動させてしまいやすい位置と、ワークWを移動させにくい位置とが存在しうる。よって、ワークWを移動させやすい位置への接触を伴うプローブ測定についてのみ、移動検知が実行されてもよい。これにより効率よく移動検知が実行されるようになる。
S1001で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成されたワーク画像を用いて画像測定を実行する。画像測定ではコンタクト部261がワークWに接触しないため、原理的にワークWの移動が発生しない。そこで、測定制御部315はすべての画像測定をプローブ測定の前にまとめて実行する。
S1002で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第一画像Im1を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P1、輝度Iv1などが検知される。
S1003で測定制御部315はワークWに設定されたプローブ測定を実行する。ここでは、ワークWに対して設定されている複数のプローブ測定のうちの一つが実行される。
S1004で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第二画像Im2を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P2、輝度Iv2などが検知される。
S1005で測定制御部315の移動検知部4101は検知対象の検知結果に基づきワークWが移動したかどうかを判定する。たとえば、移動検知部4101は第一画像Im1における交点3505と第二画像Im2における交点3505との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、中心位置P1と中心位置P2との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、輝度Iv1と輝度Iv2との差分が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。ワークWが移動していないと判定すると、測定制御部315はS1007に進む。一方、ワークWが移動したと判定すると、測定制御部315はS1006に進む。
S1006で測定制御部315は移動検知設定情報3805にしたがって後処理を実行する。たとえば、結果出力部4102は警告メッセージを表示部21に表示したり、プローブ測定の測定結果にワークWの移動に伴う誤差が含まれうること示すための強調表示を実行したりする。また、測定制御部315はワークWの移動に伴う誤差が含まれうるプローブ測定について再測定を実行する。
S1007で測定制御部315の移動検知部4101はすべてのプローブ測定が完了したかどうかを判定する。すべてのプローブ測定が完了していれば、測定制御部315は一つのワークWについての測定を終了する。一方、一つ以上のプローブ測定が残っていれば、測定制御部315はS1002ないしS1007の各処理を再度実行する。
図46は接触点ごとに実行される移動検知を含むワークの測定処理を示すフローチャートである。ここではコンタクト部261が接触点に接触する前にプローブ測定の前に第一画像Im1が取得され、コンタクト部261が接触点に接触した後に第二画像Im2が取得されて移動検知が実行される。
S1101で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成されたワーク画像を用いて画像測定を実行する。画像測定ではコンタクト部261がワークWに接触しないため、原理的にワークWの移動が発生しない。そこで、測定制御部315はすべての画像測定をプローブ測定の前にまとめて実行する。
S1102で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第一画像Im1を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P1、輝度Iv1などが検知される。
S1103で測定制御部315はワークWに設定されたプローブ測定のための接触点に対してコンタクト部261を接触させて接触位置を測定する。ここでは、一つのプローブ測定に設定されている各接触点について接触位置の測定が実行される。
S1104で測定制御部315の移動検知部4101は撮像制御部313を通じてカメラ200を制御し、カメラ200の撮像部201にワークWを撮影させ、カメラ200および撮像制御部313により生成された第二画像Im2を取得する。さらに、移動検知部4101は、移動検知設定情報3805にしたがって検知対象を検知する。たとえば、交点3505の位置、中心位置P2、輝度Iv2などが検知される。
S1105で測定制御部315の移動検知部4101は検知対象の検知結果に基づきワークWが移動したかどうかを判定する。たとえば、移動検知部4101は第一画像Im1における交点3505と第二画像Im2における交点3505との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、中心位置P1と中心位置P2との距離が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。また、移動検知部4101は、輝度Iv1と輝度Iv2との差分が閾値以上であれば、ワークWが移動したと判定してもよい。ワークWが移動していないと判定すると、測定制御部315はS1007に進む。一方、ワークWが移動したと判定すると、測定制御部315はS1006に進む。
S1106で測定制御部315は移動検知設定情報3805にしたがって後処理を実行する。たとえば、結果出力部4102は警告メッセージを表示部21に表示したり、接触点の測定結果にワークWの移動に伴う誤差が含まれうること示すための強調表示を実行したりする。また、測定制御部315はワークWの移動に伴う誤差が含まれうる接触点の測定について再測定を実行する。
S1107で測定制御部315の移動検知部4101はすべての接触点に対するコンタクト部261の接触とその測定が完了したかどうかを判定する。すべての接触点についての接触と測定が完了していれば、測定制御部315は一つのプローブ測定を終了し、S1108に進む。たとえば、輪郭線算出部358は、接触位置特定部357により求められたコンタクト部261の接触点の位置に基づき、直線や円などの輪郭線を算出する。また、寸法算出部359は、輪郭線に基づき長さなどを算出する。一方、一つ以上の接触点への接触が未実行であれば、測定制御部315はS1102ないしS1107の各処理を再度実行する。
S1108で測定制御部315の移動検知部4101はすべてのプローブ測定が完了したかどうかを判定する。すべてのプローブ測定が完了していれば、測定制御部315は一つのワークWについての測定を終了する。一方、一つ以上のプローブ測定が残っていれば、測定制御部315はS1102ないしS1108の各処理を再度実行する。
<まとめ>
図1に示したように、画像測定装置1は、ワークWが載置されるステージ23と、ステージ23に載置されたワークWを撮像して画像を生成する撮像部201と、撮像部201の視野内において、ステージ23に載置されたワークWの側面と接触可能なコンタクト部261を有するプローブ26とを有している。さらに、画像測定装置1は、ステージ23の載置面と略平行にステージ23とプローブ26とのうち少なくとも一方を移動させる水平駆動部24と、コンタクト部261とワークWの側面とが接触したときに撮像部201により生成された画像Ic1、Ic2を用いてワークWの側面の位置を測定する測定部(接触位置特定部357)とを有している。とりわけ、画像測定装置1は移動検知部4101を有している。移動検知部4101は、ワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触する前に撮像部201により生成されたワークWの第一画像Im1を取得する。さらに、移動検知部4101はワークWの側面の位置を測定するためにコンタクト部261とワークWの側面とが接触した後に撮像部201により生成されたワークWの第二画像Im2を取得する。移動検知部4101は、第一画像Im1と第二画像Im2とを用いて、コンタクト部261とワークWの側面とが接触したことによりステージ23の載置面上でワークWが移動したことを検知する。結果出力部4102は移動検知部4101の検知結果を出力する。ワークWが移動したことを知らずにプローブ26で測定を継続すると、ワークWが移動した後に取得された測定結果は誤差を含んでしまう。ワークWの移動を防ぐために、特別の治具を作成して、治具にワークWを固定することが考えられる。しかし、この手法では治具へのワークWの固定作業と取り外し作業が必須となり、大量のワークWを効率よく測定することが困難となる。本実施例によれば、ワークWの移動の検知結果が出力されるため、ユーザは、ワークWが移動したことを認識しやすくなる。その結果、ユーザは、ワークWの測定をやり直して誤差の少ない測定結果を取得しやすくなり、測定精度の低下が抑制される。また、治具へのワークWの固定作業と取り外し作業が必要ないため、ユーザビリティを向上する。
エッジ抽出処理部353や接触位置特定部357などは、第一画像Im1と第二画像Im2とのそれぞれに含まれるワークWの特徴を抽出する抽出部の一例である。移動検知部4101は、第一画像Im1から抽出された特徴の位置と第二画像Im2から抽出された特徴の位置とを比較することでワークWが移動したことを検知する。このようにワークWの特徴に着目することで画像処理によりワークWの移動を検知できるようになる。
図35などに示したように、移動検知部4101は、第一画像Im1から抽出された特徴の位置と第二画像Im2から抽出された特徴の位置との距離が閾値以上かどうかに基づきステージ23の載置面上でワークWが移動したことを検知してもよい。
特徴は、たとえば、ワークWの画像から抽出された第一エッジと第二エッジとの交点3505であってもよい。
図36などに示したように、第一画像Im1は、ワークWの第一側面の位置を測定する前にコンタクト部261とワークWの第二側面とを接触させて撮像部201により生成された画像であってもよい。第二画像Im2は、第一側面の位置を測定した後にコンタクト部261と第二側面とを接触させて撮像部201により生成された画像であってもよい。移動検知部4101は、第一画像Im1における所定の特徴の位置と第二画像Im2における所定の特徴の位置とを比較することでワークWが移動したことを検知してもよい。
図37などに示したように、移動検知部4101は、第一画像Im1におけるワークWの所定領域の輝度と第二画像Im2における所定領域の輝度とを比較することでワークWが移動したことを検知してもよい。ワークWの表面の一部には周囲の反射率と顕著に異なる反射率を有する部分がありうる。そこで、この部分の輝度に着目することで、コンタクト部261を用いずに移動検知を実行することが可能となる。
測定制御部315がワークWの複数の側面の位置を測定することがある。この場合、結果出力部4102は、複数の側面の位置の測定結果のうちワークWが移動したことによりエラーを含みうる測定結果について警告表示を実行してもよい。これにより、どの測定結果に誤差が含まれているかをユーザは把握しやすくなろう。
図46に示したように、移動検知部4101は、測定部がワークWの複数の側面の位置のそれぞれを測定するたびにワークWが移動したことを検知してもよい。これによりワークWの移動を精度よく検知できるようになろう。なお、移動しにくいワークWについては、図44に示したように一つのワークWについて一回の移動検知が実行されれば十分であろう。つまり、第一画像Im1は、測定部が複数の側面のうち最初の側面の位置を測定する前に生成された画像であり、第二画像Im2は、測定部が複数の側面のうち最後の側面の位置を測定した後に生成された画像である。また、図45に示したように一つのプローブ測定について一回の移動検知が実行されてもよい。この場合に、第一画像Im1は、複数の側面のうち予め指定された側面の位置を測定する前に生成された画像であり、第二画像Im2は、予め指定された側面の位置を測定した後に生成された画像である。また、複数のプローブ測定のうち指定されたプローブ測定についてだけ移動検知が実行されてもよい。また、複数の接触点のうち指定された接触点についてだけ移動検知が実行されてもよい。
1 画像測定装置、201,206 撮像部、21 表示部、23 ステージ、24 水平駆動部、26 プローブ、261 コンタクト部、31 制御装置、311 入力受付部、315 測定制御部、33 記憶装置、4101 移動検知部、4102 結果出力部

Claims (10)

  1. ワークが載置されるステージと、
    前記ステージに載置された前記ワークを撮像して画像を生成する撮像部と、
    前記撮像部の視野内において、前記ステージに載置された前記ワークの側面と接触可能なコンタクト部を有するプローブと、
    前記ステージの載置面と略平行に前記ステージと前記プローブとのうち少なくとも一方を移動させる駆動部と、
    前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触しているときに前記撮像部により生成された画像を用いて前記ワークの側面の位置を測定する測定部と
    を有する画像測定装置であって、
    前記ワークの側面の位置を測定するために前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触する前に前記撮像部により生成された前記ワークの第一画像と、前記ワークの側面の位置を測定するために前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触した後に前記撮像部により生成された前記ワークの第二画像とを用いて、前記コンタクト部と前記ワークの側面とが接触したことにより前記ステージの載置面上で前記ワークが移動したことを検知する移動検知部と、
    前記移動検知部の検知結果を出力する出力部と
    をさらに有することを特徴とする画像測定装置。
  2. 前記第一画像と前記第二画像とのそれぞれに含まれる前記ワークの特徴を抽出する抽出部をさらに有し、
    前記移動検知部は、前記第一画像から抽出された前記特徴の位置と前記第二画像から抽出された前記特徴の位置とを比較することで前記ワークが移動したことを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像測定装置。
  3. 前記移動検知部は、前記第一画像から抽出された前記特徴の位置と前記第二画像から抽出された前記特徴の位置との距離が閾値以上かどうかに基づき前記ステージの載置面上で前記ワークが移動したことを検知することを特徴とする請求項2に記載の画像測定装置。
  4. 前記特徴は、前記ワークの画像から抽出された第一エッジと第二エッジとの交点であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像測定装置。
  5. 前記第一画像は、前記ワークの第一側面の位置を測定する前に前記コンタクト部と前記ワークの第二側面とを接触させて前記撮像部により生成された画像であり、
    前記第二画像は、前記第一側面の位置を測定した後に前記コンタクト部と前記第二側面とを接触させて前記撮像部により生成された画像であり、
    前記移動検知部は、前記第一画像における所定の特徴の位置と前記第二画像における前記所定の特徴の位置とを比較することで前記ワークが移動したことを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像測定装置。
  6. 前記移動検知部は、前記第一画像における前記ワークの所定領域の輝度と前記第二画像における前記所定領域の輝度とを比較することで前記ワークが移動したことを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像測定装置。
  7. 前記測定部は前記ワークの複数の側面の位置を測定し、
    前記出力部は、前記複数の側面の位置の測定結果のうち前記ワークが移動したことによりエラーを含みうる測定結果について警告表示を実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像測定装置。
  8. 前記移動検知部は、前記測定部が前記ワークの複数の側面の位置のそれぞれを測定するたびに前記ワークが移動したことを検知することを特徴とする請求項7に記載の画像測定装置。
  9. 前記第一画像は、前記測定部が前記複数の側面のうち最初の側面の位置を測定する前に生成された画像であり、
    前記第二画像は、前記測定部が前記複数の側面のうち最後の側面の位置を測定した後に生成された画像である
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像測定装置。
  10. 前記第一画像は、前記複数の側面のうち予め指定された側面の位置を測定する前に生成された画像であり、
    前記第二画像は、前記予め指定された側面の位置を測定した後に生成された画像である
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像測定装置。
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