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JP2018071250A - 化粧シート及び化粧板 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質の低下を抑制することが可能な、化粧シート及び化粧板を提供する。【解決手段】基材2と、基材2上に配置された艶調整層10を備える化粧シート1と、基板20上に化粧シート1を積層して形成されている化粧板100であって、艶調整層10は、艶調整層10の表面から一部が突出した表面粒子12を含有し、表面粒子12が艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重は、1.0以上1.4以下の範囲内である。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物(住宅、非住宅)の内装や外装の意匠向上に用いる、化粧シート及び化粧板に関するものである。
従来、建築物(住宅、非住宅)の内装や外装の意匠向上に用いる化粧シートとしては、例えば、特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術では、シート基材(基材)上に形成された絵柄模様層と、絵柄模様層上に形成された表面保護層と、表面保護層上に形成された艶消し層とを備え、艶消し層は、艶消し層から突出した合成樹脂ビーズ(合成樹脂粒子)を含んでいる。これにより、化粧シートの表面に凹凸を設け、触感により、立体感を感じさせるようになっている。
特開2015−77709号公報
合成樹脂粒子は、分散している樹脂中では沈降しやすい。
このため、特許文献1に記載の技術では、分散媒に対する合成樹脂粒子の比重が大き過ぎる場合、または、分散媒に対する合成樹脂粒子の比重が小さ過ぎる場合に、均一の手触り感を維持することが困難であり、化粧シートの品質が低下する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、品質の低下を抑制することが可能な、化粧シート及び化粧板を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基材と、前記基材上に配置された艶調整層と、を備える化粧シートである。前記艶調整層は、前記艶調整層の表面から一部が突出した表面粒子を含有し、前記表面粒子が前記艶調整層を構成する樹脂成分に対して占める比重は、1.0以上1.4以下の範囲内である。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、基板上に化粧シートを積層して形成されている化粧板である。
本発明の一態様によれば、表面粒子が、艶調整層を構成する樹脂成分中で、沈降せずに均一に分散するため、各種耐性、表面の立体意匠感、手触り感、塗工適性等、生産内ばらつきを抑制することが可能となる。これにより、品質の低下を抑制することが可能な、化粧シート及び化粧板を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態の化粧シート及び化粧板の構成を表す断面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態について、完全な理解を提供するように、特定の細部について記載する。しかしながら、かかる特定の細部が無くとも、一つ以上の実施形態が実施可能であることは明確である。また、図面を簡潔なものとするために、周知の構造及び装置を、略図で表す場合がある。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(化粧板)
図1を参照して、化粧板100の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧板100は、化粧シート1と、基板20を備えており、基板20上に化粧シート1を積層して形成されている。なお、「基板20上」とは、図1中において、基板20の上側の面を表す。すなわち、化粧板100は、化粧シート1を基板20に貼り合わせて形成されている。
(化粧シート)
図1を参照して、化粧シート1の構成について説明する。
図1中に表すように、化粧シート1は、基材2と、絵柄印刷層4と、透明熱可塑性樹脂層6と、表面保護層8と、艶調整層10を備える。また、化粧シート1は、基材2の上面(図1中において、基材2の上側の面)に、絵柄印刷層4、透明熱可塑性樹脂層6、表面保護層8、艶調整層10を順に積層して形成されている。
(基材)
基材2は、樹脂フィルムからなるシート状の層(基材シート)である。
基材2を形成する樹脂フィルムは、特に限定されるものではなく、既知の樹脂フィルムを用いることが可能である。
すなわち、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、または、その鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、基材2を形成する樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。また、基材2を形成する樹脂フィルムは、顔料を混合して着色することで、化粧シート1の意匠に合わせた基材色を設定してもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
繊維素誘導体としては、例えば、セルロースアセテート、ニトロセルロース等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
(絵柄印刷層)
絵柄印刷層4は、化粧シート1に意匠性を付与するための絵柄が印刷により形成された層であり、基材2の上面に積層されて形成されている。
絵柄としては、例えば、木目、コルク、石目、抽象柄等、化粧シート1を用いる箇所に適した絵柄を選択することが可能である。
また、絵柄印刷層4を形成する印刷インキについても、印刷適性や耐候性等を考慮すれば、特に限定されず、既知の印刷インキを用いることが可能である。
したがって、絵柄印刷層4を形成する印刷インキとしては、例えば、イソインドリノン、ジスアゾ、ポリアゾ、ジケトピロロピロール、キイナクリドン、フタロシアニン、酸化チタン、カーボンブラックを顔料とする印刷インキを用いることが可能である。
また、絵柄印刷層4を形成する印刷インキに、顔料を組み合わせて配合することで、絵柄の表現を豊かにすることが可能となる。また、絵柄印刷層4を形成する印刷インキに、紫外線吸収剤や光安定剤等を添加することで、耐候性を良好にすることも可能となる。
絵柄の印刷方法としては、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷、インクジェット印刷等、既知の印刷方法を用いることが可能である。
特に、全面に同一色を着色する場合には、上述した印刷方法の他に、コーティングの手法や装置を用いてもよい。
(透明熱可塑性樹脂層)
透明熱可塑性樹脂層6は、絵柄印刷層4の絵柄が透けて見えるように、透明な樹脂を用いて形成されたシート状の層であり、絵柄印刷層4を覆うとともに、基材2の上面に積層されて形成されている。
透明熱可塑性樹脂層6を積層する方法としては、例えば、基材2及び絵柄印刷層4の積層体に対し、ラミネート加工により透明熱可塑性樹脂層6を積層する方法を用いることが可能である。
透明熱可塑性樹脂層6を形成する透明な樹脂は、特に限定されるものではなく、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、透明熱可塑性樹脂層6を形成する透明な樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、またはその鹸化物、ポリオレフィン系共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、スチレン系樹脂、繊維素誘導体、塩素系樹脂、フッ素系樹脂等を単体で、または、これらの材料から選択した二種以上の混合物、共重合体、複合体、積層体等を適宜使用することが可能である。
特に、溶融押し出し装置を用いた製造では、生産性、環境適合性、機械強度、耐久性、価格等を考慮すると、透明熱可塑性樹脂層6を形成する透明な樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂を用いることがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用いることが可能である。
ポリオレフィン系共重合体としては、例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等を用いることが可能である。
ポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、共重合ポリエステル(代表的には、1,4−シクロヘキサンジメタノール共重合ポリエチレンテレフタレート樹脂である通称PET−G)等を用いることが可能である。
ポリアミド系樹脂としては、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン、12−ナイロン等を用いることが可能である。
スチレン系樹脂としては、例えば、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等を用いることが可能である。
繊維素誘導体としては、例えば、セルロースアセテート、ニトロセルロース等を用いることが可能である。
塩素系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等を用いることが可能である。
フッ素系樹脂等としては、例えば、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等を用いることが可能である。
透明熱可塑性樹脂層6の厚さは、透明熱可塑性樹脂層6の強度と透明度とをともに良好なものにする点から、20[μm]以上150[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
また、透明熱可塑性樹脂層6の表面保護層8側の面(図1中において、透明熱可塑性樹脂層6の上側の面)には、凹凸模様6a(エンボス)が形成されている。
透明熱可塑性樹脂層6に凹凸模様6a(エンボス)を形成する理由は、絵柄印刷層4の絵柄と凹凸模様6aとを同調させることが可能となるためである。
このため、第一実施形態では、化粧シート1の触感及び立体感を向上させることが可能となり、絵柄印刷層4で形成した絵柄のリアルさを向上させることが可能となる。
さらに、透明熱可塑性樹脂層6に凹凸模様6a(エンボス)を形成する理由は、化粧シート1の耐傷性を向上させることが可能となるためである。
(表面保護層)
表面保護層8は、絵柄印刷層4の絵柄が透けて見えるとともに、透明熱可塑性樹脂層6の表面を保護する、透明な樹脂を用いて形成したシート状の層である。また、表面保護層8は、透明熱可塑性樹脂層6の上面(図1中において、透明熱可塑性樹脂層6の上側の面)に積層して形成されている。
表面保護層8を形成する透明な樹脂は、特に限定されず、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、表面保護層8を形成する透明な樹脂としては、例えば、(メタ)アクリレート系硬化樹脂を用いることが可能である。
(メタ)アクリレート系硬化樹脂を用いて表面保護層8を形成することで、表面保護層8を、硬質で且つ強靭なものとすることが可能となる。
また、表面保護層8は、特に、曲げ加工適性の向上を考慮すると、ウレタン透明熱可塑性樹脂層とすることがより好ましい。
また、図1中に表すように、表面保護層8を形成する透明な樹脂は、透明熱可塑性樹脂層6の凹凸模様6aが形成する凹部内へ入り込んだ状態で、表面保護層8を形成している。これにより、表面保護層8は、透明熱可塑性樹脂層6へ強固に固定されている。
また、表面保護層8には、必要に応じて艶調整剤を適宜添加してもよい。
(艶調整層)
艶調整層10は、絵柄印刷層4の絵柄と凹凸模様6aが透けて見える艶状態による模様(絵柄)を有する層である。
艶調整層10は、表面保護層8の上面(図1中において、表面保護層8の上側の面)に積層して形成されている。
また、艶調整層10は、透明な樹脂を用いて形成したシート状の層である。
艶調整層10を形成する透明な樹脂は、特に限定されず、既知の透明な樹脂を用いることが可能である。
したがって、艶調整層10を形成する透明な樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂に艶調整剤を添加した組成物を用いることが可能である。
2液硬化型ウレタン樹脂としては、例えば、ポリオールを主成分とし、イソシアネートを架橋剤(硬化剤)とするウレタン樹脂を用いることが可能である。
艶調整剤としては、例えば、シリカ、アルミナ(α−アルミナ等)、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリナイト、アルミノシリケート等の無機物、または、ポリカーボネート、ナイロン、ウレタン樹脂等の有機物(樹脂)の微粒子を用いることが可能である。
艶調整剤の平均粒径は、1[μm]以上10[μm]以下の範囲内にあることが好ましい。
艶調整剤の添加量は、所望の艶状態による模様に応じて適宜選択するが、通常は、最大で30[質量%]とすることが好ましい。
なお、透明熱可塑性樹脂層6上に、表面保護層8及び艶調整層10を形成することにより、化粧シート1に対し、触感、反射による立体感、耐久性を向上させることが可能となる。
また、艶調整層10は、艶調整層10と表面保護層8との間に、JIS Z−8741に準じた鏡面光沢度測定法により測定された60°入射の光沢値で、2以上30以下の範囲内で艶差が設けられるように形成する。
さらに、艶調整層10は、艶調整層10の表面から一部が突出した表面粒子12を含有している。
(表面粒子)
表面粒子12は、例えば、アクリルビーズを用いて形成されている。
表面粒子12の平均粒径は、40[μm]以上80[μm]以下の範囲内である。
また、表面粒子12は、表面粒子12が艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重が、1.0以上1.4以下の範囲内となるように、艶調整層10に含有させる。
(基板)
基板20は、金属系の材料、または、木質系の材料を用いて形成した板状の部材である。
金属系の材料としては、例えば、アルミ、鋼、ステンレス、複合パネル等を用いることが可能である。
複合パネルとしては、例えば、芯材となる樹脂層と、樹脂層の両面それぞれに貼り付けられた金属板(アルミニウム、ガルバリウム、ステンレス等)を備えたものを用いることが可能である。
木質系の材料としては、例えば、MDF(Medium Density Fiberboard)、合板、パーティクルボード等を用いることが可能である。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態の化粧シート1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)基材2上に配置された艶調整層10が、艶調整層10の表面から一部が突出した表面粒子12を含有し、表面粒子12が艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重が、1.0以上1.4以下の範囲内である。
このため、表面粒子12が、艶調整層10を構成する樹脂成分中で、沈降せずに均一に分散するため、各種耐性、表面の立体意匠感、手触り感、塗工適性等、生産内ばらつきを抑制することが可能となる。
その結果、品質の低下を抑制することが可能な、化粧シート1を提供することが可能となる。
(2)表面粒子12の平均粒径が、40[μm]以上80[μm]以下の範囲内である。
その結果、化粧シート1に対し、表面の立体意匠感や手触り感のばらつきを抑制することが可能となる。
(3)基材2と艶調整層10との間に配置された表面保護層8をさらに備える。これに加え、艶調整層10が、艶調整層10と表面保護層8との間に、JIS Z−8741に準じた鏡面光沢度測定法により測定された60°入射の光沢値で2以上30以下の範囲内で艶差が設けられるように形成されている。
その結果、化粧シート1に対し、表面の外観が位置毎にばらつくことを抑制することが可能となる。
また、第一実施形態の化粧板100であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(4)化粧板100が、基板20上に化粧シート20を積層して形成されている。
このため、表面粒子12が、艶調整層10を構成する樹脂成分中で、沈降せずに均一に分散するため、各種耐性、表面の立体意匠感、手触り感、塗工適性等、生産内ばらつきを抑制することが可能となる。
その結果、品質の低下を抑制することが可能な、化粧板100を提供することが可能となる。
第一実施形態の図1を参照しつつ、以下に記載する実施例により、実施例の化粧シートと、比較例の化粧シートについて説明する。
(実施例)
実施例の化粧シート1は、以下の構成を備える。
基材2:化粧シート用原反(リケンテクノス(株)製:厚さ70[μm]の着色オレフィン樹脂基材)
絵柄模様層4:インキ(東洋インキ製造(株)製:2液ウレタン樹脂インキ)
透明熱可塑性樹脂層6:(ポリプロピレン樹脂)厚さ70[μm]
表面保護層8:2液ウレタン系樹脂(DICグラフィックス(株)製:dry塗布量6[g/m
表面粒子12:平均粒径40[μm]のアクリルビーズ(東洋紡績(株)製:「AR650MX」)
絵柄模様層4は、グラビア印刷を用いた木目模様として形成した。
表面保護層8は、グラビア方法により塗布し、厚さを30[μm]として形成した。
表面粒子12は、艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重が1.0となるよう配合した。
(比較例1)
比較例1の化粧シート1は、以下の構成を備える。
基材2、絵柄模様層4、透明熱可塑性樹脂層6、表面保護層8の構成は、実施例の化粧シート1と同様の構成とした。
艶調整層10及び表面粒子12は、表面粒子12を、艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重が0.9となるように配合した点を除き、実施例の化粧シート1と同様の構成とした。これにより、艶調整層10の反射光を、5[%]とした。
(比較例2)
比較例2の化粧シート1は、以下の構成を備える。
基材2、絵柄模様層4、透明熱可塑性樹脂層6、表面保護層8の構成は、実施例の化粧シート1と同様の構成とした。
艶調整層10及び表面粒子12は、表面粒子12を、艶調整層10を構成する樹脂成分に対して占める比重が1.5となるように配合した点を除き、実施例の化粧シート1と同様の構成とした。これにより、艶調整層10の反射光を、5[%]とした。
(性能評価)
上述した実施例の化粧シート1と、比較例1及び2の化粧シート1に対し、以下に示す方法を用いて、手触り感、立体意匠感、塗工性の性能評価を行なった。性能評価の結果は、表1に表す。
(手触り感)
手触り感は、被験者10名に化粧シート1の表面を指で触れさせて、表面のざらつき具合により評価した。
具体的には、化粧シート1の表面が板ガラスのような平滑な表面であると感じた場合を「×」と評価し、化粧シート1の表面が木の板の表面に近く感じた場合を「◎」と評価し、「×」と「◎」との間の評価は、「△」と「○」で表した。すなわち、手触り感は、「×」、「△」、「○」、「◎」の四段階で評価した。そして、最も多かった評価の平均を、表1中に表した。
(立体意匠感)
立体意匠感は、被験者10名に対し、目視のみで、化粧シート1の表面が立体的に見えるかどうかの結果により評価した。
具体的には、化粧シート1の表面が板ガラスのような平滑な表面に見える場合は「×」と評価し、化粧シート1の表面が木の板の表面に近く見える場合を「◎」と評価し、「×」と「◎」との間の評価は、「△」と「○」で表した。すなわち、立体意匠感は、手触り感と同様、「×」、「△」、「○」、「◎」の四段階で評価した。そして、最も多かった評価の平均を、表1中に表した。
(塗工性)
塗工性は、被験者10名に対し、目視のみで、グラビア印刷機にて表面保護層8を塗工する際の、表面の状態により評価した。
具体的には、表面保護層8に、版の形状になるスジ、ムラなどが発生している状態であれば「×」と評価し、表面保護層8が、版の形状どおりに均質に塗れている状態であれば「◎」と評価し、「×」と「◎」との間の評価は、「△」と「○」で表した。すなわち、塗工性は、手触り感と同様、「×」、「△」、「○」、「◎」の四段階で評価し、「△」を合格とした。そして、最も多かった評価の平均を、表1中に表した。
Figure 2018071250
(評価結果)
表1中に表されるように、実施例の化粧シート1は、比較例の化粧シート1と比較して、手触り感、立体意匠感、塗工性の全てにおいて、非常に性能が高いことが確認された。
本発明の化粧シート及び化粧板は、建築物の床面、壁面、天井等の内装、家具、各種キャビネット等の表面装飾材料、建具の表面化粧、車両内装等に用いる表面化粧用として、利用することが可能である。
1…化粧シート、2…基材、4…絵柄模様層、6…透明熱可塑性樹脂層、6a…凹凸模様、8…表面保護層、10…艶調整層、20…基板、100…化粧板

Claims (4)

  1. 基材と、前記基材上に配置された艶調整層と、を備える化粧シートであって、
    前記艶調整層は、前記艶調整層の表面から一部が突出した表面粒子を含有し、
    前記表面粒子が前記艶調整層を構成する樹脂成分に対して占める比重は、1.0以上1.4以下の範囲内であることを特徴とする化粧シート。
  2. 前記表面粒子の平均粒径は、40μm以上80μm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載した化粧シート。
  3. 前記基材と前記艶調整層との間に配置された表面保護層をさらに備え、
    前記艶調整層は、前記艶調整層と前記表面保護層との間に、JIS Z−8741に準じた鏡面光沢度測定法により測定された60°入射の光沢値で2以上30以下の範囲内で艶差が設けられるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した化粧シート。
  4. 基板上に請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した化粧シートを積層して形成されていることを特徴とする化粧板。
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