JP2018051844A - 液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】チップ間の吐出特性の差を低減して、印刷品質を向上することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供する。【解決手段】液体を噴射するノズルが並設されたノズル列と、前記ノズルに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一部を構成する振動板と、前記振動板を介して前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を具備し、前記振動板の前記圧力発生室の一部を構成する部分を含み、振動可能に設けられた振動部が各ノズルに対応して設けられたチップ140A、140Bを複数具備し、複数の前記チップ140A、140Bが前記ノズルの並設方向Xに並設された液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記並設方向Xにおいて互いに隣り合う2つのチップ140A、140Bにおいて、一方の前記チップ140Aの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップ140Bの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差が最も小さくなるように配置する。【選択図】図6
Description
本発明は、ノズルから液体を噴射するチップを複数有する液体噴射ヘッドの製造方法に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドの製造方法に関する。
液体噴射ヘッドの代表例としては、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。インクジェット式記録ヘッドは、インク滴を吐出するノズルと、ノズルに連通する流路内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、が設けられたチップを複数具備する。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、複数のチップによって長尺のノズル列を形成することで、1つのチップに長尺のノズル列を形成するのに比べて歩留まりを向上すると共に、コストを低減することができる。
しかしながら、インクジェット式記録ヘッドを構成する複数のチップとして、インク滴の吐出特性が同じ範囲に分類されたチップを用いたとしても、1つのチップの中の複数のノズルにおいてインク滴の吐出特性にばらつきがあるため、互いに隣り合う2つのチップの境界部分の吐出特性に大きな差が生じる場合がある。このように隣り合う2つのチップの境界部分における吐出特性に大きな差が生じると、隣り合う2つのチップの間で印刷結果に差が生じ、スジ等の印刷不良が発生するという問題がある。
このため、隣り合う2つのチップの端部のノズルから吐出されるインクによって印刷された印刷結果の明度の差を小さくすることで、チップ間の印刷不良を抑制したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、実際のインク滴の吐出特性に基づいて複数のチップをランク分けして組み立てる場合、チップにインクを通液する必要があると共に、圧力発生手段を駆動する配線等も接続しなくてはならず煩雑であるという問題がある。
また、チップをインク滴が吐出される状態に組み立てた後、分解、ランク分け、ランク毎に組み立てるという工程は実質不可能であり、ランク分けしたチップを組み合わせるのは実質的に困難であるという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドの製造方法だけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドの製造方法においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、チップ間の吐出特性の差を低減して、印刷品質を向上することができる液体噴射ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズルが並設されたノズル列と、前記ノズルに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一部を構成する振動板と、前記振動板を介して前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を具備し、前記振動板の前記圧力発生室の一部を構成する部分を含み、振動可能に設けられた振動部が各ノズルに対応して設けられたチップを複数具備し、複数の前記チップが前記ノズルの並設方向に並設された液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記並設方向において互いに隣り合う2つのチップにおいて、一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差が最も小さくなるように配置することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、チップの配置を固有振動数で規定することで、チップに液体を通液して液滴を吐出させる必要がなく、製造工程を簡略化することができる。また、固有振動数は、液滴の重量に相関があるため、隣り合う2つのチップの端部の固有振動数の差を最も小さくなるように配置することで、隣り合う2つのチップの境界部分における液滴の重量の差を減少させることができる。
ここで、前記チップの複数の前記振動部の固有振動数を計測し、前記チップを前記固有振動数に基づいてランク分けし、ランク分けに基づいて選択した複数の前記チップを備えることが好ましい。これによれば、ランク分けに基づいて選択したチップを用いることで、固有振動数のばらつき、すなわち、液滴の重量のばらつきを抑制することができる。
また、複数の前記チップは、前記並設方向の一方向に向かって、複数の前記振動部の前記固有振動数が徐々に大きくなる右肩上がりと、複数の前記振動部の前記固有振動数が徐々に小さくなる右肩下がりとを交互に配置することが好ましい。これによれば、1つの液体噴射ヘッド内におけるチップの固有振動数のばらつき、すなわち、液滴の重量のばらつきを抑制することができる。
また、前記並設方向で互いに隣り合う2つの前記チップにおける一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差を、並設方向で連続する少なくとも3つの前記チップ間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように、少なくとも3つの前記チップを配置することが好ましい。これによれば、並設方向で連続する3つのチップの境界部分における液滴の重量の差を減少させることができる。
さらに、本発明の他の態様は、液体を噴射するノズルが並設されたノズル列と、前記ノズルに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一部を構成する振動板と、前記振動板を介して前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を具備し、前記振動板の前記圧力発生室の一部を構成する部分を含み振動可能に設けられた振動部が各ノズルに対応して設けられたチップを複数具備し、複数の前記チップが前記ノズルの並設方向に並設された液体噴射ヘッドの製造方法であって、前記並設方向において互いに隣り合う2つのチップにおける一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差を、前記並設方向で連続する少なくとも3つの前記チップ間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように少なくとも3つの前記チップを配置することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法にある。
かかる態様では、チップの配置を固有振動数で規定することで、チップに液体を通液して液滴を吐出させる必要がなく、製造工程を簡略化することができる。また、固有振動数は、液滴の重量に相関があるため、並設方向で連続する3つのチップの境界部分における液滴の重量の差を減少させることができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの平面図である。
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの平面図である。
図示するように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド1(以下、記録ヘッド1とも言う)は、インクを噴射するノズルを有する複数のチップ140と、複数のチップを保持するホルダー150と、複数のチップ140を固定する固定板160と、各チップ140にインクを供給する流路部材170と、を具備する。
図2に示すように、チップ140には、インクを噴射するノズル21が並設されている。本実施形態では、ノズル21の並設方向を第1の方向Xと称する。また、チップ140には、ノズル21が第1の方向Xに並設されたノズル列22が複数列、本実施形態では、2列設けられている。本実施形態では、ノズルが第1の方向Xに沿って並設されたノズル列22が複数列設された列設方向を第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの双方に交差する方向を第3の方向Zと称する。なお、本実施形態では、各方向(X、Y、Z)の関係を直交とするが、各構成の配置関係が必ずしも直交するものに限定されるものではない。
ホルダー150の第3の方向Zの一方側であるZ2側には、複数のチップ140を収容する収容部151が設けられている。収容部151は、第3の方向ZのZ2側に開口する凹形状を有し、固定板160によって固定された複数のチップ140を収容する。また、収容部151の開口は固定板160によって封止される。すなわち、収容部151と固定板160とによって形成された空間の内部にチップ140が収容される。なお、収容部151は、チップ140毎に設けられていてもよく、複数のチップ140に亘って連続して設けられていてもよい。本実施形態では、チップ140毎に独立した収容部151を設けるようにした。
このようなホルダー150には、チップ140が第1の方向Xに複数、本実施形態では、4つ並設されている。本実施形態では、チップ140は、第1の方向Xに沿って千鳥状に配置されている。ここで、チップ140を第1の方向Xに沿って千鳥状に配置するとは、第1の方向Xに並設されたチップ140を交互に第2の方向Yにずらして配置することである。すなわち、第1の方向Xに並設されたチップ140の列が第2の方向Yに2列並設され、2列のチップ140の列を第1の方向Xに半ピッチずらして配置することである。このようにチップ140を第1の方向Xに沿って千鳥状に配置することで、2つのチップ140のノズル21を第1の方向Xで部分的に重複させて、第1の方向Xに亘って連続したノズル21の列を形成することができる。
このように、複数のチップ140が第1の方向Xに並設されているとは、複数のチップ140が第1の方向Xに沿って千鳥状に配置されていることも含む。すなわち、第1の方向Xに並設されているとは、複数のチップ140の第1の方向Xの位置が、少しでも異なる位置に配置していることを言う。つまり、複数のチップ140を第2の方向Yに射影した際に、完全に重なっていない状態を言う。
また、本実施形態では、ノズル21が第1の方向Xに並設されたチップ140を第1の方向Xに並設するようにしたが、特にこれに限定されず、ノズル21の並設方向が、チップ140の並設方向と一致しなくてもよい。すなわち、チップ140を第1の方向Xに並設する際に、ノズル21が第1の方向Xと交差する方向に並設されていてもよい。つまり、ノズル列22のノズル21の並設方向にチップ140が並設されているとは、チップ140の並設方向が、ノズル21の並設方向に向かう成分(ベクトル)を有することを含む。
本実施形態では、複数のチップ140をX1側からX2側に向かって順にチップ140A、チップ140B、チップ140C、チップ140Dとも称する。
固定板160は、複数のチップ140に共通して設けられた板状部材からなり、各チップ140を露出する露出開口部161を有する。露出開口部161は、本実施形態では、チップ140毎に独立して設けられている。なお、固定板160は、露出開口部161の周縁部において、チップ140のノズル21側と固定されている。
このような固定板160が、ホルダー150の収容部151の開口を塞ぐように、ホルダー150のZ2側に固定されている。
なお、本実施形態では、固定板160は、複数のチップ140に共通して設けられているが、特にこれに限定されず、固定板160を、チップ140毎に独立して設けてもよく、2以上のチップ140毎に分割して設けるようにしてもよい。
ここで、このような記録ヘッド1に搭載されるチップ140の一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図3は、チップの分解斜視図であり、図4はチップの断面図である。また、本実施形態では、チップの各方向について、記録ヘッドに搭載された際の方向、すなわち、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zに基づいて説明する。
図示するように、本実施形態のチップ140を構成する流路形成基板10には、第3の方向Zの一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル21が並設される第1の方向Xに沿って並設されている。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列、第2の方向Yに並設されている。
このような流路形成基板10の第3の方向Zの一方面側には、連通板15と、ノズルプレート20とが順次積層されている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面と称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、圧力発生室12の各々に対して独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。すなわち、供給連通路19は、マニホールド100に対して、第1の方向Xに並設されている。
ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル21が形成されている。ノズル21は、同じ種類のインク(液体)を噴射するものが第1の方向Xに並設されてノズル列22を構成している。この第1の方向Xに並設されたノズル21で構成されたノズル列22が、第2の方向Yに2列形成されている。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10をノズルプレート20が接合された面側から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300が設けられている。本実施形態では、一つの圧電アクチュエーター300が、一つの圧力発生室12内のインクに対して振動板50を介して圧力変化を生じさせる圧力発生手段となっている。
一般的には、第1電極60又は第2電極80の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70を圧力発生室12毎にパターニングして複数の圧電アクチュエーター300を構成する。パターニングされた何れか一方の電極及び圧電体層70から構成され、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる部分を圧電体能動部310という。本実施形態では、第1電極60を圧電アクチュエーター300の共通電極とし、第2電極80を圧電アクチュエーター300の個別電極としているが、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、第1電極60が振動板の一部として機能するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、上述の弾性膜51及び絶縁体膜52の何れか一方又は両方を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。
また、本実施形態では、振動板50の圧力発生室12を構成する領域を含み、振動可能に設けられた部分を振動部330と称する。本実施形態では、振動板50のZ1側には圧電アクチュエーター300が設けられているため、振動部330には、振動板50の圧力発生室12を構成する領域に対応する圧電アクチュエーター300の領域も含む。すなわち、本実施形態の振動部330は、振動板50の圧力発生室12を画成する領域と、振動板50上に設けられた圧電アクチュエーター300の振動板50の領域に対応する領域と、を含む。
つまり、振動部とは、振動板50の圧力発生室12を構成する領域と、この領域上に設けられた膜と、を含むものである。言い換えると、第3の方向Zから平面視した際に、振動板50と振動板50上に設けられた膜、本実施形態では、圧電アクチュエーター300とにおいて、圧力発生室12の振動板50側の開口に重なる部分を言う。
このような流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列の間に第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、第2の方向Yで並設された2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する貫通孔32が設けられている。そして、圧電アクチュエーター300の第1電極60及び第2電極80のそれぞれから引き出されたリード電極90の端部は、この貫通孔32内に露出するように延設されている。そして、リード電極90と駆動IC等の駆動回路120を実装した配線基板121とが、貫通孔32内で電気的に接続されている。
また、保護基板30上には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と流路形成基板10とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。マニホールド100は、圧力発生室12の並設方向である第1の方向Xに亘って連続して設けられており、各圧力発生室12とマニホールド100とを連通する供給連通路19は、第1の方向Xに並設されている。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜からなる封止膜46と、金属等の硬質の材料からなる固定基板47と、を具備する。固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通して配線基板121が挿通される接続口43が設けられている。
このようなチップ140では、インクを噴射する際に、インクを導入路44から取り込み、マニホールド100からノズル21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路120からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、振動部330を、すなわち圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル21からインク滴が噴射される。
ここで、本実施形態の記録ヘッド1の製造方法について説明する。
まず、記録ヘッド1に用いるチップ140を複数製造する。チップ140の製造方法については特に限定はなく、公知の製造方法により製造することができる。次に、各チップ140について、チップ140に含まれる振動板50の各振動部330の固有振動数を計測する。
まず、記録ヘッド1に用いるチップ140を複数製造する。チップ140の製造方法については特に限定はなく、公知の製造方法により製造することができる。次に、各チップ140について、チップ140に含まれる振動板50の各振動部330の固有振動数を計測する。
固有振動数の測定方法としては、例えば、公知のインピーダンスアナライザという測定器を用い、圧電アクチュエーター300に特定のSin波を入力し、そのインピーダンスを測定する。入力するSin波の周波数を変化させることによって、振動部330のインピーダンスが変化し、インピーダンスのピークをもつ入力Sin波の周波数を振動部330の固有振動数として計測することができる。
なお、固有振動数は、振動部330を構成する振動板50の材料、厚さ、圧力発生室12の振動板50側の開口形状や、振動板50上に形成された圧電アクチュエーター300の材料、厚さ、形状等によって決まるものであり、チップ140内の振動部330の位置によって製造上のばらつきが生じる。
また、固有振動数を計測する対象の振動部330は、チップ140に含まれる全ての振動部330であってもよいし、任意に選択した複数の振動部330であってもよい。本実施形態では、各チップ140には100個の振動部330があるとし、100個の振動部330について固有振動数を計測する。なお、固有振動数は、圧力発生室12と振動板50と圧電アクチュエーター300とが形成されていればよいため、圧力発生室12、振動板50及び圧電アクチュエーター300が形成された流路形成基板10単体、又は、この流路形成基板10と保護基板30とを接合した接合体の状態で計測することができる。つまり、振動部330の固有振動数の測定は、流路内にインクを充填しなくても行えるため、流路形成基板10に連通板15やノズルプレート20、コンプライアンス基板45等が接合されていなくてもよい。ちなみに、流路形成基板10に圧力発生室12や圧電アクチュエーター300等を形成する方法は、特に限定されないが、本実施形態では、例えば、最初に圧力発生室12の形成されていない流路形成基板10のZ1側に振動板50と圧電アクチュエーター300とを形成する。次に、流路形成基板10のZ1側に保護基板30を接合する。その後、流路形成基板10のZ2側から異方性エッチングすることによって圧力発生室12を形成する。このような製造方法では、流路形成基板10と保護基板30とが接合された状態で、振動部330の固有振動数を測定することができる。ただし、流路形成基板10に連通板15やノズルプレート20を接合する際の接着剤が振動板50側に流出し、流出した接着剤によって振動部330の変形が阻害されて、振動部330の固有振動数が連通板15及びノズルプレート20の接合前と接合後とで変わってしまう虞がある。このため、振動部330の固有振動数の測定は、チップ140を製造した後、すなわち、流路形成基板10に保護基板30や連通板15等を接合した後に行う方が好ましい。これにより、チップ140の製造途中に固有振動数を測定する場合に比べて、振動部330の固有振動数が製造工程中に変化するのを抑制して、固有振動数の高精度な測定を行うことができる。
次に、チップ140の固有振動数を基準としてランク分けする。ここで、固有振動数を基準としてランク分けするとは、固有振動数の最大値、最小値、中央値、平均値、最頻値の何れかに基づいてランク分けすることを言う。なお、固有振動数の最大値、最小値、中央値、平均値、最頻値とは、1つのチップ140について計測した振動部330ごとの固有振動数のうち最大、最小、中央、平均、最頻のものを言う。そして、固有振動数を最大値、最小値、中央値、平均値、最頻値の何れかに基づいてランク分けするとは、何れかが同一又は所定範囲内であるチップを同一ランクにすることを言う。
ここで、振動部330の固有振動数は、各振動部330に対応するノズル21から吐出されるインク滴の重量に相関がある。したがって、複数のチップ140を固有振動数でランク分けし、同一ランクのチップ140を共通の記録ヘッド1に用いることで、記録ヘッド1内において、チップ140から吐出されるインク滴の重量のばらつきを抑制することができる。
次に、1つの記録ヘッド1に用いる同一ランクのチップ140を固有振動数に基づいて配置する。本実施形態では、1つの記録ヘッド1には、4つの同一ランクのチップ140A〜140Dが用いられる。そして、並設方向である第1の方向Xで互いに隣り合う2つのチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差が最も小さくなるように配置する。
なお、並設方向である第1の方向Xで互いに隣り合う2つのチップ140とは、第1の方向Xにおいて最も近接して設けられた2つのチップ140のことである。すなわち、図2に示す例では、第1の方向XにおいてX1側からX2側に向かってチップ140A、チップ140B、チップ140C、チップ140Dが順に並設されている。
また、2つのチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差とは、絶対値のことであり、例えば、固有振動数の差を絶対値で比較することや、固有振動数の差を二乗して比較することができる。本実施形態では、固有振動数の差を二乗してこの固有振動数の差の二乗が最も小さくなるように配置するようにした。
さらに、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数は、例えば、端部の1つのノズル21に対応する振動部330の固有振動数であってもよいが、例えば、図5に示すように、2つのチップ140において、オーバーラップする各ノズル21Aに対応する振動部330の固有振動数の平均値を用いることで、より安定した比較を行うことができる。すなわち、端部の1つのノズル21に対応する振動部330は、接着剤等の這い上がりなどの理由により安定した特性を得られない場合がある。したがって、オーバーラップするノズル21に対応する振動部330の固有振動数とすることで、安定した比較を行うことができる。
また、端部の1つのノズル21に対応する振動部330の固有振動数は、安定した特性を得られない場合があるため、オーバーラップしたノズル21Aのうち、この端部の1つのノズル21を除くノズル21に対応する振動部330の固有振動数の平均値を用いるようにしてもよい。これにより、より正確な比較を行うことができる。
さらに、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数は、オーバーラップするノズル21Aと、このノズル21Aに連続したノズル21Aと同じ数のノズル21Bとに対応する振動部330の固有振動数の平均値を用いるようにしてもよい。これにより、より安定した比較を行うことができる。
また、本実施形態では、チップ140には、2列のノズル列22が形成されている。このため、チップ140の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数とは、同じインクを吐出するノズル21において比較すればよい。すなわち、図5に示すように1つのチップ140Aにノズル列22A1とノズル列22A2が形成され、1つのチップ140Bにノズル列22B1とノズル列22B2が形成されている場合、ノズル列22A1とノズル列22B1とから同じインクを吐出し、ノズル列22A1とは異なるインクをノズル列22A2とノズル列22B2とから吐出する。このとき、ノズル列22A1とノズル列22B1との固有振動数を比較し、ノズル列22A2とノズル列22B2とにおいて固有振動数を比較すればよい。例えば、ノズル列22A1とノズル列22B1との固有振動数の差と、ノズル列22A2とノズル列22B2とにおいて固有振動数の差との平均値をチップ140Aとチップ140Bとの端部の固有振動数の差とすればよい。また、ノズル列22A1、22A2、22B1、22B2から同じインクを吐出するのであれば、チップ140Aの端部の固有振動数は、ノズル列22A1、22A2のそれぞれの端部の固有振動数の平均値とし、チップ140Bの端部の固有振動数は、ノズル列22B1、22B2のそれぞれの端部の固有振動数の平均値として、これらを比較すればよい。
ここで、第1の方向Xにおけるチップ140A、140Bの配置と、固有振動数との関係を図6及び図7に示す。なお、図6及び図7は、チップの配置を説明するノズル位置と固有振動数との関係を示す図である。
図6及び図7において、チップ140AにおいてX1側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A1、X2側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A100とし、チップ140BにおいてX1側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B1、X2側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B100とする。そして、チップ140Aは、X1側のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A1と、X2側のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A100とは異なる値(A1<A100)となっている。同様に、チップ140Bは、X1側のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B1と、X2側のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B100とは異なる値(B1>B100)となっている。
このような2つのチップ140A、140Bの配置は、図6に示すように、X1側にチップ140Aを配置し、X2側にチップ140Bを配置して、固有振動数が低い端部同士が隣り合うように配置した場合と、図7に示すように、X1側にチップ140Bを配置し、X2側にチップ140Aを配置して、固有振動数が高い端部同士が隣り合うように配置した場合との二通りが考えられる。
このとき、図6に示すように、X1側にチップ140A、X2側にチップ140Bを配置した場合の端部の固有振動数の差の二乗、すなわち、チップ140AのX2側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A100と、チップ140BのX1側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B1との差の二乗は(A100−B1)2となる。これに対して、図7に示すように、X1側にチップ140B、X2側にチップ140Aを配置した場合の端部の固有振動数の差の二乗、すなわち、チップ140Aの固有振動数A1と、チップ140Bの固有振動数B100との差の二乗は(A1−B100)2となる。この図6及び図7に示す二通りの配置において、(A100−B1)2が(A1−B100)2よりも小さい、すなわち、(A1−B100)2<(A100−B1)2となる場合には、図6に示すように、X1側にチップ140Aを配置し、X2側にチップ140Bを配置する。すなわち、2つのチップ140A、140Bの端部の固有振動数の差の二乗が最も小さくなるように配置するとは、2つのチップ140A、140Bで考え得る複数の配置パターンのうちから、2つのチップ140A、140Bの端部の固有振動数の差の二乗が最も小さくなる配置パターンを選択することを言う。なお、本実施形態では、同一ランクの複数のチップ140から任意の2つのチップ140を選択し、選択した2つのチップ140において、端部の固有振動数の差の二乗が最も小さくなるように配置したが、特にこれに限定されず、同一ランクの複数のチップ140から2つのチップ140を選択する際に、端部の固有振動数の差の二乗が最も小さくなるものを選択するようにしてもよい。また、同一ランクの複数のチップ140から2つのチップ140を選択する際に、端部の固有振動数の差の二乗の値として、閾値を設け、閾値以下の2つのチップ140を組み合わせるようにしてもよい。
なお、2つのチップ140A、140Bは、駆動回路120や配線基板121などの電気的な都合や、圧電アクチュエーター300の構造上の都合、流路の構造上の都合によっては、第1の方向Xに180度回転させて使用できない場合がある。このようにチップ140を回転して使用できない場合には、2つのチップ140A、140Bでは上述した図6と図7との合計二通りの配置しかできないため、固有振動数が低い端部同士が第1の方向Xで隣り合うように配置する。
これに対して、チップ140A、140Bとして180度回転して使用できるチップ140を用いた場合には、上述した図6及び図7の配置以外の配置も行うことができる。
ここで、180度回転して使用することができる2つのチップ140A、140Bのその他の配置について図8〜図12を参照して説明する。なお、図8〜図12は、チップの配置を説明するノズル位置と固有振動数との関係を示す図である。また、回転したチップ140A、140Bを、チップ140A′、140B′として表す。
図8に示すように、X1側に180度回転させたチップ140A′、X2側にチップ140Bを配置する。このときの隣り合うチップ140A′、140Bの2つの端部の固有振動数の差の二乗は、(A1−B1)2となる。
図9に示すように、X1側にチップ140A、X2側に180度回転させたチップ140B′を配置する。このときの隣り合う2つチップ140A、140B′の端部の固有振動数の差の二乗は、(A100−B100)2となる。
同様に、図10に示すように、X1側にチップ140B、X2側に180度回転させたチップ140A′を配置する。このときの隣り合うチップ140B、140A′2つの端部の固有振動数の差の二乗は、(B100−A100)2となる。
また、図11に示すように、X1側に180度回転させたチップ140B′、X2側にチップ140Aを配置する。このときの隣り合う2つのチップ140B′、140Aの端部の固有振動数の差の二乗は、(B1−A1)2となる。
さらに、図12に示すように、X1側に180度回転させたチップ140B′、X2側に180度回転させたチップ140A′を配置する。このときの互いに隣り合う2つのチップ140B′、140A′の2つの端部の固有振動数の差の二乗は、(B100−A1)2となる。
ここで、本実施形態では、2つのチップ140A(140A′)、140B(140B′)の端部の固有振動数の差は、二乗して比較しているため、(B100−A1)2と(A1−B100)2とは同じ値となる。したがって、2つのチップ140A、140Bの配置が何れの場合であっても、2つのチップ140Aの2つの端部と、チップ140Aの2つの端部との固有振動数の差の二乗は、(A1−B100)2、(A100−B1)2、(A1−B1)2、(A100−B100)2の4つで表される。そして、この中で最も小さな値、本実施形態では、(A1−B100)2となる図6又は図12となるようにチップ140A及びチップ140Bを配置する。
これにより、チップ140Aとチップ140Bとの境界部分において、インク滴の重量の差が減少するため、インク滴の重量差によって印刷結果にスジが生じる等の印刷不良が生じるのを抑制することができる。
なお、回転して使用できるチップ140としては、例えば、左右対称な構造を有するチップ140が挙げられる。このように回転して使用できるチップ140を用いることで、場合によっては、2つのチップ140A、140Bの端部の固有振動数の差の二乗をさらに小さくすることもできる。特に、チップ140を回転させることで、互いに隣り合う2つのチップ140の端部の組み合わせを増やすことができるため、第1の方向Xに3つ以上に並設されたチップ140において回転させることで、回転できない場合に比べて、固有振動数の差の二乗を場合によっては小さくすることができる。特に、右肩上がりのチップ140を3つ以上並設する場合、真ん中のチップ140を回転させることで、チップ140を有効活用することができると共にチップ140の端部の固有振動数を合わせられずにチップ140を捨てることを少なくすることができる。
また、回転して使用できないチップ140としては、例えば、左右非対称の構造を有するものが挙げられる。このようなチップ140は、左右非対称の構造とすることができるため、圧電アクチュエーター300や流路の構造の設計や回路の設計に自由度を持たせることができる。
なお、上述した例では、(A1−B100)2となる図6において、チップ140Aは、各振動部330の固有振動数から最小二乗法によって得られた線が、第1の方向Xの一方向、すなわち、X1側からX2側に向かって徐々に大きくなる右肩上がりとなっている。また、チップ140Bの各振動部330の固有振動数から最小二乗法によって得られた線は、X1側からX2側に向かって徐々に小さくなる右肩下がりとなっている。そして、このようなチップ140A、140Bとの関係を、チップ140Bとチップ140Cと、及び、チップ140Cとチップ140Dと、においても同じ関係となるように配置する。すなわち、本実施形態では、図13に示すように、4つのチップ140A〜140Dは、各振動部330の固有振動数から最小二乗法によって得られた線が、右肩上がりのチップ140と、右肩下がりのチップ140とを第1の方向Xに交互に配置するようにした。すなわち、X1側からX2側に向かって最小二乗法によって得られた線が右肩上がりのチップ140A、140Cと、右肩下がりのチップ140B、140Cとを用いるようにした。このように、第1の方向Xの一方向であるX1からX2に向かって、複数の振動部330の固有振動数が徐々に大きくなる右肩上がりのチップ140と、複数の振動部330の固有振動数が徐々に小さくなる右肩下がりのチップ140とを交互に配置することで、複数のチップ140における固有振動数の分布する範囲を小さくすることができる。これに対して、例えば、右肩上がりのチップ140を並設した場合や、右肩下がりのチップ140を並設した場合、複数のチップ140の固有振動数の分布する範囲が大きくなり、固有振動数のばらつきが大きくなって、インク滴の重量にばらつきが大きくなり、印刷品質が低下してしまう虞がある。ただし、本実施形態では、1つの記録ヘッド1には、同一ランクのチップ140を用いているため、複数のチップ140の固有振動数の分布する範囲は著しく大きくなることはない。
また、図14に示すように、チップ140Aの固有振動数の最小二乗法によって得られた線が右肩上がりで、チップ140Bの固有振動数の最小二乗法によって得られた線が右肩上がりの場合に、(A1−B100)2が最小となっていてもよい。つまり、図15に示すように、X1側にチップ140Bを配置し、X2側にチップ140Aを配置した場合の(B100−A1)2よりも、(A1−B100)2が小さい場合には、図14に示すように、X1側にチップ140Aを配置し、X2側にチップ140Bを配置してもよい。このような右肩上がりのチップ140を3つ以上配置する場合、回転して使用できるチップ140を用いることで、チップ140を有効利用することができると共に、チップ140の端部の固有振動数を合わせられずにチップ140を捨てることを少なくすることができる。
もちろん、図14に示す構成においても、180度回転して使用できるチップ140を用いた場合には、その他の配置も考えられるが、その他の配置も含めてチップ140AのX2側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数A100と、チップ140BのX1側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数B1との差の二乗が最も小さくなる配置を選択すればよい。ちなみに、図16に示すように、固有振動数の最小二乗法によって得られた線が右肩上がりとなるチップ140を連続して2つ配置した後、固有振動数の最小二乗法によって得られた線が右肩下がりとなるチップを連続して2つ配置することもできる。すなわち、X1側からX2側に向かって最小二乗法によって得られた線が右肩上がりのチップ140A、140Bと、右肩下がりのチップ140C、140Dとを用いるようにした。このように図16に示すチップ140の配置では、図13に示す配置に比べて、複数のチップ140における固有振動数の分布する範囲が大きくなる。本実施形態では、1つの記録ヘッド1には、同一ランクのチップ140を用いているため、複数のチップ140の固有振動数の分布する範囲は著しく大きくなることはない。また、図16に示すチップ140の配置の場合には、チップ140Aからチップ140Bまで固有振動数が徐々に大きくなる。つまり、チップ140Aからチップ140Bまでの広い範囲において固有振動数が変化するため、印刷した画像において印刷状態も広い範囲で徐々に変化するためその差が目立ちにくい。これに対して、図13に示すチップ140の配置の場合には、チップ140Aからチップ140Bまで固有振動数が大きくなった後、小さくなるように短い範囲で変化するため、図16に示すチップ140の配置に比べて印刷状態の変化が目立ち易い虞もある。もちろん、チップ140C及びチップ140Dについても同様である。
このように製造した記録ヘッド1は、ノズル21の並設方向で互いに隣り合うチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差の二乗が最も小さくなるように配置されている。したがって、記録ヘッド1の並設方向で隣り合うチップ140の間において固有振動数の差を減少させることができる。そして、固有振動数の差は吐出されるインク滴の重量と相関があるため、並設方向で隣り合うチップ140の境界部分におけるインク滴の重量の差を減少させて印刷品質を向上することができる。
ちなみに、ノズル21の並設方向で互いに隣り合うチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21から吐出されたインク滴で形成された画像濃度と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21から吐出されたインク滴で形成された画像の濃度との濃度差が最も低くなるように配置する方法も考えられる。しかしながら、インク滴で形成された画像の濃度差を比較するには、圧力発生室12内にインクを充填すると共にノズル21から実際にインク滴を吐出させる必要がある。このため、印刷された画像の濃度差を利用して配置した方が精度は高くなるものの、ノズル21からインク滴を吐出させるために仮組みする工程、仮組を解除してから濃度差に基づいて配置した状態で本組みする工程等が必要になり製造工程が煩雑になる。本実施形態では、固有振動数に基づいてチップ140を配置するため、ノズル21から実際にインクを吐出させる必要がなく、圧力発生室12内にインクを充填する必要がない。したがって、本実施形態では、実際にインク滴を吐出させて検査する必要がなく、製造工程を簡略化することができる。ちなみに、本実施形態のように固有振動数に基づいてチップ140を配置した記録ヘッド1であっても、ノズル21の開口面積のばらつき等の振動部330の固有振動数に影響を与えない要因によって、実際に印刷した画像の濃度差が上述したものにならない場合もある。すなわち、本実施形態の固有振動数に基づいてチップ140を配置した記録ヘッド1には、ノズル21の並設方向で互いに隣り合うチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21から吐出されたインク滴で形成された画像濃度と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21から吐出されたインク滴で形成された画像の濃度との濃度差が最も低くなって配置されているものは除かれることもある。
また、本実施形態では、並設方向である第1の方向Xにおいて、互いに隣り合う2つのチップ140における一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差を、並設方向で連続する少なくとも3つのチップ140のそれぞれの間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように少なくとも3つのチップ140を配置するようにしてもよい。なお、固有振動数の差とは、上述したように絶対値のことであり、例えば、固有振動数の差を絶対値で比較することや、固有振動数の差を二乗して比較することができる。本実施形態では、固有振動数の差を二乗してこの固有振動数の差の二乗が最も小さくなるように配置するようにした。
具体的には、3つのチップ140A、140B、140Cにおいて、チップ140A、140Cが振動部330の固有振動数が右肩上がりで、チップ140Bの振動部330の固有振動数が右肩下がりの場合には、上述した実施形態1と同様に、互いに隣り合う2つのチップ140の端部の固有振動数の差が最も小さくなるように配置すると、図17に示すように、X1側からX2側に向かってチップ140A、140B、140Cを順番に配置した場合と、図18に示すように、チップ140C、140B、140Aを順番に配置した場合との二通りが挙げられる。
図17に示す配置では、チップ140Aとチップ140Bとの端部の間の固有振動周期の差の二乗は、(A100−B1)2となり、チップ140Bとチップ140Cとの端部の間における固有振動数の差の二乗は(B100−C1)2となり、これらの合計は(A100−B1)2+(B100−C1)2となる。
これに対して、図18に示す配置では、チップ140Cとチップ140Bとの端部の間の固有振動周期の差の二乗は、(C100−B1)2となり、チップ140Bとチップ140Aとの端部の間における固有振動数の差の二乗は(B100−A1)2となり、これらの合計は(C100−B1)2+(B100−A1)2となる。
そして、本実施形態では、(A100−B1)2+(B100−C1)2が、(C100−B1)2+(B100−A1)2よりも大きい。したがって、図16に示すように、チップ140A〜140Cを配置するのが好ましい。
このように、2つのチップ140の端部の固有振動数の差が最小に配置すると共に、少なくとも3つのチップ140の端部の固有振動数の差の合計が最小となるように配置することで、チップ140Aとチップ140Bとの境界部分及びチップ140Bとチップ140Cとの境界部分において、インク滴の重量の差が減少するため、インク滴の重量差によって印刷結果にスジが生じる等の印刷不良が生じるのを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1の方向Xに並設された少なくとも3つのチップ140A〜140Cにおいて、端部の固有振動数の差(二乗)の合計が最も小さくなるように配置したが、特にこれに限定されず、上述した記録ヘッド1に搭載された全てのチップ140A〜140D、すなわち、4つのチップ140A〜140Dについても、端部の固有振動数の差(二乗)の合計が最も小さくなるように配置すれば、印刷品質の低下をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、図17に示すチップ140A〜140Cの配置と、図18に示すチップ140A〜140Cの配置とにおいて、端部の固有振動数の差の二乗の合計では、図17に示すチップ140A〜140Cの配置の方が小さいものとしたが、例えば、図18に示すチップ140A〜140Cの配置において、隣り合う2つのチップ140の端部の固有振動数の差の二乗が、図17に示す隣り合う2つのチップ140の端部の固有振動数の差の二乗よりも小さくてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、並設方向である第1の方向Xにおいて互いに隣り合う2つのチップ140において、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差が最も小さくなるように配置した。このように、振動部の固有振動数によってチップ140の配置を決定するため、実際にインク滴を吐出させる必要がない。したがって、ノズル21からインク滴を吐出させるために仮組みする工程、仮組を解除してから濃度差に基づいて配置した状態で本組みする工程等が不要となり、製造工程を簡略化することができる。また、振動部330の固有振動数は、各振動部330に対応するノズル21から吐出されるインク滴の重量に相関があるため、第1の方向Xにおいて互いに隣り合う2つのチップ140の端部の固有振動数の差が最も小さくなるように配置することで、第1の方向Xで互いに隣り合うチップ140の境界部分において、固有振動数の差、すなわち、インク滴の重量の差を減少させて、印刷品質を向上することができる。
また、本実施形態では、チップ140の複数の振動部330の固有振動数を計測し、チップ140を固有振動数に基づいてランク分けし、ランク分けに基づいて選択した複数のチップ140を共通の記録ヘッド1に用いるようにした。このように複数のチップ140を固有振動数でランク分けし、同一ランクのチップ140を共通の記録ヘッド1に用いることで、記録ヘッド1内において、チップ140から吐出されるインク滴の重量のばらつきを抑制することができる。すなわち、ランクの異なるチップ140を組み合わせると、固有振動数のばらつきが大きく、つまり、インク滴の重量のばらつきが大きくなるため、ランクの異なるチップ140を組み合わせないことで、固有振動数のばらつきを抑制して、インク滴の重量のばらつきが大きくなるのを抑制して、印刷品質を向上することができる。
また、記録ヘッド1の各チップ140から吐出されるインク滴の重量のばらつきを抑制することができるため、各チップ140を駆動する駆動信号を補正する必要がない。すなわち、各チップ140から吐出されるインク滴の重量にばらつきがあると、駆動信号を補正して、重量の大きいインク滴の吐出を間引くことや、重量の小さいインク滴を多く吐出させるという補正が必要になるが、本実施形態では、インク滴の重量のばらつきを抑制することができるため、駆動信号を補正する必要がなく、制御が複雑化するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、複数のチップ140は、並設方向である第1の方向XのX1側からX2側に向かって、複数の振動部330の固有振動数が徐々に大きくなる右肩上がりと、複数の振動部330の固有振動数が徐々に小さくなる右肩下がりとを交互に配置した。このように、第1の方向Xの一方向であるX1からX2に向かって、複数の振動部330の固有振動数が徐々に大きくなる右肩上がりのチップ140と、複数の振動部330の固有振動数が徐々に小さくなる右肩下がりのチップ140とを交互に配置することで、複数のチップ140における固有振動数の分布する範囲を小さくすることができる。
また、本実施形態では、並設方向である第1の方向Xで互いに隣り合う2つのチップ140における一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差を、並設方向で連続する少なくとも3つのチップ140間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように、少なくとも3つのチップ140を配置するようにした。このように、2つのチップ140の端部の固有振動数の差が最小に配置すると共に、少なくとも3つのチップ140の端部の固有振動数の差の合計が最小となるように配置することで、チップ140Aとチップ140Bとの境界部分及びチップ140Bとチップ140Cとの境界部分において、インク滴の重量の差が減少するため、インク滴の重量差によって印刷結果にスジが生じる等の印刷不良が生じるのを抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は、上述した物に限定されるものではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は、上述した物に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、2つのチップ140の端部の固有振動数の差は、二乗することによって比較するようにしたが、特にこれに限定されず、固有振動数の差を絶対値で比較してもよい。また、上述した実施形態1では、1つの記録ヘッド1には、4つのチップ140が用いられているため、第1の方向Xで互いに隣り合う2つのチップ140で構成されるチップ群は、3つ形成される。この3つのチップ群のうち、少なくとも1つのチップ群において、隣り合う2つのチップ140端部の固有振動数の差が最も小さくなるように配置されていればよい。すなわち、その他の3つのチップ群において、隣り合う2つのチップ140端部の固有振動数の差が最も小さくなるように配置されていなくてもよい。
また、上述した実施形態1では、チップ140の振動部330の固有振動数から最小二乗法によって得られた線として、直線を示したが、特にこれに限定されず、曲線であってもよい。また、固有振動数から最小二乗法によって得られた曲線が、X1側の端部と、X2側の端部とで略同じ値で、中央部が端部よりも高い又は低い曲線であってもよい。
また、上述した実施形態1では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーターを用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。ちなみに、静電式アクチュエーターの場合、電極として機能する振動板と、振動板と非接触の電極とを具備するため、振動部とは、振動板の圧力発生室を構成する領域のみとなる。つまり、振動部が、振動板の圧力発生室12を構成する領域を含むとは、振動部が振動板のみで構成されているものも含むものである。
図19は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略構成を示す側面図である。なお、本実施形態では、インクジェット式記録装置Iの各方向について、記録ヘッド1がインクジェット式記録装置Iに搭載された際の方向、すなわち、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zに基づいて説明する。
図示する本実施形態のインクジェット式記録装置Iは、被噴射媒体である記録シートSを搬送するだけで印刷を行う、所謂ライン式のインクジェット式記録装置である。
インクジェット式記録装置Iは、複数の記録ヘッド1と、複数の記録ヘッド1にインクを供給する供給部材2と、複数の記録ヘッド1を支持する支持体3と、を具備する。
支持体3には、複数の記録ヘッド1が第2の方向Yに並設されて保持されている。支持体3は、図示しない装置本体に固定されている。また、支持体3に保持された記録ヘッド1には、液体としてインクが貯留されたインクタンク等の液体貯留手段からのインクが供給部材2を介して供給される。なお、記録ヘッド1の供給部材2が液体貯留手段を具備する態様、例えば、供給部材2にインクカートリッジ等の液体貯留手段を搭載するようにしてもよい。
また、インクジェット式記録装置Iが搬送手段を具備していてもよい。搬送手段の一例としての第1搬送手段5は、第2の方向YのY1側に設けられている。第1搬送手段5は、第1搬送ローラー501と、第1搬送ローラー501に従動する第1従動ローラー502と、を具備する。第1搬送ローラー501は、記録シートSのインクが着弾する着弾面とは反対側の裏面側に設けられており、第1駆動モーター503の駆動力によって駆動される。また、第1従動ローラー502は、記録シートSの着弾面側に設けられており、第1搬送ローラー501との間で記録シートSを挟持する。このような第1従動ローラー502は、図示しないばね等の付勢部材によって記録シートSを第1搬送ローラー501側に向かって押圧している。
搬送手段の一例としての第2搬送手段6は、第1搬送手段5よりも下流側であるY2側に設けられており、搬送ベルト601、第2駆動モーター602、第2搬送ローラー603、第2従動ローラー604及びテンションローラー605を具備する。
第2搬送ローラー603は、第2駆動モーター602の駆動力によって駆動される。搬送ベルト601は、無端ベルトからなり、第2搬送ローラー603と第2従動ローラー604との外周に掛けられている。このような搬送ベルト601は、記録シートSの裏面側に設けられている。テンションローラー605は、第2搬送ローラー603と第2従動ローラー604との間に設けられて、搬送ベルト601の内周面に当接し、ばね等の付勢部材606の付勢力によって搬送ベルト601に張力を付与している。これにより、搬送ベルト601は、第2搬送ローラー603と第2従動ローラー604との間で記録ヘッド1に相対向する面が平坦になっている。
このようなインクジェット式記録装置Iでは、第1搬送手段5及び第2搬送手段6によって記録シートSを、記録ヘッド1に対して第2の方向YのY1側からY2側に向かって搬送しながら、記録ヘッド1からインクを噴射させて、噴射したインクを記録シートSの着弾面に着弾させて印刷を行う。なお、搬送手段は、上述の第1搬送手段5及び第2搬送手段6に限られず、所謂ドラムによるものやプラテンを具備するもの等が用いられてもよい。
また、上述した例では、記録ヘッド1が装置本体に固定されて、記録シートSを搬送するだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド1を記録シートSの搬送方向である第2の方向Yと交差する第1の方向Xに移動するキャリッジに搭載して、記録ヘッド1を第1の方向Xに移動しながら印刷を行う、所謂シリアル型記録装置にも本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、特に図示していないが、複数の記録ヘッド1を第1の方向Xに並設してもよい。すなわち、第1の方向Xで互いに隣り合う2つの記録ヘッド1のノズル21の一部が第1の方向Xでオーバーラップするように配置してもよい。この場合には、第1の方向Xで互いに隣り合う記録ヘッド1において、一方の記録ヘッド1の他方の記録ヘッド1側の端部のチップ140と、他方の記録ヘッド1の一方の記録ヘッド1側の端部のチップ140との2つのチップにおいて、上述したような関係、すなわち、一方のチップ140の他方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数と、他方のチップ140の一方側の端部のノズル21に対応する振動部330の固有振動数との差が最も小さくなるように配置することが好ましい。これにより、第1の方向Xで互いに隣り合う記録ヘッド1の間の固有振動数の差を減少させて、記録ヘッド1の境界部分における印刷品質の低下を抑制することができる。
さらに、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。
I…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、1…インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、2…供給部材、3…支持体、5…第1搬送手段、6…第2搬送手段、10…流路形成基板、12…圧力発生室、15…連通板、16…ノズル連通路、17…第1マニホールド部、18…第2マニホールド部、19…供給連通路、20…ノズルプレート、21、21A、21B…ノズル、22、22A1、22A2、22B1、22B2…ノズル列、30…保護基板、31…保持部、32…貫通孔、40…ケース部材、41…凹部、42…第3マニホールド部、43…接続口、44…導入路、45…コンプライアンス基板、46…封止膜、47…固定基板、48…開口部、49…コンプライアンス部、50…振動板、51…弾性膜、52…絶縁体膜、60…第1電極、70…圧電体層、80…第2電極、90…リード電極、100…マニホールド、120…駆動回路、121…配線基板、140、140A〜140D…チップ、150…ホルダー、151…収容部、160…固定板、161…露出開口部、170…流路部材、300…圧電アクチュエーター、310…圧電体能動部、330…振動部、501…第1搬送ローラー、502…第1従動ローラー、503…第1駆動モーター、601…搬送ベルト、602…第2駆動モーター、603…第2搬送ローラー、604…第2従動ローラー、605…テンションローラー、606…付勢部材、A1、A100、B1、B100、C1、C100…固有振動数、S…記録シート、X…第1の方向、Y…第2の方向、Z…第3の方向
Claims (5)
- 液体を噴射するノズルが並設されたノズル列と、前記ノズルに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一部を構成する振動板と、前記振動板を介して前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を具備し、前記振動板の前記圧力発生室の一部を構成する部分を含み、振動可能に設けられた振動部が各ノズルに対応して設けられたチップを複数具備し、複数の前記チップが前記ノズルの並設方向に並設された液体噴射ヘッドの製造方法であって、
前記並設方向において互いに隣り合う2つのチップにおいて、一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差が最も小さくなるように配置することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。 - 前記チップの複数の前記振動部の固有振動数を計測し、
前記チップを前記固有振動数に基づいてランク分けし、ランク分けに基づいて選択した複数の前記チップを備えることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッドの製造方法。 - 複数の前記チップは、前記並設方向の一方向に向かって、複数の前記振動部の前記固有振動数が徐々に大きくなる右肩上がりと、複数の前記振動部の前記固有振動数が徐々に小さくなる右肩下がりとを交互に配置することを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
- 前記並設方向で互いに隣り合う2つの前記チップにおける一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差を、並設方向で連続する少なくとも3つの前記チップ間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように、少なくとも3つの前記チップを配置することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
- 液体を噴射するノズルが並設されたノズル列と、前記ノズルに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一部を構成する振動板と、前記振動板を介して前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、を具備し、前記振動板の前記圧力発生室の一部を構成する部分を含み振動可能に設けられた振動部が各ノズルに対応して設けられたチップを複数具備し、複数の前記チップが前記ノズルの並設方向に並設された液体噴射ヘッドの製造方法であって、
前記並設方向において互いに隣り合う2つのチップにおける一方の前記チップの他方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数と、他方の前記チップの前記一方側の端部の前記ノズルに対応する前記振動部の固有振動数との差を、前記並設方向で連続する少なくとも3つの前記チップ間において計測して合計し、合計した結果が最も小さくなるように少なくとも3つの前記チップを配置することを特徴とする液体噴射ヘッドの製造方法。
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|---|---|---|---|---|
| JP2021030689A (ja) * | 2019-08-29 | 2021-03-01 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置 |
| US12208617B2 (en) | 2021-11-02 | 2025-01-28 | Seiko Epson Corporation | Head chip, liquid ejecting head, and liquid ejecting apparatus |
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