図1は入力演出装置20を備える遊技機1の外観を示す外観図である。遊技機1は、図1に示すように、略長方形状の本体2と、本体2の前面中央に設けられ遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤3と、遊技盤3の上方に設けられ種々の効果音や報知音を出力するスピーカ4と、遊技盤3の下方に設けられ遊技球を貯留する上受け皿5および下受け皿6と、上受け皿5に貯留されている遊技球を遊技盤3へ発射するための発射ハンドル7と、上受け皿5の中央に設けられ遊技者による入力操作が可能な操作ボタンであって各種画像(投影画像)の表示演出が可能な入力演出装置20と、を備える。
遊技盤3は、遊技領域の右下部に配置された図柄表示装置11と、遊技領域の中央に配置され各種演出画像を表示する液晶表示装置12と、液晶表示装置12の下方に配置され遊技球が入球可能な第1始動口(固定始動口)13と、第1始動口13の下方に開閉可能に配置され遊技球が入球可能な第2始動口(可変始動口)14と、液晶表示装置12の右下に開閉可能に配置され遊技球が入球可能な大入賞口15と、遊技領域の下方まで流下した遊技球を回収するためのアウト口16とが設けられている。本実施例の遊技機1は、第1始動口13や第2始動口14への遊技球の入球に伴い、図柄表示装置11で特別図柄の変動表示を行い、特別図柄の変動表示の終了に伴い特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、大入賞口15を開放する大当り遊技を実行するパチンコ機として構成されている。
また、本実施例の遊技機1は、特別図柄の変動表示中に、液晶表示装置12で演出図柄を変動表示させる図柄変動演出が行われ、特別図柄が大当り図柄で停止表示される際は演出図柄も大当り図柄で停止表示される。また、図柄変動演出では、演出図柄を大当り図柄の前段階のリーチ図柄で表示するリーチ演出や変動表示結果を予告する予告演出、遊技者のボタン操作(入力演出装置20の操作)を促すボタン演出、複数の変動演出に亘る連続演出などが行われる。これらの演出中に、入力演出装置20を用いて、遊技者による入力操作が行われたり各種画像(投影画像)の表示演出が行われたりする場合がある。以下、入力演出装置20の詳細について説明する。
図2は入力演出装置20の外観を示す外観斜視図であり、図3は入力演出装置20の図2のA−A断面を示す構成図であり、図4は入力演出装置20の内部を上方から見た構成図である。また、図5は駆動部50の構成図であり、図6は駆動部50の駆動による側面部42の作動の様子を示す説明図であり、図7は入力演出装置20の作動制御に関する構成図であり、図8はフィルムシート46に形成される図柄Fの一例を示す説明図である。入力演出装置20は、遊技機1(上受け皿5)に嵌め込まれ上方が開口した略円筒状のケース22と、ケース22内に配置される有底円筒状で且つ透明な底部を上面として遊技者が操作可能な操作部30と、操作部30内に配置されるスクリーン部材40と、スクリーン部材40に画像を投影(表示)するための投影部43と、スクリーン部材40を上下方向に移動(昇降)させる駆動部50とを備える。
操作部30は、図3に示すように、遊技者が下方に押圧操作を行う上面部31と、上面部31の周縁に接合されて図3中の下方に延びる側面部32とを有し、ケース22内を上下方向に移動可能に構成されている。また、操作部30は、図7に示すように、ケース22の底部24と操作部30の側面部32の下端との間に配置され、側面部32を上方に付勢するスプリング34と、側面部32から内側に突出して先端が下方に直角に曲折する突出部(被検知部)32aを検知可能な操作検知センサ36とを備える。上面部31は、ポリカーボネイト、ABS、アクリル樹脂などの透明性を有する樹脂により、図3中の上側に凸状(下側に凹状)に湾曲した湾曲面状に形成されている。このため、遊技者は、上面部31を介して、入力演出装置20内のスクリーン部材40を視認可能となる。また、上面部31が遊技者により押圧操作されている間は、側面部32が下方に移動して突出部32aの先端が操作検知センサ36の検知範囲に入ることで、ボタン操作が検知される。
スクリーン部材40は、図3に示すように、操作部30の上面部31の内径よりも小さな外径に形成され画像が投影される上面部41と、操作部30の側面部32の内径よりも小さな外径に形成され上端に上面部41が嵌め込まれる円筒状の側面部42とを有し、操作部30内を上下方向に移動可能に構成されている。スクリーン部材40は、下方の投影部43から上面部41の下面(以下、投影面41aという)に投影された画像を透過させて上方から視認可能とする透過型スクリーンである。スクリーン部材40の上面部41は、アクリル樹脂などの透明性を有する樹脂に着色剤を含有させた材料により、図3中の上側に凸状(下側に凹状)に湾曲した湾曲面状に形成されている。例えば、上面部41として、日東樹脂工業株式会社製のCLAREX製品(ブルーオーシャンスクリーン(登録商標))が用いられる。本実施例では、操作部30の上面部31と、スクリーン部材40の上面部41とが同程度に湾曲しているもの(湾曲度合いが同等)とした。上面部41の投影面41a(裏面)は、マット加工やシボ加工などの表面処理により微小な凹凸を有する凹凸面状に形成されており、投射された光を拡散し易いものとなっている。また、上面部41の投影面41aと反対側の面(表面)は、鏡面加工などの表面処理により凹凸のない滑らかな面に形成されており、上面部41を透過した画像を上方から視認し易いものとなっている。なお、上面部41が着色されており、且つ、投影面41aが凹凸面状に形成されているから、スクリーン部材40(上面部41)を介して投影部43や駆動部50などの内部構成が視認されるのを防止することができる。このため、投影面41aに画像を投影していないときに、遊技者が内部構成を視認することによる違和感が生じるのを防止することができる。また、側面部42は、図5,図6に示すように、周方向に対して斜めに延びる傾斜孔42aが、軸中心を挟んで対称となる位置に2つ形成されている。各傾斜孔42aは、周方向に約100〜120度程度の範囲に亘って形成されており、周方向の一端から他端に向かうにつれて図5中上下方向(軸方向)の下端側から上端側に向かうものとなっている。なお、スクリーン部材40の側面部42は、上下方向に移動可能であるが、周方向の回転は制限されている。
投影部43は、図7に示すように、投影用LED基板44と、集光レンズプレート45と、フィルムシート46と、拡散レンズプレート47とを備え、ケース22の底部24に固定される。これらは、いずれも円盤状に形成されており、下から順に同軸上に配置される。なお、投影部43は、フィルムシート46を交換可能に構成されている。投影用LED基板44は、円中心と同心円上とに白色で発光可能な複数(本実施例では、計9個)のLEDチップ44aが設けられている。集光レンズプレート45は、各LEDチップ44aに対応する円中心および同心円上の位置に複数(ここでは9個)の集光レンズ45aが設けられている。フィルムシート46は、各集光レンズ45aに対応する円中心および同心円上の位置に複数(ここでは9個)の図柄F(識別情報)が設けられている。なお、フィルムシート46は、例えば、カラーリバーサルフィルムが用いられ、1以上の図柄Fが設けられる。拡散レンズプレート47は、フィルムシート46の各図柄Fに対応する円中心および同心円上の位置に複数(ここでは9個)の拡散レンズ47aが設けられている。このように、フィルムシート46の各図柄Fに対応して、LEDチップ44aと集光レンズ45aと拡散レンズ47aとが設けられている。また、投影用LED基板44の複数のLEDチップ44aは、いずれか1つのみを選択して発光したり、いずれか2つ以上を選択して同時に発光したりすることが可能となっている。
図8に、フィルムシート46に形成される図柄Fの一例を示す。図柄F(識別情報)は、文字や図形,数字などの各種情報が設けられたものである。上述したように、本実施例では9個の図柄Fが設けられるが、図8ではそのうちの一部(5個)の図柄F1〜F5を図示する。図示するように、連続演出が行われることを示す「NEXT」の文字が中央に設けられた図柄F1(図8(a))と、遊技者にボタン操作を促す「PUSH」の文字が中央に設けられた図柄F2〜F4(図8(b)〜(d))と、大当りの可能性が高いことを予告する星マークが中央に設けられた図柄F5(図8(e))などが形成される。図柄F2〜F4は、中央に形成された「PUSH」の文字のサイズが異なっており、小さい方から順にF2,F3,F4となっている。また、図柄F2〜F4には、「PUSH」の文字を取り囲むように、「CHANCE」の文字と方向矢印とが外周側に等間隔(90度間隔)で同じ大きさで4つずつ形成されている。これらの「CHANCE」の文字と方向矢印とは、各図柄F2〜F4において所定角度ずれた位置に形成される。方向矢印の向きを回転方向に見立てると、図柄F3は図柄F2に対して、「CHANCE」の文字と方向矢印とが回転方向に20度進んだ(ずれた)位置にあり、図柄F4は図柄F3に対して、「CHANCE」の文字と方向矢印とが回転方向に20度進んだ(ずれた)位置にある。なお、投影部43は、フィルムシート46を交換可能に構成されるから、別の図柄Fが形成(現像)された別のフィルムシート46に入れ替えるだけで、別の図柄Fの画像をスクリーン部材40の投影面41aに投影することができる。
駆動部50は、図5〜図7に示すように、モータ51と、モータ51の駆動により回転するピニオンギヤ52と、ピニオンギヤ52とかみ合う内歯が半周程度に亘って形成されたリングギヤ53と、リングギヤ53にネジ57を介して取り付けられリングギヤ53と一体的に回動する回動リング58とを備える。回動リング58の外周面には、2つのガイドピン59が同一円周上に取り付けられる。ガイドピン59は、スクリーン部材40の側面部42に形成された2つの傾斜孔42aにそれぞれ挿入された状態で、回動リング58に取り付けられ、傾斜孔42a内を移動可能となる。モータ51の駆動によりピニオンギヤ52が回転すると、リングギヤ53と共に回動リング58が回動し、ガイドピン59が周方向に移動する。上述したように、スクリーン部材40の側面部42は、傾斜孔42aが周方向に対して斜めに形成され、周方向への回動が制限されている。このため、ガイドピン59の周方向の移動によって、側面部42を押し上げたり(図6(b)参照)、側面部42を押し下げたりする(図6(a)参照)。即ち、駆動部50は、モータ51の回転による回動リング58の回転運動を、ガイドピン59と傾斜孔42aとにより直線運動に変換して、スクリーン部材40を上下に移動(昇降)させるのである。また、傾斜孔42a内をガイドピン59が往復移動するようにモータ51の正転と逆転とを繰り返すことにより、スクリーン部材40を上端位置と下端位置との間で連続的に昇降(往復運動)させることができる。
また、図5に示すように、駆動部50のリングギヤ53は、上面から内側に突出して先端が下方に直角に曲折する突出部(被検知片)54が周方向に2つ設けられており(突出部54a,54b)、各突出部54a,54bは入力演出装置20内に配置された2つの回動端検知センサ56(56a,56b)に検知されるものとなっている(図3,図4参照)。回動端検知センサ56は、リングギヤ53が一方の回動端まで回動したときと他方の回動端まで回動したときとに各突出部54a,54bを検知可能な位置に設けられている。本実施例では、回動端検知センサ56aが突出部54aを検知するときにはスクリーン部材40が下端位置にあり、回動端検知センサ56bが突出部54bを検知するときにはスクリーン部材40が上端位置にあるものとなる。また、リングギヤ53は、内歯の形成部分の縁から内側の下方に延びる円筒部(被ガイド部)55が設けられている。リングギヤ53は、この円筒部55が入力演出装置20内に設けられた略円弧状のガイド孔26(図4参照)内でガイドされながら回転する。
また、入力演出装置20は、これらの構成以外に、図4に示すように、投影部43の周囲において複数のLEDチップ48aが円環状に配置された装飾用LED基板48を備える。各LEDチップ48aは、各色で発光可能なフルカラーLEDとして構成されている。また、各LEDチップ48aは、個別に点灯することができ、例えば、時計回り(あるいは反時計回り)に順次点灯および消灯していくことにより、時計回り(あるいは反時計回り)に光が進行する(回っている)ように見せることもできる。なお、上述した回動端検知センサ56(56a,56b)は、装飾用LED基板48のLEDチップ48aが配置された部分よりも外周側に配置されている。
また、図7に示すように、入力演出装置20は、制御装置8と電気的に接続され、制御装置8との間で各種信号のやり取りを行う。制御装置8には、操作部30の操作検知センサ36からボタン操作に関する検知信号や、駆動部50の回動端検知センサ56からリングギヤ53の回動端に関する検知信号などが入力される。また、制御装置8から、投影用LED基板44の各LEDチップ44aへの制御信号や、駆動部50のモータ51への駆動信号、装飾用LED基板48の各LEDチップ48aへの制御信号などが出力される。制御装置8は、モータ51への駆動信号として、スクリーン部材40が下端位置にきたときにスクリーン部材40が上昇するよう正転信号を出力し、スクリーン部材40が上端位置にきたときにスクリーン部材40が下降するよう逆転信号を出力することで、スクリーン部材40の昇降動作を連続的に行うことができる。なお、本実施例では、制御装置8は、各始動口13,14への遊技球の入球に基づく遊技の進行を司る主制御装置とは別の装置として構成され、主制御装置からの各種信号を受信して入力演出装置20を制御する。
次に、こうして構成された入力演出装置20の動作について説明する。図9,図10は入力演出装置20による演出表示の一例を示す説明図である。図9は図柄F2に対応するLEDチップ44aを点灯させる場合の一例であり、図9(a)ではスクリーン部材40が下端位置にあり、図9(b)ではスクリーン部材40が上端位置にある様子を示す。また、図9(b1)では、図柄F2に対応するLEDチップ44aのみを点灯させる場合を示し、図9(b2)では、図柄F2に対応するLEDチップ44aに加えて図柄F5に対応するLEDチップ44aを点灯させる場合を示す。
図9(a)から図9(b)では、スクリーン部材40(投影面41a)と投影部43(拡散レンズプレート47の上面)との間の距離が大きくなってスクリーン部材40が投影部43から遠ざかる分、投影面41aに投影される画像が拡大されている。即ち、スクリーン部材40が下端位置にある場合に投影面41aに所定の倍率で画像が投影されるものとすると、スクリーン部材40が投影部43から遠ざかることで投影される画像の倍率が所定の倍率よりも大きなものとなる。図柄F2は、「PUSH」の文字が設けられているから、画像の拡大に伴って「PUSH」の文字も大きくなることで、遊技者にボタン演出のタイミングが近いことやボタン演出のタイミングとなったことを報知したり、ボタン演出が行われる可能性が高いことを報知したりすることができる。
ここで、本実施例では、スクリーン部材40が下端位置にある場合に、上端位置にある場合よりも、投影面41aに投影される画像のピントが合うように設計されている。ただし、フィルムシート46の図柄Fを通った光は、拡散レンズ47aを通って投影面41aに投影され、且つ、投影面41aは凹凸面であるため、光が拡散し易いものとなる。このため、スクリーン部材40の投影面41aに投影される画像は若干ぼけ気味となるから、スクリーン部材40が上端位置にある場合にピントが多少ずれても、投影される画像の視認性が大きく損なわれることはない。また、スクリーン部材40が上端位置にある場合には、投影面41aに投影される画像が大きくなって遊技者が視認し易くなるため、ピントがずれることによる違和感を生じ難くすることができる。なお、遊技者に違和感を生じさせるほどのピントずれが生じないような距離を予め求めて、その距離に基づいてスクリーン部材40の移動範囲を設定するものとした。また、モータ51の正転と逆転を切り替えてスクリーン部材40を連続的に昇降させることにより、投影面41aに投影される画像の大小を連続的に変化させることができる。このため、投影面41aに投影される画像に遊技者を注目させる効果を高めることができる。また、投影面41aは湾曲しているため、投影される画像に歪みが生じるのを抑制して、投影される画像の視認性を向上させることができる。
また、図9(b2)に示すように、投影面41aに複数の図柄(ここでは、図柄F2とF5)を重ねて投影することもできる。例えば、遊技者により操作部30の操作が行われたタイミングで複数の図柄を重ねて投影することで演出効果を高めることができる。また、ボタン演出が成功する可能性が高い場合(大当りの発生可能性が高い場合)などに、複数の図柄Fを重ねて投影することで、遊技者に演出の成功可能性(大当りの発生可能性)を報知することができる。このため、投影される図柄Fに遊技者をより注目させることができる。
図10では、スクリーン部材40の昇降中に投影面41aに投影する画像を、図柄F2(図10(a)),F3(図10(b)),F4(図10(c))に順に切り替える様子を示す。制御装置8は、投影面41aに投影する画像を時間に基づいて切り替えることができる。例えば、スクリーン部材40の上昇時では、モータ51が正転を開始してから第1時間t1が経過したときに(下端から上端までの移動に要する時間をt3としたときにt1<t3)、図柄F2に対応するLEDチップ44aの点灯から図柄F3に対応するLEDチップ44aの点灯に切り替える。また、モータ51が正転を開始してから第2時間t2が経過したときに(t1<t2<t3)、図柄F3に対応するLEDチップ44aの点灯から図柄F4に対応するLEDチップ44aの点灯に切り替える。同様に、スクリーン部材40の下降時も、モータ51が逆転を開始してからの時間に基づいて、図柄F4から図柄F3、図柄F3から図柄F2に順次切り替えることができる。
上述したように、各図柄F2〜F4は「PUSH」の文字の大きさが、小さい方から順に図柄F2,F3,F4となっている。このため、本実施例では、スクリーン部材40の上昇時には、スクリーン部材40と投影部43との間の距離が大きくなって投影される画像が大きくなるのに合わせて、大きな文字が形成された図柄Fに切り替えるものとなる。逆に、スクリーン部材40の下降時には、スクリーン部材40と投影部43との間の距離が小さくなって投影される画像が小さくなるのに合わせて、小さな文字が形成された図柄Fに切り替えるものとなる。このように、スクリーン部材40と投影部43との間の距離の変化に伴う投影画像の大きさの変化に合わせて図柄Fを切り替えることにより、「PUSH」の文字の大きさの変化にメリハリをつけることができる。また、このような図柄Fの切り替えを、演出の成功可能性(大当りの発生可能性)が高い場合に行うようにすれば、投影される画像に遊技者をより注目させることができる。なお、図10では、図柄F2〜F4の3段階に変更するものを例示したが、2段階でもよいし、4段階以上の複数段階でもよい。なお、演出の成功可能性(大当りの発生可能性)が高いほど、図柄Fを多段階に切り替えるものなどとしてもよい。
また、上述したように、図柄F2〜F4の「CHANCE」の文字と方向矢印とは、所定角度ずれた位置に形成されており、図柄F3では図柄F2に対して回転方向に20度進んだ位置にあり、図柄F4では図柄F3に対して回転方向に20度進んだ位置にある。このため、スクリーン部材40の昇降途中で図柄F2〜F4を順次切り替えることで、「CHANCE」の文字と方向矢印とが回転しているように見せることもできる。また、図示は省略するが、装飾用LED基板48に制御信号を出力し各LEDチップ44aを反時計回りに順に点灯させることで、方向矢印と同方向の反時計回りに光が回転する演出を行うことができるから、「CHANCE」の文字と方向矢印とが回転しているように見せる効果を高めることができる。なお、装飾用LED基板48のLEDチップ44aの点灯は、図柄Fの切り替えを伴ってスクリーン部材40を昇降させる場合に行うものに限られず、図柄Fの切り替えを伴わずにスクリーン部材40を昇降させる場合(図9(a),(b1)の場合)に行ってもよいし、スクリーン部材40を昇降させることなく上端位置や下端位置で停止させている場合に行ってもよい。
以上説明した実施例の入力演出装置20は、投影用LED基板44と図柄Fが設けられたフィルムシート46と拡散レンズプレート47とを有し図柄Fを透過型のスクリーン部材40の投影面41aに投影する投影部43と、投影部43とスクリーン部材40との間の距離が変化するようスクリーン部材40を移動させる駆動部50とを備える。これにより、液晶表示装置を必要としない簡素な構成により、投影する画像(画像の大きさ)を変化させて、投影する画像に遊技者を注目させることができる。また、遊技者がボタン操作可能な操作部30を備え、図柄Fとして操作部30のボタン操作を促す図柄F2〜F4を有するから、スクリーン部材40に画像を投影することで、遊技者にボタン操作を促すことができる。
実施例の入力演出装置20は、フィルムシート46が複数の図柄Fを有し、投影用LED基板44は複数の図柄Fのそれぞれに対応するLEDチップ44aを選択的に発光可能であるから、投影面41aに多様な画像を投影することができる。また、投影する画像を容易に切り替えることができる。
実施例の入力演出装置20は、フィルムシート46の図柄Fとして、操作部30のボタン操作を促す「PUSH」の文字(情報)が、所定の大きさで設けられた図柄F2(または図柄F3)と、所定の大きさよりも大きく設けられた図柄F3(または図柄F4)とを含むから、ボタン操作を促す文字(情報)自体の大きさによっても投影画像の大きさを変化させることができる。このため、投影部43とスクリーン部材40との間の距離の変化との組合せにより、投影画像の変化の幅を広げることができる。
実施例の入力演出装置20は、駆動部50によりスクリーン部材40が昇降している最中に、図柄F2〜F4に対応するLEDチップ44aの発光を切り替え可能であるから、投影部43とスクリーン部材40との間の距離の変化による投影画像の大きさの変化と相まって、投影画像の大きさの変化にメリハリをつけることができる。
実施例の入力演出装置20は、ボタン操作を促す図柄F2〜F4のいずれかに対応するLEDチップ44aの発光と、ボタン操作を促す図柄とは異なる図柄F5に対応するLEDチップ44aの発光とが同時に可能であるから、ボタン操作を促すと共に他の情報(演出の成功の可能性や大当り発生の可能性など)を同時に遊技者に報知することができる。即ち、投影画像の重ね合わせによりさらに多様な演出を行うことができる。
実施例の入力演出装置20は、スクリーン部材40の投影面41aが下側に凹状(上側に凸状)に湾曲しているため、投影画像に歪みが生じるのを抑制して、投影画像の視認性を向上させることができる。
実施例の入力演出装置20は、スクリーン部材40の投影面41aが微小な凹凸を有する凹凸面であり、凹凸により光が拡散し易くなって若干ぼけ気味の画像が投影されることになる。このため、投影画像のピントが多少ずれても、画像の視認性が大きく損なわれるのを抑制して、違和感が生じ難いものとすることができる。これにより、投影部43とスクリーン部材40との間の距離を変化させて投影画像の大きさを変化させるものとしても、投影画像のピントを調整する機構を設ける必要がないから、より簡素な構成とすることができる。また、ピントを調整する必要がないため、駆動装置50のモータ51の正転逆転を繰り返してスクリーン部材40を比較的高速で昇降させることが可能となる。また、投影面41aが凹凸面であるため、スクリーン部材40(上面部41)を介して投影部43や駆動部50などの内部構成が視認されるのを防止することができる。
実施例では、スクリーン部材40が下端位置にある場合に上端位置にある場合よりもピントが合うようにしたが、これに限られず、スクリーン部材40が上端位置にある場合に下端位置にある場合よりもピントが合うようにしてもよいし、スクリーン部材40が上端位置と下端位置との中間位置(移動範囲の中間位置)にあるときにピントが合うようにしてもよい。
実施例では、2つの図柄Fを重ねて投影することができるものとしたが、これに限られず、3つ以上の複数の図柄Fを重ねて投影することができるものとしてもよい。また、ボタン操作と関連しない複数の図柄F(例えば図柄F1と図柄F5)を重ねて投影するものとしてもよい。あるいは、複数の図柄Fを重ねて投影しないものとしてもよい。
実施例では、ボタン操作を促すための文字の大きさが異なる複数の図柄F2〜F4を有しスクリーン部材40の昇降中にそれらの図柄F2〜F4を切り替え可能としたが、これに限られず、スクリーン部材40の昇降中に切り替えないものとしてもよい。そのようにする場合、LEDチップ44aを発光する前に、ボタン操作演出の成功の可能性(大当りの可能性)が高い場合には文字の大きな図柄Fに対応するLEDチップ44aを発光させることが多いものとし、ボタン操作演出の成功の可能性(大当りの可能性)が低い場合には文字の小さな図柄Fに対応するLEDチップ44aを発光させることが多いものなどとしてもよい。
実施例では、スクリーン部材40の昇降中に時間に基づいて図柄Fを切り替えるものとしたが、これに限られず、昇降中のスクリーン部材40の位置に基づいて図柄Fを切り替えるものとしてもよいし、遊技者のボタン操作に基づく所定条件(ボタン操作の有無やボタン操作の回数など)の成立に基づいて図柄Fを切り替えるものなどとしてもよい。また、ボタン操作を促す文字が設けられた図柄Fを切り替えるものとしたが、これに限られず、ボタン操作に拘わらずサイズの異なる情報(文字や図形,数字など)が設けられた図柄Fを切り替えるものとしてもよい。
実施例では、スクリーン部材40を上下方向に移動させて投影部43を固定するものとしたが、これに限られず、スクリーン部材40と投影部43との間の距離が変化するようスクリーン部材40と投影部43とのうち少なくとも一方を移動させるものであればよい。例えば、投影部43を上下方向に移動させてスクリーン部材40を固定するものとしてもよい。その場合、投影部43を、実施例の駆動部50と同様の駆動部により上下方向に移動させてもよいし、ピニオンギヤとラックギヤとで構成される駆動部などにより上下方向に移動させてもよい。
実施例では、スクリーン部材40の投影面41aが湾曲面状に形成されるものとしたが、これに限られず、平坦面状に形成されるものとしてもよい。また、投影面41aが微小な凹凸を有する凹凸面状に形成されるものとしたが、これに限られず、凹凸のない滑らかな面に形成されるものとしてもよい。
実施例では、種類の同じ図柄F(ボタン操作を促す図柄F2〜F4)を有するものとしたが、これに限られず、各図柄Fをいずれも種類の異なる(文字や図形などが互いに異なる)ものなどとしてもよい。
実施例では、操作部30の側面部32を上下方向に移動可能に構成して操作検知センサ36で突出部32aを検知することでボタン操作を検知するものとしたが、これに限られず、タッチセンサ式の操作ボタンとして操作部30が上下方向に移動しないものとしてもよい。
実施例では、本発明を遊技者による入力操作が可能で各種画像(投影画像)の表示演出が可能な入力演出装置20として説明したが、これに限られるものではなく、各種画像(投影画像)の表示演出が可能で遊技者による入力操作が不可能な演出装置120などとしてもよい。図11は変形例の演出装置120の構成図である。変形例では、操作部30と同様の形状を有するカバー部130を備える。カバー部130は、ポリカーボネイト、ABS、アクリル樹脂などの透明性を有する樹脂材料で形成された上面部131と側面部132とを有する。また、変形例の演出装置120は、側面部132の下端面に対向するように複数のLEDチップ49aが配置された導光用LED基板49を備える。これにより、カバー部130の側面部132の内面反射を利用して、導光用LED基板49の各LEDチップ49aからカバー部130の上面部131に光を導光することができるから、装飾効果を高めることができる。
このような演出装置120は、実施例のように遊技機1(パチンコ機)の上受け皿5内に配置するものに限られず、パチンコ機の他の位置に配置するものとしてもよい。例えば、図12の変形例に示すように、液晶表示装置12の下部に配置するものなどとしてもよい。こうすれば、液晶表示装置12の画面に表示される画像と、演出装置120のスクリーン部材40の投影面41aに表示される画像とを、遊技者に同時に視認させ易くすることができる。
また、本発明をパチンコ機1に適用するものとしたが、これに限定されるものではなく、パチンコ機以外の遊技機、例えばスロットマシンやスロットマシンとパチンコ機との融合機、その他の遊技機に本発明を適用してもよい。図13に、本発明をスロットマシン100に適用した場合の構成の概略を示す。スロットマシン100は、図示するように、複数の図柄が配列された左、中、右の3つのリールを視認可能に覆う透明の遊技パネル102と、遊技パネル102の上方に配置され各種演出画像を表示する液晶表示装置112と、液晶表示装置112の左右に設けられ種々の効果音や報知音を出力するスピーカ104と、リールの回転開始を指示する回転操作レバー106と、リールの回転を停止させるストップボタン108とを備える。このスロットマシン100では、回転操作レバー106の操作により各リールが回転を開始し、ストップボタン108の操作などにより各リールが回転を停止する。そしてリール停止時の図柄が所定の当り図柄であることを必要条件として当り遊技を発生させる。こうしたスロットマシン100において、変形例の演出装置120を、図示するように遊技パネル102の四隅近傍などに設けたりすることで、スクリーン部材40の投影面41aに画像を投影することができる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、入力演出装置20(演出装置120)が「遊技機用演出装置」に相当し、スクリーン部材40が「スクリーン部材」に相当し、投影用LED基板44(LEDチップ44a)が「発光部」に相当し、フィルムシート46が「フィルム」に相当し、拡散レンズプレート47(拡散レンズ47a)が「レンズ」に相当し、投影部43が「投影装置」に相当し、駆動部50が「駆動装置」に相当する。また、図柄F2が「第1識別情報」に相当する場合に図柄F3や図柄F4が「第2識別情報」に相当し、図柄F3が「第1識別情報」に相当する場合に図柄F4が「第2識別情報」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。