JP2017200084A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信システムにおいて、周波数偏差による受信性能の劣化を改善しつつ、協調送信を早期に実施することを目的とする。【解決手段】無線通信システムにおいて、各基地局1001、1002から送信されるパイロット信号は互いに直交し、移動局200は、パイロット抽出部で抽出した各パイロット信号から、各基地局1001、1002と移動局200との間の周波数偏差を推定する周波数偏差推定部と、周波数偏差を基に各パイロット信号を補正するパイロット補正部と、補正後の各パイロット信号に基づき、各基地局1001、1002と移動局200との間の伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、伝送路特性と周波数偏差とに基づき、移動局200の受信信号から各基地局1001,1002の送信データを抽出する等化部と、を備える。【選択図】図1
Description
この発明は、協調送信を行う無線通信システムに関する。
近年、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、LTE−Advancedの標準化が進められている。LTE−Advancedは、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代移動通信方式の技術を拡張したものである。LTE−Advancedでは、高い要求条件を実現するために、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)技術、マルチユーザーMIMO(Multi-Input Multi-Output)技術、セル間協調送受信(CoMP:Coordinated Multi-point Transmission/reception)技術などが検討されている。
CoMP技術は、複数の基地局間でセル端ユーザーに対してダイバーシチ送信することで、ユーザーの通信品質を向上する。あるいは、CoMP技術は、セル端ユーザーの通信品質が十分である場合に、基地局間でMIMO技術による空間多重伝送を行うことで、ユーザースループットを向上することも可能である。
ところが、複数の基地局間で協調送信を行う場合、基地局間のクロック発信器の個体差により周波数偏差が発生するため、移動局は周波数偏差のある複数の信号の合成信号を受信することになる。また、移動局と基地局との間においても、クロック発信器の個体差により周波数偏差が発生する。従って、移動局は、基地局間の周波数偏差、および移動局と基地局との間の周波数偏差を補正する必要がある。
周波数偏差を推定し補正する従来技術として、特許文献1に示すものが知られている。特許文献1の方法によれば、協調送信する基地局AおよびBのうち基地局Aの送信信号を移動局が受信し、移動局は基地局Aとの周波数偏差を検知して移動局のクロック発信器を補正する。その後、移動局の送信信号を基地局Bが受信し、基地局Bは移動局との周波数偏差を検知して基地局Bのクロック発信器を補正する。これにより、基地局A,Bおよび移動局間で周波数偏差がなくなる。
しかしながら、特許文献1の方法では、移動局と基地局Bの両方で周波数偏差の推定と補正をする必要がある。さらに、移動局からの送信信号を基地局Bが受信してから協調送信を実施する必要がある。従って、協調送信を実施するまでに時間がかかってしまうという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑み、複数の基地局と移動局の間で協調送信する場合において、周波数偏差による受信性能の劣化を改善しつつ、協調送信を実施するまでの時間を短縮することを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、移動局と、移動局にパイロット信号と送信データとを含む送信信号を協調送信する複数の基地局と、を備える無線通信システムであって、各基地局から送信されるパイロット信号は互いに直交し、移動局は、移動局の受信信号から、各基地局からのパイロット信号を抽出するパイロット抽出部と、パイロット抽出部で抽出した各パイロット信号から、各基地局と移動局との間の周波数偏差を推定する周波数偏差推定部と、周波数偏差推定部で推定した周波数偏差を基に各パイロット信号を補正するパイロット補正部と、パイロット補正部により補正された各パイロット信号に基づき、各基地局と移動局との間の伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、伝送路特性推定部が推定した伝送路特性と、周波数偏差推定部で推定した周波数偏差とに基づき、移動局の受信信号から各基地局の送信データを抽出する等化部と、を備える。
本発明に係る無線通信システムによれば、移動局が各基地局から受信したパイロット信号から各基地局との周波数偏差を推定し、周波数偏差に基づき各基地局の送信データを抽出するため、周波数偏差による受信性能の劣化を改善しつつ、早期に協調送信を実施することができる。
<A.実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示している。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムは、移動局200と、移動局200に対して協調送信を行うNb個の基地局1001〜100Nbとを備えて構成される。基地局1001〜100Nbは、ダイバーシチ送信、あるいは空間多重伝送を行う。
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示している。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムは、移動局200と、移動局200に対して協調送信を行うNb個の基地局1001〜100Nbとを備えて構成される。基地局1001〜100Nbは、ダイバーシチ送信、あるいは空間多重伝送を行う。
図2は、基地局1001〜100Nbの夫々が備える無線送信装置(以下、単に「送信装置」と呼ぶ)の構成例を示している。また、図3は、移動局200が備える無線受信装置(以下、単に「受信装置」とも呼ぶ)の構成例を示している。
本実施の形態においては、図1に示した送信装置10を備えるNb個の基地局1001〜100Nbから図2に示した受信装置20Aを備える移動局200に対してデータを伝送する場合の動作を説明する。また、図1および図2に示すように、送信装置10の送信アンテナ数をNt、受信装置20Aの受信アンテナ数をNrとする。
図2に示すように、送信装置10は、誤り訂正符号化部1、マッピング部2、時間周波数変換部31〜3Nt、パイロット挿入部41〜4Nt、周波数時間変換部51〜5Nt、ガードインターバル挿入部61〜6Nt、および送信アンテナ71〜7Ntを備えている。
送信装置10は、Nt本の送信アンテナを有し、Nt本の送信アンテナに対応して、時間周波数変換部3、パイロット挿入部4、周波数時間変換部5、およびガードインターバル挿入部6の組をNt個有している。以下の説明において、Nt本の送信アンテナの夫々を区別する必要がある場合には、送信アンテナ71、または送信アンテナ7Ntのように添え字を付し、それ以外の場合には単に送信アンテナ7と称する。時間周波数変換部、パイロット挿入部、周波数時間変換部、およびガードインターバル挿入部についても送信アンテナと同様の取扱いとする。
誤り訂正符号化部1は、送信データに対して誤り訂正符号化処理を行う。マッピング部2は、誤り訂正符号化処理が施された送信データをシンボルへマッピングする。時間周波数変換部3は、マッピングされた送信データを時間領域から周波数領域へと変換する。パイロット挿入部4は、周波数領域の送信データにパイロット信号を挿入して送信信号を作成する。周波数時間変換部5は、パイロット信号が挿入された周波数領域の送信信号を時間領域に変換する。ガードインターバル挿入部6は、時間領域の送信信号にガードインターバルを付加する。送信アンテナ7は、ガードインターバルが挿入された送信信号を送信する。すなわち、送信アンテナ7から移動局200への送信信号には、パイロット信号、送信データ、およびガードインターバルが含まれている。
図3に示すように、受信装置20Aは、誤り訂正復号化部21、デマッピング部22A、周波数時間変換部23、等化部28A、伝送路特性推定部29、パイロット補正部30、周波数偏差推定部31、パイロット抽出部241〜24Nr、時間周波数変換部251〜25Nr、ガードインターバル除去部261〜26Nr、および受信アンテナ271〜27Nr、を備えている。
受信装置20Aは、Nr本の受信アンテナを有し、Nr本の受信アンテナに対応して、パイロット抽出部24、時間周波数変換部25、およびガードインターバル除去部26の組をNr個有している。以下の説明において、Nr本の受信アンテナの夫々を区別する必要がある場合には、図3に示すように受信アンテナ271、または受信アンテナ27Nrのように添え字を付して称し、それ以外の場合には単に受信アンテナ27と称する。パイロット抽出部、時間周波数変換部、およびガードインターバル除去部についても受信アンテナと同様の取扱いとする。
受信アンテナ27は、各基地局1001〜100Nbから送信された信号を受信する。ガードインターバル除去部26は、受信アンテナ27で受信した信号からガードインターバルを除去する。時間周波数変換部25は、ガードインターバルが除去された受信信号を時間領域から周波数領域へ変換する。パイロット抽出部24は、周波数領域に変換された受信信号から各基地局1001〜100Nbで配置されたパイロット信号を抽出する。周波数偏差推定部31は、パイロット抽出部24が抽出したパイロット信号を用いて、各基地局1001〜100Nbと移動局200との周波数偏差を推定する。パイロット補正部30は、周波数偏差推定部31で推定した周波数偏差に基づき、各基地局1001〜100Nbのパイロット信号から周波数偏差を除去する補正を行う。
伝送路特性推定部29は、補正後のパイロット信号を用いて、各基地局1001〜100Nbと移動局200との間の伝送路特性を推定する。等化部28Aは、伝送路特性推定部29で得られた伝送路特性と周波数偏差推定部31で得られた周波数偏差とを用いて、各基地局1001〜100Nbの送信シンボルデータを受信信号より抽出する。周波数時間変換部23は、等化部28Aで抽出した各基地局1001〜100Nbの送信シンボルデータを周波数領域から時間領域に変換する。デマッピング部22Aは、時間領域に変換された各基地局1001〜100Nbの送信シンボルデータに対してデマッピング処理を行い、ビット単位の軟判定値を生成して各基地局1001〜100Nbの送信シンボルデータをビットデータに変換する。誤り訂正復号化部21は、デマッピング処理で得られたビットデータに対して誤り訂正復号化処理を行うことで、各基地局1001〜100Nbの送信データを復号する。
以上で、送信装置10および受信装置20Aの全体構成を説明した。次に、送信装置10および受信装置20Aにおいて特徴的な処理を行う各構成要素について、その具体的な構成および動作を詳しく説明する。なお、以下では説明の容易化のため、協調送信する基地局数Nbを2、基地局の送信アンテナ数Ntを1、移動局の受信アンテナ数Nrを2として説明する。しかし、本発明はこの基地局数、基地局の送信アンテナ数、移動局の受信アンテナ数の組み合わせに限定されるものではない。
パイロット挿入部4は、時間周波数変換部3で周波数領域に変換された送信データにパイロット信号を挿入して送信信号を作成する。図4は、基地局1001の送信信号におけるシンボル配置例を示し、図5は、基地局1002の送信信号におけるシンボル配置例を示している。図4および図5において、マトリクス状に表現されたシンボル配置の行方向が時間を、列方向が周波数をそれぞれ示している。図4において、黒丸が基地局1001で付与されたパイロット信号を、×がヌルをそれぞれ示し、空白欄には基地局1001のデータ信号が挿入される。図5において、白丸が基地局1002で付与されたパイロット信号を、×がヌルをそれぞれ示し、空白欄には基地局1002のデータ信号が挿入される。図4および図5に示すように、基地局1001の送信信号においてパイロット信号が挿入される位置には、基地局1002の送信信号においてはヌルが挿入される。反対に、基地局1002の送信信号においてパイロット信号が挿入される位置には、基地局1001の送信信号においてはヌルが挿入される。このように、基地局1001のパイロット信号と基地局1002のパイロット信号とは、互いに直交している。従って、これら2つのパイロット信号は互いに干渉せず、移動局200の受信信号から独立して抽出することができる。
図6は、図4および5に示した送信信号が基地局1001および1002から送信されたときの、移動局200の受信信号のシンボル配置例を示している。図6において、マトリクス状に表現されたシンボル配置の行方向が時間を、列方向が周波数をそれぞれ示している。そして、黒丸が基地局1001で付与されたパイロット信号を示し、白丸が基地局1002で付与されたパイロット信号を示している。空白欄には基地局1001のデータ信号と基地局1002のデータ信号とが多重される。また、黒丸または白丸に付された(x,y,z)は、xが基地局インデックス、yが時間インデックス、zが周波数インデックスを示している。例えば、(1,1,1)という座標が付された黒丸は、基地局1001からのパイロット信号で、時間と周波数が共に1であることを示している。
パイロット抽出部241および242は、受信信号から基地局1001および基地局1002のパイロット信号を抽出する。図6に示すように、両パイロット信号は互いに直交することから、パイロット抽出部241および242はこれらを互いに干渉しない状態で抽出することができる。具体的には、図6の黒丸の位置の信号を基地局1001のパイロット信号として抽出し、図6の白丸の位置の信号を基地局1002のパイロット信号として抽出する。
周波数偏差推定部31は、パイロット抽出部241,242で抽出した基地局1001,1002のパイロット信号を使用して、基地局1001と移動局200との間の周波数偏差、および基地局1002と移動局200との間の周波数偏差を推定する。以下に、周波数偏差の推定方法を説明するが、これはあくまでも一例であり、本発明はこれに限定されない。
パイロット抽出部241,242で抽出した基地局1001のパイロット信号を{p1}=p1,1,1,p1,1,2,…p1,4,4とし、基地局1002のパイロット信号を{p2}=p2,1,1,p2,1,2,…p2,4,4とする。図6に示したように、px,y,zのxは基地局インデックス、yはパイロット位置の時間インデックス、zはパイロット位置の周波数インデックスを表している。基地局1001のパイロット信号{p1}の相関値c1、基地局1002のパイロット信号{p2}の相関値c2は、それぞれ以下の式から求められる。
ここで、p*は複素数pの複素共役を表している。相関値c1の位相θ1、および相関値c2の位相θ2は以下の式から求められる。
θ1は、基地局1001と移動局200との間の周波数偏差に関連する値であり、θ2は基地局1002と移動局200との間の周波数偏差に関連する値である。周波数偏差推定部31は、上記の式で求めた位相θ1、θ2をパイロット補正部30および等化部28Aへ出力する。
パイロット補正部30は、周波数偏差推定部31で求めた位相θ1,θ2を用いてパイロット信号の周波数偏差を補正する。具体的には、パイロット補正部30は、まず基地局1001のパイロット信号{p1}および基地局1002のパイロット信号{p2}を補正するための周波数偏差補正値{By}を以下の式から求める。
ここで、By,a(a=1,2)は、時間インデックスがyの位置にある基地局100aのパイロット信号に対する周波数偏差補正値である。式(5)、(6)から分かるように、y=1のパイロット信号に対する周波数偏差補正値は存在しない。これは、周波数偏差補正が時間方向の位相変化量を補正する処理であり、y=1が位相変化量の基準位置であるため、y=1のパイロット信号は周波数偏差補正を必要としないからである。また、By,a(a=1,2)は周波数インデックスであるzに依存しない。これは、周波数偏差補正が時間方向の位相変化量を補正する処理であり、周波数に依存しないからである。
また、式(5)、(6)の右辺における指数部の(y−1)は、基準となるy=1からの時間方向の距離を表している。位相θ1、θ2は時間方向に隣接するパイロット信号間の位相差である。図6に示すように、時間方向に隣接するパイロット信号間の時間方向のシンボル数は2である。また、図7に示すように、補正対象となる時間インデックスがyのデータの、基準となるy=1からのシンボル数は、(y−1)×2である。そのため、時間インデックスがyのデータを補正する場合、位相変化量は位相θ1、θ2の(y−1)倍になる。上記の理由から、式(5)、(6)の右辺の指数部では位相θ1、θ2に(y−1)が乗算されている。
パイロット補正部30は、補正値{By}を用いて基地局1001のパイロット信号{p1}および基地局1002のパイロット信号{p2}を以下の式により補正する。
式(7)、(8)はy=1の場合、式(9)、(10)はy≧2の場合である。ここで、Qa,x,y(a=1,2)は、補正後のパイロット位置(x,y,z)のパイロット信号を表す。
伝送路特性推定部29は、パイロット補正部30で補正した補正後のパイロット信号Qa,x,y(a=1,2)に基づき、基地局1001,1002と移動局200との間の伝送路特性を伝送路特性値として算出する。
等化部28Aは、伝送路特性推定部29で求めた伝送路特性値と、周波数偏差推定部31で求めた位相θ1,θ2とを用いて、受信信号から各基地局1001,1002の送信データを抽出する。
図7は、移動局200の受信信号における各基地局1001,1002の送信データのシンボル配置例を示している。図7において(m,n)はデータの位置を表し、mがデータの時間インデックス、nがデータの周波数インデックスを表している。ここで、位置(m,n)に対する受信データ{Dmn}と、位置(m,n)に対する伝送路特性推定値{Hmn}は以下の式で表すことができる。
ここで、Dm,n,r(r=1,2)は受信アンテナ27rにおける受信データを表し、Hm,n,a,b(a=1,2、b=1,2)は基地局100aと移動局200の受信アンテナ27bとの間の伝送路特性値を表す。
図8は、等化部28Aとその周辺の構成を示す図である。図8に示すように、等化部28Aは、擬似伝送路作成部281と、送信データ抽出部282とを備えている。擬似伝送路作成部281は、伝送路特性推定部29の出力である伝送路特性値の{Hmn}と周波数偏差推定部31の出力である位相θ1,θ2とを用いて、伝送路特性値に周波数偏差を付与した擬似伝送路特性値を生成する。すなわち、伝送路特性値は補正後のパイロット信号から作成されているため、周波数偏差を含んでいない。そのため、擬似伝送路作成部281は、伝送路特性値に周波数偏差を付与して擬似伝送路特性値を生成する。
送信データ抽出部282は、擬似伝送路作成部281で求めた擬似伝送路を用いて、時間周波数変換部25の出力である受信信号から基地局1001,1002の送信データを抽出する。
擬似伝送路作成部281は、以下の式により位相θ1,θ2から周波数偏差付与値{Km}を算出する。
さらに、擬似伝送路作成部281は、以下の式により擬似伝送路特性値{Vmn}を生成する。
擬似伝送路特性値{Vmn}は、周波数偏差を含んだ伝送路特性であることから、擬似的な伝送路とみなすことができる。そのため、後段の送信データ抽出部282では、周波数偏差を意識せず一般的な等化法により送信データを抽出することができる。
送信データ抽出部282では、受信データ{Dmn}と擬似伝送路特性値{Vmn}を用いて、基地局1001,1002の送信データを抽出する。送信データの抽出方法は様々であるが、ここでは一例としてMMSE(Minimum Mean Square Error)等化法を説明する。また、基地局1001と基地局1002で協調送信するデータが同じであるダイバーシチ送信の場合と、基地局1001と基地局1002で協調送信するデータが異なる空間多重伝送の場合のそれぞれについて説明する。
ダイバーシチ送信の場合は、基地局1001と移動局200との間の伝送路と、基地局1002と移動局200との間の伝送路とを合成することで、あたかも1つの基地局から移動局200へ送信が行われたように考える。具体的には、送信データ抽出部282は、基地局1001の擬似伝送路特性値{Vmn}と、基地局1002の擬似伝送路特性値{Vmn}を以下の式により合成する。
ここで、Vm,n,b(b=1,2)は、基地局1001と移動局200の受信アンテナ27bとの間の擬似伝送路値Vm,n,b,1と、基地局1002と移動局200の受信アンテナ27bとの間の擬似伝送路値Vm,n,b,2との合成値である。この合成値により、以下の式から、位置(m,n)に対する基地局の送信データ{Wmn}を抽出する。
ここで、VH mnは行列Vmnのエルミート転置行列であり、Nは移動局200の受信アンテナ27で生じる雑音電力を表す。Nについては、雑音電力を推定する処理を別途行ってその推定値を用いても良いし、固定値を用いても良い。ここでは、説明の簡略化のため固定値を用いるものとする。
ダイバーシチ送信では基地局1001と基地局1002の送信データが同じであるため、式(20)の通り、抽出される送信データは1つとなる。
次に、基地局1001と基地局1002が空間多重伝送を行う場合の、送信データ抽出部282における送信データの抽出について説明する。送信データ抽出部282は、位置(m,n)に対する基地局1001,1002の送信データ{Wmn}を以下の式で抽出する。
ここで、Iは2×2の単位行列であり、Wm,n,a(a=1,2)は位置(m,n)における基地局aの送信データに対する推定値を表す。
このように、本実施の形態に係る無線通信システムは、移動局200と、移動局200にパイロット信号と送信データとを含む送信信号を協調送信する複数の基地局1001,1002と、を備える。各基地局1001,1002から送信されるパイロット信号は互いに直交する。移動局200は、移動局200の受信信号から、各基地局からのパイロット信号を抽出するパイロット抽出部241〜24Nrと、パイロット抽出部241〜24Nrで抽出した各パイロット信号から、各基地局1001,1002と移動局200との間の周波数偏差を推定する周波数偏差推定部31と、周波数偏差を基に各パイロット信号を補正するパイロット補正部30と、パイロット補正部30により補正された各パイロット信号に基づき、各基地局1001,1002と移動局200との間の伝送路特性を推定する伝送路特性推定部29と、伝送路特性と、周波数偏差とに基づき、移動局200の受信信号から各基地局1001,1002の送信データを抽出する等化部28A,28Bと、を備える。各基地局1001,1002は、パイロット信号を互いに直交するように配置するため、移動局200では、基地局1001と基地局1002のパイロット信号を互いに干渉することなく抽出することができる。さらに、移動局200は、抽出したパイロット信号から各基地局1001,1002の周波数偏差を推定することができるので、基地局1001と基地局1002の送信データを、周波数偏差を補正した状態で抽出することができる。また、移動局200のみで周波数偏差の補正を行うため、短時間で周波数偏差を補正することが可能である。
また、無線通信システムの等化部28Aは、周波数偏差に基づき伝送路特性を補正することにより当該周波数偏差を含む擬似伝送路特性を作成する擬似伝送路作成部281と、擬似伝送路特性を用いて移動局200の受信信号から各基地局1001,1002の送信データを抽出する送信データ抽出部282と、を備える。従って、送信データ抽出部282は、基地局1001と基地局1002の送信データを、周波数偏差を補正した状態で抽出することができる。また、移動局200のみで周波数偏差の補正を行うため、短時間で周波数偏差を補正することが可能である。
<B.実施の形態2>
図9は、実施の形態2の無線通信システムにおいて移動局200が備える無線受信装置(以下、「単に受信装置20B」と称する)の構成例を示す図である。受信装置20Bは、実施の形態1の受信装置20Aにおいて、等化部28Aを等化部28Bに、デマッピング部22Aをデマッピング部22Bに代えたものであり、それ以外の受信装置20Bの構成は受信装置20Aと同様である。
図9は、実施の形態2の無線通信システムにおいて移動局200が備える無線受信装置(以下、「単に受信装置20B」と称する)の構成例を示す図である。受信装置20Bは、実施の形態1の受信装置20Aにおいて、等化部28Aを等化部28Bに、デマッピング部22Aをデマッピング部22Bに代えたものであり、それ以外の受信装置20Bの構成は受信装置20Aと同様である。
図10は、等化部28Bとその周辺の構成を示す図である。図10に示すように、等化部28Bは、送信データ抽出部283と、周波数偏差補正部284とを備える。送信データ抽出部283は、伝送路特性推定部29で推定された伝送路特性推定値を用いて、時間周波数変換部25で周波数領域に変換された受信信号から各基地局1001〜100Nbの送信データを抽出する。周波数偏差補正部284は、周波数偏差推定部31で推定された周波数偏差を用いて、送信データ抽出部283が抽出した送信データの周波数偏差を除去する補正を行う。
以下、説明の簡単化のため、実施の形態1と同様に、協調送信する基地局数Nbを2、基地局の送信アンテナ数Ntを1、移動局の受信アンテナ数Nrを2として説明する。ただし、本発明はこの基地局数、基地局の送信アンテナ数、移動局の受信アンテナ数の組み合わせに限定されるものではない。
送信データ抽出部283は、基地局の協調送信方法がダイバーシチ送信、または空間多重伝送であるかを問わず、いずれの場合も以下の式で基地局1001,1002の送信データ{Wmn}を抽出する。
式(23)は、実施の形態1の式(21)において{Vmn}を{Hmn}に置き換えた式である。Wm,n,1は基地局1001の送信データの推定値を、Wm,n,2は基地局1002の送信データの推定値を表している。ダイバーシチ送信の場合、基地局1001と基地局1002の送信データは同じであるが、式(23)では基地局1001および基地局1002の送信データを個別に算出している。これは、後段の周波数偏差補正部284において両者の補正量が異なるためである。
周波数偏差補正部284は、周波数偏差推定部31が算出した位相θ1、θ2から、以下の式を用いて周波数偏差補正値{Jm}を算出する。
式(25)、(26)において、Jm,a(a=1,2)は時間インデックスがmの位置にある基地局100aの送信データに対する周波数偏差補正値を表し、eは自然対数を表す。式(25)、(26)から分かるように、m=1の場合の周波数偏差補正値は存在しない。これは、周波数偏差補正が時間方向の位相変化量を補正する処理であり、m=1を位相変化量の基準位置としているためである。また、周波数偏差補正値Jm,a(a=1,2)は周波数インデックスnに依存しない。これは、周波数偏差補正が時間方向の位相変化量を補正する処理であり、周波数に依存しないからである。
また、式(25)、(26)の右辺における指数部の(m−1)は、基準となるm=1からの時間方向の距離を表している。位相θ1、θ2は時間方向に隣接するパイロット信号間の位相差であり、図7に示したように、時間方向に隣接するパイロット信号間の時間方向の距離はシンボル数2である。また、補正対象となる時間インデックスmの送信データは、基準となるm=1の送信データとの時間方向の距離がシンボル数(m−1)×2となる。そのため、時間インデックスmのデータの位相変化量は位相θ1、θ2の(m−1)倍になる。上記の理由から、上記式の右辺の指数部では位相θ1、θ2に(m−1)が乗算されている。
次に、周波数偏差補正部284は、周波数偏差補正値Jm,a(a=1,2)を用いて、送信データ抽出部283で求めた各基地局1001,1002の送信データ{Wmn}から周波数偏差を除去する補正を行う。補正後の送信データ{Rmn}=Rm,n,1、Rm,n,2は、m=1の場合、以下の式により求められる。
また、補正後の送信データ{Rmn}=Rm,n,1、Rm,n,2は、m≧2の場合、以下の式により求められる。
ここで、Rm,n,a(a=1,2)は位置(m,n)における基地局100aから送信されたデータの推定値を表す。
次に、デマッピング部22Bの動作を説明する。デマッピング部22Bは、周波数時間変換部23で時間領域に変換された各基地局1001,1002の送信データにデマッピング処理を行い、ビット単位の軟判定値{Lia}=Li,a,1、Li,a,sを生成する。ここで、iは基地局から送信されたデータシンボルの時刻インデックス、aは基地局インデックス、sは1シンボルあたりのビット数を表している。デマッピング部22Bは、基地局1001,1002間の協調送信が空間多重伝送である場合、軟判定値{Lia}をそのまま誤り訂正復号化部21に出力する。ここまでのデマッピング部22Bの動作は、実施の形態1のデマッピング部22Aと同様である。
しかし、デマッピング部22Bは、基地局1001,1002間の協調送信がダイバーシチ送信である場合、基地局1001,1002の送信データシンボルに対して、同一時刻かつ同一ビット位置の軟判定値を以下の式により合成する。これは、ダイバーシチ送信の場合、実施の形態1の等化部28Aは基地局1001,1002の送信データを同一の値として抽出するのに対して、実施の形態2の等化部28Bは基地局1001,1002の送信データを個別に抽出するためである。
式(31)において、Gi,jは時刻iのデータシンボルにおけるjビット目(j=1〜s)の軟判定合成値を表す。
実施の形態2の無線通信システムによれば、実施の形態1の無線通信システムと同様、移動局200のみの動作により、周波数偏差を除去して各基地局1001,1002の協調送信データを抽出することが出来るため、早期に協調送信を行うことが出来る。また、このような実施の形態1と共通の効果に加えて、実施の形態2の無線通信システムによれば以下の効果を奏する。
すなわち、実施の形態1の受信装置20Aにおいて、等化部28Aは、擬似伝送路特性値に対して周波数偏差を除去する補正を行うため、擬似伝送路特性値の数、すなわち(基地局数Nb)×(基地局の送信アンテナ数Nt)×(移動局の受信アンテナ数Nr)の回数の複素乗算が必要だった。これに対して、実施の形態2の受信装置20Bによれば、等化部28Bは、周波数偏差を含まない伝送路特性を用いて移動局200の受信信号から周波数偏差を含む各基地局1001,1002の送信データ{Wmn}を抽出する送信データ抽出部283と、周波数偏差推定部31が算出した位相θ1、θ2を用いて送信データ{Wmn}から周波数偏差を除去する補正を行う周波数偏差補正部284とを備える。つまり、等化部28Bは、各基地局1001,1002の送信データを抽出した後に送信データから周波数偏差を除去する補正を行うため、複素乗算の回数を送信データの数、すなわち(基地局数Nb)×(基地局の送信アンテナ数Nt)に削減することができる。
また、各基地局1001,1002が移動局200に対して協調送信としてダイバーシチ送信を行う場合、移動局200における受信感度が向上するため、帯域保証伝送を必要とするデータの伝送に適している。
また、各基地局1001,1002が移動局200に対して協調送信として空間多重伝送を行う場合、スループットが向上するため、ベストエフォート伝送を必要とするデータの伝送に適している。
<C.実施の形態3>
実施の形態1,2では、基地局の協調送信の例としてダイバーシチ送信と空間多重伝送とを挙げた。実施の形態3では、基地局を2つの基地局群に分け、一方がダイバーシチ送信を、他方が空間多重伝送を行うことを特徴とする。
実施の形態1,2では、基地局の協調送信の例としてダイバーシチ送信と空間多重伝送とを挙げた。実施の形態3では、基地局を2つの基地局群に分け、一方がダイバーシチ送信を、他方が空間多重伝送を行うことを特徴とする。
図11は、実施の形態3に係る無線通信システムの構成を示す図である。実施の形態3に係る無線通信システムは、移動局200と、移動局200に対してダイバーシチ送信を行うK局の基地局1011〜101Kと、移動局200に対して空間多重伝送を行うL局の基地局1021〜102Lとを備える。以下、ダイバーシチ送信を行うK局の基地局1011〜101Kを基地局群A、空間多重伝送を行うL局の基地局1021〜102Lを基地局群Bと呼ぶ。
ダイバーシチ送信は、受信感度の向上を特徴とする送信方法である。一方、空間多重伝送は、スループットの向上を特徴とする送信方法である。そのため、例えば低い伝送レートで高い受信品質を要求する制御データ等の、帯域保証伝送を必要とするデータは、基地局群Aを用いてダイバーシチ送信する。一方、例えば最低限の受信品質で高い伝送レートを必要とするユーザデータ等の、ベストエフォート伝送を必要とするデータは、基地局群Bを用いて空間多重伝送する。これにより、効率的なデータ伝送を可能にする。
移動局200の受信処理には、実施の形態1の受信装置20Aを用いても良いし、実施の形態2の受信装置20Bを用いても良い。以下の説明では、移動局200の受信処理に実施の形態2の受信装置20Bを用いる場合について説明する。
基地局群Aおよび基地局群Bの送信データの双方に対して、受信装置20Bのガードインターバル除去部26、時間周波数変換部25、パイロット抽出部24、周波数偏差推定部31、パイロット補正部30、伝送路特性推定部29、および等化部28Bは、実施の形態2と同様の処理を行う。デマッピング部22Bでは、基地局群Aおよび基地局群Bの送信データの軟判定値が生成される。このとき基地局群Aに属する基地局101f(1≦f≦K)の軟判定値を{Tif}=Ti,f,1,…,Ti,f,s1、基地局群Aに属する基地局101g(1≦g≦L)の軟判定値を{Uig}=Ui,g,1,…,Ui,g,s2とする。ここで、iはデータシンボルの時刻インデックス、s1は基地局群Aにおける1シンボルあたりのビット数、s2は基地局群Bにおける1シンボルあたりのビット数を表す。
デマッピング部22Bは、ダイバーシチ送信する基地局群Aの軟判定値{Tif}について以下の式により軟判定値を合成する。
式(32)においてRi,jは、時間インデックスiのjビット目(1≦j≦s1)における軟判定値である。
一方、デマッピング部22Bは、空間多重伝送する基地局群Bの軟判定値{Tif}は合成せず、そのまま出力する。
このように、実施の形態3に係る無線通信システムにおいて、移動局200に協調送信する複数の基地局は、協調送信としてダイバーシチ送信を行う基地局群Aと、協調送信として空間多重伝送を行う基地局群Bとを備える。従って、帯域保証伝送が必要なデータは基地局群Aを使用し、ベストエフォート伝送が必要なデータは基地局群Bを使用することができる。これにより、効率的にデータを送信することが可能になる。
<D.ハードウェア構成>
上述した無線通信システムにおいて、送信装置10の誤り訂正符号化部1、マッピング部2、時間周波数変換部3、パイロット挿入部4、周波数時間変換部5、およびガードインターバル挿入部6は、図12に示す処理回路381により実現される。また、受信装置20Aの誤り訂正復号化部21、デマッピング部22A、周波数時間変換部23、パイロット抽出部24、時間周波数変換部25、ガードインターバル除去部26、周波数偏差推定部31、伝送路特性推定部29、パイロット補正部30、等化部28Aも、図12に示す処理回路381により実現される。また、受信装置20Bのデマッピング部22Bと等化部28Bも、図12に示す処理回路381により実現される。
上述した無線通信システムにおいて、送信装置10の誤り訂正符号化部1、マッピング部2、時間周波数変換部3、パイロット挿入部4、周波数時間変換部5、およびガードインターバル挿入部6は、図12に示す処理回路381により実現される。また、受信装置20Aの誤り訂正復号化部21、デマッピング部22A、周波数時間変換部23、パイロット抽出部24、時間周波数変換部25、ガードインターバル除去部26、周波数偏差推定部31、伝送路特性推定部29、パイロット補正部30、等化部28Aも、図12に示す処理回路381により実現される。また、受信装置20Bのデマッピング部22Bと等化部28Bも、図12に示す処理回路381により実現される。
すなわち、処理回路381は、誤り訂正符号化部1、マッピング部2、時間周波数変換部3、パイロット挿入部4、周波数時間変換部5、ガードインターバル挿入部6、誤り訂正復号化部21、デマッピング部22A、周波数時間変換部23、パイロット抽出部24、時間周波数変換部25、ガードインターバル除去部26、周波数偏差推定部31、伝送路特性推定部29、パイロット補正部30、等化部28A、デマッピング部22B、および等化部28Bを備える。
処理回路381には、専用のハードウェアが適用されても良いし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されても良い。プロセッサは、例えば中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、Digital Signal Processor等である。
処理回路381が専用のハードウェアである場合、処理回路381は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。等化部28A等の各部の機能それぞれは、複数の処理回路381で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路381がプロセッサである場合、等化部28A等の機能は、ソフトウェア等(ソフトウェア、ファームウェアまたはソフトウェアとファームウェア)との組み合わせにより実現される。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリに格納される。図13に示すように、処理回路381に適用されるプロセッサ382は、メモリ383に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。ここで、メモリ383には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)及びそのドライブ装置の少なくともいずれか1つが含まれる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 誤り訂正符号化部、2 マッピング部、3,25 時間周波数変換部、4 パイロット挿入部、5,23 周波数時間変換部、6 ガードインターバル挿入部、7 送信アンテナ、10 送信装置、20A,20B 受信装置、21 誤り訂正復号化部、22A,22B デマッピング部、24 パイロット抽出部、26 ガードインターバル除去部、27 受信アンテナ、28A,28B 等化部、29 伝送路特性推定部、30 パイロット補正部、31 周波数偏差推定部、1001〜100Nb,1011〜101K,1021〜102L 基地局、200 移動局、281 擬似伝送路生成部、282,283 送信データ抽出部、284 周波数偏差補正部、381 処理回路、382 プロセッサ、383 メモリ。
Claims (6)
- 移動局と、
前記移動局にパイロット信号と送信データとを含む送信信号を協調送信する複数の基地局と、を備え、
各前記基地局から送信されるパイロット信号は互いに直交し、
前記移動局は、
前記移動局の受信信号から、各前記基地局からのパイロット信号を抽出するパイロット抽出部と、
前記パイロット抽出部で抽出した各前記パイロット信号から、各前記基地局と前記移動局との間の周波数偏差を推定する周波数偏差推定部と、
前記周波数偏差推定部で推定した周波数偏差を基に各前記パイロット信号を補正するパイロット補正部と、
前記パイロット補正部により補正された各パイロット信号に基づき、各前記基地局と前記移動局との間の伝送路特性を推定する伝送路特性推定部と、
前記伝送路特性推定部が推定した伝送路特性と、前記周波数偏差推定部で推定した周波数偏差とに基づき、前記移動局の受信信号から各前記基地局,の送信データを抽出する等化部と、を備える、
無線通信システム。 - 前記等化部は、
前記周波数偏差推定部で推定した周波数偏差により前記伝送路特性を補正することにより当該周波数偏差を含む擬似伝送路特性を作成する擬似伝送路作成部と、
前記擬似伝送路特性を用いて前記移動局の受信信号から各前記基地局の送信データを抽出する送信データ抽出部と、を備える、
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記等化部は、
前記伝送路特性を用いて前記移動局の受信信号から各前記基地局の送信データを抽出する送信データ抽出部と、
前記周波数偏差推定部で推定した周波数偏差により前記送信データを補正する周波数偏差補正部と、を備える、
請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局は、前記協調送信としてダイバーシチ送信を行う、
請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局は、前記協調送信として空間多重伝送を行う、
請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。 - 前記複数の基地局は、前記協調送信としてダイバーシチ送信を行う基地局群と、前記協調送信として空間多重伝送を行う基地局群とを含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
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2016
- 2016-04-28 JP JP2016090262A patent/JP2017200084A/ja active Pending
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