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JP2017129028A - 送風機 - Google Patents

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JP2017129028A
JP2017129028A JP2016007318A JP2016007318A JP2017129028A JP 2017129028 A JP2017129028 A JP 2017129028A JP 2016007318 A JP2016007318 A JP 2016007318A JP 2016007318 A JP2016007318 A JP 2016007318A JP 2017129028 A JP2017129028 A JP 2017129028A
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blade
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JP2016007318A
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山内 芳幸
Yoshiyuki Yamauchi
山内  芳幸
敏夫 大原
Toshio Ohara
敏夫 大原
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

【課題】空調ユニットの小型化を可能とする送風機を提供する。【解決手段】第1送風機21のファン30は、そのファン30の回転に伴って翼間流路304を流れる空気とファン内部流路305を流れる熱交換流体とを熱交換させる。すなわち、第1送風機21に熱交換器としての機能を持たせることが可能である。従って、この第1送風機21が空調ユニットに採用されることによって、その空調ユニットが有する熱交換器の数を減らすことが可能になる。その結果として、空調ユニットが有する送風機が熱交換器としての機能を持たない場合に比して、空調ユニットの小型化が可能になる。【選択図】図2

Description

本発明は、空気を流す送風機に関するものである。
この種の送風機は、例えば、従来技術を開示する特許文献1に記載された室内空調ユニットの一部を構成している。その特許文献1の室内空調ユニットは、送風機のほかに、例えば水等の熱交換流体と空気とを熱交換する熱交換器であるヒータコアと、冷媒と空気とを熱交換する熱交換器であるエバポレータとを備えている。
特許第5556771号公報
上記のように特許文献1の室内空調ユニットは、冷暖房を行うために、複数の熱交換器を必要とする。そして、その複数の熱交換器は、室内空調ユニットの小型化を困難にしている。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、空調ユニットの小型化を可能とする送風機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、送風機は、空調用の送風機であって、
ファン軸心(CLf)まわりに配置された複数枚の翼(301)を有し、ファン軸心まわりに回転することによってそのファン軸心の軸方向(DRa)における一方側から吸い込んだ空気をそのファン軸心の径方向(DRr)の外側へ向けて吹き出す遠心ファン(30)と、
熱交換流体が流入する流体入口部(321)と、
熱交換流体を流出させる流体出口部(322)とを備え、
遠心ファンの内部には、熱交換流体が流れるファン内部流路(305)が形成され、
そのファン内部流路は、流体入口部へ連通する内部流路一端(305a)と流体出口部へ連通する内部流路他端(305b)とを有し、
複数枚の翼は、その複数枚の翼のうち互いに隣り合う翼同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路(304)を形成し、
遠心ファンは、その遠心ファンの回転に伴って翼間流路を流れる空気とファン内部流路を流れる熱交換流体とを熱交換させる。
このようにすれば、送風機に熱交換器としての機能を持たせることが可能である。従って、この送風機を空調ユニットに採用することによって、空調ユニットが有する熱交換器の数を減らすことが可能になる。その結果として、空調ユニットが有する送風機が熱交換器としての機能を持たない場合に比して、空調ユニットの小型化が可能になる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態において空調ユニットの全体構成を示す断面図である。 第1実施形態において、ファン軸心を含む平面で切断した第1送風機の軸方向断面を示すと共に、第1送風機のファンに流通する熱交換流体の流通回路を示した図である。 第1実施形態における第1送風機のファンをファン軸方向の一方側から見た図、すなわち、図2におけるIII矢視図である。 第1実施形態と比較される比較例の空調ユニットの全体構成を示す断面図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。 第2実施形態において空調ユニットの全体構成を示す断面図であって、第1実施形態の図1に相当する図である。 第3実施形態において、第1送風機のファンのうち側板の一部を仮想的に切り欠いて翼間流路を見ることができるように図示した斜視図である。 図6のVII部分を拡大図示した拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態において空調ユニット10の全体構成を示す断面図である。図1において矢印DR1は、空調ユニット10が搭載された車両の上下方向DR1すなわち車両上下方向DR1を示している。
図1の空調ユニット10は車両用の空調ユニットであり、所定の空間内の空調すなわち車室内の空調を行う。空調ユニット10は、車室内最前部の計器盤の内側すなわちインストルメントパネルの内側に配置されている。また、空調ユニット10は、車両のエンジンルームに配設されたコンプレッサおよびコンデンサ等を含む車両用空調装置の一部を構成する。
図1に示すように、空調ユニット10は、空調ケース12、蒸発器16、第1送風機21、および第2送風機22等を備えている。
空調ケース12は、空調ユニット10の外殻を成す樹脂製の部材であり、ほぼ直方体状の外形を成している。空調ケース12には、例えば車室内へ連通する空気導入口12aが形成されている。その空気導入口12aには、矢印ARinのように空調ケース12外部から空気が流入する。そして、空調ケース12は、その空調ケース12外部から空気導入口12aを経て流入した空気を車室内へ流すものである。すなわち、空調ケース12の内側には、車室内へ送風される送風空気の空気通路12bが形成されている。その空気通路12bには、空気導入口12aから空調ケース12外部の空気が矢印ARinのように流入する。
また、空調ケース12は、第1送風機21を収容する第1送風機ケースとしての第1収容部121と、第2送風機22を収容する第2送風機ケースとしての第2収容部122とを備えている。
その第1収容部121には、第1空気流入口121aと第1空気流出口121bとが形成されている。その第1空気流入口121aには、空気通路12b内にて蒸発器16を通過した空気が空気通路12bから流入する。また、第1空気流出口121bは、その第1空気流入口121aから第1送風機21を経た空気を空調ケース12外部へと流出させる。その第1空気流出口121bは、例えば、車室内の座席に着座した乗員の足下へ向けて吹き出すフット吹出口へ接続されている。
空調ケース12の第2収容部122には、第2空気流入口122aと第2空気流出口122bとが形成されている。その第2空気流入口122aには、空気通路12b内にて蒸発器16を通過した空気が空気通路12bから流入する。また、第2空気流出口122bは、その第2空気流入口122aから第2送風機22を経た空気を空調ケース12外部へと流出させる。その第2空気流出口122bは、第1空気流出口121bの接続先とは異なる吹出口へ接続されている。例えば、第2空気流出口122bは、車室内の複数の座席のうちの前席に着座した乗員の上半身へ向けて吹き出すフェイス吹出口へ接続されている。
蒸発器16は、空調ケース12内を流れる空気を冷却する冷却器として機能する熱交換器である。蒸発器16はエバポレータとも呼ばれる。詳細には、蒸発器16は、不図示のコンプレッサ、コンデンサ、および膨張弁とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成している。そして、蒸発器16は、蒸発器16を通過する空気と冷媒とを熱交換させ、それによりその冷媒を蒸発させると共にその空気を冷却する。
蒸発器16は、空調ケース12の空気通路12bに配置されている。蒸発器16を通過した空気は、第1空気流入口121aと第2空気流入口122aとの一方または両方へと流れる。
第2送風機22は、空調用の周知の遠心式送風機である。第2送風機22は、ファン軸心CLfまわりに回転可能に支持されたファン221と、そのファン221を回転させるモータ222とを有している。そのファン221は例えばターボファンである。
第2送風機22のファン221は、そのファン221の回転に伴って、第2空気流入口122aを経た空気を吸い込むと共に、その吸い込んだ空気をファン軸心CLfの径方向における外側へと吹き出す。その吹き出された空気は、第2空気流出口122bから空調ケース12外部へと流出する。すなわち、第2送風機22は、矢印FLcのように送風する。なお、ファン軸心CLfは、第1送風機21および第2送風機22の回転軸心であるが、第1空気流入口121aおよび第2空気流入口122aの中心でもある。
第1送風機21は空調用の遠心式送風機である。但し、その第1送風機21の構造は第2送風機22とは異なる。その第1送風機21の具体的構造は図2に示されている。その図2に示すように、第1送風機21は、羽根車であるファン30と、非回転部32と、モータ34と、回転軸36と、外側シャフトシール38と、内側シャフトシール40と、例えばボールベアリングである軸受42、44とを有している。
ファン30は、図2および図3に示すように遠心ファンであり、具体的にはターボファンである。従って、ファン30は、モータ34からの回転駆動力を受けて、矢印ARrtのようにファン軸心CLfまわりに回転する。そして、ファン30は、ファン軸心CLfまわりに回転することによって、そのファン軸心CLfの軸方向DRaにおける一方側から吸い込んだ空気をファン軸心CLfの径方向DRrの外側へ向けて吹き出す。そのファン軸心CLfの軸方向DRaは、本実施形態では、図1に示す車両上下方向DR1と平行になっている。なお、以下の説明では、そのファン軸心CLfの軸方向DRaをファン軸方向DRaとも呼ぶものとし、ファン軸心CLfの径方向DRrをファン径方向DRrとも呼ぶものとする。
ファン30は、複数枚の翼301と、側板302と、ファン本体部303とを備えている。
側板302は、ファン径方向DRrへ面状に拡がると共にファン径方向DRrの中央に吸気孔302aが形成された円環形状を成している。その吸気孔302aには、ファン30の回転に伴って図1の第1空気流入口121aを経た空気が吸い込まれる。
また、側板302は、図2および図3に示すように、複数枚の翼301のそれぞれに対しファン軸方向DRaにおける一方側に連結されている。言い換えれば、側板302は複数枚の翼301のそれぞれに接合されている。これにより、側板302は複数枚の翼301の全部と一体に構成されている。
複数枚の翼301は、空気が通過する間隔を空けてファン軸心CLfまわりに並んで配置されている。すなわち、複数枚の翼301は、その複数枚の翼301のうち互いに隣り合う翼301同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路304を形成している。従って、翼301と翼間流路304は、ファン軸心CLfまわりに交互に並んで配置されている。
ファン本体部303は、複数枚の翼301のそれぞれに対しファン軸方向DRaでの他方側に連結されている。言い換えれば、ファン本体部303は複数枚の翼301のそれぞれに接合されている。そのファン軸方向DRaでの他方側とは、ファン軸方向DRaでの上記一方側とは反対側、すなわち翼301に対する側板302側とは反対側のことである。
ファン本体部303は略円盤形状を成している。ファン本体部303は、ファン本体部303の一方側の表面として、ファン30内の空気を案内する案内面303aを有している。その案内面303aは、ファン径方向DRrの中央を頂点としてファン軸方向DRaの一方側すなわち吸気孔302a側へ膨らんだ湾曲面となっている。これにより、吸気孔302aからファン30内に吸い込まれた空気はこの案内面303aに沿って流れ、ファン30から吹き出される際には矢印ARaのようにファン径方向DRrの外側を向くように案内される。
また、ファン本体部303の内部にはファン内部流路305が形成されている。そのファン内部流路305には、ファン30に吸い込まれた空気と熱交換させられる熱交換流体が流れる。その熱交換流体は、熱源機器70として機能する例えば車両用のエンジンによって加熱されるエンジン冷却水である。
ファン内部流路305は、内部流路一端305aと内部流路他端305bとを有している。熱交換流体は、その内部流路一端305aからファン内部流路305内に流入し、内部流路他端305bからファン内部流路305の外部へ流出する。
また、ファン内部流路305は、内向き流路部305cと、熱交換流体の流れにおいて内向き流路部305cよりも上流側に設けられた上流側流路部305hとから構成されている。この内向き流路部305cと上流側流路部305hはそれぞれ、ファン径方向DRrへ面状に拡がる流路形状を成している。そして、内向き流路部305cは、上流側流路部305hに対しファン軸方向DRaにおける一方側に積層されるように配置されている。それと共に、内向き流路部305cと上流側流路部305hは、熱交換流体の流れにおいて互いに直列に接続されている。
詳細には、内向き流路部305cは、内向き流路部305cのうちファン径方向DRrにおける外側に位置する外側流路端305dと、内向き流路部305cのうちファン径方向DRrにおける内側に位置する内側流路端305eとを有している。
そして、上流側流路部305hは、上流側流路一端としての外側流路端305iと、上流側流路他端としての内側流路端305jとを有している。その上流側流路部305hの外側流路端305iは、上流側流路部305hのうちファン径方向DRrにおける外側に位置している。その一方で、上流側流路部305hの内側流路端305jは、上流側流路部305hで外側流路端305iとは反対側、すなわち、上流側流路部305hのうちファン径方向DRrにおける内側に位置している。
また、内向き流路部305cおよび上流側流路部305hは上述のようにファン径方向DRrへ面状に拡がっているので、それらの外側流路端305d、305iは各々、ファン軸心CLfを中心とした円環形状を成している。
また、上流側流路部305hの外側流路端305iは内向き流路部305cの外側流路端305dに接続されている。これによって、上流側流路部305hは、上述のように内向き流路部305cへ直列に接続される。そして、ファン内部流路305内を流れる熱交換流体の流れは、上流側流路部305hから内向き流路部305cへ熱交換流体が流れ込む際に径方向外向きから径方向内向きへと転回する。
従って、本実施形態では、上流側流路部305hの内側流路端305jは上記の内部流路一端305aに一致し、内向き流路部305cの内側流路端305eは上記の内部流路他端305bに一致する。そして、内向き流路部305c内では、熱交換流体がファン径方向DRrにおいて外側から内側へと流通する。すなわち、熱交換流体が外側流路端305dから内側流路端305eへと内向き流路部305c内を流れる。
ファン本体部303について更に詳細に説明すると、そのファン本体部303は、翼間流路304に面する壁面303bを形成する流路壁306を有している。その翼間流路304に面する壁面303bは案内面303aに含まれ、その案内面303aのうちで翼間流路304に面する部分を構成している。そして、内向き流路部305cは、翼間流路304に対し流路壁306によって隔てられている。すなわち、流路壁306は、その流路壁306の一面側にて翼間流路304に面し、流路壁306の他面側にて内向き流路部305cに面している。
内向き流路部305cと翼間流路304とがこのような相対位置関係にあるので、内向き流路部305c内を流れる熱交換流体は、翼間流路304内を流れる空気に対し、流路壁306を介し或いはその流路壁306と翼301とを介して熱交換しやすくなっている。その翼301に着目すれば、翼301は、送風すると共に空気と熱交換を行う熱交換送風ブレードとして機能する。
また、上流側流路部305hは、内向き流路部305cに対しファン軸方向DRaにおいて流路壁306側とは反対側に配置されていることになる。
このように、第1送風機21では、例えば温水である熱交換流体がファン30の内部に流通する。そして、その熱交換流体は、車室内の空気温度に比して十分に高い温度でファン30の内部へ流入する。そのため、その熱交換流体の熱が、ファン30内を通過する空気へ伝えられ、その空気が加熱される。要するに、第1送風機21は、送風機としての機能に加え熱交換器としての機能をも備えたファン型熱交換器である。第1送風機21はこのような熱交換を行うので、ファン30は、例えばカーボングラファイトもしくは金属など熱伝導率の高い素材で構成されている。例えば、本実施形態では、複数枚の翼301と側板302とファン本体部303との全てが上記熱伝導率の高い素材で構成されているが、少なくとも複数枚の翼301および流路壁306が上記熱伝導率の高い素材で構成されているのが好ましい。
非回転部32は、例えば非回転部材である図1の空調ケース12に固定されている。非回転部32は、熱交換流体が流入する流体入口部321と、熱交換流体を流出させる流体出口部322とを含んで構成されている。具体的には、その流体入口部321には入口流路321aが形成されており、熱交換流体が、矢印AReのように第1送風機21外部からその入口流路321aへ流入する。また、流体出口部322には出口流路322aが形成されており、熱交換流体が、矢印ARoのようにその出口流路322aから第1送風機21外部へ流出する。
例えば、第1送風機21の外部には、熱交換流体を車室内の空気温度に比して十分に高い温度にまで加熱する熱源機器70(例えば、エンジン)が設けられている。それと共に、その加熱された熱交換流体を第1送風機21へ供給するポンプ72も、第1送風機21の外部に設けられている。そして、第1送風機21の出口流路322aから流出した熱交換流体は、「出口流路322a→熱源機器70→ポンプ72→第1送風機21の入口流路321a」の順に流れる。
モータ34すなわち電動機34は、例えばアウターロータ型ブラシレスDCモータである。モータ34は、モータステータ341とモータロータ342とを有している。そのモータステータ341は非回転部32に固定されている。モータロータ342は、モータステータ341の外周側に配置され、ファン30に固定されている。
また、ファン30は、モータ34に対しファン軸方向DRaにおける一方側に配置されている。従って、モータロータ342は、ファン軸方向DRaにおいて、ファン本体部303に対し吸気孔302a側とは反対側すなわち他方側に配置され、そのファン本体部303に固定されている。これにより、モータ34は、ファン30をファン軸心CLfまわりに回転駆動する。
また、流体入口部321および流体出口部322は、モータ34に対しファン軸方向DRaにおける他方側(すなわち、ファン30側とは反対側)に配置されている。
回転軸36は、ファン30の回転軸であり、ファン30に対して固定されている。回転軸36は、モータステータ341の径方向内側に挿通されている。要するに、回転軸36は、モータ34を貫通している。
そして、回転軸36は、非回転部32およびモータステータ341に対し、ファン軸心CLfまわりに回転可能に支持されている。具体的には、回転軸36は、非回転部32およびモータステータ341に対し軸受42、44を介して回転可能に支持されている。
従って、この回転軸36、ファン30、およびモータロータ342は一体となって、ファン軸心CLfまわりに回転する回転部を構成している。
回転軸36は、具体的には、内側管361と外側管362とを含んで構成された二重管構造を有している。その内側管361と外側管362は何れもファン軸心CLfを中心軸線としている。そして、外側管362は、ファン径方向DRrにおいて内側管361を取り囲むと共にその内側管361に対して径方向間隔を空けて配置されている。そのため、内側管361と外側管362との間には外側流路36bが形成されている。また、内側管361の内側には、内側流路36aが形成されている。この内側流路36aと外側流路36bは、内側管361によってファン径方向DRrに隔てられている。
回転軸36の内側流路36aは、熱交換流体の流れにおいてファン30の内向き流路部305cと流体出口部322との間に設けられている。すなわち、内側流路36aの一方側の流路端は、内向き流路部305cの内側流路端305eへ接続されている。それと共に、内側流路36aの他方側の流路端は流体出口部322の出口流路322aへ接続されている。要するに、内向き流路部305cの内側流路端305eすなわちファン内部流路305の内部流路他端305bは、その内側流路36aを介して流体出口部322の出口流路322aへ連通している。
また、回転軸36の外側流路36bは、熱交換流体の流れにおいて流体入口部321と上流側流路部305hとの間に設けられている。すなわち、外側流路36bの一方側の流路端は、上流側流路部305hの内側流路端305jへ接続されている。それと共に、外側流路36bの他方側の流路端は流体入口部321の入口流路321aへ接続されている。
要するに、上流側流路部305hの内側流路端305jすなわちファン内部流路305の内部流路一端305aは、その外側流路36bを介して流体入口部321の入口流路321aへ連通している。
外側シャフトシール38は、回転軸36の外側管362と非回転部32のうち外側管362に対してファン径方向DRrに対向する外側シール取付部位323との間に配置されている。外側シャフトシール38は、固定側シール部381と回転側シール部382とを有している。その固定側シール部381は非回転部32の外側シール取付部位323に固定され、回転側シール部382は外側管362に固定されている。そして、固定側シール部381と回転側シール部382は、互いに密着しつつファン軸心CLfまわりに回転摺動可能となっている。これにより、外側シャフトシール38は回転軸36の回転を許容しつつ、入口流路321aから回転軸36の外側流路36bへ流れる熱交換流体の漏れを防止している。
内側シャフトシール40は、回転軸36の内側管361と非回転部32のうち内側管361の軸方向他方側の先端まわりに位置する内側シール取付部位324との間に配置されている。内側シャフトシール40は、固定側シール部401と回転側シール部402とを有している。その固定側シール部401は非回転部32の内側シール取付部位324に固定され、回転側シール部402は内側管361に固定されている。そして、固定側シール部401と回転側シール部402は、互いに密着しつつファン軸心CLfまわりに回転摺動可能となっている。これにより、内側シャフトシール40は回転軸36の回転を許容しつつ、入口流路321aと出口流路322aとの短絡を防止している。
以上のように構成された第1送風機21は、図1および図2に示すように、蒸発器16を通過した空気を加熱すると共に第1空気流出口121bから矢印FLbのように吹き出させることができる。このように蒸発器16を通過した空気を第1送風機21が加熱しつつ送風する場合には、ポンプ72の作動によって、ファン30のファン内部流路305に熱交換流体としての温水が循環させられる。
その一方で、第1送風機21は、蒸発器16によって冷却された空気を加熱することなく第1空気流出口121bから矢印FLaのように吹き出させることもできる。このように蒸発器16を通過した空気を第1送風機21が加熱せずに送風する場合には、ポンプ72の停止等によって、ファン30の内部における熱交換流体の循環が止められる。
具体的に、そのポンプ72から吐出された熱交換流体は矢印ARe、AR1、AR2、AR3、ARoのように流れる。すなわち、その熱交換流体は、「ポンプ72→入口流路321a→回転軸36の外側流路36b→上流側流路部305h→内向き流路部305c→回転軸36の内側流路36a→出口流路322a→熱源機器70→ポンプ72」の順に流れて循環させられる。そして、そのファン内部流路305内を流れる熱交換流体の熱が、ファン本体部303の流路壁306を介し或いはその流路壁306と翼301とを介して、翼間流路304内を流れる空気へ伝わる。その結果、ファン30が吸い込んだ空気は加熱される。
すなわち、ファン30は、そのファン30の回転に伴って翼間流路304を流れる空気とファン内部流路305を流れる熱交換流体とを熱交換させ、その熱交換によって、その翼間流路304を流れる空気を加熱する。なお、図1では、第1送風機21のファン30への熱交換流体の流入は矢印AF1iで示され、第1送風機21のファン30からの熱交換流体の流出は矢印AF1oで示されている。
ここで、本実施形態の第1送風機21が奏する効果を説明するための比較例としての空調ユニット90について説明する。その比較例の空調ユニット90は、図4に示すように、空調ケース12、蒸発器16、ヒータコア91、エアミックスドア92a、92b、第1送風機94、および第2送風機22等を備えている。
ヒータコア91は空調ケース12の空気通路12b内に配置されている。ヒータコア91は、蒸発器16通過後の空気と温水であるエンジン冷却水とを熱交換させることによりその空気を加熱する加熱用熱交換器である。また、蒸発器16よりも空気流れ下流側において空気通路12b内は内部隔壁123によって2本の通路に仕切られており、ヒータコア91は、その2本の通路の両方に跨るように配置されている。なお、その内部隔壁123は、第1送風機94へ吸い込まれる空気の温度と第2送風機22へ吸い込まれる空気の温度とを互いに異なる温度とすることを可能にするが、本実施形態の比較例としては、その内部隔壁123は無くても構わない。
エアミックスドア92a、92bは、上記2本の通路のそれぞれにおいて、ヒータコア91を通過する空気量を調節する。すなわち、エアミックスドア92a、92bは、ヒータコア91を通過する空気量とヒータコア91をバイパスする空気量との割合を調節し、それにより空気流入口121a、122aへ流入する空気の温度をそれぞれ調節する。
比較例の第1送風機94は、本実施形態の第1送風機21と同じ配置とされているが、比較例の第1送風機94の内部構造は本実施形態の第1送風機21と異なる。具体的に、比較例の第1送風機94は、熱交換器としての機能を備えていない。すなわち、比較例の第1送風機94は、第2送風機22と同じ構造を備えている。
従って、比較例において、第1送風機94が流す冷風は矢印FLdのように流れ、第1送風機94が流す温風はヒータコア91から矢印FLeのように流れる。また、第2送風機22が流す冷風は矢印FLfのように流れ、第2送風機22が流す温風はヒータコア91から矢印FLgのように流れる。
このような構成から比較例の空調ユニット90は、空気の温度調節のためにヒータコア91とエアミックスドア92a、92bと蒸発器16とを備え、それに応じた体格となっている。
これに対し、本実施形態によれば図2に示すように、第1送風機21に熱交換器としての機能たとえば上記比較例におけるヒータコア91としての機能を持たせることが可能である。従って、この第1送風機21を本実施形態の空調ユニット10に採用することによって、その空調ユニット10が有する熱交換器の数を、図4に示す比較例の空調ユニット90に対して減らすことが可能になる。その結果として、上記比較例のように空調ユニット90が有する送風機22、94が熱交換器としての機能を持たない場合に比して、本実施形態では図1のように空調ユニット10の小型化が可能になる。
また、本実施形態によれば、第1送風機21が有するファン30は遠心ファンである。ここで、本実施形態のファン30として遠心ファンが採用されていることのメリットを説明するために、その遠心ファンと比較される他形式のファンとして、クロスフローファンについて説明する。
このクロスフローファンにおいて回転翼の相互間の1つの空気流路に着目すると、回転翼が1回転する間に、空気流路内をクロスフローファンの径方向内側から外側へ空気が流れるときと、径方向外側から内側へ空気が流れるときとの両方の状態が存在する。すなわち、クロスフローファンが有する回転翼相互間の各々の空気流路では、1回転あたり2ヶ所の角度位置もしくは角度範囲にて空気の通過流速が一時的に低くなるという現象が生じる。つまり、その空気の通過流速が一時的に低下している間においては、空気と回転翼との間の熱伝達率が低くなり、回転翼の翼面が熱交換のための伝熱面としての役割を果たさなくなる。その結果、クロスフローファンの送風運転の全期間を見れば、空気と熱交換流体との熱交換が間欠的になり、クロスフローファンの熱交換効率が低くなってしまう。
従って、クロスフローファンが仮に第1送風機21に採用されたとすれば、必要な熱交換量を確保するために大型化する必要があり、空調ユニット10の小型化に寄与することが困難になる。
これに対し、本実施形態のファン30は上述のように遠心ファンであるので、ファン30の回転中は、空気が翼間流路304を径方向内側から外側へと常に流れる。すなわち、本実施形態のファン30では、上記クロスフローファンのような間欠的な熱交換は生じず、クロスフローファンで生じるような熱交換性能の悪化は本実施形態のファン30にはない。要するに、遠心ファンである本実施形態のファン30は、クロスフローファンが仮に第1送風機21に採用されているとした場合に比して、空調ユニット10の小型化に大きく寄与することができる。このように、本実施形態では、熱交換機能を有するファン30として、クロスフローファンではなく遠心ファンが採用されているという点に意義がある。
また、本実施形態によれば図2に示すように、ファン30はファン本体部303を有し、そのファン本体部303は、複数枚の翼301のそれぞれに対しファン軸心CLfでの他方側に連結されている。そして、熱交換流体が流れるファン内部流路305は、ファン30のうちファン本体部303の内部に形成されている。従って、ファン内部流路305内を流れる熱交換流体に対して直接に接するファン本体部303と複数枚の翼301のそれぞれとの間で熱を効率良く伝導させることが可能である。そして、その熱交換流体と翼間流路304を流れる空気との間の熱交換を複数枚の翼301を介して促進することが可能である。
また、本実施形態によれば図2に示すように、ファン本体部303は、翼間流路304に面する壁面303bを形成する流路壁306を有している。そして、ファン内部流路305の一部を構成する内向き流路部305cは、翼間流路304に対しその流路壁306によって隔てられている。従って、内向き流路部305c内を流れる熱交換流体と翼間流路304を流れる空気とを、その流路壁306を介して或いはその流路壁306と翼301とを介して熱交換させることが可能である。
また、本実施形態によれば図2に示すように、翼間流路304に対し流路壁306を介して隣接する内向き流路部305cでは、熱交換流体がファン径方向DRrにおいて外側から内側へと流通する。従って、その熱交換流体は、翼間流路304を流れる空気に対し相対向する向きで内向き流路部305c内を流通する。これにより、その熱交換流体と空気とが互いに同じ向きに流れる場合に比して、その熱交換流体と空気との熱交換を促進することが可能である。
また、本実施形態によれば図2に示すように、回転軸36は、内側管361と外側管362とを含んで構成された二重管構造を有している。その回転軸36の内側流路36aは、熱交換流体の流れにおいて内向き流路部305cと流体出口部322との間に設けられている。また、回転軸36の外側流路36bは、熱交換流体の流れにおいて流体入口部321と上流側流路部305hとの間に設けられ、且つ、上流側流路部305hの内側流路端305jに接続されている。従って、内向き流路部305cにて熱交換流体がファン径方向DRrの外側から内側へと流通する流路構成を二重管構造の回転軸36を用いて容易に実現することが可能である。
また、本実施形態によれば図2に示すように、回転軸36の内側流路36aと外側流路36bとのうちの一方は、熱交換流体の流れにおいて流体入口部321とファン内部流路305との間に設けられている。そして、その内側流路36aと外側流路36bとのうちの他方は、熱交換流体の流れにおいてファン内部流路305と流体出口部322との間に設けられている。従って、回転軸36を利用して、熱交換流体をファン内部流路305に流すことが可能である。
また、本実施形態によれば図2に示すように、ファン30は、モータ34に対しファン軸方向DRaにおける一方側に配置され、流体入口部321および流体出口部322は、モータ34に対しファン軸方向DRaにおける他方側に配置されている。そして、回転軸36はモータ34を貫通している。従って、熱交換流体が流入する流体入口部321と、熱交換流体を流出させる流体出口部322とを、ファン30から離して配置することが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の第3実施形態でも同様である。
図5に示すように、本実施形態の空調ユニット10は蒸発器16を備えておらず、本実施形態は、この点において第1実施形態と異なっている。また、本実施形態の空調ユニット10は、図1の第2送風機22の替わりに、第1送風機21と同じ構造を有する送風機を第2送風機24として備えている。
すなわち、図5に示す本実施形態の空調ユニット10では、第1送風機21は、送風機としての機能に加え熱交換器としての機能を併せ持つ複数の送風機21、24のうちの第1の送風機に該当する。そして、第2送風機24は、その両方の機能を併せ持つ複数の送風機21、24のうちの第2の送風機に該当する。
具体的に本実施形態では、図2および図5に示すように、第1送風機21のファン内部流路305には、熱交換流体としての温水が流通するようになっている。そして、その温水の温度は、熱源機器70によって、車室内の空気温度に比して十分に高い温度にまで高められる。この点は第1実施形態と同様である。
本実施形態では上述したように、空調ユニット10は、第1送風機21と同じ構造を有する第2送風機24を有している。そこで、第1送風機21用と同様の回路構成で第2送風機24のファン内部流路305へ熱交換流体としての低温冷媒を循環させるため、第1送風機21用の温水が循環する第1送風機用回路とは別に、第2送風機24用の低温冷媒が循環する第2送風機用回路が設けられている。その低温冷媒は、例えば冷水またはフロンなどである。
そして、第2送風機用回路には第2熱源機器74と第2ポンプ76とが含まれ、その第2熱源機器74は第1送風機用回路の熱源機器70に相当し、その第2ポンプ76は第1送風機用回路のポンプ72に相当する。以下の説明では、第1送風機用回路の熱源機器70を第1熱源機器70と呼び、第1送風機用回路のポンプ72を第1ポンプ72と呼ぶものとする。
第2熱源機器74は、熱交換流体としての低温冷媒を車室内の空気温度に比して十分に低い温度にまで冷却する冷却機である。また、第2ポンプ76は、その冷却された低温冷媒を第2送風機24へ供給する。
このように構成された空調ユニット10では、例えば車室内を暖房する暖房運転が行われる場合には、第1送風機21が送風を行い、空調ケース12内にて矢印FLbのように空気が流れる。そして、その第1送風機21が送風している場合には、第1ポンプ72が作動し、それにより、矢印AF1iおよび矢印AF1oで示すように第1送風機21のファン30の内部へ温水が流通する。すなわち、第1送風機21が送風している場合には、第1送風機21においてファン内部流路305を流れる温水は、翼間流路304を流れる空気へ放熱する。
また、例えば車室内を冷房する冷房運転が行われる場合には、第2送風機24が送風を行い、空調ケース12内にて矢印FLhのように空気が流れる。そして、その第2送風機24が送風している場合には、第2ポンプ76が作動し、それにより、矢印AF2iおよび矢印AF2oで示すように第2送風機24のファン30の内部へ低温冷媒が流通する。すなわち、第2送風機24が送風している場合には、第2送風機24においてファン内部流路305を流れる低温冷媒は、翼間流路304を流れる空気から吸熱する。
本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態によれば、第1送風機21が送風している場合には、第1送風機21においてファン内部流路305を流れる温水は、翼間流路304を流れる空気へ放熱する。また、第2送風機24が送風している場合には、第2送風機24においてファン内部流路305を流れる低温冷媒は、翼間流路304を流れる空気から吸熱する。従って、第1送風機21によって暖房運転を行うことが可能であると共に、第2送風機24によって冷房運転を行うことが可能である。そして、本実施形態の空調ユニット10において、図4に示す蒸発器16およびヒータコア91の両方を設ける必要がなく、その分、空調ユニット10の小型化を図ることが可能である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図6および図7に示すように、本実施形態の第1送風機21のファン30は、第1実施形態の第1送風機21における翼301と同じものを主翼301として備えている。それに加え、本実施形態の第1送風機21は、複数枚の補助翼307を備えている。また、ファン30には複数の突起301c、303c、307cが設けられている。本実施形態はこれらの点において第1実施形態と異なっている。
これらの突起301c、303c、307cおよび補助翼307は、ファン30内を通過する空気と熱交換流体との熱交換において、空気側の伝熱面積を拡大させると共に熱伝達率を向上させるために設けられている。
具体的に本実施形態では、図6および図7に示すように、ファン30が有する複数枚の補助翼307はそれぞれ翼間流路304内に配置されている。そして、複数枚の補助翼307はそれぞれ、主翼301と同様に、側板302へ連結されると共にファン本体部303へも連結されている。
この補助翼307は、ファン内部流路305内の熱交換流体と翼間流路304内の空気との熱交換を促進するためのものである。補助翼307は、翼間流路304毎に2枚ずつ設けられている。その補助翼307は、翼間流路304内の空気流れ方向DRfaに沿って延びるように形成されている。その翼間流路304内の空気流れ方向DRfaとは、翼間流路304内の空気流れのうちの主流の流れ方向である。
そして、翼間流路304内の空気流れ方向DRfaにおける補助翼307の長さLasは複数枚の主翼301の何れに対しても短い。
更に、複数枚の補助翼307は何れも、翼間流路304内のうち空気流れ方向DRfaの下流側へ偏って配置されている。翼間流路304が空気流れ方向DRfaの下流側ほど拡幅しているからである。
複数枚の補助翼307はそれぞれ、翼間流路304内を流れる空気が沿う補助翼面307a、307bを有している。その補助翼面307a、307bは補助翼307の一面側と他面側とのそれぞれに形成されており、要するに、補助翼307は2つの補助翼面307a、307bを有している。
そして、補助翼307はそれぞれ、補助翼面307a、307bから突き出た複数の補助翼突起307cを有している。この補助翼突起307cは、一面側の補助翼面307aと他面側の補助翼面307bとの一方に設けられていても、その両方に設けられていても構わない。
複数枚の主翼301はそれぞれ、翼間流路304内を流れる空気が沿う翼面としての主翼面301a、301bを有している。その主翼面301a、301bは主翼301の一面側と他面側とのそれぞれに形成されており、要するに、主翼301は2つの主翼面301a、301bを有している。
具体的に、主翼301において一面側の主翼面301aは圧力面であり、他面側の主翼面301bは負圧面である。その主翼301の圧力面301aとは、図3に示すように、2つの主翼面301a、301bのうち、ファン30の回転方向ARrt側を向いた翼面である。逆に、主翼301の負圧面301bとは、2つの翼面301a、301bのうち、ファン30の回転方向ARrt側とは反対側を向いた翼面である。
そして、図6および図7に示すように、主翼301はそれぞれ、主翼面301a、301bから突き出た複数の突起301cすなわち複数の主翼突起301cを有している。この主翼突起301cは、圧力面301aと負圧面301bとの両方に設けられている。
また、ファン本体部303は、ファン本体部303の案内面303aから突き出た複数の本体部突起303cを有している。
この本体部突起303c、主翼突起301c、および補助翼突起307cは互いに同じ形状を成していてもよいし、互いに異なる形状を成していてもよい。また、これらの突起301c、303c、307cは何れも微小な突起である。
例えば、主翼301と主翼面301a、301bに沿って流れる空気との間の熱伝達を促進し且つその空気流れを阻害しにくい主翼突起301cの形状が予め実験的に求められている。そして、主翼突起301cは、その実験的に求められた形状となるように形成されている。このことは、本体部突起303cの形状および補助翼突起307cの形状についても同様である。
本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態によれば、図2、図6、および図7に示すように、翼間流路304内の空気流れ方向DRfaにおける補助翼307の長さLasは複数枚の主翼301の何れに対しても短い。従って、ファン内部流路305内を流れる熱交換流体と翼間流路304を流れる空気との熱交換が補助翼307によって促進されるという効果を得つつ、翼間流路304内の空気流れが補助翼307に起因して阻害されることを回避することが可能である。
また、本実施形態によれば、複数枚の補助翼307は何れも、翼間流路304内のうち、空気流れ方向DRfaの下流側へ偏って配置されている。従って、翼間流路304の流路断面積の変化に合わせて、翼間流路304の中でその流路断面積が広くなった箇所に、補助翼307を配置することが可能である。従って、熱交換流体と空気との熱交換が主翼301を介して行われにくい箇所に、その熱交換を促進する目的で効果的に補助翼307を配置することが可能である。
また、本実施形態によれば、補助翼307は、補助翼面307a、307bから突き出た複数の補助翼突起307cを有している。従って、補助翼面307a、307bに沿って流れる空気が補助翼突起307cによって撹拌されるので、その空気と補助翼307との間の伝熱を促進することが可能である。
また、本実施形態によれば、複数枚の主翼301は、主翼面301a、301bから突き出た複数の主翼突起301cを有している。従って、その主翼面301a、301bに沿って流れる空気がその主翼突起301cによって撹拌されるので、ファン内部流路305内を流れる熱交換流体と翼間流路304を流れる空気との熱交換を促進することが可能である。
また、本実施形態によれば、複数の主翼突起301cは、主翼301の圧力面301aと負圧面301bとのうち少なくとも圧力面301aに設けられている。そして、主翼301の圧力面301aと負圧面301bとのうちでは圧力面301aの方において、空気と主翼301との間で熱が伝わり易い。従って、例えば主翼突起301cが負圧面301bにだけ設けられるとした場合と比較して、空気と主翼301との間の伝熱促進を目的として効果的に主翼突起301cを配置することが可能である。
なお、本実施形態は第1実施形態に基づいた変形例であるが、本実施形態を前述の第2実施形態と組み合わせることも可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態において、ファン30は具体的にはターボファンであるが、遠心ファンであればターボファン以外の形式であっても差し支えない。例えば、ファン30は、シロッコファンまたはラジアルファンであってもよい。
(2)上述の各実施形態において、ファン内部流路305は、図2に示すようにファン30のうちファン本体部303に形成されているが、これは一例である。すなわち、ファン内部流路305はファン30の内部に形成されていればよく、例えば側板302の内部や翼301の内部に形成されていてもよい。
(3)上述の各実施形態において、モータ34はアウターロータ型ブラシレスDCモータであるが、そのモータ形式に限定はない。例えば、モータ34はインナーロータ型モータであってもよいし、ブラシ付きモータであってもよい。
(4)上述の各実施形態において、回転軸36の内側流路36aは、熱交換流体の流れにおいてファン30の内向き流路部305cと流体出口部322との間に設けられている。そして、回転軸36の外側流路36bは、熱交換流体の流れにおいて流体入口部321と上流側流路部305hとの間に設けられている。しかしながら、これは一例であり、回転軸36の内側流路36aの接続先と外側流路36bの接続先とが入れ替わっていても差し支えない。
すなわち、第1送風機21は、図2とは異なり、熱交換流体の流れにおいて、内側流路36aが流体入口部321と上流側流路部305hとの間に設けられ且つ外側流路36bが内向き流路部305cと流体出口部322との間に設けられる配管構成を有していてもよい。
(5)上述の第3実施形態において、図7に示すように、ファン30が有する複数枚の主翼301は何れも、複数の主翼突起301cを有している。しかしながら、これは一例であり、その複数枚の主翼301のうちの一部の主翼301は主翼突起301cを有していなくても差し支えない。要するに、その複数枚の主翼301のうちの少なくとも何れかが、複数の主翼突起301cを有しているのでも構わない。
(6)上述の第3実施形態において、複数の主翼突起301cは、主翼301の圧力面301aと負圧面301bとの両方に設けられている。この点に関し、複数の主翼突起301cがその圧力面301aと負圧面301bとのうちの一方には設けられ他方には設けられていない構成も考え得る。
例えば、複数の主翼突起301cが主翼301の負圧面301bには設けられずに圧力面301aにだけ設けられるという構成では、その主翼突起301cの配置が、第1送風機21の送風性能と熱交換性能との両立のために有効となる場合がある。なぜなら、主翼突起301cは、空気と主翼301との間の伝熱を促進するという効果を奏する一方で、送風の抵抗になり得るからである。これらのことは、補助翼突起307cの配置、および、補助翼307における補助翼面307a、307bと補助翼突起307cとの関係においても同様である。
(7)上述の第3実施形態において、本体部突起303c、主翼突起301c、および補助翼突起307cがファン30に設けられているが、これは一例である。すなわち、その本体部突起303cと主翼突起301cと補助翼突起307cとの何れか又は全部が設けられていなくても差し支えない。
(8)上述の第3実施形態において、第1送風機21は複数枚の補助翼307を有しているが、その補助翼307を全く有していなくても差し支えない。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、遠心ファンが有する複数枚の翼は、その複数枚の翼のうち互いに隣り合う翼同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路を形成している。そして、遠心ファンは、その遠心ファンの回転に伴って翼間流路を流れる空気とファン内部流路を流れる熱交換流体とを熱交換させる。
また、第2の観点によれば、遠心ファンは、複数枚の翼のそれぞれに対し軸方向での一方側とは反対側に連結されたファン本体部を有している。そして、ファン内部流路は、遠心ファンのうちファン本体部の内部に形成されている。従って、ファン内部流路内を流れる熱交換流体に対して直接に接するファン本体部と複数枚の翼のそれぞれとの間で熱を伝導させることが可能である。そして、その熱交換流体と翼間流路を流れる空気との間の熱交換を複数枚の翼を介して促進することが可能である。
また、第3の観点によれば、翼間流路内の空気流れ方向における補助翼の長さは複数枚の主翼の何れに対しても短い。従って、ファン内部流路内を流れる熱交換流体と翼間流路を流れる空気との熱交換が補助翼によって促進されるという効果を得つつ、翼間流路内の空気流れが補助翼に起因して阻害されることを回避することが可能である。
また、第4の観点によれば、補助翼は、翼間流路内のうち、上記空気流れ方向の下流側へ偏って配置されている。従って、翼間流路の流路断面積の変化に合わせて、翼間流路の中でその流路断面積が広くなった箇所に、補助翼を配置することが可能である。従って、熱交換流体と空気との熱交換が主翼を介して行われにくい箇所に、その熱交換を促進する目的で効果的に補助翼を配置することが可能である。
また、第5の観点によれば、補助翼は、補助翼面から突き出た複数の補助翼突起を有している。従って、補助翼面に沿って流れる空気が補助翼突起によって撹拌されるので、その空気と補助翼との間の伝熱を促進することが可能である。
また、第6の観点によれば、ファン本体部は、翼間流路に面する壁面を形成する流路壁を有している。そして、内向き流路部は、翼間流路に対しその流路壁によって隔てられている。従って、内向き流路部内を流れる熱交換流体と翼間流路を流れる空気とを、その流路壁を介して或いはその流路壁と翼とを介して熱交換させることが可能である。
また、第7の観点によれば、回転軸は、内側管と外側管とを含んで構成された二重管構造を有している。その回転軸の内側流路は、熱交換流体の流れにおいて内向き流路部と流体出口部との間に設けられている。また、回転軸の外側流路は、熱交換流体の流れにおいて流体入口部と上流側流路部との間に設けられ、且つ、上流側流路部の上流側流路他端に接続されている。従って、内向き流路部にて熱交換流体が径方向の外側から内側へと流通する流路構成を二重管構造の回転軸を用いて容易に実現することが可能である。
また、第8の観点によれば、回転軸は、内側管と外側管とを含んで構成された二重管構造を有している。回転軸の内側流路と外側流路とのうちの一方は、熱交換流体の流れにおいて流体入口部とファン内部流路との間に設けられている。そして、その内側流路と外側流路とのうちの他方は、熱交換流体の流れにおいてファン内部流路と流体出口部との間に設けられている。従って、回転軸を利用して、熱交換流体をファン内部流路に流すことが可能である。
また、第9の観点によれば、遠心ファンは、モータに対し軸方向における一方側に配置され、流体入口部および流体出口部は、モータに対し軸方向における他方側に配置されている。そして、回転軸はモータを貫通している。従って、熱交換流体が流入する流体入口部と、熱交換流体を流出させる流体出口部とを、遠心ファンから離して配置することが可能である。
また、第10の観点によれば、複数枚の翼のうちの少なくとも何れかは、翼面から突き出た複数の突起を有している。従って、その翼面に沿って流れる空気がその突起によって撹拌されるので、ファン内部流路内を流れる熱交換流体と翼間流路を流れる空気との熱交換を促進することが可能である。
また、第11の観点によれば、複数の突起は、少なくとも翼の圧力面に設けられている。そして、翼の圧力面と負圧面とのうちでは圧力面の方において、空気と翼との間で熱が伝わり易い。従って、空気と翼との間の伝熱促進を目的として効果的に突起を配置することが可能である。
また、第12の観点によれば、第1の送風機が送風している場合には、その第1の送風機において、ファン内部流路を流れる熱交換流体は、翼間流路を流れる空気へ放熱する。また、第2の送風機が送風している場合には、その第2の送風機において、ファン内部流路を流れる熱交換流体は、翼間流路を流れる空気から吸熱する。従って、第1の送風機によって暖房運転を行うことが可能であると共に、第2の送風機によって冷房運転を行うことが可能である。そして、空調ユニットにおいて、空気を冷却するための熱交換器と空気を加熱するための熱交換器との両方を設ける必要がなく、その分、空調ユニットの小型化を図ることが可能である。
21 第1送風機
30 ファン(遠心ファン)
301 翼
304 翼間流路
305 ファン内部流路
305a 内部流路一端
305b 内部流路他端
321 流体入口部
322 流体出口部
CLf ファン軸心

Claims (12)

  1. 空調用の送風機であって、
    ファン軸心(CLf)まわりに配置された複数枚の翼(301)を有し、前記ファン軸心まわりに回転することによって該ファン軸心の軸方向(DRa)における一方側から吸い込んだ空気を該ファン軸心の径方向(DRr)の外側へ向けて吹き出す遠心ファン(30)と、
    熱交換流体が流入する流体入口部(321)と、
    前記熱交換流体を流出させる流体出口部(322)とを備え、
    前記遠心ファンの内部には、前記熱交換流体が流れるファン内部流路(305)が形成され、
    該ファン内部流路は、前記流体入口部へ連通する内部流路一端(305a)と前記流体出口部へ連通する内部流路他端(305b)とを有し、
    前記複数枚の翼は、該複数枚の翼のうち互いに隣り合う翼同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路(304)を形成し、
    前記遠心ファンは、該遠心ファンの回転に伴って前記翼間流路を流れる空気と前記ファン内部流路を流れる前記熱交換流体とを熱交換させる送風機。
  2. 前記遠心ファンは、前記複数枚の翼のそれぞれに対し前記軸方向での前記一方側とは反対側に連結されたファン本体部(303)を有し、
    前記ファン内部流路は、前記遠心ファンのうち前記ファン本体部の内部に形成されている請求項1に記載の送風機。
  3. 前記遠心ファンは、前記翼間流路内に配置され前記ファン本体部へ連結された補助翼(307)を有し、
    前記複数枚の翼は複数枚の主翼として設けられ、
    前記翼間流路内の空気流れ方向(DRfa)における前記補助翼の長さ(Las)は前記複数枚の主翼の何れに対しても短い請求項2に記載の送風機。
  4. 前記補助翼は、前記翼間流路内のうち、前記空気流れ方向の下流側へ偏って配置されている請求項3に記載の送風機。
  5. 前記補助翼は、前記翼間流路内を流れる空気が沿う補助翼面(307a、307b)と、該補助翼面から突き出た複数の補助翼突起(307c)とを有している請求項3または4に記載の送風機。
  6. 前記ファン内部流路は、前記熱交換流体が前記径方向において外側から内側へと流通する内向き流路部(305c)を有し、
    前記ファン本体部は、前記翼間流路に面する壁面(303b)を形成する流路壁(306)を有し、
    前記内向き流路部は、前記翼間流路に対し前記流路壁によって隔てられている請求項2ないし5のいずれか1つに記載の送風機。
  7. 前記ファン軸心まわりに回転可能に支持され、前記遠心ファンに対して固定された回転軸(36)を備え、
    該回転軸は、内側管(361)と前記径方向において該内側管を取り囲む外側管(362)とを含んで構成された二重管構造を有し、
    前記回転軸では、前記内側管の内側に内側流路(36a)が形成されると共に、前記内側管と前記外側管との間には外側流路(36b)が形成されており、
    前記ファン内部流路は、前記内向き流路部に対し前記軸方向において前記流路壁側とは反対側に配置された上流側流路部(305h)を有し、
    該上流側流路部は、前記内向き流路部のうち前記径方向における外側に位置する外側流路端(305d)に接続された上流側流路一端(305i)と、該上流側流路部で前記上流側流路一端とは反対側に位置する上流側流路他端(305j)とを有し、
    前記内側流路は、前記熱交換流体の流れにおいて前記内向き流路部と前記流体出口部との間に設けられ、
    前記外側流路は、前記熱交換流体の流れにおいて前記流体入口部と前記上流側流路部との間に設けられ、前記上流側流路部の前記上流側流路他端に接続されている請求項6に記載の送風機。
  8. 前記ファン軸心まわりに回転可能に支持され、前記遠心ファンに対して固定された回転軸(36)を備え、
    該回転軸は、内側管(361)と前記径方向において該内側管を取り囲む外側管(362)とを含んで構成された二重管構造を有し、
    前記回転軸では、前記内側管の内側に内側流路(36a)が形成されると共に、前記内側管と前記外側管との間には外側流路(36b)が形成されており、
    前記内側流路と前記外側流路とのうちの一方は、前記熱交換流体の流れにおいて前記流体入口部と前記ファン内部流路との間に設けられ、前記内側流路と前記外側流路とのうちの他方は、前記熱交換流体の流れにおいて前記ファン内部流路と前記流体出口部との間に設けられている請求項1または2に記載の送風機。
  9. 前記遠心ファンを回転駆動するモータ(34)を備え、
    前記遠心ファンは、前記モータに対し前記軸方向における前記一方側に配置され、
    前記流体入口部および前記流体出口部は、前記モータに対し、前記軸方向における前記一方側とは反対側の他方側に配置され、
    前記回転軸は前記モータを貫通している請求項7または8に記載の送風機。
  10. 前記複数枚の翼のうちの少なくとも何れかは、前記翼間流路内を流れる空気が沿う翼面(301a、301b)と、該翼面から突き出た複数の突起(301c)とを有している請求項1ないし9のいずれか1つに記載の送風機。
  11. 前記複数枚の翼のうち前記複数の突起を有する翼は、該翼の一面側と他面側とのそれぞれに前記翼面を有し、
    前記一面側の前記翼面は圧力面(301a)であり、前記他面側の前記翼面は負圧面(301b)であり、
    前記複数の突起は、少なくとも前記圧力面に設けられている請求項10に記載の送風機。
  12. 所定の空間内の空調を行う空調ユニットであって、
    請求項1ないし11のいずれか1つに記載の送風機(21、24)を複数備え、
    該複数の送風機のうちの第1の送風機(21)が送風している場合には、該第1の送風機において、前記ファン内部流路を流れる前記熱交換流体は、前記翼間流路を流れる空気へ放熱し、
    前記複数の送風機のうちの第2の送風機(24)が送風している場合には、該第2の送風機において、前記ファン内部流路を流れる前記熱交換流体は、前記翼間流路を流れる空気から吸熱する空調ユニット。
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