JP2017128055A - 真偽判別機能を備えた複写防止印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、複写防止効果及び真偽判別効果を有する印刷物を提案する。【解決手段】 複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線が複数配列されて成る背景部と、複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線が複数配列されて成る潜像部と、第2の大きさとは同じ又は異なる複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線と第1の画線が、交互に複数配列されて成る可視画像部と、第2の画線と第3の画線が、交互に複数配列されて成る共通画像部から成り、潜像部と背景部及び可視画像部と共通画像部は濃度が等しく、かつ、可視画像部と共通画像部の濃度が、潜像部と背景部の濃度より高く形成され、潜像部と背景部より濃度の高い可視画像部と共通画像部によって可視画像が形成され、複写機で再現不可能な大きさの画線を有する潜像部と共通画像部によって潜像画像が形成され、各画線は紫外線を照射した場合に発光する有色インキから成る印刷物である。【選択図】 図2
Description
本発明は、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の偽造、改ざんを防止する必要性がある印刷物において、紫外線を照射することにより印刷物自体が本物か否か真偽判別することが可能であるとともに、カラー複写機又はモノクロ複写機により複写した場合に容易に複写物であることが判別可能な真偽判別機能を備えた複写防止印刷物に関するものである。
銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において、偽造、改ざん防止策は、重要な要素である。これらの印刷物の偽造、改ざん防止策は、主に、幾何学模様を多様化した図柄をデザインに用いる方法と、印刷物に対し、何らかの手段と作用を加えることで目視では認識することができなかった潜像が現出するような方法がある。前者の代表的な例は、証券印刷物等のデザインに広く用いられている地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、後者の代表的な例は、潜像凹版、カラー複写機で色が正常に再現されないような機能性インキ、コピー防止画線等がある。
前述の幾何学模様を用いる偽造、改ざん防止策としては、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等があり、基本的に一定の画線幅による曲画線の集合によって模様を構成しているものである。これらの模様は、印刷物のデザイン等の意匠性を加味し、偽造、改ざん防止策を施すことができ、模様を複雑にすることによって、偽造物において同一の模様を作製することを困難とし、カラー複写機では再現されにくい色彩を用いることや、複雑な曲画線を用いることでカラー複写機、モノクロ複写機又はスキャナの走査入出力に対してモアレを発生させることで偽造防止策としての役割を高めている。また、前述の模様類は、証券印刷物等のデザインにおいて世界的に広く用いられていると同時に、銀行券、株券、債券等の金銭的価値を有する印刷物の模様として古くから用いられ、現在でも一般的に高級感を印象付けるデザインとして重要な模様となっている。したがって、銀行券、株券、債券等の有価証券、各種証明書、重要書類等の印刷物において、地紋、彩紋模様、レリーフ模様等は、デザイン上欠かすことのできない模様である。しかし、最近では、高機能化した写真製版装置、カラー複写機又はモノクロ複写機の出現によって、十分な偽造、改ざん防止効果をもたらしていないという欠点がある。
また、前述の印刷物に対し、何らかの手段と作用を加えることで、目視では認識することができなかった潜像が現出するような方法の代表的な技術として、一般的にコピー防止画線と称する一連の技術がある。また、用紙の表面に網点で潜像を印刷し、万線で潜像と同濃度の背景を同時印刷し、背景を含む潜像の上面に装飾模様をコピーで再現されない程度の薄色の透明性インキで重ね刷りすることにより、印刷物表面を体裁良く仕上げ、コピーにかけると模様は見えなくなり、背景は再現されるとともに、潜像は再現されず、背景と潜像の濃度差が歴然となって複写物であることが一見して分かるといった方法は、これまでも数多くの出願がある。
それらの発明の多くは、網点又は万線等の点及び線が一定周期で連続配置する画線群(以下「スクリーンパターン」という。)の粗密によって潜像が施され、印刷物に示すように、印刷面全体の模様が均一濃度を持ったスクリーンパターンとなっている。この潜像が施された印刷物において、カラー複写機又はモノクロ複写機によって複写した際、再生されない密構成のスクリーンパターンと、再生される粗構成のスクリーンパターンとは、複写物の模様に示すように濃度差が生じて、再生される粗構成のスクリーンパターンに対して、再生されない密構成のスクリーンパターンの潜像部分が現出するようにして、複写物であることが一目瞭然となるようにしたものである。
また、本願出願人も、用紙表面に網点又は万線等のパターンから成る潜像と、該潜像周囲に前述の潜像とは粗密が異なるパターンから成る背景を1色で同時印刷した印刷物において、該潜像を施した潜像模様が肉眼では識別されないことを特徴とする複写防止に適する印刷物として、潜像をカムフラージュするための別の模様や薄色の透明インキ、さらには、淡色の重ね刷りを施さず、白抜きの円形模様や、全面的なスクリーンパターンに対する部分的なスクリーンパターンの網点パーセントを増加した同心円模様等で、カムフラージュする方法を既に出願している(例えば、特許文献1参照。)。しかし、印刷面全体がスクリーンパターンであるという特徴から、近年の高機能化した製版及び印刷出力装置では、その画線構成を容易に再現することが可能となってしまう問題があった。
また、万線と網点のいずれか一方を構成子として潜像を形成し、かつ、他方を構成子として背景を形成し、万線が50線10%、網点が150線10%であるフィルム原版において、潜像の画線と背景の画線の全体をカムフラージュするために、175線10%の網点から成る地紋を組み込み、一度刷りで用紙に印刷を施すという画線構成が既に出願されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、全体に175線10%の網点から成る地紋は、潜像又は背景を構成する万線及び網点と一部連結して大きくなることから、コピーで再現されることがあり、地紋が完全に消えることはない。
そこで、これらの問題点を解決するために、本願出願人は、カラー複写機又はモノクロ複写機に対してより効果のあるものにするために、更に改良を加えた。具体的には、曲線状の集合模様を、潜像を施さない部分の画線を連続線、潜像を施した部分の画線を基本線方向に一定の間隔で配列された形状の画線から成る定周期断絶線で構成し、潜像を施した部分の定周期断絶線のうち、基本線方向に連続した一つの画線部と非画線部から成る一周期に相当する部分の画線面積の総和が、潜像を施さない部分の連続線のうち、前述の潜像部における画線部と非画線部から成る一周期と同一の長さに相当する部分の画線面積と等しくし、さらに、潜像を施した部分の定周期断絶線となっている画線において、定周期断絶線の画線同士が交差する部分で、画線同士のどちらか一方の画線を、もう一方の画線の画線幅の範囲内で削除することを特徴とした、複写防止模様の作成方法及びその印刷物を出願している(例えば、特許文献3参照)。
また、本願出願人は、基材上の少なくとも一部に印刷画線が万線状に配列された複写けん制領域を有し、前記複写けん制領域は、複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線が一定のピッチで複数配列されて成る背景部と、複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線が前記一定のピッチで複数配列されて成る潜像部と、前記第2の大きさとは同じ又は異なる複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線と前記第1の画線が、交互に前記一定のピッチで複数配列されて成る可視画像部と、前記第2の画線と前記第3の画線が、交互に前記一定のピッチで複数配列されて成る共通画像部から成り、前記潜像部と前記背景部及び前記可視画像部と前記共通画像部は濃度が等しく、かつ、前記可視画像部と前記共通画像部の濃度が、前記潜像部と前記背景部の濃度より高く形成され、前記潜像部と前記背景部より濃度の高い前記可視画像部と前記共通画像部によって可視画像が形成され、複写機で再現不可能な大きさの画線を有する前記潜像部と前記共通画像部によって潜像画像が形成されたことを特徴とする複写、改ざん防止用印刷物を出願している(例えば、特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献1乃至3で示されたように、印刷物を複写機で複写した場合に複写物には潜像画像が出現することによって、オリジナルの印刷物か複写物か容易に判別することができる技術である。特許文献4は、可視画像を有する印刷物を複写機で複写した場合に複写物には可視画像が消失し潜像画像が出現するため、オリジナルの印刷物と複写物では画像がチェンジするため従来よりも容易に判別することができる技術である。
しかしながら、特許文献1乃至4の印刷物は、複写機等で複写された複写物において判別効果を有するが、オリジナルの印刷物が本物か否か容易に判別する手段がなかった。
本発明は、前述した問題を解決することを目的としたもので、複写機等で複写された場合の複写物において、判別効果を有するとともに、オリジナルの印刷物に対しても容易に真偽判別することが可能な真偽判別機能を備えた複写防止印刷物を提案するものである。
本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、基材上の少なくとも一部に印刷画線が万線状に配列された真偽判別用領域を有し、真偽判別用領域は、複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線が一定のピッチで複数配列されて成る背景部と、複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線が一定のピッチで複数配列されて成る潜像部と、第2の大きさとは同じ又は異なる複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線と第1の画線が、交互に一定のピッチで複数配列されて成る可視画像部と、第2の画線と第3の画線が、交互に一定のピッチで複数配列されて成る共通画像部から成り、潜像部と背景部及び可視画像部と共通画像部は濃度が等しく、かつ、可視画像部と共通画像部の濃度が、潜像部と背景部の濃度より高く形成され、潜像部と背景部より濃度の高い可視画像部と共通画像部によって可視画像が形成され、複写機で再現不可能な大きさの画線を有する潜像部と共通画像部によって潜像画像が形成され、潜像部に形成される所定面積当たりの第2の画線の画線周囲長の合計値は、背景部に形成される所定面積当たりの第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく、可視画像部に形成される所定面積当たりの第1の画線及び第3の画線の画線周囲長の合計値と、背景部に形成される所定面積当たりの第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく、共通画像部に形成される所定面積当たりの第2の画線及び第3の画線の画線周囲長の合計値と、背景部に形成される所定面積当たりの第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく形成され、第1の画線、第2の画線及び第3の画線は紫外線を照射した場合に発光する有色インキから成る印刷物であって、印刷物は可視光下で観察した場合に可視画像が視認され、印刷物を複写機で複写した場合の複写物には可視画像が消失し、潜像画像が顕在化し、さらに、印刷物に対して紫外線を照射した場合に可視画像及び潜像画像の双方が顕在化することを特徴とする。
本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、第2の画線及び第3の画線が、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成される場合、第2の画線を構成する画線部と非画線部の周期と、第3の画線を構成する画線部と非画線部の周期が異なることを特徴とする。
本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、背景部と潜像部の面積率が等しいことで、潜像部と背景部の濃度が等しく、可視画像部と共通画像部の面積率が等しいことで、可視画像部と共通画像部の濃度が等しいことを特徴とする。
本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、複写機等で複写された場合に複写物に潜像画像が顕在化されるため、容易に複写物であることが判別することが可能である。さらに、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物に対して紫外線を照射することによって可視画像及び潜像画像の双方が顕在化することによって真偽判別することができる。よって、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、複写防止効果を有するとともに、オリジナルの印刷物の真偽判別効果の双方の効果を兼ね備える。
本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。しかしながら、本発明は、以下に述べる実施するための形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれば、その他のいろいろな実施の形態が含まれる。なお、下記に記載される実施例の数値は一例であり、本発明を限定するものではない。
本発明を実施するための形態について、実施例に基づいて図面を参照して以下詳細に説明する。図1に本発明における真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)を示す。真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、図1(a)に示すように、基材(2)の上の少なくとも一部に、真偽判別用領域(3)を有し、真偽判別用領域(3)には、印刷画線(4)が万線状に配置される。真偽判別用領域(3)に配置される印刷画線(4)の詳細な構成については後述するが、真偽判別用領域(3)は、図1(b)に示すように、異なる構成の印刷画線(4)がそれぞれ配置された各部位で構成される。
異なる印刷画線から構成されている各部位の詳細を、図1(c)〜図1(f)により説明する。まず、本例では、可視画像(9)を「星」とし、潜像画像(10)を「月」として説明する。図1(c)は、可視画像(9)と潜像画像(10)の背景となる背景部(8)、図1(d)は、潜像画像(10)を構成する画線のみで形成されている潜像部(6)、図1(e)は、可視画像(9)を構成する画線のみで形成されている可視画像部(5)、更に、図1(f)は、可視画像(9)と潜像画像(10)が重複した領域の共通画像部(7)となっている。また、真偽判別用領域(3)は、可視画像部(5)と共通画像部(7)から成る可視画像(9)と、潜像部(6)と共通画像部(7)から成る潜像画像(10)を備えている。
説明の便宜上、図1に示された真偽判別用領域(3)の中には、「星」と「月」の図柄が視認されるが、可視光下で観察される画像は、図2(a)に示されたように、背景部(8)と潜像部(6)とは濃度が等しく、また、可視画像部(5)と共通画像部(7)とは濃度が等しく観察され、背景部(8)と潜像部(6)の濃度よりも、可視画像部(5)と共通画像部(7)の濃度が高く観察される。これにより、図2(a)に示すように、可視光下で観察される可視画像(9)の「星」の図柄を視認することができる。
図2(b)は、図2(a)に示された真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)をカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写した複写物(11)が示されたものである。複写物(11)における真偽判別用領域(12)では、可視画像部(5)と背景部(8)とは濃度が等しく、また、潜像部(6)と共通画像部(7)とは濃度が等しく、背景部(8)と可視画像部(5)の濃度よりも、潜像部(6)と共通画像部(7)の濃度が低く観察されている。これにより、図2(b)に示すように、複写物(11)を可視光下で観察した場合に、潜像画像(10)の「月」の図柄を視認することができ、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)がカラー複写機又はモノクロ複写機等で複写された複写物(11)では、可視画像(9)と潜像画像(10)が完全に入れ替わるという劇的な変化を奏することになる。このように、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、可視画像(9)と潜像画像(10)の一部が重複していても、明瞭にチェンジすることで、真偽判別性を向上させている。
図2(c)は、図2(a)に示された真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に対して、紫外線を照射して観察した場合の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)が示されたものである。真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(12)では、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)の発光強度は、背景部(8)の発光強度よりも強く観察されている。これにより、図2(c)に示すように、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に紫外線を照射して観察した場合に、可視画像(9)の「星」の図柄及び潜像画像(10)の「月」の図柄の双方を視認することができ、真偽判別することができる。以下、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)の詳細な構成について説明する。
まず、真偽判別用領域(3)を構成している各画線の配列関係について、図3を用いて説明する。各画線の詳しい構成等は後述する。
図3に示すように、四つの画線は、等間隔のピッチで交互に配置された中心線(L1)と中心線(L2)上に配置される。なお、ここでの中心線は、印刷物を作製するに当たり、考慮する仮想線であり、実際に印刷物上に記載されている線ではない。この中心線(L1)と中心線(L2)の間隔は150〜300μmとすることが好ましい。
図3(a)は、中心線(L1)上に複写機で再現可能な大きさの実線を配置し、中心線(L2)は、何も配置せずに非画線としている。なお、複写機で再現可能な大きさ又は不可能な大きさの定義についての詳細は後述する。
図3(b)は、中心線(L1)上に破断線状態となる画線を配置し、中心線(L2)は、何も配置せずに非画線としている。
図3(c)は、中心線(L1)上に図3(a)と同じ実線を配置し、中心線(L2)上には、図3(b)で配置した破断線よりも若干長辺方向が短い破断線を配置している。なお、図3(c)で示した破断線は、上述のとおり、図3(b)で示した破断線よりも若干長辺方向が短い破断線となっているが、必ずしも異ならせることは必須ではなく、同じであっても良い。重要なのは、複写機で再現不可能となる大きさ及び他の画線との関係による濃度調整に寄与する大きさとなればよい。その詳細については、各画線構成の説明により後述する。
図3(d)は、中心線(L1)上に図3(b)と同じ破断線状態となる画線を配置し、中心線(L2)上には、図3(c)と同じ破断線状態となっている画線を配置している。
このような各画線の配置を基本とすることで、図3(a)と図3(b)は、目視上等濃度で視認することができることとなり、図3(c)と図3(d)は、目視上等濃度に視認することができることとなる。なお、図3(a)と図3(b)及び図3(c)と図3(d)がそれぞれ等濃度に視認される理由については後述する。
この配置とした各画線のパターンを複写機で再現すると、図4(a)〜(d)のような状態となる。図4(a)は、実線で描かれた領域は、そのまま複写機で再現されている。図4(b)は、破断線で描かれた線が、複写機では再現することができずに、何も画線が描かれていない状態となっている。図4(c)では、図4(a)と同じ実線の領域は、そのまま再現され、破断線で描かれた領域は、再現されていないため、実線のみの状態となり、図4(a)と同じ状態で再現されている。さらに、図4(d)では、二つの破断線が複写機で再現されていないため、何も画線が描かれておらず、図4(b)と同じ状態となっている。
以上のとおり、本発明の基本原理は、四つの異なる画線構成による画像部のうち、二つの画像部同士が等濃度として視認されていることから、各々の二つの画像部は、区分けすることができず、複写機で再現すると、目視のときとは異なる二つの画像部同士が同じ状態(等濃度)で再現されるために、その同じ状態の二つの画像部は区分けすることができない。
次に、真偽判別用領域(3)内における四つの画像部を構成している画線の詳細について具体的に説明する。
(背景部)
図5は、背景部(8)の一部拡大図であり、背景部(8)に配置される印刷画線は、複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線(13)であって、背景部(8)は、第1の画線(13)が一定のピッチ(P1)で規則的に複数配置されて成る。このとき、第1の画線(13)の幅(W13)が、複写機で再現可能な第1の大きさで形成される。第1の大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写される大きさとして50μm以上である。
図5は、背景部(8)の一部拡大図であり、背景部(8)に配置される印刷画線は、複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線(13)であって、背景部(8)は、第1の画線(13)が一定のピッチ(P1)で規則的に複数配置されて成る。このとき、第1の画線(13)の幅(W13)が、複写機で再現可能な第1の大きさで形成される。第1の大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写される大きさとして50μm以上である。
なお、本発明における四つの画像部を構成する印刷画線については、複写機で再現可能か否かを画線の大きさという表現を用いて説明するが、この画線の大きさとは、各画線において短辺方向の幅のことをいう。したがって、図5における第1の画線(13)の第1の大きさは、第1の画線(13)の短辺方向の画線幅(W13)のことである。また、後述する図6に示すような破断線から構成されている第2の画線(14)の場合については、第2の画線(14)の画線幅は(Wy14)であるが、その第2の画線(14)を構成している一つ一つの破断線の画線幅(Wx14)が、複写機で再現不可能な大きさとなっていることから、本発明でいう、画線の大きさとなる。したがって、本発明において複写機で再現可能か否かを示す画線の大きさは、各画線の短辺方向の幅のことをいう。
以上の構成により、背景部(8)は、幅(W13)の第1の画線(13)が一定のピッチ(P1)で複数配置されて第1の面積率で形成される。なお、本発明において、面積率とは、基材(2)の一定の面積の中に配置される画線の面積の割合のことである。また、本例では、第1の画線(13)を実線としているが、本発明において、第1の画線(13)は、複写機で再現可能な大きさを有するものであれば、直線、曲線、波線等、何ら形状を限定するものではない。
(潜像部)
図6は、潜像部(6)の一部拡大図であり、潜像部(6)に配置される印刷画線は、複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線(14)であって、潜像部(6)は、第2の画線(14)が一定のピッチ(P1)で規則的に複数配置されて成り、背景部(8)の面積率と等しい第1の面積率で構成される。
図6は、潜像部(6)の一部拡大図であり、潜像部(6)に配置される印刷画線は、複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線(14)であって、潜像部(6)は、第2の画線(14)が一定のピッチ(P1)で規則的に複数配置されて成り、背景部(8)の面積率と等しい第1の面積率で構成される。
図6(a)に示す第2の画線(14)は、画線部(14a)と非画線部(14b)が一定の周期(Dx14)で繰り返される破断線で構成された例である。このとき、印刷画線が一定のピッチ(P1)で配置される方向の画線部の幅を(Wy14)とし、印刷画線の方向である、すなわち、破断線方向の画線部の幅を(Wx14)とすると、画線部の幅(Wx14)が複写機で再現されない第2の大きさで形成される。第2の大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写されない大きさとして50μmより小さい大きさである。画線部と非画線部の周期(Dx14)が小さくなるほど画線部(14a)同士が接近して、複写機で複写されやすくなる傾向にあることから、第2の画線(14)が複写機で再現されないように画線部と非画線部の周期(Dx14)を適宜調整する必要がある。これと併せて、潜像部(6)と背景部(8)の面積率を等しくするため、背景部(8)の面積率に応じて、第2の画線(14)の画線部の幅(Wx14、Wy14)及び画線部と非画線部の周期(Dx14)を適宜調整する必要がある。
図6(a)は、潜像部(6)の一部拡大図であるため、画線部(14a)と非画線部(14b)を区分けして視認することができるが、実際の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)を目視した場合には、第2の大きさと周期(Dx14)が小さいため、目視で区分けすることができず、潜像部(6)に配置される画線(図6中の破線で囲む部分)が一つの画線として視認される。なお、直線状の画線である、すなわち、本発明における第1の画線(13)と、分断線である、すなわち、本発明における第2の画線(14)がそれぞれ配置される第1の画像部(8)と第2の画像部(6)の面積率を等しくするための構成については、特許第3268418号や複写防止画線の技術において、公知となっている。
なお、第2の画線(14)が破断線で構成される場合、図6(a)に示す破断線に対して、図6(b)に示すように、画線部(14a)が傾斜した構成としてもよい。また、本例では、第2の画線(14)を破断線状に画線が配置されたものとしているが、複写機で再現不可能な大きさを有するものであれば、長辺方向に分岐した線形状を用いてもよい。この構成については、特許第3368327号に記載の技術であり、詳細については、実施例2で説明する。また、第2の画線(14)の構成は、特許第3689786号に記載の1本の画線から複数に分岐し、かつ、一定の間隔で画線部と非画線部が配列された定周期断絶線の構成であってもよく、詳細については、実施例3で説明する。
本例では、背景部(8)と潜像部(6)の境界部分において、図7に示すように、背景部(8)に配置される第1の画線(13)と、潜像部(6)に配置される第2の画線(14)が同一線上に配置される構成について説明する。なお、第1の画線(13)と第2の画線(14)が同一線状に配置されるとは、図7において一点鎖線で図示するそれぞれの画線の中心線(T)と同じことである。この第1の画線(13)と第2の画線(14)の関係は、特許第3268418号に記載の複写防止画線の構成と同様である。このとき、第1の画線(13)と第2の画線(14)は、目視で一つの直線状の画線として見えるため、潜像が形成されていることを隠蔽する最も優れた形態である。
なお、可視光下で可視画像(9)が観察される原理については後述するが、本発明において、第1の画線(13)と第2の画線(14)の中心線の位置が異なる配置であっても、潜像画像(10)を認識することができない範囲であれば問題ない。これは、第1の画線(13)と第2の画線(14)の中心の位置が異なっても、可視光下で観察される中心線の位置が異なることで、顕像化する潜像画像(10)よりも面積率の差による可視画像(9)の視認性の方が強く、潜像画像(10)が認識され難いからである。
(可視画像部)
図8は、可視画像部(5)の一部拡大図であり、可視画像部(5)に配置される印刷画線は、第1の画線(13)と、第2の大きさと同じ又は異なる大きさの複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線(15)であって、第1の画線(13)及び第3の画線(15)が一定のピッチ(P1)で交互に規則的に複数配列されて成る。第1の画線(13)の構成については、前述したとおりである。
図8は、可視画像部(5)の一部拡大図であり、可視画像部(5)に配置される印刷画線は、第1の画線(13)と、第2の大きさと同じ又は異なる大きさの複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線(15)であって、第1の画線(13)及び第3の画線(15)が一定のピッチ(P1)で交互に規則的に複数配列されて成る。第1の画線(13)の構成については、前述したとおりである。
図8に示す第3の画線(15)は、画線部(15a)と非画線部(15b)が一定の周期(Dx15)で繰り返される破断線で構成された例である。このとき、印刷画線が一定のピッチ(P1)で配置される方向の画線部の幅を(Wy15)とし、印刷画線の方向である、すなわち、破断線の方向の画線部の幅を(Wx15)とすると、画線部の幅(Wx15)が複写機で再現されない第3の大きさで形成される。第3の大きさについては、複写機の性能にもよるが、複写されない大きさとして50μmより小さい大きさである。すなわち、第3の画線(15)の構成は、第2の画線(14)の構成と同様であるが、第3の画線(15)が複写機で再現されないための第3の大きさは、50μmより小さければ第2の大きさと異なっていてもよい。
可視画像部(5)は、第1の画線(13)と第3の画線(15)が配列されることで、第1の面積率よりも面積率が高い第2の面積率で形成されている。このとき、第3の画線(15)を構成する画線部(15a)と非画線部(15b)の周期(Dx15)は、第2の画線(14)を構成する画線部(14a)と非画線部(14b)の周期(Dx14)と異なっていることが可視光下で観察される可視画像(9)のモアレ防止をする上で望ましいが、同じピッチであってもよい。また、本例では、第3の画線(15)を、画線が破断線状に配置されたものとしているが、複写機で再現不可能な大きさを有するものであれば、第2の画線(14)と同様に、特許第3368327号に記載の分岐した画線又は特許第3689786号に記載の分岐した定周期断絶線を用いてもよい。
(共通画像部)
図9は、共通画像部(7)の一部拡大図であり、共通画像部(7)に配置される印刷画線は、第2の画線(14)と第3の画線(15)であって、第2の画線(14)と第3の画線(15)が一定のピッチ(P1)で交互に規則的に複数配列されて成る。第2の画線(14)と第3の画線(15)の構成については、前述したとおりである。図9(a)では、第2の画線(14)と第3の画線(15)が破断線で構成され、第2の画線(14)を構成する画線部(14a)と非画線部(14b)の周期(Dx14)と、第3の画線(15)を構成する画線部(15a)と非画線部(15b)の周期(Dx15)が同じ状態を示している。前述したように、図9(b)に示すように、第3の画線(15)を構成する画線部(15a)と非画線部(15b)の周期(Dx15)と、第2の画線(14)を構成する画線部(14a)と非画線部(14b)の周期(Dx14)が異なる形態の方が、可視光下で観察される可視画像(9)のモアレが生じにくい。共通画像部(7)は、第2の画線(14)と第3の画線(15)が配列されることで、第1の面積率よりも面積率が高く形成されている。
図9は、共通画像部(7)の一部拡大図であり、共通画像部(7)に配置される印刷画線は、第2の画線(14)と第3の画線(15)であって、第2の画線(14)と第3の画線(15)が一定のピッチ(P1)で交互に規則的に複数配列されて成る。第2の画線(14)と第3の画線(15)の構成については、前述したとおりである。図9(a)では、第2の画線(14)と第3の画線(15)が破断線で構成され、第2の画線(14)を構成する画線部(14a)と非画線部(14b)の周期(Dx14)と、第3の画線(15)を構成する画線部(15a)と非画線部(15b)の周期(Dx15)が同じ状態を示している。前述したように、図9(b)に示すように、第3の画線(15)を構成する画線部(15a)と非画線部(15b)の周期(Dx15)と、第2の画線(14)を構成する画線部(14a)と非画線部(14b)の周期(Dx14)が異なる形態の方が、可視光下で観察される可視画像(9)のモアレが生じにくい。共通画像部(7)は、第2の画線(14)と第3の画線(15)が配列されることで、第1の面積率よりも面積率が高く形成されている。
また、共通画像部(7)と可視画像部(5)において、第3の画線(15)による各画像部の面積率は同じであり、第1の画線(13)による可視画像部(5)の面積率と第2の画線(14)による共通画像部(7)の面積率も同じである。したがって、共通画像部(7)の面積率は、可視画像部(5)における第2の面積率に等しい。
次に本発明の特徴である真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に対して、紫外線を照射して観察した場合に可視画像(9)の「星」の図柄及び潜像画像(10)の「月」の図柄の双方を視認可能とするための構成について説明する。真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(12)では、可視画像(9)の「星」の図柄及び潜像画像(10)の「月」の図柄の双方を視認可能とするためには、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)の発光強度は、背景部(8)の発光強度よりも強く観察される必要がある。この作用を実現するためには、真偽判別用領域(3)に形成する印刷画線(4)は、基材(2)と異なる色の色材であり、かつ、紫外線を照射した場合に発光する有色インキで印刷する必要がある。また、図6に示した潜像部(6)に形成される所定面積当たりの第2の画線(14)の画線周囲長(V2)の合計値は、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要があり、図8に示した可視画像部(5)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)及び第3の画線(15)の画線周囲長(V3)の合計値と、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要があり、また、図9に示した共通画像部(7)に形成される所定面積当たりの第2の画線(14)及び第3の画線(15)の画線周囲長(V4)の合計値と、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要がある。さらに、上記記載の複写防止効果を備えるためには、第1の画線(13)、第2の画線(14)及び第3の画線(15)の画線設計については、上記説明した条件で形成する必要がある。
(可視画像)
以上に説明した背景部(8)、潜像部(6)、可視画像部(5)及び共通画像部(7)から成る真偽判別用領域(3)において、図2(a)に示された「星」の図柄である可視画像(9)は、第2の面積率を有する可視画像部(5)と共通画像部(7)によって形成されている。可視画像部(5)と共通画像部(7)は、第1の面積率よりも面積率の高い第2の面積率で構成されることから、真偽判別用領域(3)の中に面積率の差による濃度差が生じて、可視画像(9)を可視光下で観察することができる。
以上に説明した背景部(8)、潜像部(6)、可視画像部(5)及び共通画像部(7)から成る真偽判別用領域(3)において、図2(a)に示された「星」の図柄である可視画像(9)は、第2の面積率を有する可視画像部(5)と共通画像部(7)によって形成されている。可視画像部(5)と共通画像部(7)は、第1の面積率よりも面積率の高い第2の面積率で構成されることから、真偽判別用領域(3)の中に面積率の差による濃度差が生じて、可視画像(9)を可視光下で観察することができる。
(潜像画像)
図2(b)に示された「月」の図柄である潜像画像(10)は、複写機で再現不可能な大きさの画線である第2の画線(14)を有する潜像部(6)と、複写機で再現不可能な大きさの画線である第2の画線(14)と第3の画線(15)を有する共通画像部(7)によって形成されている。続いて、複写機で複写した場合の潜像画像(10)が出現する原理及び紫外線を照射した場合の可視画像(9)及び潜像画像(10)が出現する原理について説明する。
図2(b)に示された「月」の図柄である潜像画像(10)は、複写機で再現不可能な大きさの画線である第2の画線(14)を有する潜像部(6)と、複写機で再現不可能な大きさの画線である第2の画線(14)と第3の画線(15)を有する共通画像部(7)によって形成されている。続いて、複写機で複写した場合の潜像画像(10)が出現する原理及び紫外線を照射した場合の可視画像(9)及び潜像画像(10)が出現する原理について説明する。
図2(b)は、図2(a)に示す真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)をカラー複写機又はモノクロ複写機にて複写した状態を示したものであり、図2(b)の複写物(11)における真偽判別用領域(12)を拡大すると、図10に示されたような、それぞれ異なる印刷画線を有する四つの画像部となる。
図10(a)に示された複写物における背景部(8)は、第1の画線(13)がほぼそのまま再現されている。図10(b)に示された複写物における潜像部(6)は、破断線状の第2の画線(14)が、50μmより小さい大きさで形成されているため、複写機の解像度の限界によって複写機には読み込めず、再現されていない。図10(c)に示された複写物における可視画像部(5)は、第1の画線(13)がほぼそのまま再現されているが、破断線状の第3の画線(15)も、第2の画線同様、50μmより小さい大きさで形成されているため、再現されていない。また、図10(d)に示された複写物における共通画像部(7)は、破断線状の第2の画線(14)と第3の画線(15)が、50μmより小さい大きさで形成されているため、再現されていない。
これにより、背景部(8)と可視画像部(5)は、第1の画線(13)がほぼそのまま再現されるため目視においてほぼ等濃度として観察され、潜像部(6)と共通画像部(7)は、第2の画線(14)と第3の画線(15)が再現されず、再現されない第2の画線(14)が配置された潜像部(6)と、複写機で再現不可能な大きさの画線である第2の画線(14)と第3の画線(15)を有する共通画像部(7)で構成された潜像画像(10)が視認される。
真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に対して、紫外線を照射して観察した場合に可視画像(9)の「星」の図柄及び潜像画像(10)の「月」の図柄の双方を視認可能とするための構成について説明する。前述したように、可視画像(9)の「星」の図柄及び潜像画像(10)の「月」の図柄の双方を視認可能とするためには、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)の発光強度は、背景部(8)の発光強度よりも強く観察される必要がある。図6に示した潜像部(6)に形成される所定面積当たりの第2の画線(14)の画線周囲長(V2)の合計値は、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要があり、図8に示した可視画像部(5)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)及び第3の画線(15)の画線周囲長(V3)の合計値と、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要があり、また、図9に示した共通画像部(7)に形成される所定面積当たりの第2の画線(14)及び第3の画線(15)の画線周囲長(V4)の合計値と、図5に示した背景部(8)に形成される所定面積当たりの第1の画線(13)の画線周囲長(V1)の合計値より、大きい必要がある。これは、図11に示すように紫外線を照射した場合に画線自体は当然、蛍光発光するが、画線周辺までその発光が影響する領域(18)を有することから所定面積当たり画線周囲長が長い方が発光強度が強くなる。
前述した実施形態については、図1(b)に示した各画像部が比較的明確に区分けされて可視画像(9)及び潜像画像(10)を構成した例であったが、別の態様を以下に示す。
図12は、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(3)内の全面に可視画像(9)として地紋模様(17)が形成されている。この地紋模様(17)を構成している画線及び各画像部を、以降、詳細に説明する。
地紋模様(17)には、図12に示すように、「P」という文字の潜像画像(10)が形成されている。図面では、点線にて「P」の文字を示唆しているが、実際には視認されない。この潜像画像(10)を構成している領域(P2)と、それ以外の領域(P1)において、第1の画線(13)、第2の画線(14)及び第3の画線(15)を用いて可視画像部(5)、潜像部(6)、共通画像部(7)及び背景部(8)が構成されている。
まず、潜像画像(10)以外の領域(P1)の画線構成について説明する。地紋模様(17)の一つの模様(P1)の拡大図に示すように、実線である第1の画線(13)のみが配列されている領域が背景部(8)となっており、それ以外の第1の画線(13)と破断線状の第3の画線(15)が交互に配列されている領域が可視画像部(5)である。
可視画像部(5)は背景部(8)よりも面積率が大きく、画線周囲長が長い。すなわち、可視画像部(5)は、背景部(8)よりも見た目の濃度が高くなっているため、任意の意匠から成る地紋模様(17)の領域を可視画像部(5)で構成することで観察者には何らかの模様が認識されている。
次に、潜像画像(10)となる文字「P」を構成している領域(P2)について説明する。(P2)の拡大図に示すように、第3の画線(15)とは異なる破断線状の第2の画線(14)のみが配列されている領域が潜像部(6)となっており、それ以外の第2の画線(14)と第3の画線(15)が交互に配列されている領域が共通画像部(7)である。潜像部(6)及び共通画像部(7)は背景部(8)よりも画線周囲長が長い。
可視画像部(5)は、潜像部(6)よりも面積率が大きい。すなわち、共通画像部(7)は、潜像部(6)よりも見た目の濃度が高くなっているため、任意の意匠から成る地紋模様(17)の領域を可視画像部(5)で構成することで、観察者には何らかの模様が認識されている。
以上のとおりの画線構成により各画像部を形成した真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)を複写機で再現した複写物(11)を図13に示す。図13に示すように、潜像画像(10)である「P」の文字が白抜き状態で確認される。この「P」の文字を構成していた第2の画線(14)と第3の画線(15)は、いずれも複写機で再現不可能な大きさの破断線で構成されていたため、複写機では再現されず、白抜き状態となっている。
また、潜像画像(10)の「P」の文字以外の領域については、複写機で再現不可能な大きさの第3の画線(15)が再現されずに消失し、複写機で再現可能な大きさの第1の画線(13)のみが再現されており、フラットな実線のみの状態となったことから、地紋模様(17)としては再現されていない。
したがって、この形態の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)の真偽判別用領域は、複写前では、地紋模様(17)の可視画像が視認され、複写機で複写すると、地紋模様(17)の可視画像(9)が消失し、潜像画像(10)の「P」の文字が出現したこととなり、可視画像(9)と潜像画像(10)が入れ替わるという劇的な変化を奏したこととなる。
さらに、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に対して紫外線を照射して観察した場合を図14に示す。図14に示すように、可視画像部(5)である地紋模様(17)及び潜像画像(10)である「P」の文字が、背景部(8)よりも発光強度が強い状態で確認される。この「P」の文字を構成していた第2の画線(14)と第3の画線(15)の所定面積当たりの画線周囲長は、背景部(8)を構成していた第1の画線(13)の所定面積当たりの画線周囲長よりも長いため、「P」の文字は、背景部(8)よりも発光強度が高い状態で確認できる。同様に、地紋模様を構成している第3の画線(15)の所定面積当たりの画線周囲長は、背景部(8)を構成していた第1の画線(13)の所定面積当たりの画線周囲長よりも長いため、地紋模様は、背景部(8)よりも発光強度が高い状態で確認できる。
以上説明したように、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、共通画像部(7)が可視光で可視画像(9)の視認性に寄与するとともに、複写機で複写したときには、消失して潜像画像(10)の顕像化に寄与することで、従来技術では不可能であった同じ領域内で視認することができる画像が明瞭にチェンジするという効果を奏し、複写物であることについての真偽判別性に優れる。さらに、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に紫外線を照射して観察した場合に、可視画像(9)及び潜像画像(10)の双方を視認することができるため、オリジナルの印刷物が本物か否か真偽判別することができる。よって、本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物は、複写防止効果を有するとともに、オリジナルの印刷物の真偽判別効果の双方の効果を兼ね備える。
本発明の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)を作製するための印刷方式については、オフセット印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、凹版印刷及びインクジェット印刷等、あらゆる印刷方式で形成することが可能である。
以下、前述の発明を実施するための形態に従って、具体的に作製した真偽判別機能を備えた複写防止印刷物の実施例について詳細に説明するが、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
実施例1は、第1の画線(13)を直線で形成し、第2の画線(14)と第3の画線(15)を破断線で形成した真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)である。なお、各画像部の構成については、図1に示す構成と同じ例で説明する。実施例1の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(3)の一部拡大図を図15に示す。
背景部(8)と可視画像部(5)に配置される第1の画線(13)は、画線幅(W13)が50μmの直線状の画線を、450μmのピッチで複数配置した。このとき、背景部(8)における第1の面積率は、約11%となっている。また、潜像部(6)と共通画像部(7)に配置される第2の画線(14)は、印刷画線が配置される方向の画線部の幅(Wy14)を207μm、破断線の方向の画線部の幅(Wx14)を35μmとし、画線部と非画線部の周期(Dx14)を145μmとした破断線を、450μmのピッチで複数配置した。このとき、潜像部(6)における面積率は、背景部(8)の第1の面積率と同じく約11%となっている。ここで、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1000μmであり、潜像部(6)の第2の画線(14)から成る画線周囲長は1452μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも潜像部(6)の方が大きいことになる。
また、可視画像部(5)と共通画像部(7)に配置される第3の画線(15)は、印刷画線が配置される方向の画線部の幅(Wy15)を120μm、破断線の方向の画線部の幅(Wx15)を35μmとし、画線部と非画線部の周期(Dx15)を155μmとした破断線を、450μmのピッチで複数配置した。なお、第3の画線(15)は、第1の画線(13)及び第2の画線(14)と交互に配置しており、第1の画線(13)と第2の画線(14)の中心線に対する、第3の画線(15)の中心線の距離は、225μmとした。可視画像部(5)と共通画像部(7)は、第3の画線(15)が形成されることで、背景部(8)及び潜像部(6)よりも面積率が高く、第2の面積率は約17%となっている。ここで、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1000μmであり、可視画像部(5)の第1の画線(13)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、1930μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも可視画像部(5)の方が大きいことになる。また、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1000μmであり、共通画像部(7)の第2の画線(14)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、23820μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも共通画像部(7)の方が大きいことになる。
以上の構成で形成した実施例1の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、可視光下で観察した場合に、第2の面積率で形成された可視画像部(5)と共通画像部(7)で構成される「星」の図柄を視認することができ、複写機で複写すると、潜像部(6)と共通画像部(7)の画線が再現されず、第1の画線(13)のみが再現されることによって、「月」の図柄を視認することができる効果が得られた。さらに、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に紫外線を照射して観察した場合に、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)は、背景部(8)よりも発光強度が高く視認され、「星」の図柄及び「月」の図柄の双方を視認することができる効果が得られた。
実施例2は、第1の画線(13)を直線で形成し、第2の画線(14)と第3の画線(15)を特許第3368327号に記載の分岐線で形成した真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)である。なお、各画像部の構成については、図1に示す構成と同じ例で説明する。実施例2の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(3)の一部拡大図を図16に示す。
背景部(8)と可視画像部(5)に配置される第1の画線(13)は、画線幅(W13)が50μmの直線状の画線を、450μmのピッチで複数配置した。このとき、背景部(8)における第1の面積率は、約11%となっている。また、潜像部(6)と共通画像部(7)に配置される第2の画線(14)は、2本の分岐した直線状の画線(14A、14B)から成り、印刷画線が配置される方向の画線幅(Wy14)を25μmとし、画線の間隔(Dy14)を50μmとした。すなわち、実施例2では、第1の画線の画線幅(W13)に対して、第2の画線(14)を構成する分岐した2本の画線の幅(Wy14)の和が同じ関係となっている。これによって、背景部(8)と潜像部(6)の面積率は、互いに等しい第1の面積率となっている。ここで、一辺が300μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は700μmであり、潜像部(6)の第2の画線(14)から成る画線周囲長は1300μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも潜像部(6)の方が大きいことになる。
可視画像部(5)と共通画像部(7)に配置される第3の画線(15)についても、第2の画線(14)と同様の構成とし、印刷画線が配置される方向の画線幅(Wy15)を25μmとし、画線の間隔(Dy15)を50μmとした。なお、第2の画線(13)と第3の画線(14)を実施例2で説明する分岐線の構成とする場合に、画線幅(Wy14)と画線幅(Wy15)は、同じ大きさとする必要はないが、複写機で再現されない大きさとするため、50μmより小さくする必要がある。また、第1の画線(13)と第2の画線(14)に対して交互に第3の画線(15)を配置することができる範囲であれば、画線の間隔(Dy14)と画線の間隔(Dy15)は、異なる大きさであってもよい。ここで、一辺が300μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は700μmであり、可視画像部(5)の第1の画線(13)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、2000μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも可視画像部(5)の方が大きいことになる。また、一辺が300μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は700μmであり、共通画像部(7)の第2の画線(14)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、2000μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも共通画像部(7)の方が大きいことになる。
以上の構成で形成した実施例2の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、実施例1と同様に、可視光下で観察した場合、「星」の図柄を視認することができ、複写機で複写すると、「月」の図柄を視認することができる効果が得られた。さらに、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に紫外線を照射して観察した場合に、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)は、背景部(8)よりも発光強度が高く視認され、「星」の図柄及び「月」の図柄の双方を視認することができる効果が得られた。
実施例3の印刷物は、第1の画線(13)を直線で形成し、第2の画線(14)と第3の画線(15)を特許第3689786号に記載の1本の画線から3本の画線に分岐し、かつ、一定の間隔で画線部と非画線部が配列された定周期断絶線で形成した真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)である。なお、各画像部の構成については、図1に示す構成と同じ例で説明する。実施例3の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)における真偽判別用領域(3)の一部拡大図を図17に示す。
背景部(8)と可視画像部(5)に配置される第1の画線(13)は、画線幅(W13)が57.5μmの直線状の画線を、450μmのピッチで複数配置した。このとき、背景部(8)における第1の面積率は、約13%となっている。また、潜像部(6)と共通画像部(7)に配置される第2の画線(14)は、3本の分岐した画線(14A、14B及び14C)で構成している。なお、ここでの3本の分岐した画線は、複数の破断線が直線上に配列されている状態であり、図15では、破断線が直線上に配列されたものが3本並列されている状態となっている。この分岐した画線(14A、14B及び14C)は、画線部と非画線部が一定の間隔(Dx14)で繰り返される定周期断絶線の構成とした。なお、分岐した画線(14A、14B及び14C)を構成する画線部は、破断線の方向の画線部の幅(Wx14)と印刷画線が配置される方向の画線部の幅(Wy14)が45μmの正方形で、各画線部同士の間隔(Dx14)を105μmとした。また、分岐した画線(14A)と画線(14C)の間隔(Dy14)は、45μmとした。ここで、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1015μmであり、潜像部(6)の第2の画線(14)から成る画線周囲長は1620μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも潜像部(6)の方が大きいことになる。
可視画像部(5)と共通画像部(7)に配置される第3の画線(15)についても、第2の画線(14)と同様の構成とし、分岐した画線(15A、15B及び15C)を構成する画線部は、画線部の幅(Wx15、Wy15)が45μmの正方形で、各画線部同士の間隔(Dx15)を105μmとした。また、分岐した画線(15A)と画線(15C)の間隔(Dy15)は、45μmとした。なお、第2の画線(14)と第3の画線(15)を実施例3で説明する分岐した破断線の構成とする場合に、画線部の幅(Wx14)と画線部の幅(Wx15)及び画線部の幅(Wy14)と画線部の幅(Wy15)は、同じ大きさとする必要はないが、複写機で再現されない大きさとするため、50μmより小さくする必要がある。また、第1の画線(13)と第2の画線(14)に対して交互に第3の画線(15)を配置することができる範囲であれば、画線の間隔(Dy14)と画線の間隔(Dy15)は、異なる大きさであってもよい。ここで、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1015μmであり、可視画像部(5)の第1の画線(13)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、2635μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも可視画像部(5)の方が大きいことになる。また、ここで、一辺が450μmの単位面積当たりの背景部(8)の第1の画線(13)から成る画線周囲長は1015μmであり、共通画像部(7)の第2の画線(14)及び第3の画線(15)から成る画線周囲長は、3240μm程度であり、単位面積当たりの画線周囲長は背景部(8)よりも共通画像部(7)の方が大きいことになる。
以上の構成で形成した実施例3の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)は、実施例1及び2と同様に、可視光下で観察した場合、「星」の図柄を視認することができ、複写機で複写すると、「月」の図柄を視認することができる効果が得られた。さらに、真偽判別機能を備えた複写防止印刷物(1)に紫外線を照射して観察した場合に、可視画像部(5)、潜像部(6)及び共通画像部(7)は、背景部(8)よりも発光強度が高く視認され、「星」の図柄及び「月」の図柄の双方を視認することができる効果が得られた。
1 真偽判別機能を備えた複写防止印刷物
2 基材
3 真偽判別用領域
4 印刷画線
5 可視画像部
6 潜像部
7 共通画像部
8 背景部
9 可視画像
10 潜像画像
11 複写物
12 複写物における真偽判別用領域
13 第1の画線
14 第2の画線
15 第3の画線
17 地紋模様
18 発光が影響する領域
2 基材
3 真偽判別用領域
4 印刷画線
5 可視画像部
6 潜像部
7 共通画像部
8 背景部
9 可視画像
10 潜像画像
11 複写物
12 複写物における真偽判別用領域
13 第1の画線
14 第2の画線
15 第3の画線
17 地紋模様
18 発光が影響する領域
Claims (4)
- 基材上の少なくとも一部に印刷画線が万線状に配列された真偽判別用領域を有し、
前記真偽判別用領域は、複写機で再現可能な第1の大きさの第1の画線が一定のピッチで複数配列されて成る背景部と、
複写機で再現不可能な第2の大きさの第2の画線が前記一定のピッチで複数配列されて成る潜像部と、
前記第2の大きさとは同じ又は異なる複写機で再現不可能な第3の大きさの第3の画線と前記第1の画線が、交互に前記一定のピッチで複数配列されて成る可視画像部と、
前記第2の画線と前記第3の画線が、交互に前記一定のピッチで複数配列されて成る共通画像部から成り、
前記潜像部と前記背景部及び前記可視画像部と前記共通画像部は濃度が等しく、かつ、前記可視画像部と前記共通画像部の濃度が、前記潜像部と前記背景部の濃度より高く形成され、
前記潜像部と前記背景部より濃度の高い前記可視画像部と前記共通画像部によって可視画像が形成され、複写機で再現不可能な大きさの画線を有する前記潜像部と前記共通画像部によって潜像画像が形成され、
前記潜像部に形成される所定面積当たりの前記第2の画線の画線周囲長の合計値は、前記背景部に形成される所定面積当たりの前記第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく、前記可視画像部に形成される所定面積当たりの前記第1の画線及び前記第3の画線の画線周囲長の合計値と、前記背景部に形成される所定面積当たりの前記第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく、前記共通画像部に形成される所定面積当たりの前記第2の画線及び前記第3の画線の画線周囲長の合計値と、前記背景部に形成される所定面積当たりの前記第1の画線の画線周囲長の合計値より大きく形成され、
前記第1の画線、前記第2の画線及び前記第3の画線は紫外線を照射した場合に発光する有色インキから成る印刷物であって、
前記印刷物は可視光下で観察した場合に前記可視画像が視認され、前記印刷物を複写機で複写した場合の複写物には前記可視画像が消失し、前記潜像画像が顕在化し、さらに、前記印刷物に対して紫外線を照射した場合に前記可視画像及び前記潜像画像の双方が顕在化することを特徴とする真偽判別機能を備えた複写防止印刷物。 - 前記第1の画線と前記第2の画線は同一線上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物。
- 前記第2の画線及び前記第3の画線が、画線部と非画線部が一定の周期で繰り返される破断線で形成される場合、前記第2の画線を構成する画線部と非画線部の周期と、前記第3の画線を構成する画線部と非画線部の周期が異なることを特徴とする請求項1又は2記載の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物。
- 前記背景部と前記潜像部の面積率が等しいことで、前記潜像部と前記背景部の濃度が等しく、前記可視画像部と前記共通画像部の面積率が等しいことで、前記可視画像部と前記共通画像部の濃度が等しいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の真偽判別機能を備えた複写防止印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016009673A JP2017128055A (ja) | 2016-01-21 | 2016-01-21 | 真偽判別機能を備えた複写防止印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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|---|---|
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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| JP (1) | JP2017128055A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2023141567A (ja) * | 2022-03-24 | 2023-10-05 | 独立行政法人 国立印刷局 | 真偽判別可能な印刷物及び真偽判別可能な印刷物用画像データの作成方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5788285A (en) * | 1996-06-13 | 1998-08-04 | Wicker; Thomas M. | Document protection methods and products |
| WO2001094122A1 (en) * | 2000-06-09 | 2001-12-13 | Japan As Represented By Secretary Of Agency Of Printing Bureau, Ministry Of Finance | Authenticatable printed matter, and method for producing the same |
| JP2014117892A (ja) * | 2012-12-18 | 2014-06-30 | National Printing Bureau | 複写、改竄防止用印刷物 |
-
2016
- 2016-01-21 JP JP2016009673A patent/JP2017128055A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP7766296B2 (ja) | 2022-03-24 | 2025-11-10 | 独立行政法人 国立印刷局 | 真偽判別可能な印刷物及び真偽判別可能な印刷物用画像データの作成方法 |
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