JP2017121868A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保されたタイヤ22の提供。【解決手段】このタイヤ22では、補強層38は、第一カットプライ56及び第二カットプライ58、並びに第一バンド60及び第二バンド62を備える。第一カットプライ56は第一ベルトコード72aを含む。第一ベルトコード72aの傾斜角度の絶対値は40°以上70°以下である。第二カットプライ58は第二ベルトコード72bを含む。第二ベルトコード72bの傾斜角度の絶対値は第一ベルトコード72aの傾斜角度の絶対値と同等である。第一バンド60は実質的に周方向に延在する第一バンドコード76aを含む。第二バンド62は実質的に周方向に延在する第二バンドコード76bを含む。第一バンド60は第一カットプライ56の外側に位置し、第二カットプライ58はこの第一バンド60の外側に位置し、第二バンド62はこの第二カットプライ58の外側に位置する。【選択図】図2
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
図4には、従来のタイヤの補強層38の一例が示されている。この補強層38は、ベルト4、バンド6及び一対のエッジバンド8を備えている。図4において、一点鎖線CLはタイヤの赤道面を表わしている。
ベルト4は、カーカスと積層される。このベルト4は、内側層10及び外側層12からなる。内側層10及び外側層12のそれぞれは、並列された多数のコード14を含んでいる。それぞれのコード14は、赤道面に対して傾斜している。
バンド6は、ベルト4の半径方向外側に位置している。バンド6は、ベルト4を覆っている。バンド6は、実質的に周方向に延びるコード16を含んでいる。このバンド6のコード16は、螺旋状に巻かれている。
それぞれのエッジバンド8は、ベルト4の半径方向外側であって、かつベルト4の端の近傍に位置している。このエッジバンド8は、バンド6の半径方向外側に位置している。エッジバンド8は、実質的に周方向に延びるコード18を含んでいる。このエッジバンド8のコード18は、螺旋状に巻かれている。
タイヤは、路面を踏みしめる。このとき、タイヤと路面との間には接触面が形成される。タイヤの接地形状によっては、この接触面に、接触圧が高い部分とこの接触圧が低い部分とが現れる。この接触面に形成される接触圧の高低差は、タイヤの耐摩耗性や転がり抵抗に影響する。
補強層38は、トレッドの半径方向内側に位置している。タイヤは、トレッドにおいて路面を踏みしめる。補強層38は、トレッドを介して路面と対向する。トレッドは、補強層38よりも柔軟である。補強層38の剛性は、タイヤの接地形状に影響する。
タイヤはリムに組み込まれ、タイヤの内部には空気が充填される。これにより、タイヤの内圧が調整される。補強層38は、トレッドの半径方向内側において周方向に延在している。タイヤの形態を安定に保持するには、補強層38にはある程度の剛性が必要である。
タイヤにおいて、補強層38は重要なパーツである。タイヤの性能向上の観点から、この補強層38の構成について、様々な検討がなされている。この検討の一例が、特開平9−142104号公報に開示されている。
図4において、角度α1は内側層10に含まれるコード14の傾斜角度を表している。角度α2は、外側層12に含まれるコード14の傾斜角度を表している。図4に示されているように、内側層10のコード14の傾斜方向は、外側層12のコード14の傾斜方向とは逆である。
傾斜角度α1及び傾斜角度α2は、カップリング剛性に影響する。傾斜角度α1及び傾斜角度α2の絶対値が54.7°に近づくと、カップリング剛性が0となり、プライステアが消失すると考えられている。プライステアが発生しないということは、タイヤに無駄な力が作用しないという点で、コーナリングパワーの向上、転がり抵抗の低減そして耐摩耗性の向上を図る上で有利である。しかし傾斜角度α1及び傾斜角度α2の絶対値が54.7°に設定されたベルト4では、周方向の剛性を十分に確保できないという問題がある。周方向の剛性を十分に確保できなければ、タイヤの接地形状が丸みを帯び、タイヤと路面との間に形成される接触面に、接触圧が高い部分とこの接触圧が低い部分とが現れてしまう。この接触面に形成される接触圧の高低差が大きくなると、タイヤの耐摩耗性が低下したり、転がり抵抗が増大してしまう。周方向の剛性が不十分な場合には、タイヤの強度が不足する恐れもある。
本発明の目的は、プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保された空気入りタイヤの提供にある。
本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び補強層を備えている。それぞれのサイドウォールは、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びている。それぞれのビードは、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置している。上記カーカスは、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されている。上記補強層は、上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されている。上記補強層は、第一カットプライ及び第二カットプライ、並びに第一バンド及び第二バンドを備えている。上記第一カットプライは、赤道面に対して傾斜して延在する第一ベルトコードを含んでいる。この第一ベルトコードの傾斜角度の絶対値は、40°以上70°以下である。上記第二カットプライは、赤道面に対して傾斜して延在する第二ベルトコードを含んでいる。この第二ベルトコードの傾斜方向は、上記第一ベルトコードの傾斜方向とは逆である。この第二ベルトコードの傾斜角度の絶対値は、上記第一ベルトコードの傾斜角度の絶対値と同等である。上記第一バンドは、実質的に周方向に延在する第一バンドコードを含んでいる。上記第二バンドは、実質的に周方向に延在する第二バンドコードを含んでいる。半径方向において、上記第一バンドは上記第一カットプライの外側に位置している。上記第二カットプライは、この第一バンドの外側に位置している。上記第二バンドは、この第二カットプライの外側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第一バンドコード及び上記第二バンドコードは有機繊維からなる。上記有機繊維は、ナイロン繊維又はアラミド繊維である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第二バンドの端の位置は、軸方向において、上記第一カットプライの端の位置と一致している、又は、この第二バンドの端はこの第一カットプライの端よりも軸方向外側に位置している。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、上記第一カットプライの端から上記第二バンドの端までの距離は10mm以下である。
本発明に係る空気入りタイヤでは、補強層が、第一カットプライ及び第二カットプライ、並びに第一バンド及び第二バンドを備えている。第一カットプライ及び第二カットプライのそれぞれは、赤道面に対して傾斜して延在するベルトコードを含み、このベルトコードの傾斜角度の絶対値が40°以上70°以下である。この第一カットプライ及び第二カットプライは、プライステアの発生を抑える。
さらにこのタイヤでは、第一バンド及び第二バンドのそれぞれが実質的に周方向に延在するバンドコードを含んでおり、第一バンドが第一カットプライの外側に位置し、第二カットプライがこの第一バンドの外側に位置し、そして第二バンドがこの第二カットプライの外側に位置している。従来の補強層では、図4に示されているように、ベルトがバンド及び一対のエッジバンドで拘束されている。これに対して本発明の補強層では、第一カットプライが第一バンドで直接拘束され、第二カットプライが第二バンドで直接拘束される。この補強層の構成は、周方向の剛性に寄与する。
このようにこのタイヤでは、プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保される。換言すれば、本発明によれば、プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保された空気入りタイヤが得られる。この補強層を有するタイヤでは、適切な強度を保持しつつ、コーナリングパワーの向上、転がり抵抗の低減そして耐摩耗性の向上を図ることができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1には、空気入りタイヤ22が示されている。図1において、上下方向がタイヤ22の半径方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ22の周方向である。図1において、一点鎖線CLはタイヤ22の赤道面を表わす。このタイヤ22の形状は、トレッドパターンを除き、赤道面に対して対称である。
このタイヤ22は、トレッド24、一対のサイドウォール26、一対のクリンチ28、一対のビード30、カーカス32、インナーライナー34、一対のチェーファー36及び補強層38を備えている。このタイヤ22は、チューブレスタイプである。このタイヤ22は、乗用車に装着される。
トレッド24は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド24は、路面と接地するトレッド面40を形成する。トレッド24には、溝42が刻まれている。この溝42により、トレッドパターンが形成されている。トレッド24は、ベース層44とキャップ層46とを有している。キャップ層46は、ベース層44の半径方向外側に位置している。キャップ層46は、ベース層44に積層されている。ベース層44は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。ベース層44の典型的な基材ゴムは、天然ゴムである。キャップ層46は、耐摩耗性、耐熱性及びグリップ性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのサイドウォール26は、トレッド24の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール26の半径方向外側部分は、トレッド24と接合されている。このサイドウォール26の半径方向内側部分は、クリンチ28と接合されている。このサイドウォール26は、耐カット性及び耐候性に優れた架橋ゴムからなる。このサイドウォール26は、カーカス32の損傷を防止する。
このタイヤ22には、トレッド24とサイドウォール26との間にウィング48がさらに設けられている。このウィング48は、トレッド24及びサイドウォール26のそれぞれと接合している。ウィング48は、接着性に優れた架橋ゴムからなる。
それぞれのクリンチ28は、サイドウォール26の半径方向略内側に位置している。クリンチ28は、軸方向において、ビード30及びカーカス32よりも外側に位置している。クリンチ28は、耐摩耗性に優れた架橋ゴムからなる。クリンチ28は、リム(図示されず)のフランジと当接する。
それぞれのビード30は、クリンチ28の軸方向内側に位置している。このビード30は、サイドウォール26よりも半径方向内側に位置している。ビード30は、コア50と、このコア50から半径方向外向きに延びるエイペックス52とを備えている。コア50はリング状であり、巻回された非伸縮性ワイヤーを含む。ワイヤーの典型的な材質は、スチールである。エイペックス52は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス52は、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス32は、カーカスプライ54を備えている。このタイヤ22では、カーカス32は1枚のカーカスプライ54からなる。このカーカス32が、2枚以上のカーカスプライ54から構成されてもよい。
このタイヤ22では、カーカスプライ54は、両側のビード30の間に架け渡されており、トレッド24及びサイドウォール26に沿っている。カーカスプライ54は、コア50の周りにて、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、カーカスプライ54には、主部54aと折り返し部54bとが形成されている。
図示されていないが、それぞれのカーカスプライ54は、並列された多数のコードとトッピングゴムとからなる。それぞれのコードが赤道面に対してなす角度の絶対値は、75°から90°である。換言すれば、このカーカス32はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
インナーライナー34は、カーカス32の内側に位置している。インナーライナー34は、カーカス32の内面に接合されている。インナーライナー34は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー34の典型的な基材ゴムは、ブチルゴム又はハロゲン化ブチルゴムである。インナーライナー34は、タイヤ22の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー36は、ビード30の近傍に位置している。タイヤ22がリムに組み込まれると、このチェーファー36がリムと当接する。この当接により、ビード30の近傍が保護される。この実施形態では、チェーファー36は、布とこの布に含浸したゴムとからなる。このチェーファー36がクリンチ28と一体とされてもよい。この場合、チェーファー36はクリンチ28の材質と同じ材質で構成される。
補強層38は、トレッド24の半径方向内側に位置している。補強層38は、カーカス32と積層されている。この補強層38は、第一カットプライ56及び第二カットプライ58、並びに第一バンド60及び第二バンド62を備えている。詳細には、この補強層38は、第一カットプライ56及び第二カットプライ58、並びに第一バンド60及び第二バンド62で構成されている。
第一カットプライ56は、補強層38の半径方向内側部分を構成している。このタイヤ22では、この第一カットプライ56がカーカス32と積層されている。この第一カットプライ56は、トレッド24の一方の端の側からその他方の端の側に向かって、略軸方向に、連続して延在している。
このタイヤ22では、第一カットプライ56は、その軸方向幅が従来のタイヤにおけるベルトの軸方向幅と同等となるように構成される。つまり、この第一カットプライ56の軸方向幅は、タイヤ22の断面幅(JATMA参照)の0.7倍以上が好ましく、0.9倍以下が好ましい。
第二カットプライ58は、半径方向において、第一カットプライ56の外側に位置している。この第二カットプライ58は、トレッド24の一方の端の側からその他方の端の側に向かって、略軸方向に、連続して延在している。このタイヤ22では、軸方向において、第二カットプライ58の幅は第一カットプライ56の幅よりも小さい。つまり、第二カットプライ58の端64は、第一カットプライ56の端66よりも軸方向内側に位置している。このタイヤ22では、第二カットプライ58の端64から第一カットプライ56の端66までの長さは、3mm以上が好ましく、15mm以下が好ましい。この長さは、6mm以上がより好ましく、9mm以下がより好ましい。
第一バンド60は、半径方向において、第一カットプライ56の外側に位置している。この第一バンド60は、トレッド24の一方の端の側からその他方の端の側に向かって、略軸方向に、連続して延在している。図1から明らかなように、このタイヤ22では、軸方向において、第一バンド60の幅は第一カットプライ56の幅よりも大きい。つまり、第一バンド60の端68は、第一カットプライ56の端66よりも軸方向外側に位置している。
このタイヤ22では、第一バンド60は、半径方向において、第一カットプライ56と第二カットプライ58との間に位置している。言い換えれば、第一バンド60は、第一カットプライ56と第二カットプライ58との間に挟まれている。このタイヤ22では、第一バンド60は第一カットプライ56と積層されており、第二カットプライ58は第一バンド60と積層されている。
第二バンド62は、補強層38の半径方向外側部分を構成している。このタイヤ22では、この第二バンド62にトレッド24が積層されている。
このタイヤ22では、第二バンド62は、半径方向において、第二カットプライ58の外側に位置している。この第二バンド62は、トレッド24の一方の端の側からその他方の端の側に向かって、略軸方向に、連続して延在している。図1から明らかなように、このタイヤ22では、軸方向において、第二バンド62の幅は第一バンド60の幅よりも大きい。つまり、第二バンド62の端70は、第一バンド60の端68よりも軸方向外側に位置している。このタイヤ22では、この第二バンド62の端70が、第一バンド60の端68よりも軸方向内側に位置していてもよい。
図2は、このタイヤ22の補強層38の一部が模式的に示された展開図である。この図2において、上下方向がタイヤ22の周方向であり、左右方向がタイヤ22の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ22の半径方向である。
このタイヤ22では、第一カットプライ56は、並列された多数の第一ベルトコード72aとトッピングゴム74aとからなる。それぞれの第一ベルトコード72aは、赤道面に対して傾斜している。つまり、第一カットプライ56は、赤道面に対して傾斜して延在する第一ベルトコード72aを含んでいる。なお、第一カットプライ56における第一ベルトコード72aの密度(5cm幅当たりのエンズ数)には、従来のタイヤのベルトと同程度の密度が設定されている。
このタイヤ22では、第一ベルトコード72aの好ましい材質は、スチールである。この第一ベルトコード72aに、前述されたカーカスプライ54のコードのように、有機繊維が用いられてもよい。
図2において、角度α1は第一ベルトコード72aの傾斜角度を表している。このタイヤ22では、第一ベルトコード72aの傾斜角度α1の絶対値は40°以上70°以下である。
このタイヤ22では、第二カットプライ58は、並列された多数の第二ベルトコード72bとトッピングゴム74bとからなる。それぞれの第二ベルトコード72bは、赤道面に対して傾斜している。つまり、第二カットプライ58は、赤道面に対して傾斜して延在する第二ベルトコード72bを含んでいる。このタイヤ22では、第二ベルトコード72bの傾斜方向は第一ベルトコード72aの傾斜方向とは逆である。なお、第二カットプライ58における第二ベルトコード72bの密度(5cm幅当たりのエンズ数)には、従来のタイヤのベルトと同程度の密度が設定されている。このタイヤ22では、第二ベルトコード72bの密度は第一ベルトコード72aのそれと同じである。
このタイヤ22では、第二ベルトコード72bの好ましい材質は、スチールである。この第二ベルトコード72bに、前述されたカーカスプライ54のコードのように、有機繊維が用いられてもよい。
このタイヤ22では、第二ベルトコード72bの材質は、前述された第一ベルトコード72aのそれと同じである。この第二ベルトコード72bに第一ベルトコード72aの材質とは異なる材質かなるコードが用いられてもよい。なお、このタイヤ22では、第一カットプライ56及び第二カットプライ58のそれぞれのトッピングゴム74には、従来のタイヤのベルトで用いられるトッピングゴムと同等のゴムが用いられている。
図2において、角度α2は第二ベルトコード72bの傾斜角度を表している。このタイヤ22では、この第二ベルトコード72bの傾斜角度α2の絶対値は、第一ベルトコード72aの傾斜角度α1の絶対値と同等である。前述したように、第一ベルトコード72aの傾斜角度α1の絶対値は40°以上70°以下である。したがって、この第二ベルトコード72bの傾斜角度α2の絶対値も、40°以上70°以下である。なお、本発明において、傾斜角度α2の絶対値と傾斜角度α1の絶対値との差が、−2°以上2°以下の範囲にある場合に、好ましくは、−1°以上1°以下の範囲にある場合に、「傾斜角度α2の絶対値が傾斜角度α1の絶対値と同等である。」とされる。
このタイヤ22では、第一バンド60は、第一バンドコード76aとトッピングゴム78aとからなる。第一バンドコード76aは、螺旋状に巻かれている。この第一バンド60は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このタイヤ22では、周方向に対する第一バンドコード76aの角度は、5°以下、さらには2°以下である。第一バンドコード76aは、実質的に周方向に延びている。つまり、第一バンド60は実質的に周方向に延在する第一バンドコード76aを含んでいる。なお、第一バンド60における第一バンドコード76aの密度(5cm幅当たりのエンズ数)には、従来のタイヤのバンド(フルバンド)と同程度の密度が設定されている。
このタイヤ22では、第一バンドコード76aは有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ22では、第二バンド62は、第二バンドコード76bとトッピングゴム78bとからなる。第二バンドコード76bは、螺旋状に巻かれている。この第二バンド62は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このタイヤ22では、周方向に対する第二バンドコード76bの角度は、5°以下、さらには2°以下である。第二バンドコード76bは、実質的に周方向に延びている。つまり、第二バンド62は実質的に周方向に延在する第二バンドコード76bを含んでいる。なお、第二バンド62における第二バンドコード76bの密度(5cm幅当たりのエンズ数)には、従来のタイヤのバンド(フルバンド)と同程度の密度が設定されている。このタイヤ22では、第二バンドコード76bの密度は第一バンドコード76aのそれと同じである。
このタイヤ22では、第二バンドコード76bは有機繊維からなる。好ましい有機繊維として、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
このタイヤ22では、第二バンドコード76bの材質は、前述された第一バンドコード76aのそれと同じである。この第二バンドコード76bに第一バンドコード76aの材質とは異なる材質かなるコードが用いられてもよい。なお、このタイヤ22では、第一バンド60及び第二バンド62のそれぞれのトッピングゴム78には、従来のタイヤのバンドで用いられるトッピングゴムと同等のゴムが用いられている。
前述したように、このタイヤ22では、補強層38が、第一カットプライ56及び第二カットプライ58、並びに第一バンド60及び第二バンド62を備えている。第一カットプライ56及び第二カットプライ58のそれぞれは、赤道面に対して傾斜して延在するベルトコード72を含み、このベルトコード72の傾斜角度の絶対値は40°以上70°以下である。この第一カットプライ56及び第二カットプライ58は、プライステアの発生を抑える。
さらにこのタイヤ22では、第一バンド60及び第二バンド62のそれぞれが実質的に周方向に延在するバンドコード76を含んでおり、第一バンド60が第一カットプライ56の外側に位置し、第二カットプライ58がこの第一バンド60の外側に位置し、そして第二バンド62がこの第二カットプライ58の外側に位置している。従来の補強層2では、図4に示されているように、ベルト4がバンド6及び一対のエッジバンド8で拘束されている。この従来の補強層2では、外側層12はバンド6で直接拘束されているが、内側層10を直接拘束しているのはバンド6でなく外側層12である。これに対して本発明の補強層38では、第一カットプライ56が第一バンド60で直接拘束され、第二カットプライ58が第二バンド62で直接拘束される。この補強層38の構成は、周方向の剛性に寄与する。
このように第一カットプライ56及び第二カットプライ58がプライステアの発生を抑え、第一バンド60が第一カットプライ56を直接拘束し、第二バンド62が第二カットプライ58を直接拘束することで、周方向の剛性が確保されている。このタイヤ22では、プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保される。本発明によれば、プライステアの発生を抑えつつ、周方向の剛性が確保された空気入りタイヤ22が得られる。この補強層38を有するタイヤ22では、適切な強度を保持しつつ、コーナリングパワーの向上、転がり抵抗の低減そして耐摩耗性の向上を図ることができる。
前述したように、このタイヤ22では、第一ベルトコード72aの傾斜角度α1の絶対値は40°以上70°以下であり、この第二ベルトコード72bの傾斜角度α2の絶対値は40°以上70°以下である。第一カットプライ56及び第二カットプライ58がプライステアの発生を効果的に抑えるとの観点から、傾斜角度α1の絶対値は45°以上が好ましく、65°以下が好ましい。傾斜角度α2の絶対値は、45°以上が好ましく、65°以下が好ましい。プライステアの発生がほぼ抑えられるとの観点から、傾斜角度α1の絶対値は50°以上が好ましく、60°以下がより好ましい。傾斜角度α2の絶対値は、50°以上が好ましく、60°以下がより好ましい。このタイヤ22では、傾斜角度α1の絶対値は54.7°が特に好ましく、傾斜角度α2の絶対値は54.7°が特に好ましい。傾斜角度α1及び傾斜角度α2の絶対値が54.7に設定されることにより、プライステアは「0(零)」となる。
前述したように、このタイヤ22では、第一バンドコード76aのための好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。タイヤ22の周方向の剛性の観点から、この有機繊維としては、アラミド繊維がより好ましい。適度な伸びを有し、しかも汎用性に優れるとの観点から、この有機繊維としては、ナイロン繊維がより好ましい。
前述したように、このタイヤ22では、第二バンドコード76bのための好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。タイヤ22の周方向の剛性の観点から、この有機繊維としては、アラミド繊維がより好ましい。適度な伸びを有し、しかも汎用性に優れるとの観点から、この有機繊維としては、ナイロン繊維がより好ましい。
このタイヤ22は、リムに組み込まれる。タイヤ22の内部には空気が充填されて、タイヤ22の内圧が調整される。このとき、タイヤ22の第一バンド60及び第二バンド62は周方向に引き延ばされる。これにより、第一バンド60の第一バンドコード76a及び第二バンド62の第二バンドコード76bには張力が作用する。タイヤ22の内圧に高い圧力が設定された場合において、バンドコード76の破断を抑えるには、バンドコード76にはある程度の伸びが必要である。このバンドコード76の伸びの観点から、第一バンドコード76aのための有機繊維としては、ナイロン繊維がさらに好ましい。第二バンドコード76bのための有機繊維としては、ナイロン繊維がさらに好ましい。
図1において、両矢印Lは第一カットプライ56の端66から第二バンド62の端70までの距離を表している。
このタイヤ22では、第二バンド62の端70の位置は、軸方向において、第一カットプライ56の端66の位置と一致している、又は、この第二バンド62の端70がこの第一カットプライ56の端66よりも軸方向外側に位置しているのが好ましい。言い換えれば、第一カットプライ56の端66から第二バンド62の端70までの距離Lは、0mm以上が好ましい。この距離Lが0mm以上に設定されることにより、第一バンド60だけでなく第二バンド62も第一カットプライ56の拘束に寄与する。このタイヤ22では、周方向の剛性が十分に確保される。この観点から、この距離Lは3mm以上がより好ましい。
このタイヤ22では、距離Lは10mm以下が好ましい。距離Lが10mm以下に設定されることにより、第二バンド62による質量への影響が抑えられる。このタイヤ22では、小さな転がり抵抗が維持される。この観点から、この距離Lは7mm以下がより好ましい。
前述したように、このタイヤ22では、第一バンド60の端68は、第一カットプライ56の端66よりも軸方向外側に位置している。このタイヤ22では、第二バンド62の端70の位置が、軸方向において、第一カットプライ56の端66の位置と一致している、又は、この第二バンド62の端70がこの第一カットプライ56の端66よりも軸方向外側に位置している場合には、第一バンド60による質量への影響を抑えるために、この第一バンド60の端68が第一カットプライ56の端66よりも軸方向内側に位置してもよい。この場合、第一バンド60による第一カットプライ56の拘束の観点から、この第一バンド60の端68は、軸方向において、第一カットプライ56の端66と、第二カットプライ58の端64との間に位置しているのが好ましい。一方、第一バンド60によって第一カットプライ56を十分に拘束するために、第一バンド60の端68を第一カットプライ56の端66よりも軸方向外側に配置させる場合には、この第一バンド60による質量への影響を抑えるために、この第一バンド60の端68は第二バンド62の端70よりも軸方向内側に位置しているのが好ましい。
このタイヤ22では、好ましくは、第一バンドコード76a及び第二バンドコード76bには、有機繊維からなるコードが用いられる。本発明においては、この有機繊維からなるコードの太さは、繊度で表される。このコードは、1本のフィラメントではなく、複数本のフィラメントを撚り合わせて形成されることがある。例えば、このコードが、1400dtexの繊度を有するフィラメントを2本用いて形成されている場合には、このコードの構成は、1400dtex/2で表される。そしてこの場合においては、このコードの太さは、フィラメントの繊度とフィラメントの本数との積(1400×2=2800)で表される。
このタイヤ22では、第一バンドコード76aが有機繊維からなる場合、この第一バンドコード76aの太さは、800dtex以上が好ましく、6300dtex以下が好ましい。この太さが800dtex以上に設定されることにより、この第一バンドコード76aを含む第一バンド60が第一カットプライ56を効果的に拘束する。このタイヤ22では、周方向の剛性が十分に確保される。この太さが6300dtex以下に設定されることにより、第一バンド60による転がり抵抗への影響が効果的に抑制される。このタイヤ22では、小さな転がり抵抗が維持される。
このタイヤ22では、第二バンドコード76bが有機繊維からなる場合、この第二バンドコード76bの太さは、800dtex以上が好ましく、6300dtex以下が好ましい。この太さが800dtex以上に設定されることにより、この第二バンドコード76bを含む第二バンド62が第二カットプライ58を効果的に拘束する。このタイヤ22では、周方向の剛性が十分に確保される。この太さが6300dtex以下に設定されることにより、第二バンド62による転がり抵抗への影響が効果的に抑制される。このタイヤ22では、小さな転がり抵抗が維持される。
本発明者らは、補強層38による周方向剛性への貢献について、検討を行い、第一バンド60で第一カットプライ56で直接拘束していれば、第二バンド62の第二バンドコード76bには第一バンド60の第一バンドコード76aよりも細いコードを用いても十分な周方向の剛性が得られ、この場合には、転がり抵抗のさらなる低減を図ることができるという知見を得るに至っている。次に示す効果は、この知見に基づいている。
このタイヤ22では、第一バンドコード76aの太さに対する第二バンドコード76bの太さの比率は90%以下が好ましい。これにより、周方向の剛性を適切に維持しつつ、より小さな転がり抵抗が達成される。この観点から、この比率は80%以下がより好ましい。このタイヤ22では、この比率は50%以上が好ましい。これにより、第二バンド62による第二カットプライ58の拘束力が適切に維持される。周方向の剛性が確保されるので、このタイヤ22は適度な強度を有する。この観点から、この比率は60%以上がより好ましい。
以上説明されたタイヤ22は、次のようにして製造される。このタイヤ22の製造では、複数のゴム部材がアッセンブリーされて、ローカバー(未加硫タイヤ22)が得られる。このローカバーが、モールドに投入される。ローカバーの外面は、モールドのキャビティ面と当接する。ローカバーの内面は、ブラダー又は中子に当接する。ローカバーは、モールド内で加圧及び加熱される。加圧及び加熱により、ローカバーのゴム組成物が流動する。加熱によりゴムが架橋反応を起こし、タイヤ22が得られる。
このタイヤ22の製造では、第一バンド60及び第二バンド62の形成には、図3に示されたリボン80が用いられる。このリボン80においては、並列された複数のバンドコード76がッピングゴム78に覆われている。このリボン80の幅(図3の両矢印W)は通常、5mm以上30mm以下の範囲で適宜設定される。
このタイヤ22の製造では、第一バンド60は、リボン80を実質的に周方向に螺旋状に巻回すことにより形成される。第二バンド62も、リボン80を実質的に周方向に螺旋状に巻回すことにより形成される。この第二バンド62のためのリボン80が、第一バンド60のためのリボン80の構成と同等の構成を有していてもよく、異なる構成を有していてもよい。
このタイヤ22の製造では、第一バンド60又は第二バンド62の形成では、リボン80は一定のピッチで巻かれる。適正な接地形状を得るには、補強層38は全体として一様な剛性を有しているのが好ましい。この観点から、この第一バンド60又は第二バンド62の形成では、リボン80を疎密なく巻くことができるよう、前述のピッチはリボン80の幅と一致するように設定されるのが好ましい。
このタイヤ22の製造では、第一バンド60又は第二バンド62の形成では、リボン80には張力がかけられる。前述したように、適正な接地形状を得るには、補強層38は全体として一様な剛性を有しているのが好ましい。この観点から、この第一バンド60又は第二バンド62の形成では、張力は一定に保持されるのが好ましい。また大きな張力は、ローカバーの形態保持に影響する。この観点から、この張力は200N以下が好ましい。小さな張力では、第一バンド60又は第二バンド62の形成が難しい。第一バンド60又は第二バンド62の形成が容易との観点から、この張力は10N以上が好ましい。この張力は、リボン80に含まれる1本のバンドコード76にかけられる力で表される。
本発明では、タイヤ22の各部材の寸法及び角度は、タイヤ22が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ22に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ22には荷重がかけられない。乗用車用タイヤ22の場合は、内圧が180kPaの状態で、寸法及び角度が測定される。
本明細書において正規リムとは、タイヤ22が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ22が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ22が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、235/50R18である。このタイヤの諸元は、下記の表1に示された通りである。
図1−2に示されたタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、235/50R18である。このタイヤの諸元は、下記の表1に示された通りである。
この実施例1では、第一バンドの一方の端から他方の端までを、一定の張力(20N)でリボンを巻回すことで、この第一バンドは形成された。第二バンドも、この第二バンドの一方の端から他方の端までを、一定の張力(20N)でリボンを巻回すことで形成された。このことが、表1の「テンション(Sh/Cr)」の欄に、「20/20」で表されている。なお「Sh」は第一バンド又は第二バンドの端の部分に相当するショルダー部分を形成しているときの張力を、「Cr」は第一バンド又は第二バンドの赤道面の部分に相当するクラウン部分を形成しているときの張力をを表している。なお、第一ベルトコードの傾斜角度α1及び第二ベルトコードの傾斜角度α2に基づいて得られるカップリング剛性が、指数で、表1の「カップリング」の欄に記載されている。
[比較例1−6]
補強層を図3に示された構成とし、傾斜角度α1及び傾斜角度α2を下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、比較例1−6のタイヤを得た。バンドコードには、ナイロン繊維からなるコードが用いられた。このバンドコードの構成は、1400dtex/2とされた。
補強層を図3に示された構成とし、傾斜角度α1及び傾斜角度α2を下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして、比較例1−6のタイヤを得た。バンドコードには、ナイロン繊維からなるコードが用いられた。このバンドコードの構成は、1400dtex/2とされた。
この比較例1−6では、バンドの一方の端から他方の端までを、一定の張力(20N)でリボンを巻回すことで、このバンドは形成された。
[比較例7−8]
バンドコードの材質を下記の表2に示された通りとした他は比較例5と同様にして、比較例7−8のタイヤを得た。比較例7のバンドコードの構成は、「3×3×0.17」であった。比較例8のバンドコードの構成は、「1670dtex/2」であった。
バンドコードの材質を下記の表2に示された通りとした他は比較例5と同様にして、比較例7−8のタイヤを得た。比較例7のバンドコードの構成は、「3×3×0.17」であった。比較例8のバンドコードの構成は、「1670dtex/2」であった。
[実施例2−4]
第一カットプライの端から第二バンドの端までの距離Lを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4のタイヤを得た。
第一カットプライの端から第二バンドの端までの距離Lを下記の表2に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−4のタイヤを得た。
[実施例5−8]
第一バンド及び第二バンドの形成におけるリボンの張力を下記の表3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−8のタイヤを得た。
第一バンド及び第二バンドの形成におけるリボンの張力を下記の表3に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−8のタイヤを得た。
[実施例9−11]
第二バンドコードの構成を変えて第一バンドコードの太さに対する第二バンドコードの太さの比率を下記の表4に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9−11のタイヤを得た。
第二バンドコードの構成を変えて第一バンドコードの太さに対する第二バンドコードの太さの比率を下記の表4に示された通りとした他は実施例1と同様にして、実施例9−11のタイヤを得た。
[実施例12]
第一バンドコード及び第二バンドコードにアラミド繊維からなるコード(構成=1670dtex/2)を用いた他は実施例1と同様にして、実施例12のタイヤを得た。
第一バンドコード及び第二バンドコードにアラミド繊維からなるコード(構成=1670dtex/2)を用いた他は実施例1と同様にして、実施例12のタイヤを得た。
[耐圧性]
タイヤをリム(サイズ=18×7.5J)に組み込み、水槽内で、このタイヤに内圧が600kPaとなるように水を注入し、24時間静置した。その後、さらに水を注入していき、タイヤが破壊する圧力を計測した。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどタイヤの強度は高く好ましい。
タイヤをリム(サイズ=18×7.5J)に組み込み、水槽内で、このタイヤに内圧が600kPaとなるように水を注入し、24時間静置した。その後、さらに水を注入していき、タイヤが破壊する圧力を計測した。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどタイヤの強度は高く好ましい。
[プランジャーテスト]
プランジャーテストは、以下の要領で実施された。まず、タイヤをリム(サイズ=18×7.5J)に組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。プランジャー(プランジャー径=19mm)をトレッド面に押しつけ、このプランジャーを、半径方向において、外側から内側に向かって移動させることで、タイヤが破壊された。この破壊において、プランジャーがタイヤを押し込むために要した力(以下、押し込み力)及びこのプランジャーの移動量が計測された。タイヤが破壊する直前における押し込み力及び移動量に基づいて、タイヤの強度に関する評価を行った。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどタイヤの強度は高く好ましい。
プランジャーテストは、以下の要領で実施された。まず、タイヤをリム(サイズ=18×7.5J)に組み込み、このタイヤに内圧が220kPaとなるように空気を充填した。プランジャー(プランジャー径=19mm)をトレッド面に押しつけ、このプランジャーを、半径方向において、外側から内側に向かって移動させることで、タイヤが破壊された。この破壊において、プランジャーがタイヤを押し込むために要した力(以下、押し込み力)及びこのプランジャーの移動量が計測された。タイヤが破壊する直前における押し込み力及び移動量に基づいて、タイヤの強度に関する評価を行った。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどタイヤの強度は高く好ましい。
[コーナリングパワー(CP)]
フラットベルト式タイヤ6分力測定装置を用い、下記の測定条件でコーナリングパワーを測定した。
使用リム:18×7.5J
内圧:230kPa
荷重:5.69kN
速度:10km/h
キャンバー角:0°
スリップ角:1°
この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどコーナリングパワーが大きく好ましい。
フラットベルト式タイヤ6分力測定装置を用い、下記の測定条件でコーナリングパワーを測定した。
使用リム:18×7.5J
内圧:230kPa
荷重:5.69kN
速度:10km/h
キャンバー角:0°
スリップ角:1°
この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が大きいほどコーナリングパワーが大きく好ましい。
[転がり抵抗係数(RRC)]
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗係数を測定した。
使用リム:18×7.5J(アルミニウム合金製)
内圧:250kPa
荷重:6.47kN
速度:80km/h
この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど転がり抵抗係数は小さく好ましい。
転がり抵抗試験機を用い、下記の測定条件で転がり抵抗係数を測定した。
使用リム:18×7.5J(アルミニウム合金製)
内圧:250kPa
荷重:6.47kN
速度:80km/h
この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど転がり抵抗係数は小さく好ましい。
[摩耗エネルギー]
タイヤについて、昭和電機製作所社製の平板試験機を用い、この試験機の路面部に埋め込まれたセンサにより下記の条件でタイヤ表面の剪断力と変位とを計測し、摩耗エネルギーを得た。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど摩耗エネルギーは小さく好ましい。
使用リム:18×7.5J(アルミニウム合金製)
内圧:230kPa
荷重:5.69kN
タイヤについて、昭和電機製作所社製の平板試験機を用い、この試験機の路面部に埋め込まれたセンサにより下記の条件でタイヤ表面の剪断力と変位とを計測し、摩耗エネルギーを得た。この結果が、指数で、下記の表1−4に示されている。数値が小さいほど摩耗エネルギーは小さく好ましい。
使用リム:18×7.5J(アルミニウム合金製)
内圧:230kPa
荷重:5.69kN
表1−4に示されるように、実施例のタイヤでは、比較例のタイヤに比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された補強層に関する技術は、種々のタイプのタイヤにも適用されうる。
2、38・・・補強層
4・・・ベルト
6・・・バンド
8・・・エッジバンド
10・・・内側層
12・・・外側層
14・・・ベルト4のコード
16・・・バンド6のコード
18・・・エッジバンド8のコード
22・・・タイヤ
24・・・トレッド
26・・・サイドウォール
30・・・ビード
32・・・カーカス
56・・・第一カットプライ
58・・・第二カットプライ
60・・・第一バンド
62・・・第二バンド
64・・・第二カットプライ58の端
66・・・第一カットプライ56の端
68・・・第一バンド60の端
70・・・第二バンド62の端
72a、72b、72・・・ベルトコード
76a、76b、76・・・バンドコード
4・・・ベルト
6・・・バンド
8・・・エッジバンド
10・・・内側層
12・・・外側層
14・・・ベルト4のコード
16・・・バンド6のコード
18・・・エッジバンド8のコード
22・・・タイヤ
24・・・トレッド
26・・・サイドウォール
30・・・ビード
32・・・カーカス
56・・・第一カットプライ
58・・・第二カットプライ
60・・・第一バンド
62・・・第二バンド
64・・・第二カットプライ58の端
66・・・第一カットプライ56の端
68・・・第一バンド60の端
70・・・第二バンド62の端
72a、72b、72・・・ベルトコード
76a、76b、76・・・バンドコード
Claims (4)
- トレッド、一対のサイドウォール、一対のビード、カーカス及び補強層を備えており、
それぞれのサイドウォールが、上記トレッドの端から半径方向略内向きに延びており、
それぞれのビードが、上記サイドウォールよりも半径方向内側に位置しており、
上記カーカスが、上記トレッド及び上記サイドウォールの内側に沿って一方のビードと他方のビードとの間に架け渡されており、
上記補強層が、上記トレッドの半径方向内側において上記カーカスと積層されており、
上記補強層が、第一カットプライ及び第二カットプライ、並びに第一バンド及び第二バンドを備えており、
上記第一カットプライが赤道面に対して傾斜して延在する第一ベルトコードを含んでおり、この第一ベルトコードの傾斜角度の絶対値が40°以上70°以下であり、
上記第二カットプライが赤道面に対して傾斜して延在する第二ベルトコードを含んでおり、この第二ベルトコードの傾斜方向が上記第一ベルトコードの傾斜方向とは逆であり、この第二ベルトコードの傾斜角度の絶対値が上記第一ベルトコードの傾斜角度の絶対値と同等であり、
上記第一バンドが実質的に周方向に延在する第一バンドコードを含んでおり、
上記第二バンドが実質的に周方向に延在する第二バンドコードを含んでおり、
半径方向において、上記第一バンドが上記第一カットプライの外側に位置しており、上記第二カットプライがこの第一バンドの外側に位置しており、上記第二バンドがこの第二カットプライの外側に位置している、空気入りタイヤ。 - 上記第一バンドコード及び上記第二バンドコードが有機繊維からなり、
上記有機繊維がナイロン繊維又はアラミド繊維である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 上記第二バンドの端の位置が、軸方向において、上記第一カットプライの端の位置と一致している、又は、この第二バンドの端がこの第一カットプライの端よりも軸方向外側に位置している、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 上記第一カットプライの端から上記第二バンドの端までの距離が、10mm以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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