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JP2017111567A - タッチパネル装置 - Google Patents

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JP2017111567A
JP2017111567A JP2015244417A JP2015244417A JP2017111567A JP 2017111567 A JP2017111567 A JP 2017111567A JP 2015244417 A JP2015244417 A JP 2015244417A JP 2015244417 A JP2015244417 A JP 2015244417A JP 2017111567 A JP2017111567 A JP 2017111567A
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隆 建部
田中 博文
Hirobumi Tanaka
博文 田中
崇 南條
Takashi Nanjo
崇 南條
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Abstract

【課題】耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【解決手段】屈曲可能なタッチパネル装置であって、第1透明基材11と、前記第1透明基材11上に配置され、前記第1透明基材11とは反対側に突出した凸部21を有する透明電極層と、前記透明電極層上に配置され、前記凸部21に相当する位置に穴31を有する第2透明基材13とを備え、前記第2透明基材13は、破断張力(N)と破断伸びとの積が、10以上であり、波長589nmにおける面内方向リタデーションが、−5〜5nmであり、波長589nmにおける厚み方向リタデーションが、−5〜5nmであり、耐折試験での耐折回数が10万回以上であるタッチパネル装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は、タッチパネル装置に関する。
タッチパネル装置は、画像表示装置の表面等に配置し、画像表示装置の画像表示領域に表示された画像を参照しながら、画像が表示されている箇所に指やペン等を接触又は接近させることで、画像に対応する情報等の入力が行える位置情報入力装置である。このようなタッチパネル装置は、例えば、携帯電話機、カーナビゲーション装置、券売機、銀行の末端機(ATM装置)、及びゲーム機等の電子機器に広く用いられるようになってきている。
一方で、タッチパネル装置が備えられた携帯電話機、すなわち、スマートフォン等の、タッチパネル装置が備えられた電子機器としては、薄くて、折り曲げることができるものの開発が注目されている。例えば、スマートフォンに関しては、画像表示領域が曲面である、「Curved Type」と呼ばれるものだけではなく、折り曲げ可能な「Bennded Type」や「Foldable Type」の開発が注目されている。特に、完全に折り曲げることができ、折り畳んで収納することができる「Foldable Type」の開発が注目されている。
そして、このような屈曲可能なタッチパネル装置を実現させるためには、まず、画像表示装置として、屈曲可能な画像表示装置を用いることが考えられる。具体的には、画像表示装置として、液晶ディスプレイ装置(LCD)ではなく、フレキシブルな有機ELディスプレイ(OLED方式の画像表示装置)を用いることが考えられる。
さらに、屈曲可能なタッチパネル装置を実現するために、その構成や構成する部材が種々検討されている。例えば、タッチパネル装置を構成する部材として用いられていたガラス基板を、樹脂フィルム等の屈曲可能な基材に変更すること等が検討されている。
また、タッチパネル装置としては、種々のものが検討されており、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。
特開2013−178687号公報
屈曲可能なタッチパネル装置には、それを構成する部材として、折り曲げ耐性、すなわち、耐折性が高いものを用いることが求められる。また、屈曲可能なタッチパネル装置に、も、それ自体の耐折性が高くなるような構造とすることが求められる。例えば、後述するようなブリッジ電極を備える等の、タッチパネル装置を耐折性の高くなるような構造にした場合であっても、タッチパネル装置を構成する部材が、その構造に好適な形状にすることができることも求められる。
また、画像表示装置に表示される画像の色味等の画質に与える影響を小さくするために、タッチパネル装置を構成する部材としては、位相差(リタデーション)が低いことも求められる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置を提供することを目的とする。
タッチパネル装置としては、例えば、透明基材上に設けられた透明電極が、透明なカバー層で覆われたもの等が挙げられる。本発明者の検討によれば、このようなタッチパネル装置を屈曲可能にし、その耐折性を高めるためには、透明電極として、特許文献1に記載されているような、ブリッジ電極等のカバー層側に突出した凸部を有する透明電極を用いることが有効であることを見出した。さらに、この凸部に相当する位置に穴のあいたカバー層を用いることが有効であると、本発明者は考えた。また、このカバー層は、樹脂フィルム等の屈曲可能な基材である。そして、このカバー層として用いる基材は、屈曲可能とするために、柔軟性がある程度高いことが求められる。その一方で、この基材の強度がある程度高くないと、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけようとしても、好適な穴を形成することができない場合があることを、本発明者が見出した。
本発明者は、このような構成のタッチパネル装置において、透明電極を覆う透明基材であるカバー層について、種々検討し、以下のような本発明に想到するに到った。
本発明の一態様に係るタッチパネル装置は、屈曲可能なタッチパネル装置であって、第1透明基材と、前記第1透明基材上に配置され、前記第1透明基材とは反対側に突出した凸部を有する透明電極層と、前記透明電極層上に配置され、前記凸部に相当する位置に穴を有する第2透明基材とを備え、前記第2透明基材は、破断張力(N)と破断伸びの正の平方根との積が、10以上であり、波長589nmにおける面内方向リタデーションが、−5〜5nmであり、波長589nmにおける厚み方向リタデーションが、−5〜5nmであり、耐折試験での耐折回数が10万回以上であることを特徴とする。
このような構成によれば、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置を提供することができる。
このことは、以下のことによると考えられる。
まず、上述したように、透明電極層の、第2透明基材側に突出した凸部の位置に相当する位置に穴を有する第2透明基材で、前記透明電極層を覆うので、折り曲げ耐性、すなわち、耐折性が高くなるような構造のタッチパネル装置が得られると考えられる。そして、この第2透明基材として、破断張力(N)と破断伸びの正の平方根との積が、10以上である基材を用いる。このような第2透明基材は、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、好適な穴を形成することができるような強度を有するものであると考えられる。よって、得られたタッチパネル装置は、屈曲可能で、かつ、耐折性が高くなるような構造を好適に実現できると考えられる。
また、前記第2透明基材としては、面内方向リタデーション及び厚み方向リタデーションが、上述したように小さいものであるので、画像表示装置に表示される画像の色味等の画質に与える影響が少ないと考えられる。このことから、画質の低下を充分に抑制することができると考えられる。よって、画質の低下を充分に抑制でき、画質の優れたタッチパネル装置が得られると考えられる。
以上のことから、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置が得られると考えられる。
また、前記タッチパネル装置において、前記透明電極層が、第1方向に並ぶ複数の第1電極と、前記第1方向に交差する第2方向に並ぶ複数の第2電極と、前記第1方向において隣り合う前記第1電極を接続する第1接続部と、前記穴を挿通し、前記第1接続部上に位置する前記第2透明基材を介して前記第1接続部と交差するように配置することによって、前記第2方向において隣り合う前記第2電極を接続する第2接続部とを備え、前記第2接続部が、前記凸部であることが好ましい。
このような構成によれば、耐折性がより高い構造のタッチパネル装置が得られる。
また、前記タッチパネル装置において、前記第2透明基材の厚みが、6〜25μmであることが好ましい。
このような構成によれば、耐折性がより高いタッチパネル装置が得られる。
このことは、第2透明基材が、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、より好適な穴を形成することができるような強度を有するものであることによると考えられる。
また、前記タッチパネル装置において、前記第2透明基材が、セルロースエステル樹脂と、添加剤とを含有し、前記添加剤が、(A)炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸及び炭素数6〜12のアリールジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジカルボン酸単位と、炭素数2〜12のアルキレングリコール、炭素数6〜12のアリールグリコール、及び炭素数4〜12のオキシアルキレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジオール単位とを有するエステル化合物、(B)分子末端にアシル基を有するエステル化合物、(C)フラノース環及びピラノース環からなる群から選ばれる少なくとも1種を、分子内に1〜12個有する糖エステル化合物、及び(D)バルビツール酸骨格を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
このような構成によれば、耐折性がより高いタッチパネル装置が得られる。
このことは、以下のことによると考えられる。第2透明基材が、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、より好適な穴を形成することができるような強度を有するものであると考えられる。
本発明によれば、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るタッチパネル装置の構成を示す概略図である。 図2は、本発明の実施形態に係るタッチパネル装置における、透明電極層の構造を示す概略図である。 図3は、本発明の実施形態に係るタッチパネル装置の断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
本実施形態に係るタッチパネル装置は、屈曲可能なタッチパネル装置である。そして、前記タッチパネル装置10は、図1に示すように、第1透明基材11と、前記第1透明基材11上に配置される透明電極層12と、前記透明電極層12上に配置される第2透明基材13とを備える。また、タッチパネル装置は、第2透明基材13上に、表面部材14を備えていてもよい。図1は、本実施形態に係るタッチパネル装置10の構成を示す概略図である。
また、前記透明電極層12は、図2及び図3に示すように、前記第1透明基材11上に配置され、前記第1透明基材11とは反対側(前記第2透明基材13側)に突出した凸部21を有する。また、前記第2透明基材13は、前記透明電極層12上に配置され、前記凸部21に相当する位置に穴31を有する。すなわち、タッチパネル装置10は、上述したように、前記透明電極層12の、前記第2透明基材13側に突出した凸部21の位置に相当する位置に穴31を有する第2透明基材13で、前記透明電極層12を覆う。このようなタッチパネルの構造は、折り曲げ耐性、すなわち、耐折性が高くなる構造であると考えられる。図2は、本実施形態に係るタッチパネル装置10における、透明電極層12の構造を示す概略図である。なお、図2には、第2透明基材13及び表面部材14を図示していない。また、図3は、本実施形態に係るタッチパネル装置10の断面図である。なお、図3は、図2において、切断線面III−IIIから見た断面図である。
また、前記凸部21としては、例えば、いわゆるブリッジ電極とよばれる接続部が挙げられる。具体的には、以下のような接続部である。前記透明電極層12としては、図2に示すように、第1方向に並ぶ複数の第1電極22と、前記第1方向に交差する第2方向に並ぶ複数の第2電極23と備えるものが挙げられる。このような電極を備える透明電極層12は、前記第1方向において隣り合う前記第1電極22を接続する第1接続部24と、前記第2方向において隣り合う前記第2電極23を接続する第2接続部25とを備える。前記第2接続部25は、図3に示すように、前記穴31を挿通し、前記第1接続部24上に位置する前記第2透明基材13aを介して前記第1接続部24と交差するように配置する。そうすることによって、前記第2接続部25は、前記第2方向において隣り合う前記第2電極23を接続する。そして、この第2接続部25は、前記第1透明基材11とは反対側に突出しており、凸部21に相当する。このようなタッチパネルの構造は、折り曲げ耐性、すなわち、耐折性がより高くなる構造であると考えられる。
また、前記透明電極層12には、前記第1電極22及び前記第2電極23に接続された配線27を備える。タッチパネル装置を、指等で押下した際の、前記第1電極22と前記第2電極23との間の静電容量の変化等に基づく変化を、前記配線27を通して出力する。この出力結果に基づいて、タッチパネル装置は、位置情報を入力する。
また、前記表面部材14は、タッチパネル装置10の表面を保護するために設けられている。前記表面部材14としては、屈曲可能なものであれば、特に限定されない。前記第1透明基材11としては、透光性の樹脂フィルム等が挙げられ、具体的には、ポリカーボネート(PC)フィルム、及びメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)フィルム等が挙げられる。
また、前記第1透明基材11は、屈曲可能なものであれば、特に限定されない。前記第1透明基材11としては、透光性の樹脂フィルム等が挙げられ、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム、及びポリカーボネート(PC)フィルム等が挙げられる。また、前記第1透明基材11としては、後述する第2透明基材13と同じものも使用することができる。すなわち、前記第1透明基材11としては、穴が形成されていないこと以外、前記第2透明基材と同じものを使用することができる。
また、前記透明電極層12は、屈曲可能で、上記のような構造を有し、さらに、タッチパネル装置の電極層として使用可能なものであれば、特に限定されない。前記透明電極層12としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO、及びZnO等の透明導電材料、銀ナノワイヤー、及び銅線等が挙げられる。前記第1電極22、前記第2電極23、前記第1接続部24、及び前記第2接続部25としては、上記各材料をそれぞれ適宜選択してもよい。また、前記透明電極層12としては、屈曲性の観点から、銀ナノワイヤー、及び銅線が好ましい。
また、前記第2透明基材13は、破断張力(N)と破断伸びの正の平方根との積が、10以上である。また、前記第2透明基材13は、波長589nmにおける面内方向リタデーションが、−5〜5nmであり、波長589nmにおける厚み方向リタデーションが、−5〜5nmである。そして、前記第2透明基材13は、屈曲可能であり、耐折試験での耐折回数が10万回以上である。前記第2透明基材13は、上記の各構成を満たすものであれば、特に限定されない。また、前記第2透明基材13として、上述した条件を満たすものを用いると、屈曲可能で、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置が得られる。このことは、上記のような構成の第2透明基材であれば、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、好適な穴を形成することができるような強度を有するものであることによると考えられる。よって、得られたタッチパネル装置は、屈曲可能で、かつ、耐折性が高くなるような構造を好適に実現できると考えられる。さらに、前記第2透明基材が、画像表示装置に表示される画像の色味等の画質に与える影響が少ないものであることによると考えられる。
前記第2透明基材13は、破断張力(N)と破断伸びの正の平方根との積[破断張力(N)×√破断伸び](タフネス)が、上述したように、10以上であり、10〜140であることが好ましく、10〜60であることがより好ましい。この積は、前記第2透明基材の強度を示す指標となる。この積が小さいと、強度が低く、この積が大きいと、強度が高いことになる。前記積が小さすぎると、針等を刺して、機械的に穴をあけると、好適な穴を形成することが困難になる傾向がある。また、前記積が大きすぎると、柔軟性が低下する傾向がある。よって、屈曲がしにくくなる傾向がある。これらのことから、前記積が上記範囲内であると、第2透明基材が、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、好適な穴を形成することができるような強度を有するものになると考えられる。よって、タッチパネル装置において、耐折性に優れる構造を好適に実現できる。
なお、破断張力は、測定対象物(ここでは第2透明基材)が引っ張られたときに耐えられる最大の力である。また、破断伸びは、測定対象物の破断張力が測定されたときまでの伸びである。すなわち、破断伸びは、測定対象物の測定開始前の長さに対する、破断張力が測定されたとき長さと測定開始前の長さとの差の比[(破断張力が測定されたとき長さ−測定開始前の長さ)/測定開始前の長さ]である。そして、破断張力及び破断伸びは、引張試験機等で測定することができる。また、破断伸びとして、測定対象物の測定開始前の長さに対する、破断張力が測定されたとき長さと測定開始前の長さとの差の比率[(破断張力が測定されたとき長さ−測定開始前の長さ)/測定開始前の長さ×100](%)の値を用いる場合は、タフネスを算出する際には、この値を100で割った値を用いる。例えば、破断伸びが30%であるときは、破断伸びが0.3として、タフネスを算出する。
また、前記第2透明基材13は、波長589nmにおける面内方向リタデーションが、上述したように、−5〜5nmであり、−3〜3nmであることが好ましい。また、前記第2透明基材13は、波長589nmにおける厚み方向リタデーションが、−5〜5nmであり、−3〜3nmであることが好ましい。
前記面内方向リタデーションが大きすぎたり、前記厚み方向リタデーションが小さすぎたり、大きすぎたりすると、画像表示装置に表示される画像の色味等の画質に与える影響が大きくなる傾向がある。よって、画像表示装置によって表示される画像の画質が、タッチパネル装置によって、低下する傾向がある。このことから、前記面内方向リタデーション及び前記厚み方向リタデーションが、それぞれ上記範囲内である第2透明基材を用いれば、画質の低下を充分に抑制でき、画質の優れたタッチパネル装置が得られる。このことは、前記第2透明基材としては、面内方向リタデーション及び厚み方向リタデーションが、上述したように小さいものであるので、画像表示装置に表示される画像の色味等の画質に与える影響が少ないことによると考えられる。このことから、画質の低下を充分に抑制することができると考えられる。
また、面内方向リタデーションRe(589)は、下記式(II)から求められる。
Re(589)=(nx−ny)×d (II)
また、厚み方向リタデーションRth(589)は、下記式(III)から求められる。
Rth(589)={(nx+ny)/2−nz}×d (III)
上記式(II)及び上記式(III)ここで、nxは、フィルムの遅相軸方向の屈折率を示し、nyは、進相軸方向の屈折率を示し、nzは、厚み方向の屈折率を示し、dは、フィルムの膜厚(nm)を示す。
また、Re(589)及びRth(589)は、自動複屈折率計を用いて測定することができる。例えば、自動複屈折率計KOBRA−21ADH(王子計測機器株式会社製)を用いて、温度23℃、湿度55%RHの環境下で、波長589nmで求めることができる。
前記第2透明基材13は、屈曲可能である。そして、前記第2透明基材13の屈曲を繰り返した際の耐久性として、前記第2透明基材13は、例えば、耐折試験での耐折回数が10万回以上である耐久性を有する。また、耐折回数は、多いほど好ましいが、実際には、30万回程度が限界である。よって、耐折試験での耐折回数の上限値は、30万回である。すなわち、前記第2透明基材13は、耐折試験での耐折回数が10万回以上であり、15〜30万回であることが好ましく、25〜30万回であることがより好ましい。前記耐折回数が少なすぎると、タッチパネル装置の耐折性が不充分になる傾向がある。よって、前記耐折回数が上記範囲内であれば、耐折性に優れたタッチパネル装置が得られる。
なお、耐折回数は、屈曲を繰り返す耐折試験を行ったとき、測定対象物である第2透明基材が、大きく変形して破断する延性破壊を起こしたときの屈曲回数である。また、耐折試験は、例えば、MIT型耐折試験機(株式会社東洋精機製作所社製の、MIT TYPE FOLDING ENDURANCE TESTER)を用い、温度23℃、湿度55%RHの環境下で、折り曲げ速度175回/分、屈曲角左右135°、荷重0.5kgf(4.9N)、曲率半径2mmの条件で、屈曲を繰り返す試験等が挙げられる。すなわち、耐折試験での耐折回数としては、このような耐折試験を繰り返して、延性破壊を起こしたときの回数が挙げられる。
また、第2透明基材13は、上述した各条件を満たすものであれば、特に限定されない。上記条件を満たすために、第2透明基材13は、その組成や厚み等を調整して得られたもの等が挙げられる。
前記第2透明基材13の厚みは、6〜25μmであることが好ましく、10〜21μmであることがより好ましく、14〜18μmであることがさらに好ましい。前記第2透明基材が薄すぎると、第2透明基材の強度が、針等を刺して、機械的に穴をあけると、好適な穴を形成することができるような強度を達成しない傾向がある。また、前記第2透明基材が厚すぎると、柔軟性が低下する傾向がある。よって、屈曲がしにくくなる傾向がある。これらのことから、前記厚みが上記範囲内であると、第2透明基材が、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、前記凸部に相当する位置に、針等を刺して、穴をあけると、好適な穴を形成することができるような強度を有する第2透明基材となると考えられる。
また、前記第2透明基材13としては、例えば、セルロースエステル樹脂と、添加剤とを含有するものが挙げられる。前記第2透明基材13としては、セルロースエステル樹脂を主成分とするセルロースエステルフィルムが挙げられ、樹脂成分としては、セルロースエステル樹脂からなる樹脂フィルムであってもよい。ここで、主成分とは、フィルム全量に対する含有量が50質量%以上のことをいう。そして、本実施形態における前記第2透明基材13は、セルロースエステルフィルムに、後述する添加剤を含有したものが挙げられる。
前記セルロースエステル樹脂としては、樹脂フィルムに用いることができるセルロースエステル樹脂であれば、特に限定されない。また、前記セルロースエステル樹脂としては、例えば、セルロースアセテート樹脂、セルロースジアセテート樹脂、セルローストリアセテート樹脂、セルロースブチレート樹脂、セルロースプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、及びセルロースアセテートプロピオネート樹脂等が挙げられる。前記セルロースアセテート樹脂は、上記例示した樹脂の中でも、セルローストリアセテート樹脂が好ましい。また、前記セルロースエステル樹脂は、上記例示した樹脂を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記セルロースエステル樹脂の数平均分子量は、30000〜200000であることが、樹脂フィルムに成型した場合の機械的強度が強く、かつ、溶液流延製膜法において適度なドープ粘度となる点で好ましい。また、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)が、1〜5の範囲内であることが好ましく、1.4〜3の範囲内であることがより好ましい。
前記セルロースエステル樹脂等の樹脂の平均分子量及び分子量分布は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーを用い測定できる。よって、これらを用いて数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)を算出し、その比を計算することができる。
前記セルロースエステル樹脂は、置換基として、アシル基、具体的には、炭素数が2〜4のアシル基、例えば、アセチル基を有しているものが好ましい。このアシル基の置換度(アシル置換度)としては、例えば、2.9以上であることが好ましい。すなわち、アシル基の置換度が2.9〜3であることが好ましい。また、前記セルロースエステル樹脂としては、具体的には、具体的には、アセチル基の置換度(アセチル置換度)が2.9以上(2.9〜3)のトリアセチルセルロースが、リタデーションの低い樹脂フィルムが得られる点で好ましい。
アシル基で置換されていない部分は通常水酸基として存在している。これらのセルロースエステル樹脂は、公知の方法で合成することができる。アシル基の置換度の測定方法は、ASTM−D817−96の規定に準じて測定することができる。
前記セルロースエステル樹脂以外の樹脂は、セルロースエステル樹脂とともに含有させて、樹脂フィルムを構成することができる樹脂であれば、特に限定されない。このセルロースエステル樹脂以外の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、及びポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂等のアクリル樹脂、ポリスルホン(ポリエーテルスルホンも含む)樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、セロファン、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール樹脂、シンジオタクティックポリスチレン樹脂、シクロオレフィン樹脂、及びポリメチルペンテン樹脂等のビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンイミド樹脂、ポリアミド樹脂、及びフッ素樹脂等を挙げることができる。
前記添加剤は、後述する(A)〜(D)成分等が挙げられる。前記添加剤としては、(A)〜(D)成分を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記(A)成分は、炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸及び炭素数6〜12のアリールジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジカルボン酸単位と、炭素数2〜12のアルキレングリコール、炭素数6〜12のアリールグリコール、及び炭素数4〜12のオキシアルキレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジオール単位とを有するエステル化合物である。このエステル化合物は、ジカルボン酸とジオールとを反応させて得られる繰り返し単位、具体的には、前記ジカルボン酸単位(カルボン酸残基)と前記ジオール単位(アルコール残基)とを含むエステル化合物である。また、このエステル化合物は、片末端又は両末端が、封止されていてもよいし、封止されていなくてもよい。また、この(A)成分としては、例えば、下記式(I)で表される化合物が挙げられる。
B−(G−A)−G−B (I)
式(I)中、Bは、水酸基、酢酸基、脂肪族モノカルボン酸残基、又は芳香族モノカルボン酸残基を示す。Gは、炭素数2〜12のアルキレングリコール残基、炭素数6〜12のアリールグリコール残基、又は炭素数4〜12のオキシアルキレングリコール残基を示す。Aは、炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基、又は炭素数6〜12のアリールジカルボン酸残基を示す。nは、1以上を示す。なお、Aは、前記ジカルボン酸単位(カルボン酸残基)である。Gは、前記ジオール単位(アルコール残基)である。Bは、末端基である。nは、重合度である。
前記ジカルボン酸単位(カルボン酸残基)及び前記ジオール単位(アルコール残基)は、それぞれ上記単位(残基)であればよく、上記単位を単独で含むものであってもよく、2種以上の上記単位を含むものであってもよい。
前記ジカルボン酸単位Aとしては、炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基、及び炭素数6〜12のアリールジカルボン酸残基等が挙げられる。前記ジオール単位Gは、炭素数2〜12のアルキレングリコール残基、炭素数6〜12のアリールグリコール残基、及び炭素数4〜12のオキシアルキレングリコール残基等が挙げられる。前記末端基Bとしては、水酸基、酢酸基、脂肪族モノカルボン酸残基、及び芳香族モノカルボン酸残基等が挙げられる。
前記エステル化合物の重量平均分子量は、500〜3000の範囲であることが好ましく、600〜2000の範囲であることがより好ましい。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定することができる。
重合度nは、1以上であればよく、重量平均分子量が上記範囲内になるnであることが好ましい。
前記(B)成分は、分子末端にアシル基を有するエステル化合物である。このエステル化合物としては、水酸基末端の水素原子が、モノカルボン酸由来のアシル基で置換されたポリエステル等が挙げられる。また、このエステル化合物は、脂環式骨格を含むことが好ましい。
また、前記エステル化合物は、分子末端にアシル基を有するエステル化合物であればよく、非環状の脂肪族ジオールと脂環構造を含むジカルボン酸とを反応させて得られる繰り返し単位を有するエステル化合物(非環状の脂肪族ジオール残基と脂環構造を含むジカルボン酸残基とを含むエステル化合物)の分子末端をアシル基に置換した誘導体、及び脂環構造を含む脂肪族ジオールと非環状の脂肪族ジカルボン酸とを反応させて得られる繰り返し単位を有するエステル化合物(脂環構造を含む脂肪族ジオール残基と非環状の脂肪族ジカルボン酸残基とを含むエステル化合物)の分子末端をアシル基に置換した誘導体等が挙げられる。この中でも、非環状の脂肪族ジオールと脂環構造を含むジカルボン酸とを反応させて得られる繰り返し単位を有するエステル化合物の分子末端をアシル基に置換した誘導体であることがより好ましい。この非環状の脂肪族ジオール残基としては、炭素数2〜10の非環状の脂肪族ジオールから誘導される2価の基であることが好ましく、炭素数2〜8の非環状の脂肪族ジオールから誘導される2価の基であることがより好ましく、炭素数2〜6の非環状の脂肪族ジオールから誘導される2価の基であることがさらに好ましい。また、前記脂環構造を含むジカルボン酸残基としては、3〜6員環の脂環構造を含む炭素数3〜12のジカルボン酸から誘導される2価の基であることが好ましい。ここでの炭素数は、3〜10であることが好ましく、3〜8であることがより好ましく、3〜6であることがさらに好ましい。また、ここでの脂環構造は、3〜6員環であれば、単環及び多環のいずれであってもよいが、単環が好ましい。そして、脂環構造は、3〜6員環であり、5〜6員環が好ましい。脂環構造としては、具体的には、シクロプロピレン基、1,2−シクロブチレン基、1,3−シクロブチレン基、1,2−シクロペンチレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロへキシレン基、及び1,4−シクロへキシレン基等が挙げられる。
前記(B)成分の好適な具体例としては、例えば、シクロヘキサンジカルボン酸とエチレングリコールとを反応させて得られる繰り返し単位を有するエステル化合物(シクロヘキサンジカルボン酸とエチレングリコールとの共重合体)が挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、前記(C)成分は、フラノース環及びピラノース環からなる群から選ばれる少なくとも1種を、分子内に1〜12個有する糖エステル化合物である。前記糖エステル化合物は、ピラノース構造及びフラノース構造の少なくとも1種を1〜12個有する化合物(糖類)の、ヒドロキシ基の全て又は一部がエステル化された、セルロースエステルを除くエステル化合物(糖エステル化合物)である。また、前記糖類としては、単糖であっても、糖構造が2〜12個連結した多糖であってもよい。
前記糖類のヒドロキシ基をエステル化するために用いられるモノカルボン酸としては、特に限定されない。このモノカルボン酸としては、例えば、公知の、脂肪族モノカルボン酸、脂環族モノカルボン酸、及び芳香族モノカルボン酸等が挙げられる。また、このモノカルボン酸としては、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記(C)成分の好適な具体例としては、例えば、アセチルサッカロースが挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、前記(D)成分は、バルビツール酸骨格を分子内に有する化合物である。また、この(D)成分としては、例えば、下記式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2017111567
式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基、炭素数2〜20のアルキニル基、炭素数5〜20のヘテロアリール基、又は、炭素数6〜20のアリール基を示す。Rは、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルケニル基、又は、炭素数6〜20の芳香環を含む置換基を示す。
前記アルキル基及び前記アルケニル基は、炭素数が1〜15であることが好ましく、1〜10であることがより好ましく、1〜5であることが特に好ましい。前記アルキニル基は、炭素数が2〜15であることが好ましく、2〜10であることがより好ましく、2〜5であることが特に好ましい。 前記アルキル基、前記アルケニル基、及び前記アルキニル基は、環状、直鎖状、及び分岐状のいずれであってもよいが、直鎖状又は分岐状であることが好ましく、直鎖状であることがより好ましい。 前記ヘテロアリール基は、炭素数が5〜18であることが好ましく、5〜12であることがより好ましい。 前記アリール基は、炭素数が6〜18であることが好ましく、6〜12であることがより好ましい。
前記(D)成分の好適な具体例としては、例えば、下記式(2)に示す化合物が挙げられるが、これに限定されるものではない。
Figure 2017111567
また、前記添加剤の含有量は、前記セルロースエステル樹脂に対して、3〜18質量%であることが好ましく、6〜16質量%であることがより好ましく、10〜12質量%であることがさらに好ましい。前記添加剤の含有量が少なすぎると、前記添加剤を添加した効果が少なくなり、フィルムの透湿度が高くなって、電極の劣化が進みやすいという傾向がある。また、前記添加剤の含有量が多くなりすぎると、相溶不良によりフィルムの透明度が低下したり、高温高湿の環境下において添加剤がブリードアウトしやすくなるという傾向がある。これらのことから、前記含有量が上記範囲内であると、第2透明基材が、屈曲を可能とする柔軟性を有しつつ、針等を刺して、機械的により好適な穴を形成することができるような強度を有する第2透明基材となると考えられる。
また、前記第2透明基材13には、本発明の効果を阻害しない範囲で、前記セルロースエステル樹脂及び前記添加剤以外の他の成分を含有してもよい。前記添加剤以外の成分としては、例えば、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定化剤、導電性物質、難燃剤、滑剤、及びマット剤等が挙げられる。
また、前記第2透明基材13の製造方法は、前記樹脂フィルムを製造することができれば、特に限定されない。前記樹脂フィルムの製造方法としては、例えば、溶液流延製膜法による製造方法等が挙げられる。この樹脂フィルムの製造方法としては、具体的には、前記セルロースエステル樹脂と前記微粒子とを含有する樹脂溶液を、走行する支持体上に流延ダイから流延して流延膜を形成する流延工程と、前記支持体から前記流延膜を剥離して、フィルムを得る剥離工程とを備える方法等が挙げられる。また、この溶液流延製膜法による樹脂フィルムの製造方法としては、上記各工程に加えて、他の工程を備えていてもよい。
また、前記第2透明基材13は、上述したように、前記透明電極層12の凸部21に相当する位置に穴31を有する。この穴31の形成方法としては、適切な位置に、適切な形状の穴を形成することができれば、特に限定されない。穴の形成方法としては、例えば、前記第2透明基材に針等を刺して、機械的に穴を形成する方法等が挙げられる。このように穴を形成した第2透明基材を用いて、上述したタッチパネル装置の構成となるように組み立てることによって、前記タッチパネル装置を製造することができる。このようにして得られたタッチパネル装置は、屈曲可能で、かつ、位置情報の入力を好適に行うことができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
(第2透明基材)
第2透明基材は、セルロースエステル樹脂であるセルローストリアセテート樹脂(TAC)(アセチル基の置換度2.9)100質量部に対して、添加剤として、(A)成分を10質量部と、(C)成分を10質量部とを含有する樹脂フィルムである。(A)成分としては、下記式(I)に示す化合物であって、Aが、下記式(3)で示す基であり、Gが、下記式(4)で示す基であり、Bが、下記式(5)で示す基であり、nが3である化合物である。(C)成分としては、糖エステル化合物[ショ糖(サッカロース、スクロース)のOH基全8個中、6個がアセチル基に置換された糖エステル化合物]である。
B−(G−A)−G−B (I)
Figure 2017111567
Figure 2017111567
Figure 2017111567
具体的には、セルロースエステル樹脂であるセルローストリアセテート樹脂(アセチル基の置換度2.9)100質量部に対して、添加剤として、(A)成分を10質量部と(C)成分を10質量部とを含有し、さらに、溶媒を加えた溶液をドープとして用いて、溶液流延製膜法で、延伸させずに、厚み15μmの樹脂フィルムを得た。この樹脂フィルムを第2透明基材として用いた。
また、この第2透明基材を、幅55mm、長さ110mmに切断した。この切断した第2透明基材の破断張力及び破断伸びを、引張試験機(株式会社オリエンテック製のRTC−1225A)を用いて、測定した。得られた破断張力と破断伸びとから、破断張力(N)と破断伸び(%)の正の平方根との積(タフネス)を算出した。測定した破断張力は、25Nであり、破断伸びは、0.3(30%)であった。そして、この破断張力と破断伸びとから算出されたタフネスは、約14であった。
また、得られた第2透明基材のRe(589)及びRth(589)は、自動複屈折率計KOBRA−21ADH(王子計測機器株式会社製)を用いて、温度23℃、湿度55%RHの環境下で、波長589nmの光を用いて測定した。その結果、Re(589)は、1nmであり、Rth(589)は、1nmであった。
また、得られた第2透明基材を耐折試験にかけた。具体的には、まず、第2透明基材を、幅15mm、長さ110mmに切断した。この切断した第2透明基材を、MIT型耐折試験機(株式会社東洋精機製作所社製の、MIT TYPE FOLDING ENDURANCE TESTER)を用い、温度23℃、湿度55%RHの環境下で、折り曲げ速度175回/分、屈曲角左右135°、荷重0.5kgf(4.9N)、曲率半径2mmの条件で、屈曲を繰り返す試験を行った。そして、第2透明基材が延性破壊を起こしたときの回数を測定した。この回数を、耐折回数とした。その結果、15万回であった。
(第1透明基材及び透明電極層)
第1透明基材として、シクロオレフィンポリマー(COP)フィルム(日本ゼオン株式会社製のゼオノアフィルム)上に、銀ナノワイヤーで、図2及び図3に示すような、ブリッジ電極を備える透明電極層を形成した。
(タッチパネル装置)
まず、第2透明基材に、穴あけ用の針を刺して、ブリッジ電極を形成するための穴(直径5mm)を、1.5mm間隔で、機械的に形成させた。この第2透明基材と、透明電極層が形成された第1透明基材とを用い、フレキシブルな有機ELディスプレイ(OLED方式の画像表示装置)に備えられた、図1に示すようなタッチパネル装置を、常法に従い製造した。
[実施例2〜8、及び比較例1、2]
実施例2〜8、比較例1は、第2透明基材として、用いる添加剤として、表1に示す添加剤に変え、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造したこと以外、実施例1と同様である。
なお、(A)成分としては、上述した化合物を用いた。
また、(B)成分としては、シクロヘキサンジカルボン酸とエチレングリコールとの共重合体を用いた。
また、(C)成分としては、上述した化合物を用いた。
また、(D)成分としては、バルビツール酸誘導体(上記式(2)で表される化合物)を用いた。
[実施例13,14、及び比較例7]
ポリイミド(PI、三井化学株式会社製のエクリオスBMP)を用い、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造した樹脂フィルムを用いたこと以外、実施例1と同様である。
[実施例15]
セルロースエステル樹脂(CE、イーストマン・コダック社製のCAB482)と、ポリメチルメタクリレート(PMMA、旭化成株式会社製の80N)との混合物(質量比50:50)を用い、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造した樹脂フィルムを用いたこと以外、実施例1と同様である。
[比較例3]
ポリエチレンテレフタレート(PET、東洋紡株式会社製のコスモシャイン)を用い、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造した樹脂フィルムを用いたこと以外、実施例1と同様である。
[比較例4]
ポリメチルメタクリレート(PMMA、三菱レイヨン株式会社製のアクリプレン)を用い、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造した樹脂フィルムを用いたこと以外、実施例1と同様である。
[比較例5,6]
シクロオレフィンポリマー(COP)(日本ゼオン株式会社製のゼオノアフィルム)を用い、厚み、タフネス、Re(589)(表1には、単に「Re」と示す。)、Rth(589)(表1には、単に「Rth」と示す。)、及び耐折回数が、表1に示す値となるように製造した樹脂フィルムを用いたこと以外、実施例1と同様である。
[折り曲げ断線]
得られたタッチパネル装置を、上記耐折試験と同様の条件で屈曲させた。そして、タッチパネル装置が断線するまでの回数を測定した。
その際、その回数が15万回以上であれば、「○」と評価し、10万回以上15万回未満であれば、「△」と評価し、10万回未満であれば、「×」と評価した。
[色味変化]
タッチパネル装置の画像の色味と、タッチパネル装置に備えられる画像表示装置である有機ELディスプレイのみの画像の色味とを比較観察し、色味への影響の有無を一般モニター10人が評価した。その結果、表示された画像の色味に影響がない判断した人数が9人以上であれば、「○」と評価し、5〜8人であれば、「△」と評価し、4人以下であれば、「×」と評価した。
[加工性]
得られたタッチパネル装置において、第2透明基材の穴による不良が発生したタッチパネル装置の、全タッチパネル装置に対する比率(不良率)が、1%以下であれば、「○」と評価し、1%より高く5%以下であれば、「△」と評価し、5%より高いと、「×」と評価した。
これらの結果を表1に示す。また、表1における、添加剤1及び添加剤2の質量部は、TAC等の樹脂成分100質量部に対する含有量(質量部)である。
Figure 2017111567
表1からわかるように、タフネスが、10以上であり、耐折回数が10万回以上である樹脂フィルムを第2透明基材として用いたタッチパネル装置(実施例1〜15)では、耐折回数が10万回未満である樹脂フィルムを用いた場合(比較例2,6)と比較して、折り曲げ断線が発生しにくかった。また、実施例1〜15に係るタッチパネル装置では、タフネスが、10未満である樹脂フィルムを用いた場合(比較例1,4,5)と比較して、加工性に優れ、第2透明基材の穴による不良が発生しにくかった。また、Re(589)とRth(589)とがともに小さい樹脂フィルムを用いた、実施例1〜15に係るタッチパネル装置は、Re(589)及びRth(589)が5nmを超える樹脂フィルムを用いた場合(比較例3)と比較して、色味変化の少ない、画質に優れたタッチパネル装置であった。以上のことから、タフネスが、10以上であり、Re(589)が、−5〜5nmであり、Rth(589)が、−5〜5nmであり、前記耐折回数が10万回以上である樹脂フィルムを第2透明基材として用いた場合、耐折性に優れ、かつ、画質に優れたタッチパネル装置が得られることがわかった。
10 タッチパネル装置
11 第1透明基材
12 透明電極層
13 第2透明基材
14 表面部材
21 凸部
22 第1電極
23 第2電極
24 第1接続部
25 第2接続部
27 配線
31 穴

Claims (4)

  1. 屈曲可能なタッチパネル装置であって、
    第1透明基材と、前記第1透明基材上に配置され、前記第1透明基材とは反対側に突出した凸部を有する透明電極層と、前記透明電極層上に配置され、前記凸部に相当する位置に穴を有する第2透明基材とを備え、
    前記第2透明基材は、
    破断張力(N)と破断伸びの正の平方根との積が、10以上であり、
    波長589nmにおける面内方向リタデーションが、−5〜5nmであり、
    波長589nmにおける厚み方向リタデーションが、−5〜5nmであり、
    耐折試験での耐折回数が10万回以上であることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記透明電極層が、
    第1方向に並ぶ複数の第1電極と、
    前記第1方向に交差する第2方向に並ぶ複数の第2電極と、
    前記第1方向において隣り合う前記第1電極を接続する第1接続部と、
    前記穴を挿通し、前記第1接続部上に位置する前記第2透明基材を介して前記第1接続部と交差するように配置することによって、前記第2方向において隣り合う前記第2電極を接続する第2接続部とを備え、
    前記第2接続部が、前記凸部である請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記第2透明基材の厚みが、6〜25μmである請求項1又は請求項2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記第2透明基材が、セルロースエステル樹脂と、添加剤とを含有し、
    前記添加剤が、(A)炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸及び炭素数6〜12のアリールジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジカルボン酸単位と、炭素数2〜12のアルキレングリコール、炭素数6〜12のアリールグリコール、及び炭素数4〜12のオキシアルキレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種に由来のジオール単位とを有するエステル化合物、(B)分子末端にアシル基を有するエステル化合物、(C)フラノース環及びピラノース環からなる群から選ばれる少なくとも1種を、分子内に1〜12個有する糖エステル化合物、及び(D)バルビツール酸骨格を分子内に有する化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチパネル装置。
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