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JP2017111271A - 光硬化性防眩樹脂組成物 - Google Patents

光硬化性防眩樹脂組成物 Download PDF

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JP2017111271A JP2015244958A JP2015244958A JP2017111271A JP 2017111271 A JP2017111271 A JP 2017111271A JP 2015244958 A JP2015244958 A JP 2015244958A JP 2015244958 A JP2015244958 A JP 2015244958A JP 2017111271 A JP2017111271 A JP 2017111271A
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Abstract

【課題】
ポリカーボネート樹脂に簡便な塗布方法で防眩性を付与するハードコート樹脂で、液ダマリの発生が少なく安定した外観表面を形成すると共に、ヘイズ値の調整も容易で優れた光学特性を併せ持つ光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
【解決手段】
親水性官能基を有し不飽和基を含有しない重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)と、2官能の脂肪族環式(メタ)アクリレート(B)と、3官能以上の(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)と、平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカを各々含む分散液(E)と、を含む光硬化性防眩樹脂組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリカーボネート樹脂に簡便な塗布方法で防眩性を付与するハードコート樹脂で、液ダマリの発生が少なく安定した外観表面を形成すると共に、ヘイズ値の調整も容易で優れた光学特性を併せ持つ光硬化性防眩樹脂組成物に関するものである。
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイは、表面を保護するため一般的に耐摩耗性、耐擦り傷性等の特性を付与したプラスチックフィルムやパネルでカバーされている。更に外部からの光の映りこみや空気層との界面で生ずる反射光が表示画像を見難くする不具合に対応するため、ぎらつきを防止する防眩性や反射防止の特性を求められる場合も多い。こうしたプラスチックカバーへの耐摩耗性、耐擦り傷性、防眩性等の特性付与方法としては、高硬度で光学特性に優れている光硬化性のアクリル系樹脂を塗布する事が多い。
近年高精細化が進んでいる画像表示体に対し、画質を低下させない防眩性を付与させる方法として、例えばプラスチックフィルム分野ではコロイド状シリカ粒子の凝集物をハードコート層に含有させる技術(特許文献1)等が開発されている。こうした微粒子により樹脂表面への凹凸形状を付与する方法に加え、プラスチックのパネル分野では防眩性を付与する方法として、プラスチック板状体に断面鋸歯状の微細な凸形状を有し紫外線硬化塗膜からなる樹脂成型体(特許文献2)といった、基材上の形状と樹脂との組み合わせで防眩性を持たせる技術も開発されてきた。
特に耐衝撃性を要求される用途では、プラスチック材料としてポリカーボネート製のパネルが使用される事が多く、この場合でも基材表面に凹凸を形成し、その上からクリアなハードコート樹脂を塗布して防眩性を持たせる場合があった。しかしながら、この方法では表面がフラットな材料が使用できず材料選定の点で限定されるという問題に加え、基材の凹凸形状によりヘイズが影響されるため、微妙なヘイズ値の調整をするためにはその都度基材形状を変更する必要があった。このため、表面がフラットなポリカーボネートパネルや樹脂成型物に対して簡便な塗布方法で防眩性を付与でき、更にヘイズ値の調整も容易な光硬化性樹脂が求められていた。
特開平10−180950 特開平11−44806
本発明は、ポリカーボネート樹脂に簡便な塗布方法で防眩性を付与するハードコート樹脂で、液ダマリの発生が少なく安定した外観表面を形成すると共に、ヘイズ値の調整も容易で優れた光学特性を併せ持つ光硬化性防眩樹脂組成物を提供することにある。
請求項1記載の発明は親水性官能基を有する重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)と、2官能の脂肪族環式(メタ)アクリレート(B)と、3官能以上の(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)と、平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)と、を含む光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
請求項2記載の発明は、前記平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカを各々含む分散液(E)が、平均粒子径0.2〜0.5μmの疎水性シリカ(E1)と、平均粒子径が1.0〜5.0μmの疎水性シリカ(E2)の2種類のシリカである請求項1の光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
請求項3記載の発明は、前記親水性官能基を有し不飽和基を含有しない重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)が、(E)を除く全固形組成物100重量部に対し10〜30重量部である請求項1または2の光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
請求項4記載の発明は、前記親水性官能基を有し実質的に不飽和基を含有しない重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)が、アルキル系メタアクリレートを含み実質的に不飽和基を含有しないアクリル系共重合体である請求項1〜3のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
請求項5前記光硬化性防眩樹脂組成物の基材への塗布方法が、スプレー塗布である請求項1〜4のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物を提供する。
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれかに記載された光硬化性防眩樹脂組成物とポリカーボネートを少なくとも含むポリカーボネート樹脂成型物を提供する。
請求項7記載の発明は、前記請求項2の平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)が、あらかじめ各々が分散された2種類の分散液に含まれ、前記(A)と(B)と(C)と(D)とを含む光硬化性樹脂組成物に対して、後から添加混合する請求項1〜4のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物製造方法を提供する。
本発明の光硬化性樹脂は、ポリカーボネート樹脂に防眩性を付与するハードコート樹脂で、液ダマリの発生が少なく安定した外観表面を形成すると共に、ヘイズ値の調整も容易で優れた光学特性を併せ持つ防眩樹脂として有用である。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の組成物の構成は、親水性官能基を有する重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)と、2官能の脂肪族環式(メタ)アクリレート(B)と、3官能以上の(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)と、平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)である。なお、本明細書において、(メタ)アクリレートは、アクリレートとメタクリレートとの双方を包含する。
本発明で使用されるアクリル系共重合体(A)は、ハードコート層を形成する主要樹脂の1つであり、親水性官能基を有する不飽和モノマーを少なくとも1種類含んだ共重合体である。親水性官能基を有しないアクリル系共重合体のみを用いた場合、親水性官能基を含有するアクリル共重合体を塗料化した時と比較して配合物の塗膜の耐磨耗性が大きく低下する。なおここで言うアクリル系共重合体とは、アクリル系モノマーを主成分で重合したポリマーという意味であり、モノマーの重量含有量が50%未満であれば非アクリル系のモノマーを含んでも良い。
(A)を構成する親水性官能基を有する不飽和モノマーとして例えばビニル基を有するカルボン酸や水酸基を有するアルキル系アクリレートがあり、前者では(メタ)アクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等が、また後者では2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等がある。これらの中では汎用品でコストが安価なメタアクリル酸、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが好適である。
また共重合させる親水性官能基を含有しない不飽和モノマーとして例えばアルキル系(メタ)アクリレートが有り、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等がある。また非アクリル系モノマーではビニル系モノマーとしてスチレン等があるが、アクリル系共重合体(A)にはアルキル系メタアクリレートを含む事が好ましい。
前記(A)の重量平均分子量は5,000〜100,000であることが必要である。重量平均分子量が5000未満であると耐磨耗性が不十分となり、重量平均分子量が100,000を超えると粘度が高くなり、塗工性を含めた外観や強靱性が不十分となる。また(A)は硬化収縮を緩和するため不飽和基を含有しないほうが好ましい。なおここで言う「不飽和基を含有しない」とは実質的に含有しないという意味である。つまりアクリルポリマー重合後に不飽和基含有化合物を反応させる等の方法によってアクリルポリマーに不飽和基を導入したようなものを除外するという意味であり、アクリルポリマーを重合する際に一部未反応の不飽和基が残留した場合等は、実質的に不飽和基を含有しないものとする。
また前記(A)は、前記(E)を除く全固形組成物100重量部に対し10〜30重量部が好ましい。10重量部以上とする事で硬化収縮をコントロールする事が容易となり、30重量部以下にする事で硬化性を高め充分な硬度を確保する事が出来る。
本発明で使用される2官能の脂肪族環式(メタ)アクリレート(B)は、(C)と反応して(A)と共にハードコート層を形成し、硬化性をあげ硬化皮膜を硬くする目的で配合する。脂肪族環式化合物としてはジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基、イソボルニル基、アダマンタニル基、テトラヒドロフラニル基、シクロヘキシル基等を有するものがあり、単独または2種以上を組み合わせて使用でき、なかでもジメチロールトリシクロデカンジアクリレートが好ましい。
本発明で使用する3官能以上の(メタ)アクリレート(C)は、前記(B)と反応して(A)と共にハードコート層を形成し、硬化性をあげ硬化皮膜を硬くしたり硬化速度を早くすると共に耐摩耗性を向上させる目的で配合する。具体的にはエトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等があり、単独または2種以上を組み合わせて使用できる。
また前記(C)は、前記(E)を除く全固形組成物100重量部に対し30〜50重量部が好ましい。30重量部以上とすることで速硬化性を得られ、50重量部以下とすることで硬化収縮を抑え長期信頼性を確保できる。
本発明で使用される光重合開始剤(D)は、紫外線や電子線などの照射でラジカルを生じ、そのラジカルが重合反応のきっかけとなるもので、汎用の光重合開始剤で良い。重合開始剤の光吸収波長を任意に選択することによって、紫外線領域から可視光領域にいたる広い波長範囲にわたって硬化性を付与することができる。具体的には2,2-ジメトキシ-1,2-ジフェニルエタン-1-オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-プロパン-1-オン、1-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)-フェニル]-2-ヒドロキシ-2-メチル-1-プロパン-1-オン、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2,4,6-トリメチルベンゾイル-ジフェニル-フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6‐トリメチルベンゾイル)‐フェニルフォスフィンオキサイド、フェニル グリオキシリック アシッド メチル エステル、2-メチル-1-(4-メチルチオフェニル)-2-モルフォリノプロパン-1-オン等があり、単独または2種以上を組み合わせて使用できる。塗布膜厚が10μmを超える場合は、深部への硬化性を向上させるため2種類以上を組み合わせる事が好ましい。また配合量はラジカル重合性成分に対して、0.1〜5重量%配合することが好ましい。
本発明で使用する平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)は、たとえば第一のシリカ(E1)として平均粒子径0.2〜0.5μmの疎水性シリカと、第二のシリカ(E2)として平均粒子径が1.0〜5.0μmの疎水性シリカという粒子径の異なる2種類を少なくとも含む。粒子径の異なる2種類以上のシリカを組み合わせる事で、単独で使用する場合よりも添加量が比較的少量でヘイズをあげる事ができ、また光沢度を抑え、映り込みを少なくする事ができる。平均粒子径が0.1μm未満のシリカを使用した場合はヘイズをあげるために添加量を多くする必要があり、その他物性を低下させる要因となるため、0.1μm以上で選定する必要が有り、ここで示す(E1)と(E2)の粒子径の組み合わせが、物性のバランスが取れており好ましい。平均粒子径はSALD−7500nano(島津製作所製)を用いJISZ 8825−1に準拠したレーザ回折法で測定できる。
前記(E)は、前記(A)と(B)と(C)と(D)と、を含む混合物に対し混合分散しやすいよう、粉体ではなく当該光硬化性樹脂と相溶性のよい溶媒に分散された分散液であることが好ましい。溶媒としてメタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ブタノール、エチレングリコールモノプロピルエーテル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレンなどが挙げられる。このうち、好ましい分散溶媒はメチルイソブチルケトン、イソブチルアルコール、メチルエチルケトンであり、単独または2種以上を組み合わせて使用できる。分散方法は特に指定はなく、たとえば分散溶媒にシリカ粉末を添加しディスパーにて充分撹拌すれば良い。また分散液にはシリカが分散しやすくなるような分散助剤等の添加剤が入っていてもよい。
前記(E)の異なる粒子径をもつ例である(E1)と(E2)の混合比率は任意に選定する事ができ、混合量全体を上げるとヘイズを上げる事が出来る。粒子径が異なる(E1)および(E2)を各々単独で使用するよりも、混合して使用する事により添加量が少量でヘイズを上げる事が出来る。また用いるシリカ粒子として、更に異なる粒子径のシリカ(E3)〜(En)を混合しても良い。
また前記(A)と(B)と(C)と(D)と、を含む混合物に対し(E)を後から添加し混合分散する事ができるので、生産工程において外観を確認しながら(E)の重量比率を変えることで、任意のヘイズ値に容易に調整する事が可能である。
本発明の光硬化性透明樹脂組成物は、性能を損なわない範囲で、更に必要に応じUV吸収剤、表面調整剤、酸化防止剤、粘着性付与剤、難燃剤、シランカップリング剤、着色剤などの添加剤、および希釈シンナーを添加することができる。
希釈シンナーとしては、アルコール系、エーテル系、ケトン系、芳香族系などがあり、所望の粘度に合致するよう単独または2種以上を組み合わせて使用できる。特にスプレー塗布を行う場合には添加するシンナーにより外観が変化しやすく、樹脂との相溶性が良くないと厚みむらや樹脂だまりや皮膜の白化等が発生するため、(A)の溶媒および(E)の分散溶媒と相溶性が良いシンナーを選定する事が好ましい。
本発明の光硬化性防眩樹脂組成物を基材に塗布する方法としては特に制限は無く、ポリカーボネートパネルのような平面形状のものには、バーコート法、ナイフコート法、ロールコート法、スピンコート法、ディップコート法等が挙げられるが、樹脂成型物のように平面形状ではなく凹凸面があるものに対してはスプレー塗布方法が有用である。またこの方法は平面形状に対しても、大きな設備投資をする事なく広い面積を塗布することができる方法として優れている。
基材に塗布した後は皮膜を乾燥させ、その後紫外線に代表される活性エネルギー線を照射することで防眩性を有したハードコート層を形成する。紫外線を照射する場合の光源としては、高圧水銀灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、メタルハライドランプ等があり、積算光量としては100〜1,000mJ/cm2が適切である。
以下、本発明を実施例、比較例に基づき詳細に説明するが、具体例を示すものであって特にこれらに限定するものではない。なお(E)を加える前の、前記(A)と(B)と(C)と(D)と希釈シンナー等を混合した状態の組成物を主剤と言う。また表記が無い場合は、室温は25℃相対湿度65%の条件下で測定を行った。
アクリル系共重合体1の調製
ジラウロイルパーオキサイド1.2重量部をメチルエチルケトン448重量部に加えて70℃で30分間加温して溶解させ、アクリル系モノマーとしてメタクリル酸50重量部、ブチルアクリレート90重量部、メチルメタクリレート100重量部を、およびノフマーMSD(商品名:日油株式会社製、4−メチル−2,4−ジフェニルペンテン−1)1.2重量部を混合した溶液を4時間かけて滴下して攪拌重合させた。その後、さらに80℃で4時間攪拌を行い、親水性官能基を含有するアクリル系共重合体1(固形分35%、重量平均分子量50、000)を得た。なお、重量平均分子量測定にはGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)を用い、スチレンジビニルベンゼン基材のカラムをTHF展開溶媒にて用い、ポリスチレン換算の分子量を測定・算出した。
主剤1
遮光ビンに、上記で調製したアクリル系共重合体1と前記(B)としてDCP−A(商品名:共栄社化学社製、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート)を、前記(C)としてDPHA(商品名:日本化薬社製、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)を、(D)としてIrgacure184(商品名:BASFジャパン社製)を、更にUV吸収剤としてTinuvin400(商品名:BASFジャパン社製)を、希釈シンナーとしてADプラスチックシンナー#11(大伸化学社製)を、表面調整剤としてBYK−UV3570(商品名:ビックケミー社製)を、表1に示す量を入れ撹拌脱泡機を用い均一になるまで撹拌して主剤1を調整した。
主剤2〜7
上記ハードコート主剤1で使用した原料に加え、2官能非脂環式アクリレートとして1.6HX−A(商品名:共栄社化学社製、1.6ヘキサンジオールジアクリレート)および14EG−A((商品名:共栄社社製、ポリエチレングリコールジアクリレート)を、単官能アクリレートとしてFA−513AS(日立化成社製、ジシクロペンタニルアクリレート)を、(D)としてIrgacureTPO(商品名:BASFジャパン社製)を表1に示す量を入れ撹拌脱泡機を用い均一になるまで撹拌して主剤2〜7を調整した。
実施例および比較例の配合
主剤1〜7を用い、(E1)としてZ−AD−2(商品名:アイカ工業社製、固形分17 %)を、(E2)としてZ−AD−3(商品名:アイカ工業社製、固形分17%)、更にシリカ分散液としてMEK−ST(商品名:日産化学社製、固形分 30%)を、希釈シンナーとしてADシンナー#2800および#9800(商品名:大伸化学社製)を表2に示す量入れ撹拌し、実施例1〜3および比較例1〜9を調整した。ここで(E1)のZ−AD−2はケトン系溶媒に分散させた平均粒子径0.3〜0.4μmの疎水性シリカで、(E2)のZ−ZD−3はアルコール系とケトン系とエーテル系の混合溶媒に分散させた平均粒子径1.5〜2.5μmの疎水性シリカで、MEK−STはケトン系溶媒に分散させた平均粒子径0.01〜0.03μmの疎水性シリカである。
表1


表2
評価方法は以下の通りとした。
測定サンプルの作成
ポリカーボネート板PC1600(商品名:タキロン社製、50×70mm、厚み2mm)上に光硬化性樹脂組成物を厚み10μmとなるようにスプレーガン(W101−101G,アネスト岩田社製)で塗装し、アイグラフィックス社製の有電極UV照射装置ECS−1511Uを用い、高圧水銀ランプで出力1.5kw、ラインスピード0.72m/min.で硬化させ測定サンプルを作成した。なおこの硬化条件で指触によるべたつき感が残る場合は、硬化性を×とした。
外観(レベリング性およびたまり):光硬化性樹脂組成物塗装時の表面のレベリング性と、板の端部の塗料のタマリを目視にて評価した。レベリング性は、塗りムラ等がなく塗装表面が波打った外観になっていない場合を○とした。またタマリは、塗装板の中央部と端部の外観の差が著しく大きくない場合を○とした。
密着性:JIS K 5600−5−6のクロスカット法に準拠し、塗工面に1mm間隔で10×10にマス目を作成し、セロハンテープCT−24(商品名:ニチバン社製)を貼り、上方に引っ張り剥離状況を確認する。剥がれなかったマス目を数え、剥がれ無しを○とした。
鉛筆硬度:JIS K 5600に準拠し、斜め45度に固定した鉛筆の真上から100gの荷重をかけ引っ掻き試験を行い、傷の付かない鉛筆硬度を表示した。評価は2H以上を○とした。
全光線透過率:JISK7361−1に準拠し、東洋精機製作所製のヘイズガードを用いて2回測定し、ポリカーボネート板単体の測定値を差引いて全光線透過率とした。評価は全光線透過率が89%以上を○とした。
ヘイズおよび再現性:JIS K 7136に準拠し、東洋精機製作所製のヘイズガードを用いて3回測定し、ポリカーボネート板単体の測定値を差引いてヘイズとした。評価はヘイズが4〜15%を○とした。また再現性は3回の測定値差が0.5%以下を○とした。
光沢度:JIS Z 8741に準拠し、スガ試験機製のデジタル変角光沢計を用いて光沢度(60°)を2回測定した。
評価結果
表3
実施例の各樹脂組成物は、密着性および鉛筆硬度の塗膜物性に加え、濁度および光沢度の光学特性が安定しており、またスプレー塗布後の外観もタマリ等は見られず良好であった。
一方、(B)を含まない比較例1および2はヘイズ再現性に劣り、また1はヘイズ値が高く、鉛筆硬度も低かった。(C)を含まない比較例3は全光線透過率および鉛筆硬度が低く、またヘイズ値および再現性も劣った。同じく(C)を含まない比較例4は硬化性に劣り、その他の評価ができなかった。(E1)および(E2)をどちらかしか含まない比較例5〜8はヘイズ値または外観(タマリ)のいずれかで評価が劣り、平均粒子径が小さいシリカを含む比較例9はヘイズ値が低く、いずれも本願発明に適さないものであった。
本発明は、ポリカーボネート樹脂に簡便な塗布方法で防眩性を付与するハードコート樹脂で、液ダマリの発生が少なく安定した外観表面を形成すると共に、ヘイズ値の調整も容易で優れた光学特性を併せ持つ光硬化性防眩樹脂組成物として有用である。


Claims (7)

  1. 親水性官能基を有し重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)と、2官能の脂肪族環式(メタ)アクリレート(B)と、3官能以上の(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)と、平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)と、を含む光硬化性防眩樹脂組成物。
  2. 前記平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)が、平均粒子径0.2〜0.5μmの疎水性シリカ(E1)と、平均粒子径が1.0〜5.0μmの疎水性シリカ(E2)の2種類のシリカである請求項1の光硬化性防眩樹脂組成物。
  3. 前記親水性官能基を有し不飽和基を含有しない重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)が、(E)を除く全固形組成物100重量部に対し10〜30重量部である請求項1または2の光硬化性防眩樹脂組成物。
  4. 前記親水性官能基を有し不飽和基を含有しない重量平均分子量が5,000〜100,000であるアクリル系共重合体(A)が、アルキル系メタアクリレートを含み実質的に不飽和基を含有しないアクリル系共重合体である請求項1〜3のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物。
  5. 前記光硬化性防眩樹脂組成物の基材への塗布方法が、スプレー塗布である請求項1〜4のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物。
  6. 前記請求項1〜5のいずれかに記載された光硬化性防眩樹脂組成物とポリカーボネートを少なくとも含むポリカーボネート樹脂成型物。
  7. 前記請求項2の平均粒子径が0.1μm以上の少なくとも2種類の粒子径の異なるシリカ(E)が、あらかじめ各々が分散された2種類の分散液に含まれ、前記(A)と(B)と(C)と(D)とを含む光硬化性樹脂組成物に対して、後から添加混合する請求項1〜4のいずれかの光硬化性防眩樹脂組成物製造方法。


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