JP2017100073A - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents
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Abstract
【課題】加速時などの吸入空気量が多い条件であっても、十分な浄化性能を発揮する排ガス浄化触媒を提供すること。
【解決手段】基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒において、最上層の触媒コートをガス拡散性に優れた構造にすると共に、最上層に用いる触媒粒子を、担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有するものとする。
【選択図】図21
【解決手段】基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒において、最上層の触媒コートをガス拡散性に優れた構造にすると共に、最上層に用いる触媒粒子を、担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有するものとする。
【選択図】図21
Description
本発明は排ガス浄化用触媒に関する。より詳しくは、二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒であって、そのうち最上層の触媒コートの構成に特徴を有する排ガス浄化用触媒に関する。
自動車などの内燃機関から排出される排ガスには、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、未燃の炭化水素(HC)などの有害ガスが含まれている。そのような有害ガスを分解する排ガス浄化用触媒は三元触媒とも称され、コージェライトなどからなるハニカム状のモノリス基材に、触媒活性を有する貴金属粒子と酸素貯蔵能(OSC:Oxygen Storage Capacity)を有する助触媒とを含むスラリーをウォッシュコートして触媒コート層を設けたものが一般的である。
排ガス浄化用触媒における浄化効率を向上させるべく、様々な試みが行われている。その一例として、触媒コート層内における排ガスの拡散性を向上させるため、触媒粒子の粒径を大きくする、あるいは製造の最終段階で触媒を焼成した際に消失する造孔材を用いるなどして、触媒コート層の内部に空隙を形成する手法が知られている。
しかし、触媒層の内部に空隙を設けると、その分、触媒層の厚さが増すため、触媒の圧力損失が上昇し、エンジン出力の低下や燃費の悪化を招くおそれがある。また、上述のような方法で空隙を設けた場合、触媒層の強度が低下する、あるいは設けた空隙間の繋がりが乏しく十分な効果が得られないなどの問題もあった。そのような問題に鑑み、例えば特許文献1には、所定形状の炭素化合物材を混合し、それを触媒焼成時に消失させることにより、断面の縦横比(D/L)に関する頻度分布の最頻値が2以上である空隙を触媒層内に設ける方法が記載されている。
また、貴金属粒子の触媒活性を効率よく発揮させるため、より多くの排ガスが貴金属粒子と接触するようにする試みもなされている。例えば特許文献2では、貴金属担持粉末粒子とバインダーとを液中で混合してスラリーを形成し、そのスラリーに振動を加えて貴金属担持粉末粒子を分散させた後、その状態のままスラリーを噴霧乾燥させて、粒子内部にガス拡散に有効な細孔を形成した貴金属担持粉末を得る方法が記載されている。
例えば、PtとRhのような2種類の貴金属を用いた触媒において、金属同士の固溶体化による触媒活性の低下の問題に鑑み、それら2種類の貴金属を異なる層に含有させた二層触媒とする手法が知られている。そのような二層触媒において、排ガスに直接接触する上層は高温かつ高濃度のガスという高ストレスに曝されるため、十分な耐熱性を有するためには相応の触媒コート量が必要となる。しかし、コート量を増加させると、触媒におけるガス拡散性が低下するとともに触媒活性点の利用効率が低下し、浄化性能が低下するという問題がある。特に、加速時などの吸入空気量が多い条件(高吸入空気量または高Ga条件:高空間速度または高SV条件と同義)のもとでは、触媒の浄化性能はガス拡散律速となるため、特に問題となる。しかしながら、高Ga条件であっても十分なガス拡散性が達成される触媒コートの形成方法はこれまで見出されていない。
また、特許文献2の方法により得られる貴金属担持粉末では、貴金属粒子は担体の一次粒子の表面に担持されている。その一次粒子が集合した二次粒子において、いかにその内部に細孔が形成されていても、一次粒子同士が接触する面に存在する貴金属粒子は排ガスと接触することができず、その触媒活性を発揮することができない。
本発明者らは上述したような問題を検討した結果、所定の形状を有する有機繊維を造孔材として用いることで、連通性に優れた高アスペクト比細孔を有し、ガス拡散性に優れた触媒コートを形成できることを見出した。そして、その触媒コートを2層以上の触媒コートを有する多層触媒の最上層に用い、かつ担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子をその最上層に用いることで、耐熱性を維持しつつ、高Ga条件下での浄化性能を顕著に高められることを見出した。本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒であって、
各触媒コート層は隣接する触媒コート層と異なる組成を有する触媒粒子を含有し、
最上層の触媒コートが含有する触媒粒子は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有し、
前記最上層の触媒コートにおいて、
コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内であり、
水中重量法により測定した空隙率が50〜80容量%の範囲内であり、かつ
空隙全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなり、
前記高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内である、前記排ガス浄化用触媒。
(2)基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒の製造方法であって、
Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子を調製する工程、および
前記触媒粒子と、スラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いて、最上層の触媒コートを形成する工程を含み、
前記繊維状有機物は、平均繊維径が1.7〜8.0μmの範囲内、かつ平均アスペクト比が9〜40の範囲内である、前記方法。
各触媒コート層は隣接する触媒コート層と異なる組成を有する触媒粒子を含有し、
最上層の触媒コートが含有する触媒粒子は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有し、
前記最上層の触媒コートにおいて、
コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内であり、
水中重量法により測定した空隙率が50〜80容量%の範囲内であり、かつ
空隙全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなり、
前記高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内である、前記排ガス浄化用触媒。
(2)基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒の製造方法であって、
Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子を調製する工程、および
前記触媒粒子と、スラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いて、最上層の触媒コートを形成する工程を含み、
前記繊維状有機物は、平均繊維径が1.7〜8.0μmの範囲内、かつ平均アスペクト比が9〜40の範囲内である、前記方法。
本発明の排ガス浄化触媒は、最上層の触媒コートが所定の条件を満たす高アスペクト比細孔を有することにより、その最上層の触媒コートにおけるガス拡散性が格段に向上しているため、耐熱性を獲得するのに十分な触媒コート量を有しながら、高Ga条件であっても十分な浄化性能を発揮することが可能である。さらに、最上層の触媒コートに含有させる触媒粒子を、担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有するものとすることで、貴金属粒子の触媒活性を効率よく発揮させることができる。本発明の排ガス浄化触媒では、最上層の触媒コートにおける、ガス拡散性に優れたコート構造と、貴金属の触媒活性を効率よく発揮される触媒粒子の構造の相乗効果により、非常に優れた浄化性能を有する。
[排ガス浄化用触媒]
本発明の排ガス浄化用触媒は、基材上に二層以上の触媒コート層を有し、各触媒コート層は隣接する触媒コート層と異なる組成を有する触媒粒子を含有する。そして、最上層の触媒コートは、コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内であり、水中重量法により測定した空隙率が50〜80容量%の範囲内であり、かつ空隙全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなり、該高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内であること、および含有する触媒粒子が、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有することを特徴とする。
本発明の排ガス浄化用触媒は、基材上に二層以上の触媒コート層を有し、各触媒コート層は隣接する触媒コート層と異なる組成を有する触媒粒子を含有する。そして、最上層の触媒コートは、コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内であり、水中重量法により測定した空隙率が50〜80容量%の範囲内であり、かつ空隙全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなり、該高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内であること、および含有する触媒粒子が、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有することを特徴とする。
(基材)
本発明の排ガス浄化用触媒における基材としては、例えば公知のハニカム形状を有する基材を使用することができ、具体的には、ハニカム形状のモノリス基材(ハニカムフィルタ、高密度ハニカム等)等が好適に採用される。また、このような基材の材質も特に制限されず、コージェライト、炭化ケイ素、シリカ、アルミナ、ムライト等のセラミックスからなる基材や、クロム及びアルミニウムを含むステンレススチール等の金属からなる基材が好適に採用される。これらの中でも、コストの観点から、コージェライトであることが好ましい。
本発明の排ガス浄化用触媒における基材としては、例えば公知のハニカム形状を有する基材を使用することができ、具体的には、ハニカム形状のモノリス基材(ハニカムフィルタ、高密度ハニカム等)等が好適に採用される。また、このような基材の材質も特に制限されず、コージェライト、炭化ケイ素、シリカ、アルミナ、ムライト等のセラミックスからなる基材や、クロム及びアルミニウムを含むステンレススチール等の金属からなる基材が好適に採用される。これらの中でも、コストの観点から、コージェライトであることが好ましい。
(触媒コート層)
本発明の排ガス浄化用触媒における触媒コート層は、前記基材の表面に形成されており、二層以上、すなわち二層、三層、または四層以上の層からなる。好ましくは、本発明の排ガス浄化用触媒における触媒コート層は二層構造を有する。各触媒コート層は、隣接する触媒コート層とは異なる組成を有する。また、各触媒コート層は、必ずしも排ガス浄化用触媒の基材全体に渡って均一でなくてもよく、基材の部分ごと、例えば排ガス流れ方向に対して上流側と下流側で、ゾーンごとに異なる組成を有していてもよい。なお、異なる組成とは、例えば後述する触媒粒子を構成する成分が異なることをいう。二層以上の層からなる触媒コート層は、最上層の触媒コートと、それに対して下層に存在する下層触媒コートに分類することができ、最上層の触媒コートは、後述するように空隙を多く含む構造を有する。
本発明の排ガス浄化用触媒における触媒コート層は、前記基材の表面に形成されており、二層以上、すなわち二層、三層、または四層以上の層からなる。好ましくは、本発明の排ガス浄化用触媒における触媒コート層は二層構造を有する。各触媒コート層は、隣接する触媒コート層とは異なる組成を有する。また、各触媒コート層は、必ずしも排ガス浄化用触媒の基材全体に渡って均一でなくてもよく、基材の部分ごと、例えば排ガス流れ方向に対して上流側と下流側で、ゾーンごとに異なる組成を有していてもよい。なお、異なる組成とは、例えば後述する触媒粒子を構成する成分が異なることをいう。二層以上の層からなる触媒コート層は、最上層の触媒コートと、それに対して下層に存在する下層触媒コートに分類することができ、最上層の触媒コートは、後述するように空隙を多く含む構造を有する。
各触媒コート層は、主触媒として機能する貴金属の粒子が金属酸化物等からなる担体に担持されて構成される触媒粒子を含む。担体材料としては、金属酸化物、具体的には、酸化アルミニウム(Al2O3、アルミナ)、酸化セリウム(CeO2、セリア)、酸化ジルコニウム(ZrO2、ジルコニア)、酸化珪素(SiO2、シリカ)、酸化イットリウム(Y2O3、イットリア)および酸化ネオジム(Nd2O3)、ならびにこれらからなる複合酸化物が挙げられる。金属酸化物は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
貴金属としては、具体的には、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、金(Au)、銀(Ag)、イリジウム(Ir)およびルテニウム(Ru)が挙げられる。これらの中でも、触媒性能の観点から、Pt、Rh、Pd、Ir及びRuからなる群から選択される少なくとも一種が好ましく、Pt、Rh及びPdからなる群から選択される少なくとも一種が特に好ましい。貴金属は、触媒コート層一層あたり一種用いることが好ましい。
貴金属は、上述したような金属酸化物に担持されていることが好ましい。貴金属の担持量は、特に制限されず、目的とする設計等に応じて適宜必要量を担持させればよい。貴金属の含有量としては、金属換算で、触媒粒子100質量部に対して0.01〜10質量部であることが好ましく、0.01〜5質量部であることがより好ましい。貴金属の担持量は、少なすぎると触媒活性が不十分となる傾向にあり、他方、多すぎても触媒活性が飽和するとともにコストが上昇する傾向にあるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。
基材上に形成される二層以上の触媒コート層において、最上層の触媒コート層は、下層の触媒コート層と比べて、高温かつ高濃度のガスという高ストレス、および硫黄(S)や炭化水素(HC)などの被毒物質に多く曝される。そのため、それらに対する耐久性を有する触媒とするためには、最上層の触媒コート層にストレスや被毒によって触媒活性が害されにくい貴金属を用いることが好ましい。そのような貴金属としては、例えばRhが挙げられる。また、ストレスや被毒に比較的弱く、最上層以外の触媒コートで用いることが好ましい貴金属としては、例えばPdおよびPtが挙げられる。
触媒コート層の一層あたりの被覆量は、基材の単位体積当たり50〜300g/Lの範囲内であることが好ましい。被覆量が少なすぎると、触媒粒子の触媒活性性能が十分に得られないためNOx浄化性能等の十分な触媒性能が得られない一方、多すぎても、圧力損失が増大し燃費が悪化する原因となるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。なお、圧力損失と触媒性能と耐久性のバランスの観点から、触媒コート層の一層あたりの被覆量は、基材の単位体積当たり50〜250g/L、特に50〜200g/Lの範囲内であることがより好ましい。
また、触媒コート層の一層あたりの厚さは、平均厚さが25〜160μmの範囲内であることが好ましい。触媒コート層が薄すぎると、十分な触媒性能が得られなくなる一方、厚すぎても、排ガス等が通過する際の圧力損失が大きくなりNOx浄化性能等の十分な触媒性能が得られないが、上記範囲ではそのような問題は生じない。なお、圧力損失と触媒性能と耐久性のバランスの観点から、30〜96μm、特に32〜92μmの範囲内であることがより好ましい。ここで、触媒コート層の「厚さ」とは、触媒コート層の基材の平坦部の中心に対して垂直な方向の長さ、すなわち触媒コート層の表面と基材表面(下層触媒コートが存在する場合は、その下層触媒コートとの間の界面)の間の最短距離を意味する。触媒コート層の平均厚さは、例えば、触媒コート層を、走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡を用いて観察して、任意の10個以上の部分について厚さを測定し、その厚さの平均値を算出することにより算出することができる。
触媒コート層は、主として触媒粒子から構成されるが、さらに本発明の効果を損なわない範囲で他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、この種の用途の触媒コート層に用いられる他の金属酸化物や添加剤等、具体的にはカリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)等のアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)等のアルカリ土類金属、ランタン(La)、イットリウム(Y)、セリウム(Ce)等の希土類元素、鉄(Fe)等の遷移金属等の一種以上が挙げられる。
(最上層の触媒コート)
最上層の触媒コートは、空隙を多く有し、その空隙率は、水中重量法により測定した空隙率で50〜80容量%の範囲内であることが好ましい。最上層の触媒コートの空隙率が低すぎると、ガス拡散性が悪くなるため十分な触媒性能が得られない一方、高すぎると、拡散性が高すぎることにより触媒活性点と接触せずにコート層を素通りするガスの割合が増え十分な触媒性能が得られないが、上記範囲ではそのような問題は生じない。最上層の触媒コートの空隙率は、ガス拡散性と触媒性能のバランスの観点から、50.9〜78.8容量%、特に54〜78.0容量%の範囲内であることがより好ましい。
最上層の触媒コートは、空隙を多く有し、その空隙率は、水中重量法により測定した空隙率で50〜80容量%の範囲内であることが好ましい。最上層の触媒コートの空隙率が低すぎると、ガス拡散性が悪くなるため十分な触媒性能が得られない一方、高すぎると、拡散性が高すぎることにより触媒活性点と接触せずにコート層を素通りするガスの割合が増え十分な触媒性能が得られないが、上記範囲ではそのような問題は生じない。最上層の触媒コートの空隙率は、ガス拡散性と触媒性能のバランスの観点から、50.9〜78.8容量%、特に54〜78.0容量%の範囲内であることがより好ましい。
最上層の触媒コートの「空隙」とは、触媒コート層が内部に有する空間を意味する。「空隙」の形状は特に限定されず、例えば、球状、楕円状、円筒形状、直方体状(角柱)、円盤状、貫通路形状及びこれらに類似する形状等のいずれのものであってよい。このような空隙には、断面の円相当径が2μm未満の微小細孔、断面の円相当径が2μm以上でかつ5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔、断面の円相当径が2μm以上でかつ5以上のアスペクト比を有さない細孔等の細孔が含まれる。このような最上層の触媒コートの空隙率は、例えば、最上層の触媒コートのみを形成した排ガス浄化用触媒を水中重量法により測定することにより求めることができる。具体的には、空隙率は、例えばJIS R 2205に規定される方法に準じた方法により測定することができる。
本発明の排ガス浄化用触媒は、最上層の触媒コートが有する空隙のうち、全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなる。高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内であることを特徴とする。従って、円相当径が2μm未満である細孔は、たとえアスペクト比が5以上であっても高アスペクト比細孔とはみなさない。
高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は、低すぎると細孔の連通性が十分得られない一方、高すぎるとガス拡散性が高すぎることにより、触媒活性点と接触せずにコート層を素通りするガスの割合が増えて十分な触媒性能が得られないが、平均アスペクト比が10〜50の範囲内であればそのような問題は生じない。ガス拡散性と触媒性能の両立という観点から、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は、10〜35、特に10〜30の範囲内であることがより好ましい。
最上層の触媒コートにおける高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は、FIB−SEM(Focused Ion Beam−Scanning Electron Microscope)またはX線CT等で得られる触媒コート層の細孔の三次元情報から、基材の排ガスの流れ方向(ハニカム状の基材の軸方向)に垂直な触媒コート層断面の断面画像を解析することにより測定することができる。
具体的には、例えば、FIB−SEM分析により行う場合、先ず、前記基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の連続断面画像(SEM像)をFIB−SEM分析により取得する。次に、得られた連続断面画像を解析し、断面の円相当径が2μm以上の細孔の三次元情報を抽出する。図4に、細孔の三次元情報の解析結果の一例として、排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の連続断面画像を解析して得た細孔の三次元情報の解析結果を例示する二次元投影図の例を示す。図4に例示する細孔の三次元情報の解析結果にも表れているように、細孔の形は不定形であり、細孔の連続断面画像(SEM像)における始点と終点を結んだ距離を「長径」と定義する。なお、始点と終点はそれぞれのSEM像における重心とする。次に、細孔の連続断面画像(SEM像)における始点と終点を最短距離で接続する経路におけるくびれのうち断面SEM像における円相当径が2μm以上であって最小のものを「喉」と定義し、この断面SEM像における円相当径を「喉径」と定義する。(細孔においてくびれが複数存在する場合があるが、アスペクト比を算出するための喉径として、始点と終点を最短距離で接続する経路における最小のくびれを選択し、この最小のくびれ(喉)の断面SEM像における細孔の円相当径を「喉径」と定義する。)更に、前記細孔のアスペクト比は「長径/喉径」と定義する。
次に、図4の(A)(細孔の始点)、(B)(細孔の喉部)、(C)(細孔の長径の中位点)、(D)(細孔の最大円相当径である最大径部)、(E)(細孔の終点)のそれぞれの断面画像(SEM像)の例を図5に示す。図5は、図4の(A)〜(E)における触媒コート層断面の細孔を示す断面画像(SEM像)の概略図である。図5の(A)は、図4に例示した細孔の二次元投影図の始点(細孔の円相当径が2μm以上となっている一方の端部)における細孔の断面画像の概略図であり、G1は断面画像における細孔の重心を示す。図5の(B)は、図4に例示した細孔の二次元投影図の喉(細孔の円相当径が2μm以上細孔であって、始点と終点を最短距離で接続する経路における最小のくびれ)における細孔の断面画像の概略図である。図5の(C)は、図4に例示した細孔の二次元投影図の長径の始点と終点を最短距離で接続する経路の中位点における細孔の断面画像の概略図である。図5の(D)は、図4に例示した細孔の二次元投影図の長径の始点と終点を最短距離で接続する経路における細孔の円相当径が最大となる部分における細孔の断面画像である。図5の(E)は、図4に例示した細孔の二次元投影図の終点(細孔の円相当径が2μm以上となっている他方の端部)における細孔の断面画像の概略図であり、G2は断面画像における細孔の重心を示す。ここで、図5において、細孔の始点(図5の(A)に示すG1)と細孔の終点(図5の(E)に示すG2)を結ぶ直線の距離を「長径」と定義する。また、細孔の始点と終点を最短距離で接続する経路におけるくびれのうち断面SEM像における円相当径が2μm以上であって最小のものを「喉」と定義し、この断面SEM像における円相当径を「喉径」と定義する。前記細孔のアスペクト比は「長径/喉径」と定義する。更に、触媒コート層の基材平坦部に対して水平方向に500μm以上、かつ、基材平坦部に対して垂直方向に25μm以上、軸方向に1000μm以上の範囲、又はこれに相当する範囲を測定し、前記細孔のうち5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔の平均アスペクト比を計算することにより、「触媒コート層における高アスペクト比細孔の平均アスペクト比」を求めることができる。
前述のとおり、最上層の触媒コートにおける高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合は0.5〜50容量%の範囲内である。この割合が低すぎると、細孔の連通性が不足し、他方、高すぎると、排ガスの流れ方向に対して垂直な方向のガス拡散性が不十分になり十分な触媒性能が得られず、触媒コート層の強度低下による剥離等も生じるが、上記範囲であればそのような問題は発生しない。なお、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合は、ガス拡散性と触媒性能と触媒コート層の強度のバランスの観点から、0.6〜40.9容量%、特に1〜31容量%の範囲内であることが好ましい。
最上層の触媒コートにおける高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合は、触媒コート層の基材平坦部に対して水平方向に500μm以上、かつ、基材平坦部に対して垂直方向に25μm以上、軸方向に1000μm以上の範囲、又はこれに相当する範囲における高アスペクト比細孔の空隙率を、水中重量法により測定して得られる触媒コート層の空隙率で割って求めることができる。
更に、最上層の触媒コートにおいては、前記高アスペクト比細孔が、高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルとがなす角(円錐角)の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値で0〜45度の範囲内に配向していることが好ましい。このようにすることにより、排ガスの流れ方向(ハニカム形状の基材の軸方向)におけるガス拡散性が特に向上し、活性点の利用効率を向上させることができる。累積80%角度の値が大きすぎると、ガス拡散性の軸方向の成分が不十分となり活性点の利用効率が低下する傾向にあるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。なお。前記累積80%角度の値は、触媒性能の観点から、15〜45度、特に30〜45度の範囲内であることが好ましい。
最上層の触媒コートにおける高アスペクト比細孔の円錐角(配向角)は、触媒コート層の細孔の三次元情報から、基材の排ガスの流れ方向(ハニカム状の基材の軸方向)に垂直な触媒コート層断面の断面画像を解析することにより測定することができる。具体的には、例えば、FIB−SEM分析により行う場合、前記により得られる高アスペクト比細孔の「長径」により得られる長径方向ベクトルと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルとがなす角から「円錐角」を求めることができる。図6は高アスペクト比細孔の円錐角(配向角)を示す概略図であり、「円錐角」の求め方の一例を示すものである。図6は、図4の二次元投影図において、高アスペクト比細孔の長径方向ベクトル(Y)及び前記基材の排ガスの流れ方向ベクトル(X)を示しており、前記長径方向ベクトル(Y)と前記基材の排ガスの流れ方向ベクトル(X)がなす角を「円錐角」と定義する。上記細孔の三次元情報(三次元画像)の画像解析により、前記円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を算出することができる。なお、高アスペクト比細孔の円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度とは、前記高アスペクト比細孔の円錐角(角度)の小さいものから、高アスペクト比細孔の数をカウントしたときに、高アスペクト比細孔の数が全体の80%(円錐角の角度基準積算頻度が80%)に相当するときのアスペクト比細孔の円錐角を意味する。なお、高アスペクト比細孔の円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値は、無作為に20個以上の高アスペクト比細孔を抽出し、これら高アスペクト比細孔の円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を測定して平均することによって求めることができる。
(最上層の触媒コートが含有する触媒粒子)
本発明の触媒において、最上層の触媒コートが含有する触媒粒子は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する。本明細書において、「二次粒子」とは、外見上の形態から一単位を構成していると判断される粒子(一次粒子)が複数集まって形成された凝集体または集合体を意味する。従って、「二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された」とは、二次粒子を構成する個々の一次粒子の表面ではなく、一単位としてみた二次粒子の表面に貴金属粒子が担持されていることを意味する。触媒粒子は、二次粒子の内部、すなわち表面以外の部分には貴金属粒子を有しないことが、貴金属使用量低減の観点等から好ましい。
本発明の触媒において、最上層の触媒コートが含有する触媒粒子は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する。本明細書において、「二次粒子」とは、外見上の形態から一単位を構成していると判断される粒子(一次粒子)が複数集まって形成された凝集体または集合体を意味する。従って、「二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された」とは、二次粒子を構成する個々の一次粒子の表面ではなく、一単位としてみた二次粒子の表面に貴金属粒子が担持されていることを意味する。触媒粒子は、二次粒子の内部、すなわち表面以外の部分には貴金属粒子を有しないことが、貴金属使用量低減の観点等から好ましい。
担体材料は、Al2O3を含有することにより高い耐熱性を有する。Al2O3を含有する担体材料としては、Al2O3のみからなるもの、ならびに上述したような担体材料として通常用いられる金属酸化物であってAl2O3を含有するもの、例えばアルミナ−セリア−ジルコニア複合酸化物が挙げられる。担体材料は、含有する全金属元素を基準として、アルミニウム元素換算で40at%以上のAl2O3を含有することが、耐熱性向上の観点から好ましい。
最上層の触媒コートが含有する触媒粒子において、担体材料の二次粒子は、粒径が小さいほど、貴金属が低密度で担持され、すなわち粒子間の距離が広がり有利になるが、一方で担体材料自体の耐熱性が低下してしまう。その観点から、担体材料の二次粒子径は、体積基準の累積粒度分布における累積50%径(D50)で6μm以上であることが好ましい。この累積50%径は、好ましくはレーザ回折法により測定される体積基準の累積粒度分布における累積50%径である。一方、粒径が大きすぎると、触媒コートを形成するのが困難になるため、担体材料の二次粒子径(D50)は25μm未満であることが好ましい。なお、担体材料に担持される貴金属粒子は、CO吸着法により測定した平均粒径が1〜9nmの範囲内であることが好ましい。
担体材料の二次粒子の粒径(D50)は、前述のとおり、レーザ回折法により測定することができる。具体的には、例えば、レーザ回折式粒度分布測定装置等のレーザ回折装置を用いたレーザ回折法により、無作為に抽出した(任意の)1000個以上の粒子について測定し、そのデータに基づいて算出することができる。なお、体積基準の累積50%径とは、粒子サイズ(面積)の小さいものから数をカウントしたときに、粒子の数が全体の50%(体積基準積算頻度が50%)に相当するときの粒子の粒径を意味する。粒径は、断面が円形でない場合には最小外接円の直径を意味する。
(排ガス浄化用触媒の利用態様)
本発明の排ガス浄化用触媒は、単独で用いても、あるいは他の触媒と組み合わせて利用してもよい。このような他の触媒としては、特に制限されず、公知の触媒(例えば、自動車の排ガス浄化用触媒の場合は、酸化触媒、NOx還元触媒、NOx吸蔵還元型触媒(NSR触媒)、希薄NOxトラップ触媒(LNT触媒)、NOx選択還元触媒(SCR触媒)等)を適宜用いてもよい。
本発明の排ガス浄化用触媒は、単独で用いても、あるいは他の触媒と組み合わせて利用してもよい。このような他の触媒としては、特に制限されず、公知の触媒(例えば、自動車の排ガス浄化用触媒の場合は、酸化触媒、NOx還元触媒、NOx吸蔵還元型触媒(NSR触媒)、希薄NOxトラップ触媒(LNT触媒)、NOx選択還元触媒(SCR触媒)等)を適宜用いてもよい。
[排ガス浄化用触媒の製造方法]
本発明の、基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒の製造方法は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子を調製し、その触媒粒子と、スラリー中の金属酸化物材料100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いて、最上層の触媒コートを形成することを含むことを特徴とする。繊維状有機物は、平均繊維径が1.7〜8.0μmの範囲内、かつ平均アスペクト比が9〜40の範囲内であるという特徴を有する。繊維状有機物は、触媒スラリーを基材に塗布した後に加熱することで、その少なくとも一部を除去され、触媒コート層に空隙が形成されるものであることが好ましい。なお、触媒コート層のうち、最上層の触媒コートより下の下層触媒コートについては、例えば繊維状有機物を含まない以外は上記と同様の触媒スラリーを用いるなど、従来公知の方法に従って形成することができる。
本発明の、基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒の製造方法は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子を調製し、その触媒粒子と、スラリー中の金属酸化物材料100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いて、最上層の触媒コートを形成することを含むことを特徴とする。繊維状有機物は、平均繊維径が1.7〜8.0μmの範囲内、かつ平均アスペクト比が9〜40の範囲内であるという特徴を有する。繊維状有機物は、触媒スラリーを基材に塗布した後に加熱することで、その少なくとも一部を除去され、触媒コート層に空隙が形成されるものであることが好ましい。なお、触媒コート層のうち、最上層の触媒コートより下の下層触媒コートについては、例えば繊維状有機物を含まない以外は上記と同様の触媒スラリーを用いるなど、従来公知の方法に従って形成することができる。
Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有する触媒粒子は、例えばスパッタリング法により調製することができる。その一例として、担体材料の粉末と、貴金属粒子の元となるターゲット材料とを真空チャンバー内に入れ、アルゴンガスなどの不活性ガスを導入した後、担体材料とターゲット材料の間に高電圧を印加することにより、イオン化したArをターゲット材料に当て、そこから弾き飛ばされた貴金属粒子を担持させる方法が挙げられる。しかし、これに限定されることなく、スプレー担持や還元処理など、公知の方法によっても調製することが可能である。最上層の触媒コートに用いる貴金属としては、前述のとおり、ストレスや被毒によって触媒活性が害されにくいもの、特にRhが好ましい。
(触媒スラリーの調製および塗布)
本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法では、前述の触媒粒子、およびスラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いる。繊維状有機物としては、後述する加熱工程により除去可能な物質であれば特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、セルロース繊維が挙げられる。その中でも、加工性と焼成温度のバランスの観点から、PET繊維及びナイロン繊維からなる群から選択される少なくとも1種のものを用いることが好ましい。触媒スラリーにこのような繊維状有機物を含有させ、その後の工程において繊維状有機物の少なくとも一部を除去することにより、繊維状有機物の形状と同等形状の空隙を触媒コート層内に形成することが可能となる。このようにして調製した空隙は排ガスの拡散流路となり、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することができる。
本発明の排ガス浄化用触媒の製造方法では、前述の触媒粒子、およびスラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜9.0質量部の繊維状有機物を含む触媒スラリーを用いる。繊維状有機物としては、後述する加熱工程により除去可能な物質であれば特に制限されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、セルロース繊維が挙げられる。その中でも、加工性と焼成温度のバランスの観点から、PET繊維及びナイロン繊維からなる群から選択される少なくとも1種のものを用いることが好ましい。触媒スラリーにこのような繊維状有機物を含有させ、その後の工程において繊維状有機物の少なくとも一部を除去することにより、繊維状有機物の形状と同等形状の空隙を触媒コート層内に形成することが可能となる。このようにして調製した空隙は排ガスの拡散流路となり、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することができる。
本発明の触媒の製造方法で用いる繊維状有機物は、平均繊維径が1.7〜8.0μmの範囲内である。平均繊維径が小さすぎると、有効な高アスペクト比細孔が得られないため触媒性能が不十分となり、他方、大きすぎると、触媒コート層の厚さが増大することで圧力損失が増大し燃費悪化の原因となるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。触媒性能とコート厚さのバランスの観点から、繊維状有機物の平均繊維径は、2.0〜6.0μm、特に2.0〜5.0μmの範囲内であることが好ましい。
また、本発明の触媒の製造方法で用いる繊維状有機物は、平均アスペクト比が9〜40の範囲内である。平均アスペクト比が小さすぎると、細孔の連通性が不十分なためガス拡散性が不足し、他方、大きすぎると、拡散性が大きすぎることにより触媒活性点と接触せずにコート層を素通りするガスの割合が増え十分な触媒性能が得られないが、上記範囲ではそのような問題は生じない。繊維状有機物の平均アスペクト比は、ガス拡散性と触媒性能のバランスの観点から、9〜30、特に9〜28の範囲内であることが好ましい。なお、繊維状有機物の平均アスペクト比は「平均繊維長/平均繊維径」と定義する。ここで、繊維長とは繊維の始点と終点を結ぶ直線距離とする。平均繊維長は、無作為に50以上の繊維状有機物を抽出し、これら繊維状有機物の繊維長を測定して平均することによって求めることができる。また、平均繊維径は、無作為に50以上の繊維状有機物を抽出し、これら繊維状有機物の繊維径を測定して平均することによって求めることができる。
本発明の触媒の製造方法では、スラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜9.0質量部の範囲内の量で繊維状有機物を、最上層の触媒コート形成用の触媒スラリーに用いる。繊維状有機物の混合量が少なすぎると、十分な細孔連通性が得られないため触媒性能が不十分となり、他方、多すぎると、触媒コート層の厚さが増大することで圧力損失が増大し燃費悪化の原因となるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。なお、触媒性能と圧力損失のバランスの観点から、繊維状有機物は、スラリー中の金属酸化物100質量部に対して0.5〜8.0質量部、特に1.0〜5.0質量部の範囲内の量で触媒スラリーに用いることが好ましい。なお、繊維状有機物は、平均繊維径が2.0〜6.0μmの範囲内でかつ平均アスペクト比が9〜30の範囲内であると、より好ましい。
触媒スラリーの調製方法は、特に制限されず、前記触媒粒子と前記繊維状有機物とを、必要に応じて公知のバインダーや他の金属酸化物材料等と共に混合すればよく、公知の方法を適宜採用することができる。なお、このような混合の条件としては、特に制限されず、例えば、撹拌速度としては100〜400rpmの範囲内、処理時間としては30分以上であることが好ましく、繊維状有機物が触媒スラリー中で均一に分散混合できればよい。
繊維状有機物を含有する触媒スラリーは、基材の表面、より詳細には基材上の下層触媒コート上に、焼成後の触媒コート層の被覆量及び平均厚さがそれぞれ前記基材の単位体積当たり50〜300g/Lの範囲内及び25〜160μmの範囲内となるように塗布して触媒スラリー層を形成することが好ましい。塗布方法としては、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができる。具体的には、ハニカム形状の基材を触媒スラリーに浸漬させて塗布する方法(浸漬法)、ウォッシュコート法、触媒スラリーを圧入手段により圧入する方法、等が挙げられる。なお、塗布条件としては、前記触媒スラリーをハニカム形状の基材の表面に、焼成後の触媒コート層の被覆量が前記基材の単位体積当たり50〜300g/Lの範囲内でかつ触媒コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内となるように塗布することが必要である。
本発明の触媒の製造方法では、基材に触媒スラリーを塗布した後、加熱することにより、スラリーに含まれる溶媒などを蒸発させると共に、繊維状有機物を除去する。加熱は、典型的には触媒スラリーを塗布した基材を焼成することにより行われる。焼成は、300〜800℃、特に400〜700℃の範囲内の温度で行うことが好ましい。焼成温度が低すぎると、繊維状有機物が残存する傾向にあり、他方、高すぎると、貴金属粒子が焼結する傾向にあるが、上記範囲ではそのような問題は生じない。焼成時間は、焼成温度により異なるものであるため一概には言えないが、20分以上であることが好ましく、30分〜2時間であることがより好ましい。更に、焼成時の雰囲気としては、特に制限されないが、大気中或いは窒素(N2)等の不活性ガス中であることが好ましい。二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒は、触媒スラリーを塗布し加熱することにより基材上に形成された触媒コートの上に、組成、すなわち触媒粒子などの量や種類が異なる触媒スラリーを再度塗布し加熱することを繰り返すことにより調製することができる。
本発明の排ガス浄化用触媒は、内燃機関から排出された排ガスを接触させて排ガスを浄化する方法に用いられる。排ガス浄化用触媒に排ガスを接触させる方法としては、特に制限されず、公知の方法を適宜採用することができ、例えば、内燃機関から排出されるガスが流通する排ガス管内に上記本発明にかかる排ガス浄化用触媒を配置することにより、排ガス浄化用触媒に対して内燃機関からの排ガスを接触させる方法を採用してもよい。
本発明の排ガス浄化用触媒は、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮するものであるため、このような前記本発明の排ガス浄化用触媒に、例えば、自動車等の内燃機関から排出される排ガスを接触させることで、高ガス流量の高負荷領域においても排ガスを浄化することが可能となる。本発明の排ガス浄化用触媒は、自動車等の内燃機関から排出されるような排ガス中の有害ガス(炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx))等の有害成分を浄化するために用いることができる。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[(参考)試験1:空隙を有する触媒コート層を一層有する触媒の調製および評価]
1.触媒の調製
(1)実施例1
先ず、イオン交換水500gに、Al2O3粉末(サソール社製:比表面積100m2/g、平均粒子径30μm)150gとCeO2−ZrO2固溶体の粉末(第一稀元素化学工業社製:CeO2含有量20質量%、ZrO2含有量25質量%、比表面積100m2/g、平均粒子径10nm)300gとを添加し混合して得られた溶液に対し、ビーズミル(アズワン社製、商品名「アルミナボール」、使用ビーズ:直径5000μmアルミナ製マイクロビーズ)を用い、処理時間:25分間、攪拌速度400rpmの条件で撹拌処理を施し、CeO2−ZrO2固溶体とAl2O3粉末との混合物(複合金属酸化物)からなる金属酸化物粒子を含む分散液を準備した。なお、レーザ回折式粒度分布測定装置(堀場製作所社製、商品名「LA−920」)を用いてレーザ回折法により金属酸化物粒子の粒径を測定したところ、面積基準の累積粒度分布における累積50%径の値が3.2μmであった。
1.触媒の調製
(1)実施例1
先ず、イオン交換水500gに、Al2O3粉末(サソール社製:比表面積100m2/g、平均粒子径30μm)150gとCeO2−ZrO2固溶体の粉末(第一稀元素化学工業社製:CeO2含有量20質量%、ZrO2含有量25質量%、比表面積100m2/g、平均粒子径10nm)300gとを添加し混合して得られた溶液に対し、ビーズミル(アズワン社製、商品名「アルミナボール」、使用ビーズ:直径5000μmアルミナ製マイクロビーズ)を用い、処理時間:25分間、攪拌速度400rpmの条件で撹拌処理を施し、CeO2−ZrO2固溶体とAl2O3粉末との混合物(複合金属酸化物)からなる金属酸化物粒子を含む分散液を準備した。なお、レーザ回折式粒度分布測定装置(堀場製作所社製、商品名「LA−920」)を用いてレーザ回折法により金属酸化物粒子の粒径を測定したところ、面積基準の累積粒度分布における累積50%径の値が3.2μmであった。
次に、得られた分散液に、貴金属原料として白金(Pt)を金属換算で4g含むジニトロジアンミン白金溶液0.05L及び繊維状有機物として有機繊維(PET繊維、平均直径:3μm×長さ:42μm、平均アスペクト比:14)を金属酸化物粒子100質量部に対して1.0質量部をそれぞれ添加して撹拌速度400rpmの条件で30分間混合し、触媒スラリーを調製した。
次いで、得られた触媒スラリーを、基材としての六角セルコージェライトモノリスハニカム基材(デンソー社製、商品名「D60H/3−9R−08EK」、直径:103mm、長さ:105mm、容積:875ml、セル密度:600cell/inch2)にウォッシュコート(塗布)し、大気中、100℃の温度条件で0.5時間乾燥した後、更に、このような触媒スラリーのウォッシュコート、乾燥及び仮焼を基材に対する被覆量が基材1Lあたり100g(100g/L)となるまで繰り返し行うことにより、前記基材に触媒スラリー層を形成した。
その後、大気中、500℃の温度条件で2時間焼成して、ハニカム形状のコージェライトモノリス基材からなる基材表面に触媒粒子からなる触媒コート層が形成された排ガス浄化用触媒(触媒試料)を得た。
酸化物粒子準備工程における撹拌処理の処理時間[分]及び得られた金属酸化物粒子の粒径(体積基準の累積50%径の値)[μm]、触媒スラリー調製工程で用いた繊維状有機物の原料種、平均繊維径[μm]、平均アスペクト比及び混合量[質量部]、触媒コート層の被覆量[g/L]を表1に示す。
(2)実施例2〜42
ビーズミルによる処理時間を表1〜表2に示した時間とし、金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表1〜表2の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、繊維状有機物として表1〜表2に示した原料種、平均繊維径、平均アスペクト比及び混合量の繊維状有機物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒スラリーを得た。次に、得られた触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、排ガス浄化用触媒(触媒試料)を得た。
ビーズミルによる処理時間を表1〜表2に示した時間とし、金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表1〜表2の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、繊維状有機物として表1〜表2に示した原料種、平均繊維径、平均アスペクト比及び混合量の繊維状有機物を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒スラリーを得た。次に、得られた触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、排ガス浄化用触媒(触媒試料)を得た。
なお、実施例31〜39で用いた繊維状有機物は、イソプロパノールにチタンイソプロポキシド(Ti(OPri)4)とポリエチレングリコール(PEG)とポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)粒子(平均直径3μm)とを添加し、蒸留水中に放射することにより、所定形状の有機繊維を調製したものを用いた。
酸化物粒子準備工程における撹拌処理の処理時間[分]及び得られた金属酸化物粒子の粒径(体積基準の累積50%径の値)[μm]、触媒スラリー調製工程で用いた繊維状有機物の原料種、平均繊維径[μm]、平均アスペクト比及び混合量[質量部]、触媒コート層の被覆量[g/L]を表1〜表2に示す。
(3)比較例1〜7
ビーズミルによる処理時間を表3に示した時間とし金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表3の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、有機物(繊維状有機物)を用いなかった以外は、実施例1と同様にして比較用触媒スラリーを得た。次に、得られた比較用触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)を得た。
ビーズミルによる処理時間を表3に示した時間とし金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表3の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、有機物(繊維状有機物)を用いなかった以外は、実施例1と同様にして比較用触媒スラリーを得た。次に、得られた比較用触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)を得た。
酸化物粒子準備工程における撹拌処理の処理時間[分]及び得られた金属酸化物粒子の粒径(体積基準の累積50%径の値)[μm]、触媒コート層の被覆量[g/L]を表3に示す。
(4)比較例8〜133
ビーズミルによる処理時間を表3〜表8に示した時間とし金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表3〜表8の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、繊維状有機物又は有機物として表3〜表8に示した原料種、平均繊維径又は平均直径、平均アスペクト比及び混合量の繊維状有機物又は有機物を用いた以外は、実施例1と同様にして比較用触媒スラリーを得た。次に、得られた比較用触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)を得た。
ビーズミルによる処理時間を表3〜表8に示した時間とし金属酸化物粒子の粒径が体積基準の累積粒度分布における累積50%径の値で表3〜表8の値となるようにビーズミルにて撹拌処理を行い、繊維状有機物又は有機物として表3〜表8に示した原料種、平均繊維径又は平均直径、平均アスペクト比及び混合量の繊維状有機物又は有機物を用いた以外は、実施例1と同様にして比較用触媒スラリーを得た。次に、得られた比較用触媒スラリーを、実施例1と同様にしてコージェライトモノリスハニカム基材に塗布(コート)し、焼成して、比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)を得た。
なお、比較例127〜131で用いた有機物(繊維状有機物)は、イソプロパノールにチタンイソプロポキシド(Ti(OPri)4)とポリエチレングリコール(PEG)とポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)粒子(平均直径3μm)とを添加し、蒸留水中に放射することにより、所定形状の有機繊維を調製したものを用いた。
酸化物粒子準備工程における撹拌処理の処理時間[分]及び得られた金属酸化物粒子の粒径(体積基準の累積50%径の値)[μm]、触媒スラリー調製工程で用いた繊維状有機物又は有機物の原料種、平均繊維径又は平均直径[μm]、平均アスペクト比及び混合量[質量部]、触媒コート層の被覆量[g/L]を表3〜表8に示す。
2.評価
実施例1〜42で得られた排ガス浄化用触媒(触媒試料)及び比較例1〜133で得られた比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)について、触媒コート層の平均厚さ[μm]、触媒粒子の粒径(断面積基準の累積15%径の値)[μm]、触媒コート層の空隙率[容量%]、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合[%]及び高アスペクト比細孔の配向角[度(°)](累積80%角度の値)を測定した。
実施例1〜42で得られた排ガス浄化用触媒(触媒試料)及び比較例1〜133で得られた比較用排ガス浄化用触媒(比較用触媒試料)について、触媒コート層の平均厚さ[μm]、触媒粒子の粒径(断面積基準の累積15%径の値)[μm]、触媒コート層の空隙率[容量%]、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合[%]及び高アスペクト比細孔の配向角[度(°)](累積80%角度の値)を測定した。
(1)触媒コート層の平均厚さの測定試験
触媒試料及び比較用触媒試料をエポキシ樹脂で包埋し、基材(ハニカム形状の基材)の径方向に切断し、断面を研磨したものを用い、走査型電子顕微鏡(SEM)観察(倍率:700倍)により触媒コート層の平均厚さを測定した。なお、平均厚さは、無作為に10箇所の触媒コート層を抽出し、これら触媒コート層の層厚さを測定して平均することによって求めた。得られた結果を表1〜表8に示す。
触媒試料及び比較用触媒試料をエポキシ樹脂で包埋し、基材(ハニカム形状の基材)の径方向に切断し、断面を研磨したものを用い、走査型電子顕微鏡(SEM)観察(倍率:700倍)により触媒コート層の平均厚さを測定した。なお、平均厚さは、無作為に10箇所の触媒コート層を抽出し、これら触媒コート層の層厚さを測定して平均することによって求めた。得られた結果を表1〜表8に示す。
(2)触媒粒子の粒径の測定試験
触媒試料及び比較用触媒試料をエポキシ樹脂で包埋し、基材(ハニカム形状の基材)の径方向に切断し、断面を研磨したものを測定し、走査型電子顕微鏡(SEM)観察(倍率:700倍)を行い、触媒粒子の断面積基準の累積粒度分布における累積15%径の値を算出した。なお、触媒粒子の粒径の断積基準の累積15%径の値は、触媒コート層の基材平坦部に対して水平方向に200μm以上、かつ、基材平坦部に対して垂直方向に25μm以上からなる四角形の領域の触媒粒子を抽出し、これら触媒粒子の触媒粒子サイズ(断面積)の大きいものから触媒粒子の断面積をカウントしたときに、触媒粒子の断面積の和が断面積0.3mm2未満の細孔を除いた触媒コート層の断面積全体の15%に相当するときの触媒粒子の粒径の値を測定することによって求めた。得られた結果を表1〜表8に示す。
触媒試料及び比較用触媒試料をエポキシ樹脂で包埋し、基材(ハニカム形状の基材)の径方向に切断し、断面を研磨したものを測定し、走査型電子顕微鏡(SEM)観察(倍率:700倍)を行い、触媒粒子の断面積基準の累積粒度分布における累積15%径の値を算出した。なお、触媒粒子の粒径の断積基準の累積15%径の値は、触媒コート層の基材平坦部に対して水平方向に200μm以上、かつ、基材平坦部に対して垂直方向に25μm以上からなる四角形の領域の触媒粒子を抽出し、これら触媒粒子の触媒粒子サイズ(断面積)の大きいものから触媒粒子の断面積をカウントしたときに、触媒粒子の断面積の和が断面積0.3mm2未満の細孔を除いた触媒コート層の断面積全体の15%に相当するときの触媒粒子の粒径の値を測定することによって求めた。得られた結果を表1〜表8に示す。
(3)触媒コート層の空隙率の測定試験
触媒試料の空隙率を、JIS R 2205に従い、水中重量法により下記の式により測定した。なお、脱気は真空脱気とした。
空隙率(気孔率)(容量%)=(W3−W1)/(W3−W2)×100
W1:乾燥質量(120℃×60分)
W2:水中質量
W3:飽水質量
得られた結果を表1〜表8に示す。
触媒試料の空隙率を、JIS R 2205に従い、水中重量法により下記の式により測定した。なお、脱気は真空脱気とした。
空隙率(気孔率)(容量%)=(W3−W1)/(W3−W2)×100
W1:乾燥質量(120℃×60分)
W2:水中質量
W3:飽水質量
得られた結果を表1〜表8に示す。
(4)触媒コート層中の細孔の測定試験1:細孔の円相当径
触媒試料及び比較用触媒試料の触媒コート層中の細孔について、FIB−SEM分析を行った。
先ず、触媒試料及び比較用触媒試料を、図1の(A)に示す点線の位置で軸方向に切断し、図2(B)に示す形状の試験片を得た。次に、図1の(B)の四角枠点線で示した範囲をFIB(収束イオンビーム加工装置、日立ハイテクノロジーズ社製、商品名「NB5000」)で削りながら、図1の(C)に示すように奥行き0.28μmピッチでSEM(走査型電子顕微鏡、日立ハイテクノロジーズ社製、商品名「NB5000」)像を撮影した。なお、FIB−SEM分析の条件は、SEM像は縦25μm以上、横500μm以上、測定奥行きは500μm以上、撮影視野数は3以上、撮影倍率は2000倍とした。図1は、FIB−SEMの測定方法の一例を示す概略図で、(A)は本発明の排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の一部を示す概略図、(B)は排ガス浄化用触媒を(A)に示す点線の位置で軸方向に切断した試験片を示す概略図、(C)はFIB−SEM測定方法により得られたSEM像の概略図を示す。FIB−SEM分析による観察結果の一例として、実施例5の触媒試料について測定した連続断面SEM像のうち一枚を図2に示す。図2の黒い部分が細孔である。図2は、実施例5で得られた排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の走査型電子顕微鏡写真(SEM写真)である。なお、図1の(c)に示すような連続画像はX線CT等でも撮影することが可能である。
触媒試料及び比較用触媒試料の触媒コート層中の細孔について、FIB−SEM分析を行った。
先ず、触媒試料及び比較用触媒試料を、図1の(A)に示す点線の位置で軸方向に切断し、図2(B)に示す形状の試験片を得た。次に、図1の(B)の四角枠点線で示した範囲をFIB(収束イオンビーム加工装置、日立ハイテクノロジーズ社製、商品名「NB5000」)で削りながら、図1の(C)に示すように奥行き0.28μmピッチでSEM(走査型電子顕微鏡、日立ハイテクノロジーズ社製、商品名「NB5000」)像を撮影した。なお、FIB−SEM分析の条件は、SEM像は縦25μm以上、横500μm以上、測定奥行きは500μm以上、撮影視野数は3以上、撮影倍率は2000倍とした。図1は、FIB−SEMの測定方法の一例を示す概略図で、(A)は本発明の排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の一部を示す概略図、(B)は排ガス浄化用触媒を(A)に示す点線の位置で軸方向に切断した試験片を示す概略図、(C)はFIB−SEM測定方法により得られたSEM像の概略図を示す。FIB−SEM分析による観察結果の一例として、実施例5の触媒試料について測定した連続断面SEM像のうち一枚を図2に示す。図2の黒い部分が細孔である。図2は、実施例5で得られた排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の走査型電子顕微鏡写真(SEM写真)である。なお、図1の(c)に示すような連続画像はX線CT等でも撮影することが可能である。
次に、FIB−SEM分析により得られた連続断面画像(SEM像)を、細孔と触媒の輝度の差を利用して市販の画像解析ソフトウェア(三谷商事社製、「二次元画像解析ソフトWinROOF」)を用いて画像解析を行い、二値化処理して細孔を抽出した。得られた結果の一例として、図2のSEM写真を二値化処理したものを図3に示す。図3中、黒色部分が触媒、白色部分が細孔をそれぞれ示す。なお、前記細孔の解析においては、前記基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2μm以上である細孔を解析対象とした。また、このように輝度の差を利用して対象を抽出する機能はWinROOFに限定されるものではなく、一般的な解析ソフトに標準的に搭載されているもの(例えば、株式会社プラネトロン社製のimage−Pro Plus)を利用することができる。
このような画像解析により、細孔の輪郭内の面積を求め、細孔の円相当径を計算し、前記細孔の粒径としての円相当径を得た。
このような画像解析により、細孔の輪郭内の面積を求め、細孔の円相当径を計算し、前記細孔の粒径としての円相当径を得た。
(5)触媒コート層中の細孔の測定試験2:高アスペクト比細孔の平均アスペクト比
次に、上記方法で得られた連続断面画像を解析し、細孔の三次元情報を抽出した。ここで、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比の測定方法は、前述の図4及び図5を用いて説明した方法と同様であり、前記高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は、前述の図4及び図5に相当する細孔の三次元情報を例示する二次元投影図及び細孔の断面画像を作成し、SEM像:縦25μm以上、横500μm以上、測定奥行きは500μm以上の範囲内の高アスペクト比細孔(撮影視野数は3以上、撮影倍率は2000倍とした)を解析することにより求めた。なお、実施例5で得られる排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の連続断面画像を解析して得た細孔の三次元情報を例示する二次元投影図は、図4に示される前記細孔の三次元情報を例示する二次元投影図と同様のものである。その結果、実施例5の高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は18.9であった。また、実施例5以外の実施例及び比較例の測定結果(高アスペクト比細孔の平均アスペクト比)を表1〜表8にそれぞれ示す。
次に、上記方法で得られた連続断面画像を解析し、細孔の三次元情報を抽出した。ここで、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比の測定方法は、前述の図4及び図5を用いて説明した方法と同様であり、前記高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は、前述の図4及び図5に相当する細孔の三次元情報を例示する二次元投影図及び細孔の断面画像を作成し、SEM像:縦25μm以上、横500μm以上、測定奥行きは500μm以上の範囲内の高アスペクト比細孔(撮影視野数は3以上、撮影倍率は2000倍とした)を解析することにより求めた。なお、実施例5で得られる排ガス浄化用触媒の基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の連続断面画像を解析して得た細孔の三次元情報を例示する二次元投影図は、図4に示される前記細孔の三次元情報を例示する二次元投影図と同様のものである。その結果、実施例5の高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は18.9であった。また、実施例5以外の実施例及び比較例の測定結果(高アスペクト比細孔の平均アスペクト比)を表1〜表8にそれぞれ示す。
(6)触媒コート層中の細孔の測定試験3:高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合 次に、前記高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合は、高アスペクト比細孔の空隙率を触媒コート層の空隙率で除することにより求めた。
なお、高アスペクト比細孔の空隙率(容量%)は、先ず、SEM像:縦25μm以上、横500μm以上、測定奥行きは500μm以上の範囲内の高アスペクト比細孔(撮影視野数は3以上、撮影倍率は2000倍とした)を抽出し、それぞれの容積を次に示す方法で算出した。すなわち、FIB−SEMで得られた断面画像における高アスペクト比細孔の断面の面積に連続断面画像のピッチ0.28μmを乗じ、それらの値を積算することにより高アスペクト比細孔の容積を算出した。次に、得られた「高アスペクト比細孔の容積」の値を、FIB−SEMを撮影した範囲(前記SEM像の範囲)の体積で除することにより、高アスペクト比細孔の空隙率(容量%)を得た。
次に、得られた高アスペクト比細孔の空隙率(容量%)を、前記「触媒コート層の空隙率の測定試験」で得られた触媒コート層の空隙率(容量%)で除することにより、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合(容量%)を求めた(「高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合(%)」=「高アスペクト比細孔の空隙率(容量%)」/「触媒コート層の空隙率(容量%)」×100)。
その結果、実施例5の高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合は11.1%容量%であった。また、実施例5以外の実施例及び比較例の測定結果(高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合)を表1〜表8にそれぞれ示す。
(7)触媒コート層中の細孔の測定試験4:高アスペクト比細孔の配向角
次に、前記高アスペクト比細孔の配向角として、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルとがなす角(円錐角)の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を求めた。ここで、高アスペクト比細孔の配向角(累積80%角度の値)の測定方法は、前述の図4〜図6を用いて説明した方法と同様である。なお、実施例5で得られる二次元投影図は図4に例示される二次元投影図と同様のものであり、図6は実施例5で得られる二次元投影図において高アスペクト比細孔の円錐角を示す概略図と同様である。図6の概略図に示すように、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトル(Y)と前記基材の排ガスの流れ方向(ハニカムの軸方向)ベクトル(X)とがなす角(円錐角)を求め、上記三次元画像の画像解析により、前記円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を算出した。なお、高アスペクト比細孔の配向角(累積80%角度の値)は、無作為に20個の高アスペクト比細孔を抽出し、これら高アスペクト比細孔の円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を測定して平均することによって求めた。得られた結果(累積80%角度の値)を表1〜表8にそれぞれ示す。
次に、前記高アスペクト比細孔の配向角として、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルとがなす角(円錐角)の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を求めた。ここで、高アスペクト比細孔の配向角(累積80%角度の値)の測定方法は、前述の図4〜図6を用いて説明した方法と同様である。なお、実施例5で得られる二次元投影図は図4に例示される二次元投影図と同様のものであり、図6は実施例5で得られる二次元投影図において高アスペクト比細孔の円錐角を示す概略図と同様である。図6の概略図に示すように、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトル(Y)と前記基材の排ガスの流れ方向(ハニカムの軸方向)ベクトル(X)とがなす角(円錐角)を求め、上記三次元画像の画像解析により、前記円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を算出した。なお、高アスペクト比細孔の配向角(累積80%角度の値)は、無作為に20個の高アスペクト比細孔を抽出し、これら高アスペクト比細孔の円錐角の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値を測定して平均することによって求めた。得られた結果(累積80%角度の値)を表1〜表8にそれぞれ示す。
(8)触媒性能評価試験
実施例1〜42及び比較例1〜133で得られた触媒試料について、以下のようにして、それぞれNOx浄化率測定試験を行い、各触媒の触媒性能を評価した。
実施例1〜42及び比較例1〜133で得られた触媒試料について、以下のようにして、それぞれNOx浄化率測定試験を行い、各触媒の触媒性能を評価した。
(NOx浄化率測定試験)
実施例1〜42及び比較例1〜133で得られた触媒試料について、以下のようにしてそれぞれ過渡時の過渡変動雰囲気におけるNOx浄化率を測定した。
すなわち、先ず、直列4気筒2.4Lエンジンを用いて、14.1、15.1を目標にA/Fフィードバック制御を行い、A/F切り替え時の平均NOx排出量からNOx浄化率を算出した。その際の吸入空気量を40(g/sec)、触媒への流入ガス温度を750℃となるようにエンジン運転条件、配管のセットアップを調整した。
実施例1〜42及び比較例1〜133で得られた触媒試料について、以下のようにしてそれぞれ過渡時の過渡変動雰囲気におけるNOx浄化率を測定した。
すなわち、先ず、直列4気筒2.4Lエンジンを用いて、14.1、15.1を目標にA/Fフィードバック制御を行い、A/F切り替え時の平均NOx排出量からNOx浄化率を算出した。その際の吸入空気量を40(g/sec)、触媒への流入ガス温度を750℃となるようにエンジン運転条件、配管のセットアップを調整した。
3.結果
(1)触媒コート層の被覆量と触媒性能の関係
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の被覆量とNOx浄化率との関係を示すグラフを図7に示す。図7及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の被覆量が50〜300g/Lの範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(1)触媒コート層の被覆量と触媒性能の関係
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の被覆量とNOx浄化率との関係を示すグラフを図7に示す。図7及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の被覆量が50〜300g/Lの範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(2)触媒コート層の平均厚さと触媒性能の関係
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の平均厚さとNOx浄化率との関係を示すグラフを図8に示す。図8及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の平均厚さとNOx浄化率との関係を示すグラフを図8に示す。図8及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(3)触媒コート層の空隙率と触媒性能の関係
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の空隙率(水中重量法により測定した空隙率)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図9に示す。図9及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の空隙率が50〜80容量%の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、触媒コート層の空隙率(水中重量法により測定した空隙率)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図9に示す。図9及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、触媒コート層の空隙率が50〜80容量%の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(4)高アスペクト比細孔の平均アスペクト比と触媒性能の関係
先ず、実施例5により得られた触媒の高アスペクト比細孔のアスペクト比(前記基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2μm以上である細孔を解析して求められる、前記細孔のうち5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔のアスペクト比)と頻度(%)との関係を示すグラフを図10に示す。なお、比較例4により得られた触媒の細孔におけるアスペクト比と頻度(%)との関係を、図10に併せて示す。図10に示した実施例5の結果と比較例4の結果との比較から、比較例4の比較用排ガス浄化用触媒は高アスペクト比細孔が非常に少ないことが確認された。
先ず、実施例5により得られた触媒の高アスペクト比細孔のアスペクト比(前記基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2μm以上である細孔を解析して求められる、前記細孔のうち5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔のアスペクト比)と頻度(%)との関係を示すグラフを図10に示す。なお、比較例4により得られた触媒の細孔におけるアスペクト比と頻度(%)との関係を、図10に併せて示す。図10に示した実施例5の結果と比較例4の結果との比較から、比較例4の比較用排ガス浄化用触媒は高アスペクト比細孔が非常に少ないことが確認された。
次に、実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比(前記基材の排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2μm以上である細孔を解析して求められる、前記細孔のうち5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔の平均アスペクト比)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図11に示す。図11及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、高アスペクト比細孔の平均アスペクト比が10〜50の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(5)高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合と触媒性能の関係
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合(高アスペクト比細孔の占める割合)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図12に示す。図12及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合が0.5〜50%の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合(高アスペクト比細孔の占める割合)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図12に示す。図12及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、高アスペクト比細孔の空隙全体に占める割合が0.5〜50%の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
(6)高アスペクト比細孔の累積80%角度の値と触媒性能の関係
先ず、実施例16により得られた触媒の高アスペクト比細孔の円錐角(度(°)、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルYと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルXとがなす角)と累積割合(%)との関係を示すグラフを図13に示す。図13から、円錐角が分布を持つことが確認された。
先ず、実施例16により得られた触媒の高アスペクト比細孔の円錐角(度(°)、前記高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルYと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルXとがなす角)と累積割合(%)との関係を示すグラフを図13に示す。図13から、円錐角が分布を持つことが確認された。
次に、実施例1〜42及び比較例1〜133により得られた触媒の触媒性能評価試験の結果を示すグラフとして、高アスペクト比細孔の累積80%角度の値(高アスペクト比細孔の長径方向ベクトルYと前記基材の排ガスの流れ方向ベクトルXとがなす角(円錐角)の角度基準の累積角度分布における累積80%角度の値)とNOx浄化率との関係を示すグラフを図14に示す。図14及び表1〜表8に示した実施例1〜42の結果と比較例1〜133の結果との比較から明らかなように、実施例1〜42の排ガス浄化用触媒は、高アスペクト比細孔の配向角(角度基準の累積80%角度の値)が0〜45度(°)の範囲内において、高ガス流量の高負荷領域においても優れた触媒性能を発揮することが確認された。
[(参考)試験2:二層の触媒コート層を有する触媒の調製および評価]
1.触媒の調製
(1)比較例1:造孔材を使用せず調製した二層触媒
(a)下層Pd層(Pd(1.0)/CZ(50)+Al2O3(75))
貴金属含有量8.8重量%の硝酸パラジウム水溶液(キャタラー社製)を用い、含浸法により、Pdをセリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のCeO2、60重量%のZrO2、5重量%のY2O3および5重量%のLa2O3からなる複合酸化物:以下CZ材と称する)に担持させたPd/CZ材を調製した。次に、そのPd/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3担体、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー1を調製した。スラリーに含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.3μmであった。
1.触媒の調製
(1)比較例1:造孔材を使用せず調製した二層触媒
(a)下層Pd層(Pd(1.0)/CZ(50)+Al2O3(75))
貴金属含有量8.8重量%の硝酸パラジウム水溶液(キャタラー社製)を用い、含浸法により、Pdをセリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のCeO2、60重量%のZrO2、5重量%のY2O3および5重量%のLa2O3からなる複合酸化物:以下CZ材と称する)に担持させたPd/CZ材を調製した。次に、そのPd/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3担体、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー1を調製した。スラリーに含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.3μmであった。
容量875ccのコージェライト製のハニカム構造基材(600H/3−9R−08、デンソー社製)にスラリー1を流し込み、次いでブロアーで不要分を吹き払い、基材壁面をコーティングした。コーティングには、基材容量に対してPdが1.0g/L、複合化Al2O3担体が75g/L、およびPd/CZ材が50g/L含まれるようにした。コーティング後、120℃の乾燥機で2時間水分を除去した後、500℃の電気炉で2時間の焼成を行った。SEM観察に基づくコーティングの厚さは35μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は73%であった。
(b)上層Rh層(Rh(0.2)/CZ(60)+Al2O3(40))
貴金属含有量2.8wt%の塩酸ロジウム水溶液(キャタラー社製)を用い、含浸法により、RhをCZ材に担持させたRh/CZ材を調製した。次に、そのRh/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3担体、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー2を調製した。スラリーに含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.2μmであった。
貴金属含有量2.8wt%の塩酸ロジウム水溶液(キャタラー社製)を用い、含浸法により、RhをCZ材に担持させたRh/CZ材を調製した。次に、そのRh/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3担体、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー2を調製した。スラリーに含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.2μmであった。
スラリー1をコーティングしたハニカム構造基材にスラリー2を流し込み、次いでブロアーで不要分を吹き払い、基材壁面をコーティングした。コーティングには、基材容量に対してRhが0.2g/L、複合化Al2O3担体が40g/L、およびRh/CZ材が60g/L含まれるようにした。コーティング後、120℃の乾燥機で2時間水分を除去した後、500℃の電気炉で2時間の焼成を行った。SEM観察に基づくコーティングの厚さは27μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は68%であった。
(2)比較例2:下層にのみ造孔材を使用して調製した二層触媒
スラリー1の調製時に造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。スラリー1に含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.4μmであった。また、造孔材を加えたスラリー1を用いて形成した下層コーティングは、SEM観察に基づくコーティングの厚さが39μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は76%であった。コーティング中の全空隙に対するアスペクト比が5以上の高アスペクト比細孔の体積比率は9%であり、該高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は41であった(いずれもFIB−SEMによる3D測定に基づく)。
スラリー1の調製時に造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。スラリー1に含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.4μmであった。また、造孔材を加えたスラリー1を用いて形成した下層コーティングは、SEM観察に基づくコーティングの厚さが39μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は76%であった。コーティング中の全空隙に対するアスペクト比が5以上の高アスペクト比細孔の体積比率は9%であり、該高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は41であった(いずれもFIB−SEMによる3D測定に基づく)。
(3)比較例3:上下層に造孔材を使用して調製した二層触媒
スラリー1およびスラリー2のいずれの調製時においても、造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。スラリー2に含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.0μmであった。また、造孔材を加えたスラリー2を用いて形成した上層コーティングは、SEM観察に基づくコーティングの厚さが30μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は71%であった。コーティング中の全空隙に対するアスペクト比が5以上の高アスペクト比細孔の体積比率は9%であり、該高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は40であった(いずれもFIB−SEMによる3D測定に基づく)。なお、造孔材を加えたスラリー1を用いて形成した下層コーティングの各データについては、上記(2)と同様であった。
スラリー1およびスラリー2のいずれの調製時においても、造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。スラリー2に含まれる粒子の、断面積基準の累積粒度分布における累積15%径は3.0μmであった。また、造孔材を加えたスラリー2を用いて形成した上層コーティングは、SEM観察に基づくコーティングの厚さが30μmであり、水中重量法に基づくコーティングの空隙率は71%であった。コーティング中の全空隙に対するアスペクト比が5以上の高アスペクト比細孔の体積比率は9%であり、該高アスペクト比細孔の平均アスペクト比は40であった(いずれもFIB−SEMによる3D測定に基づく)。なお、造孔材を加えたスラリー1を用いて形成した下層コーティングの各データについては、上記(2)と同様であった。
(4)実施例1:上層にのみ造孔材を使用して調製した二層触媒
スラリー2の調製時に造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。造孔材を加えたスラリー2を用いて形成した上層コーティングの各データについては、上記(3)と同様であった。また、造孔材を加えていないスラリー1を用いて形成した下層コーティングの各データについては上記(1)と同様であった。
スラリー2の調製時に造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維を金属酸化物粒子の重量に対して3重量%さらに加えた以外は、比較例1と同様にして触媒を調製した。造孔材を加えたスラリー2を用いて形成した上層コーティングの各データについては、上記(3)と同様であった。また、造孔材を加えていないスラリー1を用いて形成した下層コーティングの各データについては上記(1)と同様であった。
2.評価
(1)高Ga条件下での酸素貯蔵能(OSC)評価
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、高吸入空気量(高Ga)条件で、A/Fをリッチ、リーンの間で所定時間ごと周期的に切り替え、その際の触媒出口側に取り付けたO2センサーの挙動遅れから触媒の酸素吸放出量を演算した。
(1)高Ga条件下での酸素貯蔵能(OSC)評価
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、高吸入空気量(高Ga)条件で、A/Fをリッチ、リーンの間で所定時間ごと周期的に切り替え、その際の触媒出口側に取り付けたO2センサーの挙動遅れから触媒の酸素吸放出量を演算した。
(2)高Ga条件下でのNOx浄化性能評価
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件でNOx浄化性能を評価した。吸入空気量は40g/s以上となるようにした。
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件でNOx浄化性能を評価した。吸入空気量は40g/s以上となるようにした。
(3)耐久試験
1UR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、1000℃(触媒床温)で25時間の劣化促進試験を実施した。その際の排ガス組成については、スロットル開度とエンジン負荷を調整し、リッチ域〜ストイキ〜リーン域を一定サイクルで繰り返すことにより、劣化を促進させた。耐久試験後の触媒に、ストイキ雰囲気(空燃比A/F=14.6)の排ガスを供給し、500℃まで昇温させた際に、NOx浄化率が50%となる温度(T50−NOx)を計測した。
1UR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、1000℃(触媒床温)で25時間の劣化促進試験を実施した。その際の排ガス組成については、スロットル開度とエンジン負荷を調整し、リッチ域〜ストイキ〜リーン域を一定サイクルで繰り返すことにより、劣化を促進させた。耐久試験後の触媒に、ストイキ雰囲気(空燃比A/F=14.6)の排ガスを供給し、500℃まで昇温させた際に、NOx浄化率が50%となる温度(T50−NOx)を計測した。
3.結果
図15は高Ga条件下でのOSC性能(g/cat)の測定結果を示すグラフであり、図16は高Ga条件下でのNOx浄化率の測定結果を示すグラフである。上層にのみ造孔材を使用して調製した実施例1の触媒は、酸素貯蔵能およびNOx浄化性能のいずれにおいても、高Ga条件下において、比較例1〜3の触媒よりも優れていた。このことから、ガス拡散における律速段階は上層コーティングであり、比較例2のように下層コーティングのみガス拡散性を向上させても十分な効果が得られないこと、また、比較例3のように上下層コーティングの両方のガス拡散性を向上させると、ガスが下層に透過しやすくなる代わりに上層での浄化作用を受けにくくなり、耐熱性を考慮して上層を高活性なRh層とした場合には、その浄化性能を十分に活かすことができないことが推察された。
図15は高Ga条件下でのOSC性能(g/cat)の測定結果を示すグラフであり、図16は高Ga条件下でのNOx浄化率の測定結果を示すグラフである。上層にのみ造孔材を使用して調製した実施例1の触媒は、酸素貯蔵能およびNOx浄化性能のいずれにおいても、高Ga条件下において、比較例1〜3の触媒よりも優れていた。このことから、ガス拡散における律速段階は上層コーティングであり、比較例2のように下層コーティングのみガス拡散性を向上させても十分な効果が得られないこと、また、比較例3のように上下層コーティングの両方のガス拡散性を向上させると、ガスが下層に透過しやすくなる代わりに上層での浄化作用を受けにくくなり、耐熱性を考慮して上層を高活性なRh層とした場合には、その浄化性能を十分に活かすことができないことが推察された。
図17は耐久試験後の触媒において、NOx浄化率が50%となる温度(T50−NOx)を測定した結果を示すグラフである。上層にのみ造孔材を使用して調製した実施例1の触媒は、造孔材を使用せずに調製した比較例1の触媒と比較しても耐熱性には大差がないと判断された。
[試験3:二層の触媒コート層を有する触媒における、触媒粒子構造およびコート構造の影響の検討]
1.触媒の調製
(1)比較例1:コロイド溶液を用いる従来法で調製したRh/Al2O3材を使用
(a)下層Pd層(Pd(1.0)/CZ(50)+Al2O3(75))
硝酸パラジウム水溶液を用い、含浸法により、Pdをセリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のCeO2、60重量%のZrO2、5重量%のY2O3および5重量%のLa2O3からなる複合酸化物;以下、CZ材と称する)に担持させたPd/CZ材を調製した。用いたCZ材の平均粒径(D50)は6μmであった。次に、そのPd/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3材(D50=6μm;以下、単に複合化Al2O3材と称する)、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー1を調製した。
1.触媒の調製
(1)比較例1:コロイド溶液を用いる従来法で調製したRh/Al2O3材を使用
(a)下層Pd層(Pd(1.0)/CZ(50)+Al2O3(75))
硝酸パラジウム水溶液を用い、含浸法により、Pdをセリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のCeO2、60重量%のZrO2、5重量%のY2O3および5重量%のLa2O3からなる複合酸化物;以下、CZ材と称する)に担持させたPd/CZ材を調製した。用いたCZ材の平均粒径(D50)は6μmであった。次に、そのPd/CZ材と、1重量%のLa2O3を含有する複合化Al2O3材(D50=6μm;以下、単に複合化Al2O3材と称する)、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー1を調製した。
容量875ccのコージェライト製ハニカム構造基材(600セル六角基材、デンソー社製)にスラリー1を流し込み、次いでブロアーで不要分を吹き払い、基材壁面をコーティングした。コーティングには、基材容量に対してPdが1.0g/L、複合化Al2O3担体が75g/L、およびCZ材が50g/L含まれるようにした。コーティング後、120℃の乾燥機で2時間水分を除去した後、500℃の電気炉で2時間の焼成を行った。
(b)上層Rh層(Rh(0.2)/Al2O3(40)+ACZ(60):造孔材あり)
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、複合化Al2O3材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製した。次に、そのRh/Al2O3材と、アルミナ−セリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のAl2O3、20重量%のCeO2、46重量%のZrO2、2重量%のNd2O3および2重量%のLa2O3からなる複合酸化物;以下、ACZ材と称する)、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー2を調製した。スラリー2には、造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維をコート量に対して3重量%さらに加えた。
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、複合化Al2O3材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製した。次に、そのRh/Al2O3材と、アルミナ−セリア−ジルコニア複合酸化物材(30重量%のAl2O3、20重量%のCeO2、46重量%のZrO2、2重量%のNd2O3および2重量%のLa2O3からなる複合酸化物;以下、ACZ材と称する)、およびAl2O3系バインダーを蒸留水に撹拌しながら加えて懸濁し、スラリー2を調製した。スラリー2には、造孔材として直径(φ)2μm、長さ(L)80μmのPET繊維をコート量に対して3重量%さらに加えた。
スラリー1をコーティングしたハニカム構造基材にスラリー2を流し込み、次いでブロアーで不要分を吹き払い、基材壁面をコーティングした。コーティングには、基材容量に対してRhが0.2g/L、複合化Al2O3材が40g/L、およびACZ材が60g/L含まれるようにした。コーティング後、120℃の乾燥機で2時間水分を除去した後、500℃の電気炉で2時間の焼成を行った。
(2)実施例1:スパッタリングにより調製したRh/Al2O3材を使用
真空チャンバー内に、Rhターゲット、複合化Al2O3材粉末(D50=6μm)およびArガスを導入し、Rhターゲットと粉末間に高電圧を印加してスパッタリングを行い、複合化Al2O3材にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製した。スパッタリング条件を調整することにより、Rhの平均粒径(CO吸着法による)が2nmとなるようにした。スラリー2の調製時に、スパッタリングにより調製したRh/Al2O3材を用いた他は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
真空チャンバー内に、Rhターゲット、複合化Al2O3材粉末(D50=6μm)およびArガスを導入し、Rhターゲットと粉末間に高電圧を印加してスパッタリングを行い、複合化Al2O3材にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製した。スパッタリング条件を調整することにより、Rhの平均粒径(CO吸着法による)が2nmとなるようにした。スラリー2の調製時に、スパッタリングにより調製したRh/Al2O3材を用いた他は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(3)比較例2:従来の含浸法で調製したRh/Al2O3材を使用
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、複合化Al2O3材にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、複合化Al2O3材にRhを担持させたRh/Al2O3材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(4)比較例3:コーティング後の触媒を硝酸ロジウム溶液に浸漬
スラリー2を用いて基材壁面をコーティングした後、触媒を硝酸ロジウム溶液に浸漬させてコート層表面にRhを吸着担持させた以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
スラリー2を用いて基材壁面をコーティングした後、触媒を硝酸ロジウム溶液に浸漬させてコート層表面にRhを吸着担持させた以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(5)比較例4:造孔材不使用
スラリー2の調製時に造孔材を添加しなかった以外は、スパッタリングにより調製したRh/Al2O3材を用いた実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
スラリー2の調製時に造孔材を添加しなかった以外は、スパッタリングにより調製したRh/Al2O3材を用いた実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
(6)実施例2:スパッタリングにより調製したRh/ACZ材を使用
複合化Al2O3材粉末に代えてACZ材粉末(D50=6μm)を用いてスパッタリングを行い、平均粒径(CO吸着法による)が2nmのRhを担持したRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
複合化Al2O3材粉末に代えてACZ材粉末(D50=6μm)を用いてスパッタリングを行い、平均粒径(CO吸着法による)が2nmのRhを担持したRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
(7)比較例5:コロイド溶液を用いる従来法で調製したRh/ACZ材を使用
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、ACZ材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、ACZ材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(8)比較例6:従来の含浸法で調製したRh/ACZ材を使用
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、ACZ材にRhを担持させたRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、ACZ材にRhを担持させたRh/ACZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(9)比較例7:スパッタリングにより調製したRh/CZ材を使用
複合化Al2O3材粉末に代えて、Al2O3を含まないCZ材粉末(D50=6μm)を用いてスパッタリングを行い、平均粒径(CO吸着法による)が2nmのRhを担持したRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
複合化Al2O3材粉末に代えて、Al2O3を含まないCZ材粉末(D50=6μm)を用いてスパッタリングを行い、平均粒径(CO吸着法による)が2nmのRhを担持したRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
(10)比較例8:コロイド溶液を用いる従来法で調製したRh/CZ材を使用
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、CZ材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
平均粒径が2nmであるRhが分散したコロイド溶液を用いて、CZ材(D50=6μm)にRhを担持させたRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(11)比較例9:従来の含浸法で調製したRh/CZ材を使用
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、CZ材にRhを担持させたRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
硝酸ロジウム水溶液を用い、含浸法により、CZ材にRhを担持させたRh/CZ材を調製し、それを用いてスラリー2を調製した以外は、比較例1と同様にして二層触媒を調製した。
(12)比較例10:Rh/Al2O3材調製に粒径1μmのAl2O3を使用
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が1μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が1μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
(13)比較例11:Rh/Al2O3材調製に粒径3μmのAl2O3を使用
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が3μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が3μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
(14)実施例3:Rh/Al2O3材調製に粒径20μmのAl2O3を使用
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が20μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
平均粒径(D50)が6μmである複合化Al2O3材粉末に代えて、平均粒径(D50)が20μmの複合化Al2O3材粉末を用いてスパッタリングを行った以外は、実施例1と同様にして二層触媒を調製した。
2.評価
(1)貴金属粒径評価
Rhを担持して得られた材料におけるRh粒径をCO吸着法により算出した。
(1)貴金属粒径評価
Rhを担持して得られた材料におけるRh粒径をCO吸着法により算出した。
(2)耐久試験
1UR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、950℃(触媒床温)で50時間の劣化促進試験を実施した。その際の排ガス組成については、スロットル開度とエンジン負荷を調整し、リッチ域〜ストイキ〜リーン域を一定サイクルで繰り返すことにより、劣化を促進させた。耐久試験後の触媒を2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件で、500℃まで昇温させた際に、全炭化水素(THC)、窒素酸化物(NOx)および一酸化炭素(CO)のそれぞれについて、浄化率が50%となる温度(T50)を計測した。
1UR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、950℃(触媒床温)で50時間の劣化促進試験を実施した。その際の排ガス組成については、スロットル開度とエンジン負荷を調整し、リッチ域〜ストイキ〜リーン域を一定サイクルで繰り返すことにより、劣化を促進させた。耐久試験後の触媒を2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件で、500℃まで昇温させた際に、全炭化水素(THC)、窒素酸化物(NOx)および一酸化炭素(CO)のそれぞれについて、浄化率が50%となる温度(T50)を計測した。
(3)高温下での浄化性能評価
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件下、450℃でのNOx浄化率を、ガス拡散律速域での浄化性能として評価した。
2AR−FEエンジン(トヨタ社製)に触媒を装着し、A/Fをストイキフィードバック制御し、高吸入空気量(高Ga)条件下、450℃でのNOx浄化率を、ガス拡散律速域での浄化性能として評価した。
図18(a)〜(c)は、Rhの担持状態を模式的に示した図である。図18(a)は、比較例1、5および8のように、Rhが分散したコロイド溶液を用いてRh担持材料を調製した結果、Rhが担体一次粒子の表面に担持されている様子を表す。図18(b)は、比較例2、6および9のように、硝酸ロジウム水溶液を用いた含浸法によりRh担持材料を調製した結果、Rhが担体の一次粒子の内部または表面に存在している様子を表す。図18(c)は、実施例1〜3のようにスパッタリングによりRh担持材料を調製した結果、担体が構成する二次粒子の表面にのみRhが存在している様子を表す。
図19は、実施例1に記載したようにスパッタリングにより複合化Al2O3材にRhを担持させて調製したRh/Al2O3材のHAADF−STEM像である。灰色に写っている複合化Al2O3材二次粒子の表面に、無数の微細なRh粒子が担持されている様子を確認することができた。
図20に、Rh担持材料における担持状態のみが異なる実施例1ならびに比較例1および2の触媒の耐久試験後および高温下での浄化性能評価の結果を表すグラフを示す。Rh担持材料において、Rhが担体材料の二次粒子表面に担持されている実施例1の触媒は、比較例1および2の触媒と比較して、耐久性において優れていた。また、ガス拡散性の影響が強くなる高温でのNOx浄化率において、特に優れていた。これは、二次粒子の表面にRhが存在することで、ガスとの接触面積が増えたことによるものと考えられる。
図21に、実施例1ならびに比較例3および4の触媒のコート構造を模式的に表す図、ならびにそれらの触媒の耐久試験後および高温下での浄化性能評価の結果を示すグラフを示す。造孔材を用いず従来のコート構造とした比較例4の触媒は、耐久性および高温でのNOx浄化率において、実施例1の触媒と比較して劣っていた。また、ガスとRhの接触性を高める目的でコート層表面にRhを担持された比較例3の触媒では、Rhが高密度で担持されておりシンタリングが促進されたため、特に耐久性において劣っていた。
図22に、実施例2および比較例5〜9の触媒の耐久試験後および高温下での浄化性能評価の結果を示すグラフを示す。担体材料として複合化Al2O3材に代えてACZ材を用いた実施例2ならびに比較例5および6の触媒では、図21にも示したような、複合化Al2O3材と同様の結果が得られた。一方、CZ材を用いた比較例7〜9の触媒では、Rh担持材料をスパッタリングにより調製した比較例7の触媒であっても、耐久試験後および高温下での浄化性能において劣っていた。このことから、Rhを担持させる担体には、耐熱性が高い材料であるアルミナ(Al2O3)が必要であることが推察された。
図23に、担体の二次粒子径と、耐久試験後のNOx浄化性能の関係を表すグラフを示す。担体の二次粒子の粒径が小さく、従って表面積が大きい場合、Rhが低密度で担持される面では有利といえる。しかし、一方で耐熱性が低下する傾向がみられたため、担体の二次粒子径は6μm以上が好ましいと考えられた。なお、担体粒子径D50が25μmを超える場合では、触媒コートを形成することができなかった。
Claims (1)
- 基材上に二層以上の触媒コート層を有する排ガス浄化用触媒であって、
各触媒コート層は隣接する触媒コート層と異なる組成を有する触媒粒子を含有し、
最上層の触媒コートが含有する触媒粒子は、Al2O3を含有する担体材料の二次粒子の表面に貴金属粒子が担持された構造を有し、
前記最上層の触媒コートにおいて、
コート層の平均厚さが25〜160μmの範囲内であり、
水中重量法により測定した空隙率が50〜80容量%の範囲内であり、かつ
空隙全体の0.5〜50容量%が、5以上のアスペクト比を有する高アスペクト比細孔からなり、
前記高アスペクト比細孔は、排ガスの流れ方向に垂直な触媒コート層断面の断面画像における細孔の円相当径が2〜50μmの範囲内であり、かつ平均アスペクト比が10〜50の範囲内である、前記排ガス浄化用触媒。
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