JP2017181345A - 燃料水素ガスの分析装置及び分析方法 - Google Patents
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Abstract
Description
質量分析器により、それぞれの不純物を分析する際の、イオン化電圧及び真空度と、イオンの飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、調節して試料ガス中の複数の不純物の同定と定量とを可能とした技術である。
そこで、水素供給インフラとして、水素ステーションの整備が急ピッチで計画、推進されている。
したがって、水素ステーションなどにおける燃料電池用の燃料水素ガス中の複数の不純物について、同定と定量を行って水素ガス中の各種不純物が最大許容濃度以下であることを確認することが必要である。
ところが、従来、このような全硫黄化合物の0.004ppmから窒素の100ppmのように、25,000倍もの濃度比がある不純物を1台で分析する分析装置はなく、分析を専門的に扱う分析センターや研究室に設置された複数の分析装置による必要があった。
従来のガスクロマトグラフ質量分析は、ガスクロマトグラフと、質量分析器と、ガスクロマトグラフと質量分析器とを結合させるインターフェースとしてのジェットセパレータとを備えている。
また、分析センターや研究室に設置された複数の分析装置によって、水素ステーションなどにおける燃料電池用の燃料水素ガスについての不純物の分析を行う場合、試料ガスの運搬や分析に長時間を要し、日常の管理ができないという課題があった。
本発明は、このような従来の技術が有していた課題を解決しようとするものであり、水素ガスの分析装置により、燃料電池用の燃料水素ガス中の特定の複数の不純物の分析を、1台の小型で運搬可能な分析装置及びそれを用いた分析方法とすることを目的としている。
前記ジェットセパレータは、試料ガス中の前記不純物を濃縮するために主として水素ガスの分離除去を行い、
前記質量分析器は、前記ジェットセパレータによる前記不純物の濃縮後の試料濃縮ガスを導入して、試料濃縮ガス中の前記不純物をイオン化するときのイオン化電圧及び真空度と、イオン化された前記不純物の飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、それぞれ調節可能にしており、
前記試料ガス中の複数の不純物の予め設定したそれぞれの水素ガス中における最大許容濃度及びイオン化エネルギーに基づいて、
前記ジェットセパレータにより、試料ガス中の不純物を濃縮するとともに、
前記質量分析器により、それぞれの不純物を分析する際の、前記イオン化電圧及び前記真空度と、前記パルス電圧印加タイミングと、前記検出器電圧とを、調節して試料ガス中の複数の不純物の同定と定量とを可能としたものである。
前記試料ガス中の複数の不純物の予め設定したそれぞれの水素ガス中における最大許容濃度及びイオン化エネルギーに基づいて、
前記ジェットセパレータにより、分析を行う試料ガスから主として水素ガスの分離除去を行って、試料ガス中の不純物の濃縮を行うとともに、
前記質量分析器により、それぞれの不純物を分析する際の、イオン化電圧及び真空度と、イオンの飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、調節して試料ガス中の不純物の同定と定量とを可能としたものである。
前記水素ガス中の特定の複数の不純物は、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン、アンモニア及び硫化水素であり、
それぞれの不純物を分析する際の、前記イオン化電圧及び前記真空度と、前記検出器電圧との調節は、窒素と、一酸化炭素と、酸素と二酸化炭素とメタンの3種と、アンモニアと硫化水素の2種との4群に分類してそれぞれ行うようにするとともに、前記パルス電圧印加タイミングの調節はそれぞれの不純物ごとに行うようにしたものである。
図1において、1は、水素ステーションにおける燃料電池用の燃料水素ガス中の特定の7種の不純物を分析する燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置である。
ジェットセパレータ2には、分析対象の試料ガスである、燃料電池用の燃料水素ガスを収納した試料ガス容器4からマスフローコントローラ41を介設した試料ガス管路42を接続している。
そして、ジェットセパレータ2による不純物の濃縮後の試料濃縮ガスを、多重周回飛行時間型質量分析器3に試料濃縮ガス管路43により導入するようにしている。
水素ガス中の特定の7種の不純物は、燃料電池用の燃料水素ガス中の燃料電池に有害な、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン、アンモニア及び硫化水素である。
これら7種の不純物の最大許容濃度は、酸素を5ppm、窒素を100ppm、一酸化炭素を0.2ppm、二酸化炭素を2ppm、メタンを2ppm、アンモニアを0.1ppm及び硫化水素を0.004ppmとして説明していく。
前記7種の不純物のイオン化エネルギーは、酸素が12.07eV、窒素が15.58eV、一酸化炭素が14.01eV、二酸化炭素が13.78eV、メタンが12.61eV、アンモニアが10.07eV及び硫化水素が10.46eVである。また、キャリアとなる水素は15.43eVである。
具体的には、本発明では、試料ガスの前記7種の不純物の水素ガス中の予め設定した前記最大許容濃度及びイオン化エネルギーに基づいて、ジェットセパレータ2における真空度の調節と、質量分析器3のイオン化電圧、真空度、検出器電圧、イオンの飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングの調節を行って、高分解度、高感度にして7種の不純物の分析を1台の分析装置1により行うことができるようにしたのである。
また、図1において説明したように、試料ガス容器4からの試料ガスは圧力調整器6の設定圧力に基づいて質量流量を調節するマスフローコントローラ41により質量流量を調節されて、ジェットセパレータ2の入口管22に導入され、排気管23から排気管路51に設けられた真空ポンプ5により主として水素ガスが排気される。
次に、多重周回飛行時間型質量分析器3の分析原理を、図3に基づいて説明する。
質量分析器3は、ジェットセパレータ2による不純物の濃縮後の試料濃縮ガスを導入し、イオン源31で生成されたイオンは、高電圧で加速され、入射電極32により8の字型の周回軌道33に入射される。
質量分解能は飛行距離に比例するため、必要な分解能が得られるまで周回を行い、出射電極3をONすることで、検出器37にイオンを取り込んで、検出器37によりそのイオンの強度を検出できるように構成されている。
特定の不純物として、例えば、窒素の濃度を分析する際に、窒素の質量電荷比(m/z)(エムオーバージーと称呼され、正式には斜体の記号で表示されるが、簡略に表示している、以下同じ)と、予め定めた周回軌道33の周回数とから、入射電極32にパルス電圧を印加してからの周回時間を計算したタイミングで出射電極36にパルス電圧を印加すれば、窒素のイオンを検出器37にあてて、その強度を測定することができるように構成されている。
さらに、質量分析器3は、試料濃縮ガス中の不純物をイオン化するときの、イオン源31におけるイオン化電圧及び真空度と、イオン化された不純物の飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、それぞれ調節可能に構成されている。
具体的には、イオン化電圧及び真空度については、アンモニアと硫化水素の2種のイオン化電圧を13eVとするとともに真空度を3.5×10−3Paとし、他の3群の窒素と、一酸化炭素と、酸素と二酸化炭素とメタンからなる5種のイオン化電圧を70eVとするとともに、真空度を3.5×10−4Paとするのである。
そして、アンモニアと硫化水素の2種については、キャリアの水素や最大許容濃度の大きな窒素よりもイオン化エネルギーが小さいことに着目して、イオン化電圧を13eVとして、他の5種の不純物のイオン化電圧の70eVよりも大幅に小さくして、水素や窒素のイオン化を抑制しながら、アンモニアと硫化水素のイオン化を促進したのである。
具体的には、検出器電圧について、アンモニアと硫化水素が3000V、窒素が2600V、一酸化炭素が2800V及び酸素と二酸化炭素とメタンの3種が2800Vとして、イオンの濃度が低いアンモニアと硫化水素について、検出器電圧を大きくして感度を高くしているのである。
イオン化された不純物の飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングについては、分析対象の各不純物ごとに分析対象の不純物の質量電荷比(m/z)と、存在が予測される分析対象外であって分析対象の質量電荷比(m/z)からの分離の必要な分解能により、それぞれ決定して、調節するのである。
また、分解能を高くすることにより、例えば、窒素の濃度分析時に、アミノメチリジン(CH2N)の質量電荷比(m/z)が28.0187で、エチレン(C2H4)の質量電荷比(m/z)が28.0313であるから、窒素の質量電荷比(m/z)の28.0061はアミノメチリジンやエチレンが仮に含まれていたとき、分解能が低いとこれらを含めて窒素の濃度として分析し、分析精度が悪くなるのであるが、この実施の形態では、分解能を高くして測定対象ガスと質量電荷比(m/z)が近接したガスを排除して、誤差を小さくしているのである。
以下、上述した分析装置1の測定原理による前記7種の不純物の分析方法を、図4のブロック図と、図5及び図6のフローチャートに基づいて説明する。
このステップS1においては、試料ガス容器4の開閉弁(図示せず)は閉じており、試料ガスは分析装置1には供給されない。
ステップS2で、準備完了を待って、準備が完了したと判断したら、ステップS3に進み、ステップS3において、不純物としての窒素(N2)の分析条件を設定する。
ステップS3における設定は、圧力調整器6によりジェットセパレータ2の圧力を検出してマスフローコントローラ41を制御して、質量分析器3の真空度を3.5×10−4Paとなるように行うのであり、イオン源31のイオン化電圧を70eVとするとともに検出器3aの電圧を2600Vとする設定は、制御装置3aの設定により行うのである。
ステップS21において、試料ガス容器4の開閉弁を開いて、試料ガスを分析装置1に供給するのである。
ステップS22及びステップS23で、分析条件の到達を待って、分析条件に到達したと判断したら、ステップS24に進み、ステップS24において、不純物としての窒素の分析を行い、ステップS25において、検出器3aで検出した強度を累積する。
ステップS27において、30,000回の窒素の強度の平均値を演算するとともに、あらかじめ作成して記憶させている窒素の検量線と対比して窒素の濃度を算出するとともに、記憶装置(図示せず)に記憶させると同時に表示装置(図示せず)に表示させるのである。
ステップS28において、窒素の分析の終了は、試料ガスの分析装置1への供給の停止のみで、分析装置1については稼働状態、例えば、ジェットセパレータ2に接続した真空ポンプ5及び質量分析器3に内蔵した真空ポンプも稼働状態である。
一酸化炭素の分析条件は、質量分析器3の真空度及びイオン源31のイオン化電圧を、窒素と同様に変更せずにそのままの設定であり、3.5×10−4Pa及び70eVとし、検出器3aの電圧を2800Vに設定変更するとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを一酸化炭素のイオンに合わせて設定するのである。
ステップS6において、不純物としての一酸化炭素の分析を行うのであるが、このステップS6の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素を一酸化炭素と読み替えることにより一酸化炭素の分析を行うことができる。
二酸化炭素の分析条件は、質量分析器3の真空度、イオン源31のイオン化電圧及び検出器3の電圧を、一酸化炭素と同様に変更せずにそのままであり、3.5×10−4Pa、70eV及び2800Vとするとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを二酸化炭素のイオンに合わせて設定するのである。
ステップS8において、不純物としての二酸化炭素の分析を行うのであるが、このステップS8の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素を二酸化炭素と読み替えることにより二酸化炭素の分析を行うことができる。
酸素の分析条件は、質量分析器3の真空度、イオン源31のイオン化電圧及び検出器3の電圧を、二酸化炭素と同様に変更せずにそのままであり、3.5×10−4Pa、70eV及び2800Vとするとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを酸素のイオンに合わせて設定するのである。
ステップS10において、不純物としての酸素の分析を行うのであるが、このステップS10の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素を酸素と読み替えることにより酸素の分析を行うことができる。
メタンの分析条件は、質量分析器3の真空度、イオン源31のイオン化電圧及び検出器3の電圧を、酸素と同様に変更せずにそのままであり、3.5×10−4Pa、70eV及び2800Vとするとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングをメタンのイオンに合わせて設定するのである。
ステップS12において、不純物としてのメタンの分析を行うのであるが、このステップS12の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素をメタンと読み替えることによりメタンの分析を行うことができる。
アンモニアの分析条件は、質量分析器3の真空度、イオン源31のイオン化電圧及び検出器3の電圧を、3.5×10−3Pa、13eV及び3000Vと、それぞれメタン等の分析条件とは変更するとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングをアンモニアのイオンに合わせて設定するのである。
ステップS14において、不純物としてのアンモニアの分析を行うのであるが、このステップS14の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素をアンモニアと読み替えることによりアンモニアの分析を行うことができる。
硫化水素の分析条件は、質量分析器3の真空度、イオン源31のイオン化電圧及び検出器3の電圧を、アンモニアと同様に変更せずにそのままであり、3.5×10−3Pa、13eV及び3000Vとするとともに、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを硫化水素のイオンに合わせて設定するのである。
ステップS16において、不純物としての硫化水素の分析を行うのであるが、このステップS16の分析は、図6のフローチャートで説明した窒素の分析と略同様であるので、図6の各ステップにおいて、窒素を硫化水素と読み替えることにより硫化水素の分析を行うことができる。
また、前記7種の不純物の分析を自動化した分析装置1で行うようにするには、図示を省略するが、分析装置1用の制御装置を設けて、コンピュータと制御プログラムにより、試料ガス容器4の電磁開閉弁の開閉制御、圧力調整器6の制御及び制御装置3aの制御を行えばよい。
そして、水素ステーションに分析装置を搬入して、試料採取、分析装置の分析準備と試運転、分析、分析データの検証、後片付けなどを含めた日常管理としての水素ガス中の各種不純物が最大許容濃度以下であることの確認は、半日程度で可能となる。
これらの確認実験例1〜7では、純粋な水素に各不純物ごとに、不純物の濃度を定めた4種類の標準試料を用いて、上記実施の形態で説明した各不純物の同定と定量とが実現できることを確認した。
また、これらの確認実験の分析データは、不純物の濃度と強度とを示しており、図4〜図7で説明した実際の分析における検量線と同様な意義を有している。
不純物として窒素の分析についての確認実験例1を説明する。
窒素濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率で窒素濃度が1ppmと、10ppmと、50ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−4Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が70eVで、検出器3aの電圧が2600Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを窒素のイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例1を表1に示すとともに、表1に記載した濃度の平均値と強度とを図7に示す。なお、表1及び図7では、標準試料として高純度水素ガスを用いて測定した結果を“0ppm”の結果として表示しており、以下の確認実験例においても同様である。
不純物として一酸化炭素の分析についての確認実験例2を説明する。
一酸化炭素濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率で一酸化炭素濃度が0.1ppmと、0.2ppmと、0.5ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−4Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が70eVで、検出器37の電圧が2800Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを一酸化炭素のイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例2を表2に示すとともに、表2に記載した濃度の平均値と強度とを図8に示した。
不純物として二酸化炭素の分析についての確認実験例3を説明する。
二酸化炭素濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率で二酸化炭素濃度が1ppmと、5ppmと、10ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−4Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が70eVで、検出器37の電圧が2800Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを二酸化炭素のイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例3を表3に示すとともに、表3に記載した濃度の平均値と強度とを図9に示した。
不純物として酸素の分析についての確認実験例4を説明する。
酸素濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率で酸素濃度が1ppmと、5ppmと、10ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−4Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が70eVで、検出器37の電圧が2800Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを酸素のイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例4を表4に示すとともに、表4に記載した濃度の平均値と強度とを図10に示した。
不純物としてメタンの分析についての確認実験例5を説明する。
メタン濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率でメタン濃度が1ppmと、2ppmと、5ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−4Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が70eVで、検出器37の電圧が2800Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングをメタンのイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例5を表5に示すとともに、表5に記載した濃度の平均値と強度とを図11に示した。
不純物としてアンモニアの分析についての確認実験例6を説明する。
アンモニア濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率でアンモニア濃度が0.05ppmと、0.1ppmと、0.2ppmにそれぞれなるように調整した4水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−3Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が13eVで、検出器37の電圧が3000Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングをアンモニアのイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例6を表6に示すとともに、表6に記載した濃度の平均値と強度とを図12に示した。
不純物として硫化水素の分析についての確認実験例7を説明する。
硫化水素濃度測定用の標準試料として、高純度水素ガスと、その高純度水素ガスを用いて容積比率で硫化水素濃度が0.020ppmにそれぞれなるように調整した2水準の標準試料を準備し、分析装置1の設定を、質量分析器3の真空度が3.5×10−3Paで、質量分析器3におけるイオン源31のイオン化電圧が13eVで、検出器37の電圧が3000Vで、入射電極32、イオンゲート35及び出射電極36の、それぞれのパルス電圧を印加するタイミングを二酸化硫黄のイオンに合せて設定し、それぞれの濃度の試料ガスで10回の実験結果を得た。
そして、確認実験例7を表7に示すとともに、表7に記載した濃度の平均値と強度とを図13に示した。
具体的には、全炭化水素および全硫黄化合物の他の種類について、例えば、エタン、プロパン、ブタン、二酸化硫黄は、硫化水素と同じ条件で分析できることを確認している。
2 ジェットセパレータ
21 本体
22 入口管
23 排気管
24 出口管
3 多重周回飛行時間型質量分析器
3a 制御装置
3b 分析部
31 イオン源
32 入射電極
33 周回軌道
34 周回電極
35 イオンゲート
36 出射電極
37 検出器
4 試料ガス容器
41 マスフローコントローラ
43 試料濃縮ガス管路
5 真空ポンプ
51 排気管路
6 圧力調整器
Claims (7)
- 水素ガス中の特定の複数の不純物を、ジェットセパレータと多重周回飛行時間型質量分析器とを組合わせて分析する燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置であって、
前記ジェットセパレータは、試料ガス中の前記不純物を濃縮するために主として水素ガスの分離除去を行い、
前記質量分析器は、前記ジェットセパレータによる前記不純物の濃縮後の試料濃縮ガスを導入して、試料濃縮ガス中の前記不純物をイオン化するときのイオン化電圧及び真空度と、イオン化された前記不純物の飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、それぞれ調節可能にしており、
前記試料ガス中の複数の不純物の予め設定したそれぞれの水素ガス中における最大許容濃度及びイオン化エネルギーに基づいて、
前記ジェットセパレータにより、試料ガス中の不純物を濃縮するとともに、
前記質量分析器により、それぞれの不純物を分析する際の、前記イオン化電圧及び前記真空度と、前記パルス電圧印加タイミングと、前記検出器電圧とを、調節して試料ガス中の複数の不純物の同定と定量とを可能としたことを特徴とする燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置。 - 水素ガス中の特定の複数の不純物を、ジェットセパレータと多重周回飛行時間型質量分析器とを組合わせて分析する燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法であって、
前記試料ガス中の複数の不純物の予め設定したそれぞれの水素ガス中における最大許容濃度及びイオン化エネルギーに基づいて、
前記ジェットセパレータにより、分析を行う試料ガスから主として水素ガスの分離除去を行って、試料ガス中の不純物の濃縮を行うとともに、
前記質量分析器により、それぞれの不純物を分析する際の、イオン化電圧及び真空度と、イオン化された前記不純物の飛行時間に応じたパルス電圧印加タイミングと、検出器電圧とを、調節して試料ガス中の不純物の同定と定量とを可能としたことを特徴とする燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。 - 前記水素ガス中の特定の複数の不純物は、酸素、窒素、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン、アンモニア及び硫化水素であり、
それぞれの不純物を分析する際の、前記イオン化電圧及び前記真空度と、前記検出器電圧との調節は、窒素と、一酸化炭素と、酸素と二酸化炭素とメタンの3種と、アンモニアと硫化水素の2種との4群に分類してそれぞれ行うようにするとともに、前記パルス電圧印加タイミングの調節はそれぞれの不純物ごとに行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置又は請求項2に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。 - 前記4群に分類した不純物のうちのアンモニアと硫化水素を分析する際は、前記真空度を他の3群の不純物を分析する際の真空度よりも低真空度とし、前記イオン化電圧を他の3群の不純物を分析する際のイオン化電圧よりも低くしたことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置又は請求項3に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。
- 前記4群に分類した不純物を分析する際の前記検出器電圧は、アンモニアと硫化水素を分析する際に他の3群の不純物を分析する際の検出器電圧よりも高くするとともに、窒素を分析する際に他の3群の不純物を分析する際の検出器電圧よりも低くしたことを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置又は請求項3又は4に記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。
- 前記4群に分類した不純物のうちのアンモニアと硫化水素を分析する際は、前記ジェットセパレータにおける真空圧力を前記他の3群の不純物を分析する際の前記ジェットセパレータにおける真空圧力よりも低真空度とすることにより、アンモニアと硫化水素を分析する際の前記質量分析器における前記真空度を他の3群の不純物を分析する際の前記質量分析器における真空度よりも低真空度となるようにしたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置又は請求項3〜5のいずれかに記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。
- 燃料電池用の燃料水素ガスは、水素ステーションにおける水素ガスであることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析装置又は請求項3〜6のいずれかに記載の燃料電池用の燃料水素ガスの分析方法。
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