JP2017180769A - 波動歯車装置用のフレクスプラインとそれを用いた波動歯車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】目的とする回転出力を優れた耐久性や信頼性をもって得ることができると共に、回転出力の取り出し方をより大きな自由度で選択することが可能となる、新規な構造のフレクスプラインと、それを用いた波動歯車装置を提供すること。
【解決手段】波動歯車装置10のフレクスプライン12であって、外歯を備えた筒状部40が周方向に並ぶ複数のピン部材18によって構成されており、筒状部40が周方向で部分的にウェーブジェネレータ16によって外周へ押し広げられてピン部材18がサーキュラスプライン14の内歯44に噛合すると共に、筒状部40の周方向の他の部分ではピン部材18が保持手段42によってサーキュラスプライン14の内歯44と噛合せずに保持される。更に、ピン部材18の両端部を支持する第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の少なくとも一方に対して出力部材66と固定部材64の何れか一方が取り付けられるようにした。
【選択図】図3
【解決手段】波動歯車装置10のフレクスプライン12であって、外歯を備えた筒状部40が周方向に並ぶ複数のピン部材18によって構成されており、筒状部40が周方向で部分的にウェーブジェネレータ16によって外周へ押し広げられてピン部材18がサーキュラスプライン14の内歯44に噛合すると共に、筒状部40の周方向の他の部分ではピン部材18が保持手段42によってサーキュラスプライン14の内歯44と噛合せずに保持される。更に、ピン部材18の両端部を支持する第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の少なくとも一方に対して出力部材66と固定部材64の何れか一方が取り付けられるようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、波動歯車装置を構成するフレクスプラインと、それを用いた波動歯車装置に関するものである。
従来から、例えばロボットの関節駆動に用いられる精密減速機などとして、波動歯車装置の適用が検討されている。波動歯車装置は、特許第5165120号公報(特許文献1)や特開平5−26305号公報(特許文献2)などに示されているように、一般的に、サーキュラスプラインにフレクスプラインが内挿され、さらにフレクスプラインにウェーブジェネレータが内挿された構造を有している。また、サーキュラスプラインの内周面に周方向に並ぶ内歯が形成されていると共に、フレクスプラインには、内歯と対応する外歯を内歯とは異なる数で外周面に備えた筒状部が設けられている。このフレクスプラインの筒状部が径方向で弾性的に撓み変形可能とされており、非円形断面の外周面を有するウェーブジェネレータが筒状部に内挿されることにより、筒状部が周方向で部分的に外周へ押し広げられて、サーキュラスプラインの内歯とフレクスプラインの外歯がウェーブジェネレータによる筒状部の押し広げ部位で噛合されている。
そして、サーキュラスプラインとフレクスプラインの何れか一方を固定した状態で、ウェーブジェネレータをモータなどからの入力によって回転させて、それら内歯と外歯の噛み合い位置を周方向で順次に移動させることにより、サーキュラスプラインとフレクスプラインの何れか他方から外歯と内歯の数の差に応じて減速された回転出力が得られるようになっている。
ところで、特許文献1,2に示されている波動歯車装置のフレクスプラインは、筒状部がウェーブジェネレータによって繰り返し撓み変形せしめられることから、比較的に小さな入力によって変形し得ると共に、繰り返しの入力に対する高度な耐久性が求められる。それ故、従来のフレクスプラインは、一般的に、靱性に優れたニッケル−モリブデン鋼などの金属によって形成されている。
しかしながら、強度に優れるニッケル−モリブデン鋼で形成されたフレクスプラインにおいて、筒状部の弾性的な撓み変形を容易に生ぜしめるためには、筒状部を非常に薄くする必要がある。したがって、現状の波動歯車装置のフレクスプラインは、簡単に量産可能な型成形などでは製造することが難しく、鍛造素材を高精度に切削加工する必要があり、製造が極めて困難であると共に、非常に高価であるという問題があった。
また、特許文献1,2のようなカップ状のフレクスプラインを備える波動歯車装置では、フレクスプラインに対してウェーブジェネレータを挿入することから、フレクスプラインから回転出力を取り出す場合に、フレクスプラインの底側へ偏った位置で出力される。それ故、ロボットの関節駆動に波動歯車装置を適用する場合などに、関節部の小型化の妨げになるおそれがあると共に、振動が発生するおそれもあった。また、フレクスプラインを固定してサーキュラスプラインから回転出力を取り出す場合には、フレクスプラインを底側で片持ち状に支持する必要があって、耐久性が確保し難くなる他、装置の大型化が問題になるなどの不具合があった。
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、目的とする回転出力を優れた耐久性や信頼性をもって得ることができると共に、回転出力の取り出し方をより大きな自由度で選択することが可能となる、新規な構造のフレクスプラインと、それを用いた波動歯車装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、周方向に並ぶ複数の内歯を内周面に備えた環状のサーキュラスプラインに内挿される筒状部を有しており、該筒状部の外周面には該内歯とは異なる数の複数の外歯が周方向に並んで形成されていると共に、該筒状部に内挿されたウェーブジェネレータによって該筒状部が周方向で部分的に外周へ押し広げられて該筒状部の該外歯が該サーキュラスプラインの該内歯と周方向で部分的に噛合されるようになっている波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記外歯を備えた前記筒状部が周方向に並んで配設される複数のピン部材によって構成されていると共に、それらピン部材を前記ウェーブジェネレータの外周面で保持する保持手段が設けられており、該筒状部が周方向で部分的に該ウェーブジェネレータによって外周へ押し広げられることで該ピン部材が前記サーキュラスプラインの前記内歯に噛合せしめられると共に、該筒状部の周方向の他の部分では該ピン部材が該保持手段によって該サーキュラスプラインの該内歯に対して噛合せずに内周へ離れた位置に保持されるようにされている一方、該複数のピン部材の両端部の各一方を支持する第一のピン支持部材と第二のピン支持部材が設けられていると共に、該第一のピン支持部材と該第二のピン支持部材の少なくとも一方には、前記フレクスプラインとともに回転する出力部材と該フレクスプラインの回転を阻止する固定部材の何れか一方が取り付けられるようにしたことを、特徴とする。
このような第一の態様に従う構造とされた波動歯車装置用のフレクスプラインによれば、外歯を備えた筒状部が周方向に並んで配設された複数のピン部材によって構成されており、それらピン部材がサーキュラスプラインの内歯と噛み合う構造とされている。このように、外歯を備えた筒状部が複数のピン部材を周方向に並べた構造とされていることにより、切削加工による高精度な成形を要することなく簡単に得ることができる筒状部によって、内歯との周方向部分的な噛合いを実現できると共に、優れた耐久性も得ることができる。
また、筒状部の周方向に並ぶ複数のピン部材は、一方の端部が第一のピン支持部材によって支持されていると共に、他方の端部が第二のピン支持部材によって支持されている。このようにピン部材が両端部を支持されていることによって、入力に対するピン部材の移動や変形などが安定して生ぜしめられて、例えばウェーブジェネレータによって外周側へ押し広げられる際などにピン部材の作動の安定化が図られる。更に、ピン部材に作用する外力をピン部材の両端部で受けることにより、耐荷重性やトルク伝達効率の向上なども実現される。
また、ピン部材の両端部に第一のピン支持部材と第二のピン支持部材が設けられることにより、それら第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の少なくとも一方に対して、フレクスプラインとともに回転して回転出力を取り出す出力部材と、フレクスプラインを回転不能に支持する固定部材との何れかを、選択的に取り付けることができる。これにより、本態様に係るフレクスプラインでは、出力部材または固定部材の配置や構造に対応し易くなる。更に、筒状部の両端部に出力部材を取り付けることによって、筒状部の両側から回転出力を得ることが可能になると共に、筒状部の両端部に固定部材を取り付けることによって、フレクスプラインの安定した支持や耐久性の向上などが図られる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記ピン部材の軸方向で対向配置された前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材には対向面に開口するピン挿入凹所がそれぞれ形成されて、該ピン部材の両端部がそれら第一のピン支持部材の該ピン挿入凹所と第二のピン支持部材の該ピン挿入凹所の各一方に挿入されており、該ピン部材の両端部が該ピン挿入凹所の内周面に対して前記筒状部の周方向で係止されていると共に、該ピン部材の両端部が該ピン挿入凹所内で該筒状部の径方向への移動を許容されているものである。
第二の態様によれば、ピン部材の両端部がピン挿入凹所の内周面に対して筒状部の周方向で係止されていることから、ピン部材によって構成される外歯がサーキュラスプラインの内歯に噛合することでピン部材に作用する力が、ピン部材の両端部とピン挿入凹所の内周面の係止によって第一のピン支持部材と第二のピン支持部材へ効率的に伝達される。
また、ピン部材がピン挿入凹所内で筒状部の径方向への移動することにより、筒状部がウェーブジェネレータによって周方向で部分的に押し広げられて、ピン部材がサーキュラスプラインの内歯と周方向で部分的に噛合するようになっている。このように、ピン部材が第一のピン支持部材および第二のピン支持部材とは別体とされて、ピン部材が第一のピン支持部材および第二のピン支持部材に対して筒状部の径方向で相対変位可能とされていることにより、ウェーブジェネレータによる筒状部の周方向部分的な押し広げが容易に生じると共に、押し広げによってピン部材と内歯が噛み合う領域を大きく得ることができる。
本発明の第三の態様は、第二の態様に記載された波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記ピン挿入凹所が前記筒状部の周方向で連続して形成されていると共に、該ピン挿入凹所において深さの深い部分と浅い部分が設けられており、前記第一のピン支持部材における該ピン挿入凹所の深い部分と前記第二のピン支持部材における該ピン挿入凹所の浅い部分が軸方向で対向していると共に、該第一のピン支持部材における該ピン挿入凹所の浅い部分と該第二のピン支持部材における該ピン挿入凹所の深い部分が軸方向で対向しているものである。
第三の態様によれば、ピン挿入凹所の深い部分と浅い部分の間で段差が形成されることから、ピン挿入凹所の深い部分に挿入されたピン部材の端部の外周面が、筒状部の周方向で段差に当接係止されることによって、ピン部材から第一のピン支持部材および第二のピン支持部材に対して周方向の力が効率的に伝達される。それ故、第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の少なくとも一方に対して、回転不能に支持する固定部材を取り付けることにより固定部材に対して回転出力の反力が及ぼされる一方、回転出力を伝達する出力部材を取り付けることにより、出力部材に対して回転出力が及ぼされる。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか1つの態様に記載された波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記ピン部材を前記ウェーブジェネレータの外周面で弾性的に保持する前記保持手段が環状とされて、該保持手段が複数の該ピン部材で構成された前記筒状部に外嵌されているものである。
第四の態様によれば、筒状部におけるウェーブジェネレータによって押し広げられた状態と押し広げられた状態からの復帰および保持が、例えばゴムや高分子エラストマ、ばね鋼などで形成される保持手段の弾性によって容易に実現される。しかも、環状の弾性体を筒状部のピン部材で構成される部分に外嵌することで、ピン部材がウェーブジェネレータの外周面に沿った位置で容易に保持される。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか1つの態様に記載された波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記ピン部材と前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材の少なくとも一つが合成樹脂で形成されているものである。
第五の態様によれば、従来は金属製であったフレクスプラインを少なくとも一部において合成樹脂製とすることで、軽量化と製造の容易化が図られる。しかも、ピン部材と第一のピン支持部材と第二のピン支持部材は、従来のフレクスプラインに比して形状や寸法の精度に対する要求が比較的に低く、何れも射出成形などによって簡単に形成することが可能である。
本発明の第六の態様は、第一〜第五の何れか1つの態様に記載された波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材の両方が、取り付けられた部材の回転出力を伝達する出力部材と、取り付けられた部材の回転を阻止する固定部材との何れか一方に取り付けられると共に、前記サーキュラスプラインが該出力部材と該固定部材の何れか他方に取り付けられるものである。
第六の態様によれば、第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の両方を出力部材に取り付けることによって、フレクスプラインの軸方向両側から回転出力を取り出すことができる。一方、第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の両方を固定部材に取り付けることによって、フレクスプラインの軸方向両側を支持することができることから、片側だけを支持する場合に比して耐久性の向上が図られると共に、より大きな回転出力の反力を支持可能となり得る。
本発明の第七の態様は、円環状で内周面に内歯を形成されたサーキュラスプラインを備えていると共に、該サーキュラスプラインの内周にフレクスプラインの筒状部が挿入されており、該フレクスプラインの該筒状部の外周面には該サーキュラスプラインの該内歯とは異なる数の外歯が形成されていると共に、該フレクスプラインの内周にはウェーブジェネレータが挿入されており、該フレクスプラインの該筒状部が該ウェーブジェネレータによって周方向で部分的に外周へ押し広げられて、該ウェーブジェネレータによって押し広げられた部分の該外歯が該サーキュラスプラインの該内歯と噛合されている波動歯車装置において、前記フレクスプラインとして第一〜第六の何れか1つの態様に記載されたものを用いたことを、特徴とする。
このような第七の態様に従う構造とされた波動歯車装置によれば、従来の波動歯車装置において製造が困難で高価であったフレクスプラインが、本発明に係る構造とされることで簡単かつ安価に製造可能となることから、波動歯車装置を従来よりも簡単に製造して安価に提供することが可能になる。
さらに、フレクスプラインの両側において、目的とする回転出力を取り出したり、回転出力の反力を受けたりすることが可能となることから、回転出力の伝達機構やフレクスプラインの回転を阻止する支持機構などの設計自由度が大きく得られると共に、回転出力時の作動を高い信頼性をもって実現することができる。
本発明によれば、外歯を備えた筒状部が周方向に並んで支持された複数のピン部材によって構成されていることから、従来のフレクスプラインのように筒状部を切削加工して高精度に成形する必要がなく、フレクスプラインを簡単に得ることができる。また、筒状部を構成する複数のピン部材の両端部に第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の各一方が取り付けられていることから、それら複数のピン部材が第一のピン支持部材と第二のピン支持部材によって安定して支持される。更に、フレクスプラインから他部材への回転出力の伝達またはフレクスプラインの回転の阻止が、第一のピン支持部材と第二のピン支持部材の少なくとも一方によって選択的に実現可能であることから、各種構造の回転出力の伝達機構またはフレクスプラインの回転阻止機構に対応し易くなる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としての波動歯車装置10が示されている。波動歯車装置10は、図2〜6に示すように、フレクスプライン12と、サーキュラスプライン14と、ウェーブジェネレータ16とによって構成されている。
フレクスプライン12は、複数のピン部材18の一方の端部に第一のピン支持部材20が取り付けられていると共に、複数のピン部材18の他方の端部に第二のピン支持部材22が取り付けられた構造を有している。
ピン部材18は、ABS樹脂などの合成樹脂で形成された硬質の部材であって、小径の略円柱形状を有している。
第一のピン支持部材20は、ピン部材18と同様の合成樹脂で形成された硬質の部材であって、図7に示すように、略円環板形状を有しており、外周部分24が後述する出力部材66に取り付けられるようになっていると共に、内周部分26がピン部材18の一方の端部に取り付けられるようになっている。
さらに、第一のピン支持部材20の内周部分26には、径方向中間部分で軸方向端面に開口する有底の第一のピン挿入凹所28が形成されている。第一のピン挿入凹所28は、周方向の全周に亘って連続して形成されており、図8に示すように、深さの深い部分30と浅い部分32が周方向で交互に設けられている。これらの深い部分30と浅い部分32は、何れも第一のピン支持部材20の径方向を長軸とする略長円形断面を有しており、各複数が第一のピン支持部材20の全周に亘って配されている。更に、第一のピン支持部材20の周方向で隣り合う深い部分30と浅い部分32が隣接部分で相互に連通されていることにより、第一のピン支持部材20の内周部分26には、深い部分30と浅い部分32の各複数を備えた第一のピン挿入凹所28が全周に亘って連続して形成されている。なお、第一のピン挿入凹所28の深い部分30と浅い部分32の合計数は、ピン部材18の数と同じとされている。
第二のピン支持部材22は、ピン部材18と同様の合成樹脂で形成された硬質の部材であって、図9に示すように、略円環板形状を有している。なお、第二のピン支持部材22は、第一のピン支持部材20の内周部分26と対応する構造とされている。
さらに、第二のピン支持部材22には、径方向中間部分で軸方向端面に開口する有底の第二のピン挿入凹所34が形成されている。第二のピン挿入凹所34は、周方向の全周に亘って連続して形成されており、深さの深い部分36と浅い部分38が周方向で交互に設けられている。これらの深い部分36と浅い部分38は、何れも第二のピン支持部材22の径方向を長軸とする略長円形断面を有しており、各複数が第二のピン支持部材22の全周に亘って配されている。更に、第二のピン支持部材22の周方向で隣り合う深い部分36と浅い部分38が隣接部分で相互に連通されていることにより、第二のピン支持部材22には、深い部分36と浅い部分38の各複数を備えた第二のピン挿入凹所34が全周に亘って連続して形成されている。
なお、第二のピン支持部材22の第二のピン挿入凹所34は、第一のピン支持部材20の第一のピン挿入凹所28と略同じ形状や大きさで形成されている。また、第一,第二のピン支持部材20,22の第一,第二のピン挿入凹所28,34における深い部分30,36および浅い部分32,38の各開口形状が単一とされており、更に第一のピン支持部材20の深い部分30と第二のピン支持部材22の浅い部分38が相互に同数とされていると共に、第一のピン支持部材20の浅い部分32と第二のピン支持部材22の深い部分36が相互に同数とされている。
そして、図5,6,10に示すように、複数のピン部材18の軸方向一方の端部が第一のピン支持部材20の第一のピン挿入凹所28に差し入れられて、それらピン部材18の軸方向一方の端部が第一のピン支持部材20によって支持されており、複数のピン部材18が周方向に並んで配設されている。ピン部材18は、第一のピン挿入凹所28における複数の深い部分30と複数の浅い部分32に対して各一つが挿入されており、深い部分30に挿入されたピン部材18と浅い部分32に挿入されたピン部材18が、軸方向で相互にずれている。
また、複数のピン部材18の軸方向他方の端部が第二のピン支持部材22の第二のピン挿入凹所34に差し入れられて、それらピン部材18の軸方向他方の端部が第二のピン支持部材22によって支持されており、複数のピン部材18が周方向に並んで配設されている。ピン部材18は、第二のピン挿入凹所34における複数の深い部分36と複数の浅い部分38に対して各一つが挿入されており、深い部分36に挿入されたピン部材18と浅い部分38に挿入されたピン部材18が、軸方向で相互にずれている。
ここにおいて、第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22が軸方向で対向して配置されており、第一のピン挿入凹所28と第二のピン挿入凹所34が軸方向で向き合って開口している。更に、第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22は、周方向の向きが相対的に決められており、第一のピン挿入凹所28の深い部分30と第二のピン挿入凹所34の浅い部分38が軸方向で対向していると共に、第一のピン挿入凹所28の浅い部分32と第二のピン挿入凹所34の深い部分36が軸方向で対向している。これにより、図5,6に示すように、第一のピン挿入凹所28の深い部分30と第二のピン挿入凹所34の浅い部分38の対向間に配設されるピン部材18aと、第一のピン挿入凹所28の浅い部分32と第二のピン挿入凹所34の深い部分36の対向間に配設されるピン部材18bが、軸方向で相互にずれた位置に配設されている。
さらに、第一のピン支持部材20の深い部分30に挿入されたピン部材18aの端部は、第一のピン支持部材20の周方向で浅い部分32に対して係止されており、ピン部材18aの一方の端部が第一のピン挿入凹所28の内面に対して筒状部40の周方向で係止されている。更にまた、第二のピン支持部材22の深い部分36に挿入されたピン部材18bの端部は、第二のピン支持部材22の周方向で浅い部分38に対して係止されており、ピン部材18bの他方の端部が第二のピン挿入凹所34の内面に対して筒状部40の周方向で係止されている。
また、ピン部材18が円形断面を有しているとともに第一のピン挿入凹所28と第二のピン挿入凹所34が長円形断面を有していることから、第一のピン挿入凹所28と第二のピン挿入凹所34の開口の長軸方向となる第一,第二のピン支持部材20,22の径方向で、ピン部材18が第一,第二のピン支持部材20,22に対して相対的に移動可能とされている。なお、第一のピン挿入凹所28と第二のピン挿入凹所34の大きさと形状によって、ピン部材18の移動量が制限されている。
また、複数(本実施形態では50個)のピン部材18が、第一,第二のピン支持部材20,22によって軸方向両端部を支持されて、周方向に並んで配置されていることにより、ピン部材18における第一,第二のピン支持部材20,22の第一,第二のピン挿入凹所28,34から突出した部位によって、筒状部40が構成されている。この筒状部40は、複数のピン部材18によって構成されていることから、ピン部材18の断面形状に応じて周方向に並ぶ凹凸が外周面に形成されており、筒状部40の外周面を構成するピン部材18の外側部分によって外歯が形成されている。要するに、フレクスプライン12では、外周面に外歯を備えた筒状部40が、周方向に並ぶ複数のピン部材18によって構成されている。本実施形態の外歯は、歯面が略半円筒状とされており、周方向に並んで配置されているが、外歯は半円柱状に限定されず、ピン部材18の形状に応じて多角柱状などの場合もあり得る。
また、筒状部40には、保持手段としての弾性保持体42が取り付けられている。弾性保持体42は、環状とされてゴムやエラストマなどの弾性材料で形成されており、複数のピン部材18で形成された筒状部40の第一のピン支持部材20側の端部に外嵌されている。更に、弾性保持体42の内径寸法は、ピン部材18を第一,第二のピン挿入凹所28,34の内周端に配置した際の筒状部40の外径寸法よりも僅かに小さくされており、筒状部40に弾性保持体42が外嵌されることで、筒状部40に対して内周向きの弾性的な付勢力が常時及ぼされるようになっている。
かくの如き構造とされたフレクスプライン12には、図3,5,6に示すように、サーキュラスプライン14およびウェーブジェネレータ16が組み付けられる。
サーキュラスプライン14は、合成樹脂や金属で形成された硬質の部材であって、略円筒形状乃至は円環形状を有していると共に、内周面にはフレクスプライン12のピン部材18と対応する形状の内歯44が形成されている。内歯44は外歯を構成するピン部材18とは異なる数が形成されて、内歯44の数がピン部材18の数に対してローブ数(後述するウェーブジェネレータ16の長軸の数)の整数倍だけ多く形成されており、本実施形態では52個の内歯44が周方向に並んで形成されている。
そして、サーキュラスプライン14の内周には、フレクスプライン12の筒状部40が内挿されている。また、第一のピン支持部材20は、サーキュラスプライン14よりも軸方向外側に配設されており、第一のピン支持部材20の外周部分24がサーキュラスプライン14の軸方向端面に対して周方向へ回転変位可能とされている。更に、本実施形態のサーキュラスプライン14は、内歯44が第一のピン支持部材20側に偏倚して設けられて、内歯44よりも第二のピン支持部材22側が大径とされており、かかる大径部分に第二のピン支持部材22が挿入されて回転変位可能に配設されている。
ウェーブジェネレータ16は、図3,5,6に示すように、筒状とされた押圧筒部材46と、押圧筒部材46に挿入される板状の入力軸部材48とを備えている。
押圧筒部材46は、合成樹脂や金属で形成された硬質の部材であって、全体として筒状とされていると共に、軸方向に貫通するねじ孔50が周方向の複数箇所に形成されて軸方向の両端面に開口している。更に、押圧筒部材46の内周面は、全体として略円筒形状とされていると共に、径方向で対向する部分には、押圧筒部材46の内周面に開口して軸方向に延びる係止溝52,52が形成されており、押圧筒部材46の内径寸法が係止溝52,52の形成部分で部分的に大きくされている。
さらに、押圧筒部材46の外周面は、楕円筒形状乃至は長円筒形状とされている。そして、押圧筒部材46における短軸方向の外径寸法が、ピン部材18が第一,第二のピン挿入凹所28,34の内周端に位置する筒状部40の最小内径寸法に対して略同じか僅かに小さくされている一方、押圧筒部材46における長軸方向の外径寸法が、筒状部40の最小内径寸法に対して大きくされている。
入力軸部材48は、板状とされており、幅の広い挿入部54と幅の狭い入力部56を備えている。この入力軸部材48は、押圧筒部材46の係止溝52,52の幅と略同じ大きさの厚さを有しており、挿入部54の幅方向両端部が押圧筒部材46の係止溝52,52に挿入される。なお、入力軸部材48は、板状に限定されるものではなく、例えば、押圧筒部材46の中央穴に挿入可能な円筒形状や円柱形状とされていると共に、外周面に押圧筒部材46の係止溝52,52に挿入係止される突出部分を有する構造なども採用され得る。
この入力軸部材48は、図6に示すように、押圧筒部材46の軸方向一方の端面に第一の抜止め部材58が取り付けられると共に、押圧筒部材46の軸方向他方の端面に第二の抜止め部材60が取り付けられることにより、押圧筒部材46から抜けることなく保持されている。第一の抜止め部材58は、略円環形状とされて、内径寸法が押圧筒部材46の係止溝52,52を外れた部分の内径寸法と略同じとされており、第一の抜止め部材58が押圧筒部材46の軸方向端面に重ね合わされてねじ孔50に螺着される図示しないねじによって固定されることにより、係止溝52,52の軸方向一方の開口が第一の抜止め部材58によって塞がれる。一方、第二の抜止め部材60は、略円環板形状とされて、内径寸法が第一の抜止め部材58の内径寸法と略同じとされており、第二の抜止め部材60が押圧筒部材46の軸方向端面に重ね合わされてねじ孔50に螺着される図示しないねじによって固定されることにより、係止溝52,52の軸方向他方の開口が第二の抜止め部材60によって塞がれる。このように、係止溝52,52の軸方向両側の開口が第一,第二の抜止め部材58,60によって塞がれることにより、入力軸部材48が第一,第二の抜止め部材58,60の対向間で位置決めされて、入力軸部材48が押圧筒部材46に対する組み付け状態に保持されている。
なお、本実施形態に示すウェーブジェネレータ16の具体的な構造はあくまでも例示であって、ウェーブジェネレータの構造は適宜に変更され得る。即ち、押圧筒部材46で構成されて入力軸部材48が省略された構造のウェーブジェネレータを採用して、後述する電動モータ68の回転軸70が押圧筒部材46に接続されるようにしても良い。更に、例えば、略楕円筒形乃至は長円筒形の外周面を備える柱状のウェーブジェネレータを採用することもできる。
そして、ウェーブジェネレータ16は、フレクスプライン12に内挿される。すなわち、ウェーブジェネレータ16は、押圧筒部材46の大径部分がフレクスプライン12の筒状部40の内周へ挿入されている。更に、筒状部40を構成するピン部材18は、弾性保持体42によって内周へ向かって付勢されていることにより、押圧筒部材46の大径部分の外周面に押し当てられた状態で弾性的に保持されて、押圧筒部材46の外周面に沿って並んでいる。なお、本実施形態では、全てのピン部材18が押圧筒部材46の外周面に当接して保持されているが、押圧筒部材46の長軸方向の両側(図6の上下両側)に位置するピン部材18が押圧筒部材46の外周面に当接していれば、押圧筒部材46の短軸方向(図5の左右両側)の両側に位置するピン部材18は、押圧筒部材46の外周面から離れて保持されていても良い。
また、ウェーブジェネレータ16の第一の抜止め部材58が第一のピン支持部材20に挿入されていると共に、第一の抜止め部材58に形成された突部62が第一のピン支持部材20の軸方向外側に配置されている。これにより、第一のピン支持部材20は、ウェーブジェネレータ16に対して、相対回転を許容されつつ軸方向および軸直角方向で位置決めされている。
さらに、ウェーブジェネレータ16の押圧筒部材46の小径部分が、フレクスプライン12の第二のピン支持部材22の内周へ挿入されていると共に、ウェーブジェネレータ16の第二の抜止め部材60の外周端部が、第二のピン支持部材22の軸方向外側に配置されている。これにより、第二のピン支持部材22は、ウェーブジェネレータ16に対して、相対回転を許容されつつ軸方向および軸直角方向で位置決めされている。
なお、図中では明示されていないが、サーキュラスプライン14とウェーブジェネレータ16およびフレクスプライン12は、軸方向の相対変位量が制限されていることが望ましい。尤も、例えば、サーキュラスプライン14に取り付けられる固定部材64(後述)と、フレクスプライン12に取り付けられる出力部材66(後述)が、波動歯車装置10の軸方向で位置決めされている場合などには、サーキュラスプライン14とフレクスプライン12およびウェーブジェネレータ16は軸方向の相対変位量を制限する構造を備えていなくても良い。
かくの如き構造とされた波動歯車装置10では、ウェーブジェネレータ16を構成する押圧筒部材46の長軸方向(図6の上下方向)の外周面が筒状部40の内周面に押し当てられて、筒状部40が周方向で部分的に外周へ押し広げられている。すなわち、押圧筒部材46の長軸方向の外周面に当接する複数のピン部材18が、押圧筒部材46によって外周側へ押されて第一,第二のピン挿入凹所28,34の外周端まで移動することにより、それらピン部材18が位置する部分において筒状部40が周方向で部分的に外周へ押し広げられている。本実施形態では、押圧筒部材46の外周面が楕円筒形状乃至は長円筒形状とされて、ウェーブジェネレータ16のローブ数が2とされていることから、筒状部40が周方向の2箇所で外周へ押し広げられている。
このように、筒状部40がウェーブジェネレータ16によって周方向で部分的に外周へ押し広げられることにより、筒状部40の押し広げられた部位を構成する複数のピン部材18が、サーキュラスプライン14側へ押し込まれて、サーキュラスプライン14の内歯44と噛み合わされている。要するに、全周に亘って配されたピン部材18において、ウェーブジェネレータ16の長軸方向の2箇所に位置する複数だけが内歯44に噛み合わされており、筒状部40の外歯とサーキュラスプライン14の内歯44が周方向で部分的に噛合している。
さらに、ウェーブジェネレータ16を構成する押圧筒部材46の短軸方向では、図5に示すように、フレクスプライン12の筒状部40がウェーブジェネレータ16によって外周へ押し広げられることなく、弾性保持体42の弾性によってウェーブジェネレータ16の外周面に沿って保持されている。これにより、ウェーブジェネレータ16の押圧筒部材46の短軸方向において、ピン部材18がサーキュラスプライン14の内歯44に対して内周へ離れて位置せしめられており、外歯と内歯44の噛み合いが回避されている。
これらにより、フレクスプライン12の外歯を構成するピン部材18と、サーキュラスプライン14の内歯44は、周方向で部分的に噛み合わされており、本実施形態では、ピン部材18と内歯44が、ウェーブジェネレータ16の長軸方向の両側において噛み合わされている。
本実施形態では、筒状部40を構成するピン部材18が第一,第二のピン支持部材20,22に対して径方向へ変位可能とされていることから、ピン部材18の外周側への変位量を大きな自由度で設定することが可能とされている。従って、ピン部材18の長さに拘わらずピン部材18と内歯44を噛み合わせることができて、波動歯車装置10を軸方向で小型化することも可能となる。
このような構造とされた波動歯車装置10は、例えば、以下のようにして作動せしめられる。すなわち、波動歯車装置10は、例えば、図6に示すように、サーキュラスプライン14が固定部材64に取り付けられると共に、フレクスプライン12が出力部材66に取り付けられる。そして、サーキュラスプライン14が固定部材64によって回転不能に支持されると共に、出力部材66がフレクスプライン12とともに回転することにより、波動歯車装置10によって減速された回転出力が出力部材66によって外部に出力される。本実施形態では、フレクスプライン12を構成する第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の両方が、出力部材66に取り付けられている。更に、ウェーブジェネレータ16の入力軸部材48を電動モータ68の回転軸70に取り付けて、入力軸部材48を電動モータ68によって回転駆動可能とする。
そして、ウェーブジェネレータ16の入力軸部材48に電動モータ68の回転駆動力を入力して、ウェーブジェネレータ16をサーキュラスプライン14に対して相対的に回転させる。これにより、ウェーブジェネレータ16の回転に伴ってウェーブジェネレータ16の長軸の向きが周方向へ変化することから、サーキュラスプライン14の内歯44と噛み合うフレクスプライン12のピン部材18の位置が、ウェーブジェネレータ16の回転に伴って周方向で順に変化していく。ここにおいて、外歯を構成するフレクスプライン12のピン部材18の数と、サーキュラスプライン14の内歯44の数とが互いに異なっていることから、ピン部材18と内歯44を周方向で順に噛み合わせていくと、ウェーブジェネレータ16が一周する時点で、フレクスプライン12は、ピン部材18と内歯44の数の差と大きさに応じてウェーブジェネレータ16の回転方向とは逆向きに回転する。これにより、ウェーブジェネレータ16への入力に対して、歯18,44の数に応じた比率で減速された出力をフレクスプライン12から得ることができる。なお、本実施形態では、外歯としてのピン部材18が50個、サーキュラスプライン14の内歯44が52個とされていることから、減速比は50:2とされている。
本実施形態では、フレクスプライン12の第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の両方が、出力部材66に取り付けられている。これにより、フレクスプライン12の回転出力が軸方向両側で出力部材66に及ぼされて、フレクスプライン12の軸方向両側において目的とする回転出力をバランス良く得ることができることから、出力時の振動や歪みが低減される。
また、第一のピン支持部材20における第一のピン挿入凹所28の深い部分30と第二のピン支持部材22における第二のピン挿入凹所34の浅い部分38が対向していると共に、第一のピン挿入凹所28の浅い部分32と第二のピン挿入凹所34の深い部分36が対向している。そして、ピン部材18は、第一のピン挿入凹所28の深い部分30に挿入された端部が、第一のピン支持部材20に周方向で当接係止されると共に、第二のピン挿入凹所34の深い部分36に挿入された端部が、第二のピン支持部材22に周方向で当接係止される。これにより、フレクスプライン12においてサーキュラスプライン14の内歯44との噛み合いによってピン部材18に作用する周方向の力が、第一,第二のピン支持部材20,22へ効率的に伝達されて、回転出力として出力部材66に及ぼされる。更に、よりトルクの大きな回転出力を発生する場合にも、ピン部材18から第一,第二のピン支持部材20,22への力の伝達が有効に生じる。
このような本実施形態に従う構造とされた波動歯車装置10によれば、外歯を備えた筒状部40が周方向に並んで配設された複数のピン部材18によって構成されている。それ故、フレクスプライン12を高度な切削加工などを要することなく簡単に形成することができると共に、外歯(ピン部材18)と内歯44との周方向で部分的な噛合いがピン部材18の移動によって簡単に実現されると共に、優れた耐久性も得ることができる。
ピン部材18が第一,第二のピン挿入凹所28,34内で筒状部40の径方向へ移動することにより、筒状部40がウェーブジェネレータ16によって周方向で部分的に押し広げられて、押し広げられた部分のピン部材18がサーキュラスプライン14の内歯44と噛合するようになっている。このように、ピン部材18が第一,第二のピン支持部材20,22とは別体とされて、ピン部材18が第一,第二のピン支持部材20,22に対して筒状部40の径方向で相対変位可能とされていることにより、ウェーブジェネレータ16による筒状部40の部分的な押し広げが容易に生じると共に、押し広げによってピン部材18と内歯44が噛み合う領域を大きく得ることができる。
さらに、ピン部材18が弾性保持体42によってウェーブジェネレータ16の外周面で弾性的に保持されていることから、筒状部40がウェーブジェネレータ16によって弾性保持体42の弾性に抗して押し広げられると共に、押し広げられた状態からの弾性保持体42の弾性に基づく復帰および保持が容易に実現される。しかも、ピン部材18がウェーブジェネレータ16の外周面で弾性的に保持された状態が、環状の弾性体を筒状部40のピン部材18で構成される部分に外嵌する簡単な態様によって維持される。
また、フレクスプライン12を構成するピン部材18と第一,第二のピン支持部材20,22が何れも合成樹脂で形成されていることから、金属製のフレクスプラインに比して軽量化と製造の容易化が図られる。しかも、フレクスプライン12がピン部材18と第一,第二のピン支持部材20,22を組み合わせた構造とされていることにより、全体を一体的に形成して金属の弾性を利用する従来構造のフレクスプラインに比して、各部品の形状や寸法の精度を比較的に低くすることが可能であり、それらピン部材18と第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22を何れも射出成形などによって簡単に形成することが可能である。
また、筒状部40の周方向に並ぶ複数のピン部材18の両端部が、第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の各一方に取り付けられており、第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22の何れからも出力が得られるようになっている。これにより、出力部材66の配置や構造の各種態様に対応し易くなると共に、本実施形態のようにフレクスプライン12の軸方向両側から出力部材66に出力を伝達することも可能となる。
しかも、ピン部材18に作用する力がピン部材18の両端部において第一,第二のピン支持部材20,22に伝達されることから、耐荷重性や回転出力のトルク伝達効率の向上なども実現される。本実施形態では、第一のピン挿入凹所28の深い部分30と浅い部分32の間に形成される段差に対して、ピン部材18の一方の端部の外周面が筒状部40の周方向で当接係止される一方、第二のピン挿入凹所34の深い部分36と浅い部分38の間に形成される段差に対して、ピン部材18の他方の端部の外周面が筒状部40の周方向で当接係止される。これにより、ピン部材18から第一,第二のピン支持部材20,22への力の伝達効率が高められて、出力部材66に及ぼされる回転出力を効率的に得ることができる。
さらに、ピン部材18の両端部が第一,第二のピン支持部材20,22によって支持されていることにより、ウェーブジェネレータ16からの入力などに対してピン部材18の変位が安定して生ぜしめられて、作動の安定化が図られる。
図11には、本発明の第二の実施形態としての波動歯車装置のフレクスプラインを構成するピン部材80が示されている。ピン部材80は、図示しない第一のピン支持部材と第二のピン支持部材に固定される連結軸部82と、連結軸部82の軸方向中間部分を軸直角方向に貫通する外歯部84を備えている。
より詳細には、連結軸部82は、略矩形ロッド形状を有する硬質の部材であって、長さ方向の中間部分には、フレクスプラインの径方向に貫通する挿通孔86が形成されている。一方、外歯部84は、連結軸部82の挿通孔86に対応する形状を有するロッド状部材であって、フレクスプラインの外周側に位置する端部が、フレクスプラインの外周側へ向けて次第に狭幅となるテーパ部88とされている。
そして、連結軸部82の挿通孔86に外歯部84がフレクスプラインの径方向で挿通されることにより、本実施形態のピン部材80が構成されている。外歯部84は、連結軸部82の挿通孔86に対して非固着で挿通されており、図11の(a)と(b)に示すように、連結軸部82に対して相対的に変位可能とされている。
このような構造とされたピン部材80は、図示しない環状の第一,第二のピン支持部材によって連結軸部82の両端部90,90の各一方が支持されて、複数のピン部材80が周方向に並んで筒状部を構成するように配置される。更に、連結軸部82の両端部90,90は、第一,第二のピン支持部材の各一方に接着やボルト固定、機械的な係合などの手段で固定されており、連結軸部82の第一,第二のピン支持部材に対する相対変位が防止されている。
また、連結軸部82は、挿通孔86が筒状部の径方向に貫通するように配置されており、外歯部84が連結軸部82の挿通孔86に対して筒状部の径方向に挿通されている。更に、外歯部84は、テーパ部88が筒状部の外周側となるように配置されており、筒状部の内周側に位置する外歯部84の端面が図示しないウェーブジェネレータの外周面に当接するようになっている。
そして、外歯部84は、ウェーブジェネレータの短軸部分の外周面に当接した状態において、図11(a)に示すように、連結軸部82の表面92に対する突出量が小さくされている。これにより、外歯部84のテーパ部88が図示しないサーキュラスプラインの内歯に対して内周側に離れて位置しており、フレクスプラインの外歯を構成する外歯部84とサーキュラスプラインの内歯の噛み合いが回避されている。
一方、外歯部84がウェーブジェネレータの長軸部分の外周面に当接した状態では、図11(b)に示すように、連結軸部82の表面92に対する突出量が大きくなって、外歯部84のテーパ部88が図示しないサーキュラスプラインの内歯と噛合する。これにより、フレクスプラインとサーキュラスプラインの間で回転出力が発生することから、ウェーブジェネレータへの入力が減速されてフレクスプライン又はサーキュラスプラインから取り出されるようになっている。
このように、第一,第二のピン支持部材は、必ずしもピン部材の相対変位を許容し得るように取り付けられる必要はなく、第一,第二のピン支持部材がピン部材に対して固定されていても良い。なお、本実施形態では、連結軸部82が第一,第二のピン支持部材とは別体とされているが、第一,第二のピン支持部材の少なくとも一方と一体で形成されていても良い。
図12には、本発明の第三の実施形態としての波動歯車装置のフレクスプラインを構成するピン部材100が示されている。ピン部材100は、小径の円形ロッド状を呈する連結軸部102に外歯部104が外挿された構造を有している。
外歯部104は、硬質の合成樹脂や金属などで形成されており、略円柱形状とされていると共に、連結軸部102が挿通される挿通孔106を備えている。挿通孔106は、略一定の長円形断面で軸方向に貫通しており、短軸方向の内法寸法が連結軸部102の外径寸法と略同じか僅かに大きくされていると共に、長軸方向の内法寸法が連結軸部102の外径寸法よりも大きくされている。これにより、外歯部104は、挿通孔106の短軸方向で連結軸部102に対する相対変位を制限されていると共に、挿通孔106の長軸方向で連結軸部102に対する相対変位を挿通孔106の短軸方向よりも大きく許容されている。
そして、ピン部材100は、連結軸部102の両端部108,108が第一,第二のピン支持部材に固定されて、複数のピン部材100が筒状に並んで配設されることにより、それらピン部材100によって筒状部が構成されている。このように、複数のピン部材100が第一,第二のピン支持部材に取り付けられることにより、本実施形態のフレクスプラインが構成されている。なお、フレクスプラインの外歯は、ピン部材100の外歯部104によって形成されている。
かくの如き構造を有するフレクスプラインでは、外歯を構成する外歯部104が連結軸部102に対して径方向で相対的に移動可能とされている。これにより、フレクスプラインの筒状部に挿入される図示しないウェーブジェネレータが、筒状部の周方向で部分的に外歯部104を径方向外側へ押すことにより、押された外歯部104が連結軸部102に対して径方向外側へ移動して、筒状部がウェーブジェネレータによって周方向で部分的に外周へ押し広げられるようになっている。
このような本実施形態に従う構造とされたピン部材100を備える波動歯車装置においても、連結軸部102の両端部を第一,第二のピン支持部材に固定してピン部材100の安定した支持を実現しながら、連結軸部102に対する外歯部104の相対移動によってフレクスプラインの外歯とサーキュラスプラインの内歯の周方向部分的な噛み合わせを可能とすることができる。なお、連結軸部102と外歯部104の断面形状は、特に限定されるものではなく、例えば多角形断面であっても良い。更に、外歯部104に形成される挿通孔106の孔断面形状は、連結軸部102の断面形状や、要求される外歯部104の連結軸部102に対する移動量などに応じて適宜に変更され得る。
図13には、本発明の第四の実施形態としての波動歯車装置110の一部が示されている。波動歯車装置110は、サーキュラスプライン112とフレクスプライン114とウェーブジェネレータ116を備えている。なお、以下の説明において、第一の実施形態と実質的に同一であると把握される部材および部位については、図中に同一の符号を付すことにより説明を省略する。
より詳細には、サーキュラスプライン112は、全体として大径の円筒形状を有する硬質の部材であって、軸方向中間部分に内歯44が形成されている。
フレクスプライン114は、筒状に並んだピン部材118の両端部が、第一のピン支持部材20と第二のピン支持部材22によって支持された構造を有している。ピン部材118は、両端部が第一のピン支持部材20の第一のピン挿入凹所28と第二のピン支持部材22の第二のピン挿入凹所34に挿入されて、両端部が第一,第二のピン支持部材20,22の各一方に固定されている。第一,第二のピン挿入凹所28,34は、ピン部材118の断面と略同じ形状および大きさの断面で形成されており、本実施形態では円形断面を有している。
さらに、ピン部材118は、軸直角方向の入力に対して、弾性的な曲げ変形が生じ得るようにされている。なお、ピン部材118は、後述するウェーブジェネレータ116による軸直角方向の入力時に、湾曲して外周へ押し広げられることによりサーキュラスプライン112の内歯44と噛み合うと共に、ウェーブジェネレータ116による入力が解除された状態においてピン部材118と内歯44の噛み合いが解除されるように、入力に対する曲げ変形の大きさが設定される。
ウェーブジェネレータ116は、押圧筒部材120を備えている。押圧筒部材120は、全体として略円筒形状とされていると共に、軸方向中間部分には径方向一方向の両側へ向けて突出する当接突部122,122が形成されている。当接突部122は、外周へ向けて凸となるなだらかな山形とされており、押圧筒部材120の周方向の2箇所に形成されている。これにより、本実施形態のウェーブジェネレータ116のローブ数が2とされている。なお、ウェーブジェネレータ116は、第一の実施形態のウェーブジェネレータ16と同様に、図示しない電動モータの回転軸に接続されて、電動モータの回転駆動力によって周方向に回転するようになっている。
そして、サーキュラスプライン112の内周へフレクスプライン114の筒状部40と第二のピン支持部材22が挿入されていると共に、フレクスプライン114の内周へウェーブジェネレータ116が挿入されている。
かくの如き構造とされた波動歯車装置110は、ウェーブジェネレータ116における押圧筒部材120の当接突部122,122が、フレクスプライン114における筒状部40の軸方向中間部分に対して周方向部分的に押し当てられる。これにより、ピン部材118の軸方向中間部分が曲げ変形によって外周側へ押し広げられることから、ピン部材118の軸方向中間部分が外周側へ押し広げられて、サーキュラスプライン112の内歯44と噛み合うようになっている。
一方、ウェーブジェネレータ116の押圧筒部材120における当接突部122,122を周方向に外れた部分では、押圧筒部材120の外周面がピン部材118に対して内周へ離れていることから、図13に二点鎖線で示すようにピン部材118が直線的に延びており、ピン部材118とサーキュラスプライン112の内歯44が径方向に離れて相互に噛み合わないようになっている。
本実施形態の波動歯車装置110において示すように、フレクスプライン114の外歯とサーキュラスプライン112の内歯44の噛み合いが、ピン部材118の弾性変形によって生じるようにすることもできる。これによれば、より簡単な構造のピン部材118を採用することができると共に、ピン部材118を第一,第二のピン支持部材20,22に固定することで、ピン部材118の安定した支持が実現される。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、ピン部材は円柱形状に限定されず、例えば多角柱形状などの非円形断面を有する形状であっても良い。なお、第一,第二のピン支持部材におけるピン部材の取付構造やサーキュラスプライン14の内歯44の形状などは、ピン部材の形状に合わせて適宜に変更される。
また、外歯を構成するピン部材18の数と内歯44の数、更にはそれらの数の差は、ウェーブジェネレータ16のローブ数や、要求される減速比などに応じて、適宜に変更され得る。
また、弾性保持体の具体的な構造は、前記実施形態に示す筒状部40に外嵌されるリング状に限定されない。すなわち、第一,第二のピン支持部材20,22の第一,第二のピン挿入凹所28,34の内周面とピン部材18の外周面との間に弾性保持体を配しても良く、例えば第一,第二のピン挿入凹所28,34の内周面をゴム層で覆う他、ピン部材18の両端部の外周面をゴム層で覆うことによっても実現され得る。
さらにまた、ピン部材18をウェーブジェネレータ16の外周面で保持する保持手段としては、部材の弾性によるものに限定されず、例えば、ウェーブジェネレータ16の外周面とピン部材18の間で磁気的な吸引力を作用させて、ピン部材18がウェーブジェネレータ16の外周面に吸着保持されるようにしても良い。
前記実施形態では、フレクスプライン12が樹脂製とされているが、フレクスプライン12の形成材料は特に限定されるものではなく、たとえば鉄やアルミニウム合金などの金属製であっても良い。即ち、フレクスプライン12を構成するピン部材18と第一, 第二のピン支持部材20,22などは、何れも形成材料を限定されるものではなく、合成樹脂や金属などの各種材料によって形成することができる。
また、ウェーブジェネレータ16は、例えば、可撓性の内輪と外輪とを備えるボールベアリングの内周に楕円板状のカム板が配されて、カム板がボールベアリングの内輪に固定されている構造なども、採用され得る。このようなボールベアリングを配した構造を採用すれば、ウェーブジェネレータ16とフレクスプライン12との間で摩擦による動力伝達効率の低下が抑えられる。なお、ウェーブジェネレータ16のローブ数は3以上であっても良く、一般的に外歯18と内歯44の歯数の差がローブ数の整数倍に設定される。
また、前記実施形態では、サーキュラスプライン14に固定部材64が取り付けられて、サーキュラスプライン14が回転不能に固定されると共に、フレクスプライン12に出力部材66が取り付けられて、フレクスプライン12の回転が出力として取り出されるようにされているが、フレクスプライン12に固定部材64が取り付けられて、フレクスプライン12が回転不能に固定されると共に、サーキュラスプライン14に出力部材66が取り付けられて、サーキュラスプライン14の回転が出力として取り出されるようにしても良い。
10,110:波動歯車装置、12,114:フレクスプライン、14,112:サーキュラスプライン、16,116:ウェーブジェネレータ、18,80,100,118:ピン部材、20:第一のピン支持部材、22:第二のピン支持部材、28:第一のピン挿入凹所、30:深い部分、32:浅い部分、34:第二のピン挿入凹所、36:深い部分、38:浅い部分、40:筒状部、42:弾性保持体(保持手段)、44内歯、64:固定部材、66:出力部材
Claims (7)
- 周方向に並ぶ複数の内歯を内周面に備えた環状のサーキュラスプラインに内挿される筒状部を有しており、該筒状部の外周面には該内歯とは異なる数の複数の外歯が周方向に並んで形成されていると共に、該筒状部に内挿されたウェーブジェネレータによって該筒状部が周方向で部分的に外周へ押し広げられて該筒状部の該外歯が該サーキュラスプラインの該内歯と周方向で部分的に噛合されるようになっている波動歯車装置用のフレクスプラインにおいて、
前記外歯を備えた前記筒状部が周方向に並んで配設される複数のピン部材によって構成されていると共に、それらピン部材を前記ウェーブジェネレータの外周面で保持する保持手段が設けられており、該筒状部が周方向で部分的に該ウェーブジェネレータによって外周へ押し広げられることで該ピン部材が前記サーキュラスプラインの前記内歯に噛合せしめられると共に、該筒状部の周方向の他の部分では該ピン部材が該保持手段によって該サーキュラスプラインの該内歯に対して噛合せずに内周へ離れた位置に保持されるようにされている一方、
該複数のピン部材の両端部の各一方を支持する第一のピン支持部材と第二のピン支持部材が設けられていると共に、
該第一のピン支持部材と該第二のピン支持部材の少なくとも一方には、前記フレクスプラインとともに回転する出力部材と該フレクスプラインの回転を阻止する固定部材の何れか一方が取り付けられるようにしたことを特徴とする波動歯車装置用のフレクスプライン。 - 前記ピン部材の軸方向で対向配置された前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材には対向面に開口するピン挿入凹所がそれぞれ形成されて、該ピン部材の両端部がそれら第一のピン支持部材の該ピン挿入凹所と第二のピン支持部材の該ピン挿入凹所の各一方に挿入されており、該ピン部材の両端部が該ピン挿入凹所の内周面に対して前記筒状部の周方向で係止されていると共に、該ピン部材の両端部が該ピン挿入凹所内で該筒状部の径方向への移動を許容されている請求項1に記載の波動歯車装置用のフレクスプライン。
- 前記ピン挿入凹所が前記筒状部の周方向で連続して形成されていると共に、該ピン挿入凹所において深さの深い部分と浅い部分が設けられており、前記第一のピン支持部材における該ピン挿入凹所の深い部分と前記第二のピン支持部材における該ピン挿入凹所の浅い部分が軸方向で対向していると共に、該第一のピン支持部材における該ピン挿入凹所の浅い部分と該第二のピン支持部材における該ピン挿入凹所の深い部分が軸方向で対向している請求項2に記載の波動歯車装置用のフレクスプライン。
- 前記ピン部材を前記ウェーブジェネレータの外周面で弾性的に保持する前記保持手段が環状とされて、該保持手段が複数の該ピン部材で構成された前記筒状部に外嵌されている請求項1〜3の何れか一項に記載の波動歯車装置用のフレクスプライン。
- 前記ピン部材と前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材の少なくとも一つが合成樹脂で形成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の波動歯車装置用のフレクスプライン。
- 前記第一のピン支持部材と前記第二のピン支持部材の両方が、前記フレクスプラインとともに回転する出力部材と該フレクスプラインの回転を阻止する固定部材との何れか一方に取り付けられる請求項1〜5の何れか一項に記載の波動歯車装置用のフレクスプライン。
- 円環状で内周面に内歯を形成されたサーキュラスプラインを備えていると共に、該サーキュラスプラインの内周にフレクスプラインの筒状部が挿入されており、該フレクスプラインの該筒状部の外周面には該サーキュラスプラインの該内歯とは異なる数の外歯が形成されていると共に、該フレクスプラインの内周にはウェーブジェネレータが挿入されており、該フレクスプラインの該筒状部が該ウェーブジェネレータによって周方向で部分的に外周へ押し広げられて、該ウェーブジェネレータによって押し広げられた部分の該外歯が該サーキュラスプラインの該内歯と噛合されている波動歯車装置において、
前記フレクスプラインとして請求項1〜6の何れか一項に記載のものを用いたことを特徴とする波動歯車装置。
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