JP2017176114A - ミルク感が増強された飲食品及びその製造方法、そのための飲食品用組成物並びに飲食品のミルク感増強方法 - Google Patents
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Abstract
Description
現在、ミルク入りコーヒーやコーンスープ、バター風味菓子など、乳および乳製品を含む飲食品が多く市販されている。そのような飲食品は乳および乳製品の含有量を増加させるとミルク風味が強くなり、味が好ましいものとなる。しかし、原料費の低減、カロリーを抑えるなどの理由のため、あるいは乳由来の沈殿ができるなど製造上発生する問題のために、原料の乳の配合量を低減したり、乳脂肪分の少ない加工乳で代替したりする場合がある。さらに、ミルク感は飲食品の加熱処理等製造工程で損なわれることがあり、飲食品のミルク風味、すなわちミルク感の増強方法は市場で求められる方法の一つである。
乳由来の原料を使う方法としては、乳タンパク質を酵素処理したペプチドを用いる方法(例えば特許文献1参照)や、乳清ミネラルを用いる方法(例えば特許文献2参照)などがある。しかし、そのような方法では乳脂肪の風味、コク味に欠けていたり、苦味、収斂味などの異味を感じたりするという課題がある。また、乳原料由来の沈殿が発生しやすくなるという課題もある。
例えば特許文献7では、野菜や茶等に含まれグリーン臭系の香味料として知られている3−メチルノナン−2,4−ジオンが、乳の香気、香味のバランスを崩すことなく、乳特有の「こく」やボリューム感を乳、乳関連製品に補充し増強しうる旨記載されており、3−メチルノナン−2,4−ジオンを配合してなる乳、乳製品、乳若しくは乳製品を含有する飲食物、又は乳製品代用品について開示している。すなわち、野菜や茶等に含まれグリーン臭系の香味料が乳様の香りを有するあるいは増強する化合物として提案されている。しかし香味の多様性の観点からもさらに異なる由来からの香味を提案することが必要であり、本願において提案する魚由来の香味成分とは由来を異にしている。
超臨界CO2抽出技術を飲食品の香味性成分抽出に利用することで、例えば1)〜5)に記載するような利点がある。
1)熱的・化学的な変化を加えないため対象物中の成分の変性が起こりにくい。特に揮発性の高い香気成分などの抽出には好適である。
2)CO2は不活性なため抽出物の化学変化が無く変質が少ない。
3)CO2は高純度ガスにもかかわらず比較的安値で大量に供給が可能である。
4)抽出条件を変えることで選択的抽出が可能である。
5)抽出溶媒がCO2の為、溶媒が抽出液に残留する心配も無く、不燃性なので安全である。
また本発明は、煮干しを10ないし80℃温度、かつ7ないし80MPaの圧力で、高圧CO2抽出してエキスを得た後、得られた煮干しの抽出エキスを、乳および/又は乳製品を含有する飲食品に添加する、ミルク感が増強された飲食品の製造方法に係る発明である。
本発明のミルク感が増強された飲食品は、煮干し高圧CO2抽出エキスと、乳および/又は乳製品とを含有する。
分離器による分離工程では圧力調節弁により減圧されたCO2が液体、超臨界状態から気体に変化し抽出物から除かれる。
本発明の煮干し高圧CO2抽出エキスの製造における抽出条件としては、10〜80℃の温度で、かつ7〜80MPaの圧力とするとよく、好ましくは35〜60℃で、かつ10〜50MPaとするとよい。
添加対象が飲食品である場合は1ppm以上100ppm以下がさらに好ましい。添加対象が乳系フレーバー組成物である場合、5ppm以上1000ppm以下が好ましく、10ppm以上800ppm以下がさらに好ましく、最も好ましくは50ppm以上500ppm以下である。
これにより、乳および乳製品の原料費の低減や、今まで製造上の問題で乳を多く配合することができずミルク風味が薄かった製品や、製造工程でミルク感が失われていた製品についても、満足の得られるミルク感を付与することができるようになるという効果を奏する。また、本発明のミルク感が増強されたフレーバー等組成物を使用することで、アレルギーや乳糖不耐症の患者でも問題なくミルク感が十分に楽しめることができる。
煮干し抽出エキスの抽出原料として、カタクチイワシが原料である煮干しを、5mmメッシュサイズに粉砕したものを用いた。
煮干し1kgを抽出槽(5.8L)、分離槽(3.8L)に仕込み、圧力25MPa、温度40℃の超臨界CO2を連続的に4時間供給して抽出を行った。超臨界CO2は、原料である煮干しに対して24倍容量使用した。得られた抽出物含有超臨界CO2は、圧力5MPa、温度25度の分離槽(分離器)に移し、全量を回収した。
また、抽出後の煮干し残渣については、残渣に対し5重量部の60%含水エタノール(水40容量+アルコール60容量)を添加、残渣エキスを抽出し、ニボシ残渣エキスを得た。
実施例1で得られたニボシエキストラクトに60%含水エタノールを20重量部添加・混合し、水溶性のニボシエキス製剤を製造した。
市販の牛乳100gに、この製造したニボシエキス製剤を、ニボシエキストラクト換算にて0.1ppm、1ppm、5ppm、50ppm、100ppmになるように、それぞれ添加、混合して、実験例1ないし5を作成した。さらに、ニボシ残渣エキスを100ppmになるように添加し、実験例6を作成した。また、ニボシエキス製剤を添加しない比較実験例1も用意した。
◎は乳風味およびコク味が大幅に増強されていたことを示す。
○は乳風味およびコク味が増強されていたことを示す。
△は比較実験例による品と比べ変わりがなかったことを示す。
×は比較実験例による品より劣っていたことを示す。
−は比較実験例として実験例の対照品としたことを示す。
さらに、バターにおける効果について検討した。市販バター(有塩)100gを湯煎で溶かし、実施例1で得られたニボシエキストラクトを0.1ppm、1ppm、5ppm、50ppm、100ppmになるように、それぞれ添加、混合し、実験例7ないし11を製造した。また、ニボシエキストラクトを添加しない比較実験例2も用意した。
原料をカタクチイワシに代えて、アジ又はサバである煮干しを用い、実施例1と同様にしてアジニボシエキストラクトおよびサバニボシエキストラクトを得た。得られた各エキストラクトを100ppmになるように、それぞれ添加、混合し、実験例14ないし16を製造した。また、各エキストラクトを添加しない比較実験例3も用意した。
下記表4の処方に従い、定法によって混合し、バターフレーバー(比較実験例4)を調整した。
比較実験例4と実験例15ないし20について、食用油脂に0.1%となるように添加し、実施例2と同様の評価にて、訓練されたパネル10名で官能試験を行った。その結果を表5に示す。
下記表6の処方に従い、定法によって混合し、チーズフレーバー(比較実験例5)を調整した。
比較実験例5と実験例21ないし26について、食用油脂に0.1%となるように添加し、実施例2と同様の評価にて、訓練されたパネル10名で官能試験を行った。その結果を表7に示す。
市販の豆菓子(バター不使用、比較実験例6)に対し、実施例5の表4の通りに製造したバターフレーバーを0.1%(w/w)になるように添加した(比較実験例7)。このようにして製造されたバターフレーバー豆菓子100gに対し、実施例1で得られたニボシエキストラクトを0.1ppm、1ppm、5ppm、50ppm、100ppmになるように、それぞれ添加、混合し、実験例27ないし31を製造した。
Claims (7)
- 煮干し高圧CO2抽出エキスと、乳および/又は乳製品と、を含有するミルク感が増強された飲食品。
- 煮干し高圧CO2抽出エキスが超臨界CO2による抽出エキスである、請求項1に記載の飲食品。
- 煮干しを高圧CO2抽出してエキスを得た後、得られた煮干しの抽出エキスを、乳および/又は乳製品を含有する飲食品に添加する、ミルク感が増強された飲食品の製造方法。
- ミルク感が増強された飲食品の製造に用いられる組成物であって、煮干しを高圧CO2抽出して得たエキスを含む、ミルク感が増強された飲食品用組成物。
- 高圧CO2抽出して得たエキスと、乳系フレーバーと、を含有する、請求項4に記載のミルク感が増強された飲食品用組成物。
- 煮干しを高圧CO2抽出して得たエキスを、乳および/又は乳製品を含有する飲食品に添加する、飲食品のミルク感増強方法。
- 煮干しを高圧CO2抽出して得たエキスおよび乳系フレーバーとを含む、ミルク感が増強された飲食品用組成物を、乳および乳製品を実質的に含有しない飲食品に添加する、飲食品のミルク感賦与方法。
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