JP2017164910A - カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を容易に製造可能にする。【解決手段】カラー立体造形装置10は、データ取得部21により、3Dオブジェクトを表す3DデータDAを、入力データとして取得し、データ作成部25により、3DデータDAから形状に関する第1データD1と3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データD2とを作成する。次に、カラー立体造形装置10は、立体造形部12により第1データD1に基づいて3Dオブジェクトを立体造形し、搬送部14により、立体造形した立体造形物100を搬送し、着色部13により、搬送された立体造形物100に対し、立体造形物100の表面を平滑化するとともに、第2データD2に基づき表面の色を着色した表面層を付与する。【選択図】図1
Description
本発明は、カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法に関する。
入力データに基づいて立体造形物(三次元造形物とも称する)を造形する造形装置として、いわゆる3Dプリンターが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この種の造形装置で造形された立体造形物は、人が着色することによって精密な色付けが可能であった。一方、立体物に着色する技術として、水圧転写の技術を利用した液圧転写装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
従来の液圧転写装置を使用する場合、3Dプリンターで立体造形した後に、液圧転写装置に立体造形物をセットし、着色しなければならない。このため、位置精度が要求される着色を行う場合、精密な位置決めが必要であり、カラーの立体造形物が完成するまでに手間と時間がかかる。また、ユーザーが3Dプリンターで使用するデータと、液圧転写装置で使用するデータとをそれぞれ作成し、各装置に読み込ませる必要もある。
さらに、従来の構成では、造形された立体造形物に、造形時の制御分解能に応じた凹凸が生じる。例えば、造形装置は、入力データが示す3Dオブジェクトを多層に分割して各層の形状を造形するため、層間に対応する箇所に段差ができる。
そこで、本発明は、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を容易に製造可能にすることを目的とする。
さらに、従来の構成では、造形された立体造形物に、造形時の制御分解能に応じた凹凸が生じる。例えば、造形装置は、入力データが示す3Dオブジェクトを多層に分割して各層の形状を造形するため、層間に対応する箇所に段差ができる。
そこで、本発明は、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を容易に製造可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、カラー立体造形装置であって、3Dオブジェクトのデータを、入力データとして取得するデータ取得部と、前記入力データから、前記3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データと、前記3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データとを作成するデータ作成部と、前記第1データに基づいて前記3Dオブジェクトを立体造形する立体造形部と、前記立体造形部が立体造形した立体造形物を、搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送された前記立体造形物に対し、前記立体造形物の表面を平滑化するとともに、前記第2データに基づき前記表面の色を着色した表面層を付与する着色部と、を備えることを特徴とする。本発明によれば、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を容易に製造可能になる。
また、本発明は、上記構成において、前記表面層は、前記立体造形部の層間にできる段差を平滑化していることを特徴とする。本発明によれば、積層造形方式の立体造形部を使用しつつ、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を製造することができる。
また、本発明は、上記構成において、前記着色部は、水圧転写技術により前記立体造形物に前記表面層を付与することを特徴とする。本発明によれば、立体造形物の表面が曲面であっても容易に着色することができる。
また、本発明は、上記構成において、前記表面層は、多層構造であり、いずれかの層が前記第2データに基づき着色したカラー層であることを特徴とする。本発明によれば、カラー層以外の層によって発色の向上等の効果を得やすくなる。
また、本発明は、上記構成において、前記表面層は、前記カラー層に対し、前記立体造形物の反対側に設けられた透明色のクリアー層を有することを特徴とする。本発明によれば、カラー層を保護できるとともに、表面光沢を得やすくなる。
また、本発明は、上記構成において、前記表面層は、前記カラー層に対し、前記立体造形物側に設けられ、前記カラー層の発色に寄与する色の層を有することを特徴とする。本発明によれば、発色の向上、色再現域の拡大、立体造形物の素材の色による影響の抑制、及び金属光沢感の再現などを得やすくなる。
また、本発明は、上記構成において、前記表面層は、硬化型の樹脂であり、前記着色部は、前記立体造形物に転写する前の転写画像を、転写可能な範囲で一次硬化させるとともに、前記立体造形物に転写された転写画像を、二次硬化させることを特徴とする。本発明によれば、立体造形物の表面を平滑化可能な表面層をより得やすくなる。
また、本発明は、データ取得部により、3Dオブジェクトのデータを、入力データとして取得し、データ作成部により、前記入力データから、前記3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データと、前記3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データとを作成し、立体造形部により、前記第1データに基づいて前記3Dオブジェクトを立体造形し、搬送部により、前記立体造形部が立体造形した立体造形物を搬送し、着色部により、前記搬送された前記立体造形物に対し、前記立体造形物の表面を平滑化するとともに、前記第2データに基づき前記表面の色を着色した表面層を付与することを特徴とする。本発明によれば、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物を容易に製造可能になる。
また、本発明は、上記制御方法において、前記着色部は、水圧転写技術により前記立体造形物に前記表面層を付与することを特徴とする。本発明によれば、本発明によれば、立体造形物の表面が曲面であっても容易に着色することができる。
また、本発明は、上記制御方法において、前記表面層は、硬化型の樹脂であり、前記着色部は、前記立体造形物に転写する前の転写画像を、転写可能な範囲で一次硬化させるとともに、前記立体造形物に転写された転写画像を、二次硬化させることを特徴とする。本発明によれば、立体造形物の表面を平滑化可能な表面層をより得やすくなる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラー立体造形装置のブロック図である。
カラー立体造形装置(以下、造形装置と言う)10は、制御部11と、立体造形部12と、着色部13と、搬送部14とを備える。この造形装置10は、制御部11の制御の下、立体造形部12により立体造形物を造形し、造形した立体造形物を、搬送部14により着色部13に搬送し、着色部13により立体造形物を着色する装置である。
以下、立体造形物に関し、立体造形部12に位置する場合は符号100Aを付して示し、着色部13に位置する場合は符号100Bを付して示す。また、立体造形物の位置を特に区別する必要がない場合、立体造形物100と表記する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るカラー立体造形装置のブロック図である。
カラー立体造形装置(以下、造形装置と言う)10は、制御部11と、立体造形部12と、着色部13と、搬送部14とを備える。この造形装置10は、制御部11の制御の下、立体造形部12により立体造形物を造形し、造形した立体造形物を、搬送部14により着色部13に搬送し、着色部13により立体造形物を着色する装置である。
以下、立体造形物に関し、立体造形部12に位置する場合は符号100Aを付して示し、着色部13に位置する場合は符号100Bを付して示す。また、立体造形物の位置を特に区別する必要がない場合、立体造形物100と表記する。
制御部11は、造形装置10の各部を制御する部分であり、データ取得部21と、記憶部22と、演算処理部23と、操作入力部24、データ作成部25と、と、報知部26とを備える。データ取得部21は、3Dオブジェクトのデータ(以下、3Dデータ)DAを、入力データとして取得するインターフェースである。データ取得部21は、例えば、パーソナルコンピューター、又は外部記憶媒体等からなる外部の装置から直接、或いはインターネット等の通信ネットワークを介して3DデータDAを取得する。
ここで、3Dオブジェクトは、立体物を示し、3次元オブジェクト、又は3Dオブジェクトモデルとも称する。3Dオブジェクトは、表面の色を有する。その色は、色分け、線又は図形からなる模様、及び文字を含み、テクスチャーとも称する。
3DデータDAは、例えばSTL、OBJ、IGE等の公知のフォーマットで立体物を表現したデータであり、3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)、又は3次元CADのソフトウェアによって作成される。また、3Dオブジェクトの色は、これらソフトウェアによって3DデータDAに追加できる情報である。
3DデータDAは、例えばSTL、OBJ、IGE等の公知のフォーマットで立体物を表現したデータであり、3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)、又は3次元CADのソフトウェアによって作成される。また、3Dオブジェクトの色は、これらソフトウェアによって3DデータDAに追加できる情報である。
3DデータDAが例えばSTLフォーマットのファイルである場合、3DデータDAは、3つの頂点(座標値)を有する多角形(ポリゴンに相当)の集合により立体が表現される。ここでいう座標値とは、互いに直交する3軸により定義された座標空間における座標値である。ポリゴンは例えば三角形である。また、各多角形は面法線ベクトルを有し、各面法線ベクトルが向く方向は立体物の表面が向く方向を示す。
記憶部22は、造形装置10が処理する各種のデータやプログラム等を記憶する。この記憶部22は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)等である。
演算処理部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、造形装置10の各部を制御するマイクロコンピューターとして機能する。より具体的には、演算処理部23は、マイコン、SOC(System-on-a-chip)又はCPU(Central Processing Unit)等で構成される。
演算処理部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、造形装置10の各部を制御するマイクロコンピューターとして機能する。より具体的には、演算処理部23は、マイコン、SOC(System-on-a-chip)又はCPU(Central Processing Unit)等で構成される。
操作入力部24は、キーボード等の入力デバイスを介してユーザー指示を入力し、ユーザー指示に対応する信号を演算処理部23に出力する。これによって、演算処理部23は、ユーザー指示に基づき各種処理を行うことができる。報知部26は、ユーザーに対して各種情報を報知する装置であり、例えば、各種の情報を表示する表示機能と、各種の音声を報知する音声出力機能などを有している。
データ作成部25は、演算処理部23の制御の下、データ取得部21を介して取得した3DデータDAにデータ変換処理を行うブロックである。このデータ作成部25は、第1データ作成部25Aと第2データ作成部25Bとを備える。
第1データ作成部25Aは、3DデータDAから、3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データD1を得るデータ変換処理を行う。また、第2データ作成部25Bは、3DデータDAから、3Dオブジェクトの色に関する第2データD2を得るデータ変換処理を行う。
第1データ作成部25Aは、3DデータDAから、3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データD1を得るデータ変換処理を行う。また、第2データ作成部25Bは、3DデータDAから、3Dオブジェクトの色に関する第2データD2を得るデータ変換処理を行う。
このデータ変換処理について一例を挙げて説明する。
図2は3DデータDAのデータ内容を模式的に示した図である。なお、図2に示す3DデータDAは人の頭部を示している。3DデータDAは、頭部(3Dオブジェクトに相当)の形状を示す形状データDA1と、頭部の色を示す色データDA2、つまり、目、眉毛、唇の色を示す色データDA2とを含んでいる。肌の色は立体造形物の地の色を採用するので、色データDA2には含まれていないが、地の色と異なる場合は含んでいてもよい。なお、色データDA2はテクスチャーデータとも称する。
第1データ作成部25Aは、3DデータDAから形状データDA1を抽出し、形状データDA1に基づき頭部を多層に分割した各層の断面形状を演算により取得する。各層の断面形状を表した2次元データのそれぞれが第1データD1である。なお、第1データD1は、スライスデータとも称する。
頭部の3DデータDAの場合、頭部の上下方向において所定のスライス幅の間隔で、断面形状を示す複数の第1データD1を作成する。このスライス幅は、立体造形部12が積層可能な各層の厚さを満たす範囲内であれば良く、スライス幅は一定でなくても良い。このようにして、立体造形部12に立体造形させる第1データD1が作成される。
図2は3DデータDAのデータ内容を模式的に示した図である。なお、図2に示す3DデータDAは人の頭部を示している。3DデータDAは、頭部(3Dオブジェクトに相当)の形状を示す形状データDA1と、頭部の色を示す色データDA2、つまり、目、眉毛、唇の色を示す色データDA2とを含んでいる。肌の色は立体造形物の地の色を採用するので、色データDA2には含まれていないが、地の色と異なる場合は含んでいてもよい。なお、色データDA2はテクスチャーデータとも称する。
第1データ作成部25Aは、3DデータDAから形状データDA1を抽出し、形状データDA1に基づき頭部を多層に分割した各層の断面形状を演算により取得する。各層の断面形状を表した2次元データのそれぞれが第1データD1である。なお、第1データD1は、スライスデータとも称する。
頭部の3DデータDAの場合、頭部の上下方向において所定のスライス幅の間隔で、断面形状を示す複数の第1データD1を作成する。このスライス幅は、立体造形部12が積層可能な各層の厚さを満たす範囲内であれば良く、スライス幅は一定でなくても良い。このようにして、立体造形部12に立体造形させる第1データD1が作成される。
第2データ作成部25Bは、3DデータDAから色データDA2を抽出し、この色データDA2に対応する画像を、着色部13の転写面に平面展開した画像に変換する。この変換後の画像を示すデータが、第2データD2である。この着色部13は、水圧転写により転写画像を転写するので、転写面は水面である。
すなわち、第2データ作成部25Bは、形状データDA1が示す3Dオブジェクトに、水圧転写により色データDA2に対応する画像を転写できる転写画像を生成し、この転写画像を表すデータを、第2データD2として作成する。これにより、着色部13に水圧転写させる第2データD2が作成される。これら第1データ作成部25A及び第2データ作成部25Bのデータ変換処理には、公知の変換処理を広く適用可能である。
すなわち、第2データ作成部25Bは、形状データDA1が示す3Dオブジェクトに、水圧転写により色データDA2に対応する画像を転写できる転写画像を生成し、この転写画像を表すデータを、第2データD2として作成する。これにより、着色部13に水圧転写させる第2データD2が作成される。これら第1データ作成部25A及び第2データ作成部25Bのデータ変換処理には、公知の変換処理を広く適用可能である。
立体造形部12は、引き上げ造形型であり、造形が進むにつれ、立体造形物100Aは搬送部14によって上方に引き上げられる。図1及び後述の各図において、X軸、Y軸、Z軸は、造形装置10の方向を示す空間軸である。より具体的には、これらX〜Z軸は、互いに直交する3軸であり、Z軸は、鉛直方向に沿った方向(Z方向)に延びる軸であり、鉛直下向きの方向が−Z方向であり、鉛直上向きの方向が+Z方向である。また、Z軸に垂直な面がXY平面であり、XY平面は水面と平行である。
立体造形部12は、制御部11の制御の下、搬送部14と連係して動作することにより、光造形方式の積層造形装置として機能する。この立体造形部12は、立体造形物100Aを造形するための作業面として機能するステージ31と、ステージ31に立体造形物の各層を積層する造形ユニット32と、造形ユニット32を駆動する造形駆動部33とを備える。
立体造形部12において、ステージ31の下面が作業面であり、作業面はXY平面に沿った面である。このステージ31は、Z軸に沿って上下に移動可能であり、且つ、搬送部14によって着色部13等へ移動したり、回転したりすることができる。
造形ユニット32は、ステージ31の下方に設けられた不図示の樹脂槽内の造形材料に光を照射する。造形材料は、光で硬化する光硬化樹脂である。これによって、造形ユニット32の光が照射された部分が硬化する。造形駆動部33は、制御部11の演算処理部23の制御の下、造形ユニット32の照射位置の制御等を行う。
立体造形部12において、ステージ31の下面が作業面であり、作業面はXY平面に沿った面である。このステージ31は、Z軸に沿って上下に移動可能であり、且つ、搬送部14によって着色部13等へ移動したり、回転したりすることができる。
造形ユニット32は、ステージ31の下方に設けられた不図示の樹脂槽内の造形材料に光を照射する。造形材料は、光で硬化する光硬化樹脂である。これによって、造形ユニット32の光が照射された部分が硬化する。造形駆動部33は、制御部11の演算処理部23の制御の下、造形ユニット32の照射位置の制御等を行う。
立体造形部12は、3Dオブジェクトを分割した各層の形状に関する第1データD1に基づき、造形ユニット32により、各層の形状(単位層)を形成した後、+Z方向にステージ31を単位層の厚さだけ引き上げて次の単位層を形成する。これによって、3Dオブジェクトに相当する立体造形物100Aが造形される。
引き上げ造形型を用いることにより、ステージ31の上下移動量を大きく確保し易くなる。また、ステージ31を立体造形部12の他の箇所から独立して移動させ易く、ステージ31を、着色部13等へ移動させる構成が容易に実現可能である。なお、引き上げ造形型、及び光造形方式の構成は、公知の3Dプリンターの構成を広く適用可能である。また、立体造形部12は、上記構成に限定されず、熱融解積層方式、粉末焼結方式、インクジェット方式等の公知の3Dプリンターに使用される構成を適用しても良い。
引き上げ造形型を用いることにより、ステージ31の上下移動量を大きく確保し易くなる。また、ステージ31を立体造形部12の他の箇所から独立して移動させ易く、ステージ31を、着色部13等へ移動させる構成が容易に実現可能である。なお、引き上げ造形型、及び光造形方式の構成は、公知の3Dプリンターの構成を広く適用可能である。また、立体造形部12は、上記構成に限定されず、熱融解積層方式、粉末焼結方式、インクジェット方式等の公知の3Dプリンターに使用される構成を適用しても良い。
搬送部14は、搬送機構41と回転機構42とを備える。搬送機構41は、ステージ31を介して立体造形物100を搬送する機構であり、立体造形物100を、立体造形部12、着色部13及び出力トレイ51などに搬送可能である。
回転機構42は、ステージ31を介して立体造形物100を回転する機構であり、立体造形物100を任意の向きに回転可能である。この回転機構42により、着色部13で水圧転写する際に、立体造形物100を、転写対象の面(着色面に相当)を下向きにした姿勢に変更できる。搬送部14は、3DデータDAから作成された形状に関する第1データD1と色に関する第2データD2とを使用して立体造形物100を搬送及び回転するので、着色部13で水圧転写する際に、高精度な位置決めをすることができる。
例えば、搬送機構41には、レールを用いた機構が適用され、回転機構42には、ロータリーテーブルを用いた機構が適用される。これら機構41、42には、公知の機構を広く適用可能である。また、多軸のロボットアームを用いることにより、搬送機構41と回転機構42とを同じロボットアームで兼用することができる。
回転機構42は、ステージ31を介して立体造形物100を回転する機構であり、立体造形物100を任意の向きに回転可能である。この回転機構42により、着色部13で水圧転写する際に、立体造形物100を、転写対象の面(着色面に相当)を下向きにした姿勢に変更できる。搬送部14は、3DデータDAから作成された形状に関する第1データD1と色に関する第2データD2とを使用して立体造形物100を搬送及び回転するので、着色部13で水圧転写する際に、高精度な位置決めをすることができる。
例えば、搬送機構41には、レールを用いた機構が適用され、回転機構42には、ロータリーテーブルを用いた機構が適用される。これら機構41、42には、公知の機構を広く適用可能である。また、多軸のロボットアームを用いることにより、搬送機構41と回転機構42とを同じロボットアームで兼用することができる。
次いで、着色部13を説明する。
着色部13は、制御部11の制御の下、搬送部14と連係して動作することにより、水圧転写技術を用いて立体造形物100Bに着色する水圧転写装置として機能する。図3は着色部13の構成を模式的に示した図である。
着色部13は、転写槽61と、印刷ヘッド62と、印刷駆動部63(図1)と、定着部64とを備える。転写槽61は、上方が開口し、内部に水(液体)を貯留する。貯留される水は、増粘材等が配合されていても良い。また、水に代えて高比重の液体を用いても良い。
着色部13は、制御部11の制御の下、搬送部14と連係して動作することにより、水圧転写技術を用いて立体造形物100Bに着色する水圧転写装置として機能する。図3は着色部13の構成を模式的に示した図である。
着色部13は、転写槽61と、印刷ヘッド62と、印刷駆動部63(図1)と、定着部64とを備える。転写槽61は、上方が開口し、内部に水(液体)を貯留する。貯留される水は、増粘材等が配合されていても良い。また、水に代えて高比重の液体を用いても良い。
印刷ヘッド62は、インクジェット方式の印刷ヘッドであり、転写槽61の水面に向けて複数色のインクを微適化して吐出する。このインクは、紫外線からなる光で硬化するインク、つまり、光硬化型のインクである。また、インク粒子としては、油性のインク粒子、或いは、疎水性の保護膜で被覆されたインク粒子が適用される。なお、インクは、光硬化型に限定する必要はなく、水圧転写に適した公知のインクを広く適用可能である。
印刷駆動部63(図1)は、制御部11の演算処理部23の制御の下、印刷ヘッド62の駆動として、印刷ヘッド62の吐出制御と、印刷ヘッド62の移動制御(図3にはX方向への移動を矢印で示している)とを行う。この印刷駆動部63は、第2データD2に基づき印刷ヘッド62を駆動することにより、第2データD2に対応する画像を転写槽61の水面に印刷する。なお、図3中、符号13Gは水面に印刷された転写画像を示している。
印刷ヘッド62を、転写槽61の幅(Y方向の長さ)の略全体に渡ってインクを吐出可能な構成にすることにより、印刷ヘッド62をX方向のみに移動する構成にすることができる。また、印刷ヘッド62を小型に形成し、転写槽61の幅(Y方向の長さ)の略全体に渡ってインクを吐出できない構成にする場合、印刷ヘッド62をX方向及びY方向に移動する構成にすれば良い。
印刷ヘッド62を、転写槽61の幅(Y方向の長さ)の略全体に渡ってインクを吐出可能な構成にすることにより、印刷ヘッド62をX方向のみに移動する構成にすることができる。また、印刷ヘッド62を小型に形成し、転写槽61の幅(Y方向の長さ)の略全体に渡ってインクを吐出できない構成にする場合、印刷ヘッド62をX方向及びY方向に移動する構成にすれば良い。
印刷駆動部63は、印刷ヘッド62を図3中左側に移動することにより、印刷ヘッド62を、転写画像13Gから離れた待避位置(図3に二点鎖線で示す位置)に移動させることができる。
なお、着色部13は、水(水面)を印刷媒体として印刷する構成に限定されず、水圧転写用フィルムを印刷媒体として印刷しても良い。水圧転写用フィルムは、例えば、水面に浮かべられ、立体造形物100Bが押し当てられることによってフィルム上の画像を立体造形物100Bに転写することができる。水圧転写用フィルムには、水溶性または水膨潤性を有するフィルムなどの公知のフィルムを広く適用可能である。
なお、着色部13は、水(水面)を印刷媒体として印刷する構成に限定されず、水圧転写用フィルムを印刷媒体として印刷しても良い。水圧転写用フィルムは、例えば、水面に浮かべられ、立体造形物100Bが押し当てられることによってフィルム上の画像を立体造形物100Bに転写することができる。水圧転写用フィルムには、水溶性または水膨潤性を有するフィルムなどの公知のフィルムを広く適用可能である。
制御部11は、印刷された画像の位置情報を用いて搬送部14を制御する。図3に示すように、搬送部14は、立体造形物100Bを、転写槽61の上方に移動し、そこから転写槽61に向けて下方に移動させることができる。つまり、搬送部14は、着色部13にて立体造形物100Bを下降及び上昇させる昇降機構として機能する。また、搬送部14は、回転機構42により、立体造形物100Bを転写に適した向きに回転する。図3では、立体造形物100Bの向きを、立体造形部12で造形された向きから90度異ならせ、顔を下向きにした姿勢に回転させた場合を示している。
図4は、立体造形物100Bを下方に移動させた状態を示している。立体造形物100Bを下方に移動させることにより、立体造形物100Bを、転写画像13Gを有する水面に浸漬させることができ、つまり、転写位置に移動させることができる。
また、図5は、転写後の立体造形物100Bを示した図である。転写後の立体造形物100Bは、搬送部14により上方に移動させられ、定着部64により、転写画像13Gを定着させる定着処理が施される。
また、図5は、転写後の立体造形物100Bを示した図である。転写後の立体造形物100Bは、搬送部14により上方に移動させられ、定着部64により、転写画像13Gを定着させる定着処理が施される。
定着部64は、定着処理として、立体造形物100Bに、紫外線(光)を照射して印刷画像のインクを硬化させる処理を行う。なお、インクが光硬化型でない場合などは、定着部64は、定着処理として、熱風を立体造形物100Bに噴射して乾燥によりインクを定着させる処理を行う。クリアインクなどのオーバーコートを塗布してもよい。なお、定着処理は、インクに応じた公知の処理を広く適用可能である。
続いて、造形装置10の動作を説明する。
図6は、造形装置10の基本動作を示すフローチャートである。
まず、制御部11の演算処理部23は、3DデータDAを入力データとして取得する(ステップS1)。次に、演算処理部23は、データ作成部25の第1データ作成部25Aに、3DデータDAから形状に関する第1データD1を作成させるとともに、第2データ作成部25Bに、3DデータDAから色に関する第2データD2を作成させる(ステップS2)。
演算処理部23は、第1データD1を立体造形部12に出力させることにより、立体造形部12に、第1データD1に基づいて立体造形物100を造形させる(ステップS3)。
図6は、造形装置10の基本動作を示すフローチャートである。
まず、制御部11の演算処理部23は、3DデータDAを入力データとして取得する(ステップS1)。次に、演算処理部23は、データ作成部25の第1データ作成部25Aに、3DデータDAから形状に関する第1データD1を作成させるとともに、第2データ作成部25Bに、3DデータDAから色に関する第2データD2を作成させる(ステップS2)。
演算処理部23は、第1データD1を立体造形部12に出力させることにより、立体造形部12に、第1データD1に基づいて立体造形物100を造形させる(ステップS3)。
立体造形物100の造形が完了すると、演算処理部23は、立体造形物100を、搬送部14により着色部13に搬送させ(ステップS4)、第2データD2に基づく着色処理を開始させる(ステップS5)。この着色処理では、演算処理部23は、立体造形物100の複数の面を、まとめて着色可能にする面(以下、着色面)を特定する処理(着色面特定処理)を行う。その後、演算処理部23は、特定した着色面の画像(転写画像に相当)を、転写面となる水面に印刷させる処理、及び、印刷された転写画像を立体造形物100に転写させる処理を行う。着色面特定処理については後述する。
立体造形物100に転写した後、演算処理部23は、搬送部14により立体造形物100を定着位置に移動させ、定着部64により定着処理を行う(ステップS6)。定着処理が終了すると、演算処理部23は、搬送部14により立体造形物100を出力トレイ51(図1)に搬送させる。
図7は着色面特定処理を示すフローチャートである。
この着色面特定処理は、3Dオブジェクトの色が存在する面が複数の面の場合に、複数の面をまとめて水圧転写可能な平面を、着色面として特定する処理である。ここで、図8〜図10は、着色面特定処理の説明に供する図である。図8〜図10では、3Dオブジェクト(立体造形物100)が、4つの面A,B,C,Dを有する三角錐であり、面A,B,Cに色が存在し、面Dには色が存在しない場合を示している。
この着色面特定処理は、3Dオブジェクトの色が存在する面が複数の面の場合に、複数の面をまとめて水圧転写可能な平面を、着色面として特定する処理である。ここで、図8〜図10は、着色面特定処理の説明に供する図である。図8〜図10では、3Dオブジェクト(立体造形物100)が、4つの面A,B,C,Dを有する三角錐であり、面A,B,Cに色が存在し、面Dには色が存在しない場合を示している。
まず、演算処理部23は、3DデータDAに基づき、色が存在する面のそれぞれの法線ベクトル(面法線ベクトルに相当、図8〜図10に矢印VA,VB,VCで示す)を得る(図7に示すステップS1A)。なお、面Dには色が存在しないので、面Dの法線ベクトル(図8等に矢印VDで示す)は不要である。
法線ベクトルは、3DデータDAに含まれる場合はその情報を得れば良く、3DデータDAに含まれない場合は、3DデータDAに含まれる座標情報に基づいて算出可能である。
法線ベクトルは、3DデータDAに含まれる場合はその情報を得れば良く、3DデータDAに含まれない場合は、3DデータDAに含まれる座標情報に基づいて算出可能である。
次に、演算処理部23は、転写面である水面に垂直な水面ベクトルVkを設定し、水面ベクトルVkと各法線ベクトルVA,VB,VDとの内積をそれぞれ求める(図7に示すステップS2A)。図8では、三角錘(立体造形物100)の面A,B,Cで共通の頂点P1が、+Z方向に向くように水面ベクトルVkを設定した場合を示している。また、図9では、上記頂点P1が、−Z方向に向くように水面ベクトルVkを設定した場合を示している。また、図10は図9の下方から見た図である。
ベクトルの内積は、両ベクトルがどれほどお互いに近いかの程度を示すスカラー量であるので、各法線ベクトルVA〜VDが単位ベクトルだとすると、内積が大きいほど、同じ方向を向いている度合が高いことを示している。
同じ方向を向いているのであれば、まとめて転写(着色)可能な面であるので、ベクトルの内積の値に基づいて、まとめて転写可能な面か否かを判定することができる。
演算処理部23は、この判定を行うことにより、色が存在する面A,B,Cのうち、まとめて転写可能な面数MNを求める(図7に示すステップS3A)。図8の場合、面A,B,Cは転写できない。また、図9の場合、転写可能な面は3つの面A,B,Cであるので、色が存在する全ての面をまとめて転写可能である。
同じ方向を向いているのであれば、まとめて転写(着色)可能な面であるので、ベクトルの内積の値に基づいて、まとめて転写可能な面か否かを判定することができる。
演算処理部23は、この判定を行うことにより、色が存在する面A,B,Cのうち、まとめて転写可能な面数MNを求める(図7に示すステップS3A)。図8の場合、面A,B,Cは転写できない。また、図9の場合、転写可能な面は3つの面A,B,Cであるので、色が存在する全ての面をまとめて転写可能である。
演算処理部23は、色が存在する面の数と転写可能な面数MNが一致しない場合(ステップS4A;NO)、異なる水面ベクトルVk(k=1〜n:nは整数)について転写可能な面数MNを計算済みの場合を除き(ステップS5A;YES)、次の処理を行う。
この場合、演算処理部23は、水面ベクトルVkを異なるベクトルに変更し(ステップS6A)、ステップS2A〜S4Aの処理を行う。これにより、色が存在する面の数と転写可能な面数MNが一致しない場合、異なる水面ベクトルV1〜Vnのそれぞれについて転写可能な面数MNが計算される。
この場合、演算処理部23は、水面ベクトルVkを異なるベクトルに変更し(ステップS6A)、ステップS2A〜S4Aの処理を行う。これにより、色が存在する面の数と転写可能な面数MNが一致しない場合、異なる水面ベクトルV1〜Vnのそれぞれについて転写可能な面数MNが計算される。
一方、演算処理部23は、色が存在する面の数と転写可能な面数MNが一致した場合(ステップS4A;YES)、一回の水圧転写で着色が完了するので、ステップS7Aの処理へ移行する。また、演算処理部23は、異なる水面ベクトルVkについて転写可能な面数MNを全て計算済みの場合も(ステップS4A;YES)、ステップS7Aの処理へ移行する。
ステップS7Aの処理では、演算処理部23は、面数MNが最も多い水面ベクトルVkに従って複数の面に転写可能な平面(着色面)を特定する(ステップS)。続いて、演算処理部23は、第2データ作成部25Bにより、上記転写面に平面展開した転写画像を印刷させる印刷データを、第2データD2として作成させる(ステップS8A)。
例えば、上記三角錘(立体造形物100)の場合、図10に示す、面A,B,Cを一度で転写可能な転写画像を印刷させる第2データD2が作成される。これにより、3Dオブジェクトの色が存在する複数の面をまとめて転写可能にする第2データD2が作成される。以上が着色面特定処理である。
なお、この着色面特定処理を、演算処理部23と第2データ作成部25Bとが協働して行う場合を説明したが、これに限らず、第2データ作成部25Bが単独で行っても良い。
なお、この着色面特定処理を、演算処理部23と第2データ作成部25Bとが協働して行う場合を説明したが、これに限らず、第2データ作成部25Bが単独で行っても良い。
着色面特定処理の後、演算処理部23は、第2データD2を着色部13に出力させるとともに、搬送部14により、立体造形物100の向きを転写に合わせた向きに調整することで、着色部13により着色(画像の転写・定着処理)させる。なお、一回の転写だけで色を有する面を全て着色できない場合、演算処理部23は、残りの面に対し、上記着色面特定処理を実行し、残りの面の着色を効率良く行う。この着色面特定処理を行うことにより、転写回数を低減することができる。従って、時間の短縮化が可能である。
このように、本実施形態の造形装置10は、データ取得部21により、データ取得部21により、3Dオブジェクトを表す3DデータDAを、入力データとして取得し、データ作成部25により、3DデータDAから形状に関する第1データD1と3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データD2とを作成する。次に、造形装置10は、立体造形部12により第1データD1に基づいて3Dオブジェクトを立体造形し、搬送部14により、立体造形した立体造形物100を搬送し、着色部13により、立体造形物100に対し第2データD2に基づき着色する。この構成及び制御方法によれば、カラーの立体造形物100を容易に製造することができる。3DデータDAから作成された形状に関する第1データD1と色に関する第2データD2とを使用して、立体造形および着色を実行するので、着色時の位置決めを高精度に実現できる。よって立体造形物100に対し高精度な着色を施すことができる。
また、着色部13は、水圧転写技術により立体造形物100に着色するので、立体造形物100の表面が曲面であっても容易に着色することができる。
また、データ作成部25は、演算処理部23と協働することによって、或いは、データ作成部25だけで、着色面特定処理を行う。つまり、3DデータDAから色が存在する面の法線ベクトルをそれぞれ取得し、各面に着色可能な平面を特定し、この特定した平面に平面展開した転写画像を表す第2データD2を作成する。これにより、立体造形物100が有する面を着色することができる。この場合に、上記平面として、3Dオブジェクトが有する複数の面に着色可能な平面を特定することにより、立体造形物100が有する複数の面を効率良く着色することができる。
また、データ作成部25は、演算処理部23と協働することによって、或いは、データ作成部25だけで、着色面特定処理を行う。つまり、3DデータDAから色が存在する面の法線ベクトルをそれぞれ取得し、各面に着色可能な平面を特定し、この特定した平面に平面展開した転写画像を表す第2データD2を作成する。これにより、立体造形物100が有する面を着色することができる。この場合に、上記平面として、3Dオブジェクトが有する複数の面に着色可能な平面を特定することにより、立体造形物100が有する複数の面を効率良く着色することができる。
また、着色部13は、インクジェット技術を用いた印刷ヘッド62を用いて転写画像を作成するので、公知の印刷ヘッドを用いて高品質な転写画像を作成し易くなる。また、搬送部14は、立体造形物100を回転可能であるので、立体造形部12と着色部13とで立体造形物100の向きを変えることができる。従って、立体造形物100の向きを、立体造形部12と着色部13とでそれぞれ適切な向きにすることができる。また、着色部13で、一回の水圧転写で全ての着色が終了しなくても、立体造形物100の向きを変えて別の箇所を着色することができる。このように、立体造形物100の向きを変えて水圧転写を繰り返すことにより、立体造形物100が複雑な形状であっても印刷が可能である。また、内部の面と外部の面の両方に着色することができる。
ところで、立体造形部12で造形された立体造形物100には、造形時の制御分解能に応じた凹凸が生じ、例えば、立体造形物100の層間に段差が生じる。
そこで、本実施形態の造形装置10は、着色部13による着色処理として、立体造形物100に対し、立体造形物100の表面を平滑化可能な表面層200を付与する。
そこで、本実施形態の造形装置10は、着色部13による着色処理として、立体造形物100に対し、立体造形物100の表面を平滑化可能な表面層200を付与する。
図11は、着色処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、着色部13は、制御部11の演算処理部23の制御の下、予め定めたインク吐出条件に従って印刷ヘッド62からインクを吐出させ、第2データD2に対応する転写画像を水面に印刷する(ステップS21)。
このインク吐出条件は、印刷ヘッド62が吐出するインクの量を規定する。この場合、立体造形物100の表面にできる凹凸、具体的には層間の段差など、を埋めることができるように、吐出するインク量が規定される。例えば、層間の段差が大きければより多くのインクが必要となる。前述したように、立体造形物100の3DデータDAから、3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データD1を得ているので、層間の段差の大きさは既知である。従って、既知の層間の段差の大きさに応じて吐出するインクの量を決定することができる。なお、吐出するインク量の制御は、従来のインクジェット方式で行われる制御を広く適用可能である。
図11に示すように、着色部13は、制御部11の演算処理部23の制御の下、予め定めたインク吐出条件に従って印刷ヘッド62からインクを吐出させ、第2データD2に対応する転写画像を水面に印刷する(ステップS21)。
このインク吐出条件は、印刷ヘッド62が吐出するインクの量を規定する。この場合、立体造形物100の表面にできる凹凸、具体的には層間の段差など、を埋めることができるように、吐出するインク量が規定される。例えば、層間の段差が大きければより多くのインクが必要となる。前述したように、立体造形物100の3DデータDAから、3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データD1を得ているので、層間の段差の大きさは既知である。従って、既知の層間の段差の大きさに応じて吐出するインクの量を決定することができる。なお、吐出するインク量の制御は、従来のインクジェット方式で行われる制御を広く適用可能である。
次いで、着色部13は、水面に印刷された転写画像13Gを立体造形物100に転写する(ステップS22)。ここで、図12は、転写前の立体造形物100を転写槽61と共に示した図であり、図13は、転写後の立体造形物100を転写槽61と共に示した図である。なお、図12及び図13は、立体造形物100の層間の段差を強調して示している。
図12に示す転写画像13Gは、立体造形物100の層間の段差を埋めることが可能なインクの量で印刷された画像である。これにより、転写画像13Gを立体造形物100に転写した場合、図13に示すように、立体造形物100の凹凸、具体的には層間の段差など、を埋めるように転写画像13Gが転写される。従って、立体造形物100の表面を平滑化する表面層200(図13)を得ることができる。実際には、表面層200の表面にも多少の凹凸が残ることも有り得るが、表面張力の作用により元の立体造形物100の凹凸に比べて表面層200の表面の凹凸は滑らかである。すなわち、平滑化したと十分みなせる。
図12に示す転写画像13Gは、立体造形物100の層間の段差を埋めることが可能なインクの量で印刷された画像である。これにより、転写画像13Gを立体造形物100に転写した場合、図13に示すように、立体造形物100の凹凸、具体的には層間の段差など、を埋めるように転写画像13Gが転写される。従って、立体造形物100の表面を平滑化する表面層200(図13)を得ることができる。実際には、表面層200の表面にも多少の凹凸が残ることも有り得るが、表面張力の作用により元の立体造形物100の凹凸に比べて表面層200の表面の凹凸は滑らかである。すなわち、平滑化したと十分みなせる。
続いて、図11に示すように、着色部13は、定着部64により定着処理を行うことにより、表面層200を定着させる(ステップS23)。これによって、表面層200が定着する。このように、着色部13のインク吐出条件を設定することによって、立体造形物100の表面を平滑化するとともに、第2データD2に基づき着色した表面層200を付与することができる。
上述したインク吐出条件は、立体造形物100の凹凸、つまり、立体造形物100の制御分解能(立体造形物100のスライス幅を含む)に応じて設定すればよく、立体造形物100の制御分解能に応じて可変させても良い。可変させる場合は、立体造形物100の制御分解能(スライス幅)とインク吐出条件との対応関係を記述したテーブルデータ、或いは、関係式を記憶し、記憶した情報に基づいてインク吐出条件を設定すれば良い。例えば、立体造形物100の凹凸の差(例えば層間の段差)が小さい場合、転写画像13Gのうち、その場所に対応する部分のインクの量は少なくしても良い。
また、インク吐出条件は、立体造形物100の表面を平滑化できるインク吐出条件であれば良く、適宜に変更可能である。なお、インクは、厚い表面層200を形成する観点から光硬化型が望ましいが、光硬化型以外を使用しても良い。また、インクは、厚い表面層200を形成する観点から、ある程度以上の粘性を有していても良い。
以上説明したように、本実施形態の造形装置10は、着色部13により、立体造形物100に対し、立体造形物100の表面を平滑化するとともに、第2データD2に基づき表面の色を着色した表面層200を付与する。この構成及び制御方法によれば、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物100を容易に製造することができる。
また、この表面層200は、立体造形物100の層間にできる段差を平滑化するので、積層造形方式の立体造形部12を使用しつつ、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物100を製造することができる。
また、この表面層200は、立体造形物100の層間にできる段差を平滑化するので、積層造形方式の立体造形部12を使用しつつ、表面の凹凸を低減したカラーの立体造形物100を製造することができる。
また、着色部13は、水圧転写技術により立体造形物100に表面層200を付与するので、転写画像を立体造形物100の凹凸の奥まで入り込ませることができ、凹凸の平滑化等に有利である。しかも、本実施形態では、インク吐出条件の設定により、立体造形物100の表面を平滑化する表面層200を形成するので、特別な構造が不要であり、構成の複雑化を回避できる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、着色処理において、硬化処理を2回行う点が第1実施形態と異なる。図14は、着色処理を示すフローチャートである。なお、第2実施形態では、例えば光硬化型のインクが用いられる。
この着色処理では、ステップS21の処理の後に、定着部64により、転写槽61の水面に印刷された転写画像に、一次硬化処理を行う(ステップS21A)。この一次硬化処理は、転写画像を構成するインクを完全に硬化させる処理ではなく、水圧転写が可能な範囲で硬化させる処理である。
第2実施形態は、着色処理において、硬化処理を2回行う点が第1実施形態と異なる。図14は、着色処理を示すフローチャートである。なお、第2実施形態では、例えば光硬化型のインクが用いられる。
この着色処理では、ステップS21の処理の後に、定着部64により、転写槽61の水面に印刷された転写画像に、一次硬化処理を行う(ステップS21A)。この一次硬化処理は、転写画像を構成するインクを完全に硬化させる処理ではなく、水圧転写が可能な範囲で硬化させる処理である。
次に、着色部13は、転写画像13Gを立体造形物100に転写する(ステップS22)。この場合、転写画像は完全に硬化されていないので、水圧転写時の水圧により立体造形物100の層間の段差に入り、立体造形物100の表面を覆うことができる。
その後、着色部13は、定着部64により、転写画像(表面層200に相当)のインクを完全に硬化させる二次硬化処理を行う(ステップS23)。このように、転写画像を、転写可能な範囲で硬化させた後、立体造形物100に転写するので、転写画像の形状(厚さを含む)を確保し易くなる。従って、立体造形物100の表面を平滑化可能な表面層200をより得やすくなる。
その後、着色部13は、定着部64により、転写画像(表面層200に相当)のインクを完全に硬化させる二次硬化処理を行う(ステップS23)。このように、転写画像を、転写可能な範囲で硬化させた後、立体造形物100に転写するので、転写画像の形状(厚さを含む)を確保し易くなる。従って、立体造形物100の表面を平滑化可能な表面層200をより得やすくなる。
第2実施形態の場合、第1実施形態と比べて、インク吐出条件を緩くしても、つまり、インクの量を少なくしても、立体造形物100の表面にできる凹凸を平滑化し易くなる。従って、立体造形物100によっては、或いは、立体造形部12の制御分解能が比較的高い場合は、インク吐出条件を特に設定せず、一次硬化処理を行うだけで平滑化可能な表面層200を形成することも可能である。この場合、画質を重視した一般的な設定でインクの吐出制御を行うことが可能である。
なお、水圧転写用フィルムを使用して水圧転写を行う場合、水圧転写用フィルムに印刷された転写画像に対し、上記一次硬化処理を行えば良い。
なお、水圧転写用フィルムを使用して水圧転写を行う場合、水圧転写用フィルムに印刷された転写画像に対し、上記一次硬化処理を行えば良い。
(第3実施形態)
第3実施形態は、表面層200を多層構造にする点が上記各実施形態と異なる。図15は、多層構造の表面層200の一例を示した図である。この表面層200は、立体造形物100側の層を構成する第1層201と、第1層201に対して立体造形物100と反対側に設けられる第2層202とからなる2層構造を有している。
多層構造の表面層200は、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成されている。すなわち、各層201,202のいずれかの一方、或いは、両方のインク吐出条件を設定することによって、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成される。また、第2実施形態の一次硬化処理を、各層201,202のいずれかの一方、或いは、両方に適用することにより、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成される。
第3実施形態は、表面層200を多層構造にする点が上記各実施形態と異なる。図15は、多層構造の表面層200の一例を示した図である。この表面層200は、立体造形物100側の層を構成する第1層201と、第1層201に対して立体造形物100と反対側に設けられる第2層202とからなる2層構造を有している。
多層構造の表面層200は、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成されている。すなわち、各層201,202のいずれかの一方、或いは、両方のインク吐出条件を設定することによって、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成される。また、第2実施形態の一次硬化処理を、各層201,202のいずれかの一方、或いは、両方に適用することにより、立体造形物100の表面を平滑化する表面層に形成される。
各層201,202を形成する方法は、印刷ヘッド62により水面又は水圧転写用フィルムに、第2層202の上に第1層201を重ねて印刷して多層の転写画像を形成する方法を適用することが可能である。また、1層毎に水圧転写により立体造形物100に転写する方法を適用することも可能である。
さらに、各層201,202の少なくともいずれか一方が、第2データD2に基づき着色したカラー層であれば良い。また、カラー層以外は、以下のように構成することが好ましい。
さらに、各層201,202の少なくともいずれか一方が、第2データD2に基づき着色したカラー層であれば良い。また、カラー層以外は、以下のように構成することが好ましい。
立体造形物100側の第1層201をカラー層にした場合、第2層202を、透明色のクリアー層にすることが好ましい。この場合、カラー層を保護できるとともに、表面光沢を得やすくなる。なお、透明色は、色を有する透明色を含む。例えば、第2層202をピンク色の透明色にしても良い。
また、第2層202をカラー層にした場合、立体造形物100側の層(ベース層)となる第1層201を、白色系、グレー系、黒系、金属色系、透明色のクリアー系のいずれかの色にすることが好ましい。白色系にした場合、発色の向上、及び色再現域の拡大が可能である。また、グレー系、又は、黒系にした場合、立体造形物100の素材の色による影響を抑えることができる。また、金属色系にした場合、金属光沢感を再現できる。また、クリアー系にした場合、カラー層の定着を改善し易くなる。また、表面層200を3層以上に構成しても良い。
第3実施形態の場合、立体造形物100の表面を平滑化可能な表面層200が多層構造であり、いずれかの層が第2データD2に基づき着色したカラー層である。この構成によれば、上記各実施形態と同様の効果に加え、カラー層以外の層によって発色の向上等の効果を得やすくなる。
この場合、表面層200は、カラー層に対し、立体造形物100の反対側に透明色のクリアー層を有することによって、上述したように、カラー層を保護できるとともに、表面光沢を得やすくなる。
この場合、表面層200は、カラー層に対し、立体造形物100の反対側に透明色のクリアー層を有することによって、上述したように、カラー層を保護できるとともに、表面光沢を得やすくなる。
また、表面層200は、カラー層に対し、立体造形物100側に、カラー層の発色に寄与する色の層を有している。これによって、上述したように、発色の向上、色再現域の拡大、立体造形物100の素材の色による影響の抑制、及び金属光沢感の再現などを得やすくなる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、インクジェット方式の印刷ヘッド62を用いる場合を説明したが、これに限らず、公知の他の印刷ヘッドを用いても良い。また、水圧転写用フィルムに印刷する場合、フィルムへの印刷を転写槽61から離れた箇所で行い、印刷後の水圧転写用フィルムを、搬送部14により水面の決められた位置等に搬送しても良い。また、転写用部材67を用いる場合、転写用部材を、印刷位置に移動する構成にしても良い。さらに、各図に示した機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
例えば、上述の実施形態では、インクジェット方式の印刷ヘッド62を用いる場合を説明したが、これに限らず、公知の他の印刷ヘッドを用いても良い。また、水圧転写用フィルムに印刷する場合、フィルムへの印刷を転写槽61から離れた箇所で行い、印刷後の水圧転写用フィルムを、搬送部14により水面の決められた位置等に搬送しても良い。また、転写用部材67を用いる場合、転写用部材を、印刷位置に移動する構成にしても良い。さらに、各図に示した機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
10…カラー立体造形装置、11…制御部、12…立体造形部、13…着色部、14…搬送部、21…データ取得部、22…記憶部、23…演算処理部、24…操作入力部、25…データ作成部、25A…第1データ作成部、25B…第2データ作成部、26…報知部、31…ステージ、32…造形ユニット、33…造形駆動部、37…転写用部材、41…搬送機構、42…回転機構、51…出力トレイ、61…転写槽、62…印刷ヘッド、63…印刷駆動部、64…定着部。
Claims (10)
- 3Dオブジェクトのデータを、入力データとして取得するデータ取得部と、
前記入力データから、前記3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データと、前記3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データとを作成するデータ作成部と、
前記第1データに基づいて前記3Dオブジェクトを立体造形する立体造形部と、
前記立体造形部が立体造形した立体造形物を、搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された前記立体造形物に対し、前記立体造形物の表面を平滑化するとともに、前記第2データに基づき前記表面の色を着色した表面層を付与する着色部と、
を備えることを特徴とするカラー立体造形装置。 - 前記表面層は、前記立体造形部の層間にできる段差を平滑化していることを特徴とする請求項1に記載のカラー立体造形装置。
- 前記着色部は、水圧転写技術により前記立体造形物に前記表面層を付与することを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー立体造形装置。
- 前記表面層は、多層構造であり、いずれかの層が前記第2データに基づき着色したカラー層であることを特徴とする請求項3に記載のカラー立体造形装置。
- 前記表面層は、前記カラー層に対し、前記立体造形物の反対側に設けられた透明色のクリアー層を有することを特徴とする請求項4に記載のカラー立体造形装置。
- 前記表面層は、前記カラー層に対し、前記立体造形物側に設けられ、前記カラー層の発色に寄与する色の層を有することを特徴とする請求項4又は5に記載のカラー立体造形装置。
- 前記表面層は、硬化型の樹脂であり、
前記着色部は、前記立体造形物に転写する前の転写画像を、転写可能な範囲で一次硬化させるとともに、前記立体造形物に転写された転写画像を、二次硬化させることを特徴とする請求項3から6のいずれかに記載のカラー立体造形装置。 - データ取得部により、3Dオブジェクトのデータを、入力データとして取得し、
データ作成部により、前記入力データから、前記3Dオブジェクトを多層に分割したときの各層の形状に関する第1データと、前記3Dオブジェクトの表面の色に関する第2データとを作成し、
立体造形部により、前記第1データに基づいて前記3Dオブジェクトを立体造形し、
搬送部により、前記立体造形部が立体造形した立体造形物を搬送し、
着色部により、前記搬送された前記立体造形物に対し、前記立体造形物の表面を平滑化するとともに、前記第2データに基づき前記表面の色を着色した表面層を付与する
ことを特徴とするカラー立体造形装置の制御方法。 - 前記着色部は、水圧転写技術により前記立体造形物に前記表面層を付与することを特徴とする請求項8に記載のカラー立体造形装置の制御方法。
- 前記表面層は、硬化型の樹脂であり、
前記着色部は、前記立体造形物に転写する前の転写画像を、転写可能な範囲で一次硬化させるとともに、前記立体造形物に転写された転写画像を、二次硬化させることを特徴とする請求項8又は9に記載のカラー立体造形装置の制御方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016049272A JP2017164910A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法 |
| US16/084,347 US20190077091A1 (en) | 2016-03-14 | 2017-03-07 | Color three-dimensional shaping apparatus and method for controlling color three-dimensional shaping apparatus |
| CN201780016654.5A CN108778690A (zh) | 2016-03-14 | 2017-03-07 | 彩色立体造形装置及彩色立体造形装置的控制方法 |
| PCT/JP2017/009051 WO2017159462A1 (ja) | 2016-03-14 | 2017-03-07 | カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2016049272A JP2017164910A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法 |
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| JP2017164910A true JP2017164910A (ja) | 2017-09-21 |
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ID=59910259
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| JP2016049272A Pending JP2017164910A (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | カラー立体造形装置、及びカラー立体造形装置の制御方法 |
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| JP (1) | JP2017164910A (ja) |
-
2016
- 2016-03-14 JP JP2016049272A patent/JP2017164910A/ja active Pending
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