[go: up one dir, main page]

JP2017034767A - 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法 - Google Patents

3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017034767A
JP2017034767A JP2015149827A JP2015149827A JP2017034767A JP 2017034767 A JP2017034767 A JP 2017034767A JP 2015149827 A JP2015149827 A JP 2015149827A JP 2015149827 A JP2015149827 A JP 2015149827A JP 2017034767 A JP2017034767 A JP 2017034767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energization
phase
bipolar
time
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015149827A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 清
Kiyoshi Yamamoto
山本  清
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuto Seigyo KK
Original Assignee
Hokuto Seigyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuto Seigyo KK filed Critical Hokuto Seigyo KK
Priority to JP2015149827A priority Critical patent/JP2017034767A/ja
Publication of JP2017034767A publication Critical patent/JP2017034767A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】推定要素を無くし確認制御を可能とすることで3相ブラシレスモータのセンサレス駆動の根本的な問題点を改善し、センサレス駆動方法の用途拡大を図ることが可能な3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法を提供する。【解決手段】直流電源DCを複数用いて高電位と中間電位と低電位を発生するトラッキング電源を構成し、中間電位に中性点C(コモン)を接続し、相端u,v,wをハーフブリッジ出力回路B1〜B3により高電位あるいは低電位に接続するモータ駆動装置を用いて、誘起電圧ゼロクロス点にて励磁切り替えする1相60°バイポーラ通電あるいは1相180°バイポーラ通電を行う。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば回転子位置センサが省略され3相巻線がスター結線された4線式3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法に関する。
図1に現状の3相センサレスブラシレスDCモータの一実施例を示す。回転軸1には回転子2が一体に設けられ、界磁として2極の永久磁石3が設けられている。固定子4には120°位相差でコイルU,V,Wが配置され、各コイルの一端は共通接続に結線して中性点C(コモン)とし、他端はリード線u,v,wでモータ駆動装置の出力手段にスター結線されている4線式3相ブラシレスDCモータとなっている。
図12に現状のモータ駆動装置の一実施例を示す。
制御手段としてのMPU(マイクロプロセッサ)55は、上位コントローラ56から回転指令RUNが入力されるとモータ駆動を制御する。具体的には、コンパレータ1〜3の出力に応じてゲート出力OUT1〜6を切り替えて2相120°バイポーラ矩形波通電などを行う。またセンサレス駆動のための回転子位置センシング機能あるいはオープンループ始動機能、回転時の励磁切り替え遅延機能、速度制御のためのPWM機能なども備える。モータ駆動装置57は各相端を接続するハーフブリッジ回路B1〜B3を3個そなえ、各相を正方向通電または逆方向通電またはハイインピーダンス状態とする。
ゼロクロス検出回路58(ゼロクロス検出手段)は相端と中性点(コモン)間に発生する誘起電圧を比較する3個のゼロクロスコンパレータCOMP1〜3で構成される。コンパレータ出力SU〜SWはPWMノイズ除去のローパスフィルタLPFを経由してMPU55(制御手段)へ出力される。
尚、センサレス駆動におけるモータ静止時の回転子位置検出は、コイルに高周波電流を流し界磁磁束によるインダクタンスの変化をADコンバータなどを使って検出し概ね60°単位で回転子位置を推定する方法が知られている。あるいは始動前に任意の相を励磁して固定磁界を発生させ回転子を移動させ、一定時間後には理論停止位置に回転子が位置していると仮定して始動通電するセットアップ通電法がある。
2電源2相全波通電にてセットアップ通電するブラシレスモータのセンサレス駆動方法について以下の先行文献が存在する(特許文献1参照)。
特許第2891044号公報
上述した背景技術に示す3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法は、以下に述べる技術的課題があった。現状は2相通電し非通電相の誘起電圧を監視してゼロクロス点を検出し、そこから30°遅れた位置で励磁切り替えする2相120°バイポーラ矩形波通電方式が主流である。
図13に2相120°バイポーラ矩形波通電のタイミングチャートを示す。横軸は電気角を表し、電気角360°をゼロクロス点で60°の区間にわけ励磁シーケンス順に区間番号1〜6を振ってある。U〜Wはコイルである。実線は通電波形で中心線より上側は正方向通電、下側は逆方向通電を表す。破線は誘起電圧波形で一定電流を流した時のトルクに等しく中心線より上側は正方向回転する正トルクが発生することを表す。下側に位置するときは逆方向回転する負トルクが発生するが、通電を逆方向にすれば正トルクが発生し回転子は正転する。
SU〜SWはゼロクロスコンパレータ出力波形で、ZX0〜ZX300は60°ごとに発生する誘起電圧波形ゼロクロス点である。ZX0点はU相極歯が回転子のS磁極に向いている位置であり、本実施形態ではこの位置を0°としている。
図13に示すタイミングチャート図からゼロクロス点が60°ごとに発生し、励磁切り替えはゼロクロス点から30°遅れて発生していることは明らかである。
そのため2相120°バイポーラ通電方式では、30°の遅れ時間を例えば直前の60°通電周期から求めている。つまり回転子の機械的な角度を時間軸に変換して推測しており、角度−時間変換を行っていることから励磁切り替えタイミングは不確実となる。従って急激な速度変化や負荷変動に対して追従できず脱調する場合があり、また加速度の許容範囲や高速回転の限界が低く抑えられている。さらに始動時の最初の励磁切り替えタイミングは前回周期が存在しないことからあらかじめ設定された遅れ時間に基づいている。これも回転子角度を時間軸に変換するものであり推測に基づくことから誤差が大きく従って始動エラーが多い。
このようにセンサレス駆動には推定要素あるいは仮定要素が含まれるため始動時・回転時の両面で不確実性があり、始動性・加速性能・高速性能などでセンサ駆動に劣るという問題がある。
以上説明したように、3相ブラシレスDCモータは、低コスト・耐環境性能・小型化等から誘起電圧検出による位置センサレス制御が求められている。しかしながら、センサレス駆動は始動エラー・脱調という致命的な欠点があり採用できない分野も多い。その原因は位置センサが無いことから推定に頼らざるを得ないことにある。それは簡単な矩形波通電から高度なベクトル制御までセンサレス駆動全般にいえる問題点である。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、推定要素を無くし確認制御を可能とすることで3相ブラシレスモータのセンサレス駆動の根本的な問題点を改善し、センサレス駆動方法の用途拡大を図ることが可能な3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法を提供することにある。
モータ駆動装置に直流電源電圧を高電位、中間電位、低電位で各々供給する電源供給部と、上位コントローラからの回転指令により前記モータ駆動装置のモータ駆動信号を出力制御する制御手段と、前記制御手段の出力指令により、前記固定子巻線に対して相ごとに前記高電位または低電位となるように接続を切り替えて正方向通電または逆方向通電するためのハーフブリッジ回路を3相分備えたモータ出力手段と、各相巻線両端に発生する誘起電圧を差動入力して誘起電圧のゼロクロス点を各々検出して生成した回転子位置信号を前記制御手段に送出するゼロクロス点検出手段と、回転子に永久磁石界磁を備え、固定子に巻き線を120°位相差で配置してスター結線し、相端が前記モータ出力手段に接続され中性点が中間電位となるように前記電源供給部に接続された4線式3相ブラシレスモータと、を具備し、前記制御手段は、ゼロクロス点により区切られる位相角60°区間で一相のみを正方向通電あるいは逆方向通電する1相60°バイポーラ矩形波通電パターンから、前記ゼロクロス点検出手段の出力に応じて一つの通電パターンを選択して前記モータ出力手段に送出し、1相60°バイポーラ通電を繰り返すことを特徴とする。
上記3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法によれば、直流電源を複数用いて高電位と中間電位と低電位を発生するトラッキング電源を構成し、中間電位に中性点(コモン)を接続し、相端をハーフブリッジ出力回路により高電位あるいは低電位に接続するモータ駆動装置を用いて、誘起電圧ゼロクロス点にて励磁切り替えする1相60°バイポーラ通電あるいは1相180°バイポーラ通電を行う。これにより回転角度−時間変換という推定要素を排除したセンサレス駆動が実現できる。
前記電源供給部には、正側電源と等しい電圧の負側電源が設けられ、前記ハーフブリッジ回路の接続切替えにより相端が正側電源または負側電源に接続され、中性点が接地電位に接続されて、1相60°バイポーラ通電が行われることが好ましい。
これによれば、1相60°バイポーラ通電においては、誘起電圧ゼロクロス点と励磁切り替え点は一致し、励磁切り替えタイミングの決定に推定要素は含まれない。従って、モータ回転中はセンサ駆動と同等の確認制御が可能となる。しかも誘起電圧ゼロクロス点検出による1相60°バイポーラ矩形波通電方式はゼロクロスコンパレータを設けるだけで実現でき、推定のための演算回路も不要であり、ハード・ソフトとも簡略化される。
さらに誘起電圧により回転子の位置検出を行っていることから、磁束密度を反映した電気角にて回転子角度が得られ、磁束と無関係に機械角を検出するエンコーダやレゾルバよりも最適なタイミングで励磁切り替えができるという優れた特性も有している。
前記制御手段は、ゼロクロス点検出ごとに区間時間を計測し、前々回時間もしくは複数区間の平均時間と前回時間との偏差があらかじめ設定した閾値より大きかったら1相60°バイポーラ通電を選択し、偏差が閾値よりも小さかったら2相120°通電、3相正弦波通電、ルックアップテーブル通電、センサレスベクトル制御のうちいずれかの駆動方式を選択して駆動するようにしてもよい。
これによれば、一定速度で回転する機器も多く、定速度運転であれば通電周期変動も少ないことから推定に基づく励磁切り替えも実用となる。よって、推定要素の含まれる2相120°矩形波通電あるいは3相180°正弦波通電などの駆動方式が実用化されており、中間電位の出力を禁止すれば従来通りの2相通電あるいは3相通電による励磁が可能である。さらに、あらかじめ通電パターンをルックアップテーブルに記憶しておき一定周期でテーブルデータを読み出し励磁するルックアップテーブル通電方式(以下LUT)も考えられる。LUTを採用すれば任意の通電パターンが登録可能となる。例えば1相〜3相通電、60°〜180°通電、バイポーラ〜ユニポーラ通電、矩形波〜台形波〜正弦波通電、など様々なパターンをテーブルに記憶することができる。またLUTアドレスを後方にずらせば通電位相を進めたことになり容易に進角制御が実現できる。更にはルックアップテーブルをゼロクロス点周期である60°毎に分割して6区間とし、ゼロクロス点ごとに周期変動を補正することで速度変動に対する追従性を向上するようにしてもよい。
前記制御手段は、始動時は、前記回転子の位置する区間より1区間先の1相60°バイポーラ通電の通電パターンを選択し通電開始される1相180°バイポーラ通電による始動通電を行い、上記区間先頭から120°先のゼロクロス点を検出することで始動通電を完了し、その後は60°ごとのゼロクロス点検出により1相60°バイポーラ通電を行うことが好ましい。
これにより始動通電は30°から120°の区間で通電され加速期間は90°となる。従来の加速期間は概ね30°程度であったから加速期間は3倍となり、回転子速度もそれに応じて大きくなり高い誘起電圧で安定的にゼロクロス点を検出できるようになる。
始動通電開始時に、当該通電相以外の相も一定時間通電し2相通電あるいは3相通電するようにしてもよい。
モータ始動時は静摩擦があるためより大きなトルクが必要であるが、1相バイポーラ通電であることからトルクが不足する場合も考えられる。そこで、始動時の最初の励磁に限って、一定時間2相あるいは3相を通電して始動を開始し始動トルクを増強する複数相通電を行うことで、十分なトルクで始動時の静摩擦領域を通過できるので確実な始動が可能となる。
前記制御手段は、あらかじめセットアップ時間1と2及び始動時間 を設定しておき、始動前にセットアップ時間1の期間、2相120°バイポーラ矩形波通電パターンから任意のパターンを選択して2相通電し固定磁界を発生させるセットアップ通電1を行い、引き続きセットアップ時間2の期間、前記通電パターンより任意区間だけ進めた通電パターンにて2相を通電するセットアップ通電2を行って回転子を理論停止位置に移動させ、セットアップ通電2の理論停止区間からはじまる1相180°バイポーラ矩形波通電を行い、前記始動時間を超えてもゼロクロス点を検出できないときは、前記セットアップ通電1に戻り、前回のセットアップ通電2の通電パターンよりさらに任意区間進めた通電パターンにて通電し、始動するまで上述の始動動作を繰り返すことが好ましい。
これにより、モータや負荷条件に合わせてセットアップ通電時間1〜2及び始動通電の限界時間を最適に設定することで、繰り返し始動に失敗しても回転子は振動しながら回転し、いずれ最適な位置にて始動通電が行われて確実に始動できる。
上述した3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法を用いれば、回転角度−時間変換という推定要素を排除したセンサレス駆動が実現でき、センサレス駆動の用途拡大を図ることが可能となる。
4線式3相センサレスモータの説明図である。 電源供給部の回路構成を示す説明図である。 電源構成例を示す説明図である。 図1のモータのセンサレス駆動回路の説明図である。 1相60°バイポーラ矩形波通電のタイミングチャート図である。 3相165°正弦波通電のタイミングチャート図である 1相180°バイポーラ矩形波通電のタイミングチャート図である。 始動時の複数相通電のタイミングチャート図である。 モータの始動手順を示す説明図である。 制御動作のフローチャート図である。 実機の駆動波形を示す波形図である。 従来の3相ブラシレスDCモータの駆動回路図である。 図12の2相120°バイポーラ矩形波通電のタイミングチャートである。
以下、本発明に係る3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本願発明は、回転子に永久磁石界磁を備え、固定子に巻き線を120°位相差で配置してスター結線し、相端が前記モータ出力手段に接続され中性点が中間電位となるように電源供給部に接続された4線式3相ブラシレスモータをセンサレス駆動するセンサレス駆動方法に広く適用することができる。
以下では、3相DCブラシレスモータをセンサレス駆動するセンサレス駆動方法についてモータの構成と共に説明する。
図1に本発明に係る3相DCブラシレスモータの一実施例を示す。一例として2極永久磁石ロータと3スロットを設けた固定子を備えた3相DCブラシレスモータを例示する。モータはインナーロータ型でもアウターロータ型でもいずれでもよい。
図1において、回転子軸1には回転子2が一体に設けられ、界磁として2極の永久磁石3が設けられている。固定子4には120°位相差で極歯U,V,Wが永久磁石3に対向して配置されている。固定子4の各極歯U,V,Wに巻線u,v,wを設けて相間を中性点Cで結線して後述するモータ駆動装置(DRIVER)に配線された4線式3相ブラシレスモータとなっている。
次に本発明に係るモータ駆動装置(DRIVER)の構成例を図4に示す。駆動方式は1相60°バイポーラ矩形波励磁である。MPU5(マイクロプロセッサ;制御手段)は、上位コントローラ6からの回転指令(RUN)によりモータ駆動信号を出力端子OUT1〜OUT6から出力制御する。
(2電源によるバイポーラ通電)
電源供給部DCはモータ駆動装置(DRIVER)に直流電源電圧を高電位、中間電位、低電位で各々供給する。
巻線の一端を共通結線するスター結線方式の3相ブラシレスDCモータの場合、1相ごとにバイポーラ通電するためにはモータ中性点を使って通電方向を制御しなければならず、従来の駆動回路の構成では中性点へ直接電力を供給する手段を備えていないため1相バイポーラ通電は不可能であった。
そこで本実施形態では等しい電圧の電源を2台使ってトラッキング電源を構成し、モータ駆動装置(DRIVER)に高電位H(+V)、中間電位M(V/2)、低電位L(GND)を供給する。H−M間とM−L間の電位差は等しい。中間電位を発生する電源部はシンク動作とソース動作の可能な4象限動作のバイポーラ出力とする必要がある。そのうえで、モータ側の巻線の中性点Cを中間電位Mに接続し、相端u,v,wをモータ出力手段の高電位Hあるいは低電位Lに接続すれば、高電位Hから中間電位Mへの正方向通電及び、中間電位Mから低電位Lへの逆方向通電が可能となる。
図2に1相バイポーラ通電の原理を図示する。電源DDCは直流電源電圧の1/2電圧を出力しインヒビット信号INHによりハイインピーダンス可能な4象限動作のバイポーラ電源である。そしてモータ中性点を中間電源DDC出力に接続する。例えばハーフブリッジ回路B1(モータ出力手段)のハイサイドスイッチがオン状態の時コイル電流は矢印aの向きに流れ、ローサイドスイッチがオン状態の時コイル電流は矢印bの向きに流れる。従って1相ごとのバイポーラ通電(双方向通電)が実現できる。このようにモータ出力手段を3相分設ければ各相を任意にバイポーラ通電することができる。
また損失も従来と同等である。コイル損失は従来と同じコイルであるから等しい。モータ出力手段の構成は、1相通電も従来の直列2相通電あるいは直並列3相通電(スター結線)も1相あたりに接続されるFETまたはトランジスタは1段であり、従って回路損失も同等である。
(電源構成)
図4に示す電源供給部DCの構成方法は種々考えられ、例えば中間電位をGNDとして正負電位を印可してもよいし、単電源にDC−DCコンバータを追加してもよい。ここでは、図3A〜Cに電源構成の一例を示す。図中のH端子は高電位出力H、M端子は中間電位出力M、L端子は低電位出力Lを表す。
図3Aは、2出力DC電源を使用した構成例である。低電位LをGNDとすることができハイサイド出力段のゲートドライブ回路の構築が比較的容易である。
図3Bは、正負出力DC電源を使用した構成例である。AC電源からDC電源を生成する場合、電源回路の構築が比較的容易である。
図3Cは、単一出力DC電源を使用し、駆動回路内に中間電位Mを発生するDC−DCコンバータDDCを搭載した構成例である。バッテリー機器などの単一電圧下で使用することができる。
(回路構成)
図4において、電源供給部DCは等しい電圧の2台の電源を直列接続した構成であり、高電位H(+V)、中間電位M(V/2)、低電位L(GND)をモータ駆動装置(DRIVER)に与える。上位コントローラ6は回転指令RUNをMPU5(制御手段)に与える。モータ駆動装置のレギュレータREGは、MPU用電源VCCを生成する。MPU5はマイクロコンピュータで、ゼロクロス点検出手段COMP1〜3の出力信号SU〜SWによりハーブリッジ回路B1〜B3(モータ出力手段)のゲート信号OUT1〜6を切り替え、1相60°バイポーラ通電などを行う。
ハーフブリッジ回路B1〜B3は、各相端u,v,wを高電位H(+V)あるいは低電位L(GND)に接続する。ゲート信号OUT1〜OUT6はレベルシフト回路LSによりロジックレベルからゲート電圧レベルにシフトされる。各相端u〜wはそれぞれハーフブリッジ回路B1〜B3の出力端子(ハイサイドトランジスタとロウサイドトランジスタの接続部)に接続され、中性点Cは、電源供給部DCの中間電位M(V/2)に接続される。
ゼロクロスコンパレータCOMP1〜3(ゼロクロス点検出手段)は各相端u〜wと中性点C間に発生する誘起電圧のゼロクロス点を検出するコンパレータである。ゼロクロスコンパレータCOMP1〜3の出力信号SU〜SWは、PWMノイズを除去するローパスフィルタLPFを経由してMPU5(制御手段)に出力される。以上の構成にて中性点付きのスター結線4線式3相BLDCモータを1相60バイポーラ通電することができる。
(1相60°バイポーラ通電)
誘起電圧信号から回転子位置情報を求める場合、ゼロクロス点であれば真の電気的な回転子位置が簡単かつ正確に得られる。それ以外の場所で回転子位置を知ろうとすると角速度情報が必要であり大きな誤差が含まれやすく、回転方向を特定するためには2相分の誘起電圧測定処理が必要となる。あるいは正確な正弦波特性の磁気回路を持つモータ及び高速・高分解能のADコンバータといった誘起電圧検出回路や高い演算能力を持ったマイクロプロセッサなどが要求され装置負荷が大きくなる。
そこで本実施形態は、誘起電圧ゼロクロス点にて励磁切り替えを行う1相60°バイポーラ通電方式を採用する。例えばハーフブリッジ回路B1のハイサイド側トランジスタがオンしてコイル端uが高電位Hに接続された場合、中性点Cを経由して中間電位Mへ電流が流れコイルUは正方向通電される。反対にハーフブリッジ回路B1のローサイド側トランジスタがオンしてコイル端uが低電位Lに接続された場合、中間電位Mから中性点Cを経由して低電位Lへ電流が流れコイルUは逆方向通電される。コイル印可電圧は電源電圧+Vの概ね半分となり、2相120°通電時と等しい。
図5に1相60°バイポーラ矩形波通電のタイミングチャートを示す。図5から明らかなように、例えば0°の位置ではゼロクロス点ZX0が発生しV相励磁がはじまる。つまり1相60°バイポーラ通電においては、誘起電圧ゼロクロス点と励磁切り替え点は一致し、励磁切り替えタイミングの決定に推定要素は含まれない。従って回転中はセンサ駆動と同等の確認制御が可能となる。しかも誘起電圧ゼロクロス点検出による1相60°バイポーラ矩形波通電方式はゼロクロスコンパレータを設けるだけで実現でき推定のための演算も不要であり、ハード・ソフトとも簡略化される。さらに誘起電圧により位置検出していることから磁束密度を反映した電気角にて回転子角度が得られ、磁束と無関係に機械角を検出するエンコーダやレゾルバよりも最適なタイミングで励磁切り替えができるという優れた特性も有している。
トルク発生効率に関しても、2相120°バイポーラ矩形波通電の1相あたりの平均トルク理論値Tave=(3√3/2π)*ピークトルクTpk=0.827Tpkに対し、1相60°バイポーラ矩形波通電はトルクピーク部分の前後30°区間のみを通電することからトルク発生効率が改善され平均トルク理論値Tave=(6/2π)*ピークトルクTpk=0.955Tpkと高効率である。
なお1相通電以外は、相間の誘起電圧不平衡あるいはコイル抵抗の不平衡により中性点電位は変動する。そこで2相通電時あるいは3相通電時は、中間電位Mの出力を停止し中性線をハイインピーダンスとすれば、従来通りの2相通電あるいは3相通電が可能である。また反対に中間電位Mを常に出力すると中性点電位は一定となり各相の相電圧も等しくなる。この場合、主な電流経路はコイルで形成されるが中性点電位の変動分電力は中間電位Mから供給される(中間電位Mの出力停止手段は図示せず)。
(従来の通電方式との切り替え)
一定速度で回転する機器も多く、定速度運転であれば通電周期変動も少ないことから推定に基づく励磁切り替えも実用となる。推定要素の含まれる2相120°矩形波通電あるいは3相180°正弦波通電などの駆動方式が実用化されており、本実施形態では前述した中間電位Mの出力を禁止すれば、従来通りの2相通電あるいは3相通電による励磁が可能である。
さらに、あらかじめ通電パターンをルックアップテーブルに記憶しておき一定周期でテーブルデータを読み出し励磁するルックアップテーブル通電方式(以下LUT)も考えられている。LUTを採用すれば任意の通電パターンが登録可能となる。例えば1相〜3相通電、60°〜180°通電、バイポーラ〜ユニポーラ通電、矩形波〜台形波〜正弦波通電、など様々なパターンをテーブルに記憶することができる。またLUTアドレスを後方にずらせば通電位相を進めたことになり容易に進角制御が実現できるという効果もある。ルックアップテーブルをゼロクロス点周期である60°毎に分割して6区間とし、ゼロクロス点ごとに周期変動を補正することで速度変動に対する追従性を向上することも行われている。
(矩形波通電と正弦波通電の自動切り替え)
一方、1相60°バイポーラ矩形波通電もLUTも共にゼロクロス点にて通電パターンを切り替えていることから、1相60°バイポーラ矩形波通電方式であればゼロクロス点検出時に双方をそのまま切り替える事ができる。従って定速度運転になったら任意のゼロクロス点で1相60°バイポーラ矩形波通電からLUTに切り替えれば自動切り替えが可能である。
そこでLUTに3相正弦波通電の通電パターンを記憶しておき、加速期間は1相60°バイポーラ矩形波通電を行い定速度回転になったらLUTに自動切り替えして正弦波通電することができる。正弦波通電はサイン波着磁の磁気回路をサイン波通電していることからトルク特性はsin二乗波形となり1相60°バイポーラ矩形波通電のトルク特性に近く、実際電流値なども大差ない。このことから通電方式の切り替えもショックが少なくスムーズに行える。1相60°バイポーラ矩形波通電で始動しその後LUTによる正弦波駆動に切り替える駆動方式を採用すれば始動の確実性と定速度運転時の静音性を両立でき、優れた駆動方式が実現できる。
図6にLUTによる3相正弦波通電のタイミングチャートを示す。ゼロクロス点検出のために区間後端でゼロクロス点が発生する相は15°手前で通電を打ち切っており165°通電である。このようにLUTは自由に波形を定義できる効果もある。なお急激な速度変動を検出した場合はゼロクロス点に同期して上記の1相60°バイポーラ矩形波通電に切り換えればただちにクローズドループ制御に戻ることができ脱調を防止できる。
通電方式の切り替えに際して、定速回転の判定時間を長くとり変速回転の判定時間を短くするというヒステリシス特性を付与すれば通電方式切り替え時の発振を防止できる。例えば定速回転の判定時間を6区間とし、変速回転の判定時間を1区間とした実験装置にて好結果を得ている。負荷条件や使用条件に応じて最適な閾値を設定することができる。
むろん上位コントローラにより任意に通電方式を切り替えできることは言うまでもない。あるいはLUTの代わりにセンサレスベクトル制御通電方式を選択することもできる。
(始動時の問題)
セットアップ法あるいはインダクタンスセンシング法などによって回転子位置が判っている場合であっても、センサレス駆動の始動は不確実である。以下その理由を説明する。
ゼロクロス点検出には誘起電圧がヒステリシス電圧閾値を超える必要があるが、始動時の最初の励磁は加速期間が0°〜60°以内であり、加速期間が短すぎて回転速度があがらずゼロクロス点の検出が困難である。例えばゼロクロスコンパレータのヒステリシス電圧を30mVpp、誘起電圧定数Ke=1mVpp/rpmのモータの場合、始動時は0°〜60°以内に30rpm以上に加速しなければならず、非常に大きな加速度が要求される。従って多くのアプリケーションにおいて誘起電圧が小さくてゼロクロス点を検出できず始動エラーを起すこととなるのである。
(始動通電)
そこで本案では始動時の最初の1励磁に関しては、回転子停止区間から始まる1相180°バイポーラ矩形波通電による始動通電を行う。そして停止していた区間の後端で発生するゼロクロス点は検出せず、もう1区間先のゼロクロス点を検出して始動通電を打ち切る。始動通電以後は通常の1相60°バイポーラ矩形波通電により60°ごとにゼロクロス点を検出して励磁切り替えを行う。図7に1相180°バイポーラ通電のタイミングチャートを示す。この例ではU相が通電され、V相及びW相は通電されない。
図8に始動通電のタイミングチャートを示す。図のU相正方向通電が始動通電に相当し、30°〜120°の区間で通電されている。1相で360°通電することから、3相のうちどれか1相を選択して180°バイポーラ通電することになる。通電する相の選択方法は、回転子が停止している区間のひとつ先の区間の1相60°バイポーラ通電パターンを選択すればよい。例えば図8において、区間1の中央近辺(二点鎖線参照)に回転子2(図1参照)が停止しているとすると、ひとつ先の区間2を選択しU相正方向通電とすればよいことが判る。そしてゼロクロス点ZX60は検出せずZX120を検出し、そこで180°通電を打ち切る。
これにより始動通電は30°から120°の区間で通電され加速期間は90°となる。従来の加速期間は概ね30°程度であったから加速期間は3倍となり、回転子速度もそれに応じて大きくなり高い誘起電圧で安定的にゼロクロス点を検出できるようになる。
(始動時の複数相通電)
始動時は静摩擦があるためより大きなトルクが必要であるが、本案は1相通電であることからトルクが不足する場合も考えられる。そこで始動時の最初の励磁に限って、一定時間2相あるいは3相を通電して始動を開始し始動トルクを増強する複数相通電を行ってもよい。
複数相通電を長時間行うとゼロクロス点検出ができなくなるのでタイマーを用いて短時間で通電を停止する必要がある。停止位置誤差を考慮すると通電時間は回転子が始動時に60°回転する時間以下に設定する。
これにより十分なトルクで始動時の静摩擦領域を通過できるので確実な始動が可能となる。
ここで、図8を参照して始動時の複数相通電を説明する。回転子は2点鎖線で示す30°付近に静止していたとすると前述のとおり始動通電はU相を正方向通電する区間2の通電パターンが選択されている。U相の始動トルクはピークトルクの1/2である。
ここでV相に逆方向通電を短時間行うとU相トルクにV相トルクが加算され概ね1相通電時の3倍の大きな始動トルクが得られ、始動が確実になる。特にZX0側に偏って停止していた場合はU相トルクが小さいことから複数相通電は効果的である。
これにより従来は区間中心から±10°程度であった停止位置の許容範囲が±30°程度に拡大され、回転子が振動状態であっても始動通電が可能となり始動性が格段に向上する。あるいはセットアップ通電の励磁時間を短縮するにも有効である。
(セットアップ通電と始動通電の連動)
始動時にわずかな逆転が許容される場合はセットアップ通電法と始動通電を連動させて始動成績を向上することができる。
セットアップ通電法とは、始動前に一定時間2相通電にて固定磁界を発生させて回転子をゼロクロス点から30°ずれた位置に位置決めすることである。図5を参照して説明すると、例えばU相を正方向通電すると回転子2はゼロクロス点ZX180に停止する。またV相に逆方向通電すると回転子はゼロクロス点ZX120に停止する。そしてU−V励磁を行うとU相とV相の合成トルクにより150°の位置に停止しピークトルク*0.5の保持力を発揮する。なお1相通電によるセットアップの保持力は0であるのでセットアップ通電は2相通電が好ましい。
しかしながら単純なセットアップ法では180°離れた330°の位置でもU相とV相のトルクが均衡するため不安定ながらも停止する場合があり始動ミスを起す。そこで本実施形態では励磁パターンを変えて再度セットアップ通電を行い必ず2回目のセットアップ通電の理論停止位置に回転子を停止させる方法を提案する。
さらに上述の始動通電においてもトルク不足などからゼロクロス点検出に失敗する場合も考えられる。そこで始動通電の限界時間を設定しておき、限界時間が経過してもゼロクロスを検出できないときは始動エラーと判定し、前回のセットアップ通電とはさらに異なる通電パターンで再始動する。
即ち本実施形態では、まず予め設定されたセットアップ通電時間1の期間セットアップ通電し、続いてあらかじめ設定されたセットアップ通電時間2の期間で前回と異なる通電パターンで2度目のセットアップ通電を行う。その後、図7のタイミングチャートに示すように理論停止位置からはじまる1相180°バイポーラ矩形波通電により始動通電を行う。そして、あらかじめ設定された限界時間を超えてもゼロクロス点が検出されなければ、再度セットアップ通電に戻り前回のセットアップ通電と異なる励磁パターンで通電し、始動するまで上記の2度にわたるセットアップ通電および始動通電からなる一連の始動動作を繰り返す。
このときモータや負荷条件に合わせてセットアップ通電時間1〜2及び始動通電の限界時間を最適に設定することで、繰り返し始動に失敗しても回転子2は振動しながら回転し、いずれ最適な位置にて始動通電が行われて確実に始動できる。
ここで、図9を参照して始動時の回転子の挙動の一例について説明する。2極モータの回転子2を軸方向から見たイメージで、セットアップ通電後に回転子が30°近傍に静止していた場合を図示する。矢印は回転子2の回転を表し、ZX0〜ZX300はゼロクロス点である。
始動前にセットアップ通電(1)及び(2)を行い、回転子2を30°の位置に移動させる。2回目のセットアップ通電(2)により回転子2は必ず理論停止位置の30°近傍に停止する。始動通電はZX0〜ZX60の区間1から始まる1相180°バイポーラ矩形波通電である(図7参照)。始動通電開始時にはトルクアップのため一定時間の複数相通電を行ってもよい。
ゼロクロス点ZX60は検出しない。ゼロクロス点ZX120を検出したら始動通電を打ち切り、1相60°バイポーラ通電の通常通電(3)に移行する(図5参照)。以後この通電を繰り返し加速しながら連続回転する。
仮に始動に失敗した場合は、再度セットアップ通電に戻るが、その際は通電パターンを例えば60°進め、セットアップ通電1を90°に停止する通電パターン、セットアップ通電2を150°に停止する通電パターンとする。以後も同様に異なる通電パターンを選択してセットアップ通電全体を通じて60°ステップ状の回転磁界を発生させる。これにより始動性を向上させる。なお通電パターンのステップ角度は任意に選択可能である。
(実施例)
MPU(制御手段)の処理手順の一例について説明する。
本例では上位コントローラ6から回転指令が与えられると、2相セットアップ通電にて回転子2を位置決めし、1相バイポーラ矩形波通電にて始動・加速し、定速回転になると自動的にルックアップテーブル通電方式による正弦波駆動などが行われる。なおルックアップテーブルには1相60°バイポーラ矩形波通電パターンや2相120°バイポーラ矩形波通電パターンあるいはその他の任意パターンを記憶できる。
以下、図10のフローチャートを参照してステップごとに説明する。
回路電源投入直後あるいはモータ停止中などのスタンバイ時にはモータが静止しているか判定する。一定時間ゼロクロスコンパレータ出力を監視し変化があれば回転していると判定し回転フラグをセットし、一定時間内に変化がなければ停止と判定し回転フラグをリセットする(STEP1)。
次に上位コントローラ6の回転/停止指令を読み込む。停止指令であればスタンバイ(STEP1)に戻る。回転指令のときは始動ルーチンに進む(STEP2)。
始動ルーチンでは、始動動作前にモータが回転しているか回転フラグにて判定する。回転中ならば始動動作を行わず通常通電STEP6にジャンプし、停止中ならば次の始動動作に進む(STEP3)。
始動前にまず2度にわたる2相セットアップ通電法により回転子2を位置決めする(STEP4)。その後、始動時の最初の励磁は1相180°矩形波通電により概ね90°の区間通電される(STEP5)。このとき始動トルクアップのため一定時間の複数相通電も行われる(フローチャートには記載せず)。
以後、ゼロクロス点検出による確認制御にて1相60°バイポーラ通電を行い、モータを加速する(STEP6)。
通電中は、MPU5は上位コントローラ6からの回転/停止指令を読み、停止指令であれば直ちに出力を停止してスタンバイに戻る(STEP7)。
また、MPU5は、ゼロクロス点検出時間があらかじめ設定した閾値を超えたかどうか判定し超えた場合は異常とし、本例ではエラーリカバリーとしてSTEP3に戻り再始動を行う(STEP8)。
MPU5は、ゼロクロスコンパレータCOMP1〜3の出力を読み、ゼロクロス点が発生したか否かを判定する。ゼロクロス点が発生しなければSTEP7に戻り監視を続ける(STEP9)。
ゼロクロス点を検出したら、前回の区間時間測定値を読み出す(STEP10)。なおバックグラウンド処理にて区間時間測定のためにゼロクロス点検出ごとにタイマーをリセットして区間時間測定を行っている。
区間時間読み出し後は前々回と前回の区間周期を比較し、偏差があらかじめ設定した閾値を超えていたら変速回転状態と判定しSTEP6の確認制御運転に戻る(STEP11)。
所定期間連続して閾値以内であれば定速回転状態と判定してルックアップテーブルの今回のデータ当たりの通電周期を演算する(STEP12)。
そしてルックアップテーブルによる正弦波通電を行い、STEP7へ戻る(STEP13)。MPU5は、1データ出力ごとに回転指令チェック・通電周期異常チェック・ゼロクロス点チェックなどを行う。
以上は、モータの始動から停止までの基本的な一連の処理動作の一例である。
(実機波形図)
図11に実機の駆動波形図を示す。上から回転指令波形、U相ゼロクロスコンパレータ出力波形、U相コイル電圧波形である。動作は、まずオープンループ制御の2相セットアップ通電にて回転子の位置決めをしている。その後クローズドループ制御の1相180°バイポーラ通電にて始動、引き続き1相60°バイポーラ矩形波通電にて加速している。
波形からスムーズに短時間で始動していることが判る。コイル波形の上下にぼけている部分はPWM駆動波形である。
上述した実施例は2極3スロットの位置センサを設けない3相DCブラシレスモータについて説明したが、これに限定されるものではなく、更に多極多スロット(4極以上、6スロット以上)の3相DCブラシレスモータについて適用してもよい。
1 回転子軸 2 回転子 3 永久磁石 4 固定子 5 MPU 6 上位コントローラ OUT 出力端子 B ハーフブリッジ回路 COMP ゼロクロスコンパレータ SU,SV,SW 出力信号 LPF ローパスフィルタ LS レベルシフト回路

Claims (6)

  1. モータ駆動装置に直流電源電圧を高電位、中間電位、低電位で各々供給する電源供給部と、
    上位コントローラからの回転指令により前記モータ駆動装置のモータ駆動信号を出力制御する制御手段と、
    前記制御手段の出力指令により、前記固定子巻線に対して相ごとに前記高電位または低電位となるように接続を切り替えて正方向通電または逆方向通電するためのハーフブリッジ回路を3相分備えたモータ出力手段と、
    各相巻線両端に発生する誘起電圧を差動入力して誘起電圧のゼロクロス点を各々検出して生成した回転子位置信号を前記制御手段に送出するゼロクロス点検出手段と、
    回転子に永久磁石界磁を備え、固定子に巻き線を120°位相差で配置してスター結線し、相端が前記モータ出力手段に接続され中性点が中間電位となるように前記電源供給部に接続された4線式3相ブラシレスモータと、を具備し、
    前記制御手段は、ゼロクロス点により区切られる位相角60°区間で一相のみを正方向通電あるいは逆方向通電する1相60°バイポーラ矩形波通電パターンから、前記ゼロクロス点検出手段の出力に応じて一つの通電パターンを選択して前記モータ出力手段に送出し、1相60°バイポーラ通電を繰り返すことを特徴とする3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
  2. 前記電源供給部には、正側電源と等しい電圧の負側電源が設けられ、前記ハーフブリッジ回路の接続切替えにより相端が正側電源または負側電源に接続され、中性点が接地電位に接続されて、1相60°バイポーラ通電が行われる請求項1記載の3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
  3. 前記制御手段は、ゼロクロス点検出ごとに区間時間を計測し、前々回時間もしくは複数区間の平均時間と前回時間との偏差があらかじめ設定した閾値より大きかったら1相60°バイポーラ通電を選択し、偏差が閾値よりも小さかったら2相120°通電、3相正弦波通電、ルックアップテーブル通電、センサレスベクトル制御のうちいずれかの駆動方式を選択して駆動する請求項1又は請求項2記載の3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
  4. 前記制御手段は、始動時は、前記回転子の位置する区間より1区間先の1相60°バイポーラ通電の通電パターンを選択し通電開始される1相180°バイポーラ通電による始動通電を行い、上記区間先頭から120°先のゼロクロス点を検出することで始動通電を完了し、その後は60°ごとのゼロクロス点検出により1相60°バイポーラ通電を行う請求項1又は請求項2記載の3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
  5. 始動通電開始時に、当該通電相以外の相も一定時間通電し2相通電あるいは3相通電する請求項4記載の3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
  6. 前記制御手段は、あらかじめセットアップ時間1とセットアップ時間2及び始動時間 を設定しておき、始動前にセットアップ時間1の期間、2相120°バイポーラ矩形波通電パターンから任意のパターンを選択して2相通電し固定磁界を発生させるセットアップ通電1を行い、引き続きセットアップ時間2の期間、前記通電パターンより任意区間だけ進めた通電パターンにて2相を通電するセットアップ通電2を行って回転子を理論停止位置に移動させ、
    セットアップ通電2の理論停止区間からはじまる1相180°バイポーラ矩形波通電を行い、前記始動時間を超えてもゼロクロス点を検出できないときは、前記セットアップ通電1に戻り、前回のセットアップ通電2の通電パターンよりさらに任意区間進めた通電パターンにて通電し、始動するまで上述の始動動作を繰り返す請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法。
JP2015149827A 2015-07-29 2015-07-29 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法 Pending JP2017034767A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149827A JP2017034767A (ja) 2015-07-29 2015-07-29 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015149827A JP2017034767A (ja) 2015-07-29 2015-07-29 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017034767A true JP2017034767A (ja) 2017-02-09

Family

ID=57989122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015149827A Pending JP2017034767A (ja) 2015-07-29 2015-07-29 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017034767A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021129491A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 北斗制御株式会社 電動機の駆動方法
JP2021528034A (ja) * 2018-06-15 2021-10-14 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 電気機械を動作させるための方法、制御装置及び電気機械

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021528034A (ja) * 2018-06-15 2021-10-14 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 電気機械を動作させるための方法、制御装置及び電気機械
JP7603449B2 (ja) 2018-06-15 2024-12-20 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機械を動作させるための方法、制御装置及び電気機械
JP2021129491A (ja) * 2020-02-17 2021-09-02 北斗制御株式会社 電動機の駆動方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6167982B2 (ja) モータ駆動装置および電動圧縮機
JP2017099224A (ja) モータ駆動制御装置
JP2019017235A (ja) 電動機の界磁位置検出方法
JP2021072653A (ja) 電動機の界磁位置検出方法
JP5923437B2 (ja) 同期電動機駆動システム
US20150102758A1 (en) Motor drive controller, motor drive control method and motor system using the same
JP6115488B2 (ja) モータ制御装置
JP5405224B2 (ja) モータ駆動装置、及びモータに備えられたロータの相対位置の判別方法
JP2017143612A (ja) 3相ブラシレスモータのセンサレス始動方法
JP2017034767A (ja) 3相ブラシレスモータのセンサレス駆動方法
JP6348779B2 (ja) 同期電動機の駆動システム
JP2018014773A (ja) センサレスモータの回転子位置検出方法及びセンサレスモータ駆動装置
JP2024027357A (ja) モータ制御装置
EP2704308A1 (en) Brushless motor control device and brushless motor control method
JP2005312145A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP2014087113A (ja) モータ駆動装置
JP5930264B2 (ja) 二相ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法
JP2017022867A (ja) モータ駆動方法
JP2010063291A (ja) モータ制御回路
JP6590457B2 (ja) 車両駆動制御装置及び車両駆動制御方法
JP6582212B2 (ja) センサレス・ブラシレスモータの駆動方法及び該駆動方法を用いたモータ制御装置
JP2016092992A (ja) 電動機制御装置
JP2020156166A (ja) スイッチトリラクタンスモータ制御装置及びスイッチトリラクタンスモータ制御方法
Ebadpour et al. A cost-effective position sensorless control for four-switch three-phase brushless DC motor drives using single current sensor
JP4604760B2 (ja) 交流電動機駆動システム