JP2017029041A - 板チョコレートおよびファットブルーム防止剤 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本発明におけるチョコレートは、公正取引規約乃至法規上の規定により限定されるものではなく、チョコレート様の物性を持つ油脂加工品を包含した意味で使用する。
次に、ファットブルームを抑制する効果のあるショ糖脂肪酸エステルの種類を検討した実験について説明する。
実験で使用する板チョコレートは、以下のように作成した。
(2)(1)で混合した生地を約50℃に温めて融解させ、融解した生地に、ショ糖脂肪酸エステルを混合した。ショ糖脂肪酸エステルは、ベース生地に対して、(ベース生地の質量):(ショ糖脂肪酸エステルの質量)=100:0.5となるように混合した。
(3)45度で容器に充填し、約1時間、冷蔵庫で冷却後、20℃の保管倉庫に1日間保管し、固形の板チョコレートを得た。
(1)ベース生地
ベース生地の材料は以下の通りである。
カカオマス 3.5質量%
ココアパウダー 10.5質量%
(ココアパウダーのココアバター含有量 11質量%)
ラウリン系ハードバター(パームカーネルステアリン)
32.4質量%
(乳化剤を含んだ状態で30.86質量%)
脱脂粉乳 9.3質量%
砂糖 43.9質量%
レシチン 0.4質量%
各比較例において混合したショ糖脂肪酸エステルは、以下のとおりである。
(ショ糖1分子に結合した脂肪酸:パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸)
比較例2 ショ糖ラウリン酸エステル
比較例3 ショ糖ステアリン酸エステル
比較例4 なし
(1)方法
保管テストでは、作成した板チョコレートを下記のいずれかの条件下で保管した。そして、保管開始から1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後および6ヶ月後に、目視にてファットブルームの発生を確認した。
12時間サイクル:保管温度を10℃と18℃とに12時間おきに切り替えた。
定温:保管温度を20℃に保った。
保管テストの結果を図1に示す。なお、図1の表において、「−」は、ファットブルームが確認されなかったことを示し、「+」は、少量のファットブルームが確認されたことを示し、「++」は、ファットブルームを確認したことを示し、「+++」は、多量のファットブルームを確認したことを示している。
次に、板チョコレートに混合するショ糖脂肪酸エステルの組み合わせについて検討した実験について説明する。
実験で使用する板チョコレートは、以下のように作成した。なお、本実験では、ショ糖脂肪酸エステルを1.0質量%となるように混合した。
(1)ベース生地
ベース生地の材料は以下の通りである。
カカオマス 3.5質量%
ココアパウダー 10.5質量%
(ココアパウダーのココアバター含有量 11質量%)
ラウリン系ハードバター(パームカーネルステアリン)
32.4質量%
(乳化剤を含んだ状態で32.08質量%)
砂糖 53.2質量%
レシチン 0.4質量%
実施例1および各比較例におけるショ糖脂肪酸エステルは、以下のとおりである。
(ショ糖1分子に結合した脂肪酸:パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸)
実施例2 下記の2つのショ糖脂肪酸エステルを1:1の質量比で混合したもの
ショ糖混合脂肪酸エステル
ショ糖ラウリン酸エステル
比較例5 下記の3つのショ糖脂肪酸エステルを1:1:1の質量比で混合したもの
ショ糖パルミチン酸エステル
ショ糖オレイン酸エステル
ショ糖ステアリン酸エステル
(1)方法
保管テストでは、作成した板チョコレートを下記のいずれかの条件下で保管した。そして、保管開始から一定期間経過後に、目視にてファットブルームの発生を確認した。
12時間サイクル:保管温度を10℃と18℃とに12時間おきに切り替えた。
不定期サイクル:保管温度を10℃と25℃とに不定期に切り替えた。
定温:保管温度を20℃に保った。
保管テストの結果を図2に示す。なお、図2の表において、「−」は、ファットブルームが確認されなかったことを示し、「+」は、少量のファットブルームが確認されたことを示し、「++」は、ファットブルームを確認したことを示している。
次に、ショ糖脂肪酸エステルをチョコレートに1質量%未満で混合した場合のファットブルームの抑制効果を確認した実験について説明する。
実験で使用する板チョコレートは、以下のように作成した。なお、本実験では、ショ糖脂肪酸エステルを0.8質量%となるように混合した。
(1)ベース生地
ベース生地の材料は以下の通りである。
カカオマス 3.5質量%
ココアパウダー 10.5質量%
(ココアパウダーのココアバター含有量 11質量%)
ラウリン系ハードバター(パームカーネルステアリン)
32.4質量%
(乳化剤を含んだ状態で32.14質量%)
砂糖 53.2質量%
レシチン 0.4質量%
ショ糖脂肪酸エステルとして、ショ糖混合脂肪酸エステル(ショ糖1分子に結合した脂肪酸:パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸)を使用したものを比較例6とした。
(1)方法
保管テストでは、作成した板チョコレートを下記のいずれかの条件下で保管した。そして、保管開始から一定期間経過後に、目視にてファットブルームの発生を確認した。
12時間サイクル:保管温度を10℃と18℃とに12時間おきに切り替えた。
定温:保管温度を20℃に保った。
保管テストの結果を図3に示す。なお、図3の表において、「−」は、ファットブルームが確認されなかったことを示し、「+」は、少量のファットブルームが確認されたことを示している。
次に、実験2の結果を受けて、ファットブルームを抑制するために最適なショ糖混合脂肪酸エステルとショ糖ラウリン酸エステルの比率を検討した実験について説明する。
実験で使用する板チョコレートは、以下のように作成した。なお、本実験では、ショ糖脂肪酸エステルを1.0質量%となるように混合した。
(1)ベース生地
ベース生地の材料は以下の通りである。
カカオマス 3.5質量%
ココアパウダー 10.5質量%
(ココアパウダーのココアバター含有量 11質量%)
ラウリン系ハードバター(パームカーネルステアリン)
32.4質量%
(乳化剤を含んだ状態で32.08質量%)
砂糖 53.2質量%
レシチン 0.4質量%
各実施例および各比較例において使用したショ糖脂肪酸エステルおよび比率は以下の通りである。
ショ糖混合脂肪酸エステル
(結合脂肪酸:パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸)
ショ糖ラウリン酸エステル
実施例3 ショ糖混合脂肪酸エステル 0.8質量%
ショ糖ラウリン酸エステル 0.2質量%
(ショ糖混合脂肪酸エステル:ショ糖ラウリン酸エステル=4:1)
実施例4 ショ糖混合脂肪酸エステル 0.5質量%
ショ糖ラウリン酸エステル 0.5質量%
(ショ糖混合脂肪酸エステル:ショ糖ラウリン酸エステル=1:1)
比較例7 ショ糖混合脂肪酸エステル 0.2質量%
ショ糖ラウリン酸エステル 0.8質量%
(ショ糖混合脂肪酸エステル:ショ糖ラウリン酸エステル=1:4)
比較例8 ショ糖ラウリン酸エステル 1.0質量%
比較例9 なし
(1)方法
保管テストでは、作成した板チョコレートを下記のいずれかの条件下で保管した。そして、保管開始から3ヶ月経過後と5ヶ月経過後に、目視にてファットブルームの発生を確認した。
12時間サイクル:保管温度を10℃と18℃とに12時間おきに切り替えた。
不定期サイクル:保管温度を10℃と25℃とに不定期に切り替えた。
定温:保管温度を20℃に保った。
保管テストの結果を図4に示す。なお、図2の表において、「−」は、ファットブルームが確認されなかったことを示し、「+」は、少量のファットブルームが確認されたことを示し、「++」は、ファットブルームを確認したことを示している。
Claims (5)
- 油脂および乳化剤を含有する板チョコレートであって、
前記油脂として、ラウリン系ハードバターおよびココアバターを含有し、
ラウリン系ハードバターの含有量が、30質量%以上であり、
ココアバターの含有量が、30質量%未満であり、
前記乳化剤として、ショ糖脂肪酸エステルを1質量%以上含有し、
前記ショ糖脂肪酸エステルのうち50質量%以上は、構成する脂肪酸が、オレイン酸、パルミチン酸およびステアリン酸であるショ糖混合脂肪酸エステルであることを特徴とする板チョコレート。 - 前記ショ糖脂肪酸エステルとして、ショ糖ラウリン酸エステルをさらに含有することを特徴とする請求項1に記載の板チョコレート。
- 前記ショ糖脂肪酸エステルのうち20〜50質量%が、ショ糖ラウリン酸エステルであることを特徴とする請求項2に記載の板チョコレート。
- ラウリン系ハードバターおよびココアバターを含む油脂を含有する板チョコレートに混合されるファットブルーム防止剤であって、
構成する脂肪酸が、オレイン酸、パルミチン酸およびステアリン酸であるショ糖混合脂肪酸エステルと、ショ糖ラウリン酸エステルとを含有し、
前記ショ糖混合脂肪酸エステルの含有量が、50質量%以上であることを特徴とするファットブルーム防止剤。 - 前記ショ糖ラウリン酸エステルの含有量が、20〜50質量%であることを特徴とする請求項4に記載のファットブルーム防止剤。
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