以下、各実施形態に係る医療データ保存装置及び医療データ保存方法について図面を用いて説明する。なお、以下の医療データ保存装置は、ハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体からコンピュータにインストールされ、医療データ保存装置の各機能を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る医療データ保存装置を有する病院内システム及びその周辺構成を示す模式図であり、図2は、医療データ保存装置及びその周辺構成を示す模式図である。
病院内システム1は、医療データ保存装置10、操作者端末21、管理者端末22、入退院システム31、受付システム32、予約システム33及び地域医療システム35が病院内ネットワーク36を介して接続されている。医療データ保存装置10は、例えば、VPN(virtual private network)等の保護されたネットワーク40を介して外部保存装置50に接続されている。外部保存装置50は病院内ネットワーク36と直接接続されていてもよい。受付システム32、予約システム33及び地域医療システム35は、例えば、インターネット等の公共のネットワーク60を介して外部端末70に接続されている。
ここで、医療データ保存装置10は、図2に示すように、カルテDB保存部11、保存先記憶部12、入出力部13、通信部14、カルテ参照部15、カルテ移行部16及びカルテ復帰部17を備えている。
ここで、カルテDB保存部11は、図3に示すように、患者毎の患者識別情報を含む医療データのうち、参照される可能性の高い医療データを保存する記憶デバイス又は記憶デバイス内の記憶領域である。以下の説明では、患者の医療データとして電子カルテを例に挙げて述べる。但し、医療データは電子カルテに限定されない。医療データを電子カルテとした例では、複数患者の電子カルテからなるカルテDB11aがカルテDB保存部11に保存される。図3中、カルテDB11aの各行は、各患者の電子カルテに対応する。
ここで、電子カルテは、例えば、患者基本情報、診療情報、オーダ情報、入退院情報、最終履歴情報及び外部環境出力時情報を含んでいる。電子カルテは、検索漏れを無くす観点から、電子カルテシステム内の複数のサブシステムデータをまとめて含むことが好ましい。例えば、カルテの記載、処方、検査、画像オーダ等は、サブシステムデータの一部である。
患者基本情報は、患者毎に、患者番号、氏名、生年月日及び性別を含んでいる。前述した「患者毎の患者識別情報」としては、例えば、数字又は英数字からなる患者番号が使用可能となっている。但し、患者識別情報としては、患者番号に限らず、例えば、氏名、生年月日及び性別の組合せのように、患者を一意に識別可能な情報の組合せを患者識別情報として使用してもよい。
診療情報は、例えば、操作者端末21の操作により書き込まれたSOAP (Simple Object Access Protocol) 等のカルテ記載事項等を含んでおり、処方オーダや検査結果など適宜、必要な項目を含んでもよい。
オーダ情報は、例えば、図示しないオーダリングシステム又は操作者端末21の操作により書き込まれた指示及び結果を含んでいる。
入退院情報は、例えば、入退院システム31により書き込まれた入院日、退院日及び転帰理由を含んでいる。
最終履歴情報は、例えば、カルテ参照部15により書き込まれたデータ更新日時及びオーダ終了予定日時を含んでいる。データ更新日時は、電子カルテを最終的に更新した日時を示す。
外部環境出力時情報は、例えば、カルテDB保存部11から外部保存装置50に電子カルテを移行したときのデータ移行日時を含んでいる。「外部環境出力時情報」は、「非アクティブ環境移行時情報」と呼んでもよい。
保存先記憶部12は、図4に示すように、患者番号(患者識別情報)と電子カルテ(医療データ)の保存先情報とを対応付けて記憶する記憶デバイス又は記憶デバイス内の記憶領域である。保存先情報は、電子カルテの保存先を示す情報であり、例えば、電子カルテを含むカルテDB11a又は書庫DBの保存先を示す情報(例、システム固有の保存先指定方法、もしくは一般的な相対パス名、絶対パス名、URLなど)を使用する。「保存先情報」は、「宛先情報」、「記憶先情報」又は「格納先情報」等と呼んでもよい。カルテDB保存部11及び保存先記憶部12は、同一の記憶デバイス内の別々の記憶領域として設けてもよく、別々の記憶デバイスとして設けてもよい。また、保存先記憶部12は、患者番号及び保存先情報に限らず、保存操作をした者を示す保存者情報、各種操作をした端末を示す端末識別情報、参照要求の入力操作をした者を示す参照者情報を、患者番号及び保存先情報に対応付けて記憶してもよい。
入出力部13は、医療データ保存装置10の内部と病院内ネットワーク36との間の入出力インタフェースであり、例えば、データやコマンド等の入力を受け付ける機能や、電子カルテ等を送出する機能などをもっている。
具体的には例えば、入出力部13は、以下の各機能(f13-1)〜(f13-5)をもっている。
(f13-1) 患者番号(患者識別情報)を含む参照要求の入力を受け付ける第1受付機能。
(f13-2) カルテ参照部15により読み出した電子カルテ(医療データ)を参照要求の入力元に送出する送出機能。
(f13-3) 参照される可能性の低い電子カルテの候補を示す条件の入力を受け付ける第2受付機能。
ここで、条件は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテが含む最終更新日又はオーダ終了予定日時を検索するための検索対象期間であってもよい。また、条件は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテが含む患者の死亡退院日を検索するための検索対象期間であってもよい。あるいは、条件は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテが含む患者の生年月日を検索するための検索対象期間であってもよい。これらの条件は、個別に用いてもよく、同時に用いてもよい。また、これらの条件は、後述する第2の実施形態において、参照される可能性の低い電子カルテを示す条件として用いてもよい。
(f13-4) 送出した電子カルテの患者番号及び更新内容を含む更新要求の入力を受け付ける第3受付機能。
(f13-5) 患者識別情報を含む連絡情報を受信する受信機能。
通信部14は、医療データ保存装置10を外部保存装置50に接続可能とするための通信インタフェースであり、外部保存装置50との通信に介在して用いられる。なお、説明を簡略にするため、以下では、通信部14を介して通信する旨の記載を省略する。また、通信部14自体も必須ではなく、任意の付加的要素である。例えば、外部保存装置50が病院内ネットワーク36と直接接続される場合、通信部14は省略される。
カルテ参照部15は、例えば、以下の各機能(f15-1)〜(f15-3)をもっている。
(f15-1) 入出力部13により入力を受け付けた参照要求内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する第1取得機能。
(f15-2) 取得した保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11又は外部保存装置50から電子カルテを読み出す読出機能。
(f15-3) 入出力部13により入力を受け付けた更新要求内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する第2取得機能。
カルテ移行部16は、例えば、以下の各機能(f16-1)〜(f16-4)をもっている。
(f16-1) 入出力部13により入力を受け付けた条件に基づいてカルテDB保存部11を検索する第1検索機能。
(f16-2) 検索された電子カルテを一覧して示す候補情報を条件の入力元に提示する提示機能。詳しくは、候補情報は、入出力部13を介して管理者端末22に提示される。
(f16-3) 候補情報に示される電子カルテのうち、指定された電子カルテをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行する第1移行機能。なお、電子カルテは、管理者端末22の操作により指定される。
(f16-4) 移行した電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する第1更新機能。
カルテ復帰部17は、例えば、以下の各機能(f17-1)〜(f17-3)をもっている。
(f17-1) 第2取得機能により取得した保存先情報が外部保存装置50を示すとき、当該保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の電子カルテ(医療データ)をカルテDB保存部11に復帰させる第1復帰機能。
(f17-2) 復帰させた電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する第3更新機能。
(f17-3) 復帰させた電子カルテを更新内容に基づいて更新する第4更新機能。
操作者端末21は、操作者の操作により、医療データ保存装置10にアクセスする端末である。操作者端末21は、例えば、患者番号を含む参照要求を医療データ保存装置10に入力する機能と、参照要求に応じて読み出された電子カルテを表示する機能とをもっている。
管理者端末22は、システムの管理者の操作により、医療データ保存装置10にアクセスする端末である。管理者端末22は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテの候補を示す条件を医療データ保存装置10に入力する機能をもっている。また、管理者端末22は、医療データ保存装置10から提示された候補情報を表示する機能と、管理者の操作により、候補情報に示される幾つかの電子カルテを指定する機能とをもっている。
入退院システム31は、患者の入退院を管理するシステムであり、例えば、医療データ保存装置10を介して、患者の入退院情報を電子カルテに書き込む機能をもっている。
受付システム32は、来院患者を受け付けるシステムであり、例えば、来院受付時の処理により、受け付けた患者の患者番号を含む連絡情報を医療データ保存装置10に送信する機能をもっている。
予約システム33は、外部端末70からの患者の診療予約やCT等の検査機器予約を受け付けるシステムであり、例えば、受け付けた患者の患者番号を含む連絡情報を医療データ保存装置10に送信する機能をもっている。これは、例えば、地域診療を行っている他の病院、又は連携している他の診療所内にある外部端末70を医療従事者が操作することにより、診療予約の情報が外部端末70から予約システム33に通知された場合を想定している。
また、予約システム33は、外部端末70からの患者の入院予約を受け付けてもよく、この場合、例えば、受け付けた患者の患者番号を含む連絡情報を医療データ保存装置10に送信する機能をもっている。これは、例えば、他の病院の入院患者を転院させる場合のように、他の病院内の外部端末70から入院予約の情報が予約システム33に通知された場合を想定している。
地域医療システム35は、外部端末70からの患者の紹介を受け付けるシステムであり、例えば、電話連絡等を受けた病院担当者の操作により、患者の患者番号を含む連絡情報が入力されると、当該連絡情報を医療データ保存装置10に送信する機能をもっている。これは、例えば、地域の診療所から紹介要求が連絡された場合を想定している。
なお、各システム32〜35から送信される連絡情報を用いた動作については、第2の実施形態において述べる。
一方、外部保存装置50は、図5に示すように、患者毎の患者番号(患者識別情報)を含む電子カルテのうち、参照される可能性の低い電子カルテを保存する記憶装置である。この例では、複数患者の電子カルテからなる書庫DB50aが外部保存装置50に保存される。図5中、書庫DB50aの各行は、各患者の電子カルテに対応する。なお、電子カルテの内容は、前述したカルテDB保存部11aに保存される電子カルテと同じであるため、説明を省略する。
外部端末70は、例えば、他の病院内や他の診療所内に配置された端末であり、医療従事者等の操作により、予約システム33との間で通信を行う機能をもっている。
次に、以上のように構成された医療データ保存装置の動作について図6乃至図13を用いて説明する。なお、以下の説明は、医療データの一例としての電子カルテの参照処理、更新処理、移行処理、復帰処理の順に行う。
始めに、電子カルテの参照処理(ST1〜ST4)について図6及び図7を用いて説明する。
操作者端末21は、操作者の操作により、患者番号を含む参照要求を医療データ保存装置10に入力する。
医療データ保存装置10においては、入出力部13が、患者番号を含む参照要求の入力を受け付けると共に(ST1)、当該参照要求をカルテ参照部15に送出する。
カルテ参照部15は、入出力部13により入力を受け付けた参照要求内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する(ST2)。また、カルテ参照部15は、取得した保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11又は外部保存装置50から電子カルテを読み出すと共に(ST3)。読み出した電子カルテを入出力部13に送出する。
入出力部13は、カルテ参照部15により読み出した電子カルテを参照要求の入力元に送出する(ST4)。
参照要求の入力元である操作者端末21は、送出された電子カルテを表示する。
以上のステップST1〜ST4により、電子カルテの参照処理が実行される。
続いて、電子カルテの更新処理(ST11〜ST17)について図8を用いて述べる。
ステップST4の後、操作者端末21に表示された電子カルテを操作者が更新したいとする。
操作者端末21は、操作者の操作により、患者番号及び更新内容を含む更新要求を医療データ保存装置10に入力する。
医療データ保存装置10においては、入出力部13が、送出した電子カルテの患者番号及び更新内容を含む参照要求の入力を受け付けると共に(ST11)、当該更新要求をカルテ参照部15に送出する。
カルテ参照部15は、入出力部13により入力を受け付けた更新要求内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得すると共に(ST12)、取得した保存先情報が外部保存装置50を示すか否かを判定する(ST13)。否の場合には、カルテ参照部15は、保存先情報が示すカルテDB保存部11内の電子カルテを更新内容に基づいて更新する(ST14)。また、ステップST13の判定の結果、保存先情報が外部保存装置50を示す場合には、カルテ参照部15は、保存先情報及び更新要求をカルテ復帰部17に送出する。
カルテ復帰部17は、ステップST12で取得した保存先情報が外部保存装置50を示すとき、当該保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の電子カルテをカルテDB保存部11に復帰させる(ST15)。電子カルテは、カルテDB保存部11に復帰した後、更新可能な状態となる。また、カルテ復帰部17は、復帰させた電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新し(ST16)、当該復帰させた電子カルテを更新内容に基づいて更新する(ST17)。
以上のステップST11〜ST17により、電子カルテの更新処理が実行される。なお、電子カルテの更新処理は、このように復帰するステップST15〜ST16及び更新するステップST17を一連のステップとして実行する場合に限定されない。例えば、非アクティブ状態の電子カルテの更新処理は不可としてもよい。更新が必要な時は、管理者もしくは操作者が電子カルテをアクティブ状態にする復帰処理を実行した後、当該アクティブ状態の電子カルテを更新処理するようにしてもよい。すなわち、電子カルテの更新処理は、復帰要求に基づき、外部記憶装置50内の電子カルテをカルテDB保存部11に復帰する一連のステップと、更新要求に基づき、カルテDB保存部11内の電子カルテを更新する一連のステップとに分けてもよい。
次に、電子カルテの移行処理(ST21〜ST25)について図9乃至図11を用いて述べる。
管理者端末22は、管理者の操作により、検索画面scを表示する。検索画面scは、機能ボタンb1、ボタン群b2、検索ボタンb3及び終了ボタンb4を含むボタン表示領域sc1と、検索条件を指定するための検索条件域sc2と、検索結果を表示するグリッド域sc3とを含んでいる。機能ボタンb1は、例えば、検索用の機能(ヘルプ機能など)を示すウィンドウ画面や検索結果に基づく関連情報を示すウィンドウ画面などを表示するためのボタンである。後者のウィンドウ画面は、例えば、グリッド域sc3に表示された検索結果に含まれる患者のうち、指定した患者の関連情報(患者基本情報、カルテ情報等)を別ウィンドウとして表示する画面である。ボタン群b2は、例えば、管理者が使用する機能を示す複数のボタンをウィンドウ画面に表示するためのボタンである。管理者が使用する機能としては、例えば、移行処理機能、更新処理機能、復帰処理機能、外部保存装置50のデータ空き容量を管理する空き容量管理機能、処理中データ表示機能、ログ表示機能などがある。検索ボタンb3は、検索条件域sc2内に指定された検索条件を医療データ保存装置10に入力するためのボタンである。終了ボタンb4は、検索画面scを閉じることにより、検索処理を終了するためのボタンである。
ここで、管理者端末22では、管理者の操作により、参照される可能性の低い電子カルテの候補を示す条件が検索条件域sc2に指定され、検索ボタンb3がクリックされたとする。これにより、管理者端末22は、検索条件域sc2に指定された条件を医療データ保存装置10に入力する。
医療データ保存装置10においては、入出力部13が、参照される可能性の低い電子カルテの候補を示す条件の入力を受け付けると共に(ST21)、当該条件をカルテ移行部16に送出する。
ここで、条件は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテが含む最終更新日又はオーダ終了予定日時を検索するための検索対象期間であってもよい。ここでいう検索対象期間は、データ更新日時の最大値(最新値)又はオーダ終了予定日時の最大値(最新値)から所定の期間を経過した後の期間である。なお、法的に電子カルテの保存が必要な期間は5年である。このため、所定の期間を5年間としてもよいが、再来院時等に過去データが有用になることを考慮して、所定の期間は5年間より長い期間にすることが好ましい。例えば、所定の期間としては、病院導入時の設定値(デフォルト値:3650日)や、10年間又は20年間といった5年を超える任意の期間が使用可能となっている。また、データ更新日時の最大値又はオーダ終了予定日時の最大値は、より大きい方を用いることが好ましい。
また、条件は、例えば、参照される可能性の低い電子カルテが含む患者の死亡退院日を検索するための検索対象期間であってもよい。理由は、入退院システム31で転帰理由が死亡退院として登録された退院日(死亡退院日)から所定の期間が経過している場合、今後データ更新されないと、推測できるからである。ここで、所定の期間としては、例えば、病院導入時の設定値(デフォルト値:3650日)が使用可能であるが、これに限らず、5年間、10年間又は20年間というように、法的に有効な5年経過後の任意の期間が使用可能となっている。また、通常の治癒/転院等の転帰理由は、今後参照される可能性が低いとは必ずしも言えないので、検索対象から外す方が好ましい。
また、条件は、例えば、参照される可能性の低い医療データが含む患者の生年月日を検索するための検索対象期間であってもよい。生年月日を検索するための検索対象期間としては、過去の期間を示すしきい値となる所定の年月日又は所定の年齢が入力可能となっている。すなわち、所定の年月日より過去の期間、又は所定の年齢を超えた期間に属する医療データは、参照される可能性の低いことが推測される。補足すると、病院内で死亡退院していない場合は、患者の生死が不明なことが多い。これに対し、患者の生年月日は電子カルテ(の患者基本情報)に格納されているため、現在年齢に対応する生年月日が、日本最高齢年齢に対応する生年月日より過去であれば、今後データ更新の可能性はないと推測できる。よって、所定の年齢としては、例えば、病院導入時の設定値(デフォルト値:120歳)が使用可能となっている。また、所定の年齢を入力した場合、所定の年齢を年月日に変換した後、得られた年月日を用いて電子カルテが検索される。
カルテ移行部16は、入出力部13により入力を受け付けた条件に基づいて、カルテDB保存部11を検索する(ST22)。
しかる後、カルテ移行部16は、検索された電子カルテを一覧して示す候補情報を条件の入力元に提示する(ST23)。詳しくは、候補情報は、入出力部13を介して管理者端末22の表示画面におけるグリッド域sc3に提示される。
管理者端末22では、管理者の操作により、グリッド域sc3に提示された候補情報のうち、外部保存装置50に移行させる電子カルテを指定すると共に、当該指定内容を医療データ保存装置10に入力する。
カルテ移行部16は、候補情報に示される電子カルテのうち、指定された電子カルテをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行する(ST24)。しかる後、カルテ移行部16は、移行した電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する(ST25)。なお、ステップST24の移行処理後、書庫DB50aを他の外部記憶媒体51にバックアップしてもよい。
以上のステップST21〜ST25により、電子カルテの移行処理が実行される。
次に、電子カルテの復帰処理(ST31〜ST35)について図12及び図13を用いて述べる。
管理者端末22は、管理者の操作により、検索画面scを表示する。
ここで、管理者端末22では、管理者の操作により、復帰させる可能性のある電子カルテの候補を示す条件が検索条件域sc2に指定され、検索ボタンb3がクリックされたとする。これにより、管理者端末22は、検索条件域sc2に指定された条件を医療データ保存装置10に入力する。
医療データ保存装置10においては、入出力部13が、復帰させる可能性のある電子カルテの候補を示す条件の入力を受け付けると共に(ST31)、当該条件をカルテ復帰部17に送出する。
カルテ復帰部17は、入出力部13により入力を受け付けた条件に基づいて、外部保存装置50を検索する(ST32)。
しかる後、カルテ復帰部17は、検索された電子カルテを一覧して示す候補情報を条件の入力元に提示する(ST33)。詳しくは、候補情報は、入出力部13を介して操作者端末21の表示画面におけるグリッド域sc3に提示される。
管理者端末22では、管理者の操作により、グリッド域sc3に提示された候補情報のうち、カルテDB保存部11に復帰させる電子カルテを指定すると共に、当該指定内容を医療データ保存装置10に入力する。
カルテ復帰部17は、候補情報に示される電子カルテのうち、指定された電子カルテを外部保存装置50からカルテDB保存部11に復帰させる(ST34)。しかる後、カルテ復帰部17は、復帰させた電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する(ST35)。
以上のステップST31〜ST35により、電子カルテの復帰処理が実行される。
上述したように本実施形態によれば、患者毎の患者識別情報を含む医療データ(電子カルテ)のうち、参照される可能性の低い医療データを外部保存装置50に保存する。また、患者毎の患者識別情報を含む医療データのうち、参照される可能性の高い医療データをカルテDB保存部11に保存する。そして、患者識別情報と医療データの保存先情報とを対応付けて保存先記憶部12に記憶する。また、入力を受け付けた参照要求内の患者識別情報に基づいて保存先記憶部12から保存先情報を取得し、当該保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11又は外部保存装置50から医療データを読み出し、当該医療データを参照要求の入力元に送出する。
このように、参照される可能性の低い医療データを外部保存装置50に保存することにより、参照される可能性の高い医療データを保存するためのデータ空き容量を確保できる。また、保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11又は外部保存装置50から患者毎の医療データを読み出すことにより、管理者による作業が不要で且つ患者の医療データが分割されないため、医療データを参照する際の利便性を向上できる。従って、参照される可能性の高い医療データを保存するためのデータ空き容量を確保しつつ、医療データを参照する際の利便性を向上することができる。
補足すると、操作者端末21から患者の過去の医療データを参照する時に、システム管理者が外部保存装置50からの復帰作業を行う必要がない。すなわち、外部環境に患者の医療データを移行後、再び患者の医療データの参照が必要となった場合に、外部環境の医療データを直接参照することができる。また、「最初の方法」のアクティブ環境については、データベース単位でデータ空き容量を調整していた。一方、本実施形態のアクティブ環境(カルテDB保存部11)については、患者単位でデータ空き容量を調整している。このため、本実施形態では、患者の医療データが長期にわたる場合でも、「最初の方法」とは異なり、患者の医療データが分割されず、患者の医療データを連続して参照できる。従って、操作者が過去方向への時間軸を気にせず、患者の全ての医療データを参照することができる。
また、本実施形態では、患者単位で医療データを更新可能性の高低に応じてアクティブ/非アクティブ管理・制御するため、カルテDB11aと書庫DB50aとの関係と、紙カルテと書庫との関係とが比較し易く、アクティブ環境(カルテDB保存部11)の保持管理及び理解が容易になる。
なお、「アクティブ」の用語は、医療データについては更新可能性の高いことを意味し、データ保存環境については使用頻度が高いこと又はアクティブデータが保存されることを意味する。「非アクティブ」の用語は、医療データについては更新可能性の低いことを意味し、データ保存環境については使用頻度が低いこと又は非アクティブデータが保存されることを意味する。また、「外部環境」の用語は、「非アクティブ環境」と呼んでもよい。
また、本実施形態は、法的及び心情的な制約がある点、並びに病院の資産である点に伴い、システム全体からは削除しにくい情報である患者の医療データに対し、患者単位で医療データをアクティブ/非アクティブの区分で判断している。これにより、患者の医療データをシステム全体からは削除せずに、アクティブ環境のデータ空き領域を確保できる。
また、本実施形態では、送出した医療データの患者識別情報及び更新内容を含む更新要求の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた更新要求内の患者識別情報に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する。この保存先情報が外部保存装置を示すとき、当該保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の医療データをカルテDB保存部11に復帰させ、当該医療データ内の患者識別情報に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する。また、復帰させた医療データを更新内容に基づいて更新する。なお、前述した通り、非アクティブ状態の電子カルテの更新処理を不可とし、更新が必要な時には、管理者もしくは操作者が電子カルテをアクティブ状態に復帰させ、当該アクティブ状態に復帰した電子カルテを更新処理するようにしてもよい。
従って、外部環境に医療データを移行後、再び医療データの更新が必要となった場合に、外部環境の医療データをアクティブ環境に復帰させることができる。
さらに、本実施形態では、参照される可能性の低い医療データの候補を示す条件の入力を受け付けると、当該入力を受け付けた条件に基づいてカルテDB保存部11を検索し、当該検索された医療データを一覧して示す候補情報を当該条件の入力元に提示する。また、当該候補情報に示される医療データのうち、指定された医療データをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行し、当該移行した医療データ内の患者識別情報に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する。
これにより、提示された候補情報内の医療データについて、患者単位での更新可能性の高低(アクティブ環境に必要な情報か否か)を医療従事者が判断することができる。この場合、後述する第2の実施形態の如き、予め設定された条件に応じて移行させる場合に比べ、設定されていない条件をも考慮して判断することができる。また、患者毎の医療データが現在のアクティブ環境に不要であると判断した時に、外部環境に医療データを移行後、アクティブ環境の患者毎の医療データを削除し、アクティブ環境のデータ空き容量を確保することができる。
また、検索に用いる条件が、医療データが含む最終更新日又はオーダ終了予定日時を検索するための検索対象期間の場合、患者の状況が不明であっても、来院する可能性の低い患者の医療データを抽出することができる。ここで、来院する可能性の低い患者の状況としては、例えば「健康になった」、「引っ越した」及び「死亡した」などが含まれる。
また、検索に用いる条件が、医療データが含む患者の死亡退院日を検索するための検索対象期間の場合、死亡退院日から所定期間経過後の患者の医療データを抽出することができる。
また、検索に用いる条件が、医療データが含む患者の生年月日を検索するための検索対象期間の場合、高齢により死亡したと推測される患者の医療データを抽出することができる。
また、医療データの保存先情報を医療データ保存装置10内に保持しておき、医療データ保存装置10からアクセス可能な外部保存装置50を用いている。このため、医療データ保存装置10は、必要があれば、非アクティブ環境である外部保存装置50に移行した医療データについても、参照処理や、アクティブ環境への復帰処理を実行することができる。
なお、本実施形態は、例えば、図15に示すように、外部保存装置50を識別する外部保存装置識別情報と、外部保存装置50のデータ空き容量とを関連付けて医療データ保存装置10のメモリ(図示せず)に保存する空き容量管理機能を用いてもよい。この空き容量管理機能は、例えば、図9に示したボタン群b2のクリック操作により、外部保存装置識別情報と、外部保存装置50のデータ空き容量とを関連付けてグリッド域sc3または別画面に表示する。
これにより、外部保存装置50のデータ空き容量が少なくなってきた場合には、図16に示すように、並列した別の外部保存装置50−1を設け、当該外部保存装置50−1に書庫DB50−1aを保存することができる。
すなわち、医療データ移行先の外部環境を随時追加拡張することができる。このように、来院患者数が増えても、外部環境としての外部保存装置50を増設することでアクティブ環境のデータ空き容量を確保し、患者毎の医療データの保持数を増やすことができる。
また、本実施形態は、1つのカルテDB保存部11に1つのカルテDB11aを保存し、1つの外部保存装置50に1つの書庫DB50aを保存する場合について説明したが、これに限定されない。すなわち、本実施形態は、1つのカルテDB保存部11に複数のカルテDB11a,11a−1,…を保存し、1つの外部保存装置50に複数の書庫DB50a,50a1,…を保存するように変形してもよい。このことは、付加した別の外部保存装置50−1も同様であり、付加した1つの外部保存装置50−1に複数の書庫DB50−1a,50−1a1,…を保存するように変形してもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る医療データ保存装置について図1及び図2を参照しながら説明するが、同一部分についてはその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
すなわち、第2の実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、処理の自動化を図るものであり、図10に示した移行処理に代えて、自動的に実行される移行処理と、各システム32〜35からの連絡情報により、自動的に実行される復帰処理とを備えている。なお、これらの移行処理及び復帰処理は、別々の実施形態において実施してもよい。また、本実施形態は、図10に示した移行処理を併用してもよい。
ここで、カルテ移行部16は、前述した機能(f16-1)〜(f16-4)に代えて、以下の各機能(f16-5)〜(f16-8)をもっている。
(f16-5) 参照される可能性の低い医療データを示す条件が設定される設定機能。設定される条件としては、例えば、第1の実施形態のステップST21に示した条件が使用可能となっている。
(f16-6) 定期的又は不定期に、設定された条件に基づいてカルテDB保存部11を検索する第2検索機能。
(f16-7) 当該検索された電子カルテをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行する第2移行機能。
(f16-8) 当該移行した電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する第2更新機能。
一方、カルテ復帰部17は、前述した機能(f17-1)〜(f17-3)に加え、以下の各機能(f17-4)〜(f17-6)を有している。
(f17-4) 入出力部13により受信した連絡情報内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する第3取得機能。なお、この連絡情報は、電子カルテが参照される可能性を高める役割をもっている。
(f17-5) 第3取得機能により取得した保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の電子カルテをカルテDB保存部11に復帰させる第2復帰機能。
(f17-6) 第2復帰機能により復帰させた電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する第5更新機能。
次に、以上のように構成された医療データ保存装置の動作について図17及び図18を用いて説明する。なお、図6に示した参照処理、図8に示した更新処理、図12に示した復帰処理は、前述同様に実行されるので、重複した説明を省略する。
始めに、電子カルテの移行処理(ST41〜ST44)について図17を用いて述べる。
管理者端末22は、管理者の操作により、参照される可能性の低い電子カルテを示す条件を設定するための設定要求を医療データ保存装置10に入力する。
医療データ保存装置10においては、入出力部13が、この設定要求の入力を受け付けると共に、当該設定要求をカルテ移行部16に送出する。
カルテ移行部16は、この設定要求に基づき、参照される可能性の低い電子カルテを示す条件を設定する(ST41)。
カルテ移行部16は、定期的又は不定期に、設定された条件に基づいてカルテDB保存部11を検索する(ST42)。
また、カルテ移行部16は、当該検索された電子カルテをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行する(ST43)。
カルテ移行部16は、当該移行した電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する(ST44)。
以上のステップST41〜ST44により、電子カルテの移行処理が実行される。
次に、電子カルテの復帰処理(ST51〜ST54)について図18を用いて述べる。この復帰処理は、受付システム32、予約システム33、又は地域医療システム35のいずれかから送信された連絡情報により実行される。なお、連絡情報は、各システム32〜35のいずれから送信されてもよいが、ここでは予約システム33より送信された場合を例に挙げて述べる。
いま、患者が地域の診療所に来院し、診療所の医療従事者が、病院での診察が患者に必要と判断したとする。地域の診療所内の外部端末70では、医療従事者の操作により、患者番号を含む診療予約要求が予約システム33に通知される。なお、外部端末70と予約システム33との間の通信は、適宜、暗号化通信などにより保護されることが好ましい。
予約システム33は、通知された予約取得要求内の患者番号を含む連絡情報を医療データ保存装置10に送信する。
医療データ保存装置10では、入出力部13が連絡情報を受信すると共に(ST51)、当該連絡情報をカルテ復帰部17に送出する。
カルテ復帰部17は、入出力部13により受信した連絡情報内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する(ST52)。
カルテ復帰部17は、当該取得した保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の電子カルテをカルテDB保存部11に復帰させる(ST53)。
カルテ復帰部17は、当該復帰させた電子カルテ内の患者番号に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する(ST54)。
なお、復帰させた電子カルテは、例えば、カルテ復帰部17から入出力部13を介して予約システム33に送信される。予約システム33は、必要な予約取得を行い、その情報を要求の送信元の外部端末70に送信する。
上述したように本実施形態によれば、参照される可能性の低い医療データを示す条件を設定し、定期的又は不定期に、設定された条件に基づいてカルテDB保存部11を検索する。また、当該検索された医療データをカルテDB保存部11から外部保存装置50に移行し、当該移行した医療データ内の患者識別情報に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する。
このようにしても、第1の実施形態と同様に、参照される可能性の高い医療データを保存するためのデータ空き容量を確保しつつ、医療データを参照する際の利便性を向上させることができる。また、本実施形態は、患者指定操作が必要な第1の実施形態とは異なり、参照される可能性の低い医療データを自動的に外部保存装置50に移行させることができる。
また、本実施形態によれば、患者識別情報を含む連絡情報を受信すると、当該受信した連絡情報内の患者識別情報に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得する。また、当該取得した保存先情報に基づいて、外部保存装置50内の医療データをカルテDB保存部11に復帰させ、当該医療データ内の患者識別情報に対応する保存先記憶部12内の保存先情報を更新する。
従って、各システム32〜35等から受けた連絡情報のように、今後、患者の医療データの更新が見込まれるイベントを契機として、当該患者の医療データを自動的に非アクティブ環境からアクティブ環境に復帰させることができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る医療データ保存装置について図2を参照しながら説明する。
第3の実施形態は、第1又は第2の実施形態の変形例であり、例えばプライバシ保護の観点から、移行後の電子カルテを参照する際には、認証処理を必要とする構成となっている。他の構成は、第1又は第2の実施形態と同様である。
ここで、カルテ参照部15の読出機能(f15-2)は、以下の各機能(f15-2-1)〜(f15-2-3)を含んでいる。
(f15-2-1) 取得した保存先情報が外部保存装置50を示すとき、当該参照要求の入力元に認証情報の入力を促す機能。
(f15-2-2) 当該入力を受け付けた認証情報に基づいて認証処理を実行する認証機能。
(f15-2-3) 当該認証処理が成功した場合に、外部保存装置50から電子カルテを読み出す機能。
次に、以上のように構成された医療データ保存装置の動作について図19を用いて説明する。なお、前述した更新処理、移行処理及び復帰処理については、前述同様に実行されるので、重複した説明を省略する。
ここでは、電子カルテの参照処理(ST1〜ST4)について述べる。
いま、医療データ保存装置10においては、前述同様に、ステップST1〜ST2が実行されたとする。これにより、カルテ参照部15は、参照要求内の患者番号に基づいて、保存先記憶部12から保存先情報を取得したとする。
続いて、カルテ参照部15は、前述とは異なり、ステップST3−1〜ST3−8からなるステップST3を実行する。
すなわち、カルテ参照部15は、ステップST2で取得した保存先情報の判定を開始し(ST3−1)、保存先情報が外部保存装置50を示すか否かを判定する(ST3−2)。否の場合には、カルテ参照部15は、保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11から電子カルテを読み出すと共に(ST3−3)。読み出した電子カルテを入出力部13に送出する。入出力部13は、電子カルテを受けると、前述したステップST4を実行し、当該電子カルテを参照要求の入力元に送出する。
ステップST3−2の判定の結果、取得した保存先情報が外部保存装置50を示すとき、カルテ参照部15は、当該参照要求の入力元に認証情報の入力を促す(ST3−4)。
カルテ参照部15は、当該入力を受け付けた認証情報に基づいて認証処理を実行する(ST3−5)。
カルテ参照部15は、認証処理が成功したか否かを判定し(ST3−6)、否の場合にはエラーを出力し、参照処理を終了する(ST3−7)。
また、ステップST3−6の判定の結果、当該認証処理が成功した場合には、カルテ参照部15は、外部保存装置50から電子カルテを読み出すと共に(ST3−8)、読み出した電子カルテを入出力部13に送出する。
これにより、ステップST3−1〜ST3−8からなるステップST3が実行される。
以下、入出力部13は、ステップST3により読み出された電子カルテを参照要求の入力元に送出する(ST4)。
参照要求の入力元である操作者端末21は、送出された電子カルテを表示する。
以上のステップST1〜ST3,ST3−1〜ST3−8,ST4により、認証処理を含む参照処理が実行される。
上述したように本実施形態によれば、取得した保存先情報が外部保存装置50を示すとき、認証情報の入力を促し、当該入力を受け付けた認証情報に基づいて認証処理を実行し、認証処理が成功した場合に、外部保存装置50から医療データを読み出す。
このように、認証処理に成功した場合のみ、外部保存装置50に移行した患者の医療データを参照できることから、参照される可能性の低い医療データについて、患者のプライバシの保護を図ることができる。例えば、過去に死亡した有名人の患者の医療データが外部環境に移行した場合に、認証処理による読出し制限により、当該患者の医療データが正当な権限なく参照されることを阻止でき、もって、当該有名人の患者のプライバシを保護することができる。
また、本実施形態は、外部保存装置50内の医療データを参照不可としておき、管理者端末22の操作により、医療データをカルテDB保存部11に復帰させることにより、カルテDB保存部11内の医療データを参照可とするように変形することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、患者毎の患者識別情報を含む医療データのうち、参照される可能性の低い医療データを外部保存装置50に保存する。また、患者毎の患者識別情報を含む医療データのうち、参照される可能性の高い医療データをカルテDB保存部11に保存する。そして、患者識別情報と医療データの保存先情報とを対応付けて保存先記憶部12に記憶する。
これにより、入力を受け付けた参照要求内の患者識別情報に基づいて保存先記憶部12から保存先情報を取得し、当該保存先情報に基づいて、カルテDB保存部11又は外部保存装置50から医療データを読み出し、当該医療データを参照要求の入力元に送出する。
従って、参照される可能性の高い医療データを保存するためのデータ空き容量を確保しつつ、医療データを参照する際の利便性を向上させることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。