JP2017015680A - 荷重センサ付き軸受装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)過積載により自動車の運動性能が低下したり、構成部品が破損したりする虞があるため、事故の原因となることがある。例えば、車軸(ハブ)の破損、タイヤの破損(バースト)、制動距離が長くなりブレーキが過熱して効きにくくなる、車両が横転し易くなるなど、事故等を招く要因を多数有している。
(2)過積載により道路の損傷が激しくなるため、道路のメンテナンス費用が掛かる。
すなわち、従来、車両の荷重測定(積載重量測定)は、台秤に測定対象の車両を載せて行っていた。
しかし、台秤の設置は、施設が大がかりで広い設置スペースを必要とするため、及び設置コストが嵩むため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することなど物理的にも無理があった。
前記円筒部よりも大径に形成され、前記円筒部の外方で、前記円環部と一体に配設される環状の第二の部材と
前記第一の部材の前記円筒部の筒軸方向端部に一体に固定されて車輪側に配設される第三の部材と、
前記第一の部材と第三の部材との間に介在され、前記円筒部を軸中心にして軸方向荷重を回転支持する一対の軸受軌道輪と、
前記一対の軸受軌道輪間に組み込まれる転動体とを含み、
前記第一の部材の前記取付部寄りに配設される軸受軌道輪は、前記第一の部材の前記円筒部の外周面と、前記第二の部材の内周面とに嵌合されて筒軸方向に摺動可能に配設され、
前記第一の部材と前記第二の部材、及び前記取付部寄りの軸受軌道輪との間には、柔軟かつ耐久性を有する材料で形成され、測定流体を密封した流体嚢が隙間なく配設されており、
前記流体嚢は、前記軸受軌道輪の筒軸方向の移動によって前記測定流体に掛かる圧力が変化可能で、
前記流体嚢には、前記測定流体の圧力変化を検出し得る圧力センサが接続されていることを特徴とする荷重センサ付軸受装置としたことである。
前記第二の部材は懸架装置を構成する外側シリンダで、
前記第三の部材は懸架装置を構成し、スプリングの一端が突き当たる座金で、
前記一対の軸受軌道輪は、前記内側シリンダの円筒部の外周面と、前記外側シリンダの内周面とに嵌合されて筒軸方向に摺動可能に配設される外輪と、前記座金に一体に嵌合されて配設される内輪であって、軸方向荷重を回転支持し、
前記流体嚢は、前記内側シリンダの円環部下面と円筒部外面と外側シリンダの内面、及び前記外輪との間で形成される環状空間部内に隙間なく配設されており、
前記圧力センサは、前記環状空間部内に臨む外側シリンダの内面にて、検出部を前記流体嚢内に臨ませていることを特徴とする荷重センサ付軸受装置としたことである。
本実施形態では、本発明の荷重センサ付軸受装置を自動車の懸架装置(サスペンション)に用いた実施の一形態を示す。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、図6に示す懸架装置1は、本発明の荷重センサ付軸受装置を組み込んだ以外は周知の構成であって、特に本実施形態に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
図6中、符号2はショックアブソーバ、符号4はコイルスプリングを示す。以下、本発明の特徴的部分である荷重センサ付軸受装置について説明し、それ以外の懸架装置の構成についての説明は省略する。
「第一実施形態」
図中符号7は、取付部(マウント)90に備えられ、図示しない車両(車体)側と懸架装置1を締結するボルトである。
取付環状部10は、段差状に形成されていることから、第二の部材(外側シリンダ)60を取り付ける際の位置決めが容易かつ確実になし得る(図1乃至図2参照。)。
円筒部19は、環状下面14よりも小径の外径を有し、環状下面14よりも鉛直方向(図中矢印100で示す方向)に突出して形成されている。
すなわち、円筒部19は環状下面14の内径から連続して鉛直方向(図中矢印100で示す方向)で下方に向けて所定長さで突出して形成されている。
図中3は、前記円筒部19の第二貫通孔20と、前記円環部9の貫通孔13を貫通して一体に取り付けられるショックアブソーバ2のピストンロッドである。
環状本体部61の内周には、前記段差部62よりも内方に位置している小径の内面(最小内径面)63が形成されている。
センサ連結部18は、その外端面18bから環状本体部61の内周面にわたって貫通するセンサ配設孔18aが形成され、所定のセンサ(圧力センサ44)が配設される。
また、環状本体部61が、所定のセンサ(圧力センサ44)を直接配設可能に構成されているものであれば、センサ配設孔18aを環状本体部61に直接形成し、本実施形態のようなセンサ連結部18を突設しなくてもよい。
この場合において、一体に形成された第二の部材の任意箇所に前記センサ配設孔18aを直接設けることもでき、本発明の範囲内である。
外輪25の内径は、前記円筒部19の外周面(外径)21に摺動可能に外嵌される内径を有し、外輪25の外径は、前記第二の部材(外側シリンダ)60の内周面(最小内径面)63に摺動可能に内嵌される外径を有している。
すなわち、外輪25には、前記円筒部19の外周面(外径)21と、前記第二の部材(外側シリンダ)60の内周面(最小内径面)63に摺動するピストンが一体に設けられている(外輪25はピストン機能を有するとも言う。)。
また、本実施形態では、第一の部材(内側シリンダ)8の環状下面14にて円環状に設けられた断面視で半円状の第一溝部52と、外輪25の上面側(平面側)27にて円環状に設けられた断面視で半円状の第二溝部54とを備えており、これら第一溝部52と第二溝部54とで形成される環状の空間52a,54aが、断面視矩形の空間本体40aとともに、本実施形態の環状空間40を構成している。すなわち、本実施形態によれば、環状空間40は、第一溝部52と第二溝部54によって形成されている円環状の空間52a,54aと、円環状の空間52a,54aにそれぞれ連通状に設けられている空間本体40aとで構成された所定の空間が形成されている。
そして、この環状空間40には、所定の流体(作動油などの測定流体)Rが封入された流体嚢70が配設されている。
流体嚢70は、環状空間40内の形状に合致して隙間なく配置されるように、前記環状空間40と同一形状に形成されており、圧縮力が加わると流体嚢70内の圧力が変化する。
例えば本実施形態では任意の流体(作動油)Rが気泡なく一杯に封入されている。また、本実施形態では、外周面の所定箇所に、センサ(圧力センサ44)の検出部45を流体嚢70の内部空間内に臨ませる検出部接続部71が備えられている。すなわち、検出部接続部71には流体嚢70の内部空間と連通する通孔71aが形成されている。
特に、本実施形態では、第二の部材(外側シリンダ)60の内面と圧力センサ44の先端外面に、それぞれテーパ部65,44aを設け、圧力センサ44のねじ44bを締め上げることによって、第二の部材(外側シリンダ)60の内面と圧力センサ44の先端外面とで流体嚢70の検出部接続部71を挟み込むことによって緊密に封止する構造を採用して流体(作動油)Rの漏洩を確実に阻止している(図5参照)。
本実施形態では、圧力センサ44の検出部45をセンサ連結部18のセンサ配設孔18aに挿入した後、圧力センサ44の突き当てフランジ面部46を前記外端面18bに当接させて密着固定させることができる。
すなわち、前記のように構成することで、軸受軌道輪の外輪25を圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)に移動するピストンとして機能させ、軸受に圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)の荷重が作用すると、外輪(ピストン)25が、第一の部材(内側シリンダ)8の円筒部19及び第二の部材(外側シリンダ)60の最小内径面63に摺接しつつ、円筒部19と最小内径面63との間の環状の空間40に押し込まれる。
これにより、環状空間40内に配設され、流体(作動油)Rが封入された流体嚢70が、ピストンとして機能する外輪25によって圧縮され、流体嚢70内の圧力が上昇する。
流体嚢70内の圧力と軸方向荷重には比例関係があるため、前記流体嚢70内の圧力変化を前記圧力センサ44で計測することで、懸架装置1に掛かる圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)荷重を計測できる。ちなみに、計測したデータ(結果)は、車内などに配設したデジタル表示画面などにて確認することが可能である。
「第二実施形態」
本発明の第一実施形態によれば、このような異物が環状空間40内に入り込んでも、流体(作動油)Rは流体嚢70内に収容されて直接流体(作動油)Rに影響を及ぼすことはない。しかし、これら異物が、仮に環状空間40内に多量に侵入して流体嚢70を圧迫したと想定すると、正確な圧力検出が成し得ないという虞も考えられる。
そこで本実施形態では、環状空間40内に泥水や砂利、粉塵などの異物が入り込まないように密封性を高めている。具体的には、次の通りである。なお、密封性を高めた以外は第一実施形態と同一であるため同一箇所に同一符号を付して説明は省略する。
例えば、本実施形態では、円筒部19の外周面21に密封シール(内側シール)33を接触させて外輪25と円筒部19との間を密封し、第二の部材60の最小内径面63の内周面63aに密封シール(外側シール)34を接触させて外輪25と最小内径面63との間を密封している。
すなわち、本実施形態では、外輪25と円筒部19との嵌め合せの隙間領域(内側シール33までの嵌め合せ領域)41、外輪25と最小内径面63の内面63aとの間の嵌め合せ領域(外側シール34までの嵌め合せ領域)43によって、外部と遮蔽した密封状態に構成されている。
なあ、内側シール33と外側シール34は、環状空間40の内部に泥水、塵や埃などの異物を侵入させない構造であればよく特に限定はされない。
「第三実施形態」
取付部(マウント)90は第一実施形態と同じで、図中符号7は、取付部(マウント)90に備えられ、図示しない車両(車体)側と懸架装置1を締結するボルトである。
外周側の連結孔は、外側シリンダ122とボルト125を介して連結する第一の連結孔117であって、内周側の連結孔は、シール用座面139のストッパ突起140を連結する第二の連結孔118である。
円筒部119は、円環部111の下面よりも小径の外径を有し、円環部111の下面の内径から連続して鉛直方向(図中矢印100で示す方向)で下方に向けて所定長さで突出して形成されている。
また、円筒部119の下端寄りの外周には、内側シリンダ135が螺合可能なネジ部121が形成されている。
このボルト孔127は、ダイヤフラム129に設けた第一挿通孔130を介してセンサベース110の縁環部111の下面の第一の連結孔117にボルト125を固着することにより、ダイヤフラム129をセンサベース110と外側シリンダ122とで緊密に挟持させる役割を有している。
また、本実施形態では、外側シリンダ122の環状壁部123とセンタベース110の円環部111の外周面とは、鉛直方向で緊密に嵌り合う嵌合部(印籠構成部)137を構成している。
油室114内には、任意の流体(作動油)Rが気泡なく一杯に封入されており、油室114は、ダイヤフラム129に圧縮力が加わると内圧が変化する。
環状凹部113の所定位置には、油室114内に封入される作動油などの流体Rが入り込む通孔が形成されており、通孔は、円環部111の側面に設けられたセンサ連結部133へと連通している。
なお、本実施形態では、第一挿通孔130と第二挿通孔131のそれぞれの孔内周に金属リング132を取り付けて補強している。
本実施形態では、筒状に凹設され、環状凹部113に設けられた通孔と連通されている。
センサ連結部133と圧力センサ134とは、流体(作動油)Rが漏れないようシール性を高めて緊密に接続することが必要である。
本実施形態において、センサベース110の円筒部119の外周と、内側シリンダ135の内径とは鉛直方向で緊密に嵌り合う嵌合部(印籠構成部)138を構成している。
このシール用座面139は、前記内側シリンダ135をセンサベース110の円筒部119の下面に螺合することによって強固に押上げてセンサベース110と内側シリンダ135との間に緊密に密着できるため、油室114内の流体漏れを防止し得る。
なお、図中、符号142,143は、内側シリンダ135の外周面(外径)との間、及び外側シリンダ122の内周面(内径)との間をシールするシール部材、本実施形態では外方からの異物侵入を阻止するOリングが採用されている。なお、本実施形態では、内側シリンダ135の外周面(外径)との間をシールする第一のOリング142と、外側シリンダ122の内周面(内径)との間をシールする第二のOリング143の配設位置が、鉛直方向で上下にずれている。
すなわち、前記のように構成することで、軸受軌道輪の外輪25を圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)に移動するピストンとして機能させ、軸受に圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)の荷重が作用すると、外輪(ピストン)25が、内側シリンダ135の外径面及び外側シリンダ122の内径面に摺接しつつ、前記外径面と内径面との間の環状の空間141内で上方に押し込まれる。
これにより、ダイヤフラム129が、ピストンとして機能する外輪25によって圧縮され、油室114内の圧力が上昇する。
油室114内の圧力と軸方向荷重には比例関係があるため、前記油室114内の圧力変化を前記圧力センサ134で計測することで、懸架装置1に掛かる圧縮方向(図中矢印100で示す鉛直方向と同じ方向)荷重を計測できる。ちなみに、計測したデータ(結果)は、車内などに配設したデジタル表示画面などにて確認することが可能である。
「第四実施形態」
本実施形態では、第三実施形態において説明した外側シリンダ122の環状壁部123をさらに鉛直方向で上方に高く立ち上げるとともに、その内面にネジ部144を設けている。そして、センサベース110の円筒部119の外周にも、前記環状壁部123のネジ部144が螺合可能なネジ部145を設けている。
このように外側シリンダ122の環状壁部115をセンサベース110の円筒部119に螺合させるものとすれば、ダイヤフラム129を圧着して固定することが可能となり、油室114内の流体漏れをさらに防止することができる。さらに、第三実施形態で説明した内側シリンダ135とセンサベース110の円筒部119との螺合による圧着固定と併せて採用すれば、さらなる油室114内の漏れ防止が行い得る。
また、本実施形態では、シール用座面として図18に示す形態のものを採用している。すなわち、大径部139aと小径部139bとを有し、それぞれにストッパ突起140を突設してなるシール用座面を使用している。
「第五実施形態」
なお、本実施形態に用いられるダイヤフラム150はステンレス製に限定されることなく、本発明の作用効果を有効に発揮し得る金属製タイヤフラムであればよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施形態のその他の構成及び作用効果は第一実施形態及び第三実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
2 ショックアブソーバ
3 ロッド
4 コイルスプリング
8 内側シリンダ(第一の部材)
9 円環部
14 環状下面(下面)
19 円筒部
21 外周面
23 座金(第三の部材)
25 外輪(軸受軌道輪)
38 転動体
40 環状空間
44 圧力センサ
45 検出部
60 外側シリンダ(第二の部材)
63 最小内径面(内面)
63a 内面
70 流体嚢
90 取付部(マウント)
Claims (3)
- 車両側に固定される取付部に連結される円環部と、前記円環部よりも小径で、前記円環部の下面から突出して備えられる円筒部とからなる第一の部材と、
前記円筒部よりも大径に形成され、前記円筒部の外方で、前記円環部と一体に配設される環状の第二の部材と
前記第一の部材の前記円筒部の筒軸方向端部に一体に固定されて車輪側に配設される第三の部材と、
前記第一の部材と第三の部材との間に介在され、前記円筒部を軸中心にして軸方向荷重を回転支持する一対の軸受軌道輪と、
前記一対の軸受軌道輪間に組み込まれる転動体とを含み、
前記第一の部材寄りに配設される軸受軌道輪は、前記第一の部材の前記円筒部の外周面と、前記第二の部材の内周面とに嵌合されて筒軸方向に摺動可能に配設され、
前記第一の部材と前記第二の部材、及び前記取付部寄りの軸受軌道輪との間には、柔軟かつ耐久性を有する材料で形成され、測定流体を密封した流体嚢が隙間なく配設されており、
前記流体嚢は、前記軸受軌道輪の筒軸方向の移動によって前記測定流体に掛かる圧力が変化可能で、
前記流体嚢には、前記測定流体の圧力変化を検出し得る圧力センサが接続されていることを特徴とする荷重センサ付軸受装置。 - 前記第一の部材は懸架装置を構成する内側シリンダで、
前記第二の部材は懸架装置を構成する外側シリンダで、
前記第三の部材は懸架装置を構成し、スプリングの一端が突き当たる座金で、
前記一対の軸受軌道輪は、前記内側シリンダの円筒部の外周面と、前記外側シリンダの内周面とに嵌合されて筒軸方向に摺動可能に配設される外輪と、前記座金に一体に嵌合されて配設される内輪であって、軸方向荷重を回転支持し、
前記流体嚢は、前記内側シリンダの円環部下面と円筒部外面と外側シリンダの内面、及び前記外輪との間で形成される環状空間部内に隙間なく配設されており、
前記圧力センサは、前記環状空間部内に臨む外側シリンダの内面にて、検出部を前記流体嚢内に臨ませていることを特徴とする請求項1に記載の荷重センサ付軸受装置。 - 前記一対の軸受軌道輪の一方に、中空円環状のピストンが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷重センサ付軸受装置。
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