JP2017002331A - 溶銑の脱りん処理における固体酸素源の供給方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の固体酸素源の供給方法は、転炉型の溶銑処理容器2内に装入された溶銑1に対して、上吹酸素ランス3から気体酸素源を溶銑中に吹き込みつつ脱りん処理を行う際には、上吹酸素ランス3に、気体酸素源を供給する主系統のガス供給管6と、固体酸素源を搬送用ガスと伴に供給すると共に主系統のガス供給管6とは隔離状態で配備された副系統のガス供給管7とを予め設けておき、上吹酸素ランス3から固体酸素源を供給する際には、上吹酸素ランス3に対する気体用ノズル8の傾斜角度、上吹酸素ランス3に対する固酸素源供給用ノズル4の傾斜角度、及び質量中位径が、所望の関係を満足するようにする。
【選択図】図1
Description
このような溶銑予備処理工程の一つとして溶銑の脱りん処理を行う際には、転炉型の溶銑処理容器内に上吹酸素ランスを差し込み、容器内に装入された溶銑に対して上吹酸素ランスの先端から気体酸素源(酸素ガス)を溶銑浴面に噴射・供給し、また、炉口上方から、焼石灰、酸化鉄源(FeO)を含む焼結鉱、ミルスケール、鉄鉱石等を供給することで、SiやPなどの不純物を酸化し、溶銑中からこれらの不純物をスラグとして除去する脱りん処理が行われている。
即ち、本発明の溶銑の脱りん処理における固体酸素源の供給方法は、転炉型の溶銑処理容器内に装入された溶銑に対して、上吹酸素ランスから気体酸素源を吹き込みつつ溶銑の脱りん処理を行うにおいては、前記上吹酸素ランスに、前記気体酸素源を供給する主系統のガス供給管と、前記主系統のガス供給管とは隔離状態で配備され且つ固体酸素源を搬送用ガスと伴に供給する副系統のガス供給管とを予め設けておき、前記上吹酸素ランスから前記固体酸素源を供給するに際しては、質量中位径D50が式(1)を満足する前記固体酸素源を、前記副系統のガス供給管から前記溶銑処理容器内へ供給することを特徴とする。
まず、本発明の固体酸素源の供給方法が行われる「溶銑の脱りん処理」について簡単に説明する。
一般的に、製鋼工程においては、高炉から出銑した溶銑1に対して、りんや硫黄などの不純物を酸化して除去する溶銑予備処理が行われる。次に、溶銑予備処理された溶銑に対して、転炉で脱炭を行った後、さらに、取鍋などで二次精錬が行われる。このようにして溶銑予備処理〜二次精錬を通して溶銑を成分調整することで、所望とされる成分の鋼が製造されている。このような溶銑の処理工程のうち、溶銑予備処理で行われる脱りん処理は、溶銑処理容器2に脱りん材として、焼石灰、酸化鉄(焼結鉱、ミルスケール、鉄鉱石等)を炉頂から供給すると共に酸素ガスを吹き込み、吹き込まれた酸素ガスと酸化鉄でりんを酸化させてスラグに移行させ、そのスラグを排出する。
ところで、上述した式(2)において、りん酸化物の生成を効率的に行うためには、左辺の酸素濃度を上げる、つまり酸素ポテンシャルを高位にすることが必要となる。この式(2)の反応はスラグSと溶銑の界面で行われるものであるため、「酸素ポテンシャルを高位にする」とはスラグSと溶銑界面の酸化鉄(FeO)の濃度を高くすることに他ならない。
そのため、本発明の固体酸素源の供給方法は、上吹酸素ランス3に気体酸素源を供給する主系統のガス供給管6と、FeOなどの固体酸素源を搬送用ガスと伴に供給すると共に主系統のガス供給管6とは隔離状態で配備された副系統のガス供給管7とを予め設けておき、副系統のガス供給管7を通じて搬送された固体酸素源のFeOを上吹酸素ランス3から溶銑1中のスラグSに直接供給するものとなっている。
上述した溶銑1の脱りん処理で用いられる固体酸素源は、酸素を含む固体の化合物(酸化物)の微小な粉末である。具体的には、この固体酸素源には、平均粒径が0.1mm以下の粉塵ダスト(製鋼工程で生じる粉塵ダスト)が用いられている。
上述した固体酸素源及び搬送用ガスは、気体酸素源を供給するものと同じ上吹酸素ランス3から溶銑(浴面に浮かぶスラグS)に供給される。つまり、本発明の上吹酸素ランス3は、気体酸素源と固体酸素源とを1本のランスから異なる対象に向かって供給するものとなっている。
図2A及び図2Bに示すように、上吹酸素ランス3は、先端部は水冷銅、胴体部は耐火物で形成された筒状の部材であり、内部に設けられたそれぞれの供給管を通じて気体酸素源と固体酸素源とをそれぞれ供給できるようになっている。詳しくは、上吹酸素ランス3の内部には、気体酸素源を気体用ノズル8まで案内する主系統のガス供給管6と、固体酸素源を固酸素源供給用ノズル4まで案内する副系統のガス供給管7と、がそれぞれ配備されている。
主系統のガス供給管6は、酸素ガスなどの気体酸素源を流通可能な管状の流路であり、上吹酸素ランス3の内部に上吹酸素ランス3の中心軸と略同じ方向に沿って形成されている。この主系統のガス供給管6の先端(下端)には、気体酸素源を溶銑1の浴面に向かって噴射する気体用ノズル8が配備されている。
一方、上述した主系統のガス供給管6の内部には、さらに固体酸素源を案内する副系統のガス供給管7が主系統のガス供給管6から隔離した状態で配備されている。副系統のガス供給管7も、上吹酸素ランス3の内部に上吹酸素ランス3の中心軸と略同じ方向に沿って形成されている。この副系統のガス供給管7には、固体酸素源が搬送用ガスと一緒に流通している。
また、上述した式(1)に用いられる固体酸素源の粒度は、酸素を含む固体化合物(酸化物)の粉末の粒度分布を示すものであり、質量中位径で50%となる粒度を示したものである。つまり、この固体酸素源の粒度を示すために用いられる質量中位径(質量累積頻度粒度:D50)は、JIS Z 8901(2006年)「試験用粒子の平均粒子径の測定方法」に規定されるように、「ある粒子径より大きい質量が、全粉体の質量の50%を占めるときの粒子径」となっており、本実施形態では[m]の単位で示されている。
すなわち、上述した気体酸素源を上吹酸素ランス3から溶銑1の浴面に供給すると、浴面に衝突した酸素ガスの勢いで溶銑1に浮遊したスラグSが掻き分けられ、気体酸素ガスが溶銑1の浴面に直接衝突する。この箇所は一般に「火点」と言われる部分である。この「火点」にはスラグSは存在していないが、「火点」を取り囲むように「火点」の周囲にはスラグSが浮遊状態で存在している。ここで、本発明では上述した式(2)の反応により脱りん処理が進行するため、固体酸素源のFeOを「火点」ではなく、「火点」の周囲に存在するスラグSに供給しなくてはならない。
なお、固体酸素源の粒度分布を示す場合には、質量中位径(D50)のように質量を基準とするものだけでなく、個数や体積を基準とするものなどがある。このように本発明で固体酸素源の粒度分布を示すのに質量を基準とする質量中位径(D50)を用いているのは、固体酸素源の粒子が供給される際の慣性力などの影響を考慮したかったためである。例えば、同じ体積の粒子であっても、密度が異なれば質量は異なり、慣性力(質量×速度)も異なる。つまり、固体酸素源の慣性力などの影響を正確に評価するという観点からは、質量を基準とする質量中位径(D50)を、固体酸素源の粒度分布を示す指標として用いるのが好ましい。
実施例及び比較例は、250tの転炉を溶銑処理容器2として実際使用して、固体酸素源の粒度、気体用ノズル8及び固酸素源供給用ノズル4の取り付け角度α、βを変えつつ上述した溶銑処理容器2中で脱りん処理を行い、脱りん処理後のりん濃度を測定したものである。
さらにまた、固体酸素源として脱りん処理に用いた粉塵ダストは、質量中位径(D50)が2.3×10−6μmの「ダスト(微粉)」、質量中位径(D50)が3.4×10−5μmの「ダスト(粗粉)」、高炉原料のペレット製造に使用される鉄鉱石で質量中位径(D50)が2.5×10−4μmの「ペレットフィード」、さらには同じく高炉原料の焼結鉱製造に使用される鉄鉱石で質量中位径(D50)が5.0×10−4μmの「シンターフィード」を用いている。
図3を見ると、脱りん処理後のりん濃度:[P]fを0.025mass%以下とするには、パラメータ:D50×(β−α)を1.4×10-4以上とする必要があることがわかる。つまり、比較例の結果は、図3におけるパラメータ:D50×(β−α)が1.4×10-4より小さい範囲に、また実施例の結果は、図3におけるパラメータ:D50×(β−α)が1.4×10-4以上の範囲にのみ存在しており、実施例の結果と比較例の結果とが2つの領域に明確に類別されている。
なお、式(1)の関係は、気体用ノズル8と固酸素源供給用ノズル4の角度差が大きいほど、または固体酸素源の質量中位径(D50)が大きいほど、スラグS中のFeOの濃度を高濃度に維持して、脱りん処理を効率的に促進できることを示していると考えることもできる。
2 溶銑処理容器
3 上吹酸素ランス
4 固酸素源供給用ノズル
5 羽口
6 主系統のガス供給管
7 副系統のガス供給管
8 気体酸素供給用ノズル
S スラグ
Claims (1)
- 転炉型の溶銑処理容器内に装入された溶銑に対して、上吹酸素ランスから気体酸素源を吹き込みつつ溶銑の脱りん処理を行うにおいては、
前記上吹酸素ランスに、前記気体酸素源を供給する主系統のガス供給管と、前記主系統のガス供給管とは隔離状態で配備され且つ固体酸素源を搬送用ガスと伴に供給する副系統のガス供給管とを予め設けておき、
前記上吹酸素ランスから前記固体酸素源を供給するに際しては、質量中位径D50が式(1)を満足する前記固体酸素源を、前記副系統のガス供給管から前記溶銑処理容器内へ供給することを特徴とする溶銑の脱りん処理における固体酸素源の供給方法。
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| JP2015113937A JP2017002331A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 溶銑の脱りん処理における固体酸素源の供給方法 |
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| JP2015113937A JP2017002331A (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 溶銑の脱りん処理における固体酸素源の供給方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019014958A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | Jfeスチール株式会社 | 転炉の操業方法 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08225818A (ja) * | 1995-02-23 | 1996-09-03 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶銑脱りん用上吹酸素ランス |
| JP2008138281A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-06-19 | Jfe Steel Kk | 溶銑の脱燐処理方法 |
| JP2011106028A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-06-02 | Jfe Steel Corp | 精錬用上吹きランス及びそれを用いた溶銑の精錬方法 |
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2015
- 2015-06-04 JP JP2015113937A patent/JP2017002331A/ja active Pending
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