JP2017099354A - アルコール感が緩和されたアルコール飲料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
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本発明のアルコール飲料の製造方法で添加される5−HMFは、糖や、炭水化物の熱分解により生成される、分子式C6H6O3の化合物(5−ヒドロキシメチルフルフラール:5−(ヒドロキシメチル)−2−フルアルデヒド)であり、糖や、炭水化物を含有する食品類を加熱する際にも、微量に生成される。5−HMFの製造法としては、各種合成方法が知られており、該公知の製造方法を用いることができる。例えば、合成法としては、フルクトースのような糖を水中で塩酸と反応させて、水溶性であるHMFを合成し、該反応物を180℃に加熱し、メチルイソブチルケトンや2−ブタノールで液−液抽出する方法が知られている。また、該化合物は、市販のものから入手することもできる。
本発明のアルコール飲料の製造方法で添加される5−HMFは、5−HMFを含有する糖類の加熱処理物として添加することができる。該糖類の加熱処理物としては、好ましくは5−HMFを少なくとも500ppm含む糖類の加熱処理物を挙げることができ、最も好ましくは1500ppm以上含む糖類の加熱処理物である。ただし、加熱の際に酸やアルカリなどの触媒を使用して、反応を過剰に促進させることで、色価が0.7以上となるカラメル類などは適合しない。カラメル類は反応が進むことで香味が独特のものとなり、アルコール飲料に5−HMFの必要量を添加した際に、アルコール飲料の本来の香味と外観への影響が大きくなるので、本発明の目的には合わない。
本発明のアルコール飲料製造の製造方法で対象とするアルコール飲料としては、アルコール飲料製造原料として麦芽或いは麦類を使用しない非発酵又は発酵アルコール飲料を対象とすることができるが、好ましく適用されるアルコール飲料としては、アルコール(エタノール)とそのほかの原料を混合して調製する非発酵のアルコール飲料、例えば、チューハイ類やカクテル類などのアルコール飲料を挙げることができる。麦芽や麦類を使用したビール類のような発酵アルコール飲料は対象とされない。特に好ましく適用されるアルコール飲料としては、アルコールとして、蒸留した原料用アルコールやウオッカ類を使用し、レモン果汁やグレープフルーツ果汁などの果汁類を混合し、更に炭酸ガスを付与して製造するチューハイ類が好適な対象となりうる。
本発明のアルコール飲料の製造方法においては、そのアルコール飲料の製造工程において、5−HMF或いは5−HMFを含有する糖類の加熱処理物を、原料のひとつに加える以外は、通常のアルコール飲料の製造方法と変わるところはない。すなわち、原料水中に、アルコール、果汁、糖類、香料などの原料を添加混合することによって、製造することができる。更に、炭酸ガスを付与することで、炭酸入りのアルコール飲料として製造することができる。当該アルコール飲料は、容器詰めの後、必要な殺菌をして、調製することができ、該アルコール飲料は、長期保存した後も効果が継続するので、缶容器、ガラスビンなどの容器に充填することも可能である。
されることはない。
表1の基本処方に、市販の、ベーキングシロップ♯600、バーントシュガーNo.15の二種類の糖類加熱処理物を用いて、0.008、0.010、0.030、0.060、0.100v/v%の5段階の濃度となるようにそれぞれ添加して試験飲料10種類を調製した。また、これらの糖類を添加しない対照飲料を調製した。これら試験飲料および対照飲料のアルコール度数は9v/v%であり、炭酸ガス圧は0.18MPaであった。使用した糖類に関する説明を表2に示す。なお、表2に記載の5−HMFの定量値はJ.Am.Soc.Brew.Chem.59(2),51-58,2001に記載の方法で分析した。
調製した試験飲料は、熟練したパネラー4名による官能評価によって、アルコール感の緩和効果を評価した。評価にあたっては、エタノールの持つ、苦味及びバーニング感を指標に、対照飲料と比較し、アルコール感緩和効果が強いものを◎、アルコール感緩和効果があるものを○、アルコール感緩和効果が弱い、もしくはないものを×とした。結果はパネラー4人の協議によって決定した。結果を表3に示した。5−HMFが0.48ppm以上含まれる場合、アルコール感の緩和効果が感じられた。対照飲料と比べても、アルコール感緩和効果が感じられる程度にベーキングシロップやバーントシュガーを添加した実施例の飲料であっても、レモンチューハイの本来の香味特徴は全く変わっていなかった。また、外観も対照飲料と同等であった。
表4の基本処方において、アルコール濃度を3、6、9、12v/v%の4段階に変え、5−HMF標品(和光純薬工業株式会社)を、1、5、10、20、30、70、100ppmの7段階の濃度になるように添加した試験飲料計28種を調製した。また、それぞれのアルコール濃度に対して、無添加の対照飲料を調製した。炭酸ガス圧は0.18Mpaであった。これらの試験飲料について、評価例1に従い、官能評価によってアルコール感の緩和効果を評価した。結果を表5に示す。5−HMFを1〜100ppm添加するとアルコール感緩和効果が感じられ、10〜30ppm添加した時は、アルコール感緩和効果が特に強く感じられた。
表6〜表8に示す処方の果汁入りチューハイ(グレープフルーツ味、ピーチ味、リンゴ味)を調製した。調製後、350mL容量のガラスビンに充填してから、パストライザーで殺菌して、容器詰めのアルコール飲料を調製した。これらの飲料は、実際のアルコール濃度の割にはアルコール感を感じず、また果汁入りチューハイの本来の香味、外観特徴が活かされたアルコール飲料であった。
Claims (8)
- アルコール飲料製造原料として麦芽或いは麦類を使用しない非発酵又は発酵アルコール飲料の製造において、5−ヒドロキシメチルフルフラール或いは5−ヒドロキシメチルフルフラール含有の糖類の加熱処理物を添加することを特徴とする、アルコール感が緩和されたアルコール飲料の製造方法。
- 糖類の加熱処理物が、単糖類若しくは2糖類の糖類を、加熱温度100〜200℃で30分間〜10時間処理することにより調製されたものであることを特徴とする、請求項1に記載のアルコール飲料の製造方法。
- 糖類の加熱処理物が、5−ヒドロキシメチルフルフラールを少なくとも500ppm含む糖類の加熱処理物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のアルコール飲料の製造方法。
- 非発酵又は発酵アルコール飲料中の5−ヒドロキシメチルフルフラールの含量が、0.4〜100ppmになるように、5−ヒドロキシメチルフルフラール或いは5−ヒドロキシメチルフルフラール含有糖類の加熱処理物を添加することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のアルコール飲料の製造方法。
- 非発酵又は発酵アルコール飲料のアルコール濃度が3〜12v/v%であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のアルコール飲料の製造方法。
- 非発酵又は発酵アルコール飲料が、果汁を含むアルコール飲料であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のアルコール飲料の製造方法。
- アルコール飲料が、容器詰めのアルコール飲料であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のアルコール飲料の製造方法。
- アルコール飲料製造原料として麦芽或いは麦類を使用しない非発酵又は発酵アルコール飲料の製造において、5−ヒドロキシメチルフルフラール或いは5−ヒドロキシメチルフルフラール含有の糖類の加熱処理物を添加することを特徴とする、アルコール飲料のアルコール感を緩和する方法。
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