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JP2017098323A - プラズマエッチング方法 - Google Patents

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JP2017098323A JP2015226524A JP2015226524A JP2017098323A JP 2017098323 A JP2017098323 A JP 2017098323A JP 2015226524 A JP2015226524 A JP 2015226524A JP 2015226524 A JP2015226524 A JP 2015226524A JP 2017098323 A JP2017098323 A JP 2017098323A
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敏治 和田
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Abstract

【課題】Low−k膜に対する金属含有膜の選択比を向上させることを目的とする。【解決手段】第1高周波電源が出力する第1高周波電力を用いてフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマにより金属含有膜をマスクとしてLow−k膜をエッチングするエッチング工程を有し、前記エッチング工程において、前記第1高周波電力を間欠的に印加する、プラズマエッチング方法が提供される。【選択図】図4

Description

本発明は、プラズマエッチング方法に関する。
従来から、半導体デバイスの微細化を実現する技術として、セルフアラインビア(SAV:Self-Aligned Via)方式を用いる方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。SAV方式を用いる方法では、レジスト等の有機膜と、TiN等の金属含有膜により形成されるハードマスクとをマスクとしてプラズマエッチングすることで、例えば、配線層間膜として用いられるLow−k膜にホールが形成される。なお、Low−k膜とは、SiOよりも比誘電率が低い膜の総称である。
米国特許出願公開第2015/0206792号明細書
しかしながら、上記方法では、プラズマエッチングにおいてLow−k膜に対する金属含有膜の選択比が十分ではない。このため、有機膜及び金属含有膜をマスクとしてプラズマエッチングを行うと、金属含有膜の一部が侵食される、所謂、エンクローチメント(Enchroachment)が発生する場合がある。
上記課題に対して、一側面では、本発明は、Low−k膜に対する金属含有膜の選択比を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、第1高周波電源が出力する第1高周波電力を用いてフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマにより金属含有膜をマスクとしてLow−k膜をエッチングするエッチング工程を有し、前記エッチング工程において、前記第1高周波電力を間欠的に印加する、プラズマエッチング方法が提供される。
一の側面によれば、Low−k膜に対する金属含有膜の選択比を向上させることができる。
本実施形態のプラズマエッチング装置の縦断面の一例を示す図 SAV方式を用いたエッチングを説明する図 エンクローチメントを説明する図 第1実施形態における高周波電力の波形を説明する図 第1実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図(1) マイクロローディング効果を説明する図 第1実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図(2) 第2実施形態における高周波電力の波形を説明する図 第2実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図(1) 第2実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図(2)
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[プラズマエッチング装置の全体構成]
まず、本発明の一実施形態のプラズマエッチング装置について、図1に基づき説明する。図1は、本実施形態のプラズマエッチング装置の縦断面の一例を示す図である。
本実施形態のプラズマエッチング装置1は、チャンバ10内に載置台20とガスシャワーヘッド25とを対向配置した平行平板型のプラズマエッチング装置(容量結合型プラズマエッチング装置)である。載置台20は、基板の一例である半導体ウェハ(以下、単に「ウェハW」という。)を保持する機能を有すると共に下部電極として機能する。ガスシャワーヘッド25は、ガスをチャンバ10内にシャワー状に供給する機能を有すると共に上部電極として機能する。
チャンバ10は、例えば、表面がアルマイト処理(陽極酸化処理)されたアルミニウムからなり、円筒形である。チャンバ10は処理室の一例である。チャンバ10は、電気的に接地されている。載置台20は、チャンバ10の底部に設置され、ウェハWを載置する。
載置台20は、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、炭化ケイ素(SiC)等から形成されている。載置台20の上面には、ウェハを静電吸着するための静電チャック106が設けられている。静電チャック106は、絶縁体106bの間にチャック電極106aを挟み込んだ構造になっている。
チャック電極106aには直流電圧源112が接続され、直流電圧源112からチャック電極106aに直流電圧が供給される。これにより、クーロン力によってウェハWが静電チャック106に吸着される。
載置台20は、支持体104により支持されている。支持体104の内部には、冷媒流路104aが形成されている。冷媒流路104aには、冷媒入口配管104b及び冷媒出口配管104cが接続されている。チラー107から出力された冷却水やブライン等の冷却媒体は、冷媒入口配管104b、冷媒流路104a及び冷媒出口配管104cを循環する。これにより、載置台20及び静電チャック106は冷却される。
伝熱ガス供給源85は、ヘリウムガス(He)やアルゴンガス(Ar)等の伝熱ガスをガス供給ライン130に通して静電チャック106上のウェハWの裏面に供給する。係る構成により、静電チャック106は、冷媒流路104aに循環させる冷却媒体と、ウェハWの裏面に供給する伝熱ガスとによって温度制御される。この結果、ウェハを所定の温度に制御することができる。
載置台20には、2周波重畳電力を供給する電力供給装置30が接続されている。電力供給装置30は、第1周波数の第1高周波電力HF(プラズマ生成用の高周波電力)を供給する第1高周波電源32と、第1周波数よりも低い第2周波数の第2高周波電力LF(バイアス電圧発生用の高周波電力)を供給する第2高周波電源34とを有する。第1高周波電源32は、第1整合器33を介して載置台20に電気的に接続される。第2高周波電源34は、第2整合器35を介して載置台20に電気的に接続される。第1高周波電源32は、例えば、40MHzのプラズマ生成用の第1高周波電力HFを載置台20に印加する。第2高周波電源34は、例えば、13MHzのバイアス電圧発生用の第2高周波電力LFを載置台20に印加する。なお、本実施形態では、第1高周波電力HFは載置台20に印加されるが、ガスシャワーヘッド25に印加してもよい。
第1整合器33は、第1高周波電源32の内部(又は出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させる。第2整合器35は、第2高周波電源34の内部(又は出力)インピーダンスに負荷インピーダンスを整合させる。第1整合器33は、チャンバ10内にプラズマが生成されているときに第1高周波電源32の内部インピーダンスと負荷インピーダンスとが見かけ上一致するように機能する。第2整合器35は、チャンバ10内にプラズマが生成されているときに第2高周波電源34の内部インピーダンスと負荷インピーダンスとが見かけ上一致するように機能する。
ガスシャワーヘッド25は、例えば、シリコンにより形成されており、その周縁部を被覆するシールドリング40を介してチャンバ10の天井部の開口を閉塞するように取り付けられている。
ガスシャワーヘッド25には、ローパスフィルタ51(LPF)を介して可変直流電源52が電気的に接続されている。可変直流電源52は、負極がガスシャワーヘッド25側となるように接続されており、ガスシャワーヘッド25に負の直流電圧を印加するようになっている。可変直流電源52からの給電はオン・オフスイッチ53によりオン・オフが可能となっている。ローパスフィルタ51は第1高周波電源32及び第2高周波電源34からの高周波をトラップするものであり、好適にはLRフィルタ又はLCフィルタで構成される。なお、ガスシャワーヘッド25は、可変直流電源52と電気的に接続されることなく、電気的に接地されていてもよい。
ガスシャワーヘッド25には、ガスを導入するガス導入口45が形成されている。ガスシャワーヘッド25の内部にはガス導入口45から分岐したセンタ側の拡散室50a及びエッジ側の拡散室50bが設けられている。ガス供給源15から出力されたガスは、ガス導入口45を介して拡散室50a、50bに供給され、それぞれの拡散室50a、50bにて拡散されて多数のガス供給孔55から載置台20に向けて導入される。
チャンバ10の底面には排気口60が形成されており、排気口60に接続された排気装置65によってチャンバ10内が排気される。これにより、チャンバ10内を所定の真空度に維持することができる。チャンバ10の側壁にはゲートバルブGが設けられている。ゲートバルブGの開閉によりチャンバ10からウェハWの搬入及び搬出が行われる。
プラズマエッチング装置1には、装置全体の動作を制御する制御部100が設けられている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)105、ROM(Read Only Memory)110及びRAM(Random Access Memory)115を有している。CPU105は、これらの記憶領域に格納された各種のレシピに従って、後述されるプラズマエッチング等の所望の処理を実行する。レシピにはプロセス条件に対する装置の制御情報であるプロセス時間、圧力(ガスの排気)、高周波電力や電圧、各種ガス流量、チャンバ内温度(上部電極温度、チャンバの側壁温度、静電チャック温度など)、チラー107の温度などが記載されている。なお、これらのプログラムや処理条件を示すレシピは、ハードディスクや半導体メモリに記憶されてもよい。また、レシピは、CD−ROM、DVD等の可搬性のコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に収容された状態で記憶領域の所定位置にセットするようにしてもよい。
プラズマエッチングを行う際には、ゲートバルブGの開閉が制御され、ウェハWがチャンバ10に搬入され、載置台20に載置される。直流電圧源112からチャック電極106aに直流電圧が供給されることにより、クーロン力によってウェハWが静電チャック106に吸着され、保持される。
次いで、エッチングガス、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFがチャンバ10内に供給され、プラズマが生成され、生成されたプラズマによりウェハWにプラズマエッチングが施される。このとき、可変直流電源52からガスシャワーヘッド25に直流電圧が印加されてもよい。
プラズマエッチングの後、直流電圧源112からチャック電極106aにウェハWの吸着時とは正負が逆の直流電圧を印加してウェハWの電荷を除電し、ウェハWを静電チャック106から剥がす。ゲートバルブGの開閉が制御され、ウェハWがチャンバ10から搬出される。
[プラズマエッチング方法]
SAV方式を用いるエッチング方法では、フルオロカーボンを含む処理ガスのプラズマによりLow−k膜をエッチングする際、有機膜及び金属含有膜をマスクとしてエッチングすることで、Low−k膜にホール等を形成する。ここで、フルオロカーボンは、メタンやエタンなどのハイドロカーボンの水素の一部または全部をフッ素で置き換えた化合物の総称である。
図2(a)には、プラズマエッチングを行う前のウェハWの上に形成された積層膜の一例を示す。図2(a)に示すように、積層膜は、エッチング対象膜であるLow−k膜201と、Low−k膜201の上に順に積層されたテトラエトキシシラン202(TEOS)、TiN膜203、有機膜204(ODL)、酸化膜205及びレジスト206とを有する。TiN膜203は、金属含有膜の一例である。Low−k膜201は、例えば、SiOCH膜である。酸化膜205は、例えば、シリコン反射防止膜(SiARC)等のシリコン含有膜である。なお、ウェハWとLow−k膜201との間には、下地膜が形成されていてもよい。
SAV方式を用いて図2(a)に示すサンプルをエッチングする場合、まず、図2(b)に示すように、レジスト206をマスクとして酸化膜205及び有機膜204をエッチングし、レジスト206を除去する。次いで、図2(c)に示すように、有機膜204及びTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。
このとき、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比が十分でない場合、有機膜204及びTiN膜203をマスクとしてプラズマエッチングを行うと、TiN膜203の一部が侵食される、所謂、エンクローチメントが発生するおそれがある。
図3はエンクローチメントを説明する図であり、所定のスペースSを隔てて整列されたラインLを含むパターンの概略平面図である。図3に示すように、エンクローチメントは、所定のスペースSを隔てて整列されたラインLを含むパターンにおいて、ホールVHを形成する前のラインLの幅L1とホールVHを形成した後のラインLの幅L2との差であり、L1−L2で定められる。
以下では、TiN膜203をマスクとしたLow−k膜201のエッチングにおいて、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比を向上させることが可能な、第1実施形態及び第2実施形態のプラズマエッチング方法について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、エッチング工程において、第1高周波電力HFを間欠的に印加することでフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。これにより、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比を向上させることができる。その結果、エンクローチメントの発生を抑制することができる。
図4は、第1実施形態における高周波電力の波形を説明する図である。
図4に示すように、第1実施形態のプラズマエッチング方法におけるエッチング工程では、第1高周波電力HFが交互にオン・オフを繰り返すことで第1高周波電力HFが間欠的に印加される。また、第2高周波電力LFがオンを維持することで第2高周波電力LFが連続的に印加される。すなわち、第1高周波電力HFはパルス波であり、第2高周波電力LFは連続波である。なお、第1実施形態では、第2高周波電力LFを連続波として印加しているが、第2高周波電力LFは印加しなくてもよい。
このとき、高周波電力を印加している時間(オン時間)を「Ton」とし、高周波電力を印加していない時間(オフ時間)を「Toff」とする。この場合、1/(Ton+Toff)の周波数の第1高周波電力HFのパルス波が印加される。また、パルス波のデューティ比は、オン時間Ton及びオフ時間Toffの総時間に対するオン時間Tonの比率、すなわち、Ton/(Ton+Toff)にて示される。
具体的には、下記に示すプロセス条件により、TiN膜203をマスクとしてLow−k膜201にプラズマエッチングを行った。第1実施形態では、第1高周波電力HFをパルス波とし、デューティ比を30%、40%、50%、90%に制御した。プロセス条件は以下の通りである。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:ジフルオロメタン(CH)/窒素(N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、パルス波、周波数0.1kHz
・第2高周波電力LF:50W、連続波
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
このとき、比較例として、第1高周波電力HFに代えて第2高周波電力LFをパルス波とし、デューティ比を20%、50%、90%に制御した。プロセス条件は以下の通りである。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:CH/N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、連続波
・第2高周波電力LF:50W、パルス波、周波数0.1kHz
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
図5は、第1実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図である。図5には、第1高周波電力HFのパルス波のデューティ比を30%、40%、50%、90%に制御したときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率(%)を示している。また、比較例として、第2高周波電力LFのパルス波のデューティ比を20%、50%、90%に制御したときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率(%)を示している。
なお、図5における「HF−pulse」は、第1高周波電力HFをパルス波にし、第2高周波電力LFを連続波にしたときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率を示している。また、図5における「LF−pulse」は、第1高周波電力HFを連続波にし、第2高周波電力LFをパルス波にしたときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率を示している。
図5に示すように、第1高周波電力HFをパルス波とすることにより、TiN膜203のエンクローチメントの改善率を高めることができる。すなわち、第1高周波電力HFをパルス波とすることにより、TiN膜203のエンクローチメントを抑制することができる。また、第1高周波電力HFのパルス波のデューティ比を50%以下とすることにより、TiN膜203のエンクローチメントの改善率を特に高めることができる。
これに対して、第2高周波電力LFをパルス波とした場合、第1高周波電力HFをパルス波とした場合と比較してエンクローチメントの改善は見られない。
ところで、フルオロカーボンを含む処理ガスのプラズマにより、TiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングし、ホール等を形成する場合、ホールの開口径の大小によってエッチング速度が異なる、所謂、マイクロローディング効果が発生するおそれがある。これは、ホールの開口径が小さい場合、ホールの開口径が大きい場合と比較して、フルオロカーボンを含む処理ガスのプラズマ中のCF系ラジカルがホールの内部に進入しにくく、エッチング速度が小さくなるからである。
以下、図6に基づき具体的に説明する。図6は、マイクロローディング効果を説明する図である。
例えば、図6(a)に示される開口面積の小さいホール(Dense Via)と図6(b)に示される開口面積の大きいホール(Big Via)とを比較する。この場合、同一条件でプラズマエッチングを行った場合であってもエッチング速度が異なり、開口面積の大きいホール(開口径W2)のエッチング深さD2が、開口面積の小さいホール(開口径W1)のエッチング深さD1よりも深くなる。このときのマイクロローディング値(μ−Loading)は、開口面積の小さいホールのエッチング深さD1に対する開口面積の大きいホールのエッチング深さD2の比率、すなわち、D2/D1にて示される。
また、例えば、図6(a)に示される開口面積の小さいホールと図6(c)に示されるガードリング(GR)とを比較する。この場合、同一条件でプラズマエッチングを行った場合であってもエッチング速度が異なり、ガードリング(開口径W3)のエッチング深さD3が開口面積の小さいホール(開口径W1)のエッチング深さD1よりも深くなる。このときのマイクロローディング値は、開口面積の小さいホールのエッチング深さD1に対するガードリングのエッチング深さD3の比率、すなわち、D3/D1にて示される。
このように、開口径の大小に応じたエッチング速度の差に起因してエッチング深さにばらつきが生じる。
そこで、第1実施形態では、エッチング工程において、第1高周波電力HFを間欠的に印加することでフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。これにより、マイクロローディング効果を抑制することができ、エッチング対象膜に開口径の異なるホールを均等深さに同時に形成することができる。
具体的には、下記に示すプロセス条件により、異なる開口径の複数の開口部を有するTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201にプラズマエッチングを行った。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:CH/N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、パルス波、周波数0.1kHz、デューティ比:30%
・第2高周波電力LF:50W、連続波
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
このとき、比較例として、第1高周波電力HFをパルス波に代えて連続波に制御した。プロセス条件は以下の通りである。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:CH/N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、連続波
・第2高周波電力LF:50W、連続波
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
図7は、第1実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図である。図7には、TiN膜203をマスクとしたLow−k膜201のエッチングにより、開口面積の小さいホール(Dense Via)、開口面積の大きいホール(Big Via)及びガードリング(GR)を形成したときのマイクロローディング値(%)を示している。
なお、図7における「HF−pulse」は、第1高周波電力HFをパルス波にし、第2高周波電力LFを連続波にしたときのマイクロローディング値を示している。また、図7における「CW」は、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFを連続波にしたときのマイクロローディング値を示している。
図7に示すように、第1高周波電力HFがパルス波、第2高周波電力LFが連続波の場合、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFが連続波の場合よりも開口面積の大きいホールを形成したときのマイクロローディング値が100%に近い値になっている。すなわち、開口面積の小さいホールのエッチング深さと開口面積の大きいホールのエッチング深さの差を小さくすることができる。
また、図7に示すように、第1高周波電力HFがパルス波、第2高周波電力LFが連続波の場合、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFが連続波の場合よりもガードリングを形成したときのマイクロローディング値が100%に近い値になっている。すなわち、開口面積の小さいホールのエッチング深さとガードリングのエッチング深さの差を小さくすることができる。
このように、第1高周波電力HFをパルス波とすることにより、ホールの開口径の大小によるエッチング深さのばらつきを抑制することができる。その結果、エッチング対象膜に開口径の異なるホールを均等深さに同時に形成することができる。
以上に説明したように、第1実施形態では、第1高周波電力HFを用いてフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。その際、第1高周波電力HFを間欠的に印加する。これにより、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比を向上させることができるため、エンクローチメントの発生を抑制することができる。また、第1実施形態のプラズマエッチング方法によれば、マイクロローディング効果を抑制することができ、エッチング対象膜に開口径の異なるホールを均等深さに同時に形成することができる。
また、第1実施形態では、ガスシャワーヘッド25に直流電圧を印加してもよい。これにより、ガスシャワーヘッド25の表面に対するイオンの衝突が加速し、ガスシャワーヘッド25を形成しているシリコンが叩き出され、TiN膜203の表面にシリコン含有堆積物が堆積する。このため、TiN膜203のプラズマ耐性が高まり、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比が更に向上する。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のプラズマエッチング方法について説明する。第1実施形態では、第1高周波電力HFを間欠的に印加するプラズマエッチング方法について説明した。これに対して、第2実施形態のプラズマエッチング方法では、第1高周波電力HFを間欠的に印加すると共に、第1高周波電力HFと同期させて第2高周波電力LFも間欠的に印加する。
図8は、第2実施形態における高周波電力の波形を説明する図である。
図8に示すように、第2実施形態のプラズマエッチング方法におけるエッチング工程では、第1高周波電力HFが交互にオン・オフを繰り返すことで第1高周波電力HFが間欠的に印加される。また、第1高周波電力HFに同期して第2高周波電力LFが交互にオン・オフを繰り返すことで第2高周波電力LFが間欠的に印加される。
このとき、高周波電力を印加している時間(オン時間)を「Ton」とし、高周波電力を印加していない時間(オフ時間)をToffとする。この場合、1/(Ton+Toff)の周波数の第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFのパルス波が印加される。また、パルス波のデューティ比は、オン時間Ton及びオフ時間Toffの総時間に対するオン時間Tonの比率、すなわち、Ton/(Ton+Toff)にて示される。
具体的には、下記に示すプロセス条件により、TiN膜203をマスクとしてLow−k膜201にプラズマエッチングを行った。第2実施形態では、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFをパルス波とし、デューティ比を60%、90%に制御した。プロセス条件は以下の通りである。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:CH/N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、パルス波、周波数5kHz
・第2高周波電力LF:50W、パルス波、周波数5kHz
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
図9は、第2実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図である。図9には、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFのパルス波のデューティ比を60%、90%に制御したときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率(%)を示している。また、第1実施形態で説明した第1高周波電力HFをパルス波とし、デューティ比を30%、40%、50%、90%に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率(%)を示している。
なお、図9における「Synchro−pulse」は、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFをパルス波にしたときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率を示している。また、図9における「HF−pulse」は、第1高周波電力HFをパルス波にし、第2高周波電力LFを連続波にしたときの連続波に制御したときに対するTiN膜203のエンクローチメントの改善率を示している。
図9に示すように、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFがパルス波の場合、第1高周波電力HFがパルス波、第2高周波電力LFが連続波の場合よりもTiN膜203のエンクローチメントの改善率を高めることができる。すなわち、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFをパルス波とすることにより、第1実施形態よりも更にTiN膜203のエンクローチメントを抑制することができる。また、第1高周波電力HFのパルス波のデューティ比を90%以下とすることにより、TiN膜203のエンクローチメントの改善率を特に高めることができる。
第1実施形態と同様に、マイクロローディング効果について評価した。
第2実施形態では、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFを同期させて間欠的に印加することでフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。これにより、マイクロローディング効果を抑制することができ、エッチング対象膜に開口径の異なるホールを均等深さに同時に形成することができる。
具体的には、下記に示すプロセス条件により、異なる開口径の複数の開口部を有するTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201にプラズマエッチングを行った。
・下部電極(載置台)の温度:10℃
・ガス:CH/N
・圧力:30mTorr
・第1高周波電力HF:300W、パルス波、周波数5kHz、デューティ比:60%
・第2高周波電力LF:50W、パルス波、周波数5kHz、デューティ比:60%
・可変直流電源からの直流電圧:−450V
図10は、第2実施形態のプラズマエッチングの効果を説明する図である。図10には、TiN膜203をマスクとしたLow−k膜201のエッチングにより、開口面積の小さいホール(Dense Via)、開口面積の大きいホール(Big Via)及びガードリング(GR)を形成したときのマイクロローディング値(%)を示している。
なお、図10における「Synchro−pulse」は、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFをパルス波にしたときのマイクロローディング値を示している。また、図10における「HF−pulse」は、第1高周波電力HFをパルス波、第2高周波電力LFを連続波にしたときのマイクロローディング値を示している。
図10に示すように、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFがパルス波の場合、第1高周波電力HFがパルス波、第2高周波電力LFが連続波の場合よりも開口面積の大きいホールを形成したときのマイクロローディング値が100%に近い値になっている。すなわち、開口面積の小さいホールのエッチング深さと開口面積の大きいホールのエッチング深さの差をほぼなくすることができる。
また、図10に示すように、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFがパルス波の場合、第1高周波電力HFがパルス波、第2高周波電力LFが連続波の場合よりもガードリングを形成したときのマイクロローディング値が100%に近い値になっている。すなわち、開口面積の小さいホールのエッチング深さとガードリングのエッチング深さの差をほぼなくすることができる。
以上に説明したように、第2実施形態では、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFを用いてフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマによりTiN膜203をマスクとしてLow−k膜201をエッチングする。その際、第1高周波電力HF及び第2高周波電力LFを間欠的に印加する。これにより、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比を向上させることができるため、エンクローチメントの発生を抑制することができる。また、第2実施形態のプラズマエッチング方法によれば、マイクロローディング効果を抑制することができ、エッチング対象膜に開口径の異なるホールを均等深さに同時に形成することができる。
また、第2実施形態では、ガスシャワーヘッド25に直流電圧を印加してもよい。これにより、ガスシャワーヘッド25の表面に対するイオンの衝突が加速し、ガスシャワーヘッド25を形成しているシリコンが叩き出され、TiN膜203の表面にシリコン含有堆積物が堆積する。このため、TiN膜203のプラズマ耐性が高まり、Low−k膜201に対するTiN膜203の選択比が更に向上する。
以上、プラズマエッチング方法を上記実施形態により説明したが、本発明のプラズマエッチング方法は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
例えば、本発明のプラズマエッチング方法に使用されるガス種にCH2及びNを選択したが、これに限定されない。本発明のプラズマエッチング方法に使用されるガスは、例えば、CHに代えてフルオロメタン(CHF)、トリフルオロメタン(CHF)を用いることができる。CHF、CH及びCHFは、いずれもハイドロフルオロカーボンを含むガスの一例である。
また、本発明のプラズマエッチング方法は、容量結合型プラズマ(CCP:Capacitively Coupled Plasma)装置だけでなく、その他のプラズマエッチング装置に適用可能である。その他のプラズマエッチング装置としては、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)、ラジアルラインスロットアンテナを用いたプラズマエッチング装置、ヘリコン波励起型プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)装置、電子サイクロトロン共鳴プラズマ(ECR:Electron Cyclotron Resonance Plasma)装置等であってもよい。
また、本発明のプラズマエッチング方法により処理される基板は、ウェハに限られず、例えば、フラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display)用の大型基板、EL(Electro Luminescence)素子又は太陽電池用の基板であってもよい。
1 プラズマエッチング装置
20 載置台
25 ガスシャワーヘッド
32 第1高周波電源
34 第2高周波電源
52 可変直流電源
201 Low−k膜
203 TiN膜

Claims (7)

  1. 第1高周波電源が出力する第1高周波電力を用いてフルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマにより金属含有膜をマスクとしてLow−k膜をエッチングするエッチング工程を有し、
    前記エッチング工程において、前記第1高周波電力を間欠的に印加する、
    プラズマエッチング方法。
  2. 間欠的に印加される前記第1高周波電力のデューティ比は50%以下である、
    請求項1に記載のプラズマエッチング方法。
  3. 前記エッチング工程において、前記第1高周波電力と同期させて第2高周波電源が出力する前記第1高周波電力よりも周波数の低い第2高周波電力を間欠的に印加する、
    請求項1に記載のプラズマエッチング方法。
  4. 間欠的に印加される前記第1高周波電力及び前記第2高周波電力のデューティ比は90%以下である、
    請求項3に記載のプラズマエッチング方法。
  5. 前記フルオロカーボンを含む処理ガスは、CH22ガスを含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプラズマエッチング方法。
  6. 前記金属含有膜は、TiN膜を含む、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラズマエッチング方法。
  7. シリコンにより形成された上部電極と、前記上部電極に対向して配置され、基板を載置する下部電極とを有する処理室内において基板をプラズマエッチングする方法であって、
    第1高周波電源が出力する第1高周波電力を印加することで、フルオロカーボンを含む処理ガスからプラズマを生成し、生成されたプラズマにより金属含有膜をマスクとしてLow−k膜をエッチングするエッチング工程を有し、
    前記エッチング工程において、前記上部電極に直流電圧を印加しながら、前記第1高周波電力を間欠的に印加する、
    プラズマエッチング方法。
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