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JP2017093384A - 異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料 - Google Patents

異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料 Download PDF

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Abstract

【課題】高濃度のクエン酸を含有する酸性飲料において、クエン酸由来の異味を低減したクエン酸高含有酸性飲料を提供すること、更に、高濃度のクエン酸と高甘味度甘味料とを含有する酸性飲料に適用して、クエン酸由来の異味と、更に高甘味度甘味料由来の異味を低減した、飲みやすく嗜好性が高い容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供すること。【解決手段】、クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、テアニンを添加、含有させたことにより、クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供する。更には、該容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、高甘味度甘味料を含有させ、テアニンを添加、含有させたことにより、クエン酸と高甘味度甘味料由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、高濃度のクエン酸を含有する酸性飲料において、クエン酸由来の異味を低減したクエン酸高含有酸性飲料を提供することに関し、特に、高濃度のクエン酸と高甘味度甘味料とを含有する酸性飲料に適用して、クエン酸由来の異味と、更に高甘味度甘味料由来の異味を低減した、飲みやすく嗜好性が高い容器詰めクエン酸高含有酸性飲料、及びその製造方法を提供することに関する。
現代社会では、健常人であってもそのほとんどが日常的に「疲労」を感じているといわれ、その疲労回復のために様々な取り組みが提案されている。そのうち最も手軽な取り組みのひとつが栄養ドリンクなどの健康飲食品の摂取である。各種機能性素材を配合した健康飲食品が数多く販売されていて、消費者の人気を博している。
その疲労回復の機能を有する素材のひとつとして、クエン酸が知られている。クエン酸は柑橘系の果実などに多く含まれる有機酸であり、酸味料として多くの飲食品に用いられている物質である。このクエン酸はTCAサイクル中の代謝成分であり、疲労回復に効果があることが報告されている。また、クエン酸は、安全性が高いため多量に長期間摂取しても問題なく、更に安価であることから、疲労回復の効果を有する飲食品の原料として、利用価値が非常に高い素材である。
このことから、従来より、このクエン酸を疲労回復のための飲食品や医薬部外品などに利用しようとする試みが数多くなされている。例えば、特許文献1には、カルボキシル基を2つ以上有する有機酸またはその塩類を有効成分として配合した疲労改善剤として、クエン酸を配合した液剤や錠剤などが開示されている。また、特許文献2には、所定濃度のショ糖とクエン酸とを配合した肉体疲労時用の内服液剤が開示されている。さらに特許文献3には所定濃度のクエン酸又はその塩の一種以上とロイヤルゼリーを配合した、疲労回復効果を目的とした内服液剤が開示されている。
しかし、そもそもクエン酸は酸味料であることから酸味が強く、また独特のえぐみを有していることから、クエン酸濃度をあげると、それらクエン酸由来の異味が目立ってしまい、嗜好性が低く飲みにくい飲料となってしまう。前記の特許文献2においては、甘味物質であるショ糖とクエン酸の配合比を特定の範囲にすることで該内服液剤の嗜好性をあげているが、あくまでも少用量の内服液剤の製造を前提としているため、一般の清涼飲料水には応用しにくい。また、特許文献1及び特許文献3に関しては、嗜好性の重要度が比較的低く、更に様々な呈味性を有する複数の機能性素材を配合した内服液剤とすることを前提としているためか、クエン酸由来の過剰な酸味などの異味の問題については記載がない。
一方で、清涼飲料においても、クエン酸の持つ健康機能を利用する試みがなされている。嗜好性がより重視される、清涼飲料水等の分野においては、機能効果を期待できる位に多量のクエン酸を配合する場合、クエン酸に由来する異味、特に過剰な酸味が問題となり、飲料の嗜好性を低減させる原因ともなっている。そこで、その対応策について従来より各種提案がなされている。例えば、特許文献4ではコハク酸ナトリウム又はフマル酸ナトリウムを、また特許文献5では炭酸水素ナトリウムを、それぞれクエン酸とともに清涼飲料水に特定量配合することで、クエン酸が高濃度に含まれていても、そのクエン酸に由来する酸味を緩和する方法が開示されている。しかし、該配合成分による飲料味覚への影響と共に、その効果はまだ満足できるものではなく、更なる改善が求められているのが現状である。
他方で、清涼飲料の分野では低カロリー製品に関するニーズも高い。そのため、ショ糖に比べて甘味度が非常に高い高甘味度甘味料を使用し、かつ健康機能を志向した清涼飲料が求められている。しかし、高甘味度甘味料は、ショ糖と異なる呈味を有しており、特にその後味が気になる消費者が多く存在している。そのことから、この高甘味度甘味料については、その呈味の改善に関して、多くの技術が開示されている。
例えば、特許文献6には酵素処理イソクエルシトリンに、特許文献7には、D−アミノ酸に、特許文献8には、α−タービネオール、ターピネン−4−オール、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノンから選択される一種以上を有効成分とする含有する剤に、それぞれ高甘味度甘味料の呈味改善効果があるとして開示されている。また特許文献9には、高甘味度甘味料と精油を含有する、果汁濃度150%以上の高果汁飲料において、高甘味度甘味料の濃度と精油(柑橘系由来リモネン)の濃度を一定範囲にすることで、当該飲料の後味が改善されることが記載されている。
上記のとおり、クエン酸や、高甘味度甘味料のような成分については、健康機能を志向した飲料の調製に際して、該成分の利用が試みられ、該成分を利用する場合に問題となるクエン酸由来の異味、及び高甘味度甘味料由来の異味に対する改善策についても検討されているが、健康機能を志向した清涼飲料等においては、必ずしも有効な改善策とはなっていない。低カロリーのような健康機能を志向した清涼飲料等の提供に際しては、これらの成分の利用や、その併用が必要になるが、飲料自体の香味の影響を回避しつつ、該成分に由来する異味を改善する技術の提供が、嗜好性のある健康機能飲料を提供する上で、必要となるところである。
特開平10−175856号公報。 特開2000−333651号公報。 特開2001−226272号公報。 特開2005−261395号公報。 特開2008−182973号公報。 特開2015−91270号公報。 特開2014−93981号公報。 特開2014−30379号公報。 特開2015−12847号公報。
本発明の課題は、高濃度のクエン酸を含有する酸性飲料において、クエン酸由来の異味を低減したクエン酸高含有酸性飲料を提供すること、特に、高濃度のクエン酸と高甘味度甘味料とを含有する酸性飲料に適用して、クエン酸由来の異味と、更に高甘味度甘味料由来の異味を低減した、飲みやすく嗜好性が高い容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するべくクエン酸由来の異味を低減するクエン酸高含有酸性飲料に配合する様々な素材を鋭意検討するなかで、テアニンを添加することでクエン酸由来の異味を効果的に低減することができ、更にクエン酸高含有酸性飲料において、高甘味度甘味料を含有させた、酸性飲料においてテアニンを添加したところ、クエン酸由来の異味と高甘味度甘味料由来の異味が同時に低減された、嗜好性の高い飲みやすい飲料が調製できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料からなる。更には、該容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、高甘味度甘味料を含有させ、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする容器詰めクエン酸高含有酸性飲料からなる。本発明は、該構成事項を採用することにより、クエン酸を高濃度に含有するクエン酸高含有酸性飲料において、クエン酸由来の異味を効果的に低減することができ、更にクエン酸高含有酸性飲料において、高甘味度甘味料を含有させた、酸性飲料においても、クエン酸由来の異味と高甘味度甘味料由来の異味が同時に低減された、嗜好性の高い飲みやすい飲料を提供することができる。
本発明の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度は、0.03〜0.5重量%とすることができる。
本発明の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料においては、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料中のクエン酸濃度が、0.3〜0.8重量%であり、かつ高甘味度甘味料を添加、含有させた容器詰めクエン酸高含有酸性飲料とすることができる。該クエン酸高含有酸性飲料において、容器詰めクエン酸高含有飲料に含有される高甘味度甘味料としては、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア抽出物等を挙げることができ、特に好ましくはスクラロースとアセスルファムカリウムが挙げられる。また、該容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度は、0.003〜0.1重量%の範囲を採用することができる。
容器詰めクエン酸高含有飲料の固形分濃度(Brix.)は、0.2〜6°Bxの範囲の固形分濃度を採用することができる。
本発明は、クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中にテアニンを、クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法の発明を包含する。
また、本発明は、クエン酸高含有酸性飲料のクエン酸濃度を0.3〜0.8重量%に調整し、該飲料溶液中に高甘味度甘味料を、容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度が、0.003〜0.1重量%となるように添加、含有させることを特徴とする容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法の発明を包含する。
更に、本発明は、クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中に、テアニンをクエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料におけるクエン酸由来の異味を低減する方法の発明を包含する。
すなわち、具体的には本発明は、[1]クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料や、[2]クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%であることを特徴とする前記[1]に記載の容器詰めクエン酸高含有飲料や、[3]容器詰めクエン酸高含有酸性飲料中のクエン酸濃度が、0.3〜0.8重量%であり、かつ高甘味度甘味料を添加、含有させたことを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料や、[4]容器詰めクエン酸高含有飲料に含有される高甘味度甘味料が、スクラロース及び/又はアセスルファムカリウムであることを特徴とする前記[3]に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料や、[5]容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度が、0.003〜0.1重量%であることを特徴とする、前記[3]又は[4]に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料や、[6]容器詰めクエン酸高含有飲料の固形分濃度(Brix.)が0.2〜6°Bxであることを特徴とする、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料からなる。
また、本発明は、[7]クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中にテアニンを、クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法や、[8]クエン酸高含有酸性飲料のクエン酸濃度を0.3〜0.8重量%に調整し、該飲料溶液中に高甘味度甘味料を、容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度が、0.003〜0.1重量%となるように添加、含有させることを特徴とする前記[7]に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法や、[9]クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中に、テアニンをクエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料におけるクエン酸由来の異味を低減する方法からなる。
本発明により、高濃度のクエン酸を含有する酸性飲料において、クエン酸由来の異味を低減したクエン酸高含有酸性飲料を提供することができ、特に、高濃度のクエン酸と高甘味度甘味料とを含有する酸性飲料に適用して、クエン酸由来の異味と、更に高甘味度甘味料由来の異味を低減した、飲みやすく嗜好性が高い容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供することができる。本発明の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法は、クエン酸と高甘味度甘味料を含有した健康機能を有する低カロリー酸性飲料に適用して、クエン酸と高甘味度甘味料に由来する異味が低減された、健康機能を有する低カロリーの酸性飲料を提供し、該嗜好性が高く飲みやすい容器詰めクエン酸高含有飲料を、その酸性飲料の味覚上への影響を極力回避した条件で、製造し、提供する方法をも提供することができる。
本発明は、クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供すること、更には、該容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、高甘味度甘味料を含有させ、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を提供することからなる。ここでクエン酸由来の異味とは、過剰な酸味やえぐみなど、クエン酸を高濃度で含んだ飲料を飲んだ時に感じる異味のことであり、高甘味度甘味料由来の異味とは、舌の上に残る独特の後味など、高甘味度甘味料を含む飲料を飲んだ時に感じる異味のことである。これらの両方の異味が合わさることで、該飲料の嗜好性を相乗的に下げる原因となる。
<クエン酸>
本発明で使用するクエン酸は、クエン酸無水物又はクエン酸水和物のいずれを用いてもよく、また、クエン酸ナトリウム塩、クエン酸カリウム塩などのクエン酸塩を用いてもよい。さらに、クエン酸の供給源として、クエン酸を豊富に含む、果汁など天然物や微生物の発酵物などを利用しても良いが、通常は酸味料として用いられる食品添加物グレードのクエン酸を使用する方が、品質が安定しており本発明の効果も明確になるので好ましい。クエン酸は、酸性飲料中に、0.3〜1.5重量%、好ましくは0.3〜0.8重量%となるように調整される。クエン酸がそれより少ないと、クエン酸の持つ抗疲労効果等の効果を十分に発揮するためには大量の飲料を摂取する必要が出てしまい、またそれより多いと、過剰な酸味などの異味が強くなりすぎて、本発明の効果が十分に発揮できず嗜好性の高い飲料が製造できなくなる。容器詰め飲料一本あたりではクエン酸を2〜7.5g、好ましくは2〜5g含むように調整される。なお、本発明のクエン酸含有酸性飲料中の「クエン酸濃度」は、飲料中のクエン酸及びクエン酸塩を、「クエン酸」に換算して表示される。
<高甘味度甘味料>
本発明では高クエン酸含有酸性飲料に対して、高甘味度甘味料を使用することができる。高甘味度甘味料は、ショ糖の数百〜数千倍の甘味度を有する甘味料のことを指す。高甘味度甘味料を使用することで、同じ甘味度を持ちながら低カロリーの製品を製造することが可能となる。高甘味度甘味料の例としては、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、ステビア抽出物、スクラロースなどがあげられ、その中では、味質の点で、スクラロース若しくはアセスルファムカリウムを使用することが好ましい。
クエン酸高含有酸性飲料において、ショ糖や異性化糖などの通常の甘味料を使用した場合には、その甘味が有するボディ感により、クエン酸由来の異味が多少なりとも低減することが知られている(特許文献2参照)。しかし、高甘味度甘味料を使用した場合には固形分濃度(Brix.)が比較的低く、その効果が全く期待できないばかりでなく、逆に高甘味度甘味料由来の異味も加わることで、更に好ましくない異味を持つことになる。本発明の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法は、クエン酸と高甘味度甘味料を含有した健康機能を有する低カロリー酸性飲料に適用して、クエン酸と高甘味度甘味料に由来する異味が低減された、健康機能を有する低カロリーの酸性飲料を提供することを可能とする。
高甘味度甘味料の含有量は、製品の香味特性により適宜設定できるが、通常は0.003〜0.1重量%程度、好ましくは、0.005〜0.05重量%程度含有させる。高甘味度甘味料は、ショ糖、異性化糖などの通常の甘味料と、又は果汁などに由来する甘味成分と併用することも可能であるが、高甘味度甘味料以外の甘味料や甘味成分の混在率は甘味度換算で70%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、30%以下が更に好ましく、10%以下が殊更に好ましい。
<テアニン>
テアニンは、茶葉に多く含まれるアミノ酸の一種であり、心身のリラックス効果などの生理機能効果が期待できる成分である。テアニンが含まれる植物抽出物などを原料として使用してもよいが、特に、茶葉抽出物の精製物がテアニンリッチな原料として入手可能であるのでそれを用いるのが好ましい。添加量は、0.03〜0.5重量%、好ましくは0.03〜0.3重量%、より好ましくは、0.03〜0.15重量%である。
<固形分濃度(Brix.)>
本発明の飲料の固形分濃度は、0.2〜6°Bxであることが好ましく、0.5〜5°Bxであることがより好ましい。したがって、上記記載のように、甘味料は高甘味度甘味料を使用するほか、果汁などの固形分濃度が高い原料は使用量が限られる場合がある。
<酸性飲料>
本発明の高クエン酸含有酸性飲料は、pHが1.5〜6.0、好ましくは2.0〜5.0、より好ましくは2.5〜4.6の酸性を示す清涼飲料水である。クエン酸の他にも、酸性物質を含有させることは可能ではあるが、クエン酸の抗疲労効果などの効果をシャープに発揮させるため及び飲料の香味設計を容易にするためには、クエン酸を実質的に唯一の酸性物質とすることが好ましい。ここで実質的に唯一とは、他の酸性物質を該飲料中に0.01重量%以上含有させないことをいう。また、同様の理由から、飲料中には果実酢や穀物酢を含有しないことが望ましい。
本発明の飲料の原料としては、各種生薬類、ビタミン類、ロイヤルゼリー、高麗ニンジンエキス、ポリフェノール類、食物繊維などの生理機能が期待できる各種素材を、本発明の効果が発揮できる範囲であれば添加できる。また、果汁や野菜汁、更には茶抽出液なども添加できる。
前段の記載に関わらず、本発明の飲料の原料としては、カフェインを添加しない「非カフェイン飲料」であることが好ましい。また、テアニン以外のアミノ酸を添加しない、特にテアニン以外の塩基性アミノ酸を添加しない、その中でもアルギニンを添加しない「非アミノ酸飲料」であることが好ましい。他方、ビタミン類を添加しない、特にナイアシンや、ビタミンB1、B2、B6、B12を添加しない「非ビタミン類飲料」であることが好ましく、茶抽出物を含有しない「非茶系飲料」であることが好ましい。
本発明のクエン酸高含有酸性飲料においては、他に、通常の容器詰め酸性飲料に使用するような香料、着色料などを用いることができる。使用する香料としては、クエン酸の香味との相性の点で、レモン、グレープフルーツ、ゆず、オレンジなどの柑橘系香料が好ましい。
<容器詰め飲料>
本発明のクエン酸含有酸性飲料は、容器詰めしたクエン酸高含有酸性飲料として調製することができる。原料調合後、長期保存のために必要な加熱殺菌を行った上で、常法に従い、PETボトルや缶などの容器に充填して、長期保存が可能である容器詰め飲料にできる。本発明の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料は、賞味期間内は、本発明の効果が持続して過剰な酸味や独特な後味などの異味が低減されているほか、香味の変化も少なく、また外観の面でも沈殿や濁りが発生せず、安定していることから、長期保存が可能な容器詰め飲料としても有用である。
<容器詰め飲料の製造>
本発明の容器詰めクエン酸高含有飲料の製造は、クエン酸、高甘味度甘味料及びテアニンを始めとするそのほかの原料をイオン交換水に投入、混合して調合液を調製し、該原料調合液を所定の条件で殺菌処理した後、容器詰めすることによって、又は、該原料調合液を容器詰めした後に、所定の条件で殺菌処理することによって、製造することができる。該クエン酸高含有飲料の製造は、本願発明で特定する、所定の原料の配合等の点を除いて、その製造方法において、特に変わるところはない。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の調製例>
表1に示す配合割合で原料をイオン交換水に添加して、合計5kgのクエン酸高含有酸性飲料調合液を得た。試験区1と試験区2ではテアニンの添加量を0重量%と0.05重量%に、試験区3では、0、0.01、0.03、0.07、0.10、0.15、0.30、0.50重量%にそれぞれ変更した処方の飲料を調製した。得られた調合液を飲料試作用の190g缶に充填した後、パストライザーで殺菌し、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料を得た。なお、クエン酸はクエン酸(無水物)とクエン酸3Na・2水和物を、テアニンはL−テアニンを用いた。
Figure 2017093384
<官能評価例>
訓練を受けたパネリスト5人を選定し、これらのパネリストに調製した試験飲料を提
示して、「クエン酸由来の異味」について評価した。評価は表2に示す評価基準を用い、各自の結果をパネリスト間で協議して最終的な評価結果とした。結果を表3に示す。
Figure 2017093384
Figure 2017093384
固形分濃度が7°Bx以上では、テアニンの添加効果が見られなかったが、5°Bxではテアニンを0.03〜0.50重量%添加した場合、クエン酸と高甘味度甘味料に由来する異味を低減できており、嗜好性が高く飲みやすい飲料になっていた。
本発明は、高濃度のクエン酸を含有する酸性飲料において、クエン酸由来の異味を低減したクエン酸高含有酸性飲料を提供する。特に、クエン酸を多く含み、かつ高甘味度甘味料を含む酸性飲料であっても、そのクエン酸と高甘味度甘味料に由来する異味が低減されて、健康機能を有する上に、低カロリーで嗜好性が高く飲みやすい、嗜好性の高い容器詰めクエン酸高含有飲料を提供する。

Claims (9)

  1. クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料において、テアニンを添加、含有させたことを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された容器詰めクエン酸高含有酸性飲料。
  2. クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の容器詰めクエン酸高含有飲料。
  3. 容器詰めクエン酸高含有酸性飲料中のクエン酸濃度が、0.3〜0.8重量%であり、かつ高甘味度甘味料を添加、含有させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料。
  4. 容器詰めクエン酸高含有飲料に含有される高甘味度甘味料が、スクラロース及び/又はアセスルファムカリウムであることを特徴とする請求項3に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料。
  5. 容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度が、0.003〜0.1重量%であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料。
  6. 容器詰めクエン酸高含有飲料の固形分濃度(Brix.)が0.2〜6°Bxであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料。
  7. クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中にテアニンを、クエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、クエン酸由来の異味が低減された、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法。
  8. クエン酸高含有酸性飲料のクエン酸濃度を0.3〜0.8重量%に調整し、該飲料溶液中に高甘味度甘味料を、容器詰めクエン酸高含有飲料の高甘味度甘味料の濃度が、0.003〜0.1重量%となるように添加、含有させることを特徴とする請求項7に記載の容器詰めクエン酸高含有酸性飲料の製造方法。
  9. クエン酸濃度が0.3〜1.5重量%である容器詰めクエン酸含有酸性飲料の製造において、クエン酸含有酸性飲料中に、テアニンをクエン酸高含有酸性飲料中のテアニンの含有濃度が、0.03〜0.5重量%となるように、添加、含有させることを特徴とする、容器詰めクエン酸高含有酸性飲料におけるクエン酸由来の異味を低減する方法。
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