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JP2017072640A - 光学素子および光学機器 - Google Patents

光学素子および光学機器 Download PDF

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Abstract

【課題】波長特性や入射角度特性に優れる光学素子の提供。
【解決手段】多層膜が形成された光学面を有する光学素子であって、多層膜は、使用波長に対して第1の屈折率を有する第1の膜と、使用波長に対して第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の膜とを備えるスタックを有し、スタックの最外層は、第1の膜で構成され、スタックの膜構成は積層方向に沿って対称性を有し、使用波長をλ、多層膜に入射する光の入射角をθ、第1の屈折率をn、第2の屈折率をn、第1の膜の物理膜厚をd、第2の膜の物理膜厚をdとするとき、

なる条件を満たす。
【選択図】なし

Description

本発明は、光学素子および光学機器に関する。
従来、光学素子には、薄膜が多く利用されている。薄膜とは、光の波長以下程度の膜厚を持ち、光の干渉作用を利用して光学的な振る舞いを調整する膜である。例えば、光学レンズには、光の透過量を増やすために、光の波を打ち消す反射防止膜が形成されている。また、偏光分離素子には、偏光ごとに反射および透過を切り分けるために、光の波を増強する偏光分離膜が形成されている。特許文献1では、所望の特性を得られるように、屈折率と膜厚が適切に選択された高分子薄膜が積層された高分子光多層膜を開示している。
特開2005−55543号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、高分子薄膜に一般的な材料が使用されているため、波長特性や入射角度特性に対して敏感である。
このような課題に鑑みて、本発明は、波長特性や入射角度特性に優れる光学素子を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学素子は、多層膜が形成された光学面を有する光学素子であって、前記多層膜は、使用波長に対して第1の屈折率を有する第1の膜と、前記使用波長に対して前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の膜と、を備えるスタックを有し、前記スタックの最外層は、前記第1の膜で構成され、前記スタックの膜構成は、積層方向に沿って対称性を有し、前記使用波長をλ、前記多層膜に入射する光の入射角をθ、前記第1の屈折率をn、前記第2の屈折率をn、前記第1の膜の物理膜厚をd、前記第2の膜の物理膜厚をdとするとき、
なる条件を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、波長特性や入射角度特性に優れる光学素子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光学素子の断面図である。 SiO膜の反射率特性図である。 SiO膜の屈折率分散図である。 Ta膜の屈折率分散図である。 等価膜の等価屈折率を示す図である(実施例1)。 等価膜の等価物理膜厚を示す図である(実施例1)。 条件式(4)の算出結果を示す図である(実施例1)。 波長550nmに対する等価屈折率を示す図である(実施例1)。 波長400〜700nmの屈折率分散図である(実施例1)。 ダイクロイック膜の反射率特性図である(実施例1)。 等価膜の等価屈折率を示す図である(実施例2)。 等価膜の等価物理膜厚を示す図である(実施例2)。 条件式(4)の算出結果を示す図である(実施例2)。 反射防止膜の反射率特性図である(実施例2)。 本発明の光学素子を利用する光学機器の一例であるデジタルカメラの斜視図である(実施例3)。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る光学素子100の断面図である。光学素子100は、基板101上に、多層膜が形成された光学面を有する。多層膜は、膜102〜105を備える。膜102〜104は、光の干渉を利用することが可能である。光の干渉を利用する薄膜は一般的に使用波長より十分小さい光学膜厚を有し、膜102〜105の光学膜厚もその範囲を逸脱しない。本実施形態では入射光L1の波長域は可視域として説明するが、使用波長域として近赤外域等の他の波長域を使用してもよい。
膜102〜104は、基板101側から順に積層され、薄膜スタック106を構成する。膜102,104は使用波長に対して第1の屈折率を有し、膜103は使用波長に対して第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する。すなわち、薄膜スタック106の最外層は、屈折率の高い膜102,104で構成される。また、薄膜スタック106の膜構成は、積層方向に沿って対称性を有する。そのため、膜102,104の物理膜厚は等しい。
なお、薄膜スタック106は少なくとも第1の屈折率を有するH膜(第1の膜)、および第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有するM膜(第2の膜)を備え、最外層がH膜で構成され、膜構成が積層方向に沿って対称性を有していれば、他の構成であってもよい。例えば、膜102〜104を繰り返し積層して構成してもよいし、膜102〜104以外の膜を備えるように構成してもよい。
光学レンズなどに利用される干渉薄膜の材料は、ほぼ全て正の分散を持っている。正の分散とは、光の波長が短くなるにつれて屈折率が上昇することである。逆に、負の分散とは、光の波長が短くなるにつれて屈折率が減少することである。透明な材料は、一般的に光の波長が短くなる、つまり周波数が高くなると分極の影響により屈折率が高くなる。また、分散の量は、一般的に屈折率の絶対値に比例して大きくなる。透明な材料は、例外的に光を吸収する波長域近傍では負の分散を持つが、同時に光を吸収してしまうため、干渉薄膜としては使用しにくい。また、負の分散を持つ金属の材料も知られているが、同様の理由で干渉薄膜としては使用しにくい。
そこで、本実施形態では、干渉薄膜の理論に基づいて負の分散を持つ多層膜を仮想的に実現する。膜102〜104の特性は、上下の界面で反射した光同士の干渉により決まる。光の干渉には、波の振幅と波の位相が重要となる。波の振幅は、一般的にフレネル係数rと呼ばれる値で求められる。S偏光のフレネル係数rは、入射側の使用波長に対する膜の屈折率をn、射出側の使用波長に対する膜の屈折率をn、入射側の膜内の光の伝播する角度をθ、射出側の膜内の光の伝搬する角度をθとすると、以下の式(1)で表される。また、P偏光のフレネル係数rは、以下の式(2)で表される。すなわち、フレネル係数は、S偏光では電界の振幅比、P偏光では磁界の振幅比として算出される。
一方、波の位相は、位相膜厚Δと呼ばれる値で求められ、使用波長をλ、使用波長に対する膜の屈折率をn、膜の物理膜厚をd、膜内の光の伝播する角度をθとすると、以下の式(3)で表される。
なお、式(1)〜(3)の膜内の光の伝搬する角度θ、θ、θは、入射光L1の入射角θiからスネルの法則で算出される。
式(1),(2)に表されるように、界面を構成する材料の屈折率差が大きくなると、フレネル係数が大きくなる。一般的な正の分散を持つ材料では、高屈折率を有する材料の分散は、低屈折率を有する材料の分散に比べて大きい。そのため、波長が短くなると、屈折率差が大きくなる、すなわち波の振幅が大きくなる。また、位相膜厚の式(3)に表されるように、位相膜厚Δは、屈折率/波長の係数で変化する。一般的な正の分散を持つ材料では、位相膜厚Δは、波長が短くなると大きくなる。
上述したように、正の分散を持つ材料では、波長が短くなると、フレネル係数rと位相膜厚Δはともに大きくなる。すなわち、波長が変化することで、干渉の程度が大きく変化する。基板に屈折率1.80のガラスを用い、本実施例で使用するSiO膜を形成したときの反射率特性を図3、屈折率分散を図4に示す。SiO膜の位相膜厚は、波長λが550nmで入射角度θが0度のときにλ/4となるように設定している。図2、図3において、実線はSiO膜が正の分散を持つ場合、点線はSiO膜が正の分散を持たない場合、一点鎖線はSiO膜が負の分散を持つ場合を示している。SiO膜が正の分散を持たない場合と負の分散を持つ場合の値は、計算機上で計算された値である。図3に示されるように、いずれの場合も短波長側で反射率が大きく変化しているが、分散を持たない場合や負の分散を持つ場合は正の分散を持つ場合に比べて変化は抑えられている。このように、干渉膜の特性は波長によって大きく変動するが、一般的な材料の正の分散を持つ膜では干渉の変化はより大きくなる。また、図4は、本実施形態で使用するTa膜の屈折率分散図である。Ta膜は、可視域で透明であり、正の分散を持つ。
干渉薄膜の材料は、通常正の分散を持ち、負の分散を持つことは原理的に難しい。そこで、本実施例では、多層膜が一層で構成される薄膜と等価な振舞いを示す等価膜理論を用いて、多層膜を構成する各薄膜の適切な屈折率、膜厚関係を設定することで、負の分散を持つ多層膜を実現する。
本実施例の薄膜スタック106では、基板101側から順に膜102〜104が上述した条件で積層されている。以下では、膜102,104をH膜、膜103をM膜として説明する。本実施例では、以下の条件式(4)〜(6)を満たす必要がある。
ここで、θは多層膜に入射する光の入射角度、λは使用波長である。また、nはH膜102,104の使用波長λに対する屈折率、dはH膜102,104の物理膜厚、nはM膜103の使用波長λに対する屈折率、dはM膜103の物理膜厚である。なお、入射角度θとは、図1に示されるように、膜102〜105から構成される多層膜に対し入射媒質から入射する角度である。
薄膜スタック106を図1(b)に示されるように1つの等価膜200として変換すると、等価膜200の等価屈折率nと物理膜厚dは以下の数式(7)〜(11)で算出される。
上記数式からそれぞれのUH、M、ΔH、MからU、Δを求めることで、等価屈折率nおよび物理膜厚dを算出する。Uに関しては偏光ごとに異なるため、入射する偏光にあわせて数式を選ぶ必要がある。Δを求める際は、数式(8),(9)を用いればよい。数式(8),(9)の左辺はそれぞれ三角関数なので一方の数式を用いても位相膜厚Δは0〜360度の範囲で一意的に決まらないが、両数式を用いることで位相膜厚Δを0〜360度の範囲で導出することができる。
数式(7)の左辺は二乗であるため、薄膜スタック106が1つの等価膜200として機能するためには、光学素子100の使用波長域の全域において、条件式(4)を満たすことが必要である。条件式(4)を満たさない場合、薄膜スタック106は、等価膜200のように一意な特性を持つ膜として機能せず、波長ごとに異なる性質を持つH膜102,104、M膜103が個別に機能してしまう。各薄膜が個別に機能してしまうと、薄膜スタック106は1つの等価膜200として負の分散を持つことはできない。例えば、可視域のような広い波長域で条件式(4)を満たす薄膜スタック106の場合、各薄膜は十分に薄い物理膜厚を選択する必要がある。また、H膜やM膜を成膜する際に意図しない膜を含んでしまう場合があるが、このような膜は通常、光学膜厚が10nmより小さく薄膜として機能しないため、H膜やM膜に何ら影響を与えることはない。
また、薄膜スタック106の最外層のうち光学面側のH膜104の物理膜厚をdHO、H膜104に隣接するM膜103の物理膜厚をdMOとすると、以下の条件式(12)を満たすことが好ましい。
本実施例では、H膜102,104としてTa膜、M膜103としてSiO膜を使用する。図8は、波長550nmに対する等価屈折率を示す図である。図9は、波長400〜700nmに対する屈折率分散図である。図8の矢印は、M膜103の物理膜厚dを大きくすると等価屈折率nは低n化するという傾向を表している。また、図9では、正の分散を持つ、または式(1)を満たさない領域が黒く塗りつぶされている。H膜102,104に使用されているTaが強い正分散を持つため所定の領域では負の分散にならないが、条件式(12)を満たすことでおよそ負の分散を示すようになる。
また、以下の条件式(13)を使用波長域の中心波長で満たすことが好ましい。
条件式(13)の中辺は、数式(9)の右辺である。つまり、条件式(13)は、薄膜スタック106の位相膜厚Δの余弦が0に近い値であることを表している。これは、位相膜厚Δが90度+180度×任意の整数という関係であり、薄膜スタック106の光学膜厚n×dで表した場合λ/4の奇数倍であることを表している。薄膜スタック106の光学膜厚がλ/4のとき、干渉薄膜としては最大の振幅、最大の位相変化を表す。このような薄膜スタック106は、例えば、誘電体ミラー、ダイクロイック膜、または反射防止膜などに有効に利用することができる。
本実施例では、H膜102,104として物理膜厚が8.2nmのTa膜、M膜103として物理膜厚が67.0nmのSiO膜を使用する。図5は、等価膜200の等価屈折率を示す図である。図6は、等価膜200の等価物理膜厚を示す図である。また、図7は、入射角度θiを0度、使用波長域を可視域とした場合の条件式(4)の算出結果を示す図である。設計中心波長は、波長550nmとしている。
図7に示されるように、可視域全域で正となり、条件式(4)を満たす。また、条件式(13)の中辺は波長550nmで0となり、条件式(13)を満たす。そのため、図5に示されるように、短波長側では屈折率が低くなる。また、一般的な薄膜とは異なり、波の干渉の位相により等価膜202の物理膜厚は波長に対して変化するため、設計する際に考慮する必要がある。
図10は、本実施例の多層膜を利用するダイクロイック膜の反射率特性図である。実線は本実施例のダイクロイック膜の値を示し、破線は比較例1であり、正の分散を持つYFを利用する多層膜の値を示している。また、本実施例の膜構成を表1に、比較例1の膜構成を表2に示す。
図10に示されるように、本実施例の反射帯域である波長450nm以下の領域は、比較例1に比べて広い。また、透過帯域である波長450nm以上の反射率は、ほぼ変化しない。このように、負の分散を利用することで、帯域を簡単に制御することができる。一般的に正の分散を利用すると、帯域を狭くすることは容易だが、広くすることは困難であり、複雑な膜構成を必要とする。本発明の負の分散を持つ多層膜を仮想的に実現する手法は、その対策の1つとなりえる。
表1に示されるように、本実施例の薄膜スタック(膜j12〜j14)のH膜(膜j12,J14)としてTa膜を使用している。また、膜のj11にもTaを使用している。薄膜の製造上では、膜j11,j12をわざわざ分ける必要はなく、膜j11,j12をまとめて物理膜厚132.7nmの膜を成膜してもよい。このように、負の分散を持つ薄膜スタックと同じ材料を薄膜材料として利用する場合、物理膜厚は合成してもよい。
また、本実施例では、薄膜スタック(膜j12〜j14)と膜j11を10回繰り返している。言い換えると、薄膜スタックを2回繰り返したスタック群を5回繰り返している。実施例2で説明するように、薄膜スタックを2回繰り返すことで、光学膜厚がλ/2の等価膜を得ることができる。本実施例のように反射を利用する多層膜の場合、スタック群を少なくとも5つ有する多層膜を形成することで反射の効率を上げることができる。製造上、繰り返し回数は200回程度を限度にしておくほうが好ましい。
また、多層膜j11〜j14を利用する場合、各膜の光学膜厚や屈折率は完全に一致せずともよく、薄膜干渉としての本質が逸れない程度の揺らぎを持っていてもよい。屈折率ならば設計中心波長で±0.02nm程度、光学膜厚ならば設計中心波長の1/20以下の揺らぎを持っていても、それは同一な干渉特性を持っているとしてもよい。
本実施例では、光学素子100が波長550nmで光学膜厚n×dがλ/2となる多層膜を備えるために、多層膜は複数の薄膜スタック106を備えるように構成される。光学膜厚n×dがλ/2のとき、位相膜厚Δは180度である。このとき、式(8)では、左辺が0となるためUが0となり、屈折率を求めることができない。すなわち、1つの薄膜スタック106だけでは光学膜厚n×dがλ/2となる多層膜を得ることはできない。そこで、光学膜厚n×dがλ/4以下となる等価膜200を形成し、形成された等価膜200を複数用いて多層膜を構成する。そうすることで、屈折率の分散を変えずに物理膜厚を増やすことが可能となる。結果として、光学膜厚n×dがλ/2となる多層膜を得ることができる。なお、等価膜200の積層回数は、2〜3回が好ましい。より好ましくは、本実施例のように、等価膜200を2回繰り返すことがよい。
本実施例では、薄膜スタック106のH膜102,104として物理膜厚が25.0nmのTa膜、M膜103として物理膜厚が17.0nmのSiO膜を使用する。また、薄膜スタック106を2回繰り返している。図11は、等価膜200の等価屈折率を示す図である。図12は、等価膜200の等価物理膜厚を示す図である。また、図13は、入射角度θを0度、使用波長域を可視域とした場合の条件式(4)の算出結果を示す図である。設計中心波長は、波長550nmとしている。
図13に示されるように、可視域全域で正となり、条件式(4)を満たす。また、条件式(13)の中辺は波長550nmで0となり、条件式(13)を満たす。そのため、図11に示されるように、短波長側では屈折率が低くなる。
図14は、本実施例の多層膜を利用する反射防止膜の反射率特性図である。実線は本実施例の反射防止膜の値を示し、破線は比較例2の多層膜の値を示している。また、本実施例の多層膜の使用波長域は可視域であるが、図中には波長300〜1000nmに対する反射率特性を示している。また、本実施例の膜構成を表3に、比較例2の膜構成を表4に示す。
表3に示されるように、本実施例の多層膜は、2つの薄膜スタック(膜j21〜j23および膜j24〜j26)が繰り返し積層されている。2つの薄膜スタック(膜j21〜j23および膜j24〜j26)は、1つの等価膜として機能する。等価膜の等価屈折率nと物理膜厚dはそれぞれ、1.966、127.2nmである。
図14に示されるように、広い波長域波長に対する反射率は、本実施例の反射率は、波長域の広帯域で比較例2の反射率に比べて低い。そこで、本実施例の等価膜を位相調整のために使用することで、正の分散の膜を利用するより非常に効率が良くなる。また、本実施例の等価膜は、短波長側の反射率が特に落ち込んでいる。一般的に、設計中心波長に対してλ/2、λ/4、またはそれ以上に薄い膜を利用して反射防止膜を形成する場合、短波長側の反射率が落ちることは少ない。これは、ピークとなる波長に対して短波長側の反射率が加算されてしまうためである。短波長側の反射率を下げることは難しく、広帯域な反射防止膜を得るためには長波長側の特性を落とす必要があった。本実施例の負の分散を持つ多層膜の膜を利用することで、図14に示されるように、短波長側の反射率特性を改善し、広帯域な反射防止膜を得ることができる。
図15は、本発明の光学素子100を利用する光学機器の一例であるデジタルカメラの斜視図である。デジタルカメラは、カメラ本体1600、撮像光学系1601を備える。撮像光学系1601は、カメラ本体1600に着脱可能に取り付ける構成としてもよい。カメラ本体1600は、CCDセンサやCMOSセンサ等である固体撮像素子(光電変換素子)1602、メモリ1603、表示装置1604を備える。固体撮像素子1602は、カメラ本体1600に内蔵され、撮像光学系1601によって形成された被写体像を受光する。メモリ1603は、固体撮像素子1602によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録する。
また、本発明の光学素子100は、例えば、撮像光学系1601に利用される光学レンズの表面に付与される反射防止膜に利用される。それにより、より広帯域に透過率が向上した撮像光学系1601が提供される。また、本発明の光学素子は、顕微鏡やプロジェクタ等の光を透過させる光学系を備える光学機器に利用することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
100 光学素子
102,104 H膜(第1の膜)
103 M膜(第2の膜)
106 薄膜スタック(スタック)

Claims (8)

  1. 多層膜が形成された光学面を有する光学素子であって、
    前記多層膜は、使用波長に対して第1の屈折率を有する第1の膜と、前記使用波長に対して前記第1の屈折率より小さい第2の屈折率を有する第2の膜と、を備えるスタックを有し、
    前記スタックの最外層は、前記第1の膜で構成され、
    前記スタックの膜構成は、積層方向に沿って対称性を有し、
    前記使用波長をλ、前記多層膜に入射する光の入射角をθ、前記第1の屈折率をn、前記第2の屈折率をn、前記第1の膜の物理膜厚をd、前記第2の膜の物理膜厚をdとするとき、

    なる条件を満たすことを特徴とする光学素子。
  2. 前記スタックの最外層のうち前記光学面側の第1の膜の物理膜厚をdHO、前記光学面側の第1の膜に隣接する第2の膜の物理膜厚をdMOとするとき、

    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 使用波長域の中心波長において、

    なる条件を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  4. 前記多層膜は、複数の前記スタックを備えることを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記多層膜は、2または3つの前記スタックを備えることを特徴とする請求項3または4に記載の光学素子。
  6. 前記多層膜は、複数の前記スタックを備えるスタック群を少なくとも5つ有することを特徴とする請求項4または5に記載の光学素子。
  7. 前記使用波長域は、可視域および近赤外域のうち少なくともいずれか一方を有することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 複数の光学素子を有し、
    該複数の光学素子のうち少なくとも1つは請求項1から7のいずれか1項に記載の光学素子であることを特徴とする光学機器。
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