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JP2017072194A - 自動変速機 - Google Patents

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JP2017072194A JP2015199530A JP2015199530A JP2017072194A JP 2017072194 A JP2017072194 A JP 2017072194A JP 2015199530 A JP2015199530 A JP 2015199530A JP 2015199530 A JP2015199530 A JP 2015199530A JP 2017072194 A JP2017072194 A JP 2017072194A
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JP2015199530A
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山崎 正典
Masanori Yamazaki
正典 山崎
義輝 金山
Yoshiteru Kanayama
義輝 金山
洋一 辻
Yoichi Tsuji
洋一 辻
隆志 斎藤
Takashi Saito
隆志 斎藤
忠明 平岡
Tadaaki Hiraoka
忠明 平岡
智滋 大畑
Tomoshige Ohata
智滋 大畑
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Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
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Abstract

【課題】プライマリプーリ受圧室とセカンダリプーリ受圧室とを連結する油圧経路に可逆オイルポンプを設け、変速比を固定する場面で、省エネルギー化を図ることができるようにした、無段変速機を提供する。【解決手段】第1プーリ受圧室24を有する第1プーリ2と、第2プーリ受圧室34を有する第2プーリ3と、第1プーリ2と第2プーリ3とに巻き掛けられたベルト4と、第1プーリ受圧室24と第2プーリ受圧室34とを連結する油圧経路5cと、油圧経路5c上に設けられた可逆オイルポンプ54と、油圧経路5cにおける可逆オイルポンプ54と第1プーリ受圧室24とを結ぶ経路上に設けられて閉鎖状態のときに第1プーリ受圧室24を密封する弁体を有する密封機構55とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プライマリプーリ受圧室と、セカンダリプーリ受圧室とを連結する油圧経路に可逆オイルポンプを設けた自動変速機に関する。
自動変速機として、変速比を連続的に変更できる無段変速機が、例えば車両用変速機として実用化されている。
無段変速機では、プライマリプーリ及びセカンダリプーリにベルト(チェーンを含む)を巻き掛け、両プーリにベルトを押し付け、この押し付け力によって生じる摩擦力を用いることで、ベルトと各プーリ間の動力伝達を行っている。
このときプーリとベルトとの間の摩擦力は、プーリの押し付け力、即ち、プーリ推力を、油圧を用いて与えることで達成している。
無段変速機における油圧を制御する技術として、例えば特許文献1に開示されたベルト式無段変速機の油圧制御装置がある。
特許文献1に開示された装置では、第1オイルポンプから吐出された油が、調圧後に駆動側プーリの油圧室(プライマリプーリ受圧室)と従動側プーリの油圧室(セカンダリプーリ受圧室)とにそれぞれ供給されると共に、これらの油圧室の相互を結ぶ油路に、可逆的に油を吐出する(吐出方向を正方向又は逆方向に切替可能な)第2オイルポンプ(可逆オイルポンプ)が備えられている。
従来は、ベルト巻掛径が減少する一方のプーリの油圧室から排出された油は、他方のプーリのベルト巻掛径の増大に利用されずにドレンされるのみであった。
これに対し、特許文献1に開示された装置では、変速時に、第2オイルポンプを吐出方向を適宜切り替えて駆動することによって、ベルト巻掛径が減少するプーリの油圧室から油を吸引して、この油を、ベルト巻掛径が増大するプーリへ供給することで、ドレンされる油を無くしている。
特開平04−157256
ここで、特許文献1(第2頁右下欄第9−12行参照)には、変速比を変更しない時には、駆動側プーリと従動側プーリとの双方の油圧室に油を給排する必要が無いので、第2オイルポンプは駆動されない旨が記載されている。
しかしながら、実際には、特許文献1記載の装置では、変速比を変速しない場合でも、第2オイルポンプを作動させる必要があり、ひいては第2オイルポンプを駆動するためにエネルギーが消費されると推測される。
特許文献1記載の装置において、変速比を変更しない場合でも第2オイルポンプを作動させる必要があると推測される理由は、以下のとおりである。
つまり、駆動側プーリの油圧室と従動側プーリの油圧室との間の第2オイルポンプからは油のリークがあるため、変速しない時でも、駆動側プーリの油圧室や従動側プーリの油圧室の各圧力をそれぞれ正常な圧力に保持する程度に第2オイルポンプを駆動しなければならない。例えば、駆動側プーリと従動側プーリとで油圧室の設定圧力に差がある場合には、この圧力の差を保持するために第2オイルポンプを駆動する必要がある。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、プライマリプーリ受圧室と、セカンダリプーリ受圧室とを連結する油圧経路に可逆オイルポンプを設けた自動変速機において、変速比を固定する場面で、省エネルギー化を図ることができるようにした、自動変速機を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の自動変速機は、第1プーリ受圧室を有する第1プーリと、第2プーリ受圧室とを有する第2プーリと、前記第1プーリと前記第2プーリとに巻き掛けられたベルトと、前記第1プーリ受圧室と前記第2プーリ受圧室とを連結する油圧経路と、前記油圧経路上に設けられた可逆オイルポンプと、前記油圧経路における前記可逆オイルポンプと前記第1プーリ受圧室とを結ぶ経路上に設けられ、閉鎖状態のときに前記第1プーリ受圧室を密封する弁体を有する密封機構と、を有することを特徴としている。
(2)前記弁体は、開放状態のときには前記第1プーリ受圧室から油圧が抜けることを許容し、前記開放機構は、前記弁体を、前記開放状態に保持可能な開放機構を備えることが好ましい。
(3)前記密封機構は逆止弁であり、前記開放機構は、前記逆止弁の前記弁体を弁座から離隔した位置に規制して前記開放状態に保持する開放モード及び前記弁体の位置を規制しない通常モードの何れかの作動モードに設定可能な規制部材と、前記規制部材を駆動する駆動部とを有することが好ましい。
(4)前記油圧経路へ供給される油圧の元圧を発生する元圧発生機構と、前記元圧発生機構が設置された元圧経路とを備え、前記元圧経路は、前記可逆オイルポンプと前記第2プーリ受圧室との相互間において前記油圧経路に接続されたことが好ましい。
(5)前記油圧経路から分岐して設けられた分岐経路と、前記分岐経路上に設けられた流量調整機構とを有することが好ましい。
分岐経路は、潤滑油ライン及びドレインラインの少なくとも一つに接続されることが好ましい。
(6)前記分岐経路は、前記可逆オイルポンプと前記密封機構との相互間で前記油圧経路から分岐して設けられ、前記メインオイルポンプは、車両走行用のエンジンによって駆動され、前記可逆オイルポンプは、モータによって駆動されることが好ましい。
(7)前記第1プーリが駆動側プーリであり、前記第2プーリが前記駆動側プーリの回転が前記ベルトを介して伝達される従動側プーリであることが好ましい。
(8)前記第1プーリが駆動側プーリであり、前記第2プーリが前記駆動側プーリの回転が前記ベルトを介して伝達される従動側プーリであり、前記可逆オイルポンプの作動を制御する第1制御手段と、前記駆動部の作動を制御することで前記逆止弁の作動モードを設定する第2制御手段とを備え、前記第1制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記従動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、アップシフトする場合には、前記駆動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、変速比を変更しない場合には、前記可逆オイルポンプを停止し、前記第2制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記逆止弁を開放モードとする一方、アップシフトする場合又は変速比を変更しない場合には、前記逆止弁を通常モードとすることが好ましい。
本発明の自動変速機では、第1プーリ受圧室と、第2プーリ受圧室とを連結する油圧経路に可逆オイルポンプを設けた自動変速機において、変速比が変更されない場合には、密封機構により第1プーリ受圧室を密封することで、可逆オイルポンプからの油圧のリークひいては第1プーリ受圧室からの油圧のリークを防止することができる。これにより、リークによる第1プーリ受圧室の油圧の低下を防止でき、油圧のリークを防止するために可逆オイルポンプを作動させることが不要となって、可逆オイルポンプを作動させるためのエネルギーが不要となる。
したがって、本発明の自動変速機によれば、変速比を固定する場面で、省エネルギー化を図ることができる。
本発明の第1実施形態としての無段変速機の全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る電磁弁の構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態としての無段変速機の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下に示す各実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
以下の各実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.第1実施形態]
[1−1.無段変速機の全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態としての無段変速機(自動変速機)の全体構成を示す模式図である。
本発明の第1実施形態としての無段変速機の全体の構成について図1を参照して説明する。
無段変速機100は、車両用自動変速機であり、図示しないトルクコンバータと、バリエータ1と、油圧回路5と、制御装置6とを備えて構成されている。
バリエータ1は、プライマリプーリ(駆動側プーリ)2と、セカンダリプーリ(従動側プーリ)3と、これらのプライマリプーリ2とセカンダリプーリ3とに巻き掛けられたベルト(チェーンも含む)4とを備えて構成されている。
プライマリプーリ2は、プライマリ軸23を有しており、このプライマリ軸23は前記のトルクコンバータ等を介して図示しない車両用のエンジンに連結されている。
セカンダリプーリ3は、プライマリ軸23と平行に配置されたセカンダリ軸33を有しており、このセカンダリ軸33は、図示しない減速機構や差動機構等を介して図示しない駆動輪に連結されている。
プライマリプーリ2は、固定シーブ21と、この固定シーブ21に対向して配置された可動シーブ22とを備えている。
固定シーブ21は、前記のプライマリ軸23に固定されている。
可動シーブ22は、プライマリ軸23に対して回転方向に係止され且つ、プライマリ軸23の軸方向へ移動可能に設けられている。
相互に対面する固定シーブ21のシーブ面21aと可動シーブ22のシーブ面22aとは、外周側(径方向外側)に向かうに従って相互の間隔が徐々に広がる円錐状に形成され、シーブ面21aとシーブ面22aとの間に断面がV字状のV溝を形成している。
同様に、セカンダリプーリ3は、固定シーブ31と、この固定シーブ31に対向して配置された可動シーブ32とを備えており、固定シーブ31は、前記のセカンダリ軸33に固定され、可動シーブ32は、セカンダリ軸33に対して回転方向に係止され且つセカンダリ軸33の軸方向へ移動可能に設けられている。
相互に対面する固定シーブ31のシーブ面31aと可動シーブ32のシーブ面32aとは、外周側に向かうに従って相互の間隔が徐々に広がる円錐状に形成され、シーブ面31aとシーブ面32aとの間に断面がV字状のV溝を形成している。
ここで、プライマリプーリ2の可動シーブ22には隣接してプライマリプーリ受圧室24が配設されている。このプライマリプーリ受圧室24は、可動シーブ22の背面22bと、この背面22bに対向するようにプライマリ軸23に固定された区画部材25とによって囲繞されて形成される。
同様に、セカンダリプーリ3の可動シーブ32には隣接してセカンダリプーリ受圧室34が配設されている。このセカンダリプーリ受圧室34は、可動シーブ32の背面32bと、この背面32bに対向するようにセカンダリ軸33に固定された区画部材35とによって囲繞されて形成される。
プライマリプーリ受圧室24内に供給される油圧に応じて、可動シーブ22はプライマリ軸23上を軸方向に移動し、V溝のスパン、即ち、固定シーブ21のシーブ面21aと可動シーブ22のシーブ面22aとの間の距離を変更し、プライマリプーリ2の有効径(プライマリプーリ2に対するベルト4の巻掛半径)Rpが調整される。
同様に、セカンダリプーリ受圧室34内に供給される油圧に応じて、可動シーブ32はセカンダリ軸33上を軸方向に移動し、V溝のスパン、即ち、固定シーブ31のシーブ面31aと可動シーブ32のシーブ面32aとの間の距離を変更し、セカンダリプーリ3の有効径(セカンダリプーリ3に対するベルト4の巻掛半径)Rsが調整される。
このようにプライマリプーリ受圧室24及びセカンダリプーリ受圧室34に供給される各油圧によって、プライマリプーリ2の有効径Rpやセカンダリプーリ3の有効径Rsを変更することで、無段変速機100の変速比が変更される。
そして、無段変速機100には、プライマリプーリ受圧室24やセカンダリプーリ受圧室34に油圧を供給するために前記の油圧回路5が備えられている。
油圧回路5は、オイルパン51,メインオイルポンプ52,調圧弁53,サブオイルポンプ54,逆止弁(密封機構)55及び電磁駆動装置(開放機構)56と、元圧経路5a及び油圧経路5cとを備えて構成されている。
元圧経路5aは、油圧経路5cにライン圧P0を供給する経路であり、オイルパン51とメインオイルポンプ52とを連通する油路5a1と、メインオイルポンプ52と調圧弁53とを連通する油路5a2と、油圧経路5cを構成する後述の油路5c3の中間部(以下、接続部ともいう)5c3′に接続されて油路5c3(油圧経路5c)と調圧弁53とを連通する油路5a3とを備えて構成される。
油圧経路5cは、プライマリ油圧室24とセカンダリ油圧室34とを連結するものであり、プライマリプーリ受圧室24と逆止弁55とを連通する油路5c1と、逆止弁55とサブオイルポンプ54とを連通する油路5c2と、サブオイルポンプ54とセカンダリプーリ受圧室34とを連通する油路5c3とを備えて構成される。
油圧回路5についてさらに説明すると、メインオイルポンプ52は、前記の車両走行用のエンジンにより駆動され、油路5a1を介してオイルパン51から吸引した油を油路5a2へ圧送する。
このメインオイルポンプ52から油路5a2に送り出された油は、調圧弁53によって前記ライン圧P0に調圧される。
プライマリプーリ受圧室24に供給される油圧(以下、プライマリ圧という)Pp及びセカンダリプーリ受圧室34に供給される油圧(以下、セカンダリ圧という)Psは、ライン圧P0を元圧としてサブオイルポンプ54によって調圧される。
したがって、メインオイルポンプ52及び調圧弁53によって本発明の元圧発生機構が構成される。
油圧経路5cには、元圧経路5aとの接続部5c3′と、プライマリプーリ受圧室24との間にサブオイルポンプ54が設けられている。異なる言い方をすれば、元圧経路5aは、サブオイルポンプ54とセカンダリプーリ受圧室34との相互間において油圧経路5cに接続されている。
さらに、油圧経路5cには、サブオイルポンプ54とプライマリプーリ受圧室24との間に、自然状態においてプライマリプーリ受圧室24からサブオイルポンプ54に向かう油の流れを阻止する逆止弁55が設けられている。ここで、自然状態とは、逆止弁55が、詳しくは後述する電磁駆動装置56により開放状態に保持されていない状態を意味する。
また、油路5a3の中間部5a3′には油路5bが接続されており、油路5a3(元圧経路5a)からの油は、油路5bを介して、無段変速機100の潤滑が必要な箇所(例えばシーブ面21a,22a,31a,32a)に潤滑油として供給される(以下、油路5bを潤滑油路5bともいう)。
また、上記の潤滑が必要な箇所と、オイルパン51との間には図示しないリターン油路が備えられており、潤滑後の油がオイルパン51へと戻されるようになっている。
[1−2.サブオイルポンプ,逆止弁及び電磁駆動装置の詳細]
図2は、本発明の第1実施形態に係る電磁弁の構成を示す模式図である。
図1に加え図2を参照して、本発明の第1実施形態としての無段変速機の要部であるサブオイルポンプ54,逆止弁55及び電磁駆動装置56について説明する。
サブオイルポンプ54は、本実施形態では、図示しない電動モータにより駆動される電動ポンプであり、電動モータには図示しない車載のバッテリより電力が供給される。
また、サブオイルポンプ54は可逆ポンプである。本発明でいう可逆ポンプとは、第1方向と、第1方向とは異なる第2方向との何れか一方に選択的に流体を圧送可能なポンプを意味する。可逆ポンプの具体例としては、油を送り出すロータ軸を逆方向に回転可能なベーンポンプである。
したがって、サブオイルポンプ54により、プライマリプーリ受圧室24に向けて油を圧送すること、及び、セカンダリプーリ受圧室34に向けて油を圧送することの両方を選択的に行うことができる。
逆止弁55は、前述のとおり、自然状態でプライマリプーリ受圧室24からサブオイルポンプ54へ向かう油の流通を阻止する機能を有する弁であり、電磁駆動装置56により、自然状態となる通常モードと、開放モードとの何れかの作動モードに変更される。
つまり、逆止弁55は、開放モードでは、プライマリプーリ受圧室24に対する油の流入及び流出の両方を許容する開放状態に強制的に保持され、通常モードでは、プライマリプーリ受圧室24への油の流入に対しては開放状態となる一方、プライマリプーリ受圧室24からの油の流出に対しては閉鎖状態となる。
具体的には、逆止弁55は、図2に示すように、弁体55aと、弁座55bとを備えて構成されている。
弁体55aは、弁座55bから離隔した開弁位置(図2に示す位置)と、弁座55bに着座した閉弁位置との間で移動可能となっている。
電磁駆動装置56は、弁座55bに対して弁体55aとは反対側に配置されており、ソレノイド部(駆動部)56aと駆動軸(規制部材)56bとを有している。
ソレノイド部56aは、後述するように制御装置6からの制御指令に応じて、駆動軸56bを、その先端が弁座55bよりもソレノイド部56a側に縮退した第1位置(図2中、実線で示す位置)と、その先端が弁座55bよりも弁体55a側に伸長した第2位置(図2中、破線で示す位置)との何れかの位置に駆動する。
駆動軸56bの第1位置では、駆動軸56bは逆止弁55の弁体55aと接触しない。したがって、弁体55aは駆動軸56bに移動を規制されないフリーの状態となり、逆止弁55は前記の通常モードとなる。
駆動軸56bの第2位置では、駆動軸56bは弁体55aと接触する。したがって、弁体55aは駆動軸56bにより押し出されて弁座55bから離隔した開放状態に保持され、逆止弁55は前記の開放モードとなる。
[1−3.制御装置]
図3を参照して制御装置6の構成を説明する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
制御装置6は、目標変速比演算部6a,実変速比演算部6b,変速比変更判定部6c,サブオイルポンプ制御部(第1制御手段)6d及びソレノイド制御部(第2制御手段)6eを備えている。なお、目標変速比演算部6a,実変速比演算部6b,変速比変更判定部6c,サブオイルポンプ制御部6d及びソレノイド制御部6eをそれぞれ別々のハードウェア(制御装置)により構成してもよい。
また、制御装置6には、車速センサ61,プライマリ回転センサ62,セカンダリ回転センサ63,スロットル開度センサ64及びアクセル開度センサ65などの各種センサから検出信号が入力される。
車速センサ61は車速Vを検出し、プライマリ回転センサ62はプライマリプーリ2の回転速度(以下、プライマリ回転速度という)Npを検出し、セカンダリ回転センサ63はセカンダリプーリ3の回転速度(以下、セカンダリ回転速度という)Nsを検出し、スロットル開度センサ64はスロットル開度TVを検出し、アクセル開度センサ65はアクセル開度(アクセルペダルの踏込量)Acを検出する。
目標変速比演算部6aは、車速V,プライマリ回転速度Np及びスロットル開度TVに基づき目標変速比ip*を演算する。
実変速比演算部6bは、プライマリ回転速度Np及びセカンダリ回転速度Nsに基づき実変速比ipを演算する。
変速比変更判定部6cは、目標変速比演算部6aから目標変速比ip*を取得すると共に実変速比演算部6bから実変速比ipを取得し、これらの実変速比ipと目標変速比ip*とに基づいて、変速比をロウ側に変更するか(ダウンシフトするか)、変速比をハイ側に変更するか(アップシフトするか)、現状の変速比に維持するのか判断する。
具体的には、変速比変更判定部6cは、目標変速比ip*が実変速比ipよりも小さく、目標変速比ip*と実変速比ipとの差の絶対値が、所定値Δipd(Δipd>0)よりも大きい場合(ip*<ip,|ip*−ip|>Δipd)には、アップシフトすると判定し、目標変速比ip*が実変速比ipよりも大きく、目標変速比ip*と実変速比ipとの差の絶対値が所定値Δipdよりも大きい場合(ip*>ip,|ip*−ip|>Δipd)には、ダウンシフトすると判定し、目標変速比ip*と実変速比ipとの差の絶対値が所定値Δipd以下の場合(|ip*−ip|≦Δipd)には、変速比を変更しないと判定する。
さらに、変速比変更判定部6cは、アクセル開度センサ65からアクセル開度Acを取得し、このアクセル開度Acに基づき、アクセルペダルが踏まれたとき、アクセルペダルの踏み込み量又はアクセルペダルの踏み込み速度が所定速度以上で、且つ、ダウンシフトが禁止されていない状態であれば、踏み込みダウンシフト(以下、踏み込みダウンという)を行うと判定する。
なお、キックダウンは踏み込みダウンの下位概念であり、アクセルペダルを踏み込みきったとき(アクセル開度が最大のとき)に実行されるダウンシフトを、キックダウンと呼ぶ。
サブオイルポンプ制御部6dは、変速比変更判定部6cから判定結果情報Scを取得し、この判定結果情報Scに基づいてサブオイルポンプ54を制御する。
具体的には、判定結果情報Scがダウンシフトする旨であった場合には、図1に矢印Adで示す方向(つまりセカンダリプーリ3側、以下、ダウンシフト方向Adともいう)に油を圧送するように、サブオイルポンプ54の作動を制御する。
また、サブオイルポンプ制御部6dは、判定結果情報Scがアップシフトする旨であった場合には、矢印Auで示す方向(つまりプライマリプーリ2側、以下、アップシフト方向Auともいう)に油を圧送する。
また、サブオイルポンプ制御部6dは、判定結果情報Scが変速比を変更しない旨であった場合には、サブオイルポンプ54を停止状態とする。
ここで、プライマリプーリ2とベルト4との間の摩擦力やセカンダリプーリ3とベルト4との間の摩擦力がベルト4に対する駆動力(以下、ベルト駆動力という)よりも小さいと、ベルトスリップが発生するおそれがある。
そこで、プライマリプーリ2とベルト4との間の摩擦力やセカンダリプーリ3とベルト4との間の摩擦力がベルト駆動力を下回ることがないよう、プーリの押し付け力、すなわち、プーリ推力を与える油圧の下限値Pminが、エンジントルクに応じて設定される。
制御装置6は、調圧弁53の開度を制御する(つまりライン圧P0を調整する)調圧弁制御部(図示略)を備えている。サブオイルポンプ制御部6dは、前記のサブオイルポンプ54の起動,停止の制御及び圧送方向の制御に加え、調圧弁制御部と連携しながら、プライマリ圧Pp及びセカンダリ圧Psが前記下限値Pminを下回らないように、サブオイルポンプ54の出力を制御している。
例えば、アップシフトする際に、サブオイルポンプ54によりアップシフト方向Auに油を圧送した場合にはサブオイルポンプ54の吸引によりセカンダリ圧Psが低下するので、この低下分を相殺するように、調圧弁53の開度を制御してライン圧P0を上昇させる。
ソレノイド制御部6eは、変速比変更判定部6cから判定結果情報Scを取得し、この判定結果情報Scに基づいて逆止弁を制御する。
具体的には、ソレノイド制御部6eは、判定結果情報Scがダウンシフトする旨であった場合には、電磁駆動装置56を制御して逆止弁55を開放モードとする。
これにより、逆止弁55は強制的に開放状態とされ、ダウンシフト方向Adの油の流通が許容され(すなわち、プライマリプーリ受圧室24からセカンダリプーリ受圧室34への油の流入が許容され)、ダウンシフトが可能となる。
また、ソレノイド制御部6eは、判定結果情報Scがアップシフトする旨であった場合には、電磁駆動装置56を制御して逆止弁55を通常モードとする。
これにより、アップシフト方向Auへの油の流通に対しては、逆止弁55は、油圧の作用により開放状態となるので(すなわちセカンダリプーリ受圧室34からプライマリプーリ受圧室24への油の流入が許容されるので)、アップシフトが可能となる。
また、ソレノイド制御部6eは、判定結果情報Scが変速比を変更しない旨であった場合には、電磁駆動装置56を制御して逆止弁55を通常モードとする。
これにより、ダウンシフト方向Adへの油の流通に対して逆止弁55は閉鎖状態となるので、プライマリプーリ受圧室24からの油のリークが防止される。
[1−4.変速制御]
ダウンシフトが行われる場合には、逆止弁55は開放モードとされ、サブオイルポンプ54は、ダウンシフト方向Adに油を圧送するように作動が制御される。
これにより、プライマリプーリ受圧室24から、油が、強制開放された逆止弁55を介してセカンダリプーリ受圧室34へと供給され、併せて元圧経路5aから油がセカンダリプーリ受圧室34へと供給され、プライマリ油圧Ppが低下する一方でセカンダリ圧Psが上昇する。
したがって、可動シーブ32が固定シーブ31側へと移動して、セカンダリプーリ3の有効径Rsが大きくなると共にプライマリプーリ2の有効径Rpが小さくなって、ダウンシフトする。
アップシフトが行われる場合には、逆止弁55は、通常モードとされて、アップシフト方向Auへの油の流通に対しては開放状態となり、サブオイルポンプ54は、アップシフト方向Auに油を圧送するように作動が制御される。
これにより、セカンダリプーリ受圧室34及び元圧経路5aから、油が、逆止弁55を介してプライマリプーリ受圧室24へと供給され、セカンダリ圧Psが低下する一方でプライマリ油圧Ppが上昇する。
したがって、プライマリ圧Ppが上昇して、可動シーブ22が固定シーブ21側へと移動して、プライマリプーリ2の有効径Rpが大きくなると共にセカンダリプーリ3の有効径Rsが小さくなって、アップシフトする。
変速比が変更されない場合(変速比が固定される場合)、逆止弁55は、通常モードに制御されて、ダウンシフト方向Adへの油の流通に対しては閉鎖状態となり、サブオイルポンプ54は停止状態とされる。
これにより、プライマリ圧Pp及びセカンダリ圧Psがそれぞれ維持され、プライマリプーリ2の有効径Rp及びセカンダリプーリ3の有効径Rsがそれぞれ維持され、ひいては変速比が維持される。
なお、このときには、セカンダリプーリ受圧室34には元圧経路5aを介してライン圧P0が供給されるので、セカンダリプーリ受圧室34からサブオイルポンプ54を介してリークする油圧がカバーされ、セカンダリ圧Psが維持される。ライン圧P0ひいてはセカンダリ圧Psは、調圧弁53により前記の下限値Pminを上回るように調圧される。
[1−5.作用・効果]
本発明の第1実施形態の無段変速機100では、変速比が変更されない場合には、逆止弁55は通常モードに設定される。逆止弁55は、通常モードでは、プライマリプーリ受圧室24からセカンダリプーリ受圧室34に向かう油の流れに対しては閉鎖状態となるので、プライマリプーリ受圧室24から油圧がサブオイルポンプ54を介してリークしてしまうことを防止することができる。
これにより、プライマリプーリ受圧室24からの油圧がリークすることを防止するためにサブオイルポンプ54を作動させることが不要となって、電動ポンプであるサブオイルポンプ54を作動させるための消費電力が不要となる。
したがって、本発明の第1実施形態の無段変速機100によれば、変速比を固定する場面で、省エネルギー化を図ることができる。
ダウンシフトする場合には、電磁駆動装置56の駆動軸56bを伸長させて逆止弁55を開放モードとする(強制的に開放状態とする)ことで、プライマリプーリ受圧室24からセカンダリプーリ受圧室34に向かう油の流れが許容されるようになるので、変速比を固定する場面での省エネルギー化を図りつつ、セカンダリプーリ受圧室34に油圧を供給してダウンシフトすることができる。
また、ダウンシフトする場合には、サブオイルポンプ54によりセカンダリプーリ受圧室34に向けて油が圧送されるので、速やかにセカンダリプーリ受圧室34を昇圧することができ、ダウンシフトを早期に行うことができる。
ダウンシフトの早期の実行が求められる場面としては、例えば、高速道路での追い越しなどを行う際にキックダウンにより加速する場面や、急減速して停車する前に変速比がロウ側に変速される(以下、LOW戻りという)場面がある。
キックダウンの場面では変速開始時にエンジン回転速度が低いことが多く、急減速する場面では、変速中に一気にエンジン回転速度が下がってしまう。このため、このようなキックダウンやLOW戻りが行われる場面では、エンジン駆動のメインオイルポンプ52だけではダウンシフトを早期に完了するのに必要な出力を確保できないことも想定される。
本実施形態の無段変速機100には、電動のサブオイルポンプ54が備えられているので、このサブオイルポンプ54により、キックダウンやLOW戻りが行われる場面でも、必要な油圧を確保して早期にダウンシフトすることができる。
無段変速機100では、元圧であるライン圧P0を供給する元圧経路5aが、サブオイルポンプ54とセカンダリプーリ受圧室34との相互間で、油圧経路5cに接続されている。ここで、逆止弁55は、サブオイルポンプ54とプライマリプーリ受圧室24との相互間で油圧経路5cに備えられているので、元圧の供給に対して、逆止弁55の上流側にサブオイルポンプ54が配置されていることとなる。
プライマリプーリ受圧室24を密封する変速比の固定時には、サブオイルポンプ54が停止されるので、上流側の停止状態のサブオイルポンプ54の存在により、逆止弁55には、元圧経路5aから供給される元圧が作用することは殆どない。
この構成とは逆に、元圧経路5aが、サブオイルポンプ54とプライマリプーリ受圧室24との相互間で、油圧経路5cに接続されたと仮定した場合、元圧経路5aからの元圧は、逆止弁55に直接作用するので、逆止弁55を開弁させてしまう。このため、変速比の固定時においてプライマリプーリ受圧室24を密封するためには、元圧を相殺するためにサブオイルポンプ54をダウンシフト方向Adに駆動しなければならい。
そこで、元圧経路5aを、サブオイルポンプ54とセカンダリプーリ受圧室34との相互間で、油圧経路5cに接続することにより、上述したとおり、変速比の固定時におけるサブオイルポンプ54の作動を不要としている。
ここで、変速比を固定したい典型的な場面としては、高速道路での定速走行時が挙げられる。高速道路での高速走行であるので、変速比は最ハイ(最小変速比)に固定される。変速比が最ハイであるので、セカンダリ圧Psに較べてプライマリ圧Ppの方が高圧となる。
逆止弁55は変速比の固定時にプライマリプーリ受圧室24を密封するので、高圧のプライマリ圧Ppを、サブオイルポンプ54を作動させることなく逆止弁55により保持することができる。
仮に、変速比の固定時に、逆止弁55により、高圧のプライマリプーリ受圧室24ではなく低圧のセカンダリプーリ受圧室34を密封するようにした場合、変速比の固定中、プライマリ圧Ppを高圧に維持するために、ライン圧P0をサブオイルポンプ54により昇圧してプライマリプーリ受圧室24に供給し続けなければならない。
なお、本実施形態のように、逆止弁55により、高圧のプライマリプーリ受圧室24を密封するようにした場合、変速比の固定中、セカンダリプーリ受圧室34に供給するセカンダリ圧Psは低圧であるので、サブオイルポンプ54によりライン圧P0を昇圧する必要がない、若しくは、サブオイルポンプ54により昇圧するにしてもその昇圧分は僅かである。
つまり、逆止弁55により密封する対象をプライマリプーリ受圧室24としたことで、逆止弁55により密封する対象をセカンダリプーリ受圧室34にする場合に較べて、効率良く変速比を固定できる。
[2.第2実施形態]
[2−1.無段変速機の全体構成]
本発明の第2実施形態としての無段変速機の全体の構成について図4を参照して説明する。上記第1実施形態と同一の構成については同じ符号を付して説明は省略する。
図4は、本発明の第2実施形態としての無段変速機の全体構成を示す模式図である。
図4に示すように、本第2実施形態の無段変速機100Aは、前記の第1実施形態の無段変速機100(図1参照)に対して、(1)逆止弁55とサブオイルポンプ54との相互間において、油圧経路5cから分岐経路5gを設けた点、(2)油路5a3(元圧油路5a)の中間部5a3′から分岐して設けられていた潤滑油路5bを削除した点(図1参照)、(3)可逆オイルポンプであるサブオイルポンプ54Aが、発電機能を有するモータジェネレータにより駆動される点、の3点で相違する。
分岐経路5gは、油路5g1,流量調整機構としてのスプール弁57,油路5g2が油の流通方向上流側からこの順に設けられ、油路5g2には流量センサ66が設けられている。
スプール弁57は、円筒状のスリーブ57aと、スリーブ57a内の弁室にスリーブ57aの軸方向Bに移動可能なスプール57dとを備えている。
スリーブ57aの円筒周面には内外に貫通する入口ポート57b及び出口ポート57cが形成されている。
スプール57dの軸方向Bの位置を調整することで、入口ポート57b及び出口ポート57cの開度ひいては出口ポート57cから流れる油の流量を調整することができる。
スプール57dの軸方向Bの位置は、スプール57dの軸方向Bの端部に作用するパイロット圧を調整することで調整され。パイロット圧は、パイロット圧ラインに設けられたパイロット圧力調整弁の開度を制御することで調整される(パイロット圧ライン及びパイロット圧力調整弁は図示省略)。
流量センサ66は、分岐経路5gを流れる油量Fを、スプール弁57の下流側の油路5g2において検出するものである。
油路5g2は、図示しないが潤滑油路とドレン油路とに分岐している。油路5g1及び油路5g2(分岐経路5g)が潤滑油路を兼ねるため、第1実施形態において元圧経路5aから分岐して設けられていた潤滑油路5bが、本実施形態では上述のとおり削除されている。
その他の構成(但し、後述の制御装置6Aを除く)は、前記の第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
[2−2.制御装置]
図5を参照して制御装置6Aの構成を説明する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。
本第2実施形態の制御装置6Aは、図5に示すように、第1実施形態の制御装置6(図3参照)に対して、流量センサ66から油量Fが、エンジン回転速度センサ67からエンジン回転速度Neがそれぞれ入力されると共に、スプール弁57の開度を制御するスプール弁制御部6fを備えた点が相違する。
スプール弁制御部6fは、油量F及びエンジン回転速度Neに基づいてスプール弁57の開度を制御する(詳細には、スプール弁57に供給するパイロット圧を調圧するパイロット圧力調整弁を制御する)。
具体的には、スプール弁制御部6fは、潤滑油が適切な量になるように流量センサ66により検出された油量Fに基づいてスプール弁57のパイロット圧をフィードバック制御する。
さらに、スプール弁制御部6fは、エンジン回転速度Neが速くるにしたがって、入口ポート57bや出口ポート57cの開度を増大していく。
つまり、エンジン回転速度Neの増加にともない、エンジン駆動のメインオイルポンプ52(図4参照)から圧送される油の流量が、プライマリプーリ受圧室24の油圧Ppやセカンダリプーリ受圧室34の油圧Psを得るための必要流量よりも過剰となった場合には、過剰な油を、ドレンとして分岐経路5gひいてはその先のドレン油路に流すようにしている。
[2−3.作用・効果]
本発明の第2実施形態の無段変速機100Aでは、油圧経路5cから分岐し且つドレン油路や潤滑油路に繋がる分岐経路5gを設けると共に、この分岐経路5gにスプール弁57を介装しているので、このスプール弁57の開度を制御することで、ドレン油量や潤滑油量を適量にすることができる。
また、高速で定速走行するような場合には、変速比が固定となるためサブオイルポンプ54Aはモータジェネレータによる駆動が停止された状態となるが、エンジン駆動のメインオイルポンプ52から圧送される油の内、過剰な油は、サブオイルポンプ54Aを通過した後、スプール弁57を介して分岐経路5gひいてはその先のドレン油路にドレンとして流される。
サブオイルポンプ54Aに装備されたモータを本実施形態のようにモータジェネレータとすることで、前記の過剰な油によりモータジェネレータを駆動させて発電をすることができる。この発電された電力をバッテリに蓄電することで、メインオイルポンプ52の過剰な仕事を電気として回収できる。
[3.その他]
(1)上記実施形態では、本発明の第1プーリを、駆動側プーリであるプライマリプーリ2としたが、本発明の第1プーリを、セカンダリプーリ3としても良い。
すなわち、プライマリプーリ2側に、逆止弁55のような密封機構を設ける代わりに、セカンダリプーリ3側に逆止弁のような密封機構を設けても良い。この場合の逆止弁は、自然状態においてダウンシフト方向Adへの油の流れに対しては開放状態となる一方、アップシフト方向Auへの油の流れに対しては閉鎖状態となる。
このようにセカンダリプーリ3を密封機構により密封する場合には、アップシフトする際に密封機構を強制開放する開放機構を備えるのが好ましい。
或いは、プライマリプーリ2側に密封機構及び開放機構を設けると共に、セカンダリプーリ3側にも密封機構及び開放機構を設けても良い。
(2)上記実施形態では、密封機構を逆止弁55により構成し、開放機構を、逆止弁55の弁体55aを弁座55bから離隔させる電磁駆動装置56としたが、密封機構は逆止弁に限定されず、開放機構は電磁駆動装置56に限定されない。
例えば、上記実施形態において、逆止弁55が配置されている位置に、逆止弁55に替えて、単に油圧経路5cを開閉するのみの開閉制御弁(例えば一般的なソレノイド駆動の開閉制御弁)を設けても良い。
この開閉制御弁は、ダウンシフト及びアップシフトのときには開放され、変速比を固定するときには閉鎖される。この場合、この開閉制御弁が、密封機構及び開放機構の両方を構成する。
(3)上記実施形態では、サブオイルポンプ54を電動ポンプにより駆動したが、サブオイルポンプ54を、メインオイルポンプ52と同様に車両走行用のエンジンにより駆動するようにしても良い。
サブオイルポンプ54を、車両走行用のエンジンにより駆動する場合には、サブオイルポンプ54とエンジンとの間にクラッチを設けて、変速比を固定する場面ではクラッチを切断してサブオイルポンプ54を固定する必要がある。
さらに、反転機構を設けて、エンジンの回転を反転させてサブオイルポンプ54を逆回転可能とする必要がある。
この場合でも、変速比を固定する場面では、エンジンによりサブオイルポンプ54を駆動することが不要となり、エンジンの負荷を低減して省エネルギー化を図ることができる。
1 バリエータ
2 プライマリプーリ(第1プーリ,駆動側プーリ)
3 セカンダリプーリ(第2プーリ,従動側プーリ)
4 ベルト
5 油圧回路
5a 元圧経路
5a3′ 油路5a3の中間部
5b 潤滑油路
5c 油圧経路
5c3′ 油路5c3の中間部
5g 分岐経路
6,6A 制御装置
6c 変速比変更判定部
6d サブオイルポンプ制御部(第1制御手段)
6e ソレノイド制御部(第2制御手段)
21 プライマリプーリ2の固定シーブ(第1固定シーブ)
21a 固定シーブ21のシーブ面
22 プライマリプーリ2の可動シーブ(第1可動シーブ)
23 プライマリ軸
24 プライマリプーリ2の受圧室(第1プーリ受圧室,プライマリプーリ受圧室)
31 セカンダリプーリ3の固定シーブ(第2固定シーブ)
31a 固定シーブ31のシーブ面
32 セカンダリプーリ3の可動シーブ(第2可動シーブ)
33 セカンダリ軸
34 セカンダリプーリ3の受圧室(第2プーリ受圧室,セカンダリプーリ受圧室)
52 メインオイルポンプ
53 調圧弁
54,54A サブオイルポンプ(可逆オイルポンプ)
55 逆止弁(密封機構)
55a 逆止弁55の弁体
55b 逆止弁55の弁座
56 電磁駆動装置(開放機構)
56a 電磁駆動装置56のソレノイド部(駆動部)
56b 電磁駆動装置56の駆動軸(規制部材)
57 スプール弁(流量調整機構)
100,100A 無段変速機
Au アップシフト方向
Ad ダウンシフト方向
(8)前記第1プーリが駆動側プーリであり、前記第2プーリが前記駆動側プーリの回転が前記ベルトを介して伝達される従動側プーリであり、前記可逆オイルポンプの作動を制御する第1制御手段と、前記逆止弁の作動モードを設定する第2制御手段とを備え、前記第1制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記従動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、アップシフトする場合には、前記駆動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、変速比を変更しない場合には、前記可逆オイルポンプを停止し、前記第2制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記逆止弁を開放モードとする一方、アップシフトする場合又は変速比を変更しない場合には、前記逆止弁を通常モードとすることが好ましい。

Claims (8)

  1. 第1プーリ受圧室を有する第1プーリと、
    第2プーリ受圧室を有する第2プーリと、
    前記第1プーリと前記第2プーリとに巻き掛けられたベルトと、
    前記第1プーリ受圧室と前記第2プーリ受圧室とを連結する油圧経路と、
    前記油圧経路上に設けられた可逆オイルポンプと、
    前記油圧経路における前記可逆オイルポンプと前記第1プーリ受圧室とを結ぶ経路上に設けられ、閉鎖状態のときに前記第1プーリ受圧室を密封する弁体を有する密封機構と、を有することを特徴とする、自動変速機。
  2. 前記弁体は、開放状態のときには前記第1プーリ受圧室から油圧が抜けることを許容し、
    前記弁体を、前記開放状態に保持可能な開放機構を備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記密封機構は逆止弁であり、
    前記開放機構は、前記逆止弁の前記弁体を弁座から離隔した位置に規制して前記開放状態に保持する開放モード及び前記弁体の位置を規制しない通常モードの何れかの作動モードに設定可能な規制部材と、前記規制部材を駆動する駆動部とを有する
    ことを特徴とする、請求項2記載の自動変速機。
  4. 前記油圧経路へ供給される油圧の元圧を発生する元圧発生機構と、
    前記元圧発生機構が設置された元圧経路とを備え、
    前記元圧経路は、前記可逆オイルポンプと前記第2プーリ受圧室との相互間において前記油圧経路に接続された
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の自動変速機。
  5. 前記油圧経路から分岐して設けられた分岐経路と、
    前記分岐経路上に設けられた流量調整機構とを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の無段変速機。
  6. 前記分岐経路は、前記可逆オイルポンプと前記密封機構との相互間で前記油圧経路から分岐して設けられ、
    前記メインオイルポンプは、車両走行用のエンジンによって駆動され、
    前記可逆オイルポンプは、モータによって駆動される
    ことを特徴とする、請求項5に記載の自動変速機。
  7. 前記第1プーリが駆動側プーリであり、前記第2プーリが前記駆動側プーリの回転が前記ベルトを介して伝達される従動側プーリである
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の自動変速機。
  8. 前記第1プーリが駆動側プーリであり、前記第2プーリが前記駆動側プーリの回転が前記ベルトを介して伝達される従動側プーリであり、
    前記可逆オイルポンプの作動を制御する第1制御手段と、前記駆動部の作動を制御することで前記逆止弁の作動モードを設定する第2制御手段とを備え、
    前記第1制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記従動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、アップシフトする場合には、前記駆動側プーリに油圧を供給するように前記可逆オイルポンプの作動を制御し、変速比を変更しない場合には、前記可逆オイルポンプを停止し、
    前記第2制御手段は、ダウンシフトする場合には、前記逆止弁を開放モードとする一方、アップシフトする場合又は変速比を変更しない場合には、前記逆止弁を通常モードとする
    ことを特徴とする、請求項3記載の自動変速機。
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