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JP2017071380A - 自転車用スプロケット、及び自転車用スプロケット組立体 - Google Patents

自転車用スプロケット、及び自転車用スプロケット組立体 Download PDF

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JP2017071380A
JP2017071380A JP2016018340A JP2016018340A JP2017071380A JP 2017071380 A JP2017071380 A JP 2017071380A JP 2016018340 A JP2016018340 A JP 2016018340A JP 2016018340 A JP2016018340 A JP 2016018340A JP 2017071380 A JP2017071380 A JP 2017071380A
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sprocket
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chain
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JP2016018340A
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渡会 悦義
Nobuyoshi Watarai
悦義 渡会
浩司 湯浅
Koji Yuasa
浩司 湯浅
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Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

【課題】チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケットを、提供する。
【解決手段】本自転車用スプロケット14は、回転中心軸心Xを有する。本スプロケット14は、第1歯32aと、第2歯32bとを備える。第1歯32aは、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅W1は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔L1より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅W1は、アウターリンクプレート2aに連結されるインナーリンクプレート2bにおける第2軸方向間隔L2より大きい。第2歯32bは、第2軸方向チェーン係合幅W4を、有する。第2軸方向チェーン係合幅W4は、第2軸方向間隔L2より小さい。第2歯32bは、材料の変形により形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、自転車用スプロケット、及び自転車用スプロケット組立体に関する。
従来の自転車用スプロケットは、クランク組立体及び後輪それぞれに設けられる。クランク組立体のスプロケットと、後輪のスプロケットとには、チェーンが噛み合い架けわたされている。これにより、クランク組立体の回転が、チェーンを介して、後輪に伝達される。
チェーンは、インナーリンクプレートとアウターリンクプレートとが交互に連結されている。また、向かい合う一対のインナーリンクプレート間の間隔は、向かい合う一対のアウターリンクプレート間の間隔より小さく形成されている。このため、スプロケットの歯の厚み(係合幅)が全て同じになるようにスプロケットの歯を形成すると、スプロケットの厚み方向において、アウターリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間が、インナーリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間より、大きくなる。
このような従来の構造においては、スプロケットの厚み方向におけるアウターリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間によって、チェーンとスプロケットとの係合が緩くなる傾向にある。そこで、アウターリンクプレートに噛み合う歯の厚みが、インナーリンクプレートに噛み合う歯の厚みより大きくなるように形成されたスプロケットが、提案されている(特許文献1を参照)。
US2013/0139642号公報
従来のスプロケットでは、インナーリンクプレートに噛み合う歯を切削加工することによって、アウターリンクプレートに噛み合う歯の厚みを、インナーリンクプレートに噛み合う歯の厚みより大きくしている(例えば、US2013/0139642号公報の段落0045を参照)。
この場合、スプロケットを形成するために、切削加工時に、加工時間が長くなるという問題があった。すなわち、上記のスプロケットを生産する際には、スプロケットの生産性を向上することが難しかった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケットを、提供することにある。また、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケット組立体を、提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第2歯は、材料の変形により形成される。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。また、第2歯は材料の変形により形成されるので、従来技術と比較して、スプロケットの生産性を向上することができる。
(2)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、プレス加工により形成される。
この場合、第2歯がプレス加工により形成されるので、スプロケットの生産性を確実に向上することができる。
(3)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、凹部を有する。凹部は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるためのものであり、プレス加工により形成される。
この場合、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、凹部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができる。また、凹部がプレス加工により形成されるので、凹部の生産性を向上することができる。
(4)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、凹部を有する。凹部は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるためのものであり、切削加工により形成される。
この場合、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、凹部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができる。また、凹部が切削加工により形成されるので、凹部を正確に形成することができる。
(5)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、本体部と、追加部とを、有する。追加部は、本体部の幅を広げるために、本体部に取り付けられる。第1軸方向チェーン係合幅は、追加部を本体部に取り付けることによって得られる幅である。
この場合、第1歯は、追加部を本体部に取り付けることによって、第1軸方向チェーン係合幅を第2軸方向間隔より大きくなるので、追加部の材料を自由に選択できる。
(6)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の追加部は、金属製である。この追加部は、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯に取り付けられる。
この場合、第1歯の追加部が金属製であるので、追加部の強度及び剛性を、充分に確保することができる。また、この追加部は、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯に確実に取り付けることができる。
(7)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の追加部は、非金属製である。この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に取り付けられる。
この場合、第1歯の追加部が非金属製であるので、追加部における成型の容易化及び軽量化を、図ることができる。また、この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に確実に取り付けることができる。
(8)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、駆動面を有する。駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含む。駆動面には、駆動面延出部が、形成されている。駆動面延出部は、接触点より径方向外側において、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれにおいて、駆動面の駆動面延出部が、駆動面の接触点より径方向外側において、周方向に延出している。このため、スプロケットのチェーンの径方向外側への移動を、確実に抑制することができることができる。
(9)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、非駆動面を有する。非駆動面には、非駆動面延出部が形成されている。非駆動面延出部は、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれの非駆動面の非駆動面延出部によって、チェーンの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
(10)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、駆動面と、非駆動面とを、有する。駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含む。駆動面には、駆動面延出部が、形成されている。駆動面延出部は、接触点より径方向外側において、周方向に延出する。また、非駆動面には、非駆動面延出部が、形成されている。非駆動面延出部は、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれにおいて、駆動面の駆動面延出部が、駆動面の接触点より径方向外側において、周方向に延出している。このため、第1歯及び第2歯それぞれの非駆動面の非駆動面延出部によって、チェーンローラの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
(11)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットは、変速時にチェーンを変速するための変速領域を、さらに備える。
この場合、チェーン保持力に優れた、変速可能な自転車用スプロケットを、提供できる。
(12)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットは、金属製の環状部と、非金属製の本体部とを、さらに備える。金属製の環状部には、第1歯及び第2歯が外周に設けられる。非金属製の本体部は、金属製の環状部の径方向内周に、取り付けられる。
この場合、スプロケットの本体部が非金属製であるので、スプロケットの軽量化を図ることができる。また、スプロケットの環状部及び第1歯及び第2歯が、金属製であるので、スプロケットがチェーンと係合する部分の強度及び剛性を、向上することができる。
(13)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットでは、上記のプレス加工が、鍛造である。
この場合、上記のプレス加工が鍛造であるので、スプロケットの生産性を確実且つ容易に向上することができる。
(14)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、プレス加工及び切削工程により形成される。このように第2歯を形成しても、スプロケットの生産性を向上することができる。
(15)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、第1プレス工程と、第1プレス工程の後の切削工程と、切削工程の後の第2プレス工程とにより、形成される。このように第2歯を段階的に形成しても、スプロケットの生産性を向上することができる。
(16)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、第1面と、回転中心軸心と平行な軸方向において第1面と反対側に位置する第2面とを、有する。第1プレス工程は、第2歯の第1面側をプレスする工程である。第2プレス工程は、第2歯の前記2面側をプレスする工程である。このように第2歯を形成することによって、第2歯の両面(第1面及び第2面)を容易に形成することができる。すなわち、スプロケットの生産性を向上することができる。
(17)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。切削工程は、第2歯の第2面側において、第1プレス工程によって軸方向に突出した突出部を切削する工程である。このように第2歯を形成することによって、第2プレス工程において第2歯の第2面を容易に形状に形成することができる。すなわち、スプロケットの生産性を向上することができる。
(18)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯は、径方向外側から見て、実質的に八角形状を有する。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯は、径方向外側から見て、実質的に八角形状を有しているので、第1歯とインナーリンクプレートとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(19)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるための傾斜部を、有している。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯は傾斜部を有しているので、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、傾斜部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(20)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、第1面と、第2面と、第3面とを、さらに有する。第3面は、第1面及び前記第2面の軸方向間において周方向に延びる。傾斜部は、第1面取り面と、第2面取り面と、第3面取り面と、第4面取り面とを、有する。
第1面取り面は、第1面から駆動側の第3面にかけて形成される。第2面取り部は、第2面から駆動側の第3面にかけて形成される。第3面取り面は、第1面から非駆動側の第3面にかけて形成される。第4面取り面は、第2面から非駆動側の第3面にかけて形成される。
この場合、第1から第4面取り面によって、第1歯とインナーリンクプレートとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(21)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の駆動面がチェーンローラに接触する第1軸方向接触幅は、第2歯の駆動面がチェーンローラに接触する第2軸方向接触幅と実質的に同じ長さに形成される。
この場合、第1軸方向接触幅及び第2軸方向接触幅が実質的に同じ長さであるので、駆動力をスプロケットからチェーンへと安定的に伝達することができる。
(22)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯及び第2歯の少なくとも一方は、めっき層を有する。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯及び第2歯の少なくとも一方は、めっき層を有するので、第1歯及び第2歯の少なくとも一方の耐摩耗性及び防錆性を、向上することができる。
(23)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯は、アルミ製である。めっき層は、ニッケルめっき層である。この場合、第1歯及び第2歯の耐摩耗性を、向上することができる。
(24)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯は、鉄製である。めっき層は、ニッケルクロムめっき層である。この場合、第1歯及び第2歯の防錆性を向上にすることができる。
(25)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、上記(1)から(24)のいずれか1つに記載のスプロケットを、備える。
本スプロケット組立体は、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(26)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、1枚のフロントスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(27)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、複数枚のフロントスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(28)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、回転中心軸心に沿って移動可能である。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(29)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、リアスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
本発明によれば、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケットを、提供できる。また、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケット組立体を、提供できる。
本発明の第1及び第2実施形態による自転車用クランク組立体の正面図。 第1実施形態による第1スプロケットの正面斜視図。 第1実施形態による第1スプロケットの背面図。 第1実施形態による第1及び第2スプロケットの背面斜視部分図。 第1実施形態による第1スプロケット及び第2スプロケットを径方向外側から見た側面部分図。 第1実施形態による第2スプロケットの正面斜視図。 本発明の第2実施形態による第1スプロケットの第1歯及び第2スプロケットの第3歯の断面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの第1歯及び第2スプロケットの第3歯の正面図。 本発明の他の実施形態による第1及び第2スプロケットの歯部の部分正面図。 本発明の他の実施形態による第1及び第2スプロケットの歯部を径方向外側から見た側面部分図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの正面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの正面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの部分断面図。 本発明の他の実施形態による第2歯及び第4歯の形成形態を説明するための模式図。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態による自転車用クランク組立体10(以下、クランク組立体と記す)は、クランクアーム12と、第1スプロケット14(自転車用スプロケットの一例)と、第2スプロケット16(自転車用スプロケットの一例)と、を備える。また、第1スプロケット14及び第2スプロケット16は、自転車用スプロケット組立体の一例である。
クランク組立体10は、第1スプロケット14及び第2スプロケット16は、チェーン2に係合可能なフロントスプロケットである。第2スプロケット16は、第1スプロケット14よりも歯数が少ない。チェーン2は、1対のアウターリンクプレート2aと、1対のインナーリンクプレート2bと、1対のアウターリンクプレート2a及び1対のインナーリンクプレート2bを連結するチェーンローラ2cとを、有する。
<クランクアーム>
クランクアーム12は、クランク軸19に一体回転可能に連結される。クランクアーム12は、スプロケット取付部20と、スプロケット取付部20と一体又は別体で設けられるアーム部22と、を有する。
スプロケット取付部20は、複数(例えば4つ)のスプロケット取付アーム24を、有する。複数のスプロケット取付アーム24は、周方向に間隔を隔てて配置される。スプロケット取付アーム24の周方向の間隔は、等間隔である。ここでは、スプロケット取付アーム24の周方向の間隔が、等間隔である場合の例を示すが、スプロケット取付アーム24の周方向の間隔が、不等間隔でもよい。
スプロケット取付アーム24は、第1取付部24aと、第2取付部24bとを、有する。第1取付部24aは、第1スプロケット14を取り付けるためのものである。第1取付部24aは、スプロケット取付アーム24の先端部に形成される。第1取付部24aは、例えば貫通孔である。第1取付部24aには、第1スプロケット14が固定される。
第2取付部24bは、第2スプロケット16を取り付けるためのものである。第2取付部24bは、第1取付部24aより径方向内側において、スプロケット取付アーム24の基端部に形成される。第2取付部24bは、例えば有底のネジ穴である。第2取付部24bには、第2スプロケット16が固定される。
アーム部22は、スプロケット取付部20と一体又は別体で形成される。ここでは、アーム部22は、スプロケット取付部20と一体で形成される。アーム部22の先端部には、ペダル取付部22aが、設けられている。ペダル取付部22aには、ペダル(図示しない)が装着可能である。アーム部22の基端部には、連結孔22bが設けられる。連結孔22bには、クランク軸19が一体回転可能に連結される。
<第1スプロケット>
図2から図5に示すように、第1スプロケット14は、回転中心軸心Xを、有する。第1スプロケット14は、第1スプロケット本体30(本体部の一例)と、第1環状部31(環状部の一例)と、複数の歯32(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第1変速領域34(図3及び図4を参照;変速領域の一例)とを、備える。
第1スプロケット本体30は、非金属製、例えば炭素繊維強化樹脂等の合成樹脂製である。第1プロケット本体30は、第1環状部31と一体的に成型される。図2から図4に示すように、第1スプロケット本体30は、複数(例えば4つ)の第1固定部30aを、有する。複数の第1固定部30aは、周方向に間隔を隔てて配置される。
各第1固定部30aは、例えば貫通孔である。各第1固定部30aは、各第1取付部24aと対向する位置に、配置される。この状態で、第1固定ボルト26(図1を参照)が、各第1固定部30a及び各第1取付部24aに挿通され、ナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第1スプロケット本体30が、スプロケット取付アーム24に固定される。
第1環状部31は、第1スプロケット本体30に取り付けられる。詳細には、第1環状部31は、第1スプロケット本体30の外周に、取り付けられる。第1環状部31は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第1環状部31の外周には、複数の歯32が設けられる。
複数の歯32(後述する第1歯32a及び第2歯32bを含む)は、第1環状部31の外周に設けられる。詳細には、複数の歯32(例えば30個から60個)は、第1環状部31の外周において周方向に並べて配置され、第1環状部31の外周部に一体に形成される。複数の歯32は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。
複数の歯32は、複数の第1歯32a(第1歯の一例)と、複数の第2歯32b(第2歯の一例)とを、有する。第1歯32a及び第2歯32bは、周方向において交互にすなわち周方向に隣りあって、配置される。
第1歯32aは、アウターリンクプレート2aに係合可能に形成される。詳細には、第1歯32aは、1対のアウターリンクプレート2aの軸方向間に係合可能に形成される。第1歯32aは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。なお、軸方向は、回転中心軸心Xが延びる方向と、回転中心軸心Xと平行な方向とを含む。ここで用いられる軸方向は、回転中心軸心Xと平行な方向に対応している。
図4に示すように、第1歯32aは、好ましくは、第1凹部32e(凹部の一例)を、有する。第1凹部32eは、第1歯32aの隅角部に設けられる。第1凹部32eにおける第1側面14a側の面は、好ましくは、第2歯32bにおける第1側面14a側の面と面一に形成されている。第1凹部32eにおける第2側面14b側の面は、好ましくは、第2歯32bにおける第2側面14b側の面と面一に形成されている。
ここで、第1側面14a(図1を参照)は、自転車にクランク組立体10を装着したとき、自転車のフレームから遠い軸方向外側に配置される正面である。また、第2側面14b(図3及び図4を参照)は、自転車のフレームに近い軸方向内側に配置される背面である。
第1凹部32eは、プレス加工例えば鍛造により、形成される。ここでは、第1凹部32eがプレス加工により形成される場合の例を示すが、第1凹部32eは切削加工により形成されてもよい。
図5に示すように、第1凹部32eは、インナーリンクプレート2bの端部に対向するように形成されている。第1凹部32eによって、第1歯32aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉が、避けられる。また、第1凹部32eを第1歯32aに設けることによって、図2、図4、及び図5に示すように、第1歯32a(変速用の第1歯32a1,32a2を除く)は、径方向外側から見て、実質的に+(プラス)形状に形成される。
ここで、図2から図3に示すように、複数の第1歯32aには、複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a1、及び複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a2が、含まれる。変速用の第1歯32a1は、チェーン2が第1スプロケット14から第2スプロケット16へ移動する下り変速のためのものである。変速用の第1歯32a2は、チェーン2が第2スプロケット16から第1スプロケット14へ移動する上り変速のためのものである。変速用の第1歯32a1及び変速用の第1歯32a2は、好ましくは、上述したように第1凹部32eを設けることによって、径方向外側から見て、実質的にT字状に形成される。
図5に示すように、第1歯32aは、第1最大軸方向幅W1(第1軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第1最大軸方向幅W1は、軸方向において第1歯32aの長さが最も長い部分の幅である。第1最大軸方向幅W1は、1対のアウターリンクプレート2aにおける第1軸方向間隔L1より小さい。また、第1最大軸方向幅W1は、1対のインナーリンクプレート2bにおける第2軸方向間隔L2より大きい。
なお、第1軸方向間隔L1は、軸方向において1対のアウターリンクプレート2aが互いに対向する面の間隔である。第2軸方向間隔L2は、軸方向において1対のインナーリンクプレート2bが互いに対向する面の間隔である。
図2から図4に示すように、第2歯32bは、インナーリンクプレート2bに係合可能に形成される。詳細には、第2歯32bは、1対のインナーリンクプレート2bの軸方向間に係合可能に形成される。
第2歯32bは、好ましくは、径方向外側から見て、実質的に−(マイナス)形状に形成される。第2歯32bは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図5に示すように、第2歯32bは、第2最大軸方向幅W2(第2軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第2最大軸方向幅W2は、軸方向において第2歯32bの長さが最も長い部分の幅である。第2最大軸方向幅W2は、上記の第2軸方向間隔L2より小さい。第2最大軸方向幅W2は、第1最大軸方向幅W1より小さい。
次のように第2歯32bを加工することによって、第2歯32bが形成され、上記の構成が満足される。第2歯32bは、材料の変形により形成される。詳細には、第2歯32bは、プレス加工により形成される。より詳細には、第2歯32bは、鍛造により形成される。具体的には、第2歯32bは、第1凹部32eとともに、鍛造により形成される。このように第2歯32bをプレス加工例えば鍛造することによって、第2歯32bの第2最大軸方向幅W2が設定される。
第1変速領域34は、チェーン2を変速するために設けられている。第1変速領域34は、第2スプロケット16から第1スプロケット14への上り変速動作時に、チェーンが第1スプロケット14の歯32に係合する領域である。また、第1変速領域34は、第1スプロケット14から第2スプロケット16への下り変速動作時に、チェーンが第1スプロケット14の歯32から離間する領域である。
図2から図4に示すように、第1変速領域34には、複数の第1変速歯32cが、含まれる。ここでは、複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a1が、第1変速歯32cに対応している。また、各変速用の第1歯32a1に隣接する2つの第2歯32bが、第1変速歯32cに対応している。
図2及び図3に示すように、第1変速歯32cは、第1ガイド面32dを有する。第1ガイド面32dは、チェーン2を案内するためのものである。第1ガイド面32dは、第1スプロケット14の第1側面14a(図2を参照)側、又は第2側面14b(図3及び図4を参照)側において、第1変速歯32cに設けられる。第1ガイド面32dは、第1変速歯32cの側部に向かって徐々に厚みが薄くなるように、凹んで形成される。
また、第1変速領域34には、好ましくは、第1突起36aと、第2突起36bとが、含まれる。
第1突起36a及び第2突起36bは、チェーン2を支持可能に、第1スプロケット本体30に設けられる。ここでは、1対の第1突起36a及び第2突起36bが、周方向に間隔を隔てて、配置されている。
第1突起36aは、第1スプロケット14の歯32にチェーン2を案内するために、第1スプロケット本体30の第2側面14bに突出して設けられる。例えば、第1突起36aは、図3にハッチングで示した第2歯32bに、チェーン2を案内する。第2突起36bは、チェーン2を第1突起36aに案内するために、第1スプロケット本体30の第2側面14bに突出して設けられる。
さらに、図3及び図4に示すように、第1変速領域34には、段差部38が、含まれる。段差部38は、第1突起36aに支持されたチェーン2を、第1スプロケット14の歯32に係合させやすくするためのものである。段差部38は、第1側面14aにおいて、複数の歯32の歯底より、径方向内側に設けられる。また、段差部38は、第1突起36aを基準として、進行回転方向Rの下流側に設けられる。段差部38は、実質的に三角形状に凹んで形成される。
<第2スプロケット>
図4及び図6に示すように、第2スプロケット16は、回転中心軸心Yを、有する。回転中心軸心Yは、回転中心軸心Xと同心である。第2スプロケット16は、第2スプロケット本体40(本体部の一例)と、第2環状部41(環状部の一例)と、複数の歯42(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第2変速領域44(変速領域の一例)とを、備える。
第2スプロケット本体40は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第2スプロケット本体40は、複数(例えば4つ)の第2固定部40aを、有する。複数の第2固定部40aは、周方向に間隔を隔てて配置される。
各第2固定部40aは、例えば貫通孔である。各第2固定部40aは、各第2取付部24bと対向する位置に、配置される。この状態で、第2固定ボルト28が各第2固定部40a及び第2取付部24bに挿通され、第2固定ボルト28がナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第2スプロケット本体40が、スプロケット取付アーム24に固定される。
第2環状部41は、第2スプロケット本体40の外周に設けられる。第2環状部41は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第2環状部41の外周には、複数の歯42が設けられる。
複数の歯42(後述する第3歯42a及び第4歯42bを含む)は、第2環状部41の外周に設けられる。詳細には、複数の歯42(例えば20個から40個)は、第2環状部41の外周において周方向に並べて配置され、第2環状部41の外周部に一体に形成される。複数の歯42は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。
複数の歯42は、複数の第3歯42a(第1歯の一例)と、複数の第4歯42b(第2歯の一例)とを、有する。第3歯42a及び第4歯42bは、周方向において交互にすなわち周方向に隣りあって、配置される。
第3歯42aは、アウターリンクプレート2aに係合可能に形成される。詳細には、第3歯42aは、1対のアウターリンクプレート2aの軸方向間に係合可能に形成される。第3歯42aは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図6に示すように、第3歯42aは、第2凹部42e(凹部の一例)を有する。第2凹部42eは、第3歯42aの隅角部に設けられる。第2凹部42eにおける第1側面14a側の面は、第4歯42bにおける第1側面14a側の面と面一に形成されている。第2凹部42eにおける第2側面14b側の面は、第2歯32bにおける第2側面14b側の面と面一に形成されている。
第2凹部42eは、プレス加工例えば鍛造により、形成される。ここでは、第2凹部42eがプレス加工により形成される場合の例を示すが、第2凹部42eは切削加工により形成されてもよい。
第2凹部42eは、上述した第1凹部32eと同様に、インナーリンクプレート2bの端部に対向するように形成されている。第2凹部42eによって、第3歯42a及びインナーリンクプレート2bの過度な干渉が、避けられる。また、第2凹部42eを第3歯42aに設けることによって、図4及び図6に示すように、第3歯42aは、径方向外側から見て、実質的に+(プラス)形状に形成される。
図5に示すように、第3歯42aは、第3最大軸方向幅W3(第1軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第3最大軸方向幅W3は、軸方向において第3歯42aの長さが最も長い部分の幅である。第3最大軸方向幅W3は、第1軸方向間隔L1より小さい。また、第3最大軸方向幅W3は、1対のインナーリンクプレート2bにおける第2軸方向間隔L2より大きい。
図4から図6に示すように、第4歯42bは、インナーリンクプレート2bに係合可能に形成される。詳細には、第4歯42bは、1対のインナーリンクプレート2bの軸方向間に係合可能に形成される。
第4歯42bは、径方向外側から見て、実質的に−(マイナス)形状に形成される。第4歯42bは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図5に示すように、第4歯42bは、第4最大軸方向幅W4(第2軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第4最大軸方向幅W4は、軸方向において第4歯42bの長さが最も長い部分の幅である。第4最大軸方向幅W4は、第2軸方向間隔L2より小さい。また、第4最大軸方向幅W4は、第3最大軸方向幅W3より小さい。
次のように第4歯42bを加工することによって、上記の構成が満足されるように、第4歯42bが形成される。第4歯42bは、材料の変形により形成される。詳細には、第4歯42bは、プレス加工により形成される。より詳細には、第4歯42bは、鍛造により形成される。このように第4歯42bをプレス加工例えば鍛造することによって、第4歯42bの第4最大軸方向幅W4が設定される。
第2変速領域44は、チェーン2を変速するために設けられている。第2変速領域44は、第2スプロケット16から第1スプロケット14への上り変速動作時、又は第1スプロケット14から第2スプロケット16への下り変速動作時に、チェーンが、第1スプロケット14の歯42に係合する領域、又は第1スプロケット14の歯42から離間する領域である。
第2変速領域44には、複数(例えば2つ)の第2変速歯42cが、含まれる。第2変速歯42cは、周方向に間隔を隔てて設けられる。第2変速歯42cは、第2ガイド面42dを有する。第2ガイド面42dは、第3側面16a(図1を参照)とは反対側の第4側面16b(図6を参照)側に設けられ、チェーン2を案内する。第2ガイド面42dは、第2変速歯42cの側部に向かって徐々に厚みが薄くなるように、凹んで形成される。
ここで、第2スプロケット16の第3側面16aは、自転車にクランク組立体10を装着したとき、自転車のフレームから遠い軸方向外側に配置される正面である。第4側面16bは、自転車のフレームに近い軸方向内側に配置される背面である。
なお、ここでは、第2変速領域44は、第1変速領域34が有する突起及び凹部を含んでいない場合の例を示すが、第2変速領域44が突起及び凹部の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
<クランク組立体における変速動作>
このような構成のクランク組立体10では、フロントディレーラ(図示しない)によって第2スプロケット16から第1スプロケット14に上り変速動作が行われる場合、クランク組立体10が進行回転方向Rに回転する。この状態で、フロントディレーラが、第2スプロケット16に対向する位置から、第1スプロケット14に対向する位置に移動すると、チェーン2が第2スプロケット16の歯から離間する。すると、このチェーン2は、第2突起36bに支持されて径方向外側に移動する。すると、チェーン2は、第1変速領域34の段差部38を介して第1突起36aに支持され、第1スプロケット14の歯32に案内され係合する。
一方で、フロントディレーラによって第1スプロケット14から第2スプロケット16に下り変速動作を行われる場合、クランク組立体10が進行回転方向Rに回転させられる。この状態で、フロントディレーラが、第1スプロケット14に対向する位置から、第2スプロケット16に対向する位置に移動すると、チェーン2が第1スプロケット14の歯から離間する。すると、このチェーン2は、第2スプロケット16の歯42に向かって案内され、歯42と係合する。
<第2実施形態>
第2実施形態による自転車用クランク組立体110は、図1に示すように、クランクアーム12と、第1スプロケット114(自転車用スプロケットの一例)と、第2スプロケット116(自転車用スプロケットの一例)と、を備える。また、第1スプロケット114及び第2スプロケット116は、自転車用スプロケット組立体の一例である。
第2実施形態の構成は、第1スプロケット114及び第2スプロケット116の構成を除いて、第1実施形態の構成と実質的に同じである。このため、ここでは、第1スプロケット114及び第2スプロケット116の構成のみを説明し、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成の説明は省略する。なお、ここで説明が省略された構成については、第1実施形態の構成の説明に準ずる。また、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
第1スプロケット114は、第1スプロケット本体30(本体部の一例)と、第1環状部31(環状部の一例)と、複数の歯132(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第1変速領域34(変速領域の一例)とを、備える。
ここでは、第1スプロケット本体30の構成、第1環状部31の構成、及び第1変速領域34の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。また、複数の歯132の構成については、第1実施形態の構成と異なる構成のみ、以下に説明する。
図7に示すように、複数の歯132に含まれる複数の第1歯132a(第1歯の一例)それぞれは、第1本体部132bと、第1凹部32eと、第1追加部132cとを、有する。第1凹部32eは、第1実施形態と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
第1本体部132bは、第1環状部31に設けられる。詳細には、第1本体部132bは、第1環状部31から径方向外方に向けて突出するように、第1環状部31と一体に形成される。第1本体部132bは、第1側面14a側の表面20aと、第2側面14b側の裏面20bとを、有する。裏面22aは、回転中心軸心Xの軸方向において、表面20aと反対側の面である。
第1追加部132cは、第1本体部132bの幅を広げるために、第1本体部132bに取り付けられる。詳細には、第1追加部132cは、第1本体部132bの表面20a及び裏面22aそれぞれに、取り付けられる。このように、第1本体部132bの表面20a及び裏面22aそれぞれに、第1追加部132cを取り付けることによって、第1最大軸方向幅W1が所定の幅に設定される。第1追加部132cは、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。この第1追加部132cは、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯132aに取り付けられる。
なお、ここでは、第1追加部132cが、第1本体部132bの表面20a及び裏面22aそれぞれに取り付けられる場合の例を示した。これに代えて、第1追加部132cを、第1本体部132bの表面20aのみ、又は、裏面22aのみに取り付けることによって、第1最大軸方向幅W1を設定してもよい。
第2スプロケット116は、第2スプロケット本体40(本体部の一例)と、第2環状部41(環状部の一例)と、複数の歯142(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第2変速領域44(変速領域の一例)とを、備える。
ここでは、第2スプロケット本体40の構成、第2環状部41の構成、及び第2変速領域44の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。また、複数の歯142の構成については、第1実施形態の構成と異なる構成のみ、以下に説明する。
また、複数の歯142に含まれる複数の第3歯142a(第1歯の一例)それぞれは、第2本体部142bと、第2追加部142cとを、有する。第2本体部142b及び第2追加部142cの構成は、上述した第1本体部132b及び第1追加部132cの構成と、実質的に同じである。すなわち、第2本体部142bの表面20a及び裏面20bそれぞれに、第2追加部142cを取り付けることによって、第3最大軸方向幅W3が所定の幅に設定される。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記第1及び第2実施形態では、自転車用スプロケット組立体として2枚のフロントスプロケット14,16(114,116)を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、変速領域を有さない1枚のフロントスプロケットのみを備える自転車用スプロケット組立体にも、適用可能である。
(b)前記第1及び第2実施形態では、第2スプロケット本体40と複数の歯42,142とが、一体に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。第2スプロケット本体40と複数の歯42,142とが、別体であってもよい。例えば、複数の歯42,142を金属製にし、第2スプロケット本体40を、非金属製にしてもよい。この場合、金属としてアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製を用い、非金属として炭素繊維強化樹脂等の合成樹脂を用いることによって、軽量化を図ることができる。
(c)前記第1及び第2実施形態において、第1歯32a,132a及び第2歯32bがチェーンローラ2cに係合する部分と、第3歯42a,142a及び第4歯42bとがチェーンローラ2cに係合する部分を、図8に示すように構成してもよい。
この構成は、第1スプロケット14,114及び第2スプロケット16,116において、実質的に同じである。このため、ここでは、第1スプロケット14,114の第1歯232a及び第2歯232bを用いて、この構成を説明する。
第1歯232a及び第2歯232bの間には、チェーンローラ2cが係合可能である(図1及び図5を参照)。図8に示すように、第1歯232a及び第2歯232bそれぞれは、駆動面233と、非駆動面234とを、有する。
この構成は、第1歯232a及び第2歯232bにおいて実質的に同じであるので、ここでは、第1歯232aを用いて説明する。
第1歯232a及び第2歯232bそれぞれは、第1側面14a側の表面20aと、第2側面14b側の裏面(図示しない)と、駆動面233と、非駆動面234とを、有する。裏面22は、回転中心軸心Xの軸方向(図8の紙面に垂直な方向)において、表面20aと反対側の面である。
駆動面233は、進行回転方向Rの下流側において、表面20a及び裏面を軸方向に連結する面である。駆動面233は、接触点CPと、第1延出部233a(駆動面延出部の一例)とを、含んでいる。接触点CPは、チェーンローラ2cが接触する部分である。詳細には、接触点CPは、駆動時に、チェーンローラ2cが駆動面233に接触する点である。
第1延出部233aは、駆動面233に一体に形成されている。第1延出部233aは、接触点CPより径方向外側において、周方向に延出する。具体的には、第1延出部233aは、接触点CPより径方向外側において、進行回転方向Rの下流側に突出する。
非駆動面234は、進行回転方向Rの上流側において、表面20a及び裏面を軸方向に連結する面である。例えば、非駆動面234は、回転中心軸心Xと、第1歯232a(第2歯232b)の周方向の中心位置とを結ぶ直線CLに対して、駆動面233と線対称に形成される。非駆動面234は、回転中心軸心Xと、第1歯232a(第2歯232b)の周方向の中心位置とを結ぶ直線CLに対して、駆動面233と非対称に形成されてもよい。
非駆動面234は、第2延出部234a(非駆動面延出部の一例)を、含んでいる。第2延出部234aによって、チェーンローラ2cの径方向外側への移動が、抑制される。第2延出部234aは、非駆動面234に一体に形成されている。ここで、上述したように非駆動面234は駆動面233と線対称に形成されているので、第2延出部234aは、周方向において、第1延出部233aとは反対側に、延出する。すなわち、第2延出部234aは、周方向例えば進行回転方向Rの上流側に、延出する。
これにより、駆動面233によって、第1スプロケット14の駆動力を、チェーンローラ2cすなわちチェーン2に、確実に伝達することができる。また、駆動面233及び非駆動面234によって、チェーンローラ2cの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
なお、ここでは、第1歯232a及び第2歯232bそれぞれが、駆動面233と非駆動面234とを有する場合の例を示した。これに代えて、第1歯232aのみ、又は、第2歯232bのみが、駆動面233と非駆動面234とを有するように構成してもよい。また、第1歯232a、及び/又は、第2歯232bが、駆動面233のみ、又は、非駆動面234のみを有するように構成してもよい。
(d)前記第1及び第2実施形態では、フロントスプロケット14,15が、クランクアーム12を介して、クランク軸19に移動不能に装着される場合の例を示した。これに代えて、フロントスプロケット14,15が、クランク軸19(回転中心軸心X)に沿って移動するものであってもよい。また、1枚のフロントスプロケット14だけを用いて、このフロントスプロケット14が、クランク軸19(回転中心軸心X)に沿って移動するものであってもよい。
(e)前記第1及び第2実施形態に示したフロントスプロケット14,15は、3Dプリンタによってアウトラインを形成し、その後、第2歯32b及び第4歯42bをプレス加工例えば鍛造によって形成してもよい。
(f)前記第1及び第2実施形態では、第1歯32a,132a及び第3歯42a,142aが、実質的に+形状に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、これら第1歯32a及び第3歯42aの少なくとも一部は、菱形状、台形状、三角形状、六角形状、八角形状などのその他の形状であってもよい。
図10に示すように、第1歯332a及び/又は第3歯342aは、自転車用スプロケットの径方向から見て、八角形状であることが好ましい。この場合、第1歯332a及び/又は第3歯342aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けられ、且つ、アウターリンクプレート2aを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により形成し易い。
ここで、八角形状とは、正八角形状に限らず、八辺を有する形状であればどのような形状でもよい。また、八角形を構成する八辺は、直線に限らず、緩やかな曲率を有する曲線であってもよい。
具体的には、図9及び図10に示すように、第1歯332a及び第3歯342aが上記の八角形状である場合、第1歯332a及び第3歯342aは、第1面352aと、第2面352bと、第3面352cと、傾斜部353とを、有している。
第1面352aは、第1歯332aにおける第1スプロケット14の第1側面14a側の面、及び第3歯342aにおける第2スプロケット16の第3側面16a側の面である。
第2面352bは、第1歯332aにおける第1スプロケット14の第2側面14b側の面、及び第3歯342aにおける第2スプロケット16の第4側面16b側の面である。
第3面352cは、第1面352a及び第2面352bの軸方向間において周方向に延びる。第3面352cは、駆動面352d、非駆動面352e、及び、駆動面352d及び非駆動面352eを周方向に連結する先端面352fを、含む。傾斜部353は、インナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けるためのものである。傾斜部353は、第1面取り面353aと、第2面取り面353bと、第3面取り面353cと、第4面取り面353dとを、有する。
第1面取り面353aは、第1面352aから駆動側の第3面352cにかけて形成される。第2面取り部353bは、第2面352bから駆動側の第3面352cにかけて形成される。第3面取り面353cは、第1面352aから非駆動側の第3面352cにかけて形成される。第4面取り面353dは、第2面352bから非駆動側の第3面352cにかけて形成される。
言い換えると、第1面取り面353aは、第1面352a及び駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第2面取り面353bは、第2面352b及び駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第3面取り面353cは、第1面352a及び非駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第4面取り面353dは、第2面352b及び非駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。
ここで、第1歯332a及び第3歯342aの駆動側の方が非駆動側と比べてより過度にインナーリンクプレート2bと干渉する傾向にあるため、駆動側に形成される第1面取り面353a及び第2面取り面353bは、非駆動側に形成される第3面取り面353c及び第4面取り面353dより大きな面積を有することが好ましい。
第1から第4面取り面353a,353b,353c,353dによって、第1歯332a及び第3歯342aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けることができる。また、第1から第4面取り面353a,353b,353c,353dは、前記第1及び第2実施形態の凹部とは形状が異なり、直線又は緩やかな曲線で構成される傾斜面であるので、プレス加工例えば鍛造により形成し易い。
また、第1歯332a及びは第3歯342aが八角形状を有する場合、第1歯332a及び第3歯342aの駆動面がチェーンローラ2cに接触する第1軸方向接触幅L3が、第2歯332b及び第4歯342bの駆動面がチェーンローラ2cに接触する第2軸方向接触幅L4と実質的に同じ長さに形成されることが好ましい。
(g)前記第1及び第2実施形態では、第1歯32a,132aが、実質的にT字状に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、この第1歯32aの一部は、菱形状、台形状、三角形状、六角形状、八角形状などのその他の形状であってもよい。
(h)前記第1及び第2実施形態では、第1変速領域34が第2突起36bを有しているが、第2突起36bを設けなくてもよい。
(i)前記第1及び第2実施形態では、複数のスプロケット取付アーム24の数を4つとしたが、スプロケット取付アームの数は4つに限定されない。
(j)前記第1及び第2実施形態において、各第1スプロケット14及び第2スプロケット16の第1変速領域34及び第2変速領域44には、−(マイナス)形状の第2歯32b及び第4歯42bを、含んでいてもよい。
(k)前記第2実施形態では、第1歯32aの追加部が、金属製である場合の例を示したが、追加部は非金属製であってもよい。例えば、追加部が非金属製である場合、この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に取り付けられる。この場合、ペダリング中における、チェーンとスプロケットの歯との接触に起因するノイズを軽減できる。
(l)本発明における自転車用スプロケットの第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bの少なくとも一方は、好ましくは、めっき層を、有していてもよい。
例えば、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bがアルミ製である場合は、めっき層は、耐摩耗性の目的で、ニッケルめっき層であることが好ましい。また、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bが鉄製である場合は、めっき層は、防錆性の目的で、ニッケルクロムめっき層であることが好ましい。
なお、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bが鉄製である場合は、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bは、防錆性及び着色の目的で、電着塗装層を有することも好ましい。
(m)前記第1及び第2実施形態では、第1スプロケット14が、合成樹脂製の第1スプロケット本体30と、金属製の第1環状部31及び第1歯部32bとから、構成される場合の例を、示した。
これに代えて、第1スプロケット14を金属から構成し、第1スプロケット本体30、第1環状部31、及び第1歯部32bを、一体成型してもよい。この場合、第1スプロケット本体30、第1環状部31、及び第1歯部32bは、金属例えばアルミ、チタン、或いは、鉄・ステンレス等から、構成される。
このように構成された第1スプロケット314の一例が、図11に示されている。図11は、前記第1及び第2実施形態と実質的に同じ構成であり、代表的な構成については、前記第1実施形態と同じ符号が付されている。
(n)前記第1及び第2実施形態の第1スプロケット14,114に代えて、第1スプロケット214を、図12A及び図12Bに示すように構成してもよい。なお、図12A及び図12Bでは、前記第1及び第2実施形態と実質的に同じ構成については、前記第1実施形態の符号を用いて表現されている。
第1スプロケット214では、第1貫通孔130aが第1スプロケット本体30に設けられる。また、第2貫通孔130bが、第1環状部31に設けられる。第1貫通孔130aには、リング部材130c例えばワッシャが、配置されている。具体的には、リング部材130cの内周面が、第2貫通孔130bの内周面と実質的に同一面となるように、第1スプロケット本体30が、第1環状部31及びリング部材130cと一体成型される。
このようにして第1スプロケット214が構成されると、第1固定ボルト26が、各リング部材130c、各第2貫通孔130b、及び各第1取付部24aに挿通され、且つナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第1スプロケット本体30が、スプロケット取付アーム24に固定される。
(o)前記第1及び第2実施形態では、第1スプロケット14の第2歯32bが、第1凹部32eとともに、プレス加工例えば鍛造により形成される場合の例を、示した。これに代えて、図13A〜図13Dに示すように、第2歯32bは、プレス加工(例えば鍛造)及び切削工程により、形成されてもよい。なお、図13A〜図13Dは、説明を容易にするために、各工程を模式的に表現している。
この場合、第2歯32bは、第1プレス工程(図13Bを参照)と、第1プレス工程の後の切削工程(図13Cを参照)と、切削工程の後の第2プレス工程(図13Dを参照)とから、形成される。
第2歯32bは、図13Dに示すように、第5面52a(第1面の一例)と、第6面52b(第1面の一例)とを、有する。例えば、第5面52aは、第2歯32aにおける第1スプロケット14の第1側面14a(図2を参照)側に、形成される。第6面52bは、回転中心軸芯Xと平行な軸方向において、第5面52aと反対側に位置する面である。例えば、第6面52bは、第2歯32bにおける第1スプロケット14の第2側面14b(図4を参照)側に、形成される。
具体的には、図13Aに示すように、初期状態では、第2歯部32bの第5面52aが構成される面(後述する第1押圧部152a)及び第6面52bが構成される面(後述する第2押圧部152c)は、第1スプロケット14の第1環状部31の外面と実質的に同一面上に、形成されている。
第1プレス工程は、第2歯32bの第5面52a側をプレスする工程である。図13Bに示すように、第1プレス工程では、第1環状部31が固定された状態で、第2歯32bの第5面52a側が、押圧装置(図示しない)の押圧部材Aによってプレスされる。
ここで、押圧部材Aが押圧する第1押圧部152aは、第2歯32b及び第1凹部32eが形成される部分である。このように、押圧部材Aが第1押圧部152aを押圧すると、第2歯部32bの第5面52aが形成され、第6面52b側において第1押圧部152aとは実質的に反対側に位置する部分が、突出する。以下では、この部分を突出部152bと記す。
切削工程は、第2歯32bの第6面52b側において、第1プレス工程によって軸方向に突出した突出部152bを切削する工程である。図13Cに示すように、切削工程では、第6面52b側に形成された突出部152bが、切削装置Bによって、切削される。詳細には、突出部152bが切削された後の面が、第1環状部31の外面と実質的に同一面となるように、切削装置Bによって切削される。
第2プレス工程は、第2歯32bの第6面52b側をプレスする工程である。図13Dに示すように、第2プレス工程では、第2歯32bの外形を形成するための型枠Dを、第1押圧部152aに当接させた状態で、第2歯32bの第6面52b側が、押圧装置の押圧部材Cによってプレスされる。
ここで、押圧部材Cが押圧する第2押圧部152cは、第2歯32b及び第1凹部32eが形成される部分である。このように、押圧部材Cが第2押圧部152cを押圧すると、第2歯部32bの第6面52bが、形成される。また、第5面52a及び第6面52bを含む第2歯部32bの歯先52cが、形成される。
上記のように、第1プレス工程、切削工程、及び第2プレス工程を用いることによって、第2歯32bが形成することができる。なお、上記のように第2歯32bが形成された後に、第2歯32bの形状を整えるための研磨工程、及び、第2歯32bの耐摩耗性高めるめっき工程(好ましくはニッケルめっき工程)を、選択的に追加してもよい。
ここでは、第2歯32bが、プレス加工及び切削工程により形成される場合の例を示したが、第2スプロケット16の第4歯42bも同様に形成してもよい。
(p)前記第1及び第2実施形態と、前記他の実施形態では、自転車用スプロケットとしてフロントスプロケット14,16を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、リアスプロケットにも適用可能である。
自転車用スプロケット及び自転車用スプロケット組立体に、広く適用可能である。
2 チェーン
2a アウターリンクプレート
2b インナーリンクプレート
2c チェーンローラ
10,110 自転車用クランク組立体
14,114 第1スプロケット
16,116 第2スプロケット
32a,132a 第1歯
32b,132b 第2歯
34 第1変速領域
32e 第1凹部
42a,142a 第3歯
42b 第4歯
42e 第2凹部
132b 第1本体部
132c 第1追加部
142b 第2本体部
142c 第2追加部
CP 接触点
L1 第1軸方向間隔
L2 第2軸方向間隔
W1 第1最大軸方向幅
W2 第2最大軸方向幅
W3 第3最大軸方向幅
W4 第4最大軸方向幅
本発明は、自転車用スプロケット、及び自転車用スプロケット組立体に関する。
従来の自転車用スプロケットは、クランク組立体及び後輪それぞれに設けられる。クランク組立体のスプロケットと、後輪のスプロケットとには、チェーンが噛み合い架けわたされている。これにより、クランク組立体の回転が、チェーンを介して、後輪に伝達される。
チェーンは、インナーリンクプレートとアウターリンクプレートとが交互に連結されている。また、向かい合う一対のインナーリンクプレート間の間隔は、向かい合う一対のアウターリンクプレート間の間隔より小さく形成されている。このため、スプロケットの歯の厚み(係合幅)が全て同じになるようにスプロケットの歯を形成すると、スプロケットの厚み方向において、アウターリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間が、インナーリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間より、大きくなる。
このような従来の構造においては、スプロケットの厚み方向におけるアウターリンクプレートとスプロケットの歯との間の隙間によって、チェーンとスプロケットとの係合が緩くなる傾向にある。そこで、アウターリンクプレートに噛み合う歯の厚みが、インナーリンクプレートに噛み合う歯の厚みより大きくなるように形成されたスプロケットが、提案されている(特許文献1を参照)。
US2013/0139642号公報
従来のスプロケットでは、インナーリンクプレートに噛み合う歯を切削加工することによって、アウターリンクプレートに噛み合う歯の厚みを、インナーリンクプレートに噛み合う歯の厚みより大きくしている(例えば、US2013/0139642号公報の段落0045を参照)。
この場合、スプロケットを形成するために、切削加工時に、加工時間が長くなるという問題があった。すなわち、上記のスプロケットを生産する際には、スプロケットの生産性を向上することが難しかった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケットを、提供することにある。また、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケット組立体を、提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第2歯は、材料の変形により形成される。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。また、第2歯は材料の変形により形成されるので、従来技術と比較して、スプロケットの生産性を向上することができる。
(2)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、プレス加工により形成される。
この場合、第2歯がプレス加工により形成されるので、スプロケットの生産性を確実に向上することができる。
(3)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、凹部を有する。凹部は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるためのものであり、プレス加工により形成される。
この場合、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、凹部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができる。また、凹部がプレス加工により形成されるので、凹部の生産性を向上することができる。
(4)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、凹部を有する。凹部は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるためのものであり、切削加工により形成される。
この場合、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、凹部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができる。また、凹部が切削加工により形成されるので、凹部を正確に形成することができる。
(5)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、本体部と、追加部とを、有する。追加部は、本体部の幅を広げるために、本体部に取り付けられる。第1軸方向チェーン係合幅は、追加部を本体部に取り付けることによって得られる幅である。
この場合、第1歯は、追加部を本体部に取り付けることによって、第1軸方向チェーン係合幅を第2軸方向間隔より大きくなるので、追加部の材料を自由に選択できる。
(6)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の追加部は、金属製である。この追加部は、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯に取り付けられる。
この場合、第1歯の追加部が金属製であるので、追加部の強度及び剛性を、充分に確保することができる。また、この追加部は、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯に確実に取り付けることができる。
(7)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の追加部は、非金属製である。この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に取り付けられる。
この場合、第1歯の追加部が非金属製であるので、追加部における成型の容易化及び軽量化を、図ることができる。また、この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に確実に取り付けることができる。
(8)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、駆動面を有する。駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含む。駆動面には、駆動面延出部が、形成されている。駆動面延出部は、接触点より径方向外側において、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれにおいて、駆動面の駆動面延出部が、駆動面の接触点より径方向外側において、周方向に延出している。このため、スプロケットのチェーンの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
(9)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、非駆動面を有する。非駆動面には、非駆動面延出部が形成されている。非駆動面延出部は、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれの非駆動面の非駆動面延出部によって、チェーンの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
(10)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯それぞれは、駆動面と、非駆動面とを、有する。駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含む。駆動面には、駆動面延出部が、形成されている。駆動面延出部は、接触点より径方向外側において、周方向に延出する。また、非駆動面には、非駆動面延出部が、形成されている。非駆動面延出部は、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために、周方向に延出する。
この場合、第1歯及び第2歯それぞれにおいて、駆動面の駆動面延出部が、駆動面の接触点より径方向外側において、周方向に延出している。このため、第1歯及び第2歯それぞれの非駆動面の非駆動面延出部によって、チェーンローラの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
(11)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットは、変速時にチェーンを変速するための変速領域を、さらに備える。
この場合、チェーン保持力に優れた、変速可能な自転車用スプロケットを、提供できる。
(12)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットは、金属製の環状部と、非金属製の本体部とを、さらに備える。金属製の環状部には、第1歯及び第2歯が外周に設けられる。非金属製の本体部は、金属製の環状部の径方向内周に、取り付けられる。
この場合、スプロケットの本体部が非金属製であるので、スプロケットの軽量化を図ることができる。また、スプロケットの環状部及び第1歯及び第2歯が、金属製であるので、スプロケットがチェーンと係合する部分の強度及び剛性を、向上することができる。
(13)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。本自転車用スプロケットでは、上記のプレス加工が、鍛造である。
この場合、上記のプレス加工が鍛造であるので、スプロケットの生産性を確実且つ容易に向上することができる。
(14)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、プレス加工及び切削工程により形成される。このように第2歯を形成しても、スプロケットの生産性を向上することができる。
(15)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、第1プレス工程と、第1プレス工程の後の切削工程と、切削工程の後の第2プレス工程とにより、形成される。このように第2歯を段階的に形成しても、スプロケットの生産性を向上することができる。
(16)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第2歯は、第1面と、回転中心軸心と平行な軸方向において第1面と反対側に位置する第2面とを、有する。第1プレス工程は、第2歯の第1面側をプレスする工程である。第2プレス工程は、第2歯の前記2面側をプレスする工程である。このように第2歯を形成することによって、第2歯の両面(第1面及び第2面)を容易に形成することができる。すなわち、スプロケットの生産性を向上することができる。
(17)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。切削工程は、第2歯の第2面側において、第1プレス工程によって軸方向に突出した突出部を切削する工程である。このように第2歯を形成することによって、第2プレス工程において第2歯の第2面を容易に形状に形成することができる。すなわち、スプロケットの生産性を向上することができる。
(18)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯は、径方向外側から見て、実質的に八角形状を有する。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯は、径方向外側から見て、実質的に八角形状を有しているので、第1歯とインナーリンクプレートとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(19)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯は、インナーリンクとの過度な干渉を避けるための傾斜部を、有している。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯は傾斜部を有しているので、第1歯がアウターリンクの間に配置されたとしても、傾斜部によってインナーリンクとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(20)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯は、第1面と、第2面と、第3面とを、さらに有する。第3面は、第1面及び前記第2面の軸方向間において周方向に延びる。傾斜部は、第1面取り面と、第2面取り面と、第3面取り面と、第4面取り面とを、有する。
第1面取り面は、第1面から駆動側の第3面にかけて形成される。第2面取り面は、第2面から駆動側の第3面にかけて形成される。第3面取り面は、第1面から非駆動側の第3面にかけて形成される。第4面取り面は、第2面から非駆動側の第3面にかけて形成される。
この場合、第1から第4面取り面によって、第1歯とインナーリンクプレートとの過度な干渉を避けることができ、且つ、アウターリンクプレートを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により、容易に形成することができる。
(21)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯の駆動面がチェーンローラに接触する第1軸方向接触幅は、第2歯の駆動面がチェーンローラに接触する第2軸方向接触幅と実質的に同じ長さに形成される。
この場合、第1軸方向接触幅及び第2軸方向接触幅が実質的に同じ長さであるので、駆動力をスプロケットからチェーンへと安定的に伝達することができる。
(22)本発明の一側面に係る自転車用スプロケットは、回転中心軸心を有する。本自転車用スプロケットは、第1歯と、第2歯とを備える。第1歯は、第1軸方向チェーン係合幅を、有する。第1軸方向チェーン係合幅は、自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さい。また、第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。第2歯は、第2軸方向チェーン係合幅を、有する。第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。第1歯及び第2歯の少なくとも一方は、めっき層を有する。
本スプロケットでは、第1歯の第1軸方向チェーン係合幅は、アウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、インナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい。また、第2歯の第2軸方向チェーン係合幅は、第2軸方向間隔より小さい。これにより、スプロケットによってチェーンを確実に保持することができる。
また、第1歯及び第2歯の少なくとも一方は、めっき層を有するので、第1歯及び第2歯の少なくとも一方の耐摩耗性及び防錆性を、向上することができる。
(23)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯は、アルミ製である。めっき層は、ニッケルめっき層である。この場合、第1歯及び第2歯の耐摩耗性を、向上することができる。
(24)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケットは、次のように構成されていてもよい。第1歯及び第2歯は、鉄製である。めっき層は、ニッケルクロムめっき層である。この場合、第1歯及び第2歯の防錆性を向上にすることができる。
(25)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、上記(1)から(24)のいずれか1つに記載のスプロケットを、備える。
本スプロケット組立体は、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(26)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、1枚のフロントスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(27)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、複数枚のフロントスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(28)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、回転中心軸心に沿って移動可能である。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
(29)本発明の別の側面に係る自転車用スプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。本スプロケット組立体では、スプロケットが、リアスプロケットである。
このようにスプロケット組立体を構成しても、上記(1)から(24)に記載した効果と同様の効果を、得ることができる。
本発明によれば、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケットを、提供できる。また、チェーンの保持力が高く且つ生産性に優れた自転車用スプロケット組立体を、提供できる。
本発明の第1及び第2実施形態による自転車用クランク組立体の正面図。 第1実施形態による第1スプロケットの正面斜視図。 第1実施形態による第1スプロケットの背面図。 第1実施形態による第1及び第2スプロケットの背面斜視部分図。 第1実施形態による第1スプロケット及び第2スプロケットを径方向外側から見た側面部分図。 第1実施形態による第2スプロケットの正面斜視図。 本発明の第2実施形態による第1スプロケットの第1歯及び第2スプロケットの第3歯の断面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの第1歯及び第2スプロケットの第3歯の正面図。 本発明の他の実施形態による第1及び第2スプロケットの歯部の部分正面図。 本発明の他の実施形態による第1及び第2スプロケットの歯部を径方向外側から見た側面部分図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの正面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの正面図。 本発明の他の実施形態による第1スプロケットの部分断面図。 本発明の他の実施形態による第2歯及び第4歯の形成形態を説明するための模式図。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態による自転車用クランク組立体10(以下、クランク組立体と記す)は、クランクアーム12と、第1スプロケット14(自転車用スプロケットの一例)と、第2スプロケット16(自転車用スプロケットの一例)と、を備える。また、第1スプロケット14及び第2スプロケット16は、自転車用スプロケット組立体の一例である。
クランク組立体10は、第1スプロケット14及び第2スプロケット16は、チェーン2に係合可能なフロントスプロケットである。第2スプロケット16は、第1スプロケット14よりも歯数が少ない。チェーン2は、1対のアウターリンクプレート2aと、1対のインナーリンクプレート2bと、1対のアウターリンクプレート2a及び1対のインナーリンクプレート2bを連結するチェーンローラ2cとを、有する。
<クランクアーム>
クランクアーム12は、クランク軸19に一体回転可能に連結される。クランクアーム12は、スプロケット取付部20と、スプロケット取付部20と一体又は別体で設けられるアーム部22と、を有する。
スプロケット取付部20は、複数(例えば4つ)のスプロケット取付アーム24を、有する。複数のスプロケット取付アーム24は、周方向に間隔を隔てて配置される。スプロケット取付アーム24の周方向の間隔は、等間隔である。ここでは、スプロケット取付アーム24の周方向の間隔が、等間隔である場合の例を示すが、スプロケット取付アーム24の周方向の間隔が、不等間隔でもよい。
スプロケット取付アーム24は、第1取付部24aと、第2取付部24bとを、有する。第1取付部24aは、第1スプロケット14を取り付けるためのものである。第1取付部24aは、スプロケット取付アーム24の先端部に形成される。第1取付部24aは、例えば貫通孔である。第1取付部24aには、第1スプロケット14が固定される。
第2取付部24bは、第2スプロケット16を取り付けるためのものである。第2取付部24bは、第1取付部24aより径方向内側において、スプロケット取付アーム24の基端部に形成される。第2取付部24bは、例えば有底のネジ穴である。第2取付部24bには、第2スプロケット16が固定される。
アーム部22は、スプロケット取付部20と一体又は別体で形成される。ここでは、アーム部22は、スプロケット取付部20と一体で形成される。アーム部22の先端部には、ペダル取付部22aが、設けられている。ペダル取付部22aには、ペダル(図示しない)が装着可能である。アーム部22の基端部には、連結孔22bが設けられる。連結孔22bには、クランク軸19が一体回転可能に連結される。
<第1スプロケット>
図2から図5に示すように、第1スプロケット14は、回転中心軸心Xを、有する。第1スプロケット14は、第1スプロケット本体30(本体部の一例)と、第1環状部31(環状部の一例)と、複数の歯32(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第1変速領域34(図3及び図4を参照;変速領域の一例)とを、備える。
第1スプロケット本体30は、非金属製、例えば炭素繊維強化樹脂等の合成樹脂製である。第1プロケット本体30は、第1環状部31と一体的に成型される。図2から図4に示すように、第1スプロケット本体30は、複数(例えば4つ)の第1固定部30aを、有する。複数の第1固定部30aは、周方向に間隔を隔てて配置される。
各第1固定部30aは、例えば貫通孔である。各第1固定部30aは、各第1取付部24aと対向する位置に、配置される。この状態で、第1固定ボルト26(図1を参照)が、各第1固定部30a及び各第1取付部24aに挿通され、ナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第1スプロケット本体30が、スプロケット取付アーム24に固定される。
第1環状部31は、第1スプロケット本体30に取り付けられる。詳細には、第1環状部31は、第1スプロケット本体30の外周に、取り付けられる。第1環状部31は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第1環状部31の外周には、複数の歯32が設けられる。
複数の歯32(後述する第1歯32a及び第2歯32bを含む)は、第1環状部31の外周に設けられる。詳細には、複数の歯32(例えば30個から60個)は、第1環状部31の外周において周方向に並べて配置され、第1環状部31の外周部に一体に形成される。複数の歯32は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。
複数の歯32は、複数の第1歯32a(第1歯の一例)と、複数の第2歯32b(第2歯の一例)とを、有する。第1歯32a及び第2歯32bは、周方向において交互にすなわち周方向に隣りあって、配置される。
第1歯32aは、アウターリンクプレート2aに係合可能に形成される。詳細には、第1歯32aは、1対のアウターリンクプレート2aの軸方向間に係合可能に形成される。第1歯32aは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。なお、軸方向は、回転中心軸心Xが延びる方向と、回転中心軸心Xと平行な方向とを含む。ここで用いられる軸方向は、回転中心軸心Xと平行な方向に対応している。
図4に示すように、第1歯32aは、好ましくは、第1凹部32e(凹部の一例)を、有する。第1凹部32eは、第1歯32aの隅角部に設けられる。第1凹部32eにおける第1側面14a側の面は、好ましくは、第2歯32bにおける第1側面14a側の面と面一に形成されている。第1凹部32eにおける第2側面14b側の面は、好ましくは、第2歯32bにおける第2側面14b側の面と面一に形成されている。
ここで、第1側面14a(図1を参照)は、自転車にクランク組立体10を装着したとき、自転車のフレームから遠い軸方向外側に配置される正面である。また、第2側面14b(図3及び図4を参照)は、自転車のフレームに近い軸方向内側に配置される背面である。
第1凹部32eは、プレス加工例えば鍛造により、形成される。ここでは、第1凹部32eがプレス加工により形成される場合の例を示すが、第1凹部32eは切削加工により形成されてもよい。
図5に示すように、第1凹部32eは、インナーリンクプレート2bの端部に対向するように形成されている。第1凹部32eによって、第1歯32aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉が、避けられる。また、第1凹部32eを第1歯32aに設けることによって、図2、図4、及び図5に示すように、第1歯32a(変速用の第1歯32a1,32a2を除く)は、径方向外側から見て、実質的に+(プラス)形状に形成される。
ここで、図2から図3に示すように、複数の第1歯32aには、複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a1、及び複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a2が、含まれる。変速用の第1歯32a1は、チェーン2が第1スプロケット14から第2スプロケット16へ移動する下り変速のためのものである。変速用の第1歯32a2は、チェーン2が第2スプロケット16から第1スプロケット14へ移動する上り変速のためのものである。変速用の第1歯32a1及び変速用の第1歯32a2は、好ましくは、上述したように第1凹部32eを設けることによって、径方向外側から見て、実質的にT字状に形成される。
図5に示すように、第1歯32aは、第1最大軸方向幅W1(第1軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第1最大軸方向幅W1は、軸方向において第1歯32aの長さが最も長い部分の幅である。第1最大軸方向幅W1は、1対のアウターリンクプレート2aにおける第1軸方向間隔L1より小さい。また、第1最大軸方向幅W1は、1対のインナーリンクプレート2bにおける第2軸方向間隔L2より大きい。
なお、第1軸方向間隔L1は、軸方向において1対のアウターリンクプレート2aが互いに対向する面の間隔である。第2軸方向間隔L2は、軸方向において1対のインナーリンクプレート2bが互いに対向する面の間隔である。
図2から図4に示すように、第2歯32bは、インナーリンクプレート2bに係合可能に形成される。詳細には、第2歯32bは、1対のインナーリンクプレート2bの軸方向間に係合可能に形成される。
第2歯32bは、好ましくは、径方向外側から見て、実質的に−(マイナス)形状に形成される。第2歯32bは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図5に示すように、第2歯32bは、第2最大軸方向幅W2(第2軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第2最大軸方向幅W2は、軸方向において第2歯32bの長さが最も長い部分の幅である。第2最大軸方向幅W2は、上記の第2軸方向間隔L2より小さい。第2最大軸方向幅W2は、第1最大軸方向幅W1より小さい。
次のように第2歯32bを加工することによって、第2歯32bが形成され、上記の構成が満足される。第2歯32bは、材料の変形により形成される。詳細には、第2歯32bは、プレス加工により形成される。より詳細には、第2歯32bは、鍛造により形成される。具体的には、第2歯32bは、第1凹部32eとともに、鍛造により形成される。このように第2歯32bをプレス加工例えば鍛造することによって、第2歯32bの第2最大軸方向幅W2が設定される。
第1変速領域34は、チェーン2を変速するために設けられている。第1変速領域34は、第2スプロケット16から第1スプロケット14への上り変速動作時に、チェーンが第1スプロケット14の歯32に係合する領域である。また、第1変速領域34は、第1スプロケット14から第2スプロケット16への下り変速動作時に、チェーンが第1スプロケット14の歯32から離間する領域である。
図2から図4に示すように、第1変速領域34には、複数の第1変速歯32cが、含まれる。ここでは、複数(例えば2つ)の変速用の第1歯32a1が、第1変速歯32cに対応している。また、各変速用の第1歯32a1に隣接する2つの第2歯32bが、第1変速歯32cに対応している。
図2及び図3に示すように、第1変速歯32cは、第1ガイド面32dを有する。第1ガイド面32dは、チェーン2を案内するためのものである。第1ガイド面32dは、第1スプロケット14の第1側面14a(図2を参照)側、又は第2側面14b(図3及び図4を参照)側において、第1変速歯32cに設けられる。第1ガイド面32dは、第1変速歯32cの側部に向かって徐々に厚みが薄くなるように、凹んで形成される。
また、第1変速領域34には、好ましくは、第1突起36aと、第2突起36bとが、含まれる。
第1突起36a及び第2突起36bは、チェーン2を支持可能に、第1スプロケット本体30に設けられる。ここでは、1対の第1突起36a及び第2突起36bが、周方向に間隔を隔てて、配置されている。
第1突起36aは、第1スプロケット14の歯32にチェーン2を案内するために、第1スプロケット本体30の第2側面14bに突出して設けられる。例えば、第1突起36aは、図3にハッチングで示した第2歯32bに、チェーン2を案内する。第2突起36bは、チェーン2を第1突起36aに案内するために、第1スプロケット本体30の第2側面14bに突出して設けられる。
さらに、図3及び図4に示すように、第1変速領域34には、段差部38が、含まれる。段差部38は、第1突起36aに支持されたチェーン2を、第1スプロケット14の歯32に係合させやすくするためのものである。段差部38は、第1側面14aにおいて、複数の歯32の歯底より、径方向内側に設けられる。また、段差部38は、第1突起36aを基準として、進行回転方向Rの下流側に設けられる。段差部38は、実質的に三角形状に凹んで形成される。
<第2スプロケット>
図4及び図6に示すように、第2スプロケット16は、回転中心軸心Yを、有する。回転中心軸心Yは、回転中心軸心Xと同心である。第2スプロケット16は、第2スプロケット本体40(本体部の一例)と、第2環状部41(環状部の一例)と、複数の歯42(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第2変速領域44(変速領域の一例)とを、備える。
第2スプロケット本体40は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第2スプロケット本体40は、複数(例えば4つ)の第2固定部40aを、有する。複数の第2固定部40aは、周方向に間隔を隔てて配置される。
各第2固定部40aは、例えば貫通孔である。各第2固定部40aは、各第2取付部24bと対向する位置に、配置される。この状態で、第2固定ボルト28が各第2固定部40a及び第2取付部24bに挿通され、第2固定ボルト28がナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第2スプロケット本体40が、スプロケット取付アーム24に固定される。
第2環状部41は、第2スプロケット本体40の外周に設けられる。第2環状部41は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。第2環状部41の外周には、複数の歯42が設けられる。
複数の歯42(後述する第3歯42a及び第4歯42bを含む)は、第2環状部41の外周に設けられる。詳細には、複数の歯42(例えば20個から40個)は、第2環状部41の外周において周方向に並べて配置され、第2環状部41の外周部に一体に形成される。複数の歯42は、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。
複数の歯42は、複数の第3歯42a(第1歯の一例)と、複数の第4歯42b(第2歯の一例)とを、有する。第3歯42a及び第4歯42bは、周方向において交互にすなわち周方向に隣りあって、配置される。
第3歯42aは、アウターリンクプレート2aに係合可能に形成される。詳細には、第3歯42aは、1対のアウターリンクプレート2aの軸方向間に係合可能に形成される。第3歯42aは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図6に示すように、第3歯42aは、第2凹部42e(凹部の一例)を有する。第2凹部42eは、第3歯42aの隅角部に設けられる。第2凹部42eにおける第1側面14a側の面は、第4歯42bにおける第1側面14a側の面と面一に形成されている。第2凹部42eにおける第2側面14b側の面は、第2歯32bにおける第2側面14b側の面と面一に形成されている。
第2凹部42eは、プレス加工例えば鍛造により、形成される。ここでは、第2凹部42eがプレス加工により形成される場合の例を示すが、第2凹部42eは切削加工により形成されてもよい。
第2凹部42eは、上述した第1凹部32eと同様に、インナーリンクプレート2bの端部に対向するように形成されている。第2凹部42eによって、第3歯42a及びインナーリンクプレート2bの過度な干渉が、避けられる。また、第2凹部42eを第3歯42aに設けることによって、図4及び図6に示すように、第3歯42aは、径方向外側から見て、実質的に+(プラス)形状に形成される。
図5に示すように、第3歯42aは、第3最大軸方向幅W3(第1軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第3最大軸方向幅W3は、軸方向において第3歯42aの長さが最も長い部分の幅である。第3最大軸方向幅W3は、第1軸方向間隔L1より小さい。また、第3最大軸方向幅W3は、1対のインナーリンクプレート2bにおける第2軸方向間隔L2より大きい。
図4から図6に示すように、第4歯42bは、インナーリンクプレート2bに係合可能に形成される。詳細には、第4歯42bは、1対のインナーリンクプレート2bの軸方向間に係合可能に形成される。
第4歯42bは、径方向外側から見て、実質的に−(マイナス)形状に形成される。第4歯42bは、径方向外側に向かって軸方向幅が徐々に小さくなるように、先細り形状に形成されている。
図5に示すように、第4歯42bは、第4最大軸方向幅W4(第2軸方向チェーン係合幅の一例)を、有する。第4最大軸方向幅W4は、軸方向において第4歯42bの長さが最も長い部分の幅である。第4最大軸方向幅W4は、第2軸方向間隔L2より小さい。また、第4最大軸方向幅W4は、第3最大軸方向幅W3より小さい。
次のように第4歯42bを加工することによって、上記の構成が満足されるように、第4歯42bが形成される。第4歯42bは、材料の変形により形成される。詳細には、第4歯42bは、プレス加工により形成される。より詳細には、第4歯42bは、鍛造により形成される。このように第4歯42bをプレス加工例えば鍛造することによって、第4歯42bの第4最大軸方向幅W4が設定される。
第2変速領域44は、チェーン2を変速するために設けられている。第2変速領域44は、第2スプロケット16から第1スプロケット14への上り変速動作時、又は第1スプロケット14から第2スプロケット16への下り変速動作時に、チェーンが、第1スプロケット14の歯42に係合する領域、又は第1スプロケット14の歯42から離間する領域である。
第2変速領域44には、複数(例えば2つ)の第2変速歯42cが、含まれる。第2変速歯42cは、周方向に間隔を隔てて設けられる。第2変速歯42cは、第2ガイド面42dを有する。第2ガイド面42dは、第3側面16a(図1を参照)とは反対側の第4側面16b(図6を参照)側に設けられ、チェーン2を案内する。第2ガイド面42dは、第2変速歯42cの側部に向かって徐々に厚みが薄くなるように、凹んで形成される。
ここで、第2スプロケット16の第3側面16aは、自転車にクランク組立体10を装着したとき、自転車のフレームから遠い軸方向外側に配置される正面である。第4側面16bは、自転車のフレームに近い軸方向内側に配置される背面である。
なお、ここでは、第2変速領域44は、第1変速領域34が有する突起及び凹部を含んでいない場合の例を示すが、第2変速領域44が突起及び凹部の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
<クランク組立体における変速動作>
このような構成のクランク組立体10では、フロントディレーラ(図示しない)によって第2スプロケット16から第1スプロケット14に上り変速動作が行われる場合、クランク組立体10が進行回転方向Rに回転する。この状態で、フロントディレーラが、第2スプロケット16に対向する位置から、第1スプロケット14に対向する位置に移動すると、チェーン2が第2スプロケット16の歯から離間する。すると、このチェーン2は、第2突起36bに支持されて径方向外側に移動する。すると、チェーン2は、第1変速領域34の段差部38を介して第1突起36aに支持され、第1スプロケット14の歯32に案内され係合する。
一方で、フロントディレーラによって第1スプロケット14から第2スプロケット16に下り変速動作を行われる場合、クランク組立体10が進行回転方向Rに回転させられる。この状態で、フロントディレーラが、第1スプロケット14に対向する位置から、第2スプロケット16に対向する位置に移動すると、チェーン2が第1スプロケット14の歯から離間する。すると、このチェーン2は、第2スプロケット16の歯42に向かって案内され、歯42と係合する。
<第2実施形態>
第2実施形態による自転車用クランク組立体110は、図1に示すように、クランクアーム12と、第1スプロケット114(自転車用スプロケットの一例)と、第2スプロケット116(自転車用スプロケットの一例)と、を備える。また、第1スプロケット114及び第2スプロケット116は、自転車用スプロケット組立体の一例である。
第2実施形態の構成は、第1スプロケット114及び第2スプロケット116の構成を除いて、第1実施形態の構成と実質的に同じである。このため、ここでは、第1スプロケット114及び第2スプロケット116の構成のみを説明し、第1実施形態の構成と実質的に同じ構成の説明は省略する。なお、ここで説明が省略された構成については、第1実施形態の構成の説明に準ずる。また、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
第1スプロケット114は、第1スプロケット本体30(本体部の一例)と、第1環状部31(環状部の一例)と、複数の歯132(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第1変速領域34(変速領域の一例)とを、備える。
ここでは、第1スプロケット本体30の構成、第1環状部31の構成、及び第1変速領域34の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。また、複数の歯132の構成については、第1実施形態の構成と異なる構成のみ、以下に説明する。
図7に示すように、複数の歯132に含まれる複数の第1歯132a(第1歯の一例)それぞれは、第1本体部132abと、第1凹部32eと、第1追加部132cとを、有する。第1凹部32eは、第1実施形態と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。
第1本体部132abは、第1環状部31に設けられる。詳細には、第1本体部132abは、第1環状部31から径方向外方に向けて突出するように、第1環状部31と一体に形成される。第1本体部132abは、第1側面14a側の表面20aと、第2側面14b側の裏面20bとを、有する。裏面20bは、回転中心軸心Xの軸方向において、表面20aと反対側の面である。
第1追加部132cは、第1本体部132abの幅を広げるために、第1本体部132abに取り付けられる。詳細には、第1追加部132cは、第1本体部132abの表面20a及び裏面20bそれぞれに、取り付けられる。このように、第1本体部132abの表面20a及び裏面20bそれぞれに、第1追加部132cを取り付けることによって、第1最大軸方向幅W1が所定の幅に設定される。第1追加部132cは、金属製例えばアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製である。この第1追加部132cは、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、第1歯132aに取り付けられる。
なお、ここでは、第1追加部132cが、第1本体部132abの表面20a及び裏面20bそれぞれに取り付けられる場合の例を示した。これに代えて、第1追加部132cを、第1本体部132abの表面20aのみ、又は、裏面20bのみに取り付けることによって、第1最大軸方向幅W1を設定してもよい。
第2スプロケット116は、第2スプロケット本体40(本体部の一例)と、第2環状部41(環状部の一例)と、複数の歯142(第1歯部及び第2歯部の一例)と、第2変速領域44(変速領域の一例)とを、備える。
ここでは、第2スプロケット本体40の構成、第2環状部41の構成、及び第2変速領域44の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同じであるので、ここでは説明を省略する。また、複数の歯142の構成については、第1実施形態の構成と異なる構成のみ、以下に説明する。
また、複数の歯142に含まれる複数の第3歯142a(第1歯の一例)それぞれは、第2本体部142bと、第2追加部142cとを、有する。第2本体部142b及び第2追加部142cの構成は、上述した第1本体部132ab及び第1追加部132cの構成と、実質的に同じである。すなわち、第2本体部142bの表面20a及び裏面20bそれぞれに、第2追加部142cを取り付けることによって、第3最大軸方向幅W3が所定の幅に設定される。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記第1及び第2実施形態では、自転車用スプロケット組立体として2枚のフロントスプロケット14,16(114,116)を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、変速領域を有さない1枚のフロントスプロケットのみを備える自転車用スプロケット組立体にも、適用可能である。
(b)前記第1及び第2実施形態では、第2スプロケット本体40と複数の歯42,142とが、一体に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。第2スプロケット本体40と複数の歯42,142とが、別体であってもよい。例えば、複数の歯42,142を金属製にし、第2スプロケット本体40を、非金属製にしてもよい。この場合、金属としてアルミ製、チタン製、或いは、鉄・ステンレス製を用い、非金属として炭素繊維強化樹脂等の合成樹脂を用いることによって、軽量化を図ることができる。
(c)前記第1及び第2実施形態において、第1歯32a,132a及び第2歯32bがチェーンローラ2cに係合する部分と、第3歯42a,142a及び第4歯42bとがチェーンローラ2cに係合する部分を、図8に示すように構成してもよい。
この構成は、第1スプロケット14,114及び第2スプロケット16,116において、実質的に同じである。このため、ここでは、第1スプロケット14,114の第1歯232a及び第2歯232bを用いて、この構成を説明する。
第1歯232a及び第2歯232bの間には、チェーンローラ2cが係合可能である(図1及び図5を参照)。図8に示すように、第1歯232a及び第2歯232bそれぞれは、駆動面233と、非駆動面234とを、有する。
この構成は、第1歯232a及び第2歯232bにおいて実質的に同じであるので、ここでは、第1歯232aを用いて説明する。
第1歯232a及び第2歯232bそれぞれは、第1側面14a側の表面20aと、第2側面14b側の裏面(図示しない)と、駆動面233と、非駆動面234とを、有する。裏面20bは、回転中心軸心Xの軸方向(図8の紙面に垂直な方向)において、表面20aと反対側の面である。
駆動面233は、進行回転方向Rの下流側において、表面20a及び裏面を軸方向に連結する面である。駆動面233は、接触点CPと、第1延出部233a(駆動面延出部の一例)とを、含んでいる。接触点CPは、チェーンローラ2cが接触する部分である。詳細には、接触点CPは、駆動時に、チェーンローラ2cが駆動面233に接触する点である。
第1延出部233aは、駆動面233に一体に形成されている。第1延出部233aは、接触点CPより径方向外側において、周方向に延出する。具体的には、第1延出部233aは、接触点CPより径方向外側において、進行回転方向Rの下流側に突出する。
非駆動面234は、進行回転方向Rの上流側において、表面20a及び裏面を軸方向に連結する面である。例えば、非駆動面234は、回転中心軸心Xと、第1歯232a(第2歯232b)の周方向の中心位置とを結ぶ直線CLに対して、駆動面233と線対称に形成される。非駆動面234は、回転中心軸心Xと、第1歯232a(第2歯232b)の周方向の中心位置とを結ぶ直線CLに対して、駆動面233と非対称に形成されてもよい。
非駆動面234は、第2延出部234a(非駆動面延出部の一例)を、含んでいる。第2延出部234aによって、チェーンローラ2cの径方向外側への移動が、抑制される。第2延出部234aは、非駆動面234に一体に形成されている。ここで、上述したように非駆動面234は駆動面233と線対称に形成されているので、第2延出部234aは、周方向において、第1延出部233aとは反対側に、延出する。すなわち、第2延出部234aは、周方向例えば進行回転方向Rの上流側に、延出する。
これにより、駆動面233によって、第1スプロケット14の駆動力を、チェーンローラ2cすなわちチェーン2に、確実に伝達することができる。また、駆動面233及び非駆動面234によって、チェーンローラ2cの径方向外側への移動を、確実に抑制することができる。
なお、ここでは、第1歯232a及び第2歯232bそれぞれが、駆動面233と非駆動面234とを有する場合の例を示した。これに代えて、第1歯232aのみ、又は、第2歯232bのみが、駆動面233と非駆動面234とを有するように構成してもよい。また、第1歯232a、及び/又は、第2歯232bが、駆動面233のみ、又は、非駆動面234のみを有するように構成してもよい。
(d)前記第1及び第2実施形態では、フロントスプロケット14,16が、クランクアーム12を介して、クランク軸19に移動不能に装着される場合の例を示した。これに代えて、フロントスプロケット14,16が、クランク軸19(回転中心軸心X)に沿って移動するものであってもよい。また、1枚のフロントスプロケット14だけを用いて、このフロントスプロケット14が、クランク軸19(回転中心軸心X)に沿って移動するものであってもよい。
(e)前記第1及び第2実施形態に示したフロントスプロケット14,16は、3Dプリンタによってアウトラインを形成し、その後、第2歯32b及び第4歯42bをプレス加工例えば鍛造によって形成してもよい。
(f)前記第1及び第2実施形態では、第1歯32a,132a及び第3歯42a,142aが、実質的に+形状に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、これら第1歯32a及び第3歯42aの少なくとも一部は、菱形状、台形状、三角形状、六角形状、八角形状などのその他の形状であってもよい。
図10に示すように、第1歯332a及び/又は第3歯342aは、自転車用スプロケットの径方向から見て、八角形状であることが好ましい。この場合、第1歯332a及び/又は第3歯342aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けられ、且つ、アウターリンクプレート2aを確実に保持する歯形状を、プレス加工例えば鍛造により形成し易い。
ここで、八角形状とは、正八角形状に限らず、八辺を有する形状であればどのような形状でもよい。また、八角形を構成する八辺は、直線に限らず、緩やかな曲率を有する曲線であってもよい。
具体的には、図9及び図10に示すように、第1歯332a及び第3歯342aが上記の八角形状である場合、第1歯332a及び第3歯342aは、第1面352aと、第2面352bと、第3面352cと、傾斜部353とを、有している。
第1面352aは、第1歯332aにおける第1スプロケット14の第1側面14a側の面、及び第3歯342aにおける第2スプロケット16の第3側面16a側の面である。
第2面352bは、第1歯332aにおける第1スプロケット14の第2側面14b側の面、及び第3歯342aにおける第2スプロケット16の第4側面16b側の面である。
第3面352cは、第1面352a及び第2面352bの軸方向間において周方向に延びる。第3面352cは、駆動面352d、非駆動面352e、及び、駆動面352d及び非駆動面352eを周方向に連結する先端面352fを、含む。傾斜部353は、インナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けるためのものである。傾斜部353は、第1面取り面353aと、第2面取り面353bと、第3面取り面353cと、第4面取り面353dとを、有する。
第1面取り面353aは、第1面352aから駆動側の第3面352cにかけて形成される。第2面取り面353bは、第2面352bから駆動側の第3面352cにかけて形成される。第3面取り面353cは、第1面352aから非駆動側の第3面352cにかけて形成される。第4面取り面353dは、第2面352bから非駆動側の第3面352cにかけて形成される。
言い換えると、第1面取り面353aは、第1面352a及び駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第2面取り面353bは、第2面352b及び駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第3面取り面353cは、第1面352a及び非駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。第4面取り面353dは、第2面352b及び非駆動側の第3面352cによって構成される隅角部に、形成されている。
ここで、第1歯332a及び第3歯342aの駆動側の方が非駆動側と比べてより過度にインナーリンクプレート2bと干渉する傾向にあるため、駆動側に形成される第1面取り面353a及び第2面取り面353bは、非駆動側に形成される第3面取り面353c及び第4面取り面353dより大きな面積を有することが好ましい。
第1から第4面取り面353a,353b,353c,353dによって、第1歯332a及び第3歯342aとインナーリンクプレート2bとの過度な干渉を避けることができる。また、第1から第4面取り面353a,353b,353c,353dは、前記第1及び第2実施形態の凹部とは形状が異なり、直線又は緩やかな曲線で構成される傾斜面であるので、プレス加工例えば鍛造により形成し易い。
また、第1歯332a及びは第3歯342aが八角形状を有する場合、第1歯332a及び第3歯342aの駆動面がチェーンローラ2cに接触する第1軸方向接触幅L3が、第2歯332b及び第4歯342bの駆動面がチェーンローラ2cに接触する第2軸方向接触幅L4と実質的に同じ長さに形成されることが好ましい。
(g)前記第1及び第2実施形態では、第1歯32a,132aが、実質的にT字状に形成される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、この第1歯32aの一部は、菱形状、台形状、三角形状、六角形状、八角形状などのその他の形状であってもよい。
(h)前記第1及び第2実施形態では、第1変速領域34が第2突起36bを有しているが、第2突起36bを設けなくてもよい。
(i)前記第1及び第2実施形態では、複数のスプロケット取付アーム24の数を4つとしたが、スプロケット取付アームの数は4つに限定されない。
(j)前記第1及び第2実施形態において、各第1スプロケット14及び第2スプロケット16の第1変速領域34及び第2変速領域44には、−(マイナス)形状の第2歯32b及び第4歯42bを、含んでいてもよい。
(k)前記第2実施形態では、第1歯32aの追加部が、金属製である場合の例を示したが、追加部は非金属製であってもよい。例えば、追加部が非金属製である場合、この追加部は、接着又は一体成型により、第1歯に取り付けられる。この場合、ペダリング中における、チェーンとスプロケットの歯との接触に起因するノイズを軽減できる。
(l)本発明における自転車用スプロケットの第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bの少なくとも一方は、好ましくは、めっき層を、有していてもよい。
例えば、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bがアルミ製である場合は、めっき層は、耐摩耗性の目的で、ニッケルめっき層であることが好ましい。また、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bが鉄製である場合は、めっき層は、防錆性の目的で、ニッケルクロムめっき層であることが好ましい。
なお、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bが鉄製である場合は、第1歯32a,132a及び第2歯32b,132bは、防錆性及び着色の目的で、電着塗装層を有することも好ましい。
(m)前記第1及び第2実施形態では、第1スプロケット14が、合成樹脂製の第1スプロケット本体30と、金属製の第1環状部31及び第1歯部32bとから、構成される場合の例を、示した。
これに代えて、第1スプロケット14を金属から構成し、第1スプロケット本体30、第1環状部31、及び第1歯部32bを、一体成型してもよい。この場合、第1スプロケット本体30、第1環状部31、及び第1歯部32bは、金属例えばアルミ、チタン、或いは、鉄・ステンレス等から、構成される。
このように構成された第1スプロケット314の一例が、図11に示されている。図11は、前記第1及び第2実施形態と実質的に同じ構成であり、代表的な構成については、前記第1実施形態と同じ符号が付されている。
(n)前記第1及び第2実施形態の第1スプロケット14,114に代えて、第1スプロケット214を、図12A及び図12Bに示すように構成してもよい。なお、図12A及び図12Bでは、前記第1及び第2実施形態と実質的に同じ構成については、前記第1実施形態の符号を用いて表現されている。
第1スプロケット214では、第1貫通孔130aが第1スプロケット本体30に設けられる。また、第2貫通孔130bが、第1環状部31に設けられる。第1貫通孔130aには、リング部材130c例えばワッシャが、配置されている。具体的には、リング部材130cの内周面が、第2貫通孔130bの内周面と実質的に同一面となるように、第1スプロケット本体30が、第1環状部31及びリング部材130cと一体成型される。
このようにして第1スプロケット214が構成されると、第1固定ボルト26が、各リング部材130c、各第2貫通孔130b、及び各第1取付部24aに挿通され、且つナット部材(図示しない)に螺合される。これにより、第1スプロケット本体30が、スプロケット取付アーム24に固定される。
(o)前記第1及び第2実施形態では、第1スプロケット14の第2歯32bが、第1凹部32eとともに、プレス加工例えば鍛造により形成される場合の例を、示した。これに代えて、図13A〜図13Dに示すように、第2歯32bは、プレス加工(例えば鍛造)及び切削工程により、形成されてもよい。なお、図13A〜図13Dは、説明を容易にするために、各工程を模式的に表現している。
この場合、第2歯32bは、第1プレス工程(図13Bを参照)と、第1プレス工程の後の切削工程(図13Cを参照)と、切削工程の後の第2プレス工程(図13Dを参照)とから、形成される。
第2歯32bは、図13Dに示すように、第5面52a(第1面の一例)と、第6面52b(第1面の一例)とを、有する。例えば、第5面52aは、第2歯32bにおける第1スプロケット14の第1側面14a(図2を参照)側に、形成される。第6面52bは、回転中心軸心Xと平行な軸方向において、第5面52aと反対側に位置する面である。例えば、第6面52bは、第2歯32bにおける第1スプロケット14の第2側面14b(図4を参照)側に、形成される。
具体的には、図13Aに示すように、初期状態では、第2歯部32bの第5面52aが構成される面(後述する第1押圧部152a)及び第6面52bが構成される面(後述する第2押圧部152c)は、第1スプロケット14の第1環状部31の外面と実質的に同一面上に、形成されている。
第1プレス工程は、第2歯32bの第5面52a側をプレスする工程である。図13Bに示すように、第1プレス工程では、第1環状部31が固定された状態で、第2歯32bの第5面52a側が、押圧装置(図示しない)の押圧部材Aによってプレスされる。
ここで、押圧部材Aが押圧する第1押圧部152aは、第2歯32b及び第1凹部32eが形成される部分である。このように、押圧部材Aが第1押圧部152aを押圧すると、第2歯部32bの第5面52aが形成され、第6面52b側において第1押圧部152aとは実質的に反対側に位置する部分が、突出する。以下では、この部分を突出部152bと記す。
切削工程は、第2歯32bの第6面52b側において、第1プレス工程によって軸方向に突出した突出部152bを切削する工程である。図13Cに示すように、切削工程では、第6面52b側に形成された突出部152bが、切削装置Bによって、切削される。詳細には、突出部152bが切削された後の面が、第1環状部31の外面と実質的に同一面となるように、切削装置Bによって切削される。
第2プレス工程は、第2歯32bの第6面52b側をプレスする工程である。図13Dに示すように、第2プレス工程では、第2歯32bの外形を形成するための型枠Dを、第1押圧部152aに当接させた状態で、第2歯32bの第6面52b側が、押圧装置の押圧部材Cによってプレスされる。
ここで、押圧部材Cが押圧する第2押圧部152cは、第2歯32b及び第1凹部32eが形成される部分である。このように、押圧部材Cが第2押圧部152cを押圧すると、第2歯部32bの第6面52bが、形成される。また、第5面52a及び第6面52bを含む第2歯部32bの歯先52cが、形成される。
上記のように、第1プレス工程、切削工程、及び第2プレス工程を用いることによって、第2歯32bが形成することができる。なお、上記のように第2歯32bが形成された後に、第2歯32bの形状を整えるための研磨工程、及び、第2歯32bの耐摩耗性高めるめっき工程(好ましくはニッケルめっき工程)を、選択的に追加してもよい。
ここでは、第2歯32bが、プレス加工及び切削工程により形成される場合の例を示したが、第2スプロケット16の第4歯42bも同様に形成してもよい。
(p)前記第1及び第2実施形態と、前記他の実施形態では、自転車用スプロケットとしてフロントスプロケット14,16を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、リアスプロケットにも適用可能である。
自転車用スプロケット及び自転車用スプロケット組立体に、広く適用可能である。
2 チェーン
2a アウターリンクプレート
2b インナーリンクプレート
2c チェーンローラ
10,110 自転車用クランク組立体
14,114 第1スプロケット
16,116 第2スプロケット
32a,132a 第1歯
32b,132b 第2歯
34 第1変速領域
32e 第1凹部
42a,142a 第3歯
42b 第4歯
42e 第2凹部
132ab 第1本体部
132c 第1追加部
142b 第2本体部
142c 第2追加部
CP 接触点
L1 第1軸方向間隔
L2 第2軸方向間隔
W1 第1最大軸方向幅
W2 第2最大軸方向幅
W3 第3最大軸方向幅
W4 第4最大軸方向幅

Claims (31)

  1. 回転中心軸心を有する自転車用スプロケットであって、
    自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、且つ前記アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい第1軸方向チェーン係合幅を有する第1歯と、
    前記第2軸方向間隔より小さい第2軸方向チェーン係合幅を、有する第2歯と、
    を備え、
    前記第2歯は、材料の変形により形成される、
    自転車用スプロケット。
  2. 前記第2歯は、プレス加工により形成される、
    請求項1に記載の自転車用スプロケット。
  3. 前記第1歯は、前記インナーリンクとの過度な干渉を避けるための凹部を、有し、
    前記凹部は、プレス加工により形成される、
    請求項1又は2に記載の自転車用スプロケット。
  4. 前記第1歯は、前記インナーリンクとの過度な干渉を避けるための凹部を、有し、
    前記凹部は、切削加工により形成される、
    請求項1又は2に記載の自転車用スプロケット。
  5. 前記第1歯は、本体部と、前記本体部の幅を広げるために前記本体部に取り付けられる追加部とを、有し、
    前記第1軸方向チェーン係合幅は、前記追加部を前記本体部に取り付けることによって得られる幅である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  6. 前記追加部は、金属製であり、接着、拡散接合、かしめ、又は鋳造により、前記第1歯に取り付けられる、
    請求項5に記載の自転車用スプロケット。
  7. 前記追加部は、非金属製であり、接着又は一体成型により、前記第1歯に取り付けられる、
    請求項5に記載の自転車用スプロケット。
  8. 前記第1歯及び前記第2歯それぞれは、駆動面を、有し、
    前記駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含み、
    前記駆動面には、前記接触点より径方向外側において周方向に延出する駆動面延出部が、形成されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  9. 前記第1歯及び前記第2歯それぞれは、非駆動面を、さらに有し、
    前記非駆動面には、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために周方向に延出する非駆動面延出部が、形成されている、
    請求項8に記載の自転車用スプロケット。
  10. 前記第1歯及び前記第2歯それぞれは、駆動面と、非駆動面とを、有し、
    前記駆動面は、チェーンローラが接触する接触点を、含み、
    前記駆動面には、前記接触点より径方向外側において周方向に延出する駆動面延出部が、形成され、
    前記非駆動面には、チェーンローラの径方向外側への移動を抑制するために周方向に延出する非駆動面延出部が、形成されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  11. 変速時に前記チェーンを変速するための変速領域、
    をさらに備える請求項1から10のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  12. 前記第1歯及び前記第2歯が外周に設けられる金属製の環状部と、
    前記環状部の内周に取り付けられる非金属製の本体部と、
    をさらに備える請求項1から11のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  13. 前記プレス加工は、鍛造である、
    請求項2から12のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  14. 前記第2歯は、プレス加工及び切削工程により形成される、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  15. 前記第2歯は、第1プレス工程と、前記第1プレス工程の後の切削工程と、前記切削工程の後の第2プレス工程と、により形成される、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット。
  16. 前記第2歯は、第1面と、前記回転中心軸心と平行な軸方向において前記第1面と反対側に位置する第2面とを、有し、
    前記第1プレス工程は、前記第2歯の前記第1面側をプレスする工程であり、
    前記第2プレス工程は、前記第2歯の前記2面側をプレスする工程である、
    請求項15に記載の自転車用スプロケット。
  17. 前記切削工程は、前記第2歯の前記第2面側において、前記第1プレス工程によって前記軸方向に突出した突出部を切削する工程である、
    請求項16に記載の自転車用スプロケット。
  18. 回転中心軸心を有する自転車用スプロケットであって、
    自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、且つ前記アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい第1軸方向チェーン係合幅を有する第1歯と、
    前記第2軸方向間隔より小さい第2軸方向チェーン係合幅を、有する第2歯と、
    を備え、
    前記第1歯は、径方向外側から見て、実質的に八角形状を有する、
    自転車用スプロケット。
  19. 前記第1歯の駆動面がチェーンローラに接触する第1軸方向接触幅は、前記第2歯の駆動面がチェーンローラに接触する第2軸方向接触幅と実質的に同じ長さに形成される、
    請求項18に記載の自転車用スプロケット。
  20. 回転中心軸心を有する自転車用スプロケットであって、
    自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、且つ前記アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい第1軸方向チェーン係合幅を有する第1歯と、
    前記第2軸方向間隔より小さい第2軸方向チェーン係合幅を、有する第2歯と、
    を備え、
    前記第1歯は、前記インナーリンクとの過度な干渉を避けるための傾斜部を、有している、
    自転車用スプロケット。
  21. 前記第1歯は、第1面と、第2面と、前記第1面及び前記第2面の軸方向間において周方向に延びる第3面とを、さらに有し、
    前記傾斜部は、前記第1面から駆動側の前記第3面にかけて形成される第1面取り面と、前記第2面から駆動側の前記第3面にかけて形成される第2面取り面と、前記第1面から非駆動側の前記第3面にかけて形成される第3面取り面と、前記第2面から非駆動側の前記第3面にかけて形成される第4面取り面とを、有する、
    請求項20に記載の自転車用スプロケット。
  22. 前記第1歯の駆動面がチェーンローラに接触する第1軸方向接触幅は、前記第2歯の駆動面がチェーンローラに接触する第2軸方向接触幅と実質的に同じ長さに形成される、
    請求項20又は21に記載の自転車用スプロケット。
  23. 回転中心軸心を有する自転車用スプロケットであって、
    自転車用チェーンのアウターリンクにおける第1軸方向間隔より小さく、且つ前記アウターリンクに連結されるインナーリンクにおける第2軸方向間隔より大きい第1軸方向チェーン係合幅を有する第1歯と、
    前記第2軸方向間隔より小さい第2軸方向チェーン係合幅を、有する第2歯と、
    を備え、
    前記第1歯及び前記第2歯の少なくとも一方は、めっき層を有する、
    自転車用スプロケット。
  24. 前記第1歯及び前記第2歯はアルミ製であり、前記めっき層はニッケルめっき層である、
    請求項23に記載の自転車用スプロケット。
  25. 前記第1歯及び前記第2歯は鉄製であり、前記めっき層はニッケルクロムめっき層である、
    請求項23に記載の自転車用スプロケット。
  26. 請求項1から25のいずれか1項に記載のスプロケット、
    を備える自転車用スプロケット組立体。
  27. 前記スプロケットは、1枚のフロントスプロケットである、
    請求項26に記載の自転車用スプロケット組立体。
  28. 前記スプロケットは、回転中心軸心に沿って移動可能である、
    請求後27に記載の自転車用スプロケット組立体。
  29. 前記スプロケットは、複数枚のフロントスプロケットである、
    請求項26から28のいずれか1項に記載の自転車用スプロケット組立体。
  30. 前記スプロケットは、回転中心軸心に沿って移動可能である、
    請求後29に記載の自転車用スプロケット組立体。
  31. 前記スプロケットは、リアスプロケットである、
    請求後26に記載の自転車用スプロケット組立体。
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