JP2017068979A - フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一般に有機ELは、ガラス、プラスチック等の基板上に、少なくともどちらか一方の電極が透光性を有する第一電極層と第二電極層があり、それら電極層間に、発光媒体層を挟持した構造である。両電極層間に電圧を印可し電流を流すことにより、発光媒体層で発光が生じる、自発光型の表示デバイスである。
近年、有機ELが構造的に極薄化できることを活かすために、フレキシブルなプラスチックを使用したプラスチックフィルム基材を用いたフレキシブル有機ELデバイスが注目されている。一般にプラスチックフィルムは水蒸気の透過が大きいので、EL層の保護材料としてバリア層の形成が必須である。ガスバリア性フィルムとして最も一般的なものは、プラスチックフィルムからなる基材の表面に、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等からなる無機蒸着膜を形成した透明性の高いガスバリア性フィルムである。このようなガスバリア性フィルムは数多く提案され、また実用化されているが、EL素子の保護材料として求められるバリアレベルとしては不十分なものが多かった。
また、特許文献2に開示のものは、樹脂フィルムの含有水分を隣接した吸湿性樹脂フィルムが吸湿するので、樹脂フィルムの含有水分がELに浸入することはない。しかし、吸湿性樹脂フィルムは大気環境下に放置しておくと吸湿してしまうので、吸湿性樹脂フィルムは製造からその後の保管まで不活性ガス雰囲気下又は真空下に保管しなければならず、製造コスト及び管理コストが高くなるという問題があった。また、フィルム表面の異物を除去するために吸湿性樹脂フィルムを水洗すると、フィルム端面から水分を吸湿してしまい、水洗ができないという問題があった。
また、本発明のフレキシブル有機ELデバイスの製造方法によれば、可撓性支持基板と可撓性封止基板を貼り合せない限り、可撓性支持基板内(第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間)に吸湿性樹脂が充填されないので、可撓性支持基板を防湿して保管しておく必要がない。よって、製造コスト及び管理コストが安価である。
可撓性支持基板10は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15とを第二のシール剤13を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、第一のガスバリア性フィルム11上に有機EL素子20が形成されている。
また、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間が、吸湿性樹脂32で充填されている。
このフレキシブル有機ELデバイスは、以下のような方法により製造することができる。すなわち、可撓性支持基板10及び可撓性封止基板30の少なくとも一方の上に吸湿性樹脂32を配し、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間に吸湿性樹脂32を位置させた状態で可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を第一のシール剤31を介して貼り合わせて、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間から貫通孔12を介して第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間へ吸湿性樹脂32を流入させ、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間に、吸湿性樹脂32を充填することを有する方法である。
(1)可撓性支持基板10について
可撓性支持基板10は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15とが第二のシール剤13を介して貼り合わされた基板である(図2を参照)。第二のシール剤13は、例えば、第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15の外周部に略環状に配されている(図2、3を参照)。よって、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間で且つ略環状の第二のシール剤13の内方側に空間が形成されている。
第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15は、フィルム基材の一方の面にガスバリア層が形成され、水蒸気透過度が40℃、90%RHの条件下で0.01g/m2・day・atm以下のものである。これにより、フレキシブル有機ELデバイスの長期封止信頼性が優れたものとなる。なお、水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.005g/m2・day以下であることがより好ましい。ガスバリア層は、ガスバリア性を有する層であれば特に制限はない。通常は、ガスバリア層は無機物の層(以下「無機層」と称することがある)である。
ガスバリア層としての無機層は単層でもよいし、複数層の積層でもよい。ガスバリア層が積層構造を有する場合は、無機層と有機層との積層でもよく、複数の無機層と複数の有機層の交互積層でもよい。ガスバリア層としての無機層の厚さに関しては特に限定されないが、1層に付き、通常、5nm以上1000nm以下の範囲内である。無機層は複数のサブレイヤーから成る積層構造であってもよい。この場合、各サブレイヤーが同じ組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。また、米国公開特許US2004/0046497号明細書に開示してあるように、無機層とそれに隣接する有機ポリマー層との界面が明確でなく、組成が膜厚方向で連続的に変化する層であってもよい。ガスバリア層の透過率は、可撓性支持基板10側から光を取り出す場合には、可視光領域で80%以上であることが望ましい。
また、フィルム基材は延伸、未延伸のどちらでも良いが、連続的なバリア性薄膜の成膜加工への適性、他のガスバリア性フィルムとの積層やシール層との積層等の後加工適性等を考慮すると、機械的強度や寸法安定性を有するものが良く、二軸方向に任意に延伸されたフィルムが好ましい。
薄肉化できる点や、強度、耐熱性、透明性及び安価な点から、フィルム基材はポリエステル基材であることが好ましく、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムがより好ましい。また、その厚さは6μm以上300μm以下であることが好ましい。
貫通孔12は、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を対向配置した際の第一のガスバリア性フィルム11における発光領域外且つ配線領域外の位置に形成されている。これにより、発光表示不良が生じにくいフレキシブル有機ELデバイスを提供できる。貫通孔12を形成する手法としては、例えばレーザー加工や抜き打ち加工等を用いることができる。
予めフィルム基材に貫通孔12を形成してからガスバリア層を形成しても良いし、ガスバリア層を形成してから第一のガスバリア性フィルム11に貫通孔12を形成しても構わない。貫通孔12の大きさ(貫通方向に直交する平面で切断した場合の断面積)は、吸湿性樹脂32の流動のし易さと貫通孔12を形成した第一のガスバリア性フィルム11の強度の点から、1つの貫通孔12あたり0.01mm2以上10mm2以下の範囲であることが望ましい。貫通孔12の数は、吸湿性樹脂32の流動のし易さの点から、2個以上が好ましく、貫通孔12の形成後の第一のガスバリア性フィルム11の強度が保たれる範囲で、複数個形成することができる。
第二のシール剤13は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との貼り合せに用いられ、外周部に形成される。また、第二のシール剤13は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15のどちらに形成しても構わない。
第二のシール剤13を形成する方法としては、例えば、ディスペンス法、スクリーン印刷法などを適宜用いることができる。
第二のシール剤13の厚さは、3μm以上200μm以下であることが好ましく、10μm以上100μm以下であることがより好ましい。また、第二のシール剤13の厚さをコントロールするために、第二のシール剤13に数%程度のスペーサーを混入しておくことが好ましい。また、第二のシール剤13の内部の含有水分を除去するために、酸化バリウムや酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入しても構わない。
第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内には、必要に応じて、1個又は複数個のスペーサー層14を設けてもよい(図4を参照)。スペーサー層14の厚さは、第二のシール剤13の厚さ以下であることが好ましい。貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内に、第二のシール剤13の厚さ以下の厚さのスペーサー層14を設けることにより、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内に吸湿性樹脂32を均一の厚さで充填することができる。その結果、封止による発光ムラを抑制することが可能となる。
スペーサー層14の材料としては、公知のフォトリソ材料や第二のシール剤13の厚さ以下のスペーサーを含有させた樹脂などを使用することができる。
スペーサー層14の形成方法としては、フォトリソグラフィー法や、硬化性樹脂に第二のシール剤13の厚さ以下のスペーサーを数%含有させた樹脂を塗布し、貫通孔12を形成した第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15を貼り合せて硬化させる方法により形成することができる。
スペーサー層14の形状は、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間のギャップを一定に維持していれば特に限定されるものではなく、ドット状でもライン状でも構わない。ただし、スペーサー層14のスペースが多いと、吸湿性樹脂32が占める空間が狭くなり、ガスバリア性フィルムのフィルム基材の含有水分を吸湿する能力が少なくなる。よって、スペーサー層14の占める面積は、第二のシール剤13内に囲まれた面積の1/10以下であることが好ましい。
有機EL素子20は、可撓性支持基板10の第一のガスバリア性フィルム11上に形成されており、少なくとも第一電極21、有機発光媒体層22、及び第二電極23を有している。
第一電極21は、可撓性支持基板10の第一のガスバリア性フィルム11上に形成される。第一電極21としては、例えば、金属、合金、金属酸化物、有機導電性化合物、又はこれらの混合物を好適に用いることができる。第一電極を陽極として用いる場合は、仕事関数が4.0eV以上の材料が好ましい。具体例としては、アンチモンやフッ素等をドープした酸化錫(ATO、FTO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の半導性金属酸化物、金、銀、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、前記半導性金属酸化物又は金属化合物の分散物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ルなどの有機導電性材料、及びこれらとITOとの積層物などが挙げられる。
第一電極21の厚さとしては、前記材料により適宜選択することができ、一概に規定することはできないが、通常10nm以上50μm以下であり、50nm以上20μm以下が好ましい。
第一電極21の抵抗値としては、数百Ω/□以下が好ましい。必要に応じて、第一電極21の配線抵抗を低くするために、銅やアルミニウムやクロムなどの金属材料を補助電極として併設してもよい。第一電極21は、可撓性支持基板10側から光を取り出す場合は、透光性のある材料を選択する必要がある。
第一電極21上に有機発光媒体層22を形成する。本実施形態における有機発光媒体層22としては、発光物質を含む単層膜、又は多層膜で形成することができる。多層膜で形成する場合の構成例としては、正孔輸送層、電子輸送性発光層又は正孔輸送性発光層、電子輸送層からなる2層構成や、正孔輸送層、発光層、電子輸送層からなる3層構成があげられる。さらには、必要に応じて正孔(電子)注入機能と正孔(電子)輸送機能を分けたり、正孔(電子)の輸送をプロックする層などを挿入することにより、さらに多層に形成することがより好ましい。
有機発光媒体層22の膜厚は、単層又は積層により形成する場合においても1000nm以下であり、好ましくは50nm以上150nm以下である。特に、高分子EL素子の正孔輸送材料は、可撓性支持基板10や第一電極21の表面突起を覆う効果が大きく、50nm以上100nm以下程度の厚い膜を成膜することがより好ましい。有機発光媒体層22の形成方法としては、材料に応じて、真空蒸着法、凸版印刷法、インクジェット法などを用いることができる。
次に、有機発光媒体層22上に第二電極23を形成する。第二電極23の材料としては電子注入効率の高い物質を用いる。具体的には、Mg,Al,Yb等の金属単体を用いたり、有機発光媒体層22と接する界面にLiや酸化Li,LiF等の化合物を1nm程度挟んで、安定性、導電性の高いAlやCuを積層して用いる。
あるいは、電子注入効率と安定性を両立させるため、低仕事関数であるLi,Mg,Ca,Sr,La,Ce,Er,Eu,Sc,Y,Yb等の金属1種以上と、安定なAg,Al,Cu等の金属元素との合金系が用いられる。具体的には、MgAg,AlLi,CuLi等の合金が使用できる。
第二電極23の形成方法は、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法を用いることができる。
第二電極23の厚さに特に制限はないが、50nm以上1000nm以下程度が望ましい。また、第二電極23としてのシート抵抗は、数百Ω/□以下が好ましい。
可撓性封止基板30としては、先に記載した第一のガスバリア性フィルム11と同様の部材(ガスバリア性フィルム)や、メタフォイル等が好適に利用される。第二電極23側から光を取り出す場合は、可撓性封止基板30は無色透明であることが好ましく、この場合はメタフォイルを使用できない。
可撓性封止基板30の水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m2・day・atm以下が好ましく、より好ましくは0.005g/m2・day以下である。これにより、フレキシブル有機ELデバイスの長期封止信頼性が優れたものとなる。可撓性封止基板30の厚さは特に限定されないが、10μm以上300μm以下が好ましい。
第一のシール剤31は、有機EL素子20を形成した可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を対向配置した際に、有機EL発光領域の周囲を取り囲むように外周部に形成される。第一のシール剤31は、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30のどちらに形成しても構わない。
第一のシール剤31を形成する方法としては、例えばディスペンス法、スクリーン印刷法などを適宜用いることができる。第一のシール剤31の材料としては、第二のシール剤13と同様の材料を用いることができる。第一のシール剤31の厚さは、3μm以上200μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上100μm以下である。また、第一のシール剤31の厚さをコントロールするために、数%程度のスペーサーを混入しておくことが好ましい。また、第一のシール剤31の内部の含有水分を除去するために、酸化バリウムや酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入しても構わない。
可撓性支持基板10及び可撓性封止基板30の少なくとも一方の上に吸湿性樹脂32を配し、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間に吸湿性樹脂32を位置させた状態で可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を第一のシール剤31を介して貼り合わせることにより、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間から貫通孔12を介して第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間へ吸湿性樹脂32が流入する。その結果、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間に、吸湿性樹脂32が充填される。
吸湿性樹脂32の形成方法としては、ディスペンス法、インクジェット法、ノズルプリント法などを用いることができる。吸湿性樹脂32の厚さは、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間に形成される吸湿性樹脂32の場合は、第一のシール剤31の厚さ以下であり、貫通孔12が形成された第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との間の空間に形成される吸湿性樹脂32の場合は、第二のシール剤13の厚さ以下である。吸湿性樹脂32の塗布時及び乾燥時は、低湿度環境(例えば、不活性雰囲気である乾燥窒素雰囲気)であることが好ましい。
有機EL素子20を形成した可撓性支持基板10と、第一のシール剤31及び吸湿性樹脂32を設けた可撓性封止基板30との貼り合せは、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。また、吸湿性樹脂32の濡れ広がりを考慮し、10Pa以上1×10-5Pa以下の減圧条件又は0.01MPa以上0.5MPa以下の加圧条件で行うことが好ましい。吸湿性樹脂32の濡れ広がりが悪い場合には、加熱しながら貼り合せることも可能である。そして最後に、第一のシール剤31の硬化推奨条件のもと硬化を行う。
<実施例1>
可撓性支持基板は、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムを、シール剤を介して貼り合わせることにより作製した。ガスバリア性フィルムのフィルム基材には、厚さ50μmのPETフィルムを使用した。このPETフィルム上に、公知の技術でSiOx/PVA(ポリビニルアルコールを含む膜)/SiOxからなるガスバリア層を形成し、貫通孔の無いガスバリア性フィルムを得た。なお、このガスバリア性フィルムの水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m2・dayであった。
第二のシール剤にはUV硬化型エポキシ接着剤を使用し、10μm粒径のシリカスペーサーを1質量%の割合で含有させた。第二のシール剤は、貫通孔の無いガスバリア性フィルムのガスバリア層上の外周部にディスペンス法で形成し、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムのPET面側と向かい合うように貼り合せた。そして、第二のシール剤をUV硬化させて可撓性支持基板を得た。
最後に、有機EL素子を形成した可撓性支持基板と、第一のシール剤及び吸湿性樹脂を形成した可撓性封止基板との貼合わせを、大気暴露させることなく真空度1×10-2Paの真空下で行うことにより、フレキシブル有機ELデバイスを得た。貼合わせは圧力0.3MPaで行い、貼合わせた状態で可撓性封止基板側から第一のシール剤のUV硬化を行った。
貫通孔を設けたガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムとの間の空間にスペーサー層を形成したことを除いては、実施例1と同様の手順でフレキシブル有機ELデバイスを得た。なお、スペーサー層は、第二のシール剤と同じもの、すなわち10μm粒径のシリカスペーサーを1質量%含有したUV硬化型エポキシ接着剤を用いて、以下のようにして形成した。
貫通孔の無いガスバリア性フィルム上にUV硬化型エポキシ接着剤をディスペンス法でドット状に形成した後、UV硬化型エポキシ接着剤をUV硬化させることにより、スペーサー層を形成した。このとき、貫通孔を設けたガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムを貼り合せた際に、スペーサー層の占める面積が、第二のシール剤に囲まれた部分の面積の1/50になるようにした。
可撓性支持基板110が、貫通孔の無いガスバリア性フィルム115、115の2枚を第二のシール剤113を介して積層させた基板であることを除いては、実施例1と同様の手順でフレキシブル有機ELデバイスを得た(図5を参照)。なお、図5に示すように、第二のシール剤113は、ガスバリア性フィルム115、115の全面に形成した。
実施例1、2及び比較例1のフレキシブル有機ELデバイスを60℃、90%RHの条件下にて放置し、ダークスポットと呼ばれる非発光点の有無を確認した。ダークスポットの直径が0.05mm未満のものを合格とし、0.05mm以上のものを不合格とした。評価結果を表1に記す。なお、表1においては、合格の場合は〇印、不合格の場合は×印で示してある。
実施例1のフレキシブル有機ELデバイスの場合は、吸湿性樹脂がガスバリア性フィルムのフィルム基材であるPETフィルムに接しているので、吸湿性樹脂がPETフィルムの含有水分を吸湿する。その結果、PETフィルムの含有水分がEL層に浸入することが抑制されるので、ダークスポットの拡大を抑制することができた。ただし、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムとの間の空間に充填された吸湿性樹脂の厚さバラツキがあるため、吸湿性樹脂の厚さが薄い中央部では、360時間後にダークスポットが発生した。
比較例1の場合は、PETフィルムの含有水分をガスバリア層のみで抑制することができないため、60時間後にはダークスポットが発生した。
11…第一のガスバリア性フィルム
12…貫通孔
13…第二のシール剤
14…スペーサー層
15…第二のガスバリア性フィルム
20…有機EL素子
21…第一電極
22…有機発光媒体層
23…第二電極
30…可撓性封止基板
31…第一のシール剤
32…吸湿性樹脂
Claims (7)
- 可撓性支持基板と、前記可撓性支持基板上に形成された有機EL素子と、第一のシール剤を介して前記可撓性支持基板に貼り合わされ前記可撓性支持基板との間の空間に前記有機EL素子を封止する可撓性封止基板と、を備え、
前記可撓性支持基板は、貫通孔を設けた第一のガスバリア性フィルムと貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルムとを第二のシール剤を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、前記第一のガスバリア性フィルム上に前記有機EL素子が形成されており、
前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間、前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び前記貫通孔内の空間が、吸湿性樹脂で充填されているフレキシブル有機ELデバイス。 - 前記貫通孔は発光領域外且つ配線領域外に複数形成されている請求項1に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
- 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間に、第二のシール剤の厚さ以下の厚さのスペーサー層を介在させた請求項1又は請求項2に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
- 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムの基材は、厚さが6μm以上300μm以下のポリエステル基材である請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
- 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムの水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m2・day以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
- 前記可撓性封止基板はガスバリア性フィルムであり、水蒸気透過度が40℃、90%RHの条件下で0.01g/m2・day以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイスを製造する方法であって、
前記可撓性支持基板及び前記可撓性封止基板の少なくとも一方の上に前記吸湿性樹脂を配し、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間に前記吸湿性樹脂を位置させた状態で前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板を前記第一のシール剤を介して貼り合わせて、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間から前記貫通孔を介して前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間へ前記吸湿性樹脂を流入させ、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間、前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び前記貫通孔内の空間に、前記吸湿性樹脂を充填することを有するフレキシブル有機ELデバイスの製造方法。
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