[go: up one dir, main page]

JP2017068979A - フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法 - Google Patents

フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017068979A
JP2017068979A JP2015191666A JP2015191666A JP2017068979A JP 2017068979 A JP2017068979 A JP 2017068979A JP 2015191666 A JP2015191666 A JP 2015191666A JP 2015191666 A JP2015191666 A JP 2015191666A JP 2017068979 A JP2017068979 A JP 2017068979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas barrier
flexible
barrier film
organic
support substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015191666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6661943B2 (ja
Inventor
良樹 越山
Yoshiki Koshiyama
良樹 越山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2015191666A priority Critical patent/JP6661943B2/ja
Publication of JP2017068979A publication Critical patent/JP2017068979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6661943B2 publication Critical patent/JP6661943B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】支持基板中の含有水分がEL層へ浸入することを抑制し、製造コスト及び管理コストが安価で長期封止信頼性のあるフレキシブル有機ELデバイスを提供することを目的とする。【解決手段】フレキシブル有機ELデバイスは、可撓性支持基板と、可撓性支持基板上に形成された有機EL素子と、第一のシール剤を介して可撓性支持基板に貼り合わされ可撓性支持基板との間の空間に有機EL素子を封止する可撓性封止基板と、を備えている。可撓性支持基板は、貫通孔を設けた第一のガスバリア性フィルムと貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルムとを第二のシール剤を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、第一のガスバリア性フィルム上に有機EL素子が形成されている。可撓性支持基板と可撓性封止基板との間の空間、第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び貫通孔内の空間が、吸湿性樹脂で充填されている。【選択図】図1

Description

本発明は、発光源として有機EL素子を用いたフレキシブル有機ELデバイス及びその製造方法に関する。
有機EL(Electro-Luminescence)は、テレビ、パソコンモニタ、モバイル機器等に使用されるフラットパネルディスプレイ、照明などとして、幅広い用途が期待されている。有機ELは、液晶ディスプレイなどとは異なり、自発光型である。そのため、構造的に極薄化できること、表示画像が広視野角で見え、その表示画像の応答速度が速く、低消費電力であり、高コントラストが期待できるなどの利点から、ブラウン管や液晶ディスプレイに替わるフラットパネルディスプレイとして期待されている。
一般に有機ELは、ガラス、プラスチック等の基板上に、少なくともどちらか一方の電極が透光性を有する第一電極層と第二電極層があり、それら電極層間に、発光媒体層を挟持した構造である。両電極層間に電圧を印可し電流を流すことにより、発光媒体層で発光が生じる、自発光型の表示デバイスである。
有機ELは、酸素や水分に極めて弱く、発光材料が変質したり、電極が酸化することで発光しなくなるという問題がある。この大気中の酸素や水の影響により劣化するといった問題に対処するため、金属缶やガラスキャップを用い、その空間に吸湿シートを入れ、接着剤を介して有機ELを封止して大気から遮断する方法が一般的に知られている。
近年、有機ELが構造的に極薄化できることを活かすために、フレキシブルなプラスチックを使用したプラスチックフィルム基材を用いたフレキシブル有機ELデバイスが注目されている。一般にプラスチックフィルムは水蒸気の透過が大きいので、EL層の保護材料としてバリア層の形成が必須である。ガスバリア性フィルムとして最も一般的なものは、プラスチックフィルムからなる基材の表面に、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等からなる無機蒸着膜を形成した透明性の高いガスバリア性フィルムである。このようなガスバリア性フィルムは数多く提案され、また実用化されているが、EL素子の保護材料として求められるバリアレベルとしては不十分なものが多かった。
そこで、有機ELに適したガスバリア性フィルムとして、例えば特許文献1には、基材フィルムの表面に無機薄膜層を少なくとも2層有してなるガスバリア性積層体を複数枚有し、複数枚のガスバリア性積層体をフィルム基材側の面と無機薄膜層側の面とを接着層を介して積層してなるガスバリア性積層フィルムが開示されている。また、特許文献2には、ガスバリア性樹脂フィルムの表面にケイ素酸化物又はアルミニウムの蒸着膜を有し、裏面に吸湿剤を分散させた吸湿性樹脂フィルムを積層した構成の有機EL用封止フィルムが開示されている。
国際公開第2009/139391号 特開2002−260847号公報
特許文献1に開示のものは、ガスバリア性積層体を複数枚貼り合せているので、外部から浸入する水分に対して防湿性は高い。しかしながら、ガスバリア性積層体を複数枚貼り合せたとしても、ガスバリア性積層体の基材フィルム自体が有する含有水分の浸入に対しては、表層は無機薄膜層のみで防湿するしかない。無機薄膜層だけではバリア性が不足するため、ガスバリア性積層体のフィルム基材の含有水分がEL層に浸入し、発光材料が変質したり、電極が酸化して発光しなくなる問題があった。
また、特許文献2に開示のものは、樹脂フィルムの含有水分を隣接した吸湿性樹脂フィルムが吸湿するので、樹脂フィルムの含有水分がELに浸入することはない。しかし、吸湿性樹脂フィルムは大気環境下に放置しておくと吸湿してしまうので、吸湿性樹脂フィルムは製造からその後の保管まで不活性ガス雰囲気下又は真空下に保管しなければならず、製造コスト及び管理コストが高くなるという問題があった。また、フィルム表面の異物を除去するために吸湿性樹脂フィルムを水洗すると、フィルム端面から水分を吸湿してしまい、水洗ができないという問題があった。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、フィルム基材の含有水分がEL層へ浸入することを抑制し、製造コスト及び管理コストが安価で長期封止信頼性のあるフレキシブル有機ELデバイス及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るフレキシブル有機ELデバイスは、可撓性支持基板と、可撓性支持基板上に形成された有機EL素子と、第一のシール剤を介して可撓性支持基板に貼り合わされ可撓性支持基板との間の空間に有機EL素子を封止する可撓性封止基板と、を備え、可撓性支持基板は、貫通孔を設けた第一のガスバリア性フィルムと貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルムとを第二のシール剤を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、第一のガスバリア性フィルム上に有機EL素子が形成されており、可撓性支持基板と可撓性封止基板との間の空間、第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び貫通孔内の空間が、吸湿性樹脂で充填されていることを要旨とする。
また、本発明の他の態様に係るフレキシブル有機ELデバイスの製造方法は、上記一態様に係るフレキシブル有機ELデバイスを製造する方法であって、可撓性支持基板及び可撓性封止基板の少なくとも一方の上に吸湿性樹脂を配し、可撓性支持基板と可撓性封止基板との間に吸湿性樹脂を位置させた状態で可撓性支持基板と可撓性封止基板を第一のシール剤を介して貼り合わせて、可撓性支持基板と可撓性封止基板との間の空間から貫通孔を介して第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間へ吸湿性樹脂を流入させ、可撓性支持基板と可撓性封止基板との間の空間、第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び貫通孔内の空間に、吸湿性樹脂を充填することを有することを要旨とする。
本発明のフレキシブル有機ELデバイスは、第一及び第二のガスバリア性フィルムのフィルム基材の含有水分を吸湿性樹脂に吸着させることができるので、第一及び第二のガスバリア性フィルムの含有水分がEL層へ浸入することが抑制され、長期封止信頼性が優れている。
また、本発明のフレキシブル有機ELデバイスの製造方法によれば、可撓性支持基板と可撓性封止基板を貼り合せない限り、可撓性支持基板内(第一のガスバリア性フィルムと第二のガスバリア性フィルムとの間の空間)に吸湿性樹脂が充填されないので、可撓性支持基板を防湿して保管しておく必要がない。よって、製造コスト及び管理コストが安価である。
本発明の一実施形態に係るフレキシブル有機ELデバイスの模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係るフレキシブル有機ELデバイスの可撓性支持基板の模式的断面図である。 本発明の一実施形態に係るフレキシブル有機ELデバイスの可撓性支持基板の模式的平面図である。 可撓性支持基板の変形例を示す模式的断面図である。 比較例の可撓性支持基板の模式的断面図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、以下の実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。さらに、本実施形態の説明において参照する図面は、本発明の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさ、厚さ、寸法等は、実際のものとは異なる。
図1のフレキシブル有機ELデバイスは、可撓性支持基板10と、可撓性支持基板10上に形成された有機EL素子20と、第一のシール剤31を介して可撓性支持基板10に貼り合わされ可撓性支持基板10との間の空間に有機EL素子20を封止する可撓性封止基板30と、を備えている。有機EL素子20は、可撓性支持基板10側から順に積層された第一電極21、有機発光媒体層22、及び第二電極23を有している。
可撓性支持基板10は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15とを第二のシール剤13を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、第一のガスバリア性フィルム11上に有機EL素子20が形成されている。
また、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間が、吸湿性樹脂32で充填されている。
本実施形態のフレキシブル有機ELデバイスは、第一及び第二のガスバリア性フィルム11、15のフィルム基材の含有水分を吸湿性樹脂32に吸着させることができるので、第一及び第二のガスバリア性フィルム11、15の含有水分が有機EL素子20へ浸入することが抑制され、長期封止信頼性が優れている。
このフレキシブル有機ELデバイスは、以下のような方法により製造することができる。すなわち、可撓性支持基板10及び可撓性封止基板30の少なくとも一方の上に吸湿性樹脂32を配し、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間に吸湿性樹脂32を位置させた状態で可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を第一のシール剤31を介して貼り合わせて、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間から貫通孔12を介して第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間へ吸湿性樹脂32を流入させ、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間に、吸湿性樹脂32を充填することを有する方法である。
本実施形態のフレキシブル有機ELデバイスの製造方法によれば、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を貼り合せない限り、可撓性支持基板10内(第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間)に吸湿性樹脂32が充填されないので、可撓性支持基板10を防湿して保管しておく必要がない。よって、不活性ガス雰囲気下又は真空下に可撓性支持基板10を保管するなどの特殊な保管方法を採用する必要がないので、製造コスト及び管理コストが安価である。また、可撓性支持基板10の水洗も可能であり、表面に付着した異物や汚れも除去することができる。
以下に、本実施形態のフレキシブル有機ELデバイスが備える各部材等について詳細に説明する。
(1)可撓性支持基板10について
可撓性支持基板10は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15とが第二のシール剤13を介して貼り合わされた基板である(図2を参照)。第二のシール剤13は、例えば、第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15の外周部に略環状に配されている(図2、3を参照)。よって、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間で且つ略環状の第二のシール剤13の内方側に空間が形成されている。
(2)第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15について
第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15は、フィルム基材の一方の面にガスバリア層が形成され、水蒸気透過度が40℃、90%RHの条件下で0.01g/m・day・atm以下のものである。これにより、フレキシブル有機ELデバイスの長期封止信頼性が優れたものとなる。なお、水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.005g/m・day以下であることがより好ましい。ガスバリア層は、ガスバリア性を有する層であれば特に制限はない。通常は、ガスバリア層は無機物の層(以下「無機層」と称することがある)である。
無機層に含まれる無機物としては、典型的には、ホウ素、マグネシウム、アルミニウム、珪素、チタン、亜鉛、スズの酸化物、窒化物、酸窒化物、炭化物、水素化物等が挙げられる。これらは純物質でもよいし、複数組成からなる混合物や傾斜材料層でもよい。これらのうち、アルミニウムの酸化物、窒化物若しくは酸窒化物、又は、珪素の酸化物、窒化物若しくは酸窒化物が好ましい。
ガスバリア層としての無機層は単層でもよいし、複数層の積層でもよい。ガスバリア層が積層構造を有する場合は、無機層と有機層との積層でもよく、複数の無機層と複数の有機層の交互積層でもよい。ガスバリア層としての無機層の厚さに関しては特に限定されないが、1層に付き、通常、5nm以上1000nm以下の範囲内である。無機層は複数のサブレイヤーから成る積層構造であってもよい。この場合、各サブレイヤーが同じ組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。また、米国公開特許US2004/0046497号明細書に開示してあるように、無機層とそれに隣接する有機ポリマー層との界面が明確でなく、組成が膜厚方向で連続的に変化する層であってもよい。ガスバリア層の透過率は、可撓性支持基板10側から光を取り出す場合には、可視光領域で80%以上であることが望ましい。
第一のガスバリア性フィルム11及び第二のガスバリア性フィルム15のフィルム基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT),ポリシクロヘキサンジメタノール−テレフタレート(PCT)などのポリエステル系樹脂フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ナイロン6、ナイロン12などのポリアミド系樹脂フィルム、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのビニルアルコール系樹脂フィルム、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体(FEP)、パーフルオロエチレン−パーフルオロプロピレン−パーフルオロビニルエーテル三元共重合体(EPE)、エチレン−4フッ化エチレン共重合体(ETFE)、塩化−3フッ化エチレン樹脂(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)等のフッ素樹脂フィルム、ポリカーボネート系樹脂フィルム、トリアセチルセルロースフィルム、シクロオレフィンフィルム、ポリアクリルニトリル、アクリル系樹脂、メタクリル樹脂、ポリグリコール酸樹脂、ポリ乳酸樹脂から選択される樹脂フィルムが挙げられる。
また、これらに限定されず、ポリサルホン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂など、耐熱性、強度物性、電気絶縁性等を考慮して適宜選択することが可能である。また、公知の添加剤、滑剤、可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤を添加することが可能である。
また、フィルム基材は延伸、未延伸のどちらでも良いが、連続的なバリア性薄膜の成膜加工への適性、他のガスバリア性フィルムとの積層やシール層との積層等の後加工適性等を考慮すると、機械的強度や寸法安定性を有するものが良く、二軸方向に任意に延伸されたフィルムが好ましい。
薄肉化できる点や、強度、耐熱性、透明性及び安価な点から、フィルム基材はポリエステル基材であることが好ましく、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムがより好ましい。また、その厚さは6μm以上300μm以下であることが好ましい。
(3)貫通孔12について
貫通孔12は、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を対向配置した際の第一のガスバリア性フィルム11における発光領域外且つ配線領域外の位置に形成されている。これにより、発光表示不良が生じにくいフレキシブル有機ELデバイスを提供できる。貫通孔12を形成する手法としては、例えばレーザー加工や抜き打ち加工等を用いることができる。
予めフィルム基材に貫通孔12を形成してからガスバリア層を形成しても良いし、ガスバリア層を形成してから第一のガスバリア性フィルム11に貫通孔12を形成しても構わない。貫通孔12の大きさ(貫通方向に直交する平面で切断した場合の断面積)は、吸湿性樹脂32の流動のし易さと貫通孔12を形成した第一のガスバリア性フィルム11の強度の点から、1つの貫通孔12あたり0.01mm以上10mm以下の範囲であることが望ましい。貫通孔12の数は、吸湿性樹脂32の流動のし易さの点から、2個以上が好ましく、貫通孔12の形成後の第一のガスバリア性フィルム11の強度が保たれる範囲で、複数個形成することができる。
(4)第二のシール剤13について
第二のシール剤13は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との貼り合せに用いられ、外周部に形成される。また、第二のシール剤13は、貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15のどちらに形成しても構わない。
第二のシール剤13を形成する方法としては、例えば、ディスペンス法、スクリーン印刷法などを適宜用いることができる。
第二のシール剤の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン樹脂などからなる光硬化型接着性樹脂、熱硬化型接着性樹脂、2液硬化型接着性樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの酸変性物からなる熱可塑性接着性樹脂などを単層又は積層して用いることができる。特に、耐湿性、耐水性に優れ、硬化時の収縮が少ないエポキシ系硬化型接着性樹脂を用いることが望ましい。
第二のシール剤13の厚さは、3μm以上200μm以下であることが好ましく、10μm以上100μm以下であることがより好ましい。また、第二のシール剤13の厚さをコントロールするために、第二のシール剤13に数%程度のスペーサーを混入しておくことが好ましい。また、第二のシール剤13の内部の含有水分を除去するために、酸化バリウムや酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入しても構わない。
(5)スペーサー層14について
第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内には、必要に応じて、1個又は複数個のスペーサー層14を設けてもよい(図4を参照)。スペーサー層14の厚さは、第二のシール剤13の厚さ以下であることが好ましい。貫通孔12を設けた第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内に、第二のシール剤13の厚さ以下の厚さのスペーサー層14を設けることにより、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間内に吸湿性樹脂32を均一の厚さで充填することができる。その結果、封止による発光ムラを抑制することが可能となる。
スペーサー層14は、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15のいずれに形成しても構わない。可撓性支持基板10側から光を取り出す場合には、スペーサー層14の透過率は可視光領域で80%以上であることが望ましい。
スペーサー層14の材料としては、公知のフォトリソ材料や第二のシール剤13の厚さ以下のスペーサーを含有させた樹脂などを使用することができる。
スペーサー層14の形成方法としては、フォトリソグラフィー法や、硬化性樹脂に第二のシール剤13の厚さ以下のスペーサーを数%含有させた樹脂を塗布し、貫通孔12を形成した第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15を貼り合せて硬化させる方法により形成することができる。
スペーサー層14の形状は、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間のギャップを一定に維持していれば特に限定されるものではなく、ドット状でもライン状でも構わない。ただし、スペーサー層14のスペースが多いと、吸湿性樹脂32が占める空間が狭くなり、ガスバリア性フィルムのフィルム基材の含有水分を吸湿する能力が少なくなる。よって、スペーサー層14の占める面積は、第二のシール剤13内に囲まれた面積の1/10以下であることが好ましい。
(6)有機EL素子20について
有機EL素子20は、可撓性支持基板10の第一のガスバリア性フィルム11上に形成されており、少なくとも第一電極21、有機発光媒体層22、及び第二電極23を有している。
(7)第一電極21について
第一電極21は、可撓性支持基板10の第一のガスバリア性フィルム11上に形成される。第一電極21としては、例えば、金属、合金、金属酸化物、有機導電性化合物、又はこれらの混合物を好適に用いることができる。第一電極を陽極として用いる場合は、仕事関数が4.0eV以上の材料が好ましい。具体例としては、アンチモンやフッ素等をドープした酸化錫(ATO、FTO)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の半導性金属酸化物、金、銀、クロム、ニッケル等の金属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合物又は積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、前記半導性金属酸化物又は金属化合物の分散物、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ルなどの有機導電性材料、及びこれらとITOとの積層物などが挙げられる。
第一電極21は、例えば、印刷方式、コーティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って形成される。なお、第一電極21は、第一電極21のレイアウトに合わせてパターニング形成される。
第一電極21の厚さとしては、前記材料により適宜選択することができ、一概に規定することはできないが、通常10nm以上50μm以下であり、50nm以上20μm以下が好ましい。
第一電極21の抵抗値としては、数百Ω/□以下が好ましい。必要に応じて、第一電極21の配線抵抗を低くするために、銅やアルミニウムやクロムなどの金属材料を補助電極として併設してもよい。第一電極21は、可撓性支持基板10側から光を取り出す場合は、透光性のある材料を選択する必要がある。
(8)有機発光媒体層22について
第一電極21上に有機発光媒体層22を形成する。本実施形態における有機発光媒体層22としては、発光物質を含む単層膜、又は多層膜で形成することができる。多層膜で形成する場合の構成例としては、正孔輸送層、電子輸送性発光層又は正孔輸送性発光層、電子輸送層からなる2層構成や、正孔輸送層、発光層、電子輸送層からなる3層構成があげられる。さらには、必要に応じて正孔(電子)注入機能と正孔(電子)輸送機能を分けたり、正孔(電子)の輸送をプロックする層などを挿入することにより、さらに多層に形成することがより好ましい。
正孔輸送材料の例としては、銅フタロシアニン、テトラ(t−ブチル)銅フタロシアニン等の金属フタロシアニン類及び無金属フタロシアニン類、キナクリドン化合物、1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン等の芳香族アミン系低分子正孔注入輸送材料や、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリビニルカルバゾール、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸との混合物などの高分子正孔輸送材料、ポリチオフェンオリゴマー材料、その他既存の正孔輸送材料の中から選ぶことができる。
発光材料としては、9,10−ジアリールアントラセン誘導体、ピレン、コロネン、ペリレン、ルブレン、1,1,4,4−テトラフェニルブタジエン、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム錯体、ビス(8−キノリノラート)亜鉛錯体、トリス(4−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)アルミニウム錯体、ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)[4−(4−シアノフェニル)フェノラート]アルミニウム錯体、ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)[4−(4−シアノフェニル)フェノラート]アルミニウム錯体、トリス(8−キノリノラート)スカンジウム錯体、ビス〔8−(パラ−トシール)アミノキノリン〕亜鉛錯体及びカドミウム錯体、1,2,3,4−テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、ポリ−2,5−ジヘプチルオキシ−パラ−フェニレンビニレン、クマリン系蛍光体、ペリレン系蛍光体、ピラン系蛍光体、アンスロン系蛍光体、ポルフィリン系蛍光体、キナクリドン系蛍光体、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系蛍光体、ナフタルイミド系蛍光体、N,N’−ジアリール置換ピロロピロール系蛍光体等、Ir錯体等の燐光性発光体などの低分子系発光材料や、ポリフルオレン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリチオフェン、ポリスピロなどの高分子材料や、これら高分子材料に前記低分子材料の分散又は共重合した材料や、その他既存の発光材料を用いることができる。
電子輸送材料の例としては、2−(4−ビフィニルイル)−5−(4−t−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(1−ナフチル)−1,3,4−オキサジアゾール、オキサジアゾール誘導体やビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリノラート)ベリリウム錯体、トリアゾール化合物等を用いることができる。
有機発光媒体層22の膜厚は、単層又は積層により形成する場合においても1000nm以下であり、好ましくは50nm以上150nm以下である。特に、高分子EL素子の正孔輸送材料は、可撓性支持基板10や第一電極21の表面突起を覆う効果が大きく、50nm以上100nm以下程度の厚い膜を成膜することがより好ましい。有機発光媒体層22の形成方法としては、材料に応じて、真空蒸着法、凸版印刷法、インクジェット法などを用いることができる。
(9)第二電極23について
次に、有機発光媒体層22上に第二電極23を形成する。第二電極23の材料としては電子注入効率の高い物質を用いる。具体的には、Mg,Al,Yb等の金属単体を用いたり、有機発光媒体層22と接する界面にLiや酸化Li,LiF等の化合物を1nm程度挟んで、安定性、導電性の高いAlやCuを積層して用いる。
あるいは、電子注入効率と安定性を両立させるため、低仕事関数であるLi,Mg,Ca,Sr,La,Ce,Er,Eu,Sc,Y,Yb等の金属1種以上と、安定なAg,Al,Cu等の金属元素との合金系が用いられる。具体的には、MgAg,AlLi,CuLi等の合金が使用できる。
第二電極23の形成方法は、材料に応じて、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法を用いることができる。
第二電極23の厚さに特に制限はないが、50nm以上1000nm以下程度が望ましい。また、第二電極23としてのシート抵抗は、数百Ω/□以下が好ましい。
(10)可撓性封止基板30について
可撓性封止基板30としては、先に記載した第一のガスバリア性フィルム11と同様の部材(ガスバリア性フィルム)や、メタフォイル等が好適に利用される。第二電極23側から光を取り出す場合は、可撓性封止基板30は無色透明であることが好ましく、この場合はメタフォイルを使用できない。
可撓性封止基板30の水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m・day・atm以下が好ましく、より好ましくは0.005g/m・day以下である。これにより、フレキシブル有機ELデバイスの長期封止信頼性が優れたものとなる。可撓性封止基板30の厚さは特に限定されないが、10μm以上300μm以下が好ましい。
(11)第一のシール剤31について
第一のシール剤31は、有機EL素子20を形成した可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を対向配置した際に、有機EL発光領域の周囲を取り囲むように外周部に形成される。第一のシール剤31は、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30のどちらに形成しても構わない。
第一のシール剤31を形成する方法としては、例えばディスペンス法、スクリーン印刷法などを適宜用いることができる。第一のシール剤31の材料としては、第二のシール剤13と同様の材料を用いることができる。第一のシール剤31の厚さは、3μm以上200μm以下が好ましく、より好ましくは10μm以上100μm以下である。また、第一のシール剤31の厚さをコントロールするために、数%程度のスペーサーを混入しておくことが好ましい。また、第一のシール剤31の内部の含有水分を除去するために、酸化バリウムや酸化カルシウムなどの乾燥剤を混入しても構わない。
(12)吸湿性樹脂32について
可撓性支持基板10及び可撓性封止基板30の少なくとも一方の上に吸湿性樹脂32を配し、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間に吸湿性樹脂32を位置させた状態で可撓性支持基板10と可撓性封止基板30を第一のシール剤31を介して貼り合わせることにより、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間から貫通孔12を介して第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間へ吸湿性樹脂32が流入する。その結果、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間、第一のガスバリア性フィルム11と第二のガスバリア性フィルム15との間の空間、及び貫通孔12内の空間に、吸湿性樹脂32が充填される。
吸湿性樹脂32の透過率は、80%以上であることが好ましい。吸湿性樹脂32の材料としては、例えば、透明性及び吸湿能力の高いBaOやCaOをアクリル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などにナノ分散した液状物や、Alその他の3価金属を酸素分子により結合した有機金属錯体が溶解した液状物などの塗布系材料を用いることができる。
吸湿性樹脂32の形成方法としては、ディスペンス法、インクジェット法、ノズルプリント法などを用いることができる。吸湿性樹脂32の厚さは、可撓性支持基板10と可撓性封止基板30との間の空間に形成される吸湿性樹脂32の場合は、第一のシール剤31の厚さ以下であり、貫通孔12が形成された第一のガスバリア性フィルム11と貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルム15との間の空間に形成される吸湿性樹脂32の場合は、第二のシール剤13の厚さ以下である。吸湿性樹脂32の塗布時及び乾燥時は、低湿度環境(例えば、不活性雰囲気である乾燥窒素雰囲気)であることが好ましい。
(13)貼り合せについて
有機EL素子20を形成した可撓性支持基板10と、第一のシール剤31及び吸湿性樹脂32を設けた可撓性封止基板30との貼り合せは、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。また、吸湿性樹脂32の濡れ広がりを考慮し、10Pa以上1×10-5Pa以下の減圧条件又は0.01MPa以上0.5MPa以下の加圧条件で行うことが好ましい。吸湿性樹脂32の濡れ広がりが悪い場合には、加熱しながら貼り合せることも可能である。そして最後に、第一のシール剤31の硬化推奨条件のもと硬化を行う。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
可撓性支持基板は、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムを、シール剤を介して貼り合わせることにより作製した。ガスバリア性フィルムのフィルム基材には、厚さ50μmのPETフィルムを使用した。このPETフィルム上に、公知の技術でSiOx/PVA(ポリビニルアルコールを含む膜)/SiOxからなるガスバリア層を形成し、貫通孔の無いガスバリア性フィルムを得た。なお、このガスバリア性フィルムの水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m・dayであった。
貫通孔を形成したガスバリア性フィルムは、予めPETフィルムに円状で1mmサイズの貫通孔を4箇所に形成しておき、その上にガスバリア層を形成して作製した。貫通孔は、可撓性支持基板と可撓性封止基板を対向配置した際のガスバリア性フィルムにおける発光領域外且つ配線領域外の位置である四隅に形成した。
第二のシール剤にはUV硬化型エポキシ接着剤を使用し、10μm粒径のシリカスペーサーを1質量%の割合で含有させた。第二のシール剤は、貫通孔の無いガスバリア性フィルムのガスバリア層上の外周部にディスペンス法で形成し、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムのPET面側と向かい合うように貼り合せた。そして、第二のシール剤をUV硬化させて可撓性支持基板を得た。
次に、可撓性支持基板の貫通孔を形成したガスバリアフィルム上に、有機EL素子を形成した。まずは、有機EL素子の第一電極を、貫通孔を形成したガスバリアフィルム上に、PEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸との混合物)をスクリーン印刷で成膜することにより形成した。膜厚は300nmである。また、第一電極の取り出し配線と補助電極を、クロム材料をライン:スペース=4.9mm:0.1mmの割合でスパッタリングして成膜することにより形成した。膜厚は50nmである。
次に、真空蒸着法により、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(α−ナフチル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(以下、「α−NPD」という)からなる50nm厚の正孔輸送層を形成し、さらにドーパントとして4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノスチリル)−4H−ピラン(DCM、ドーピング濃度5質量%)を混入させたトリス(8−キノリライト)アルミニウム錯体(以下、「Alq3」という)からなる50nm厚の赤色発光層を形成し、さらにAlq3からなる30nm厚の電子輸送層を形成して有機発光媒体層を得た。そして、同じ真空蒸着機内でAl:Li=10:1の合金を成膜することにより、第二電極を形成した。膜厚は100nmである。
可撓性封止基板としては、可撓性支持基板内に使用したガスバリア性フィルムと同じものを使用した。そして、可撓性封止基板の外周部に、20μm粒径のシリカスペーサーを1質量%の割合で含有させたUV硬化型接着剤からなる第一のシール剤を、ディスペンス法で形成した。また、窒素雰囲気下のグローブボックス中で、可撓性封止基板上に、透明でアルミニウム金属錯体からなる吸湿性樹脂(双葉電子工業株式会社製、商品名:Oledry−F)をディスペンス法でドット状に均等吐出した。
最後に、有機EL素子を形成した可撓性支持基板と、第一のシール剤及び吸湿性樹脂を形成した可撓性封止基板との貼合わせを、大気暴露させることなく真空度1×10-2Paの真空下で行うことにより、フレキシブル有機ELデバイスを得た。貼合わせは圧力0.3MPaで行い、貼合わせた状態で可撓性封止基板側から第一のシール剤のUV硬化を行った。
<実施例2>
貫通孔を設けたガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムとの間の空間にスペーサー層を形成したことを除いては、実施例1と同様の手順でフレキシブル有機ELデバイスを得た。なお、スペーサー層は、第二のシール剤と同じもの、すなわち10μm粒径のシリカスペーサーを1質量%含有したUV硬化型エポキシ接着剤を用いて、以下のようにして形成した。
貫通孔の無いガスバリア性フィルム上にUV硬化型エポキシ接着剤をディスペンス法でドット状に形成した後、UV硬化型エポキシ接着剤をUV硬化させることにより、スペーサー層を形成した。このとき、貫通孔を設けたガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムを貼り合せた際に、スペーサー層の占める面積が、第二のシール剤に囲まれた部分の面積の1/50になるようにした。
<比較例1>
可撓性支持基板110が、貫通孔の無いガスバリア性フィルム115、115の2枚を第二のシール剤113を介して積層させた基板であることを除いては、実施例1と同様の手順でフレキシブル有機ELデバイスを得た(図5を参照)。なお、図5に示すように、第二のシール剤113は、ガスバリア性フィルム115、115の全面に形成した。
(評価内容)
実施例1、2及び比較例1のフレキシブル有機ELデバイスを60℃、90%RHの条件下にて放置し、ダークスポットと呼ばれる非発光点の有無を確認した。ダークスポットの直径が0.05mm未満のものを合格とし、0.05mm以上のものを不合格とした。評価結果を表1に記す。なお、表1においては、合格の場合は〇印、不合格の場合は×印で示してある。
Figure 2017068979
<評価結果>
実施例1のフレキシブル有機ELデバイスの場合は、吸湿性樹脂がガスバリア性フィルムのフィルム基材であるPETフィルムに接しているので、吸湿性樹脂がPETフィルムの含有水分を吸湿する。その結果、PETフィルムの含有水分がEL層に浸入することが抑制されるので、ダークスポットの拡大を抑制することができた。ただし、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムとの間の空間に充填された吸湿性樹脂の厚さバラツキがあるため、吸湿性樹脂の厚さが薄い中央部では、360時間後にダークスポットが発生した。
実施例2の場合は、貫通孔を形成したガスバリア性フィルムと貫通孔の無いガスバリア性フィルムとの間にスペーサー層を設けたことにより、吸湿性樹脂の厚さのバラツキを抑制することができた。その結果、360時間経過してもダークスポットが発生せず、長期封止信頼性のあるフレキシブル有機ELデバイスを提供することができた。
比較例1の場合は、PETフィルムの含有水分をガスバリア層のみで抑制することができないため、60時間後にはダークスポットが発生した。
10…可撓性支持基板
11…第一のガスバリア性フィルム
12…貫通孔
13…第二のシール剤
14…スペーサー層
15…第二のガスバリア性フィルム
20…有機EL素子
21…第一電極
22…有機発光媒体層
23…第二電極
30…可撓性封止基板
31…第一のシール剤
32…吸湿性樹脂

Claims (7)

  1. 可撓性支持基板と、前記可撓性支持基板上に形成された有機EL素子と、第一のシール剤を介して前記可撓性支持基板に貼り合わされ前記可撓性支持基板との間の空間に前記有機EL素子を封止する可撓性封止基板と、を備え、
    前記可撓性支持基板は、貫通孔を設けた第一のガスバリア性フィルムと貫通孔の無い第二のガスバリア性フィルムとを第二のシール剤を介して貼り合せたガスバリア性積層フィルムであり、前記第一のガスバリア性フィルム上に前記有機EL素子が形成されており、
    前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間、前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び前記貫通孔内の空間が、吸湿性樹脂で充填されているフレキシブル有機ELデバイス。
  2. 前記貫通孔は発光領域外且つ配線領域外に複数形成されている請求項1に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
  3. 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間に、第二のシール剤の厚さ以下の厚さのスペーサー層を介在させた請求項1又は請求項2に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
  4. 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムの基材は、厚さが6μm以上300μm以下のポリエステル基材である請求項1〜3のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
  5. 前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムの水蒸気透過度は、40℃、90%RHの条件下で0.01g/m・day以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
  6. 前記可撓性封止基板はガスバリア性フィルムであり、水蒸気透過度が40℃、90%RHの条件下で0.01g/m・day以下である請求項1〜5のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイス。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のフレキシブル有機ELデバイスを製造する方法であって、
    前記可撓性支持基板及び前記可撓性封止基板の少なくとも一方の上に前記吸湿性樹脂を配し、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間に前記吸湿性樹脂を位置させた状態で前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板を前記第一のシール剤を介して貼り合わせて、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間から前記貫通孔を介して前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間へ前記吸湿性樹脂を流入させ、前記可撓性支持基板と前記可撓性封止基板との間の空間、前記第一のガスバリア性フィルムと前記第二のガスバリア性フィルムとの間の空間、及び前記貫通孔内の空間に、前記吸湿性樹脂を充填することを有するフレキシブル有機ELデバイスの製造方法。
JP2015191666A 2015-09-29 2015-09-29 フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法 Expired - Fee Related JP6661943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191666A JP6661943B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015191666A JP6661943B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017068979A true JP2017068979A (ja) 2017-04-06
JP6661943B2 JP6661943B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=58495214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015191666A Expired - Fee Related JP6661943B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6661943B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080292A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 両面発光型有機エレクトロルミネッセンスパネル、及びその製造方法
JP2010165673A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
KR20110037733A (ko) * 2009-10-07 2011-04-13 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시장치 및 그 제조방법
US20120217535A1 (en) * 2009-07-10 2012-08-30 Nederlandse Organisatie voor toegepase- Natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Method of Encapsulating a Flexible Optoelectronic Multi-Layered Structure
WO2013051358A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、面状発光体、及び、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
WO2013146583A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 Necライティング株式会社 有機エレクトロルミネッセンス照明パネル、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2015091720A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 大日本印刷株式会社 吸湿性易剥離性包装体
JP2015091721A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 大日本印刷株式会社 吸湿性包装体

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080292A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 両面発光型有機エレクトロルミネッセンスパネル、及びその製造方法
JP2010165673A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及び電子機器
US20120217535A1 (en) * 2009-07-10 2012-08-30 Nederlandse Organisatie voor toegepase- Natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Method of Encapsulating a Flexible Optoelectronic Multi-Layered Structure
JP2012533152A (ja) * 2009-07-10 2012-12-20 ネーデルランドセ・オルガニサティ・フォール・トゥーヘパスト−ナトゥールウェテンスハッペライク・オンデルズーク・テーエヌオー 柔軟なオプトエレクトロニクス多層構造体をカプセル化する方法
KR20110037733A (ko) * 2009-10-07 2011-04-13 엘지디스플레이 주식회사 유기전계발광표시장치 및 그 제조방법
WO2013051358A1 (ja) * 2011-10-04 2013-04-11 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、面状発光体、及び、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法
WO2013146583A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 Necライティング株式会社 有機エレクトロルミネッセンス照明パネル、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2015091720A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 大日本印刷株式会社 吸湿性易剥離性包装体
JP2015091721A (ja) * 2013-09-30 2015-05-14 大日本印刷株式会社 吸湿性包装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP6661943B2 (ja) 2020-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102157996B1 (ko) 유기 일렉트로 루미네선스 발광 장치 및 그 제조 방법
JP6751459B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス照明パネル、その製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
US9356259B2 (en) Organic light-emitting display apparatus and method of manufacturing the same
JP6160107B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス発光装置、有機el表示装置及び有機el照明
JP5894932B2 (ja) 有機el装置
JP2010103082A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
US20170229437A1 (en) Optoelectronic component device and method for producing an optoelectronic component device
JP2006253055A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子用フレキシブル基板及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
WO2015107604A1 (ja) 発光装置、及び発光装置の製造方法
JP6661943B2 (ja) フレキシブル有機elデバイス及びその製造方法
JP5330655B2 (ja) 有機el表示装置
JP5452266B2 (ja) 発光装置
KR20210018888A (ko) 유기 발광 장치 및 이의 제조 방법
JP6655403B2 (ja) 発光装置
JP2007200801A (ja) トップエミッション型有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2015162307A (ja) 有機el用封止基板、有機elユニット及びその製造方法
JPWO2014041616A1 (ja) 有機el装置
JP2011151101A (ja) 有機el素子
JP2006185658A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2013206576A (ja) 有機elディスプレイ及びその製造方法
JP2016085881A (ja) 発光装置
JP2011181257A (ja) 有機el発光素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6661943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees