JP2017060231A - ブーストコンバータおよび電源回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブーストコンバータにおけるコンダクションロスを削減する。【解決手段】実施形態によれば、ブーストコンバータは、インダクタと、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第3のスイッチング素子と、検出回路とを含む。インダクタは、第1のノードに接続される第1の端子と第2のノードに接続される第2の端子とを持つ。第1のスイッチング素子は、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。第2のスイッチング素子は、第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する。第3のスイッチング素子は、第2のノードと第1のノードおよび第3のノードのいずれか一方との間を短絡または開放する。検出回路は、インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて第3のスイッチング素子をON状態にする。【選択図】図1
Description
実施形態は、電源回路に関する。
電源回路において、負荷の駆動電圧を生成するためにブーストコンバータが用いられることがある。具体的には、ブーストコンバータは、直流電源によって発生した入力電圧を昇圧することで負荷の駆動電圧を生成する。ブーストコンバータに含まれるインダクタに電流が逆流すると、当該インダクタに接続されたスイッチング素子の寄生ダイオード(ボディダイオード)に電流が流れ、コンダクションロスを生じることがある。
実施形態は、ブーストコンバータにおけるコンダクションロスを削減することを目的とする。
実施形態によれば、ブーストコンバータは、インダクタと、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、第3のスイッチング素子と、検出回路とを含む。インダクタは、第1のノードに接続される第1の端子と第2のノードに接続される第2の端子とを持つ。第1のスイッチング素子は、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。第2のスイッチング素子は、第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する。第3のスイッチング素子は、第2のノードと第1のノードおよび第3のノードのいずれか一方との間を短絡または開放する。検出回路は、インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて第3のスイッチング素子をON状態にする。
別の実施形態によれば、ブーストコンバータは、インダクタと、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、検出回路とを含む。インダクタは、第1のノードに接続される第1の端子と第2のノードに接続される第2の端子とを持つ。第1のスイッチング素子は、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。第2のスイッチング素子は、第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する。検出回路は、インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて第1のスイッチング素子をON状態にする。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
図2には、ブーストコンバータの基本回路が例示される。ブーストコンバータは、入力電圧VINを昇圧することによって出力電圧VOUTを生成する。ブーストコンバータは、インダクタLと、nMOSFET(n−type Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)スイッチS1と、ダイオードS2とを含む。さらに、図2には、インダクタL、nMOSスイッチS1およびダイオードS2の共通ノード(スイッチングノード)の寄生キャパシタCLXも示されている。
図2のブーストコンバータは、図3に例示されるように動作する。図3では、nMOSFETのゲート端子に供給される制御信号φT、インダクタLを流れる電流(以降、インダクタ電流と称される)IL、ならびに、スイッチングノードの電圧VLXの過渡波形が示される。
タイミングt00よりも前の期間では、制御信号φTがHighレベルであるのでnMOSFETスイッチS1はON状態にある。故に、VLX>VINが成立し、インダクタ電流ILは正方向(図2の矢印の方向)に流れる。
タイミングt00に、制御信号φTが立ち下がりnMOSFETスイッチS1はON状態からOFF状態へと遷移し、インダクタLに逆起電力が生じる。故に、タイミングt00以降も正方向のインダクタ電流ILが引き続き流れて寄生キャパシタCLXを充電するので、スイッチングノードの電圧VLXは上昇する(フェーズ(1))。
タイミングt01に、スイッチングノードの電圧VLXは、出力電圧VOUTおよびダイオードS2の順方向電圧の和に到達し、当該ダイオードS2がOFF状態からON状態に遷移する。インダクタ電流ILは、ダイオードS2を介して平滑化キャパシタおよび負荷(抵抗器)に供給される(フェーズ(2))。なお、フェーズ(2)では、VLX>VINなので、インダクタ電流ILは次第に減少する。
タイミングt02に、インダクタ電流ILの供給が停止し(IL=0)、ダイオードS2はOFF状態となる。nMOSFETスイッチS1およびダイオードS2がいずれもOFF状態にあるので、寄生キャパシタCLXに溜まった電荷がインダクタLを介して入力側に逆流してスイッチングノードの電圧VLXは減少し始める。タイミングt03に、VLX=VINとなると、インダクタ電流ILは増加に転じるものの、インダクタLに逆起電力が生じるのでスイッチングノードの電圧VLXは減少し続ける。タイミングt04に、スイッチングノードの電圧VLXが−VDに到達すると、nMOSFETスイッチS1のドレイン−バルク間のボディダイオードがOFF状態からON状態に遷移する(フェーズ(3))。VDは、ボディダイオードの順方向電圧を表す。
タイミングt05に制御信号φTが立ち上がる(すなわち、nMOSFETスイッチS1がOFF状態からON状態に遷移する)まで、nMOSFETスイッチS1のボディダイオードを介して負方向のインダクタ電流ILが流れ続ける(フェーズ(4))。
図2のブーストコンバータは、図3のフェーズ(3)およびフェーズ(4)に示されるように、負方向のインダクタ電流ILが流れることで、スイッチングノードの電圧VLが過度に減少し、nMOSFETスイッチS1のボディダイオードが導通してコンダクションロスが発生する。そこで、後述される各実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLに負方向の電流が流れることを阻止することで、コンダクションロスを削減する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るブーストコンバータは、第1の入力端子VIN1および第2の入力端子VIN2の間に印加される直流電圧を昇圧し、出力電圧を出力端子VOUT1を介して図示されない負荷(例えば、電子機器であってもよいし、二次電池であってもよい)へと供給する。第1の入力端子VIN1および第2の入力端子VIN2は、例えば熱電素子などの図示されない直流電源に接続されてよい。
第1の実施形態に係るブーストコンバータは、第1の入力端子VIN1および第2の入力端子VIN2の間に印加される直流電圧を昇圧し、出力電圧を出力端子VOUT1を介して図示されない負荷(例えば、電子機器であってもよいし、二次電池であってもよい)へと供給する。第1の入力端子VIN1および第2の入力端子VIN2は、例えば熱電素子などの図示されない直流電源に接続されてよい。
図1に例示されるように、第1の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路110と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123とを含む。図1のブーストコンバータは、第1の入力端子VIN1として機能する第1のノードと、インダクタL、スイッチング素子S121、スイッチング素子S122およびスイッチング素子S123の共通ノードである第2のノード(スイッチングノードと呼ぶこともできる)と、第2の入力端子VIN2として機能する第3のノードと、出力端子VOUT1として機能する第4のノードとを含む。
インダクタLは、第1の端子および第2の端子を持つ。インダクタLの第1の端子は第1のノードに接続される。インダクタLの第2の端子は第2のノードに接続される。インダクタLは、スイッチング素子S121のON期間に、当該インダクタLを流れるインダクタ電流(IL)によって磁気エネルギーを蓄積する。他方、インダクタLは、スイッチング素子S121のOFF期間に、蓄積していた磁気エネルギーを電気エネルギーとして放出する。
スイッチング素子S121は、例えばnMOSFETを用いて実装可能である。なお、スイッチング素子S121は、単独の素子に相当してもよいし、複数の素子からなる素子群(例えば、並列接続された複数のnMOSFET)に相当してもよい。
スイッチング素子S121は、第1の端子(例えばドレイン端子)、第2の端子(例えばソース端子)および制御端子(例えばゲート端子)を持つ。スイッチング素子S121の第1の端子は第2のノードに接続される。スイッチング素子S121の第2の端子は第3のノードに接続される。スイッチング素子S121の制御端子は、図示されない制御回路によって生成された制御信号φTを受け取る。制御信号φTは例えばパルス信号である。スイッチング素子S121は、制御信号φTに応じて、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。
スイッチング素子S122は、例えばダイオードを用いて実装可能である。スイッチング素子S122は、第1の端子(例えばアノード)および第2の端子(例えばカソード)を持つ。スイッチング素子S122の第1の端子は第2のノードに接続される。スイッチング素子S122の第2の端子は第4のノードに接続される。スイッチング素子S122は、第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する。
スイッチング素子S122は、スイッチング素子S121がON状態からOFF状態へと遷移した後に、インダクタ電流ILを第2のノードから第4のノードの方向へと流す。また、スイッチング素子S122は、第4のノードから第2のノードへの電流の逆流を防止する。
スイッチング素子S123は、第1の端子、第2の端子および制御端子を持つ。スイッチング素子S123の第1の端子は第1のノードに接続される。スイッチング素子S123の第2の端子は第2のノードに接続される。すなわち、スイッチング素子S123はインダクタLに並列接続される。スイッチング素子S123の制御端子は検出回路110からの制御信号を受け取る。スイッチング素子S123は、制御信号に応じて、第1のノードと第2のノードとの間を短絡または開放する。
検出回路110は、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S123をOFF状態からON状態に遷移させる。具体的には、検出回路110は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候(例えば、インダクタ電流ILが零になったこと)を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にする制御信号を生成し、当該制御信号をスイッチング素子S123へと供給する。スイッチング素子S123がON状態になると、第2のノードから流出する電流(すなわち、第2のノードに溜まった電荷)はスイッチング素子S123へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
図1のブーストコンバータは、図4に例示されるように動作する。図4では、制御信号φT、インダクタ電流IL、スイッチング素子S123の制御信号VS、スイッチング素子S123を流れる電流IS、ならびに、スイッチングノードの電圧VLXの過渡波形が示される。
タイミングt10よりも前の期間では、制御信号φTがHighレベルであるのでスイッチング素子S121はON状態にある。故に、VLX<VIN1が成立し、インダクタ電流ILは正方向(図1の矢印の方向)に流れる。
タイミングt10に、制御信号φTが立ち下がり、スイッチング素子S121はON状態からOFF状態へと遷移し、インダクタLに逆起電力が生じる。故に、タイミングt10以降も正方向のインダクタ電流ILが引き続き流れて、スイッチングノードの寄生キャパシタ(図示されない)を充電するので、スイッチングノードの電圧VLXは上昇する。
タイミングt11に、スイッチングノードの電圧VLXは、出力電圧(VOUT1)およびスイッチング素子S122としてのダイオードの順方向電圧の和に到達し、当該スイッチング素子S122がOFF状態からON状態に遷移する。インダクタ電流ILは、スイッチング素子S122を介して出力端子VOUT1へと導かれる。なお、VLX>VIN1なので、タイミングt11以降、インダクタ電流ILは次第に減少する。
タイミングt12に、インダクタ電流ILの供給が停止し(IL=0)、スイッチング素子S122はOFF状態となる。検出回路110は、IL≦0を検出し、スイッチング素子S123をON状態にする。スイッチング素子S121およびスイッチング素子S122がいずれもOFF状態にあるので、寄生キャパシタに溜まった電荷がスイッチング素子S123を介して第1のノードへと移動して(すなわち、IS<0となり)、スイッチングノードの電圧VLXは減少し始める。但し、インダクタLには電流が流れないので、インダクタ電流ILは変化せず逆起電力は生じない。
タイミングt13に、VLX=VIN1となると、スイッチングノードの電圧VLXは変化しなくなり、スイッチング素子S123を流れる電流ISは零に戻る。従って、スイッチング素子S121は、そのボディダイオードがON状態となることなく、タイミングt14に再びON状態となる。検出回路110は、タイミングt13以降にスイッチング素子S123をOFF状態に復帰させる。なお、タイミングt12とタイミングt13との間の時間差は、例えばシミュレーションによって推定されてもよいし、試行錯誤的に導出されてもよい。
以上説明したように、第1の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出すると、インダクタの両端をスイッチング素子によって短絡する。故に、このブーストコンバータによれば、インダクタに負方向の電流が流れないので、当該インダクタに接続されたスイッチング素子の寄生ダイオードによるコンダクションロスを回避することができる。すなわち、このブーストコンバータは、入力電圧を高効率で昇圧できる。
(第2の実施形態)
図5に例示されるように、第2の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路110と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S223とを含む。
図5に例示されるように、第2の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路110と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S223とを含む。
図5の検出回路110は、インダクタ電流ILの方向の検出結果に応じてスイッチング素子S223をOFF状態からON状態に遷移させる点で、図1の検出回路110とは異なる。
スイッチング素子S223は、第1の端子、第2の端子および制御端子を持つ。スイッチング素子S223の第1の端子は第2のノードに接続される。スイッチング素子S223の第2の端子は第3のノードに接続される。すなわち、スイッチング素子S223はスイッチング素子S121に並列接続される。スイッチング素子S223の制御端子は検出回路110からの制御信号を受け取る。スイッチング素子S223は、制御信号に応じて、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。
なお、スイッチング素子S121が複数の素子からなる素子群(例えば、並列接続された複数のnMOSFET)に相当する場合には、当該素子群に含まれる一部の素子がスイッチング素子S121およびスイッチング素子S223として時分割動作してもよい。
図5のブーストコンバータは、図6に例示されるように動作する。図6では、制御信号φT、インダクタ電流IL、スイッチング素子S223の制御信号VS、スイッチング素子S223を流れる電流IS、ならびに、スイッチングノードの電圧VLXの過渡波形が示される。
タイミングt20よりも前の期間では、制御信号φTがHighレベルであるのでスイッチング素子S121はON状態にある。故に、VLX<VIN1が成立し、インダクタ電流ILは正方向(図5の矢印の方向)に流れる。
タイミングt20に、制御信号φTが立ち下がり、スイッチング素子S121はON状態からOFF状態へと遷移し、インダクタLに逆起電力が生じる。故に、タイミングt20以降も正方向のインダクタ電流ILが引き続き流れて、スイッチングノードの寄生キャパシタ(図示されない)を充電するので、スイッチングノードの電圧VLXは上昇する。
タイミングt21に、スイッチングノードの電圧VLXは、出力電圧(VOUT1)およびスイッチング素子S122としてのダイオードの順方向電圧の和に到達し、当該スイッチング素子S122がOFF状態からON状態に遷移する。インダクタ電流ILは、スイッチング素子S122を介して出力端子VOUT1へと導かれる。なお、VLX>VIN1なので、タイミングt21以降、インダクタ電流ILは次第に減少する。
タイミングt22に、インダクタ電流ILの供給が停止し(IL=0)、スイッチング素子S122はOFF状態となる。検出回路110は、IL≦0を検出し、スイッチング素子S223をON状態にする。スイッチング素子S121およびスイッチング素子S122がいずれもOFF状態にあるので、寄生キャパシタに溜まった電荷がスイッチング素子S223を介して第3のノードへと移動して(すなわち、IS>0となり)、スイッチングノードの電圧VLXは減少し始める。但し、インダクタLには電流が流れないので、インダクタ電流ILは変化せず逆起電力は生じない。
タイミングt23に、VLX=VIN2となると、スイッチング素子S223を流れる電流ISは零に戻る。他方、VLX<VIN1なので、インダクタLには正方向のインダクタ電流ILが流れ始める。検出回路110は、タイミングt23以降にスイッチング素子S223をOFF状態に復帰させる。なお、タイミングt22とタイミングt23との間の時間差は、例えばシミュレーションによって推定されてもよいし、試行錯誤的に導出されてもよい。
スイッチング素子S223がタイミングt23よりも遅れてOFF状態となると、インダクタLと寄生キャパシタとによるLC共振が発生する。LC共振は時間の経過と共に収束し、VLX=VIN1、IL=0にセトリングする。
タイミングt23以降にLC共振が発生したとしても、スイッチングノードの電圧VLXがVIN2を下回ることはない。従って、スイッチング素子S121は、そのボディダイオードがON状態となることなく、タイミングt25に再びON状態となる。
なお、インダクタLに発生する起電力が小さければ、当該インダクタLによるコンダクションロスは小さくその影響は無視することができる。また、インダクタLのインダクタンスを小さく設計したり、制御信号φTのOFF期間を長く設計したりすることで、LC共振による影響を緩和することもできる。
以上説明したように、第2の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出すると、スイッチングノードと低電位側の入力端子との間をスイッチング素子によって短絡する。故に、このブーストコンバータによれば、インダクタに負方向の電流が流れないので、当該インダクタに接続されたスイッチング素子の寄生ダイオードによるコンダクションロスを回避することができる。すなわち、このブーストコンバータは、入力電圧を高効率で昇圧できる。
(第3の実施形態)
図7に例示されるように、第3の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路110と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S322と、スイッチング素子S123とを含む。図7のスイッチング素子S121は、制御信号φT1を受け取る点で、図1のスイッチング素子S121とは異なる。
図7に例示されるように、第3の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路110と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S322と、スイッチング素子S123とを含む。図7のスイッチング素子S121は、制御信号φT1を受け取る点で、図1のスイッチング素子S121とは異なる。
スイッチング素子S322は、例えばpMOSFET(p−type MOSFET)を用いて実装可能である。スイッチング素子S322は、第1の端子(例えばドレイン端子)、第2の端子(例えばソース端子)および制御端子(例えばゲート端子)を持つ。スイッチング素子S322の第1の端子は第2のノードに接続される。スイッチング素子S323の第2の端子は第4のノードに接続される。スイッチング素子S322の制御端子は、図示されない制御回路によって生成された制御信号φT2を受け取る。制御信号φT2は例えばパルス信号である。スイッチング素子S322は、制御信号φT2に応じて、第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する。
スイッチング素子S322は、スイッチング素子S121がON状態からOFF状態へと遷移した後に、インダクタ電流ILを第2のノードから第4のノードの方向へと流す。また、典型的には、制御信号φT2によって、スイッチング素子S322は、第4のノードから第2のノードへの電流の逆流を防止するように制御される。
図7のブーストコンバータは、図8に例示されるように動作する。図8では、制御信号φT1、制御信号φT2、インダクタ電流IL、スイッチング素子S123の制御信号VS、スイッチング素子S123を流れる電流IS、ならびに、スイッチングノードの電圧VLXの過渡波形が示される。
タイミングt30よりも前の期間では、制御信号φT1および制御信号φT2が共にHighレベルであるので、スイッチング素子S121はON状態にあり、スイッチング素子S322はOFF状態にある。故に、VLX<VIN1が成立し、インダクタ電流ILは正方向(図7の矢印の方向)に流れる。
タイミングt30に、制御信号φT1および制御信号φT2が共に立ち下がり、スイッチング素子S121はON状態からOFF状態へと遷移し、スイッチング素子S322はOFF状態からON状態へと遷移し、インダクタLに逆起電力が生じる。故に、タイミングt30以降も正方向のインダクタ電流ILが引き続き流れて、スイッチングノードの寄生キャパシタ(図示されない)を充電するので、スイッチングノードの電圧VLXは上昇する。
タイミングt31に、スイッチングノードの電圧VLXは出力電圧(VOUT1)を僅かに超え、インダクタ電流ILはスイッチング素子S322を介して出力端子VOUT1へと導かれる。なお、VLX>VIN1なので、タイミングt31以降、インダクタ電流ILは次第に減少する。
タイミングt32に、インダクタ電流ILの供給は停止し(IL=0)、制御信号φT2が立ち上がってスイッチング素子S322はOFF状態となる。検出回路110は、IL≦0を検出し、スイッチング素子S123をON状態にする。スイッチング素子S121およびスイッチング素子S322がいずれもOFF状態にあるので、寄生キャパシタに溜まった電荷がスイッチング素子S123を介して第1のノードへと移動して(すなわち、IS<0となり)、スイッチングノードの電圧VLXは減少し始める。但し、インダクタLには電流が流れないので、インダクタ電流ILは変化せず逆起電力は生じない。
タイミングt33に、VLX=VIN1となると、スイッチングノードの電圧VLXは変化しなくなり、スイッチング素子S123を流れる電流ISは零に戻る。従って、スイッチング素子S121は、そのボディダイオードがON状態となることなく、タイミングt34に再びON状態となる。検出回路110は、タイミングt33以降にスイッチング素子S123をOFF状態に復帰させる。なお、タイミングt32とタイミングt33との間の時間差は、例えばシミュレーションによって推定されてもよいし、試行錯誤的に導出されてもよい。
以上説明したように、第3の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出すると、インダクタの両端をスイッチング素子によって短絡する。故に、このブーストコンバータによれば、インダクタに負方向の電流が流れないので、当該インダクタに接続されたスイッチング素子の寄生ダイオードによるコンダクションロスを回避することができる。すなわち、このブーストコンバータは、入力電圧を高効率で昇圧できる。
また、本実施形態に係るブーストコンバータは、スイッチングノードと出力端子との間をダイオードではなくトランジスタスイッチによって接続する。故に、係るトランジスタスイッチのON/OFFタイミングを制御信号を用いて制御することができる。
(第4の実施形態)
図9に例示されるように、第4の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路410と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123とを含む。
図9に例示されるように、第4の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路410と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123とを含む。
図9のスイッチング素子S123は、検出回路410から制御信号を受け取る点で図1のスイッチング素子S123とは異なる。
検出回路410は、例えばコンパレータを用いて、第2のノードの電圧と第4のノードの電圧とを比較することによって、インダクタ電流ILの方向を検出する。そして、検出回路410は、検出結果に応じてスイッチング素子S123をOFF状態からON状態に遷移させる。
インダクタ電流ILが正方向に流れてスイッチング素子S122を介して出力端子VOUT1へと導かれているならば、第2のノードの電圧は第4のノードの電圧よりも高い状態にある。他方、第2のノードの電圧が第4の電圧を下回ると、インダクタ電流ILの方向が反転する。故に、第2のノードおよび第4のノードの電圧を比較することでインダクタ電流ILの方向を推定することができる。
具体的には、検出回路410は、スイッチングノードの電圧VLXが出力電圧VOUT1未満であること、或いは、その兆候(例えば、VLX=VOUT1になったこと)を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にする制御信号を生成し、当該制御信号をスイッチング素子S123へと供給する。スイッチング素子S123がON状態になると、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S123へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
以上説明したように、第4の実施形態に係るブーストコンバータは、スイッチングノードの電圧と出力端子の電圧とを比較することで、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出する。故に、このブーストコンバータによれば、インダクタ電流を直接的に検出する場合に比べて簡易な回路を用いて検出回路を実装することができる。
(第5の実施形態)
図10に例示されるように、第5の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路410と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123と、オフセット回路530とを含む。
図10に例示されるように、第5の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路410と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123と、オフセット回路530とを含む。
図10の検出回路410は、第4のノードの電圧(若しくは、第2のノードの電圧)に後述されるオフセット回路530によって直流オフセットを加えることで得られる電圧(VOUT1+VOFFSET)とスイッチングノードの電圧(VLX)とを比較する点で図9の検出回路410とは異なる。
オフセット回路530は、第4のノードの電圧に所定の直流オフセットを加え、加算結果に相当する電圧を検出回路410の入力端子の1つに印加する。オフセット回路530は、例えば予め直流オフセットに相当する電荷が充電されたキャパシタであってもよい。
係る直流オフセットを利用することで、インダクタ電流ILが負方向に流れ始めてからスイッチング素子S123がON状態に切り替わるまでの遅延(すなわち、インダクタLに負方向の電流が流れる時間)を減少ないしキャンセルすることができる。
直流オフセットは、例えば、スイッチング素子S122のオン抵抗またはスイッチング素子S122としてのダイオードの順方向電圧に基づいて定められてもよいし、検出回路410に含まれるコンパレータの入力オフセットに基づいて定められてもよいし、検出回路410によってインダクタ電流ILの逆流またはその兆候が検出されてからスイッチング素子S123がON状態に切り替わるまでの時間差に応じた電圧VLXの減少量に基づいて定められてもよい。
以上説明したように、第5の実施形態に係るブーストコンバータは、第4のノードの電圧に直流オフセットを加えてから第2のノードの電圧と比較することで、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出する。故に、このブーストコンバータによれば、インダクタ電流が負方向に流れ始めてからスイッチング素子に迂回し始めるまでの遅延(すなわち、インダクタに負方向の電流が流れる時間)を減少ないしキャンセルすることができる。
(第6の実施形態)
図11に例示されるように、第6の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路610と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123と、制御回路640とを含む。
図11に例示されるように、第6の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路610と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123と、制御回路640とを含む。
図11のスイッチング素子S123は、制御回路640から制御信号を受け取る点で図1のスイッチング素子S123とは異なる。
検出回路610は、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S123をOFF状態からON状態に間接的に遷移させる。具体的には、検出回路610は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にするためのトリガ信号を生成し、当該トリガ信号を制御回路640へと供給する。
制御回路640は、検出回路610から上記トリガ信号を受け取ると、所定期間に亘ってスイッチング素子S123をON状態にする制御信号を生成し、当該スイッチング素子S123へと供給する。スイッチング素子S123がON状態になると、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S123へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
所定期間は、好ましくは、スイッチング素子S121のための制御信号φTのオフ期間内に収まるように設計される。係る設計によれば、スイッチング素子S121のON期間にスイッチング素子S123がON状態にならないので、第1のノードおよび第3のノードの短絡を防止することができる。
以上説明したように、第6の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタ電流の逆流またはその兆候を検出すると、迂回用のスイッチング素子を所定期間に亘ってON状態にする。故に、このブーストコンバータによれば、迂回用のスイッチング素子をOFF状態に復帰させるタイミングを検出したり、当該タイミングを通知したりする必要がない。従って、迂回用のスイッチング素子の制御に関わる回路を簡易にかつ低消費電力で実装することができる。
(第7の実施形態)
図12に例示されるように、第7の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路710と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123とを含む。
図12に例示されるように、第7の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路710と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S123とを含む。
図12のスイッチング素子S123は、検出回路710から制御信号を受け取る点で図1のスイッチング素子S123とは異なる。
検出回路710は、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S123をOFF状態からON状態に遷移させる。具体的には、検出回路710は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にする制御信号を生成し、当該制御信号をスイッチング素子S123へと供給する。スイッチング素子S123がON状態になると、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S123へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
さらに、検出回路710は、スイッチング素子S123がON状態である時に、第1のノードの電圧および第2のノードの電圧が一致したこと(すなわち、インダクタLの両端の電位差が零となったこと)を検出すると、当該スイッチング素子S123をOFF状態へと復帰させる。第1のノードの電圧および第2のノードの電圧が一致したタイミングで、スイッチング素子S123を流れる電流は零となる。故に、係るタイミングに合わせてスイッチング素子S123をOFF状態へと復帰させることにより、スイッチング素子S121およびスイッチング素子S123が同時にON状態となって第1のノードおよび第3のノードが短絡する事態を防止することができる。
さらに、スイッチング素子S123を適切なタイミングでOFF状態にすれば、その後にインダクタLに余計な正方向の電流が流れないので、スイッチング素子S123を前述のスイッチング素子S223に置き換えた場合にLC発振が発生しない。従って、特に、インダクタ電流が大きくインダクタLによるコンダクションロスの影響が無視できない場合には、係る影響を効果的に抑制することができる。
以上説明したように、第7の実施形態に係るブーストコンバータは、迂回用のスイッチング素子がON状態である時に、インダクタの両端の電位差が零になったことを検出すると、当該迂回用のスイッチング素子をOFF状態へと復帰させる。故に、このブーストコンバータによれば、第1のノードおよび第3のノードの短絡、ならびに、LC発振の発生を防止することができる。さらに、このブーストコンバータは、迂回用のスイッチング素子のON期間を固定する方式に比べて、インダクタンスや各ノードの電位の変化に柔軟に適応できる点で有利である。
(第8の実施形態)
図13に例示されるように、第8の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路810と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S223とを含む。
図13に例示されるように、第8の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路810と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S122と、スイッチング素子S223とを含む。
図13のスイッチング素子S223は、検出回路810から制御信号を受け取る点で図5のスイッチング素子S223とは異なる。
検出回路810は、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S223をOFF状態からON状態に遷移させる。具体的には、検出回路810は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候を検出すると、スイッチング素子S223を指定期間に亘ってON状態にする制御信号を生成し、当該制御信号をスイッチング素子S223へと供給する。スイッチング素子S223がON状態になると、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S223へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
さらに、検出回路810は、スイッチング素子S223がON状態からOFF状態へと復帰した時に、インダクタ電流ILの方向(または、第1のノードの電圧および第2のノードの電圧の大小関係)を検出する。そして、検出回路810は、スイッチング素子S223がON状態からOFF状態へと復帰した時のインダクタ電流ILが零である(または、インダクタLの両端の電位差が零である)ように、スイッチング素子S223のON期間を負帰還制御する。
具体的には、検出回路810は、インダクタ電流ILが正方向である(または、第1のノードの電圧が第2の電圧よりも高い)ならば、スイッチング素子S223の次回のON期間を短縮する。図14の動作例では、タイミングt64におけるインダクタ電流ILが正方向である(または、VLX<VIN1)ので、スイッチング素子S123の次回のON期間(t610−t69)は今回のON期間(t64−t62)に比べて短縮される。
他方、検出回路810は、インダクタ電流ILが負方向である(または、第1のノードの電圧が第2の電圧よりも低い)ならば、スイッチング素子S223の次回のON期間を延長する。図15の動作例では、タイミングt614におけるインダクタ電流ILが負方向である(または、VLX>VIN1)ので、スイッチング素子S123の次回のON期間(t622−t621)は今回のON期間(t615−t614)に比べて延長される。
以上説明したように、第8の実施形態に係るブーストコンバータは、迂回用のスイッチング素子のON期間を、当該迂回用のスイッチング素子がOFF状態へと復帰した時のインダクタ電流の方向またはインダクタの両端の電位差に基づいて負帰還制御する。故に、このブーストコンバータによれば、第1のノードおよび第3のノードの短絡、ならびに、LC発振の発生を防止することができる。さらに、このブーストコンバータは、迂回用のスイッチング素子のON期間を固定する方式に比べて、インダクタンスや各ノードの電位の変化に柔軟に適応できる点で有利である。
(第9の実施形態)
図16に例示されるように、第9の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路910と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S322と、スイッチング素子S123と、制御回路940とを含む。
図16に例示されるように、第9の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路910と、スイッチング素子S121と、スイッチング素子S322と、スイッチング素子S123と、制御回路940とを含む。
図16のスイッチング素子S121およびスイッチング素子S322は、制御回路940から制御信号φT1および制御信号φT2をそれぞれ受け取る点で、図7のスイッチング素子S121およびスイッチング素子S322とは異なる。図16のスイッチング素子S123は、検出回路910から制御信号を受け取る点で図3のスイッチング素子S123とは異なる。
制御回路940は、スイッチング素子S121をON/OFF制御するための制御信号φT1を生成し、当該制御信号φT1をスイッチング素子S121および検出回路910へと出力する。さらに、制御回路940は、スイッチング素子S322をON/OFF制御するための制御信号φT2を生成し、当該制御信号φT2をスイッチング素子S322および検出回路910へと出力する。
検出回路910は、制御信号φT1および制御信号φT2に基づいて、スイッチング素子S121およびスイッチング素子S322が共にOFF状態にある期間を検知する。検出回路910は、係る期間において、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S123をOFF状態からON状態に遷移させる。具体的には、検出回路910は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にする制御信号を生成し、当該制御信号をスイッチング素子S123へと供給する。スイッチング素子S123がON状態になると、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S123へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。
或いは、制御回路940がインダクタ電流ILが零となったことを検知してスイッチング素子S322をOFF状態にするのであれば、検出回路910はインダクタ電流ILの方向ではなく制御信号φT2に基づいてスイッチング素子S123をON状態にしてもよい。すなわち、検出回路910は、制御信号φT2がスイッチング素子S322をOFF状態にしたこと(例えば、制御信号φT2の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジ)を検出すると、スイッチング素子S123をON状態にすればよい。
以上説明したように、第9の実施形態に係るブーストコンバータは、他のスイッチング素子のOFF期間に、迂回用のスイッチング素子をON状態にする。従って、このブーストコンバータによれば、第1のノードおよび第3のノードの短絡、ならびに、第3のノードおよび第4のノードの短絡を防止することができる。
(第10の実施形態)
図17に例示されるように、第10の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路1010と、スイッチング素子S1021と、スイッチング素子S122と、論理回路1050とを含む。
図17に例示されるように、第10の実施形態に係るブーストコンバータは、インダクタLと、検出回路1010と、スイッチング素子S1021と、スイッチング素子S122と、論理回路1050とを含む。
スイッチング素子S1021は、例えばnMOSFETを用いて実装可能である。なお、スイッチング素子S1021は、単独の素子に相当してもよいし、複数の素子からなる素子群(例えば、並列接続された複数のnMOSFET)に相当してもよい。
スイッチング素子S1021は、第1の端子(例えばドレイン端子)、第2の端子(例えばソース端子)および制御端子(例えばゲート端子)を持つ。スイッチング素子S1021の第1の端子は第2のノードに接続される。スイッチング素子S1021の第2の端子は第3のノードに接続される。スイッチング素子S1021の制御端子は、論理回路1050から後述される第3の制御信号を受け取る。第3の制御信号は例えばパルス信号である。スイッチング素子S1021は、第3の制御信号に応じて、第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する。
検出回路1010は、インダクタ電流ILの方向を検出し、検出結果に応じてスイッチング素子S1021をOFF状態からON状態に間接的に遷移させる。具体的には、検出回路1010は、インダクタ電流ILが負方向に流れていること、或いは、その兆候を検出すると、スイッチング素子S1021をON状態にするための第1の制御信号を生成し、当該第1の制御信号を論理回路1050へと供給する。
論理回路1050は、検出回路1010からの第1の制御信号と、図示されない制御回路によって生成された第2の制御信号φTとを受け取る。第2の制御信号φTは、前述の制御信号φTまたは制御信号φT1と同一または類似であってよい。論理回路1050は、第1の制御信号および第2の制御信号φTを用いて論理演算(例えば、論理和演算)を行うことによって、第3の制御信号を生成する。第3の制御信号は、第1の制御信号に基づくON期間と第2の制御信号φTに基づくON期間とを含む。論理回路1050は、第3の制御信号をスイッチング素子S1021へと出力する。
スイッチング素子S1021は、第1の制御信号に基づくON期間では、前述のスイッチング素子S223として機能する。すなわち、第2のノードから流出する電流はスイッチング素子S1021へと迂回するので、インダクタLには負方向の電流が流れない。他方、スイッチング素子S1021は、第2の制御信号φTに基づくON期間では、前述のスイッチング素子S121として機能する。
以上説明したように、第10の実施形態に係るブーストコンバータにおいて、第2のノードと第3のノードとの間に挿入されたスイッチング素子は、インダクタ電流の迂回用のスイッチング素子としても機能する。従って、このブーストコンバータは、よりシンプルな構成で実装可能である。
(第11の実施形態)
前述の第1の実施形態乃至第10の実施形態に係るブーストコンバータは様々な直流電源に適用することができる。第11の実施形態に係る電源回路は、図18に例示されるように、ブーストコンバータ1100と、直流電源1160とを含む。
前述の第1の実施形態乃至第10の実施形態に係るブーストコンバータは様々な直流電源に適用することができる。第11の実施形態に係る電源回路は、図18に例示されるように、ブーストコンバータ1100と、直流電源1160とを含む。
ブーストコンバータ1100は、前述の第1の実施形態乃至第10の実施形態に係るブーストコンバータである。直流電源1160は、例えば熱電素子などの任意の直流電源であってよく、ブーストコンバータ1100の入力直流電圧を発生する。
熱電素子は、高温側部材および低温側部材を含み、両者の間の温度差に比例する起電力を発生する。高温側部材は、様々な熱源に熱的に接続されてもよい。具体的には、熱電素子の高温側部材は、車輌、輸送機、機械などの内部で高温になりやすい部位(例えば、モーター、マフラー、エンジン、タイヤなどの付近)に取り付けられてもよい。
以上説明したように、第11の実施形態に係る電源回路は、前述の第1の実施形態乃至第10の実施形態に係るブーストコンバータを搭載する。従って、この電源回路によれば、発生した電圧を高い効率で昇圧し、所望の出力電圧を生成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
110,410,610,710,810,910,1010・・・検出回路
530・・・オフセット回路
640,940・・・制御回路
1050・・・論理回路
1100・・・ブーストコンバータ
1160・・・直流電源
CLX・・・寄生キャパシタ
L・・・インダクタ
S1・・・nMOSFETスイッチ
S121,S122,S123,S223,S322,S1021・・・スイッチング素子
S2・・・ダイオード
530・・・オフセット回路
640,940・・・制御回路
1050・・・論理回路
1100・・・ブーストコンバータ
1160・・・直流電源
CLX・・・寄生キャパシタ
L・・・インダクタ
S1・・・nMOSFETスイッチ
S121,S122,S123,S223,S322,S1021・・・スイッチング素子
S2・・・ダイオード
Claims (10)
- 第1のノードに接続される第1の端子と第2のノードに接続される第2の端子とを持つインダクタと、
前記第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する第1のスイッチング素子と、
前記第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する第2のスイッチング素子と、
前記第2のノードと前記第1のノードおよび前記第3のノードのいずれか一方との間を短絡または開放する第3のスイッチング素子と、
前記インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて前記第3のスイッチング素子をON状態にする検出回路と
を具備する、ブーストコンバータ。 - 前記検出回路は、前記第2のノードの電圧と前記第4のノードの電圧とを比較することによって前記インダクタを流れる電流の方向を検出する、請求項1記載のブーストコンバータ。
- 前記第4のノードの電圧に直流オフセットを加えるオフセット回路をさらに具備し、
前記検出回路は、前記第2のノードの電圧と前記直流オフセットを加えられた前記第4のノードの電圧とを比較することによって前記インダクタを流れる電流の方向を検出する、
請求項1記載のブーストコンバータ。 - 前記検出回路の出力に応じて前記第3のスイッチング素子を所定期間に亘ってON状態にする制御信号を生成する制御回路をさらに具備する、請求項1記載のブーストコンバータ。
- 前記検出回路は、前記第3のスイッチング素子がON状態である時に前記第1のノードの電圧および前記第2のノードの電圧が一致したことを検出すると、当該第3のスイッチング素子をOFF状態にする、請求項1記載のブーストコンバータ。
- 前記検出回路は、前記第3のスイッチング素子がON状態からOFF状態に復帰すると前記第1のノードの電圧および前記第2のノードの電圧の大小関係を検出し、前記第1のノードの電圧が前記第2のノードの電圧よりも高ければ前記第3のスイッチング素子の次回のON期間を短縮し、前記第1のノードの電圧が前記第2のノードの電圧よりも低ければ前記第3のスイッチング素子の次回のON期間を延長する、請求項1記載のブーストコンバータ。
- 前記検出回路は、前記第3のスイッチング素子がON状態からOFF状態に復帰すると前記インダクタを流れる電流の方向を再検出し、前記インダクタの第1の端子から第2の端子に向かって電流が流れていれば前記第3のスイッチング素子の次回のON期間を短縮し、前記インダクタの第2の端子から第1の端子に向かって電流が流れていれば前記第3のスイッチング素子の次回のON期間を延長する、請求項1記載のブーストコンバータ。
- 前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子のON/OFFを制御する制御回路をさらに具備し、
前記検出回路は、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子のOFF期間内に前記インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて前記第3のスイッチング素子をON状態にする、
請求項1記載のブーストコンバータ。 - 第1のノードに接続される第1の端子と第2のノードに接続される第2の端子とを持つインダクタと、
前記第2のノードと第3のノードとの間を短絡または開放する第1のスイッチング素子と、
前記第2のノードと第4のノードとの間を短絡または開放する第2のスイッチング素子と、
前記インダクタを流れる電流の方向を検出し、検出結果に応じて前記第1のスイッチング素子をON状態にする検出回路と
を具備する、ブーストコンバータ。 - 請求項1記載のブーストコンバータと、
前記ブーストコンバータの入力直流電圧を発生する電源と
を具備する、電源回路。
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