JP2017060228A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学要素をXYθのそれぞれの方向に対して好適な駆動力で駆動することが可能な小型の駆動装置を提供する。【解決手段】固定部材2,3に支持されて所要の磁界を形成するための永久磁石対21,22,31,32と、可動部材1に支持されて当該磁界内に配置され、通電されたときにX方向及びY方向に向けて駆動力が発生されるX駆動コイル11及びY駆動コイル12とを備えるX駆動VCM及びY駆動VCMとして構成される。θ駆動VCMは、可動部材1に支持されて永久磁石対22,32で形成されている磁界内に配置されたθ駆動コイル41を備えており、このθ駆動コイル41はそれぞれ反対方向に向けて駆動力が発生するように給電制御される対をなすコイル41a,41bで構成される。【選択図】 図4
Description
本発明はデジタルカメラ等の光学機器に設けられた光学要素を移動制御する駆動装置に関し、特に光学要素をX方向とY方向及びθ方向に移動制御するために用いて好適な駆動装置に関するものである。
光学機器、なかでもデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置では、手振れ撮像による画像品質の低下を防止するために、手振れの発生時に撮像素子あるいはレンズ等の光学要素を光軸方向と直交する平面上でX方向及びY方向に移動制御し、さらに光軸周りのθ方向移動制御する手振れ防止機構を設けたものがある。例えば、特許文献1には、撮像素子を光軸と垂直な平面上でX方向とY方向に移動制御し、さらに光軸周りのθ方向に回転制御するためのそれぞれ独立したアクチュエータを配設した構成が提案されている。そのため、特許文献1の技術では、3つのアクチュエータを配設するためのスペースが必要であり、駆動装置の構造が複雑になるとともに、駆動装置の小型化が難しいという問題がある。
一方、特許文献2には、X方向又はY方向のアクチュエータを2つ横並びに配置し、これら2つのアクチュエータでのX方向又はY方向の移動量が相違するように制御することで、光学要素を光軸周りに回転制御するようにした駆動装置が提案されている。この技術によれば、独立したθ方向のアクチュエータが不要になり、駆動装置の構造を簡略化する上では有利である。
しかし、特許文献2の技術でも、X方向とY方向を合せて3つのアクチュエータを配設するためのスペースが必要であることは特許文献1と同じであり、駆動装置を小型化することは難しい。特に、θ方向の移動制御を行なうためには、X方向又はY方向の2つのアクチュエータは、それぞれを光軸を挟んだ位置に並列配置することが必要であるため、これら2つのアクチュエータの並列方向の寸法が長くなり、このことが小型な駆動装置を設計することを難しくする要因になっている。因みに、2つのアクチュエータのそれぞれの並列方向の寸法を単に短くするのみでは、両アクチュエータにおける移動制御に際しての出力能力、すなわち駆動力が低下されてしまい、好適なθ方向の駆動力を発揮する駆動装置を構成することが難しくなる。
本発明の目的は、光学要素をXYθのそれぞれの方向に対して好適な駆動力で駆動することが可能な小型の駆動装置を提供するものである。
本発明の駆動装置は、固定部材に支持されて所要の磁界を形成するための永久磁石と、可動部材に支持されて当該磁界内に配置され、通電されたときに所定の方向に向けて駆動力が発生される第1の駆動コイルとを備えるアクチュエータとして構成されており、可動部材に支持されて磁界内に配置された第2の駆動コイルを備え、この第2の駆動コイルはそれぞれ反対方向に向けて駆動力が発生するように給電制御される対をなすコイルで構成されていることを特徴とする。このアクチュエータは、VCM(ボイスコイルモータ)で構成されることが好ましい。
第2の駆動コイルの対をなすコイルは、当該磁界に対して互いに反対方向に電流が通流制御される構成である。第2の駆動コイルはプリント回路又は導線のいずれかを巻回して構成される。
本発明の駆動装置では、可動部材は所定の平面上において互いに直交するX方向とY方向、所定の回転軸周りのθ方向(回転方向)に移動可能であり、第2の駆動コイルの対をなすコイルは可動部材の当該平面に沿って配置される。すなわち、第1の駆動コイルはX方向又はY方向のいずれか一方向の駆動力が発生し、第2の駆動コイルの対をなすコイルは互いに偶力を発生する構成である。
本発明の好ましい形態として、永久磁石対を支持した第1のヨークと、この永久磁石対との間に磁気回路を形成する第2のヨークと、第1のヨークと前記第2のヨークとの間に配設された可動部材と、可動部材に支持されて磁界内に配置される第1の駆動コイル及び第2の駆動コイルとを備え、第1の駆動コイルは単一コイルで構成され、第2の駆動コイルは対をなす2つのコイルで構成される。ここで、第1の駆動コイルは可動部材をX方向に駆動するX駆動VCMとY方向に駆動するY駆動VCMを構成し、第2の駆動コイルは可動部材を回転軸周りのθ方向に駆動するθ駆動VCMとして構成される。
本発明のさらに好ましい形態として、可動部材を光学機器の光軸と直交する面上でX方向とY方向に移動させるX駆動VCMとY駆動VCMを備えており、第2の駆動コイルはX駆動VCMとY駆動VCMの少なくとも一方に一体的に構成される。可動部材にはX方向、Y方向及びθ方向に移動される光学要素が搭載される。さらに、光学機器は撮像装置であり、光学要素は撮像素子又は撮像レンズであり、撮像装置の手振れ防止装置の駆動装置として構成される。
本発明によれば、第2の駆動コイルを構成している対をなすコイルでθ駆動VCMが構成でき、かつθ駆動VCMを構成する磁界は第1の駆動コイルで構成されるX駆動VCM又はY駆動VCMの永久磁石対によって構成されるので、当該永久磁石対をθ駆動VCMに兼用することができ、小型の駆動装置を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明をスチルカメラやムービーカメラ(ビデオカメラ)のカメラCAM内に内装される撮像素子ISの手振れ防止装置SR装置の駆動装置に適用した実施形態1の概略斜視図である。この手振れ防止装置SRは、撮像時に手振れ等によってカメラCAMが振動されたときに、この振動を相殺するように撮像素子ISをカメラレンズ系のレンズ光軸Oxと垂直な平面上でX方向、Y方向及びθ方向に移動制御させる構成とされている。ここで、X方向とY方向はそれぞれカメラを通常の姿勢に保持したときに前面方向から見たときの水平方向と鉛直方向であり、θ方向はレンズ光軸Oxを中心とした回転方向である。これらX方向、Y方向及びθ方向の移動制御は、それぞれ独立して、あるいは同時に行なうことが可能であり、これらの移動を行うためのアクチュエータ(駆動装置)としてVCM(ボイスコイルモータ)が備えられている。
図2(a)は前記手振れ防止装置SRをカメラ前方から見たときの前面図であり、図2(b)は下方から見た底面図である。また、図3(a)と(b)は図2(a)のA−A線、B−B線の拡大断面図、図4はその概略構成の分解概略斜視図である。前記撮像素子ISは、CCDあるいはCMOS等の半導体撮像素子で構成されており、その撮像面をカメラの前方に向け、かつレンズ光軸Oxと垂直な立面方向に向けた状態で可動支持体1に支持されている。この可動支持体1は上下の各辺部がX方向に延長され、左右の各辺部がY方向に延長された矩形の平板状に形成されている。前記撮像素子ISはこの可動支持体1の前面に一体化された状態で支持されている。
前記可動支持体1をレンズ光軸Oxの方向に挟んだ前後位置、すなわち前記可動支持体1の前面と後面に対してそれぞれ微細な間隙をおいて対向された位置には、強磁性体材料の板材で形成された一対のヨーク2,3が配設されている。これらのヨーク2,3は、可動支持体1の前面に対向されている前面側ヨーク2と、可動支持体1の後面に対向されている後面側ヨーク3で構成されている。後面側ヨーク3は矩形板状に形成され、前面側ヨーク2は上辺の一部を切除した矩形枠状に形成されている。これら前面側ヨーク2と後面側ヨーク3はそれぞれ前記カメラCAMの内部に固定支持されている。
その上で、前記両ヨーク2,3にはそれぞれ前記可動支持体1に対向する側の面の3箇所、ここでは前記撮像素子ISを囲む3箇所にそれぞれ転動ボール20,30が配設さられている。各転動ボール20,30は、前記可動支持体1をレンズ光軸Oxに沿って両側から挟持するように、当該可動支持体1の前面と後面にそれぞれ当接されている。これにより、可動支持体1は両ヨーク2,3によりレンズ光軸方向に挟持された状態で、かつ転動ボール20,30の転動によってレンズ光軸Oxと垂直な面上において両ヨーク2,3に対してX方向、Y方向及びθ方向に移動することが可能とされている。
前記前面側ヨーク2は、前記したように前記撮像素子ISの撮像面を開放する形状とされており、その後面、すなわち前記可動支持体1に対向している側の面には、前面方向から見て左辺領域と下辺領域にそれぞれ永久磁石対21,22が配設されている。ここでは、左辺領域の永久磁石対21は前面側X駆動永久磁石対であり、下辺領域の永久磁石対22は前面側Y駆動永久磁石対である。同様に、前記後面側ヨーク3の前記可動支持体1に対向している側の前面には、前記前面側X駆動永久磁石対21と前記前面側Y駆動永久磁石対22にそれぞれ対向して後面側X駆動永久磁石対31と後面側Y駆動永久磁石対32が配設されている。
前記前面側と後面側の各X駆動永久磁石対21,31及びY駆動永久磁石対22,32は、それぞれ細長い矩形小片状をした永久磁石で構成されており、各永久磁石はそれぞれの長辺が互いに微小の間隔をもって並列状態に配置されている。すなわち、各X駆動永久磁石対21,31は永久磁石の長辺がY方向に向けられた状態で並列配置され、各Y駆動永久磁石22,32は永久磁石の長辺がX方向に向けられた状態で並列配置されている。また、前記前面側の各駆動永久磁石対21,22は隣接する永久磁石の後面がそれぞれS極とN極の異なる磁極となるように配置されている。これは駆動永久磁石対31,32についても同じである。これにより、前記XとYの各駆動永久磁石対21,31と22,32においては、それぞれレンズ光軸Oxに沿って異なる極性に向けられた磁界が形成される。
一方、前記可動支持体1には、前記X,Yの各駆動永久磁石対21,31と22,32に対してレンズ光軸Oxに沿った方向に対向位置された駆動コイル11,12が配設され、前記可動支持体1に一体的に支持されている。これら駆動コイ11,12は厚み寸法が小さく、レンズ光軸Ox方向から見たときに偏平な俵形、長円形あるいは角がとれた矩形枠等となるように導線が巻回されたコイル、ここでは矩形枠のコイルで構成されており、前記可動支持体1の前記撮像素子ISの左側領域と下側領域にそれぞれ貫通された開口内に厚み方向に埋設された状態で配設されている。ここで、左側領域の駆動コイル11をX駆動コイルと称し、下側領域の駆動コイル12をY駆動コイルと称する。
前記X駆動コイル11は矩形枠の長辺がY方向に向けられるとともに、前記した前面側と後面側の各X駆動永久磁石対21,31によって形成される磁界内に位置される。また、前記Y駆動コイル12は矩形枠の長辺がX方向に向けられるとともに、前記した前面側と後面側の各Y駆動永久磁石対22,32によって形成される磁界内に位置される。ここで、Y駆動コイル12はX方向の中心位置が前記レンズ光軸OxのX方向の位置に一致するように配設されることが好ましい。また、両駆動コイル11,12は対をなす長辺がそれぞれ前記X,Yの各駆動永久磁石対21,31と22,32で構成されている異なる極性の磁界内に配置される。
以上の構成により、前面側と後面側の各X駆動永久磁石対21,31と、これに対向配置されたX駆動コイル11は、前面側ヨーク2及び後面側ヨーク3と共にX方向に推力(移動力)を生成するX駆動VCM5Xとして構成される。また、前面側と後面側の各Y駆動永久磁石対22,32と、これに対向配置されたY駆動コイル12は、前面側ヨーク2及び後面側ヨーク3と共にY方向に推力(移動力)を生成するY駆動VCM5Yとして構成される。前記X駆動コイル11と前記Y駆動コイル12は図示を省略したVCM制御回路に電気接続されており、このVCM制御回路での制御によって各駆動コイル11,12に通流される電流が制御され、X駆動VCM5XとY駆動VCM5Yの駆動が制御される。
他方、前記可動支持体1の後面の一部領域には、薄いプリント回路基板、ここではフレキシブルプリント回路基板(以下、FPCと称する)4が一体的に貼り付けられている。このFPC4は少なくとも前記可動支持体1の前記X駆動コイル11とY駆動コイル12が配設されている領域に対応する領域にわたって延在されており、この領域にはθ駆動コイル41が形成されている。ここでは、前記FPC4はフレキシブルな絶縁板の表面に所要のパターン形状の導電箔がプリント形成されて電気回路が構成されており、この導電箔からなるプリント回路の一部で当該θ駆動コイル41が形成されている。
図5(a)は前記FPC4の前面図であり、前記θ駆動コイル41は、多重の渦巻き形状をした一対の渦巻きコイル41a,41bで構成されている。図5(b)はθ駆動コイル41の巻回を説明するための模式図であり、各渦巻きコイル41a,41bの巻回方向はそれぞれ同一方向に複数巻回されるとともに直列に接続されている。また、両コイル41a,41bは、この実施形態ではX方向に並んで配置されている。さらに両コイル41a,41bは、可動支持体1の前記Y駆動コイル12に対してレンズ光軸Oxの方向に重なる態様で配置されている。換言すれば、当該θ駆動コイル41は前記前面側と後面側の両Y駆動永久磁石対22,32で形成される磁界内に配置されている。これにより、その動作については後述するが、θ駆動コイル41はこれら前面側と後側の両Y駆動永久磁石対22,32とでθ駆動VCM5θが構成されることになる。このθ駆動コイル41はFPC4に形成されたプリント回路40によって前記VCM制御回路に電気接続されている。
さらに、前記FPC4の前面には、前記X駆動コイル11の中心位置に対向する位置に1つのXホール素子44xが搭載されている。また、当該FPC4の同じく前面には、前記Y駆動コイル12の内側の左右に偏った位置に対向する位置にそれぞれ1つ、すなわち合計で2つのYホール素子44yが搭載されている。特に、これら2つのYホール素44yは前記レンズ光軸OxをX方向に挟んで、当該レンズ光軸Oxから等しい距離の位置に搭載されている。これら3つのホール素子44x,44yはプリント回路40の他の一部によって図には表れない位置検出回路に接続されており、各ホール素子44x,44yで検出した検出信号に基づいて自身のX方向とY方向の移動位置、すなわち可動支持体1のX方向とY方向の移動位置を検出するようになっている。
以上の構成の手振れ防止装置SRでは、X駆動VCM5Xにおいては、VCM制御回路によりX駆動コイル11に電流を通流し、かつその電流値を制御することにより、前面側及び後面側の両X駆動永久磁石対21,31で形成される磁界とX駆動コイル11を流れる電流によるローレンツ力が発生し、X駆動コイル11はX方向に移動される。X駆動コイル11に通流する電流の向きを反転制御することにより、X駆動コイル11は反対方向に移動される。したがって、X駆動コイル11を支持している可動支持体1は、X駆動コイル11と一体にX方向に移動制御され、これに支持されている撮像素子ISがX方向に移動制御されることになる。
Y駆動VCM5Yにおいても同様であり、VCM制御回路によりY駆動コイル12に電流を通流し、かつその電流値を制御することにより、前面側及び後面側の両Y駆動永久磁石対22,32で形成される磁界とY駆動コイル12を流れる電流によるローレンツ力が発生し、Y駆動コイル12はY方向に移動される。Y駆動コイル12に通流する電流の向きを反転制御することにより、Y駆動コイル12は反対方向に移動される。したがって、Y駆動コイル12を支持している可動支持体1は、Y駆動コイル12と一体にY方向に移動制御され、支持されている撮像素子ISはY方向に移動制御されることになる。
θ駆動VCM5θにおいては、VCM制御回路によりθ駆動コイル41に電流を通流し、かつその電流値を制御することにより、前面側及び後面側の両Y駆動永久磁石対22,32で形成される磁界とθ駆動コイル41を流れる電流によるローレンツ力が発生する。図5(b)に示したようにθ駆動コイル41は磁界に対して互いに反対方向に電流が通流される一対の渦巻きコイル41a,41bで構成されているので、図5(c)に示すように、各渦巻きコイル41a,41bに生じるローレンツ力はY方向に対して反対方向に向けられる。したがって、θ駆動コイル41の全体としては、両渦巻きコイル41a,41bに生じるローレンツ力によって生じる偶力、すなわち両渦巻きコイル41a,41bの中心間の距離をLとすると、F×Lの回転方向の力が発生する。θ駆動コイル41に通流する電流の向きを反転制御することにより、当該回転方向の力は反対方向に発生する。これにより、θ駆動コイル41を支持している可動支持体1は、θ駆動コイル41と一体にθ方向に移動制御され、支持されている撮像素子ISはレンズ光軸Oxに対して回転移動制御されることになる。
以上のXYθの各VCMを備えることにより、カメラCAMでの撮像時に手振れが生じると、この手振れによる振動を検出するセンサーの出力に基づいてカメラ制御部(いずれも図示せず)は、当該手振れ振動を相殺する制御信号を生成し、この制御信号を受けてVCM制御回路は、Y駆動VCM5Y、X駆動VCM5X及びθ駆動VCM5θに通流する電流を制御する。Y駆動VCM5Yでは、制御された電流をY駆動コイル12に通流することで可動支持体1をY方向に移動制御し、X駆動VCM5Xでは、制御された電流をX駆動コイル11に通流することで可動支持体1をX方向に移動制御する。また、θ駆動VCM5θでは、制御された電流をθ駆動コイル41に通流することで可動支持体1をθ方向に移動制御する。
このとき、Xホール素子44xは可動支持体1のX方向の移動に伴ってX駆動永久磁石対21,31で構成される磁界内で移動され、当該磁界の磁束密度に対応した出力を検出し、この出力に基づいてX方向の移動位置(移動量)が検出される。同様に、2つのYホール素子44yは可動支持体1のY方向の移動に伴ってY駆動永久磁石対22,32で構成される磁界内で移動され、当該磁界の磁束密度に対応した出力を検出する。そして、この2つのYホール素子44yの出力に基づいて可動支持体1のY方向の移動位置(移動量)とθ方向の移動位置(回転量)が検出される。
そして、検出されたX方向、Y方向及びθ方向の移動量や回転量に基づいてX駆動VCM5X、Y駆動VCM5Y及びθ駆動VCM5θでの移動制御を実行する。これにより、可動支持体1は手振れによる画像ブレを補正するX方向、Y方向及びθ方向に移動制御され、可動支持体1に支持されている撮像素子ISもこれに追従してX方向、Y方向及びθ方向に移動制御され、撮像素子ISで撮像する画像の手振れが補正される。
この実施形態1では、θ駆動VCM5θはθ駆動コイル41と、Y駆動VCM5Yを構成しているY駆動永久磁石対22,32とで構成されている。すなわち、Y駆動永久磁石対22,32をθ駆動VCM5θの構成要素である磁界を形成するための永久磁石対として兼用している。そのため、θ駆動VCM5θを構成するために独立した駆動永久磁石対を配設する必要はなく、構成部品点数を削減することができ、また独立した永久磁石対を配設するためのスペースが不要で小型化に有利になる。また、θ駆動コイル41はFPC4に設けたプリント回路で構成されているので、コイルを構成するための線材が不要であり、かつθ駆動コイルを可動支持体1に配設した場合でもレンズ光軸Oxに沿った方向の寸法の増大は極めて小さくて済み、手振れ防止装置SRの全体の薄型化が可能である。
ここで、実施形態1のX駆動VCM5XあるいはY駆動VCM5Yについて特許文献2の構成と比較すると、各駆動VCM5X,5Yを構成しているX駆動コイル11あるいはY駆動コイル12は単一コイルで構成されており、特許文献2のように2つのコイルがX又はY方向に並列配置された構成よりもコイル数が少なくされている。そのため、実施形態1の駆動VCM5X,5Yで発生する駆動力(推力)は特許文献2のアクチュエータで発生する駆動力よりも低下する懸念がある。
この点について、図6を参照してY駆動VCM5Yの例を説明する。図6(a)において、特許文献2のように、2つのY駆動VCMを用いてθ駆動のための偶力を得るときには、Y駆動コイル12a,12bをX方向に並列配列する。そのため、Y駆動VCMの全体としてのX方向の寸法はLaである。しかし、この実施形態ではY駆動コイル12a,12bでは偶力を得る必要はない。Y駆動に際し、両駆動コイル12a,12bには、矩形枠の一対の長辺において同じY方向の駆動力が発生するが、一対の短辺においてはそれぞれX方向に反対向きの駆動力が発生し、これらX方向の駆動力は互い相殺される。すなわち、Y駆動コイル12a,12bの各短辺はY方向の駆動力を発生するのには寄与しておらず、Y駆動コイルの長辺のみが駆動力に寄与している。
そこで、図6(b)のように、2つのY駆動コイル12a,12bをX方向に並列配置する際に、互いに隣接する短辺の部位を省略し、図6(c)のように両駆動コイル12a,12bの長辺を直接接続した1つの駆動コイル12として設計する。このようにすることで、2つのY駆動コイルをX方向に並列した場合に比較して互いに隣接する短辺部位が占めていたX方向の寸法を短縮した寸法Lbの1つの小型のY駆動コイル12を得ることができる。なお、このように寸法を短縮しても、この1つのY駆動コイル12の長辺の長さは、2つのY駆動コイル12a,12bの長辺の長さを合計した長さと同じであるので、Y駆動コイル12a,12bに流す電流値と同等の電流をY駆動コイル12に流せれば、このY駆動VCM5Yは2つのY駆動VCMから得られる駆動力の合成駆動力と同じ駆動力を得ることができる。
X駆動VCM5Xについても同様であり、X駆動コイル11を同様に設計することによって、2つのX駆動コイルをY方向に並列配置した場合と同じ駆動力を得ることができる。これにより、実施形態1では、X駆動VCM5XとY駆動VCM5Yの小型化を図る一方で、X方向とY方向にそれぞれ大きな駆動力を得ることができる。
図7(a)は実施形態2におけるY駆動VCM5Yの前面図であり、図7(b)はそのB1−B1線拡大断面図である。この実施形態2では、Y駆動コイル42は導線を巻回した対をなすコイル42a,42bで構成されており、FPC4の前面に接着固定している。すなわち、θ駆動コイル42は実施形態1のプリント回路で構成されたθ駆動コイル41とは異なり、Y駆動コイル12と同様に導線を巻回したものをFPC4の前面に接着剤により接着固定している。θ駆動コイル42の対をなすコイル42a,42bの導線の巻き方は実施形態1と同様であり、かつ両コイル42a,42bに流れる電流が互いに反対向きになるように直列に接続した構成である。
前記θ駆動コイル42の長辺と短辺の各寸法はY駆動コイル12の長辺と短辺よりも短くされており、θ駆動コイル42はY駆動コイル12の内側空芯部に配設されている。これにより、θ駆動コイル42とY駆動コイル12は同一面に配設され、レンズ光軸Ox方向の寸法の増大を防止している。2つのYホール素子44yがFPC4に搭載されていることも実施形態1と同じである。なお、この実施形態2ではY駆動永久磁石対22,32はY方向に密接配置している。X駆動永久磁石対についても図示は省略するが同じである。
図8(a)は実施形態3のX駆動VCM5X、Y駆動VCM5Y及びθ駆動VCM5θの概略構成を示す手振れ防止装置SRの前面図、(b)はFPC4の前面図である。実施形態3は2つのθ駆動VCM5θx,5θyを備えている。すなわち、Y駆動VCM5Yは実施形態1,2と同様に1つのθ駆動VCM(以下、Yθ駆動VCM)5θyを一体的に構成し、その磁界を構成する永久磁石をY駆動永久磁石対22,32と兼用している。一方、X駆動VCM5θxは1つのθ駆動VCM(以下、Xθ駆動VCM)5θxを一体的に構成し、その磁界を構成する永久磁石をX駆動永久磁石対21,31と兼用している。
X駆動VCM5Xと一体的に設けられているXθ駆動VCM5θxの構成は、Yθ駆動VCM5θyの構成と同じであり、そのXθ駆動コイル43は、実施形態1のようにFPC4に設けられたプリント回路で構成され、あるいは実施形態2のように導線を巻回されてX駆動コイル11の内側空芯部に配設された駆動コイルとして構成されている。いずれの場合でも、実施形態1,2と同様に、2つの駆動コイル43a,43bに互いに反対向きの電流が流れるように直列接続した構成とされている。ここで、前記したように、Xθ駆動VCM5θxはXθ駆動コイル43と、磁界を形成するための永久磁石対とで構成されているが、この永久磁石対はX駆動永久磁石対21,31と兼用した構成とされている。
実施形態3では、θ駆動に際してはYθ駆動VCM5θyの各Yθ駆動コイル41と、Xθ駆動VCM5θxの各Xθ駆動コイル43の少なくとも一方に対して給電制御を行うようにすればよい。図8(b)に示すように、Yθ駆動VCM5θyのYθ駆動コイル41にのみ給電制御したときには、実施形態1,2と同様に各Yθ駆動コイル41a,41bにおいてY方向の偶力F1が生じ、これにより、F1×L1の回転力が生じて可動支持体1はθ方向に駆動される。また、Xθ駆動VCM5θxのXθ駆動コイル43にのみ給電制御したときには、各Xθ駆動コイル43a,43bにおいてX方向の偶力F2が生じ、これにより可動支持体1はF2×L2の回転力によってθ方向に駆動される。
さらに、Yθ駆動VCM5θyのYθ駆動コイル41と、Xθ駆動VCM5θxのXθ駆動コイル43に給電制御したときには、Yθ駆動コイル41とXθ駆動コイル43に生じる偶力が加算された回転力によって可動支持体1はθ方向に駆動される。なお、これらいずれの場合でもXθ駆動コイル43とYθ駆動コイル41に給電する電流の方向を適切に制御することは言うまでもない。
実施形態3は、特にXθ駆動VCM5θxとYθ駆動VCM5θyを同時に駆動させたときに、両者の各偶力を合成することによってθ方向に大きな回転力の駆動力を得ることができ、可動支持体1を迅速にθ制御することができる。また、可動支持体1にYθ駆動VCM5θyとXθ駆動VCM5θxを配設しても、これらの駆動VCM5θx,5θyはX駆動VCM5x又はY駆動VCM5Yと一体的に構成されているので、それぞれの駆動永久磁石対21,31と22,32を兼用して部品点数の増大が防止でき、装置の大型化が防止できる。
X駆動VCMとY駆動VCMを構成する駆動永久磁石対は、前面側ヨーク又は後面側ヨークの一方のヨークにのみ支持され、当該駆動永久磁石対と他方のヨークとの間に磁界を形成するようにしてもよい。
以上の実施形態は本発明の駆動装置を手振れ防止装置に適用しているが、光学機器に設けられた光学要素を駆動するための装置についても同様に適用することが可能である。例えば、カメラのレンズ鏡筒内に配設され、レンズ光学系を構成する一部のレンズをレンズ光軸と直交する面上でXY方向に移動させる手振れ防止装置における駆動装置として構成することが可能である。さらに、光学機器以外の機器に用いられる可動部品を駆動するための駆動装置として構成することが可能であることは言うまでもない。
1 可動支持体(可動部材)
2 前面側ヨーク(第1のヨーク)
3 後面側ヨーク(第2のヨーク)
4 FPC(プリント回路基板)
5X X駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
5Y Y駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
5θ,5θx,5θy θ駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
11 X駆動コイル(第1の駆動コイル)
12 Y駆動コイル(第1の駆動コイル)
21,31 X駆動永久磁石対
22,32 Y駆動永久磁石対
41,42,43 θ駆動コイル(第2の駆動コイル)
44x,44y ホール素子
SR 手振れ防止装置
IS 撮像素子(光学要素)
CAM カメラ
2 前面側ヨーク(第1のヨーク)
3 後面側ヨーク(第2のヨーク)
4 FPC(プリント回路基板)
5X X駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
5Y Y駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
5θ,5θx,5θy θ駆動VCM(アクチュエータ:ボイスコイルモータ)
11 X駆動コイル(第1の駆動コイル)
12 Y駆動コイル(第1の駆動コイル)
21,31 X駆動永久磁石対
22,32 Y駆動永久磁石対
41,42,43 θ駆動コイル(第2の駆動コイル)
44x,44y ホール素子
SR 手振れ防止装置
IS 撮像素子(光学要素)
CAM カメラ
Claims (13)
- 固定部材に支持されて所要の磁界を形成するための永久磁石対と、可動部材に支持されて前記磁界内に配置され、通電されたときに所定の方向に向けて駆動力が発生される第1の駆動コイルとを備えるアクチュエータとして構成され、前記可動部材に支持されて前記磁界内に配置された第2の駆動コイルを備え、前記第2の駆動コイルはそれぞれ反対方向に向けて駆動力が発生するように給電制御される対をなすコイルで構成されていることを特徴とする駆動装置。
- 前記アクチュエータはVCM(ボイスコイルモータ)で構成される請求項1に記載の駆動装置。
- 前記第2の駆動コイルの対をなすコイルは、それぞれ前記磁界に対して互いに反対方向に電流が通流制御される構成である請求項1又は2に記載の駆動装置。
- 前記第2の駆動コイルはプリント回路又は導線のいずれかを巻回して構成される請求項1ないし3のいずれかに記載の駆動装置。
- 前記可動部材は所定の平面上において互いに直交するX方向とY方向、回転軸周りのθ方向(回転方向)に移動可能であり、前記第2の駆動コイルの対をなすコイルは前記可動部材の当該平面に沿って配設されている請求項1ないし4のいずれかに記載の駆動装置。
- 前記第1の駆動コイルは前記X方向又はY方向のいずれか一方向の駆動力が発生し、前記第2の駆動コイルの対をなすコイルは互いに偶力を発生する構成である請求項5に記載の駆動装置。
- 永久磁石対を支持した第1のヨークと、前記永久磁石対との間に磁気回路を形成する第2のヨークと、前記第1のヨークと前記第2のヨークとの間に配設された可動部材と、前記可動部材に支持されて前記磁界内に配置される第1の駆動コイル及び第2の駆動コイルとを備え、前記第1の駆動コイルは単一コイルで構成され、前記第2の駆動コイルは対をなす2つのコイルで構成されていることを特徴とする駆動装置。
- 前記第1の駆動コイルは前記可動部材をX方向に駆動するX駆動VCMとY方向に駆動するY駆動VCMを構成し、前記第2の駆動コイルは前記可動部材を回転軸周りのθ方向に駆動するθ駆動VCMとして構成されている請求項7に記載の駆動装置。
- 前記可動部材を光学機器の光軸と直交する面上でX方向とY方向に移動させるX駆動VCMとY駆動VCMを備えており、前記第2の駆動コイルは前記X駆動VCMと前記Y駆動VCMの少なくとも一方に一体的に構成されている請求項8に記載の駆動装置。
- 可動部材を平面上の第1の方向に駆動する第1のアクチュエータと、前記可動部材を前記平面上の前記第1の方向と異なる第2の方向に駆動する第2のアクチュエータと、前記可動部材を前記平面上の前記第1及び第2の方向と異なる第3の方向に駆動する第3のアクチュエータとを備え、前記第3のアクチュエータは前記第1又は第2のアクチュエータと前記平面と垂直な方向に重なる位置に配置され、かつ前記第3のアクチュエータの一部は当該重なる位置に配置されたアクチュエータの一部と共通であることを特徴とする駆動装置。
- 前記可動部材は光学機器の一部を構成する光学要素であり、前記平面と垂直な方向は当該光学機器の光軸に沿った方向に向けられている請求項10に記載の駆動装置。
- 前記可動部材には前記した第1の方向、第2の方向及び第3の方向に移動される光学要素が搭載されている請求項11に記載の駆動装置。
- 前記光学機器は撮像装置であり、前記光学要素は撮像素子又は撮像レンズであり、撮像装置の手振れ防止装置の駆動装置として構成されている請求項11又は12に記載の駆動装置。
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| JP2015181323A JP2017060228A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 駆動装置 |
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| JP2017060228A true JP2017060228A (ja) | 2017-03-23 |
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Citations (2)
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|---|---|---|---|---|
| JP2002140828A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-05-17 | Tdk Corp | 光ピックアップの対物レンズ駆動装置 |
| JP2010015107A (ja) * | 2008-07-07 | 2010-01-21 | Olympus Imaging Corp | ブレを補正する撮像装置 |
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2015
- 2015-09-15 JP JP2015181323A patent/JP2017060228A/ja active Pending
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