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JP2016119880A - 野菜由来成分含有飲食品 - Google Patents

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JP2016119880A JP2014262318A JP2014262318A JP2016119880A JP 2016119880 A JP2016119880 A JP 2016119880A JP 2014262318 A JP2014262318 A JP 2014262318A JP 2014262318 A JP2014262318 A JP 2014262318A JP 2016119880 A JP2016119880 A JP 2016119880A
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大嶋 俊二
Shunji Oshima
俊二 大嶋
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Asahi Group Holdings Ltd
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Abstract

【課題】血中アルコール濃度を低減可能である新規な飲食品を提供する。
【解決手段】 野菜由来の非水溶性成分を含有する飲食品に関する。当該飲食品は、例えば、野菜由来の非水溶性成分を0.45g/100ml以上の割合で含有する飲料、または0.45g以上含有する固形または半固形の食品とすることができる。また、当該飲食品は、野菜由来の非水溶性成分に加えてアラニンを含有するようにしてもよい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、野菜に含まれている成分を含有する飲食品に関し、特に、当該飲食品を摂取することにより、飲酒後の血中アルコール濃度を低下させることが可能である飲食品に関する。
飲酒により体内に摂取されたアルコールは、肝細胞内のミトコンドリアにより代謝され、肝毒性の強いアセトアルデヒドに分解され、次いでアセトアルデヒドは速やかに酢酸に分解される。酢酸は、肝臓から血中に放出され、末梢組織のエネルギー源としてTCA回路に入り、最終的には、二酸化炭素と水に分解される。
アルコールが吸収されることによる生体への影響(酒酔い)に対して、これまでに軽減効果が期待される物質が多数報告されている。特許文献1には、デキストリン類を有効成分とする血中アルコール濃度抑制剤が開示されている。
特許文献2には、アラニンとグルタミンとを1:0.001以上のモル濃度比で併用する抗アルコール症組成物が記載されている。ラットを用いた実験において、アラニン及びグルタミンを摂取させることにより、アルコールに起因する行動抑制、血糖値上昇が改善されている。
非特許文献1には、トマトジュースとアルコールを同時に摂取すると、酔いの回りが緩やかになり、飲酒後の酔い覚めも早まる可能性があること、及びその原因として、トマトの水溶性成分には、生体内でアルコール及びアセトアルデヒドを代謝する酵素の活性を高める傾向が見られ、特に、肝臓中のLDHの活性が有意に高まることが記載されている。
また、出願人も、トマト、ニンジン、および各種フルーツに含まれる非水溶性成分を摂取することにより飲酒後の血中アルコール濃度が低減されるなど酒酔いの症状が軽減されること、及びこれら非水溶性成分にアラニンを加えることでさらに血中アルコール濃度低減作用が高まることを見出した。そして、当該トマト、ニンジン、および各種フルーツ由来の非水溶性成分を含有する飲食品を提案している(特許文献3〜7)。
特開2013-124243号公報 特開昭63-54320号公報 特願2014-096711 特願2014-096713 特願2014-169389 特願2014-223818 特願2014-237911
「トマトが飲酒後の血中アルコール濃度を低下させることをヒトで確認」http://www.kagome.co.jp/Company/news/2012/05/001371.html
以上のような血中アルコール濃度を低下させることについての報告がこれまでにある一方で、血中アルコール濃度低下作用を有する飲食品等についてのさらなる要求が存在する。
本発明はこのような事情に基づきなされたものであり、血中アルコール濃度を低減可能である新規な飲食品を提供することを目的とする。
上述のとおり、血中アルコール濃度低下作用を有する食品等についてのさらなる要求が存在する。ここで、血中アルコール濃度低下作用を示す成分については、実用性などの観点から、身近で食品等として利用されているものに由来することがより好ましい。一方で、アルコール摂取後の血中アルコール濃度を低下する効果が期待できるとされる食品素材・成分がこれまでに多数報告されているが、身近な食素材ではないものや効果が限定的なものが多く、実用的に用いられているものはほとんどない。
本願発明者は酩酊状態を誘発するような多量のアルコールを摂取した場合においても効果を発揮できるような材料および方法を探求した。その結果、本願発明者は野菜に含まれる非水溶性成分を摂取すると、飲酒により上昇した血中のアルコール濃度が低下することを見出し、本発明を完成させた。
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1] 野菜由来の非水溶性成分(ただし、トマトまたはニンジン由来であるものを除く)を含有する飲食品であって、
前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g/100mlの割合で含有する飲料、または
前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g含有する固形または半固形の食品である飲食品。
[2] 前記非水溶性成分が非水溶性食物繊維を含む[1]に記載の飲食品。
[3] 野菜由来の非水溶性成分(ただし、トマトまたはニンジン由来であるものを除く)及びアラニンを含有する飲食品。
[4] 前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g/100mlの割合で含有する飲料である[3]に記載の飲食品。
[5] 前記アラニンを少なくとも5.0g/100mlの割合で含有する飲料である[3]または[4]に記載の飲食品。
[6] 前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g含有する固形または半固形の食品である[3]に記載の飲食品。
[7] 前記アラニンを少なくとも5.0g含有する固形または半固形の食品である[3]または[6]に記載の飲食品。
[8] 前記非水溶性成分として、ピーマン由来の非水溶性成分、ホウレンソウ由来の非水溶性成分またはそれらの混合物を含有する[3]から[7]のいずれか1つに記載の飲食品。
[9] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の飲食品を含む血中アルコール濃度低減剤。
[10] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の飲食品を含む酒酔い軽減剤。
本発明によれば、血中アルコール濃度を低減可能である新規な飲食品を提供できる。
実施例の非水溶性成分の割合と血中アルコール濃度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の1つの実施形態について詳述する。
本実施形態の飲食品は、それを摂取することにより血中アルコール濃度を低減可能である飲食品であって、野菜由来の非水溶性成分を含有する。
本実施形態に係る野菜については特に限定されず、例えば従来から食用に用いられる野菜を1種または2種以上適宜選択して本実施形態の飲食品製造のために用いることができ、また、未熟品などであってもよい。
具体的な野菜としては、キャベツ、ピーマン、アスパラガス、ゴボウ、ブロッコリー、ホウレンソウ、カボチャなどを挙げることができ、例えばこれらから1種または2種以上を選択して本実施形態の飲食品の製造のために用いるようにしてもよい。より好ましい態様として、ピーマン、またはホウレンソウのうち少なくともいずれかから得られる非水溶性成分を含有するようにしてもよい。
また、これら野菜の品種なども特に限定されず、適宜選択することができ、例えば、一般的に生食用や加工用等に用いられているものを材料とすることができる。
また、本明細書において、野菜由来の非水溶性成分とは、野菜に含まれている物質のうち、非水溶性であるものを意味する。当該非水溶性成分は、例えば野菜の一般に食用とされている部分(可食部)から得ることができる。
なお、本明細書において、「由来」とは精製等により野菜に含まれる他の成分から分離されて用いられていることのみを意味するものではなく、野菜に含まれる非水溶性成分が本実施形態の飲食品中に含有されていればよい。
したがって、本実施形態において、野菜由来の非水溶性成分が飲食品中において含有される態様は特に限定されない。具体的には、野菜に含まれる他の成分から精製処理などにより分離された非水溶性成分が飲食品中に添加されている態様のほか、非水溶性成分が野菜に含まれる他の成分とともに飲食品中に存在している態様などを挙げることができる。また、野菜に含まれる他の成分から分離された非水溶性成分と、非水溶性成分および他の成分を含む野菜由来の成分とが混合されて本実施形態の飲食品が構成されているようにしてもよい。
また、本明細書において、非水溶性とは水に溶解しないことを意味する。本実施形態において、野菜由来の非水溶性成分は、後述する精製処理を行うなどすることで、固形等の形態で得ることができる。
非水溶性成分には非水溶性固形分及び非水溶性食物繊維等が含まれる。食物繊維とは、食物の成分のうち、人の体内で消化酵素によって消化されない難消化性成分をいう。非水溶性食物繊維には、セルロース、へミセルロース、リグニン等が含まれることが知られている(Herranz J et al. Journal of Food Sciences, 46, p1927-1981)。
本実施形態に係る飲食品は、動物、好ましくは人間が摂取する用途に使用される物品をいう。飲食品の種類としては、その一例として、シロップ、清涼飲料、アルコール飲料、ゼリー飲料などの飲料が挙げられる。また、一定の形を有する食品(固形食品)や、固形食品よりも液分を多く含有し流動性を有するが、一般に咀嚼される食品(半固形食品)であってもよい。固形食品の形状の一例としては、例えば、粉末状、顆粒状、錠剤状、カプセル状、フィルム状、板状、ブロック状などを挙げることができる。なお、以下においては、固形食品と半固形食品とを総じて固形食品等ともいう。
本実施形態の飲食品は、野菜由来の非水溶性成分を含有しており、本実施形態の飲食品を摂取すると、当該非水溶性成分の作用により血中アルコール濃度が低下する。
野菜由来の非水溶性成分を摂取することにより血中アルコール濃度が低下する機構は明確ではないが、当該非水溶性成分が体内におけるアルコールの吸収を抑制していることが考えられる。この点について具体的に説明すると、野菜由来の非水溶性成分、例えば非水溶性食物繊維は、生体内環境においてエタノールを吸収し、保持する能力に優れる。そのため、体内に野菜由来の非水溶性成分が存在すると、当該非水溶性成分が摂取されたエタノールを優先的に吸収する。その結果、体に吸収されるエタノール量が減少し、血中アルコール濃度が低減すると考えられる。
本実施形態において、野菜由来の非水溶性成分の含有割合は特に限定されず適宜設定できる。例えば、本実施形態の飲食品が飲料である場合、当該飲料中に、野菜由来の非水溶性成分が0.45g/100ml以上の割合で含有されることが好ましい。飲料中に含まれる野菜由来の非水溶性成分の割合が0.45g/100ml未満であると、範囲内にある場合と比較して、血中アルコール濃度低下作用が不十分になる場合がある。一方、当該飲料の製造しやすさの観点から、野菜由来の非水溶性成分の割合は、2.5g/100ml以下であることが好ましく、1.5g/100ml以下であることがより好ましい。
また、本実施形態の飲食品が固形食品等である場合、当該固形食品等中に、野菜由来の非水溶性成分が1回当たり0.45 g以上含有されることが好ましい。0.45 g未満であると、範囲内にある場合と比較して、血中アルコール濃度低下作用が不十分になる場合がある。一方、食品摂取上の観点から、野菜由来の非水溶性成分は、1回当たり30g以下であることが好ましい。
本実施形態の飲食品は、野菜由来の非水溶性成分に加えて、アラニンを含有するようにしてもよい。アラニンは、たん白質を構成する中性のアミノ酸の一つである。アラニンは自然界に広く存在しており、例えば、魚介類に多く含まれている。また、アラニンは、食品衛生法(昭和22年法律第233号)第11条第3項の規定に基づき、人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物質である。そのため、アラニンは食品添加物として広く使用されている。本実施形態の飲食品に含有されてもよいアラニンは、市販されているものでよく、ラセミ体でもD体でもL体でもよい。
野菜由来の非水溶性成分に加えてアラニンを含有することにより、本実施形態の飲食品による血中アルコール濃度低下作用をさらに高めることができる。
本実施形態の飲食品中のアラニンの含有量も適宜設定でき、特に限定されない。一方で、血中のアルコール濃度低下作用向上の観点から、本実施形態の飲食品が飲料である場合、当該飲料中に、5.0g/100ml以上含有されることが好ましい。また、本実施形態の飲食品が固形食品等である場合にも、血中のアルコール濃度低下作用向上の観点から、当該固形食品等中に5.0g以上含有されることが好ましい。
なお、摂取量が1回当たり20gを超えると、アラニン自体に毒性は無いものの、アミノ酸摂取比率のバランスが崩れる可能性がある。
また、血中のアルコール濃度低下作用向上の観点から、野菜由来の非水溶性成分およびアラニンの割合は、以下のようにすることもできる。
例えば、本実施形態の飲食品が飲料である場合、飲料中の野菜由来の非水溶性成分およびアラニンの割合は、野菜由来の非水溶性成分:1.0 g/100ml以上、アラニン:5.0g/100ml以上とすることが挙げられる。
また、本実施形態の飲食品が固形食品等である場合には、固形食品等中の野菜由来の非水溶性成分およびアラニンの割合は、野菜由来の非水溶性成分:1.0g以上、アラニン:5.0g以上とすることが挙げられる。
また、特に限定されないが、飲料中のアラニン溶解性の観点から、本実施形態の飲食品が飲料である場合のアラニンは、5.0〜30g/100mlの割合で含有されることが好ましい。
本実施形態の飲食品が飲料である場合における野菜由来の非水溶性成分、アラニン含有量の割合の一例としては、野菜由来の非水溶性成分:1.0〜2.5g/100ml、アラニン:5.0〜30 g/100mlとすることを挙げることができる。
本実施形態の飲食品が固形食品等である場合における野菜由来の非水溶性成分、アラニン含有量の割合の一例としては、野菜由来の非水溶性成分:1.0〜30g、アラニン:5.0〜30gとすることを挙げることができる。
本実施形態の飲食品は、非水溶性成分1重量%以上、アラニン5重量%以上とすることが好ましい。
その他、本実施形態の飲食品は、野菜由来の非水溶性成分、含有されてもよいアラニンに加えて、他の成分を含有していてもよい。当該他の成分は、飲食品の種類などに応じて適宜選択され、特に限定されない。例えば、本実施形態の飲食品が飲料である場合などは、水、アルコールなどのほか、甘味料、香料、ビタミン及び着色料等の添加物が含有されるようにすることができる。
続いて、本実施形態の飲食品の製造方法について説明する。
本実施形態の飲食品は、野菜由来の非水溶性成分を用いて例えば通常知られる飲食品の形態を構成することにより製造でき、特に限定されない。また、野菜由来の非水溶性成分とともに含有されていてもよいアラニンの添加方法についても特に限定されず、当業者が適宜設定することができる。
例えば、本実施形態の飲食品が飲料である場合は、野菜由来の非水溶性成分を含む原料を飲用水等と混合するなどして製造することができる。また、後述する野菜搾汁物のうち、非水溶性成分の割合が比較的小さいものを用いて飲料を調製する場合には、そのまま用いることもできるほか、例えば、水等の揮発成分を野菜搾汁物から蒸発させて濃縮するなどすることにより非水溶性成分の割合を高めてもよい。
また、例えば、本実施形態の飲食品が顆粒状の形態を有している食品として調製される場合は、野菜由来の非水溶性成分を含む原料と賦形剤等の他の成分とを混合し、造粒、および整粒するなどして製造することができる。また、錠剤状の形態を有している食品についても造粒、整粒工程等を経た混合物を打錠するなどして製造することができる。
本実施形態の飲食品の製造過程において用いることができる野菜由来の非水溶性成分を含む原料については特に限定されず、製造される飲食品の種類等に応じて適宜選択することができる。具体的な原料として、野菜そのもの(可食部等)、乾燥野菜粉末、野菜の絞り粕等の固体または半固体状原料、野菜ピューレ、野菜ペースト、野菜搾汁物などの非水溶性成分が分散して存在している液体などを挙げることができる。
野菜搾汁物とは野菜を搾汁した際に得られる液体成分をいう。搾汁は野菜から液体成分を搾って分離する操作をいう。例えば、野菜を適当な大ききに破砕し、当該破砕物を搾汁することにより、野菜搾汁物が得られる。
野菜の搾汁は、通常の搾汁機を用いて常法により行うことができ、例えば、ブラウン型(パドル型)又はバタフライ型のパルパーフィニッシャーなどを用いて行うことができる。
また、野菜搾汁物は、市販されている野菜ジュースを使用してもよい。
野菜ピューレとは、野菜を煮こみ裏漉しした後に煮詰めたものをいう。
野菜ペーストとは野菜果汁をペースト状になるまで濃縮したものをいう。野菜ピューレや野菜ペーストは、そのまま本実施形態の飲食品の使用に用いてもよい。また、野菜ピューレや野菜ペーストを水等により希釈した希釈液を用いることによっても本実施形態の飲食品を調製することができる。
野菜自体を用いて本実施形態の飲食品を調製する場合には、必要に応じて、当該野菜を洗浄、破砕及び搾汁などして、液体成分を除去するようにしてもよい。但し、液体成分を完全に除去する必要はない。また、野菜は加熱した後のものであってもよい。
乾燥野菜粉末は、例えば、野菜を破砕工程や乾燥工程に供することにより得ることができる。また、野菜果汁をフリーズドライ等により乾燥させたものを乾燥野菜粉末として用いることもできる。
野菜の絞り粕とは、ジュースなどの製造工程で副生するものであり、野菜を搾汁した後、野菜果汁等の液体成分をろ過して取り除いた残渣である。
ここで、本実施形態において用いることができる野菜由来の非水溶性成分を含む原料は、野菜由来の非水溶性成分と他の成分とを含む態様であってもよいほか、精製処理等により野菜由来の非水溶性成分の割合が高められている態様であってもよい。
なお、驚くべきことに、本実施形態の飲食品の血中アルコール濃度の低減効率は、野菜由来の非水溶性成分の割合に対して特異的な依存性を示す。つまり、水分以外の野菜由来成分の摂取量を同一にして比較すると、野菜由来の非水溶性成分の割合が高い場合ほど血中アルコール濃度の低減効率が高くなる。この特性を利用すると、野菜由来成分の摂取量を増大させなくても、非水溶性成分の割合を高めることで血中アルコール濃度を低減する効果を増強することができる。つまり、原料の使用量を増やすことなく効率的に血中アルコール濃度の低減効果を得ることができる。
野菜由来の非水溶性成分についての精製処理の一例について説明する。
まず、野菜由来の非水溶性成分を含む原料から、液体成分を除去する。例えば、原料が野菜自体の場合には、当該野菜を洗浄、破砕及び搾汁などして、液体成分を除去する。また、原料が野菜搾汁物等である場合は、例えば、水を蒸発させるなどして液体成分を除去するようにしてもよい。
その後、液体成分が除去された原料を、水溶性成分を除去する工程に供する。野菜原料から水溶性成分を除去する工程は、例えば、必要に応じて破砕等した原料を水に投入して撹拌し、次いで水溶性成分を含んだ液部を固体部から分離することにより行うことができる。また、液部と固体部との分離は、ろ過及び遠心分離等の通常使用される方法を用いて行うことができる。
また、野菜由来の他の成分から分離した非水溶性成分を本実施形態の飲食品調製のために用いる場合にあっては、液体成分を除去する工程および水溶性成分を除去する工程に加えて、非水溶性成分に対して脂溶性成分を除去する工程を行うようにしてもよい。脂溶性成分を除去する工程を行う場合、水溶性成分を除去する工程と脂溶性成分を除去する工程とはどちらを先に行ってもよい。しかし、作業効率の観点からは、水溶性成分を除去する工程を先に行うことが好ましい。
脂溶性成分を取り除く工程は、例えば、野菜の絞り粕又は乾燥、粉砕等された野菜等の、液体成分を除去する工程において液体成分ができるだけ除去されている原料を有機溶媒に投入して撹拌し、脂溶性成分を含んだ液部を固体部から分離することにより行うことが好ましい。液部と固体部との分離は、ろ過及び遠心分離等の通常使用される方法を用いて行うことができる。
ここでいう有機溶媒は野菜に含まれる脂溶性成分を溶解することができる有機溶媒を意味する。有機溶媒の具体例には、アルコール系溶媒として、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール等、エステル系溶媒として、酢酸エチル、アセト酢酸エチル、ギ酸イソアミル、ケイ皮酸メチル等、ケトン系溶媒として、アセトフェノン、イオノン、メチル−β−ナフチルケトン、ケトン類等、エーテル系溶媒として、1, 8−シネオール、エチルパニリン、バニリン、エーテル類、フェノールエーテル類等が挙げられる。好ましい有機溶媒はエタノール、酢酸エチルである。
以上、本実施形態によれば、飲酒後の血中アルコール濃度低下作用を有する新規な飲食品を提供することができる。
本実施形態の飲食品は、飲酒後の血中アルコール濃度低減剤、又は酒酔い防止剤として使用することができる。本実施形態の飲食品をヒトに摂取させる場合、摂取量は目的に応じて適量を決定すればよい。例えば、飲料の場合は、摂取される際に100ml以上摂取されるようにすることができる。また、固形食品等の場合も、摂取される際に野菜由来の非水溶性成分が0.45g以上(アラニンも含有する場合は、野菜由来の非水溶性成分:0.45g以上、アラニン:5.0 g以上)摂取される量以上とすることができる。
また、本実施形態の飲食品は、飲酒前、飲酒中又は飲酒後のいずれにおいて摂取してもよい。本実施形態の飲食品は血中アルコール濃度を低減する効率が高く、飲酒後に摂取した場合でも血中アルコール濃度低減効果を発揮する。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
キャベツペースト、ピーマン(黄)ピューレー、ピーマン(緑)ペースト、アスパラガスピューレー、ゴボウピューレー、ブロッコリーピューレー、ホウレンソウピューレー、カボチャピューレー、ピーマン(赤)ピューレー、およびホウレンソウピューレー(カゴメ社製あるいはダンフーズ社製)を水で希釈して、これら使用したペーストまたはピューレの割合が30%(w/v)である評価用液を調製した。また、ピーマン(黄)についてはピューレの割合が50%(w/v)である評価用液も調製した。さらに、各種野菜ピューレの水溶性成分を取り除いた、非水溶性成分を調製した。さらにまた、当該非水溶性成分にアラニンを5.0%(w/v)の割合となるようにして加えた評価用液も調製した。
6週齢以上の雄性F344ラットに上記の評価用液を20ml/kg体重で強制胃内投与した。その30分後と1時間後にアルコールを2.0g/kg体重でそれぞれ投与し(トータルでのアルコール投与量は4.0g/kg体重)、その4時間後に尾静脈から50μl採血し、血中アルコール濃度(mg/ml)をヘッドスペースGC-MSにて測定した。
結果を表1、2、および図1に示す。なお、非水溶性成分の含量は、ペーストまたはピューレから水溶性成分を取り除いて乾燥したものの重量を測定し、当該含有量になるよう加水して調整した。
各種野菜ピューレまたはペーストを希釈した液に血中アルコール濃度低下作用のあることを見出し、この作用は水溶性成分を取り除いた非水溶性成分(主に食物繊維)にあることが分かった。本効果は、野菜加工品(ピューレなど)そのものあるいは取り出した非水溶性成分いずれにおいても発揮された。また、図1および表1から理解されるとおり、非水溶性成分0.45%(w/v)以上の場合において血中アルコール濃度が有意に低下しており、さらに非水溶性成分の濃度を高めるとそれに比例して効果が強くなった。
さらに、表2から理解できるとおり、アミノ酸の一つであるアラニンを加えることで本効果が増強される。その増強効果はアラニンを5.0%(w/v)加えることで認められた。なお、同様の方法でアラニン単独での投与を行ったところ、その割合が5.0%(w/v)であってもアルコール濃度低下作用は認められなかった。

Claims (10)

  1. 野菜由来の非水溶性成分(ただし、トマトまたはニンジン由来であるものを除く)を含有する飲食品であって、
    前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g/100mlの割合で含有する飲料、または
    前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g含有する固形または半固形の食品である飲食品。
  2. 前記非水溶性成分が非水溶性食物繊維を含む請求項1に記載の飲食品。
  3. 野菜由来の非水溶性成分(ただし、トマトまたはニンジン由来であるものを除く)及びアラニンを含有する飲食品。
  4. 前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g/100mlの割合で含有する飲料である請求項3に記載の飲食品。
  5. 前記アラニンを少なくとも5.0g/100mlの割合で含有する飲料である請求項3または4に記載の飲食品。
  6. 前記非水溶性成分を少なくとも0.45 g含有する固形または半固形の食品である請求項3に記載の飲食品。
  7. 前記アラニンを少なくとも5.0g含有する固形または半固形の食品である請求項3または6に記載の飲食品。
  8. 前記非水溶性成分として、ピーマン由来の非水溶性成分、ホウレンソウ由来の非水溶性成分またはそれらの混合物を含有する請求項3から7のいずれか1つに記載の飲食品。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲食品を含む血中アルコール濃度低減剤。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の飲食品を含む酒酔い軽減剤。
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