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JP2016118101A - 車両の故障判定装置 - Google Patents

車両の故障判定装置 Download PDF

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JP2016118101A JP2014256401A JP2014256401A JP2016118101A JP 2016118101 A JP2016118101 A JP 2016118101A JP 2014256401 A JP2014256401 A JP 2014256401A JP 2014256401 A JP2014256401 A JP 2014256401A JP 2016118101 A JP2016118101 A JP 2016118101A
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Masahiro Furuta
賢寛 古田
松永 英雄
Hideo Matsunaga
英雄 松永
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Abstract

【課題】排気還流装置の故障判定を行う際に、失火を防止する。【解決手段】EGR通路42及びEGRバルブ43を備えたエンジン2を具備する車両に備えられた故障判定装置であって、シリーズモード中にEGRバルブ43を開閉制御した際の吸気圧センサ44の検出値の変化に基づいてEGRバルブ43の故障判定をする故障判定手段を備え、エンジン2の始動から1回目の故障判定を規制する第1の所定時間T8よりも1回目の故障判定の終了から2回目の故障判定を規制する第2の所定時間Taを長く設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載された内燃機関の故障判定技術に関する。
近年開発されているハイブリッド車において、内燃機関によってモータジェネレータを駆動して発電し、電気モータのみによって走行用の駆動輪を駆動する走行モード(シリーズモード)が可能な車両が開発されている。
更に、上記走行モードが可能なハイブリッド車において、当該走行モードの際に内燃機関の排気系の検出手段(空燃比センサ、酸素濃度センサ、触媒モニタ等)の故障判定を行う技術が開発されている。
例えば特許文献1では、内燃機関への燃料供給を停止してモータジェネレータにより内燃機関を強制的に駆動する所謂モータリングを行い、燃料供給の停止に伴う吸排気系の検出手段の検出値の変化に基づいて当該検出手段の故障判定を行う技術が開示されている。
また、上記走行モードが可能なハイブリッド車において、内燃機関の排気を吸気系に還流させる排気還流装置(EGR装置)を備え、当該排気還流装置の故障判定を行う技術が開発されている。
例えば、特許文献2では、排気還流装置として、内燃機関の排気通路と吸気通路とを連通する排気還流路と当該排気還流路を開閉する排気還流バルブとを備えており、シリーズモード時に上記モータリングを行い、排気還流バルブを開閉作動し、吸気通路内の圧力の変化に基づいて、排気還流バルブ等の排気還流装置の故障判定を行う。
特許第4067001号公報 特許第4274266号公報
上記特許文献1や特許文献2の故障判定手段では、モータリングを行うので、電力を消費してしまうといった問題点がある。また、モータリングの不能な車両においても検出手段等の故障判定は要求されている。
そこで、例えば内燃機関の始動時に強制的に低負荷運転を行って、故障判定を行うことが考えられる。しかし、上記特許文献2のように、排気還流装置の故障判定を行う場合には、排気還流によって内燃機関の燃焼安定性が低下する虞がある。
更に、上記特許文献2のような排気還流装置の故障判定を行う場合、その判定精度を高めるために、排気の還流と検出を複数回行うことが一般的である。
しかしながら、このように排気還流装置の故障判定を吸気量の少ない低負荷運転時に複数回続けて行うと、故障判定の際に吸気通路に還流した排気が吸気通路に残留して、次に続く故障判定時に吸気中の排気の濃度が更に上昇し、内燃機関の燃焼安定性が更に不安定となって、失火してしまう虞がある。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、吸気量の少ない低負荷運転時に排気還流装置の故障判定を行う際に、失火を防止する車両の故障判定装置を提供することにある。
上記の目的を達成するべく、本願発明の車両の故障判定装置は、車両に搭載され排気を吸気通路に還流させる排気還流路を備えた内燃機関と、前記排気還流路を開閉する排気還流バルブと、を具備する車両に備えられ、前記内燃機関の吸気圧を検出する検出手段と、前記内燃機関の運転中に、前記排気還流バルブを開閉制御した際の前記検出手段の検出値の変化に基づいて、前記排気還流バルブを故障判定する故障判定手段と、前記内燃機関の始動から1回目の前記故障判定手段による前記故障判定を、前記始動から第1の所定時間経過するまで規制する第1の故障判定規制手段と、前記内燃機関の運転中において前記故障判定手段による前記1回目の故障判定の終了から第2の所定時間経過するまで、前記内燃機関の始動から2回目の前記故障判定手段による故障判定を規制する第2の故障判定規制手段と、を備え、前記第2の所定時間は、前記第1の所定時間より長く設定されることを特徴とする。
また、好ましくは、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、前記第2の所定時間を、前記1回目の故障判定において前記吸入空気量検出手段により検出された前記吸入空気量の積算値に基づいて設定するとよい。
また、好ましくは、前記第2の所定時間を、前記吸入空気量の積算値が大きくなるに伴って短く設定するとよい。
また、好ましくは、第2の故障判定規制手段は、更に、前記内燃機関の運転中において前記故障判定手段による故障判定を、当該故障判定の1回前の故障判定の終了から前記第2の所定時間経過するまで規制するとよい。
また、好ましくは、前記車両は、前記内燃機関により駆動されて発電可能である一方で駆動用バッテリから供給された電力で前記内燃機関を駆動可能なモータジェネレータと、前記駆動用バッテリから供給される電力で駆動輪を駆動する駆動用モータと、を具備し、前記内燃機関により前記モータジェネレータを駆動して発電しながら、前記駆動用モータにより前記駆動輪を駆動して走行する第1の走行モードが選択可能なハイブリッド車に備えられ、前記故障判定手段は、前記第1の走行モード中に前記故障判定を行うといよい。
本願発明の車両の故障判定装置によれば、排気還流バルブの故障判定の際に、内燃機関の始動から1回目の故障判定が規制される第1の所定時間よりも、1回目の故障判定終了から2回目の故障判定が規制される第2の所定時間が長く設定されるので、1回目の故障判定の終了後直ぐに2回目の故障判定が実施されることが規制される。
したがって、1回目の故障判定が終了したときに還流した排気が吸気通路に残留していたとしても、第2の所定時間の経過によって、2回目の故障判定の開始の際には、吸気通路内の排気濃度が低下する。これにより、2回目の故障判定の際に燃焼安定性が低下することを抑制し、内燃機関の失火を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るプラグインハイブリッド車の概略構成図である。 本実施形態のエンジンの吸排気系の概略構成図である。 シリーズモードにおける故障判定方法での各種制御信号の制御タイミングの一実施例を示すタイミングチャートの一部である。 シリーズモードにおける故障判定方法での各種制御信号の制御タイミングの一実施例を示すタイミングチャートの残部である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るプラグインハイブリッド車(以下、車両1という)の概略構成図である。
本実施形態の車両1は、エンジン2(内燃機関)の出力によって前輪3を駆動して走行可能であるとともに、前輪3(駆動輪)を駆動する電動のフロントモータ4(駆動用モータ)及び後輪5(駆動輪)を駆動する電動のリヤモータ6(駆動用モータ)を備えた4輪駆動車である。
エンジン2は、減速機7を介して前輪3の駆動軸8を駆動可能であるとともに、減速機7を介してモータジェネレータ9を駆動して発電させることが可能となっている。
フロントモータ4は、フロントインバータ10を介して、車両1に搭載された駆動用バッテリ11及びモータジェネレータ9から高電圧の電力を供給されて駆動し、減速機7を介して前輪3の駆動軸8を駆動する。減速機7には、エンジン2の出力軸と前輪3の駆動軸8との間の動力の伝達を断接切換え可能なクラッチ7aが内蔵されている。
リヤモータ6は、リヤインバータ12を介して駆動用バッテリ11及びモータジェネレータ9から高電圧の電力を供給されて駆動し、減速機13を介して後輪5の駆動軸14を駆動する。
モータジェネレータ9によって発電された電力は、フロントインバータ10を介して駆動用バッテリ11を充電可能であるとともに、フロントモータ4及びリヤモータ6に電力を供給可能である。
駆動用バッテリ11は、リチウムイオン電池等の二次電池で構成され、複数の電池セルをまとめて構成された図示しない電池モジュールを有しており、更に、電池モジュールの充電率(State Of Charge、以下、SOC)等を監視するバッテリモニタリングユニット11aを備えている。
フロントインバータ10は、フロントモータコントロールユニット10aとジェネレータコントロールユニット10bを有している。フロントモータコントロールユニット10aは、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づきフロントモータ4の出力を制御する。ジェネレータコントロールユニット10bは、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づきモータジェネレータ9の発電量を制御する機能を有する。
リヤインバータ12は、リヤモータコントロールユニット12aを有している。リヤモータコントロールユニット12aは、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づきリヤモータ6の出力を制御する機能を有する。
更に、モータジェネレータ9は、ハイブリッドコントロールユニット20からの制御信号に基づき、駆動用バッテリ11から電力を供給されて、エンジン2を駆動することが可能となっており、エンジン2のスタータモータとしての機能を有する。
また、車両1には、駆動用バッテリ11を外部電源によって充電する充電機21が備えられている。
ハイブリッドコントロールユニット20は、車両1の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される。
ハイブリッドコントロールユニット20の入力側には、駆動用バッテリ11のバッテリモニタリングユニット11a、フロントインバータ10のフロントモータコントロールユニット10aとジェネレータコントロールユニット10b、リヤインバータ12のリヤモータコントロールユニット12a、エンジンコントロールユニット22(故障判定手段、第1の故障判定規制手段、第2の故障判定規制手段)、及びアクセル操作量を検出するアクセル開度センサ40が接続されており、これらの機器からの検出及び作動情報が入力される。
一方、ハイブリッドコントロールユニット20の出力側には、フロントインバータ10のフロントモータコントロールユニット10aとジェネレータコントロールユニット10b、リヤインバータ12のリヤモータコントロールユニット12a、減速機7(クラッチ7a)、エンジンコントロールユニット22が接続されている。
そして、ハイブリッドコントロールユニット20は、アクセル開度センサ40等の上記各種検出量及び各種作動情報に基づいて、車両1の走行駆動に必要とする車両要求出力を演算し、エンジンコントロールユニット22、フロントモータコントロールユニット10a、ジェネレータコントロールユニット10b及びリヤモータコントロールユニット12a、減速機7に制御信号を送信して、走行モード((EVモード:電気自動車モード)、シリーズモード、パラレルモード)の切換え、エンジン2とフロントモータ4とリヤモータ6の出力、モータジェネレータ9の出力(発電電力)を制御する。また、ハイブリッドコントロールユニット20は、後述するように、エンジン2に燃料供給をせずにモータジェネレータ9により強制的に駆動させるモータリングを実行するモータリング実行手段を含む。
EVモード(第2の走行モード)では、エンジン2を停止し、駆動用バッテリ11から供給される電力によりフロントモータ4やリヤモータ6を駆動して走行させる。
シリーズモード(第1の走行モード)では、減速機7のクラッチ7aを切断し、エンジン2によりモータジェネレータ9を作動する。そして、モータジェネレータ9により発電された電力及び駆動用バッテリ11から供給される電力によりフロントモータ4やリヤモータ6を駆動して走行させる。また、シリーズモードでは、エンジン2の回転速度を所定の回転速度に設定し、余剰電力を駆動用バッテリ11に供給して駆動用バッテリ11を充電する。
パラレルモードでは、減速機7のクラッチ7aを接続し、エンジン2から減速機7を介して機械的に動力を伝達して前輪3を駆動させる。また、エンジン2によりモータジェネレータ9を作動させて発電した電力及び駆動用バッテリ11から供給される電力によってフロントモータ4やリヤモータ6を駆動して走行させる。
ハイブリッドコントロールユニット20は、高速領域のように、エンジン2の効率のよい領域では、走行モードをパラレルモードとする。また、パラレルモードを除く領域、即ち中低速領域では、駆動用バッテリ11の充電率SOCに基づいてEVモードとシリーズモードとの間で切換える。
ハイブリッドコントロールユニット20は、更に、駆動用バッテリ11の充電率SOCが許容範囲より低下したときには、エンジン2を強制的に駆動して発電させて駆動用バッテリ11を充電させる機能を有している。
図2は、エンジン2の吸排気系の概略構成図である。
図2に示すように、本実施形態のエンジン2の吸気通路25には、導入した吸気の塵埃を除去するエアクリーナ26と吸気流量を制御するスロットルバルブ27と、吸気量を検出するエアフローセンサ28(吸入空気量検出手段)が備えられている。
スロットルバルブ27は、エンジンコントロールユニット22によって作動制御され、吸気通路25の流路面積を調整することで吸気流量を制御する。詳しくは、エンジン2の負荷(要求出力トルク)が大きいほど流路面積を大きくし、負荷が小さくなる程流路面積を小さくするように制御される。
エンジン2の排気通路31には、メイン排気浄化触媒32と、ウォームアップ排気浄化触媒33とが備えられている。
メイン排気浄化触媒32及びウォームアップ排気浄化触媒33は、例えば公知の三元触媒のように、エンジン2の排気を浄化するための触媒である。
メイン排気浄化触媒32は、主として排気浄化を行うように大容量の触媒であり、例えば車両1のフロア下に配置されている。ウォームアップ排気浄化触媒33は、小容量の触媒であって、メイン排気浄化触媒32の上流側でありエンジン2の近傍に配置されている。ウォームアップ排気浄化触媒33は、エンジン2の低温始動時などで、メイン排気浄化触媒32の触媒温度が低下しているときに、エンジン2の排気によりすぐに触媒温度が上昇して排気浄化性能を確保することができる。
エンジン2には、EGR装置41(排気還流装置)が備えられている。EGR装置41は、排気を吸気通路25に還流させるEGR通路42(排気還流路)と、EGR通路42に介装されたEGRバルブ43(排気還流バルブ)とを備えて構成されている。
EGR通路42は、エンジン2とウォームアップ排気浄化触媒33との間の排気通路31と、エンジン2とスロットルバルブ27との間の吸気通路25とを連通している。
EGRバルブ43は、エンジンコントロールユニット22によって作動制御され、EGR通路42の流路面積を調整することで、吸気通路25に還流する排気の流量を制御する。
EGR通路42の接続箇所とエンジン2との間の吸気通路25には、吸気圧Paを検出する吸気圧センサ44(検出手段)を備えている。
また、エンジン2とウォームアップ排気浄化触媒33との間の排気通路31には、排気中の酸素濃度(排気成分)を検出するフロントO2センサ34が設けられている。また、ウォームアップ排気浄化触媒33とメイン排気浄化触媒32との間の排気通路31には、排気中の酸素濃度を検出するリヤO2センサ35が設けられている。なお、フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35は空燃比を検出する空燃比センサでもよい。
フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35は、夫々検出した酸素濃度を電圧値としてエンジンコントロールユニット22に出力する。
また、吸気圧センサ44は、検出した吸気圧Paをエンジンコントロールユニット22に出力する。
エンジンコントロールユニット22は、エンジン2の制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される。エンジンコントロールユニット22は、フロントO2センサ34、リヤO2センサ35、吸気圧センサ44、エアフローセンサ28、車両1の走行速度を検出する車速センサ45等の各種センサから検出値を入力して、スロットルバルブ27、EGRバルブ43及び図示しない燃料噴射弁を作動制御して、エンジン2の空燃比制御を行う。
更に、本実施形態では、エンジンコントロールユニット22は、フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35の故障判定機能を有するとともに、EGRバルブ43の故障判定機能を有している。当該故障判定機能によりフロントO2センサ34及びリヤO2センサ35、EGRバルブ43のいずれかが故障していることが判定された場合には、車両1の運転席に設けられた警告灯36によって運転者に報知したり、エンジン2の出力が低下するように燃料噴射弁等の制御を行ったりする。
排気系センサ(フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35)の故障判定は、エンジン2の駆動軸の回転速度が所定値以上であり、かつエンジン2への燃料供給を停止している状態で行われ、当該燃料供給の停止に伴う各O2センサ34、35の検出値に基づいて故障判定が行われる。当該故障判定は、パラレルモード時においては、車両減速時における燃料供給停止時に行われる。更に、シリーズモード時においても、各O2センサ34、35の故障判定が可能となっている。
シリーズモード時における各O2センサ34、35の故障判定は、モータジェネレータ9によりエンジン2を強制駆動するモータリングを行いつつエンジン2への燃料供給を停止して行われる。これらの故障判定は、シリーズモードからエンジン2を停止するEVモードへの移行時に行うエンジン停止時モータリングと、シリーズモードを中断して行うシリーズ中モータリングのときに可能となっている。
図3、4は、シリーズモードにおける故障判定方法での各種制御信号の制御タイミングの一実施例を示すタイミングチャートである。
図3、4に示す本実施形態では、シリーズモードからEVモード、シリーズモード、パラレルモードの順番に走行モードが切り換わった場合での、モータリング、エンジンの低負荷運転及び燃料供給停止の夫々の要求タイミングを示している。
図3、4に示すように、シリーズモードからEVモードへの切換え前にエンジン停止時モータリングが行われる。また、シリーズモード中にシリーズモードを一時中断してシリーズ中モータリングが行われる。また、本実施形態では、シリーズモード中において、低負荷運転を行ってEGR装置41の故障判定が行われる。
本実施形態では、フロントO2センサ34に対して1種類、リヤO2センサ35に対して3種類の故障判定方法が、上記シリーズ中モータリングとエンジン停止時モータリングの2つの時期に実行される。詳しくは、フロントO2センサ34に対しては、フロントO2センサレスポンス判定が実行される。リヤO2センサ35に対しては、リヤO2センサ固着判定、リヤO2センサスロープ判定、リヤO2センサレスポンス判定が行われる。
図3に示す故障判定用低負荷モータリング要求は、各排気系センサ及びEGRバルブ43の故障判定で要求されるモータリング及び低負荷運転の要求タイミング及び時間を表すものであり、図3中のONがモータリングあるいは低負荷運転の要求がされていることを示す。
上記4種類の排気系センサの故障判定方法のうち、フロントO2センサレスポンス判定は、排気中の空燃比がリッチからリーンへ変化したときと、リーンからリッチへ変化したときの両方で、フロントO2センサ34の検出値が所定量変化する時間を計測し、その計測時間が閾値T1以上であるか否かを判別し、当該閾値T1以上である場合には、フロントO2センサ34の応答性が異常であると判定する。
リヤO2センサ固着判定は、リヤO2センサ35の検出値が固着、即ち全く変化しないような状態を判定するものであり、排気中の空燃比がリッチからリーンおよびリーンからリッチへ変化する運転を実施したときに、リヤO2センサ35の検出値が変化しない場合には、リヤO2センサ35が固着状態であり故障であると判定する。
リヤO2センサスロープ判定は、リヤO2センサ35の検出値の変化率を判定するものであり、この判定については排気中の空燃比がリッチからリーンへ変化したときに判定される。本判定では、リヤO2センサ35の検出値が中間域の所定の変化量変化する時間を計測して、その計測時間が閾値T3以上であるか否かを判別し、当該閾値T3以上である場合には、リヤO2センサ35の変化率が異常であると判定する。
リヤO2センサレスポンス判定は、リヤO2センサ35の初期応答性を含む検出値の変化率を判定するものであり、この判定についても排気中の空燃比がリッチからリーンへ変化したときに判定される。本判定では、燃料供給停止からリヤO2センサ35の検出値が所定値まで変化する時間を計測して、その計測時間が閾値T4以内であるか否かを判別し、当該閾値T4を超えた場合には、リヤO2センサ35の応答性が異常であると判定する。
EGR故障判定は、EGRバルブ43が正常に作動して排気還流が行われるか否かを判定するものであり、EGRバルブ43を開閉作動して、当該開閉作動に伴って吸気圧Paが変化するか否かで判別する。EGRバルブ43の開閉作動に伴って吸気圧Paが所定値P1以上変化すれば正常であり、変化なしあるいは所定値P1未満の変化であれば異常であると判定する。
ストイキF/B継続タイマは、エンジン2においてストイキ運転状態が所定時間T5継続し、排気中の空燃比が安定した状態であるか計測するタイマであり、シリーズモード開始、あるいはシリーズ中モータリング終了からタイマを計測開始して、所定時間T5経過するまでモータリングの動作を禁止して故障判定を規制することで、精度のよい故障判定が可能となる。
モータリング要求時間は、上記各故障判定方法のモータリング要求に応じて必要とするモータリング要求時間である。上記のようにリヤO2センサレスポンス判定用の閾値T4が他の判定用の閾値T1〜T3よりも長いので、リヤO2センサレスポンス判定を行う場合にはモータリング要求時間が長くTm1に設定され、リヤO2センサレスポンス判定以外の故障判定方法を行う場合にはモータリング要求時間が短くTm2に設定される。
モータリング実行タイマは、モータリングの実行時間を設定するタイマであり、モータリング開始から計測を開始し、上記のモータリング要求時間(Tm1あるいはTm2)経過した時点でモータリングの終了とする。
車速は、車速センサ45により検出された車両1の走行速度であるが、この車速が所定速度V1以下では、上記排気系センサ34、35及びEGRバルブ43の故障判定が規制される。
図4に示すシリーズ中モータリング禁止タイマは、モータリングを終了した時点から計測を開始して所定時間T6またはT7計測するまで、次のモータリングを禁止するためのタイマである。
シリーズ中低負荷運転禁止タイマは、シリーズ運転開始から計測を開始して所定時間T8(第1の所定時間)計測するまで、低負荷運転を禁止するためのタイマである。また、シリーズ中低負荷運転禁止タイマは、低負荷運転を終了した時点から計測を開始して所定時間Ta(第2の所定時間)計測するまで、次の低負荷運転を禁止するためのタイマでもある。シリーズ運転開始から計測を開始して所定時間T8計測するまで、または低負荷運転を終了した時点から計測を開始して所定時間Ta計測するまでは、低負荷運転が禁止される。
故障判定動作要求は、ストイキF/B継続タイマ及びシリーズ中モータリング禁止タイマ、シリーズ中低負荷運転禁止タイマによる規制の解除を条件とした上での、エンジン停止時モータリング、シリーズ中モータリング、低負荷運転の動作要求を示す。
故障判定要求燃料カットは、ハイブリッドコントロールユニット20から入力したモータリング要求開始タイミングから、上記モータリング実行タイマがモータリング要求時間(Tm1またはTm2)に到達するまでの間をオンとし、燃料供給を停止する。
HEV要求燃焼トルクは、ハイブリッドコントロールユニット20から要求されるエンジン2の出力トルクである。
EGRモニタ完了判定は、EGRバルブ43の故障判定が終了したことを示し、故障判定終了時にオンとなり、車両電源オフ時あるいはエンジン2停止時にオフとなる。
エンストモードは、エンジン2の駆動軸が回転停止している状態がオン、回転している状態をオフに表す。
そして、本実施形態では、フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35の故障判定をシリーズモードで行う際に、シリーズモードからEVモードへの切替え時におけるエンジン停止時モータリング時と、シリーズ中モータリング時の両方で故障判定が可能であり、これらのモータリングのうち、各故障判定方法に適したモータリング時に故障判定が行われる。
シリーズ中モータリング時での故障判定は、モータジェネレータ9によりエンジン2を強制駆動するモータリングを行ないながら、エンジン2への燃料供給を停止し、排気中の酸素濃度(あるいは空燃比)のリッチからリーンへの変化を検出して、フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35の故障判定を行い、またその後モータリングからシリーズ運転に復帰する際にエンジン2への燃料供給を再開したときに、排気中の酸素濃度(あるいは空燃比)のリーンからリッチへの変化を検出して、フロントO2センサ34及びリヤO2センサ35の故障判定を行う。これにより、シリーズ中モータリング時での故障判定では、モータリング時間を確保できれば、全ての上記故障判定方法を実行することができる。
また、エンジン停止時モータリング時での故障判定では、排気中の空燃比がリッチからリーンへの変化する状態で可能な故障判定方法であり、リヤO2センサ35のスロープ判定及びレスポンス判定が可能となる。
本実施形態では、シリーズ中モータリング時には、エンジン停止時モータリング時では判定不能であるフロントO2センサレスポンス判定を行い、EVモードへの切替え時におけるエンジン停止時モータリング時には、いずれのモータリング時でも故障判定可能なリヤO2センサスロープ判定とリヤO2センサレスポンス判定を行う。
本実施形態のEGR故障判定は、シリーズモード中において、モータジェネレータ9の発電負荷を低減させた低負荷運転時に行われる。詳しくは、EGR故障判定を実行する際に、モータジェネレータ9の発電電力を低下させ、HEV要求燃焼トルクをシリーズ運転時に通常設定される第1の所定トルクN1よりも低い第2の所定トルクN2に設定する。また、このときエンジン回転速度はシリーズモード時に通常設定される第1の回転速度R1よりも低い第2の所定回転速度R2になる。シリーズ中モータリング及びエンジン停止時モータリングの際には、エンジン回転速度は、第2の回転速度R2より低い第3の回転速度R3に設定される。なお、このエンジンコントロールユニット22におけるEGR故障判定が本願発明の故障判定手段に該当する。
図4に示すように、EVモードからシリーズモードに切り換わると、シリーズ中低負荷運転禁止タイマが所定値T8からカウントダウンし、0となったときに車速が所定速度V1以上であることを条件としてEGRバルブ43の故障判定が行われる。
EGRバルブ43の故障判定は、上記のようにEGRバルブ43を開閉作動させ、当該開閉作動に伴って吸気圧Paが変化するか否かで判別するが、このEGRバルブ43の開閉を複数回(例えば3回)行って、全て所定値P1以上変化した場合のみ正常であると判定する。上記EGRモニタ完了判定は、この吸気圧Paが所定値P1以上変化した回数をカウントし、所定の複数回行われればオンとなり、EGR故障判定が終了される。
更に、本実施形態においては、シリーズモードにおいて、シリーズ中低負荷運転が終了すると、シリーズ中低負荷運転禁止タイマが所定時間Taからカウントダウンし、0となったときに次のEGRバルブ43の故障判定が許可される。この所定時間Taは、上述の所定時間T8よりも大きい値である。
したがって、本実施形態では、エンジンが始動してから所定時間T8経過するまでは、エンジン2が始動してからの1回目のシリーズ中低負荷運転が規制されるとともに、1回目のシリーズ中低負荷運転が終了してから所定時間Ta経過するまでは、2回目のシリーズ中低負荷運転が規制される。ここで、所定時間Taが所定時間T8より大きく設定されているので、1回目のEGR故障判定の後、直ぐに2回目のシリーズ中低負荷運転を伴うEGR故障判定が規制される。
これにより、1回目のEGR故障判定の際に還流した排気が吸気通路に残っていたとしても、2回目のEGR故障判定の際に失火することを防止できる。これは、EGR故障判定の際に行うシリーズ中低負荷運転では吸気流量を絞るので、排気還流量が少なくとも失火し易いといった問題点に対し、本実施形態では、シリーズ運転開始によるエンジン始動から1回目のシリーズ中低負荷運転を規制する時間である所定時間T8よりも長い所定時間Ta経過するまでは、次のシリーズ中低負荷運転を規制することで、吸気通路25内の排気を十分に減らした上で、2回目のシリーズ中低負荷運転を開始許可するので、2回目のEGR故障判定に行うシリーズ中低負荷運転において失火し難くなる。一方、エンジン始動から1回目のシリーズ中低負荷運転を規制する時間である所定時間T8は、1回目のシリーズ中低負荷運転終了から2回目のシリーズ中低負荷運転まで規制する所定時間Taより小さく設定することで、1回目のシリーズ中低負荷運転での失火を防止した上で1回目のEGR故障判定を早期に実施することができる。
なお、エンジン2が始動してから3回目以降のEGR故障判定についても、2回目のEGR故障判定と同様に、その前に実施されたEGR故障判定のシリーズ中低負荷運転終了から所定時間Ta経過するまで開始が規制される。これにより、3回目以降のEGR故障判定についても失火を防止することができる。
また、エンジンコントロールユニット22は、シリーズモードにおいて、エアフローセンサ28から入力した吸入空気量を積算しており、上記2回目以降のシリーズ中低負荷運転開始を規制する所定時間Taを、一定の値でなく当該吸入空気量の積算値に基づいて変更するとよい。詳しくは、1回目のシリーズ中低負荷運転における吸入空気量を積算し、当該吸入空気量の積算値から所定時間Taを設定する。当該吸入空気量の積算値と所定時間Taとの関係は、エンジンコントロールユニット22にあらかじめ記憶されており、積算値が大きくなるに伴って所定時間Taが短くなるように設定される。
このように、シリーズ中低負荷運転の終了から次のシリーズ中低負荷運転の開始が規制される時間である所定時間Taは、シリーズ中低負荷運転での吸気流量の積算値に基づいて設定されるので、シリーズ中低負荷運転終了時に吸気通路25に残留する排気量に応じて失火を回避するのに必要な時間経過するまで、次のシリーズ中低負荷運転の開始を規制することができる。また、シリーズ中低負荷運転での吸気流量の積算値が大きい、即ちこのシリーズ中低負荷運転終了時の排気の残留量が少ない程、次のシリーズ中低負荷運転の開始を規制する所定時間Taを短くすることで、次のシリーズ中低負荷運転時における失火を回避しつつ、次のシリーズ中低負荷運転の開始を早めてEGR故障判定を早急に終了させることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定するものでない。例えば、上記各種故障判定、故障判定の規制及び故障判定に伴う各種制御をハイブリッドコントロールユニット20で行ってもよい。また、本実施形態では、EVモード、シリーズモード及びパラレルモードの切換え可能なプラグインハイブリッド車に本願発明を適用しているが、ハイブリッド車でない車両にも適用することができる。本願発明は、エンジンの低負荷運転を行ってEGR故障判定を行う故障判定装置を備えた車両に広く適用可能である。このようなハイブリッド車でない車両の場合、エンジンが始動してからの故障判定のための低負荷運転を行う際の規制時間を1回目より2回目を長くすればよい。
1 車両
2 エンジン(内燃機関)
4 フロントモータ(駆動用モータ)
6 リヤモータ(駆動用モータ)
9 モータジェネレータ
11 駆動用バッテリ
22 エンジンコントロールユニット(故障判定手段、第1の故障判定規制手段、第2の故障判定規制手段)
28 エアフローセンサ (吸入空気量検出手段)
42 EGR通路(排気還流路)
43 EGRバルブ(排気還流バルブ)
44 吸気圧センサ(検出手段)

Claims (5)

  1. 車両に搭載され排気を吸気通路に還流させる排気還流路を備えた内燃機関と、前記排気還流路を開閉する排気還流バルブと、を具備する車両に備えられ、
    前記内燃機関の吸気圧を検出する検出手段と、
    前記内燃機関の運転中に、前記排気還流バルブを開閉制御した際の前記検出手段の検出値の変化に基づいて、前記排気還流バルブを故障判定する故障判定手段と、
    前記内燃機関の始動から1回目の前記故障判定手段による前記故障判定を、前記始動から第1の所定時間経過するまで規制する第1の故障判定規制手段と、
    前記内燃機関の運転中において前記故障判定手段による前記1回目の故障判定の終了から第2の所定時間経過するまで、前記内燃機関の始動から2回目の前記故障判定手段による故障判定を規制する第2の故障判定規制手段と、を備え、
    前記第2の所定時間は、前記第1の所定時間より長く設定されることを特徴とする車両の故障判定装置。
  2. 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、
    前記第2の所定時間は、前記1回目の故障判定において前記吸入空気量検出手段により検出された前記吸入空気量の積算値に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両の故障判定装置。
  3. 前記第2の所定時間は、前記吸入空気量の積算値が大きくなるに伴って短く設定されることを特徴とする請求項2に記載の車両の故障判定装置。
  4. 第2の故障判定規制手段は、更に、前記内燃機関の運転中において前記故障判定手段による故障判定を、当該故障判定の1回前の故障判定の終了から前記第2の所定時間経過するまで規制することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の故障判定装置。
  5. 前記車両は、前記内燃機関により駆動されて発電可能である一方で駆動用バッテリから供給された電力で前記内燃機関を駆動可能なモータジェネレータと、前記駆動用バッテリから供給される電力で駆動輪を駆動する駆動用モータと、を具備し、
    前記内燃機関により前記モータジェネレータを駆動して発電しながら、前記駆動用モータにより前記駆動輪を駆動して走行する第1の走行モードが選択可能なハイブリッド車であって、
    前記故障判定手段は、前記第1の走行モード中に前記故障判定を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両の故障判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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