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JP2016114281A - 制御装置、制御方法、制御システム、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

制御装置、制御方法、制御システム、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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JP2016114281A JP2014252493A JP2014252493A JP2016114281A JP 2016114281 A JP2016114281 A JP 2016114281A JP 2014252493 A JP2014252493 A JP 2014252493A JP 2014252493 A JP2014252493 A JP 2014252493A JP 2016114281 A JP2016114281 A JP 2016114281A
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高橋 雅司
Masashi Takahashi
雅司 高橋
向川 信一
Shinichi Mukogawa
信一 向川
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

【課題】施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止する。【解決手段】デマンドコントローラ(1)は、施設のデマンド電力が閾値を超えると予測される時間がデマンド制御単位時間を超える場合、施設の実際のデマンド電力が閾値以下になるように閾値超過時間において各空調機を制御する。さらに、各空調機の制御優先度が算出された時点から一定時間が経過するまで、制御優先度が大きいほどより高い能力で空調機が動作するように各空調機を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、空調機を制御するための制御装置、制御方法、制御システム、プログラム、および記録媒体に関する。
大量の電力を必要とする各種の施設(たとえば、高圧電力を使用する工場、またはオフィスビル)では、電力の基本料金を、施設において使用される電力の最大許容量に基づき、電力供給者と契約している。この最大許容量は、一般にデマンド契約電力と呼ばれる。デマンド契約電力に基づく電力基本料金は、施設における消費電力が契約値を超えない限り適用される。しかし、消費電力がデマンド契約電力をわずか30分程度でも超過すると、翌月以降の基本料金が大幅に増額される。そこで従来、消費電力がデマンド契約電力を超過しないように、消費電力を監視したり電力需要量を抑制したりするための各種の技術が多数提案されている。このような技術は一般に電力デマンド制御と呼ばれる。
一般に、施設のデマンド電力の多くを、空調機の消費電力が占めている。特に夏の暑い日または冬の寒い日には、空調機の消費電力が非常に高くなるので、空調機を制御すれば施設のデマンド電力を良く抑えることが期待できる。実際、現状の電力デマンド制御では、施設のデマンド電力が閾値を超過する恐れがある時間帯(デマンドピーク時間帯)に、空調機の能力を制限したり、空調機をオフにしたりすることがよく行われる。
図7は、従来の一般的なデマンド制御による各空調機の消費電力および各部屋の室温の時間的推移を表す図である。この図の例では、デマンド制御を行う単位時間は30分である。また、施設には部屋が3つあり、各部屋の空調機が1つずつ設置されている。夏のある一日のうち、外気温が非常に高くなる時間において、図7に示す最初のデマンド制御単位時間の開始時点(0分)から、各部屋の空調機はいずれも100%の能力で稼働される。このとき、各空調機の合計消費電力101は100%である。
このまま各空調機が動作し続けると、施設のデマンド電力が上昇し続ける。時点t101において、各空調機が現在の100%の能力で各部屋を冷房し続ければ、施設のデマンド電力がグラフG101に示すように推移し、30分までのいずれかの時点で閾値を超えると予測される。この結果、時点t101において、施設のデマンド制御が開始される。これにより、たとえば各空調機の能力がいずれも一律に100%から40%に低減されるので、各空調機の合計消費電力101も100%から40%に低減される。
この結果、各部屋の冷房能力が落ちるので、各部屋の室温T101〜T103が、時点t101から上昇し始める。部屋の状況に応じて、室温の上昇度合いは異なる。時点t101以降、デマンド制御が継続されることによって、各空調機の消費電力は40%のまま維持される。この結果、施設のデマンド電力は実際にはグラフG102に示すように推移することによって、30分までの間に閾値を超えずに済む。一方、室温T101〜T103は上昇し続ける。部屋の状況に応じて、室温T101〜T103の上昇度合いは異なる。
最初のデマンド制御単位時間の終了時点(30分)において、測定されたデマンド電力101がリセットされる。これにより、施設のデマンド制御は30分の時点で解除され、さらに、次のデマンド制御単位時間が開始される。すなわち、30分の時点から新たなデマンド電力が測定され、次のデマンド制御の有無は、このデマンド電力に基づき判定される。この結果、各空調機の能力が再び100%に戻され、各空調機の合計消費電力102が100%となる。
これにより、各部屋の冷房能力が再び上がるので、室温T101〜T103が30分の時点から再び下降する。部屋の状況に応じて、室温T101〜T103の下降度合いも異なる。このまま各空調機が動作し続けると、施設のデマンド電力が上昇し続ける。時点t102において、各空調機が現在の100%の能力で各部屋を冷房し続ければ、施設のデマンド電力がグラフG103に示すように推移し、60分までのいずれかの時点で閾値を超えると予測される。この結果、時点t102において、施設のデマンド制御が開始される。これにより、たとえば各空調機の能力がいずれも一律に100%から40%に低減されるので、各空調機の合計消費電力102も100%から40%に低減される。
この結果、各部屋の冷房能力が落ちるので、各部屋の室温T101〜T103が、時点t102から上昇し始める。部屋の状況に応じて、室温の上昇度合いは異なる。時点t102以降、デマンド制御が継続されることによって、各空調機の消費電力は40%のまま維持される。この結果、施設の実際のデマンド電力は、グラフG104に示すように推移することによって、30分までの間に閾値を超えずに済む。一方、室温T101〜T103は上昇し続ける。部屋の状況に応じて、室温T101〜T103の上昇度合いは異なる。
図8は、従来のデマンド制御が行われる場合の各空調機の消費電力の時間的推移を示す図である。この図において、1〜3は、それぞれ異なる部屋に設置される各空調機の消費電力を示す。図8に示す例では、0分から10分の間、全ての空調機の消費電力は100%である。10分の時点で、矢印111に示すようにデマンド制御が行われることによって、全ての空調機の消費電力が40%に低減される。この状態が30分の時点まで続き、そこで矢印112に示すようにデマンド制御が解除され、各空調機の消費電力は再び100%に戻る。30分から40分の間、全ての空調機の消費電力は再び100%に維持され、40分の時点で矢印113に示すようにデマンド制御が行われ、各空調機の消費電力は再び40%に低減される。この状態は60分の時点まで続き、そこで矢印114に示すようにデマンド制御が解除される。
図7および図8に示すように、従来のデマンド制御では、一定時間ごとにデマンド制御を繰り返す。これにより、各部屋の冷房能力が一律に上昇したり下降したりする。このような制御では、部屋の状況次第では部屋が不十分に冷房されることによって、部屋の温度が徐々に上昇する。すなわち部屋の状況によっては、デマンド制御によって部屋の空調環境が悪化する恐れが生ずる。実際、図7の例では、60分の時点において、室温T101が室温T103よりもかなり高くなっている。また、暖房時においても同様の理由によって、各部屋の空調環境が悪化する恐れがある。
特許文献1には、各空調装置の優先度の高い空調装置の運転の制限を小さくし、各空調装置の優先度の低い空調装置の運転の制限を大きくし、編成車両の全空調装置の消費電力が、前記編成車両の全空調装置に供給可能な電力内に収まるように、故障に対応した各空調装置の運転状況を求める車両用空調システムが開示されている。特許文献1によれば、各車両の空調装置の運転状態の優先度に応じて制御することにより、いずれかの補助電源が故障した場合であっても、各車両の社内状況に応じた制御をすることができる。
特開2013−001239号(2013年1月7日公開)
特許文献1の技術は補助電源の故障時に各空調機の運転を制限することを目的としたものであり、施設におけるデマンド電力の制御に適用することは想定されていない。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。そして、その目的は、施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止する制御装置、制御方法、制御システム、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明の態様1に係る制御装置は、上記の課題を解決するために、
複数の部屋を有する施設内の各部屋にそれぞれ設置された各空調機を制御する制御装置であって、
前記施設のデマンド電力が閾値を超えることが予測される閾値超過時間を取得する取得部と、
各前記部屋の室温を取得する室温取得部と、
前記閾値超過時間において、一定時間ごとに、各前記部屋の前記室温と、各前記部屋に応じた基準温度との乖離度に少なくとも基づき、各前記空調機の制御優先度を算出する制御優先度算出部と、
前記閾値超過時間がデマンド制御単位時間を超える場合、前記閾値超過時間における前記施設の実際のデマンド電力が前記閾値以下になるように、前記閾値超過時間において各前記空調機を制御する制御部とを備えており、
前記制御部は、各前記制御優先度が算出された時点から前記一定時間が経過するまで、前記制御優先度が大きいほどより高い能力で前記空調機が動作するように、各前記空調機を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、制御装置は、デマンド電力が閾値を超えると予測される時間が、デマンド制御を行う単位となる時間を超える場合、閾値超過時間における施設の実際のデマンド電力が閾値以下になるように、閾値超過時間において各空調機を制御する。これにより、閾値超過時間において従来の一般的なデマンド電力が行われることを防止できる。
また、制御装置は、閾値超過時間において、制御優先度が算出された時点からデマンド電力一定時間が経過するまで、制御優先度が大きいほどより高い能力で空調機が動作するように、各空調機を制御する。これにより、閾値超過時間において、最も高い能力で動作するように制御される空調機が、各空調機の制御優先度に基づき適宜入れ替わる。その際、乖離度に基づき算出される制御優先度が最も高い空調機の能力が最も高くなるので、乖離度が最も高い部屋の冷房能力が最も高くなることが期待される。この結果、閾値超過時間において各部屋の室温が大きく変化することを防止できる。
以上のように、制御装置は、施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
本発明の態様2に係る制御装置は、前記態様1において、
前記制御部は、前記制御優先度が最も高い前記空調機が100%の能力で動作するように、各前記空調機を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、特定の部屋の空調環境が悪化することをより確実に防止することができる。
本発明の態様3に係る制御装置は、前記態様1または2において、
前記部屋ごとの既定優先度を設定する設定部をさらに備えており、
前記制御優先度算出部は、前記部屋に対応する前記乖離度および前記既定優先度とを掛け合わせることによって、前記部屋ごとの前記制御優先度を算出することを特徴としている。
上記の構成によれば、高い能力に制御させたい空調機を予め設定することができる。
本発明の態様4に係る制御装置は、前記態様1〜3のいずれかにおいて、
前記一定時間を設定する一定時間設定部をさらに備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、各空調機の制御時間単位を適宜変更することができる。
本発明の態様5に係る制御装置は、前記態様1〜4のいずれかにおいて、
前記部屋ごとの前記基準温度を設定する基準温度設定部をさらに備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、
本発明の態様6に係る制御装置は、前記態様1〜5のいずれかにおいて、
各前記空調機の動作状況を示す表示データを生成する生成部と、
前記表示データを前記制御装置の外部に出力する出力部とをさらに備えている空調機ことを特徴としている。
上記の構成によれば、施設の管理者が各空調機の稼働状況を的確に把握することができる。
本発明の態様7に係る制御装置は、前記態様1〜6のいずれかにおいて、
前記施設における前記デマンド電力を予測する予測部をさらに備えており、
前記取得部は、前記閾値超過時間として、予測された前記デマンド電力が前記閾値を超える時間を前記予測部から取得することを特徴としている。
上記の構成によれば、適切な閾値超過時間を取得することができる。
本発明の態様8に係る制御装置は、前記態様7において、
前記施設の外気温を取得する外気温取得部と、
前記予測部は、前記外気温に基づき前記デマンド電力を予測することを特徴としている。
上記の構成によれば、外気温に応じた適切なデマンド電力を予測することができる。
本発明の態様9に係る制御装置は、前記態様1〜7のいずれかにおいて、
通信部をさらに備えており、
前記取得部は、前記通信部を介して、前記制御装置の外部から前記閾値超過時間を取得することを特徴としている。
上記の構成によれば、デマンド電力を予測することなく適切な閾値超過時間を取得することができる。
本発明の態様10に係る制御システムは、上記の課題を解決するために、上述したいずれかの制御装置と、前記制御装置によって制御される空調機と備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
本発明の態様11に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、
複数の部屋を有する施設内の各部屋にそれぞれ設置された各空調機を制御する制御方法であって、
前記施設のデマンド電力が閾値を超えることが予測される閾値超過時間を取得する工程と、
各前記部屋の室温を取得する室温取得工程と、
前記閾値超過時間において、一定時間ごとに、各前記部屋の前記室温と、各前記部屋に応じた基準温度との乖離度に少なくとも基づき、各前記空調機の制御優先度を算出する制御優先度算出工程と、
前記閾値超過時間がデマンド制御単位時間を超える場合、前記閾値超過時間における前記施設の実際のデマンド電力が前記閾値以下になるように、前記閾値超過時間において各前記空調機を制御する制御工程とを有しており、
前記制御工程において、各前記制御優先度が算出された時点から前記一定時間が経過するまで、前記制御優先度が大きいほどより高い能力で前記空調機が動作するように、各前記空調機を制御することを特徴としている。
上記の構成によれば、施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
本発明に係る制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記制御装置が備える各手段として動作させることにより前記制御装置をコンピュータにて実現させる制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、施設の各部屋内の空調環境の悪化を防ぎつつ、電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るデマンド制御システム(制御システム)の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラ実行する空調機制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラが実行する空調機制御処理の具体例を説明する図である。 本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラによるインターロック制御が行われる場合の、閾値超過時間における各空調機の消費電力および各部屋の室温の時間的推移を表す図である。 本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラによるインターロック制御が行われる場合の各空調機2の消費電力の時間的推移を示す図である。 従来の一般的なデマンド制御による各空調機の消費電力および各部屋の室温の時間的推移を表す図である。 従来のデマンド制御が行われる場合の各空調機の消費電力の時間的推移を示す図である。
〔実施形態1〕
図1〜図6を参照して本発明に係る実施形態1を以下に説明する。
(デマンド制御システム10の構成)
図2は、本発明の実施形態1に係るデマンド制御システム10(制御システム)の要部構成を示すブロック図である。この図2に示すように、デマンド制御システム10は、デマンドコントローラ1(制御装置)、空調機2a〜2c、温度計3a〜3c、室外温度計4、および電力計5を備えている。デマンドコントローラ1と空調機2a〜2cとは、図示しないネットワーク回線を介して互いに通信可能に接続されている。
デマンドコントローラ1は、施設のデマンド電力を制御する制御装置である。本実施形態では、施設は3つの部屋20a〜20cを有している。部屋20ごとに1つの空調機2および1つの温度計3が設置されている。空調機2は、それが設置されている部屋20を冷房または暖房する。温度計3は、それが設置されている部屋20の室温を測定し、測定結果をデマンドコントローラ1に出力する。
室外温度計4は、施設の外気温を測定し、測定結果をデマンドコントローラ1に出力する。
電力計5は、施設内の各電子機器の消費電力を測定する。電力計5は、各空調機2の消費電力を個別に測定したり、施設のデマンド電力を算出したりすることができる。電力計5は測定結果および算出結果をデマンドコントローラ1に出力する。
(デマンドコントローラ1の構成)
図1は、本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラ1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、デマンドコントローラ1は、通信部11、設定部12(基準温度設定部、一定時間設定部)、測定値取得部13(外気温取得部、室温取得部、差分算出部)、学習部14、データベース15、予測部16、空調機制御部17(取得部、制御部、生成部、出力部)、制御優先度算出部18、および目標電力算出部19を備えている。各部材の詳細については後述する。
(空調機制御の概要)
デマンド制御システム10による空調機制御の概要について、以下に説明する。デマンドコントローラ1は、施設のデマンド電力が閾値を超えることが予測される閾値超過時間において、一定時間ごとに、各部屋20の室温と、各部屋20に応じた基準温度との乖離度に少なくとも基づき、各空調機2の制御優先度を算出する。そして、閾値超過時間が、デマンド制御を行う単位時間(たとえば30分)を超える場合、閾値超過時間における施設の実際のデマンド電力が閾値以下になるように、閾値超過時間において各空調機2を制御する。その際、デマンドコントローラ1は、制御優先度が算出された時点から一定時間(たとえば5分)が経過するまで、制御優先度が大きいほどより高い能力で空調機2が動作するように、各空調機2を制御する。
詳しくは後述するが、このような制御(以下、インターロック制御とも記載)によって、デマンドコントローラ1は、施設の各部屋20内の空調環境の悪化を防ぎつつ、デマンド制御の頻発を防止することができる。
(デマンド電力の学習)
デマンドコントローラ1は、施設のデマンド電力が閾値を超える閾値超過時間を予測するためのデマンド電力学習データを、事前に生成する。この学習データの生成手順を以下に説明する。
測定値取得部13は、一定時間(たとえば1分)ごとに、各部屋20の室温を温度計3から取得し、施設の外気温を室外温度計4から取得し、さらに施設のデマンド電力を電力計5から取得し、学習部14に出力する。
学習部14は、一定時間ごとの室温から、ある日の各部屋20の室温の時間的推移を表す各曲線を生成する。また、一定時間ごとのデマンド電力から、ある日のデマンド電力の時間的推移を表す曲線を生成する。また、一定時間ごとの外気温から、ある日の外気温の時間的推移を表す曲線を生成する。
学習部14は、これらの曲線を互いに関連付けたデマンド電力学習データを生成し、データベース15に格納する。その際、学習部14は、このデマンド電力学習データ内に、その日の最大デマンド電力および最大外気温を対応付けて格納してもよい。
(空調機制御処理)
図3は、本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラ1が実行する空調機制御処理の流れを示すフローチャートである。以下では、デマンドコントローラ1が、夏のある一日におけるデマンド電力が高いと予測される時間に、各空調機2の能力の合計値(消費電力の合計値)を低下させるように各空調機2を制御する例を説明する。
図3に示す処理が開始されると、まず、設定部12が、空調機2を制御する対象の複数の部屋20を設定する(ステップS1)。設定部12は、施設の管理者によって選択された部屋20を、空調機2を制御する対象の部屋20に設定すればよい。本実施形態では、3つの部屋20a〜20cが設定される。
ステップS1の後、設定部12は、各部屋20の基準温度および既定優先度を設定する(ステップS2)。設定部12は、施設の管理者によって入力された値を、基準温度および既定優先度に設定すればよい。管理者は、施設のコンサルティングに基づき、デマンドコントローラ1に設定される基準温度および既定優先度を決定することができる。
ステップS2の後、測定値取得部13が、一定時間(たとえば1分)ごとに、各部屋20の室温を温度計3から取得し、施設の外気温を室外温度計4から取得し、それぞれ予測部16に出力する。
予測部16は、入力された外気温に基づき、本日のデマンド電力を予測する(ステップS3)。その手順は次の通りである。予測部16は、外気温が入力された時刻を取得する。そして、この時刻とこの外気温とが同じように対応付けられている外気温曲線が格納されている少なくとも1つの学習データをデータベース15から特定する。予測部16は、これらの学習データのうちいずれかに格納されているデマンド電力曲線が、本日のデマンド電力曲線に一致すると予測する。すなわち予測部16は、施設の本日のデマンド電力が、この曲線の通りに時間的に推移すると予測する。
ステップS3の後、予測部16は、予測したデマンド電力が所定のデマンド閾値を超えるか否かを判定する(ステップS4)。このデマンド閾値はデータベース15に予め格納されている。ステップS4における判定結果がNOなら、図3に示す処理はステップS3に戻る。このように、ステップS4における判定結果がYESになるまで、図3に示す処理はステップS3およびステップS4を繰り返す。この場合、ステップS3において、予測部16は、測定値取得部13が新たに取得した外気温に基づきデマンド電力を新たに予測する。
(閾値超過時間決定)
ステップS4における判定結果がYESなら、予測部16は、デマンド電力が閾値を超える時間を決定する。その際、予測部16は、閾値超過時間の開始時点(開始時刻)および終了時点(終了時刻)をそれぞれ決定する。次に予測部16は、閾値超過時間がデマンド制御単位時間を超えるか否かを判定する。ここでいうデマンド制御単位時間とは、従来の一般的なデマンド制御を行う単位時間のことであり、本実施形態では30分である。このデマンド制御単位時間内の施設のデマンド電力が、電力会社と契約しているデマンド電力の契約値を超えると、電力の基本料金が大きく跳ね上がる。予測部16は、閾値超過時間が30分以上継続するか否かを判定する(ステップS5)。
ステップS5における判定結果がNOなら、図3に示す処理はステップS3に戻る。このように、ステップS5における判定結果がYESになるまで、図3に示す処理はステップS3〜S5を繰り返す。この場合、ステップS3において、予測部16は、測定値取得部13が新たに取得した外気温に基づきデマンド電力を新たに予測する。
ステップS5における判定結果がYESなら、予測部16は、閾値超過時間の開始時点および終了時点を空調機制御部17に通知する。この通知を受けて、空調機制御部17は、閾値超過時間において、各空調機2をインターロック制御することを決定する。この決定の後、空調機制御部17は、閾値超過時間における施設のデマンド電力閾値以下にさせる空調目標電力の算出を目標電力算出部19に指示する。
この指示を受けて目標電力算出部19は、閾値超過時間における施設のデマンド電力閾値以下にさせる空調目標電力を算出する(ステップS6)。その手順は次の通りである。目標電力算出部19は、現時点での施設のデマンド電力および各空調機2の消費電力を、それぞれ取得する。次に、取得した各空調機2の消費電力の合計値を算出する。次に、施設のデマンド電力から各空調機2の消費電力の合計値を減算することによって、施設における各空調機2以外の設備の消費電力の合計値を算出する。目標電力算出部19は、閾値から各空調機2以外の設備の消費電力の合計値を減算することによって、空調目標電力を算出する。目標電力算出部19は、算出した空調目標電力を空調機制御部17に出力する。
(インターロック制御開始)
S6の後、空調機制御部17は、現在の時刻が、インターロック制御の開始時間(すなわち閾値超過時間の開始時点)か否かを判定する(ステップS7)。ステップS7における判定結果がNOなら、図3に示す処理はステップS7に戻る。このように、ステップS7における判定結果がYESになるまで、図3に示す処理はステップS7を繰り返す。
ステップS7における判定結果がYESなら、空調機制御部17は、各空調機2の制御優先度を決定するように制御優先度算出部18に通知する。この通知を受けると、制御優先度算出部18は、現在の各部屋20の室温を測定値取得部13に要求する。この要求を受けると、測定値取得部13は、現在の各部屋20の室温を取得し(S8)、制御優先度算出部18に出力する。
制御優先度算出部18は、各部屋20における室温と部屋20に応じた基準温度との乖離度をそれぞれ算出する(ステップS9)。具体的には、部屋20ごとに室温から基準温度を減算することによって、乖離度を算出する。次に制御優先度算出部18は、算出した乖離度に基づき空調機2の制御優先度を算出する(ステップS10)。具体的には、部屋20ごとに、部屋20に対応する乖離度および既定優先度とを掛け合わせることによって、部屋20ごとの制御優先度を算出する。なお、制御優先度算出部18は、乖離度のみに基づいて制御優先度を算出してもよい。この場合、たとえば乖離度そのものを制御優先度に決定すればよい。
ステップS11の後、空調機制御部17は、各空調機2のインターロック制御を開始する。具体的には、各空調機2の合計消費電力が目標空調電力以下になり、かつ、制御優先度が大きいほどより高い能力で各空調機2が動作するように、各空調機2を制御する(ステップS11)。この制御が開始されることによって、空調機2の消費電力および部屋20の冷房能力が、空調機2の能力に応じて変化する。空調機2が室外機の制御機能を備えている場合、空調機制御部17は空調機2の室外機の能力を制御するように空調機2を制御する。室外機の能力は一定単位(たとえば10%単位)で変更することができる。空調機2が室外機の制御機能を備えていない場合、空調機制御部17は、空調機2の冷房設定温度または暖房設定温度を変更するように空調機2を制御すればよい。
ステップS11の後、空調機制御部17は、各空調機2に対する現在のインターロック制御を開始してから、一定時間(5分)以上が経過したか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12における判定結果がNOなら、図3に示す処理はステップS12に戻る。このように、ステップS12における判定結果がYESになるまで、図3に示す処理はステップS12を繰り返す。この結果、各空調機2のインターロック制御は5分間継続される。
(インターロック制御繰り返し)
一方、ステップS12における判定結果がYESの場合、空調機制御部17は、現在の時刻がインターロック制御の終了時間(すなわち閾値超過時間の終了時点)に一致するか否かを判定する(S13)。ステップS13における判定結果がNOなら、図3に示す処理はステップS8に戻る。このように、ステップS13における判定結果がYESになるまで、図3に示す処理はステップS8〜S13を繰り返す。この場合、空調機制御部17は、各空調機2の現時点での制御優先度を決定するように制御優先度算出部18に通知する。これにより、現時点での各部屋20の室温と基準温度との乖離度に基づき、各部屋20の制御優先度が新たに算出される。
前回のインターロック制御によって、各部屋20の冷房能力に差がついているので、各部屋20の現時点での乖離度は、前回の(5分前の)乖離度と異なっている可能性がある。その場合、各部屋20の制御優先度が前回の制御優先度とは異なっており、この結果、空調機制御部17は、今回のインターロック制御時には、各空調機2の能力を前回のインターロック制御とは異ならせるように、各空調機2の能力を制御する。このように、空調機制御部17は、各空調機2のインターロック制御を一定時間単位で繰り返す。
(インターロック制御終了)
一方、ステップS13における判定結果がYESなら、空調機制御部17は、インターロック制御の終了処理を実行する(ステップS14)。すなわち、各空調機2に対してインターロック制御を解除するように通知する。これを受けて、各空調機2は、インターロック制御が開始される前の能力でそれぞれ動作する。また、図3の処理はステップS3に戻る。
(空調機制御の一例)
図4は、本発明の実施形態1に係るデマンドコントローラ1が実行する空調機制御処理の具体例を説明する図である。図4には、ある一日における、部屋20の室温、空調機2の消費電力、施設の外気温、施設のデマンド電力(予測値)、および施設の実際のデマンド電力の時間的推移をそれぞれ示す。
図4のG1は、施設の一日における外気温の時間的推移を表すグラフである。G2は、予測されるデマンド電力の時間的推移を表すグラフである。G3は、デマンドコントローラ1による空調機2の制御が行われた場合の、施設の実際のデマンド電力の時間的推移を表すグラフである。
図4の例では、時点t1よりも前から、空調機2は25℃の冷房設定温度で動作している。これにより、部屋20の室温は約25℃に維持されている。予測部16は、時点t1における外気温に基づき、施設の一日のデマンド電力が、図4のグラフG2の通りに推移すると予測する。図4では、時点t2(15時)から時点t3(16時)までの1時間、予測したデマンド電力が閾値を超えている。そこで予測部16は、時点t2から時点t3までの時間31を、予測したデマンド電力が所定のデマンド閾値を超える閾値超過時間であると決定する。
予測部16は、閾値超過時間31(1時間)がデマンド制御単位時間(30分)以上であると判定する。そのため予測部16は、空調機制御部17に各空調機2をインターロック制御するように指示する。
空調機制御部17は、現在の時刻が閾値超過時間の開始時点t2に一致すると、各空調機2のインターロック制御を開始する。このインターロック制御は、デマンド制御単位時間よりも長い閾値超過時間31の間、継続される。インターロック制御によって、各空調機2の合計消費電力は目標空調電力以下になるため、閾値超過時間31における各空調機2の合計消費電力は、時点t2よりも前の合計消費電力よりも小さくなる。
このように、閾値超過時間31における空調機2のインターロック制御によって、閾値超過時間31における空調機2の消費電力を低減することができる。これにより、グラフG2およびG3に示すように、閾値超過時間31における施設の実際のデマンド電力は、予測されたデマンド電力よりも低くなる。図4の例では、閾値超過時間31における実際のデマンド電力は、デマンド閾値を下回っている。したがって、閾値超過時間31において、従来の一般的なデマンド制御がなされることがない。
以上のように、デマンドコントローラ1による空調機2のインターロック制御が行われることによって、予測されたデマンド電力に存在したデマンドピーク(閾値を超えるデマンド電力)が、実際のデマンド電力には生じなくなる。この結果、電力消費が激しいと予測された閾値超過時間31における施設のデマンド電力を低減することができる。これにより、閾値超過時間31における従来の一般的なデマンド制御の頻発を防止することができる。
図5は、デマンドコントローラ1によるインターロック制御が行われる場合の、閾値超過時間における各空調機2の消費電力および各部屋20の室温の時間的推移を表す図である。この図の例では、デマンド制御単位時間は30分であり、閾値超過時間は1時間である。夏のある一日のうち、外気温が非常に高くなる時間において、図5に示すデマンド制御単位時間の開始時点(0分)から、各部屋20の空調機2は、デマンド電力G11が閾値以下になるように、それぞれインターロック制御される。
図5の例では、閾値超過時間の開始時点において、部屋20aの制御優先度が最も高い。そのため、0分において、空調機2の合計消費電力41のうち、空調機2aの消費電力(図5において1)を100%に、空調機2bおよび2cの消費電力(図5において2および3)をそれぞれ20%にするように、各空調機2がインターロック制御される。これにより、部屋20aの冷房能力は高く維持されるが、部屋20bおよび20cの冷房能力は低く維持される。その結果、部屋20aの温度T1は徐々に低下するので、部屋20aにおける乖離度は徐々に減少する。一方、部屋20bの室温T2および部屋20cの室温T3は徐々に上昇するので、部屋20bおよび部屋20cにおける乖離度は徐々に増加する。
時点t12において、部屋20bの制御優先度が最も高い。これにより、時点t12において、空調機2bの消費電力を100%に、空調機2aおよび2cの消費電力をそれぞれ20%にするように、各空調機2がインターロック制御される。これにより部屋20bの冷房能力は高くなり、部屋20aの冷房能力は低くなり、部屋20cの冷房能力は低いまま変わらない。その結果、部屋20bの温度T2は徐々に低下するので、部屋20bにおける乖離度は徐々に減少する。一方、部屋20aの室温T1および部屋20cの室温T3は徐々に上昇するので、部屋20aおよび部屋20cにおける乖離度は徐々に増加する。
時点t13において、部屋20cの制御優先度が最も高い。これにより、時点t13において、空調機2cの消費電力を100%に、空調機2aおよび2bの消費電力をそれぞれ20%にするように、各空調機2がインターロック制御される。これにより部屋20cの冷房能力は高くなり、部屋20bの冷房能力は低くなり、部屋20aの冷房能力は低いまま維持される。その結果、部屋20cの温度T2は徐々に低下するので、部屋20cにおける乖離度は徐々に減少する。一方、部屋20aの室温T1および部屋20bの室温T2は徐々に上昇するので、部屋20aおよび部屋20bにおける乖離度は徐々に増加する。
図5に示すように、閾値超過時間の開始時点(0分)から最初のデマンド制御単位時間の終了時点(30分)までの間、各空調機2の合計消費電力41は、目標空調電力以下に維持される。これにより、最初のデマンド制御単位時間における施設のデマンド電力G11は、0分から30分の間、閾値を下回っている。これにより、閾値超過時間における最初の30分間において、従来の一般的なデマンド制御が起こることはない。
閾値超過時間における次のデマンド制御単位時間の開始時点(30分)から終了時点(60分)の間も、各空調機2は同様にインターロック制御される。これにより、次のデマンド制御単位時間における施設のデマンド電力G12は、30分から60分の間、閾値を下回っている。これにより、閾値超過時間における次の30分間においても、従来の一般的なデマンド制御が起こることはない。
さらに、図5に示すように、閾値超過時間において、100%の能力で動作するように制御される空調機2が、各空調機2の制御優先度に基づき適宜入れ替わる。その際、乖離度に基づき算出される制御優先度が最も高い空調機2の能力が100%になるので、乖離度が最も高い部屋20の冷房能力が最も高くなることが期待される。この結果、各部屋20の室温が大きく上昇することを防止できる。実際、図5の例では、閾値超過時間の終了時点(60分)における室温T1〜T3は、開始時点(0分)における室温T1〜T3と大差ない。すなわち、各部屋20の空調環境は閾値超過時間において良好に維持される。
図6は、デマンドコントローラ1によるインターロック制御が行われる場合の各空調機2の消費電力の時間的推移を示す図である。この図において、1〜3は、それぞれ異なる部屋20a〜20cに設置される空調機2a〜2cの消費電力を示す。図6に示す例では、閾値超過時間の開始時点(0分)において部屋20aの制御優先度が最も高い。そこで、開始時点において、空調機2aの消費電力が100%になり、空調機2bおよび空調機2cの消費電力は20%になるように、各空調機2がインターロック制御される。部屋20aの制御優先度が最も高い間、この制御が維持される。
25分において部屋20bの制御優先度が最も高くなるので、100%の消費電力で動作する空調機2が、空調機2aから空調機2bに切り換わる。これにより、空調機2aの消費電力は20%に低減される。一方、空調機2cの消費電力は20%のまま維持される。
25分から45分の間、空調機2bの消費電力を100%にするインターロック制御が継続される。45分において、部屋20cの制御優先度が最も高くなるので、100%の消費電力で動作する空調機2が、空調機2bから空調機2cに切り換わる。これにより、空調機2cの消費電力が100%に増加され、一方、空調機2bの消費電力は20%に低減される。一方、空調機2aの消費電力は20%のまま維持される。この状態は60分まで続き、閾値超過時間が終了する。
図5および図6に示すように、冷房時にデマンドコントローラ1によるインターロック制御が行われることによって、閾値超過時間において従来の一般的なデマンド制御が行われることがない。また、各部屋20の室温T1〜T3は一定の範囲内の値に維持され、一方的に上昇し続けることがない。このように、デマンドコントローラ1によって、冷房時の施設の各部屋20内の空調環境の悪化を防ぎつつ、従来の一般的な電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
各空調機2が部屋を暖房する場合のインターロック制御は、基本的に図5および図6に示す例と同様である。すなわち、暖房時にデマンドコントローラ1によるインターロック制御が行われる場合、閾値超過時間において従来の一般的なデマンド制御が行われることがない。また、各部屋20の室温T1〜T3は一定の範囲内の値に維持され、一方的に下降し続けることがない。このように、デマンドコントローラ1によって、暖房時の施設の各部屋20内の空調環境の悪化を防ぎつつ、従来の一般的な電力デマンド制御の頻発を防止することができる。
なお、デマンド制御システム10では、閾値超過時間がデマンド制御単位時間よりも短い場合、たとえば20分である場合、上述したインターロック制御は行われない。したがって、この20分間の間に施設の実際のデマンド電力が閾値を超えると、従来の一般的なデマンド制御(各空調機2の能力を一律に低減させる制御)が行われる。この場合、閾値超過時間が20分であることからデマンド制御が仮に行われるとしても一回だけであるので、デマンド制御が30分ごとに繰り返し行われることはない。そのため、各部屋20の空調環境が悪化する恐れもない。
(変形例)
設定部12は、デマンド制御単位時間以上の閾値超過時間が予想されなかった場合にインターロック制御を行うか否かを判定するための、簡易的な制御開始条件を設定することができる。この制御開始条件としては、たとえば、デマンド電力が閾値を超え、かつ、制御対象の各部屋20に設置される各空調機2の消費電力が定格比80%を超えること、とすればよい。これによりデマンドコントローラ1は、30分以上の閾値超過時間がないと予測した日においても、必要に応じて各空調機2をインターロック制御することができる。
空調機制御部17は、各空調機2の動作状況(通常運転中またはインターロック制御制御中)を示す表示データを生成し、通信部11を通じてデマンドコントローラ1の外部に出力してもよい。出力先としては、施設の管理者が保有する携帯型電子機器(スマートフォン、タブレット端末等)が好ましい。表示データは、各空調機2の配置関係を示すマップ情報、各部屋20に設置される空調機2の消費電力、および空調機2の定格比を含むことが好ましい。管理者の携帯型電子機器は、この表示データを受信すると、マップ情報に基づき空調機2の配置関係をマップ上に表示する。このマップには、各部屋20に設置される空調機2の消費電力値、および空調機2の消費電力の定格比も表示される。管理者は、これらの表示情報を通じて、各部屋20における空調機2の動作状況を確実に把握することができる。
設定部12は、インターロック制御を行うための単位となる一定時間を設定することができる。設定部12は、施設の管理者によって入力された時間を、一定時間として設定すればよい。これにより、管理者の判断により、インターロック制御の単位時間を適宜変更することができる。
空調機制御部17は、必ずしも予測部16から閾値超過時間を取得する必要はない。空調機制御部17は、通信部11を介して、デマンドコントローラ1の外部から閾値超過時間を取得することもできる。
たとえば、デマンド制御システム10による制御対象である施設を保有する電力需要家が、アグリゲータと契約しているとする。電力会社は、ある日の前日または当日に、天候を考慮した上で、電力の供給量と、電力需要家における需要量の予測との差を把握する。電力会社は、電力の需要量が供給量を大きく上回る場合、アグリゲータに対して対応を指示する。
アグリゲータは、電力会社からの指示を受けて、電力需要家における電力の需要量が供給量を大きく上回る時間における節電の実施を、電力需要家に要請する。この要請を受けた場合、空調機制御部17は、この節電要請時間を閾値超過時間としてアグリゲータから取得する。空調機制御部17は、取得された節電要請時間がデマンド制御単位時間を超える場合に、節電要請時間において各空調機2をインターロック制御することを決定する。
このように、デマンドコントローラ1は、アグリゲータからの要請に基づき空調機2を制御することによって、節電要請時間におけるデマンド電力を低減することができる。すなわちデマンドコントローラ1は、アグリゲータからの要請に適切に応えることができる。
電力会社は、電力の供給計画を、アグリゲータではなく電力需要家に直接提供してもよい。この場合、予測部16は、通信部11を介して、電力会社から電力の供給計画を取得する。また、予測部16は、電力会社から取得した供給計画から、ΔTに基づき予測したデマンド電力を減算することによって、デマンド電力が電力供給量を上回っている時間を算出し、この時間を閾値超過時間に決定する。これにより予測部16は、より正確な閾値超過時間を決定することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
図1に示すデマンドコントローラ1は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、デマンドコントローラ1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、たとえば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、空調機を制御する制御装置として幅広く利用できる。
1 デマンドコントローラ(制御装置)
2 空調機
3 温度計
4 室外温度計
5 電力計
10 デマンド制御システム(制御システム)
11 通信部
12 設定部(優先度設定部、時間設定部)
13 測定値取得部(外気温取得部、室温取得部、差分算出部)
14 学習部(格納部)
15 データベース
16 予測部
17 空調機制御部(取得部、制御部)
18 制御優先度算出部
19 目標電力算出部
20 部屋

Claims (13)

  1. 複数の部屋を有する施設内の各部屋にそれぞれ設置された各空調機を制御する制御装置であって、
    前記施設のデマンド電力が閾値を超えることが予測される閾値超過時間を取得する取得部と、
    各前記部屋の室温を取得する室温取得部と、
    前記閾値超過時間において、一定時間ごとに、各前記部屋の前記室温と、各前記部屋に応じた基準温度との乖離度に少なくとも基づき、各前記空調機の制御優先度を算出する制御優先度算出部と、
    前記閾値超過時間がデマンド制御単位時間を超える場合、前記閾値超過時間における前記施設の実際のデマンド電力が前記閾値以下になるように、前記閾値超過時間において各前記空調機を制御する制御部とを備えており、
    前記制御部は、各前記制御優先度が算出された時点から前記一定時間が経過するまで、前記制御優先度が大きいほどより高い能力で前記空調機が動作するように、各前記空調機を制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御部は、前記制御優先度が最も高い前記空調機が100%の能力で動作するように、各前記空調機を制御することを特徴とする請求項1に記載する制御装置。
  3. 前記部屋ごとの既定優先度を設定する設定部をさらに備えており、
    前記制御優先度算出部は、前記部屋に対応する前記乖離度および前記既定優先度とを掛け合わせることによって、前記部屋ごとの前記制御優先度を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記一定時間を設定する一定時間設定部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記部屋ごとの前記基準温度を設定する基準温度設定部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 各前記空調機の動作状況を示す表示データを生成する生成部と、
    前記表示データを前記制御装置の外部に出力する出力部とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  7. 前記施設における前記デマンド電力を予測する予測部をさらに備えており、
    前記取得部は、前記閾値超過時間として、予測された前記デマンド電力が前記閾値を超える時間を前記予測部から取得することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記施設の外気温を取得する外気温取得部と、
    前記予測部は、前記外気温に基づき前記デマンド電力を予測することを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
  9. 通信部をさらに備えており、
    前記取得部は、前記通信部を介して、前記制御装置の外部から前記閾値超過時間を取得することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記制御装置によって制御される空調機と備えていることを特徴とする制御システム。
  11. 複数の部屋を有する施設内の各部屋にそれぞれ設置された各空調機を制御する制御方法であって、
    前記施設のデマンド電力が閾値を超えることが予測される閾値超過時間を取得する工程と、
    各前記部屋の室温を取得する室温取得工程と、
    前記閾値超過時間において、一定時間ごとに、各前記部屋の前記室温と、各前記部屋に応じた基準温度との乖離度に少なくとも基づき、各前記空調機の制御優先度を算出する制御優先度算出工程と、
    前記閾値超過時間がデマンド制御単位時間を超える場合、前記閾値超過時間における前記施設の実際のデマンド電力が前記閾値以下になるように、前記閾値超過時間において各前記空調機を制御する制御工程とを有しており、
    前記制御工程において、各前記制御優先度が算出された時点から前記一定時間が経過するまで、前記制御優先度が大きいほどより高い能力で前記空調機が動作するように、各前記空調機を制御することを特徴とする制御方法。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを前記制御装置として機能させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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