JP2016113249A - 建設機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭隘な現場で使用できる建設機械を提供する。【解決手段】本発明による建設機械は、ブームを俯仰動可能に軸支するメインフレームに設置され、俯仰ロープを繰り出し巻き込む起伏ドラムと、メインフレームに回動可能に設けられ、上部が連結部材によりブームに連結され、起伏ドラムに巻き込み繰り出される俯仰ロープによりブームの俯仰動を調節するマスト部材と、マスト部材に設けられた上部シーブ装置と、上部シーブ装置の下方のメインフレームに設けられ、上部シーブ装置との間に俯仰ロープが掛け回される下部シーブ装置と、メインフレームの後端に機体上下方向に回動可能に軸支され、先端に下部シーブ装置を保持するリンク部材とを備える。【選択図】図2
Description
本発明は、マスト部材を有する建設機械に関する。
ブームの後方にてメインフレームに俯仰動可能に軸支されたライブマストを有するクレーンが知られている(例えば特許文献1参照)。ライブマストには第1のシーブが設けられ、この第1のシーブとメインフレームに設けた第2のシーブとの間に起伏ロープが掛け回される。起伏ロープは起伏ドラムの駆動により巻き取りまたは繰り出され、これによりライブマストが前後方向に回動し、ブームが起伏する。ライブマストは輸送時には起伏ロープの巻き取りにより水平状態に格納される。
ライブマストを有するクレーンでは、機体後方の旋回半径を小さくするためには、ライブマストの長さをできるだけ短くすることが望ましい。しかし、ライブマストの長さを短くすると、クレーンの性能が抑制されたり、長尺ブームの引き起こしに要する起伏力が増大したりする。そこで、第2のシーブ、すなわち下部スプレッダをメインフレームのさらに後方に移動させることで、クレーンの性能を確保し、長尺ブームの引き起こしに要する起伏力を抑制することが考えられる。
しかし、第2のシーブをメインフレームのさらに後方に移動させると次のような問題が発生する。すなわち、輸送時、ライブマストを後傾させると第1のシーブが第2のシーブと干渉するおそれがある。そのため、輸送時の高さ制限を満足できる位置にまでライブマストを後傾できなくなるおそれがある。
本発明による建設機械は、ブームを俯仰動可能に軸支するメインフレームに設置され、俯仰ロープを繰り出し巻き込む起伏ドラムと、メインフレームに回動可能に設けられ、上部が連結部材によりブームに連結され、起伏ドラムに巻き込み繰り出される俯仰ロープによりブームの俯仰動を調節するマスト部材と、マスト部材に設けられた上部シーブ装置と、上部シーブ装置の下方のメインフレームに設けられ、上部シーブ装置との間に俯仰ロープが掛け回される下部シーブ装置と、メインフレームの後端に機体上下方向に回動可能に軸支され、先端に下部シーブ装置を保持するリンク部材とを備える。
本発明によれば、下部シーブ装置がメインフレームの後端で機体上下方向に移動可能となり、マスト部材を後傾させた際の上部シーブ装置との干渉を防止できる。そのため、機体後方の旋回半径を小さくするためにマスト部材の長さを短くしても、建設機械を分解して輸送する際に、輸送時の高さ制限を満足できる位置にまでマスト部材を倒すことができる。したがって、機体後方の旋回半径を小さくすることができるので、狭隘な現場で使用できる建設機械を提供できる。
図1〜11を参照して、本発明による建設機械の一実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る建設機械の一例であるクレーンの側面図である。クローラクレーンは走行体1と、走行体1上に旋回可能に搭載された旋回体2と、旋回体2の前部に前後方向に回動可能に軸支されたブーム3とを有する。ブーム3の後方には旋回体2の上方を通って前後方向に回動可能にライブマスト4が軸支されている。以下の説明では、前後方向、上下方向、および左右方向は、各図に示すとおりである。なお、図1では、紙面手前側を右側とし、紙面奥側を左側とする。
旋回体2は、メインフレーム20の前端部に支持された運転室5と、メインフレーム20の後端部に支持されたカウンタウエイト6と、メインフレーム20に搭載されたフロントドラム7,リヤドラム8,起伏ドラム9とを有する。ブーム3の先端部からはワイヤロープ10を介してフック11が吊り下げられている。ワイヤロープ10はドラム(例えばフロントドラム7)の駆動により巻き取りまたは繰り出され、これによりフック11が昇降する。
メインフレーム20の前端部にはブラケット21が設けられ、ブラケット21の上端部にピンP1を介してライブマスト4が回動可能に軸支されている。ブーム3の先端部とライブマスト4の先端部はペンダントロープ12を介して連結されている。ライブマスト4の先端部には、複数のシーブ13を有する上部スプレッダ30が設けられている。メインフレーム20の後端部には、図5〜図11で図示する複数のシーブ120を有する下部スプレッダ100が設けられている。下部スプレッダ100については、後に詳述する。
図5〜図11で図示するように、上部スプレッダ30のシーブ13と、下部スプレッダ100のシーブ120との間には、ブーム3を俯仰動するための俯仰ロープである起伏ロープ15が掛け回されている。起伏ロープ15は起伏ドラム9の駆動により巻き取りまたは繰り出される。起伏ロープ15が巻き取りまたは繰り出されることで、ライブマスト4が前後方向に回動し、ペンダントロープ12を介してブーム3が起伏する。
図2は、後傾したライブマスト4の先端部の上部スプレッダ30と、下部スプレッダ100との位置関係について建設機械の側方から見た模式図である。図2において矢印Aで示したライブマスト4の姿勢は、クレーン作業する時の姿勢であり、矢印Bで示したライブマスト4の姿勢は、ライブマスト4の格納途中の姿勢であり、矢印Cで示したライブマスト4の姿勢は、格納時、すなわち輸送時の姿勢である。矢印Aで示したライブマスト4の姿勢を作業姿勢と呼び、矢印Cで示したライブマスト4の姿勢を輸送姿勢と呼ぶ。
図示はしないが、ライブマスト4は矩形状断面を有する左右一対のパイプ状部材からなり、この左右のパイプ状部材の間に上部スプレッダ30が配置されている。メインフレーム20の後部には左右一対の不図示のストッパが設けられ、ライブマスト4は略水平の輸送姿勢においてストッパ上に載置される。
なお、図示はしないが、ライブマスト4の基端部下方にはメインフレーム20からライブマスト用油圧シリンダが揺動可能に支持されている。この油圧シリンダを伸張させると、その推力によりライブマスト4の基端部が上方に押し上げられる。その結果、ライブマスト4が起立され、輸送姿勢から作業姿勢に変化する。油圧シリンダを最大に伸張させるとライブマスト4は、ピンP1で軸支された基端部よりも先端部が前方に移動した前傾姿勢となり、前傾姿勢で起伏ロープ15を繰り出すと、ライブマスト4は自重によって下方に回動する。
本実施の形態のクローラクレーンでは、機体後方の旋回半径を小さくするためにライブマスト4の長さを短くしている。ライブマスト4の長さを短くすると、クレーンの性能が抑制されたり、長尺ブームの引き起こしに要する起伏力が増大したりする。そこで、本実施の形態のクローラクレーンでは、下部スプレッダ100のシーブ120をメインフレーム20の後端に配設し、クレーンの性能を確保し、長尺ブームの引き起こしに要する起伏力を抑制している。そのため、図2に示すように、ライブマスト4が輸送姿勢となるように回動させると、上部スプレッダ30と下部スプレッダ100とが干渉するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、下部スプレッダ100がメインフレーム20の後端で下方に回動して、上部スプレッダ30との干渉を防止するように構成している。以下、詳細に説明する。
図3は、下部スプレッダ100を右後方の斜め上からみた斜視図である。下部スプレッダ100は、リンク部材101と、アクスル110と、シーブ120と、回動部材121と、回動板124と、ロードセル131と、イコライザリンク140とを備えている。リンク部材101は、一端がピン151でメインフレーム20の後端部に軸支され、ピン151を中心に回動可能なリンクである。リンク部材101の他端にはアクスル110が取り付けられている。リンク部材101は、たとえば、メインフレーム20の後端部で左右方向に離間した2箇所に設けられている。
アクスル110は、左右方向に延在する軸部材であり、上述したようにリンク部材101の他端に取り付けられている。アクスル110は、シーブ120を回転可能に軸支する。シーブ120は、上述したようにアクスル110に回転可能に軸支されており、アクスル110とともに、メインフレーム20の後端部でピン151を中心に回動可能である。すなわち、シーブ120は、アクスル110を中心に自転可能であるとともに、ピン151を中心に公転可能である。
回動部材121は、ロードセル131およびイコライザリンク140をアクスル110を中心に回動可能に軸支するためのリンクであり、アクスル110に回動可能に軸支されている。回動部材121は、アクスル110に軸支される基端側からアクスル110の半径方向外側に向かって延在する腕122,123を有している。腕122の先端側には、左右方向に延在するピン152を中心に回動可能にロードセル131の一端が軸支されている。腕123の先端側には、シーブ120から起伏ロープ15が外れるのを防止するための棒部材125が取り付けられている。棒部材は、シーブ120の半径方向外側で左右方向に延在している。
回動板124は、アクスル110に回動可能に軸支された板状部材である。回動板124は、アクスル110に軸支される基端側からアクスル110の半径方向外側に向かって延在する腕を有し、この腕の先端側には、棒部材125が取り付けられている。回動板124は、回動部材121に連動してアクスル110に対して回動するように構成されている。
ロードセル131は、起伏ロープ15の張力を検出するためのセンサである。ロードセル131は、上述したように一端がピン152によって回動部材121に対して回動可能に軸支されている。ロードセル131の他端には、左右方向に延在するピン152とは直交する方向に延在するピン153が取り付けられており、ピン153を中心に、イコライザリンク140が回動可能に軸支されている。
イコライザリンク140は、リンク141と、リンク141に回転可能に支持された2つのイコライザシーブ142とを備えている。図3では不図示であるが、起伏ロープ15は、イコライザシーブ142を経由して、上部スプレッダ30のシーブ13と下部スプレッダ100のシーブ120とに交互に掛け回される。
図4は、メインフレーム20の後端近傍の構造を示す図であり、左右方向中央近傍における断面を示している。メインフレーム20の後端には、下部スプレッダ取付穴22と、アクスル当接部23とが設けられている。下部スプレッダ取付穴22は、下部スプレッダ100のリンク部材101を軸支するピン151が挿通される貫通孔である。すなわち、下部スプレッダ100は、下部スプレッダ取付穴22を中心に回動する。
アクスル当接部23は、下部スプレッダ取付穴22を中心に回動する下部スプレッダ100のアクスル110が後方から当接して、図4における下部スプレッダ100の図示時計方向への回動を規制する。アクスル当接部23は、下部スプレッダ100のアクスル110が当接することで、下部スプレッダ100の前方への回動を規制する。下部スプレッダ100のアクスル110がアクスル当接部23に当接するシーブ120の位置を使用位置と呼ぶ。下部スプレッダ100が使用位置にあるとき、リンク部材101にはブーム3の自重により前方側への回転トルクが与えられ、この回転トルクによるリンク部材101の建設機械前方への回動をアクスル当接部23が阻止する。
このように構成される下部スプレッダ100を有するクローラクレーンでは、次のようにして、輸送姿勢における上部スプレッダ30と下部スプレッダ100との干渉を防止する。
図2に示すように、ライブマスト4が矢印Bで示す姿勢および、この姿勢よりも前方に回動した姿勢となる場合、下部スプレッダ100は、アクスル110がアクスル当接部23に当接し、前方への回動が規制される。このとき、下部スプレッダ100は、図2に示すように僅かに後傾した状態となる。
ライブマスト4を作業姿勢から輸送姿勢へと倒回させる場合は、起伏ドラム9を駆動して起伏ロープ15を巻き取る。これにより、上部スプレッダ30のシーブ13と下部スプレッダ100のシーブ120との間の間隔が狭くなり、ライブマスト4が下方に向かって回動する。この際、不図示のライブマスト用油圧シリンダにはライブマスト4の自重、および起伏ロープ15の巻き取りによる押し下げ力が作用する。これによりライブマスト用油圧シリンダのボトム室の圧油は、図示しないリリーフ弁を介してリリーフし、ライブマスト用油圧シリンダはライブマスト4を支持しながらライブマスト4の回動に伴い縮退する。
図5〜11は、後傾したライブマスト4の先端部の上部スプレッダ30と、下部スプレッダ100との位置関係について説明する模式図である。以下の説明では、ライブマスト4が前傾して水平となったときの回動角を0度とし、水平線に対するライブマスト4の回動角を表すこととする。図5におけるライブマスト4の姿勢は、図2における矢印Bで示した姿勢と同じである。このときのライブマスト4の回動角をθ1とする。また、図5では、下部スプレッダ100のアクスル110がアクスル当接部23に当接しているので、シーブ120は使用位置に移動している。
図5に示す姿勢では、ピン151の中心と、アクスル110の中心と、ピン152の中心とが略同一直線上に並んでいる。なお、符号191で示した一点鎖線は、ライブマスト4が回動した際に上部スプレッダ30のシーブ13の回動中心が移動する軌跡を示す線である。符号192で示した一点鎖線は、ピン151を中心に回動するアクスル110の中心の軌跡を示す線である。また、符号31は、シーブ13から起伏ロープ15が外れるのを防止するための棒部材を示している。
起伏ロープ15の巻き取りにより、図5に示す姿勢、すなわち、ライブマスト4の回動角がたとえばθ1になると、起伏ドラム9の駆動を停止する。次いで、不図示の油圧シリンダ駆動用油圧回路を切り換え、不図示のライブマスト用油圧シリンダのボトム室をタンクに連通する。その結果、油圧シリンダによる支持力が減少するため、ライブマスト4は自重によりゆっくりと落下する。
起伏ドラム9の駆動を停止しているため、図5に示す姿勢からライブマスト4が下方に回動すると、図6に示すように、ピン151を中心にリンク部材101が後方に回動する。このとき、リンク部材101と回動部材121とが相対的に回動する。なお、図6におけるライブマスト4の回動角は、たとえばθ2(>θ1)である。
図6に示す姿勢からライブマスト4が下方に回動すると、図7に示すように、ピン151を中心にリンク部材101がさらに下方に回動する。図7におけるライブマスト4の回動角は、たとえばθ3(>θ2)である。図7に示す姿勢では、リンク部材101と回動部材121とは、図5に示した状態から相対的に90度回動している。なお、図示はしないが、図7に示した状態からさらに回動部材121がリンク部材101に対して図示時計方向に回動しないように、回動範囲を規制するように構成されている。
そのため、図7に示す状態からライブマスト4が下方に回動すると、図8に示すように、ピン151を中心にリンク部材101がさらに下方に回動するとともに、ロードセル131およびイコライザリンク140が、ピン152を中心に、回動部材121に対して前方に回動して屈曲する。なお、図8におけるライブマスト4の回動角は、たとえばθ4(>θ3)である。
図8に示す姿勢からライブマスト4が下方に回動すると、図9に示すように、ピン151を中心にリンク部材101がさらに下方に回動するとともに、ロードセル131およびイコライザリンク140が、ピン152を中心に、回動部材121に対してさらに前方に屈曲する。
なお、図示はしないが、ピン151の中心とアクスル110の中心とを結ぶ線分の俯角が30度となると、ピン151を中心とするリンク部材101の下方への回動が規制されるように構成されている。そのため、リンク部材101の下方への回動が停止して、図9に示すように、起伏ロープ15は弛むが、外れ止めの用の棒部材31,125により、シーブ13,120から外れることがない。なお、図9におけるライブマスト4の回動角は、たとえばθ5(>θ4)である。
ピン151の中心とアクスル110の中心とを結ぶ線分の俯角がθ7となるときのシーブ120の位置を退避位置と呼ぶ。このように、シーブ120は、リンク部材101とともにピン151を中心に使用位置から退避位置まで移動可能に構成されている。
図9に示す姿勢からライブマスト4が下方に回動すると、図10に示すように、ロードセル131およびイコライザリンク140が、ピン152を中心に、回動部材121に対してさらに前方に屈曲して、イコライザリンク140がメインフレーム20の後部に当接する。これにより、イコライザリンク140の前傾が停止する。したがって、図10に示した状態から、さらにライブマスト4が下方に回動しても、下部スプレッダ100は、動かない。なお、図10におけるライブマスト4の回動角は、たとえばθ6(>θ5)である。
図11は、図10に示す姿勢からライブマスト4がさらに下方に回動して、ライブマスト4の回動角が略水平となったとき、すなわち、輸送姿勢における上部スプレッダ30および下部スプレッダ100の状態を示す図である。図11に示すように、輸送姿勢では、上部スプレッダ30と下部スプレッダ100とが離間しており、干渉していない。なお、上述したように、輸送姿勢では、ライブマスト4は、メインフレーム20の後部に設けられた不図示のストッパ上に載置される。
クローラクレーンの組立時に、ライブマスト4を輸送姿勢から作業姿勢に回動させると、ライブマスト4が起立するにつれて、上述した説明とは逆の順序で下部スプレッダ100の姿勢が変化する。
本実施の形態のクローラクレーンでは、次の作用効果を奏する。
(1) 下部スプレッダ100のリンク部材101の基端側をメインフレーム20の後端で回動可能に軸支することで、リンク部材101がピン151を中心に上下方向に回動するように構成した。そして、リンク部材101の他端に設けたアクスル110でシーブ120を回転可能に軸支するように構成した。すなわち、シーブ120が、建設機械の使用時にはリンク部材101とともにメインフレーム20の後端で上方に回動した使用位置へ移動し、建設機械の分解および組立時にライブマスト4が後傾されるとリンク部材101とともにメインフレーム20の後端で下方に回動した退避位置へ移動して、上部スプレッダ30との干渉を防止するように構成した。これにより、シーブ120がメインフレーム20の後端で上下方向に移動可能となり、ライブマスト4を後傾させた際の上部スプレッダ30との干渉を防止できる。そのため、機体後方の旋回半径を小さくするためにライブマスト4の長さを短くしても、クローラクレーンを分解して輸送する際に、輸送時の高さ制限を満足できる位置にまでライブマスト4を倒すことができる。したがって、機体後方の旋回半径を小さくすることができるので、狭隘な現場で使用できるクローラクレーンを提供できる。
(1) 下部スプレッダ100のリンク部材101の基端側をメインフレーム20の後端で回動可能に軸支することで、リンク部材101がピン151を中心に上下方向に回動するように構成した。そして、リンク部材101の他端に設けたアクスル110でシーブ120を回転可能に軸支するように構成した。すなわち、シーブ120が、建設機械の使用時にはリンク部材101とともにメインフレーム20の後端で上方に回動した使用位置へ移動し、建設機械の分解および組立時にライブマスト4が後傾されるとリンク部材101とともにメインフレーム20の後端で下方に回動した退避位置へ移動して、上部スプレッダ30との干渉を防止するように構成した。これにより、シーブ120がメインフレーム20の後端で上下方向に移動可能となり、ライブマスト4を後傾させた際の上部スプレッダ30との干渉を防止できる。そのため、機体後方の旋回半径を小さくするためにライブマスト4の長さを短くしても、クローラクレーンを分解して輸送する際に、輸送時の高さ制限を満足できる位置にまでライブマスト4を倒すことができる。したがって、機体後方の旋回半径を小さくすることができるので、狭隘な現場で使用できるクローラクレーンを提供できる。
また、下部スプレッダ100のシーブ120をメインフレーム20の後端に位置するように配設しても、ライブマスト4を後傾させた際の上部スプレッダ30との干渉を防止できる。そのため、機体後方の旋回半径を小さくするためにライブマスト4の長さを短くしても、クローラクレーンを分解して輸送する際に、輸送時の高さ制限を満足できる位置にまでライブマスト4を倒すことができる。したがって、起伏装置に要求される起伏力の増大を抑制できるので、クローラクレーンのコスト増を抑制できる。
(2) アクスル110に回動可能に軸支された回動部材121と、ロードセル131およびイコライザリンク140とがピン152を中心に互いに回動して屈曲するように構成した。これにより、ライブマスト4が下方に回動すると、ロードセル131およびイコライザリンク140が、ピン152を中心に、回動部材121に対して前方に屈曲するので、ライブマスト4を後傾させた際の上部スプレッダ30との干渉を防止できる。したがって、ライブマスト4をより一層後傾できるので、機体後方の旋回半径をより小さくすることができ、狭隘な現場で使用できるクローラクレーンを提供できる。
(3) 下部スプレッダ100が使用位置にあるとき、リンク部材101にはブーム3の自重により前方側への回転トルクが与えられ、この回転トルクによるリンク部材101の建設機械前方への回動をアクスル当接部23が阻止するように構成した。これにより、クレーン作業時には下部スプレッダ100が使用位置で固定されてライブマスト4を安定的に俯仰できるので、ブーム3を安定的に俯仰できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、アクスル110に回動可能に軸支された回動部材121と、ロードセル131およびイコライザリンク140とがピン152を中心に互いに回動して屈曲するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、輸送位置において、上部スプレッダ30と下部スプレッダ100とが干渉しないのであれば、回動部材121と、ロードセル131およびイコライザリンク140とが互いに回動して屈曲するように構成することは必須ではない。
(1) 上述の説明では、アクスル110に回動可能に軸支された回動部材121と、ロードセル131およびイコライザリンク140とがピン152を中心に互いに回動して屈曲するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、輸送位置において、上部スプレッダ30と下部スプレッダ100とが干渉しないのであれば、回動部材121と、ロードセル131およびイコライザリンク140とが互いに回動して屈曲するように構成することは必須ではない。
(2) 上述の説明において示した回動角は一例であり、本発明はこれに限定されない。
(3) 上述の説明では、建設機械の一例としてクローラクレーンを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ホイールクレーンなど、ライブマストを有する他のクレーンに本発明を適用してもよい。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
(3) 上述の説明では、建設機械の一例としてクローラクレーンを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ホイールクレーンなど、ライブマストを有する他のクレーンに本発明を適用してもよい。
(4) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、ブームを俯仰動可能に軸支するメインフレームに設置され、俯仰ロープを繰り出し巻き込む起伏ドラムと、メインフレームに回動可能に設けられ、上部が連結部材によりブームに連結され、起伏ドラムに巻き込み繰り出される俯仰ロープによりブームの俯仰動を調節するマスト部材と、マスト部材に設けられた上部シーブ装置と、上部シーブ装置の下方のメインフレームに設けられ、上部シーブ装置との間に俯仰ロープが掛け回される下部シーブ装置と、メインフレームの後端に機体上下方向に回動可能に軸支され、先端に下部シーブ装置を保持するリンク部材とを備える各種構造の建設機械を含むものである。
3;ブーム、4;ライブマスト(マスト部材)、9;起伏ドラム、12;ペンダントロープ(連結部材)、13;シーブ(上部シーブ装置)、15;起伏ロープ(俯仰ロープ)、20;メインフレーム、101;リンク部材、120;シーブ(下部シーブ装置)、121;回動部材(第1の回動部材)、141;リンク(第2の回動部材)、142;イコライザシーブ(イコライザ用シーブ装置)
Claims (4)
- ブームを俯仰動可能に軸支するメインフレームに設置され、俯仰ロープを繰り出し巻き込む起伏ドラムと、
前記メインフレームに回動可能に設けられ、上部が連結部材により前記ブームに連結され、前記起伏ドラムに巻き込み繰り出される俯仰ロープにより前記ブームの俯仰動を調節するマスト部材と、
前記マスト部材に設けられた上部シーブ装置と、
前記上部シーブ装置の下方のメインフレームに設けられ、前記上部シーブ装置との間に前記俯仰ロープが掛け回される下部シーブ装置と、
前記メインフレームの後端に機体上下方向に回動可能に軸支され、先端に前記下部シーブ装置を保持するリンク部材とを備える建設機械。 - 請求項1に記載の建設機械において、
前記下部シーブ装置の回転軸と同軸上の回動軸を支点に回動可能に軸支される第1の回動部材と、
前記第1の回動部材に機体前後方向に回動可能に支持される第2の回動部材と、
前記第2の回動部材に回動可能に支持されるイコライザ用シーブ装置とをさらに備える建設機械。 - 請求項1または請求項2に記載の建設機械において、
前記下部シーブ装置は、建設機械の使用時には前記リンク部材とともに前記メインフレームの後端で上方に回動した使用位置へ移動し、
前記下部シーブ装置は、建設機械の分解および組立時に前記マスト部材が後傾されると前記リンク部材とともに前記メインフレームの後端で下方に回動した退避位置へ移動して、前記上部シーブ装置との干渉を防止する建設機械。 - 請求項3に記載の建設機械において、
前記下部シーブ装置が前記使用位置にあるとき、前記リンク部材には前記ブームの自重により前方側への回転トルクが与えられ、この回転トルクによる前記リンク部材の建設機械前方への回動を阻止する阻止部が前記メインフレームに設けられている建設機械。
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| JP2014252811A JP2016113249A (ja) | 2014-12-15 | 2014-12-15 | 建設機械 |
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| JP2014252811A JP2016113249A (ja) | 2014-12-15 | 2014-12-15 | 建設機械 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109665449A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-04-23 | 南京港机重工制造有限公司 | 一种梯形架可放倒的桥式起重机及其工作方法 |
-
2014
- 2014-12-15 JP JP2014252811A patent/JP2016113249A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109665449A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-04-23 | 南京港机重工制造有限公司 | 一种梯形架可放倒的桥式起重机及其工作方法 |
| CN109665449B (zh) * | 2019-01-28 | 2023-11-14 | 南京港机重工制造有限公司 | 一种梯形架可放倒的桥式起重机及其工作方法 |
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