JP2016112155A - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
図1には、本発明の一実施形態であるパンティーライナー1(以下、単に「パンティーライナー1」ともいう。)の斜視図が示されている。図2は、図1のII−II線拡大断面図である。
図3には、本実施形態のパンティーライナー1において、表面シート2と、下層側部材であるセカンドシート5とが接触している状態の斜視図が示されている。図4は、図3に示す表面シート2の厚み方向の断面を示す模式図である。
表面シート2の繊維密度の具体的な値に関しては、中間部域23cの繊維密度(D23c)は、0.005g/cm3以上であることが好ましく、0.1g/cm3以上であることが更に好ましく、そして、0.1g/cm3以下であることが好ましく、具体的には0.005g/cm3以上0.1g/cm3以下であることが好ましく、0.01g/cm3以上0.1g/cm3以下であることが更に好ましい。
また、頂部域23aでの繊維密度(D23a)、及び底部域23bでの繊維密度(D23b)は、0.05g/cm3以上であることが好ましく、0.1g/cm3以上であることが更に好ましく、そして、0.5g/cm3以下であることが好ましく、0.2g/cm3以下であることが更に好ましく、具体的には0.005g/cm3以上0.2g/cm3以下であることが好ましく、0.1g/cm3以上0.2g/cm3以下であることが更に好ましい。
表面シート2全体の繊維密度は、0.01g/cm3以上であることが好ましく、0.05g/cm3以上であることが更に好ましく、そして、0.05g/cm3以下であることが好ましく、0.2g/cm3以下であることが更に好ましく、具体的には0.01g/cm3以上0.5g/cm3以下であることが好ましく、0.05g/cm3以上0.2g/cm3以下であることが更に好ましい。
各部分の繊維密度は、以下に示す測定方法により求める。
また、頂部域23aでの坪量、及び底部域23bでの坪量は、10g/m2以上であることが好ましく、20g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、35g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には10g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、20g/m2以上35g/m2以下であることが更に好ましい。
表面シート2全体の坪量は、5g/m2以上であることが好ましく、10g/m2以上であることが更に好ましく、そして、40g/m2以下であることが好ましく、30g/m2以下であることが更に好ましく、具体的には5g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、10g/m2以上30g/m2以下であることが更に好ましい。
各部分の坪量は、以下に示す測定方法により求める。
荷重がかかっていない状態のパンティーライナー1から、表面シート2を剥がさない状態で、縦方向に所定長さA、幅方向に所定長さBの矩形状にカットしてカットサンプルを切り出す。次いで、切り出したカットサンプルにおいて、幅方向のカット断面を観察し、表面シート2のZ方向の厚みを三等分した位置にて、頂部域23aの縦方向の長さ幅C(Y方向の長さ)又は底部域23bの幅C’(Y方向の長さ)を測定し、サンプルの幅方向長さBにおける幅Cと幅C’の合計値Fを求める。次いで、切り出したカットサンプルから表面シート2のみを凹凸構造が潰れないように剥がし、剥がした表面シート2の重量(W)を測定する。以上の結果から、以下の式(1)により、表面シート2の実質坪量(E)を求める。
表面シートの実質坪量E=W/(A×B)・・・(1)
次いで、剥がした表面シート2を、幅方向(Y方向)に凹凸構造が無くなるまで引き伸ばし、引き伸ばした後の幅方向(Y方向)の長さ(G)を測定する。そして、以下の式(2)により、中間部域23cの合計幅(H)を求める。
中間部域23cの合計幅(H)=G−F・・・(2)
また、以下の式(3)により、幅方向(Y方向)に引き伸ばした後の表面シート2の坪量(I)を求める。この求められた坪量(I)が、表面シート2全体の坪量である。
引き伸ばした後の表面シート2の坪量(I)=W/(A×G)・・・(3)
そして、以下の式(4)により、中間部域23cの坪量(J)を求める。
中間部域23cの坪量(J)
=((W−I)×A×F)/(A×H)・・(4)
中間部域23cの繊維密度(D23c)に関しては、上述した切り出したカットサンプルにおいて、幅方向(Y方向)のカット断面を観察し、表面シート2のZ方向の厚みを三等分した中央領域の厚み(K)を、画像解析装置を用いて、測定する。測定は、荷重がかかっていない状態で行う。画像解析装置としては、例えば、キーエンス株式会社製のデジタルマイクロスコープ(型番VHX−1000)を用いることができる。そして、以下の式(5)により、中間部域23cの繊維密度(K)を求める。
中間部域23cの繊維密度(D23c)=J/K・・・(5)
また、以下の式(6)により、頂部域23aでの坪量(L)、及び底部域23bでの坪量(L)を求める。
頂部域23a(底部域23b)での坪量(L)
=(W/(A×F))/2・・・(6)
尚、頂部域23a(底部域23b)の繊維密度(D23a,D23b)に関しては、上述した切り出したカットサンプルにおいて、幅方向(Y方向)のカット断面を観察し、表面シート2のZ方向の厚みを三等分した凸条部21の頂部域23a又は凹条部22の底部域23bの厚み(M)を、画像解析装置を用いて、測定する。測定は、荷重がかかっていない状態で行う。画像解析装置としては、例えば、日本電子株式会社製の査型電子顕微鏡(型番JCM−5100)を用いることができる。そして、以下の式(7)により、頂部域23a(底部域23b)の繊維密度(D23a,D23b)を求める。
頂部域23a(底部域23b)の繊維密度(D23a,D23b)
=L/M・・・(7)
セカンドシート5としては、各種製法によって得られた不織布を用いることができる。例えば、カード法又はエアレイド法により得た繊維ウエブにエアスルー法で繊維どうしの熱融着点を形成したエアレイド不織布、カード法により得た繊維ウエブにヒートロール法で繊維どうしの熱融着点を形成したヒートロール不織布、ヒートエンボス不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布、レジンボンド不織布等の種々の不織布を用いることができ、吸収性の観点からパルプエアレイド不織布を用いることが好ましい。
2つの平行な加圧面(固定加圧面と可動加圧面)を持つマイクロメーターであるピーコック式精密測定器(型式R1−C)を用いて厚みTを測定する。測定子可動加圧面の直径は5mm、圧力は100kPa以下で測定する。測定用試験片の大きさは、下記のプレートの大きさ以上とする。試験片上に20mm×20mmのプレート(質量5.4g)を置き、測定子可動加圧面を2mm/sの速度で操作し、該プレートに当て、安定直後の値を読み取る。加圧面間(試験片に加わる圧力)の圧力は1.3kPa以下とする。
先ず、図5に示すように、非熱融着性の親水繊維を50質量%以上含む原料不織布2aを用意する。そして、原料不織布2aの縦方向を、製造装置100を用いて表面シート2を製造する際の機械方向(MD,流れ方向)に一致させる。言い換えれば、原料不織布2aの幅方向を、機械方向(MD,流れ方向)に直交する直交方向(CD,ロール軸方向)と同じ方向に一致させる。次いで、図5に示すように、原料不織布2aを、一対の凹凸ロール81,82の間に搬送して、図6に示すように、原料不織布2aを幅方向(Y方向)に延伸する。ここで、原料不織布2aは、非熱融着性の親水繊維を50質量%以上含んで形成されており、構成繊維どうしの熱融着部が殆ど無いため、一方の凹凸ロール81の大径凸部83の頂部と他方の凹凸ロール82の大径凸部84の頂部との間において延伸される部分における原料不織布2aを構成する構成繊維の配置がずれる。このように構成繊維の配置がずれた部分が、凹凸構造を有する表面シート2の中間部域23cとなる。また、一方の凹凸ロール81の大径凸部83の頂部の位置にて、延伸されない部分が凹凸構造を有する表面シート2の凹条部22の底部域23bとなる。また、他方の凹凸ロール82の大径凸部84の頂部の位置にて、延伸されない部分が凹凸構造を有する表面シート2の凸条部21の頂部域23aとなる。
例えば前記の実施形態は本発明をパンティーライナー1に適用した例であったが、これに代えて、本発明を他の吸収性物品、例えば生理用ナプキンや失禁パッド、使い捨ておむつなどに適用してもよい。
図5に示す製造装置100を用いて実施例1の表面シート2を作製した。表面シート2は、原料不織布として、非熱融着性の親水繊維であるコットン繊維100%の不織布を使用した。表面シート2全体の繊維密度は、0.02g/cm3であった。また、中間部域23cの繊維密度(D23c)は、0.03g/cm3であり、頂部域23aでの繊維密度(D23a)、及び底部域23bでの繊維密度(D23b)は、0.09g/cm3であった。また、表面シート2全体の坪量は21g/m2であった。また、中間部域23cの坪量は13g/m2であり、頂部域23aでの坪量、及び底部域23bでの坪量は、34g/m2であった。更に、幅方向(Y方向)に隣り合う凸条部21の頂部どうしのピッチは2mmであり、凸条部21の高さhは1.2mmであった。
実施例1の表面シート2の原料不織布として使用したコットン繊維100%の不織布を、比較例1の表面シートとして用いた。即ち、比較例1の表面シートには、凸条部及び凹状部が形成されておらず、比較例1の表面シートはフラットな形状である。
市販のパンティーライナー(花王株式会社製、商品名「ロリエきれいスタイル」)から表面シートとセカンドシートを取り除き、その代わりに、実施例1及び比較例1の表面シートとセカンドシートを配置した。セカンドシートは、パルプ繊維を含むエアレイド不織布を用いた。実施例1及び比較例1の表面シートとセカンドシートの周囲を、表面シートとセカンドシートを取り除いたパンティーライナーと固定して評価用のパンティーライナーを作製した。作製されたパンティーライナーについて、吸収時間、吸い上げ残存量、及び拡散面積を以下の方法で測定した。また、実施例1及び比較例1の表面シートについて、圧縮仕事量を測定し風合いを評価した。それらの結果を以下の表1に示す。
表面シートを上方に向けた状態でパンティーライナーを水平に置き、表面シートの中心位置に直径1cmの注入口のついたアクリル板を重ねた。注入口から疑似血液0.5gを注入し、注入した疑似血液が完全に吸収されるまでの時間を測定し、これを吸収時間とした。
水平に置いたガラス製の表面平滑なプレート上に、疑似血液0.3gを滴下した。その上に、表面シートを下に向けてパンティーライナーを載置した。1分間その状態を保持した後、パンティーライナーを取り除き、プレートに残存する疑似血液の量を測定した。その量を吸い上げ残存量とした。1分後の表面シートへの疑似血液の拡散面積を、画像ソフトウエア(Media Cybernetics,Inc.社製、商品名「Image-Pro Plus」)によって測定した。
カトーテック(株)KES FB3−AUTO−A型装置を用い、加圧面積2cm2、圧縮速度0.02mm/sec、上限荷重50gf/cm2の条件で圧縮仕事量WCを測定した。圧縮仕事量WCは、その値が大きいほどふんわりとしており、風合いが良いと評価される。
2 表面シート
21 凸条部
22 凹状部
23a 頂部域
23b 底部域
23c 中間部域
24 等繊維密度部
23a1 等繊維密度部の頂部域
23b1 等繊維密度部の底部域
23c1 等繊維密度部の中間部域
3 裏面シート
4 吸収体
5 セカンドシート
6 接着剤
7 周縁部
100 製造装置
8 延伸部
81,82,87 凹凸ロール
83,84,89 大径凸部
85,86 スペーサ
88 凸部
Claims (5)
- 肌対向面を形成する液透過性の表面シートを具備し、着用者の前後方向に対応する縦方向及び縦方向と直交する幅方向を有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、非熱融着性の親水繊維を50質量%以上含む不織布で形成され、
前記表面シートは、縦方向に延びる筋状の凸条部及び凹条部が幅方向に交互に配された凹凸構造に形成されており、
前記凸条部の頂部域と前記凹条部の底部域との間の中間部域は、その密度が、該頂部域の密度及び該底部域の密度よりも低くなっている吸収性物品。 - 前記表面シートは、該表面シートの非肌対向面側に配された下層側部材と接触する前記凹条部の底部域を除いて、該表面シートを構成する構成繊維どうしの熱融着点を有さない請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートの非肌対向面側に下層側部材を備えており、該下層側部材と前記表面シートとは接着固定されている、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記表面シートは、該表面シートを構成する構成繊維どうしの熱融着点を有さない、請求項3に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、前記表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備し、該表面シートと該吸収体との間に液透過性のセカンドシートを具備しており、
前記下層側部材が、前記セカンドシートであり、
前記セカンドシートは、その坪量が前記表面シートの坪量及び前記吸収体の坪量よりも高く、その密度が前記表面シートの密度及び前記吸収体の密度よりも低くなっている請求項2〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
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