JP2016101655A - 保持具及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被研磨物を保持する保持部111と、該保持部により保持された前記被研磨物Wを囲む枠部112とを有する保持具において、前記保持部と前記枠部は境目のない連続した一体の弾性樹脂発泡体110からなり、前記保持部の圧縮変形量が、3.0〜15μmである、保持具100。
【選択図】図1
Description
〔1〕
被研磨物を保持する保持部と、該保持部により保持された前記被研磨物を囲む枠部とを有する保持具において、前記保持部と前記枠部は境目のない連続した一体の弾性樹脂発泡体からなり、
前記保持部の圧縮変形量が、3.0〜15μmである、
保持具。
〔2〕
前記弾性樹脂発泡体の気泡の平均径が、10〜80μmである、前項〔1〕に記載の保持具。
〔3〕
前記弾性樹脂発泡体の気泡の最大径が、150μm以下である、前項〔1〕又は〔2〕に記載の保持具。
〔4〕
前記弾性樹脂発泡体の独泡率が、50%〜100%である、前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の保持具。
〔5〕
前記弾性樹脂発泡体の表面開孔率が、5〜70面積%である、前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の保持具。
〔6〕
前記弾性樹脂発泡体のショアD硬度が、30〜70°である、前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の保持具。
〔7〕
前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の保持具の製造方法であって、
弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成する発泡体形成工程と、
得られた発泡体を研削して、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された前記弾性樹脂発泡体を得る保持部枠部形成工程と、を有する、
保持具の製造方法。
〔8〕
〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の保持具の製造方法であって、
凹状の型枠内で、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成させることにより、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る製品型枠成形工程を有する、
保持具の製造方法。
本実施形態の保持具は、被研磨物を保持する保持部(以下、「ワーク保持部」という。)と、該保持部により保持された前記被研磨物を囲む枠部とを有する保持具において、前記ワーク保持部と前記枠部は境目のない連続した一体の弾性樹脂発泡体からなり、前記ワーク保持部の圧縮変形量が、3.0〜15μmである。
弾性樹脂発泡体110は、被研磨物Wを保持するワーク保持部111と、該ワーク保持部111を囲むように前記ワーク保持部と一体形成された枠部112と、を有する。このように、ワーク保持部111及び枠部112が一体形成された弾性樹脂発泡体を備える保持具であれば、従来の繊維強化樹脂からなる枠部を設ける必要がないため、繊維の脱落に由来する研磨物表面の研磨傷の発生を抑制することができる。
ワーク保持部111は、その保持面に好ましくは適量の水を含ませて被研磨物Wを押し付けることで、保持面と被研磨物Wの表面との相互作用、保持面の表面に開孔がある場合はその開孔による吸着力、及び、水の表面張力により保持することができる。また、弾性樹脂発泡体110の粘着性により、被研磨物Wがワーク保持部111に保持されてもよい。また、ワーク保持部111の保持面は、被研磨物Wを保持し易いように被研磨物よりやや大きく設計されていてもよい。さらに、ワーク保持部111は、複数の被研磨物を同時に保持できるよう構成されていてもよい。この場合、弾性樹脂発泡体110は、複数のワーク保持部111と、該ワーク保持部111により保持された複数の被研磨物Wを各々囲む枠部112と、を有することができる。
枠部112は、研磨加工中に被研磨物Wが横ずれを起こして、ワーク保持部111の保持面から飛び出すことを防止する(横ずれ範囲を規制する)ものである。そのため、枠部112の形状及び寸法は、被研磨物が研磨領域から飛び出さないようなものであれば特に限定されず、例えば、内径が被研磨物よりやや大きい円形状を有する、すなわち保持穴を有していてもよい。
弾性樹脂110aとしては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリノルボルネン樹脂、トランス−ポリイソプレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂が挙げられる。このなかでも、硬度、粘弾性特性の調整、良好な発泡性、耐摩耗性の観点からポリウレタン樹脂が好ましい。これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
孔110bとしては、特に限定されないが、例えば、複数の気泡が独立して存在する独立気泡(図2(a)参照)、複数の気泡が連通孔でつながっている連続気泡(図2(b)参照)が挙げられる。このなかでも、弾性樹脂発泡体110は独立気泡を有することが好ましい。例えば、被研磨物Wを研磨する際には、被研磨物表面を研磨されやすい状態とするため、強酸化剤等を含むスラリーを用いることがある。この際、独立気泡を有すると、強酸化剤が連通する気泡に一気に浸透することを抑制することができるため、強酸化剤に由来する弾性樹脂発泡体110の劣化を抑制することができる。そのため、独立気泡を有する弾性樹脂発泡体110の耐薬品性がより向上する傾向にある。
本実施形態の保持具の製造方法は、上記保持具の製造方法であって、第一の製造方法として、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成する発泡体形成工程と、得られた発泡体を研削して、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る保持部枠部形成工程と、を有する方法が挙げられる。また、第二の製造方法として、凹状の型枠内で、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成させることにより、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る製品型枠成形工程を有する方法が挙げられる。
〔発泡体形成工程〕
発泡体形成工程は、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成する工程である。発泡体形成方法としては、モールド成形法とスラブ成形法の何れかの方法により発泡体を形成する方法が挙げられる。モールド成形法はプラスチック又は金属製の型枠(モールド)に原液を注型して発泡させた後、型から取り出すもので、複雑な形状の製品でも寸法精度良く大量に成形する事ができる。スラブ成形法は、連続コンベア上に混合原液を流し、断面が角 又はカマボコ状に連続発泡させた後、所定長さの形状に裁断するもので、色々な形状の製品を切り出し・加工することができる。後述する本実施形態はモールド成形法(以下「乾式成形法」という。)を例に説明するが、本実施形態はこれに限定されるものではない。
まず、乾式成形法により発泡体を形成する方法について説明する。乾式成形法における孔の形成方法は、特に限定されず、従来知られている方法であってもよい。例えば、中空微粒子を弾性樹脂内110aに分散させたり、弾性樹脂110a中に化学発泡剤を配合させてガス発泡させたり、弾性樹脂110aと不活性ガスとを加圧混練して減圧発泡したりして孔110bを形成する方法が挙げられる。
保持部枠部形成工程は、得られた発泡体を研削して、ワーク保持部と枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る工程である。本実施形態の保持具の製造方法においては、ワーク保持部と枠部とを一体的に形成するため、別途、繊維強化樹脂からなる枠材を接合させる工程を省くことができる。上記形成方法としては、特に限定されないが、例えば、得られたブロック状の発泡体にスライス処理後、表面研削処理を施す方法が挙げられる。
〔製品型枠成形工程〕
他方、上記保持部枠部形成工程によらず、凹状の型枠内で、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成させることにより、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る製品型枠成形工程としてもよい。得られた混合液を、求める製品形状の凹状の型枠内に注型して熱硬化させ、ワーク保持部と枠部とが一体的に形成された樹脂発泡体を得ることができる。この方法により、スライス処理及び/又は表面研削処理の工程を省くことができる。なお、製品型枠成形工程では、樹脂発泡体の表面に、スキン層と呼ばれる数μm程度の高密度層が形成されるため、バフ処理等による表面研削処理を施し、スキン層を除去し、表面に開孔が形成されることが好ましい。
本実施形態の保持具の製造方法は、弾性樹脂発泡体110の枠部112が形成された面と反対の面に基材120を接合する接合工程をさらに有していてもよい。接合方法としては、特に限定されないが、例えば、接着層を介して接合する方法が挙げられる。また、基材120の弾性樹脂発泡体110が接合された面と反対の面に、粘着層を介して離型層130を接合する工程をさらに有していてもよい。
本実施形態の研磨物の製造方法は、上記保持具により保持した被研磨物を、研磨パッドを用いて研磨し、研磨物を得る研磨工程を有する。研磨工程は、一次研磨(粗研磨)であってもよく、仕上げ研磨であってもよく、それら両方の研磨を兼ねるものであってもよい。
ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を用いて、日本工業規格(JIS K 6505)に準拠して、ワーク保持部の厚さを測定した。具体的には、ワーク保持部を10cm×10cmに切り出した試料片3枚用意し、各試料片毎に、厚さ測定器の所定位置にセットした後、480g/cm2の荷重をかけた加圧面を試料片の表面に載せ、5秒経過後に厚さを測定する。1枚の試料片につき、5箇所の厚さを測定し相加平均を算出し、さらに3枚の試料片の相加平均を求めた。
ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を用いて、日本工業規格(JIS L 1021)に準拠して、ワーク保持部の圧縮率及び圧縮弾性率を測定した。具体的には、初荷重で30秒間加圧した後の厚さt0を測定し、次に最終圧力のもとで1分間放置後の厚さt1を測定した。全ての荷重を除き、1分間放置後、再び初荷重で30秒間加圧した後の厚さt0’を測定した。このとき、初荷重は300g/cm2、最終圧力は1800g/cm2であった。圧縮率は、下記数式(1)で算出し、圧縮弾性率は、下記数式(2)で算出した。
数式(1):圧縮率(%)=(t0−t1)/t0×100
数式(2):圧縮弾性率(%)=(t0’−t1)/(t0−t1)×100
ワーク保持部の圧縮変形量は、下記式により算出した。
圧縮変形量=厚さ(μm)×圧縮率(%)
マイクロスコープ(商品名「VH−6300」、KEYENCE社製)を用いて、弾性樹脂発泡体のワーク保持部及び枠部で、該ワーク保持部は被研磨物に対向する表面、及び該枠部は研磨パッドに対向する表面、の各々約1.3mm四方の範囲を175倍に拡大して撮影し、得られた画像を画像処理ソフト(Image Analyzer V20LAB Ver. 1.3、ニコン製)により二値化処理し、各々の気泡の面積から円相当径及びその平均値(気泡の平均径)を算出した。なお、気泡の径のカットオフ値(下限)を10μmとし、ノイズ成分を除外した。
気泡の最大径は、上記気泡の平均径を測定した際の最大経であり、具体的には、二値化処理画像のうち最大径を示すものを気泡の最大径とした。
(連続気泡の体積割合)
弾性樹脂発泡体を3cm×3cmに切り出し、試料片とし、乾燥質量(初期質量)W1を測定した。1Lビーカーに20±2℃の水300mLを入れ、クリップをつけた前記試料片をビーカーに投入し、ベルジャーを被せた。ベルジャー下に磁気スターラーをおいて磁力で前記試料片を沈めた。次に、ベルジャー中でアスピレーターにて20分間陰圧にして脱気・浸水させた。クリップを外した前記試料片をキムタオルでくるみ、表面水分をふき取り、吸水後の質量W2を測定した。式:W2−W1により試料片内に取り込まれた吸水量W3(連続気泡体積)を算出した。試料片の体積Vb(3cm×3cm×試料片厚み)に対する吸水量W3の百分率[100×(W3/Vb)]により、連続気泡の体積割合を算出した。
試料片の乾燥質量W1をウレタン真比重(1.2g/cm3)で除することにより、樹脂部の体積Vtを算出した。試料片の体積Vbに対する樹脂部の体積Vtの百分率[100×(Vt/Vb)]により、樹脂部の体積割合を算出した。
式:Vb−Vtにより発泡空間体積(独立気泡と連続気泡との合計体積)Vを算出した。次に、式:V−W3により独立気泡体積を算出した。試料片の体積Vbに対する独立気泡体積の百分率[100×(V−W3)/Vb]により、独立気泡の体積割合を算出した。
独立気泡の体積割合及び連続気泡の体積割合の合計に対する独立気泡の体積割合の百分率により独立気泡率(独泡率)を算出した。
弾性樹脂発泡体を10cm×10cmに切り出し、試料片とし、その質量を測定し、上記サイズから求めた体積と上記質量から、弾性樹脂発泡体の密度(かさ密度)(g/cm3)を算出した。
マイクロスコープ(商品名「VH−6300」、KEYENCE社製)を用いて、弾性樹脂発泡体のワーク保持部及び枠部で、該ワーク保持部は被研磨物に対向する表面、及び該枠部は研磨パッドに対向する表面、の各々約1.3mm四方の範囲を175倍に拡大して撮影し、得られた画像を画像処理ソフト(Image Analyzer V20LAB Ver. 1.3、ニコン製)により二値化処理し、各々の気泡の面積から円相当径及びその平均値(ワーク保持部の表面開孔径)を算出した。また、二値化処理画像に基づいて単位面積当たりの表面開孔率を算出した。なお、気泡の径のカットオフ値(下限)を10μmとし、ノイズ成分を除外した。
D型硬度計(テクロック社製)を用いて、JIS K 6253(2012)に準拠して、弾性樹脂発泡体のショアD硬度を測定した。具体的には、弾性樹脂発泡体を10cm×10cmに切り出し、試料片とし、厚さ6mm以上になるように複数枚重ねて設定した。
保持具から離型紙を剥離し、研磨定盤の所定位置に設置した。次いで、水張り吸着により保持具に被研磨物として2インチ径(厚さ0.42mm)サファイヤウェハを6枚保持した。被研磨物に対して、下記条件にて研磨加工を施す研磨試験を行った。
(研磨条件)
装置条件
使用研磨機 :不二越機械工業社製 MCP−150X
研磨パッド :含浸不織布研磨パッド(フジボウ愛媛社製 品番:CL705B−203U−HM2)
ドレス条件
ダイヤモンドドレス:MCX−G5291#100A/旭ダイヤモンド社製)
ドレス時間 :5分
ドレス圧 :22gf/cm2
回転数 :トップリング60rpm/定盤回転数60rpm
研磨条件
荷重 :400gf/cm2
研磨速度 :トップリング70rpm/定盤回転数70rpm
スラリー :フジミインコーポレーテッド社製
コンポールEX3を水:スラリー=1:1(質量比)に希釈
スラリー流量 :600mL/分(循環)
研磨時間 :1時間/バッチ
ダミー用の被研磨物6枚を1バッチ研磨加工後、続けて測定用の被研磨物6枚を1バッチ研磨加工し、研磨レートを測定した。研磨レートは、1時間あたりの研磨量を厚さ(nm)で表したものであり、研磨加工前後の被研磨物の研磨面について被研磨物6枚の各々17箇所の厚さ測定の結果から平均値を求めた。なお、厚さ測定は、光学式膜厚膜質測定器(KLAテンコール社製、商品名「ASET−F5x」)のDBSモードにて測定した。
上記研磨後の測定用の被研磨物6枚の表面をウェハ表面検査装置(KLAテンコール社製、商品名「Surfscan SP1DLS」)の高感度測定モードにて測定し、被研磨物表面におけるスクラッチの有無をカウントし、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○:スクラッチが入った研磨物が無い場合
×:スクラッチが入った研磨物が1枚以上ある場合
上記研磨後の保持具の表面を走査型電子顕微鏡(SEM)にて倍率100倍で観察し、耐薬品性を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○:ワーク保持部の表面の劣化または枠部の剥離が認められない。
△:ワーク保持部の表面の劣化または枠部の剥離の何れがやや認められる。
×:ワーク保持部の表面の劣化または枠部の剥離の何れが認められる。
ワーク保持部に水を介在させた後にワークを押し当て、ワークが脱落しないか観察し、ワーク吸着性を下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○:脱落せず吸着補助が不要な場合
×:脱落し吸着補助が必要な場合
イソシアネート基含有化合物として4種類のプレポリマを準備した。
ポリオール化合物として数平均分子量が約1000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール600質量部、ジエチレングリコール40質量部を用い、ジイソシアネート化合物として2,4−トリレンジイソシアネート300質量部を用い、それらを反応させることによって、NCO当量が460である末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ(プレポリマ1)を合成した。これを45℃に加熱して減圧下で脱泡した。
ポリオール化合物として数平均分子量が約1000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール556質量部、ジエチレングリコール54質量部、トリメチロールプロパン2質量部を用い、ジイソシアネート化合物として2,4−トリレンジイソシアネート388質量部を用い、それらを反応させることによって、NCO当量が440である末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ(プレポリマ2)を合成した。これを45℃に加熱して減圧下で脱泡した。
ポリオール化合物として数平均分子量が約1000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール675質量部を用い、ジイソシアネート化合物として、2,4−トリレンジイソシアネート325質量部を用い、それらを反応させることによって、NCO当量が420である末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ(プレポリマ3)を合成した。これを80℃に加熱して減圧下で脱泡した。
ポリオール化合物として数平均分子量が約1000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール284質量部、ジエチレングリコール64質量部を用い、ジイソシアネート化合物として、2,4−トリレンジイソシアネート279質量部を用い、それらを反応させることによって、NCO当量が440である末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマ(プレポリマ4)を合成した。これを45℃に加熱して減圧下で脱泡した。
活性水素化合物として3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(メチレンビス−o−クロロアニリン)(以下、「固形MOCA」ともいう。)を用い、その固形MOCAを120℃で加熱溶融させ、更に減圧脱泡して固形MOCA溶融液を得た。
活性水素化合物として固形MOCAを用い、その固形MOCAを120℃で加熱溶融させ、更に減圧脱泡して固形MOCA溶融液を得た。また、数平均分子量が約3000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール50質量部と、水0.5質量部と、触媒(東ソー株式会社製商品名「トヨキャットET」)0.7質量部と、シリコーン系界面活性剤(ダウコーニング社製商品名「SH 193」)5質量部とを撹拌混合して分散液を得た。
実施例1と同様の方法で得られた混合液を、直径240mm、高さ1.5mmの円柱状内に、所望の直径、深さの円孔を6箇所有する金型に注型し、130〜140℃にて硬化させた後、ワーク保持部及び枠部のスキン層を除去し、ワークを保持する孔部を6箇所形成し、ワーク保持部と枠部を一体形成した保持具を得た。
活性水素化合物として固形MOCAを用い、その固形MOCAを120℃で加熱溶融させ、更に減圧脱泡して固形MOCA溶融液を得た。次に、プレポリマ3と固形MOCA溶融液とを、それらの質量比がプレポリマ3:固形MOCA溶融液=1:1となる割合で、混合槽中で十分に撹拌混合して混合液を得た。得られた混合液を、実施例1と同様に注型、硬化及び加工して、保持具を得た。
活性水素化合物として固形MOCAを用い、その固形MOCAを120℃で加熱溶融させ、更に減圧脱泡して固形MOCA溶融液を得た。また、数平均分子量が約2000であるポリテトラメチレンエーテルグリコール50質量部と、水2質量部と、触媒(東ソー株式会社製商品名「トヨキャットET」)1質量部と、シリコーン系界面活性剤(ダウコーニング社製商品名「SH 193」)5質量部とを撹拌混合して分散液を得た。次に、プレポリマ4と固形MOCA溶融液とを、それらの質量比がプレポリマ4:固形MOCA溶融液:分散液=100:10:5となる割合で、混合槽中で十分に撹拌混合して混合液を得た。得られた混合液を、実施例1と同様に注型、硬化及び加工して、保持具を得た。
実施例1と同様の方法で枠部を有しない弾性樹脂発泡体による直径240mmの円状の平面形状を作製後、その保持面側に、直径240mm、厚さ0.28mmの円状の平面形状に、直径51.1mmの貫通孔を6箇所有するガラスエポキシ樹脂からなる枠材を接着した。枠材の接着にはホットメルトを使用し、加熱加圧処理により貼り合せし、ワーク保持部と枠部とが別々に形成された保持具を得た。
※2 分離型:ワーク保持部と枠部とが別々に形成されているもの
〔比較例1〕
圧縮変形量が3μm未満で、無発泡の弾性樹脂体による一体型の比較例1の保持具では、圧縮変形量が乏しく、研磨圧による沈み込みが過剰に抑制されるため、良好な研磨レートは得られなかった。また、圧縮変形量が乏しく、研磨時の衝撃を十分吸収できずにスクラッチが発生した。さらに、圧縮変形量が乏しく、ワーク保持部の表面に開孔が無いため、ワーク保持部に被研磨物が吸着せず、吸着補助を要した。
圧縮変形量が15μm超で、平均気泡径が80μm超、最大気泡径が150μm超の弾性樹脂発泡体からなる一体型の比較例2では、良好な研磨レートを得られたものの、圧縮変形量が過剰であるため、研磨圧による沈みこみが起こると共に、局所的な研磨圧が加わり、被研磨物にスクラッチが発生した。スクラッチを抑制するため、適度な研磨圧に下げた場合は、研磨レートの低下が推察された。また、研磨後の保持具の耐薬品性の評価において、ワーク保持部の表面の劣化が認められた。これは、平均気泡径、最大気泡径共に大きく、さらに表面開孔率が高く、連続気泡を多数有するため、保持具の気泡内にスラリーが浸透したためと考えられる。
圧縮変形量が3〜15μmの範囲内で、弾性樹脂発泡体からなる保持部と、ガラスエポキシ樹脂と、からなる分離型の比較例3の保持具では、良好な研磨レートを得られたものの、研磨時にガラスエポキシ樹脂の枠部からガラス繊維が脱落し、被研磨物にスクラッチが発生した。また、研磨後の保持具の耐薬品性の評価において、保持具のワーク保持部とガラエポ枠部との接着部分の剥離が認められた。
圧縮変形量が3〜15μmの範囲内で、弾性樹脂発泡体からなる一体型の実施例1、実施例2の夫々の保持具では、研磨レート、スクラッチ、ワーク吸着性の何れの評価においても良好な結果であった。また、研磨後の保持具の耐薬品の評価において、実施例2では、比較例2と同様、表面開孔率が高く、連続気泡を多数有するため、ワーク保持部の劣化がやや認められたものの、実施例1では、表面開孔率が低く、独泡率が高いため、ワーク保持部の劣化が認められなかった。
圧縮変形量が3〜15μmの範囲内で、弾性樹脂発泡体からなる一体型の保持具であるため、研磨レート、スクラッチの評価において良好な結果であった。また、スキン層を有さず、表面が開孔されているため、ワーク吸着性にも良好な結果であった。さらに、表面開孔率が低く、独泡率が高いため、耐薬品性の評価においてワーク保持部の劣化が認められなかった。
Claims (8)
- 被研磨物を保持する保持部と、該保持部により保持された前記被研磨物を囲む枠部とを有する保持具において、前記保持部と前記枠部は境目のない連続した一体の弾性樹脂発泡体からなり、
前記保持部の圧縮変形量が、3.0〜15μmである、
保持具。 - 前記弾性樹脂発泡体の気泡の平均径が、10〜80μmである、請求項1に記載の保持具。
- 前記弾性樹脂発泡体の気泡の最大径が、150μm以下である、請求項1又は2に記載の保持具。
- 前記弾性樹脂発泡体の独泡率が、50〜100%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の保持具。
- 前記弾性樹脂発泡体の表面開孔率が、5〜70面積%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の保持具。
- 前記弾性樹脂発泡体のショアD硬度が、30〜70°である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の保持具。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の保持具の製造方法であって、
弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成する発泡体形成工程と、
得られた発泡体を研削して、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された前記弾性樹脂発泡体とを得る保持部枠部形成工程と、を有する、
保持具の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の保持具の製造方法であって、
凹状の型枠内で、弾性樹脂と、その弾性樹脂の間に存在する複数の孔と、を有する発泡体を形成させることにより、前記保持部と前記枠部とが一体的に形成された弾性樹脂発泡体を得る製品型枠成形工程を有する、
保持具の製造方法。
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