JP2016199294A - 合成樹脂製容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底部が減圧吸収性能を有する合成樹脂製容器であって、前記底部には、胴部から連なる外周壁11、接地部12及び内周壁13から成る脚部10が形成され、該脚部の内周壁よりも内側に、前記接地部よりも上方に位置する可動底部20が形成されており、前記接地部に、複数のヒール部14と複数の脚溝部15が周方向に交互に設けられている。
【選択図】図2−1
Description
ここで、特許文献1は、前記脚部に凹部を形成することで座屈強度を向上させる旨、また特許文献2は、脚壁部からヒール壁部にかけての部分に横断溝を備えることで、さらなる減圧吸収量の向上、反転変形時の力の分散を行う旨が記載されている。しかし、落下時の脚部におけるシワおよび潰れを抑制する効果については、改善が必要であった。
1.前記ヒール部の外周幅が4〜72mmであること、
2.前記接地部の外径に対する前記接地部の内径の比が0.75〜0.95であること、
3.前記ヒール部の径方向長さに対する前記ヒール部の外周幅の比が0.5〜20である
こと、
4.前記脚部の外周壁と接地部の間に段差が形成されていること、
5.前記可動底部の外縁及び中央部と接する内縁間において、径方向にかけて突出し、周
方向に複数形成された湾曲部、及び該湾曲部間に、前記可動底部の内縁を外縁より容
器軸方向において上方に位置するように接続する溝部を備えること、
6.前記可動底部の溝部が、放射状に形成されていること、
7.前記可動底部の溝部の深さが、前記可動底部の内外縁間の中心位置において0.1〜
3.0mmであること、
8.前記可動底部の溝部が、下方に突出する湾曲底部を有しており、該湾曲底部の水平方
向に対する傾斜角度が、前記可動底部の内外縁間の中心位置において2〜15°であ
ること、
9.前記脚溝部の中心線が、前記可動底部の溝部の中心線を延長した仮想直線上に位置す
ること、
10.前記脚溝部の数と、前記可動底部の溝部の数が同じであること、
11.前記可動底部の外縁が複数の直線及び/又は曲線により形成されていること、
12.前記脚部の内周壁の上端に折り返し部が形成され、前記折り返し部の内縁が可動底
部の外縁の位置と一致して連接されていること、
13.前記可動底部の中央部が、外方又は内方に突出していること、
が好適である。
図1に示す本発明の合成樹脂製容器1は、口部2、肩部3、胴部4及び底部5から成る。胴部4は、肩部3から連なる上部胴部4a、底部に連なる下部胴部4b、上部胴部4a及び下部胴部4bの間に位置する中央胴部4cから成る。
中央胴部4cには、周方向リブ6,6,6が平行且つ等間隔に3本形成され、胴部の機械的強度及び内圧変形に対する保形性が確保されている。また、リブ6の部分を除いた外周面が軸方向にストレートに形成されており、ラベル(図示せず)を胴部に一周巻きつけることも可能である。
図1に示す具体例では、下部胴部4bと底部5の間にもリブ7が形成され、胴部4及び底部5を明確に区画しているが、胴部及び底部は必ずしも明確に区画されていなくてもよい。
図2−1および図2−2は、図1に示す本発明の合成樹脂製容器の一例について、その底部を説明する図である。本発明は、上述の可動底部20とともに、脚部10の接地部12において複数の脚溝部15を周方向に等間隔で設け、隣り合う脚溝部15、15の間にヒール部14を設けている点に重要な特徴を有する。かかる特徴により、本発明の合成樹脂製容器においては、落下による衝撃を受けても、脚溝部15の緩衝効果により脚部10にシワや潰れが発生しにくい。そのため、本発明においては、減圧吸収性能向上のために可動底部20を大面積化し、代わりに接地部12の径方向寸法を短くして脚部10を細くしても、十分な耐落下性能を維持できる。
また、ヒール部14に対する脚溝部15の谷深さが最大となるときの溝底曲線LM上の点をO、ヒール部曲線LNM上の点をPとする。点L、Mの接地面Gへの鉛直方向の射影をそれぞれL’、M’とする。点L’、M’の容器1の中心軸(図示せず)に関して対称な点をそれぞれL’’、M’’とする。
線分LL’:ヒール部14の脚高さを表し、1〜3mmが好ましい。
線分L’M’:ヒール部14の径方向長さを表し、3〜7mmが好ましい。
線分MM’:ヒール部14の内径高さを表し、0.1〜1.0mmが好ましい。
線分OP:ヒール部14の谷深さを表し、0.2〜1.0mmが好ましい。
また、ヒール部曲線LNMは円弧状であることが好ましく、その円弧半径を先端半径と定義したとき、先端半径は2〜6mmが好ましい。
ヒール部14が上記数値範囲を満たす形状を有することにより、接地部12全体の可逆変形を効果的に行うことができる。
たとえば、図に示した具体例では、複数のヒール部14および脚溝部15は、それぞれ16個形成されていたがこれに限定されるものではなく、対称性を有していることが好適であり、また、可動底部20の径にもよるが、3〜72個、さらに好ましくは8〜24個の範囲にあることが、脚部10の接地性能および耐落下性能を高める上で望ましい。前述の個数が3個未満であると、上記範囲にある場合に比して脚部10の緩衝効果が小さくなって耐落下性能が低下するおそれがあり、前述の個数が72個を越えると、上記範囲にある場合に比して脚溝部15の幅が小さくなり成形が困難になるおそれがある。
また、脚溝部15は、両側面141、141と溝底151によって構成される略台形状が好適あるが、これに限定されることはなく、例えば円弧形状やV字形状としてもよい。
次に、本発明の合成樹脂製容器における可動底部20について説明する。既に説明した通り、本発明においては底部に可動底部20が設けられていることも重要な特徴である。
溝部24の深さDは、図4(α)に示すように、可動底部20の内外縁(図に示す具体例では、前記内縁の位置は環状突起21の外縁)の間の中心位置m1付近で最も深くなっていることが好ましく、その深さDは0.1〜3.0mmの範囲にあることが好適である。また、溝部24の径方向においてその深さDを適宜調整することもできる。尚、中心位置m1は、具体的には、図4(α)に示す通り、溝部24において、可動底部20の内外縁を結ぶ線分X1をひき、線分X1の中点を通り線分X1に対して垂直な直線Y1と溝部の湾曲底部24aとが交わる点を意味する。深さDは、図4(α)(β)を参照し、線分X1と点m1の間の距離D1と、線分X2と点m2の間の距離D2の差、即ちD2−D1で表される。線分X2は、湾曲部23において、可動底部20の内外縁を結ぶ線分であり、m2は、線分X2の中点を通り線分X2に対して垂直な直線Y2と湾曲部23とが交わる点である。
また、溝部の湾曲底部24aの水平方向に対する傾斜角度θは、中心位置m1において2〜15°の範囲にあることが好適である。傾斜角度θは、具体的には、図4(α)に示されている通り、上記中心位置m1において溝部の湾曲底部24aの接線Zをひき、かかる接線Zの水平方向に対する角度で表される。
更にまた、溝部の湾曲底部24aの曲率半径Rは、30〜300mmの範囲にあることが好適である。これにより、可動底部20の外縁を起点に可動底部20が移動する際に、直線状の場合と比して径方向に生じる撓みを軽減することができる。
なお、前述の可動底部20の形状は一形態であって、上記形状に限定されず、減圧吸収性能を有する底部形状であれば、他の形状であってもよい。
本発明の合成樹脂製容器1においては、充填温度にかかわらず、内容物が充填された直後(B)においては、可動底部20は内容物の自重により空の状態(A)よりも下方に移動するが、中温で充填・密封された場合でも、前述したとおり、溝部24が形成されていることにより、可動底部が過度に下方に移動することがない。また中温充填された後に冷却され、減圧状態になった場合(C)には、溝部24の形状復元作用を利用して、可動底部20をスムーズに上方に移動させており、減圧吸収後の可動底部20は、空の状態(A)よりも上方に位置するようになっている。
これらの図を重ね合わせてなる図5(D)から明らかなように、本発明の合成樹脂製容器では、内容物が中温で充填され、内容物の自重及び熱が作用した場合でも、可動底部20は下方に過度に移動することがなく、しかもその後減圧状態になった場合にも、緩やかに変形して容器内方にせり上がった状態になることによって、所望の減圧吸収性能を発揮することができる。
折り返し部40の深さは、これに限定されないが、折り返し部の上端から折り返し部の内縁40aまでの垂直距離で0.5〜3.0mmの範囲にあることが好適である。上記範囲よりも折り返し部が浅いと、上記範囲にある場合に比して、可動底部20が下方移動する際に脚部10の内周壁13が内倒れしてしまう可能性が高まり、その一方、上記範囲よりも大きい場合には上記範囲にある場合に比して成形性に劣るようになる。
本発明の合成樹脂製容器は、上述した可動底部および脚部を備えた底部形状を有する限り、従来公知の製造方法により成形することができるが、容器の内圧変化による可動底部20の上下動を可能にする上で可動底部20が薄肉であることが重要であることから、可動底部20を薄肉に成形可能な延伸ブロー成形法により成形することが好ましい。
5 底部
10 脚部
11 外周壁
12 接地部
13 内周壁
14 ヒール部
15 脚溝部
20 可動底部
23 湾曲部
24 溝部
Claims (14)
- 底部が減圧吸収性能を有する合成樹脂製容器であって、前記底部には、胴部から連なる外周壁、接地部及び内周壁から成る脚部が形成され、該脚部の内周壁よりも内側に、前記接地部よりも上方に位置する可動底部が形成されており、
前記接地部に、複数のヒール部と複数の脚溝部が周方向に交互に設けられていることを特徴とする合成樹脂製容器。 - 前記ヒール部の外周幅が4〜72mmである請求項1に記載の合成樹脂製容器。
- 前記接地部の外径に対する前記接地部の内径の比が0.75〜0.95である請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
- 前記ヒール部の径方向長さに対する前記ヒール部の外周幅の比が0.5〜20である請求項1〜3の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記脚部の外周壁と接地部との間に段差が形成されている請求項1〜4の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の外縁及び中央部と接する内縁間において、径方向にかけて突出し、周方向に複数形成された湾曲部、及び該湾曲部間に、前記可動底部の内縁を外縁より容器軸方向において上方に位置するように接続する溝部を備える請求項1〜5の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の溝部が、放射状に形成されている請求項6に記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の溝部の深さが、前記可動底部の内外縁間の中心位置において0.1〜3.0mmである請求項6または7に記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の溝部が、下方に突出する湾曲底部を有しており、
該湾曲底部の水平方向に対する傾斜角度が、前記可動底部の内外縁の間の中心位置において2〜15°である請求項6〜8の何れかに記載の合成樹脂製容器。 - 前記脚溝部の中心線が、前記可動底部の溝部の中心線を延長した仮想直線上に位置する請求項6〜9の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記脚溝部の数と、前記可動底部の溝部の数が同じである請求項6〜10の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の外縁が複数の直線及び/又は曲線により形成されている請求項1〜11の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記脚部の内周壁の上端に折り返し部が形成され、前記折り返し部の内縁が可動底部の外縁の位置と一致して連接されている請求項1〜12の何れかに記載の合成樹脂製容器。
- 前記可動底部の中央部が、外方又は内方に突出している請求項1〜13の何れかに記載の合成樹脂製容器。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP2015080746A JP2016199294A (ja) | 2015-04-10 | 2015-04-10 | 合成樹脂製容器 |
| PCT/JP2016/052539 WO2016121890A1 (ja) | 2015-01-29 | 2016-01-28 | 合成樹脂製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015080746A JP2016199294A (ja) | 2015-04-10 | 2015-04-10 | 合成樹脂製容器 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
| JP (1) | JP2016199294A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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2015
- 2015-04-10 JP JP2015080746A patent/JP2016199294A/ja active Pending
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