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JP2016171761A - 苦味の抑制方法 - Google Patents

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JP2016171761A JP2015052604A JP2015052604A JP2016171761A JP 2016171761 A JP2016171761 A JP 2016171761A JP 2015052604 A JP2015052604 A JP 2015052604A JP 2015052604 A JP2015052604 A JP 2015052604A JP 2016171761 A JP2016171761 A JP 2016171761A
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啓太 佐々木
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啓太 佐々木
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Abstract

【課題】L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンから選択される、分岐鎖L−アミノ酸(BCAA)を含有する飲食品や経口医薬品等の経口摂取組成物の、苦味を抑制する技術の提供。【解決手段】BCAAが配合された経口摂取組成物、またはその原料に、γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)及びγ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)から選択される1又はそれ以上であるγ−グルタミルペプチドを添加することにより、苦味が抑制された飲食品や経口医薬品等の経口摂取組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、飲食品や経口医薬品等の経口摂取組成物の苦味を抑制(低減)する方法および苦味の抑制(低減)された経口摂取組成物の製造方法に関するものである。
バリン、ロイシン、イソロイシン等の分岐鎖アミノ酸(Branched chain amino acid;
BCAA)は、苦味を呈することが知られている。そのため、BCAAを含有する飲食品や経口医薬品の苦味を抑制する技術が求められている。
飲食品や経口医薬品の苦味を抑制する技術としては、例えば、クエン酸(特許文献1)、ソーマチン(特許文献2)、レシチン(特許文献3)を利用するものが知られている。
グルタチオン(γ−Glu−Cys−Gly)やγ−Glu−Val−Gly等のγ−グルタミルトリペプチド、およびγ−Glu−Metやγ−Glu−Thr等のγ−グルタミルジペプチドは、飲食品に「コク味」を付与するために用いられている(特許文献4,5)。また、これらのγ−グルタミルペプチドにより、スクラロースやアセスルファムK(Ace-K)等のいわゆる人工甘味料の苦味が抑制されるとの報告がある(特許文献6)。
しかしながら、γ−グルタミルペプチドによりBCAAの苦味を抑制できることは知られていない。
特表2002−512953 特開平10−306038 特開2001−072578 特許第1464928号公報 国際公開第2007/055393号パンフレット 国際公開第2013/061972号パンフレット
本発明は、BCAAを含有する飲食品の苦味を抑制する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、γ−Glu−Val−Gly等のγ−グルタミルペプチドを配合することで、BCAAの苦味を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおり例示できる。
[1]
γ−グルタミルペプチドを、分岐鎖L−アミノ酸が配合された経口摂取組成物またはその原料に配合することを含み、
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)およびγ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)から選択される1またはそれ以上のγ−グルタミルペプチドである、
経口摂取組成物の製造方法。
[2]
前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンから選択される1またはそれ以上のアミノ酸である、[1]に記載の方法。
[3]
前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンである、[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−Val−Glyである、[1]〜[3]のいずれかに記載の方法。
[5]
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように配合される、[1]〜[4]のいずれかに記載の方法。
[6]
前記経口摂取組成物における前記分岐鎖L−アミノ酸の含有量が、0.1%(w/w)以上である、[1]〜[5]のいずれかに記載の方法。
[7]
前記分岐鎖L−アミノ酸を配合することを含む、[1]〜[6]のいずれかに記載の方法。
[8]
前記経口摂取組成物が、飲食品または経口医薬品である、[1]〜[7]のいずれかに記載の方法。
[9]
前記経口摂取組成物が、分岐鎖L−アミノ酸の補給用の飲食品または経口医薬品である、[1]〜[8]のいずれかに記載の方法。
[10]
前記経口摂取組成物が、清涼飲料、ゼリー、ムース、プリン、ババロア、栄養バー、またはスープである、[1]〜[9]のいずれかに記載の方法。
[11]
γ−グルタミルペプチドを、分岐鎖L−アミノ酸が配合された経口摂取組成物またはその原料に配合することを含み、
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)およびγ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)から選択される1またはそれ以上のγ−グルタミルペプチドである、
経口摂取組成物の苦味を抑制する方法。
[12]
前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンから選択される1またはそれ以上のアミノ酸である、[11]に記載の方法。
[13]
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−Val−Glyである、[11]または[12]に記載の方法。
[14]
前記γ−グルタミルペプチドが、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように配合される、[11]〜[13]のいずれかに記載の方法。
[15]
前記経口摂取組成物における前記分岐鎖L−アミノ酸の含有量が、0.1%(w/w)以上である、[11]〜[14]のいずれかに記載の方法。
[16]
前記経口摂取組成物が、飲食品または経口医薬品である、[11]〜[15]のいずれかに記載の方法。
本発明により、BCAAを含有する経口摂取組成物の苦味を抑制することができる。特に、クエン酸、ソーマチン、レシチン等を利用する既存の苦味抑制技術は、異風味が付与される点で改善の余地があるが、本発明によれば、異風味を付与することなく、BCAAを含有する経口摂取組成物の苦味を抑制することができ得る。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明に関する下記の説明は、いずれも単独で採用してもよく、適宜組み合わせて採用してもよい。
本発明においては、γ−グルタミルペプチドを配合することにより、分岐鎖アミノ酸(Branched chain amino acid;BCAA)の苦味を抑制(低減)する効果が得られる。本
発明において、同効果を「苦味抑制効果」ともいう。「苦味の抑制(低減)」とは、γ−グルタミルペプチドの非配合時と比較して、γ−グルタミルペプチドの配合時における苦味の強さが小さいことをいう。苦味の強さは、例えば、専門パネルによる官能評価により決定できる。抑制される苦味は、例えば、先味の苦味、中味の苦味、後味の苦味、またはそれらの組み合わせであってよい。本発明においては、特に、異風味を付与することなく、苦味抑制効果が得られ得る。
本発明の方法は、γ−グルタミルペプチドを、BCAAが配合された経口摂取組成物(BCAA配合経口摂取組成物)またはその原料に配合することを含む、経口摂取組成物の苦味を抑制する方法である。また、本発明の方法の一態様は、γ−グルタミルペプチドを、BCAA配合経口摂取組成物またはその原料に配合することを含む、経口摂取組成物の製造方法である。本発明の方法により得られる経口摂取組成物を「本発明の経口摂取組成物」ともいう。本発明の経口摂取組成物は、具体的には、苦味の抑制された経口摂取組成物である。また、本発明の経口摂取組成物は、言い換えると、γ−グルタミルペプチドとBCAAが配合された経口摂取組成物である。なお、「配合」を「添加」ともいう。
本発明の経口摂取組成物は、γ−グルタミルペプチドを配合すること以外は、BCAAが配合された通常の経口摂取組成物と同様の原料を用い、同様の方法によって製造することができる。すなわち、本発明の方法は、BCAA配合経口摂取組成物を製造する工程を含んでいてもよい。
BCAA配合経口摂取組成物は、BCAAを配合して製造されたものであれば特に制限されない。すなわち、BCAA配合経口摂取組成物は、BCAAを配合して製造することができる。BCAA配合経口摂取組成物は、具体的には、BCAAを経口摂取組成物またはその原料に配合して製造することができる。よって、本発明の方法は、例えば、BCAAを経口摂取組成物またはその原料に配合することを含んでいてよい。すなわち、本発明の方法の一態様は、γ−グルタミルペプチドおよびBCAAを経口摂取組成物またはその原料に配合することを含む、経口摂取組成物の製造方法であってよい。
なお、「BCAAを配合して製造される」ことには、BCAAを経口摂取組成物またはその原料に配合して経口摂取組成物を製造する場合に限られず、BCAA(BCAAそのものやBCAAを高含有する素材)を経口摂取組成物とみなす場合も包含される。すなわち、「BCAA配合経口摂取組成物」には、BCAAを経口摂取組成物またはその原料に配合して製造された経口摂取組成物に限られず、BCAA(BCAAそのものやBCAAを高含有する素材)からなる経口摂取組成物も包含される。すなわち、本発明の方法の一
態様は、γ−グルタミルペプチドをBCAA(BCAAそのものやBCAAを高含有する素材)に配合することを含む、経口摂取組成物の製造方法であってよい。
経口摂取組成物は、経口摂取できるものであれば特に制限されない。経口摂取組成物としては、飲食品や経口医薬品が挙げられる。
飲食品としては、特に制限されず、あらゆる飲食品が包含される。飲食品には、調味料も包含される。飲食品としては、例えば、牛乳、清涼飲料、アルコール飲料、スープなどの飲料;ゼリー、ムース、プリン、ババロア等の半固体状食品;ハム、ソーセージなどの食肉加工食品;かまぼこ、ちくわなどの水産加工食品;バター、発酵乳、粉乳などの乳製品;パン、麺類、菓子、栄養バー、ソース等が挙げられる。「清涼飲料」とは、牛乳および乳製品を除く非アルコール性飲料(アルコール濃度1%未満の飲料)をいう。清涼飲料として、具体的には、例えば、水、果実ジュース(果汁)、野菜ジュース、茶、コーヒー飲料、炭酸飲料、スポーツドリンクが挙げられる。スープとして、具体的には、例えば、チキンコンソメスープ、卵入りスープ、ワカメ入りスープ、ふかひれ入りスープ、中華風スープ、カレー風味スープ、お吸い物、味噌汁、ポタージュスープが挙げられる。すなわち、BCAAが配合された飲食品としては、例えば、上記例示したような飲食品であって、BCAAが配合されたものが挙げられる。また、飲食品には、一般食品に限られず、栄養補助食品(サプリメント)、栄養機能食品、特定保健用食品等の、いわゆる健康食品や医療用食品も包含される。例えば、上記例示したような飲食品は、一般食品として提供されてもよいし、健康食品や医療用食品として提供されてもよい。BCAAが配合された健康食品や医療用食品としては、例えば、BCAA補給用のサプリメント等のBCAA補給用の飲食品が挙げられる。
経口医薬品としては、特に制限されず、あらゆる経口医薬品が包含される。BCAAが配合された経口医薬品としては、例えば、BCAA補給用の経口医薬品が挙げられる。
本発明の経口摂取組成物の形態は、特に制限されない。本発明の経口摂取組成物、例えば経口医薬品やサプリメントは、任意の剤形で製剤化されていてよい。剤形としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、液剤、シロップ剤、ゼリー剤、トローチ剤、スプレー剤が挙げられる。製剤化は常法により行うことができる。
γ−グルタミルペプチドの添加は、経口摂取組成物の製造工程のいずれの段階で行われてもよい。すなわち、γ−グルタミルペプチドは、経口摂取組成物の原料に添加されてもよく、製造途中の経口摂取組成物に添加されてもよく、完成した経口摂取組成物に添加されてもよい。γ−グルタミルペプチドは、1回のみ添加されてもよく、2またはそれ以上の回数に分けて添加されてもよい。BCAAの添加も、γ−グルタミルペプチドの添加と同様に行うことができる。
γ−グルタミルペプチドとBCAAは、同時に添加されてもよく、別個に添加されてもよい。γ−グルタミルペプチドとBCAAの添加順序は特に制限されない。γ−グルタミルペプチドを先に添加してもよく、BCAAを先に添加してもよい。すなわち、「γ−グルタミルペプチドを、BCAA配合経口摂取組成物またはその原料に配合する」という場合の「その原料」(BCAA配合経口摂取組成物の原料)は、最終的にBCAA配合経口摂取組成物が得られる限り、γ−グルタミルペプチドの添加時には、BCAAを含有していてもよく、含有していなくてもよい。すなわち、「γ−グルタミルペプチドを、BCAA配合経口摂取組成物またはその原料に添加する」という場合の「その原料」(BCAA配合経口摂取組成物の原料)には、経口摂取組成物やその原料であって、BCAAが既に添加されたものに限られず、経口摂取組成物やその原料であって、BCAAを添加する前のものも包含される。よって、本発明の方法には、例えば、BCAAが添加されていない
経口摂取組成物またはBCAAが添加されていないその原料にγ−グルタミルペプチドを添加し、さらにBCAAを添加することにより、本発明の経口摂取組成物を製造する場合も含まれる。また、「BCAA配合経口摂取組成物またはその原料」は、BCAA(BCAAそのものやBCAAを高含有する素材)であってもよい。よって、本発明の方法には、例えば、γ−グルタミルペプチドをBCAA(BCAAそのものやBCAAを高含有する素材)に配合することにより、本発明の経口摂取組成物を製造する場合も含まれる。
<γ−グルタミルペプチド>
本発明において用いられるγ−グルタミルペプチドは、BCAAの苦味を抑制できるものであれば特に制限されない。γ−グルタミルペプチドとしては、一般式:γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)で表されるγ−グルタミルトリペプチドおよび一般式:γ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)で表されるγ−グルタミルジペプチドが挙げられる。上記一般式において、「γ−」とは、グルタミン酸のγ位のカルボキシル基を介してXまたはYが結合していることを意味する。γ−グルタミルペプチドとしては、1種のγ−グルタミルペプチドを用いてもよく、2種またはそれ以上のγ−グルタミルペプチドを組み合わせて用いてもよい。
アミノ酸として、具体的には、例えば、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Ser、Thr、Cys、Met、Asn、Gln、Pro、Hyp等の中性アミノ酸、Asp、Glu等の酸性アミノ酸、Lys、Arg、His等の塩基性アミノ酸、Phe、Tyr、Trp等の芳香族アミノ酸、Orn、Sar、Cit、Nva、Nle、Abu、Tau、Hyp、t−Leu、Cle、Aib、Pen、Hse等の他のアミノ酸が挙げられる。
なお、本発明において、アミノ基残基の略号は以下のアミノ酸を意味する。
(1)Gly:グリシン
(2)Ala:アラニン
(3)Val:バリン
(4)Leu:ロイシン
(5)Ile:イソロイシン
(6)Met:メチオニン
(7)Phe:フェニルアラニン
(8)Tyr:チロシン
(9)Trp:トリプトファン
(10)His:ヒスチジン
(11)Lys:リジン
(12)Arg:アルギニン
(13)Ser:セリン
(14)Thr:トレオニン
(15)Asp:アスパラギン酸
(16)Glu:グルタミン酸
(17)Asn:アスパラギン
(18)Gln:グルタミン
(19)Cys:システイン
(20)Pro:プロリン
(21)Orn:オルニチン
(22)Sar:サルコシン
(23)Cit:シトルリン
(24)Nva:ノルバリン
(25)Nle:ノルロイシン
(26)Abu:α−アミノ酪酸
(27)Tau:タウリン
(28)Hyp:ヒドロキシプロリン
(29)t−Leu:tert−ロイシン
(30)Cle:シクロロイシン
(31)Aib:α−アミノイソ酪酸(2−メチルアラニン)
(32)Pen:ペニシラミン
(33)Hse:ホモセリン
アミノ酸誘導体とは、上記のようなアミノ酸の各種誘導体をいう。アミノ酸誘導体としては、例えば、特殊アミノ酸、非天然アミノ酸、アミノアルコール、ならびに末端カルボニル基、末端アミノ基、およびシステインのチオール基等の官能基の1またはそれ以上が各種置換基により置換されたアミノ酸が挙げられる。置換基として、具体的には、例えば、アルキル基、アシル基、水酸基、アミノ基、アルキルアミノ基、ニトロ基、スルフォニル基、および各種保護基が挙げられる。アミノ酸誘導体として、具体的には、例えば、Arg(NO):N−γ−ニトロアルギニン、Cys(SNO):S−ニトロシステイン、Cys(S−Me):S−メチルシステイン、Cys(S−allyl):S−アリルシステイン、Val−NH:バリンアミド、Val−ol:バリノール(2−アミノ−3−メチル−1−ブタノール)、Met(O):メチオニンスルホキシド、およびCys(S−Me)(O):S−メチルシステインスルホキシドが挙げられる。
γ−グルタミルペプチドとして、具体的には、例えば、γ−Glu−Val−Gly、γ−Glu−Nva−Gly、γ−Glu−Abu、γ−Glu−Nvaが挙げられる。これらの中では、例えば、γ−Glu−Val−Glyが好ましい。γ−Glu−Val−Gly(CAS 38837-70-6;Gluvalicineとも呼ぶ)の構造式を下記式(I)に示す。
本発明において、γ−グルタミルペプチドを構成するアミノ酸およびアミノ酸誘導体は、特記しない限り、いずれもL−体である。
本発明において、γ−グルタミルペプチドは、特記しない限り、いずれもフリー体、もしくはその塩、またはそれらの混合物である。すなわち、「γ−グルタミルペプチド」という用語は、特記しない限り、フリー体のγ−グルタミルペプチド、もしくはその塩、またはそれらの混合物を意味する。
塩は、経口摂取可能なものであれば特に制限されない。例えば、カルボキシル基等の酸性基に対する塩としては、具体的には、アンモニウム塩、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属との塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属との塩、アルミニウム塩、亜鉛塩、トリエチルアミン、エタノールアミン、モルホリン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、ジシクロへキシルアミン等の有機アミンとの塩、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸との塩が挙げられる。また、例えば、アミノ基等の塩基性基に対する塩としては、具体的には、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸等の無機酸との塩、酢酸
、クエン酸、安息香酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、コハク酸、タンニン酸、酪酸、ヒベンズ酸、パモ酸、エナント酸、デカン酸、テオクル酸、サリチル酸、乳酸、シュウ酸、マンデル酸、リンゴ酸、メチルマロン酸等の有機カルボン酸との塩、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機スルホン酸との塩が挙げられる。なお、塩としては、1種の塩を用いてもよく、2種またはそれ以上の塩を組み合わせて用いてもよい。
γ−グルタミルペプチドとしては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
ペプチドの製造方法は特に制限されず、例えば公知の方法を利用できる。公知の方法としては、例えば、(1)化学的にペプチドを合成する方法や(2)酵素的な反応によりペプチドを合成する方法が挙げられる。アミノ酸残基数が2〜3残基の比較的短いペプチドの合成には、特に、化学的に合成する方法を用いるのが簡便である。
化学的にペプチドを合成する場合、ペプチド合成機を用いてペプチドを合成あるいは半合成することができる。化学的にペプチドを合成する方法としては、例えば、ペプチド固相合成法が挙げられる。合成されたペプチドは通常の手段、例えば、イオン交換クロマトグラフィー、逆相高速液体クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーによって精製することができる。このようなペプチド固相合成法、およびそれに続くペプチド精製はこの技術分野においてよく知られたものである。
酵素的な反応によりペプチドを合成する場合、例えば、WO2004/011653に記載の方法を
用いることができる。具体的には、例えば、カルボキシル基がエステル化またはアミド化されたアミノ酸またはジペプチドと、アミノ基がフリーの状態であるアミノ酸(例えばカルボキシル基が保護されたアミノ酸)とを、ペプチド生成酵素の存在下で反応させることにより、ジペプチドまたはトリペプチドを合成することができる。合成されたジペプチドまたはトリペプチドは、適宜精製することができる。ペプチド生成酵素としては、例えば、ペプチドを生成する能力を有する微生物の培養物、該培養物から分離した培養上清、該培養物から分離した菌体、該微生物の菌体処理物、それらから分離したペプチド生成酵素が挙げられる。ペプチド生成酵素としては、必要に応じて適宜精製されたものを用いることができる。
また、γ−グルタミルペプチドは、例えば、当該γ−グルタミルペプチドの生産能を有する微生物を培養し、培養液または菌体から当該γ−グルタミルペプチドを回収することで製造することができる。具体的には、例えば、特開2012-213376に記載の方法により、
γ−Glu−Abu等のγ−グルタミルペプチドを高濃度に含有する酵母が得られる。また、γ−グルタミルペプチドは、例えば、当該γ−グルタミルペプチドを含有する農水畜産物から回収することで製造することができる。
γ−グルタミルペプチドは、精製品であってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、γ−グルタミルペプチドとしては、当該ペプチドを高含有する素材を用いてもよい。「γ−グルタミルペプチドを高含有する」とは、γ−グルタミルペプチドの含有量が100ppm(w/w)以上であることをいう。すなわち、「γ−グルタミルペプチドを配合(添加)すること」には、当該ペプチドそのものを配合することに限られず、当該ペプチドを高含有する素材を配合することも包含される。γ−グルタミルペプチドを高含有する素材として、具体的には、例えば、当該ペプチドの生産能を有する微生物を培養して得られた培養液、菌体、培養上清等の発酵生産物、およびそれらの加工品が挙げられる。加工品としては、上記のような発酵生産物を、濃縮、希釈、乾燥、分画、抽出、精製等の処理に供したものが挙げられる。そのような加工品としては、例えば、γ−Glu−Abu等のγ
−グルタミルペプチドを含有する酵母エキス(特開2012-213376)が挙げられる。なお、
酵母エキス以外にも、飲食品(食材や調味料を含む)には天然にγ−グルタミルペプチドを含有するものが存在し得るが、そのような酵母エキス以外の飲食品(食材や調味料を含む)そのものは、本発明の方法における「γ−グルタミルペプチドを高含有する素材」からは除かれてもよい。γ−グルタミルペプチドは、所望の程度に精製されていてよい。例えば、γ−グルタミルペプチドとしては、純度が50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上のものを用いてもよい。
<分岐鎖アミノ酸(BCAA)>
分岐鎖アミノ酸(BCAA)としては、バリン、ロイシン、イソロイシンが挙げられる。本発明の経口摂取組成物は、1種のBCAAが配合されていてもよく、2種またはそれ以上のBCAAが配合されていてもよい。本発明の経口摂取組成物は、例えば、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種が配合されていてもよい。
本発明において、BCAAは、特記しない限り、いずれもL−体である。
本発明において、BCAAは、特記しない限り、いずれもフリー体、もしくはその塩、またはそれらの混合物である。すなわち、「BCAA」という用語は、特記しない限り、フリー体のBCAA、もしくはその塩、またはそれらの混合物を意味する。塩については、上述のγ−グルタミルペプチドの塩の記載を準用できる。
BCAAとしては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
BCAAは、例えば、合成法、抽出法、又は発酵法で製造することができる。BCAAは、例えば、当該BCAAの生産能を有する微生物を培養し、培養液または菌体から当該BCAAを回収することで製造することができる(発酵法)。BCAAは、具体的には、例えば、欧州特許0872547号、欧州特許1942183号、または欧州特許出願公開2218729号に
記載の方法で製造することができる。また、BCAAは、例えば、当該BCAAを含有する農水畜産物から回収することで製造することができる。
BCAAは、精製品であってもよく、そうでなくてもよい。すなわち、BCAAとしては、当該BCAAを高含有する素材を用いてもよい。「BCAAを高含有する」とは、BCAAの含有量が5%(w/w)以上であることをいう。すなわち、「BCAAを配合(添加)すること」には、BCAAそのものを配合することに限られず、BCAAを高含有する素材を配合することも包含される。BCAAを高含有する素材として、具体的には、例えば、BCAAの生産能を有する微生物を培養して得られた培養液、菌体、培養上清等の発酵生産物、およびそれらの加工品が挙げられる。加工品としては、上記のような発酵生産物を、濃縮、希釈、乾燥、分画、抽出、精製等の処理に供したものが挙げられる。なお、飲食品(食材や調味料を含む)には天然にBCAAを含有するものが存在し得るが、そのような飲食品(食材や調味料を含む)そのものは、本発明の方法における「BCAAを高含有する素材」からは除かれてもよい。BCAAは、溶液、懸濁液、粉末、結晶、または微生物を含有したまま造粒されたもの等のいずれの形態であってもよい。BCAAは、所望の程度に精製されていてよい。例えば、BCAAとしては、純度が50%(w/w)以上、70%(w/w)以上、90%(w/w)以上、または95%(w/w)以上のものを用いてもよい。
本発明の方法は、さらに、その他の成分(γ−グルタミルペプチドやBCAA以外の成分)を添加することを含んでいてもよい。「その他の成分」を添加する場合、「その他の成分」の添加も、γ−グルタミルペプチドやBCAAの添加と同様に行うことができる。
「その他の成分」とγ−グルタミルペプチドやBCAAとは、同時に経口摂取組成物またはその原料に添加されてもよいし、それぞれ別個に、あるいは、任意の組み合わせで別個に、経口摂取組成物またはその原料に添加されてもよい。
「その他の成分」は、経口摂取可能なものであれば特に制限されない。「その他の成分」としては、例えば、飲食品や経口医薬品に配合して利用されるものを利用できる。「その他の成分」として、具体的には、例えば、砂糖、蜂蜜、メープルシロップ、スクロース、グルコース、フルクトース、異性化糖、オリゴ糖等の糖類;キシリトール、エリスリトール等の糖アルコール類;天然または人工甘味料;食塩、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類;酢酸、クエン酸等の有機酸類およびその塩;グルタミン酸、グリシン等のアミノ酸類およびその塩;イノシン酸、グアニル酸、キサンチル酸等の核酸類およびその塩;食物繊維、pH緩衝剤、賦形剤、増量剤、香料、食用油、エタノール、水が挙げられる。塩については、上述のγ−グルタミルペプチドの塩の記載を準用できる。「その他の成分」としては、1種の成分を用いてもよく、2種またはそれ以上の成分を組み合わせて用いてもよい。
本発明の方法における各成分(γ−グルタミルペプチドやBCAA等)の添加量や含有量は、苦味の抑制効果が得られる限り特に制限されない。各成分の添加量や含有量は、本発明の経口摂取組成物の摂取態様や摂取目的等の諸条件に応じて適宜設定することができる。
γ−グルタミルペプチドは、経口摂取組成物またはその原料に、例えば、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が、0.005ppm(w/w)以上、0.01ppm(w/w)以上、0.1ppm(w/w)以上、1ppm(w/w)以上、3ppm(w/w)以上、または6.25ppm(w/w)以上となるように添加されてもよく、200ppm(w/w)以下、100ppm(w/w)以下、50ppm(w/w)以下、または20ppm(w/w)以下となるように添加されてもよく、それらの組み合わせとなるように添加されてもよい。γ−グルタミルペプチドは、経口摂取組成物またはその原料に、例えば、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が、0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)、好ましくは6.25ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように添加されてもよい。
本発明の経口摂取組成物におけるBCAAの含有量は、例えば、γ−グルタミルペプチドを配合しない場合に、BCAAの苦味を感じる量であってよい。本発明の経口摂取組成物におけるBCAAの含有量(喫食濃度)は、例えば、0.1%(w/w)以上、0.5%(w/w)以上、1%(w/w)以上、3%(w/w)以上、5%(w/w)以上、または6.25%(w/w)以上であってもよく、100%(w/w)未満、99.9%(w/w)以下、70%(w/w)以下、50%(w/w)以下、30%(w/w)以下、または10%(w/w)以下であってもよく、それらの組み合わせであってもよい。本発明の飲食品におけるBCAAの含有量(喫食濃度)は、具体的には、例えば、0.1%(w/w)以上且つ100%(w/w)未満、好ましくは1%(w/w)以上且つ100%(w/w)未満であってよい。すなわち、本発明の経口摂取組成物は、BCAAとγ−グルタミルペプチドからなるものであってもよい。
濃縮または希釈されず喫食される(例えば、そのまま喫食される)経口摂取組成物を製造する場合、上記例示した各成分の喫食濃度(含有量)は、そのまま、当該成分の添加量と読み替えてもよい。また、濃縮または希釈されて喫食される経口摂取組成物を製造する場合、上記例示した各成分の喫食濃度(含有量)と、濃縮または希釈の倍率とから、当該成分の添加量を設定することができる。例えば、10倍希釈して喫食される経口摂取組成物を製造する場合、上記例示した各成分の喫食濃度(含有量)の10倍を、当該成分の添
加量として設定してもよい。
なお、各成分の添加量(濃度)は、当該成分を含有する素材を用いる場合にあっては、当該素材中の当該成分そのものの量に基づいて算出されるものとする。また、各成分の添加量(濃度)は、当該成分が塩を形成している場合にあっては、塩の質量を等モルのフリー体の質量に換算して算出されるものとする。
本発明は、以下の実施例によって更に具体的に説明されるが、これらはいかなる意味でも本発明を限定する意図と解してはならない。実施例中、「ppm」は「ppm(w/w)」を意味する。
実施例1:γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果(1)
本実験例では、固体系において、γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果について検証した。
(1)評価方法
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)をデキストリン(サンデック#100;三和澱粉工業株式会社)と表1〜3に示す濃度で混合し、BCAA倍散品を調製した。各BCAAおよびその倍散品にγ−Glu−Val−Glyを50ppmとなるように添加した。γ−Glu−Val−Glyとしては、WO2007/055393に記載の方法に準じて合成したものを用いた(以下の実施例においても同じ)。
各サンプルについて、評価者(専門パネル)2名による官能評価を実施し、「苦味の強さ」を評価した。具体的には、プラスティックティースプーンを用いて各サンプル約0.2gを口に含み、評価を実施した。「苦味の強さ」は、各濃度のBCAAについて、γ−Glu−Val−Gly無添加品の苦味の強さを5点、BCAA濃度が半分のγ−Glu−Val−Gly無添加品の苦味の強さを2.5点、デキストリン(サンデック#100)の苦味の強さを0点として評価した。すなわち、例えば、S2の「苦味の強さ」は、BCAA濃度が6.25%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(S1)の苦味の強さを5点、BCAA濃度が3.13%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(別途調製)の苦味の強さを2.5点、デキストリン(サンデック#100)の苦味の強さを0点として評価した。また、例えば、S10の「苦味の強さ」は、BCAA濃度が100%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(S9)の苦味の強さを5点、BCAA濃度が50%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(S7)の苦味の強さを2.5点、デキストリン(サンデック#100)の苦味の強さを0点として評価した。
(2)結果
結果を表1〜3に示す。BCAAの濃度が6.25%〜100%のいずれの条件においても、γ−Glu−Val−Glyを添加することにより、苦味抑制効果が得られた。すなわち、固体系において、γ−グルタミルペプチドを配合することで、BCAAの苦味が抑制されることが明らかとなった。
実施例2:γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果(2)
本実験例では、固体系において、γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果と、γ−Glu−Val−Gly添加濃度の影響について検証した。
(1)評価方法
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)をデキストリン(サンデック#100;三和澱粉工業株式会社)と混合し、BCAAの50%倍散品を調製した。各BCAA倍散品にγ−Glu−Val−Glyを表4〜6に示す濃度となるように添加した。
各サンプルについて、評価者(専門パネル)2名による官能評価を実施し、「苦味の強さ」を評価した。具体的には、プラスティックティースプーンを用いて各サンプル約0.2gを口に含み、評価を実施した。「苦味の強さ」は、γ−Glu−Val−Gly無添加品の苦味の強さを5点、BCAA濃度が25%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(別途調製)の苦味の強さを2.5点、デキストリン(サンデック#100)の苦味の強さを0点として評価した。
(2)結果
結果を表4〜6に示す。γ−Glu−Val−Glyの濃度が6.25ppm〜100ppmのいずれの条件においても、γ−Glu−Val−Glyを添加することにより、苦味抑制効果が得られた。すなわち、固体系において、γ−グルタミルペプチドを配合することで、BCAAの苦味が抑制されることが再度確認された。
実施例3:γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果(3)
本実験例では、液体系において、γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果と、γ−Glu−Val−Gly添加濃度の影響について検証した。
(1)評価方法
BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)を水に溶解し、BCAAの1%水溶液を調製した。各BCAA水溶液にγ−Glu−Val−Glyを表7〜9に示す濃度となるように添加した。
各サンプルについて、評価者(専門パネル)2名による官能評価を実施し、「苦味の強さ」を評価した。「苦味の強さ」は、γ−Glu−Val−Gly無添加品の苦味の強さを5点、BCAA濃度が0.5%のγ−Glu−Val−Gly無添加品(別途調製)の苦味の強さを2.5点、水の苦味の強さを0点として評価した。
(2)結果
結果を表7〜9に示す。γ−Glu−Val−Glyの濃度が6.25ppm〜100ppmのいずれの条件においても、γ−Glu−Val−Glyを添加することにより、苦味抑制効果が得られた。すなわち、液体系においても、γ−グルタミルペプチドを配合することで、BCAAの苦味が抑制されることが明らかとなった。
実施例4:γ−Glu−Val−Glyと既知の苦味抑制物質との比較
本実験例では、γ−Glu−Val−GlyによるBCAAの苦味抑制効果と、既知の苦味抑制物質によるBCAAの苦味抑制効果とを比較した。
(1)評価方法
市販品のポタージュスープ(クノール)にBCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)を各0.4%の喫食濃度となるように添加し、Negative controlとした。Negative controlにγ−Glu−Val−Glyまたは既知の苦味抑制物質(クエン酸、ソーマチン、レシチン)を表10に示す濃度となるように添加した。BCAAを添加していないポタージュスープをPositive controlとした。
各サンプルについて、評価者(専門パネル)2名による官能評価を実施し、「苦味の強さ」と「苦味以外の異風味の強さ」を評価した。「苦味の強さ」は、Negative controlの苦味の強さを5点、スープにBCAAを各0.2%の喫食濃度となるように添加したもの(別途調製)の苦味の強さを2.5点、Positive controlの苦味の強さを0点として評価した。「苦味以外の異風味の強さ」は、「5:非常に強い異風味を感じる」、「3:許容範囲外の異風味を感じる」、「0:異風味を全く感じない」として評価した。
(2)結果
結果を表10に示す。既知の苦味抑制物質(クエン酸、ソーマチン、レシチン)を添加した場合、苦味は抑制されたが、異風味も付与された。一方、γ−Glu−Val−Glyを添加した場合、異風味を付与することなく、苦味を抑制することができた。よって、本発明によれば、異風味を付与することなくBCAAの苦味を抑制することができ、したがって、本発明は、既存の苦味抑制技術と比較して極めて有用であることが明らかとなった。

Claims (16)

  1. γ−グルタミルペプチドを、分岐鎖L−アミノ酸が配合された経口摂取組成物またはその原料に配合することを含み、
    前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)およびγ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)から選択される1またはそれ以上のγ−グルタミルペプチドである、
    経口摂取組成物の製造方法。
  2. 前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンから選択される1またはそれ以上のアミノ酸である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−Val−Glyである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記γ−グルタミルペプチドが、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように配合される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記経口摂取組成物における前記分岐鎖L−アミノ酸の含有量が、0.1%(w/w)以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記分岐鎖L−アミノ酸を配合することを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記経口摂取組成物が、飲食品または経口医薬品である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記経口摂取組成物が、分岐鎖L−アミノ酸の補給用の飲食品または経口医薬品である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記経口摂取組成物が、清涼飲料、ゼリー、ムース、プリン、ババロア、栄養バー、またはスープである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. γ−グルタミルペプチドを、分岐鎖L−アミノ酸が配合された経口摂取組成物またはその原料に配合することを含み、
    前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−X−Gly(Xはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)およびγ−Glu−Y(Yはアミノ酸又はアミノ酸誘導体を表す)から選択される1またはそれ以上のγ−グルタミルペプチドである、
    経口摂取組成物の苦味を抑制する方法。
  12. 前記分岐鎖L−アミノ酸が、L−バリン、L−ロイシン、およびL−イソロイシンから選択される1またはそれ以上のアミノ酸である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記γ−グルタミルペプチドが、γ−Glu−Val−Glyである、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記γ−グルタミルペプチドが、γ−グルタミルペプチドの喫食濃度が0.005ppm(w/w)〜100ppm(w/w)となるように配合される、請求項11〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記経口摂取組成物における前記分岐鎖L−アミノ酸の含有量が、0.1%(w/w)以上である、請求項11〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記経口摂取組成物が、飲食品または経口医薬品である、請求項11〜15のいずれか1項に記載の方法。
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