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JP2016170002A - ジャイロモジュール、電子機器及び移動体 - Google Patents

ジャイロモジュール、電子機器及び移動体 Download PDF

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JP2016170002A
JP2016170002A JP2015049139A JP2015049139A JP2016170002A JP 2016170002 A JP2016170002 A JP 2016170002A JP 2015049139 A JP2015049139 A JP 2015049139A JP 2015049139 A JP2015049139 A JP 2015049139A JP 2016170002 A JP2016170002 A JP 2016170002A
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Norifumi Shimizu
教史 清水
菊池 尊行
Takayuki Kikuchi
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Abstract

【課題】外部からの加速度の印加による角速度の検出精度の低下を、低減可能なジャイロモジュールの提供。
【解決手段】ジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー素子10がパッケージ20に内蔵されているジャイロセンサー5と、基板30と、ジャイロセンサー5と基板30とを互いに接着する支持体40と、を備え、支持体40は、基板30の接着面31と直交する方向(Z軸方向)から見た平面視で、ジャイロセンサー5と基板30とが重なる範囲の一部であって、ジャイロセンサー5の重心Gを含む範囲に設けられ、且つヤング率が0よりも大きく1GPa以下であり、支持体40の周囲におけるジャイロセンサー5と基板30との間には、隙間Cがあることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、ジャイロモジュール、このジャイロモジュールを備えている電子機器及び移動体に関する。
従来、ジャイロモジュールとして、角速度検出用のセンサー素子を有し、センサー素子が、基板と、この基板に対して、第1の軸(x)方向に弾性変形可能な第1の支持梁及び第1の軸方向と直交する第2の軸(y)方向に弾性変形可能な第2の支持梁を介して支持された振動体と、この振動体を第1の軸方向へ振動させる振動発生手段と、振動体に生じる第2の軸方向への変位に基づいて第3の軸(z)回りの角速度を検出するための角速度検出手段と、を備え、センサー素子とパッケージ部材とが接着剤により一体化された構造体の第2の軸方向への共振周波数が、振動体の第1の軸方向への共振周波数と振動体の第2の軸方向への共振周波数との差の1/√2倍以下である角速度センサー装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、上記角速度センサー装置は、外部から第2の軸方向へ加わる加速度による振動体の第2の軸方向への振動を低減することができ、外部からの加速度の印加に起因する第3の軸回りの角速度の検出精度の低下を防止することができるとされている。
特開2003−28644号公報
しかしながら、上記角速度センサー装置は、センサー素子とパッケージ部材とを接着している接着剤の位置によっては、外部から第2の軸方向へ加わる加速度により、センサー素子に接着剤を回転中心とした回転運動が生じる虞がある。
これにより、上記角速度センサー装置は、センサー素子にコリオリ力が生じて振動体が第2の軸方向へ振動し、上記回転運動を第3の軸回りの角速度として誤検出する虞がある。
この結果、上記角速度センサー装置は、外部からの加速度の印加により角速度の検出精度が低下する虞がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるジャイロモジュールは、ジャイロセンサー素子がパッケージに内蔵されているジャイロセンサーと、基板と、前記ジャイロセンサーと前記基板とを互いに接着する支持体と、を備え、前記支持体は、前記基板の接着面と直交する方向から見た平面視で、前記ジャイロセンサーと前記基板とが重なる範囲の一部であって、前記ジャイロセンサーの重心を含む範囲に設けられ、且つヤング率が0よりも大きく1GPa以下であり、前記支持体の周囲における前記ジャイロセンサーと前記基板との間には、隙間があることを特徴とする。
これによれば、ジャイロモジュールは、支持体が基板の接着面と直交する方向から見た平面視で、ジャイロセンサーと基板とが重なる範囲の一部であって、ジャイロセンサーの重心を含む範囲に設けられ、支持体の周囲におけるジャイロセンサーと基板との間には、隙間がある。
これにより、ジャイロモジュールは、外部から基板の接着面に沿った方向の加速度が印加されても、ジャイロセンサーに支持体を回転中心とした回転運動が生じ難くなる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による基板の接着面と直交する軸(以下、第3軸とする)回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
加えて、ジャイロモジュールは、支持体のヤング率が、0よりも大きく1GPa以下であることから、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動を減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、ジャイロセンサー内におけるジャイロセンサー素子との共振が低減され、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
[適用例2]上記適用例にかかるジャイロモジュールにおいて、前記支持体は、ゲルであることが好ましい。
これによれば、ジャイロモジュールは、支持体がゲルであることから、その物性によって他の材料よりも共振周波数(共振点)が低くなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動をより減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下をより低減することができる。
[適用例3]上記適用例にかかるジャイロモジュールにおいて、前記ジャイロセンサーは、前記ジャイロセンサー素子に加えて、前記ジャイロセンサー素子を駆動する回路素子を、前記パッケージに内蔵していることが好ましい。
これによれば、ジャイロモジュールは、ジャイロセンサーが、ジャイロセンサー素子に加えて、ジャイロセンサー素子を駆動する回路素子をパッケージに内蔵していることから、ジャイロセンサー素子のみの場合よりもジャイロセンサーの質量が大きくなる。
これにより、ジャイロモジュールは、支持体の共振周波数が低くなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下を更に低減することができる。
[適用例4]上記適用例にかかるジャイロモジュールにおいて、前記基板に取り付けられ、前記ジャイロセンサー、前記支持体、及び前記接着面の少なくとも一部を覆うキャップを更に備え、前記キャップに覆われた内部空間は、気密に封止されているとともに気体が充填され、前記ジャイロセンサーと前記基板との間の前記隙間は、0よりも大きく100μm以下であることが好ましい。
これによれば、ジャイロモジュールは、キャップに覆われた内部空間が、気密に封止されているとともに気体が充填され、ジャイロセンサーと基板との間の隙間が、0よりも大きく100μm以下である。
このことから、ジャイロモジュールは、ジャイロセンサーと基板との間の隙間に充填されている気体の粘性抵抗により、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動を減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
[適用例5]上記適用例にかかるジャイロモジュールにおいて、前記内部空間は、大気圧を超えて加圧されていることが好ましい。
これによれば、ジャイロモジュールは、内部空間が大気圧を超えて加圧されていることから、気体の粘性抵抗が更に大きくなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
[適用例6]上記適用例にかかるジャイロモジュールにおいて、前記支持体は、前記平面視で、互いに間隔を有する複数の支持体片に分割されていることが好ましい。
これによれば、ジャイロモジュールは、支持体が平面視で、互いに間隔を有する複数の支持体片に分割されていることから、複数の支持体片間に充填されている気体の粘性抵抗により、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサーの振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュールは、外部からの加速度の印加による第3軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
[適用例7]本適用例にかかる電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載のジャイロモジュールを備えていることを特徴とする。
これによれば、電子機器は、上記適用例のいずれか一例に記載のジャイロモジュールを備えていることから、上記適用例のいずれか一例に記載の効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
[適用例8]本適用例にかかる移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載のジャイロモジュールを備えていることを特徴とする。
これによれば、移動体は、上記適用例のいずれか一例に記載のジャイロモジュールを備えていることから、上記適用例のいずれか一例に記載の効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
第1実施形態のジャイロモジュールの概略構成を示す模式展開斜視図。 図1のジャイロモジュールの概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。 ジャイロセンサーの概略構成を示す模式図であり、(a)は基板側から見た平面図、(b)は(a)のB−B線での断面図。 第2実施形態のジャイロモジュールの概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図。 ジャイロモジュールを備えている電子機器としてのモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す模式斜視図。 ジャイロモジュールを備えている電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す模式斜視図。 ジャイロモジュールを備えている電子機器としてのデジタルスチルカメラの構成を示す模式斜視図。 ジャイロモジュールを備えている移動体の一例としての自動車を示す模式斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
最初に、第1実施形態のジャイロモジュールについて説明する。
図1は、第1実施形態のジャイロモジュールの概略構成を示す模式展開斜視図である。図2は、図1のジャイロモジュールの概略構成を示す模式図である。図2(a)は、平面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A線での断面図である。なお、平面図では、説明の便宜上、一部の構成要素を省略してある。
なお、図1、図2を含む以下の各図において、わかり易くするために各構成要素の寸法比率は実際と異なる。また、図1、図2を含む以下の各図において、X軸(第1軸)、Y軸(第2軸)及びZ軸(第3軸)は、互いに直交する座標軸である。
図1、図2に示すように、第1実施形態のジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー素子10(引き出し線のみで表記、詳細後述)が、パッケージ20に内蔵されているジャイロセンサー5と、矩形平板状の基板30と、ジャイロセンサー5と基板30とを互いに接着する支持体40と、基板30に取り付けられ、ジャイロセンサー5、支持体40、及び基板30の接着面31の少なくとも一部を覆うキャップ50と、を備えている。
支持体40は、略円板状に形成され、基板30の接着面31と直交する方向(Z軸方向)から見た平面視(図2(a))で、ジャイロセンサー5と基板30とが重なる範囲の一部であって、ジャイロセンサー5の重心Gを含む範囲に設けられている。
加えて、支持体40は、ヤング率(縦弾性係数)が0よりも大きく1GPa以下である。
また、支持体40の周囲におけるジャイロセンサー5と基板30との間には、隙間Cがある。
隙間C(換言すれば、支持体40の厚さ)は、0よりも大きく100μm以下であることが好ましい。
支持体40の材料としては、ヤング率が0よりも大きく1GPa以下であれば特に限定されないが、例えば、シリコーンゲル、ウレタンゲルなどのゲルや、シリコーンゴム、シリコーンRTVゴムなどのエラストマー、シリコーン系、エポキシ系、ポリイミド系、アクリル系、ウレタン系、ゴム系、液晶ポリマーなどの接着剤が挙げられる。
支持体40は、例えば、ディスペンサーなどの塗布装置による塗布、スクリーン印刷、スピンコート及びフォトリソグラフィー技術、エッチング技術によるパターニングなどにより形成される。
ジャイロセンサー5は、内蔵するジャイロセンサー素子10により、Z軸回りの角速度を検出する機能を有する。
ジャイロセンサー5の略直方体形状のパッケージ20には、+Z側の面である外底面23の+Y側の端部及び−Y側の端部に沿って複数の外部端子24が設けられ、Au(金)やAl(アルミニウム)などのボンディングワイヤー60によって、基板30の接着面31に設けられた中継端子32と接続されている。なお、図2(b)では、説明の便宜上、ジャイロセンサー5の内部を省略してある(詳細後述)。
基板30には、両面に配線が設けられたプリント配線基板として、例えば、ガラスエポキシ基板が用いられている。
基板30の、X軸及びY軸に平行な平面である接着面31には、上述した中継端子32が、+Y側の端部及び−Y側の端部に沿って複数設けられている。
基板30の、接着面31とは表裏の関係にある実装面33には、複数の実装端子34が、中継端子32と同様の配列で設けられている。
実装端子34と中継端子32とは、図示しない配線により互いに接続されている。
キャップ50は、外周のつば部が、例えば、接着剤、低融点ガラスなどの接合部材70を介して基板30の接着面31に気密に接合されている。これにより、キャップ50に覆われた内部空間Sは、気密に封止されていることになる。
内部空間Sには、気体としての例えば、大気や、窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスなどが、充填されていることが好ましい。
また、上記気体が充填されている内部空間Sは、大気圧を超えて加圧されていることが好ましい。
キャップ50の材料としては、特に限定されないが、例えば、コバール、42アロイ、洋白などの金属が挙げられる。なお、キャップ50の材料としては、リフロー実装に耐えられる耐熱性があれば樹脂でもよい。
ここで、ジャイロセンサー5について詳述する。
図3は、ジャイロセンサーの概略構成を示す模式図である。図3(a)は、基板側から見た平面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B線での断面図である。なお、平面図では、説明の便宜上、一部の構成要素を省略してある。
図3に示すように、ジャイロセンサー5は、ジャイロセンサー素子10と、ジャイロセンサー素子10を駆動する回路素子としてのICチップ80と、ジャイロセンサー素子10を収容するパッケージ20と、を備えている。
パッケージ20は、平面形状が略矩形で凹部を有したパッケージベース21と、パッケージベース21の凹部を覆う平面形状が略矩形で平板状のリッド(蓋)22と、を有し、略直方体形状に形成されている。
パッケージベース21には、例えば、セラミックグリーンシートを成形して積層し焼成した酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、炭化珪素質焼結体、ガラスセラミック焼結体などのセラミック系の絶縁性材料が用いられている。
パッケージベース21は、平面視で略中央部に位置し、ICチップ80を収容する収容凹部21aと、収容凹部21aよりもリッド22側に位置し、ジャイロセンサー素子10を収容する収容凹部21bと、を備えている。
パッケージベース21の収容凹部21a及び収容凹部21bを覆うリッド22には、パッケージベース21と同材料、または、コバール、42アロイ、洋白などの金属が用いられている。
ICチップ80は、ジャイロセンサー素子10を駆動する駆動回路及びジャイロセンサー素子10の角速度検出動作を検出する検出回路などを備え、パッケージベース21の収容凹部21aの底面に図示しない接着剤などにより固定されている。
ICチップ80は、図示しない複数の接続端子が、パッケージベース21の図示しない複数のボンディングパッドに、ボンディングワイヤー61を介して接続されている。
なお、複数のボンディングパッドは、図示しない内部配線などを介して、ジャイロセンサー素子10や、パッケージベース21の外底面23に設けられた外部端子24などに接続されている。
ジャイロセンサー素子10は、例えば、圧電材料である水晶を主要材料として形成されている。水晶は、電気軸と呼ばれるX軸、機械軸と呼ばれるY軸及び光学軸と呼ばれるZ軸を有している。ここでは、水晶の各軸(X軸、Y軸及びZ軸)と各図の各座標軸(X軸、Y軸及びZ軸)とが、それぞれ一致しているものとする。
ジャイロセンサー素子10は、水晶の原石(ランバード)などから、互いに直交するX軸及びY軸に平行な平面(XY平面)に沿って切り出されて平板状に加工され、XY平面と直交するZ軸方向に所定の厚みを有している。なお、所定の厚みは、発振周波数(共振周波数)、外形サイズ、加工性などにより適宜設定される。
ジャイロセンサー素子10は、フォトリソグラフィー技術及びウエットエッチングまたはドライエッチング技術を用いて形成されている。なお、ジャイロセンサー素子10は、1枚の水晶ウエハーから複数個取りすることが可能である。
ジャイロセンサー素子10は、その形状からダブルT型と呼ばれる構成となっている。
ジャイロセンサー素子10は、中心部分に位置する略矩形状の基部11と、基部11からY軸に沿って延伸された1対の検出用振動腕12と、検出用振動腕12と直交するように基部11からX軸に沿って延伸された1対の連結腕13と、各連結腕13の先端側からY軸に沿って延伸された各1対の駆動用振動腕14,15と、を備えている。
また、ジャイロセンサー素子10は、1対の検出用振動腕12に、図示しない検出電極が形成され、各1対の駆動用振動腕14,15に、図示しない駆動電極が形成されている。
ジャイロセンサー素子10は、1対の検出用振動腕12で、角速度を検出する検出振動系を構成し、1対の連結腕13と各1対の駆動用振動腕14,15とで、ジャイロセンサー素子10を駆動する駆動振動系を構成している。
ジャイロセンサー素子10の基部11の主面11a(Z軸と直交する面の内、+Z側の面)には、上記各検出電極、各駆動電極から引き出された図示しない6つの接続電極が設けられている。
ジャイロセンサー素子10は、パッケージベース21の収容凹部21bの底面に固定された、中央部に開口部を有する略額縁状のセンサー基板90に支持されている。
センサー基板90は、ポリイミドなどの樹脂からなる基板本体91と、基板本体91における収容凹部21bの底面側に積層されたCu(銅)などの金属箔からなるタブテープ92と、を備えている。
センサー基板90は、図3(b)において、ICチップ80の上方(リッド22側)に位置する開口部の縁から、中央に向かって斜め上方に折り曲げられた複数(ここでは6つ)の帯状のタブテープ92が延設されている。
タブテープ92の先端は、ジャイロセンサー素子10の基部11の主面11aに設けられている接続電極に、導電性接着剤やバンプなどの接合部材71を介して電気的に接続されている。
これにより、ジャイロセンサー素子10は、センサー基板90によって水平に(XY平面に平行に)支持されている。
センサー基板90の、タブテープ92と接続され、基板本体91のX軸方向における両端部に3個ずつ配置されている端子電極93は、収容凹部21bの底面に設けられた電極パッド21cと、導電性接着剤などの接合部材72を介して接合されている。
端子電極93は、電極パッド21c、図示しない内部配線、ボンディングパッド、ボンディングワイヤー61などを経由してICチップ80と電気的に接続されている。これにより、ジャイロセンサー素子10は、ICチップ80と電気的に接続されていることになる。
ジャイロセンサー素子10は、各1対の駆動用振動腕14,15がX軸方向へ所定の共振周波数で屈曲振動している状態で、Z軸回りに角速度ωが加わることにより、Y軸方向に発生するコリオリ力によって、1対の検出用振動腕12が励振され、X軸方向へ屈曲振動するようになる。
ジャイロセンサー素子10は、1対の検出用振動腕12に形成された検出電極が、上記屈曲振動により発生した水晶の歪を電気信号として検出することで、Z軸回りの角速度ωを求めることができる。
ジャイロセンサー5は、ジャイロセンサー素子10がセンサー基板90に支持された状態で、パッケージベース21の収容凹部21bがリッド22により覆われ、パッケージベース21とリッド22とが、シールリング、低融点ガラス、接着剤などの接合部材73を介して気密に接合される。
なお、パッケージ20の内部は、ジャイロセンサー素子10の屈曲振動が阻害されないように、減圧状態(真空度の高い状態)となっている。
ジャイロモジュール1は、外部から電源や入力信号が、基板30、ボンディングワイヤー60を介して、ジャイロセンサー5に供給され、ICチップ80からの駆動信号によりジャイロセンサー素子10が屈曲振動することによって、Z軸回りに印加された角速度ωの検出を行い、角速度ωの検出結果を出力信号としてジャイロセンサー5からボンディングワイヤー60、基板30を介して外部へ出力する。
上述したように、第1実施形態のジャイロモジュール1は、支持体40が基板30の接着面31と直交する方向(Z軸方向)から見た平面視で、ジャイロセンサー5と基板30とが重なる範囲の一部であって、ジャイロセンサー5の重心Gを含む範囲に設けられ、支持体40の周囲におけるジャイロセンサー5と基板30との間には、隙間Cが設けられている。
これにより、ジャイロモジュール1は、外部から基板30の接着面31に沿った方向(例えば、X軸方向やY軸方向)の加速度が印加されても、ジャイロセンサー5に支持体40を回転中心とした第3軸としてのZ軸回りの回転運動が生じ難くなる。
この結果、ジャイロモジュール1は、外部からの加速度の印加による基板30の接着面31と直交するZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下を低減することができる。
加えて、ジャイロモジュール1は、支持体40のヤング率が、0よりも大きく1GPa以下であることから、その物性によって外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動を減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー5内におけるジャイロセンサー素子10との共振が低減され、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下を低減することができる。
また、ジャイロモジュール1は、支持体40がゲルである場合、その物性によって他の材料よりも共振周波数が低くなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動をより減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール1は、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下をより低減することができる。
また、ジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー5が、ジャイロセンサー素子10に加えて、ジャイロセンサー素子10を駆動する回路素子としてのICチップ80をパッケージ20に内蔵していることから、ジャイロセンサー素子10のみの場合よりもジャイロセンサー5の質量が大きくなる。
これにより、ジャイロモジュール1は、支持体40の共振周波数が低くなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール1は、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下を更に低減することができる。
また、ジャイロモジュール1は、キャップ50に覆われた内部空間Sが、気密に封止されているとともに気体が充填され、ジャイロセンサー5と基板30との間の隙間Cが、0よりも大きく100μm以下であることが好ましいとされている。
このことから、ジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー5と基板30との間の隙間に充填されている気体の粘性抵抗により、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動を減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール1は、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下を低減することができる。
また、ジャイロモジュール1は、内部空間Sが大気圧を超えて加圧されている場合には、気体の粘性抵抗が更に大きくなり、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール1は、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度ωの検出精度の低下を更に低減することができる。
なお、ジャイロセンサー素子10に用いられる圧電材料としては、水晶に限定されるものではなく、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などが挙げられる。
また、ジャイロセンサー5は、ジャイロセンサー素子10とICチップ80とが、平面視で並んでいる構成としてもよい。
また、ジャイロセンサー5と基板30との接続は、ボンディングワイヤー60に代えて、センサー基板90のタブテープ92状の部材を用いるような構成としてもよい。
また、支持体40の平面形状は、円形に限定されるものではなく、三角形、四角形及び五角形以上の多角形や、楕円形などでもよい。
また、ジャイロセンサー5と基板30との間の隙間C(支持体40の厚さ)は、100μm以下に限定されるものではなく、100μmを超えてもよい。
なお、ジャイロモジュール1は、ジャイロセンサー5のジャイロセンサー素子10がZ軸回りではなく、X軸またはY軸回りの角速度を検出する構成であってもよい。
これによれば、ジャイロモジュール1は、外部からの(特にZ軸方向からの)加速度の印加によるジャイロセンサー5のZ軸方向への傾斜が低減され、X軸またはY軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のジャイロモジュールについて説明する。
図4は、第2実施形態のジャイロモジュールの概略構成を示す模式図である。図4(a)は、平面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線での断面図である。
なお、第1実施形態との共通部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4に示すように、第2実施形態のジャイロモジュール2は、第1実施形態と比較して、支持体140の構成が異なる。
ジャイロモジュール2は、支持体140が、基板30の接着面31と直交する方向(Z軸方向)から見た平面視(図4(a))で、互いに間隔を有する複数の支持体片140aに分割されている(ここでは21分割)。
これによれば、ジャイロモジュール2は、支持体140が上記平面視で、互いに間隔を有する複数の支持体片140aに分割されていることから、ジャイロセンサー5と基板30との間の隙間に充填されている気体に加えて、複数の支持体片140a間に充填されている気体の粘性抵抗により、外部からの加速度の印加によるジャイロセンサー5の振動を更に減衰させることができる。
この結果、ジャイロモジュール2は、外部からの加速度の印加によるZ軸回りの角速度の検出精度の低下を低減することができる。
なお、支持体140の分割は、ディスペンサーなどの塗布装置による複数のドット状の塗布、マトリクス状に開口されたマスクを用いたスクリーン印刷、スピンコート及びマトリクス状に開口されたマスクを用いたフォトリソグラフィー技術、エッチング技術によるマトリクス状のパターニングなどにより行うことが可能である。
なお、支持体片140aは、図示の形状の他に円柱状などであってもよい。
(電子機器)
次に、上述したジャイロモジュールを備えている電子機器について説明する。
図5は、ジャイロモジュールを備えている電子機器としてのモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す模式斜視図である。
図5に示すように、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1101を有する表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。
このようなパーソナルコンピューター1100には、ジャイロモジュール1(または2)が内蔵されている。
図6は、ジャイロモジュールを備えている電子機器としての携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す模式斜視図である。
図6に示すように、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1201が配置されている。
このような携帯電話機1200には、ジャイロモジュール1(または2)が内蔵されている。
図7は、ジャイロモジュールを備えている電子機器としてのデジタルスチルカメラの構成を示す模式斜視図である。なお、この図7には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。
ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面(図中手前側)には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。
また、ケース1302の正面側(図中奥側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。
また、このデジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。
このようなデジタルスチルカメラ1300には、ジャイロモジュール1(または2)が内蔵されている。
このような電子機器は、上述したジャイロモジュールを備えていることから、上記各実施形態で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
なお、上述したジャイロモジュールを備えている電子機器としては、これら以外に、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、各種ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類、フライトシミュレーターなどが挙げられる。
いずれの場合にも、これらの電子機器は、上述したジャイロモジュールを備えていることから、上記各実施形態で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
(移動体)
次に、上述したジャイロモジュールを備えている移動体について説明する。
図8は、ジャイロモジュールを備えている移動体の一例としての自動車を示す模式斜視図である。
自動車1500は、ジャイロモジュール1(または2)を、例えば、搭載されているナビゲーション装置、姿勢制御装置などの姿勢検出センサーとして用いている。
これによれば、自動車1500は、上述したジャイロモジュールを備えていることから、上記各実施形態で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮することができる。
上述したジャイロモジュールは、上記自動車1500に限らず、自走式ロボット、自走式搬送機器、列車、船舶、飛行機、人工衛星などを含む移動体の姿勢検出センサーの主要な構成要素などとして好適に用いることができ、いずれの場合にも、上記各実施形態で説明した効果が奏され、優れた性能を発揮する移動体を提供することができる。
1,2…ジャイロモジュール、5…ジャイロセンサー、10…ジャイロセンサー素子、11…基部、11a…主面、12…検出用振動腕、13…連結腕、14,15…駆動用振動腕、20…パッケージ、21…パッケージベース、21a,21b…収容凹部、21c…電極パッド、22…リッド、23…外底面、24…外部端子、30…基板、31…接着面、32…中継端子、33…実装面、34…実装端子、40…支持体、50…キャップ、60,61…ボンディングワイヤー、70,71,72,73…接合部材、80…回路素子としてのICチップ、90…センサー基板、91…基板本体、92…タブテープ、93…端子電極、140…支持体、140a…支持体片、1100…電子機器としてのパーソナルコンピューター、1101…表示部、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1200…電子機器としての携帯電話機、1201…表示部、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1300…電子機器としてのデジタルスチルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター、1500…移動体としての自動車、S…内部空間。

Claims (8)

  1. ジャイロセンサー素子がパッケージに内蔵されているジャイロセンサーと、
    基板と、
    前記ジャイロセンサーと前記基板とを互いに接着する支持体と、を備え、
    前記支持体は、前記基板の接着面と直交する方向から見た平面視で、前記ジャイロセンサーと前記基板とが重なる範囲の一部であって、前記ジャイロセンサーの重心を含む範囲に設けられ、且つヤング率が0よりも大きく1GPa以下であり、
    前記支持体の周囲における前記ジャイロセンサーと前記基板との間には、隙間があることを特徴とするジャイロモジュール。
  2. 前記支持体は、ゲルであることを特徴とする請求項1に記載のジャイロモジュール。
  3. 前記ジャイロセンサーは、前記ジャイロセンサー素子に加えて、前記ジャイロセンサー素子を駆動する回路素子を、前記パッケージに内蔵していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジャイロモジュール。
  4. 前記基板に取り付けられ、前記ジャイロセンサー、前記支持体、及び前記接着面の少なくとも一部を覆うキャップを更に備え、
    前記キャップに覆われた内部空間は、気密に封止されているとともに気体が充填され、
    前記ジャイロセンサーと前記基板との間の前記隙間は、0よりも大きく100μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のジャイロモジュール。
  5. 前記内部空間は、大気圧を超えて加圧されていることを特徴とする請求項4に記載のジャイロモジュール。
  6. 前記支持体は、前記平面視で、互いに間隔を有する複数の支持体片に分割されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のジャイロモジュール。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のジャイロモジュールを備えていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のジャイロモジュールを備えていることを特徴とする移動体。
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