実施の形態1.
図7は、現在3GPPにおいて議論されているLTE方式の移動体通信システムの全体的な構成を示すブロック図である。現在3GPPにおいては、CSG(Closed Subscriber Group)セル(E−UTRANのHome−eNodeB(Home−eNB;HeNB)、UTRANのHome−NB(HNB))と、non−CSGセル(E−UTRANのeNodeB(eNB)、UTRANのNodeB(NB)、GERANのBSS)とを含めたシステムの全体的な構成が検討されており、E−UTRANについては、図7のような構成が提案されている(非特許文献1 4.6.1.章参照)。
図7について説明する。移動端末装置(以下「移動端末」または「UE」という)71は、基地局装置(以下「基地局」という)72と無線通信可能であり、無線通信で信号の送受信を行う。移動端末装置は、通信端末装置に相当する。以下、移動端末装置を「通信端末」という場合がある。基地局72は、マクロセルであるeNB72−1と、ローカルノードであるHome−eNB72−2とに分類される。eNB72−1は、大規模基地局装置に相当し、移動端末UE71と通信可能な範囲であるカバレッジとして、比較的大きい大規模カバレッジを有する。Home−eNB72−2は、小規模基地局装置に相当し、カバレッジとして、比較的小さい小規模カバレッジを有する。
eNB72−1は、MME、あるいはS−GW、あるいはMMEおよびS−GWを含むMME/S−GW部(以下「MME部」という場合がある)73とS1インタフェースにより接続され、eNB72−1とMME部73との間で制御情報が通信される。ひとつのeNB72−1に対して、複数のMME部73が接続されてもよい。eNB72−1間は、X2インタフェースにより接続され、eNB72−1間で制御情報が通信される。
Home−eNB72−2は、MME部73とS1インタフェースにより接続され、Home−eNB72−2とMME部73との間で制御情報が通信される。ひとつのMME部73に対して、複数のHome−eNB72−2が接続される。あるいは、Home−eNB72−2は、HeNBGW(Home-eNB GateWay)74を介してMME部73と接続される。Home−eNB72−2とHeNBGW74とは、S1インタフェースにより接続され、HeNBGW74とMME部73とはS1インタフェースを介して接続される。ひとつまたは複数のHome−eNB72−2がひとつのHeNBGW74と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。HeNBGW74は、ひとつまたは複数のMME部73と接続され、S1インタフェースを通して情報が通信される。
さらに現在3GPPでは、以下のような構成が検討されている。Home−eNB72−2間のX2インタフェースはサポートされない。MME部73からは、HeNBGW74はeNB72−1として見える。Home−eNB72−2からは、HeNBGW74はMME部73として見える。Home−eNB72−2が、HeNBGW74を介してMME部73に接続されるか否かに関係なく、Home−eNB72−2とMME部73との間のインタフェースは、S1インタフェースで同じである。HeNBGW74は、複数のMME部73にまたがるような、Home−eNB72−2へのモビリティ、あるいはHome−eNB72−2からのモビリティはサポートしない。Home−eNB72−2は、唯一のセルをサポートする。
図8は、本発明に係る移動端末(図7の移動端末71)の構成を示すブロック図である。図8に示す移動端末71の送信処理を説明する。まず、プロトコル処理部801からの制御データ、およびアプリケーション部802からのユーザデータが、送信データバッファ部803へ保存される。送信データバッファ部803に保存されたデータは、エンコーダー部804へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部803から変調部805へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコーダー部804でエンコード処理されたデータは、変調部805にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部806へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ807から基地局72に送信信号が送信される。
また、移動端末71の受信処理は、以下のとおりに実行される。基地局72からの無線信号がアンテナ807により受信される。受信信号は、周波数変換部806にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部808において復調処理が行われる。復調後のデータは、デコーダー部809へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部801へ渡され、ユーザデータはアプリケーション部802へ渡される。移動端末71の一連の処理は、制御部810によって制御される。よって制御部810は、図8では省略しているが、各部801〜809と接続している。
図9は、本発明に係る基地局(図7の基地局72)の構成を示すブロック図である。図9に示す基地局72の送信処理を説明する。EPC通信部901は、基地局72とEPC(MME部73、HeNBGW74など)との間のデータの送受信を行う。他基地局通信部902は、他の基地局との間のデータの送受信を行う。Home−eNB72−2間のX2インタフェースはサポートされない方向であるため、Home−eNB72−2では、他基地局通信部902が存在しないことも考えられる。EPC通信部901および他基地局通信部902は、それぞれプロトコル処理部903と情報の受け渡しを行う。プロトコル処理部903からの制御データ、ならびにEPC通信部901および他基地局通信部902からのユーザデータおよび制御データは、送信データバッファ部904へ保存される。
送信データバッファ部904に保存されたデータは、エンコーダー部905へ渡され、誤り訂正などのエンコード処理が施される。エンコード処理を施さずに、送信データバッファ部904から変調部906へ直接出力されるデータが存在してもよい。エンコードされたデータは、変調部906にて変調処理が行われる。変調されたデータは、ベースバンド信号に変換された後、周波数変換部907へ出力され、無線送信周波数に変換される。その後、アンテナ908より一つもしくは複数の移動端末71に対して送信信号が送信される。
また、基地局72の受信処理は以下のとおりに実行される。ひとつもしくは複数の移動端末71からの無線信号が、アンテナ908により受信される。受信信号は、周波数変換部907にて無線受信周波数からベースバンド信号に変換され、復調部909で復調処理が行われる。復調されたデータは、デコーダー部910へ渡され、誤り訂正などのデコード処理が行われる。デコードされたデータのうち、制御データはプロトコル処理部903あるいはEPC通信部901、他基地局通信部902へ渡され、ユーザデータはEPC通信部901および他基地局通信部902へ渡される。基地局72の一連の処理は、制御部911によって制御される。よって制御部911は、図9では省略しているが、各部901〜910と接続している。
現在3GPPにおいて議論されているHome−eNB72−2の機能を以下に示す(非特許文献1 4.6.2章参照)。Home−eNB72−2は、eNB72−1と同じ機能を有する。加えて、HeNBGW74と接続する場合、Home−eNB72−2は、適当なサービングHeNBGW74を発見する機能を有する。Home−eNB72−2は、1つのHeNBGW74に唯一接続する。つまり、HeNBGW74との接続の場合は、Home−eNB72−2は、S1インタフェースにおけるFlex機能を使用しない。Home−eNB72−2は、1つのHeNBGW74に接続されると、同時に別のHeNBGW74や別のMME部73に接続しない。
Home−eNB72−2のTACとPLMN IDは、HeNBGW74によってサポートされる。Home−eNB72−2をHeNBGW74に接続すると、「UE attachment」でのMME部73の選択は、Home−eNB72−2の代わりに、HeNBGW74によって行われる。Home−eNB72−2は、ネットワーク計画なしで配備される可能性がある。この場合、Home−eNB72−2は、1つの地理的な領域から別の地理的な領域へ移される。したがって、この場合のHome−eNB72−2は、位置によって、異なったHeNBGW74に接続する必要がある。
図10は、本発明に係るMMEの構成を示すブロック図である。図10では、前述の図7に示すMME部73に含まれるMME73aの構成を示す。PDN GW通信部1001は、MME73aとPDN GWとの間のデータの送受信を行う。基地局通信部1002は、MME73aと基地局72との間のS1インタフェースによるデータの送受信を行う。PDN GWから受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、PDN GW通信部1001から、ユーザプレイン通信部1003経由で基地局通信部1002に渡され、1つあるいは複数の基地局72へ送信される。基地局72から受信したデータがユーザデータであった場合、ユーザデータは、基地局通信部1002から、ユーザプレイン通信部1003経由でPDN GW通信部1001に渡され、PDN GWへ送信される。
PDN GWから受信したデータが制御データであった場合、制御データは、PDN GW通信部1001から制御プレイン制御部1005へ渡される。基地局72から受信したデータが制御データであった場合、制御データは、基地局通信部1002から制御プレイン制御部1005へ渡される。
HeNBGW通信部1004は、HeNBGW74が存在する場合に設けられ、情報種別によって、MME73aとHeNBGW74との間のインタフェース(IF)によるデータの送受信を行う。HeNBGW通信部1004から受信した制御データは、HeNBGW通信部1004から制御プレイン制御部1005へ渡される。制御プレイン制御部1005での処理の結果は、PDN GW通信部1001経由でPDN GWへ送信される。また、制御プレイン制御部1005で処理された結果は、基地局通信部1002経由でS1インタフェースにより1つあるいは複数の基地局72へ送信され、またHeNBGW通信部1004経由で1つあるいは複数のHeNBGW74へ送信される。
制御プレイン制御部1005には、NASセキュリティ部1005−1、SAEベアラコントロール部1005−2、アイドルステート(Idle State)モビリティ管理部1005―3などが含まれ、制御プレインに対する処理全般を行う。NASセキュリティ部1005―1は、NAS(Non-Access Stratum)メッセージのセキュリティなどを行う。SAEベアラコントロール部1005―2は、SAE(System Architecture Evolution)のベアラの管理などを行う。アイドルステートモビリティ管理部1005―3は、待受け状態(LTE−IDLE状態、単にアイドルとも称される)のモビリティ管理、待受け状態時のページング信号の生成および制御、傘下の1つあるいは複数の移動端末71のトラッキングエリア(TA)の追加、削除、更新、検索、トラッキングエリアリスト(TA List)管理などを行う。
MME73aは、UEが登録されている(registered)追跡領域(トラッキングエリア:Tracking Area:TA)に属するセルへ、ページングメッセージを送信することで、ページングプロトコルに着手する。MME73aに接続されるHome−eNB72−2のCSGの管理やCSG−IDの管理、そしてホワイトリスト管理は、アイドルステートモビリティ管理部1005―3で行ってもよい。
CSG−IDの管理では、CSG−IDに対応する移動端末とCSGセルとの関係が管理(追加、削除、更新、検索)される。例えば、あるCSG−IDにユーザアクセス登録された一つまたは複数の移動端末と該CSG−IDに属するCSGセルとの関係であってもよい。ホワイトリスト管理では、移動端末とCSG−IDとの関係が管理(追加、削除、更新、検索)される。例えば、ホワイトリストには、ある移動端末がユーザ登録した一つまたは複数のCSG−IDが記憶されてもよい。これらのCSGに関する管理は、MME73aの中の他の部分で行われてもよい。MME73aの一連の処理は、制御部1006によって制御される。よって制御部1006は、図10では省略しているが、各部1001〜1005と接続している。
現在3GPPにおいて議論されているMME73aの機能を以下に示す(非特許文献1 4.6.2章参照)。MME73aは、CSG(Closed Subscriber Groups)のメンバーの1つ、あるいは複数の移動端末のアクセスコントロールを行う。MME73aは、ページングの最適化(Paging optimization)の実行をオプションとして認める。
図11は、本発明に係るHeNBGWである図7に示すHeNBGW74の構成を示すブロック図である。EPC通信部1101は、HeNBGW74とMME73aとの間のS1インタフェースによるデータの送受信を行う。基地局通信部1102は、HeNBGW74とHome−eNB72−2との間のS1インタフェースによるデータの送受信を行う。ロケーション処理部1103は、EPC通信部1101経由で渡されたMME73aからのデータのうちレジストレーション情報などを、複数のHome−eNB72−2に送信する処理を行う。ロケーション処理部1103で処理されたデータは、基地局通信部1102に渡され、ひとつまたは複数のHome−eNB72−2にS1インタフェースを介して送信される。
ロケーション処理部1103での処理を必要とせず通過(透過)させるだけのデータは、EPC通信部1101から基地局通信部1102に渡され、ひとつまたは複数のHome−eNB72−2にS1インタフェースを介して送信される。HeNBGW74の一連の処理は、制御部1104によって制御される。よって制御部1104は、図11では省略しているが、各部1101〜1103と接続している。
現在3GPPにおいて議論されているHeNBGW74の機能を以下に示す(非特許文献1 4.6.2章参照)。HeNBGW74は、S1アプリケーションについてリレーする。Home−eNB72−2へのMME73aの手順の一部分であるが、HeNBGW74は、移動端末71に関係しないS1アプリケーションについて終端する。HeNBGW74が配置されるとき、移動端末71に無関係な手順がHome−eNB72−2とHeNBGW74との間、そしてHeNBGW74とMME73aとの間を通信される。HeNBGW74と他のノードとの間でX2インタフェースは設定されない。HeNBGW74は、ページングの最適化(Paging optimization)の実行をオプションとして認める。
次に移動体通信システムにおける一般的なセルサーチ方法の一例を示す。図12は、LTE方式の通信システムにおいて移動端末(UE)が行うセルサーチから待ち受け動作までの概略を示すフローチャートである。移動端末は、セルサーチを開始すると、ステップST1201で、周辺の基地局から送信される第一同期信号(P−SS)、および第二同期信号(S−SS)を用いて、スロットタイミング、フレームタイミングの同期をとる。P−SSとS−SSとを合わせて、同期信号(SS)には、セル毎に割り当てられたPCI(Physical Cell Identity)に1対1に対応するシンクロナイゼーションコードが割り当てられている。PCIの数は現在504通りが検討されており、この504通りのPCIを用いて同期をとるとともに、同期がとれたセルのPCIを検出(特定)する。
次に同期がとれたセルに対して、ステップST1202で、基地局からセル毎に送信される参照信号RS(cell-specific Reference Signal:CRS)を検出し受信電力(RSRPとも称される。)の測定を行う。参照信号RSには、PCIと1対1に対応したコードが用いられており、そのコードで相関をとることによって他セルと分離できる。ステップST1201で特定したPCIから、該セルのRS用のコードを導出することによって、RSを検出し、RS受信電力を測定することが可能となる。
次にステップST1203で、ステップST1202までで検出されたひとつ以上のセルの中から、RSの受信品質が最もよいセル(例えば、RSの受信電力が最も高いセル、つまりベストセル)を選択する。
次にステップST1204で、ベストセルのPBCHを受信して、報知情報であるBCCHを得る。PBCH上のBCCHには、セル構成情報が含まれるMIB(Master Information Block)がのる。したがってPBCHを受信してBCCHを得ることで、MIBが得られる。MIBの情報としては、例えば、DL(ダウンリンク)システム帯域幅(送信帯域幅設定(transmission bandwidth configuration:dl-bandwidth)とも呼ばれる)、送信アンテナ数、SFN(System Frame Number)などがある。
次にステップST1205で、MIBのセル構成情報をもとに該セルのDL−SCHを受信して、報知情報BCCHの中のSIB(System Information Block)1を得る。SIB1には、該セルへのアクセスに関する情報や、セルセレクションに関する情報、他のSIB(SIBk;k≧2の整数)のスケジューリング情報が含まれる。また、SIB1には、TAC(Tracking Area Code)が含まれる。
次にステップST1206で、移動端末は、ステップST1205で受信したSIB1のTACと、移動端末が既に保有しているTA(Tracking Area)リスト内のTACとを比較する。比較した結果、ステップST1205で受信したTACがTAリスト内に含まれるTACと同じならば、該セルで待ち受け動作に入る。比較して、ステップST1205で受信したTACがTAリスト内に含まれなければ、移動端末は該セルを通してコアネットワーク(Core Network,EPC)(MMEなどが含まれる)へ、TAU(Tracking Area Update)を行うためにTAの変更を要求する。コアネットワークは、TAU要求信号とともに移動端末から送られてくる該移動端末の識別番号(UE−IDなど)をもとに、TAリストの更新を行う。コアネットワークは、移動端末に更新後のTAリストを送信する。移動端末は、受信したTAリストにて移動端末が保有するTACリストを書き換える(更新する)。その後、移動端末は、該セルで待ち受け動作に入る。
LTE、LTE−AおよびUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)においては、CSG(Closed Subscriber Group)セルの導入が検討されている。前述したように、CSGセルに登録したひとつまたは複数の移動端末のみにアクセスが許される。CSGセルと登録されたひとつまたは複数の移動端末とがひとつのCSGを構成する。このように構成されたCSGには、CSG−IDと呼ばれる固有の識別番号が付される。なお、ひとつのCSGには、複数のCSGセルがあってもよい。移動端末は、どれかひとつのCSGセルに登録すれば、そのCSGセルが属するCSGの他のCSGセルにはアクセス可能となる。
また、LTEおよびLTE−AでのHome−eNBやUMTSでのHome−NBが、CSGセルとして使われることがある。CSGセルに登録した移動端末は、ホワイトリストを有する。具体的には、ホワイトリストはSIM(Subscriber Identity Module)/USIMに記憶される。ホワイトリストには、移動端末が登録したCSGセルのCSG情報が格納される。CSG情報として具体的には、CSG−ID、TAI(Tracking Area Identity)、TACなどが考えられる。CSG−IDとTACとが対応付けられていれば、どちらか一方でよい。また、CSG−IDおよびTACと、GCI(Global Cell Identity)とが対応付けられていればGCIでもよい。
以上から、ホワイトリストを有しない(本発明においては、ホワイトリストが空(empty)の場合も含める)移動端末は、CSGセルにアクセスすることは不可能であり、non−CSGセルのみにしかアクセスできない。一方、ホワイトリストを有する移動端末は、登録したCSG−IDのCSGセルにも、non−CSGセルにもアクセスすることが可能となる。
3GPPでは、全PCI(Physical Cell Identity)のうち、CSGセルによって使用するためにネットワークによって予約されたPCI範囲がある(非特許文献1参照)。PCI範囲を分割することをPCIスプリットと称することがある。PCIスプリット情報は、システム情報にて基地局から傘下の移動端末に対して報知される。非特許文献5は、PCIスプリットを用いた移動端末の基本動作を開示する。PCIスプリット情報を有していない移動端末は、全PCIを用いて(例えば504コード全てを用いて)セルサーチを行う必要がある。これに対して、PCIスプリット情報を有する移動端末は、当該PCIスプリット情報を用いてセルサーチを行うことが可能である。
また3GPPでは、ハイブリッドセルのためのPCIは、CSGセル用のPCI範囲の中には含まれないことが決定されている(非特許文献1 10.7章参照)。
3GPPでは、移動端末がCSGセルをセレクション、あるいはリセレクションする方法について2つのモードが存在する。1つ目は、自動(Automatic)モードである。自動モードの特徴を以下に示す。移動端末内の許可CSGリスト(Allowed CSG ID List)を利用して、セレクション、あるいはリセレクションを行う。PLMNの選択が完了した後、non−CSGセル、あるいは許可CSGリストに存在するCSG IDを伴うCSGセルである場合にのみ、選択している該PLMN中の1つのセルにキャンプオンする。移動端末の許可CSGリストが空であるならば、移動端末は、CSGセルの自立(autonomous)サーチ機能を停止する(非特許文献3 5.2.4.8.1章参照)。
2つ目は、手動(Manual)モードである。手動モードの特徴を以下に示す。移動端末は、現在選択されているPLMNで利用可能なCSGのリストを、ユーザに示す。移動端末がユーザに提供するCSGのリストは、移動端末に保存されている許可CSGリストに含まれるCSGに限られない。ユーザが該CSGのリストに基づいてCSGを選定した後、移動端末は、選択されたCSG IDを伴うセルへキャンプオンし、登録(register)を試みる(非特許文献3参照)。
HeNBおよびHNBに対しては、様々なサービスへの対応が求められている。例えば、オペレータは、ある決められたHeNBおよびHNBに移動端末を登録させ、登録した移動端末のみにHeNBおよびHNBのセルへのアクセスを許可することで、該移動端末が使用できる無線リソースを増大させて、高速に通信を行えるようにする。その分、オペレータは、課金料を通常よりも高く設定する、といったサービスである。
このようなサービスを実現するため、登録した(加入した、メンバーとなった)移動端末のみがアクセスできるCSGセル(Closed Subscriber Group cell)が導入されている。CSGセル(Closed Subscriber Group cell)は、商店街やマンション、学校、会社などへ数多く設置されることが要求される。例えば、商店街では店舗毎、マンションでは部屋毎、学校では教室毎、会社ではセクション毎にCSGセルを設置し、各CSGセルに登録したユーザのみが該CSGセルを使用可能とするような使用方法が要求されている。HeNB/HNBは、マクロセルのカバレッジ外での通信を補完するため(エリア補完型HeNB/HNB)だけでなく、上述したような様々なサービスへの対応(サービス提供型HeNB/HNB)が求められている。このため、HeNB/HNBがマクロセルのカバレッジ内に設置される場合も生じる。
3GPPにおいて、MTC技術の検討が進められている(非特許文献8参照)。MTCは、従来の人対人(Human to Human:H2H)の通信と異なり、機械対機械(Machine to Machine:M2M)の通信である。すなわち、ヒューマンインタラクション(Human Interaction)、つまり人と人とのやり取りを必要としない。MTC技術を用いたサービス(以下「MTCサービス」という)の応用例として、ガス、電力、水道などのメータリング(Metering)、すなわち計測や、輸送管理および発注管理(Tracking&Tracing)などがある。MTCサービスの特徴として、MTC用のデバイス(MTC Device:MTCD)の数が膨大であることがある。一例として、1つのセルの傘下に3万台以上のMTCDが存在することが想定されている。
3GPPでは、MTCのアーキテクチャが検討されている(3GPP R3−100315(以下「非特許文献10」という)参照)。図13は、3GPPで検討されているMTCのアーキテクチャの一例を示す図である。LTEおよびLTE−Aの通信システムだけでなく、WCDMAの通信システムでもMTCサービスのサポートが検討されている。
図13において、MTCD1301〜1304と、NB/eNB1305との間は、Uuインタフェース1311〜1314で接続されている。SGSN/MME(Serving GPRS Support Node/ Mobility Management Entity)1306は、NB/eNB1305とIuPS/S1インタフェース1315で接続されている。図示していないが、NBとSGSNとの間には、無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)が存在している。NBとRNCとの間は、Iubインタフェースで接続され、RNCはIuPSインタフェースを介してSGSNに接続される。
HLR/HSS(Home Location Register/Home Subscriber Server)1307は、Gr/S6aインタフェース1316を介して、SGSN/MME1306と接続される。通信オペレータ領域1317には、NB/eNB1305、SGSN/MME1306、およびHLR/HSS1307などが含まれる。
MTCサーバ1308は、通信オペレータ領域1317に含まれる。MTCサービスを行うMTCユーザ1309は、アプリケーションプログラムインタフェース(Application Program Interface:API)1310を介して、MTCサーバ1308と接続される。MTCサーバ1308が通信オペレータ領域1317のいずれのノードに接続されるかについては、3GPPにおいて現在検討中である。
MTCサービス用の情報は、MTCユーザ1309によって、MTCサーバ1308から、通信オペレータ領域1317のノードであるNB/eNB1305、SGSN/MME1306、HLR/HSS1307を用いて、MTCD1301〜1304へ通知される。逆にMTCD1301〜1304からの情報は、通信オペレータ領域1317のノードであるNB/eNB1305、SGSN/MME1306、HLR/HSS1307を用いて、MTCサーバ1308へ通知され、MTCユーザ1309によって該情報が利用される。
実施の形態1で解決する課題について、以下に説明する。MTCDの数は膨大であることが予想されている。またHeNBが収容可能な移動端末の数は、マクロセルが収容可能な移動端末の数と比較して、格段に少ないことが予想される。したがって、一度に多くのMTCDがHeNBにアクセスした場合、HeNBがMTCDによって占有されてしまい、MTCDではない移動端末(以下「ノーマルUE」という場合がある)を収容できなくなるおそれがある。
具体例を以下に示す。家屋にHeNBが設置されているものとする。またHeNBは、ハイブリッドアクセスモードで運用されているものとする。したがって、HeNBと同じCSG−IDに未登録の通りすがりの移動端末も、HeNBにアクセス可能となる。
例えば、多数の荷物を積載したトラックが、家屋の前に停車しているとする。各荷物には、追跡調査のためにMTCDが貼り付けられているものとする。多くのMTCDにとって、受信品質が最も良好な基地局は、家屋に設置されているHeNBとなる。したがって、トラックに積載されている荷物に貼り付けられている多数のMTCDは、家屋に設置されているHeNBを、サービングセルとして再選択することになる。
そして、MTCDからMTCサーバに対して、現在地を報告するアクセスが発生する時刻となった場合、多数のMTCDから、家屋内のHeNBに対して一斉にアクセスが発生する。これによって、HeNBに収容されている移動端末の数(以下「収容数」という場合がある)が、HeNBに収容可能な移動端末の数(以下「収容可能数」という場合がある)に達してしまう。こうなると、HeNBは、新たにノーマルUEからアクセスが発生しても、そのノーマルUEを収容できなくなり、ノーマルUEへサービスを提供することができなくなる。
MTCDなどの移動端末からHeNBへのアクセスを制限する方法として、既存の技術にCSG(Closed Subscriber Group cell)が存在する。しかし、HeNBをオープンアクセスモード、あるいはハイブリッドアクセスモードで運用している場合には、HeNBと同じCSG−IDに未登録の移動端末もHeNBにアクセスが可能となる。したがって、既存のCSGによってHeNBへのアクセスを制限するだけでは、前述の課題を解決することができない。
実施の形態1での解決策を以下に示す。基地局から、通信可能な範囲内に存在する移動端末、すなわち傘下の移動端末に、自基地局におけるMTCD制限情報を通知する。MTCD制限情報を通知する移動端末は、MTCDおよびノーマルUEを含む。MTCDは、制限端末装置に相当し、ノーマルUEは、制限端末装置以外の通信端末装置に相当する。MTCD制限情報は、MTCDが制限される動作を示す。
MTCD制限情報を受信したMTCDは、MTCD制限情報が示す制限に従って動作する。MTCD制限情報を受信したノーマルUEは、MTCD制限情報が示す制限に従う動作はしない。MTCD制限情報を受信したノーマルUEは、通常通り動作するとしてもよい。
これによって、基地局は、ノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することが可能となる。したがって、基地局であるHeNBで、MTCD制限情報を用いてノーマルUEとMTCDとを区別して、MTCDの動作を制限すれば、MTCDのアクセスによって、HeNBによる移動端末の収容数が収容可能数に達してしまい、HeNBがMTCDによって占有されて、ノーマルUEを収容できなくなるという課題を解決することができる。
MTCD制限情報が示す制限の具体例として、以下の(1)〜(7)の7つを開示する。
(1)MTCDがアクセス可能か否か。アクセスの具体例として、以下の(a1)〜(a5)の5つを開示する。(a1)上り制御データ送信。(a2)上りトラフィックデータ送信。ユーザデータの送信であってもよい。(a3)RACH送信。(a4)RRC接続要求(RRC Connection Request)の送信。(a5)前記(a1)〜(a4)の組み合わせ。
(2)MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能か否か。言い換えると、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能か否か。
(3)MTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン可能か否か。言い換えると、MTCDがアクセプタブルセル(Acceptable cell)として選択可能か否か。限られたサービスの具体例として、以下の(b1)〜(b4)の4つを開示する。(b1)緊急呼の発信。(b2)ETWSの受信。(b3)CMASの受信。(b4)前記(b1)〜(b3)の組み合わせ。
(4)MTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じているか否か。言い換えると、MTCDに対して該セルがバードセル(Barred cell)であるか否か。
(5)MTCDがローミングしてくることを禁じているか否か。
(6)MTCDがハンドオーバしてくることを禁じているか否か。
(7)前記(1)〜(6)の組み合わせ。
MTCD制限情報によって1つの制限を通知することで、あわせて他の制限も通知するとみなしてもよい。その組み合わせは、静的に決定するようにしてもよい。組み合わせの具体例として、以下の(A1)〜(A11)の11個を開示する。
(A1)MTCD制限情報がアクセス不可能であることを示す場合、MTCDはアクセス不可能であるが、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能であることを意味する。
(A2)MTCD制限情報がアクセス不可能であることを示す場合、MTCDはアクセス不可能であるが、限られたサービスを得るためにキャンプオン可能であることを意味する。
(A3)MTCD制限情報がアクセス不可能であることを示す場合、MTCDはアクセス不可能であるが、セル選択および再選択の候補とすることを禁じられていないことを意味する。
(A4)MTCD制限情報がアクセス不可能であることを示す場合、MTCDはアクセス不可能であるが、ローミングしてくることを禁じられていないことを意味する。
(A5)MTCD制限情報がアクセス不可能であることを示す場合、MTCDはアクセス不可能であるが、ハンドオーバしてくることを禁じられていないことを意味する。
(A6)MTCD制限情報がノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDはノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であるが、限られたサービスを得るためにキャンプオン可能であることを意味する。
(A7)MTCD制限情報がノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDはノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であるが、セル選択および再選択の候補とすることを禁じられていないことを意味する。
(A8)MTCD制限情報がノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDはノーマルサービスを得るためにキャンプ不可能であるが、ローミングしてくることを禁じられていないことを意味する。
(A9)MTCD制限情報がノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDはノーマルサービスを得るためにキャンプ不可能であるが、ハンドオーバしてくることを禁じられていないことを意味する。
(A10)MTCD制限情報が限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDは限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であるが、ローミングしてくることを禁じられていないことを意味する。
(A11)MTCD制限情報が限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す場合、MTCDは限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であるが、ハンドオーバしてくることを禁じられていないことを意味する。
MTCD制限情報によって「不可能」が示された場合、MTCD制限情報によって示される動作よりも厳しい制限は、かかっていないとみなしてもよい。前記MTCD制限情報が示す制限の具体例では、具体例(1)の制限が最も緩い制限で、具体例の数字が大きくなるほど、すなわち(1)から(4)に進むにつれて厳しい制限となっているとする。便宜上、具体例(5),(6),(7)を除いて説明する。
例えば、具体例(1)において、MTCDがアクセス不可能を示す場合は、該制限より厳しい制限はかかっていないとみなす。したがって該制限情報によって、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能であること、MTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン可能であること、およびMTCDがセル選択および再選択の候補とすることが可能であることを示すとみなされる。
MTCD制限情報は、制限内容として、可能か否かなどの2つの場合を示す2値でなくてもよい。2値でない制限情報の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)制限情報として多値を通知。具体的な制限情報として、2ビットを用いる場合について以下に示す。「11」は、制限無しを示す。「10」は、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す。「01」は、MTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す。「00」は、MTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じていることを示す。制限情報として多値を用いることによって、2値を用いる場合と比較して、より柔軟な通信システムを構築することができる。
(2)制限情報を通知するか否かによって制限を示す。具体例として、以下の(a1),(a2)の2つを示す。(a1)「MTCD制限情報が存在する」、すなわち「MTCD制限情報を通知する」は、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す。「MTCD制限情報が存在しない」、すなわち「MTCD制限情報を通知しない」は、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能であることを示す。(a2)「MTCD制限情報が存在する」、すなわち「MTCD制限情報を通知する」は、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す。「MTCD制限情報が存在しない」、すなわち「MTCD制限情報を通知しない」は、制限無しを示す。(a1)または(a2)のように、通知するか否かによって制限を示す制限情報を用いる場合、制限情報として2値を用いる場合とは異なり、MTCDを制限しない基地局においては、MTCD制限情報を通知する必要がない。したがって、現行の基地局について変更を加える必要がない。これによって、後方互換性(backward compatibility:バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。
MTCD制限情報は、必ずしも「MTCD」に対する制限情報でなくてもよい。具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)MTCDの優先度に従った制限情報。通信システムにおいて高い優先度のMTCDと、低い優先度のMTCDとを区別する場合に有効となる。制限情報との組み合わせの具体例として、以下の(a1)〜(a3)の3つを開示する。(a1)MTCD制限情報は、低い優先度のMTCDに対する制限情報を示す。(a2)高い優先度のMTCD用のMTCD制限情報と、低い優先度のMTCD用のMTCD制限情報とを別個に設ける。(a3)MTCD制限情報は、全てのMTCDに対する制限情報を示す。また、優先度は2値でなくてもよい。
(2)MTCDグループに従った制限情報。通信システムにおいてMTCDグループが設けられた場合に有効となる。制限情報との組み合わせの具体例として、以下の(b1)〜(b3)の3つを開示する。例えば、MTCDグループAとMTCDグループBとが存在するとする。(b1)MTCD制限情報は、MTCDグループAに属するMTCDに対する制限情報を示す。(b2)MTCDグループ毎にMTCD制限情報を設ける。つまり、MTCDグループA用のMTCD制限情報と、MTCDグループB用のMTCD制限情報とを別個に設ける。その場合、MTCD制限情報にMTCDグループの識別子を付加するとよい。(b3)MTCD制限情報は、全てのMTCDグループに対する制限情報を示す。また、グループの数は2つでなくてもよい。
(3)移動端末の優先度に従った制限情報。通信システムにおいてMTCDであるか否かの区別ではなく、高い優先度の移動端末であるか、または低い優先度の移動端末であるかを区別する場合に有効となる。制限情報との組み合わせの具体例として、以下の(c1),(c2)の2つを開示する。(c1)制限情報は、低い優先度の移動端末に対する制限情報を示す。(c2)高い優先度の移動端末用の制限情報と、低い優先度の移動端末用の制限情報とを設ける。また、優先度は2値でなくてもよい。
MTCD制限情報の決定方法の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)MTCD制限情報は、静的に決定する。静的とは、例えば基地局の性能(ケーパビリティ:capability)によって決定することをいう。具体例として、以下の(a1)〜(a3)の3つを開示する。(a1)HeNBはMTCDを制限する。HeNBではない基地局、例えばマクロセルなどはMTCDを制限しない。前記制限が予め決定されている場合などは、MTCD制限情報の通知は省略できる。(a2)収容可能数の少ない基地局、例えば収容可能数が閾値よりも少ない基地局は、MTCDを制限する。収容可能数の多い基地局、例えば収容可能数が閾値よりも多い基地局は、MTCDを制限しない。(a3)カバレッジが小さい基地局、例えばカバレッジが閾値より狭い基地局は、MTCDを制限する。カバレッジが大きい基地局、例えばカバレッジが閾値より大きい基地局は、MTCDを制限しない。
(2)MTCD制限情報は、基地局固有に準静的に決まる。準静的とは、例えば基地局の設置状況や運用状況など、基地局の性能を除く要因によって決定することをいう。具体例を以下に示す。HeNBではない基地局、例えばマクロセルなどは、制限無しとする。他のセルの圏外に設置されたHeNB(以下「エリア補完型HeNB」とも称される)は、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能とする。他のセルの圏内に設置されたHeNB(以下「サービス提供型HeNB」とも称される)は、MTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じる。このように準静的に決定する場合は、静的に決定する場合と比較して、基地局の設置状況等に応じて変更することができるので、より柔軟な通信システムを構築することができる。
基地局から傘下の移動端末へのMTCD制限情報の通知方法の具体例について開示する。報知情報として、MTCD制限情報を通知する。これによって、移動端末は、移動端末の状態によらず、例えば移動端末が待受け状態であるか、接続状態(Connected)であるかによらず、MTCD制限情報を受信することができる。報知情報として通知する場合の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)MIBによって通知する。MIBに新たなパラメータを設ける。MIBは、セルサーチの早い段階で、移動端末に受信されるので(図12のステップST1204参照)、MTCD制限情報をMIBで通知することによって、移動端末が、制限があるか否かを早期に判断することができる。
(2)SIBによって通知する。SIBに新たなパラメータを設ける。SIBは、下り共有チャネルであるDL−SCHにマッピングされる。(1)のMIBは、物理報知チャネルであるPBCHにマッピングされる。PBCHのリソースは、前述の通り40ms間隔中の4個のサブフレームに限定されている。これに対し、DL−SCHにはそのような制限はない。したがって、MTCD制限情報をSIBで通知することによって、MTCD制限情報の情報量に対する制限を緩やかにすることができる。SIBとして通知する場合の具体例として、以下の(a1)〜(a3)の3つを開示する。
(a1)SIB1によって通知する。SIB1に新たなパラメータを設ける。SIB1には、アクセス制限に関わる既存パラメータ(cellbarred、CSG-indication、CSG-identity)が含まれる。したがって、MTCD制限情報をSIB1に含めることによって、アクセス制限に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
(a2)SIB2によって通知する。SIB2に新たなパラメータを設ける。SIB2には、アクセス制限に関わる既存パラメータ(ac-BarringInfo:ACB)が含まれる。したがって、MTCD制限情報をSIB2に含めることによって、アクセス制限に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
(a3)SIB3、SIB4、SIB5、SIB6、SIB7,SIB8によって通知する。SIB3、SIB4、SIB5、SIB6、SIB7,SIB8に新たなパラメータを設ける。SIB3、SIB4、SIB5、SIB6、SIB7,SIB8には、セル再選択に関わる既存パラメータが含まれる。したがって、MTCD制限情報をSIB3、SIB4、SIB5、SIB6、SIB7,SIB8に含めることによって、セル再選択に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
MTCD制限情報が、前記具体例(1)のMTCDがアクセス可能か否かを示す場合、基地局から傘下の移動端末へのMTCD制限情報の通知方法として、既存のパラメータであるアクセスクラスバーリング(Access Class Barring:ACB)を用いてもよい(非特許文献2参照)。既存のパラメータを用いることによって、通信システムが複雑化することを回避することができる。既存のパラメータに対して変更が必要な点として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)既存のパラメータであるACBにおいては、MTCDとノーマルUEとの区別がない。したがって、パラメータACBを用いて、基地局がノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することは不可能である。本実施の形態においては、MTCD用のACBと、ノーマルUE用のACBとを分離する。これによって基地局は、パラメータACBを用いて、ノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することが可能となる。
(2)3GPPでは、コアネットワーク側のMTCDによる混雑の回避が検討されている(3GPP R3−102661(以下「非特許文献10」という)参照)。非特許文献10に記載されている内容を説明する。コアネットワーク側においてMTCDによる混雑が発生した場合、コアネットワーク側は、基地局に対してMTCDのアクセスの除外を指定する。しかし、非特許文献10に記載の方法では、コアネットワーク側のMTCDによる混雑と無関係に、MTCDのアクセスの除外を指定することはできない。
そこで本実施の形態においては、コアネットワーク側のMTCDによる混雑が発生しなくても、基地局がパラメータACBを用いて、MTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。例えば、基地局が、コアネットワーク側からの指示がなくても、パラメータACBを用いて、MTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。または基地局が、コアネットワーク側からのオーバーロードスタート(Overload Start)を受信しなくても、パラメータACBを用いて、MTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。これによって基地局は、パラメータACBを用いて、コアネットワーク側の混雑とは無関係に、MTCDの制限情報を傘下の移動端末へ通知することができる。
MTCD制限情報が、前記具体例(4)のMTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じているか否かを示す場合、基地局から傘下の移動端末へのMTCD制限情報の通知方法として、既存のパラメータであるセルバード(cellbarred、以下、単に「バード(Barred)」という場合がある)を用いてもよい(非特許文献2参照)。既存のパラメータを用いることによって、通信システムが複雑化することを回避することができる。
既存のパラメータに対して変更が必要な点を開示する。既存のパラメータBarredにおいては、MTCDとノーマルUEとの区別がない。したがって、パラメータBarredを用いて、基地局がノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することは不可能である。そこで本実施の形態においては、MTCD用のBarredと、ノーマルUE用のBarredとを分離する。これによって基地局は、パラメータBarredを用いて、ノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することが可能となる。
また、基地局から傘下の移動端末へのMTCD制限情報の通知方法として、MTCDのみデコードを行う領域を設け、その領域にMTCD制限情報をマッピングしてもよい。これによって、ノーマルUEが該領域を受信する必要がなくなるとともに、該領域をデコードする必要がなくなる。したがって、既存の3GPP機器への変更が不要となり、後方互換性(バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。
移動端末がMTCD制限情報を受信するセルの具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)測定を実施するセル。(2)セル選択基準を満たすセル。具体例(2)のセルを用いる場合、具体例(1)のセルを用いる場合と比較して、MTCD制限情報の受信が必要なセルの数が少なくなる。したがって、具体例(2)のセルを用いることによって、移動端末の処理の負荷を軽減することができる。また、移動端末の低消費電力化を実現することができる。
移動端末がMTCD制限情報を反映するタイミングの具体例として、以下の(1)〜(7)の7つを開示する。以下に開示する具体例は、移動端末がMTCD制限情報を確認するタイミングであってもよい。
(1)セル選択のとき。セル選択の前にMTCD制限情報を確認し、該セルが選択(キャンプオン)可能であるか否かを確認する。セル選択が可能である場合は、該セルを選択する。セル選択が不可能である場合は、該セルをセル選択の候補から外し、他のセルを選択すべく動作を開始する。
(2)セル再選択のとき。セル再選択の前にMTCD制限情報を確認し、該セルが再選択(キャンプオン)が可能であるか否かを確認する。セル再選択が可能である場合は、該セルを再選択する。セル再選択が不可能である場合は、該セルをセル再選択の候補から外し、他のセルを再選択すべく動作を開始する。
(3)アクセスのとき。アクセスの前にMTCD制限情報を確認し、該セルがアクセス可能であるか否かを確認する。アクセス可能である場合は、該セルに対してアクセスを開始する。アクセス不可能である場合は、アクセスを中止する、あるいはアクセス可能な他のセルを選択すべくセル再選択動作を開始する。
(4)周期的。予め決められた周期で、MTCD制限情報を受信して、確認する。
(5)MTCD制限情報が変更されたとき。MTCD制限情報の内容が変更されたことがセル再選択のトリガとなってもよい。例えば、MTCD制限情報が、「ノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能」から、「ノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能」へ変更された場合は、傘下のMTCDは、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能な他のセルを選択するために、セル再選択動作を開始する。
(6)システム情報の変更(System Information change)通知を受信したとき。該通知には、ページングメッセージ(Paging message)が用いられることもある(非特許文献2参照)。MTCD制限情報をシステム情報(System Information:SI)で通知する場合に有効である。
(7)前記(1)〜(6)の組み合わせ。
MTCDがMTCD制限情報を反映、あるいは確認するようにしてもよい。ノーマルUEは、MTCD制限情報を反映、あるいは確認しなくてもよい。これによって、ノーマルUEへの変更が不要となり、後方互換性(バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。
基地局は、MTCDに対して制限しない場合は、MTCD制限情報を通知しなくてもよい。移動端末は、MTCD制限情報の通知がない基地局は、MTCDに対する制限がないと判断してもよい。または、移動端末は、MTCD制限情報の通知がないセルは、MTCDとノーマルUEとを同様に扱うと判断すればよい。具体例としては、MTCD制限情報は、HeNBが通知するようにしてもよい。MTCD制限情報は、HeNBでない基地局、例えばマクロセルなどは通知しなくてもよい。この場合、移動端末は、MTCD制限情報の通知がないセルは、MTCDに対する制限がないと判断すればよい。これによって、HeNBでない基地局への変更が不要となり、後方互換性(バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。
次に、図14を用いて、実施の形態1における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図14は、実施の形態1における通信システムのシーケンスを示す図である。本動作例では、MTCD制限情報が示す制限の具体例として、前記具体例(2)のMTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能か否かである場合について開示する。また、MTCD制限情報の決定方法の具体例として、前記具体例(1)の(a1)のHeNBはMTCDを制限する場合について開示する。HeNBではない基地局、例えばマクロセルなどは、MTCDを制限しない場合について開示する。また、移動端末がMTCD制限情報を受信するセルとしては、前記具体例(2)のセル選択基準を満たすセルの場合について開示する。また、移動端末がMTCD制限情報を反映するタイミングの具体例として、前記具体例(1)のセル選択のときについて開示する。また、MTCDがMTCD制限情報を反映、あるいは確認する場合について開示する。HeNB_Aのカバレッジ内に移動端末(UE)が存在し、セル選択動作を行っていることとする。
ステップST1401において、UEは、セルの測定(Measurement)を実行して、ステップST1402に移行する。測定としては、具体的には、前述の図12に示すフローチャートのステップST1201、ステップST1202およびステップST1203の処理を実行する。本動作例では、ステップST1203において、HeNB_Aがベストセルとして選択されたとする。
ステップST1402において、UEは、ステップST1401における測定結果が、セル選択基準を満たすか否かを判断する。本動作例では、UEは、HeNB_Aがセル選択基準を満たすか否かを判断する。UEは、ステップST1402において、セル選択基準を満たすと判断した場合は、ステップST1404へ移行し、セル選択基準を満たさないと判断した場合は、ステップST1401へ戻る。
ステップST1403において、HeNB_Aは、MTCD制限情報をUEに通知する。HeNB_Aは、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を傘下の移動端末(UE)に向けて通知する。
ステップST1404において、UEは、MTCD制限情報を受信する。具体的には、UEは、ステップST1402においてセル選択基準を満たすと判断した基地局から通知されたMTCD制限情報を受信する。本動作例では、UEは、HeNB_Aから通知されたMTCD制限情報である「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を受信する。
ステップST1405において、UEは、自装置がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、USIMなどに格納されているMTCDである旨の情報(MTCD indicator)を用いてもよい。UEは、ステップST1405において、MTCDであると判断した場合は、ステップST1406へ移行し、MTCDでないと判断した場合は、ステップST1407へ移行する。ステップST1405の処理を行うことによって、ノーマルUEと区別した形でMTCDの動作を制限することができる。
ステップST1406において、UEは、セルがMTCDを制限しているか否かを判断する。本動作例では、MTCDがHeNB_Aを適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であるか否かを判断する。UEは、ステップST1406において、MTCDがHeNB_Aを適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であると判断した場合は、ステップST1407へ移行し、MTCDがHeNB_Aを適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であると判断した場合は、ステップST1401へ戻る。本動作例では、UEは、ステップST1403において受信したMTCD制限情報から、HeNB_Aは適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であると判断するので、ステップST1401へ戻る。ステップST1406の処理を行うことによって、MTCDの動作を制限することができる。
ステップST1407において、UEは、セルを適切なセル(Suitable Cell)として選択する。
以上の実施の形態1によって、以下の効果を得ることができる。基地局が、ノーマルUEと区別した形でMTCDの動作を制限することが可能となる。具体的には、HeNBが、ノーマルUEと区別した形でMTCDの動作を制限することが可能となる。これによって、HeNBがMTCDによって占有されてしまい、ノーマルUEを収容できなくなるという課題を解決することができる。したがって、HeNBによるノーマルUEに対するサービスの提供を維持することができる。
以上に述べたHeNBだけでなく、HNB、LTE用ピコセル(以下「EUTRAN pico cell」という場合がある)であるピコeNB、WCDMA用ピコセル(以下「UTRAN pico cell」という場合がある)であるピコNB、リレー、リモートラジオヘッド(RRH)、ホットゾーンセル用のノードなどの、いわゆるローカルノードなどについても、マクロセルに比べてカバレッジが小さく、収容可能な移動端末の数は、マクロセルの収容可能な移動端末の数と比較して、格段に少ないと予想される。このことから、これらのローカルノードについても、HeNBと同様に、実施の形態1の課題が発生すると考えられる。したがって、HNB、ピコeNB、ピコNB、リレー、リモートラジオヘッド、ホットゾーンセル用のノードなどのローカルノードについて、本実施の形態1を用いて、前記課題を解決することは有効である。
また、eNB、NBなどのマクロセルについても、MTCDとノーマルUEとを比較して、ノーマルUEの取扱いを優先させたい場合が考えられる。例えば、カバレッジ内においてイベントが開催され、多数のノーマルUEの利用が予想されるような場合である。このような場合、マクロセルなどについて、本実施の形態1を用いて、ノーマルUEを収容する余裕を確保し、ノーマルUEに対するサービスを維持することは有効である。
また、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側において混雑が発生する可能性があることが問題視されている。その場合にも、本実施の形態1を用いて、ノーマルUEと区別した形でMTCDの動作を制限することができる。MTCDの動作に制限をかけることによって、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消することができる。さらに、ノーマルUEに対するサービスの提供を維持しつつ、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消することができる。
MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合の、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガの具体例として、以下の(1)〜(4)の4つを開示する。(1)コアネットワーク側の混雑状況の変化。例えば、混雑が発生、混雑が解消。(2)無線区間の混雑状況の変化。例えば、混雑が発生、混雑が解消。(3)基地局の処理負荷の変化。例えば、処理負荷が高くなった、処理負荷が低くなった。(4)前記(1)〜(3)の組み合わせ。
MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合のMTCD制限情報を変更するトリガと、制限との組み合わせの具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)トリガが、前記トリガの具体例(1)のコアネットワーク側の混雑状況の変化である場合におけるトリガと制限との組み合わせ。混雑が発生した場合、基地局は制限を厳しくするように動作する。混雑が解消した場合、基地局は制限を緩和するように動作する。
(2)トリガが、前記トリガの具体例(2)の無線区間の混雑状況の変化である場合におけるトリガと制限との組み合わせ。混雑が発生した場合、基地局は制限を強化するように動作する。混雑が解消した場合、基地局は制限を緩和するように動作する。
(3)トリガが、前記トリガの具体例(3)の基地局の処理負荷の変化である場合におけるトリガと制限との組み合わせ。処理負荷が高くなった場合、基地局は制限を強化するように動作する。処理負荷低くなった場合、基地局は制限を緩和するように動作する。
MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合の、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガは、2値でなくてもよい。2値でないトリガの具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)トリガ情報として多値を通知。具体的なトリガ情報として、2ビットを用いる場合について以下に示す。「11」は、混雑状況レベル0(最小)を示す。「10」は、混雑状況レベル1を示す。「01」は、混雑状況レベル2を示す。「00」は、混雑状況レベル3(最大)を示す。混雑状況レベルは、数字が大きくなるほど、混雑が激しいことを意味する。つまり、混雑状況は、混雑状況レベルが、最小値である「0」から、「1」、「2」と大きくなるにつれて激しくなり、最大値である「3」が最も激しい。
(2)トリガではなく、ステータスであってもよい。混雑状況を示す情報を周期的に通知してもよい。また、混雑状況を示す情報の通知がなくなれば、混雑解消を示すとしてもよい。
MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合の、MTCD制限情報を変更するトリガが多値であった場合の、トリガと制限との組み合わせの具体例を以下に開示する。具体的なトリガ情報として、2ビットを用いる場合について以下に示す。トリガ情報が「11」であり、混雑状況レベル0(最小)を示す場合、制限無しとする。トリガ情報が「10」であり、混雑状況レベル1を示す場合、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能とする。トリガ情報が「01」であり、混雑状況レベル2を示す場合、MTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能とする。トリガ情報が「00」であり、混雑状況レベル3(最大)を示す場合、MTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じるとする。
MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合のコアネットワーク側がトリガを基地局へ通知する方法の具体例を以下に開示する。例えばMME、S−GWなどのコアネットワーク側が、トリガ情報を通知する。トリガ情報としては、既存メッセージの「Overload Start」および「Overload Stop」を用いることができる。既存のメッセージを用いることによって、通信システムが複雑化することを回避することができる。例えば、MMEは「Overload Start」を基地局へ通知することによって、コアネットワーク側で混雑が発生したことを通知する。MMEは、「Overload Stop」を基地局へ通知することによって、コアネットワーク側の混雑が解消したことを通知する。
図15を用いて、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で本実施の形態を用いた場合の、通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図15は、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的で実施の形態1を用いた場合の通信システムのシーケンスを示す図である。図15に示すシーケンスは、図14に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、MTCD制限情報が示す制限の具体例として、前記具体例(2)のMTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能か否かである場合について開示する。また、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガの具体例として、前記具体例(1)のコアネットワーク側の混雑状況の変化を用いる場合について開示する。また、基地局へトリガを通知するコアネットワーク側の具体例として、MMEを用いる場合について開示する。また、コアネットワーク側がトリガを基地局へ通知する方法の具体例として、既存メッセージの「Overload Start」および「Overload Stop」を用いる場合について開示する。eNB_Aのカバレッジ内に移動端末(UE)が存在し、セルの選択動作を行っているものとする。本動作例では、コアネットワーク側で混雑が発生したとする。
ステップST1501において、MMEは、コアネットワーク側において混雑が発生したか否かを判断する。MMEは、ステップST1501において、混雑が発生したと判断した場合は、ステップST1502へ移行し、混雑が発生していないと判断した場合は、ステップ1503へ移行する。本動作例では、コアネットワーク側で混雑が発生していることを想定しているので、ステップST1502へ移行する。
ステップST1502において、MMEは、基地局へ通知する、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガ情報として「Overload Start」をセットする。本動作例では、ステップST1501からステップST1502へ移行するので、MMEは、トリガ情報として、「Overload Start」をセットする。
ステップST1503において、MMEは、基地局へ通知する、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガ情報として「Overload Stop」をセットする。
ステップST1504において、MMEは、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガ情報を、基地局であるeNB_Aへ通知する。本動作例では、トリガ情報として「Overload Start」を通知する。
ステップST1505において、基地局であるeNB_Aは、ステップST1504においてMMEから受信した、基地局がMTCD制限情報を変更するトリガ情報に基づいて、コアネットワーク側に混雑が発生したか否かを判断する。判断の具体例としては、トリガ情報として「Overload Start」を受信した場合は、コアネットワーク側で混雑が発生したと判断する。トリガ情報として「Overload Stop」を受信した場合は、コアネットワーク側で混雑が解消、つまり混雑が発生していないと判断する。基地局であるeNB_Aは、ステップST1505において、混雑が発生したと判断した場合は、ステップST1506へ移行し、混雑が発生していないと判断した場合は、ステップST1507へ移行する。本動作例では、ステップST1504において「Overload Start」を受信しているので、コアネットワーク側で混雑が発生したと判断して、ステップST1506へ移行する。
ステップST1506において、基地局は、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」をセットする。ステップST1507において、基地局は、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可」をセットする。ステップST1506またはステップST1507の処理を行うことによって、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑を解消する目的でMTCD制限情報を用いることができる。
ステップST1508において、基地局は、MTCD制限情報を傘下の移動端末(UE)に向けて通知する。その後は、図14に示す例と同様にして、ステップST1404〜ステップST1407の処理が行われる。
実施の形態1 変形例1.
実施の形態1の変形例1で解決する課題について、以下に説明する。前述の実施の形態1を用いた場合、以下の課題が発生する。例えば個人所有のHeNBにおいて、実施の形態1を用いた場合を考える。HeNBと同じ個人所有のMTCDが、HeNBへの動作を制限されるという課題が発生する。
実施の形態1の変形例1での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態1での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1と同様とする。
制限を受けたくないMTCDを、制限を受けたくない基地局と同じCSG−IDに登録する。基地局から傘下の移動端末に、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDに対するMTCD制限情報(以下「未登録MTCD制限情報」という場合がある)を通知する。未登録MTCD制限情報は、未登録制限情報に相当する。
未登録MTCD制限情報を受信した移動端末のうち、基地局と同じCSGに未登録のMTCD(以下「CSG未登録のMTCD」という場合がある)は、未登録MTCD制限情報が示す制限に従って動作する。未登録MTCD制限情報を受信した移動端末のうち、CSG未登録のMTCDではない移動端末、すなわちノーマルUE、および基地局と同じCSGに登録されているMTCDは、未登録MTCD制限情報が示す制限に従う動作はしない。未登録MTCD制限情報を受信した移動端末のうち、CSG未登録のMTCDではない移動端末は、通常通り動作するとしてもよい。
未登録MTCD制限情報が示す制限の具体例として、以下の(1)〜(7)の7つを開示する。
(1)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがアクセス可能か否か。アクセスの具体例として、以下の(a1)〜(a5)の5つを開示する。(a1)上り制御データ送信。(a2)上りトラフィックデータ送信。ユーザデータの送信であってもよい。(a3)RACH送信。(a4)RRC接続要求(RRC Connection Request)の送信。(a5)前記(a1)〜(a4)の組み合わせ。
(2)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDが、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能か否か。言い換えると、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能か否か。
(3)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン可能か否か。言い換えると、MTCDがアクセプタブルセル(Acceptable cell)として選択可能か否か。限られたサービスの具体例として、以下の(b1)〜(b4)の4つを開示する。(b1)緊急呼の発信。(b2)ETWSの受信。(b3)CMASの受信。(b4)前記(b1)〜(b3)の組み合わせ。
(4)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じているか否か。言い換えると、MTCDに対して該セルがバードセル(Barred cell)であるか否か。
(5)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがローミングしてくることを禁じているか否か。
(6)自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがハンドオーバしてくることを禁じているか否か。
(7)前記(1)〜(6)の組み合わせ。
基地局から傘下の移動端末への未登録MTCD制限情報の通知方法の具体例について開示する。報知情報として、未登録MTCD制限情報を通知する。これによって、移動端末が、移動端末の状態によらず、例えば移動端末が待受け状態であるか、または接続状態(Connected)であるかによらず、未登録MTCD制限情報を受信可能であるという効果を得ることができる。報知情報として通知する場合の具体例は、実施の形態1と同様とする。
未登録MTCD制限情報が、前記具体例(1)の自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがアクセス可能か否かを示す場合、基地局から傘下の移動端末へのMTCD制限情報の通知方法として、既存のパラメータであるアクセスクラスバーリング(Access Class Barring:ACB)を用いてもよい(非特許文献2参照)。既存のパラメータを用いることによって、通信システムが複雑化することを回避することができる。
既存のパラメータに対して変更が必要な点として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)既存のACBにおいては、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末との区別がない。したがって、パラメータACBを用いて、基地局が自基地局と同じCSGに登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末とを区別して動作を制限することは不可能である。
そこで本変形例においては、自基地局と同じCSGに未登録のMTCD用のACBと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末用のACBとを分離する。これによって、基地局がパラメータACBを用いて、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末とを区別して、動作を制限することが可能となる。
(2)3GPPでは、コアネットワーク側のMTCDによる混雑の回避が検討されている(非特許文献10参照)。非特許文献10に記載されている内容を説明する。コアネットワーク側においてMTCDによる混雑が発生した場合、コアネットワーク側は、基地局に対してMTCDのアクセスの除外を指定する。しかし、非特許文献10に記載の方法では、コアネットワーク側のMTCDによる混雑と無関係に、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDのアクセスの除外を指定することはできない。
そこで本変形例においては、コアネットワーク側のMTCDによる混雑が発生しなくても、基地局がACBを用いて、未登録MTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。例えば、基地局が、コアネットワーク側からの指示がなくても、パラメータACBを用いて、未登録MTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。または基地局が、コアネットワーク側からのオーバーロードスタート(Overload Start)を受信しなくても、パラメータACBを用いて、自基地局と同じCSG未登録のMTCD制限情報を傘下の移動端末へ通知するように構成する。これによって、基地局は、パラメータACBを用いて、コアネットワーク側の混雑とは無関係に、未登録MTCDの制限情報を傘下の移動端末へ通知することができる。
未登録MTCD制限情報が、前記具体例(4)の自基地局と同じCSGに未登録のMTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じているか否かを示す場合、基地局から傘下の移動端末への未登録MTCD制限情報の通知方法として、既存のパラメータであるセルバード(cellbarred、単に「バード(Barred)」という場合がある)を用いてもよい(非特許文献2参照)。既存のパラメータを用いることによって、通信システムが複雑化することを回避することができる。
既存のパラメータに対して変更が必要な点を開示する。既存のBarredにおいては、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末との区別がない。したがって、パラメータBarredを用いて、基地局が自基地局と同じCSGに未登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末とを区別して動作を制限することは不可能である。
そこで、本変形例においては、自基地局と同じCSGに未登録のMTCD用のBarredと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末用のBarredとを分離する。これによって、基地局は、パラメータBarredを用いて、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDと、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDではない移動端末とを区別して動作を制限することが可能となる。
次に、図16を用いて、実施の形態1の変形例1における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図16は、実施の形態1の変形例1における通信システムのシーケンスを示す図である。図16に示すシーケンスは、図14に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、未登録MTCD制限情報が示す制限の具体例として、前記具体例(2)のMTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能か否かである場合について開示する。また、未登録MTCD制限情報の決定方法の具体例として、HeNBが、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDを制限する場合について開示する。HeNBではない基地局、例えばマクロセルなどは、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDを制限しない場合について開示する。また、移動端末がMTCD制限情報を受信するセルは、セル選択基準を満たすセルの場合について開示する。また、移動端末が未登録MTCD制限情報を反映するタイミングの具体例として、セル選択のときについて開示する。また、MTCDが未登録MTCD制限情報を反映、あるいは確認する場合について開示する。基地局であるHeNB_Aのカバレッジ内に移動端末(UE)が存在し、セルの選択動作を行っているものとする。
本変形例では、前述の実施の形態1と同様にして、図14に示すステップST1401およびステップST1402の処理が行われた後は、ステップST1601に移行する。ステップST1601において、HeNB_Aは、MTCD制限情報として、未登録MTCD制限情報を通知する。本変形例では、HeNB_Aは、未登録MTCD制限情報として、「自基地局と同じCSGに未登録のMTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を、傘下の移動端末(UE)に向けて通知する。
ステップST1602において、HeNB_Aは、自基地局のCSGアイデンティティ(CSG−ID)をUEに報知する。次いで、実施の形態1と同様にして、図14に示すステップST1404およびステップST1405の処理が行われる。UEのうち、MTCDは、ステップST1603に移行し、MTCD以外のUEは、ステップST1407に移行する。
ステップST1603において、MTCDは、HeNBであるHeNB_Aと同じCSGに登録しているか否かを判断する。該判断には、USIMなどに格納されているホワイトリストを用いてもよい。ステップST1603において、HeNBと同じCSGに登録していると判断した場合は、ステップST1407へ移行し、HeNBと同じCSGに登録していないと判断した場合、つまり未登録と判断した場合は、ステップST1604へ移行する。ステップ1603の処理が行われることによって、基地局は、自基地局と同じCSGに登録したMTCDと区別した形で、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDの動作を制限することができる。
ステップST1604において、UEは、基地局が自基地局と同じCSGに未登録のMTCDを制限しているか否かを判断する。本動作例では、HeNB_Aと同じCSGに未登録のMTCDが、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であるか否かを判断する。UEは、基地局が、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDが、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であると判断した場合は、ステップST1407へ移行し、自基地局と同じCSG未登録のMTCDが、適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であると判断した場合は、ステップST1401へ戻る。ステップST1604の処理が行われることによって、基地局は、自基地局と同じCSGに未登録MTCDの動作を制限することができる。
以上の実施の形態1の変形例1によって、実施の形態1の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。基地局が、ノーマルUE、および自基地局と同じCSGに登録したMTCDと区別した形で、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDの動作を制限することが可能となる。例えば、HeNBが本変形例を用いて、ノーマルUE、および自基地局と同じCSGに登録したMTCDと区別した形で、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDの動作を制限することが可能となる。
これによって、HeNBが、自基地局と同じCSGに未登録のMTCDによって占有されてしまい、ノーマルUE、あるいは自基地局と同じCSGに登録するMTCDを収容できなくなるという課題を解決することができる。したがって、HeNBは、HeNBと同じCSGに登録したMTCD、およびノーマルUEに対するサービスの提供を維持することができる。
本変形例は、前述の実施の形態1と組み合わせて用いることができる。
実施の形態1 変形例2.
非特許文献1に開示されているハンドオーバ方法について、図17を用いて説明する。図17は、非特許文献1に開示されているハンドオーバ方法に関する通信システムのシーケンスを示す図である。
ステップST1701において、サービング基地局であるソースeNBは、接続状態の移動端末(UE)に対して測定制御情報(Measurement Control)を通知する。
ステップST1702において、移動端末は、ステップST1701で受信した測定制御情報に従って、セルの測定(Measurement)を実行する。
ステップST1703において、移動端末は、ステップST1701で受信した測定制御情報に従って、サービング基地局であるソースeNBに対して、測定報告(Measurement Reports)を通知する。
ステップST1704において、サービング基地局であるソースeNBは、ステップST1703で受信した測定報告を考慮して、ハンドオーバに関する決定処理(以下「ハンドオーバ決定処理」という場合がある)を行う。ハンドオーバ決定処理の内容の具体例は、ハンドオーバするか否かの決定、ハンドオーバ先の基地局(以下「ターゲットeNB」とも称される)の決定などである。
ステップST1705において、ソースeNBは、ステップST1704で決定したターゲットeNBに対して、ハンドオーバ要求(Handover Request)を通知する。
ステップST1706において、ステップST1705でハンドオーバ要求を受信したターゲットeNBは、ハンドオーバを受入可能か否かを判断する。ターゲットeNBは、ステップST1706において、ハンドオーバを受入可能であると判断した場合は、ステップST1707へ移行し、ハンドオーバを受入不可能であると判断した場合は、ステップST1708へ移行する。
ステップST1707において、ターゲットeNBは、ソースeNBからのハンドオーバ要求に対する応答メッセージとして、ハンドオーバ受入のために準備したリソースの通知をセットする。
ステップST1708において、ターゲットeNBは、ソースeNBからのハンドオーバ要求に対する応答メッセージとして、ハンドオーバ受入拒否をセットする。
ステップST1709において、ターゲットeNBは、ソースeNBに対して、ハンドオーバ要求に対する応答メッセージを通知する。
ステップST1710において、ソースeNBは、ターゲットeNBがハンドオーバを受入可能か否かを判断する。該判断には、ステップST1709でターゲットeNBから受信したハンドオーバ要求に対する応答メッセージを用いることができる。ソースeNBは、ステップST1710において、ターゲットeNBがハンドオーバを受入可能であると判断した場合は、ステップST1711へ移行し、ハンドオーバを受入不可能であると判断した場合は、ステップST1711を実行しない。
ステップST1711において、ソースeNBは、ステップST1703で測定報告を通知してきた移動端末に対して、移動性制御情報(Mobility Control Information)を通知する。
ステップST1712において、移動端末は、ソースeNBに対して、デタッチを行う。ステップST1713において、移動端末は、ステップST1711で受信した移動性制御情報に従って、ターゲットeNBと同期を確立する。
実施の形態1の変形例2で解決する第1の課題について、以下に説明する。前述の実施の形態1を用いた場合、以下の課題が発生する。接続状態の移動端末がMTCDである場合を考える。MTCDのサービング基地局の周辺に、MTCDを制限しているセルが存在したとする。例えば、制限としてMTCDがハンドオーバしてくることを禁じているとする。
図17に示すハンドオーバ方法においては、ターゲットeNBは、ステップST1706のハンドオーバ受入可能か否かの判断において、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ受入可能判断を行わない。したがって、ターゲットeNBは、MTCDを制限している場合でも、それ以外の条件が整えば、ハンドオーバを受入可能と判断する。その場合、前述の図17のステップST1711に示すように、サービング基地局からMTCDに対して、MTCDを制限するセルをターゲットセルとする移動性制御情報が通知される。
MTCDは、サービングセルから、MTCDを制限するセルへのハンドオーバ指示を通知されることとなる。MTCDは、サービングセルの指示に従って、該セルをハンドオーバ先であるターゲットセルとして扱うべきか、該セルから通知されるMTCD制限情報に従うべきか判断できない。このように、通信システムが不安定となる課題が発生する。
実施の形態1の変形例2での第1の課題に対する解決策(以下「第1の解決策」とも称する)を以下に示す。本解決策では、実施の形態1での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1と同様とする。
ターゲットeNBが、移動端末に対して、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ受入可能判断を行う。ターゲットeNBが、MTCDに対して、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ受入可能判断を行うようにしてもよい。一方、ターゲットeNBが、ノーマルUEに対して、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ受入可能判断を行わないようにしてもよい。
ターゲットeNBのハンドオーバ受入可能判断の具体例として、以下の(1)〜(6)の6つを開示する。
(1)MTCD制限情報が、MTCDにアクセス可能か否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDにアクセス可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。MTCD制限情報が、MTCDにアクセス不可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
(2)MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であるか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
(3)MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択可能であるか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択不可能であることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
(4)MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられていないことを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられていることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
(5)MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていないことを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。該セルへのハンドオーバがローミングでない場合であって、MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていることを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。該セルへのハンドオーバがローミングである場合であって、MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
(6)MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じられているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じられていないことを示す場合は、ハンドオーバ受入可能であると判断する。MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じられていることを示す場合は、ハンドオーバ受入不可能であると判断する。
ソースeNBが、移動端末がMTCDであるか否かを判断する方法の具体例を以下に開示する。3GPPでは、移動端末コンテキスト(UE Context)の中に、MTCDインジケータが含まれる(3GPP TS23.401 V10.1.0(以下「非特許文献11」という)参照)。ターゲットeNBは、ハンドオーバプレパレーション(Handover Preparation)処理において、ソースeNB、あるいはMMEから受信した移動端末コンテキストを用いて、該移動端末がMTCDであるか否かを判断してもよい。したがって、ソースeNBは、移動端末コンテキストの中にMTCDインジケータが含まれている場合は、移動端末をMTCDであると判断し、移動端末コンテキスト(UE Context)の中にMTCDインジケータが含まれていない場合は、移動端末をノーマルUEであると判断する。
以上に述べた実施の形態1の変形例2での第1の解決策によれば、ターゲットeNBが、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ受入可能判断を行うので、MTCDが、サービングセルから、MTCDを制限するセルへのハンドオーバ指示を通知されることを防ぐことができる。したがって、通信システムが不安定となることを防ぐことができる。
以上に述べた実施の形態1の変形例2での第1の解決策を用いた場合であっても、以下の課題が発生する。接続状態の移動端末がMTCDである場合を考える。MTCDのサービング基地局の周辺に、MTCDを制限しているセルが存在したとする。例えば、制限としてMTCDがハンドオーバしてくることを禁じているとする。
前述の実施の形態1の変形例2での第1の解決策を用いた場合であっても、サービング基地局であるソースeNBは、セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ決定処理を行わないので、ターゲットeNBがMTCDを制限している場合でも、ステップST1705のハンドオーバ要求の通知を行う。このハンドオーバ要求は、ターゲットeNBがMTCDを制限している場合には、必ず拒否される。このように、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知が、ソースeNBで発生する。
このソースeNBでの無駄なハンドオーバ要求の通知の発生に伴って、ターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ要求の受信、およびターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ受入可能か否かの判断が発生する。したがって、基地局の処理の負荷が増加し、ハンドオーバの制御遅延が増加するという課題(以下「第2の課題」という場合がある)が発生する。
実施の形態1の変形例2での第2の課題に対する解決策(以下「第2の解決策」とも称する)を以下に示す。本解決策では、実施の形態1での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1と同様とする。
移動端末が、測定報告の対象セルのMTCD制限情報を、サービング基地局へ通知する。MTCD制限情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。例えば、MTCD制限情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、ターゲットセルを決定するようにしてもよい。
また、MTCD制限情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、MTCDに対するハンドオーバ決定処理を行うようにしてもよい。例えば、MTCD制限情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、MTCDに対するターゲットセルを決定するようにしてもよい。この場合、サービング基地局は、MTCD制限情報で制限を受けるMTCDに対しては、MTCD制限情報が示す制限を考慮してハンドオーバ決定処理を行うことになる。サービング基地局は、MTCD制限情報で制限を受けないノーマルUEに対しては、MTCD制限情報で制限を受けることはないとして、ハンドオーバ決定処理を行えばよい。これによって、サービング基地局のノーマルUEに対する処理の負荷を軽減することができる。
サービング基地局が、移動端末がMTCDであるか否かを判断する方法の具体例を以下に開示する。3GPPでは、移動端末コンテキスト(UE Context)の中に、MTCDインジケータが含まれる(非特許文献11参照)。したがって、サービング基地局は、移動端末コンテキスト(UE Context)中にMTCDインジケータが含まれている場合は、移動端末をMTCDであると判断し、移動端末コンテキスト(UE Context)中にMTCDインジケータが含まれていない場合は、移動端末をノーマルUEであると判断する。
移動端末が、測定の際にMTCD制限情報を受信するセルの具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)測定を実施するセル。(2)測定報告の対象セル。具体例(2)の場合、具体例(1)と比較して、MTCD制限情報の受信が必要なセルの数が少なくなる。これによって、移動端末の処理の負荷を軽減することができるので、移動端末の低消費電力化を実現することができる。
測定報告の対象セルのMTCD制限情報をサービング基地局へ通知する移動端末の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)全ての移動端末。
(2)MTCDのみ。ノーマルUEは通知する必要がないとしてもよい。これによって、MTCD制限情報によって制限を受けるMTCDのみが、MTCD制限情報を通知することとなる。したがってサービング基地局は、MTCD制限情報の通知をしてこない移動端末をノーマルUEと判断し、測定報告の対象セルによって制限を受けることはないとして、ハンドオーバ決定処理を行えばよい。ノーマルUEは、MTCD制限情報の受信、およびサービング基地局への通知が不要となる。これによって、ノーマルUEの処理の負荷を軽減することができるので、ノーマルUEの低消費電力化を実現することができる。
(3)移動端末は、サービング基地局が測定報告の対象セルのMTCD制限情報の通知を要求した場合に、MTCD制限情報の受信および通知を行う。これによって、サービングセルが、MTCD制限情報が示す制限を考慮したハンドオーバ決定処理を行わない場合などに、移動端末が、不要な通知を行う必要がなくなる。したがって、柔軟な通信システムを構築することが可能となる。MTCD制限情報の通知の要求は、サービング基地局が、測定制御情報によって行ってもよい。これによって、測定に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
移動端末がサービングセルへMTCD制限情報を通知する方法の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)測定報告とともに行う。測定報告と同時でもよい。測定報告内のパラメータの一部として報告してもよい。これによって、ハンドオーバ決定処理に関わるパラメータを、サービング基地局が同時に処理することができるので、サービング基地局の処理を簡略化することができる。
(2)非特許文献2に開示されている、プロキシミティインディケーション(Proximity indication)の通知とともに行う。プロキシミティインディケーション(Proximity indication)の通知と同時でもよい。プロキシミティインディケーション(Proximity indication)内のパラメータの一部として報告してもよい。プロキシミティインディケーションとは、移動端末が、移動端末内のホワイトリストに存在するセルの近傍に入る、あるいは離れることを示す。したがって、プロキシミティインディケーションの通知とともにMTCD制限情報の通知を行うことによって、サービングセルは、移動端末が登録済みのセルの近くに存在することとともに、該セルのMTCD制限情報を知ることができる。これによって、サービングセルは、ハンドオーバ決定処理に関わるパラメータを同時に処理することができるので、サービング基地局の処理を簡略化することができる。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータ(セルのアイデンディディとも称される)とともに通知してもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。セルのインジケータとともに通知することによって、サービングセルが、複数のセルに対するプロキシミティインディケーションが通知された場合であっても、どのセルのMTCD制限情報であるかを判断することができる。
(3)既存の測定報告、プロキシミティインディケーションとは別の新たなメッセージとして通知する。具体例としては、周期的に通知する。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知してもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。セルのインジケータとともに通知することによって、サービング基地局が、どのセルのMTCD制限情報であるかを判断することができる。
MTCD制限情報を受信したサービング基地局の、該MTCD制限情報が示す制限を考慮したハンドオーバ決定処理の具体例として、以下の(1)〜(6)の6つを開示する。
(1)MTCD制限情報が、MTCDにアクセス可能か否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDにアクセス可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。MTCD制限情報が、MTCDにアクセス不可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
(2)MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であるか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。MTCD制限情報が、適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
(3)MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択可能であるか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。MTCD制限情報が、アクセプタブルセルとして選択不可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
(4)MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられていないことを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。MTCD制限情報が、セル選択および再選択の候補として禁じられていることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
(5)MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていないことを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。該セルへのハンドオーバがローミングでない場合であって、MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。該セルへのハンドオーバがローミングである場合であって、MTCD制限情報が、MTCDがローミングしてくることを禁じられていることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
(6)MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じているか否かを示す場合の具体例。MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じられていないことを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。MTCD制限情報が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じられていることを示す場合は、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
次に、図18および図19を用いて、実施の形態1の変形例2での第2の解決策における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図18および図19は、実施の形態1の変形例2での第2の解決策における通信システムのシーケンスを示す図である。図18と図19とは、境界線BL1の位置で、つながっている。図18および図19に示すシーケンスは、図14および図17に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。また、移動端末に対する測定制御情報には、測定対象としてHeNB_Aが含まれているとする。HeNB_AのMTCD制限情報が示す制限の具体例として、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合について開示する。また、移動端末が、測定の際にMTCD制限情報を受信するセルの具体例として、測定報告の対象セルについて開示する。また、移動端末がサービングセルへMTCD制限情報を通知する方法の具体例として、測定報告内のパラメータの一部として報告する場合について開示する。また、MTCD制限情報を受信したサービング基地局が、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、MTCDに対するハンドオーバ決定処理を行う場合について開示する。
ステップST1801において、eNB_1は、接続状態の移動端末(UE)に対して、測定制御情報(Measurement Control)を通知する。測定制御情報には、測定対象(Measurement Object)として、HeNB_Aが含まれている。測定制御情報に、測定対象として、HeNB_Aのキャリア周波数が含まれていてもよい。
ステップST1802において、移動端末は、ステップST1801で受信した測定制御情報に従って、セルの測定(Measurement)を実行する。移動端末は、測定制御情報に従って、HeNB_Aの測定を実行する。移動端末は、測定制御情報に従って、HeNB_Aのキャリア周波数の測定を実行してもよい。
ステップST1803において、移動端末は、測定を実行したセルが測定報告の対象セルであるか否かを判断する。該判断には、ステップST1801で受信した測定制御情報を用いる。本動作例では、ステップST1803において、移動端末は、HeNB_Aが測定報告の対象セルであるか否かを判断する。移動端末は、測定報告の対象セルであると判断した場合は、ステップST1404へ移行し、測定報告の対象セルではないと判断した場合は、ステップST1802へ戻る。本動作例では、移動端末がHeNB_Aへ近づくように移動していることから、HeNB_Aが測定報告の対象セルであると判断される。したがって、ステップST1803において、移動端末は、HeNB_Aが測定報告の対象セルであると判断し、ステップST1404へ移行する。
ステップST1404の処理後、ステップST1804において、移動端末は、ステップST1801で受信した測定制御情報に従って、eNB_1に対して、測定報告(Measurement Reports)を通知する。本動作例では、移動端末は、HeNB_Aの測定報告をeNB_1に通知する。測定報告には、HeNB_AのMTCD制限情報が含まれる。HeNB_AのMTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」が含まれる。
ステップST1805において、eNB_1は、ステップST1804で測定報告を通知してきた移動端末がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、移動端末コンテキスト(UE Context)の中のMTCDインジケータを用いてもよい。eNB_1は、ステップST1805において、移動端末がMTCDであると判断した場合は、ステップST1806へ移行し、移動端末がMTCDではないと判断した場合は、ステップST1704へ移行する。ステップST1805の処理を行うことによって、MTCD制限情報が示す制限に従って、ノーマルUEと区別した形でMTCDに対するハンドオーバ決定処理を行うことができる。
ステップST1806において、eNB_1は、測定報告の対象セルがターゲットセルとして選択可能であるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。ステップST1804で受信した測定報告に含まれる、測定報告の対象セルのMTCD制限情報に基づいて判断する。
具体的には、MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断する。MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断する。
eNB_1は、ステップST1806において、ターゲットセルとして選択可能であると判断した場合は、ステップST1704へ移行し、ターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。
ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない場合、eNB_1は、ステップST1709で、HeNB_Aからハンドオーバ要求に対する応答メッセージを受信することはない。したがって、ステップST1711において、eNB_1が、ステップST1804で測定報告を通知してきた移動端末に対して、移動性制御情報(Mobility Control Information)を通知することはない。
本動作例では、ステップST1804において、eNB_1は、測定報告の対象セルであるHeNB_AのMTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を受信している。したがって、eNB_1は、ステップST1806において、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断して、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。
このようにステップST1806の処理を行うことによって、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができる。
実施の形態1の変形例2での第2の解決策によって、以下の効果を得ることができる。サービング基地局が、ハンドオーバ先の候補セルのMTCD制限情報に応じたハンドオーバ決定処理を行うことができる。これによって、ハンドオーバ先の候補セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができる。このサービングセルでの無駄なハンドオーバ要求の通知の削減によって、ターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ要求の受信、およびターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ受入可能か否かの判断を削減することができる。したがって、基地局の処理の負荷を削減することができるので、ハンドオーバの制御遅延を削減することができる。
サービング基地局は、受信した測定報告の対象セルのMTCD制限情報を、以下の目的で用いることができる。MTCD制限情報から、MTCDが該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断できる場合、サービング基地局は、測定報告を行った移動端末がMTCDであれば、該移動端末の測定制御情報の調整を行う。傘下の移動端末のうち、MTCDに対する測定制御情報の調整を行ってもよい。傘下の移動端末のうち、接続状態のMTCDの測定制御情報の調整を行ってもよい。測定制御情報の調整の具体例としては、該セルを測定対象から外すことが挙げられる。これによって、MTCDによる、ターゲットセルとして選択不可能なセルに対しての測定を削減することが可能となる。したがって、MTCDの低消費電力化を実現することができる。
セルを測定対象から外す方法の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)MTCDを制限しているセルが、非特許文献2に開示されている測定制御情報の中の、測定対象中の測定対象セルのリスト(Listed cells、あるいは周辺セルのリスト(Neighboring cells)とも称される)に含まれている場合、該セルを前記リストから削除する。(2)MTCDを制限しているセルを、非特許文献2に開示されているブラックリストに含める。ブラックリストに記載されているセルは、イベント評価、測定報告の対象外となる。
既存のブラックリストにおいては、MTCDとノーマルUEとの区別がない。本変形例においては、MTCD用のブラックリストとノーマルUE用のブラックリストとを分離してもよい。これによって、基地局がブラックリストを用いて、ノーマルUEとMTCDとを区別して動作を制限することが可能となる。
また、非特許文献2に開示されている、各セルから報知されるACB情報に、本変形例を適用することができる。適用例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。ACB情報が示す情報は、実施の形態1および実施の形態1の変形例1で示すMTCD制限情報でなくてもよい。
(1)移動端末が、測定報告の対象セルのACB情報を、サービング基地局へ通知する。ACB情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのACB情報を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。ACB情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのACB情報が示す制限を考慮して、ターゲットセルを決定するようにしてもよい。
ハンドオーバ決定処理の具体例を以下に開示する。ACB情報によってアクセスが制限されていないセルは、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。ACB情報によってアクセスが制限されているセルは、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。
ACB情報によってアクセスが制限されている場合のACB情報の具体例として、以下の(a1),(a2)の2つを開示する。(a1)アクセスの確率が「0」である場合。(a2)アクセスの確率が低い場合。アクセスの確率が閾値より低い場合。
適用例(1)によって、サービング基地局が、ハンドオーバ先の候補セルのACB情報に応じたハンドオーバ決定処理を行うことができる。したがって、ハンドオーバ先の候補セルがアクセス制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができる。このサービングセルでの無駄なハンドオーバ要求の通知の削減によって、ターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ要求の受信、およびターゲットeNBでの無駄なハンドオーバ受入可能か否かの判断を削減することができる。したがって、基地局の処理の負荷を削減することができるので、ハンドオーバの制御遅延を削減することができる。
(2)該ACB情報から、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断できる場合、該移動端末の測定制御情報の調整を行う。傘下の移動端末の測定制御情報の調整を行ってもよい。傘下の移動端末のうち、接続状態の移動端末の測定制御情報の調整を行ってもよい。測定制御情報の調整の具体例としては、該セルを測定対象から外すことが挙げられる。これによって、アクセス制限がかかっているとして、ターゲットセルとして選択不可能なセルに対しての測定を削減することが可能となる。したがって、移動端末の低消費電力化を実現することができる。
セルを測定対象から外す方法の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)アクセスを制限しているセルが、非特許文献2に開示されている測定制御情報の中の、測定対象中の測定対象セルのリスト(Listed cells、あるいは周辺セルのリスト(Neighboring cells)とも称される)に含まれている場合、該セルを前記リストから削除する。(2)アクセスを制限しているセルを、非特許文献2に開示されているブラックリストに含める。ブラックリストに記載されているセルは、イベント評価、測定報告の対象外となる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例も含めて、実施の形態1または実施の形態1の変形例1と組み合わせて用いることができる。
実施の形態1 変形例3.
本実施の形態1の変形例3では、実施の形態1の変形例2と同じ課題について、別の解決策を開示する。実施の形態1の変形例3での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態1および実施の形態1の変形例2での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1および実施の形態1の変形例2と同様とする。
MTCD制限情報を受信した移動端末は、該MTCD制限情報が示す制限を考慮した判断を行う。具体的には、移動端末が、測定報告の対象セルのMTCD制限情報から、該セルに対して自移動端末が制限を受けるか否かを判断する。移動端末は、判断結果をサービング基地局へ通知する。判断結果を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルの判断結果を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。判断結果を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルの判断結果を考慮して、ターゲットセルを決定するようにしてもよい。
判断結果の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。(1)制限を受けるか否かの情報。制限を受けることのみ通知してもよい。反対に制限を受けないことのみ通知してもよい。(2)ハンドオーバ可能か否かの情報。ハンドオーバ可能であることのみ通知してもよい。反対にハンドオーバ不可能であることのみ通知してもよい。(3)ターゲットセルとして選択可能か否かの情報。ターゲットセルとして選択可能であることのみ通知してもよい。反対にターゲットセルとして選択不可能であることのみ通知してもよい。
制限を受けると判断した場合、あるいはハンドオーバ不可能であると判断した場合、あるいはターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合、移動端末は、測定報告を行わなくてもよい。その場合、判断結果のみを通知してもよいし、判断結果も通知しなくてもよい。これによって、無線リソースを有効に活用することができる。
移動端末が、制限を受けるか否かの判断結果をサービングセルへ通知する方法の具体例としては、実施の形態1の変形例2の「サービングセルへMTCD制限情報を通知する方法の具体例」を用いることができる。
MTCD制限情報を受信した移動端末の該MTCD制限情報が示す制限を考慮した判断の具体例としては、実施の形態1の変形例2の「MTCD制限情報を受信したサービング基地局の、該MTCD制限情報が示す制限を考慮したハンドオーバ決定処理の具体例」を用いることができる。
測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果をサービング基地局へ通知する移動端末の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)全ての移動端末。
(2)MTCDのみ。ノーマルUEは通知する必要無しとしてもよい。これによって、MTCD制限情報によって制限を受けるMTCDのみが、判断結果を通知することとなる。したがってサービング基地局は、MTCD制限情報の通知をしてこない移動端末を、ノーマルUEと判断し、測定報告の対象セルによって制限を受けることはないとして、ハンドオーバ決定処理を行えばよい。これによってノーマルUEは、MTCD制限情報の受信、自移動端末が制限を受けるか否かの判断、およびサービング基地局への通知が不要となる。したがって、ノーマルUEの処理の負荷を軽減することができるので、ノーマルUEの低消費電力化を実現することができる。
(3)移動端末は、サービング基地局が測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果の通知を要求した場合に、MTCD制限情報の受信、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果の通知を行う。これによって、サービングセルが、MTCD制限情報が示す制限を考慮したハンドオーバ決定処理を行わない場合などに、移動端末が不要な通知を行う必要がなくなる。したがって、柔軟な通信システムを構築することが可能となる。MTCD制限情報の通知の要求は、サービング基地局が測定制御情報によって行ってもよい。これによって、測定に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
次に、図20および図21を用いて、実施の形態1の変形例3における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図20および図21は、実施の形態1の変形例3における通信システムのシーケンスを示す図である。図20と図21とは、境界線BL2の位置で、つながっている。図20および図21に示すシーケンスは、図14および図17〜図19に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。また、移動端末に対する測定制御情報には、測定対象としてHeNB_Aが含まれているとする。HeNB_AのMTCD制限情報が示す制限の具体例として、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合について開示する。また、移動端末が、測定の際にMTCD制限情報を受信するセルの具体例として、測定報告の対象セルについて開示する。また、測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果をサービング基地局へ通知する移動端末の具体例として、MTCDの場合について開示する。また、移動端末がサービングセルへ測定報告の対象セルに対して自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果を通知する方法の具体例として、測定報告内のパラメータの一部として報告する場合について開示する。
前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803およびステップST1403の処理が行われた後、ステップST1901において、移動端末は、自移動端末がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、USIMなどに格納されているMTCDである旨の情報であるMTCDインジケータ(MTCD indicator)を用いてもよい。移動端末は、ステップST1901において、MTCDであると判断した場合は、ステップST1404へ移行し、MTCDではないと判断した場合は、ステップST1905へ移行する。ステップST1901の処理を行うことによって、ノーマルUEにおいて、MTCD制限情報の受信、自移動端末が制限を受けるか否かの判断、およびサービング基地局への通知を不要とすることができる。
ステップST1404の処理後、ステップST1902において、移動端末は、測定報告の対象セルがターゲットセルとして選択可能であるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。
ステップST1404で受信した測定報告の対象セルのMTCD制限情報に基づいて判断する。MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断する。MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断する。
移動端末は、ステップST1902において、ターゲットセルとして選択可能であると判断した場合は、ステップST1904へ移行し、ターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、ステップST1903へ移行する。
本動作例では、ステップST1404において移動端末は、測定報告の対象セルであるHeNB_AのMTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を受信している。したがって、移動端末は、ステップST1902において、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断し、ステップST1903へ移行する。
ステップST1903において、移動端末は、測定報告に、測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限有りという判断結果をセットする。
ステップST1904において、移動端末は、測定報告に、測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限無しという判断結果をセットする。
ステップST1905において、移動端末は、ステップST1801で受信した測定制御情報に従って、eNB_1に対して、測定報告(Measurement Reports)を通知する。測定報告には、測定報告の対象セルに対して、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果が含まれる。本動作例では、移動端末はHeNB_Aの測定報告を通知する。測定報告には、HeNB_Aに対して自移動端末が制限有りという判断結果が含まれる。
ステップST1906において、サービング基地局であるeNB_1は、ステップST1905で受信した測定報告を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。本動作例では、ステップST1905において、eNB_1は、移動端末から、HeNB_Aに対して該移動端末が制限有りという判断結果を受信している。該判断結果に基づいて、eNB_1がHeNB_Aをターゲットセルとするハンドオーバを決定しない場合、eNB_1は、ステップST1705の処理を実行しない。ステップST1906の処理を行うことによって、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができる。
実施の形態1の変形例3によって、実施の形態1の変形例2の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。サービング基地局が、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限を考慮して、ハンドオーバ決定処理する必要がなくなる。これによって、サービング基地局の処理の負荷を軽減することができる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例も含めて実施の形態1、実施の形態1の変形例1、または実施の形態1の変形例2と組み合わせて用いることができる。
実施の形態1 変形例4.
本実施の形態1の変形例4では、実施の形態1の変形例2と同じ課題について、別の解決策を開示する。実施の形態1の変形例4での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態1および実施の形態1の変形例2での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1および実施の形態1の変形例2と同様とする。
基地局は、周辺セルへ自セルのMTCD制限情報を通知する。MTCD制限情報は、X2インタフェースを用いて通知される。MTCD制限情報と、傘下の移動端末からの測定報告とを受信したセルは、測定報告の内容と測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限とを考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。具体的には、測定報告の内容と測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限とを考慮して、ターゲットセルを決定する。
これによって、自セルのMTCD制限情報を通知したセルから、自セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を受信することを削減することができる。このように基地局において、無駄なハンドオーバ要求の通知の受信を削減することによって、ハンドオーバ受入可能か否かの無駄な判断を削減することができる。これによって、基地局の処理の負荷を削減することができるので、ハンドオーバの制御遅延を削減することができる。
基地局が自セルのMTCD制限情報を通知する周辺セルの決定方法の具体例として、以下の(1)〜(4)の4つを開示する。自セルのMTCD制限情報を通知するセルは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
(1)基地局の周辺の無線環境(以下「周辺無線環境」という場合がある)の測定結果に基づいて決定する。周辺無線環境の具体例としては、周辺セルの測定結果がある。周辺セルの測定結果の具体例としては、受信品質、受信電力、パスロス(Path Loss)などがある。基地局は、周辺無線環境の測定結果において、セルの受信品質あるいは受信電力が、予め定める閾値以上あるいは予め定める閾値よりも大きい場合は、自セルのMTCD制限情報を通知するセルとして、該セルを選択する。または、基地局は、周辺無線環境の測定結果において、セルのパスロスが、予め定める閾値未満あるいは予め定める閾値以下である場合は、自セルのMTCD制限情報を通知するセルとして、該セルを選択する。本方法によれば、自セルにおける測定において受信品質が良好なセルがある場合に、その受信品質が良好なセルの傘下の移動端末のハンドオーバ先として自セルが選択される可能性があると模擬して、その受信品質が良好なセルを、自セルのMTCD制限情報の通知先として選択することになる。
(2)基地局の傘下の移動端末からの測定報告に基づいて決定する。移動端末の測定報告の具体例としては、受信品質、受信電力、パスロス(Path Loss)などがある。基地局は、移動端末の測定報告において、セルの受信品質、あるいは受信電力が、予め定める閾値以上あるいは予め定める閾値よりも大きい場合は、自セルのMTCD制限情報を通知するセルとして、該セルを選択する。または、基地局は、移動端末の測定報告において、セルのパスロスが、予め定める閾値未満あるいは予め定める閾値以下の場合は、自セルのMTCD制限情報を通知するセルとして、該セルを選択する。前記周辺セルの決定方法の具体例(1)では、セルのカバレッジ中心においての測定結果に基づいて決定するのに対して、本方法では、セルエッジを含むセルのカバレッジ内の全ての地点での測定結果に基づいて決定することができる。したがって、前記周辺セルの決定方法の具体例(1)と比較して、ハンドオーバ先として自セルを選択する可能性がある基地局を漏れなく選択することができる。
(3)基地局の傘下の移動端末のハンドオーバ先(ハンドオーバの際のターゲットセル)として選択したことがあるセルを、自セルのMTCD制限情報を通知する周辺セルと決定する。
(4)前記(1)〜(3)の組み合わせ。
基地局が、周辺セルへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例として、以下の(1)〜(4)の4つを開示する。
(1)基地局を設置した際。MTCD制限情報が静的に決定している場合は、通知回数が1回でよいので、基地局の処理の負荷を軽減することができる。
(2)MTCD制限情報が変更された際。MTCD制限情報が静的に決定しない場合は、変更の都度、反映できる。また後述の通知するタイミングの具体例(3)と比較して、通知回数が少なくなるので、基地局の処理の負荷を軽減することができる。
(3)周期的。自セルの設置後、あるいは自セルのMTCD制限情報の変更後に、設置された周辺セルへの通知も可能となる点において有効である。また、通知時に誤りが発生した場合であっても、周期的に通知することによって、正しい情報を通知することができる。
(4)前記(1)〜(3)の組み合わせ。
MTCD制限情報をX2インタフェースで通知する方法の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)新たにX2シグナリング、あるいはX2メッセージを設ける。制御用のX2シグナリングを設けるようにしてもよい。また、受信側の基地局からの応答メッセージが不要のX2シグナリングを設けるようにしてもよい。応答メッセージが不要のX2シグナリングは、「クラス2(Class2)」とも称される(3GPP TS36.423 V9.4.0(以下「非特許文献12」という)参照)。また移動端末とは無関係のX2シグナリングを設けるようにしてもよい。移動端末とは無関係のX2シグナリングは、「non UE associated Signalling」とも称される(非特許文献12参照)。新たに設けるX2シグナリングにマッピングするパラメータは、MTCD制限情報である。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。
(2)新たにX2シグナリング、あるいはX2メッセージを設ける。制御用のX2シグナリングを設けるようにしてもよい。また、受信側の基地局からの応答メッセージが必要なX2シグナリングを設けるようにしてもよい。応答メッセージが必要なX2シグナリングは、「クラス1(Class1)」とも称される(非特許文献12参照)。また移動端末とは無関係のX2シグナリングを設けるようにしてもよい。新たに設けるX2シグナリングにマッピングするパラメータは、MTCD制限情報である。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。
(3)既存のX2シグナリングを用いる。既存の制御用のX2シグナリングを用いるようにしてもよい。また、既存の移動端末とは無関係のX2シグナリングを用いるようにしてもよい。既存のX2シグナリングに追加が必要なパラメータは、MTCD制限情報である。具体例(3)は、具体例(1),(2)と比較して、新たなシグナリングを設ける必要がない点において有効であり、通信システムが複雑化することを回避することができる。次に、既存のX2シグナリングの具体例として、以下の(b1),(b2)の2つを開示する。
(b1)「X2 SETUP REQUEST」(非特許文献12参照)。「X2 SETUP REQUEST」の目的は、2つのeNBが、X2インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを交換することである。既に含まれているパラメータは、グローバルセル識別子、PCIなどのように、eNB固有の情報である。基地局のMTCD制限情報も、基地局固有の情報である。したがって、MTCD制限情報を周辺セルへ通知するために「X2 SETUP REQUEST」を用いることによって、受信する基地局が基地局固有の情報を一度に得ることができる。これによって、基地局の処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
(b2)「eNB Configuration Update」(非特許文献12参照)。「eNB Configuration Update」の目的は、2つのeNBが、X2インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを更新することである。既に含まれているパラメータは、eNBのPCIなどのように、eNB固有の情報である。基地局のMTCD制限情報も、基地局固有の情報である。したがって、MTCD制限情報を周辺セルへ通知するために「eNB Configuration Update」を用いることによって、受信する基地局が基地局固有の情報を一度に得ることができる。これによって、基地局の処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
MTCD制限情報を受信したサービング基地局の、該MTCD制限情報が示す制限を考慮したハンドオーバ決定処理の具体例は、実施の形態1の変形例2と同様であるので、説明を省略する。
次に、図22および図23を用いて、実施の形態1の変形例4における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図22および図23は、実施の形態1の変形例4における通信システムのシーケンスを示す図である。図22と図23とは、境界線BL3の位置で、つながっている。図22および図23に示すシーケンスは、図17〜図19に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。HeNB_Aが自セルのMTCD制限情報を通知する周辺セルとして、eNB_1を選択したとする。基地局が周辺セルへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例として、設置した際について開示する。HeNB_AのMTCD制限情報が示す制限の具体例として、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合について開示する。
前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803およびステップST1703の処理が行われる。またステップST2001において、HeNB_Aが設置される。ステップST2002において、HeNB_Aは、自セルのMTCD制限情報を通知する通知先の周辺セルを決定する。本動作例では、HeNB_Aが、自セルのMTCD制限情報を通知する周辺セルとして、eNB_1を選択したとする。
ステップST2003において、HeNB_Aは、eNB_1へMTCD制限情報を通知する。本動作例では、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を通知する。
ステップST2004において、eNB_1は、ステップST1703で測定報告を通知してきた移動端末(UE)がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、移動端末コンテキスト(UE Context)の中のMTCDインジケータを用いてもよい。eNB_1は、ステップST2004において、移動端末がMTCDであると判断した場合は、ステップST2005へ移行し、移動端末がMTCDではないと判断した場合は、ステップST1704へ移行する。ステップST2004の処理を行うことによって、eNB_1は、MTCD制限情報が示す制限に従って、ノーマルUEと区別した形でMTCDに対するハンドオーバ決定処理を行うことができる。
ステップST2005において、eNB_1は、測定報告の対象セルがターゲットセルとして選択可能であるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。eNB_1は、ステップST1703で移動端末(UE)から受信した測定報告と、周辺セルから受信した測定報告の対象セルのMTCD制限情報とに基づいて判断する。具体例としては、eNB_1は、ステップST1703でUEから受信した、周辺セルであるHeNB_Aに対する測定報告と、ステップST2003でHeNB_Aから受信したMTCD制限情報とに基づいて判断する。
MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、eNB_1は、ステップST2005において、該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断する。MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、eNB_1は、ステップST2005において、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断する。eNB_1は、ターゲットセルとして選択可能であると判断した場合は、ステップST1704へ移行し、ターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。
本動作例では、ステップST2003において、eNB_1は、測定報告の対象セルであるHeNB_AのMTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を受信している。したがって、eNB_1は、ステップST2005において、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断し、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。ステップST2005の処理を行うことによって、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知が発生することを削減することができる。
実施の形態1の変形例4によって、実施の形態1の変形例2の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3と比較して、移動端末に新たな機能を追加する必要がない。したがって、移動端末の処理の負荷を軽減することができ、また低消費電力化を実現することができる。
3GPPでは、コアネットワーク側のMTCDによる混雑を回避することが検討されている(非特許文献10参照)。その場合に、本変形例を用いて、周辺基地局のMTCD制限情報を知り得た基地局は、自基地局のMTCD制限情報のコントロールを行ってもよい。コントロールの具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)MTCDの流入を抑制するようにコントロールする。周辺基地局がMTCDを制限する場合、自セルもMTCDを制限する。周辺基地局がMTCDを制限する場合、周辺セルによって制限されたMTCDが、自セルをセル再選択などする可能性が高まる。したがって、周辺基地局がMTCDを制限する場合に、自セルもMTCDを制限することによって、自セルの処理の負荷が高騰することを事前に防止することができる。周辺基地局がMTCDを制限しない場合、自セルの処理の負荷および混雑状況に応じたMTCD制限を行う。
(2)MTCDの流入を受入れるようにコントロールする。周辺基地局がMTCDを制限する場合であって、自セルの処理負荷が低い(閾値より低い)場合、自セルのMTCDの制限を行わない。これによって、周辺セルによって制限されたMTCDが、自セルをセル再選択などする可能性が高まる。したがって、MTCDに対するサービスを継続させることができる。自セルの無線リソースに余裕がある(閾値より少ない)場合も同様である。周辺基地局がMTCDを制限する場合であって、自セルの処理負荷が高い(閾値より高い)場合、自セルの処理の負荷および混雑状況に応じたMTCD制限を行う。周辺基地局がMTCDを制限しない場合、自セルの処理の負荷および混雑状況に応じたMTCD制限を行う。
(3)周辺セルに合わせる。周辺基地局がMTCDを制限する場合、自セルもMTCDを制限する。周辺セルと同様にMTCDを制限する。周辺基地局がMTCDを制限しない場合、自セルもMTCDを制限しない。
本変形例を用いて、周辺基地局のMTCD制限情報を知り得た基地局は、自基地局のMTCD制限情報のコントロールを行ってもよい。MTCD制限情報ではなく、基地局のアクセス制限情報に対して、本変形例を用いてもよい。この場合、基地局は、周辺セルへ自セルのアクセス制限情報を通知する。周辺基地局のアクセス制御の情報を知り得た基地局は、傘下の移動端末から受信した測定報告の内容と、測定報告の対象セルのアクセス制限情報が示す制限とを考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。また、周辺基地局のアクセス制限情報を知り得た基地局は、自基地局のアクセス制限のコントロールを行ってもよい。アクセス制限情報の具体例としては、ACBがある。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例も含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、または実施の形態1の変形例3と組み合わせて用いることができる。
実施の形態1 変形例5.
本実施の形態1の変形例5では、実施の形態1の変形例2と同じ課題について別の解決策を開示する。実施の形態1の変形例5での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態1、実施の形態1の変形例2および実施の形態1の変形例4での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1、実施の形態1の変形例2および実施の形態1の変形例4と同様とする。
基地局は、周辺セルへ自セルのMTCD制限情報を通知する。MTCD制限情報は、S1インタフェースを用いて通知されてもよい。基地局からのMTCD制限情報と、傘下の移動端末からの測定報告とを受信したセルは、測定報告の内容と測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限とを考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。例えば、測定報告の内容と、測定報告の対象セルのMTCD制限情報が示す制限とを考慮して、ターゲットセルを決定する。
これによって、自セルのMTCD制限情報を通知したセルから、自セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を受けることを削減することができる。この基地局の無駄なハンドオーバ要求の受信の削減によって、ハンドオーバ受入可能か否かの無駄な判断を削減することができる。したがって、基地局の処理の負荷を削減することができ、またハンドオーバの制御遅延を削減することができる。
また基地局は、上位エンティティへ、自セルのMTCD制限情報を通知する。基地局は、上位エンティティへ、自セルのMTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知してもよい。上位エンティティは、基地局に対して、該MTCD制限情報を通知する。上位エンティティは、基地局に対して該MTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知してもよい。上位エンティティが通知するMTCD制限情報は、1つ以上の基地局の情報であってもよい。
上位エンティティの具体例として以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)MME。(2)HeNBGW。
基地局が、上位エンティティへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例は、実施の形態1の変形例4において、基地局が周辺セルへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例と同様とする。
基地局が、上位エンティティへ自セルのMTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知する方法の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)新たにS1シグナリング、あるいはS1メッセージを設ける。制御用のS1シグナリングを設けるようにしてもよい。また、受信側であるMME、SGSNなどからの応答メッセージが不要のS1シグナリングを設けるようにしてもよい。応答メッセージが不要のS1シグナリングは、「クラス2(Class2)」とも称される(3GPP TS36.413 V9.3.0(以下「非特許文献13」という)参照)。また移動端末とは無関係のS1シグナリングを設けるようにしてもよい。移動端末とは無関係のS1シグナリングは、「non UE associated Signalling」とも称される(非特許文献13参照)。新たに設けるS1シグナリングにマッピングするパラメータは、MTCD制限情報である。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。
(2)新たにS1シグナリング、あるいはS1メッセージを設ける。制御用のS1シグナリングを設けるようにしてもよい。また、受信側であるMME、SGSNなどからの応答メッセージが必要なS1シグナリングを設けるようにしてもよい。応答メッセージ必要なS1シグナリングは、「クラス1(Class1)」とも称される(非特許文献13参照)。また移動端末とは無関係のS1シグナリングを設けるようにしてもよい。新たに設けるS1シグナリングにマッピングするパラメータは、MTCD制限情報である。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。
(3)既存のS1シグナリングを用いる。既存の制御用のS1シグナリングを用いるようにしてもよい。また、既存の移動端末とは無関係のS1シグナリングを用いるようにしてもよい。既存のS1シグナリングに追加が必要なパラメータは、MTCD制限情報である。具体例(3)は、具体例(1),(2)と比較して、新たなシグナリングを設ける必要がない点において有効であり、通信システムが複雑化することを回避することができる。次に、既存のS1シグナリングの具体例として、以下の(a1),(a2)の2つを開示する。
(a1)「S1 SETUP REQUEST」(非特許文献13参照)。「S1 SETUP REQUEST」の目的は、eNBとMMEとが、S1インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを交換することである。既に含まれているパラメータは、eNBのCSG−ID、グローバルセル識別子およびTACなどのように、基地局固有の情報である。MTCD制限情報も、基地局固有の情報である。したがって、MTCD制限情報をコアネットワーク側へ通知するために「S1 SETUP REQUEST」を用いることによって、受信する側であるMMEが、基地局固有の情報を一度に得ることができる。これによって、MMEの処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
(a2)「eNB Configuration Update」(非特許文献13参照)。「eNB Configuration Update」の目的は、eNBとMMEとが、S1インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを更新することである。既に含まれているパラメータは、eNBのCSG−IDおよびTACなどのように、基地局固有の情報である。MTCD制限情報も、基地局固有の情報である。したがって、MTCD制限情報をコアネットワーク側へ通知するために「eNB Configuration Update」を用いることによって、受信する側であるMMEが、基地局固有の情報を一度に得ることができる。これによって、MMEの処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
上位エンティティが受信した基地局のMTCD制限情報を通知するセルの決定方法の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。基地局のMTCD制限情報を通知するセルは、1つであってもよいし、複数であってもよい。(1)上位エンティティ傘下の基地局。(2)MTCD制限情報を通知してきた基地局と同一のトラッキングエリア内の基地局。
上位エンティティが、基地局に対してMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例として、以下の(1)〜(4)の4つを開示する。
(1)基地局が設置されたとき。上位エンティティの傘下に基地局が設置されたときでもよい。MTCD制限情報を通知してきた基地局と同一のトラッキングエリア内に基地局が設置されたときでもよい。この方法では、MTCD制限情報が静的に決定している場合は、通知回数が1回でよいので、上位エンティティの処理の負荷を軽減することができる。
(2)MTCD制限情報が変更されたとき。この方法では、MTCD制限情報が静的に決定しない場合は、変更の都度、反映できる。また方法(3)と比較して、通知回数が少なくなるので、基地局の処理の負荷を軽減することができる。
(3)周期的。この方法では、通知時に誤りが発生した場合であっても、周期的に通知することによって、正しい情報を通知することができる。
(4)前記(1)〜(3)の組み合わせ。
上位エンティティが、基地局に対してMTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知する方法の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)新たにS1シグナリング、あるいはS1メッセージを設ける。詳細な説明は、基地局が上位エンティティへ自セルのMTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知する方法の具体例(1),(2)と同様である。
(2)既存のS1シグナリングを用いる。既存の制御用のS1シグナリングを用いるようにしてもよい。また、既存の移動端末とは無関係のS1シグナリングを用いるようにしてもよい。既存のS1シグナリングに追加が必要なパラメータは、MTCD制限情報である。具体例(2)は、具体例(1)と比較して、新たなシグナリングを設ける必要がない点において有効であり、通信システムが複雑化することを回避することができる。
次に、既存のS1シグナリングの具体例として、以下の(a1),(a2)の2つを開示する。
(a1)「S1 SETUP RESPONSE」(非特許文献13参照)。「S1 SETUP RESPONSE」の目的は、eNBとMMEとが、S1インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを交換することである。「S1 SETUP RESPONSE」は、「S1 SETUP REQUEST」の応答信号である。既に含まれているパラメータは、PLMNアイデンティティ(PLMN Identity)、MMEグループIDなどのように、MME固有の情報である。傘下の基地局のMTCD制限情報も、MME固有の情報である。したがって、MTCD制限情報を基地局へ通知するために「S1 SETUP RESPONSE」を用いることによって、受信する基地局が、MME固有の情報を一度に得ることができる。これによって、基地局の処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
(a2)「MME Configuration Update」(非特許文献13参照)。「MME Configuration Update」の目的は、eNBとMMEとが、S1インタフェースを正しく共同利用するのに必要なアプリケーションレベルのデータを更新することである。既に含まれているパラメータは、PLMNアイデンティティ、MMEグループIDなどのように、MME固有の情報である。傘下の基地局のMTCD制限情報も、MME固有の情報である。したがって、MTCD制限情報を基地局へ通知するために「MME Configuration Update」を用いることによって、受信する基地局が、MME固有の情報を一度に得ることができる。これによって、基地局の処理の負荷を軽減することができ、また通信システムとしての制御遅延を防止することができる。
次に、図24および図25を用いて、実施の形態1の変形例5における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図24および図25は、実施の形態1の変形例5における通信システムのシーケンスを示す図である。図24と図25とは、境界線BL4の位置で、つながっている。図24および図25に示すシーケンスは、図17〜図19、図22および図23に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。HeNB_Aの上位エンティティが、HeNB_AのMTCD制限情報を通知する周辺セルとして、eNB_1を選択したとする。基地局が、上位エンティティへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例として、設置したときについて開示する。HeNB_AのMTCD制限情報が示す制限の具体例として、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合について開示する。上位エンティティの具体例として、MMEについて開示する。MMEが受信した基地局のMTCD制限情報を通知するセルとして、MMEの傘下の基地局の場合について開示する。MMEが、基地局に対してMTCD制限情報を通知するタイミングとして、基地局が設置されたときについて開示する。上位エンティティが、基地局に対してMTCD制限情報を「S1 SETUP RESPONSE」を用いて通知する場合について開示する。
前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803およびステップST1703の処理が行われる。またステップST2101において、HeNB_Aが設置される。ステップST2102において、HeNB_Aは、上位エンティティであるMMEへ、MTCD制限情報を通知する。本動作例では、HeNB_Aは、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を通知する。
ステップST2103において、eNB_1が設置される。ステップST2104において、eNB_1は、MMEとS1インタフェースを正しく共同利用するために、S1セットアップ要求(S1 SETUP REQUEST)メッセージを、上位エンティティであるMMEへ通知する。
ステップST2105において、MMEは、受信したHeNB_AのMTCD制限情報を通知する通知先のセルを決定する。本動作例では、MMEは、受信したHeNB_AのMTCD制限情報を、傘下の基地局へ通知する。また本動作例では、MMEは、基地局が設置されたときに、MTCD制限情報を通知する。MMEの傘下に、eNB_1が設置されたことによって、MMEは、eNB_1へ、HeNB_AのMTCD制限情報を通知すること、すなわち通知先としてeNB_1を決定する。
ステップST2106において、MMEは、eNB_1へ、HeNB_AのMTCD制限情報を通知する。HeNB_AのMTCD制限情報と、他のセルのMTCD制限情報とを、一緒に通知してもよい。本動作例では、MMEは、S1セットアップ応答(S1 SETUP RESPONSE)メッセージを用いて、MTCD制限情報を通知する。具体的には、MMEは、MTCD制限情報を含むS1セットアップ応答メッセージをeNB_1に通知する。本動作例では、MMEは、MTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を通知する。
次いで、eNB_1は、前述のようにしてステップST2004の処理を行う。eNB_1は、ステップST1703で測定報告を通知してきた移動端末(UE)がMTCDであると判断した場合はステップST2107へ移行し、MTCDではないと判断した場合はステップST1704へ移行する。
ステップST2107において、eNB_1は、測定報告の対象セルがターゲットセルとして選択可能であるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。ステップST1703で受信した測定報告と、MMEから受信した測定報告の対象セルのMTCD制限情報とに基づいて判断する。本動作例では、ステップST1703で受信したHeNB_Aに対する測定報告と、ステップST2106でMMEから受信したHeNB_AのMTCD制限情報とに基づいて判断する。
MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択可能であることを示す場合は、eNB_1は、該セルをターゲットセルとして選択可能と判断する。MTCD制限情報が、MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可能であることを示す場合は、eNB_1は、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断する。eNB_1は、ステップST2107において、ターゲットセルとして選択可能であると判断した場合は、ステップST1704へ移行し、ターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。ステップST1704へ移行した場合は、前述のようにしてステップST1704〜ステップST1711の処理が行われる。
本動作例では、ステップST2106において、eNB_1は、測定報告の対象セルであるHeNB_AのMTCD制限情報として「MTCDが適切なセル(Suitable Cell)として選択不可」を受信している。したがって、eNB_1は、ステップST2107で該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断し、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。ステップST2107の処理を行うことによって、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知が発生することを削減することができる。
実施の形態1の変形例5によって、実施の形態1の変形例4と同様の効果を得ることができる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。たとえば本変形例では、ステップST1706において、ターゲットeNBであるHeNB_Aによって、自基地局がハンドオーバ受入れ可能か否かを判断している。これに限定されず、たとえばハンドオーバがMME経由で行われる場合には、MMEによって、MMEが基地局から取得したMTCD制限情報を考慮して、ターゲットeNBがハンドオーバ受入れ可能か否かを判断してもよい。
また本変形例は、他の適用例を含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、または実施の形態1の変形例4と組み合わせて用いることができる。
実施の形態1 変形例6
本実施の形態1の変形例6では、実施の形態1の変形例2と同じ課題について、別の解決策を開示する。実施の形態1の変形例6での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例4および実施の形態1の変形例5での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例4および実施の形態5と同様とする。
基地局は、上位エンティティへ、自セルのMTCD制限情報を通知する。基地局は、上位エンティティへ、自セルのMTCD制限情報を、S1インタフェースを用いて通知してもよい。上位エンティティは、受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキスト(Context)を、該移動端末のサービングセルへ設定する。上位エンティティは、受信したMTCD制限情報を考慮して、MTCDに対する移動端末コンテキストを、該MTCDのサービングセルへ設定するようにしてもよい。
移動端末コンテキストと、傘下の移動端末からの測定報告とを受信したセルは、それらの内容を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。例えば、移動端末コンテキストと、傘下の移動端末からの測定報告とを考慮して、ターゲットセルを決定する。
このようにすることによって、基地局が、自セルのMTCD制限情報を通知したセルから、自セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を受けることを削減することができる。この基地局の無駄なハンドオーバ要求の受信の削減によって、基地局におけるハンドオーバ受入可能か否かの無駄な判断を削減することができる。したがって、基地局の処理の負荷を削減することができ、またハンドオーバの制御遅延を削減することができる。
本変形例では、移動端末コンテキストと、傘下の移動端末からの測定報告とを受信したセルが、それらの内容を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う場合について説明したが、これに限定されず、移動端末コンテキストを受信したセルは、移動端末コンテキストの内容を考慮した動作を行ってもよい。
本変形例では、上位エンティティが受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストを、該移動端末のサービングセルへ設定する場合について説明したが、これに限定されず、以下であってもよい。上位エンティティが受信したMTCD制限情報のうち、該移動端末と同じCSG−IDに属する基地局のMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストを、該移動端末のサービングセルへ設定してもよい。また、上位エンティティが受信したMTCD制限情報のうち、該移動端末と同じCSG−IDに属さない基地局のMTCD制限情報を考慮せずに、移動端末コンテキストを、該移動端末のサービングセルへ設定してもよい。これによって、通信システム内の制御のための情報量を削減することができる。
上位エンティティが、受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキスト(Context)を該移動端末のサービングセルへ設定するときの具体例を以下に開示する。既存の制御用のS1メッセージ、あるいはS1シグナリングを用いるようにしてもよい。既存のS1シグナリングの具体例は、初期コンテキストセットアップ要求「INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」がある(非特許文献13参照)。
上位エンティティが、受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストの内容をサービングセルへ通知する具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)移動端末コンテキストの中に、新たなパラメータを設ける。新たなパラメータの具体例として、以下の(a1)〜(a3)の3つを開示する。
(a1)MTCD制限情報をマッピングする。MTCD制限情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。該情報を受信したサービングセルが、該情報を該移動端末へ通知してもよい。
(a2)「セル再選択先として選択不可」の情報をマッピングする。該情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。該情報を受信したサービングセルが、該情報を該移動端末へ通知してもよい。具体例(a2)によれば、MTCDは、MTCD制限されていることが理由でセル再選択不可能なセルを、該セルのMTCD制限情報を受信する前に知ることができる。これによって、MTCDの消費電力を削減することができ、またセル再選択の制御遅延を低減することができる。
(a3)「測定対象として設定不可」の情報をマッピングする。該情報は、該当セルのインジケータと共に通知されてもよい。セルのインジケータは、PCI、GCIであってもよい。サービングセルは、該情報を考慮して、移動端末の測定制御情報の調整を行ってもよい。例えば、「測定対象として設定不可」の情報の通知を受けたセルを測定制御情報の中の測定対象から外す。測定対象から外す方法の具体例としては、実施の形態1の変形例2と同じ方法を挙げることができる。これによって、MTCDが、ターゲットセルとして選択不可能なセルに対して測定を行うことを削減することが可能となる。したがって、MTCDの低消費電力化を実現することができる。
(2)「INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST」中の既存のパラメータを用いる。例えば、「Handover Restriction List IE」を用いる。「Handover Restriction List IE」の目的は、ローミングかアクセス制限を示すことである。既存のパラメータに対して変更が必要な点を以下に開示する。既存の「Handover Restriction List IE」においては、ローミング、あるいはハンドオーバが禁じられた領域を設定する。具体的には、禁じられたトラッキングエリア(Forbidden TACs)、あるいは禁じられたシステム(Forbidden inter RATs)が設定される。したがって、本パラメータ「Handover Restriction List IE」を用いて基地局固有のMTCD制限情報を通知することは不可能である。そこで本変形例においては、禁じられたセル(Forbidden Cell)の情報を追加する。ローミングが禁じられたセル、ハンドオーバが禁じられたセルを、それぞれ設けてもよい。
MTCD制限情報を考慮した移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(1)〜(6)の6つを開示する。
(1)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDがアクセス可能であるか否かであり、アクセス不可能であることが示される場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(a1)〜(a5)の5つを開示する。(a1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、アクセス不可能となるようなセルを再選択することを事前に防止することができる。(a2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択しても、アクセス不可能なセルに対する測定を削減することができる。(a3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。これによって、アクセス不可能となるようなセルをハンドオーバ先として選択することを事前に防止することができる。(a4)ローミングが禁じられたセルとする。これによって、アクセス不可能となるようなセルをローミング先として選択することを事前に防止することができる。(a5)前記(a1)〜(a4)の組み合わせ。
(2)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDがノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能であるか否かであり、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることが示される場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(b1)〜(b5)の5つを開示する。(b1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、ノーマルサービスを得ることができないセルを再選択することを事前に防止することができる。(b2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択してもノーマルサービスを得ることができないセルに対する測定を削減することができる。(b3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。これによって、ノーマルサービスを得ることができないセルをハンドオーバ先として選択することを事前に防止することができる。(b4)ローミングが禁じられたセルとする。これによって、ノーマルサービスを得ることができないセルをローミング先として選択することを事前に防止することができる。(b5)前記(b1)〜(b4)の組み合わせ。
(3)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDが限られたサービスを得るためにキャンプオン可能であるか否かであり、限られたサービスを得るためにキャンプオン不可能であることが示される場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(c1)〜(c5)の5つを開示する。(c1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、限られたサービスを得ることができないセルを再選択することを事前に防止することができる。(c2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択しても、限られたサービスを得ることができないセルに対する、測定を削減することができる。(c3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。これによって、限られたサービスを得ることができないセルをハンドオーバ先として選択することを事前に防止することができる。(c4)ローミングが禁じられたセルとする。これによって、限られたサービスを得ることができないセルをローミング先として選択することを事前に防止することができる。(c5)前記(c1)〜(c4)の組み合わせ。
(4)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDがセル選択および再選択の候補とすることを禁じているか否かであり、セル選択および再選択の候補とすることを禁じていることが示される場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(d1)〜(d5)の5つを開示する。(d1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、セルのMTCD制限情報を受信する前に、セルを再選択することを事前に防止することができる。(d2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択してもセル再選択先として選択不可となるセルに対する測定を削減することができる。(d3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。これによって、セル再選択先として選択できないセルをハンドオーバ先として選択することを事前に防止することができる。(d4)ローミングが禁じられたセルとする。これによって、セル再選択先として選択できないセルをローミング先として選択することを事前に防止することができる。(d5)前記(d1)〜(d4)の組み合わせ。
(5)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDがローミングしてくることを禁じているか否かであり、ローミングしてくることを禁じている場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(e1)〜(e5)の5つを開示する。(e1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、ローミングすることができないセルを再選択することを事前に防止することができる。(e2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択しても、ローミングすることができないセルに対する、測定を削減することができる。(e3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。これによって、ローミングすることができないセルをハンドオーバ先として選択することを事前に防止することができる。(e4)ローミングが禁じられたセルとする。(e5)前記(e1)〜(e4)の組み合わせ。
(6)MTCD制限情報が示す制限が、MTCDがハンドオーバしてくることを禁じているか否かであり、ハンドオーバしてくることを禁じている場合の移動端末コンテキストの設定の具体例として、以下の(f1)〜(f5)の5つを開示する。(f1)セル再選択先として選択不可とする。これによって、ハンドオーバすることができないセルを再選択することを事前に防止することができる。(f2)測定対象として設定不可とする。これによって、ハンドオーバ先として選択してもハンドオーバすることができないセルに対する測定を削減することができる。(f3)ハンドオーバが禁じられたセルとする。ターゲットセルとして選択不可とする。(f4)ローミングが禁じられたセルとする。これによって、ハンドオーバすることができないセルをローミング先として選択することを事前に防止することができる。(f5)前記(f1)〜(f4)の組み合わせ。
上位エンティティが、受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストの内容を通知する具体例のうち、前記具体例(1)の(a1)を用いて、MTCD制限情報をマッピングした場合、前記MTCD制限情報を考慮した移動端末コンテキストの設定の具体例の内容を、基地局が考慮してもよい。
上位エンティティが、移動端末コンテキスト(Context)を該移動端末のサービングセルへ通知するタイミングの具体例を以下に開示する。初期移動端末コンテキスト(Initial Context Setup)を設定するタイミング。
次に、図26および図27を用いて、実施の形態1の変形例6における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図26および図27は、実施の形態1の変形例6における通信システムのシーケンスを示す図である。図26と図27とは、境界線BL5の位置で、つながっている。図26および図27に示すシーケンスは、図17〜図19および図22〜図25に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。基地局が、上位エンティティへ自セルのMTCD制限情報を通知するタイミングの具体例として、設置したときについて開示する。HeNB_AのMTCD制限情報が示す制限の具体例として、ノーマルサービスを得るためにキャンプオンが不可能であることを示す場合について開示する。上位エンティティの具体例として、MMEについて開示する。上位エンティティが、MTCD制限情報を考慮した移動端末コンテキストの設定の具体例としては、MTCD制限情報がノーマルサービスを得るためにキャンプオンが不可能であることを示す場合に、ターゲットセルとして選択不可であるとする場合について開示する。
前述のようにして、ステップST2101においてHeNB_Aが設置され、ステップST2102において、HeNB_Aから上位エンティティであるMMEへ、MTCD制限情報が通知される。ステップST2201において、UEと、ソースeNBであるeNB_1およびMMEを含むコアネットワーク側とにおいて、接続処理が開始される。
ステップST2202において、MMEは、UEに対する移動端末コンテキストの内容を決定する。MMEは、傘下の基地局から受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストの内容を決定する。本動作例では、MMEは、ステップST2102で受信した、HeNB_AのMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストの内容を決定する。HeNB_Aと他の基地局とから受信したMTCD制限情報を、あわせて考慮してもよい。本動作例では、HeNB_AのMTCD制限情報は、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン不可能であることを示す。また、移動端末コンテキストの内容として、ターゲットセルとしてHeNB_Aを選択不可であると決定する。
ステップST2203において、MMEは、移動端末のサービングセルであるeNB_1に対して、ステップST2202で決定した移動端末のコンテキストの内容を通知する。次いで、前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803およびステップST1703の処理が行われる。
ステップST2204において、eNB_1は、測定報告の対象セルがターゲットセルとして選択可能であるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。ステップST1703で受信した測定報告と、ステップST2203でMMEから受信した移動端末のコンテキストの内容とに基づいて判断する。eNB_1は、ステップST2204において、ターゲットセルとして選択可能であると判断した場合は、ステップST1704へ移行し、ターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。
本動作例では、移動端末のコンテキストの中に、ターゲットセルとしてHeNB_Aを選択不可であると示されている。したがって、eNB_1は、ステップST2204において該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断し、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。ステップST2204の処理を行うことによって、ターゲットeNBがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができる。
実施の形態1の変形例6によって、実施の形態1の変形例4と同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1において開示した通り、MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側において混雑が発生した場合にも、MTCD制限情報を用いることができる。その場合において、以下の課題が発生する。MTCDによる無線区間、あるいはコアネットワーク側の混雑は、時間的に変化する。したがって、移動端末の接続中に、あるセルのMTCD制限情報が変化する場合も考えられる。
そこで本変形例6では、上位エンティティが、移動端末コンテキスト(Context)を移動端末のサービングセルへ通知するタイミングの具体例として、初期移動端末コンテキスト(Initial Context Setup)を設定するタイミングについて開示した。
しかし、初期移動端末コンテキストの設定後に、あるセルのMTCD制限情報がMTCDを制限する方向に変化した場合であって、該セルをターゲットeNBとして選択するような場合、該セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような、無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することができないという問題が発生する。
解決策を以下に開示する。上位エンティティが受信したMTCD制限情報を考慮して、移動端末コンテキストの内容をサービングセルへ通知する具体例として、実施の形態1の変形例6で開示した内容に以下の内容を追加する。実施の形態1の変形例6で開示の具体例の内容を、非特許文献13に開示の移動端末コンテキストの修正(CONTEXT MODIFICATION)にも新たに加える。既存の「CONTEXT MODIFICATION」に「Handover Restriction List IE」を新たに加える。これによって、初期移動端末コンテキスト設定後に、あるセルのMTCD制限情報がMTCDを制限する方向に変化した場合であっても、該情報をサービングセルへ通知することが可能となる。したがって、該セルがMTCDを制限しているという理由で必ずハンドオーバ拒否となるような、無駄なハンドオーバ要求の通知を削減することが可能となる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例を含めて実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、実施の形態1の変形例4、またはて実施の形態1の変形例5と組み合わせて用いることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、前述の実施の形態1と同じ課題について、別の解決策を開示する。実施の形態2での解決策を以下に示す。MTCDは、HeNBを接続先として選択することを制限する。該制限は、静的、あるいは予め決定してもよい。MTCDではない移動端末、すなわちノーマルUEは、HeNBを接続先として選択することを制限しない。ノーマルUEは、通常通り動作するとしてもよい。これによって、HeNBが、MTCDが原因で収容数が収容可能数に達し、ノーマルUEを収容できなくなるという課題を解決することができる。
移動端末は、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて、HeNBを接続先として選択するか否かを判断する。移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報は、MTCDが接続先として選択することを制限される基地局に関する情報であり、基地局情報に相当する。移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報の具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。
(1)HeNB関連の既存の報知情報を用いる(非特許文献2参照)。具体例としては、SIB9、より詳細には、SIB9内の「hnb-name」がある。判断の具体例としては、報知情報の中に、HeNB関連の報知情報が存在する場合は、該基地局をHeNBであると判断する。報知情報の中に、HeNB関連の報知情報が存在しない場合は、該基地局をHeNBではないと判断する。この具体例(1)は、後述する具体例(2)と比較して、新たなインジケータを設ける必要がない点において、通信システムが複雑化することを回避することができるという利点がある。
(2)HeNBであるか否かのインジケータを新たに設ける。インジケータは、HeNBである旨であってもよいし、HeNBでない旨であってもよい。判断の具体例としては、HeNBである旨が通知されている場合は、該基地局をHeNBであると判断する。HeNBでない旨が通知されている場合は、該基地局をHeNBではないと判断する。該インジケータの通知方法の具体例として、以下の(a1)〜(a3)の3つを開示する。(a1)報知情報として通知する。これによって、移動端末が、移動端末の状態によらず、つまり移動端末が待受け状態であるか、接続状態(Connected)であるかによらず、HeNBであるか否かのインジケータを受信可能であるという効果を得ることができる。(a2)MTCDのみデコードを行う領域を設け、その領域にHeNBであるか否かのインジケータをマッピングする。これによって、ノーマルUEが該領域を受信して、該領域をデコードする必要がなくなる。したがって、既存の3GPP機器への変更が不要となり、後方互換性(バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。MTCDのみ関係する領域としてもよい。(a3)前記(a1)と(a2)との組み合わせ。
移動端末が、HeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルの具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)測定を実施するセル。(2)セル選択基準を満たすセル。具体例(2)では、具体例(1)と比較して、HeNBであるか否かを判断するための情報の受信が必要なセルの数が少なくなる。したがって、具体例(2)を用いることによって、移動端末の処理の負荷を軽減することができ、また移動端末の低消費電力化を実現することができる。
MTCDが、基地局がHeNBであるか否かを判断するタイミングの具体例として、以下の(1)〜(5)の5つを開示する。以下に開示する具体例は、移動端末がMTCD制限情報を確認するタイミングであってもよい。
(1)セル選択のとき。この場合、MTCDは、セル選択の前にHeNBであるか否かを判断するための情報を確認し、該セルが選択(キャンプオン)が可能であるか否かを確認する。該セルがHeNBでない場合は、該セルを選択する。該セルがHeNBである場合は、該セルをセル選択の候補から外し、他のセルを選択すべく動作を開始する。
(2)セル再選択のとき。この場合、MTCDは、セル再選択の前に、HeNBであるか否かを判断するための情報を確認し、該セルが再選択(キャンプオン)が可能であるか否かを確認する。該セルがHeNBでない場合は、該セルを再選択する。該セルがHeNBである場合は、該セルをセル再選択の候補から外し、他のセルを再選択すべく動作を開始する。
(3)アクセスのとき。この場合、MTCDは、アクセスの前に、HeNBであるか否かを判断するための情報を確認し、該セルがアクセス可能であるか否かを確認する。該セルがHeNBでない場合は、該セルによってアクセスを開始する。該セルがHeNBである場合は、アクセスを中止する、あるいはアクセス可能な他のセルを選択すべくセル再選択動作を開始する。
(4)周期的。この場合、MTCDは、予め決められた周期で、HeNBであるか否かを判断するための情報を受信して、確認する。
(5)前記(1)〜(4)の組み合わせ。
MTCDが、HeNBであるか否かを判断するための情報を確認するようにしてもよい。ノーマルUEは、HeNBであるか否かを判断するための情報を確認しなくてもよい。これによって、ノーマルUEへの変更が不要となり、後方互換性(バックワードコンパチビリティ)に優れた通信システムを構築することができる。
MTCDが、HeNBを選択することを制限するときの制限の具体例として、以下の(1)〜(7)の7つを開示する。
(1)MTCDは、HeNBに対してアクセスしない。アクセスの具体例として、以下の(a1)〜(a5)の5つを開示する。(a1)上り制御データ送信。(a2)上りトラフィックデータ送信。ユーザデータの送信であってもよい。(a3)RACH送信。(a4)RRC接続要求(RRC connection Request)の送信。(a5)前記(a1)〜(a4)の組み合わせ。
(2)MTCDは、ノーマルサービスを得るために、HeNBにキャンプオンしない。言い換えると、MTCDは、適切なセル(Suitable Cell)としてHeNBを選択しない。
(3)MTCDは、限られたサービスを得るために、HeNBにキャンプオンしない。言い換えると、MTCDは、アクセプタブルセル(Acceptable cell)としてHeNBを選択しない。限られたサービスの具体例として、以下の(b1)〜(b4)の4つを開示する。(b1)緊急呼の発信。(b2)ETWSの受信。(b3)CMASの受信。(b4)前記(b1)〜(b3)の組み合わせ。
(4)MTCDは、HeNBをセル選択および再選択の候補から外す。MTCDは、HeNBをセル選択および再選択しない。
(5)MTCDは、HeNBをローミング先の候補から外す。MTCDは、HeNBをローミング先として選択しない。
(6)MTCDは、HeNBをハンドオーバ先の候補から外す。MTCDは、HeNBをハンドオーバ先として選択しない。(7)前記(1)〜(6)の組み合わせ。
MTCDが、HeNBを選択することを制限するときの制限としては、前記具体例(1)〜(7)を組み合わせて、1つの動作は制限するが、1つの動作は制限しないとしてもよい。前記具体例(1)〜(7)の組み合わせの具体例として、以下の(B1)〜(B9)の9つを開示する。
(B1)MTCDは、HeNBに対してアクセスしないが、MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンする。
(B2)MTCDは、HeNBに対してアクセスしないが、MTCDは、限られたサービスを得るためにHeNBにキャンプオンする。
(B3)MTCDは、HeNBに対してアクセスしないが、MTCDは、HeNBをセル選択および再選択の候補とする。
(B4)MTCDは、HeNBに対してアクセスしないが、MTCDは、ローミング先としてHeNBを選択する。
(B5)MTCDは、HeNBに対してアクセスしないが、MTCDは、ハンドオーバ先としてHeNBを選択する。
(B6)MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンしないが、MTCDは、限られたサービスを得るためにHeNBにキャンプオンする。
(B7)MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンしないが、MTCDは、HeNBをセル選択および再選択の候補とする。
(B8)MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンしないが、MTCDは、ローミング先としてHeNBを選択する。
(B9)MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンしないが、MTCDは、ハンドオーバ先としてHeNBを選択する。
MTCDが、HeNBを選択することを制限するとき、制限される動作よりも厳しい制限はないとしてもよい。言い換えると、MTCDがHeNBに対して不可能とする動作がある場合、不可能とされる動作よりも厳しい制限は、動作可能としてもよい。
前述のMTCDがHeNBを選択することを制限するときの制限の具体例では、具体例(1)〜(4)のうち、具体例(1)の制限が最も緩い制限で、具体例の数字が大きくなるほど、厳しい制限となっている。便宜上、具体例(5),(6),(7)を除いて説明する。
例えば、具体例(1)の「MTCDは、HeNBに対してアクセスしない」の制限がかかっている場合、この制限よりも厳しい制限は、かかっていないとみなす。したがって、MTCDは、ノーマルサービスを得るためにHeNBにキャンプオンし、限られたサービスを得るためにHeNBにキャンプオンし、HeNBをセル選択および再選択の候補とすることとなる。
「MTCD」が、HeNBを選択することを制限するのではなくてもよい。その具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)MTCDの優先度に従った制限動作とする。通信システムにおいて、高い優先度のMTCDと低い優先度のMTCDとの区別がある場合に有効となる。制限との組み合わせの具体例として、以下の(a1),(a2)の2つを開示する。(a1)低い優先度のMTCDは、HeNBを選択することを制限する。(a2)高い優先度のMTCD用と低い優先度のMTCD用とで、HeNBを選択することの制限を別個に設ける。例えば、高い優先度のMTCDは、HeNBに対してアクセスしないとし、低い優先度のMTCDは、HeNBをセル選択および再選択しないとする。
(2)MTCDグループに従った制限動作とする。通信システムにおいてMTCDグループが設けられた場合に有効となる。具体例を以下に示す。例えば、MTCDグループAと、MTCDグループBとが存在するとする。MTCDグループ毎、つまりMTCDグループA用とMTCDグループB用とで、HeNBを選択することの制限を別個に設ける。例えば、MTCDグループAは、HeNBに対してアクセスしないとし、MTCDグループBは、HeNBをセル選択および再選択しないとする。
(3)移動端末の優先度に従った制限動作とする。通信システムにおいて、MTCDであるかとMTCDでないかとの区別ではなく、高い優先度の移動端末であるかと低い優先度の移動端末であるかとの区別がある場合に有効となる。具体例として、以下の(b1),(b2)の2つを開示する。(b1)低い優先度の移動端末は、HeNBを選択することを制限する。(b2)高い優先度の移動端末用と低い優先度の移動端末用とで、HeNBを選択することの制限を別個に設ける。例えば、高い優先度の移動端末は、HeNBに対して選択することを制限しないとし、低い優先度のMTCDは、HeNBをセル選択および再選択しないとする。
HeNBの状態に応じて制限を変えてもよい。例えば、HeNBの状態に応じて、MTCDのHeNBを選択することの制限を変更してもよい。具体例としては、他のセルの圏内に設置されたHeNBであるサービス提供型HeNBに対しては、MTCDは、該HeNBを選択することを制限する。移動端末が、HeNBが他のセル圏内に設置されたと判断する方法の具体例を以下に開示する。該HeNBの他に、セル選択基準を満たす基地局が存在した場合は、該HeNBが他のセル圏内に設置されたと判断する。
他のセルの圏外に設置されたHeNBであるエリア補完型HeNBに対しては、MTCDは、該HeNBを選択することを制限しない、あるいは、他のセルの圏内に設置されたHeNBであるサービス提供型HeNBに対する制限よりも緩やかな制限とする。移動端末が、HeNBが他のセル圏外に設置されたと判断する方法の具体例を以下に開示する。該HeNBの他に、セル選択基準を満たす基地局が存在しない場合は、該HeNBが他のセル圏外に設置されたと判断する。
これによって、該HeNB経由でしか通信システムのサービスを受けられないようなエリア補完型HeNBに対しては、MTCDのHeNBを選択することは制限されない。したがって、このような状況下のMTCDに対するサービスを継続させることができる。また、他のセル経由で通信システムのサービスを受けられるようなサービス提供型HeNBに対しては、MTCDのHeNBを選択することが制限される。したがって、HeNBが、MTCDが原因で収容数が収容可能数に達し、ノーマルUEを収容できなくなるという課題を解決することができる。
HeNBの状態に応じて制限を変える場合、HeNBの状態の変更が、該HeNBの傘下のMTCDのセル再選択のトリガとなってもよい。HeNBの状態の変更される場合としては、例えば、他のセル圏外に設置されていたHeNBの周辺に他のセルが設置され、該HeNBの状態が他のセル圏内に設置されることとなった場合などがある。この場合、例えばMTCDは、該HeNBを選択することを制限しない状態から、HeNBを選択することを制限する状態へ変更されるので、前述のようにHeNBの状態の変更が、該HeNBの傘下のMTCDのセル再選択のトリガとなる。したがって、傘下のMTCDは、ノーマルサービスを得るためにキャンプオン可能な他のセルを選択すべく、セル再選択動作を開始するようにしてもよい。
次に、図28を用いて、実施の形態2における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図28は、実施の形態2における通信システムのシーケンスを示す図である。図28に示すシーケンスは、図14に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報の具体例として、既存の報知情報である「hnb-name」を用いる場合について開示する。また、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルは、セル選択基準を満たすセルの場合について開示する。また、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するタイミングの具体例として、セル選択のときについて開示する。MTCDがHeNBを選択することを制限するときの制限の具体例として、MTCDは適切なセル(Suitable Cell)としてHeNBを選択しない場合について開示する。HeNB_Aのカバレッジ内に移動端末(UE)が存在し、セル選択動作を行っているとする。
前述のようにしてステップST1401およびステップST1402の処理が行われる。ステップST2301において、HeNB_Aは、報知情報として、SIB9によって、HeNB_Aの基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報である「hnb-name」を傘下の移動端末向けに通知する。
ステップST2302において、UEは、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報を受信する。具体的には、UEは、ステップST1402でセル選択基準を満たすと判断した基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報を受信する。本動作例では、UEは、HeNB_Aの基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報である「hnb-name」を受信する。
ステップST2303において、UEは、自移動端末がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、USIMなどに格納されているMTCDである旨の情報(MTCD indicator)を用いてもよい。UEは、ステップST2303において、MTCDであると判断した場合は、ステップST2304へ移行し、MTCDではないと判断した場合は、ステップST1407へ移行する。ステップST2303の処理を行うことによって、UEは、ノーマルUEと区別した形で、MTCDの動作を制限することができる。
ステップST2304において、UEは、該セルがHeNBであるか否かを判断する。該判断には、ステップST2301で受信したHeNBであるか否かを判断するための情報を用いる。本動作例では、HeNBであるか否かを判断するための情報として、報知情報の中の、HeNB関連の報知情報を用いる。HeNBであるか否かを判断するための情報として、報知情報の中の「hnb-name」を用いてもよい。UEは、ステップST2304において、HeNBでないと判断した場合は、ステップST1407へ移行し、HeNBであると判断した場合は、ステップST1401へ戻る。
本動作例では、HeNB_Aは、ステップST2301で「hnb-name」を報知するHeNBである。したがって、UEは、ステップST2304において、HeNBであると判断し、ステップST1407におけるセル選択をせずに、ステップST1401へ戻る。ステップST2304の処理を行うことによって、MTCDの動作を制限することができる。
実施の形態2によって、以下の効果を得ることができる。ノーマルUEと区別した形で、MTCDがHeNBを選択することを制限することが可能となる。これによって、HeNBの収容数がMTCDによって収容可能数に達して、HeNBがMTCDによって占有されてしまい、ノーマルUEを収容できなくなるという課題を解決することができる。したがって、HeNBによるノーマルUEに対するサービスの提供を維持することができる。
また、実施の形態2では、実施の形態1と異なり、基地局から傘下の移動端末に通知する、新たなインジケータであるMTCD制限情報が不要となる。これによって、通信システムが複雑化することを回避することができ、また無線リソースを有効に活用することができる。
HNB、ピコeNB(LTE ピコセル(EUTRAN pico cell))、ピコNB(WCDMA ピコセル(UTRAN pico cell))、リレー、リモートラジオヘッド(RRH)、ホットゾーンセル用のノードなど、いわゆるローカルノードなどについてもカバレッジが小さく、収容可能な移動端末の数は、マクロセルの収容可能な移動端末の数と比較して、格段に少ないと予想される。したがって、HeNBと同様に、実施の形態1の課題が発生すると考えられる。この課題を解決するために、HNB、ピコeNB、ピコNB、リレー、リモートラジオヘッド、ホットゾーンセル用のノードなどのローカルノードについても、本実施の形態を用いることは有効である。これによって、MTCDが原因でノーマルUEが収容できなくなることを防いで、ノーマルUEを収容する余裕を確保し、ノーマルUEに対するサービスを維持することができる。
また、eNB、NBなどのマクロセルについても、MTCDとノーマルUEとを比較して、ノーマルUEの取扱いを優先させたい場合が考えられる。例えば、カバレッジ内においてイベントが開催され、多数のノーマルUEの利用が予想されるような場合である。このような場合、マクロセルなどについて、本実施の形態を用いて、課題を解決することは有効である。
本実施の形態2は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本実施の形態2は、他の適用例を含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、実施の形態1の変形例4、実施の形態1の変形例5、または実施の形態1の変形例6と組み合わせて用いることができる。
実施の形態2 変形例1
実施の形態2の変形例1で解決する課題について、以下に説明する。前述の実施の形態2を用いた場合、以下の課題が発生する。例えば、個人所有のHeNBにおいて、実施の形態2を用いた場合を考える。HeNBと同じ個人所有のMTCDが、該HeNBへの動作が制限されるという課題が発生する。
実施の形態2の変形例1での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態2での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態2と同様とする。制限を受けたくないMTCDを、制限を受けたくない基地局と同じCSG−IDに登録する。MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBを選択することを制限する。該制限は、静的、あるいは予め決定してもよい。HeNBと同じCSGに未登録のMTCD以外の移動端末、すなわちノーマルUE、およびHeNBと同じCSGに登録されているMTCDは、HeNBを選択することを制限しない。ノーマルUE、およびHeNBと同じCSGに登録されているMTCDは、通常通り動作するとしてもよい。
したがって本変形例では、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報は、MTCDと同じグループに登録されていない基地局、すなわちMTCDと同じCSGに未登録のHeNBの選択を制限することを示す。
HeNBと同じCSGに未登録のMTCDが、該HeNBを選択することを制限するときの制限の具体例として、以下の(1)〜(7)の7つを開示する。
(1)MTCDは同じCSGに未登録のHeNBに対してアクセスしない。アクセスの具体例として、以下の(a1)〜(a5)の5つを開示する。(a1)上り制御データ送信。(a2)上りトラフィックデータ送信。ユーザデータの送信であってもよい。(a3)RACH送信。(a4)RRC接続要求(RRC connection Request)の送信。(a5)前記(a1)〜(a4)の組み合わせ。
(2)MTCDは、ノーマルサービスを得るために、同じCSGに未登録のHeNBにキャンプオンしない。言い換えると、MTCDは、適切なセル(Suitable Cell)として、同じCSGに未登録のHeNBを選択しない。
(3)MTCDは、限られたサービスを得るために、同じCSGに未登録のHeNBにキャンプオンしない。言い換えると、MTCDは、アクセプタブルセル(Acceptable cell)として、同じCSGに未登録のHeNBを選択しない。限られたサービスの具体例として、以下の(b1)〜(b4)の4つを開示する。(b1)緊急呼の発信。(b2)ETWSの受信。(b3)CMASの受信。(b4)前記(b1)〜(b3)の組み合わせ。
(4)MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをセル選択および再選択の候補から外す。MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをセル選択および再選択しない。
(5)MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをローミング先の候補から外す。MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをローミング先として選択しない。
(6)MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをハンドオーバ先の候補から外す。MTCDは、同じCSGに未登録のHeNBをハンドオーバ先として選択しない。
(7)前記(1)〜(6)の組み合わせ。
次に、図29を用いて、実施の形態2の変形例1における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図29は、実施の形態2の変形例1における通信システムのシーケンスを示す図である。図29に示すシーケンスは、図14および図28に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報の具体例として、既存の報知情報である「hnb-name」を用いる場合について開示する。また、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルは、セル選択基準を満たすセルである場合について開示する。また、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するタイミングの具体例として、セル選択のときについて開示する。MTCDがHeNBを選択することを制限するときの制限の具体例として、MTCDは適切なセル(Suitable Cell)としてHeNBを選択しない場合について開示する。HeNB_Aのカバレッジ内に移動端末(UE)が存在し、セル選択動作を行っているとする。該移動端末は、MTCDとし、HeNB_Aと同じCSGに未登録であるとする。
前述のようにしてステップST1401、ステップST1402およびステップST2301の処理が行われる。ステップST2401において、HeNB_Aは、報知情報として、「CSG-ID」を傘下の移動端末向けに通知する(非特許文献2参照)。次いで、前述のようにしてステップST2302およびステップST2303の処理が行われる。
ステップST2402において、UEは、自移動端末が、該セルと同じCSGに登録しているか否かを判断する。該判断には、ステップST2401で受信した該セルの「CSG-ID」を用いる。UEは、ステップST2402において、同じCSGに登録していると判断した場合は、ステップST1407へ移行し、同じCSGに登録していないと判断した場合は、ステップST2304へ移行する。ステップST2402の処理を行うことによって、HeNBから制限を受けたくないMTCD、すなわち該HeNBのCSGへ登録したMTCDが、該HeNBを選択制限しないようにすることができる。
本変形例では、ステップST2402の後にステップST2304が設けられているが、ステップST2402とステップST2304との順序は任意であり、ステップST2402の前にステップST2304が設けられてもよい。
実施の形態2の変形例1によって、実施の形態2の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。ノーマルUE、およびHeNBと同じCSGに登録したMTCDと区別した形で、HeNBと同じCSGに未登録のMTCDがHeNBを選択することを制限することが可能となる。これによって、HeNBの収容数が、自基地局と同じCSG未登録のMTCDで収容可能数に達することを防ぎ、ノーマルUE、あるいは自基地局と同じCSGに登録するMTCDを収容できなくなるという課題を解決することができる。したがって、HeNBによる、HeNBと同じCSGに登録したMTCDとノーマルUEとに対するサービスの提供を維持することができる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例を含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、実施の形態1の変形例4、実施の形態1の変形例5、実施の形態1の変形例6、または実施の形態2と組み合わせて用いることができる。
実施の形態2 変形例2
実施の形態2の変形例2で解決する課題について、以下に説明する。実施の形態2を用いた場合、以下の課題が発生する。接続状態の移動端末がMTCDである場合を考える。MTCDのサービング基地局の周辺に、HeNBが存在するとする。例えば、MTCDが、HeNBをハンドオーバ先の候補から外す制限をしている場合を考える。前述の図17に示すハンドオーバ方法においては、サービング基地局は、MTCDのHeNBに対する選択制限に応じたハンドオーバ決定処理を行わない。したがって、サービング基地局(以下「サービングセル」という場合がある)は、MTCDのHeNBに対する選択制限以外の条件が整えば、HeNBをターゲットeNBとするハンドオーバ決定処理を行う。その場合、前述の図17のステップST1711に示すように、サービング基地局からMTCDに対して、HeNBをターゲットセルとする移動性制御情報が通知される。
MTCDは、HeNBをハンドオーバ先の候補から外す制限をしているにも関わらず、サービングセルから、その制限に反する指示を通知されることとなる。MTCDは、HeNBをハンドオーバ先の候補から外すべきか、ハンドオーバ先であるターゲットセルとして扱うべきか、判断できない。このように、通信システムが不安定となる課題が発生する。
実施の形態2の変形例2での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態2での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態2と同様とする。移動端末が、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報をサービング基地局へ通知する。移動端末が、測定報告の対象セルがHeNBであるか否かの情報をサービング基地局へ通知するようにしてもよい。HeNBであるか否かを判断するための情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。MTCD制限情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、ターゲットセルを決定するようにしてもよい。
また、HeNBであるか否かを判断するための情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、MTCDに対するハンドオーバ決定処理を行うようにしてもよい。HeNBであるか否かを判断するための情報を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、MTCDに対するターゲットセルを決定するようにしてもよい。
このようにすることによって、サービング基地局は、HeNBに対する選択制限を行うMTCDに対しては、HeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行うことになる。そして、サービング基地局は、ノーマルUEに対しては、HeNBであるか否か判断するための情報に影響を受けないとして、HeNBであるか否かを判断するための情報を考慮せずに、ハンドオーバ決定処理を行えばよい。これによって、サービング基地局のノーマルUEに対する処理の負荷を軽減することができる。サービング基地局が、移動端末がMTCDであるか否かを判断する方法の具体例は、実施の形態1の変形例2と同様であるので、説明を省略する。
移動端末が測定のときに、HeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルの具体例として、以下の(1),(2)の2つを開示する。(1)測定を実施するセル。(2)測定報告の対象セル。具体例(2)では、具体例(1)と比較して、HeNBであるか否かを判断するための情報の受信が必要なセルの数が少なくなる。したがって、移動端末の処理の負荷を軽減することができ、また移動端末の低消費電力化を実現することができる。
測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を、サービング基地局へ通知する移動端末の具体例として、以下の(1)〜(3)の3つを開示する。
(1)全ての移動端末。
(2)MTCDのみ。ノーマルUEは、通知する必要無しとしてもよい。これによって、HeNBを選択することを制限するMTCDのみが、HeNBであるか否かを判断するための情報を通知することとなる。したがって、サービング基地局は、HeNBであるか否かを判断するための情報の通知をしてこない移動端末をノーマルUEと判断し、測定報告の対象セルを選択制限することはないとして、ハンドオーバ決定処理を行えばよい。これによって、ノーマルUEは、HeNBであるか否かを判断するための情報の受信、およびサービング基地局への通知が不要となる。したがって、ノーマルUEの処理の負荷を軽減することができ、また移動端末の低消費電力化を実現することができる。
(3)移動端末は、サービング基地局が測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報の通知を要求した場合に、HeNBであるか否かを判断するための情報の受信および通知を行う。これによって移動端末は、サービングセルがHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮したハンドオーバ決定処理を行わない場合などに、不要な通知を行う必要がなくなる。したがって、柔軟な通信システムを構築することが可能となる。HeNBであるか否かを判断するための情報の通知の要求は、サービング基地局が測定制御情報によって行ってもよい。これによって、測定に関わるパラメータを、移動端末が同時に処理することができるので、移動端末の処理を簡略化することができる。
HeNBであるか否かを判断するための情報を、サービングセルへ通知する方法の具体例は、実施の形態1の変形例2において、移動端末がサービングセルへMTCD制限情報を通知する方法の具体例と同様であるので、説明を省略する。
HeNBであるか否かを判断するための情報の具体例、および該情報に基づいた判断の具体例は、実施の形態2と同様であるので、説明を省略する。
HeNBであるか否かを判断するための情報を受信したサービング基地局の、HeNBであるか否かを判断するための情報を考慮したハンドオーバ決定処理の具体例について以下に開示する。接続状態の移動端末がMTCDであり、HeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて、測定対象セルがHeNBであると判断した場合、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。接続状態の移動端末がMTCDであり、HeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて、測定対象セルがHeNBではないと判断した場合、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。接続状態の移動端末が、MTCD以外の移動端末である場合、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。
次に、図30および図31を用いて、実施の形態2の変形例2における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図30および図31は、実施の形態2の変形例2における通信システムのシーケンスを示す図である。図30および図31に示すシーケンスは、図17、図18、図19および図28に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。また、移動端末に対する測定制御情報には、測定対象としてHeNB_Aが含まれているとする。本動作例では、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報の具体例として、既存の報知情報である「hnb-name」を用いる場合について開示する。また、移動端末が測定のときにHeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルの具体例として、測定報告の対象セルについて開示する。また、移動端末が、サービングセルへHeNBであるか否かを判断するための情報を通知する方法の具体例として、測定報告内のパラメータの一部として報告する場合について開示する。また、HeNBであるか否かを判断するための情報を受信したサービング基地局が、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮して、MTCDに対するハンドオーバ決定処理を行う場合について開示する。
前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803、ステップST2301およびステップST2302の処理が行われた後、ステップST2501において、移動端末は、ステップST1801で受信した測定制御情報に従って、eNB_1に対して、測定報告を通知する。本動作例では、移動端末は、HeNB_Aの測定報告を通知する。該測定報告には、HeNB_AのHeNBであるか否かを判断するための情報が含まれる。また、該測定報告には、HeNB_AがHeNBであるか否かの情報が含まれていてもよい。
ステップST2502において、eNB_1は、ステップST2501において測定報告を通知してきた移動端末がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、移動端末コンテキスト(UE Context)の中のMTCDインジケータを用いてもよい。eNB_1は、ステップST2502において、移動端末がMTCDであると判断した場合は、ステップST2503へ移行し、移動端末がMTCDではないと判断した場合は、ステップST1704へ移行する。ステップST2502の処理を行うことによって、MTCD制限情報が示す制限に従って、ノーマルUEと区別した形で、MTCDに対するハンドオーバ決定処理を行うことができる。
ステップST2503において、eNB_1は、測定報告の対象セルがHeNBであるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。ステップST2501で受信した測定報告に含まれる、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報、あるいはHeNBであるか否かの情報に基づいて判断する。eNB_1は、ステップST2503において、対象セルがHeNBでないと判断した場合は、ステップST1704へ移行する。
eNB_1は、ステップST2503において、対象セルがHeNBであると判断した場合は、ステップST1704およびステップST1705の処理を実行しない。したがって、eNB_1は、ステップST1709において、HeNB_Aからハンドオーバ要求に対する応答メッセージを受信することはない。すなわち、eNB_1がステップST2501において測定報告を通知してきた移動端末に対して、移動性制御情報(Mobility Control Information)を通知することはない。
本動作例では、ステップST2501において、eNB_1は、測定報告の対象セルであるHeNB_AのHeNBであるか否かの情報として「HeNBである」を受信している。したがって、ステップST2503において該セルをHeNBであると判断し、ステップST1704、ステップST1705およびステップST1711の処理を実行しない。
このようにステップST2503の処理を行うことによって、MTCDがHeNBをハンドオーバ先の候補から外す制限をしているにも関わらず、サービングセルから、その制限に反するような、HeNBをターゲットセルとする移動性制御情報の通知を受け取ることを防ぐことができる。
実施の形態2の変形例2によって、以下の効果を得ることができる。サービング基地局が、ハンドオーバ先の候補セルがHeNBであるか否かを判断するための情報に応じたハンドオーバ決定処理を行うことができる。したがって、ハンドオーバ先の候補セルがHeNBであった場合、MTCDがHeNBをハンドオーバ先の候補から外す制限をしているにも関わらず、サービングセルから、その制限に反するような、HeNBをターゲットセルとする移動性制御情報の通知を受け取ることを防ぐことができる。これによって、統一した判断の通信システムを構築することが可能となり、安定した通信システムを得ることができる。
サービング基地局は、受信した測定報告の対象セルがHeNBであるか否かを判断するための情報を、以下の目的で用いることができる。HeNBであるか否かを判断するための情報から、該セルがHeNBであると判断する場合に、測定報告を行った移動端末がMTCDである場合は、該移動端末の測定制御情報の調整を行う。傘下の移動端末のうち、MTCDの測定制御情報の調整を行ってもよい。傘下の移動端末のうち、接続状態のMTCDの測定制御情報の調整を行ってもよい。測定制御情報の調整の具体例としては、該セルを測定対象から外すことが挙げられる。これによって、MTCDがターゲットセルとして選択不可能なセルに対しての測定を削減することが可能となる。したがって、MTCDの低消費電力化を実現することができる。測定対象から外す方法の具体例は、実施の形態1の変形例2と同様であるので、説明を省略する。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例を含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、実施の形態1の変形例4、実施の形態1の変形例5、実施の形態1の変形例6、実施の形態2、または実施の形態2の変形例1と組み合わせて用いることができる。
実施の形態2 変形例3
本実施の形態2の変形例3では、実施の形態2の変形例2と同じ課題について、別の解決策を開示する。実施の形態2の変形例3での解決策を以下に示す。本変形例では、実施の形態2および実施の形態2の変形例2での解決策と異なる部分を中心に説明し、説明していない部分については、実施の形態2および実施の形態2の変形例2と同様とする。
移動端末が、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かの情報から、該セルに対して自移動端末が制限を受けるか否かを判断する。移動端末は、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果をサービング基地局へ通知する。判断結果を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルの判断結果を考慮して、ハンドオーバ決定処理を行う。判断結果を受信したサービング基地局は、測定報告の対象セルの判断結果を考慮して、ターゲットセルを決定するようにしてもよい。
移動端末による自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果の具体例は、実施の形態1の変形例3の判断結果と同様であるので、説明を省略する。
移動端末は、制限を受けると判断した場合、あるいはハンドオーバが不可能であると判断した場合、あるいはターゲットセルとして選択不可能であると判断した場合は、測定報告を行わなくてもよい。その場合、判断結果のみを通知してもよいし、判断結果も通知しなくてもよい。これによって、無線リソースを有効に活用することができる。
制限を受けるか否かの判断結果をサービングセルへ通知する方法の具体例としては、実施の形態1の変形例2の「サービングセルへMTCD制限情報を通知する方法の具体例」と同様のものが挙げられる。
HeNBであるか否かを判断するための情報を受信した移動端末のHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮した、自移動端末が制限を受けるか否かの判断の具体例について以下に開示する。
接続状態の移動端末がMTCDであり、HeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて、測定対象セルがHeNBであると判断した場合は、「制限有り」と判断する。あるいは、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能であると判断してもよい。あるいは、該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。あるいは、測定報告を行わないと判断してもよい。
接続状態の移動端末がMTCDであり、HeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて、測定対象セルがHeNBでないと判断した場合は、「制限無し」と判断する。あるいは、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断してもよい。あるいは、該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。あるいは、測定報告を行うと判断してもよい。
接続状態の移動端末がMTCD以外の移動端末である場合、「制限無し」と判断する。あるいは、該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断してもよい。あるいは、該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。あるいは、HeNBであるか否かを判断するための情報を考慮した判断を行わなくてもよい。
移動端末による自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果を受信したサービング基地局の、該情報を考慮したハンドオーバ決定処理の具体例について以下に開示する。判断結果が「制限有り」、あるいは「該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが不可能」、あるいは「該セルをターゲットセルとして選択不可能」である場合、対象セルをターゲットセルとしたハンドオーバは不可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択不可能であると判断してもよい。判断結果が「制限無し」、あるいは「該セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能」、あるいは「該セルをターゲットセルとして選択可能」である場合、対象セルをターゲットセルとしたハンドオーバが可能であると判断する。該セルをターゲットセルとして選択可能であると判断してもよい。
次に、図32および図33を用いて、実施の形態2の変形例3における通信システムのシーケンスの具体例について説明する。図32および図33は、実施の形態2の変形例3における通信システムのシーケンスを示す図である。図32と図33とは、境界線BL7の位置で、つながっている。図32および図33に示すシーケンスは、図17〜図19および図28に示すシーケンスと類似しているので、同一のステップについては、同一のステップ番号を付して、共通する説明を省略する。
本動作例では、eNB_1をサービング基地局であるソースeNBとするMTCDが、HeNB_Aへ近づくように移動しているとする。また、移動端末に対する測定制御情報には、測定対象としてHeNB_Aが含まれているとする。本動作例では、移動端末が、基地局がHeNBであるか否かを判断するための情報の具体例として、既存の報知情報である「hnb-name」を用いる場合について開示する。また、移動端末が、測定のときにHeNBであるか否かを判断するための情報を受信するセルの具体例として、測定報告の対象セルについて開示する。移動端末が、測定報告の対象セルがHeNBであると判断した場合は、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果を「制限有り」とし、測定報告の対象セルがHeNBでないと判断した場合は、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果を「制限無し」とする場合について開示する。また、自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果をサービング基地局へ通知する移動端末の具体例として、MTCDの場合について開示する。また、移動端末がサービングセルへ測定報告の対象セルに対して自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果を通知する方法の具体例として、測定報告内のパラメータの一部として報告する場合について開示する。
前述のようにしてステップST1801〜ステップST1803およびステップST2301の処理が行われた後、ステップST2601において、移動端末(UE)は、自移動端末がMTCDであるか否かを判断する。該判断には、USIMなどに格納されているMTCDである旨の情報であるMTCDインジケータ(MTCD indicator)を用いてもよい。移動端末は、ステップST2601において、MTCDであると判断した場合は、ステップST2302へ移行し、MTCDではないと判断した場合は、ステップST2605へ移行する。ステップST2601の処理を行うことによって、ノーマルUEにおいて、HeNBであるか否かを判断するための情報の受信、自移動端末が制限を受けるか否かの判断、およびサービング基地局への通知を不要とすることができる。
前述のようにしてステップST2302の処理が行われた後、ステップST2602において、移動端末は、測定報告の対象セルがHeNBであるか否かを判断する。該判断の具体例を以下に開示する。ステップST2301で受信した測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報に基づいて判断する。移動端末は、ステップST2602において、HeNBであると判断した場合は、ステップST2603へ移行し、HeNBではないと判断した場合は、ステップST2604へ移行する。
本動作例では、ステップST2301で移動端末は、HeNB_Aの報知情報として、SIB9によって「hnb-name」を受信している。したがって、移動端末は、ステップST2602において、HeNB_AをHeNBと判断し、ステップST2603へ移行する。ステップST2603において、移動端末は、測定報告に、測定報告の対象セルに対して自移動端末が「制限有り」の判断結果をセットする。
ステップST2604において、移動端末は、測定報告に、測定報告の対象セルに対して自移動端末が「制限無し」の判断結果をセットする。
ステップST2605において、移動端末は、ステップST1801で受信した測定制御情報に従って、eNB_1に対して、測定報告を通知する。該測定報告には、測定報告の対象セルに対して自移動端末が制限を受けるか否かの判断結果が含まれる。本動作例では、移動端末は、HeNB_Aの測定報告を通知する。該測定報告には、HeNB_Aに対して自移動端末が「制限有り」の判断結果が含まれる。
ステップST2606において、サービング基地局は、ステップST2605において受信した測定報告を考慮してハンドオーバ決定処理を行う。本動作例では、eNB_1は、移動端末から、ステップST2605においてHeNB_Aに対して該移動端末が「制限有り」の判断結果を受信している。該判断結果に基づいて、eNB_1がHeNB_Aをターゲットセルとするハンドオーバを決定しない場合、eNB_1はステップST1705の処理を実行しない。したがって、eNB_1は、ステップST1709において、HeNB_Aからハンドオーバ要求に対する応答メッセージを受信することはないので、eNB_1がステップST2605において測定報告を通知してきた移動端末に対して、ステップST1711の移動性制御情報(Mobility Control Information)を通知することはない。
以上の実施の形態2の変形例3によって、実施の形態2の変形例2の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。サービング基地局において、測定報告の対象セルのHeNBであるか否かを判断するための情報を考慮したハンドオーバ決定処理を行う必要がなくなる。これによって、サービング基地局の処理の負荷を軽減することができる。
本変形例は、以上に述べた適用例に限定されるものではなく、他の適用例に用いられてもよい。また本変形例は、他の適用例を含めて、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態1の変形例2、実施の形態1の変形例3、実施の形態1の変形例4、実施の形態1の変形例5、実施の形態1の変形例6、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、または実施の形態2の変形例2と組み合わせて用いることができる。
基地局が複数のセルを構成する場合であっても、各セルにおいて、以上の各実施の形態を適用可能である。
以上の各実施の形態では、LTEシステムおよびLTEアドヴァンスド(LTE-Advanced)システムを中心に説明したが、本発明の通信システムは、他の通信システムにも適用可能である。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。