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JP2016153380A - メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤 - Google Patents

メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤 Download PDF

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Abstract

【課題】少量でもメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する効果が発揮されるように、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させることができる活性増強剤を提供する。【解決手段】本発明に係るメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤は、ノルマルパラフィンを有効成分として含有する。好ましくは、ノルマルパラフィンが、メンタン骨格を有する化合物の質量に対して0.3〜200倍量となるように使用される。さらに、メンタン骨格を有する化合物と本発明に係る害虫に対する活性増強剤との混合物は、例えば殺虫剤などとして使用される。【選択図】なし

Description

本発明は、少量でも害虫に対する効果が発揮されるように、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させることができるメンタン骨格を有する化合物の活性増強剤に関する。
従来、メンタン骨格を有する化合物は着香料や食品添加物として用いられている。近年、着香料や食品添加物以外にも、メンタン骨格を有する化合物を用いた種々の用途が検討されている。例えば、メンタン骨格を有する化合物の一種である酢酸メンチルが、ダニ類の防除組成物の有効成分となること(例えば、特許文献1参照)や、繊維害虫卵孵化抑制作用を有すること(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
メンタン骨格を有する化合物は安全性に優れ、不快な臭気や刺激を有さない上に、害虫に対して有用な効果を発揮する。しかし、メンタン骨格を有する化合物の活性は、防虫剤や殺虫剤として一般に使用されているピレスロイド系化合物の活性と比べると十分ではなく、害虫に対する効果を十分に発揮させるには、多量に使用しなければならないという問題がある。したがって、少量でもメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する効果が発揮されるように、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させることが求められている。
特開平5−39203号公報 特開2001−199807号公報
本発明の課題は、少量でもメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する効果が発揮されるように、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させることができる活性増強剤を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、以下の構成からなる解決手段を見出し、本発明を完成するに至った。
(1)ノルマルパラフィンを有効成分として含有することを特徴とする、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤。
(2)ノルマルパラフィンが、メンタン骨格を有する化合物の質量に対して0.3〜200倍量となるように使用される上記(1)に記載の害虫に対する活性増強剤。
(3)メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとを混合することを特徴とする、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強方法。
(4)メンタン骨格を有する化合物と上記(1)または(2)に記載の害虫に対する活性増強剤とを含むことを特徴とする、殺虫剤。
(5)メンタン骨格を有する化合物と上記(1)または(2)に記載の害虫に対する活性増強剤とを含む混合物を害虫に噴霧することを特徴とする、殺虫方法。
本発明に係るメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤によれば、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させることができ、少量でもメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する効果が発揮されるようになる。
実施例において、致死効果の検証のために行ったカップ法を説明するための説明図である。 実施例12において、致死効果の検証のために行ったケージ法を説明するための説明図である。
本発明に係るメンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤(以下、「害虫に対する活性増強剤」を、単に「活性増強剤」と記載する場合がある)は、ノルマルパラフィンを有効成分として含有する。ノルマルパラフィンは、一般に石油の分留によって得られる直鎖型飽和炭化水素の単体または混合物であり、混合物には、含まれる直鎖型飽和炭化水素の種類によって種々のものが存在する。例えば、含まれる直鎖型飽和炭化水素の種類が多いもの(炭素数の分布が広いもの)、含まれる直鎖型飽和炭化水素の種類が少ないもの(炭素数の分布が狭いもの)などが挙げられる。
本発明の活性増強剤に含まれる活性増強成分であるノルマルパラフィンは、常温・常圧で液状を有するノルマルパラフィンであれば特に限定されず、炭素数6〜22のものが好ましく、炭素数11〜17のものがより好ましい。また、ノルマルパラフィンの沸点は、100〜400℃程度が好ましく、200〜300℃程度であることがより好ましい。
本発明に使用するノルマルパラフィンとしては、例えば、カクタスノルマルパラフィンSHLA(JX日鉱日石エネルギー(株)製、沸点248〜280℃)、ネオチオゾール(三光化学工業(株)製、沸点226〜247℃)、ノルマルパラフィンMA(新日本石油化学(株)製、沸点219〜247℃)などが市販されている。
本発明の活性増強剤は、ノルマルパラフィンのみからなるものであってもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で、他の添加剤を含んでいてもよい。このような添加剤としては、例えば、香料、酸化防止剤、消臭剤、色素、キレート剤、界面活性剤、保留剤、pH調整剤、殺菌剤、防カビ剤などが挙げられる。
メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性を向上させるために必要な本発明の活性増強剤の添加量は、特に限定されない。本発明の活性増強剤は、メンタン骨格を有する化合物の質量に対して、ノルマルパラフィンが好ましくは0.3〜200倍量、より好ましくは0.5〜100倍量の割合となるように添加される。
本発明の活性増強剤によって活性が向上する活性成分は、メンタン骨格を有する化合物である。メンタンはテルペンの一種であり、例えば下記式(I)で示されるp−メンタンが一般的であるが、o−メンタンおよびm−メンタンも存在する。
Figure 2016153380
メンタン骨格を有する化合物は、例えば、式(I)で示されるp−メンタンに加え、p−メンタンの炭素原子に結合する少なくとも1つの水素原子が置換基で置換された化合物が挙げられる。置換基としては、例えば、水酸基、エーテル性酸素原子(−O−)、アミノ基、アルキル基、カルボキシル基、アシル基、エステル基、アミド基などが挙げられる。
メンタン骨格を有する化合物は、害虫に対する忌避活性、殺虫活性、ノックダウン活性、行動停止活性など種々の活性を有する化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、下記式(II)で示される酢酸メンチル、下記式(III)で示されるL−メントール、下記式(IV)で示されるp−メンタン−3,8−ジオール、イソプレゴール、メントン、テルピネン−4−オールなどが挙げられる。これらの中でも、安全性に優れ、不快な臭気や刺激を有さない点で、酢酸メンチル、L−メントールおよびp−メンタン−3,8−ジオールが好ましい。
Figure 2016153380
本発明の活性増強剤が添加され、害虫に対する活性が向上したメンタン骨格を有する化合物、すなわちメンタン骨格を有する化合物と本発明の活性増強剤との混合物は、例えば殺虫剤として使用される。なお、本明細書において殺虫の対象は成虫、蛹、幼虫および卵である。本発明の殺虫剤には、必要に応じて、香料、酸化防止剤、消臭剤、色素、キレート剤、界面活性剤、保留剤、pH調整剤、忌避剤、殺菌剤、防カビ剤、他の殺虫成分などが添加されていてもよい。
本発明の殺虫剤は、エアゾール剤やポンプ剤、液剤、粉剤、加熱蒸散剤などの公知の剤型で用いることができる。特にエアゾール剤やポンプ剤、液剤などのように液滴が害虫に付着するように使用する剤型が好ましい。蒸散剤など他の剤型でも使用することは可能であるが、液滴が害虫に付着するように用いる剤型の方が、効率よく殺虫効果が発揮される。噴射量は特に限定されず、害虫の種類によって適宜調節すればよい。エアゾール剤を調製する際に用いられる噴射剤としては、例えば、液化石油ガス、ジメチルエーテル、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、窒素ガス、炭酸ガスなどが挙げられる。
本発明の殺虫剤には、メンタン骨格を有する化合物が0.1質量%以上の割合で含まれていればよく、好ましくは0.5〜75質量%、より好ましくは1〜50質量%の割合で含まれる。また、殺虫剤全量中に、ノルマルパラフィンは好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上の割合で含まれる。ノルマルパラフィンがこのような割合で含まれることによって、十分な殺虫効果が発揮される。
本発明の殺虫剤は、種々の害虫に適用できる。例えば、チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、トビイロゴキブリなどのゴキブリ類;ミツバチ、スズメバチなどのハチ類;イエバエ、キイロショウジョウバエなどのハエ類;ダンゴムシ、ワラジムシ、トビズムカデなどの多足類;セアカゴケグモ、イエグモ、ハエトリグモなどのクモ類;アミメアリ、クロヤマアリ、アルゼンチンアリなどのアリ類;クサギカメムシ、アオカメムシなどのカメムシ類;ツマグロヨコバイ、ハスモンヨトウなどのガ類;アカイエカ、ヒトスジシマカなどのカ類;イエダニ、ツメダニなどのダニ類などに対して、より優れた殺虫効果を発揮する。
本発明の殺虫剤、すなわちメンタン骨格を有する化合物と本発明の害虫に対する活性増強剤とを含む殺虫剤は、メンタン骨格を有する化合物のみを用いた場合の殺虫効果よりも向上する。さらに、ピレスロイド系など一般的な殺虫剤は、噴射後に害虫の行動量が多くなり暴れやすい。一方、本発明の殺虫剤によれば、噴射後に害虫が暴れにくく、ハチやムカデなどの特に危険な害虫であっても、安全に駆除することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(試験例1)
メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとの相乗効果を検証するために、微量滴下法によって、チャバネゴキブリの致死効力試験を行った。まず、下記の活性増強成分に、下記の活性成分を溶解し、1.4〜3倍程度の公比を有する3段階の活性成分濃度の薬液を調製した。
<活性成分>
酢酸メンチル(L体(酢酸(−)−メンチル))
メントール(L−メントール)
p−メンタン−3,8−ジオール
チモール
ペルメトリン
<活性増強成分>
ノルマルパラフィン:カクタスノルマルパラフィンSHLA(JX日鉱日石エネルギー(株)製、沸点248〜280℃)
イソパラフィン:IP−2028(出光興産(株)製、沸点213〜262℃)
アセトン
活性成分のチモールは、下記式(V)で示される構造を有する。
Figure 2016153380
(実施例1〜3、比較例1〜6および参考例1〜3)
30頭のチャバネゴキブリの成虫(すべて雌)に、ジエチルエーテルを用いて麻酔し、1頭あたり2μLの薬液をチャバネゴキブリの胸部腹面両脚間に滴下した。滴下後のチャバネゴキブリ(供試虫)を、固形餌および水が備えられた清潔な容器に移した。なお、固形餌および水は自由摂取させた。24時間後における供試虫の生死を観察し、プロビット統計処理によって半数致死量(LD50)を算出した。また、活性増強成分としてアセトンを使用した薬液の効力を1とした場合の効力増強倍率を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2016153380
表1に示すように、メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとを含む薬液(実施例1〜3)は、メンタン骨格を有する化合物とアセトンとを含む薬液(比較例2〜4)と比べて15倍以上、特に実施例2では30倍以上も効力が増強していることがわかる。また、イソパラフィンを用いた場合は(比較例1)、アセトンを用いた場合(比較例2)と殺虫活性がほとんど変わらないことがわかる。さらに、メンタン骨格を有する化合物と構造が近似するチモールとノルマルパラフィンとを組み合わせても、2.6倍程度しか効力増強効果は発揮されなかった。このように、メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとを組み合わせることによって、予測し得ないような顕著な相乗効果が発揮されたことがわかる。
一方、参考例1〜3に示すように、ペルメトリンにノルマルパラフィンを添加したとしても、チモールと同様、アセトンを添加した場合と比べて殺虫活性が数倍向上したにすぎず、メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとの相乗効果が顕著であることが示された。
(試験例2)
試験例1で用いた酢酸メンチルおよびノルマルパラフィン、ならびに噴射剤として液化石油ガス(0.29MPa、25℃)を、表2に示す割合で混合し、290mLのエアゾール缶に充填してエアゾール剤を調製した(実施例4、比較例7および8)。
得られたエアゾール剤それぞれの致死効果を、図1に示すカップ法によって検証した。5頭のチャバネゴキブリの成虫(すべて雌)を、内径130mmおよび高さ100mmプラスチックカップ1(商品名:KPカップKP860、鴻池プラスチック(株)製)に入れた。以下、「プラスチックカップ」は「KPカップ」と記載する。KPカップ1の内壁面には、チャバネゴキブリが逃亡しないように炭酸カルシウムを塗布した。チャバネゴキブリを入れたKPカップ1を、図1に示すように45度の傾斜を有する台2に設置し、KPカップ1から50cm離れた場所からチャバネゴキブリに対して得られたエアゾール剤を1秒間噴射した。1秒あたりのエアゾール剤噴射量は約1.5gであった。噴射後のチャバネゴキブリ(供試虫)を、固形餌および水が備えられた清潔なKPカップに移した。なお、固形餌および水は自由摂取させた。24時間後における供試虫の生死を観察して致死率を求めた。同様の試験を3回繰り返して行い、3回の致死率の平均を表2に示す。
致死率(%)=(死亡した供試虫の頭数/総供試虫数(5頭))×100
Figure 2016153380
表2に示すように、比較例7および8のように、酢酸メンチルまたはノルマルパラフィンのいずれか一方しか用いなかった場合は、十分な致死効果が得られなかった。一方、実施例4のエアゾール剤は、含まれる酢酸メンチルおよびノルマルパラフィンの含有量が、それぞれ比較例7のノルマルパラフィンおよび比較例8の酢酸メンチルの半量であるにもかかわらず、比較例7および8に比べて高い致死率を示し、酢酸メンチルとノルマルパラフィンとの相乗効果が顕著であることがわかった。
(実施例5)
試験例1で用いた酢酸メンチル4gにノルマルパラフィン(ネオチオゾール、三光化学工業(株)製、沸点226〜247℃)を添加して100mLの原液を調製した。この原液90mLおよび噴射剤として液化石油ガス(0.29MPa、25℃)210mLを、エアゾール缶に充填してエアゾール剤を調製した。エアゾール剤の噴射量は、約1.1g/秒であった。
得られたエアゾール剤の致死効果を、ダンゴムシの成虫10頭を用いて試験例2で行ったカップ法によって検証した。ダンゴムシの成虫10頭を用い、エアゾール剤を5秒間噴射した以外は、試験例2と同様の手順で供試虫の致死率を求めた。3回の致死率の平均を表3に示す。
(実施例6)
ワラジムシの成虫5頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例7)
クサギカメムシの成虫3頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例8)
セアカゴケグモの成虫1頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例9)
アミメアリの成虫5頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例10)
トビズムカデの成虫1頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例11)
クロゴキブリの成虫5頭を用いた以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(実施例12)
キイロショウジョウバエの成虫10頭を用い、試験方法を下記に説明するケージ法に変更した以外は、実施例5と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
(ケージ法)
図2に示すように、供試虫を円筒形のケージ3(内径13cm、長さ15cm)に入れた。このケージ3を、床面からケージ3の中心までの距離が150cmとなるように吊るした。ケージ3から15cm離れた場所から供試虫に対して、実施例5で得られたエアゾール剤を5秒間噴射した。次に、供試虫を、固形餌および水が備えられた清潔なKPカップに移した。なお、固形餌および水は自由摂取させた。24時間後における供試虫の生死を観察して致死率を求めた。同様の試験を3回繰り返して行った。
(実施例13)
イエバエ成虫20頭を、立方体の金属ケージ(25cm×25cm×25cm)に入れた。この金属ケージを、床面から金属ケージの中心までの距離が150cmとなるように吊るした。金属ケージから1m離れた場所から供試虫に対して、実施例5で得られたエアゾール剤を5秒間噴射した。次に、供試虫を、固形餌および水が備えられた清潔なKPカップに移した。なお、固形餌および水は自由摂取させた。24時間後における供試虫の生死を観察して致死率を求めた。同様の試験を3回繰り返して行った。3回の平均を表3に示す。
(実施例14)
ツマグロヨコバイの成虫10頭を、円筒形の金属ケージ(内径8cm、長さ8cm)に入れた。この金属ケージを、床面から金属ケージの中心までの距離が150cmとなるように吊るした。金属ケージから50cm離れた場所から供試虫に対して、実施例5で得られたエアゾール剤を5秒間噴射した。次に、供試虫を、固形餌および水が備えられた清潔なKPカップに移した。なお、固形餌および水は自由摂取させた。24時間後における供試虫の生死を観察して致死率を求めた。同様の試験を3回繰り返して行った。3回の平均を表3に示す。
(実施例15)
ハスモンヨトウの成虫5頭を用いた以外は、実施例14と同様の手順で致死率を求めた。結果を表3に示す。
Figure 2016153380
表3に示すように、ノルマルパラフィンと酢酸メンチルとを組み合わせると、いずれの害虫に対しても優れた殺虫効果が得られたことがわかる。
(実施例16)
試験例1で用いた酢酸メンチル8gに上記のノルマルパラフィン(ネオチオゾール、三光化学工業(株)製、沸点226〜247℃)を添加して200mLの原液を調製した。原液の処方を表4に示す。この原液200mLおよび噴射剤として液化石油ガス(0.49MPa、25℃)200mLを、エアゾール缶に充填してエアゾール剤を調製した。エアゾール剤の噴射量は、約10g/秒であった。
セイヨウミツバチの働き蜂1頭を、実施例14で用いた円筒形の金属ケージ(内径8cm、長さ8cm)に入れた。この金属ケージを、床面から金属ケージの中心までの距離が150cmとなるように吊るした。金属ケージから3m離れた場所から供試虫に対して、得られたエアゾール剤を3秒間噴射した。
次に、エアゾール剤の噴射15秒後から30秒後までの動画を、金属ケージの真上から撮影し、供試虫の行動を確認した。金属ケージを真上から平面視した場合に、十字に4つの領域に分け、それぞれの領域の境界を通過した回数を観察した。境界を通過した回数が少ないほど行動量が少ない(すなわち、暴れにくい)ことがわかる。さらに、供試虫がノックダウンするまでの時間を測定した。同様の試験を3回行った。結果を表5に示す。
(比較例9〜12および参考例4)
表4に示す成分を表4に示す割合で用いた以外は、実施例16と同様にしてエアゾール剤を調製した。得られたエアゾール剤を用いて、実施例16と同様の手順で供試虫の行動量を確認した。結果を表5に示す。
Figure 2016153380
Figure 2016153380
表5に示すように、酢酸メンチルとノルマルパラフィンとを組み合わせた実施例16は、比較例9〜12と比べて、ノックダウン速度が約2倍に向上したことがわかる。酢酸メンチルまたはノルマルパラフィンのいずれか一方のみを用いても、セイヨウミツバチをノックダウンさせる効果がなく、両者を組み合わせた場合にのみ、ノックダウン効果が向上する。また、ノルマルパラフィンを用いて活性が向上した酢酸メンチルは、境界の通過回数(行動量)が少ないため、セイヨウミツバチがエアゾール剤の噴射後に暴れることなくノックダウンしたことがわかった。
一方、一般的なピレスロイド系殺虫成分であるプラレトリンを用いた参考例4では、ノックダウンまでの時間は短いものの、境界の通過回数が非常に多く、セイヨウミツバチがエアゾールの噴射後に、ピレスロイド系殺虫成分の神経興奮の効果によって暴れていたことがわかる。酢酸メンチルとノルマルパラフィンとの組み合わせにより、様々な害虫に対する殺虫効果やノックダウン効果が顕著に増強し、さらには害虫の行動を抑制するという予期せぬ効果を発揮することが示された。したがって、ハチやムカデなどの危険な害虫に対しても安全な駆除が可能になると期待される。
1 プラスチックカップ(KPカップ)
2 台
3 ケージ

Claims (5)

  1. ノルマルパラフィンを有効成分として含有することを特徴とする、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強剤。
  2. 前記ノルマルパラフィンが、メンタン骨格を有する化合物の質量に対して0.3〜200倍量となるように使用される請求項1に記載の害虫に対する活性増強剤。
  3. メンタン骨格を有する化合物とノルマルパラフィンとを混合することを特徴とする、メンタン骨格を有する化合物の害虫に対する活性増強方法。
  4. メンタン骨格を有する化合物と請求項1または2に記載の害虫に対する活性増強剤とを含むことを特徴とする、殺虫剤。
  5. メンタン骨格を有する化合物と請求項1または2に記載の害虫に対する活性増強剤とを含む混合物を害虫に噴霧することを特徴とする、殺虫方法。
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