[go: up one dir, main page]

JP2016037596A - ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法 - Google Patents

ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016037596A
JP2016037596A JP2014163947A JP2014163947A JP2016037596A JP 2016037596 A JP2016037596 A JP 2016037596A JP 2014163947 A JP2014163947 A JP 2014163947A JP 2014163947 A JP2014163947 A JP 2014163947A JP 2016037596 A JP2016037596 A JP 2016037596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyion complex
polycationic
complex polymer
solvent
polyanionic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014163947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6463035B2 (ja
Inventor
健一 阿部
Kenichi Abe
健一 阿部
埋橋 祐二
Yuji Uzuhashi
祐二 埋橋
小島 正明
Masaaki Kojima
正明 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INA Food Industry Co Ltd
Original Assignee
INA Food Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INA Food Industry Co Ltd filed Critical INA Food Industry Co Ltd
Priority to JP2014163947A priority Critical patent/JP6463035B2/ja
Publication of JP2016037596A publication Critical patent/JP2016037596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6463035B2 publication Critical patent/JP6463035B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】簡便な方法で生成でき、吸水性を有しながらも水に溶解することがない、ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係るポリイオンコンプレックスポリマーは、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する良溶媒とが混合され、ろ過され、乾燥されて成る。本発明に係るポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法は、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、貧溶媒と、良溶媒とを混合する混合工程と、混合して形成したポリアニオン性材料とポリカチオン性材料とのポリイオンコンプレックスをろ過するろ過工程と、ろ過残留物を乾燥する乾燥工程とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法に関する。
ポリカチオン性材料とポリアニオン性材料とのポリイオンコンプレックスは一般的に知られていて、ポリイオンコンプレックスを利用して製造される素材が特許文献1〜5に記載されている。特許文献1、2のものは、ポリカチオン性物質とポリアニオン性物質から形成されるポリイオンコンプレックスのフィルムであり、水分を吸収してゲル化する素材であり、ポリカチオン性物質とポリアニオン性物質を水などの溶媒に溶解させている。水の共存下で混合した場合に、ポリイオンコンプレックスを形成してゲル化する。また、得られる材料は。生体組織表面の水分を吸収してゲル化する。特許文献3のものは、カチオン性の水溶性高分子とアニオン性の水溶性高分子とを反応させて形成したマイクロカプセルであり、カチオン性の水溶性高分子とアニオン性の水溶性高分子との静電相互作用によりポリイオンコンプレックス膜を形成する。特許文献4のものは、水系溶媒中でアニオン性高分子とカチオン性高分子とを混合して混合水系溶液のpHを変化させてポリイオンコンプレックス微粒子を製造する。特許文献5のものは、キチンまたはキトサンと、アルギン酸、イオン化剤、水または水と混和性のある有機酸を反応して得られるポリイオンコンプレックスである。
特開2002−638号公報 特開2000−116765号公報 特開2003−190764号公報 特開2005−36190号公報 特開2012−97212号公報
ポリイオンコンプレックスから形成されたフィルムなどの素材は一般的に水に不溶であり、吸水性がない素材となる場合が多い。また、ポリカチオン性材料とポリアニオン性材料の溶液を混合する方法では、ゲルを形成することは可能であるが、粒子自体が吸水するものではない。他にも、吸水性を有する素材であったとしても、吸水すると素材自体が溶解してしまう。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡便な方法で生成でき、吸水性を有しながらも水に溶解することがない、ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明のポリイオンコンプレックスポリマーは次の構成を備える。すなわち本発明は、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する良溶媒とが混合されることにより、前記ポリカチオン性材料および前記ポリアニオン性材料が膨潤した状態で複合体が形成された後、ろ過により溶媒が除去され、乾燥されて成る。この構成によれば、部分的なポリイオンコンプレックスによってポリイオンコンプレックスポリマーが形成され、得られたポリイオンコンプレックスポリマーは水に溶解しない。
また、本発明において、前記ポリアニオン性材料が、酸性多糖類、酸性多糖類の誘導体、酸性多糖類の塩から選ばれる1種以上であり、前記ポリカチオン性材料が、塩基性多糖類、塩基性多糖類の誘導体、塩基性多糖類の塩から選ばれる1種以上であることが好ましい。これによれば、ポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
また、本発明において、前記酸性多糖類が、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、ジェランガム、カラギナン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、サクシノグリカンから選ばれる1種以上であり、前記塩基性多糖類が、キトサン、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化タマリンドガム、カチオン化デンプン、カチオン化寒天、カチオン化セルロース誘導体、タンパク質、ゼラチン、アミノ酸から選ばれる1種以上であることが好ましい。これによれば、ポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
また、本発明の組成物は、前記ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する。これによれば、医療分野や食品分野などへ応用できる。
また、本発明のポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法は次の構成を備える。すなわち本発明は、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する良溶媒とを混合する混合工程と、混合して形成した前記ポリアニオン性材料と前記ポリカチオン性材料とのポリイオンコンプレックスをろ過するろ過工程と、ろ過残留物を乾燥する乾燥工程とを含むことを特徴とする。この構成によれば、部分的なポリイオンコンプレックスによってポリイオンコンプレックスポリマーが形成され、得られたポリイオンコンプレックスポリマーは水に溶解しない。
また、本発明において、前記混合工程が、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料のうちどちらか一方を、前記貧溶媒と前記良溶媒との混合溶媒に分散させた後、前記pH調整剤、前記貧溶媒、前記良溶媒を分離し、さらに前記貧溶媒と前記良溶媒との混合溶媒に添加し、さらに他方の前記ポリアニオン性材料または他方の前記ポリカチオン性材料を添加して混合する工程であることが好ましい。これによれば、ポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
本発明によれば、簡便な方法で生成でき、吸水性を有しながらも水に溶解することがない、ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーは、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する良溶媒とが混合される。混合されることにより、ポリカチオン性材料およびポリアニオン性材料が膨潤した状態で複合体が形成される。その後、ろ過により貧溶媒と良溶媒とを含む混合溶媒が除去され、乾燥されて成る。本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法は、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する良溶媒とを混合する混合工程と、混合して形成したポリアニオン性材料とポリカチオン性材料とのポリイオンコンプレックスをろ過するろ過工程と、ろ過残留物を乾燥する乾燥工程とを含むことを特徴とする。
本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーを製造するには、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する貧溶媒、良溶媒が用いられる。ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料は貧溶媒にほとんど溶解せず、または不溶であり、いずれの材料も貧溶媒中では分散した状態となる。一方、良溶媒中では、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料は可溶である。ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、貧溶媒と、良溶媒とが混合されると、ポリアニオン性材料とポリカチオン性材料とのポリイオンコンプレックスが形成される。形成されたポリイオンコンプレックスは、ろ過によって貧溶媒および良溶媒が分離され、得られたろ過残留物が乾燥されて本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーが得られる。
ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料に対する貧溶媒として、エタノール、イソプロピルアルコールを用いることができる。また、良溶媒として、水を用いることができる。さらに、貧溶媒、良溶媒、または貧溶媒と良溶媒との混合溶媒中にpH調整剤を必要に応じて加えてもよく、適したpHに調整する。これにより、ポリアニオン性材料とポリカチオン性材料と反応を促進させたり、得られるポリイオンコンプレックスポリマーの収量を増やしたりしてもよい。pH調整剤として塩酸、硫酸、硝酸、リン酸や酢酸、クエン酸、フィチン酸などの有機酸などの酸が添加された酸性の水溶液を用いることができる。また、pH調整剤として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸三ナトリウムなどのアルカリが添加されたアルカリ性の水溶液も用いることができる。
貧溶媒中で分散したポリアニオン性材料は表面や構造に大きな変化はなく、負の電荷をほとんど帯びていない。同様に貧溶媒中で分散したポリカチオン性材料は、正の電荷をほとんど帯びていない。一方、貧溶媒と良溶媒が混合された混合溶媒中では、ポリアニオン性材料はすべてが溶解するのではなく、一部が溶解しながらも分散した状態であり、材料自体が湿潤された状態と浸漬された状態の中間のような状態となる。このため、ポリアニオン性材料は、全体的に負の電荷を帯びた状態ではなく、部分的に負の電荷を帯びた状態となっている。同様にポリカチオン性材料も部分的に正の電荷を帯びた状態となっている。
ポリアニオン性材料と、ポリカチオン性材料と、貧溶媒と、良溶媒とが混合されると、部分的に負の電荷、正の電荷を帯びたポリアニオン性材料とポリカチオン性材料とが反応して、ポリイオンコンプレックスが形成される。このとき、部分的なポリイオンコンプレックスが形成され、表面にはイオン化していない箇所も存在している。溶媒中に存在する部分的なポリイオンコンプレックスポリマーをろ過して得られる、ろ過残留物が乾燥されることで、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーが得られる。形成されたポリイオンコンプレックスポリマーの形状は特に限定されなく、フィルム状に形成してもよい。粒子状に形成された場合は、ポリイオンコンプレックスポリマーの粒径が10〜1000μmの範囲となる。また、部分的なポリイオンコンプレックスポリマーと溶媒とを分離することができればろ過に限らず、他の方法を用いることができる。
本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーは、3次元網目構造となっている。これは、部分的なポリイオンコンプレックスによりポリアニオン性材料とポリカチオン性材料とが架橋することで、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーが形成されたためである。また、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーは、部分的なポリイオンコンプレックスによって形成された吸水しやすい構造であるために吸水性を有し、ポリイオンコンプレックスポリマーの3次元網目構造の内部に水を吸収して膨潤する。本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーは、自重の100倍程度の水を吸収することができる。また、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーは、生分解性を有する。
本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法における混合工程では、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料を、貧溶媒に分散させた後、良溶媒を添加して混合してもよい。その後に、添加した貧溶媒と良溶媒を分離し、さらに貧溶媒を添加してもよい。貧溶媒と良溶媒を分離する方法としてはろ過でもよい。まず、貧溶媒中にポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料を分散させ、その後に良溶媒を添加することで、ポリアニオン性材料、ポリカチオン性材料が、一部が溶解した中間状態となり、部分的に負の電荷、正の電荷を帯びた状態にさせやすくなる。これにより、反応が進行して部分的なポリイオンコンプレックスが生成されやすくなる。また、貧溶媒と良溶媒を分離した後に貧溶媒を添加することで、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料の溶解を止めて、反応の進行を停止させることができる。
本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法における混合工程では、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料のうちどちらか一方を、貧溶媒に分散した後、良溶媒を添加して混合してもよい。その後に、添加した貧溶媒と良溶媒を分離し、さらに貧溶媒を添加し、他方のポリアニオン性材料または他方のポリカチオン性材料を添加してもよい。どちらか一方の材料が先に、部分的に負の電荷もしくは正の電荷を帯びた状態にさせる。その後、貧溶媒と良溶媒を分離した後に貧溶媒を添加することで、先に添加した材料は部分的に電荷を帯びた状態が保たれている。そして、他方の材料を添加することで、後から添加した貧溶媒中で他方の材料がごく少量だけ溶解し、わずかに正の電荷もしくは負の電荷を帯びた状態となる。この状態の材料と先の部分的に負の電荷もしくは正の電荷を帯びた状態の材料とが反応して、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
また、貧溶媒と良溶媒との混合溶媒にpH調整剤を加えてもよく、ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料のうちどちらか一方を、pH調整剤を含む混合溶媒に分散させてもよい。その後、pH調整剤、貧溶媒、良溶媒を分離し、さらに貧溶媒と良溶媒との混合溶媒に添加し、さらに他方のポリアニオン性材料または他方のポリカチオン性材料を添加して混合工程としてもよい。
また、ポリアニオン性材料が、酸性多糖類、酸性多糖類の誘導体、酸性多糖類の塩から選ばれる1種以上であることが好ましい。さらには、酸性多糖類が、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、ジェランガム、カラギナン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、サクシノグリカンから選ばれる1種以上であることが好ましい。これらの材料を用いることで、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
また、ポリカチオン性材料が、塩基性多糖類、塩基性多糖類の誘導体、塩基性多糖類の塩から選ばれる1種以上であることが好ましい。さらには、塩基性多糖類が、キトサン、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化タマリンドガム、カチオン化デンプン、カチオン化寒天、カチオン化セルロース誘導体、タンパク質、ゼラチン、アミノ酸から選ばれる1種以上であることが好ましい。これらの材料を用いることで、本実施形態のポリイオンコンプレックスポリマーをより多く製造させることができる。
また、これらのポリイオンコンプレックスポリマーを含有することで、吸水性を有する組成物を提供することができる。例えば、崩壊剤、嚥下困難者用食品、化粧品、鮮度保持材、繊維材料、機能性紙、生分解性フィルム、塗料、インキなどに応用できる。
[実施例1](処理の順番)
キサンタンガム(伊那食品工業株式会社製、V−10)20gを88vol%エタノール200mLに分散した。その分散溶液に12M塩酸を5mL添加し、撹拌した。撹拌後、ろ過し、再度88vol%エタノールを200mL添加した。このキサンタンガム分散液にキトサン(和光純薬工業株式会社製、キトサン50)10g添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。
上記製法のキサンタンガムとキトサンの添加する順番を逆にし、すなわちキトサンを先に添加し、キサンタンガムを後から加えることで、その他は同様の工程を経て粒子を得た。
さらに、キサンタンガムとキトサンをあらかじめ混合しておき、同時に処理することで、その他は同様の工程で粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLに分散し、5分後に余分な水を除去した後、吸水倍率を重量から求めた。以降の吸水倍率は下式により計算した値である。
吸水倍率=(吸水試料の重量−乾燥試料の重量)/乾燥試料の重量
結果を表1に示す。
Figure 2016037596
[実施例2](塩酸処理時のpHの影響)
キサンタンガム20gを88vol%エタノール200mLに分散した。その分散溶液に12M塩酸を1、3、5mL添加してpH条件の異なる溶液を作製し、撹拌した。撹拌後、ろ過し、再度88vol%エタノールを200mL添加した。このキサンタンガム分散液にキトサン10g添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLに分散し、5分後の吸水倍率を重量から求めた。結果を表2に示す。
Figure 2016037596
[実施例3](処理時のエタノール濃度)
キサンタンガム20gを85vol%、90vol%、95vol%それぞれのエタノール200mLに分散した。その分散溶液に12M塩酸を5mL添加し、撹拌した。撹拌後、ろ過し、再度同濃度のエタノールを200mL添加した。このキサンタンガム分散液にキトサン10g添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLに分散し、5分後の吸水倍率を重量から求めた。結果を表3に示す。
Figure 2016037596
[実施例4](キサンタンガム/キトサン比率)
キサンタンガム20gを88vol%エタノール200mLに分散した。その分散溶液に12M塩酸を5mL添加し、撹拌した。撹拌後、ろ過し、再度88vol%エタノールを200mL添加した。このキサンタンガム分散液にキトサン10g添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。その他、キサンタンガムとキトサンの重量比を変えるのみで、その他の工程は同様にしてキサンタンガム/キトサンの比率が異なる粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLに分散し、5分後の吸水倍率を重量から求めた。結果を表4に示す。
Figure 2016037596
[比較例1]
実施例4と同様のキサンタンガムとキトサンの比率にて、それぞれの粉を均一に混ぜ、サンプルとした。このサンプルを用いて吸水倍率を測定したが、キサンタンガムは溶解し、キトサンは溶解せずに沈殿した。
[実施例5](キサンタンガム/キトサン NaCl溶液中での膨潤)
上記実施例4で作製したキサンタンガム/キトサンのサンプルを用いて、1.0wt%のNaCl溶液での膨潤倍率を求めた。結果を表5に示す。
Figure 2016037596
[実施例6](塩類溶液での膨潤)
上記キサンタンガム/キトサン=10/5のサンプルを用いて、塩類の存在下での膨潤倍率を求めた。結果を表6に示す。
Figure 2016037596
[実施例7](溶液種類による膨潤)
上記キサンタンガム/キトサン=10/5のサンプルを用いて、様々な溶液中での膨潤倍率を求めた。結果を表7に示す。
Figure 2016037596
[実施例8](アニオン種類による膨潤)
キサンタンガムの代わりにアニオン性材料の種類を変えたのみで、その他は上記実施例と同様にして粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLまたは1wt%NaCl溶液に分散し、5分後の吸水倍率を重量から求めた。結果を表8に示す。
Figure 2016037596
[比較例2]
上記キサンタンガムの代わりにグアーガム(伊那食品工業株式会社製、GR−10)を用いて実施例8と同様の試験を行った。吸水倍率を測定したが、サンプルは水に溶解し、グアーガムとキトサンの反応は見られなかった。
[実施例9](キトサンの種類による膨潤)
キトサンの分子量を変え、高分子タイプ(和光純薬工業株式会社製、キトサン300)と低分子タイプ(和光純薬工業株式会社製、キトサン50)を用いて、実施例1と同様の工程で粒子を得た。これらの粒子0.50gを純水100mLに分散し、5分後の吸水倍率を重量から求めた。結果を表9に示す。
Figure 2016037596
[実施例10](膨潤粒子に多糖類の粉を添加した場合の膨潤)
上記実施例9で得たキサンタンガム/キトサン粒子に、後添加で多糖類の粉を混ぜ、吸水倍率を測定した。結果を表10に示す。
Figure 2016037596
[実施例11](ポリアニオン性材料をブレンドした場合の膨潤)
ポリアニオン性材料を所定の比率でブレンドした粉20gに88vol%エタノール200mLを添加し、次いでHClを5mL添加した。ろ過した後に、再度88vol%エタノールを200mL添加し、キトサン10gを添加した。これをろ過、乾燥したものについて、上記と同様に膨潤倍率を求めた。結果を表11に示す。
Figure 2016037596
[実施例12]
ウルトラキサンタンガム(伊那食品工業株式会社製、SAP)20gを88vol%エタノール200mLに分散した。このキサンタンガム分散液にカチオン性材料としてカチオン化グアーガムを所定量添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。カチオン化グアーガムは一般的な製法により作製した。すなわち、グアーガム(伊那食品工業株式会社製、GR−10)を原料として用いて、アルカリ条件下でアンモニウム塩を添加することで作製した。また、カチオン化グアーガム以外に、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化セルロース、カチオン化デンプンも上記と同様に作製した。このようにして得られた粒子の吸水倍率を上記実施例同様に測定した。結果を表12に示す。
Figure 2016037596
[実施例13]
キサンタンガム(伊那食品工業株式会社製、V−10)20gを88vol%エタノール200mLに分散した。その分散溶液に12M塩酸を5mL添加し、撹拌した。撹拌後、ろ過し、再度88vol%エタノールを200mL添加した。このキサンタンガム分散液にゼラチン(伊那食品工業株式会社製、N−150)を所定量添加し、撹拌後、通常のろ過、乾燥工程を経て粒子を得た。このようにして得られた粒子の吸水倍率を上記実施例同様に測定した。結果を表13に示す。
Figure 2016037596

Claims (6)

  1. ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する良溶媒とが混合されることにより、前記ポリカチオン性材料および前記ポリアニオン性材料が膨潤した状態で複合体が形成された後、ろ過により溶媒が除去され、乾燥されて成るポリイオンコンプレックスポリマー。
  2. 前記ポリアニオン性材料が、酸性多糖類、酸性多糖類の誘導体、酸性多糖類の塩から選ばれる1種以上であり、前記ポリカチオン性材料が、塩基性多糖類、塩基性多糖類の誘導体、塩基性多糖類の塩から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1に記載のポリイオンコンプレックスポリマー。
  3. 前記酸性多糖類が、キサンタンガム、アルギン酸およびその塩、ジェランガム、カラギナン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、サクシノグリカンから選ばれる1種以上であり、前記塩基性多糖類が、キトサン、カチオン化グアーガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化タマリンドガム、カチオン化デンプン、カチオン化寒天、カチオン化セルロース誘導体、タンパク質、ゼラチン、アミノ酸から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項2に記載のポリイオンコンプレックスポリマー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリイオンコンプレックスポリマーを含有することを特徴とする組成物。
  5. ポリアニオン性材料およびポリカチオン性材料と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する貧溶媒と、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料に対する良溶媒とを混合する混合工程と、
    混合して形成した前記ポリアニオン性材料と前記ポリカチオン性材料とのポリイオンコンプレックスをろ過するろ過工程と、
    ろ過残留物を乾燥する乾燥工程とを含むことを特徴とするポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法。
  6. 前記混合工程が、前記ポリアニオン性材料および前記ポリカチオン性材料のうちどちらか一方を、前記貧溶媒と前記良溶媒との混合溶媒に分散させた後、前記pH調整剤、前記貧溶媒、前記良溶媒を分離し、さらに前記貧溶媒と前記良溶媒との混合溶媒に添加し、さらに他方の前記ポリアニオン性材料または他方の前記ポリカチオン性材料を添加して混合する工程であることを特徴とする請求項5に記載のポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法。
JP2014163947A 2014-08-11 2014-08-11 ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法 Active JP6463035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163947A JP6463035B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014163947A JP6463035B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016037596A true JP2016037596A (ja) 2016-03-22
JP6463035B2 JP6463035B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=55528955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014163947A Active JP6463035B2 (ja) 2014-08-11 2014-08-11 ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6463035B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018174986A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 花王株式会社 吸収構造体及びそれを備えた吸収性物品
CN110511408A (zh) * 2019-09-04 2019-11-29 合肥工业大学 Lm/ta-壳聚糖盐酸盐复合纳米颗粒、其制备方法和应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684701A (en) * 1979-12-14 1981-07-10 Kohjin Co Ltd Production of absorbing material
JPH01156341A (ja) * 1987-12-12 1989-06-19 Kanebo Ltd ポリイオンコンプレックスゲルの製造法
JP2001278984A (ja) * 2000-01-24 2001-10-10 Kuraray Co Ltd 水膨潤性高分子ゲルおよびその製造法
JP2008169313A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Dap Co Ltd 乾燥ゲル粉末の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5684701A (en) * 1979-12-14 1981-07-10 Kohjin Co Ltd Production of absorbing material
JPH01156341A (ja) * 1987-12-12 1989-06-19 Kanebo Ltd ポリイオンコンプレックスゲルの製造法
JP2001278984A (ja) * 2000-01-24 2001-10-10 Kuraray Co Ltd 水膨潤性高分子ゲルおよびその製造法
JP2008169313A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Dap Co Ltd 乾燥ゲル粉末の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018174986A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 花王株式会社 吸収構造体及びそれを備えた吸収性物品
CN110511408A (zh) * 2019-09-04 2019-11-29 合肥工业大学 Lm/ta-壳聚糖盐酸盐复合纳米颗粒、其制备方法和应用
CN110511408B (zh) * 2019-09-04 2020-11-03 合肥工业大学 Lm/ta-壳聚糖盐酸盐复合纳米颗粒、其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP6463035B2 (ja) 2019-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Li et al. Nanocellulose/gelatin composite cryogels for controlled drug release
Quadrado et al. Microparticles based on carboxymethyl starch/chitosan polyelectrolyte complex as vehicles for drug delivery systems
Sirviö et al. Amino-modified cellulose nanocrystals with adjustable hydrophobicity from combined regioselective oxidation and reductive amination
Antoniou et al. Physicochemical and morphological properties of size-controlled chitosan–tripolyphosphate nanoparticles
Kim et al. Cellulose-chitosan beads crosslinked by dialdehyde cellulose
Tungtong et al. Solubility, viscosity and rheological properties of water-soluble chitosan derivatives
Warkar Potential applications and various aspects of polyfunctional macromolecule-carboxymethyl tamarind kernel gum
US20220010077A1 (en) Lignin particle based hydrogel and the method for preparation of lignin colloidal particles by solvent evaporation process
MX2012011330A (es) Carboximetilcelulosa nueva viscosidad alta y metodo de preparacion.
JP2015529260A (ja) プロトン化されることができる窒素基または恒久的に正電荷を有する窒素基によって官能化されている、アルテルナンポリサッカロイド。
US6849729B2 (en) Low-substituted cellulose ether powder and production process thereof
US12466930B2 (en) Porous cellulose particles and method for producing same
Huang et al. Preparation and characterization of O-carboxymethyl chitosan–sodium alginate polyelectrolyte complexes
Soto et al. Succinylated starches for dye removal
JP6463035B2 (ja) ポリイオンコンプレックスポリマー、ポリイオンコンプレックスポリマーを含有する組成物およびポリイオンコンプレックスポリマーの製造方法
Cicek Ozkan Cellulose and chitosan biopolymer composites reinforced with graphene and their adsorption properties for basic blue 41
JP2002204951A (ja) 水性セルロースゲル及びその製造方法
US20080070997A1 (en) Preparation of gels derived from carboxymethyl cellulose alkali metal salt
WO2020235669A1 (ja) 新規なセルロースナノファイバーおよびその乾燥体の製造方法
JP2010106068A (ja) 多糖類の新規化学修飾法
WO2024155589A1 (en) New carboxymethyl cellulose and method of preparation
US20090043089A1 (en) Method for preparing polyanhydroglucuronic acid and/or salts thereof
EP4448639A1 (en) Process for reducing nitrite in microcrystalline cellulose
JP2005068282A (ja) キトサン微粒子の製造方法
JP7637622B2 (ja) 多孔質セルロース及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180501

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6463035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250