JP2016036013A - 電子装置及びそれを用いた駆動装置、ならびに電子装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、基板又はヒートシンクは、熱伝導材が付着している付着範囲に少なくとも一部分が形成され、基板を他方の主面である第2主面側から見たとき又はヒートシンクを対向面とは反対側の背面側から見たときに、熱伝導材を視認可能にする熱伝導材確認部を有する。
本発明の電子装置は、例えば電動パワーステアリング等、電子部品の発熱量が大きい駆動装置に好適に利用することができる。
塗布工程は、電子部品又はヒートシンクの対向面に、熱伝導材を塗布する工程である。塗布された熱伝導材は、基板配置工程後におけるヒートシンクの対向面と電子部品との間の隙間よりも大きな厚みを有する。
基板配置工程は、基板に実装された電子部品とヒートシンクの対向面との間で熱伝導材を押し広げるように、ヒートシンクに対して基板を配置する工程である。
検査工程は、基板配置工程の後、基板を第2主面側から見たとき、又は、ヒートシンクを背面側から見たとき、熱伝導材確認部を通して熱伝導材を視認可能か否かを検査する工程である。
上記方法によれば、熱伝導材の使用量を抑えつつ、電子部品が確実に熱伝導材に覆われた電子装置を製造することができる。
(電子装置の構成)
本発明の第1実施形態による電子装置1について、図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、電子装置1は、電子部品3、基板5、ヒートシンク7、及び、放熱ゲル9を備えている。
基板5は、例えばプリント基板である。基板5は、互いに対向する2つの主面51、52を有しており、一方を第1主面51、他方を第2主面52と称する。第1主面51には、複数の電子部品3が実装されている。
(1)本実施形態の電子装置1は、上述したように、第1主面51に1つ以上の電子部品3が実装された基板5と、基板5の第1主面51に対向している対向面71を有し、対向面71と電子部品3との間に隙間Dを挟むように配置されたヒートシンク7と、基板5とヒートシンク7との間において1つ以上の電子部品3を覆うように充填されて、電子部品3から発生する熱をヒートシンク7に導く放熱ゲル9と、を備えている。また、基板5は、放熱ゲル9が付着している付着範囲A1、A2に少なくとも一部が形成され、基板5を第2主面52側から見たときに放熱ゲル9を視認可能にする「熱伝導材確認部」としての貫通孔55を有している。
上記構成によれば、放熱ゲル9が、電子部品3の片側のみ又は電子部品3のまとまりの片側のみを覆うように広がっているのではなく、その全体に広がっている、ということを確認できる。よって、電子部品3が放熱ゲル9に覆われていることがより確実に保障される。
第1実施形態による電子装置1の変形例について、図6を参照して説明する。
図6に示すように、基板5の付着範囲A3内には、電子部品3だけでなく、電子部品3に接続された導電パターン53が配置されていてもよい。この場合、放熱ゲル9は、電子部品3及び導電パターン53を共に覆っている。このため、電子部品3の熱は、放熱ゲル9に直接放熱されるだけでなく、導電パターン53を介して放熱ゲル9に放熱される。このような形態によれば、より効果的に電子部品3の熱を放熱することができる。
次に、電子装置1の製造方法について、図1〜4を参照して説明する。
まず、図4に示すように、ヒートシンク7の対向面71において電子部品3に対向する領域に、放熱ゲル9を塗布する(塗布工程)。塗布された放熱ゲル9は、後の基板配置工程後によるヒートシンク7の対向面71と電子部品3との隙間Dよりも大きい厚みTを有する。なお、放熱ゲル9は、塗布された後も厚みを保つ程度の粘性を有する。また、放熱ゲル9の量は、付着範囲A1、A2になることが予定された各範囲に広がる程度の量に設定されている。
そして、電子部品3とヒートシンク7の対向面71との間で放熱ゲル9押し広げるように、ヒートシンク7に対して基板5を配置する(基板配置工程)。このとき、基板5の第1主面51とヒートシンク7の対向面71とが互いに平行に対向した状態で、基板5は、第1主面51に垂直な方向に向かってヒートシンク7に押し付けられることが好ましい。これにより、放熱ゲル9は、電子部品3とヒートシンク7との間で均一に押し広げられる。
したがって、本実施形態の製造方法によれば、放熱ゲル9の使用量を抑えつつ、電子部品3が確実に放熱ゲル9に覆われた電子装置1を製造することができる。
塗布工程において、放熱ゲル9は、ヒートシンク7ではなく、基板5に実装された電子部品3上に塗布されてもよい。また、粘着性の強い放熱ゲル9を使用する場合、基板配置工程において、放熱ゲル9が塗布された基板5及びヒートシンク7の一方は、放熱ゲル9を下側に向けた姿勢のまま、他方に組み付けられることが可能である。
また、検査工程は、基板配置工程の後であって、基板固定工程の前に行われてもよい。
本発明の第2実施形態による電子装置11について、図7及び図8を参照しつつ説明する。第2実施形態は、貫通孔56a〜56cの数及び配置について、第1実施形態と異なる。なお、図8では、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A4を一点鎖線で示している。
このとき、貫通孔56a〜56cによる列のうち、電子部品3側からN番目の貫通孔(例えば2番目の貫通孔56b)を通して放熱ゲル9を視認できた場合、検査を合格とすることができる。
一方、電子部品3側からM番目(M<N)の貫通孔(例えば1番目の貫通孔56a)を通して放熱ゲル9視認できても、N番目の貫通孔(例えば2番目の貫通孔56b)を通して放熱ゲル9を視認できなければ、検査を不合格としてもよい。
本発明の第3実施形態による電子装置12について、図9及び図10を参照しつつ説明する。第3実施形態は、貫通孔57a〜57cの大きさについて、第2実施形態と異なる。なお、図10では、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A5を一点鎖線で示している。
本発明の第4実施形態による電子装置13について、図11及び図12を参照しつつ説明する。第4実施形態は、「熱伝導材確認部」としての貫通孔58の形状について、第1実施形態と異なる。なお、図12では、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A6を一点鎖線で示している。
本発明の第5実施形態による電子装置14について、図13(a)(b)及び図14を参照しつつ説明する。第5実施形態は、「熱伝導材確認部」としての貫通孔59をねじ穴として利用する点について、第1実施形態と異なる。
なお、図13(a)は、基板5の固定前を示しており、図13(b)は、基板5の固定後を示している。図14では、基板5の固定前、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A7を一点鎖線で示している。
検査工程では、第1実施形態と同様、基板5を第2主面52側から観察し、貫通孔59を通して放熱ゲル9を視認可能か否かを検査する。このとき、貫通孔59を通して放熱ゲル9を視認可能であるものを合格とすることができる。
言い換えると、基板固定工程後の電子装置14について、例えば放熱ゲル9の捩れ等、ねじ81が放熱ゲル9に干渉したことが確認される場合、基板固定工程前には貫通孔59を通して放熱ゲル9が視認可能であったことを意味する。
したがって、第5実施形態では、基板固定工程後において、貫通孔59を通して放熱ゲル9が視認されなくてもよい。
本発明の第6実施形態による電子装置15について、図15及び図16を参照しつつ説明する。第6実施形態は、ヒートシンク7が凹部77及び溝部78を有する点について、第1実施形態と異なる。なお、図16では、電子部品3及び貫通孔55の各配置を点線で示し、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A8の配置を一点鎖線で示している。
また、電子装置15の製造時、基板配置工程によれば、放熱ゲル9は、凹部77から溝部78に沿って広がる。このため、放熱ゲル9の使用量を抑えつつ、放熱ゲル9を貫通孔55の直下まで広げることができる。例えば、基板5の配線上、電子部品3の近くに貫通孔55を形成できない場合等に有利である。
本発明の第7実施形態による電子装置16について、図17及び図18を参照しつつ説明する。第7実施形態は、「熱伝導材確認部」が基板5において光を透過可能な透過部61である点について、第1実施形態と異なる。なお、図18では、基板5において放熱ゲル9が付着している付着範囲A9を一点鎖線で示している。
ここで、基板5は、基材、パターン、及び、ソルダーレジスト等を含んで構成されている。基材は、例えばガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸したもの等、光の透過性を有する材料から構成されている。パターン及びソルダーレジストは、一般に使用されているものを利用できる。パターンは、例えば銅箔等である。
透過部61とは、基板5においてパターンが形成されていない部分、すなわち基材及びソルダーレジストから成る部分であり、光を透過可能である。
基板5を第2主面52側から見たとき、透過部61を通して放熱ゲル9を視認可能である。
また、第7実施形態による電子装置16を製造するとき、基板5に貫通穴を形成する工程を必要とせず、工数を削減することができる。
本発明の第8実施形態による電子装置17について、図19を参照しつつ説明する。第8実施形態は、「熱伝導材確認部」としての貫通孔79がヒートシンク7に形成されている点について、第1実施形態と異なる。
また、第1〜第7実施形態とは異なり、基板5ではなくヒートシンク7に「熱伝導材確認部」を形成しているため、基板5に対する電子部品3の実装可能面積を確保することができる。
以上の各実施形態で説明した電子装置1、11〜17は、例えば駆動装置に適用され、回転電機の通電を制御することができる。
以下、第9実施形態として、電子装置1が適用された駆動装置10について、図20を参照して説明する。駆動装置10は、例えば車両の電動パワーステアリング装置に用いられ、操舵アシストトルクを出力するものである。なお、駆動装置10において、電子装置1の構成と実質的に同一の構成には同一の符号を付している。
基板5は、モータ20の軸方向に対して垂直に配置され、基板支持部75にネジ81によって固定されている。基板5の第1主面51には、複数の電子部品3がインバータの系統毎にまとまって配置されている。基板5とヒートシンク7との間には、複数の電子部品3をインバータの系統毎に覆うように放熱ゲル9が充填されており、基板5には、放熱ゲル9が付着している2つの付着範囲A2が存在する。基板5の各付着範囲A2には、「熱伝導材確認部」としての貫通孔55が形成されている。
基板5を第2主面52側から見たとき、貫通孔55を介して放熱ゲル9を視認可能である。
また、駆動装置10が電動パワーステアリング装置に適用される場合、電子部品3としてのスイッチング素子の発熱量が大きいため、確実な放熱性を実現することは大きな利点となる。
また、第1〜第8実施形態の電子装置1、11〜17は、モータとモータを駆動制御するECUとが別体として構成された、いわゆる「機電別体型」の駆動装置に適用することもできる。
本発明の第10実施形態による駆動装置90について、図21を参照しつつ説明する。第10実施形態では、電子装置としてのECU31の構成が、第9実施形態と異なる。以下では、第9実施形態と異なる点について主に説明する。
なお、図21において、電子部品3のハッチングは省略した。後述の図22も同様である。
中間部材40は、略円板状に形成された板状部41、並びに、板状部41の外縁においてヒートシンク7側及び基板5側にそれぞれ突出する足部42を有する。
駆動装置90の製造時、ECU31にカバー92を取り付ける前であれば、ヒートシンク7を背面72側から見たとき、貫通孔79を通じて放熱ゲル9を視認可能である。
駆動装置90の製造時、ECU31をモータ20と組み付ける前であれば、基板5を第2主面52側から見たとき、貫通孔55を通じて放熱ゲル9を視認可能である。
第10実施形態による駆動装置90の変形例について、図22を参照して説明する。
図22に示すように、電子部品301は、ヒートシンク7の対向面71に配置されていてもよい。この場合、電子部品301は、「基板」としての板状部41に配線等を介して実装されているとみなすことができる。また、板状部41とヒートシンク7との間には、電子部品301を覆うように放熱ゲル9が充填されている。ヒートシンク7において放熱ゲル9が付着している付着範囲A13には、「熱伝導材確認部」としての貫通孔79が形成されている。
第2〜第8実施形態では、基板5の付着範囲A3〜A10に1つの電子部品3が配置されているが、第1実施形態の付着範囲A2と同様、複数の電子部品3が配置されていてもよい。この場合、第2〜第8実施形態の「熱伝導材確認部」は、複数の電子部品3をまとめて囲うように配置されてもよい。
例えば、第1実施形態に記載されている変形例については、第2〜第8実施形態に適用可能である。
また、第1〜第7実施形態に示すような基板5に形成された貫通孔55、56a〜56c、57a〜57c、58、59の形状、数、及び配置、並びに、これらを通した放熱ゲル9の視認の態様は、第8実施形態に示すようなヒートシンク7に形成された貫通孔79にも適用可能である。
また、第6実施形態に記載されているヒートシンク7の凹部77及び溝部78は、第2〜第8実施形態に形成されていてもよい。
3・・・電子部品
5・・・基板、 51・・・第1主面、 52・・・第2主面
55、56a、56b、57a、57b、58、59・・・貫通孔(熱伝導材確認部)
61・・・透過部(熱伝導材確認部)
7・・・ヒートシンク、 71・・・対向面、 72・・・背面
79・・・貫通孔(熱伝導材確認部)
9・・・放熱ゲル(熱伝導材)
Claims (13)
- 一方の主面である第1主面(51)に1つ以上の電子部品(3)が実装された基板(5、41)と、
前記基板の前記第1主面に対向している対向面(71)を有し、当該対向面と前記電子部品との間に隙間を挟むように配置されたヒートシンク(7)と、
前記基板と前記ヒートシンクとの間において前記1つ以上の電子部品を覆うように充填され、前記電子部品から発生する熱を前記ヒートシンクに導く熱伝導材(9)と、を備え、
前記基板又は前記ヒートシンクは、前記熱伝導材が付着している付着範囲(A1〜A13)に少なくとも一部分が形成され、前記基板を他方の主面である第2主面(52)側から見たとき又は前記ヒートシンクを前記対向面とは反対側の背面(72)側から見たときに、前記熱伝導材を視認可能にする熱伝導材確認部(55、56a、56b、57a、57b、58、59、61、79)を有することを特徴とする電子装置。 - 前記熱伝導材確認部は、前記1つ以上の電子部品を囲うように複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
- 前記熱伝導材確認部は、前記基板又は前記ヒートシンクに形成された貫通孔(55、56a、56b、57a、57b、58、59、79)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
- 前記熱伝導材は、前記貫通孔を通過して、前記基板の前記第2主面側又は前記ヒートシンクの前記背面側にはみ出していることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
- 前記貫通孔(56a、56b、57a、57b)は、前記付着範囲の中心から外側に向かう方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子装置。
- 前記基板又は前記ヒートシンクは、前記付着範囲の外側に形成された1つ以上の他の貫通孔(56c、57c)をさらに有しており、
前記他の貫通孔は、前記貫通孔と共に、前記付着範囲の中心から外側に向かう方向に沿って並んでいることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。 - 前記貫通孔及び前記他の貫通孔の各径は、前記付着範囲の中心から外側に向かうほど大きく形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
- 前記貫通孔(58)は、前記付着範囲の中心から外側に向かう方向に沿って延びるスリット状であることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子装置。
- 前記貫通孔は、前記基板と前記ヒートシンクとを固定するねじが挿通するねじ穴(59)であることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
- 前記熱伝導材確認部は、前記基板において光を透過可能な透過部(61)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
- 前記ヒートシンクは、
前記電子部品に対向する位置に形成された凹部(77)と、
前記凹部から延びる溝部(78)とを有しており、
前記熱伝導材確認部は、前記溝部に対応する位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子装置。 - 負荷を回転駆動する駆動装置であって、
請求項1〜11のいずれか一項に記載の電子装置(30、31)と、
前記電子装置に通電を制御される回転電機(20)と、を備えることを特徴とする駆動装置。 - 一方の主面である第1主面(51)に1つ以上の電子部品(3)が実装された基板(5)と、
前記基板の前記第1主面に対向している対向面(71)を有し、当該対向面と前記電子部品との間に隙間を挟むように配置されたヒートシンク(7)と、
前記基板と前記ヒートシンクとの間において前記1つ以上の電子部品を覆うように充填され、前記電子部品から発生する熱を前記ヒートシンクに導く熱伝導材(9)と、を備え、
前記基板又は前記ヒートシンクは、前記熱伝導材が付着している付着範囲(A1〜A13)に少なくとも一部分が形成され、前記基板を他方の主面である第2主面(52)側から見たとき又は前記ヒートシンクを前記対向面とは反対側の背面(72)側から見たときに、前記熱伝導材を視認可能にする熱伝導材確認部(55、56a、56b、57a、57b、58、59、61、79)を有する電子装置の製造方法であって、
前記基板に実装された前記電子部品又は前記ヒートシンクの前記対向面に、前記熱伝導材を、前記隙間よりも大きな厚みを有するように塗布する塗布工程と、
前記電子部品と前記ヒートシンクの前記対向面との間で前記熱伝導材を押し広げるように、前記ヒートシンクに対して前記基板を配置する基板配置工程と、
基板配置工程の後、前記基板を前記第2主面側から見たとき、又は、前記ヒートシンクを前記背面側から見たとき、前記熱伝導材確認部を通して前記熱伝導材を視認可能か否かを検査する検査工程と、
を含む電子装置の製造方法。
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