JP2016032970A - タイヤの洗浄構造および洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この除去方法としては、高圧洗浄機により強制的に水を噴射してタイヤ等を洗浄する方法や、水槽内に工事車両を通過させる方法などがある。
その他、特許文献1には、シーソー状に回動するアームの一端に柄杓機能部を設け、当該アームの他端を工事車両に踏ませることで、柄杓機能部から水槽内の水(洗浄水)をタイヤに撥ねかけて洗浄することができるタイヤ洗浄装置が開示されている。
特許文献1に記載のタイヤ洗浄装置は、動力源を不要とし構造もシンプルであるため、製作コストを低く抑えられる点で有益性が高い。
(1)制御性の観点
洗浄水を柄杓機能部で物理的に撥ね上げるため、洗浄水の量や撥ね上げ角度を変えるためには、水槽内の水の量や、柄杓機能部の形状などを変える必要があり、洗浄作業中にこれらを意図的に可変制御することが難しい。
(2)洗浄効率の観点
タイヤに撥ねかけた洗浄水は、洗い落とした泥とともに水槽に溜まるため、使用を重ねるごとに、汚れた洗浄水をタイヤに撥ねかける結果となり、洗浄効率が悪くなる。
(3)洗浄方向の観点
柄杓機能部で撥ね上げた洗浄水は、タイヤの前方から後方側へと打ちかけられるため、タイヤ側面やタイヤ後方に対する洗浄力は比較的低くなる。
また、タイヤの径と柄杓機能部同士の距離の関係次第では、洗浄済みの部分にのみ、洗浄水を撥ねかけ続けてしまうことも考えられる。
本願の第2発明は、前記第1発明において、前記筒体に対し、前記放水口を複数設けたことを特徴とする。
本願の第3発明は、前記第1または第2発明において、前記踏板をシーソー状に揺動自在としたことを特徴とする。
本願の第4発明は、前記第1乃至第3発明のうち何れかの発明において、前記踏板の初期位置への復帰動作と連動して、前記筒体の潰れを修復する形状保持具をさらに具備したことを特徴とする。
本願の第5発明は、前記第1乃至第4発明のうち何れかの発明に記載のタイヤの洗浄構造を複数配列してなる、タイヤの洗浄装置を提供する。
(1)製作コストの観点
筒体を潰して放水口から洗浄水を噴出させるシンプルな構造であり、また駆動源や、噴射タイミングを制御するための制御装置が不要であるから、製作コストを低く抑えることができる。
(2)制御性の観点
放水口の位置を変えることで、洗浄作業中であっても洗浄箇所を任意の箇所に調整することができる。
(3)洗浄効率の観点
常にきれいな洗浄水をタイヤに噴出するため、洗浄効率が低下しない。
(4)洗浄方向の観点
放水口の位置次第で、タイヤ側面やタイヤ後方に対する洗浄力も確保することができる。
<1>全体構成
図1は、本発明に係るタイヤの洗浄構造の基本構造を示す概略側面図である。
本発明に係るタイヤの洗浄構造は、内部に洗浄水Aを収めることができ、弾性変形可能な筒体10と、前記筒体10の上方で上下動可能な踏板20と、前記筒体10に接続する給水口30および放水口40を少なくとも具備してなる。
この洗浄構造を車両の走行路の途上に設けることで、通行車両のタイヤBを自動的に洗浄することができる。
筒体10は、洗浄水Aの保持と圧送を行うための部材である。
筒体10は弾性変形可能に構成する。当該構成により、筒体10が外部からの押圧力により潰れることで、筒体10内部の洗浄水Aを放水口40から噴出することができる。
筒体10による洗浄水Aの噴射は繰り返し行われるため、筒体10の素材は、復元力や反復回数に優れた素材を採用することが好ましい。
筒体10には、一端に洗浄水Aを給水するための給水口30と、他端に洗浄水Aを放水するための放水口40を接続する。
給水口30は、筒体10へと洗浄水Aを取り込む箇所であり、水槽やタンクななどの水源と接続する。
放水口40は、筒体10に保持する洗浄水を吐き出す箇所であり、通行車両のタイヤBに洗浄水Aが噴射されるよう配置する。放水口40の位置や放水方向を調整することで、タイヤ側面やタイヤ後方に対する洗浄力を発揮することができる。
本実施例では、給水口30および放水口40は筒体10に対して1対1であるが、筒体10に対して複数設けるように構成してもよい。
筒体10の内部は、給水口30から放水口40に向けて、洗浄水Aの流れが一方向となるように構成する。
この構成例としては、洗浄水Aの流れる箇所の何れかに逆止弁を設ける方法がある。本実施例では、給水口30と放水口41にそれぞれ逆止弁31,41を設けている。
その他、逆止弁41の手前直近に、圧力調整弁42やリリーフ弁を設けて、筒体10の洗浄水Aの圧力をタイヤ洗浄に十分な設定圧力まで高めておき、設定圧力に到達してから放水口40から放水されるように構成することができる。
踏板20は、通行車両の自重によって、筒体10に押圧力を与えるための部材である。
踏板20は筒体10の上方に位置し、筒体10から独立して上下動自在とし、筒体10への押圧力の付与と解除が自在な構成とする。
踏板20を上下動自在とする構成の一例を、図2に示す。
踏板20は略平板状の部材であって、一端に支軸部21を設け、他端は自由端22とし、該支軸部21を中心に回転して、前記自由端22の位置が上下動自在となるように構成する。
自由端22の下動の限界位置は、自由端22の下面が設置面Xに接する位置となる。
踏板20の上面には、適宜傾斜を設けておくことができる。
本実施例では、初期状態において、踏板20の上面は、車両の通行方向から順に、案内面23、中間面24、復帰面25を設けている。以下、各面の詳細について説明する。
案内面23は、車両の乗り入れをスムーズに行うための面である。
案内面23は、初期状態において、支軸部21側に向かって上り勾配としておくことで、車両が踏板20へと乗り入れやすくすることができる。
図2(a)では、案内面23が水平方向から角度θだけ傾斜した状態を示している。
中間面24は、車両の通過をスムーズに行うための面である。
中間面24は、車両通過中の状態において、水平面となるように構成しておくことで、車両が水平状態を維持したまま走行することができる。
結果的に、中間面24は、初期状態において水平方向を基準として下り勾配(左下がり)となる。
復帰面25は、車両の通過後に踏板20の初期位置への復帰を促すための面である。
復帰面25は、支軸部21を挟んで中間面24と対向する位置に設けてある。
本実施例では、復帰面25は中間面24と同一平面上にあるが、特に限定されない。
当該構成とすることで、タイヤBが復帰面25に乗り上げた際、踏板20の案内面23および中間面24を上動させることで、潰れた筒体10に踏板20の自重を負担させないため、筒体10の初期位置への復元をさらに促すこととなる。
本実施例に係るタイヤの洗浄構造の機能・作用について説明する。
(1)初期状態(図2(a))
筒体10は原形を維持しており、踏板20は筒体10の上に静置した状態を呈している。
筒体10の内部は洗浄水Aで満たされている。
車両が前記踏板20上を通過する際には、まず案内面23にタイヤが乗り上げることで、踏板20が下動し、当該踏板20の下動に伴って筒体10が押しつぶされる。タイヤBが中間面24にさしかかった時点で筒体10は完全に押しつぶされている。
この筒体10の潰れにより、内部の洗浄水Aは押し出されて放水口40から噴出することとなる。
筒体10内の水の流れは逆止弁31,41によって一方向に制限されており、給水口40に逆流することはない。
タイヤBが復帰面25にさしかかると、踏板20は上動し、筒体10への押圧力は開放されることとなる。よって、筒体10は、自己の弾性力でもって初期形状に復元する。
このとき、筒体10の復元過程で筒体10内部に生じる負圧でもって給水口30から自動的に洗浄水Aが吸引されるように構成してもよいし、その他公知の技術で筒体10内に洗浄水Aを給水するように構成してもよい。
以上の通り、本実施例に係るタイヤの洗浄構造によれば、車両の通行に併せて、筒体内部の水が噴射される為、シンプルな構造でありながら優れた洗浄効果を得ることができる。
また、車両の通行にあわせて、踏板へのタイヤの導入、筒体の押圧による洗浄水の噴射、初期状態への復帰、を自動的に遷移させることができるため、これらを制御するための制御装置を別途設ける必要が無い。
本実施例では、復帰面25を、中間面24に対して上り勾配を有するよう構成している。
本実施例では、前記実施例1または2に記載の踏板について、支軸部21を中心として、案内面23と中間面24を対称に設けた構造を呈する。
本実施例では、支軸部21をはさんで反対側の中間面24が、実施例1または2に記載の復帰面25に対応することとなる。
また、支軸部21に対して、筒体10を2箇所設けることができるため、支軸部21を構成する部材の節減にも寄与する。
本発明の第4実施例について、図5を参照しながら説明する。
本実施例では、前記実施例3に記載のタイヤの洗浄構造において、筒体10の潰れを修復する形状保持具50をさらに具備する構成を呈する。
以下、形状保持具50の詳細について説明する。
形所保持具50は、潰れた筒体10の形状を初期形状に整えるための部材である。
形状保持具50は、筒体10の側面を挟む一対の狭持材51からなる。
狭持材51の一端は、筒体10の下方で回動自在に連結されている。
狭持材51の他端は、ワイヤー52によって踏板と接続されている。
図5に示すように、踏板20が上動している際には両方の狭持材51が引っ張られて筒体10を両側から挟むようにし、踏板20が下動して筒体10を押圧する際にはワイヤー52が緩んで狭持材51も筒体10から離隔するよう、ワイヤー52の接続長さを適宜調整しておく。
本実施例に係るタイヤの洗浄構造によれば、筒体の形状復帰がより促進されることとなる。
本発明の第5実施例について、図6を参照しながら説明する。
本実施例に係る発明は、前記実施例4に記載のタイヤの洗浄構造を複数設けた、車両の洗浄装置に関する。
タイヤの洗浄構造は、中央に設けた水槽60を挟んで車両の右輪、左輪ごとにそれぞれ所定間隔を開けて複数設けてあり、前方と後方にスロープ70を設けて車両の乗り入れを可能としている。
この洗浄装置上を車両が走行することで、車両の自重により踏板20が揺動して順次洗浄水Aが噴射され、タイヤBを洗浄することができる。
放水口から噴出した使用後の洗浄水Aは廃棄するか、浄水して再度水槽60へと循環させるように構成することができる。
20 踏板
21 支軸部
22 自由端
23 案内面
24 中間面
25 復帰面
30 給水口
31 逆止弁
40 放水口
41 逆止弁
42 圧力調整弁
50 形状保持具
51 狭持材
52 ワイヤー
60 水槽
70 スロープ
A 洗浄水
B タイヤ
X 設置面
Claims (5)
- 車両の走行路に設け、該走行路を通過する車両のタイヤに洗浄水を噴射するためのタイヤの洗浄構造であって、
弾性変形可能な筒体と、
前記筒体を上方から押圧可能な踏板と、
前記筒体の一端に接続し、洗浄水を給水する給水口と、
前記筒体の他端に接続し、洗浄水を放水する放水口を、
を少なくとも具備することを特徴とする、
タイヤの洗浄構造。 - 前記筒体に対し、前記放水口を複数設けたことを特徴とする、請求項1に記載のタイヤの洗浄構造。
- 前記踏板をシーソー状に揺動自在としたことを特徴とする、請求項1または2に記載のタイヤの洗浄構造。
- 前記踏板の初期位置への復帰動作と連動して、前記筒体の潰れを修復する形状保持具をさらに具備したことを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載のタイヤの洗浄構造。
- 請求項1乃至4のうち、何れか1項に記載のタイヤの洗浄構造を複数配列してなる、タイヤの洗浄装置。
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