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JP2016032351A - 振動型アクチュエータ、光学機器、及び撮像装置 - Google Patents

振動型アクチュエータ、光学機器、及び撮像装置 Download PDF

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JP2016032351A JP2014153809A JP2014153809A JP2016032351A JP 2016032351 A JP2016032351 A JP 2016032351A JP 2014153809 A JP2014153809 A JP 2014153809A JP 2014153809 A JP2014153809 A JP 2014153809A JP 2016032351 A JP2016032351 A JP 2016032351A
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俊輔 二宮
Shunsuke Ninomiya
俊輔 二宮
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Abstract

【課題】振動型アクチュエータの進行方向の寸法を短縮して小型化すること。【解決手段】振動型アクチュエータの振動板1は、矩形状の平板部1aに設けた複数の突起部1b1〜4を有する。振動板1に固定された圧電素子2に交流電圧を印加すると高周波振動する。振動板1と接触する摩擦部材は、振動板1の高周波振動によって相対移動する。突起部1b1〜4は、平板部1a上で矩形の各頂点にそれぞれ位置している。平板部1a上で対角に位置する第1の組の突起部1b1と1b2は、異なる対角に位置する第2の組の突起部1b3と1b4よりも、摩擦部材との摩擦力が相対的に大きい。第1の組の突起部1b1と1b2は、平板部1aを基準とする高さが、第2の組の突起部1b3と1b4よりも大きく、突起部1b1の先端部1d1と突起部1b2の先端部1d2が摩擦部材と接触する。振動板1は、摩擦部材に対して平板部1aの短辺方向へ相対移動する。【選択図】図1

Description

本発明は振動型アクチュエータに関し、特に弾性体を板状としたリニア駆動タイプの振動波モータに関するものである。
小型軽量、高速駆動、かつ、静音駆動を特徴とする超音波モータは撮像装置のレンズ鏡筒等に採用されている。特許文献1に開示されたリニア駆動用の超音波モータは、矩形状の平板部と平板部上に設けられた突起部とを有する振動板と、振動板に固定されて高周波振動する圧電素子と、突起部に接触する摩擦部材によって構成されている。振動板には、圧電素子の高周波振動によって、共振周波数が略一致した短辺方向の曲げ振動の1次の固有振動モードと長辺方向の曲げ振動の2次の固有振動モードが励振される。2つの固有振動モードのうち、短辺方向の曲げ振動の1次の固有振動モードでは突起部先端が平板部に対して垂直方向に振動し、長辺方向の曲げ振動の2次の固有振動モードでは突起部先端が平板部に対して水平方向に振動する。これらの固有振動モードを組み合わせることによって振動板の突起部に楕円運動が生成される。振動板の突起部は摩擦部材に対して加圧されて接触しており、楕円運動により生じた摩擦により振動板と摩擦部材が長辺方向に相対移動する。
特開2004−304887号公報
近年、超音波モータを搭載した電子機器、特にレンズ等の光学素子の駆動装置には小型化の要求が高まっている。特許文献1に開示の超音波モータは矩形状の振動板の長辺方向に進行する構成となっているため、進行方向の寸法が大きい構成となっている。このため、超音波モータを用いた駆動装置全体のサイズが大型化してしまうという問題があった。
本発明の目的は、振動型アクチュエータの進行方向の寸法を短縮して小型化することである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る振動型アクチュエータは、矩形状の平板部に設けられた複数の突起部を有する振動板と、前記振動板に固定された圧電素子と、前記振動板の振動により前記振動板の突起部と接触して相対的に移動する摩擦部材と、を備える。前記平板部にて第1の対角線上に位置する前記突起部の第1の組は、前記平板部にて第2の対角線上に位置する前記突起部の第2の組よりも、前記摩擦部材との摩擦力が相対的に大きい。
本発明によれば、振動型アクチュエータの進行方向の寸法を短縮することにより小型化できる。
本発明の第1実施形態に係る超音波モータの構成例の説明図である。 図1の超音波モータの振動状態を説明する図である。 第1実施形態の振動板に発生する楕円運動を説明する斜視図である。 第1実施形態の適用例としてリニア駆動装置を説明する図である。 図4のリニア駆動装置を用いたレンズ駆動装置を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る超音波モータの構成例の説明図である。 図6の超音波モータの振動状態を説明する図である。
本発明の各実施形態に係る振動型アクチュエータについて、添付図面を参照して詳細に説明する。各実施形態に係る振動型アクチュエータは、小型軽量かつ広い駆動速度レンジが要求される電子機器に適用可能である。例えば、レンズやプリズム等の光学素子の駆動装置や、レンズ鏡筒等の光学機器、撮像装置等における可動光学部材の駆動装置への適用が挙げられる。
[第1実施形態]
図1から図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る超音波モータの基本的な構成を示す図である。図1(A)は平面図、図1(B)は正面図である。図1(C)、図1(D)は互いに反対方向から見た場合の側面図である。図1(E)は底面図、図1(F)は背面図である。本明細書において、超音波モータの振動板の長辺方向と平行な方向をX方向と定義し、振動板の短辺方向と平行な方向をY方向と定義する。X方向及びY方向に対して直交する方向、つまり振動板の厚み方向と平行な方向をZ方向と定義する。Z方向において、振動板から摩擦部材(図4:摩擦部材3参照)への向きを+Z方向とし、摩擦部材から振動板への向きを−Z方向と定義する。
超音波モータ10は、振動板1と圧電素子2によって構成される。振動板1は、矩形状の平板部1aと、平板部1aから+Z方向に突設された突起部1b1、1b2、1b3、1b4とを有する。突起部1b1、1b2、1b3、1b4はそれぞれ、円柱状の胴体部1c1、1c2、1c3、1c4を有する。胴体部1c1、1c2、1c3、1c4上にはそれぞれ先端部1d1、1d2、1d3、1d4が設けられている。これらの先端部は胴体部よりも小径の円柱形状部であり、後述の摩擦部材と接触して摩擦を生じる。突起部1b1、1b2、1b3、1b4については、絞り加工等により平板部1aと一体成型で形成されるか、または別部品として平板部1aに対して接着等で貼り付けられる。図1(B)及び(F)には、突起部1b1、1b2、1b3、1b4のZ方向における長さをそれぞれ、h1、h2、h3、h4で示す。
圧電素子2は振動板1に固定されて高周波振動を行う。圧電素子2は、Y方向に平行な中心線Ycで2分割された第1領域2a(図1(A)の左側領域)と第2領域2b(図1(A)の右側領域)を有する。各領域2a、2bは同方向に分極しており、例えば第1領域2aがA相に割り当てられ、第2領域2bがB相に割り当てられている。第1領域2aと第2領域2bとの間に位置する第3領域2cは分極していない。第3領域2cには、圧電素子2の裏面2eの全面に亘って形成した電極から、側面領域2dに形成した電極を経由して導通されたグランドとして使用する電極が形成されている。連結部1e、1fは、Z方向から見た場合にコの字状をなし、平板部1aからX方向にそれぞれ突出した部分である。連結部1e、1fは、振動板1と同期して移動する、後述の振動子保持部材(図4:振動子保持部材4参照)に対し、直接的又は間接的に連結される部分であって、振動板1の矩形状の面の短辺部に設けられている。連結部1e、1fは、振動板1と圧電素子2の振動において変位が少ない位置に設けられており、十分に剛性が弱いので、振動を阻害しにくい形状となっている。従って、連結部1e、1fは振動板1と圧電素子2の振動に対し、殆ど影響を与えない。
圧電素子2の高周波振動によって平板部1aには、振動板1の短辺方向(Y方向)の曲げ振動に係る1次の固有振動モードと、振動板1の長辺方向(X方向)の曲げ振動に係る2次の固有振動モードが励振される。図1(E)に示す通り、突起部1b1、1b2、1b3、1b4は短辺方向の曲げ振動に係る1次の固有振動モードの節(X1,X2)の近傍であって、かつ、長辺方向の曲げ振動に係る2次の固有振動モードの腹(Y1,Y2)の近傍に位置する。不図示の駆動部の給電部は、A相の第1領域2aとB相の第2領域2bに対し、位相差を+90°から+270°まで変化させた交流電圧を印加する。これによって、圧電素子2に高周波振動を発生させることができる。
次に図2を参照して、A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を印加した場合の振動の様子を説明する。図2(A)は、圧電素子のA相とB相に印加される交流電圧波形を例示する。横軸Tは時間軸であり、縦軸Vは電圧軸であり、グラフは各相の電圧変化を示す。位相P1からP4によって電圧の印加タイミング(時刻)をそれぞれ示している。図2(B)、(C)、(D)はそれぞれ図1(B)、(C)、(D)に対応しており、振動状態を誇張して模式的に示す。図2(A)に示す交流電圧の位相P1からP4に対して、それぞれ所定の遅れを持った位相p1からp4に相当する時刻での振動状態を代表して示す。図2(C)はX方向から見た場合の振動状態を示し、図2(D)はX方向にて図2(C)とは反対側から見た場合の振動状態を示す。胴体部1c1、1c2、1c3、1c4のうち、図2(C)では胴体部1c1及び1c3を図示し、図2(D)では胴体部1c2及び1c4を図示する。図2(B)はY方向から見た場合の振動状態を示し、胴体部1c1、1c2、1c3、1c4のうち、胴体部1c2及び1c3を図示する。また、図2では簡略化のため、圧電素子2と、先端部1d1、1d2、1d3、1d4と、連結部1e、1fを省略する。
図2(A)に示す位相P1とP3では、A相とB相とで電圧の向きが異なり、異符号である。また位相P2とP4では、A相とB相とで電圧の向きが同じであり、同符号である。
位相P2やP4に相当する時点ではA相とB相に同符号の電圧が印加されており、この場合には、A相とB相の各領域が同様に伸縮する。よって、短辺方向の曲げ振動に係る1次の固有振動モードが励振される。図2(C)にて丸枠内に2を付して示す矢印のように、胴体部1c1、1c2、1c3、1c4の各先端のY方向における振幅が最大となる。また、位相P1やP3に相当する時点ではA相とB相に異符号の電圧が印加されており、この場合には、A相とB相の各領域が逆方向に伸縮する。よって、長辺方向の曲げ振動に係る2次の固有振動モードが励振される。図2(B)にて丸枠内に1を付して示す矢印のように、胴体部1c1、1c2、1c3、1c4の各先端のZ方向における振幅が最大となる。A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を印加した結果、胴体部1c1、1c2、1c3、1c4の先端にはそれぞれ、時計回り方向と反時計回り方向の矢印でそれぞれ示す楕円運動が発生する。
図3は振動板1を+Z方向の側から見た場合の斜視図であり、突起部1b1、1b2、1b3、1b4の先端に生成される楕円運動をそれぞれ矢印で示す。A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を印加した際に、突起部1b1、1b2、1b3、1b4の先端には、図示の楕円運動が発生する。これによって突起部1b1、1b2、1b3、1b4におけるそれぞれの先端部1d1、1d2、1d3、1d4も同様の楕円運動を行う。この場合、先端部1d1、1d2は−Y方向に対して実線の矢印で示す楕円運動を行う。また先端部1d3、1d4は+Y方向に対して破線の矢印で示す楕円運動を行う。
振動板1は摩擦部材に対して加圧接触されている。4つの突起部1b1、1b2、1b3、1b4はそれぞれ、平板部1a上で略矩形状の枠の各頂点に位置しており、図1(E)に示す中心線Ycに対して線対称に位置している。胴体部1c1、1c2、1c3、1c4上に配置された先端部1d1、1d2、1d3、1d4は、平板部1aを基準とした場合にそれぞれの高さがh1、h2、h3、h4である。平板部1a上で対角線上に位置する一組の先端部1d1と1d2の高さは、異なる対角線上に位置する別の一組の先端部1d3と1d4の高さよりも大きい。すなわち、突起部1b1、1b2、1b3、1b4の高さの関係は、下式に示す通りである。
h1>h3、h1>h4、h2>h3、h2>h4 (式1)
h1≒h2、h3≒h4 (式2)
このように突起部1b1と1b2の組の高さは、+Z方向にて突起部1b3と1b4の組よりも高い。よって、後述の摩擦部材に対して突起部1b1と1b2は接触するが、突起部1b3と1b4は接触しない。ここで、突起部1b1、1b2、1b3、1b4に与えられる垂直抗力をそれぞれN1、N2、N3、N4とする。振動板1が摩擦部材に対して加圧力Fで加圧されている場合、垂直抗力N1、N2は、
N1=N2=F/2 (式3)
となる。これに対して、突起部1b3と1b4は摩擦部材と接触しないので、垂直抗力N3、N4は、
N3=N4=0 (式4)
となる。
突起部1b1、1b2、1b3、1b4の先端部と摩擦部材との摩擦力をそれぞれf1、f2、f3、f4とすると、下式のようになる。
f1=μ×N1=μ×F/2、f2=μ×N2=μ×F/2 (式5)
f3=μ×N3=0、f4=μ×N4=0 (式6)
式中のμは、振動板1と摩擦部材との摩擦係数である。よって、各摩擦力f1、f2、f3、f4の関係は、
f1>f3、f1>f4、f2>f3、f2>f4 (式7)
f1≒f2、f3≒f4 (式8)
となる。
4つの突起部のうち、平板部1aにて第1の対角線上に位置する突起部1b1と1b2からなる第1の組は、第2の対角線上に位置する突起部1b3と1b4からなる第2の組よりも高くなっている。よって、第1の組は、第2の組に比べて摩擦部材との摩擦力が相対的に大きい。摩擦部材に対して先端部1d1と1d2が接触するので、突起部1b1と1b2の楕円運動に伴い、摩擦部材と先端部1d1及び1d2との間の摩擦によって振動板1は推進力を得て、+Y方向に相対移動する。また、A相に対してB相の位相を約270°遅らせて交流電圧を印加した場合には、図2とは反対方向の楕円運動が発生する。この場合、突起部1b1と1b2の楕円運動に伴い、摩擦部材と先端部1d1及び1d2との間の摩擦によって振動板1は推進力を得て、−Y方向に相対移動する。
本実施形態では、平板部1a上で突起部1b1から1b4が、長辺方向の曲げ振動に係る2次の固有振動モードの節よりも腹に近く、かつ短辺方向の曲げ振動に係る1次の固有振動モードの腹よりも節に近い位置に配置されている。高周波振動により突起部1b1と1b2の組が楕円運動を行い、これらと接触する摩擦部材に対して、振動板1は平板部1aの短辺方向(Y方向)へ相対的に移動可能である。本実施形態によれば、振動型アクチュエータの進行方向の寸法を短縮し、小型化を実現できる。
[適用例]
次に、図4及び図5を参照して、本実施形態の超音波モータの適用例を説明する。
図4は超音波モータ10を利用したリニア駆動装置20の構成例を示す概略図である。図4(A)は超音波モータ10の進行方向から見た場合の図である。図4(B)は、図4(A)のA−A断面図である。
超音波モータ10は振動板1と圧電素子2を有する。摩擦部材3は、突起部1b1と1b2に接触して、高周波振動によって振動板1に対して相対移動する。摩擦部材3に対して振動板1は、Y方向に相対移動することができる。振動子保持部材4は振動板1と同期して移動する。振動子保持部材4は、複数の支持部4aによって、振動板1を連結部1eと1fで支持する。摩擦部材3の裏面、つまり突起部1b1及び1b2と接触しない側の面(+Z方向の面)には、回転摺動する複数のローラ41が配置されている。複数の支持部4bは、ローラ41をそれぞれ回転自在に軸支する。ローラ41は摩擦部材3の駆動時の摺動抵抗を低減するために設けられている。転動コロを用いた機構部でもよい。
加圧ばね42は、摩擦部材3に対して、突起部1b1と1b2を圧接状態で接触させる役目をもつ。加圧ばね42は、その下端部4c(+Z方向の端部)が圧電素子2に当接し、上端部が振動子保持部材4に当接している。加圧ばね42の加圧力により、突起部1b1、1b2が摩擦部材3に圧接された状態となる。図2に矢印で示す楕円運動で生じる駆動力によって、振動子保持部材4はY方向に推進力を得て、+Y方向へ相対的に移動することができる。
本適用例にて、超音波モータ10は短辺方向に進行することが可能である。すなわち、超音波モータ10の進行方向の寸法を短縮することで、リニア駆動装置20の小型化を達成できる。
次に図5を参照して、レンズ駆動装置への適用例を説明する。図5は、図4のリニア駆動装置20を搭載したレンズ駆動装置において、レンズ駆動部を示す概略図である。図5では、光軸に平行な方向(光軸方向)がY方向に設定されている。図5(A)は光軸方向から見た場合の正面図である。図5(B)及び(C)は、枠体の一部を破断して示す側面図である。図5(C)は、図5(B)に対して更に小型化されたレンズ駆動装置を示している。
円筒形状の枠体51は、その内部にレンズ52とレンズホルダ53が配置される。対をなすガイド軸54と55に沿ってレンズホルダ53が光軸方向(Y方向)に案内される。図5(B)及び(C)に示すリニア駆動装置20では簡略化のため、振動板1の平板部1aと胴体部1c1、1c2、1c3、1c4、摩擦部材3以外の図示を省略する。
摩擦部材3は、固定部材である枠体51に取り付けられて固定されている。振動板1は、枠体51に固定された摩擦部材3に沿って移動し、これと同期して振動子保持部材4が移動する。振動子保持部材4には駆動伝達部43が設けられている。レンズホルダ53は駆動伝達部43によって振動子保持部材4と連結された被駆動体であり、振動子保持部材4と同期して光軸方向に移動する。
リニア駆動装置20は、CPU(中央演算処理装置)を用いた制御部からの移動命令に従って駆動される。振動子保持部材4が図5のY方向に移動することにより、例えばレンズホルダ53は実線で示す第1位置から、2点鎖線で示す第2位置までの範囲(L4参照)を移動する。レンズ駆動装置では、振動板1の平板部1aの短辺方向が、レンズホルダ53の駆動方向に設定されている。L2は平板部1aの短辺方向(Y方向)の寸法を表し、L2とL3との和がL4である。L1は平板部1aの長辺方向(X方向)の寸法を表す。寸法L2は、寸法L1に対して小さいため、平板部1aの短辺方向を駆動方向として利用する本実施形態の超音波モータは、長辺方向を駆動方向として利用する従来の超音波モータと比較して、進行方向の小型化が可能となる。
L3は、レンズ駆動装置においてレンズ52の移動が可能な距離である。つまりL3は、レンズ駆動装置におけるリニア駆動装置20の移動距離L4から、超音波モータ10の進行方向の寸法(短辺方向の寸法)であるL2を引いた距離である。図5(C)に示す小型化されたレンズ駆動装置の場合には、リニア駆動装置20の移動距離L4がさらに短く、限定された長さとなる。超音波モータ10の進行方向の寸法L2を短縮することにより、レンズ52が移動可能な距離L3を十分に確保することができる。したがって、小型化されたレンズ駆動装置でも本実施形態の超音波モータ10が適用可能である。
本適用例によれば、超音波モータの進行方向の寸法を短縮することによって、レンズ駆動装置の小型化を達成できる。なお、本実施形態では突起部1b1、1b2の先端部のみが摩擦部材3に接触する構成例を示したが、4つの突起部1b1、1b2、1b3、1b4の全ての先端部が接触部として摩擦部材3に接触していてもよい。本実施形態では、突起部1b1の高さh1と突起部1b2の高さh2が、突起部1b3の高さh3や、突起部1b4の高さh4よりも大きく、突起部1b1と1b2が摩擦部材3に接触する例を示した。これに対して、4つの突起部1b1、1b2、1b3、1b4の全てが摩擦部材3に接触する場合でも、前記の式7と式8に示す関係を満たせばよい。この設定では駆動力が低下するものの、本実施形態と同様の作用が得られる。
[第2実施形態]
次に図6及び図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第1実施形態では、振動板1の平板部1a上に4つの突起部(脚部)を矩形状に配置した例を示したが、本実施形態では、平板部1a上に2つの突起部を配置した構成について説明する。なお、本実施形態にて第1実施形態の場合と同様の構成部については既に使用した符号に100を加算した符号を用いることによって、それらの詳細な説明を省略する。
図6は、本実施形態に係る超音波モータ110の基本的な構成を説明する図である。図6(A)はZ方向から見た場合の平面図であり、図6(B)はY方向から見た場合の正面図である。図6(C)、図6(D)はX方向において互いに反対方向から見た場合の側面図である。図6(E)は底面図である。
図6(E)に示す通り、突起部101b1、101b2は、短辺方向の曲げ振動に係る1次の固有振動モードの節(X1,X2)の近傍であって、かつ、長辺方向の曲げ振動に係る2次の固有振動モードの腹(Y1,Y2)の近傍に設けられている。突起部101b1、101b2は、平板部1a上で対角に配置されている。
図7は、A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を圧電素子102に印加した場合の振動の様子を示す。図7(A)から(D)に示す各図の意味は図2の場合と同様である。A相に対してB相の位相を約90°遅らせて交流電圧を印加した際に突起部101b1、101b2には、図7に矢印で示すように楕円運動が生成され、摩擦部材103との摩擦によって振動板101は+Y方向へ相対的に移動する。
一般に超音波モータでは、突起部と摩擦部材との摩擦によって駆動力が得られる。従って、超音波モータが複数の突起部を有する場合、複数の突起部の先端が描く楕円形状の軌跡が均一である理想状態において駆動効率が最大となる。厚さが均一な平板の場合、平板の剛性は場所によらず一定である。これに対して、平板上に突起部を配置した場合、突起部の付近では平板上の他の部分と比較して剛性が高くなる。このため、2つの突起部をもつ超音波モータ110の場合、振動板101に設けた突起部101b1、101b2の付近では、それ以外の部分と比較して剛性が高い。超音波モータ110の場合、突起部101b1、101b2は平板部101a上で対角に位置しており、図6(E)の中心線Ycに対して非線対称な配置となっている。すなわち剛性に寄与する胴体部101c1、101c2は図中の中心線Ycを通るY−Z平面に対して面対称でない。従って、突起部の位置が対称でないことによって、振動板101の剛性分布は非対称となる。これに伴い、2つの突起部101b1、101b2の先端における楕円運動の軌跡は均一でなくなり、駆動効率が低下する。第1実施形態の超音波モータ10では、図1(E)に示すように、4つの突起部1b1、1b2、1b3、1b4が中心線Ycに対して線対称に配置されている。すなわち、剛性に寄与する胴体部1c1、1c2、1c3、1c4は、中心線Ycを通るY−Z平面に対して面対称である。このため、振動板1の剛性分布が対称となり、2つの突起部1b1、1b2の楕円運動の軌跡が均一となるので駆動効率は低下しない。
本実施形態では、平板部101aにおいて2つの突起部を線対称でない配置とした場合でも、平板部101aの短辺方向に相対移動が可能であり、進行方向の寸法を小型化することができる。第1実施形態との比較において駆動効率は低いが、突起部(脚部)の数が少ないので構成は簡単になる。
前記の実施形態では、固定された摩擦部材に対して振動板が移動する構成例を説明した。これに限らず、固定された振動板に対して摩擦部材が移動する構成であっても、小型化の効果は低くなるが、同様の作用が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1,101 振動板
1a,101a 平板部
1b1〜4,101b1〜4 突起部
2,102 圧電素子
3,103 摩擦部材

Claims (12)

  1. 矩形状の平板部に設けられた複数の突起部を有する振動板と、
    前記振動板に固定された圧電素子と、
    前記振動板の振動により前記振動板の突起部と接触して相対的に移動する摩擦部材と、を備え、
    前記平板部にて第1の対角線上に位置する前記突起部の第1の組は、前記平板部にて第2の対角線上に位置する前記突起部の第2の組よりも、前記摩擦部材との摩擦力が相対的に大きいことを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 前記平板部にて前記突起部の位置は、前記平板部の長辺方向の曲げ振動に係る2次の固有振動モードの節よりも腹に近く、かつ前記平板部の短辺方向の曲げ振動に係る1次の固有振動モードの腹よりも節に近いことを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記平板部を基準とする前記突起部の高さは、前記第1の組の方が前記第2の組よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記振動板は、前記摩擦部材に対して前記平板部の短辺方向へ相対的に移動することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記複数の突起部は、前記平板部にて矩形の各頂点にそれぞれ位置することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記複数の突起部は、前記平板部にて対角に位置する2つの突起部であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 前記圧電素子は、長辺方向にて分割された第1領域及び第2領域を有しており、
    駆動部により、前記第1領域及び第2領域に対して、位相の異なる交流電圧が印加されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  8. 前記突起部は、胴体部と、前記摩擦部材に接触する先端部を有しており、前記先端部は前記胴体部よりも小径の形状部であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備え、
    固定部材に取り付けられた前記摩擦部材に対して、前記振動板及び圧電素子が移動することにより光学素子が移動することを特徴とする光学機器。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備え、
    固定部材に取り付けられた前記振動板に対して、前記摩擦部材が移動することにより光学素子が移動することを特徴とする光学機器。
  11. 前記平板部の短辺方向が前記光学素子の光軸に平行な方向であることを特徴とする請求項9または10に記載の光学機器。
  12. 請求項1から8のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備え、
    前記摩擦部材に対して前記振動板が相対的に移動することにより光学素子が移動することを特徴とする撮像装置。
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